JP2008106308A - 疲労強度に優れた鋼部品の製造方法および鋼部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 Ni、Moの高価な元素の使用量を抑えた鋼材を軟化熱処理し、冷間鍛造により部品に形状化し、浸炭焼入焼戻しの比較的単純な工程により低コストで疲労強度に優れた図3に示すベルト式CVT用プーリー用鋼部品を得る。
【解決手段】 質量%で、C:0.13〜0.25%、Si:0.03〜0.4%、Mn:0.2〜1%、P:0.030%以下、S:0.010%以下、Cr:0.5〜3%、Ti:0.1〜0.2%、N:0.01%未満を含有し、残部がFeおよび不可避不純物よりなるはだ焼鋼を熱間加工して鋼材とし、これを最高点温度Ac3変態点とそれより50℃低い温度間に保持した後、最高点温度から650℃までの区間を冷却速度50℃/hr以下で徐冷する軟化熱処理し、硬度を180HV以下とし、加工率50%以上の冷間鍛造した後、浸炭焼入焼戻しして結晶粒度番号10以上の鋼部品とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、鋼部品の製造方法およびその方法による鋼部品に関し、特にベルト式CVTに関し、さらに詳しくは、自動車などの自動変速機として適用可能なベルト式CVT用のプーリー用の鋼部品の製造方法およびその鋼部品に関する。
ベルト式CVTプーリーの単体重量は一般的なギアやシャフトのようなはだ焼鋼部品と比較して重いので、熱間鍛造により製造する場合、ベルト式CVTプーリーは同じ材料歩留まりであっても材料ロスが多くなり、コスト面で不利である。さらにベルト式CVTプーリーは大型部品であるため、成形荷重等の問題があり、冷間鍛造による製造は容易ではない。
従来、ベルト式無段変速機用プーリーの強度向上に関して、いくつかの手法がある。例えば、浸炭窒化焼入焼戻しの実施や、仕上げ研削時の取り代を100μm以下に制限することなどにより、表面硬度や残留オーステナイト量を制御して疲労寿命を向上させている(例えば、特許文献1参照。)。また、鋼材に高濃度浸炭窒化などを施した後、鍛造を行い、その後、焼入焼戻しを行うことにより疲労寿命を向上させている(例えば、特許文献参照。)。さらに、合金元素の添加や増量と高温高濃度浸炭との組み合わせにより疲労強度を向上させている(例えば、特許文献3参照。)。これらの手法では、工程の複雑化などにより部品のコストアップが考えられる。
特開平09−229150号公報 特開2000−176586号公報 特開平11−199983号公報
本発明が解決しようとする課題は、鋼成分としてNi、Moといった高価な合金元素の使用量をできるだけ抑えつつ、鋼材を軟化熱処理することで、冷間鍛造により大型の鋼部品への形状化を可能とし、焼ならしを必要としない浸炭焼入焼戻しという比較的単純な製造工程により、低コストでオーステナイト結晶粒度の微細として疲労強度に優れた鋼部品、特にベルト式CVT用プーリー用鋼部品を歩留り良く製造する方法およびこの方法により製造の鋼部品を提供することである。
本発明は、使用する鋼材の鋼成分を限定し、この鋼成分からなる鋼材の軟化熱処理条件を限定することで、鋼材の硬度を低減して冷間鍛造による部品製造を可能とすることで、歩留まりの向上を図り、さらに冷間鍛造とすることで製造工程からのCO2の排出量を削減することである。
上記のように、鋼材成分を限定し、さらに、この鋼成分からなる鋼材の軟化熱処理後の製造条件を限定することで浸炭後のオーステナイト結晶粒度を10以上に微細にし、鋼部品、特にベルト式CVT用プーリー部品、の疲労強度を向上させることである。
従来、冷間鍛造後の鋼部品に熱処理を経ずに浸炭焼入焼戻しを行うと、結晶粒粗大化が起こりやすく、強度低下などの悪影響があった。その対策として、浸炭前に焼ならしを行う方法がある。しかし、この方法は、この熱処理のためコストアップとなり、さらに焼ならし工程の追加による生産性阻害などの問題が発生する。
一方、冷間鍛造後の浸炭工程において結晶粒の粗大化が起きなければ、結晶粒を微細化することができ、このために部品強度を向上することができる。そこで、本発明では、Ti、Nb、Vといった元素を利用することにより結晶粒の粗大化を抑制するものである。
すなわち、上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、質量%で、C:0.13〜0.25%、Si:0.03〜0.4%、Mn:0.2〜1%、P:0.030%以下、S:0.010%以下、Cr:0.5〜3%、Ti:0.1〜0.2%、N:0.01%未満、残部はFeおよび不可避不純物からなるはだ焼鋼を熱間圧延もしくは熱間鍛造により鋼材とし、該鋼材を加熱し最高温度をAc3変態点とAc3変態点より50℃低い温度の間の温度域で保持した後、最高点温度から650℃までの任意の温度区間を常に冷却速度50℃/hr以下で冷却する軟化熱処理により硬度を180HV以下とした鋼材とし、該鋼材を用いた鋼部品製造時に鋼材の一部もしくは全体に加工率(断面減少率もしくは据込率)が50%以上となる冷間鍛造をした後、焼ならしを行うことなく浸炭焼入焼戻し処理し、JIS G0551 に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上とすることを特徴とする鋼部品の製造方法である。
請求項2の発明では、はだ焼鋼は、請求項1に記載の成分に加えて、質量%で、Ni:0.1〜2%、Mo:0.02〜0.50%のうち1種もしくは2種を含有することを特徴とする請求項1の手段におけるJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法である。
請求項3の発明では、はだ焼鋼は、請求項1または請求項2に記載の成分に加えて、質量%でPb:0.01〜0.3%、Bi:0.01〜0.3%、Ca:0.0005〜0.005%のうち1種もしくは2種以上を含有することを特徴とする請求項1または請求項2の手段におけるJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法である。
請求項4の発明では、鋼部品は、鋼材の一部を断面減少率50%以上に絞り加工し、かつ、他の一部を据込率50%以上に据え込み加工する冷間鍛造方法からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項の手段におけるJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法である。
請求項5の発明では、鋼材の一部を据込率50%以上で据え込み加工する冷間鍛造方法は、鋼材をテーパー状のつば部を有する鋼部品に形状化する方法からなることを特徴とする請求項4の手段におけるJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法である。
請求項6の発明では、テーパー状のつば部を有する鋼部品は、ベルト式CVTプーリーあることを特徴とするJIS G0551に規定する請求項5の手段におけるオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法である。
請求項7の発明では、質量%で、C:0.13〜0.25%、Si:0.03〜0.4%、Mn:0.2〜1%、P:0.030%以下、S:0.010%以下、Cr:0.5〜3%、Ti:0.1〜0.2%、N:0.01%未満、残部はFeおよび不可避不純物からなるはだ焼鋼からなり、硬度を180HV以下で、加工率(断面減少率および/もしくは据込率)50%以上となる冷間鍛造後、焼ならしを行うことなく浸炭焼入焼戻し処理してJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする鋼部品である。
請求項8の発明では、はだ焼鋼の成分は、請求項7に記載の成分に加えて、質量%で、Ni:0.1〜2%、Mo:0.02〜0.50%のうち1種もしくは2種を含有し、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項7の手段における鋼部品である。
請求項9の発明では、はだ焼鋼の成分は、請求項7または請求項8の成分に加えて、質量%で、Pb:0.01〜0.3%、Bi:0.01〜0.3%、Ca:0.0005〜0.005%のうち1種もしくは2種以上を含有し、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項7または請求項8の手段における鋼部品である。
請求項10の発明では、鋼部品は、鋼材の一部を断面減少率50%以上の絞り加工、および、他の一部を据込率50%以上に据え込み加工により冷間鍛造され、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項の手段における鋼部品である。
請求項11の発明では、鋼部品は、鋼材の一部を据込率50%以上で据え込み加工による冷間鍛造で、テーパー状のつば部を有する鋼部品に形状化され、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項10の手段における鋼部品である。
請求項12の発明では、テーパー状のつば部を有する鋼部品は、ベルト式CVTプーリーであり、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項11の手段における鋼部品である。
本発明の疲労強度に優れた鋼部品、特にベルト式CVTプーリー、の製造方法に用いるはだ焼鋼の成分限定理由を、質量%で、以下に説明する。
C:0.13〜0.25%
Cは、機械構造用部品の浸炭後の芯部強度の確保に必要な元素で、このためには0.13%以上を必要とする。しかし、0.25%より多いと靭性を低下し、軟化熱処理後の硬度を上昇する。そこで、Cは0.13〜0.25%とする。
Si:0.03〜0.4%
Siは、脱酸に必要な元素で、このためには0.03%以上を必要とする。しかし、0.4%より多すぎると靭性を低下し、軟化熱処理後の硬度を上昇する。そこで、Siは0.03〜0.4%とする。
Mn:0.2〜1%
Mnは、焼入性を向上させるのに必要な元素であるが、このためには0.2%以上を必要とする。しかし、1%より多すぎると軟化熱処理後の硬度を上昇する。そこで、Mnは0.2〜1%とする。
P:0.030%以下
Pは、粒界に偏析し、部品強度を低下させる。そこで、Pは0.030%以下とする。
S:0.01%以下
Sは、0.01%を超えて含有されると冷鍛時の割れ発生の限界を低下させる。そこで、Sは0.030%以下とする。
Cr:0.5〜3%
Crは焼入性を向上し、強度を向上するために必要な元素で、このためには0.5%以上を必要とする。しかし、3%より多すぎると冷間鍛造時の冷間加工性を低下する。そこで、Crは0.5〜3%とする。
Ti:0.1〜0.2%
Tiは、微細TiC、TiCNを生成し、浸炭時の結晶粒粗大化を抑制する効果を有する元素で、このためには0.1%以上を必要とする。しかし、0.2%より多いと、結晶粒度特性向上の効果は飽和し、加工性を劣化させる。そこで、Tiは0.1〜0.2%とする。
N:0.01%未満
Nは、Tiと結合してTiCNおよびTiNを生成する。ここでNは0.01%を超えると、TiNが増加し被削性が著しく低下するとともに結晶粒粗大化抑制に有効な微細TiCとなるTiが減少する。そこで、請求項1、2、3、4、11、12、13もしくは、14では、Nは0.01%未満とする。なお、NbがTiと複合添加される場合でも、NはTiと優先的に結合するのでNbの有無にかかわらずNは0.01%未満とする。
Ni:0.1〜2%
Niは、焼入性を向上させる元素であると共に靭性を改善する元素である。しかし、0.1%未満ではその効果は得られず、2%を超えてもその効果は飽和すると共に軟化熱処理後の硬度が上昇して冷間加工性を低下し、かつコストアップとなる。そこで、Niは0.1〜2%とする。
Mo:0.02〜0.5%
Moは、Niと同様に焼入性を向上させる元素であると共に靭性を改善する元素である。しかし、0.02%未満ではその効果は得られず、0.5%を超えてもその効果は飽和すると共に軟化熱処理後の硬度が上昇して冷間加工性を低下し、かつコストアップとなる。そこで、Moは0.02〜0.5%とする。
Pb:0.01〜0.3%
Pbは、被削性の向上効果を確保するために必要な元素である。しかし、0.01%未満ではその効果は得られず、0.3%を超えると、転動疲労強度を低下する。そこで、Pbは0.01〜0.3%とする。
Bi:0.01〜0.3%
Biは、被削性の向上効果を確保するために必要な元素である。しかし、0.01%未満ではその効果は得られず、0.3%を超えると、疲労強度を低下する。そこで、Biは0.01〜0.3%とする。
Ca:0.0005〜0.005%
Caは、被削性の向上効果を確保するために必要な元素である。しかし、0.0005%未満ではその効果は得られず、0.005%を超えると、製造性を低下し、コストアップとなる。そこで、Caは0.0005〜0.005%とする。
さらに製造方法における条件の限定理由について説明する。
軟化熱処理について
軟化熱処理の加熱の最高点温度をAc3変態点以上にするとオーステナイト化が完了するため、その後の冷却時に球状化炭化物の核となる炭化物がなくなる。このため、冷却時にパーライトが生成し、十分に硬度を低下させることができない。逆に最高点温度がAc3変態点よりも50℃低い温度よりもさらに低い場合、炭化物の鋼中への固溶が不十分なため、軟化熱処理後もパーライトが残存して十分に硬度を低下することができない。さらに、最高温度から650℃の区間を冷却するときに一部でも650°℃/hrよりも速い速度で冷却すると、鋼中の炭素が球状化セメンタイトの成長に寄与するために必要な時間が十分にはなく、そこで、パーライトとして生成するために十分に硬度を低下することができない。そこでAc3変態点ないしAc3変態点より50℃低い温度の間の最高点保持温度から650℃までの冷却時の温度区間を常に50℃/hr以下の冷却速度で冷却するものとする。その際、650℃よりも低い温度まで冷却しても、それほど大きな効果はなく、逆に熱処理時間が長くなり生産性を阻害するなどの問題が発生する。
軟化熱処理後の硬度について
軟化熱処理後の硬度が180HVを超える場合、冷間加工性を劣化させる。具体的には、冷間加工時の成形荷重の増加による必要な部品形状に加工することが困難になる、さらに大型のプレスが必要となるなど生産上の制約が増えてコストアップの要因となる。さらに加工限界割れを誘発し、部品の品質を確保できない。
冷間加工率について
冷間鍛造の断面減少率もしくは据込率である冷間加工率が50%未満の場合、鋼材から冷間加工後に必要な形状を得ることができない。さらに浸炭後のオーステナイト結晶粒度番号10以上を確保することができない。
結晶粒度番号について
JIS G0551に規定のオーステナイト結晶粒度番号10未満では、十分な疲労強度の向上効果が得られない。
本発明は、自動車用部品としての鋼部品、特にベルト式CVTプーリーの製造方法において、その鋼材の化学成分としてNiやMoなどの高価な元素の使用量を少なくして最適化を図り、さらに、浸炭時の結晶粒抑制効果を持たせるためにTiを含有せしめてNを減じて被削性を減少するTiNの生成を抑制し、軟化熱処理の冷却速度を限定することで歩留まりの向上を図り、さらに冷間鍛造などの冷間加工を可能として部品の必要な形状化を可能とし、浸炭後のオーステナイト結晶粒度番号10以上として疲労強度に優れた鋼部品、特にベルト式CVTプーリーを得ることができるものとし、さらに冷間鍛造することと、焼ならしを必要としないことでCO2の排出量を削減するなど、本発明の製造方法および鋼部品、特にベルト式CVTプーリーは、従来にない優れた効果を奏するものである。
本発明を実施するための最良の形態について以下に説明する。表1に示す化学組成の鋼を100kg真空溶解炉で溶製した後、熱間圧延によって直径65mmの棒鋼を製造した。この表1において、本願発明の方法を満足する化学組成からなる鋼であるNo.A〜Mを発明鋼とし、満足しない化学組成からなる鋼であるNo.N〜Qを比較鋼として示した。なお、No.NはJIS規定のSCr420のクロム鋼の鋼材である
Figure 2008106308
次いで、上記の各化学組成の鋼からなる棒鋼の鋼材に対し、表2に示す条件にて軟化熱処理を実施した。この場合、各鋼材はその化学組成によってAc3変態点の温度は相違する。この場合、棒鋼素材の昇温速度は最高点温度まで150℃/hrで昇温し、各最高点温度で3時間保持し、その後650℃までの冷却を表2に示す一定の冷却速度で徐冷し、650℃を過ぎると空冷により冷却した。これらの軟化熱処理した鋼材の直径Dの1/4部分の硬度をHVにて5点測定し平均値をその鋼材の硬度とし、表2に示す。
Figure 2008106308
軟化熱処理硬度について
表2において、No.で示す1、5、7、9、11、13、15、17、19の各No.が本発明の実施例であり、その他のNo.2、3、4、6、8、10、12、14、16、18、20、21、22、23、24のものは比較例である。本発明の実施例である発明鋼の鋼種においても最高点温度や最高点温度から650℃までの冷却速度が本発明の範囲から外れた軟化熱処理を行うと、HV180以下の硬度を満足することができない。
すなわち、本発明に比しSiの含有量が高い比較鋼の鋼種Kは硬度HV195であり、Moの含有量が高い比較鋼の鋼種Lは硬度HV218であり、これらは本発明の通りの軟化熱処理を実施しても、十分な硬度の低減を得ることができない。
比較鋼の鋼種Jや比較鋼の鋼種Mは、軟化熱処理により180HV以下の硬度を満足することができたが、部品強度の点で懸念がある。この点は以下の実施例で説明する。
浸炭後の結晶粒度および疲労強度について以下に説明する。
先ず、浸炭後の疲労強度は、実部品の製造工程を模擬して作製した図1に示す小野式回転曲げ疲労試験片1(α=1.93、径2が12mm、切欠底の径3が8mm)を用いた小野式回転曲げ疲労試験にて行った。疲労強度は、小野式回転曲げ疲労試験において試験片1を104回転させても破断が起こらない応力を疲労限として評価した。強度は、JIS SCr420である比較鋼Jの冷間加工なし材を、表3のNo.43に示し、この表3のNo.43を基準とし、その疲労限との比で評価した。
一方、表1に示す化学組成の鋼を100kg真空溶解炉で溶製した後、1250℃の熱間鍛造によって直径65mmの棒鋼を製造し、925℃×90分保持した後、空冷するという焼ならし処理を行い、量産工程時の熱間圧延後の状態を模擬した。次いで、上記の各棒鋼に対して、次のような熱処理を実施した。室温より昇温速度150℃/hrで最高点温度であるAc3変態点よりも25℃低い温度まで昇温し、各最高点温度で3時間保持し、その後一定の冷却速度15℃/hrの徐冷で650℃まで冷却し、650℃より低い温度では空冷とした。図2に示すように、この熱処理をした鋼材4を、表3に示す冷間加工率すなわち断面減面率の冷間軸絞り加工により実施して軸絞り加工材5とした。この軸絞り加工材5から疲労試験により評価する加工部位7を含む形状の切欠試験片6を切り出した。この場合、切欠試験片6の形状は、図1の試験片1と類似しているが、図1の試験片1に対して片肉0.2mm(径で0.4mm)の仕上げ代をつけ、切欠底の径3が8.4mm、軸外径が12.4mmである切欠試験片6に切り出した。この切欠試験片6を930℃で6時間保持した後、60℃へ油冷し、180℃で90分焼戻しする浸炭焼入焼戻しを行い、その後、研磨仕上げ加工により、図1に示す試験片1に加工し、小野式回転曲げ疲労試験を実施した。
さらに圧延方向と垂直な面で切断し、試験片1のオーステナイト結晶粒度特性を調査した。結晶粒度はJIS G0551に規定する方法でオーステナイト結晶粒度を測定し、これらの結果を実施例と比較例として表3に示した。
Figure 2008106308
表3において、No.26、28、30、32、34、36、38、40、42のものは、本発明の実施例の冷間加工率50%以上のものである。これに対し、その他のNo.25、27、29、31、33、35、37、39、41のものは冷間加工率50%未満のものであり、No.43は冷間加工率は0%の冷間加工なしの比較基準例であり、No.44、45は冷間加工率は本発明を満足するものであるが、浸炭後のオーステナイト結晶粒度番号が4未満で粗大であり、疲労限が基準の60余%で、本発明を満足しない比較例を示す。
このように発明鋼の鋼種においても、冷間加工率が50%未満では結晶粒微細化効果が十分ではないため、疲労強度はやや向上するが、その向上割合は10%未満である。一方比較鋼の鋼種では、No.44、No.45に見られるように、加工率50%以上の冷間加工を実施すると、結晶粒粗大化の抑制効果が十分ではないため、浸炭時に結晶粒粗大化が起こり、逆に疲労強度が低下している。
以上のことから、鋼の化学組成を本発明の方法における鋼成分とすることにより疲労限が20%以上の強度向上を図ることができた。
図3に示すように、本発明の上記の試験片1の製作に用いたと同様の熱処理をした鋼材4からベルト式CVTプーリー鋼部品12を冷間鍛造により形成した。これは上記の熱処理をした鋼材4を断面減少率70%の軸絞り加工により軸部素形8とつば部素形9を形成し、これを据込率70%の据え込み加工を施し、つば部素形9を仕上がりつば部11に、かつ、軸部素形8を仕上がり軸部10に据え込み加工し、ベルト式CVTプーリー用鋼部品12を得た。このベルト式CVTプーリー用鋼部品12は製品の加工部位7を含むいずれの部位においても、表3のNo.26、28、30、32、34、36、38、40、42に示されるように、オーステナイト粒度である浸炭後の結晶粒度番号は、10以上であり、疲労強度は向上した。このように、つば部をテーパー状の仕上がりつば部11に据え込み加工の冷間鍛造をしたため、ネットシェイプに加え、つば部外縁部が中心側に比べて圧縮加工されるため、加工限界割れが生じ難くなり、歩留りが良くなった。
小野式回転曲げ疲労試験片を示す図(a)は全体を示し、(b)は(a)の円で示す部分の部分拡大図である。 上記の小野式回転曲げ疲労試験の試験片を鋼材から製作する流れ図で、上段は断面減少率30%、下段は断面減少率70%を示す図である。 ベルト式CVTプーリーの冷間鍛造工程の軸絞りおよび据え込み工程を示す図で、軸絞りの下側の図は平面図を示す。
符号の説明
1 試験片
2 径
3 切欠底の径
4 鋼材
5 軸絞り加工材
6 切欠試験片
7 加工部位
8 軸部素形
9 つば部素形
10 仕上がり軸部
11 仕上がりつば部
12 ベルト式CVT用鋼部品

Claims (12)

  1. 質量%で、C:0.13〜0.25%、Si:0.03〜0.4%、Mn:0.2〜1%、P:0.030%以下、S:0.010%以下、Cr:0.5〜3%、Ti:0.1〜0.2%、N:0.01%未満、残部はFeおよび不可避不純物からなるはだ焼鋼を熱間圧延もしくは熱間鍛造により鋼材とし、該鋼材を加熱し最高温度をAc3変態点とAc3変態点より50℃低い温度の間の温度域で保持した後、最高点温度から650℃までの任意の温度区間を常に冷却速度50℃/hr以下で冷却する軟化熱処理により硬度を180HV以下とした鋼材とし、該鋼材を用いた鋼部品製造時に鋼材の一部もしくは全体に加工率(断面減少率もしくは据込率)が50%以上となる冷間鍛造をした後、焼ならしを行うことなく浸炭焼入焼戻し処理し、JIS G0551 に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上とすることを特徴とする鋼部品の製造方法。
  2. はだ焼鋼は、請求項1に記載の成分に加えて、質量%で、Ni:0.1〜2%、Mo:0.02〜0.50%のうち1種もしくは2種を含有することを特徴とする請求項1に記載のJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法。
  3. はだ焼鋼は、請求項1または請求項2に記載の成分に加えて、質量%でPb:0.01〜0.3%、Bi:0.01〜0.3%、Ca:0.0005〜0.005%のうち1種もしくは2種以上を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法。
  4. 鋼部品は、鋼材の一部を断面減少率50%以上に絞り加工し、かつ、他の一部を据込率50%以上に据え込み加工する冷間鍛造方法からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法。
  5. 鋼材の一部を据込率50%以上で据え込み加工する冷間鍛造方法は、鋼材をテーパー状のつば部を有する鋼部品に形状化する方法からなることを特徴とする請求項4に記載のJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法。
  6. テーパー状のつば部を有する鋼部品は、ベルト式CVTプーリーあることを特徴とするJIS G0551に規定する請求項5に記載のオーステナイト結晶粒度番号10以上である鋼部品の製造方法。
  7. 質量%で、C:0.13〜0.25%、Si:0.03〜0.4%、Mn:0.2〜1%、P:0.030%以下、S:0.010%以下、Cr:0.5〜3%、Ti:0.1〜0.2%、N:0.01%未満、残部はFeおよび不可避不純物からなるはだ焼鋼からなり、硬度を180HV以下で、加工率(断面減少率および/もしくは据込率)50%以上となる冷間鍛造後、焼ならしを行うことなく浸炭焼入焼戻し処理してJIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする鋼部品。
  8. はだ焼鋼の成分は、請求項7に記載の成分に加えて、質量%で、Ni:0.1〜2%、Mo:0.02〜0.50%のうち1種もしくは2種を含有し、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項7に記載の鋼部品。
  9. はだ焼鋼の成分は、請求項7または請求項8の成分に加えて、質量%で、Pb:0.01〜0.3%、Bi:0.01〜0.3%、Ca:0.0005〜0.005%のうち1種もしくは2種以上を含有し、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の鋼部品。
  10. 鋼部品は、鋼材の一部を断面減少率50%以上の絞り加工、および、他の一部を据込率50%以上に据え込み加工により冷間鍛造され、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の鋼部品。
  11. 鋼部品は、鋼材の一部を据込率50%以上で据え込み加工による冷間鍛造で、テーパー状のつば部を有する鋼部品に形状化され、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項10に記載の鋼部品。
  12. テーパー状のつば部を有する鋼部品は、ベルト式CVTプーリーであり、JIS G0551に規定するオーステナイト結晶粒度番号10以上であることを特徴とする請求項11に記載の鋼部品。
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