JP4088404B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に係り、詳しくは、コンピュータによって遊技を制御する遊技機、例えばパチンコ機やスロットマシンなどに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機では、遊技を制御する制御手段としてマイクロコンピュータなどを内蔵した電子制御装置が用いられているが、このような電子制御装置は外部から印加される電気的ノイズにより誤動作し易い。そのため、故意に発生させた電気的ノイズを遊技機に印加することにより、電子制御装置を誤動作させて賞媒体の不正な払い出しを企てる遊技者があらわれた。具体的には、遊技機前面に取り付けられた金属枠に、圧電素子を利用したライターの着火装置から出る高電圧を印加することで、その高電圧による電気的ノイズを電子制御装置に印加させるわけである。
【0003】
そこで、特開昭59−103687号公報に開示される不正行為防止装置が提案された。同公報に記載の不正行為防止装置では、パチンコ機前面の金属枠に印加される異常な電気的ノイズを検知する検知回路を設け、この検知回路により電気的ノイズが検知された場合には、遊技を中止または異常を報知するようにしている。
【0004】
ところで、圧電素子を利用したライターの着火装置は、ごく短時間しか高電圧を発生させることができない。そこで、本出願人は、電子制御装置に内蔵させたマイクロコンピュータのソフトウェアを改良して(例えば、パチンコ機の場合には、入賞口などに入賞した遊技球を検出する検出スイッチから出力される検出信号を電子制御装置のマイクロコンピュータに入力する際の入力アルゴリズムの改良など)、短時間の高電圧では電子制御装置が誤動作しないようにすることで、圧電素子を利用したライターを用いる不正行為に対処する方策を考え、既に実施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近では、前記した圧電素子を利用したライターを用いる不正行為に代わり、遊技機の前で電磁波を故意に発生させ、その電磁波による電気的ノイズを電子制御装置に印加させて誤動作させることを企てる遊技者があらわれた。具体的には、通信機器(例えば、携帯電話、PHS、トランシーバーなど)を遊技機の前で使用したり、遊技機を誤動作させるような電磁波を発生する市販の電磁波発生装置を用いるわけである。
【0006】
ところで、前記公報(特開昭59−103687号)に記載の装置は、パチンコ機前面の金属枠に印加される異常な電気的ノイズを検知するものであり、電磁波を検出することはできないため、電磁波による電気的ノイズには対処することができない。
【0007】
また、前記した通信機器や電磁波発生装置を用いれば、電磁波による電気的ノイズを長時間発生させることが容易であるため、電子制御装置に内蔵させたマイクロコンピュータのソフトウェアの改良による対処は難しい。例えば、前記したパチンコ機の場合における入力アルゴリズムの改良策では、長時間発生している電磁波による電気的ノイズに対処するとなると、入力アルゴリズムを複雑にしなければならず、入力アルゴリズムのプログラム容量が増大する。そのため、入力アルゴリズムのプログラム容量の増大分だけ、電子制御装置が本来行うべき遊技の制御に用いられるプログラムの容量が少なくなり、遊技が単調なものになって興趣がそがれることになる。つまり、電子制御装置に内蔵させたマイクロコンピュータのソフトウェアの改良による対処策をとる場合には、遊技性を犠牲にしなければならない。
【0008】
本発明は上記諸問題を解決するためになされたものであって、その目的は、遊技盤に設けられているゲート、始動口、入賞口、特定領域のいずれかを遊技球が通過していないにも関わらず、電磁波によって遊技球が通過したと誤検出され、その検出結果に基づいて遊技が誤って制御されるのを防止可能な遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
(請求項1)
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、遊技盤に設けられているゲート、始動口、入賞口、特定領域のいずれかを通過した遊技球を検出する遊技球検出手段と、その遊技球検出手段の検出結果に基づいて遊技機の実行する遊技を電子制御する制御手段と、前記遊技球検出手段の検出結果を誤らせる電磁波を検出する電磁波検出手段とを備え、前記制御手段は、前記電磁波検出手段が前記電磁波を検出した場合は、前記遊技球検出手段の検出結果を無効とし、前記電磁波検出手段は、直列接続されたインダクタとコンデンサとから構成される直列共振回路と、この直列共振回路のコンデンサと並列接続されたダイオードと、前記電磁波により生じる前記直列共振回路の電圧共振時に、前記ダイオードに印加された逆方向電圧がこのダイオードの降伏電圧を越えることでこのダイオードに降伏電流が流れ、このダイオードのカソード側の電位が低下することに基づいてその状態をフリップフロップで保持して前記電磁波を検知する電磁波検知手段とを備えた遊技機をその要旨とする。
【0010】
従って、請求項1に記載の発明は、遊技球検出手段の検出結果を誤らせる電磁波が電磁波検出手段により検出された場合、制御手段は遊技球検出手段の検出結果を無効として遊技機の実行する遊技を電子制御するため、その遊技球検出手段の検出結果に基づいて遊技機の実行する遊技が誤って電子制御されるのを防止できる。これは、制御手段に内蔵されたマイクロコンピュータのソフトウェアを変更するものではないため、前記した入力アルゴリズムの改良策をとる場合のように遊技性が犠牲になるのを回避することができる。
【0011】
また、請求項1に記載の発明によれば、簡単な構成により電磁波検出手段を具体化でき、構成部品が少ないため電磁波検出手段を安価かつ小型にできるため、既存の遊技機にも電磁波検出手段を容易に取り付けることが可能であり、電磁波検出手段を取り付けても遊技機のコストはほとんど増大しない。
【0012】
(請求項2)
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、 前記電磁波検出手段は、前記直列共振回路に直列接続された可変抵抗器を備え、当該可変抵抗器の抵抗値を変化させることによって前記電磁波検出手段による電磁波の検出感度を調整することをその要旨とする。
【0013】
従って、請求項2に記載の発明によれば、可変抵抗器の抵抗値を変化させることによって電磁波の検出感度を任意に設定することができる。
【0014】
(請求項3)
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記電磁波検出手段は、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出する指向性を得るためのコイルアンテナを備え、当該コイルアンテナは、前記直列共振回路のインダクタを構成することをその要旨とする。
【0015】
従って、請求項3に記載の発明によれば、コイルアンテナを備えたことにより、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出することが可能になるため、遊技機の外形寸法や、遊技機が設置されている遊技店内における複数台の遊技機の配置などに合わせて、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明によれば、コイルアンテナの取り付け場所、コイル軸の向き、コイル径などを適宜設定することで、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0017】
そして、請求項3に記載の発明によれば、コイルアンテナが直列共振回路のインダクタを構成するため、コイルアンテナを別部材として設ける必要がなく、遊技機のコストを増大させない。
【0018】
(請求項4)
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記電磁波検出手段は、遊技機内にはわせた電気ケーブルを備え、当該電気ケーブルは、前記直列共振回路のインダクタを構成し、当該電気ケーブルによって所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出するための指向性を得ることをその要旨とする。
【0019】
従って、請求項4に記載の発明によれば、電気ケーブルを備えたことにより、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出することが可能になるため、遊技機の外形寸法や、遊技機が設置されている遊技店内における複数台の遊技機の配置などに合わせて、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0020】
また、請求項4に記載の発明によれば、遊技機内において電気ケーブルをはわせる場所を適宜設定することで、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0021】
(請求項5)
次に、請求項5に記載の発明は、遊技盤に設けられているゲート、始動口、入賞口、特定領域のいずれかを通過した遊技球を検出する遊技球検出手段と、その遊技球検出手段の検出結果に基づいて遊技機の実行する遊技を電子制御する制御手段と、前記遊技球検出手段の検出結果を誤らせる電磁波を検出する電磁波検出手段とを備え、前記制御手段は、前記電磁波検出手段が前記電磁波を検出した場合は、前記遊技球検出手段の検出結果を無効とし、前記電磁波検出手段は、ダイオードと、前記電磁波により前記ダイオードに降伏電流が流れ、このダイオードのカソード側の電位が低下することに基づいてその状態をフリップフロップで保持して前記電磁波を検知する電磁波検知手段とを備えた遊技機をその要旨とする。
【0022】
従って、請求項5に記載の発明は、遊技球検出手段の検出結果を誤らせる電磁波が電磁波検出手段により検出された場合、制御手段は遊技球検出手段の検出結果を無効として遊技機の実行する遊技を電子制御するため、その遊技球検出手段の検出結果に基づいて遊技機の実行する遊技が誤って電子制御されるのを防止できる。これは、制御手段に内蔵されたマイクロコンピュータのソフトウェアを変更するものではないため、前記した入力アルゴリズムの改良策をとる場合のように遊技性が犠牲になるのを回避することができる。
【0023】
また、請求項5に記載の発明は、簡単な構成により電磁波検出手段を具体化でき、構成部品が少ないため電磁波検出手段を安価かつ小型にできるため、既存の遊技機にも電磁波検出手段を容易に取り付けることが可能であり、電磁波検出手段を取り付けても遊技機のコストはほとんど増大しない。
【0024】
(請求項6)
次に、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の遊技機において、前記電磁波検出手段は、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出する指向性を得るためのコイルアンテナを備え、当該コイルアンテナは前記ダイオードのカソード側に接続されていることをその要旨とする。
【0025】
従って、請求項6に記載の発明によれば、コイルアンテナを備えたことにより、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出することが可能になるため、遊技機の外形寸法や、遊技機が設置されている遊技店内における複数台の遊技機の配置などに合わせて、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0026】
また、請求項6に記載の発明によれば、コイルアンテナの取り付け場所、コイル軸の向き、コイル径などを適宜設定することで、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0027】
(請求項7)
次に、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の遊技機において、前記電磁波検出手段は、遊技機内にはわせた電気ケーブルを備え、当該電気ケーブルは、前記ダイオードのカソード側に接続され、当該電気ケーブルによって所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出するための指向性を得ることをその要旨とする。
【0028】
従って、請求項7に記載の発明によれば、電気ケーブルを備えたことにより、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出することが可能になるため、遊技機の外形寸法や、遊技機が設置されている遊技店内における複数台の遊技機の配置などに合わせて、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0029】
また、請求項7に記載の発明によれば、遊技機内において電気ケーブルをはわせる場所を適宜設定することで、電磁波検出手段による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0030】
尚、上述した[特許請求の範囲]および[課題を解決するための手段および発明の効果]に記載した構成要素と、後述する[発明の実施の形態]に記載した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「遊技機」は、パチンコ機10に相当する。
「ゲート、始動口、入賞口、特定領域」は、普通図柄作動ゲート26、第1種始動口27、各入賞口24,29,31,41、特定領域42にそれぞれ相当する。
「遊技球検出手段」は、各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aのいずれかに相当する。
「制御手段」は、主基板100のメインCPU112に相当する。
「電磁波検出手段」は、電磁波検出装置101に相当する。
「電磁波検知手段」は、バーRバーSフリップフロップFF1に相当する。
「遊技結果」は、普通図柄作動ゲート26、第1種始動口27、各入賞口24,29,31,41、特定領域42への遊技球の入賞に該当する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明に係る遊技機として、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙げて説明する。
【0032】
[全体の主要構成]
まず、本実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ機を正面から見た説明図である。
【0033】
パチンコ機(遊技機)10には、前枠11が開閉可能に備えられており、その前枠11には、金枠12が開閉可能に取り付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠13が開閉可能に取り付けられている。ガラス枠13の内部には、遊技盤14が設けられている。
【0034】
前枠11の右下には発射ハンドル15aが回動可能に取り付けられている。発射ハンドル15aが操作されると、発射ハンドル15aに設けられた発射スイッチ(図3に符合15dで示す)のON/OFFが切り替えられ、発射スイッチがONすると発射モータ(図3に符合15eで示す)が駆動されて遊技球(遊技媒体)が遊技盤14へ発射され、発射スイッチがOFFすると発射モータが停止されて遊技球の発射も停止される。
【0035】
遊技盤14の左方には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール16が設けられている。
前枠11の右側には、ガラス枠13開閉用の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り17が設けられており、前枠11の上方には、枠ランプ18aが設けられている。ガラス枠13の下には、前面板19が設けられており、この前面板19の左側上部には、賞球(賞媒体)や貸球が供給される賞球・貸球供給口20aが形成されており、この賞球・貸球供給口20aの供給側には、その賞球・貸球供給口20aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿20が取り付けられている。上受け皿20の下方には、上受け皿20の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー20bの操作により上受け皿20から排出された遊技球などを排出する排出口21aが形成されている。排出口21aの排出側には、その排出口21aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿21が設けられている。また、前枠11の左側には、プリペイドカードを挿入するスリット22aを有するプリペイドカードユニットなどの遊技機外装置部分22が設けられている。
遊技盤14の裏面側の略中央には、電磁波検出装置(電磁波検出手段、図3に符合101で示す)のコイルアンテナL1が取り付けられている。
【0036】
[遊技盤14の主要構成]
次に、遊技盤14の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
【0037】
遊技盤14の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、この普通図柄表示装置34の作動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED35と、液晶表示器に複数の図柄(例えば、0〜9の特別図柄)を変動表示する特別図柄表示装置32と、この特別図柄表示装置32の始動回数を表示する4個のLEDからなる特別図柄記憶表示LED36とが備えられている。
【0038】
センターケース30の左右には、普通図柄表示装置34を作動させるための普通図柄作動ゲート26,26が設けられている。センターケース30の下方には、特別図柄表示装置32を作動させる機能を備えた第1種始動口27が設けられている。第1種始動口27の下方には普通電動役物28が設けられている。普通電動役物28は、普通図柄表示装置34が当たりの停止図柄を表示した場合に両翼を開放し、第1種始動口27へ遊技球を案内して、第1種始動口27への多数の遊技球の入賞を可能にする。尚、両翼が開放された普通電動役物28は、第1種始動口27と同様に、特別図柄表示装置32を作動開始させる機能を備えている。
【0039】
普通電動役物28の下方には、特別図柄表示装置32が当たりの停止図柄を表示した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。
この変動入賞装置40には、特別図柄表示装置32が当たりの停止図柄を表示した場合に開放される扉形式の大入賞口41が開閉可能に取り付けられており、この大入賞口41の両側には、下入賞口29,29がそれぞれ設けられている。また、大入賞口41の内部には、大入賞口41を連続して開放する機能を有する特定領域42と、この特定領域42を通過(入賞)した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号42aで示す)と、大入賞口41に入賞した遊技球の数Pをカウントする大入賞口スイッチ(図3に符号43aで示す)とが設けられている。
【0040】
その他、遊技盤14には、風車23,23と、袖入賞口24,24と、コーナー飾りランプ18b,18bと、入賞時に点灯する入賞ランプ18cと、球切れ時に点灯する球切れランプ18dと、サイド飾りランプ18e,18eと、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45とが設けられている。また、遊技盤14には、多くの釘47が打ち込まれており、遊技盤14に発射された遊技球は、釘47間を乱舞しながら落下する。
【0041】
[パチンコ機10の電気的構成]
次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
【0042】
パチンコ機10には、主基板(電子制御装置)100が設けられており、この主基板100には、マイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)110が搭載されている。マイクロコンピュータ110には、遊技の制御を実行するメインCPU(制御手段)112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM114と、メインCPU112が各種制御プログラムを実行する際にROM114から読出された制御プログラムや遊技中に発生する当たりに関するデータなどの各種データを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。また、RAM116は、停電などの電源遮断時における遊技状態を電源復帰後に再現するために、電源遮断時においてメインCPU112が処理したデータや各基板へ送信したコマンドなどをバックアップする。
【0043】
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。電源基板80、賞球(賞媒体)の払い出しなどを制御する払出制御基板200、特別図柄表示装置32、遊技盤14に設けられたランプ類を制御するランプ制御装置75、遊技中の効果音などを再生する音声再生装置(図示省略)を制御する音声制御装置79、第1種始動口27への遊技球の入賞を検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や当たりなどに関する遊技盤情報をパチンコホール(遊技店)の管理室などに設けられたコンピュータ(以下、ホールコンピュータと称する。図示省略。)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53、電磁波検出装置101である。
【0044】
払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロコンピュータ(マイクロプロセッサ)210が搭載されており、マイクロコンピュータ210には、賞球の払い出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払い出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記憶されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
【0045】
また、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52、払出中継基板55が電気的に接続されている。
発射モータ駆動基板15cには、発射モータ15eおよび発射スイッチ15dが電気的に接続されている。
【0046】
発射ハンドル15aが操作されて発射スイッチ15dがONされると、その発射スイッチ15dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサブCPU212へ送り出され、サブCPU212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ15eに駆動信号が出力され、発射モータ15eはその駆動信号に従って遊技球を発射する。
【0047】
また、発射ハンドル15aが操作されて発射スイッチ15dがOFFされると、その発射スイッチ15dの検出信号は発射モータ駆動基板15cを介してサブCPU212へ送り出され、サブCPU212から発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ15eに駆動停止信号が出力され、発射モータ15eはその駆動停止信号に従って遊技球の発射を停止する。
【0048】
遊技枠中継基板53には、下受け皿21が賞球で満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ21bおよびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54には、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55が電気的に接続されている。賞球ユニット62は、賞球払出センサ62a,62bおよび賞球払出モータ62cを備える。賞球の払出機構は、賞球の払い出しを効率良く行うために2カ所設けられており、各払出機構は賞球払出モータ62cによって駆動される。また、賞球払出センサ62aは一方の払出機構に設けられており、賞球払出センサ62bは他方の払出機構に設けられている。賞球払出センサ62a,62bによる検出信号は、センサ中継基板54から遊技枠中継基板53を介して主基板100へ送出され、その信号に基づいてメインCPU112は、払い出された賞球数をカウントする。
【0049】
払出中継基板55には、貸球がなくなったことを検出する貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62c、貸球を供給する貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0050】
盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。普通電動役物28を開閉させる普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、左右いずれかの普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過したことを検出するゲートスイッチ26a、大入賞口スイッチ43a、左右いずれかの袖入賞口24への遊技球の入賞を検出する袖入賞口スイッチ24a、左右いずれかの下入賞口29への遊技球の入賞を検出する下入賞口スイッチ29a、天入賞口31への遊技球の入賞を検出する天入賞口スイッチ31a、大入賞口中継基板50である。
【0051】
大入賞口中継基板50には、特定領域ソレノイド42b、大入賞口ソレノイド43b、特定領域スイッチ42aが電気的に接続されている。
CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読み取る装置などを備える遊技機外装置部分22が電気的に接続されている。
【0052】
電源基板80は、主電源70から交流(AC)24V(50Hz/60Hz)の電源供給を受け、その交流を整流した後に、直流(DC)32V、直流12V、直流5Vの3種類の電圧に変圧する。そして、電源基板80によって生成された直流32Vは、主基板100および払出制御基板200にそれぞれ供給される。また、電源基板80によって生成された直流12Vは、主基板100、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79、払出制御基板200にそれぞれ供給される。尚、主電源70の交流24Vは、CR接続基板56に供給される。
【0053】
主基板100に供給された直流12Vは、盤面中継基板51を介して普通電動役物ソレノイド28aや普通図柄表示装置34などに供給され、これらの駆動電源となる。特別図柄表示装置32に供給された直流12Vは、液晶表示器の駆動電源となる。ランプ制御装置75に供給された直流12Vは、遊技盤14に設けられたランプ類を点灯または点滅させるための電源となる。音声制御装置79に供給された直流12Vは、音声再生装置の駆動電源となる。払出制御基板200に供給された直流12Vは、払出中継基板55を介して賞球ユニット62や貸球ユニット63に供給され、賞球払出モータ62cなどの駆動電源となる。
【0054】
また、電源基板80によって生成された直流5Vは、主基板100、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79、払出制御基板200、電磁波検出装置101にそれぞれ供給される。
主基板100に供給された直流5Vは、マイクロコンピュータ110の駆動電源となる。払出制御基板200に供給された直流5Vは、マイクロコンピュータ210の駆動電源となる。そして、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79に供給された直流5Vは、各装置32,75,79に設けられたマイクロコンピュータ(図示省略)の駆動電源となる。
【0055】
つまり、パチンコ機10内の各基板56,100,200および各装置32,75,79,101の電源は、総て単一の電源基板80から供給されており、電源基板80により各基板56,100,200および各装置32,75,79,101の電源が制御される。
【0056】
そして、主基板100のメインCPU112には、第1種始動口スイッチ27aの検出結果(検出信号)が入力されると共に、盤面中継基板51を介して各スイッチ24a,26a,29a,31a,43aの検出結果が入力され、大入賞口中継基板50から盤面中継基板51を介して特定領域スイッチ42aの検出結果が入力される。
【0057】
[主なハードウエア構成]
次に、パチンコ機10の主なハードウエア構成についてそれを示す図4を参照して説明する。尚、ここでは、主基板100のメインCPU112と払出制御基板200のサブCPU212との間のインターフェースにおけるハードウエア構成を例に挙げて説明する。
【0058】
メインCPU112は、各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aから出力される検出結果(検出信号)をROM114に記憶されている入力アルゴリズムに従って入力し、それら検出信号に従って、普通図柄作動ゲート26、第1種始動口27、各入賞口24,29,31,41、特定領域42への遊技球の入賞(遊技結果)を判定し、その判定結果に基づいて特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79、払出制御基板200などを制御するための各種制御コマンドを生成する。
【0059】
尚、メインCPU112は、チャタリングを考慮して、各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aから出力される検出信号を所定時間毎(例えば、数msec毎)にサンプリングし、そのサンプリングしたビットパターンの下位所定ビット数分が所定値になったとき、普通図柄作動ゲート26、第1種始動口27、各入賞口24,29,31,41、特定領域42への遊技球の入賞があったと判定する。
【0060】
そして、メインCPU112の生成した各種制御コマンドは、メインCPUバス118を介して出力ポート120に出力され、その出力された各種制御コマンドは、メインCPUパラレル出力ポート124を介して出力バッファ126に一時的に蓄積された後に、サブCPU212に接続された入力バッファ220に蓄積される。そして、メインCPU112から出力された転送信号が、メインCPUバス118から出力ポート122、出力バッファ128および入力バッファ222を介してサブCPU212のトリガ入力(TRG2)226に入力されると、入力バッファ220に蓄積されている各種制御コマンドがサブCPUパラレル入力ポート228を介してサブCPU212の入力ポート224に取り込まれる。そして、サブCPU212は、取り込んだ各種制御コマンドが何を意味する制御コマンドであるかなどの解析を行い、その解析結果に基づいて賞球ユニット62に賞球払出命令を出力するなどの制御を行う。
【0061】
尚、主基板100のメインCPU112と、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79にそれぞれ搭載されたマイクロコンピュータのサブCPU(図示省略)との間のハードウエア構成も上述した構成と同じである。
また、メインCPU112から出力された制御信号(電磁波制御装置101を制御するための制御信号)は、メインCPUバス118から出力ポート130を介して出力バッファ132に蓄積された後に、電磁波検出装置101に出力される。そして、電磁波検出装置101の出力信号は、入力バッファ136に蓄積された後に、入力ポート134からメインCPUバス118を介してメインCPU112に出力される。
【0062】
[電磁波検出装置101の構成]
次に、電磁波検出装置101の回路構成について図5を参照して説明する。
電磁波検出装置101は、直列共振回路102、ローパスフィルタ103、バーRバーSフリップフロップ(電磁波検知手段)FF1、ダイオードD1、抵抗器R1,R3、スイッチSW1から構成されている。
【0063】
直列共振回路102は、可変抵抗器(検出感度調整手段)R2、空心のコイルアンテナ(指向性付与手段、インダクタ)L1、コンデンサC1が直列に接続されて構成されている。電源基板80から供給された直流5Vの電源(直流電源)Vcは、抵抗器R1を介して直列共振回路102に供給されている。そして、コイルアンテナL1とコンデンサC1との接続点は、ダイオードD1のカソード側に接続されると共に、フリップフロップFF1のセット入力端子バーSに接続されている。また、ダイオードD1のアノード側は接地され、ダイオードD1とコンデンサC1とは並列に接続されている。
【0064】
ローパスフィルタ103は、抵抗R4とコンデンサC2とから成る積分回路によって構成されている。電源基板80から供給された直流電源Vcは、抵抗器R3を介してローパスフィルタ103の入力側に供給されている。また、ローパスフィルタ103の入力側は、スイッチSW1に接続されると共に、出力バッファ132(図4参照)に接続されている。そして、ローパスフィルタ103の入力側にはメインCPU112からの制御信号が入力されるようになっている。また、ローパスフィルタ103の出力側(抵抗器R4とコンデンサC2との接続点)は、フリップフロップFF1のリセット入力端子バーRに接続されている。尚、スイッチSW1は定常時にはオフになっており、スイッチSW1のオン時にはローパスフィルタ103の入力側が接地されるようになっている。
【0065】
フリップフロップFF1はNAND104a,104bから構成されている。NAND104aは2つの入力端子を備え、その一方の入力端子はフリップフロップFF1のセット入力端子バーSに接続され、他方の入力端子はNAND104bの出力端子に接続されている。また、NAND104bは2つの入力端子を備え、その一方の入力端子はフリップフロップFF1のリセット入力端子バーRに接続され、他方の入力端子はNAND104aの出力端子に接続されている。そして,フリップフロップFF1の出力信号(NAND104aの出力信号)は、電磁波検出回路101の出力信号として入力バッファ136(図4参照)に出力されるようになっている。
【0066】
[メインCPU112による制御および電磁波検出装置101の動作]
次に、メインCPU112による制御および電磁波検出装置101の動作について図1〜図6を参照して説明する。尚、以下の説明においてメインCPU112が実行する処理は、ROM114にコンピュータプログラムとして記憶されている。
【0067】
図6はメインCPU112が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
メインCPU112は、主電源70が投入されたと判定すると(S10:Yes)、電磁波検出装置101の初期化処理を実行する(S20)。
【0068】
この初期化処理において、メインCPU112は、論理レベルがロー(L)レベルの制御信号を生成し、その制御信号をメインCPUバス118→出力ポート130→出力バッファ132の経路で電磁波検出装置101に出力する(図4参照)。その制御信号は、ローパスフィルタ103を介してフリップフロップFF1のリセット入力端子バーRに入力される(図5参照)。
【0069】
ここで、フリップフロップFF1のセット入力端子バーSはコイルアンテナL1、可変抵抗器R2、抵抗器R1を介して直流電源Vcに接続されているため、後述する直列共振回路102の電圧共振時を除く定常時には、セット入力端子バーSは直流電源Vc側にプルアップされて論理レベルがハイ(H)レベルになっている。また、フリップフロップFF1のリセット入力端子バーRは抵抗器R4,R3を介して直流電源Vcに接続され、定常時にはスイッチSW1がオフになっているため、リセット入力端子バーRは直流電源Vc側にプルアップされて論理レベルがHレベルになっている。
【0070】
従って、メインCPU112からのLレベルの制御信号がフリップフロップFF1のリセット入力端子バーRに入力されると、リセット入力端子バーRに接続されたNAND104bの一方の入力端子がLレベルになり、NAND104bの出力信号がHレベルになる。そのため、NAND104aの2つの入力端子は共にHレベルになり、NAND104aの出力信号(フリップフロップFF1の出力信号)はLレベルになる。
【0071】
このように、電磁波検出装置101の初期化処理(S20)では、フリップフロップFF1のリセット入力端子バーRにL能動信号として働く制御信号が入力され、リセット入力端子バーRの論理レベルがH→L→Hに切り替わるため、それまで不定であったフリップフロップFF1の出力信号(電磁波検出装置101の出力信号)がLレベルに初期化(リセット)される。
【0072】
この電磁波検出装置101の初期化処理(S20)が終了すると、メインCPU112は、電磁波検出装置101の出力信号がHレベルかどうかを判定する(図6参照。S30)。尚、電磁波検出装置101の出力信号は、入力バッファ136→入力ポート134→メインCPUバス118の経路でメインCPU112に入力される(図4参照)。
【0073】
このとき、パチンコ機10(遊技盤14)の前で電磁波が発生し、その電磁波の周波数が直列共振回路102の共振周波数f0に近くなると、直列共振回路102が電圧共振(直列共振)を起こし、直列共振回路102に流れる電流(直流電源Vc→抵抗器R1→可変抵抗器R2→コイルアンテナL1→コンデンサC1の経路で流れる電流)が増大し、コイルアンテナL1とコンデンサC1との接続点の電位が高くなる。コイルアンテナL1とコンデンサC1との接続点にはダイオードD1のカソード側が接続されているため、この接続点の電位が高くなることはダイオードD1に印加される逆方向電圧が高くなることであり、この逆方向電圧がダイオードD1の降伏電圧を越えてダイオードD1に降伏電流が流れると、ダイオードD1のカソード側の電位が低下してほぼ接地電位(=0V)になる。
【0074】
すると、ダイオードD1のカソード側が接続されているフリップフロップFF1のセット入力端子バーSの電位も低下してほぼ接地電位になり、セット入力端子バーSの論理レベルがLレベルになるため、セット入力端子バーSに接続されたNAND104aの一方の入力端子がLレベルになり、NAND104aの出力信号(フリップフロップFF1の出力信号)はHレベルになる。
【0075】
このように、電磁波により直列共振回路102が電圧共振を起こすと、ダイオードD1に降伏電流が流れてそのカソード側の電位が低下し、フリップフロップFF1のセット入力端子バーSの論理レベルがLレベルになるため、フリップフロップFF1の出力信号(電磁波検出装置101の出力信号)はHレベルになる。
【0076】
その後、電磁波が発生しなくなると、フリップフロップFF1のセット入力端子バーSは再び直流電源Vc側にプルアップされて論理レベルがHレベルになり、セット入力端子バーSに接続されたNAND104aの一方の入力端子もHレベルになる。このとき、NAND104bの2つの入力端子は共にHレベルであり、NAND104bの出力信号はLレベルになっているため、NAND104aの出力信号(フリップフロップFF1の出力信号)はHレベルの状態が維持される。
【0077】
このように、電磁波が発生してフリップフロップFF1の出力信号(電磁波検出装置101の出力信号)が一旦Hレベルになると、電磁波が発生しなくなった後もフリップフロップFF1の出力信号はHレベルに固定される。
【0078】
そして、メインCPU112は、電磁波検出装置101の出力信号がHレベルの場合には(図6参照。S30:Yes)、入賞無効化処理を実行し(S40)、続いて、電磁波検出装置101の初期化処理を実行してから(S50)、最初の処理(S10)に戻る。また、電磁波検出装置101の出力信号がLレベルの場合には(S30:No)、入賞有効化処理を実行してから(S60)、最初の処理(S10)に戻る。
【0079】
入賞無効化処理(S40)において、メインCPU112は、ROM114に記憶されている入力アルゴリズムに従って入力した各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aの検出信号(入力アルゴリズムの結果)を無効にすることにより、普通図柄作動ゲート26、第1種始動口27、各入賞口24,29,31,41、特定領域42への遊技球の入賞(遊技結果)を無効と判定する(図2および図3参照)。その結果、各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aの検出信号が入賞に相当するものであったとしても、その検出信号は電磁波により主基板100のメインCPU112などが誤動作した結果であるとして、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79、払出制御基板200などが入賞時の動作をすることはない。
【0080】
入賞無効化処理(S40)に続いて実行される電磁波検出装置101の初期化処理(S50)は、電源投入後の初期化処理(S20)と同じ処理内容であり、メインCPU112からLレベルの制御信号が出力されて、フリップフロップFF1の出力信号(電磁波検出装置101の出力信号)がLレベルに初期化される。
【0081】
また、入賞有効化処理(S60)において、メインCPU112は、ROM114に記憶されている入力アルゴリズムに従って入力した各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aの検出信号(入力アルゴリズムの結果)を有効にすることにより、普通図柄作動ゲート26、第1種始動口27、各入賞口24,29,31,41、特定領域42への遊技球の入賞を有効と判定する(図2および図3参照)。そして、前述のように、メインCPU112は、遊技球の入賞の判定結果に基づいて特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79、払出制御基板200などを制御するための各種制御コマンドを生成する。その結果、各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aの検出信号が入賞に相当するものであった場合、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79、払出制御基板200などが入賞時の動作を行う。
【0082】
[実施形態の作用および効果]
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
【0083】
(1)主基板(電子制御装置)100のメインCPU112などに誤動作を起こさせるような電磁波が発生した場合、電磁波検出装置101はその電磁波を検出し、出力信号をHレベルに固定する。そして、主基板100のメインCPU112は、電磁波検出装置101の出力信号がHレベルの場合には、普通図柄作動ゲート26、第1種始動口27、各入賞口24,29,31,41、特定領域42への遊技球の入賞(遊技結果)を無効として遊技を制御する。従って、電磁波により主基板100のメインCPU112などが誤動作して、賞球(賞媒体)が不正に払い出されるのを防止することが可能になり、パチンコホール側が不利益を被るのを防止することができる。
【0084】
また、本実施形態において、各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aの検出信号をメインCPU112に入力する際の入力アルゴリズムについては、従来と同じであり複雑にしなくてもよい。そのため、本実施形態によれば、前記した入力アルゴリズムの改良策をとる場合のように遊技性が犠牲になるのを回避することができる。
【0085】
(2)電磁波検出装置101は、直列共振回路102、ローパスフィルタ103、バーRバーSフリップフロップFF1、ダイオードD1、抵抗器R1,R3、スイッチSW1から構成されており、構成部品が少ないため安価かつ小型にできる。そのため、既存のパチンコ機にも容易に取り付けることが可能であり、電磁波検出装置101を取り付けてもパチンコ機のコストはほとんど増大しない。
【0086】
(3)電磁波検出装置101において、抵抗器R1は、直流電源VcからフリップフロップFF1のセット入力端子バーSに過大な電流が流れ込むのを防止するための電流制限用保護抵抗として機能する。また、抵抗器R3は、直流電源VcからフリップフロップFF1のリセット入力端子バーRに過大な電流が流れ込むのを防止するための電流制限用保護抵抗として機能する。尚、各抵抗器R1,R3の抵抗値は実験的に設定すればよい。また、フリップフロップFF1の各入力端子に過大な電流が流れ込むおそれがない場合には、各抵抗器R1,R3を省いてもよい。
【0087】
(4)電磁波検出装置101において、ローパスフィルタ103は、フリップフロップFF1のリセット入力端子バーRに電磁波による電気的ノイズが飛び込み、その電気的ノイズによりフリップフロップFF1が不用意に初期化(リセット)されるのを防止するために設けられている。尚、ローパスフィルタ103を構成する抵抗器R4およびコンデンサC2により設定される遮断周波数は実験的に設定すればよい。また、フリップフロップFF1のリセット入力端子バーRに電磁波による電気的ノイズが飛び込むおそれがない場合には、ローパスフィルタ103を省いてもよい。そして、ローパスフィルタ103は、抵抗器R4とコンデンサC2とから成る積分器による構成に限らず、どのような構成(例えば、コイルとコンデンサとから成る構成など)をとってもよい。
【0088】
(5)電磁波検出装置101において、シュミットトリガタイプのフリップフロップFF1を用いれば、各入力端子に飛び込む電磁波による電気的ノイズの影響を回避して、電磁波検出装置101における電磁波の検出動作をより確実なものにすることができる。
【0089】
(6)電磁波検出装置101において、スイッチSW1は手動操作により電磁波検出装置101(フリップフロップFF1)を初期化するために設けられている。つまり、スイッチSW1のオン時にはローパスフィルタ103の入力側が接地され、フリップフロップFF1のリセット入力端子バーRの論理レベルがLレベルになるため、フリップフロップFF1が初期化される。尚、スイッチSW1は、パチンコホールの従業員が操作可能なパチンコ機10の適宜な箇所(例えば、裏セット(図示省略)など)に設けられている。
【0090】
(7)電磁波検出装置101の直列共振回路102において、共振周波数f0は以下の式[1]によって規定される。
f0=1/2π(LC)1/2 ………[式1]
但し、「L」はコイルアンテナL1のインダクタンス。「C」はコンデンサC1の静電容量。
尚、直列共振回路102の共振周波数f0は実験的に設定すればよい。
【0091】
(8)電磁波検出装置101の直列共振回路102において、可変抵抗器R2は直列共振回路102の共振特性を調整するために設けられている。つまり、可変抵抗器R2の抵抗値を小さくするほど、直列共振回路102のQが大きくなり共振曲線が鋭くなるため、電磁波検出装置101による電磁波の検出感度が高くなる。そのため、可変抵抗器R2の抵抗値を調整すれば、電磁波検出装置101の検出感度を任意に設定(調整)することができる。
【0092】
(9)電磁波検出装置101のコイルアンテナL1は遊技盤14の裏面側の略中央に取り付けられているが、このコイルアンテナL1の取り付け場所、コイル軸の向き、コイル径などを適宜設定することにより、所定方向からパチンコ機10に入射された電磁波のみを選択的に検出することができる。つまり、コイルアンテナL1は、直列共振回路102のインダクタとして機能するだけでなく、コイル軸方向に指向性を有するアンテナとしても機能する。そのため、コイルアンテナL1のコイル軸を遊技盤14と対面する遊技者の方に向ければ、遊技者が故意に発生させた電磁波を確実に検出することができる。また、コイルアンテナL1のコイル径を小さくするほど、コイルアンテナL1の指向性は鋭くなる。従って、パチンコ機10の外形寸法や、パチンコホール内における複数台のパチンコ機10の配置などに合わせて、コイルアンテナL1の取り付け場所、コイル軸の向き、コイル径などを適宜設定すれば、電磁波検出装置101による電磁波の検出をより最適なものにすることができる。
【0093】
[別の実施形態]
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
【0094】
1.上記実施形態では直列共振回路102のインダクタとしてコイルアンテナL1を用いたが、このコイルアンテナL1を遊技盤14の裏面側にはわせた電気ケーブルに置き換えてもよい。当該電気ケーブルはコイルアンテナL1に比べれば指向性が鈍いものの、当該電気ケーブルの取り付け場所などを適宜設定することにより、所定方向からパチンコ機10に入射された電磁波のみを選択的に検出することができる。
【0095】
また、上記実施形態では空心のコイルアンテナL1を用いたが、磁心(例えば、フェライトコアなど)を中に入れたコイルアンテナに置き換えてもよい。さらに、インダクタとしての機能を備えていれば、コイルアンテナに限らずどのような形式のアンテナに置き換えてもよい。
【0096】
2.上記実施形態では直列共振回路102の共振周波数f0が固定になっているが、コイルアンテナL1またはコンデンサC1のいずれかを可変型にすることにより、共振周波数f0を可変可能にしてもよい。このようにすれば、電磁波の周波数に合わせて、電磁波検出装置101による電磁波の検出をより確実なものにすることができる。
【0097】
3.図6に示す入賞無効化処理(S40)を、払出無効化処理に置き換えてもよい。この払出無効化処理において、主基板100のメインCPU112は、遊技球の入賞(遊技結果)を無効とするのではなく、遊技球の入賞に関係なく賞球の払い出しを無効とするように払出制御基板200のサブCPU212を制御する。
【0098】
このようにすると、電磁波により主基板100のメインCPU112などが誤動作した結果、各スイッチ24a,26a,27a,29a,31a,42a,43aの検出信号が入賞に相当するものになった場合、特別図柄表示装置32、ランプ制御装置75、音声制御装置79は入賞時の動作をするものの、払出制御基板200は入賞時の動作をしないため、上記実施形態と同様に、賞球が不正に払い出されるのを防止することができる。
【0099】
4.電磁波の電界強度が非常に強い場合には、直列共振回路102を省いても電磁波によりダイオードD1に降伏電流が流れ、ダイオードD1のカソード側の電位が低下する。従って、このような場合には、直列共振回路102を省き、抵抗R1とダイオードD1のカソード側とを直接接続するようにしてもよい。
【0100】
また、コイルアンテナL1のみを残して、可変抵抗器R2およびコンデンサC1を省き、コイルアンテナL1とダイオードD1のカソード側とを直接接続するようにしてもよい。
【0101】
5.上記実施形態は主基板100のメインCPU112などの誤動作に対処するものであるが、払い出し制御基板200のサブCPU212の誤動作に対処するため、サブCPU212に電磁波検出装置101を接続するようにしてもよい。
【0102】
6.電磁波検出装置101により電磁波が検出された場合、その検出結果を報知する報知手段を設けるようにしてもよい。この報知手段の具体例としては、遊技盤14に設けられたランプ類やLEDを点灯または点滅させること、パチンコ機10に設けられた音声再生装置から警告音を発生させること、パチンコ機10からホールコンピュータへ電磁波の検出結果を通知してホールコンピュータの各種表示装置に電磁波の検出結果を表示させること、などが挙げられる。
【0103】
7.上記実施形態では、本発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、第2種パチンコ機、第3種パチンコ機、それら以外の種類のパチンコ機、あるいは、スロットマシンなどの他の遊技機にもこの発明を適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図。
【図2】一実施形態のパチンコ機に備えられた遊技盤の主要構成を示す説明図。
【図3】一実施形態のパチンコ機の電気的構成をブロックで示す説明図。
【図4】一実施形態のパチンコ機の主なハードウエア構成を示す説明図。
【図5】一実施形態の電磁波検出装置の回路構成を示す回路図。
【図6】一実施形態の主基板のメインCPUが実行する処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機)
100 主基板
101 電磁波検出装置(電磁波検出手段)
102 直列共振回路
112 メインCPU(制御手段)
200 払出制御基板
212 サブCPU
R2 可変抵抗器(検出感度調整手段)
L1 コイルアンテナ(指向性付与手段)
D1 ダイオード
FF1 バーRバーSフリップフロップ(電磁波検知手段)

Claims (7)

  1. 遊技盤に設けられているゲート、始動口、入賞口、特定領域のいずれかを通過した遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    その遊技球検出手段の検出結果に基づいて遊技機の実行する遊技を電子制御する制御手段と、
    前記遊技球検出手段の検出結果を誤らせる電磁波を検出する電磁波検出手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記電磁波検出手段が前記電磁波を検出した場合は、前記遊技球検出手段の検出結果を無効とし、
    前記電磁波検出手段は、
    直列接続されたインダクタとコンデンサとから構成される直列共振回路と、
    この直列共振回路のコンデンサと並列接続されたダイオードと、
    前記電磁波により生じる前記直列共振回路の電圧共振時に、前記ダイオードに印加された逆方向電圧がこのダイオードの降伏電圧を越えることでこのダイオードに降伏電流が流れ、このダイオードのカソード側の電位が低下することに基づいてその状態をフリップフロップで保持して前記電磁波を検知する電磁波検知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記電磁波検出手段は、前記直列共振回路に直列接続された可変抵抗器を備え、当該可変抵抗器の抵抗値を変化させることによって前記電磁波検出手段による電磁波の検出感度を調整することを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    前記電磁波検出手段は、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出する指向性を得るためのコイルアンテナを備え、
    当該コイルアンテナは、前記直列共振回路のインダクタを構成することを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    前記電磁波検出手段は、遊技機内にはわせた電気ケーブルを備え、
    当該電気ケーブルは、前記直列共振回路のインダクタを構成し、
    当該電気ケーブルによって所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出するための指向性を得ることを特徴とする遊技機。
  5. 遊技盤に設けられているゲート、始動口、入賞口、特定領域のいずれかを通過した遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    その遊技球検出手段の検出結果に基づいて遊技機の実行する遊技を電子制御する制御手段と、
    前記遊技球検出手段の検出結果を誤らせる電磁波を検出する電磁波検出手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記電磁波検出手段が前記電磁波を検出した場合は、前記遊技球検出手段の検出結果を無効とし、
    前記電磁波検出手段は、
    ダイオードと、
    前記電磁波により前記ダイオードに降伏電流が流れ、このダイオードのカソード側の電位が低下することに基づいてその状態をフリップフロップで保持して前記電磁波を検知する電磁波検知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項5に記載の遊技機において、
    前記電磁波検出手段は、所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出する指向性を得るためのコイルアンテナを備え、
    当該コイルアンテナは、前記ダイオードのカソード側に接続されていることを特徴とする遊技機。
  7. 請求項5に記載の遊技機において、
    前記電磁波検出手段は、遊技機内にはわせた電気ケーブルを備え、
    当該電気ケーブルは、前記ダイオードのカソード側に接続され、
    当該電気ケーブルによって所定方向から遊技機に入射された電磁波のみを選択的に検出するための指向性を得ることを特徴とする遊技機。
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