JP2008118943A - βグルカンを高濃度に含有する麦顆粒 - Google Patents

βグルカンを高濃度に含有する麦顆粒 Download PDF

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Abstract

【課題】麦に含まれるβグルカンを高濃度に含有する麦の顆粒を提供することを課題とする。
【解決手段】麦に由来する顆粒において、麦を粉砕することにより得た粉砕物を分級することにより得られる、粒サイズが40μ以上600μ以下の範囲であることを特徴とする顆粒である。更に前記麦の粉砕の前処理として、麦に加熱蒸気処理をして、麦厚が1.5mm以下に圧扁した後に、乾燥処理をすることが好ましく、更に前記麦が、外皮を含む外周部が、麦の重量に対し15〜50重量%研削された麦であることが好ましい。
又前記麦は、大麦、及び/又はオーツ麦であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、麦に含まれるβグルカンを高濃度に含有する麦顆粒に関する。
国民1人あたりの食物繊維摂取量は年々減少しており、食物繊維を積極的に摂取することが推奨されている。一方、大麦には水溶性食物繊維であるβグルカンが豊富に含まれている。大麦由来のβグルカンはβ(1,3、1,4)グルカンであり、様々な生体調節機能を有する機能性食物繊維として広く知られ、該βグルカンは血中コレステロール低下、血糖値上昇抑制、抗アレルギー作用、整腸作用、免疫増強作用、皮膚の保湿作用など、多くの機能を有する食品素材として注目されている。
一方、大麦やオーツ麦由来の水溶性食物繊維であるβグルカンは、穀類に由来するものであり、でんぷん・脂質・蛋白質との親和性がきわめてよく、加工食品に対する添加剤として優れている。大麦やオーツ麦由来の水溶性食物繊維や不溶性食物繊維は、吸水性が高く、液体の粘性を高める効果があることが知られている。
たれ、ソース、ドレッシング、バッターミックス、シチュー類等において粘性を高めるために使用される増粘剤としては、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム等が使用されているが、それらは本来の飲食物ではなく、食品に特定の機能を付与する目的で使用されることから食品添加物として扱われており、表示義務が必要となる。また食品業界では、食品添加物を使用しない、安心、安全な無添加加工食品の開発が推進されている。そのため食品添加物の代替品となるような、表示義務の不要な食品素材が望まれており、増粘剤等を水溶性食物繊維や不溶性食物繊維に置き換えることにより、無添加加工食品を開発することができる。
食品中の食物繊維を増強する方法としては、従来の食物繊維の少ない食品に大麦粒、あるいは大麦粉を添加する方法が提案されている。米飯用に米粒の形に削った大麦粒が精製大麦として市販され、また大麦粉を小麦粉に添加した大麦麺も開発されているが、比較的大量の大麦の食品への添加は、食品の食感を損ねる。更に、大麦糠を篩等で粒度分けして、60M篩通過分を消化管機能改善剤あるいはコレステロール上昇抑制剤として用いることが提案されている(特許文献1を参照。)。この方法によると、期待される効果を得るために食品中に該大麦糠を13%以上添加する必要があり、このように比較的大量の大麦糠の食品への添加は、食品の食感を損ね、あるいは、小麦加工食品においては、製パン性等の加工適性を損ねる。
そこで、大麦に含まれる食物繊維を濃縮あるいは単離して利用する方法が検討され、大麦あるいはオーツ麦に含まれる食物繊維であるβグルカンを、抽出して利用する方法が提案されている。大麦より水溶性食物繊維であるβグルカンを抽出する方法としては、大麦を原料とし、水抽出により製造する方法(特許文献2を参照。)、あるいは、大麦を原料としてアルカリ抽出、中和、アルコール沈殿により重量平均分子量10万〜100万のグルカンを得る方法(特許文献3を参照。)、とう精歩留まり82%以下の大麦糠を原料として、80〜90℃の熱水にてβグルカンを抽出する方法(特許文献4を参照。)、更には大麦糠、オーツ麦糠、未精麦大麦粒粉砕物又は未精麦オーツ麦粒粉砕物を、温水抽出する方法(特許文献5を参照。)等が報告されている。
これらの抽出方法は、温水、熱水、アルカリ、アルコール、酵素といった溶媒を使用しており、βグルカンの抽出に際し、化学的な処理が施され、特にアルカリやアルコールといった溶媒での抽出方法は、大麦粉砕物に含まれるβグルカンを天然のまま抽出する方法であるとは言い難い。また、温水、熱水、アルカリ、アルコールといった溶媒を使用することによるコスト高や、廃水の処理、処理装置などが必要になり、抽出に時間を要する等の問題があった。
特開平10−165120号公報 特公平4−11197号公報 特公平6−83652号公報 特開平11−225706号公報 特開2002−97203号公報
本発明は、麦に含まれるβグルカンを高濃度に含有する麦の顆粒を提供することを課題とする。
<1> 本発明は、麦に由来する顆粒において、麦を粉砕することにより得た粉砕物を分級することにより得られる、粒サイズが40μ以上600μ以下の範囲であることを特徴とする顆粒である。
<2> 前記麦の粉砕の前処理として、麦に加熱蒸気処理をして、麦厚が1.5mm以下に圧扁した後に、乾燥処理をすることが好ましく、更に前記麦が、外皮を含む外周部が、麦の重量に対し15〜50重量%研削された麦であることが好ましい。
<3> 前記麦は、大麦、及び/又はオーツ麦であることが好ましい。
<4> 更に本発明は前記の何れかに記載の顆粒を使用した食品である。
本発明は、水、アルカリ、アルコール、酵素等の溶媒や化学的な処理を施さずに得られる、高濃度のβグルカン、及び食物繊維を含有する麦の顆粒であり、βグルカンの生体調節機能を発揮する食品素材として使用することができる。又本発明の顆粒は、βグルカンを高濃度に含有するために、食品に由来する食品増粘剤としても用いることができる。
本発明は、麦に由来する顆粒において、麦を粉砕することにより得た粉砕物を分級することにより得られる粒サイズが40μ以上600μ以下の範囲であることを特徴とする顆粒である。以下に本発明の実施の形態について詳説する。
本発明に用いられる麦は、いずれの種類の麦をも用いることができるが、目的とするβグルカンを多く含むものが望ましい。具体的には、大麦が好ましく、中でも、二条や六条等の皮付麦、及び裸麦がより好ましく、でん粉がもち性の性質を持ったもち性大麦、あるいはもち性裸大麦等が特に好ましい。又オーツ麦も大麦と同様に好ましく用いることができる。
前記麦を、イクシードミル等の粉砕機により粉砕する。該粉砕は、目開き600μmのシフターをスルーするように、より好ましくは500μmのシフターをスルーするように粉砕する。又該粉砕は、粉砕機の粉砕回転数が大きい方が、より細かい粉砕品を調整でき、でん粉質等の食物繊維以外の成分と食物繊維を分離し、食物繊維をより高濃度で得ることができることから好ましい。前記粉砕は、イクシードミルの使用においては粉砕回転数が11800rpm以上、より好ましくは15800rpm以上、さらに好ましくは19800rpm以上で粉砕することが好ましい。
本発明は、前記粉砕をすることにより、麦に含有されるデンプンが微小な粉末となる一方で、βグルカンを含む繊維質が比較的大きな顆粒となることから、粉砕物を分級することにより、麦中のβグルカンを高濃度に含有する顆粒を得ることができるものである。
前記粉砕物について、シフター等の分級器を用いて篩い、40〜600μm以上の顆粒、より好ましくは60〜400μmの顆粒を得る。前記40〜600μm以上の顆粒には、麦の平均βグルカン含量である4〜5重量%に対し、4〜6倍の20〜25重量%のβグルカンが含まれ、高濃度のβグルカンを得ることができる。
又、前記40〜600μmの範囲の顆粒には、麦の平均不溶性食物繊維含量である2〜4重量%に対し、3〜5倍の高濃度の不溶性食物繊維が含有され、総食物繊維としては、麦の平均総食物繊維の3〜5倍の高濃度の総食物繊維が含有される。
前記麦を粉砕するにあたっては、以下の前処理を行うことが好ましい。先ずは麦に含まれる異物、夾雑物を除去し、外皮を含む外周部を研削することにより精白する。該研削は、麦の外周部を麦の重量に対し15〜50重量%、より好ましくは30〜40重量%まで研削することが好ましい。該外周部は、βグルカンが多量には含まれていないためである。
前記精白した麦について、加水し、加熱蒸気処理を行う。該加水、加熱蒸気処理は、麦に加水して水分値を調整した後に、大麦を蒸して水蒸気で加熱することにより行うことが好ましい。該加水は、大麦の水分値が10〜20%、より好ましくは13〜17%に調整されることが好ましい。又前記加熱蒸気処理は、水蒸気により70〜90℃、より好ましくは75〜85℃に加熱されることが好ましい。
前記大麦は粉砕前に圧扁されて、該圧扁大麦とした上で、粉砕することが、製粉しやすく、より細かい粉砕品を調整でき、でん粉質等の他の成分と食物繊維を分離し、食物繊維をより高濃度で得ることができる上から好ましい。前記圧扁は、麦厚が1.5mm以下、より好ましくは1.2mm以下、さらに好ましくは0.9mm以下の圧扁大麦とすることが好ましい。
前記加水、加熱蒸気処理後の圧扁大麦を、水分値が16〜10%、より好ましくは15〜13%になるよう冷却、乾燥する。該冷却は室内において放冷することにより行うことが好ましい。該乾燥は、加熱乾燥法等の乾燥方法として知られる任意の方法を用いることができる。
前記により得られた、40〜600μmの範囲の顆粒、より好ましくは60〜400μmの顆粒は、麦由来のβ(1,3、1,4)グルカン及び食物繊維を高濃度に含有するために、血中コレステロール低下、血糖値上昇抑制、抗アレルギー作用、整腸作用、免疫増強作用、皮膚の保湿作用等の様々な生体調節機能を有する食品素材として用いられることができる。又本発明の顆粒は、βグルカンを高濃度に含有するために、食品に由来する食品増粘剤としても用いることができる。
前記顆粒を用いた生体調節機能を有する食品素材として具体的には、食パン、菓子パン、惣菜パン、フランスパン、クロワッサン、パイ、カステラ、スポンジケーキ、バターケーキ、シュー、ワッフル、蒸しパン、ピザ等のベーカリー製品、ドーナツ、ビスケット、クラッカー、饅頭、和菓子、ようかん、最中、ういろう、団子、大福もち、キャンデー、ガム、チョコレート、飴、アイスクリーム、ソフトクリーム、シャーベット、アイスキャンデー、ラクトアイス、氷菓、ゼリー、プリン等の製菓類、
うどん、パスタ、ほうとう、中華そば、焼きそば、ちゃんぽん、そば、ひやむぎ、そうめん等のめん類、味噌、ジャム、たれ、ソース、ウスターソース、トマトソース、トマトケチャップ、トマトペースト、トマトピューレ、チリソース、ドレッシング、マヨネーズ、タルタルソース等の調味料類、シチュー、ポタージュスープ、コンソメスープ、味噌汁、雑煮、カレー等のスープ類、清涼飲料水、炭酸飲料水、ジュース、果汁、野菜ジュース、トマトジュース、シェーク、コーヒー、カフェオレ、スポーツドリンク等の飲料、牛乳、加工乳、ヨーグルト、乳清飲料、乳酸菌飲料等の乳製品、
ホットケーキミックス、ケーキミックス、スナックロールミックス、ドーナツミックス、イーストドーナツミックス、菓子パンミックス、蒸しパンミックス、ピザミックス、お好み焼きミックス、たこ焼きミックス、餃子ミックス、バッターミックス、フリッターミックス、天ぷら粉、唐揚げ粉、ブレッダーミックス等のプレミックス、米飯類、おにぎり、にぎり寿司、まき寿司、ちらし寿司、餅、炒飯、ピラフ、お茶漬け、ドリア、ビーフン、あられ、せんべい等の米加工品、
シリアル、ピロシキ、コーンフレーク、コーンスナック、ポップコーン、ポテトスナック、ポテトチップ、スイートポテト、ポテトフライ等の穀物加工品、豆腐、豆乳、豆乳飲料、湯葉、油揚げ、厚揚げ、がんもどき、あん等の大豆加工品、ハンバーグ、ソーセージ、ハム、ミートボール、肉団子、肉まん、シュウマイ等の畜肉加工品、かまぼこ、さつま揚げ、つみれ、練り製品等の水産加工品、サプリメント、錠剤、ドリンク剤等の健康食品、アレルギー患者用食品、乳児用食品、老人用食品、美容食品、レトルト食品、低カロリー食品、冷凍食品、インスタント食品等を挙げることができる。
又本発明の顆粒は、βグルカンを高濃度に含有するために、食品に由来する食品増粘剤としても用いることができる。前記顆粒を増粘剤として用いることができる食品として具体的には、食パン、菓子パン、惣菜パン、フランスパン、クロワッサン、パイ、カステラ、スポンジケーキ、バターケーキ、シュー、ワッフル、蒸しパン、ピザ等のベーカリー製品、ドーナツ、ビスケット、クラッカー、饅頭、和菓子、ようかん、最中、ういろう、団子、大福もち、キャンデー、ガム、チョコレート、飴、アイスクリーム、ソフトクリーム、シャーベット、アイスキャンデー、ラクトアイス、氷菓、ゼリー、プリン等の製菓類、
うどん、パスタ、ほうとう、中華そば、焼きそば、ちゃんぽん、そば、ひやむぎ、そうめん等のめん類、味噌、ジャム、たれ、ソース、ウスターソース、トマトソース、トマトケチャップ、トマトペースト、トマトピューレ、チリソース、ドレッシング、マヨネーズ、タルタルソース等の調味料類、シチュー、ポタージュスープ、コンソメスープ、味噌汁、雑煮、カレー等のスープ類、清涼飲料水、炭酸飲料水、ジュース、果汁、野菜ジュース、トマトジュース、シェーク、コーヒー、カフェオレ、スポーツドリンク等の飲料、牛乳、加工乳、ヨーグルト、乳清飲料、乳酸菌飲料等の乳製品、
ホットケーキミックス、ケーキミックス、スナックロールミックス、ドーナツミックス、イーストドーナツミックス、菓子パンミックス、蒸しパンミックス、ピザミックス、お好み焼きミックス、たこ焼きミックス、餃子ミックス、バッターミックス、フリッターミックス、天ぷら粉、唐揚げ粉、ブレッダーミックス等のプレミックス、ハンバーグ、ソーセージ、ハム、ミートボール、肉団子、肉まん、シュウマイ等の畜肉加工品、かまぼこ、さつま揚げ、つみれ、練り製品等の水産加工品、及びレトルト食品、低カロリー食品、冷凍食品、インスタント食品等を挙げることができる。
以下に本発明の更に具体的内容を実施例により説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
本実施例に使用した大麦は、新潟県産ファイバースノーを用いた。該大麦をドッケージにて異物、夾雑物を除去して精選し、外周部から37%(搗精歩留まり63%)まで研削式搗精機((株)佐竹製作所社製、商品名:小型研削精米機RME25A)を用いて精白した後、水分値が15±1%になるように加水し、75℃以上に加熱されるよう蒸し器を用いて加熱蒸気処理した後、麦厚が0.9mm以下になるようドラムドライヤー(ジョンソンボイラ(株)社製、商品名:ドラムドライヤーJM-T)を用い圧扁して、圧扁大麦を得た。該圧扁大麦を放冷して冷却し、水分値が14.5%以下になるように加熱乾燥機(ヤマト科学(株)社製、商品名:ヤマト精密恒温器Fine Oven DF62)で乾燥した後、イクシードミル(槇野産業社製、商品名:イクシードミルEM-1A)を用いて、粉砕回転数19800rpmで粉砕して、大麦粒粉砕物を得た。該大麦粒粉砕物の目開き600μmのシフタースルー品を、本実施例1の大麦粒粉砕品の供用物とした。
前記大麦粒粉砕物を、空気分級機(ALPINE社製)を用い、シフター(IIDA MANUFACTURING社製、商品名THE IIDA TESTING SIEVE)の目開き150μで空気分級し、オーバー品を分級1の粉砕品(以下単に分級品1ということがある。又以下の他のサイズの分級も同等である。)とした。目開き150μのシフタースルー品を目開き106μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品2とした。目開き106μのシフタースルー品を目開き75μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品3とした。目開き75μのシフタースルー品を目開き53μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品4とした。目開き53μのシフタースルー品を分級品5とした。各分級品の構成割合を表1に示す。なお比較例として、前記実施例1の大麦粒粉砕品の供用物について空気分級を行わなかった粉砕品を用いた。
前記により得た大麦分級品1〜5、及び比較例について、各分級品のβグルカン含有量を測定した。βグルカンの分析は、メガザイム社のβグルカン測定キット(商品名:(1-3)(1-4)BETA-D-GLUCAN ASSAY KIT(McCLEARY METHOD))を用いて、酵素法により、以下の通りに行った。
まず、各分級品の水分含量を測定した後に、各分級品の100mgを50mlの遠沈管に入れ、50%エタノール溶液を1mL加え、各分級品の分散物を得た。前記分散物に5mLの20mMリン酸緩衝液(pH6.5)を加えて混合した後、煮沸した湯浴中によくかき混ぜながら入れ、ゲルの塊が出来ないように注意し、2分間加熱した。該遠沈管を40℃に冷却後、リケナーゼ酵素溶液(キットに付属するバイアルを20mMリン酸緩衝液で20倍に希釈)の0.2mL(10U)を加え、40℃で1時間反応させた。1時間後、蒸留水を24mL加えて混合し、3000rpmで10分間遠心分離した。
前記遠心分離した上清0.1mLを、それぞれ3本の10mL遠沈管に取り、1本には0.1mLの50mM酢酸緩衝液(pH4.0)を、他の2本には0.1mL(0.2U)のβグルコシダーゼ溶液(前記キットに付属するバイアルを、50mM酢酸緩衝溶液で20倍に希釈)を加え、40℃にて15分間反応させた。各遠沈管に4mLのグルコースオキシダーゼ/ペルオキシダーゼ溶液を加えて、40℃にて20分間反応させ、各サンプルの510nmにおける吸光度(ΔE)を測定した。βグルカン含量は、次式1により求めた。結果を表1に示す。
βグルカン含量(%)=ΔE×F/W×27 式1
前記式において、ΔEは各サンプルの510nmにおける吸光度、Fは100(μgのグルコース)/100μgグルコースの吸光度(吸光度からμgへの換算)、Wは測定に用いた大麦粉砕物の乾燥重量(mg)をそれぞれ示す。
又前記各分級品について、不溶性食物繊維の含量を、酵素重量法により測定した。総食物繊維の含量は、水溶性食物繊維(βグルカン)含量と不溶性食物繊維含量をトータルして求めた。結果を表1に示す。
Figure 2008118943
前記表1より、大麦粒粉砕物の各分級品におけるβグルカン含有量は、分級品1は12.24、分級品2は16.89、分級品3は23.40、分級品4は20.33、分級品5は0.74となり、53μを境にしてβグルカンがきれいに分離されていることがわかった。また、106〜75μの分級品3においてβグルカン含量が最も多く含まれた。また不溶性食物繊維の含量は、分級品1は4.27、分級品2は13.48、分級品3は13.98、分級品4は8.68、分級品5は0.25となり、53μを境にして不溶性食物繊維がきれいに分離されていることがわかった。また、106〜75μの分級品3において、不溶性食物繊維含量が最も多く含まれた。
<実施例2>
前記実施例1の結果、粒子の大きさによってβグルカンが存在する粒度区域がわかったため、次にβグルカンが存在する粒度区域を更に粉砕、空気分級し、βグルカン含量を高める試験を行った。
分級に使用した大麦粒粉砕物は、実施例1で調製したものと同様のものを使用した。実施例1の大麦粒粉砕物を、目開き100μのシフターで空気分級し、オーバー品を実施例2の大麦粒粉砕品の供用物とした。該実施例2の大麦粒粉砕品の供用物をイクシードミル(槇野産業製、商品名:イクシードミルEM-1A)を用い、粉砕回転数19800rpmの条件でさらに細かく粉砕した。
この粉砕品を目開き355μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品22とした。目開き355μのシフタースルー品を目開き250μのシフターで空気分級し、オーバー分を分級品23とした。目開き250μのシフタースルー品を目開き212μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品24とした。目開き212μのシフタースルー品を目開き149μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品25とした。目開き149μのシフタースルー品を目開き106μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品26とした。目開き106μのシフタースルー品を目開き63μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品27とした。目開き63μのシフタースルー品を分級品28とした。なお比較例として、前記実施例2の大麦粒粉砕品の供用物について、空気分級を行わなかった粉砕品を用いた。
前記分級品22〜28、及び比較例について、実施例1と同様に、βグルカン含有量を測定した。結果を表2に示す。
Figure 2008118943
表2の結果、大麦粒粉砕物の分級品におけるβグルカン含有量は、比較例は15.08、分級品22は19.71、分級品23は21.21、分級品24は18.72、分級品25は20.04、分級品26は20.97、分級品27は21.63、分級品28は6.34となり、63μを境にしてβグルカンが分離され、βグルカンの濃度を高めることが出来ることがわかった。また、106〜63μの分級品27においてβグルカン含量が最も多く含まれた。また不溶性食物繊維の含量は、分級品21は13.75、分級品22は11.07、分級品23は11.18、分級品24は16.91、分級品25は20.86、分級品26は22.15、分級品27は21.74、分級品28は7.94となり、63μを境にして不溶性食物繊維が分離され、不溶性食物繊維の濃度を高めることが出来ることがわかった。また、149〜106μの分級品26において不溶性食物繊維含量が最も多く含まれた。
<実施例3>
前記実施例2の結果、βグルカンが存在する粒度区域を更に粉砕することによってβグルカン含量を高めることが出来ることがわかったため、次にβグルカン含量の高い区域を量産する試験を行った。
分級に使用した大麦粒粉砕物は、実施例1の大麦粒粉砕物を目開き100μのシフターで空気分級し、オーバー品を実施例3の大麦粒粉砕品の供用物とした。実施例3の大麦粒粉砕品の供用物をイクシードミル(槇野産業社製、商品名:イクシードミルEM-1A)を用い、粉砕回転数19800rpmで粉砕してさらに細かく粉砕した。この粉砕品を目開き100μのシフターで空気分級し、オーバー品を分級品32とした。目開き100μのシフタースルー品を分級品33とした。なお比較例として、前記実施例3の大麦粒粉砕品の供用物について、空気分級を行わなかった粉砕品を用いた。
前記分級品32〜33、及び比較例について、実施例1と同様に、βグルカン含有量を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2008118943
表3の結果、大麦粒粉砕物の分級品におけるβグルカン含有量は、比較例3は15.08、分級品32は20.18、分級品33は8.95となり、100μを境にしてβグルカンが分離され、100μ以上の分級品を採取すればβグルカン含量の高い区域を量産できることがわかった。また不溶性食物繊維の含量は、分級品31は13.75、分級品32は18.37、分級品33は10.30となり、100μを境にして不溶性食物繊維が分離され、100μ以上の分級品を採取すれば不溶性食物繊維含量の高い区域を量産できることがわかった。
<実施例4>
本発明の大麦粉砕品について、増粘剤としての効果を検討した。実施例1で得られた分級品1、分級品2、分級品3と分級品4の混合(分級品3と分級品4は収量が少なかったため混合した)、及び分級品5のそれぞれを、熊本製粉社製の小麦粉(商品名:赤銀杏)に20重量%添加し、ビニール袋内で均一になるよう1分間混合し、ミックスを調整した。又比較対照として、既存の増粘剤(グアーガム)(太陽化学社製、商品名:ネオソフトG)を1%添加したミックスを比較例とした。
前記により調整した各ミックスの増粘効果を調べるために、粘度を経時的に測定した。粘度はブルックフィールド社製のB型粘度計を使用した。まず、ボールに冷水(15℃)を250g入れて、ミックス100gを加え、40秒間で120回攪拌し、バッター液を作成した。5分間室温で放置し、その後B型粘度計にて3号ローター、12rpmで測定し、30秒後の数値を、0hの粘度値とした。0h測定後、バッター液を室温で保存し、30分経過毎に粘度を測定し、2時間経過後まで測定した。結果を表4に示す。
Figure 2008118943
表4の結果、分級品3、4の混合品が最も増粘効果が高いことが分かった。各分級品を添加したものは、測定開始後から粘度が上昇し、30分程で粘度値のピークを迎え、その後の経時変化では粘度値が下がりにくく、粘度安定効果を持つことがわかった。分級品5には増粘効果は見られなかった。グアーガムについては、測定開始後から粘度が下降し、その後の経時変化でも粘度安定性は見られなかった。
<実施例5>
実施例1で得られたβグルカン含量が最も多い分級品3を使用し、増粘効果とその粘度安定性について、添加量を変えて検討した。熊本製粉製の小麦粉(商品名:赤銀杏)に、実施例1の分級品3をそれぞれ、5%、6%、8%、及び10重量%添加し、ビニール袋内で均一になるよう1分間混合し、ミックスを調整した。比較対照として、既存の増粘剤(グアーガム)を1%添加したミックスを比較例とした。
前記により調整した各ミックスの増粘効果、粘度安定性の測定は実施例4と同様に行った。結果を表5に示す。
Figure 2008118943
表5の結果、分級品3を8%添加すると、既存の増粘剤1%添加時と同等の増粘効果があることが分かった。分級品3を添加したものは測定開始後から急激に粘度が下がることはなく、その後の経時変化でも粘度値は下がりにくくなり、その粘度安定性は既存の増粘剤よりも安定することが分かった。グアーガムについては、測定開始後から粘度が下降し、その後の経時変化でも粘度安定性は見られず、粘度値は下がりやすかった。
本発明の顆粒は、麦のβグルカン、及び食物繊維を多量に含有する一方で、麦のデンプン等の含量が少ない顆粒であり、食品に添加することにより、βグルカンが有する血中コレステロール低下、血糖値上昇抑制、抗アレルギー作用、整腸作用、免疫増強作用、皮膚の保湿作用などの機能を有する食品、及び食物繊維を高濃度に含有する食品を提供することができる。又本発明の顆粒は、βグルカンを高濃度に含有するために、食品に由来する食品増粘剤としても用いることができる。一方で本発明の顆粒は、麦のデンプン等の含量が少ない顆粒であることから、本発明の顆粒を添加しても、食品の食感を損ね、製パン性等の加工適性を損ねることが少ない食品を得ることができる。

Claims (5)

  1. 麦に由来する顆粒において、麦を粉砕することにより得た粉砕物を分級することにより得られる、粒サイズが40μ以上600μ以下の範囲であることを特徴とする顆粒。
  2. 前記麦の粉砕の前処理として、麦に加熱蒸気処理をして、麦厚が1.5mm以下に圧扁した後に、乾燥処理をする請求項1に記載の顆粒。
  3. 前記麦が、外皮を含む外周部が、麦の重量に対し15〜50重量%研削された麦である請求項1または請求項2に記載の顆粒。
  4. 前記麦が、大麦、及び/又はオーツ麦である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の顆粒。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の顆粒を使用した食品。
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