JP2008107271A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2008107271A
JP2008107271A JP2006292202A JP2006292202A JP2008107271A JP 2008107271 A JP2008107271 A JP 2008107271A JP 2006292202 A JP2006292202 A JP 2006292202A JP 2006292202 A JP2006292202 A JP 2006292202A JP 2008107271 A JP2008107271 A JP 2008107271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
bending vibration
legs
leg
excitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006292202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5165879B2 (ja
Inventor
Ryota Kawai
良太 河合
Arata Doi
新 土井
Hideo Outsuka
日出夫 鶯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Crystal Device Corp
Original Assignee
Kyocera Crystal Device Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Crystal Device Corp filed Critical Kyocera Crystal Device Corp
Priority to JP2006292202A priority Critical patent/JP5165879B2/ja
Publication of JP2008107271A publication Critical patent/JP2008107271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5165879B2 publication Critical patent/JP5165879B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

【課題】従来よりも高い精度で角速度を検出する。
【解決手段】角速度センサは、基部2と、脚部3〜8と、脚部4,7を固定する固定部9,10と、脚部3,5,6,8をX軸方向に屈曲振動させると同時に、Z軸方向に屈曲振動させる励振手段と、脚部3,5,6,8のX軸方向の屈曲振動による電圧信号とZ軸方向の屈曲振動による電圧信号とを取り出し、これらの電圧信号をそれぞれ角速度が加わっていないときの基準電圧と比較して、屈曲振動の振幅の変化量を検出することにより、Y軸廻りの角速度を検出する検出手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電材料として水晶等を用いた圧電振動式の角速度センサに関するものである。
図23(A)は特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示された従来の角速度センサの平面図、図23(B)は図23(A)の角速度センサをE側から見た側面図である。図23(A)、図23(B)の角速度センサは、圧電材料として水晶を用いた圧電振動式の角速度センサである。図23(A)、図23(B)において、1000は音叉型の振動子素子(水晶板)、1011〜1014は励振用の電極、1021〜1024は角速度検出用の電極である。励振用の電極1011〜1014は振動子素子1000の一方の脚部1001の表裏及び左右の面に、検出用の電極1021〜1024は振動子素子1000の他方の脚部1002の左右の面に形成されている。脚部1001及び1002は、この脚部1001及び1002に対して平行な軸線Lを有する主軸1003から分岐されており、脚部1001,1002と主軸1003とは共通の平面に位置している。
この角速度センサにおいては、図23(B)に示されるように、励振用の電極1011と1013とが端子P1に共通に接続され、励振用の電極1012と1014とが端子P2に共通に接続され、この端子P1とP2との間に交流電圧(励振振動信号)が印加される。このため、あるときは図23(B)の中脚部1001に矢印で示す如く電界が発生し、次には逆方向の電界が発生することにより、逆圧電効果により振動子素子1000の一方の脚部1001が、更に他方の脚部1002も連動して、左右に振動(屈曲振動)する。
ここで、脚部1001,1002の振動方向をX軸方向、このX軸方向と直交する紙面内の方向、すなわち主軸1003の軸線Lの方向をY軸方向、このX−Y平面と直交する方向(振動子素子1000の板面に垂直な方向)をZ軸方向とした場合、Y軸の廻りに角速度が作用すると、すなわち振動子素子1000がY軸の廻りに回転すると、コリオリの力によりZ軸方向の振動成分が生じ、振動子素子1000がXZ平面で楕円運動するように振動する。このZ軸方向の振動成分の大きさはコリオリの力に比例しているので、振動子素子1000の他方の脚部1002には圧電効果により、角速度に比例した大きさで振動の方向に応じた極の電荷が発生する。
これにより、検出用の電極1021と1024とを共通に接続した端子P3と、検出用の電極1022と1023とを共通に接続した端子P4との間に電荷が発生し、コリオリの力に応じた電圧信号が得られる。この電圧信号の大きさによって、Y軸の廻りに作用する角速度の大きさを知ることができる。また、この電圧信号は基本的にサインカーブとして得られ、この電圧信号の波形と励振振動信号の波形とを位相比較することにより、その位相の進み遅れで角速度の方向を知ることができる。
特開平8−210860号公報 特開平9−72743号公報 特開2004−347398号公報
図23(A)、図23(B)に開示された従来の角速度センサでは、脚部1001,1002のX軸方向の励振振動の周波数FSの温度特性が図24に示すように2次の特性を持つため、周囲の温度によって励振振動の周波数FSが大きく変動する。同様に、Z軸方向の検出振動も励振振動と独立に2次の周波数温度特性を有する。このため、従来の角速度センサでは、励振振動と検出振動の周波数の差が周囲の温度によって大きく変動し、角速度センサの感度が大きく変動して、角速度の検出精度が悪化するという問題点があった。検出感度が悪化すれば、角速度を検出しにくくなり、また検出感度が高くなり過ぎれば、無入力の状態でも角速度を誤って検出してしまう可能性があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、従来よりも高い精度で角速度を検出することができる角速度センサを提供することを目的とする。
本発明の角速度センサは、板状の基部と、この基部から第1の方向に延びるように形成された第1、第2の脚部と、前記基部から前記第1の方向と反対方向に延びるように形成された第3、第4の脚部と、前記第1、第2の脚部の間の前記基部から前記第1の方向に延びるように形成された第5の脚部と、前記第3、第4の脚部の間の前記基部から前記第1の方向と反対方向に延びるように形成された第6の脚部と、前記基部と反対側の前記第5、第6の脚部の端を固定する第1、第2の固定部と、前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第1の方向と直交する第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第1、第2の方向と直交する第3の方向に屈曲振動させる励振手段と、前記第1、第2、第3、第4の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号と前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号とを取り出して、これらの電圧信号に基づいて前記第1の方向の軸廻りの角速度を検出する検出手段とを有するものである。
また、本発明の角速度センサの1構成例において、前記励振手段は、前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第1の励振電極と、前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第2の励振電極と、前記第1の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第2の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第3の方向に屈曲振動させる励振回路とからなり、前記検出手段は、前記第3の脚部に形成された第1の検出電極と、前記第4の脚部に形成された第2の検出電極と、前記第3の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第1の検出電極から取り出すと共に、前記第4の脚部の前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第2の検出電極から取り出し、これらの電圧信号をそれぞれ前記角速度が加わっていないときの基準電圧と比較して、前記第2、第3の方向の屈曲振動の振幅の変化量を検出することにより、前記角速度を検出する検出回路とからなるものである。
また、本発明の角速度センサの1構成例において、前記励振回路は、前記第1、第2、第3、第4の脚部の前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の位相差が90度で、かつ前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の周波数が等しくなるように、前記第1の励振電極と前記第2の励振電極に電圧を印加するものである。
また、本発明の角速度センサは、第1の方向に沿って形成された第1、第2の脚部と、前記第1、第2の脚部の一方の端を連結する第1の固定部と、前記第1、第2の脚部の他方の端を連結する第2の固定部と、前記第1、第2の脚部を前記第1の方向と直交する第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第1、第2の脚部を前記第1、第2の方向と直交する第3の方向に屈曲振動させる励振手段と、前記第1、第2の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号と前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号とを取り出して、これらの電圧信号に基づいて前記第1の方向の軸廻りの角速度を検出する検出手段とを有するものである。
また、本発明の角速度センサは、第1の方向に沿って形成された第1、第2の脚部と、前記第1、第2の脚部の一方の端を連結する固定部と、前記第1、第2の脚部を前記第1の方向と直交する第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第1、第2の脚部を前記第1、第2の方向と直交する第3の方向に屈曲振動させる励振手段と、前記第1、第2の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号と前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号とを取り出して、これらの電圧信号に基づいて前記第1の方向の軸廻りの角速度を検出する検出手段とを有するものである。
また、本発明の角速度センサの1構成例において、前記励振手段は、前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第1の励振電極と、前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第2の励振電極と、前記第1の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2の脚部を前記第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第2の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2の脚部を前記第3の方向に屈曲振動させる励振回路とからなり、前記検出手段は、前記第1の脚部に形成された第1の検出電極と、前記第2の脚部に形成された第2の検出電極と、前記第1の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第1の検出電極から取り出すと共に、前記第2の脚部の前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第2の検出電極から取り出し、これらの電圧信号をそれぞれ前記角速度が加わっていないときの基準電圧と比較して、前記第2、第3の方向の屈曲振動の振幅の変化量を検出することにより、前記角速度を検出する検出回路とからなるものである。
また、本発明の角速度センサの1構成例において、前記励振回路は、前記第1、第2の脚部の前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の位相差が90度で、かつ前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の周波数が等しくなるように、前記第1の励振電極と前記第2の励振電極に電圧を印加するものである。
本発明によれば、第1、第2、第3、第4の脚部からなるH型の角速度センサにおいて、第1、第2、第3、第4の脚部を第2の方向に屈曲振動させると同時に、第1、第2、第3、第4の脚部を第3の方向に屈曲振動させることにより、第1、第2、第3、第4の脚部の第2の方向の屈曲振動と第3の方向の屈曲振動とを結合させることができ、これにより励振振動の周波数の温度特性が3次の特性となり、従来の角速度センサに比べて励振振動の周波数の温度による変動を抑えることができる。その結果、本発明では、従来の角速度センサに比べて検出感度の温度による変動を抑えることができ、角速度を高い精度で検出することができる。
また、本発明では、第1、第2の脚部と第1、第2の固定部とからなる双音叉型の角速度センサ、または第1、第2の脚部と固定部とからなる音叉型の角速度センサにおいて、第1、第2の脚部を第2の方向に屈曲振動させると同時に、第1、第2の脚部を第3の方向に屈曲振動させることにより、第1、第2の脚部の第2の方向の屈曲振動と第3の方向の屈曲振動とを結合させることができ、これにより励振振動の周波数の温度特性が3次の特性となり、従来の角速度センサに比べて励振振動の周波数の温度による変動を抑えることができる。その結果、本発明では、従来の角速度センサに比べて検出感度の温度による変動を抑えることができ、角速度を高い精度で検出することができる。
また、本発明では、第2の方向の屈曲振動による電圧信号を取り出すと共に、第3の方向の屈曲振動による電圧信号を取り出し、これらの電圧信号をそれぞれ角速度が加わっていないときの基準電圧と比較して、第2、第3の方向の屈曲振動の振幅の変化量を検出することにより、角速度を精度良く検出することができる。
また、本発明では、第2の方向の屈曲振動と第3の方向の屈曲振動の位相差が90度で、かつ第2の方向の屈曲振動と第3の方向の屈曲振動の周波数が等しくなるように、第1の励振電極と第2の励振電極に電圧を印加することにより、第2の方向の屈曲振動と第3の方向の屈曲振動を結合させやすくすることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサの平面図、図1(B)は図1(A)の角速度センサを透視した図、図2(A)は図1(A)の角速度センサのA−A線断面図、図2(B)は図1(A)の角速度センサのB−B線断面図である。なお、図1(B)は図1(A)の角速度センサの下面の電極配置を示している。
角速度センサ1は、板状の基部2と、基部2から互いに平行に第1の方向(図1(A)、図1(B)では上方向)に延びるように形成された第1、第2の脚部3,5と、基部2から互いに平行に前記第1の方向と反対方向(図1(A)、図1(B)では下方向)に延びるように形成された第3、第4の脚部6,8と、脚部3,5の間の基部2から前記第1の方向に延びるように形成された第5の脚部4と、脚部6,8の間の基部2から前記第1の方向と反対方向に延びるように形成された第6の脚部7と、基部2と反対側の脚部4,7の端を固定する第1、第2の固定部9,10とを備えている。脚部3,4,5は、それぞれ脚部6,7,8と同一直線上に配置されている。そして、脚部4は、脚部3と脚部5から等距離に配置され、同様に脚部7は、脚部6と脚部8から等距離に配置されている。なお、図1、図2では、前記第1の方向と直交する第2の方向をX軸方向、前記第1の方向と平行な方向をY軸方向、XY平面と直交する第3の方向をZ軸方向としている。
基部2と脚部3〜8と固定部9,10とは、例えば厚さ数mm程度の水晶等の圧電材料により一体成形されている。このような角速度センサ1を製造するには、水晶板を例えばエッチングなどにより加工すればよい。各脚部3〜8の幅(X軸方向の寸法)と長さ(Y軸方向の寸法)は、それぞれ数mm程度に形成されていればよい。脚部3,5,6,8の質量は等しいことが好ましい。
固定部9,10は、例えば図示しない基台上に搭載される。これにより、基部2と脚部3〜8とが基台から浮くようにして角速度センサ1が基台に固定される。
図2(A)に示すように、脚部3の上面と下面には前記第1の方向に沿って励振電極100が形成され、脚部3の側面には前記第1の方向に沿って励振電極101が形成されている。励振電極100は、脚部4の上面を通って固定部9上の電極パッド108に接続され、励振電極101は、脚部4の下面を通って固定部9上の電極パッド109に接続されている。また、図2(A)に示すように、脚部5の側面には前記第1の方向に沿って励振電極102,103が形成されている。励振電極102は、脚部4の上面を通って固定部9上の電極パッド110に接続され、励振電極103は、脚部4の下面を通って固定部9上の電極パッド111に接続されている。
図2(B)に示すように、脚部6の上面と下面には前記第1の方向に沿って検出電極104が形成され、脚部6の側面には前記第1の方向に沿って検出電極105が形成されている。検出電極104は、脚部7の上面を通って固定部10上の電極パッド112に接続され、検出電極105は、脚部7の下面を通って固定部10上の電極パッド113に接続されている。また、図2(B)に示すように、脚部8の側面には前記第1の方向に沿って検出電極106,107が形成されている。検出電極106は、脚部7の上面を通って固定部10上の電極パッド114に接続され、検出電極107は、脚部7の下面を通って固定部10上の電極パッド115に接続されている。
本実施の形態では、励振電極100,101と励振電極102,103は、脚部4,7の中心線L1を通るYZ平面に対して非対称に配置され、同様に検出電極104,105と検出電極106,107は、中心線L1を通るYZ平面に対して非対称に配置されている。さらに、励振電極100〜103と検出電極105〜107は、基部2の中心線L2を通るXZ平面に対して対称に配置されている。
図3は角速度センサ1の回路図である。図3において、200は脚部3と励振電極100,101とからなる励振素子、201は脚部5と励振電極102,103とからなる励振素子、202は脚部6と検出電極104,105とからなる検出素子、203は脚部8と検出電極106,107とからなる検出素子、204は励振回路、205は検出回路である。
励振回路204は、発振器206と、90度位相シフター207と、増幅器208とから構成される。
検出回路205は、チャージアンプ209,210と、検波回路211,212と、LPF(ローパスフィルタ)213,214と、基準電圧発生回路215と、電圧分圧回路216と、電圧比較回路217,218とから構成される。
励振素子200の励振電極100,101は、それぞれ電極パッド108,109とワイヤー等を介して発振器206の出力端子に接続され、励振素子201の励振電極102,103は、それぞれ電極パッド110,111とワイヤー等を介して増幅器208の出力端子に接続されている。検出素子202の検出電極104,105は、それぞれ電極パッド112,113とワイヤー等を介してチャージアンプ209の入力端子に接続され、検出素子203の検出電極106,107は、それぞれ電極パッド114,115とワイヤー等を介してチャージアンプ210の入力端子に接続されている。
次に、本実施の形態の角速度センサ1の動作を説明する。発振器206は、電極パッド108と109の間に正弦波状の交流電圧(励振信号)を印加する。90度位相シフター207は、発振器206から出力される励振信号の位相を90度シフトして出力する。増幅器208は、90度位相シフター207から出力される励振信号を増幅して、電極パッド110と111の間に印加する。図4に、励振電極100と接続された電極パッド108の電圧V108、励振電極101と接続された電極パッド109の電圧V109、励振電極102と接続された電極パッド110の電圧V110、励振電極103と接続された電極パッド111の電圧V111の波形を示す。
図4から分かるように、電極パッド108に接続された励振電極100と電極パッド109に接続された励振電極101では、励振信号の位相が180度ずれていることが分かる。また、90度位相シフター207の働きにより、励振素子200の電極パッド108,109に印加される電圧V108,V109と、励振素子201の電極パッド110,111に印加される電圧V110,V111との間には、90度の位相ずれがあることが分かる。さらに、電極パッド110に接続された励振電極102と電極パッド111に接続された励振電極103では、励振信号の位相が180度ずれていることが分かる。
励振回路204からの励振信号印加により、脚部3,5に図5の矢印で示すような電界が発生し、次には図5の矢印と逆方向の電界が発生する。
脚部3に発生した電界による逆圧電効果により脚部3は、X軸方向に沿って屈曲変位を繰り返す面内屈曲振動を行い、この面内屈曲振動に応じて、他の脚部5,6,8もX軸方向に沿って面内屈曲振動を行う。
同時に、脚部5に発生した電界による逆圧電効果により脚部5は、Z軸方向に沿って屈曲変位を繰り返す面垂直屈曲振動を行い、この面垂直屈曲振動に応じて、他の脚部3,6,8もZ軸方向に沿って面垂直屈曲振動を行う。
図6(A)は脚部3,5,6,8の面内屈曲振動を模式的に示す平面図、図6(B)は脚部3,5,6,8の面垂直屈曲振動を模式的に示す斜視図、図6(C)は図6(B)の角速度センサ1をU側から見た側面図である。なお、本実施の形態では、後述のように面内屈曲振動と面垂直屈曲振動とが結合して、脚部3,5,6,8は楕円運動するが、図6(A)〜図6(C)では記載を容易にするために、面内屈曲振動と面垂直屈曲振動を独立に描いている。
脚部3,5,6,8は、図6(A)に示すようにX軸方向に沿って屈曲振動する。このとき、脚部3と脚部5は、脚部4,7の中心線L1を通るYZ平面に対して対称に振動すると同時に、脚部6と脚部8は、中心線L1を通るYZ平面に対して対称に振動する。さらに、脚部3と脚部6は同位相で振動し、脚部5と脚部8も同位相で振動する。すなわち、図6(A)に示すように、脚部3,6が左方向に動くと同時に、脚部5,8が右方向に動き、次には脚部3,6が右方向に動くと同時に、脚部5,8が左方向に動くという動作を繰り返す。
また、脚部3,5,6,8は、図6(B)、図6(C)に示すようにZ軸方向に沿って屈曲振動する。このとき、脚部3と脚部6は、角速度センサ1の厚さ方向の中心線L3を通るXY平面に対して対称に振動すると同時に、脚部5と脚部8は、中心線L3を通るXY平面に対して対称に振動する。さらに、脚部3と脚部5は逆位相で振動し、脚部6と脚部8も逆位相で振動する。すなわち、図6(C)に示すように、脚部3が上方向に動いて脚部6が下方向に動くと同時に、脚部5が下方向に動いて脚部8が上方向に動き、次には脚部3が下方向に動いて脚部6が上方向に動くと同時に、脚部5が上方向に動いて脚部8が下方向に動くという動作を繰り返す。
このように脚部3,5,6,8を面内屈曲振動させると同時に面垂直屈曲振動させる際に、面内屈曲振動と面垂直屈曲振動の位相が90度ずれるようにして励振素子200,201に励振信号を印加すると、面内屈曲振動と面垂直屈曲振動とが結合する。この結合により、図7のU側から角速度センサ1を見ると、脚部3,5,6,8は楕円を描くように運動する。このとき、面内屈曲振動の周波数をFS1とし、面垂直屈曲振動の周波数をFS2とすると、周波数FS1とFS2が近い方が面内屈曲振動と面垂直屈曲振動がより結合し易くなる。つまり、周波数FS1とFS2は略等しいことが好ましい。
脚部3,5,6,8のこのような振動モードを励振振動として用いた場合、角速度センサ1にY軸廻りの角速度が加わると、励振振動の振幅が変化する。図8は角速度センサ1の角速度の検出原理を説明するための図である。図7のU側から角速度センサ1を見たときに、図8に示すように脚部3が楕円軌道30を描いて運動し、脚部5が楕円軌道50を描いて運動し、同様に脚部6,8も楕円運動している場合、これらの楕円運動の速度ベクトルvは楕円の接線方向に生じる。
これに対して、図8に示すように角速度センサ1にY軸廻りの回転角速度Ωが加わると、速度ベクトルvとY軸とに直交する方向にFc=2mvΩ(mは脚部の質量、Fc,v,Ωはベクトル量)のコリオリの力が加わる。このコリオリの力Fcにより、脚部3の楕円軌道は楕円が広がるように30から31に変化し、脚部5の楕円軌道は50から51に変化し、同様に脚部6,8の軌道も楕円が広がるように変化する。こうして、励振振動の振幅が変化する。図8と逆に時計廻りの方向に回転角速度Ωが加わる場合には、コリオリの力Fcも図8と逆方向に発生するので、脚部3,5,6,8の軌道は楕円が縮むように変化する。
角速度Ωが加わっていないときの励振振動の振幅を基準として、励振振動の振幅の変化量を測定すれば、角速度Ωの大きさと向きを検出することができる。
以下、検出回路205の動作について説明する。脚部6,8に励振振動が生じると、圧電効果により検出素子202,203には電荷が生じる。このとき、脚部6と検出電極104,105とからなる検出素子202には、脚部6の面内屈曲振動に応じて電荷が発生し、脚部8と検出電極106,107とからなる検出素子203には、脚部8の面垂直屈曲振動に応じて電荷が発生する。
検出回路205のチャージアンプ209,210は、それぞれ検出素子202,203の電荷出力を電圧に変換する。図9に、検出電極104と接続された電極パッド112の電圧V112、検出電極105と接続された電極パッド113の電圧V113、検出電極106と接続された電極パッド114の電圧V114、及び検出電極107と接続された電極パッド115の電圧V115の波形を示す。なお、図9では、電極パッド112〜115に生じた電荷の量を電圧に変換した上で記載している。
図9から分かるように、検出素子202の電極パッド112と113では、電圧の位相が180度ずれ、同様に検出素子203の電極パッド114と115では、電圧の位相が180度ずれていることが分かる。そして、電極パッド112,113の電圧と電極パッド114,115の電圧の間には、90度の位相ずれがあることが分かる。
検波回路211,212は、それぞれチャージアンプ209,210の出力電圧を検波して、正弦波状の検出信号を抽出する。LPF213,214は、それぞれ検波回路211,212から出力された検出信号から高周波のノイズ成分を除去する。
次に、基準電圧発生回路215は、角速度センサ1にY軸廻りの角速度Ωが加わっていないときの基準電圧を発生する。この基準電圧は、面内屈曲振動の正弦波状の基準電圧と、面垂直屈曲振動の正弦波状の基準電圧とを含む。電圧分圧回路216は、基準電圧発生回路215から出力された基準電圧を面内屈曲振動の基準電圧と、面垂直屈曲振動の基準電圧に分けて、面内屈曲振動の基準電圧を電圧比較回路217に出力し、面垂直屈曲振動の基準電圧を電圧比較回路218に出力する。
電圧比較回路217は、LPF213から出力された面内屈曲振動の検出信号と電圧分圧回路216から出力された面内屈曲振動の基準電圧とを比較して、検出信号と基準電圧との差電圧(差分信号)を出力する。
同様に、電圧比較回路218は、LPF214から出力された面垂直屈曲振動の検出信号と電圧分圧回路216から出力された面垂直屈曲振動の基準電圧とを比較して、その差分信号を出力する。
電圧比較回路217,218から出力される差分信号は、角速度Ωの大小に応じた大きさと、角速度Ωの向きに応じた極性を有する。すなわち、図8の例では、差分信号が大きい程、励振振動の振幅の変化量が大きく、角速度Ωが大きいことになる。また、差分信号が正であれば、励振振動の振幅が増大したことになり、角速度Ωの向きは図8のように反時計廻りとなり、反対に差分信号が負であれば、励振振動の振幅が減少したことになり、角速度Ωの向きは時計廻りとなる。
角速度Ωの大きさと向きは、電圧比較回路217,218からそれぞれ出力される2つの差分信号のいずれか一方から求めてもよいし、図示しない演算手段により、2つの差分信号の平均値(励振振動の振幅の変化量の平均値)を求めて、この平均値から角速度Ωの大きさと向きを求めてもよい。
以上のように、本実施の形態では、図23(A)、図23(B)に示した従来の角速度センサのようなZ軸方向の検出振動がなく、励振振動の振幅の変化を検出するだけなので、角速度センサの検出感度の温度による変動は主として励振振動の周波数FSの温度による変動に依存する。そして、本実施の形態では、脚部3,5,6,8の面内屈曲振動と面垂直屈曲振動とを結合させることにより、結合振動となり、それぞれの屈曲振動における温度特性が合成されることとなるので、励振振動の周波数FS=FS1=FS2の温度特性が図10に示すように3次の特性となり、従来の角速度センサに比べて励振振動の周波数FSの温度による変動を抑えることができる。したがって、本実施の形態によれば、従来の角速度センサに比べて検出感度の温度による変動を抑えることができ、角速度を高い精度で検出することができる。
なお、本実施の形態では、脚部3,5,6,8に図6(A)に示した振動モードの面内屈曲振動が起こるものとして説明したが、面内屈曲振動については別の振動モードも起こり得る。図11は面内屈曲振動の他の例を模式的に示す平面図である。図11の場合、脚部3と脚部5は、脚部4,7の中心線L1を通るYZ平面に対して対称に振動すると同時に、脚部6と脚部8は、中心線L1を通るYZ平面に対して対称に振動する。さらに、脚部3と脚部6は逆位相で振動し、脚部5と脚部8も逆位相で振動する。すなわち、図11に示すように、脚部3が左方向に動いて脚部6が右方向に動くと同時に、脚部5が右方向に動いて脚部8が左方向に動き、次には脚部3が右方向に動いて脚部6が左方向に動くと同時に、脚部5が左方向に動いて脚部8が右方向に動くという動作を繰り返す。脚部3と脚部6が逆位相で振動し、脚部5と脚部8も逆位相で振動するところが、図6(A)に示した振動モードと異なる点である。
図6(A)に示した振動モードと図11に示した振動モードのどちらが起こるかは、励振電極の接続の組み合わせによって決まる。図6(A)に示した面内屈曲振動の振動モードの周波数をFS1、面垂直屈曲振動の周波数をFS2、図11に示した面内屈曲振動の振動モードの周波数をFS3とすると、面内屈曲振動の周波数FS1,FS3のうち周波数FS2に近い方の振動モードが面垂直屈曲振動と結合し易くなる。
図12に、図11に示した面内屈曲振動が起こる場合の電極パッド112の電圧V112、電極パッド113の電圧V113、電極パッド114の電圧V114、及び電極パッド115の電圧V115の波形を示す。なお、図12では、電極パッド112〜115に生じた電荷の量を電圧に変換した上で記載している。脚部3,5,6,8が図11のように面内屈曲振動すると、脚部6と検出電極104,105とからなる検出素子202に発生する電荷は、脚部3,5,6,8が図6(A)のように面内屈曲振動する場合と逆向きに発生するので、検出電極104と接続された電極パッド112の電圧V112、及び検出電極105と接続された電極パッド113の電圧V113は、図9の場合と位相が180度ずれる。
したがって、基準電圧発生回路215が出力する基準電圧のうち、面内屈曲振動用の基準電圧を、脚部3,5,6,8が図6(A)のように面内屈曲振動する場合に対して180度位相をずらしておけばよく、その他の励振回路204と検出回路205の動作は先に説明したとおりで良い。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図13(A)は本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサの平面図、図13(B)は図13(A)の角速度センサを透視した図、図14(A)は図13(A)の角速度センサのA−A線断面図、図14(B)は図13(A)の角速度センサのB−B線断面図である。なお、図13(B)は図13(A)の角速度センサの下面の電極配置を示している。また、図13(A)、図13(B)では、電極パッドの記載を省略している。
角速度センサ1aは、互いに平行な第1、第2の脚部11,12と、脚部11,12の一方の端を連結する第1の固定部13と、脚部11,12の他方の端を連結する第2の固定部14とを備えている。このような構成により、角速度センサ1aは、U字状の音叉を2つ結合したO字状の双音叉型の構造を有する。なお、図13、図14では、脚部11,12と平行な第1の方向をY軸方向、脚部11,12と直交する第2の方向をX軸方向、XY平面と直交する第3の方向をZ軸方向としている。
脚部11,12と固定部13,14とは、例えば厚さ数mm程度の水晶等の圧電材料により一体成形されている。脚部11,12の幅(X軸方向の寸法)と長さ(Y軸方向の寸法)は、それぞれ数mm程度に形成されていればよい。脚部11,12の質量は等しいことが好ましい。
固定部13,14は、例えば図示しない基台上に搭載される。これにより、脚部11,12が基台から浮くようにして角速度センサ1aが基台に固定される。
図14(A)に示すように、固定部13近傍の脚部11の上面と下面には前記第1の方向に沿って励振電極300が形成され、脚部11の側面には前記第1の方向に沿って励振電極301が形成されている。また、固定部13近傍の脚部12の側面には前記第1の方向に沿って励振電極302,303が形成されている。
図14(B)に示すように、固定部14近傍の脚部11の上面と下面には前記第1の方向に沿って検出電極304が形成され、脚部11の側面には前記第1の方向に沿って検出電極305が形成されている。また、固定部14近傍の脚部12の側面には前記第1の方向に沿って検出電極306,307が形成されている。
本実施の形態では、励振電極300,301と励振電極302,303は、脚部11と脚部12の中間線L4を通るYZ平面に対して非対称に配置され、同様に検出電極304,305と検出電極306,307は、中間線L4を通るYZ平面に対して非対称に配置されている。さらに、励振電極300〜303と検出電極305〜307は、脚部11及び脚部12の中心点を通る直線L5を含むXZ平面に対して対称に配置されている。
図15は角速度センサ1aの回路図である。図15において、400は脚部11と励振電極300,301とからなる励振素子、401は脚部12と励振電極302,303とからなる励振素子、402は脚部11と検出電極304,305とからなる検出素子、403は脚部12と検出電極306,307とからなる検出素子である。
励振素子400の励振電極300,301は、電極パッドとワイヤー等を介して発振器206の出力端子に接続され、励振素子401の励振電極302,303は、電極パッドとワイヤー等を介して増幅器208の出力端子に接続されている。検出素子402の検出電極304,305は、電極パッドとワイヤー等を介してチャージアンプ209の入力端子に接続され、検出素子403の検出電極306,307は、電極パッドとワイヤー等を介してチャージアンプ210の入力端子に接続されている。
次に、本実施の形態の角速度センサ1の動作を説明する。励振回路204の動作は第1の実施の形態と同様であり、励振電極100,101,102,103(電極パッド108,109,110,111)への励振信号の印加と同様に、励振電極300,301,302,303に対して励振信号が印加される。
励振回路204からの励振信号印加により、脚部11,12に図16の矢印で示すような電界が発生し、次には図16の矢印と逆方向の電界が発生する。
脚部11に発生した電界による逆圧電効果により脚部11は、X軸方向に沿って面内屈曲振動し、この面内屈曲振動に応じて、脚部12もX軸方向に沿って面内屈曲振動する。
同時に、脚部12に発生した電界による逆圧電効果により脚部12は、Z軸方向に沿って面垂直屈曲振動し、この面垂直屈曲振動に応じて、脚部11もZ軸方向に沿って面垂直屈曲振動する。
図17(A)は脚部11,12の面内屈曲振動を模式的に示す平面図、図17(B)は脚部11,12の面垂直屈曲振動を模式的に示す斜視図、図17(C)は図17(B)の角速度センサ1aをU側から見た側面図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に面内屈曲振動と面垂直屈曲振動とが結合して、脚部11,12は楕円運動するが、図17(A)〜図17(C)では記載を容易にするために、面内屈曲振動と面垂直屈曲振動を独立に描いている。
脚部11,12は、図17(A)に示すようにX軸方向に沿って屈曲振動する。このとき、脚部11,12は、中間線L4を通るYZ平面に対して対称に振動し、また互いに逆位相で振動する。すなわち、図17(A)に示すように、脚部11が左方向に動くと同時に、脚部12が右方向に動き、次には脚部11が右方向に動くと同時に、脚部12が左方向に動くという動作を繰り返す。
また、脚部11,12は、図17(B)、図17(C)に示すようにZ軸方向に沿って屈曲振動する。このとき、脚部11,12は、逆位相で振動する。すなわち、図17(B)、図17(C)に示すように、脚部11が上方向に動くと同時に、脚部12が下方向に動き、次には脚部11が下方向に動くと同時に、脚部12が上方向に動くという動作を繰り返す。
このように脚部11,12を面内屈曲振動させると同時に面垂直屈曲振動させる際に、面内屈曲振動と面垂直屈曲振動の位相が90度ずれるようにして励振素子400,401に励振信号を印加すると、面内屈曲振動と面垂直屈曲振動とが結合する。この結合により、図18のU側から角速度センサ1aを見ると、脚部11,12は楕円を描くように運動する。第1の実施の形態と同様に、面内屈曲振動の周波数をFS1とし、面垂直屈曲振動の周波数をFS2とすると、周波数FS1とFS2が近い方が面内屈曲振動と面垂直屈曲振動がより結合し易くなる。
本実施の形態においても、角速度の検出原理及び検出回路205の動作は、第1の実施の形態において図6(A)に示した面内屈曲振動が起こる場合と同様であり、検出電極104,105,106,107から検出信号を得ることができるのと同様に、検出電極304,305,306,307から検出信号を得ることができる。したがって、詳細な説明は省略する。こうして、本実施の形態の双音叉型の角速度センサにおいても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、脚部11,12の面内屈曲振動については別の振動モードが起こり得る。図19は面内屈曲振動の他の例を模式的に示す平面図である。図19の場合、脚部11,12は、中間線L4を通るYZ平面に対して非対称に振動する。
図17(A)に示した振動モードと図19に示した振動モードのどちらが起こるかは、励振電極の接続の組み合わせによって決まる。図17(A)に示した面内屈曲振動の振動モードの周波数をFS1、面垂直屈曲振動の周波数をFS2、図19に示した面内屈曲振動の振動モードの周波数をFS3とすると、面内屈曲振動の周波数FS1,FS3のうち周波数FS2に近い方の振動モードが面垂直屈曲振動と結合し易くなる。
脚部11,12が図19のように面内屈曲振動する場合でも、励振電極300,301の箇所と励振電極304,305の箇所は同相で動くため、励振電極304に生じる電圧は、図9に示した電極パッド112の電圧V112と同様であり、励振電極305に生じる電圧は、図9に示した電極パッド113の電圧V113と同様である。したがって、検出回路205の動作は、第1の実施の形態において図6(A)に示した面内屈曲振動が起こる場合と同じで良い。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図20(A)は本発明の第3の実施の形態に係る角速度センサの平面図、図20(B)は図20(A)の角速度センサを透視した図であり、図13、図14と同様の構成には同一の符号を付してある。なお、図20(B)は図20(A)の角速度センサの下面の電極配置を示している。
角速度センサ1bは、互いに平行な第1、第2の脚部11b,12bと、脚部11b,12bの一方の端を連結する固定部14bとを備えている。このような構成により、角速度センサ1bは、U字状の音叉型の構造を有する。
脚部11b,12bと固定部14bは、水晶等の圧電材料により一体成形されている。固定部14bは、図示しない基台上に搭載される。これにより、脚部11b,12bが基台から浮くようにして角速度センサ1bが基台に固定される。
図20(A)のA−A線断面図、B−B線断面図は、それぞれ図14(A)、図14(B)に示したとおりであり、電極配置は、第2の実施の形態と同じである。また、角速度センサ1bの回路は図15に示したとおりであり、励振回路204の動作は第2の実施の形態で説明したとおりである。
図21(A)は脚部11b,12bの面内屈曲振動を模式的に示す平面図、図21(B)は脚部11b,12bの面垂直屈曲振動を模式的に示す斜視図、図21(C)は図21(B)の角速度センサ1bをU側から見た側面図である。
励振回路204からの励振信号印加により、脚部11bは、X軸方向に沿って面内屈曲振動し、この面内屈曲振動に応じて、脚部12bもX軸方向に沿って面内屈曲振動する。このとき、脚部11b,12bは、脚部11bと脚部12bの中間線L4を通るYZ平面に対して対称に振動し、また互いに逆位相で振動する。
同時に、励振回路204からの励振信号印加により、脚部12bは、Z軸方向に沿って面垂直屈曲振動し、この面垂直屈曲振動に応じて、脚部11bもZ軸方向に沿って面垂直屈曲振動する。このとき、脚部11b,12bは、逆位相で振動する。
本実施の形態においても、角速度の検出原理及び検出回路205の動作は、第2の実施の形態と同じである。こうして、本実施の形態の音叉型の角速度センサにおいても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、脚部11b,12bの面内屈曲振動については別の振動モードが起こり得る。図22は面内屈曲振動の他の例を模式的に示す平面図である。図22の場合、脚部11b,12bは、中間線L4を通るYZ平面に対して非対称に振動する。脚部11b,12bが図22のように面内屈曲振動する場合でも、検出回路205の動作は、第1の実施の形態において図6(A)に示した面内屈曲振動が起こる場合と同じで良い。
また、第1〜第3の形態では、角速度センサの圧電材料として水晶を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、圧電セラミックスなどの他の圧電材料を用いるようにしてもよい。
また、第1〜第3の実施の形態では、面内屈曲振動用の励振電極100,101,300,301を左側の脚部3,11,11bに配置し、面垂直屈曲振動用の励振電極102,103,302,303を右側の脚部5,12,12bに配置しているが、面内屈曲振動用の励振電極と面垂直屈曲振動用の励振電極をそれぞれ左側と右側の両方の脚部に配置してもよい。
本発明は、角速度センサに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサの平面図及び透視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサの回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサにおいて励振素子の電極パッドに印加される交流電圧の波形を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサにおいて励振回路からの電圧印加により脚部に生じる電界を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサにおける脚部の屈曲振動を模式的に示す平面図、斜視図及び側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサにおいて面内屈曲振動と面垂直屈曲振動が結合した脚部の励振振動を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサの角速度の検出原理を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサにおいて検出素子の電極パッドに生じる電圧の波形を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサの励振振動の周波数温度特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る角速度センサにおける脚部の面内屈曲振動の他の例を模式的に示す平面図である。 図11の面内屈曲振動が起こる場合に検出素子の電極パッドに生じる電圧の波形を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサの平面図及び透視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサの断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサの回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサにおいて励振回路からの電圧印加により脚部に生じる電界を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサにおける脚部の屈曲振動を模式的に示す平面図、斜視図及び側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサにおいて面内屈曲振動と面垂直屈曲振動が結合した脚部の励振振動を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る角速度センサにおける脚部の面内屈曲振動の他の例を模式的に示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る角速度センサの平面図及び透視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る角速度センサにおける脚部の屈曲振動を模式的に示す平面図、斜視図及び側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る角速度センサにおける脚部の面内屈曲振動の他の例を模式的に示す平面図である。 従来の角速度センサの構成を示す平面図及び側面図である。 従来の角速度センサの励振振動の周波数温度特性を示す図である。
符号の説明
1,1a,1b…角速度センサ、2…基部、3〜8,11,12,11b,12b…脚部、9,10,13,14,14b…固定部、100〜103,300〜303…励振電極、104〜107,304〜307…検出電極、108〜115…電極パッド、200,201,400,401…励振素子、202,203,402,403…検出素子、204…励振回路、205…検出回路、206…発振器、207…90度位相シフター、208…増幅器、209,210…チャージアンプ、211,212…検波回路、213,214…LPF、215…基準電圧発生回路、216…電圧分圧回路、217,218…電圧比較回路。

Claims (7)

  1. 板状の基部と、
    この基部から第1の方向に延びるように形成された第1、第2の脚部と、
    前記基部から前記第1の方向と反対方向に延びるように形成された第3、第4の脚部と、
    前記第1、第2の脚部の間の前記基部から前記第1の方向に延びるように形成された第5の脚部と、
    前記第3、第4の脚部の間の前記基部から前記第1の方向と反対方向に延びるように形成された第6の脚部と、
    前記基部と反対側の前記第5、第6の脚部の端を固定する第1、第2の固定部と、
    前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第1の方向と直交する第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第1、第2の方向と直交する第3の方向に屈曲振動させる励振手段と、
    前記第1、第2、第3、第4の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号と前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号とを取り出して、これらの電圧信号に基づいて前記第1の方向の軸廻りの角速度を検出する検出手段とを有することを特徴とする角速度センサ。
  2. 請求項1記載の角速度センサにおいて、
    前記励振手段は、
    前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第1の励振電極と、
    前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第2の励振電極と、
    前記第1の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第2の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2、第3、第4の脚部を前記第3の方向に屈曲振動させる励振回路とからなり、
    前記検出手段は、
    前記第3の脚部に形成された第1の検出電極と、
    前記第4の脚部に形成された第2の検出電極と、
    前記第3の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第1の検出電極から取り出すと共に、前記第4の脚部の前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第2の検出電極から取り出し、これらの電圧信号をそれぞれ前記角速度が加わっていないときの基準電圧と比較して、前記第2、第3の方向の屈曲振動の振幅の変化量を検出することにより、前記角速度を検出する検出回路とからなることを特徴とする角速度センサ。
  3. 請求項2記載の角速度センサにおいて、
    前記励振回路は、前記第1、第2、第3、第4の脚部の前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の位相差が90度で、かつ前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の周波数が等しくなるように、前記第1の励振電極と前記第2の励振電極に電圧を印加することを特徴とする角速度センサ。
  4. 第1の方向に沿って形成された第1、第2の脚部と、
    前記第1、第2の脚部の一方の端を連結する第1の固定部と、
    前記第1、第2の脚部の他方の端を連結する第2の固定部と、
    前記第1、第2の脚部を前記第1の方向と直交する第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第1、第2の脚部を前記第1、第2の方向と直交する第3の方向に屈曲振動させる励振手段と、
    前記第1、第2の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号と前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号とを取り出して、これらの電圧信号に基づいて前記第1の方向の軸廻りの角速度を検出する検出手段とを有することを特徴とする角速度センサ。
  5. 第1の方向に沿って形成された第1、第2の脚部と、
    前記第1、第2の脚部の一方の端を連結する固定部と、
    前記第1、第2の脚部を前記第1の方向と直交する第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第1、第2の脚部を前記第1、第2の方向と直交する第3の方向に屈曲振動させる励振手段と、
    前記第1、第2の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号と前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号とを取り出して、これらの電圧信号に基づいて前記第1の方向の軸廻りの角速度を検出する検出手段とを有することを特徴とする角速度センサ。
  6. 請求項4又は5記載の角速度センサにおいて、
    前記励振手段は、
    前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第1の励振電極と、
    前記第1、第2の脚部のうちの少なくとも一方に形成された第2の励振電極と、
    前記第1の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2の脚部を前記第2の方向に屈曲振動させると同時に、前記第2の励振電極に電圧を印加して、前記第1、第2の脚部を前記第3の方向に屈曲振動させる励振回路とからなり、
    前記検出手段は、
    前記第1の脚部に形成された第1の検出電極と、
    前記第2の脚部に形成された第2の検出電極と、
    前記第1の脚部の前記第2の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第1の検出電極から取り出すと共に、前記第2の脚部の前記第3の方向の屈曲振動による電圧信号を前記第2の検出電極から取り出し、これらの電圧信号をそれぞれ前記角速度が加わっていないときの基準電圧と比較して、前記第2、第3の方向の屈曲振動の振幅の変化量を検出することにより、前記角速度を検出する検出回路とからなることを特徴とする角速度センサ。
  7. 請求項6記載の角速度センサにおいて、
    前記励振回路は、前記第1、第2の脚部の前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の位相差が90度で、かつ前記第2の方向の屈曲振動と前記第3の方向の屈曲振動の周波数が等しくなるように、前記第1の励振電極と前記第2の励振電極に電圧を印加することを特徴とする角速度センサ。
JP2006292202A 2006-10-27 2006-10-27 角速度センサ Expired - Fee Related JP5165879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292202A JP5165879B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 角速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292202A JP5165879B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 角速度センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008107271A true JP2008107271A (ja) 2008-05-08
JP5165879B2 JP5165879B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=39440730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006292202A Expired - Fee Related JP5165879B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 角速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5165879B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042261A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Seiko Epson Corp 集積回路装置及び電子機器
WO2019240176A1 (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 京セラ株式会社 センサ素子および角速度センサ
CN112236644A (zh) * 2018-06-13 2021-01-15 京瓷株式会社 传感器元件以及角速度传感器

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62106315A (ja) * 1985-11-01 1987-05-16 Tokyo Koku Keiki Kk 振動ジヤイロ
JPH09329444A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Toyota Motor Corp 角速度センサ
JPH11311519A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Citizen Watch Co Ltd 回転ジャイロ
JP2005077249A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Toyo Commun Equip Co Ltd 圧電体振動ジャイロセンサ
JP2006145420A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Nissin Kogyo Co Ltd 角速度検出装置
JP2008082841A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Epson Toyocom Corp 角速度センサ素子および角速度センサ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62106315A (ja) * 1985-11-01 1987-05-16 Tokyo Koku Keiki Kk 振動ジヤイロ
JPH09329444A (ja) * 1996-06-07 1997-12-22 Toyota Motor Corp 角速度センサ
JPH11311519A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Citizen Watch Co Ltd 回転ジャイロ
JP2005077249A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Toyo Commun Equip Co Ltd 圧電体振動ジャイロセンサ
JP2006145420A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Nissin Kogyo Co Ltd 角速度検出装置
JP2008082841A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Epson Toyocom Corp 角速度センサ素子および角速度センサ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042261A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Seiko Epson Corp 集積回路装置及び電子機器
WO2019240176A1 (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 京セラ株式会社 センサ素子および角速度センサ
CN112236644A (zh) * 2018-06-13 2021-01-15 京瓷株式会社 传感器元件以及角速度传感器
JPWO2019240176A1 (ja) * 2018-06-13 2021-06-24 京セラ株式会社 センサ素子および角速度センサ
JP7089590B2 (ja) 2018-06-13 2022-06-22 京セラ株式会社 センサ素子および角速度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5165879B2 (ja) 2013-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4711414B2 (ja) 角速度測定用トランスデューサ
JP5560806B2 (ja) ジャイロ素子、ジャイロセンサー、および電子機器
JP3805837B2 (ja) 角速度検出装置
JP4599848B2 (ja) 角速度センサ
JP4668739B2 (ja) 振動ジャイロ
JPWO2013076942A1 (ja) 角速度センサとそれに用いられる検出素子
JP2005249646A (ja) 角速度センサ用音叉型振動子、この振動子を用いた角速度センサ及びこの角速度センサを用いた自動車
JP2018021850A (ja) バイアス補正機能を有する振動型ジャイロ、及び振動型ジャイロの使用方法
JP2006201118A (ja) 圧電振動ジャイロ素子およびジャイロセンサ
JP5165879B2 (ja) 角速度センサ
JP2009150815A (ja) 角速度センサ
WO2010041422A1 (ja) 角速度センサ素子およびこれを用いた角速度センサと角速度センサユニット及びその信号検出方法
JP2007322200A (ja) 慣性センサ素子
JP4859649B2 (ja) 角速度センサ
JP3674013B2 (ja) 角速度検出装置
JP3736257B2 (ja) 振動子及び角速度検出装置
JP4905921B2 (ja) 加速度センサ
JP2000146592A (ja) 振動式検出器
JP2006308359A (ja) 慣性センサ素子及び慣性センサ素子の製造方法
JP4905925B2 (ja) 加速度センサ
JPH11271065A (ja) 角速度センサ
JP4600590B2 (ja) 角速度センサ
JP2010169498A (ja) 角速度センサ素子
JP2004301575A (ja) 角速度センサ
JP5166585B2 (ja) 慣性センサ素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5165879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees