JP2001275727A - 傘 - Google Patents

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JP2001275727A
JP2001275727A JP2000117864A JP2000117864A JP2001275727A JP 2001275727 A JP2001275727 A JP 2001275727A JP 2000117864 A JP2000117864 A JP 2000117864A JP 2000117864 A JP2000117864 A JP 2000117864A JP 2001275727 A JP2001275727 A JP 2001275727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傘の組立を容易にすると共に、廃棄時に金属
部品と非金属部品に容易に分別できるようにする 【解決手段】 傘1は、支柱2と、この支柱2の根元部
に固定された手元12と、支柱2の上端部に嵌装固定さ
れた上ロクロ4と、上ロクロに根元部を枢支された親骨
8と、支柱2に摺動自在に嵌装された下ロクロ6と、こ
の下ロクロ6に根元部を枢支され先端部を親骨8の中間
部位に連結された親骨支え軸10と、親骨8に沿って張
架された防水シート19とを構成部品とし、親骨8は親
骨ケース16を介して上ロクロ4に、また親骨支え軸1
0は下ロクロ6にスナップ係合し、容易に組立、解体が
できる。上ロクロ4の本体5には固定リング18が嵌着
されて支柱2に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は傘に関し、特に、組
立てが容易で、かつ金属製部品と、非金属製部品とを容
易に分別して廃棄することができる傘に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、傘は金属製部品と、合成樹脂(以
下単に「樹脂」と呼ぶ)、木等の非金属製部品から構成
されているが、各部品は恒久的に連結されており、例え
ば、樹脂製の手元と金属製の支柱とは恒久的に固定さ
れ、樹脂製上ロクロ(石突き側の固定ロクロ)と金属製
親骨との連結、ならびに樹脂製下ロクロ(手元側の摺動
自在なロクロ)と金属製親骨支え軸(受け骨)との連結
は、傘骨の端部に設けた孔に針金(抱き針)を順次挿通
し、かつ針金の先端を捩り合わせることにより行なって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
傘は、傘骨使用後、消費者が金属製部品と非金属製部品
とを分離して分別廃棄することが困難であり、廃棄部品
の再利用を難しくしていた。最近、環境問題がクローズ
アップされている中、布の代わりにビニールやPET
(ポリエチレンテレフタレート)を用いた使い捨ての傘
が広く普及するにつれ、この廃棄上の問題の解決が課題
になっている。
【0004】さらに従来の傘では、傘骨の端部に設けた
孔に針金(抱き針)を順次挿通し、かつ針金の先端を捩
り合わせることにより、傘骨とロクロとの連結を行なっ
ていたので作業性が悪く、作業の自働化も困難であっ
た。
【0005】さらに従来の傘では、上ロクロを釘等で支
柱に固定していたから、廃棄の際に上ロクロを支柱から
取り外すのが困難であった。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、廃棄の際に金属製部品と、非金属製部品とを容
易に分離することができ、組立も容易で、かつ価格も安
い傘を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、手元、支柱、
親骨、親骨支え軸、上ロクロ、下ロクロおよび防水シー
トを構成部品とする傘において、上記構成部品が金属製
部品と、樹脂または木のような非金属製部品とからな
り、かつ少なくとも金属製部品と非金属製部品とが容易
に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする
ものである。
【0008】本発明の傘において、手元が非金属製、支
柱が金属製である場合、手元が支柱を受容する受容孔を
備えた支柱保持部を有し、上記受容孔に挿入された支柱
が、上記支柱保持部の外周に被冠されたキャップ部材に
より上記手元に固定されるように構成されていることが
好ましい。
【0009】その場合、上記支柱に手元位置決め穴が形
成され、上記支柱保持部が上記手元位置決め穴に係入し
得る係合突起を上記受容孔内周面に備えた弾性をもった
筒体からなり、上記受容孔に挿入された支柱の手元位置
決め穴に上記係合突起を係入させた上記支柱保持部の外
周に上記キャップ部材が被冠される構成とすることがで
きる。
【0010】あるいは、上記支柱保持部は、支柱の軸線
と平行な方向に延びるヒンジ線を有するヒンジ部を介し
て互いに連結された一対の半円筒体によって構成するこ
とができる。
【0011】また、上記支柱保持部は、支柱の軸線方向
と直交する方向に延びるヒンジ線を有するヒンジ部を介
して互いに連結された一対の半円筒体によっても構成す
ることもできる。
【0012】上記支柱保持部の外周面に螺条を形成し、
上記キャップ部材が支柱保持部の外周面に螺着されるよ
うにしてもよい。
【0013】親骨および/または親骨支え軸の根元部の
両側に枢軸となる突軸を形成し、これに対応して、上ロ
クロおよび/または下ロクロに、上記突軸を枢支する溝
と、この溝内に突出して上記突軸を係止する係止片とを
形成することによって、親骨の根元部を上ロクロに、お
よび/または、親骨支え軸の根元部を下ロクロに連結す
ることが好ましい。
【0014】また、親骨を、金属製の親骨本体と、この
親骨本体の根元部が挿入固定される非金属製の親骨ケー
スとから構成することができるが、その場合、上ロクロ
の上記係止片に係止される上記突軸が上記親骨ケースの
根元部に形成される。
【0015】また、上記親骨ケースの根元部側とは反対
側の端部に、前記親骨支え軸の先端部の枢支部を形成す
ることができる。
【0016】さらに、上記上ロクロがロクロ本体と固定
部材とからなり、上記ロクロ本体は、複数の親骨枢支部
を周縁に沿って略等間隔に開口させたフランジ部と、こ
のフランジ部に同軸的に連接された弾性をもった細径部
とからなり、この細径部の外周面に上記固定部が被冠さ
れるように構成することができる。その場合、上記ロク
ロ本体の細径部は、支柱に形成された上ロクロ位置決め
穴に係入し得る係合突起を内周面に備えており、上記固
定部材は、上記ロクロ本体がその細径部の係合突起を支
柱の上ロクロ位置決め穴に係入させて上記支柱に嵌装さ
れた状態で上記細径部の外周面に被冠される。
【0017】上記固定部材は、上記上ロクロ本体の細径
部の外周面に嵌着される固定リングとすることができ
る。また、上記上ロクロ本体の細径部の外周面に螺条を
形成して、上記細径部の外周面に固定ナットを螺着して
もよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の傘は、手元、支柱、親骨、親骨
支え軸、上ロクロ、下ロクロおよび防水シートを構成部
品とする傘において、上記構成部品が金属製部品と非金
属製部品とからなり、例えば樹脂製の手元が金属製支柱
から、金属製親骨が樹脂製の親骨支え軸および上ロクロ
から、樹脂製の上ロクロおよび下ロクロが金属製支柱か
らそれぞれ容易に取り外し可能に取り付けられているの
で、金属製部品と非金属製部品との分離が容易であり、
廃棄後の再利用を容易にする効果がある。
【0019】また、例えば樹脂からなる非金属製手元
が、金属製支柱を受容する受容孔を備えた支柱保持部を
有し、上記受容孔に挿入された支柱が、上記支柱保持部
の外周に被冠されたキャップ部材により手元に固定され
るように構成されている場合、組立ておよび分離が容易
である。したがって、好みの手元に交換することも容易
となる。
【0020】特に、上記支柱保持部が支柱の手元位置決
め穴に係入し得る係合突起を受容孔内周面に備えた弾性
をもった筒体からなる場合、上記係合突起が受容孔の内
周面に突出していても、支柱を上記受容孔に挿入する
と、係合突起が支柱の表面で押されて支柱保持部が弾性
的に外側に撓むことによって上記受容孔への支柱の挿入
が可能になり、この挿入に伴って係合突起が手元位置決
め穴に達すると、係合突起が弾性的に穴内に係入するか
ら、支柱保持部は内側へ撓む。この状態で、予め支柱に
嵌装しておいたキャップ部材を支柱保持部の外周面に嵌
着すると、支柱保持部は外側へ撓めなくなるので、これ
にによって、手元を支柱にしっかりと固定することがで
き、しかも支柱に対する手元の取付けも容易である。
【0021】また、上記支柱保持部の外周面に螺条が形
成され、上記キャップ部材が上記支柱保持部の外周面に
螺着されるように構成されている場合、上記組立ておよ
び分離がさらに容易となる。
【0022】上記支柱保持部は、固定的であってもよい
が、この支柱保持部を、支柱の軸線方向に延びるヒンジ
線を有するヒンジ部を介して互いに連結された一対の半
円筒体によって構成することにより、或るいは、上記支
柱保持部を、支柱の軸線方向と直交する方向に延びるヒ
ンジ線を有するヒンジ部を介して互いに連結された一対
の半円筒体によっても構成することにより、両半円筒体
をヒンジ線に沿って折り曲げることにより円筒体とする
ことができ、その逆に、円筒体をヒンジ線に沿って開く
ことができるから、支柱保持部に対する支柱の取付け、
取外しが極めて容易となる。
【0023】さらに、親骨および/または親骨支え軸の
根元部の両側に、枢軸となる突軸を形成するとともに、
上ロクロおよび/または下ロクロに、上記突軸を枢支す
る溝と、この溝に枢支された上記突軸を係止する係止片
とを形成することにより、親骨の根元部を上ロクロに、
または親骨支え軸の根元部を下ロクロに押し込むだけ
で、親骨を上ロクロに、および/または、親骨支え軸を
下ロクロに連結することが可能になるから、親骨および
/または親骨支え軸の取付けが極めて容易となる。ま
た、傘の廃棄時に、親骨を上ロクロから、および/また
は、親骨支え軸を下ロクロから取り外す場合には、ある
程度以上の力で親骨または親骨支え軸を引張れば、上記
係止片が突軸に押されて塑性変形して親骨または親骨支
え軸をを解放するから、親骨および/または親骨支え軸
の取外しも極めて容易となる。
【0024】また、親骨は、金属製の親骨本体と、この
親骨本体の根元部が挿入固定される例えば樹脂製の親骨
ケースとからなり、この親骨ケースの根元部に、上ロク
ロの親骨枢支部内の係止片に係止される上記突軸が形成
されている場合、親骨本体を親骨ケースから抜き取るだ
けで、樹脂製部品と金属製部品とを分離させることがで
きる。
【0025】さらに、上ロクロのロクロ本体が、親骨枢
支部を備えたフランジ部に、支柱の上ロクロ位置決め穴
に係入し得る係合突起を内周面に備えた弾性をもった細
径部が連接されていることにより、上記係合突起がロク
ロ本体の内周面から突出していても、ロクロ本体を支柱
に嵌装すると、係合突起が支柱の表面で押されて細径部
が弾性的に外側に撓むことによってロクロ本体の支柱へ
嵌装が可能になり、この嵌装に伴って支柱の表面に沿っ
て摺動した係合突起が上ロクロ位置決め穴に達すると、
係合突起が弾性的に穴内に係入するから、細径部は内側
へ撓む。この状態で細径部の外周面に固定リングのよう
な固定部材を被冠すると、細径部は外側へ撓めなくなる
ので、これにによって、ロクロ本体を支柱にしっかりと
固定することができ、しかも支柱に対する上ロクロの取
付けも容易になる。
【0026】また、上記固定部材を、上記細径部の外周
面に形成された雄ねじに螺着される固定ナットとした場
合、固定部材が細径部から脱落し難く、かつ取外しも容
易であるが、上記固定部材を単に細径部の外周面に嵌着
される固定リングとした場合であっても、この固定リン
グ上から防水シートが張架されるので、たとえ固定リン
グの嵌着状態が多少緩い場合あっても、防水シートによ
って固定リングのロクロ本体からの脱落が阻止され、上
ロクロは支柱に保持された状態に保たれる。
【0027】一方、傘の廃棄時には、防水シートを外
し、固定リングまたは固定ナットを取り外すことによ
り、ロクロ本体を直ちに支柱から取り外すことができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明による傘の第1の実施形態
の構成を一部を省略して透視的に示す概略構成図であ
る。傘1は、金属製の支柱2と、この支柱2の石突き2
aの近傍に固定された樹脂製の上ロクロ4と、支柱2に
摺動可能に取り付けられた樹脂製の下ロクロ6と、上ロ
クロ4に根元部を枢支された親骨8と、根元部を下ロク
ロ6に枢支され先端部を親骨8の中間部位に枢支された
樹脂製の親骨支え軸10と、支柱2の根元部に着脱可能
に取り付けられた樹脂製の手元12とを備えている。親
骨8は、金属製の親骨本体14と、この親骨本体14の
根元部を挿入固定した樹脂製の親骨ケース16とからな
り、この親骨ケース16は、その根元部を上ロクロ4に
枢支され、先端部において親骨支え軸10の他端を枢支
している。
【0030】また、上ロクロ4は、支柱に嵌装固定され
て8本の親骨の根元部を枢支するロクロ本体5と、この
ロクロ本体5に被冠された固定リング18とからなる。
上ロクロ4の上には、例えば布、ビニール、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリビニルアセテート
(PVA)等の防水シート19が張架され、これによ
り、固定リング18が支柱2から脱落するのを防止して
いる。
【0031】図2は、支柱2の正面図を示し、手元12
側から石突き2a側に向かって順に、手元位置決め穴2
0、ハジキ22,24、ストッパ26および上ロクロ位
置決め穴28を備えている。なお、下ロクロ6を支柱2
上の所定の2箇所に係止するための2個のハジキ22,
24は、支柱2の表面から突出方向にバネ付勢された態
様で支柱2の表面から出没自在に設けられているが、開
傘状態において親骨支え軸10の支柱2側が高くなるよ
うに傾斜していれば、上方(石突き2a側)のハジキ2
4は省略してもよい。
【0032】図3(a)〜(d)は、手元の第1の実施
形態を示す図で、図3(a)は手元本体の一部を断面と
した正面図、図3(b)は平面図、図3(c)は側面
図、図3(d)はキャップ部材の断面図である。また、
図4は仮想線で示す支柱2に手元12が固定された状態
を一部を断面として示す側面図である。
【0033】この樹脂製の手元12は、把手30とこの
把手30に一体に設けられた細径の支柱保持部32とか
らなる手元本体13と、上記支柱保持部32に嵌着され
るキャップ部材40とから構成されている。
【0034】手元本体13の支柱保持部32は、支柱2
を受容する受容孔34を備えた円筒体からなり、この支
柱保持部32には、その上端から下方に向かって円筒体
の軸線方向に延びる2条のスリット36,36が軸対称
に形成されている。また、支柱保持部32の支柱受容孔
34の内壁の上端には、支柱2の手元位置決め穴20に
係入し得る係合突起38が形成されて、受容孔34の内
周面に突出している。この係合突起38は、支柱保持部
32のスリット36,36に沿った直径に直交する直径
上に形成され、支柱保持部32の係合突起38を備えて
いる部分が、係合突起38が図3(c)の左右方向に偏
位可能なように弾性を付与されている。
【0035】図3(d)に示す円筒状キャップ部材40
は、下方が開放されて支柱保持部32を受容する受容孔
42を備え、その上端に支柱2を貫通させる円孔44が
形成されている。このキャップ部材40は、把手30の
支柱保持部32に隣接する部分の外径とほぼ同一の外径
となるように形成されている。
【0036】以上のような構成を有する手元12を支柱
2に取り付ける場合には、予めキャップ部材40を支柱
2に嵌装しておいて、支柱2の根元部を支柱保持部32
の支柱受容孔34内に挿入する。この場合、係合突起3
8が受容孔34の内周面に突出していても、支柱2を受
容孔34に挿入すると、係合突起が38支柱2の表面で
押されて支柱保持部32が弾性的に外側に撓むことによ
って受容孔34内への支柱2の挿入が可能になり、この
挿入に伴って支柱2の表面と相対的に摺動する係合突起
38が手元位置決め穴20に達すると、係合突起38が
弾性的に穴20内に係入するから、支柱保持部32は内
側へ撓む。この状態で支柱保持部32の外周面にカップ
部材40を嵌着すると、支柱保持部32は外側へ撓めな
くなるので、これにによって、図4に示すように、支柱
2に手元本体13をしっかりと固定することができ、し
かも支柱2に対する手元12の取付けも容易になる。そ
して、キャップ部材40を支柱保持部32から抜き去れ
ば、手元本体13を支柱2から容易に取り外すことがで
きる。
【0037】次の図5(a)〜(d)は、手元の第2の
実施形態を図3(a)〜(d)に対応させて示す図で、
図5(a)は手元本体の一部を断面とした正面図、図5
(b)は平面図、図5(c)は側面図、図5(d)はキ
ャップ部材の断面図である。また、図6は仮想線で示す
支柱2に手元12が固定された状態を一部を断面として
示す正面図である。
【0038】本実施の形態は、手元本体13の把手30
と一体に設けられた支柱保持部32の根元部の外周面に
雄ねじ46が形成され、これに対応して、キャップ部材
40の内周面の下部に上記雄ねじ46に螺合する雌ねじ
48が形成されていることおを除いては、図3に示す第
1の実施の形態の手元と同一構成を有するので重複する
説明は省略する。
【0039】本実施の形態の場合、キャップ部材40が
支柱保持部32に螺着されるから、手元12支柱2に対
する手元12の取付け、取外しがより容易になる。
【0040】図7(a),(b)は,手元の第3の実施
形態における手元本体を示す正面図および平面図であ
る。
【0041】この手元本体13では、図5に示す支柱保
持部32の雄ねじ46から上方部分が、支柱保持部32
の軸線と平行な方向に延びるヒンジ線を有するヒンジ部
32cを介して互いに連結された態様で左右に2分割さ
れ、このヒンジ部32cにより開閉できる2個の半円筒
体32a,32bによって構成されている。両半円筒体
32a,32bを図7(c)に示すように閉じると、支
柱2を受容する受容孔34が形成される。半円筒体32
a,32bの側縁には互いに係合する凹凸係合部32d
が形成されている。また、両半円筒体32a,32bの
内周面に多数の微細な突起32eが形成されていること
により、支柱保持部32による支柱2の保持力を高める
ことができる。キャップ部材40には、図5(d)に示
したものを用いることができる。
【0042】この構成の場合には、両半円筒体32a,
32bを図7(a)に示すように開いた状態で、支柱2
の根元部を把手30の穴内に挿入して、固定されている
側の半円筒対32aの係合突起38が支柱2の手元位置
決め穴38に係入した状態にし、図7(c)に示すよう
に、他方の半円筒対32bを閉じて円筒状支柱保持部3
2を形成してから、図5(d)に示すキャップ部材40
を螺着すればよい。
【0043】本実施の形態によれば、支柱2に対する手
元12の取付け、取外しがさらに容易となる。なお、半
円筒体32bは、ヒンジ32cとともに半円筒体32a
と一体成形で作成されるが、ヒンジ32cを省略して半
円筒体32bを別体に形成してもよい。
【0044】次の図8(a)〜(c)は、手元の第4の
実施形態における手元本体を示す正面図、平面図および
側面図である。
【0045】本実施の形態では、手元本体13の支柱保
持部132が、支柱保持部132の軸線方向と直交する
方向に延びるヒンジ線を有する2個のヒンジ部132
c,132cを介して互いに連結された態様で上下に2
分割された半円筒体132a,132bからなる。これ
ら半円筒体132a,132bの外周面には、互いに向
きの異なる雄ねじ146a,146bがそれぞれ形成さ
れている。この支柱保持部132は、ヒンジ部132c
の位置で折り曲げることによって、全体として雄ねじ1
46を有する円筒形に構成される。そして円筒体を構成
してから支柱2の根元部を挿入し、図9(a),(b)
に断面図および底面図で示すような、雌ねじ148を内
周面に備えた円筒状キャップ部材140を螺着すればよ
い。
【0046】次の図10(a),(b)は、図1に示す
樹脂成形品からなる親骨支え軸10の構成を示す正面図
および一部を断面とした側面図である。親骨支え軸10
の根元部(下ロクロ6に連結される部分)の図10
(b)の側面図で見て両側には、この親骨支え軸10の
下ロクロ6に対する枢軸となる突軸50,50が突設さ
れ、親骨支え軸10の先端部には、親骨ケース16に対
する連結部52が形成されている。この連結部52は側
面図で見てコ字状をなし、かつ突軸50,50と平行な
方向に軸孔54,54が貫通している。
【0047】図11(a)および(b)は、図10の親
骨支え軸10の根元部を枢支する樹脂製の下ロクロ6の
断面図および底面図である。
【0048】下ロクロ6は、傘開閉時のつまみとして機
能する円筒状ボス部56と、このボス部56の上部に連
接して一体に形成されたフランジ部58とからなり、支
柱2が挿通される軸孔59が上下に貫通している。フラ
ンジ部58の上端面58aの周縁には、各親骨支え軸1
0の根元部を収容する8個の親骨支え軸収容溝60が略
等角度間隔を保って放射状の開口している。そして、親
骨支え軸10の根元部の両側に突設された突軸50,5
0を収容するための親骨支え軸枢支溝62が、放射状の
親骨支え軸収容溝60に直交するようにフランジ部58
を上下に貫通してその上下端面58a,58bに開口し
ている。溝62は溝60とともに親骨支え軸10の枢支
部を形成しているとともに、各溝62の両端部の上端に
は、溝62内に枢支された突軸50,50が外れないよ
うに溝62の上部を塞ぐ鉤状の係止片64が溝62の下
ロクロ6の中心側の壁面から延出する態様で突設されて
いる。各係止片64の先端は斜め下方を向いている。
【0049】図12(a)〜(d)は、下ロクロ6のフ
ランジ部58に対し親骨支え軸10を連結するとこの作
業手順を示す説明図である。
【0050】すなわち、図12(a)に示すように、突
軸50を備えた親骨支え軸10の根元部をフランジ部5
8の上方から、すなわち下ロクロ6の軸線と平行な方向
から親骨支え軸収容溝60内に挿入すると、係止片64
はその先端が斜め下方を向いているので、図12(b)
に示すように係止片64が突軸50によって下方へ弾性
的に撓ませられ、図12(c)に示すように、親骨支え
軸10の溝60内への挿入が許容され、親骨支え軸10
は下ロクロ6にスナップ係合される。そして親骨支え軸
10を図12(d)に示すように上方に若干戻すことに
より、係止片64が突軸50に押されて図12(a)に
示す状態に戻され、これにより、親骨支え軸10の突軸
50が上方へ脱出しないように係止片64によって係止
された態様で、親骨支え軸10が下ロクロ6に連結され
る。
【0051】図13は、親骨支え軸10が下ロクロ6に
連結された状態を示す平面図である。親骨支え軸10
は、図11(a)に仮想線示す水平状態から、垂直状態
になるまで、突軸50を中心に約90°枢動することが
可能な状態に下ロクロ6に連結される。
【0052】このように、下ロクロ6が、根元部に突軸
50を枢軸として備えた親骨支え軸10に対する枢支構
造を有することにより、親骨支え軸10の根元部を収容
溝60に押し込むだけで、親骨支え軸10を下ロクロ4
に連結することが可能になるから、親骨支え軸10の取
付けが極めて容易となる。また、傘の廃棄時に親骨支え
軸10を下ロクロ6から取り外す場合には、ある程度以
上の力で親骨支え軸10を引張ることにより、突軸50
に押されて係止片64が塑性変形して親骨支え軸10を
解放するから、親骨支え軸10の取外しも極めて容易と
なる。
【0053】なお、上述の構成では、係止片64が親骨
支え軸枢支溝62の下ロクロ6の中心側の壁面に形成さ
れているが、上記壁面と対向する反対側の壁面に係止片
64を形成してもよい。
【0054】図14(a)〜(c)は、下ロクロのさら
に他の変形例を示す平面図、断面図および側面図であ
る。この下ロクロ106は、親骨支え軸10を横から、
すなわち下ロクロ106の半径方向から挿入することが
できるような構成を有している。
【0055】この場合、親骨支え軸収容溝160と直交
する親骨支え軸枢支溝162が下ロクロ106のフラン
ジ部158の外周面に開口し、親骨支え軸10の突軸5
0を係止するための係止片164が、フランジ部158
の外周面における溝162内に形成されている。
【0056】図15(a)は、本発明による傘における
上ロクロの第1の実施形態が備えているロクロ本体の正
面図を示し、図15(b)はその平面図を示す。また、
図16(a)は固定リングの正面図を示し、図16
(b)は、ロクロ本体に固定リングを嵌着した状態を示
す断面図である。図16(c)はロクロ本体に親骨が枢
支された状態を示す、一部を断面とした概略的底面図で
ある。
【0057】図15および図16において、樹脂製の上
ロクロは、図15(a),(b)に示すようなロクロ本
体5と、図16(a)に示すような固定リング18とか
ら構成されている。ロクロ本体5は、フランジ部68
と、このランジ部68の上部に同軸的に連接された円筒
状細径部66とからなり、支柱2が挿通される軸孔69
を中心に備えている。フランジ部68には、親骨ケース
16の根元部を収容する8個の親骨収容溝70が、下端
面の周縁に沿って略等角度間隔を保って放射状に開口し
ている。
【0058】各親骨収容溝70には、親骨ケース16の
根元部の両側に突設された一対の突軸80,80を枢支
するための親骨枢支溝72が、親骨収容溝70と直交す
るようにフランジ部68を上下に貫通して形成され、各
親骨枢支溝72の両端部の下端には、図16(b)から
特に明らかなように、溝72内に枢支された突軸80、
80が溝72から外れないように溝70の下部を塞いで
いる鉤状の係止片74が突設されている。各係止片74
の先端は斜め上方を向いている。
【0059】ロクロ本体5の細径部66には、その一つ
の直径に沿う位置において上端から下方へ延びる一対の
スリット76、76が軸対称に形成されているととも
に、細径部66の内周面には、スリット76、76を含
む直径に対して略直交する直径に沿う位置に一対の係合
突起78,78が突設されて、軸孔69内に突出してい
る。そして、細径部66は、上記スリット76、76に
よって、係合突起78,78が図の左右方向に偏位可能
なように弾性が付与されている。
【0060】したがって、上ロクロ本体5を図16
(b)に仮想線で示す支柱2に上方から嵌装しようとす
ると、係合突起78,78が支柱2の表面で押されて細
径部66が弾性的に撓み、上ロクロ本体5の支柱2への
嵌装が可能になる。
【0061】一方、支柱2の所定位置には、上記係合突
起78,78が係入し得る上ロクロ位置決め穴28,2
8が形成されており、ロクロ本体5の支柱2への嵌装に
伴って支柱2の表面に沿って摺動した係合突起78,7
8が上ロクロ位置決め穴28,28に達すると、弾性的
に穴28,28内にそれぞれ係入して、支柱2に仮止め
される。
【0062】図16(a)に示す固定リング18は、ロ
クロ本体5の細径部66に嵌着し得る軸孔18aを有
し、かつその外周面の上端にフランジ18bを備えてい
る。そして、上述のように、係合突起78,78を支柱
2の上ロクロ位置決め穴28,28に係入させた状態で
支柱2に嵌装されたロクロ本体5の細径部66の外周面
に上記固定リング18を嵌着することによって、上ロク
ロ本体5が支柱2にしっかりと固定される。
【0063】このようにロクロ本体5の細径部66に嵌
着された固定リング18には、図16(b)に仮想線で
示すような防水シート19が上方から張架されるので、
ロクロ本体5の細径部66に対する固定リング18の嵌
合状態が多少緩い場合でも、固定リング18がロクロ本
体5からの脱落するおそれはなく、上ロクロ4は支柱2
に保持された状態に保たれる。
【0064】一方、傘の廃棄時には、防水シート19を
外し、固定リング18をそのフランジ18bを摘まんで
細径部66から引き抜くことにより、ロクロ本体5を直
ちに支柱2から取り外すことができる。
【0065】図17は、本発明による上ロクロの第2の
実施形態を図16(b)に対応させて示す断面図であ
る。このロクロ本体5は、その細径部66が、図16
(b)と同様にスリット76,76と係合突起78,7
8とを備えているが、細径部66外周には雄ねじ66a
が形成され、これに対応して、固定リング18に代え
て、内周面に雌ねじを備えた固定ナット25が固定部材
として細径部66に螺装されるようになっている。親骨
ケース16の枢支構造は図16(b)に示したものと同
様である。
【0066】このように、ロクロ本体5が、下ロクロ6
と同様に、根元部に突軸80を枢軸として備えた親骨ケ
ース16に対する枢支構造を有していることにより、図
12と同様に、親骨ケース30の根元部を親骨収容溝7
0に押し込むだけで、親骨ケース16を上ロクロ4に連
結することが可能になるから、親骨ケース16の取付け
が極めて容易となる。また、傘の廃棄時に親骨ケース1
6を上ロクロ4から取り外す場合には、ある程度以上の
力で親骨ケース16を引張ることにより、突軸80に押
されて係止片74が塑性変形して親骨ケース16を解放
するから、親骨ケース16の取外しも極めて容易とな
る。
【0067】図18は、上ロクロのさらに他の変形例を
示す断面図である。この上ロクロ104は、図16
(b)および図17に示すロクロ本体5と同様の親骨ケ
ース枢支部を備えたそのフランジ部168を有している
が、従来の上ロクロと同様に、ノックピンを用いた支柱
2に対する固定構造を有している。すなわち、短い円筒
部166をフランジ部168に連接して備え、この円筒
部166に、ノックピン挿入用小孔167,167を備
えているのみである。この場合は、支柱2側にノックピ
ンが挿通される孔が設けられる。
【0068】図19(a)〜(d)に親骨の構成を示
す。この親骨8は、図19(a)に示すように、スチー
ル製の親骨本体14と、この親骨本体14の根元部が図
19(b)に示すように挿入される樹脂製の親骨ケース
16とからなる。親骨本体14は親骨ケース16の根元
まで挿入することによって強度が高められているが、親
骨ケース16から容易に引き抜くことが可能である。親
骨本体14は、一般的に図19(c)に示すように、ピ
アノ線のような丸い断面形状を有する鋼線で形成される
が、図19(d)に示すように、U字状の断面形状を有
するものであってもよい。
【0069】図20(a)〜(e)は、上記親骨ケース
16の詳細な構成を示し、図20(a)は一部を断面と
した正面図、図20(b)、(c)はそれぞれ左側面図
および右側面図、図20(d),(e)はそれぞれ平面
図および底面図である。この樹脂成形品からなる親骨ケ
ース16は、図19(b)に示すように親骨本体14の
根元部が挿入される細長い筒状部16aを有し、この筒
状部16aの根元部、すなわち図20(a)〜(c)に
おける上端部16bには、上ロクロ4に対する枢軸とな
る突軸80,80を備え、筒状部16aの先端部、すな
わち図20(a)〜(c)における下端部には、側方へ
突出する短いアーム部16cが設けられ、このアーム部
16cの両面に、図10に示す親骨支え軸10の先端の
コ字状をなす連結部52の軸孔54,54に枢着される
短い突軸81,81が設けられている。
【0070】図21(a),(b)は、親骨支え軸の変
形を示す正面図および側面図である。この親骨支え軸1
10の根元部(下ロクロ6に連結される部分)には、図
10に示す親骨支え軸10と同様に、下ロクロ6に対す
る枢軸となる突軸50,50が突設されているが、親骨
ケースとの連結部である先端部にも突軸50,50と同
様の突軸90,90が設けられている。
【0071】この親骨支え軸110が連結される親骨ケ
ース116が図22(a)〜(e)に示されており、図
22(a)はその一部を断面とした正面図、図22
(b)、(c)はそれぞれ左側面図および右側面図、図
22(d)は底面図、図22(e)は図22(a)のE
−E線に沿った断面図である。この樹脂成形品からなる
親骨ケース116は、上ロクロ4に対する連結部が図2
0に示す親骨ケース16と同一構造を有するので、対応
する部分に同一符号を付して示してあるが、図21に示
す親骨支え軸110との連結部が図20に示す親骨ケー
ス16とは異なる構成を有する。
【0072】すなわち、親骨支え軸110との連結部
は、前述した下ロクロ6における親骨支え軸10および
上ロクロ4における親骨ケース16の枢支部と同様の構
成を有し、親骨支え軸110の先端部を収容する収容溝
260と、親骨支え軸110の先端部に形成された突軸
90,90を収容するための横溝262,262と、各
横溝262内に突出する可撓性を有する係止片264と
を備えている。したがって、親骨支え軸110は親骨ケ
ース116に対し、図12と同様の態様で連結されて、
図23に示す状態となる。
【0073】以上説明した親骨8は、金属製の親骨本体
14と樹脂製の親骨ケ−ス16または116とから構成
されているが、親骨全体を金属で形成することもでき
る。その場合、例えば図24(a),(b)に示すよう
に、親骨108がU字状に断面形状を有し、その中間部
のエッジに、親骨支え軸210の枢支部211が一体に
形成される。この枢支部211は、親骨支え軸210の
突軸100,100を枢支する溝213と、弾性係止片
215,215を備えている。
【0074】この場合、突軸100,100を備えた親
骨支え軸210は、少なくとも先端部が金属で形成され
る。図25(a),(b)は、樹脂製の親骨支え軸の先
端にかしめ付けられる、突軸100,100を備えた金
属製チップの正面図および側面図であり、鍛造品または
鋳造品で形成されている。また、図26(a),(b)
は、板金プレス品からなる親骨支え軸の要部を示す平面
図および側面図である。
【0075】以上の説明で明らかなように、上述の実施
の形態においては、手元12、支柱2、親骨8、親骨支
え軸10、上ロクロ4、下ロクロ6および防水シート1
9を構成部品とする傘において、上記構成部品が金属製
部品と非金属製部品とからなり、例えば樹脂製の手元1
2が金属製支柱2から、金属製親骨本体14が樹脂製の
親骨ケース16から、樹脂製の上ロクロ4および下ロク
ロ6が金属製支柱2からそれぞれ容易に取り外し可能に
取り付けられているので、金属製部品と非金属製部品と
の分離が容易であり、廃棄後の再利用を容易にする効果
がある。
【0076】また、例えば樹脂からなる手元12が、金
属製支柱2を受容する受容孔34を備えた支柱保持部3
2を有し、上記受容孔34に挿入された支柱2が、上記
支柱保持部32の外周に嵌着されたキャップ部材40に
より手元12に固定されるように構成されていることに
より、組立ておよび分離が容易である。したがって、好
みの手元12に交換することも容易となる。
【0077】そして、上記支柱保持部32の外周面に雄
ねじ46が形成され、上記キャップ部材40の内周面
に、上記雄ねじ部46に螺合する雌ねじ48がされてい
ることにより、上記組立ておよび分離がさらに容易とな
る。
【0078】さらに、図7に示すように、支柱保持部3
2が、支柱2の軸線と平行な方向に延びるヒンジ線を有
するヒンジ部32cを介して互いに連結された一対の半
円筒体32a,32bによって構成することにより、あ
るいは、図8に示すように、支柱保持部132が、支柱
2の軸線方向と直交する方向に延びるヒンジ線を有する
ヒンジ部132cを介して互いに連結された一対の半円
筒体132a,132bによって構成されている場合、
両半円筒体32a,32bまたは132a,132bを
ヒンジ線に沿って折り曲げることにより円筒体とするこ
とができ、その逆に、円筒体をヒンジ線に沿って開くこ
とができるから、支柱保持部32または132に対する
支柱の取付け、取外しが極めて容易となる。
【0079】さらに、親骨ケース16または116およ
び親骨支え軸10または110の根元部の両側に、傘骨
の枢軸となる突軸80または50を形成するとともに、
上ロクロ4および下ロクロ6の骨枢支部に係止片64ま
たは74を形成して、骨また軸の根元部が、上記係止片
64または74に上記突軸80,80または50,50
を係止させた態様でロクロ4,6に連結されるように構
成されていることにより、親骨ケース16または116
および親骨支え軸10または110が、それぞれ上ロク
ロ4および下ロクロ6と、スナップ係合により連結され
るので、組立ておよび分離が極めて容易となる。
【0080】また、親骨8が、金属製の親骨本体14
と、この親骨本体14の根元部が挿入固定される樹脂製
の親骨ケース16または116とからなり、この親骨ケ
ース16または116の根元部に、上ロクロ4または1
04,204の親骨枢支部内の係止片64または164
に係止される突軸50,50が形成されていることによ
り、親骨本体14を親骨ケース16または116から抜
き取るだけで、樹脂製部品と金属製部品とを分離させる
ことができる。
【0081】さらに、上ロクロ本体5が、支柱2の上ロ
クロ位置決め穴28に係入する78,78を備えた細径
部66を上部に備え、固定リング18または固定ナット
25が上記細径部66に嵌着または螺着され、上ロクロ
本体5を支柱2に保持させるように構成した場合、支柱
に対する上ロクロ本体5組付けおよび取り外しが極めて
容易となり、さらに上記固定リング18または固定ナッ
ト25の上から防水シート19が張架されるので、固定
リング18または固定ナット25のロクロ本体5からの
脱落が阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による傘の第1の実施形態の構成を一部
を省略して透視的に示す概略構成図
【図2】図1に示す傘に使用される支柱の正面図
【図3】図3(a)は手元本体の第1の実施の形態の正
面図、図3(b)はその平面図、図3(c)はその側面
図、図3(d)はキャップ部材の断面図
【図4】図3(a)〜(c)に示す手元本体に図3
(d)に示すキャップ部材が取り付けられた状態を示す
部分的断面図
【図5】図5(a)は手元本体の第2の実施の形態の正
面図、図5(b)はその平面図、図5(c)はその側面
図、図5(d)はキャップ部材の断面図
【図6】図5(a)〜(c)に示す手元本体に図5
(d)に示すキャップ部材が手元に取り付けられた状態
を示す部分的断面図
【図7】図7(a)は手元本体の第3の実施の形態の正
面図、図7(b)はその平面図、図7(c)はその支柱
保持部を閉じた状態の平面図
【図8】図8(a)は手元本体の第4の実施の形態の正
面図、図8(b)はその平面図、図7(c)はその側面
【図9】図8の手元本体に螺装されるキャップ部材の断
面図
【図10】図10(a)は親骨支え軸の第1の実施の形
態の正面図、図10(b)はその一部を断面とした側面
【図11】図11(a)は下ロクロの第1の実施の形態
の断面図、図10(b)はその底面図
【図12】親骨支え軸を図11の下ロクロに連結すると
きの作業手順を示す説明図
【図13】図11の下ロクロに親骨支え軸が枢支された
状態を示す、一部を断面とした平面図
【図14】図14(a)は下ロクロの第2の実施の形態
に親骨支え軸が枢支された状態を示す平面図、図14
(b)はその断面図、図14(c)はその側面図
【図15】図15(a)は上ロクロの第1の実施の形態
におけるロクロ本体の正面図、図15(b)はその平面
【図16】図16(a)は図15のロクロ本体に嵌着さ
れる固定リングの正面図、図16(b)は図15のロク
ロ本体に固定リングが嵌着された状態を示す断面図、図
16(c)は上ロクロに親骨ケースが枢支された状態を
示す、一部を断面とした底面図
【図17】上ロクロの第2の実施の形態を示す断面図
【図18】上ロクロの第3の実施の形態を示す断面図
【図19】図19(a)は親骨の分解図、図19(b)
は親骨ケースに親骨本体を挿入する状態を示す説明図図
19(c),(d)は親骨本体の変形例を示す斜視図
【図20】図20(a)は親骨ケースの一部を断面とし
た正面図、図20(b)、(c)はそれぞれ左側面図お
よび右側面図、図20(d),(e)はそれぞれ平面図
および底面図
【図21】図21(a)は親骨支え軸の変形例を示す側
面図、図21(b)はその正面図
【図22】図22(a)は図21の親骨支え軸が連結さ
れる親骨ケースの一部を断面とした正面図、図22
(b)、(c)はそれぞれ左側面図および右側面図、図
22(d)は底面図、図22(e)は図22(a)のE
−E線に沿った断面図
【図23】図22の親骨ケースに対する図21の親骨支
え軸の連結部分の拡大断面図
【図24】図24(a)は親骨と親骨支え軸と連結部の
変形例を示す部分拡大正面、図24(b)はその底面図
【図25】図25(a)は樹脂製の親骨支え軸の先端に
かしめ付けられる金属製チップの正面図、図25(b)
はその側面図
【図26】図26(a)は板金プレス品からなる親骨支
え軸の要部を示す平面図、図26(b)はその側面図
【符号の説明】
1 傘 2 支柱 4 上ロクロ 5 上ロクロのロクロ本体 6 下ロクロ 8 親骨 10 親骨支え軸 12 手元 13 手元 14 親骨本体 16 親骨ケース 18 固定リング 19 防水シート 20 手元位置決め穴 28 上ロクロ位置決め穴 30 手元の把手 25 固定ナット 32 手元の支柱保持部 40 キャップ部材 50 突軸 64,74 係止片 66 細径部 58,68 フランジ部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱と、該支柱の根元部に固定された手
    元と、前記支柱の上端部に嵌装固定された上ロクロと、
    該上ロクロに根元部を枢支された親骨と、前記支柱に摺
    動自在に嵌装された下ロクロと、該下ロクロに根元部を
    枢支され先端部を前記親骨の中間部位に連結された親骨
    支え軸と、前記親骨に沿って張架された防水シートとを
    構成部品としてなる傘において、 前記構成部品は金属製部品と非金属製部品とからなり、
    少なくとも前記金属製部品と前記非金属製部品とが互い
    に容易に取り外し可能に取り付けられていることを特徴
    とする傘。
  2. 【請求項2】 前記手元が非金属製、前記支柱が金属製
    であり、前記手元が、前記支柱を受容する受容孔を備え
    た支柱保持部を有し、前記受容孔に挿入された前記支柱
    が、前記支柱保持部の外周に被冠されたキャップ部材に
    より前記手元に固定されることを特徴とする請求項1記
    載の傘。
  3. 【請求項3】 前記支柱が手元位置決め穴を備え、前記
    手元の支柱保持部が前記手元位置決め穴に係入し得る係
    合突起を前記受容孔内周面に備えた弾性をもった筒体か
    らなり、前記受容孔に挿入された前記支柱の手元位置決
    め穴に前記係合突起を係入させた前記支柱保持部の外周
    に前記キャップ部材が被冠されることを特徴とする請求
    項2記載の傘。
  4. 【請求項4】 前記手元の支柱保持部が、前記支柱の軸
    線と平行な方向に延びるヒンジ線を有するヒンジ部を介
    して互いに連結された一対の半円筒体からなることを特
    徴とする請求項2記載の傘。
  5. 【請求項5】 前記手元の支柱保持部が、前記支柱の軸
    線方向と直交する方向に延びるヒンジ線を有するヒンジ
    部を介して互いに連結された一対の半円筒体からなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の傘。
  6. 【請求項6】 前記手元の支柱保持部の外周面に螺条が
    形成され、前記キャップ部材が前記支柱保持部の外周面
    に螺着されることを特徴とする請求項2から5のいずれ
    か1項記載の傘。
  7. 【請求項7】 前記親骨および/または前記親骨支え軸
    の根元部の両側に枢軸となる突軸が形成され、前記上ロ
    クロおよび/または前記下ロクロに、前記突軸を枢支す
    る溝と、該溝内に突出して前記突軸を係止する係止片と
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の傘。
  8. 【請求項8】 前記親骨が、金属製の親骨本体と、該親
    骨本体の根元部が挿入固定される非金属製の親骨ケース
    とからなり、前記上ロクロの前記係止片に係止される前
    記突軸が前記親骨ケースの根元部に形成されていること
    を特徴とする請求項7記載の傘。
  9. 【請求項9】 前記親骨ケースの前記根元部側とは反対
    側の端部に、前記親骨支え軸の先端部の枢支部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項8記載の傘。
  10. 【請求項10】 前記支柱が上ロクロ位置決め穴を備
    え、前記上ロクロが、親骨枢支部を周縁に沿って略等間
    隔に開口させたフランジ部と、前記上ロクロ位置決め穴
    に係入し得る係合突起を内周面に備えて前記フランジ部
    に同軸的に連接された弾性をもった細径部とからなるロ
    クロ本体と、前記係合突起を前記支柱の上ロクロ位置決
    め穴に係入させて前記支柱に嵌装された前記ロクロ本体
    の前記細径部の外周面に被冠される固定部材とを備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の傘。
  11. 【請求項11】 前記固定部材が、前記ロクロ本体の細
    径部の外周面に嵌着される固定リングからなることを特
    徴とする請求項10記載の傘。
  12. 【請求項12】 前記ロクロ本体の細径部の外周面に螺
    条が形成され、前記固定部材が、前記細径部の外周面に
    螺着される固定ナットからなることを特徴とする請求項
    10記載の傘。
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