JP2008111160A - 真空蒸着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高容量負極活物質であるケイ素酸化物を、生産性の高い蒸着法で形成し、充放電特性劣化を起こさない負極とすること。
【解決手段】 真空蒸着装置において、第一キャン12から第二キャン13の間、および、第三キャン14から第四キャン15の間を通過する基板4を、蒸発源9に対して左右対称に配置し、基板4の表裏面にそれぞれ形成される第1の活物質層21の成長方向と第2の活物質層23の成長方向とが、略対称に形成されるようにする。また、排気ポンプ1と、第二キャン13と第四キャン15周辺に設置された補助排気口30と連通する補助排気ポンプ31により、真空槽2内を真空排気する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、真空蒸着装置に関し、特にリチウム二次電池用負極およびそれを用いたリチウム二次電池の製造装置に関するものである。
近年、モバイル機器の高性能化および多機能化に伴い、それらの電源である二次電池の高容量化が切望されている。この要求に応える二次電池として、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、あるいはスズ(Sn)などを用いた高容量のリチウム二次電池用負極(以下、負極という)の検討が盛んに行われている。
また、上記負極における、充放電の繰り返しに起因する負極活物質の激しい膨張収縮がもたらす、粉砕・微細化による集電性の低下や表面積の増大による電解液の分解反応の促進といった問題に対処するため、蒸着法、スパッタリング法、あるいはCVD法などを用いて、集電体に負極活物質層を形成した負極も検討されている。上記成膜法を用いて形成された負極は、粒子状の負極活物質およびバインダーなどを含むスラリーを塗布した従来の塗布型負極に比べて、微細化を抑制することができると共に、集電体と負極活物質層とを一体化することができ、負極における電子伝導性が極めて良好となる。このため、上記成膜法を用いて形成された負極に対して、容量的にもサイクル寿命的にも高性能化が期待されている。また、上記負極によれば、従来の負極中に存在する導電材、バインダーなどを低減または排除することもできるため、本質的に負極を高容量化することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の蒸着方法では、充放電に伴う負極活物質の膨張収縮により、集電体と負極活物質層とが剥離したり、あるいは集電体にしわが発生してしまうなどの問題が生じていた。そこで、凹凸パターン形状を有する基板上に斜めから蒸着することで、上記問題を解決した。蒸着粒子を斜めに成長させる一方、凹凸基板上の斜影部では蒸着粒子が成長しないため、蒸着粒子間に空間を設けることができる。このようにして形成された負極には、リチウムイオンの吸蔵による膨張時に、粒子が広がることができる空間が存在するため、膨張時に生じる活物質粒子間の圧縮力を軽減させて、充放電サイクル特性を向上させることが可能となる。上記斜め蒸着膜の製造方法としては、金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法が挙げられる(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2では、斜め蒸着膜の再生特性において、ギャップ長0.25μmのフェライトヘッド等を用いたリングヘッドにおける再生出力が劣っていたため、飽和磁化Msを下げる材料を選択した。さらに、特定の角度で斜方蒸着して、強磁性層の構成結晶粒子の主軸を基板面に対して45°以上65°以下に傾斜させることで、大きい保磁力を得ることができ、再生特性を改善した。
また、電解コンデンサの静電容量を増大することにより、大容量の電極材料を効率良く連続生産する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3では、1つの蒸発源で基材の両面に同時蒸着を行なう方法において、蒸発面が蒸着面に対して低角度となるように形成する方法が示されている。また、特許文献3の先出願である特許文献4では、陰極アークプラズマ蒸着法で蒸発源から生じるマクロパーティクルに着眼し、元来、膜の不均一性や表面粗度の悪化等を招き、好ましくないとされていたマクロパーティクルを積極的に利用することによって、蒸着皮膜に微細な凹凸を形成して、単位体積当たりの静電容量を向上させた。
特開平11−135115号公報 特公平5−4724号公報 特許第2704023号公報 特許第2968800号公報
しかしながら、特許文献2により、リチウムイオン二次電池の負極活物質を形成した場合、リチウムイオンの吸蔵による膨張時に、粒子が広がる空間が十分確保できず、膨張時に生じる活物質粒子間の圧縮力を軽減することが不十分となるため、充放電サイクル特性が得られなかった。粒子が広がる空間を十分得るためには、構成結晶粒子の主軸を基板面に対して25°以上65°以下に傾斜させる必要がある。
また、特許文献3により、リチウムイオン二次電池の負極活物質を形成した場合、形成した活物質粒子表面が粗面化されてしまい、リチウムイオンの吸蔵により粗面化粒子も膨張し、その際に膨張した粗面化粒子が互いに接触してしまう。粗面化粒子が互いに接触した後の活物質の膨張は、膜厚方向に進行する。
例えば、酸化ケイ素を、SiOで表される化学組成とすると、酸素を殆ど含まないときには、充電により柱状粒子には約400%の体積膨張が生じる。酸化ケイ素SiOが、ケイ素原子に対する酸素原子の量が30%、すなわちx=0.3の場合には、充電により柱状粒子には約350%の体積膨張が生じる。同様に、酸素原子の量が60%、すなわちx=0.6の場合には、約280%の体積膨張が生じ、酸素原子の量が100%の場合、すなわちx=1.0の場合には、約200%の体積膨張が生じる。このように、基板と粗面化粒子の膨張率が異なることで、粗面化粒子の剥がれや基板上のしわが発生し、充放電サイクル特性が得られなかった。
さらに、例えば特許文献2に記載されている斜め蒸着の装置構成を、特許文献3に記載されている両面蒸着装置に導入し、酸化ケイ素膜を形成した場合、直線上に斜めに配置された成膜領域の2箇所が互いに近接した領域では、導入された酸素ガスや蒸発した蒸着元素であるケイ素が真空排気されず、真空度の悪化した状態で蒸着膜が形成される。真空度の悪化した状態では、蒸発し、飛散しているケイ素原子の指向性が失われ、指向性を持って形成された成長粒子の回りに密着性の悪い小さな粒子が形成されてしまい、形成粒子と形成粒子の空間を塞いでしまう。そのため、リチウムイオン二次電池の負極活物質として利用する場合、形成粒子間の空間が少なくなり、リチウムイオンの吸蔵による膨張時に、粒子が広がる空間が十分確保できなくなる。そのため、膨張時に生じる活物質粒子間の圧縮力を軽減することが不十分となり、充放電サイクル時の容量維持特性が非常に悪くなるという、リチウムイオン二次電池特有の課題を有していた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、真空度の悪化により生じる膜質を改善し、負極活物質として利用したリチウムイオン二次電池の充放電特性を向上させることができる真空蒸着装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の真空蒸着装置は、ロール状に巻いた基板を、ローラを介しながら走行させ、前記基板上に蒸着膜を連続形成しながらロール状に巻き取る、基板巻き取り式の真空蒸着の製造装置において、基板幅方向の任意の装置断面において、
前記基板面に立てた法線からの傾斜角度を入射角と定義する時、蒸発源の中央から蒸発した蒸着粒子の前記基板への入射角が、45°以上75°以下となるよう配置された基板の成膜領域が、1つの蒸発源に対して対称に2箇所配置され、かつ、前記入射角が75°の互いに近づいた前記成膜領域の周辺に真空排気口を配置したことを特徴とする。
本構成によって、入射角が75°近傍の互いに近接した成膜領域周辺での真空度の悪化を改善し、膜質劣化の無い粒子を形成することができる。その結果、負極活物質として利用したリチウムイオン二次電池の充放電特性を確保することができる。
本発明の真空蒸着装置によれば、入射角が75°近傍の互いに近接した成膜領域周辺に補助排気口を設けることで、成膜形成中の真空度の悪化を解決し、生産性の高い蒸着方法で連続的に膜質劣化の無い膜を蒸着形成でき、特に高容量の負極活物質を使用したリチウムイオン二次電池を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における真空蒸着装置100を示す模式図である。図1に示すように、本発明の実施の形態1における蒸着装置100は、真空槽2と、真空槽2の外側に排気ポンプ1および補助排気ポンプ31を備えており、補助排気ポンプ31は、真空槽2の補助排気口30と連通している。真空槽2の内部は、排気ポンプ1および補助排気ポンプ31で排気されることで、真空状態に保たれている。排気ポンプ1近傍の真空槽2の内部には蒸発源9が備えられており、蒸発源9の両側には遮蔽版10a、10b、ガス導入管11a、11bがそれぞれ左右対称に設置されている。なお、遮蔽版10a、10bは、蒸発源9と、排気ポンプ1とを覆うよう、真空槽2を貫通した略逆V字型の形状で設置されている。
また、真空槽2の内部には、基板4が巻かれた巻き出しロール3、搬送ローラ5a〜5h、巻き取りロール8、円筒状の第一キャン12、第二キャン13、第三キャン14、第四キャン15が設置されている。巻き出しロール3から巻き出された長尺の基板4は、搬送ローラ5a、5b、第一キャン12、第二キャン13、搬送ローラ5c、5d、5e、5f、5g、第三キャン14、第四キャン15、搬送ローラ5hの順に導かれて、最終的には巻き取りロール8で巻き取られる。
基板4は、金属製のシート状の箔で、凹凸パターン形状が表面および裏面に形成されている。金属の例としては、銅、ニッケルなどである。凹凸パターン形状としては、20μm×20μm、高さ10μm、突起表面粗さRa=2.0μmなどである。また、蒸発源9には、ケイ素を入れた坩堝などを使用し、蒸発源9を抵抗加熱装置、誘導加熱装置、電子ビーム加熱装置などの加熱装置(図示せず)により加熱することで、ケイ素を蒸発させる。
図2は、本発明の実施の形態1における真空蒸着装置100の別の一例を示す部分模式図である。図2に示すように、本発明の実施の形態1における真空蒸着装置100は、第一キャン12と第二キャン13、および第三キャン14と第四キャン15の間に、それぞれ補助キャン50を配置することで、基板4の搬送中に発生するしわを抑えることができる。
図3は、本発明の実施の形態1における真空蒸着装置100の別の一例を示す部分模式
図である。図3に示すように、本発明の実施の形態1における真空蒸着装置100は、第一キャン12、第二キャン13、第三キャン14、第四キャン15、および複数の補助キャン50を冷却構造とし、前記各キャンを−30℃〜20℃の範囲で冷却することで、蒸着中に基板4が受ける熱(蒸発源9からの輻射熱や、蒸着粒子の凝固熱など)を緩和し、基板4の搬送中のしわを抑えることができる。
図4は、本発明の実施の形態1の真空蒸着装置100により形成された蒸着膜の断面図である。以下、本発明の実施の形態1の真空蒸着装置100による蒸着工程を説明する。
図4に示すように、基板4が、第一キャン12から第二キャン13の間で、蒸発源9から飛来するケイ素にさらされることにより、基板4の片面上にケイ素からなる第1の活物質層21が形成される。その後、基板4が、第三キャン14から第四キャン15の間で、蒸発源9から飛来するケイ素にさらされることにより、もう一方の面にもケイ素からなる第2の活物質層23が形成される。
また、ケイ素と酸素とを含む化合物の活物質層を形成する場合には、酸素ガスをガス導入管11から導入し、これらの雰囲気下で蒸発源9からケイ素を蒸発させることにより、図4に示すような負極20が得られる。
基板面に立てた法線からの傾斜角度を入射角と定義する時、蒸発源の中央から蒸発した蒸着粒子の基板への入射角が45°未満の場合、成長粒子が立ち上がり、凹凸基板表面上の粒子間に空間を設けた蒸着膜を形成することが困難になる。このため、充放電を行った場合には、粒子の膨張時に基板上にしわが生じるなどの課題が生じる。また、入射角が75°より大きい場合、成長粒子の傾斜が大きいため、凹凸基板への付着が弱く、基板との密着性が弱い蒸着膜が形成されてしまう。このため、充放電を行った場合には、基板から負極活物質が剥がれてしまうなどの課題が生じる。
しかしながら、本発明の実施の形態1における真空蒸着装置100では、第一キャン12から第二キャン13の間、および、第三キャン14から第四キャン15の間を通過する際の基板4に対して、蒸発源9の中央から蒸発した蒸着粒子であるケイ素が、入射角45°〜75°の範囲で飛来するように、蒸発源9を配置している。
また、図1に示すように、第一キャン12から第二キャン13の間、および、第三キャン14から第四キャン15の間を通過する基板4が、蒸発源9に対して左右対称に配置されているため、基板4の表裏面にそれぞれ形成される第1の活物質層21の成長方向と、第2の活物質層23の成長方向とは、略対称となる。
上述したように、真空槽2の外側には、排気ポンプ1と、第二キャン13と第四キャン15周辺に設置された補助排気口30と連通した補助排気ポンプ31が備えられており、排気ポンプ1および補助排気ポンプ31により、真空槽2内は真空排気されている。
例えば、真空槽2内の体積が1.5mの場合、排気ポンプ1として排気速度10000L/secのポンプを使用し、排気ポンプ1と連通する真空槽2の吸気口での排気速度を5000L/secとすると、約1時間で真空槽2内の圧力は、1.0×10−3Paに達する。更に、蒸着時には、蒸発源9から蒸発した蒸発材料粒子(もしくは、蒸発クラスター)とガス導入管11からのガスにより、真空槽2内の圧力は、4.5×10−2Pa程度まで上昇してしまう。
しかしながら、本発明の実施の形態1の真空蒸着装置100では、真空槽2内の圧力が4.5×10−2Pa程度まで上昇した時に、排気速度が5000L/secの補助排気
ポンプ31を使用し、補助排気口30での真空排気速度が2000L/secになるよう配管コンダクタンスを調整すると、真空圧を4.5×10−2Pa程度から3.0×10−2Pa程度に改善することができる。
このように、本発明の実施の形態1では、斜めに配置された基板4の成膜領域を、蒸発源9に対して左右対称に設置し、上記2つの成膜領域に同時蒸着する場合、互いに近接した上記成膜領域の周辺、すなわち、蒸着粒子の基板への入射角75°の周辺に補助排気口30を設けることで、真空排気能力を強化している。これにより、互いに近接した前記成膜領域付近の真空度を改善し、酸素ガスや指向性を持ったケイ素の蒸発粒子を前記成膜領域に分布することができる。したがって、蒸着時の真空度の低下による活物質粒子間の空間減少および負極活物質の膨張収縮を抑制することができ、充放電サイクル特性の高い電池を得ることができる。
また、本発明の実施の形態1で形成された第1の活物質層21および第2の活物質層23における空間は、充放電に伴う負極板膨張時に必要な膨張空間として使用することができる。したがって、負極活物質の応力緩和が可能となるため、正極負極間の短絡を抑制することができ、充放電サイクル特性の高い電池を得ることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における真空蒸着装置200を示す模式図である。本実施の形態2と実施の形態1とは、基板4が導かれる経路が異なること以外、実施の形態1と同じ構成である。図6〜図9は、本発明の実施の形態2の真空蒸着装置200により形成された蒸着膜の断面図である。以下、本発明の実施の形態2の真空蒸着装置200による蒸着工程を説明する。
図5に示すように、真空槽2中で巻き出しロール3から巻き出された長尺の基板4は、搬送ローラ5a、5b、第一キャン12、第二キャン13、搬送ローラ5c、5d、5h、第四キャン15、第三キャン14、搬送ローラ5g、5f、5eの順に導かれて、最終的には巻き取りロール8に巻き取られる。
次に、成膜したロールを再度、巻き出しロール3に設置して、同作業を繰り返すことで、図6または図7に示すような負極20を得ることができる。図6または図7は、巻き取りロール8の巻き取り方向の違いによって、それぞれ作り分けることが可能である。
また、このような巻き取り方向の違いを制御しながら、第三の活物質層25、第四の活物質層27および/またはそれ以上の活物質層を積層することにより、図8または図9に示す負極20を形成することが可能である。
なお、本発明の実施の形態1、2で示した負極20の各形状は、上記に限られることなく、電池の設計容量により適宜選択すればよい。
また、上記手法により得られた負極20は、LiCoO、LiNiO、LiMnなどといった、一般的に使用される正極活物質を含む正極板と、微多孔性フィルムなどからなるセパレータと、6フッ化リン酸リチウムなどをエチレンカーボネートやプロピレンカーボネートなどの環状カーボネート類に溶解した、一般に知られている組成のリチウムイオン伝導性を有する電解液と共に用いることで、リチウムイオン二次電池が容易に作製できる。
また、本発明の真空蒸着装置により作製された蒸着膜は、活物質の膨張に伴う活物質粒子の破壊やセパレータの孔変形防止対策を行った電池極板であるため、円筒型、扁平型、
コイン型、角形等の様々な形状の非水電解質二次電池に適用可能であり、電池の形状や封止形態は特に限定されるものではない。
本発明の真空蒸着装置は、充放電に伴う膨張が大きな活物質のエネルギー密度を有効に引き出すための極板および電池を提供するのに有用である。本発明の真空蒸着装置により得られる極板は、電池産業分野に限らず、電気化学素子全般への応用が可能である。
本発明の実施の形態1における真空蒸着装置を示す模式図 本発明の実施の形態1における真空蒸着装置の別の一例を示す部分模式図 本発明の実施の形態1における真空蒸着装置の別の一例を示す部分模式図 本発明の実施の形態2における真空蒸着装置を示す模式図 本発明の実施の形態1における蒸着膜の断面図 本発明の実施の形態2における蒸着膜の断面図 本発明の実施の形態2における別の一例を示す蒸着膜の断面図 本発明の実施の形態2における別の一例を示す蒸着膜の断面図 本発明の実施の形態2における別の一例を示す蒸着膜の断面図
符号の説明
1 排気ポンプ
2 真空槽
3 巻き出しロール
4 基板
5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h 搬送ローラ
8 巻き取りロール
9 蒸発源
10a、10b 遮蔽板
11a、11b ガス導入管
12 第一キャン
13 第二キャン
14 第三キャン
15 第四キャン
20 負極
21 第一の活物質層
23 第二の活物質層
24 蒸着粒子
30 補助排気口
31 補助排気ポンプ
50 補助キャン
100、200 真空蒸着装置

Claims (4)

  1. ロール状に巻いた基板を、ローラを介しながら走行させ、前記基板上に蒸着膜を連続形成しながらロール状に巻き取る、基板巻き取り式の真空蒸着の製造装置において、
    基板幅方向の任意の装置断面において、
    前記基板面に立てた法線からの傾斜角度を入射角と定義する時、
    蒸発源の中央から蒸発した蒸着粒子の前記基板への入射角が、45°以上75°以下となるよう配置された基板の成膜領域が、
    1つの蒸発源に対して対称に2箇所配置され、かつ、
    前記入射角が75°の互いに近づいた前記成膜領域の周辺に真空排気口を配置したことを特徴とする真空蒸着装置。
  2. 前記入射角が45°以上75°以下となるよう配置された成膜領域が、少なくとも2つ以上の前記ローラ間に配置されることを特徴とする、
    請求項1に記載の真空蒸着装置。
  3. 少なくとも2つ以上の前記ローラが、冷却構造を備えたことを特徴とする、
    請求項2に記載の真空蒸着装置。
  4. 前記基板が金属フィルムからなる金属基板の両面に、ケイ素酸化物を蒸着して、負極活物質を形成した電池極板を製造する、
    請求項1〜3に記載の真空蒸着装置。
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