JP2008110161A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 単純な回路構成でありながら各種の違法行為を検出可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技者の操作や遊技球の動作に起因する抽選処理において、乱数抽選値に基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させるか否かを決定する遊技機である。遊技盤上の遊技部品に関連して配置され、コイルLとコンデンサCによるLC共振回路を正帰還路に有する発振回路OSCと、発振回路OSCによる発振波を受け、発振波の振幅に対応する直流電圧を出力する検波回路DETと、検波回路DETが出力する直流電圧Vsを、基準値Erと対比して二値的な判定信号Vdを比較回路CMPと、判定信号Vdのレベルに基づいて、発振回路OSCが発振しているか否かを判定する判定部と、を有して、通常時より高い磁界レベルを検出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンピュータ回路を備えて構成される遊技機に関し、特に、簡単な回路構成によって各種の不正遊技を検出することができる遊技機に関する。
パチンコ機などの弾球遊技機は、遊技盤に設けた図柄始動口と、複数の表示図柄による一連の図柄変動態様を表示する図柄表示部と、開閉板が開閉される大入賞口などを備えて構成されている。そして、図柄始動口に設けられた検出スイッチが遊技球の通過を検出すると入賞状態となり、遊技球が賞球として払出された後、図柄表示部では表示図柄が所定時間変動される。その後、7−7−7などの所定の態様で図柄が停止すると大当り状態となり、大入賞口が繰返し開放されて、遊技者に有利な利益状態を発生させている。但し、実際には、遊技球の入賞時に実行される大当り抽選処理によって、大当り状態か否かが予め決定されており、図柄表示部では、専ら遊技者を盛上げるために図柄変動動作を行っている。
大当り抽選処理では、所定時間毎に更新されるカウンタ変数CTが使用され、遊技球の入賞時に取得されたカウンタ変数CTの値(乱数値RND)が、当選値Hitと比較されて大当り状態か否かが決定される。カウンタ変数CTは、電源投入後、RAMの全領域がゼロクリア(RAMクリア処理)されることでゼロに初期設定され、その後、所定時間毎に実行されるインクリメント演算などによって所定数値範囲(0〜MAX−1)を循環する。
ところで、上記した当選値Hitやカウンタ変数CTの更新規則は、弾球遊技機を入手して制御プログラムを解析すれば判明する。そのため、電源投入直後であって、所定数値範囲の循環動作の一巡目であれば、不正器具を用いることで当選状態を意図的に発生させることが比較的容易である。そのため、例えば、アマチュア無線機を改造して構成した違法機器から強力な電磁波を発生させてプログラムを暴走させ、ウォッチドッグタイマによるCPUの強制リセット動作を悪用することで、繰り返し大当り状態を発生させる違法行為が懸念されるところである。
また、図柄始動口に向けて強力な電磁波を放射して遊技球の入賞口スイッチを誤動作させることも考えられる。或いは、本格的な違法機器を準備しなくても、例えば、強力な永久磁石を持参して、図柄始動口やその他の入賞口に、遊技球を誘導する違法行為も懸念されるところである。
これらの点は、スロットマシンにおいても同様であり、強力な電磁波による類似の違法行為が懸念されるところである。例えば、コイン検出部に向けて強力な電磁波を放射して、コイン検出スイッチを誤動作させて、コインを投入することなくゲームを開始させるなどの違法行為も報告されている。
ところが、従来の遊技機では、磁界に反応してON/OFF動作をするリードスイッチを適所に配置して、永久磁石の使用を検出する程度であり(特許文献1)、高周波磁界(電磁波)による違法行為と、直流磁界(永久磁石)による違法行為を、合わせて検出可能な回路構成は知られていない。
特開2002−282505号公報
ここで、極めて稀にしか発生しない違法行為のために、高価なセンサや複雑な回路を配置するのでは、コスト上及び配置スペース上の問題から実用性に欠け、したがって、有効な違法対策とは言えない。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであって、単純な回路構成でありながら各種の違法行為を検出可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、遊技者の操作や遊技媒体の動作に起因する抽選処理において、乱数抽選値に基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させるか否かを決定する遊技機であって、遊技機に配置された特定の遊技部品に関連して配置され、コイルLとコンデンサCによるLC共振回路を正帰還路に有する発振回路と、前記発振回路による発振波を受け、前記発振波の振幅に対応する直流電圧を出力する検波回路と、前記検波回路が出力する直流電圧を、基準値と対比して二値的な判定信号を比較回路と、前記判定信号のレベルに基づいて、前記発振回路が発振しているか否かを判定する判定部と、を有して、通常時より高い磁界レベルを検出するようにしたことを特徴とする。
本発明は、弾球遊技機又はスロットマシンに好適に適用される。本発明をスロットマシンに適用する場合には、「遊技機に配置された特定の遊技部品」として、好適には、コイン投入を検出する検出スイッチ、スタートレバーの操作を検知する検出スイッチ、その他の検出スイッチが該当する。一方、本発明を弾球遊技機に適用する場合には、「遊技機に配置された特定の遊技部品」として、好適には、遊技球の通過を検出する検出スイッチが該当する。なお、検出スイッチは、入賞スイッチを含む概念である。
本発明では、好ましくは、前記発振回路と前記検波回路との間には、前記発振回路に影響を与えない高い入力インピーダンスを有するバッファ回路が設けられる。ここでバッファ回路は増幅利得が1であっても1以上であっても良い。本発明の発振回路は、LC共振回路を正帰還路に有して構成されるので、この共振回路の共振周波数に近い発振周波数を有している。したがって、例えば、ブロッキング発振回路のように、外乱の影響を受けて発振周波数が変化するのではなく、発振を継続するか発振を停止するかの択一的な動作をする。特に、外乱として外部磁界を受けた場合には、その影響によって容易に発振が停止する。
本発明の発振回路は、LC共振回路を内蔵するものであれば特に限定されず、トランスを使用するLC発振回路でも良い。但し、配置スペースの観点から、トランスを用いない回路が好適である。好ましくは、コルピッツ型発振回路、ハートレー型発振回路、又はこれらの変形回路を使用すべきである。コルピッツ型発振回路とは、図9(a)に示す通り、コンデンサを分割構成としたLC共振回路を使用する発振回路である。また、ハートレー型発振回とは、図9(b)に示す通り、コイルを分割構成としたLC共振回路を使用する発振回路である。発振原理が同じ変形回路には、少なくとも、図9(c)(d)に例示する発振回路が含まれる。
これらの発振回路において負荷抵抗(出力抵抗)の位置は、特に限定されないが、好ましくは、図9に示す通り、LC共振回路を形成するコンデンサ又はコイルと並列に出力抵抗RLを接続するのが良い。なお、増幅素子としてはトランジスタに限定されず、同種のFETなどの増幅素子でも良い。
コイルとしては各種のものが使用できるが、配置上の観点から好ましくは、薄板状に形成されたシートコイルが採用される。何れにしても発振回路は、発振波形である正弦波の下部がクリップされるよう動作点が設定されるのが好ましい。具体的には、動作点Veが電源電圧Vccに対して、Ve<Vcc/2に設定される。この場合、動作点Ve≒0、且つ、発振振幅≒Vccとなる発振条件が最適である。
また、前記判定部は、遊技機内部の遊技部品から磁界を発生させないタイミングに限り、前記判定信号のレベルに基づいた判定処理を実行するのが好ましい。この場合には、遊技部品(典型的にはソレノイドを内蔵する遊技部品)から漏れる磁界の影響を排除できる。しかも、ソレノイドに並列にダイオードを並列接続されている場合には、電流のオーバシュートやアンダーシュートを防止できるので、過大な磁界を発生させないだけでなく、通電遮断と共に磁界を消滅させることができ好適である。
上記した本発明によれば、極めて簡単な構成でありながら、高周波電磁界や直流磁界を利用した各種の違法行為を検出することが可能である。
以下、実施例に係る弾球遊技機に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本実施例のパチンコ機を示す正面図である。図示のパチンコ機は、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠1と、外枠1に固着された第1ヒンジ2Aを介して開閉可能に枢着される前枠3とで構成されている。この前枠3には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉(開閉扉)6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。
前面板7には発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠4の下部には、上皿8から溢れ出し又は抜き取った遊技球を貯留する下皿9と、発射ハンドル10とが設けられている。発射ハンドル10は発射モータM2と連動しており、発射ハンドル10の回動角度に応じて動作する打撃槌によって遊技球が発射される。
上皿8の外周面には、チャンスボタン11が設けられている。このチャンスボタン11は、遊技者の左手で操作できる位置に設けられており、遊技者は、発射ハンドル10から右手を離すことなくチャンスボタン11を操作できる。このチャンスボタン11は、通常時には機能していないが、ゲーム状態がボタンチャンス状態となると内蔵ランプが点灯されて操作可能となる。なお、ボタンチャンス状態は、必要に応じて設けられるゲーム状態である。
上皿8の右部には、カード式球貸し機に対する球貸し操作用の操作パネル12が設けられ、カード残額を3桁の数字で表示する度数表示部と、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却スイッチとが設けられている。
上皿8の更に右部には、遊技機を開放するための鍵穴HOが設けられている。そして、鍵穴HOに開錠キーを挿入して時計方向に少し回転すると、ガラス扉6が前枠3から開放されるよう構成されている。また、鍵穴HOに挿入した開錠キーを大きく回転すると、前枠3が外枠1から開放されるようになっている。この前枠3の開放状態では、遊技盤5や各制御基板20〜26が前枠3と一体的に開放される。
図2(b)に示すように、遊技盤5は、木製の板材BRDの表面に、プラスチック化粧板PRを貼着して構成されている。そして、図2(a)に示すように、遊技盤5には、金属製の外レールと内レールとからなるガイドレール13が環状に設けられ、その内側の遊技領域5aの略中央には、液晶カラーディスプレイDISPが配置されている。また、遊技領域5aの適所には、図柄始動口15、大入賞口16、複数個の普通入賞口17(大入賞口16の左右に4つ)、2つの通過口であるゲート18が配設されている。これらの入賞口15〜18は、それぞれ内部に検出スイッチを有しており、遊技球の通過を検出できるようになっている。
液晶ディスプレイDISPは、大当り状態に係わる特定図柄を変動表示すると共に背景画像や各種のキャラクタなどをアニメーション的に表示する装置である。この液晶ディスプレイDISPは、中央部に特別図柄表示部Da〜Dcと右上部に普通図柄表示部19を有している。そして、特別図柄表示部Da〜Dcでは、大当り状態の招来を期待させるリーチ演出が実行され、特別図柄表示部Da〜Dc及びその周りでは、当否結果を不確定に報知する予告演出などが実行される。
普通図柄表示部19は普通図柄を表示するものであり、ゲート18を通過した遊技球が検出されると、表示される普通図柄が所定時間だけ変動し、遊技球のゲート18の通過時点において抽出された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示して停止するようになっている。
図柄始動口15は、左右1対の開閉爪15aを備えた電動式チューリップで開閉されるよう例えば構成され、普通図柄表示部19の変動後の停止図柄が当り図柄を表示した場合には、開閉爪15aが所定時間だけ開放されるようになっている。図柄始動口15に遊技球が入賞すると、特別図柄表示部Da〜Dcの表示図柄が所定時間だけ変動し、図柄始動口15への遊技球の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定される停止図柄で停止する。なお、特別図柄表示部Da〜Dc及びその周りでは、一連の図柄演出の間に、予告演出が実行される場合がある。
大入賞口16は、例えば前方に開放可能な開閉板16aで開閉制御されるが、特別図柄表示部Da〜Dcの図柄変動後の停止図柄が「777」などの大当り図柄のとき、「大当り」と称する特別遊技が開始され、開閉板16aが開放されるようになっている。大入賞口16の内部に入賞領域16bが設けられている。
大入賞口16の開閉板16aが開放された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すると開閉板16aが閉じる。このような動作は、最大で例えば15回まで特別遊技が継続され、遊技者に有利な状態に制御される。なお、特別図柄表示部Da〜Dcの変動後の停止図柄が特別図柄のうちの特定図柄であった場合には、特別遊技の終了後のゲームが高確率状態(確変状態)となるという特典が付与される。通常、この特定図柄による大当りを「確変大当り」と言う。
図3は、上記した各動作を実現するパチンコ機1の全体回路構成を示すブロック図である。図中の破線は、主に、直流電圧ラインを示している。
図示の通り、このパチンコ機1は、AC24Vを受けて各種の直流電圧を出力すると共に電源投入時にシステムリセット信号を出力する電源基板20と、遊技動作を統括的に制御する主制御基板21と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMDに基づいてランプ演出及び音声演出を実行する演出制御基板22と、演出制御基板22から受けた信号を各部に伝送する演出インターフェイス基板23と、演出インターフェイス基板23から受けた制御コマンドCMD’に基づいて液晶ディスプレイDISPを駆動する液晶制御基板24と、主制御基板21から受けた制御コマンドCMD”に基づいて払出モータMを制御して遊技球を払い出す払出制御基板25と、遊技者の操作に応答して遊技球を発射させる発射制御基板26とを中心に構成されている。
ここで、主制御基板21、演出制御基板22、液晶制御基板24、及び払出制御基板25には、ワンチップマイコンを備えるコンピュータ回路がそれぞれ搭載されている。そこで、主制御基板21、演出制御基板22、液晶制御基板24、及び払出制御基板25に搭載された回路及びその回路によって実現される動作を機能的に総称して、以下の説明では、主制御部21、演出制御部22、液晶制御部24、及び払出制御部25と言うことがある。また、演出制御部22、液晶制御部24、及び払出制御部25の全部又は一部がサブ制御部である。
図3に示す通り、主制御基板21は、コマンド中継基板29に接続されると共に、遊技盤中継基板27を経由して、違法行為を検出するセンサ基板28に接続されている。そして、遊技盤中継基板27は、センサ基板28から受けた判定信号Vdを、そのまま主制御基板21に伝送している。
遊技盤中継基板27は、遊技盤5の各遊技部品にも接続されており、遊技盤上の各入賞口16〜18に内蔵された検出スイッチのスイッチ信号を受けて主制御基板21に伝送する一方、主制御基板21が出力する駆動信号を、DCソレノイドに伝送して図柄始動口15に配置された電動チューリップや、その下部の大入賞口16などを開閉駆動している。なお、図柄始動口15からのスイッチ信号については、遊技盤中継基板27を経由することなく、直接、主制御部21が受けている。
図4は、主制御部21のうち、DCソレノイドSO1〜SO3への駆動信号の出力部OUTと、センサ基板28から伝送される判定信号Vdの入力部INとを図示したものである。出力部OUTは、ワンチップマイコンのCPUコアに接続された出力ポート30と、出力ポート30の出力によってON/OFF動作する三個のトランジスタ31a〜31cと、各トランジスタのベース電流を制限する制限抵抗32a〜32cと、トランジスタのコレクタ電流が流れるソレノイドSO1〜SO3と、ソレノイドSO1〜SO3の振動電流の発生を抑止するダンパー・ダイオードD1〜D3とで構成されている。
一方、入力部INは、負論理入力で正論理出力のANDゲート33と、ワンチップマイコンのCPUコアに接続された入力ポート34とで構成されている。ANDゲート33の入力端子には、出力ポート30への出力信号D1〜D3と、センサ基板28からの判定信号Vdとが供給されている。したがって、ANDゲート33の出力は、全ての信号D1〜D3,VdがLレベルの場合だけHレベルとなり、それ以外はLレベルとなる。そして、このANDゲート33の出力は、入力ポート34を経由して、異常信号ERR1としてCPUコアに伝送される。なお、センサ基板28から受けた判定信号Vdは、直接的にも、入力ポート34に接続されており、そのまま、異常信号ERR2としてCPUコアに伝送されるよう構成されている。
2つの異常信号ERR1,ERR2は、当該遊技機におけるソレノイドSOとシートコイル(図5のL参照)との位置関係に応じて、何れか一方のみが活用される。例えば、シートコイルLを、ソレノイドSOの磁界が影響を与える位置に配置する場合には、異常信号ERR1のレベルがCPUコアでチェックされる。一方、シートコイルLを、ソレノイドSOの磁界が影響を与えない位置に配置する場合には、異常信号ERR2のレベルがチェックされる。
後述するように、センサ基板28の異常検知回路ABN(図5)は、高周波磁界や直流磁界をシートコイルLによって検出して、異常の有無に応じたレベルの判定信号Vdを出力しており、要するに、異常検知回路ABNは、磁界の変化に敏感に反応する。しかし、本実施例では、ソレノイドSO1〜SO3の両端に、ダイオードD1〜D3を接続してソレノイドSOの振動電流を確実に抑止しているので、ソレノイドSOの直流磁界を必要最小限に抑制できる。したがって、シートコイルLの配置位置によっては、異常検知回路ABNの発振動作に対して、ソレノイドSOの影響を排除できることになり、このような場合には、異常信号ERR2のみで異常判定が可能となる。
図5(a)は、センサ基板28に搭載された異常検知回路ABNを示す回路図である。図示の異常検知回路ABNは、数100K〜数10MHz程度の高周波信号をLC発振する発振回路OSCと、インピーダンス変換のためのバッファ回路(ボルテージホロワー)BUFと、バッファ回路BUFから受けた高周波信号の出力振幅を検出する検波回路DETと、検波回路DETの出力値Vsを基準値Erと比較するコンパレータCMPとで構成されている。図示の高周波発振回路OSCは、コルピッツ発振回路を構成しており、回路周辺の電界や磁界の影響を受けやすく、発振が不安定であることが一つの特徴である。
発振回路OSCは、トランジスタQ1と、トランジスタQ1のベースバイアス電圧を生成するバイアス抵抗R1,R2と、トランジスタQ1のエミッタ電流の上限値を決定すると共に、発振回路の出力抵抗として機能するエミッタ抵抗R3と、直流信号を阻止する一方で高周波信号を通過させる結合コンデンサCcと、コルピッツ発振回路を実現するコイルL及びコンデンサC1,C2とで構成されている。
本実施例では、コイルLとして、薄膜状に構成されたシートコイル(パターンコイル)を使用しており、これが遊技盤の化粧板PRの裏側の適所に貼り付けられている。典型的には、遊技球の入賞口の近接位置であって、遊技球の移動経路に即して配置される。この位置は、不正遊技者が永久磁石を使用して遊技球を誘導しようとする箇所だからである。
ところで、永久磁石が不正に使用されなくても、磁性体たる遊技球がシートコイルLの位置を移動するだけでも、本実施例の発振回路OSCは影響を受けてしまう。そこで、本実施例では、シートコイルLが生成する長円状の閉磁路の長手方向と、遊技球の移動方向(通常は落下方向)とが直交するよう、シートコイルLを配置する(図5(e)参照)。このように配置することによって、遊技球が発振回路OSCに影響を与える時間を、最小限に止めることが可能となる。
何れにしても、本実施例では、シートコイルLと2つのコンデンサC1,C2によってコルピッツ発振回路を構成している。したがって、発振周波数fは、ほぼ1/(2×π)SQR(1/(L×C0))であり、合成容量C0はC1×C2/(C1+C2)で与えられる。ここで、シートコイルLは、数μH〜数10μH程度のインダクタンスのものを使用し、コンデンサC1,C2は、数pF〜数1000pF程度のキャパシタンスのものを使用すると、発振周波数が数100KHzから100MHz程度までの発振回路OSCを構成することが可能となる。
続いて、このような発振回路OSCのバイアス電圧の設計について説明する。図5(a)に示す通り、ベースのバイアス電圧Vbは、分圧抵抗R1,R2と電源電圧Vccとによって、Vb=Vcc×R2/(R1+R2)となる。そのため、エミッタのバイアス電圧Veは、Vb−0.6ボルト程度であり、Ve≒Vcc×R2/(R1+R2)−0.6となる。なお、この電圧値Veが、正弦波信号の発振出力の動作点となる。
発振回路OSCから最大振幅の正弦波を発振させるという観点からは、Ve≒Vcc/2に設計すべきであるが、この実施例では、あえてエミッタのバイアス電圧(動作点)VeをVe<Vcc/2に設定し、可能な限りVeをゼロ電位に近い値に設定している。そのため、発振状態における発振回路OSCの発振出力(エミッタ端子からの出力)であるVe+Vo×SIN(ωt)は、実際には、負の半波がクリップされた図5(b)の波形となる。エミッタ抵抗R3の値に応じて、発振する正弦波の振幅Voが変化するので、正弦波の振幅Voが最大値となるよう(正確にはVo+Ve≧Vccとなるよう)、エミッタ抵抗R3の値を設定する。なお、本実施例では、入力インピーダンスが非常に高いバッファ回路BUFを設けているので、検波回路DETが発振回路OSCに影響を与えることはない。
このように構成された本実施例によれば、トランジスタQ1の直流ドリフトや、バイアス抵抗R1〜R3の抵抗値のバラツキ(公差)に拘わらず、発振回路OSCの発振の有無を確実に検出することができる。なお、この点については、図6に即して更に後述する。
さて、バッファ回路BUFを経由して発振出力を受ける検波回路DETは、検波用のダイオードDとコンデンサC3とで構成されている。そして、コンデンサC3の両端電圧Vsが、コンパレータCMPの正端子(+)に供給され、コンパレータCMPの負端子(−)には、比較基準電圧Erが供給されている。コンパレータCMPの出力は、プルアップされて判定信号Vdとして主制御部21に伝送されている。
図6は、図5(a)の異常検知回路ABNの動作を説明するための波形図である。先に説明した通り、発振回路OSCが発振している状態では、検波回路DETは、Ve+Vo×SIN(ωt)の発振出力を受ける。先に説明した通り、Ve≠Vcc/2であり、発振を維持する条件で、なるべくゼロに近い値である。
一方、検波回路DETでは、バッファ回路BUFを経由して発振回路OSCから受けた高周波信号を包絡線検波するよう、コンデンサC3の値(及びコンパレータCMPの入力抵抗値Ri)が設定されている。したがって、発振回路OSCが発振している状態では、検波回路DETの出力電圧がほぼVccとなる(図6(a))。そして、コンパレータCMPの比較基準電圧Erは、Er=Ve+ΔERに設定されているので、発振回路OSCが発振状態である正常動作中であれば、コンパレータCMPの出力である判定信号Vdは、Hレベルとなる。なお、ΔERは、電圧マージンであり、ΔER≒0である。
このような正常動作中に、シートコイルLの近傍を遊技球が通過すると、遊技球の影響を受けて発振回路OSCの発振動作が停止することがある。そして、発振回路OSCの発振が停止すると、検波回路DETの出力は、エミッタのバイアス電圧Veのレベルに向けて降下する。しかし、この実施例では、コンデンサC3とコンパレータCMPの入力抵抗Riとで決まる放電時定数τ(=C3×Ri)が十分に大きく設定されていると共に、遊技球がシートコイルLの位置を迅速に通過するよう、シートコイルLが配置されているので(図5(e))、コンパレータCMPの判定信号Vdは変化しない。すなわち、発振停止によって、検波回路DETの出力Vsが降下して、比較基準値Erのレベルに達するまでの間に、遊技球がシートコイルの位置を通過し終わるので、事実上、遊技球が判定信号Vdに影響を与えることはない。
なお、遊技球の影響を確実に排除するためには、遊技盤の化粧板PRの裏面であって、シートコイルを貼着する位置に、磁気シールドシートを貼着するのも効果的である。磁気シールドシートには、透磁率の高い材料が使用されるが、高いシールド性能を発揮しないよう工夫して配置される。明らかなように、完全な磁気シールド効果を発揮したのでは、直流磁界や電磁波による違法行為を検出できないからである。
次に、不正遊技者が強力な永久磁石を使用した場合を説明する。このような場合には、永久磁石からの直流磁界が、発振回路OSCに確実に影響を与えるので、発振が停止する。この点は、シートコイルLを覆うように、遮蔽性能が不完全な磁気シールドシートを貼着しても同じである。何故なら、移動中の遊技球の軌道に影響を与えるほどの強力な磁界であれば、もともと発振安定度に欠けるLC発振回路OSCに、重大な影響を与えるには十分だからである。
このようにして、発振回路OSCの発振が停止した場合、これが遊技者の行為に起因するものであるから、発振停止状態が相当の時間にわたって継続する。そのため、検波回路DETの出力Vsは、十分に降下することになり、やがてVs<Erの条件が成立して、コンパレータCMPの出力が反転して、判定信号VdがHレベルからLレベルに遷移する。
以上のような異常検知動作は、不正遊技者が強力な電磁波を発射した場合も同様である。プログラムを暴走されるレベルの電磁波であるので、もともと発振の不安定なLC発振回路OSCでは、確実に発振が停止し、その発振停止の状態が相当の時間継続する。したがって、この場合にも、やがてVs<Erの条件が成立して、コンパレータCMPの出力が反転して、判定信号VdがHレベルからLレベルに遷移することになる。
続いて、本実施例の発振回路OSCでは、動作点(エミッタのバイアス電圧)VeがVe≠Vcc/2であり、発振可能な条件で、動作点Veをなるべくゼロに近い値に設定する意義を説明する。
例えば、トランジスタQ1のエミッタのバイアス電圧VeをVcc/2に設定したとする。この場合には、理想的には、図6(b)に示すような正弦波を発振するが、発振が停止した場合には、検波出力Vsは、VccのレベルからVcc/2のレベルに向けて降下することになる。したがって、発振停止を判定するまでの余裕時間Td’を如何に長くとろうとしても、コンデンサC3が放電して、その両端電圧がVccからVcc/2に降下するまでの時間しか確保できない。言い換えると、判定基準値ER’は、動作点Ve=Vcc/2より低い値にはできないので、電圧マージンΔERをとって、せいぜいER’=Vcc/2+ΔER≒Vcc/2とせざるを得ない。
これに対して、本実施例の場合には、図6(a)のように、エミッタバイアス電圧VeをVe<Vcc/2に設定しており、且つ、発振動作を達成できる限りゼロに近づけている。そのため、発振が停止した場合には、検波出力Vsは、VccのレベルからVe≒0のレベルに向けて降下することになり、発振停止を判定するまでの余裕時間Tdを、図6(b)の場合より長く確保することができる。したがって、遊技球の通過などのために発振動作が仮に停止しても、これを異常事態であると誤認することがない。なお、図6(a)では作図上の便宜のため、発振波の数サイクルで検波出力Vsがエミッタバイアス電圧Ve(動作点)に達しているが、実際には、放電時定数が相当に高いので、遊技球が通過し終わるまでの余裕時間Tdを確保できる。本実施例の場合、判定基準値ERは、電圧マージンΔERをとってER=ΔER+Ve≒Veである。
以上の通り、本実施例では、発振回路OSCの動作点(エミッタバイアス電圧Ve)を、典型値(図6(b))より低く設定するので、判定基準値ERについても、相対的に低く設定することができる。したがって、抵抗などの回路素子の公差や、トランジスタの電流などの温度ドリフトなどを考慮しても、動作点Veや比較基準値ERのバラツキを、絶対値としては低く抑えることができる。すなわち、例えば、動作点Veや比較基準値ERが、同じように10パーセントばらついても、絶対値としての偏差(遊技機毎の偏差)は、本実施例の構成の方が少なく、設計通りの動作を期待できる。
続いて、図3の構成からなる主制御部21の動作内容について簡単に説明する。主制御部21は、電源投入後に開始されるシステムリセット処理(不図示)と、システムリセット処理を中断させて所定時間(2mS)毎に繰り返し実行されるタイマ割込み処理(図8)と、電源遮断時にCPUのレジスタなどのデータを保存する電源遮断割込み処理(不図示)とで、パチンコ機の動作全体を統括的に制御している。
以下、図8のタイマ割込み処理について、概略的に説明する。この遊技機では、主制御部21のほぼ全ての機能が、図示のタイマ割込み処理によって実現される。
タイマ割込みが生じると、各レジスタの内容をスタック領域に退避した後(ST10)、乱数作成処理が行なわれる(ST11)。乱数作成処理には、普通図柄処理ST19や特別図柄処理ST24における抽選処理で使用される当り用カウンタRGや大当り用カウンタCTの更新処理を含んでいる。
当り用カウンタRGや大当り用カウンタCTは、ステップST11において、それぞれ所定数値範囲内でインクリメント(+1)処理によって更新され、更新後のカウンタの値は、それぞれ、当り判定用乱数値や大当り判定用乱数値として当否抽選処理で活用される。具体的には、当り用カウンタRGの値は、遊技球がゲート18を通過した場合に、普通図柄処理(ST19)における当り抽選処理で使用され、大当り用カウンタCTの値は、遊技球が図柄始動口15を通過した場合に、特別図柄処理(ST24)における大当り抽選処理に使用される。なお、乱数作成処理(ST11)においては、普通図柄表示部19や特別図柄表示部Da〜Dcにおける停止図柄を決定するための、当り図柄用乱数作成処理や、大当り図柄用乱数作成処理も含んでいる。
以上のような乱数作成処理(ST11)が終わると、各遊技動作の時間を管理しているタイマについてタイマ減算処理が行なわれる(ST12)。減算されるタイマは、大入賞口16の開放時間や、図柄変動動作時間や、その他の遊技演出時間を管理するものである。
タイマ減算処理(ST12)が終わると、図柄始動口15やゲート18の検出スイッチを含む各種スイッチ類のスイッチ信号が入力されて記憶される(ST13)。このスイッチ入力管理処理(ST13)では、入力ポート34(図4)を介して、センサ基板28からの判定信号Vdも取得される。先に説明した通り、当該遊技機の設計に応じて、異常信号ERR1かERR2の何れかのデータが取得される。
次に、この段階で生成されている制御コマンドをサブ制御部に伝送する(ST14)。そして、コマンド伝送処理が終われば、エラー管理処理が行われる(ST15)。エラー管理処理とは、遊技球の補給が停止したり、遊技球が詰まっていないかなど、機器内部に異常が生じていないかの判定を意味する。
また、エラー管理処理(ST15)では、ステップST13の処理で取得した異常信号ERR1,ERR2に基づいて、異常判定を行う。例えば、ソレノイドSOの磁界がシートコイルLに影響を与える遊技機では、取得されている異常信号ERR1を判定する。ここで、取得値ERR1がHレベルである場合とは、ソレノイドを駆動する全ての信号D1〜D3がLレベルであって、ソレノイドが通電されていないにも拘わらず、発振回路OSCの発振動作が所定時間以上停止して、判定信号VdがLレベルを示す異常時である。したがって、異常信号ERR1=Hレベルとなる場合には、エラー報知のための制御コマンドを用意してステップST15の処理を終える。
一方、ソレノイドSOの磁界がシートコイルLに影響を与えない遊技機では、異常信号ERR2が取得される。そして、取得値ERR2がLレベルの場合は、判定信号VdがLレベルを示す異常時である。したがって、異常信号ERR2=Lレベルとなる場合には、エラー報知のための制御コマンドを用意してステップST15の処理を終える。
以上のようにして、エラー報知コマンドの生成を含むエラー管理処理(ST15)が終われば、次に、払出制御部25向けの制御コマンドを作成した後(ST16)、これを払出制御部25に伝送する(ST17)。また、ステップST15の処理で生成されたエラー報知コマンドも演出制御基板22に伝送される。そして、エラー報知コマンドを受けた演出制御基板では、エラーランプを点灯させるべく駆動信号を生成し、演出インターフェイス基板23を経由して該当するエラーランプを点灯させる。なお、この実施例では、エラーランプを派手に点滅させたり、大音量の警報音を発生させるような動作を実行しない。
それは、センサ基板28に配置された発振回路OSCは、発振安定度が低く、異常事態以外にも発振が停止するおそれがあり、万一にも、健全な遊技者に不愉快な思いをさせることがないようにするためである。したがって、本実施例では、違法遊技中の遊技者を強力に威嚇することはできないが、エラーランプが繰り返し点滅することを発見した係員が当該遊技者を注視すれば、容易に違法行為を確認できるので、その後の適切な措置が可能となる。
コマンド伝送処理(ST17)が終われば、現在が当り中の動作モードでないことを条件に、普通図柄処理を行う(ST19)。普通図柄処理とは、普通電動役物を作動させるか否かの判定を意味する。具体的には、ステップST13のスイッチ入力結果によって遊技球がゲートを通過していると判定された場合に、乱数生成処理(ST11)で更新された当り用カウンタRGを、当り当選値と対比して行われる。そして、対比結果が当選状態であれば当り中の動作モードに変更する。また、当り中となれば、普通電動役物の作動に向けた処理を行う(ST21)。
次に、必要な制御コマンドを該当するサブ制御部に伝送した後(ST22)、現在が大当り中でないことを条件に(ST23)、特別図柄処理を行う(ST24)。特別図柄処理とは、大入賞口16など特別電動役物を作動させるか否かの判定であり、大当り抽選処理を含んだ処理である。具体的には、ステップST13のスイッチ入力結果によって遊技球が図柄始動口15を通過していると判定された場合に、乱数生成処理(ST11)で更新された大当り用カウンタCTを、大当り当選値Hitと対比して行われる。そして、対比結果が当選状態であれば大当り中の動作モードに変更する。また、大当り中となれば、大入賞口など第1種特別電動役物の作動に向けた処理を行う(ST26)。
ステップST24その他の処理の後、上記の処理で生成された制御コマンドを該当するサブ制御基板に伝送する(ST27)。例えば、特別図柄処理(ST24)が実行された場合には、その抽選結果に係わらず、演出制御部22や液晶制御部24における演出内容を特定する制御コマンド(変動パターンコマンド)が送信される。したがって、各サブ制御部では、制御コマンドの受信を契機として、音声演出、ランプ演出、図柄演出(図柄変動)を開始することになる。そして、演出動作の開始から所定時間を経過すると、演出動作を終了させるべく制御コマンド(演出確定コマンド)が送信され、各サブ制御部では、その制御コマンドの受信によって演出動作を終了させる。
ステップST27の処理が終われば、ステップST10の処理で退避しておいたレジスタを復帰させて(ST28)、割込み処理を終える。その結果、通常は、割込み処理ルーチンからメインルーチンの無限ループ処理(不図示)に戻ることになる。
以上、本発明の実施例を具体的に説明したが、具体的な記載内容は何ら本発明を限定するものではなく、各種の改変が可能である。例えば、上記の実施例では、コルピッツタイプのLC発振回路を使用したが、コイル(好ましくはシートコイル)とコンデンサを使用する発振回路であれば特には限定されない。但し、配置スペースの関係から、トランスを必要とする発振回路はやや不適である。
図5(c)は、トランスを必要としないLC発振回路を示す回路図であり、ここでもシートコイルを使用している。図5(a)との対比から明らかな通り、この回路では、2つのコンデンサC1,C2を使用することに代えて、2つのコイルL1,L2を使用している。発振周波数がほぼ(L1+L2)×Cに基づいて決まること、抵抗R1〜R3がバイアス抵抗であること、出力抵抗たるエミッタ抵抗R3の値によって最適な発振状態が決まること、コンデンサCcが結合コンデンサであること、動作点Veが可能な限りゼロに近い値に設定されることは、図5(a)の場合と同じである。
また、コイルL1,L2としてシートコイルが採用され、遊技球からの影響を最小限に抑えるべく配置される点も同じである。図5(c)の発振回路OSCは、ハートレータイプの発振器であり、コルピッツタイプの場合と同様、発振安定度が低いことに特徴である。なお、この実施例ではバッファ回路BUFに、1+R11/R10倍の利得を持たせているが、図5(a)と同一構成にして利得1としても良く、逆に、図5(a)のバッファ回路BUFを、図5(c)のように構成しても良い。
また、上記した各実施例では、単一の異常検知回路ABNだけを説明したが、同一構成又は類似構成の異常検知回路ABNを遊技盤上に複数箇所配置するのも好適である。
図7は、このような実施態様についてコンパレータQ3の出力部だけを図示したものである。なお、コンパレータの判定ロジックは、図5の場合の逆であり、発振停止時にはHレベルの判定信号Voutが出力される。そして、各異常検知回路ABNのコンパレータ出力(判定信号Vout)は、トランジスタQ4〜Q6を経由して主制御部21に伝送されている。
3つのトランジスタQ4〜Q6は、ワイアードOR論理を実現しており、何れかの判定信号VoutがHレベルとなると、主制御部21にはLレベルの判定信号Vdが出力される。この回路構成は、全てのシートコイルが、ソレノイドSOの影響を受けない場合に特に有効である。
以上、本発明の実施例について、弾球遊技機に基づいて説明した。しかし、本発明に係るLC発振回路が、スロットマシンを含む他の遊技機にも好適に適用できるのは勿論である。
実施例のパチンコ機の斜視図である。 パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 図1のパチンコ機の全体構成を示すブロック図である。 主制御基板の一部を示す回路図である。 センサ基板の回路構成と発振波形を示す図面である。 異常検知回路の動作を説明するための波形図である。 センサ基板の別の回路構成を示す回路図である。 主制御部のタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。 発振回路を例示する図面である。
符号の説明
OSC 発振回路
DET 検波回路
CMP 比較回路

Claims (9)

  1. 遊技者の操作や遊技媒体の動作に起因する抽選処理において、乱数抽選値に基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させるか否かを決定する遊技機であって、
    遊技機に配置された特定の遊技部品に関連して配置され、コイルLとコンデンサCによるLC共振回路を正帰還路に有する発振回路と、
    前記発振回路による発振波を受け、前記発振波の振幅に対応する直流電圧を出力する検波回路と、
    前記検波回路が出力する直流電圧を、基準値と対比して二値的な判定信号を比較回路と、
    前記判定信号のレベルに基づいて、前記発振回路が発振しているか否かを判定する判定部と、を有して、
    通常時より高い磁界レベルを検出するようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記発振回路と前記検波回路との間には、前記発振回路に影響を与えない高い入力インピーダンスを有するバッファ回路が設けられる請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記発振回路は、コルピッツ型発振回路、ハートレー型発振回路、又はこれらの変形回路である請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記発振回路では、トランスを使用しない請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記コイルは、薄板状に形成されたシートコイルである請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記発振回路では、LC共振回路を形成するコンデンサ又はコイルに、出力抵抗を並列接続して構成されている請求項1〜5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記発振回路は、発振波形である正弦波の下部がクリップされるよう動作点が設定されている請求項1〜6の何れかに記載の遊技機。
  8. 前記判定部は、遊技機内部の遊技部品から磁界を発生させないタイミングに限り、前記判定信号のレベルに基づいた判定処理を実行する請求項1〜7の何れかに記載の遊技機。
  9. 前記遊技部品は、ソレノイドへの通電に基づいて動作しており、前記ソレノイドにはダイオードが並列接続されている請求項8に記載の遊技機。
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