JP2008095951A - 粘性流体封入ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉容器の材質選択の自由度を拡大することができ、高い生産効率で製造することができ、粘性流体の漏れを回避することができる粘性流体封入ダンパーの提供。
【解決手段】鍔部22を封止部材17と蓋体18との間で圧縮挟持して容器本体16に蓋体18を固定するため、従来技術のような融着による固着を行わなくても容器本体16の開口端16aを蓋体18で封止でき、材質選択の自由度を拡大できる。また容器本体16をブチルゴムで成形しても蓋体18に対し接着剤を用いることなく固着できるため、生産時間を短くでき低コスト化できる。さらに接着不良による粘性流体10の液漏れを回避することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載用、民生用を含めた音響機器、映像機器、情報機器、各種精密機器等に用いられる光ディスク装置、光磁気ディスク装置等のディスク装置の振動減衰技術に関し、特に、モータ、光学ピックアップ、及びディスクテーブル等により構成されるメカニカルシャーシなどの被支持体の振動を減衰する粘性流体封入ダンパーに関する。
ディスク装置は、モータによって高速回転するディスクに対して光ピックアップなどを接近させ、ディスクに情報を記録し又は再生する精密装置である。そのため、機器の外側から伝わってくる外部振動や偏芯ディスクの回転によって生じる内部振動に弱く、それら振動により発生する誤動作を防ぐ必要がある。そこで、ディスクテーブル等を実装したメカニカルシャーシと支持体としての筐体との間に粘性流体封入ダンパーを介在させ、メカニカルシャーシの振動を減衰するのが通例である。
このような一従来例による粘性流体封入ダンパー1は、例えば図18で示すように、密閉容器2の可撓部3が、メカニカルシャーシ4に設けた硬質の取付シャフト5に固定されるとともに、密閉容器2の蓋部6が、取付ねじNによって筐体7に固定されて、メカニカルシャーシ4と筐体7の間に取付けられる。他方、メカニカルシャーシ4には、一端を筐体7に取付けた吊下げばね8の他端が取付けられて、筐体7の内部で浮動状態で支持される。ディスク装置9は、粘性流体封入ダンパー1と吊下げばね8を併用することでメカニカルシャーシ4を筐体7の内部で浮動状態で弾性支持する(特許文献1,特許文献2)。
上記粘性流体封入ダンパー1は、図19で示すように密閉容器2の内部にシリコーンオイル等の粘性流体10を封入する構成である。密閉容器2は、硬質の熱可塑性樹脂でなる円筒状の周壁部11の一端側を熱可塑性エラストマーでなる可撓部3で封止し、フランジ付きの他端側を周壁部11と同材質の熱可塑性樹脂でなる蓋部6で封止してある。可撓部3には底付き円筒状の攪拌筒部12が形成されており、この攪拌筒部12には収容凹部13が設けられている。周壁部11と可撓部3は二色成形による熱融着で固着しており、周壁部11と蓋部6は超音波融着で固着している。
こうした粘性流体封入ダンパー1の振動減衰効果は、ディスク装置9に振動が加わった際、収容凹部13に挿入した取付シャフト5と一体の攪拌筒部12が上下左右方向(三次元方向)に連動し、密閉容器2の内部に封入した粘性流体10を攪拌して生じる粘性抵抗によって発揮される。
特開2000−220681号公報 特開2001−57068号公報
このような粘性流体封入ダンパー1では、密閉容器2に熱可塑性材料を用いていることから、可撓部3、周壁部11、蓋部6を短時間で成形可能であり、可撓部3と周壁部11、周壁部11と蓋部6の固着も前述のように成形時の熱融着と超音波融着によって行うことができるため、生産効率が高いという利点がある。しかしながら、熱可塑性エラストマーには材質選択の自由度が低いという課題がある。例えば固着面積が小さい可撓部3と周壁部11との強固な固着を得るには、使用可能な熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の材質が制限されてしまう。また、可撓部3の熱可塑性エラストマーについて振動減衰性能、振動耐久性、耐気体透過性、温度依存性などの性質をもつ材料を選択することも難しい。
上記課題を回避するために、密閉容器2を構成する可撓部3、周壁部11、蓋部6を同材質の熱硬化性エラストマーで形成する方法がある。このようにすると部材どうしを融着する必要がなく融着可能な部材どうしの組合せを考慮する必要がないため、材質の選択肢を広げることができる。したがって、要求性能に応じて熱硬化性エラストマーを選択することで、振動減衰性能、振動耐久性、耐気体透過性、温度依存性などに優れる粘性流体封入ダンパーを実現できるという利点がある。しかしながら、部材どうしの固着に接着剤を用いるため、生産時間が長くかかり、コストが高くなってしまう。しかも密閉容器2への粘性流体10の充填時に粘性流体10が部材どうしの固着面に付着してしまうと、周壁部11と蓋部6が接着不良を起こして粘性流体10の漏れの原因となってしまう。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。すなわち本発明は、密閉容器の材質選択の自由度を拡大することができ、高い生産効率で製造することができ、粘性流体の漏れを回避することができる粘性流体封入ダンパーの提供を目的としている。
そして上記目的を達成する本発明は以下のように構成される。
すなわち本発明は、容器本体と該容器本体の開口端を閉塞する蓋体とでなる密閉容器と、該密閉容器に封入する粘性流体と、を備えており、密閉容器を支持体と被支持体とに固定して、被支持体の振動を粘性流体の粘性抵抗によって減衰する粘性流体封入ダンパーについて、容器本体の開口端に外方へ突出する鍔部を設けるとともに、容器本体の外周に、該鍔部に対して係止する係止面部と蓋体に対して固着する固着面部とを有し、固着面部と蓋体との固着により係止面部が蓋体との間で前記鍔部を圧縮状態で挟持して容器本体の開口端を液密に封止する封止部材を備えることを特徴とする粘性流体封入ダンパーを提供する。
本発明では、容器本体の開口端に設けた鍔部を封止部材と蓋体とにより圧縮挟持して容器本体を蓋体に固定する。このため従来技術のような融着による固着を行わなくても容器本体の開口端を蓋体で封止でき、容器本体及び蓋体の材質について融着可能な組合せを考慮する必要をなくすことができる。よってそれらの材質選択の自由度を高めることができ、粘性流体封入ダンパーに要求される性能に応じた密閉容器を実現することができる。
また接着剤を用いても用いなくても容器本体の開口端を蓋体で封止することができる。例えば容器本体を熱硬化性エラストマーで成形した場合に、容器本体を蓋体と接着剤で固着しなくてもよいため、生産時間を短くでき低コスト化できる。さらに従来技術では接着剤を用いて容器本体の開口端を蓋体で封止する際に接着面に粘性流体が付着していると、接着不良によって粘性流体が液漏れするおそれがある。しかし本発明では封止部材と蓋体との固着により容器本体の開口端を閉塞するのでそのような不具合が起こらない。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、蓋体に容器本体の開口端側における内周面の側方へ突出する突壁部を設ける。このため容器本体の開口端側について内側への変形を突壁部で抑えることができる。よって容器本体の開口端側を内方に変形し難くすることができ、開口端に設けた鍔部を確実に圧縮挟持することができる。例えば突壁部の突出寸法を封止部材の厚み寸法より大きくし、容器本体における開口端側の外周面を支持体又は被支持体に形成した取付孔に固定した場合は、突壁部と取付孔との間で容器本体の開口端側を挟持するようになり、これによって容器本体の変形による取付孔からの脱離を防止することができる。
本発明は突壁部を有する前記粘性流体封入ダンパーについて、突壁部を容器本体の開口端側の内周面と接触するように設ける。つまり容器本体の開口端は、その外周面が容器本体の鍔部を圧縮挟持する封止部材によって抑えられ、その内周面が突壁部によって抑えられている。このため容器本体の開口端を蓋体に対して確実に固定することができ、容器本体が変形しても開口端及び鍔部を蓋体に対して密着させることができる。よって密閉容器の液密性を高めることができ、粘性流体を漏れ難くすることができる。なお、容器本体の内周面に対し接触している突壁部は、封止部材との間で容器本体の開口端側を圧縮していても、圧縮していなくてもよい。しかし突壁部が封止部材との間で容器本体の開口端側を圧縮している場合は、密閉容器の液密性をより高めることができる。
本発明は突壁部を有する前記粘性流体封入ダンパーについて、突壁部を環状に形成し、該突壁部に脱気用の隙間部を設ける。粘性流体封入ダンパーの製造では、開口端を上に向けた容器本体に粘性流体を注入した後、蓋体を開口端に被せて封止する。突壁部を有する蓋体を開口端に被せる際に、環状の突壁部で囲まれた空間内の空気も一緒に封入されてしまうと、振動減衰効果が低下するおそれがある。しかし、本発明では突壁部に脱気用の隙間部を設けるため、この隙間部から環状の突壁部で囲まれた空間内の空気を逃がしながら蓋体を開口端に被せることができる。よって突壁部を有する蓋体を開口端に被せて封止する際に空気を封入し難くすることができる。
本発明は突壁部を有する前記粘性流体封入ダンパーについて、蓋体の内面を中央が容器本体の内部に向かって突出する傾斜面とする。このため環状の突壁部で囲まれた空間を小さくでき、突壁部で囲まれる空気量を少なくすることができる。さらに蓋体を開口端に被せる際に、蓋体の内面の中央から外縁に向かって徐々に塞がるため、環状の突壁部で囲まれた空間内の空気を逃がしながら蓋体を開口端に被せることができる。よって突壁部を有する蓋体を開口端に被せて封止する際に空気を封入し難くすることができる。また突壁部に脱気用の隙間部を設ける前記粘性流体封入ダンパーについては、蓋体の内面を隙間部に向かう傾斜面として形成することもできる。これによれば蓋体を開口端に被せる際に、空気を傾斜面に沿って隙間部に誘導できるので、空気を封入し難くすることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、封止部材に容器本体の開口端側における外周面の側方へ突出する外壁部を設ける。このため振動や衝撃を受けて容器本体がその軸交差方向へ振れることで、容器本体の開口端側が外向きに変形しそうになっても、封止部材の外壁部によって容器本体の開口端側における変形を阻止することができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、鍔部を挟持する封止部材の係止面部又は蓋体の少なくとも一方に鍔部をさらに圧縮する押圧突起を設ける。このように封止部材や蓋体に鍔部を押圧する押圧突起を設けることで、鍔部の一部を強く圧縮することができ、鍔部と蓋体の封止圧力を高めることができる。よって密閉容器の液密性が高まり粘性流体を漏れ難くすることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、鍔部を挟持する封止部材の係止面部又は蓋体の少なくとも何れかに突起又は係合溝を設け、鍔部にそれと凹凸係合する係合溝又は突起を設ける。このため突起と係合溝との係合により、封止部材や蓋体に対する鍔部の位置決めを正確に行うことができる。また鍔部に対する封止部材の係止面部と蓋体との係合面を凹凸により蛇行させることで係合面積が大きくなり、液漏れし難くすることができる。そしてこの場合はさらに、係合溝の深さを突起の高さより小さくすれば突起によって鍔部を強く圧縮することができ液密性をさらに高めることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、鍔部に肉厚を貫通する貫通孔を設け、封止部材又は蓋体の少なくとも一方に、該貫通孔に挿通して封止部材と蓋体とを固着する固着突起を設ける。このため固着突起を貫通孔に挿通することにより、封止部材や蓋体に対する鍔部の位置決めを正確に行うことができる。なかでも封止部材及び蓋体の両者に固着突起を設け、鍔部の貫通孔内でこれら固着突起を固着すると、容器本体、封止部材、蓋体を物理的嵌合によって強固に組み付けることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、封止部材と蓋体とを超音波融着可能な硬質樹脂材にて形成し、蓋体に封止部材の固着面部と超音波融着により固着する固着面部を設ける。つまり封止部材の固着面部と蓋体の固着面部とを超音波融着により固着すれば、封止部材と蓋体とを強固に固着することができる。また超音波融着は短時間で固着処理が行えるため、生産効率を高めることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、容器本体が、支持体又は被支持体の一方に固定される取付部と、該取付部を浮動支持するゴム状弾性体でなる可撓部と、支持体又は被支持体の他方に形成した透孔に固定される周壁部と、を備えており、周壁部を可撓部より厚肉とし、該周壁部の外周面に、可撓部側から開口側に向かって外方に広がる環状の斜面を設ける。このため環状の封止部材に対し容器本体を取付部側から貫入すれば、周壁部の外周面に設けた斜面によって容器本体を貫入し易くすることができる。さらに粘性流体封入ダンパーをディスク装置に組み込む際には、支持体又は被支持体に形成した透孔に対し密閉容器を容器本体の取付部側から挿入すれば、周壁部の外周面に設けた斜面によって密閉容器を挿入し易くでき、粘性流体封入ダンパーを組み付け易くすることができる。
また周壁部を可撓部より厚肉としているため、周壁部は可撓部より形状変形し難く、支持体又は被支持体に形成した透孔に対し確実に固定することができる。さらに周壁部の外周面に支持体又は被支持体に形成した透孔の孔縁と係合する環状の取付溝部を設ければ、確実に位置決め固定することができる。
本発明の粘性流体封入ダンパーによれば、従来技術のような融着による固着を行わなくても容器本体の開口端を蓋体で封止でき、容器本体及び蓋体の材質について融着可能な組合せを考慮する必要をなくすことができる。よってそれらの材質選択の自由度を拡大することができ、粘性流体封入ダンパーに要求される性能に応じた密閉容器を実現することができる。
また接着剤を用いなくても容器本体の開口端を蓋体で封止できるため、生産時間を短くでき低コスト化できる。さらに接着不良による粘性流体の漏れを回避することができる。
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。なお各実施形態で共通する構成については同一符号を付して重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1〜図3〕
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14は、密閉容器15に粘性流体10を封入する構造である。この密閉容器15は、容器本体16と封止部材17と蓋体18とから構成されている。
容器本体16はゴム状弾性体、より具体的にはブチルゴムでなり、中空で一端が開口する椀状の形状である。その開口端16a側から周壁部19、可撓部20、中央取付部21が形成されている。このうち周壁部19の下端には外方へ突出する鍔部22が全周に亘って設けられ、また上端には上端側から下端側に向かって外方に広がる環状の斜面を有する突起19aが設けられている。鍔部22と突起19aの間には筐体7の透孔7aと係合する環状の取付溝部19bが全周に亘り形成されている。そして周壁部19の上端側を閉塞するように周壁部19より薄肉の可撓部20が形成されている。この可撓部20は断面が蛇腹状のドーム形状に形成されており、中央には中央取付部21が設けられている。中央取付部21は底付き円筒状に形成されており、容器本体16の内部に向かって突出している。そして中央取付部21の収容凹部21aにはメカニカルシャーシ4から突出する取付シャフト5が挿入される。このような中央取付部21は収容凹部21aに挿入した取付シャフト5と一体に連動して、粘性流体10を攪拌する攪拌部としても機能する。そして粘性流体10を攪拌して生じる粘性抵抗によって振動が減衰される。
封止部材17は熱可塑性の硬質樹脂、より具体的にはポリプロピレン樹脂で環状に形成されており、前述の容器本体16とは別部品である。この封止部材17の下端の内縁には、鍔部22と係合する凹状の係止面部17aが設けられている。この係止面部17aを除く封止部材17の下端は蓋体18に固着する固着面部17bを構成している。そして図3で示すように、封止部材17の肉厚方向に沿う係止面部17aの深さは、容器本体16を蓋体18で封止する前の鍔部22の肉厚よりやや浅くなっている。このため容器本体16を蓋体18で封止すると、鍔部22は封止部材17と蓋体18とに圧縮状態で挟持される。
蓋体18は、熱可塑性の硬質樹脂、より具体的にはポリプロピレン樹脂で円板形状に形成されている。この蓋体18のうち封止部材17の固着面部17bと対向する部分が固着面部18aを構成しており、両者の固着面部17b,18aどうしが超音波融着により固着され、容器本体16の開口端16aを閉塞している。
次に、本実施形態の粘性流体封入ダンパー14を備えるディスク装置23を説明する。ディスク装置23は、図1,図2で示すように、メカニカルシャーシ4と、メカニカルシャーシ4を内蔵する筐体7と、粘性流体封入ダンパー14と、吊下げばね8とを備えている。メカニカルシャーシ4と筐体7の間には、粘性流体封入ダンパー14と、吊下げばね8が取り付けられている。
粘性流体封入ダンパー14は、密閉容器15における周壁部19の取付溝部19bが筐体7に設けられた透孔7aの孔縁に係合することにより固定される。他方、密閉容器15における中央取付部21の収容凹部21aにはメカニカルシャーシ4から突出する取付シャフト5が挿入され固定される。
ここで、本実施形態の粘性流体封入ダンパー14を構成する各部材の材質を説明する。なお、以下の説明は後述の各実施形態についても共通である。
容器本体16の「ゴム状弾性体」は減衰効果を有する材質でなり、本実施形態で採用するブチルゴムなどの合成ゴムの他、天然ゴム、熱可塑性エラストマーが好ましい。例えば、合成ゴムは、ブチルゴムの他に、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等が挙げられ、熱可塑性エラストマーは、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
封止部材17、蓋体18の「硬質樹脂」は、機械的強度、耐熱性、耐久性、寸法精度、信頼性等の要求性能、及び軽量化や加工性により、本実施形態で採用するポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂の他、熱硬化性樹脂を使用できる。例えば、本実施形態の封止部材17及び蓋体18として採用するポリプロピレン樹脂の他には、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン・アクリレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂、あるいはこれらの複合樹脂を使用できる。熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等を使用できる。また衝撃吸収性を有する硬質樹脂を用いるとその部材による緩衝作用を向上できる。
粘性流体10の材質は、液体、あるいは液体に反応、溶解しない固体粒子を添加したものが好ましい。例えば、シリコーン系オイル、パラフィン系オイル、エステル系オイル、液状ゴム等の液体、あるいはこれら液体に反応、溶解しない固体粒子を添加したものを使用できる。なかでも、液体として、温度依存性、耐熱性、信頼性等の要求性能により、シリコーン系オイルが好ましく、具体的には、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等を使用することができ、これらシリコーン系オイルに反応、溶解しない固体粒子としては、シリコーンレジン粉末、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、湿式シリカ、乾式シリカ、ガラスビーズ、ガラスバルーン等、又はこれらの表面処理品等を使用することができ、これらを単独もしくは複数組合せて用いることができる。
以上のような粘性流体封入ダンパー14の製造方法を説明する。先ずブチルゴムでなる容器本体16を成形する。そして別に射出成形したポリプロピレン樹脂でなる封止部材17の係止面部17aと容器本体16の鍔部22とが係合するように、封止部材17の孔内に容器本体16を貫入する。次いで容器本体16の内部に粘性流体10を注入する。最後に蓋体18を容器本体16の開口端16aに被せ、鍔部22を圧縮挟持しながら超音波融着にて封止部材17の固着面部17bと蓋体18の固着面部18aを固着して、粘性流体封入ダンパー14を得ることができる。
最後に、粘性流体封入ダンパー14の作用・効果を説明する。
粘性流体封入ダンパー14によれば、鍔部22を封止部材17と蓋体18との間で圧縮挟持して容器本体16に蓋体18を固定するため、容器本体16と封止部材17とを従来技術のような融着による固着を行わなくても容器本体16の開口端16aを蓋体18で封止でき、容器本体16の材質をブチルゴム、封止部材17及び蓋体18の材質をポリプロピレン樹脂というように材質選択の自由度を拡大できる。よって粘性流体封入ダンパー14に要求される密閉容器15の高減衰性や耐久性、密閉容器15の内部に空気が侵入し難い耐気体透過性という性能に応じた容器本体16を実現することができる。
また容器本体16をブチルゴムで成形しても蓋体18に対し接着剤を用いることなく固着できるため、生産時間を短くでき低コスト化できる。さらに封止部材17と蓋体18との固着により容器本体16の開口端16aを蓋体18にて閉塞するので従来技術のような接着不良による粘性流体10の液漏れを回避することができる。
周壁部19には上端側から下端側に向かって外方に広がる環状の斜面を有する突起19aを設けているため、環状の封止部材17に対し容器本体16を中央取付部21側から貫入する際に、容器本体16を貫入し易くすることができる。さらに粘性流体封入ダンパー14をディスク装置23に組み込む際には、筐体7に形成した透孔7aに対し密閉容器15を容器本体16の中央取付部21側から挿入し易くなり、粘性流体封入ダンパー14を組み付け易くすることができる。
また周壁部19を可撓部20より厚肉とし、周壁部19の外周面に筐体7に形成した透孔7aの孔縁と係合する環状の取付溝部19bを設けたため、筐体7に対し粘性流体封入ダンパー14を確実に位置決め固定することができる。
封止部材17の固着面部17bと蓋体18の固着面部18aとが超音波融着により固着している。このため両者の固着強度を高くすることができる。また超音波融着は短時間で固着処理が行えるため、生産効率を高めることができる。
第2実施形態〔図4,図5〕
第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24が、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と異なるのは、蓋体25の構造である。残余の構成及びその作用と効果は第1実施形態と同じである。
蓋体25には容器本体16の内部に突入するとともに容器本体16の周壁部19の内周面と接触する無端環状の突壁部25aが形成されている(図5(A))。この突壁部25aの高さ寸法は、封止部材17の厚さ寸法と同等になっている。つまり容器本体16の開口端16aは、その外周面が周壁部19の鍔部22を圧縮挟持する封止部材17によって抑えられ、内周面が突壁部25aによって抑えられている。そして封止部材17の固着面部17bと対向する部分は固着面部25bを構成している。
第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24は、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、さらに本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー24では、容器本体16の開口端16aについて内側への変形を突壁部25aで抑えることができる。このため容器本体16の開口端16a側を内方に変形し難くでき、鍔部22が抜け方向へ移動しないように確実に圧縮挟持することができる。
また、容器本体16の開口端16aは、外周面が容器本体16の鍔部22を圧縮挟持する封止部材17によって抑えられ、内周面が突壁部25aによって抑えられているため、容器本体16の開口端16aを蓋体25に対して確実に固定でき、容器本体16が変形しても開口端16a及び鍔部22を蓋体25に対して密着させることができる。よって密閉容器15の液密性が高まり粘性流体10を漏れ難くすることができる。
第2実施形態の変形例
第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24では、蓋体25の突壁部25aを無端環状として例示したが、変形例の蓋体26は図5(B)で示すように、環状に配置する4つの分割片でなる突壁部26aとし、脱気用の隙間部26bを設けることができる。このようにすれば、突壁部26aどうしの隙間部26bから環状に配置されている突壁部26aで囲まれた空間内の空気を逃がしながら蓋体26を開口端16aに被せることができる。よって蓋体26が容器本体16の内部に突入する環状の突壁部26aを有していても蓋体26を開口端16aに被せて封止する際に空気を封入し難くすることができる。
第3実施形態〔図6〕
第3実施形態の粘性流体封入ダンパー27が、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と異なるのは、蓋体28の構造である。残余の構成及びその作用と効果は第2実施形態及び第1実施形態と同じである。
蓋体28には第2実施形態の蓋体25と同様に、容器本体16の内部に突入するとともに容器本体16の周壁部19の内周面に接触する無端環状の突壁部28aが形成されている。そして封止部材17の固着面部17bと対向する部分は固着面部28bを構成している。しかしこの蓋体28の内面28cは、中央が容器本体16の内部に向かって突出する傾斜面としてある。
第3実施形態の粘性流体封入ダンパー27は、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、さらに本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー27では、蓋体28の内面28cを中央が容器本体16の内部に向かって突出する傾斜面としているため、蓋体28を開口端16aに被せる際に、蓋体28の内面28cの中央から外縁に向かって徐々に塞ぐようになり、無端環状の突壁部28aで囲まれた空間内の空気を逃がしながら蓋体28を開口端16aに被せることができる。よって突壁部28aを有する蓋体28を開口端16aに被せて封止する際に空気を封入し難くすることができる。なお、蓋体28に第2実施形態の変形例と同様に隙間部28d(図5(B)参照)を形成すれば、さらに空気を逃がし易くすることができる。
第4実施形態〔図7〕
第4実施形態の粘性流体封入ダンパー29が、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と異なるのは、蓋体30の構造である。残余の構成及びその作用と効果は第2実施形態及び第1実施形態と同じである。
蓋体30には第2実施形態における変形例の蓋体26と同様に、容器本体16の内部に突入するとともに容器本体16の周壁部19の内周面に接触する有端環状に配置した4つの分割片でなる突壁部30aを形成し、脱気用の隙間部30b(図5(B)参照)を設けてある。この突壁部30aの高さ寸法は封止部材17の厚さ寸法より大きく形成されている。そして封止部材17の固着面部17bと対向する部分は固着面部30cを構成している。
第4実施形態の粘性流体封入ダンパー29は、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、さらに本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー29では、突壁部30aどうしの隙間部30bから環状に配置されている突壁部30aで囲まれた空間内の空気を逃がしながら蓋体30を開口端16aに被せることができる。このため蓋体30が容器本体16の内部に突入する環状の突壁部30aを有していても蓋体30を開口端16aに被せて封止する際に空気を封入し難くすることができる。
また突壁部30aの高さ寸法が封止部材17の厚さ寸法より大きく形成されており、容器本体16における周壁部19の外周面に設けた環状の取付溝部19bを筐体7の透孔7aに固定すると、突壁部30aと透孔7aとの間で容器本体16の周壁部19を挟持するようになる。よって振動を受けた容器本体16の取付溝部19bが開くように変形して透孔7aから脱離するのを防止することができる。
第5実施形態〔図8,図9〕
第5実施形態の粘性流体封入ダンパー31が、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と異なるのは、封止部材32の構造である。残余の構成及びその作用と効果は第2実施形態及び第1実施形態と同じである。
封止部材32の下端の内縁には第2実施形態の封止部材17と同様に、鍔部22と係合する環状の係止面部32aが設けられ、この係止面部32aを除く封止部材32の下端は蓋体25に固着する固着面部32bを構成している。しかしこの係止面部32aは封止部材17の係止面部17aと異なり、鍔部22の圧縮方向に沿うように蓋体25に向かって環状の押圧突起32cが設けられている。
第5実施形態の粘性流体封入ダンパー31は、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、さらに本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー31では、封止部材32に押圧突起32cを設けているため、鍔部22の一部を強く圧縮することができ、鍔部22と蓋体25の封止圧力を高めることができる。よって密閉容器15の液密性が高まり粘性流体10を漏れ難くすることができる。
第5実施形態の変形例
第5実施形態の粘性流体封入ダンパー31では、図9(A)で示すように、封止部材32の押圧突起32cで鍔部22の平坦面を押圧する例を示したが、変形例では図9(B)で示すように、鍔部22に押圧突起32cと凹凸係合する係合溝22aを設けることができる。このようにすれば、押圧突起32cと係合溝22aを係合させることにより、封止部材32に対する鍔部22の位置決めを正確に行うことができる。さらに、本変形例では係合溝22aの深さを押圧突起32cの高さよりやや浅くしているため、鍔部22を強く圧縮することができ、鍔部22と蓋体25の液密性を高めることができる。
第6実施形態〔図10〕
第6実施形態の粘性流体封入ダンパー33が、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と異なるのは、蓋体34の構造である。残余の構成及びその作用と効果は第2実施形態及び第1実施形態と同じである。
蓋体34には第2実施形態の蓋体25と同様に、容器本体16の内部に突入するとともに容器本体16の周壁部19の内周面に接触する無端環状の突壁部34aが形成されている。そして封止部材17の固着面部17bと対向する部分は固着面部34bを構成している。しかし蓋体34には、蓋体25と異なり、鍔部22の圧縮方向に沿うように封止部材17に向かって環状の押圧突起34cが設けられており、鍔部22の平坦面を押圧している。
第6実施形態の粘性流体封入ダンパー33は、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、さらに本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー33では、蓋体34に押圧突起34cを設けているため、鍔部22の一部を強く圧縮することができ、鍔部22と蓋体34の封止圧力を高めることができる。よって密閉容器15の液密性が高まり粘性流体10を漏れ難くすることができる。
第6実施形態の変形例
第6実施形態の粘性流体封入ダンパー33では、蓋体34の押圧突起34cで鍔部22の平坦面を押圧する例を示したが、変形例では鍔部22における押圧突起34cとの対向面に、押圧突起34cと凹凸係合する係合溝22aを設けることができる(図9(B)参照)。このようにすれば、押圧突起34cと係合溝22aを係合させることにより、鍔部22に対する蓋体34の位置決めを正確に行うことができる。また鍔部22と蓋体34との凹凸係合により係合面を蛇行させることができ、係合面積を大きくすることができる。よって鍔部22と蓋体34の液密性を高めることができ、液漏れし難くすることができる。そしてさらに、係合溝22aの深さを押圧突起34cの高さよりやや小さくすれば、押圧突起34cによって鍔部22を強く圧縮することができ、鍔部22と蓋体34の液密性を高めることができる。
第7実施形態〔図11〕
第7実施形態の粘性流体封入ダンパー35が、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と異なるのは、容器本体36と封止部材37と蓋体38の構造である。残余の構成及びその作用と効果は第2実施形態及び第1実施形態と同じである。
容器本体36は第2実施形態の容器本体16と同様にブチルゴムでなり、中空で一端が開口する椀形の形状で、その開口端36a側から周壁部19、可撓部20、中央取付部21が形成されている。しかし容器本体36には容器本体16と異なり、鍔部22の肉厚方向に貫通孔22bが形成されている。
封止部材37は第2実施形態の封止部材17と同様に、封止部材37の下端の内縁に、鍔部22と係合する凹状の係止面部37aが設けられている。この係止面部37aを除く封止部材17の下端は蓋体38に固着する固着面部37bを構成している。封止部材37の肉厚方向に沿う係止面部37aの深さは、容器本体36を蓋体38で封止する前の鍔部22の肉厚よりやや小さくなっており、容器本体36を蓋体38で封止すると、鍔部22は封止部材37と蓋体38とに圧縮挟持される。しかし封止部材37には封止部材17と異なり、鍔部22の圧縮方向に沿うように蓋体38に向かって柱状の固着突起37cが複数個設けられ、鍔部22の貫通孔22bに挿入されている。この固着突起37cの高さ寸法は、封止部材37の肉厚方向に沿う係止面部37aの深さ寸法の半分程度に形成されている。
蓋体38には第2実施形態の蓋体25と同様に、容器本体16の内部に突入するとともに容器本体16の周壁部19の内周面に接触する環状の突壁部38aが形成されている。そして封止部材37の固着面部37bと対向する部分は固着面部38bを構成している。しかし蓋体38には蓋体25と異なり、鍔部22の圧縮方向に沿うように封止部材37に向かって柱状の固着突起38cが複数個設けられ、鍔部22の貫通孔22bに挿入されている。この固着突起38cの高さ寸法は、封止部材37の肉厚方向に沿う係止面部37aの深さ寸法の半分程度に形成されている。そして蓋体38の固着面部38bは封止部材37の固着面部37bと超音波融着により固着されており、容器本体36の開口端36aを閉塞している。これとともに蓋体38の固着突起38cと封止部材37の固着突起37cの先端どうしも超音波融着により固着されている。これらの二つの超音波融着による固着は、一度の超音波融着工程で同時に形成することができる。
第7実施形態の粘性流体封入ダンパー35は、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、さらに本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー35では、鍔部22の貫通孔22bに封止部材37と蓋体38とを固着する固着突起37c,38cを有するため、鍔部22に対する封止部材37や蓋体38の位置決めを正確に行うことができる。そして鍔部22の貫通孔22b内でこれら固着突起37c,38cを固着しているため、容器本体36、封止部材37、蓋体38を物理的嵌合によって強固に組み付けることができる。
第7実施形態の変形例
第7実施形態の粘性流体封入ダンパー35では、封止部材37と蓋体38の両者に固着突起37c,38cを設ける例を示したが、変形例では両者のどちらか一方に封止部材37の肉厚方向に沿う係止面部37aの深さ寸法と同等の高さ寸法の固着突起を設けることができる。このようにすれば、固着突起を設けていない他方に対する容器本体36の位置決めを不要としながら、第7実施形態と同様に容器本体36、封止部材37、蓋体38を物理的に嵌合することができ、これらを強固に組み付けることができる。
第8実施形態〔図12〕
第8実施形態の粘性流体封入ダンパー39は、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24を変形した実施形態である。第2実施形態との相違点は、容器本体40の周壁部41と蓋体42と粘性流体封入ダンパー39の取付構造である。残余の構成及びその作用効果は第2実施形態及び第1実施形態と同じである。
本実施形態の周壁部41の下端には、第2実施形態と同じように、鍔部22が全周に亘って形成されている。他方、本実施形態の周壁部41の上端には突起19aが形成されておらず、また取付溝部19bも形成されていない。
蓋体42には、第2実施形態の蓋体25と同様に突壁部42aが形成されている。なお、突壁部42aは複数の円弧形分割片として形成されており(図5(B))、脱気用の隙間部42bも形成されている。突壁部42aは、第2実施形態の突壁部25aや第4実施形態の突壁部30aよりも大きく突出しており、蓋体42の内面から封止部材17の厚みを超えて周壁部41の上端(可撓部20との境界部分)に到達する高さとして形成されている。突壁部42aの外面と周壁部41の内面とは互いに接触しているだけで接着剤等によって固定されていない。蓋体42における封止部材17の固着面部17bとの対向部分は固着面部42cであり、固着面部17b,42cとが超音波融着されることで蓋体42が封止部材17と一体に固着され、密閉容器15が液密に封止される。さらに蓋体42には外方に舌片形状に突出する取付片42dが形成されており、そこには取付ねじNを挿通する貫通孔42eが形成されている。
次に、本実施形態の粘性流体封入ダンパー39の取付形態を説明する。粘性流体封入ダンパー39は、メカニカルシャーシ4に設けた硬質の樹脂や金属でなる取付シャフト5を中央取付部21の収容凹部21に差込ませることで、密閉容器15の容器本体40がメカニカルシャーシ4に固定される。また、取付ねじNを蓋体42の貫通孔42eに挿通してから筐体7のねじ孔に締結させると、取付ねじNの頭部が蓋体42と係合し、これによって密閉容器15の蓋体42が筐体7に固定される。これにより粘性流体封入ダンパー39はメカニカルシャーシ4と筐体7との間に取付けられる。
第8実施形態の粘性流体封入ダンパー39は、第2実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー39の突壁部42aは、その高さ寸法が周壁部41の高さ寸法と略同等に形成されている。このため、例えば図12の左右方向に振動や衝撃が作用した場合でも、周壁部41の筒軸方向に向かう内側への変形を周壁部41の高さ方向に亘って全体的に抑制することができ、容器本体40の開口端側に設けた鍔部22をさらに確実に圧縮状態で挟持することができる。
第9実施形態〔図13〕
第9実施形態の粘性流体封入ダンパー43は、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14を変形した実施形態である。第1実施形態との相違点は、容器本体40、封止部材44及び蓋体45の構造と、粘性流体封入ダンパー43の取付構造である。このうち容器本体40と取付構造は先ほどの第8実施形態と同じである。残余の構成及びその作用と効果は第1実施形態と同様である。
封止部材44の下端の内縁には、鍔部22と係合する凹状の係止面部44aが形成されており、係止面部44aを除く封止部材44の下端面は、蓋体45と固着する固着面部44bとなっている。係止面部44aにおける封止部材44の肉厚方向(封止部材44の筒軸方向)に沿う深さは、容器本体40を蓋体45で封止する前の鍔部22の肉厚よりもやや浅く形成されている。そして、封止部材44には、容器本体40の周壁部41の外周面の側方へ突出する外壁部44cが形成されている。外壁部44cの高さ寸法は、周壁部41の高さ寸法と同等に形成されている。外壁部44cは無端環状に形成されており、その内周面は全周に亘って周壁部41の外周面と接触している。このような外壁部44cの内周面と周壁部41の外周面とは互いに接触しているだけで接着剤等によって固定されていない。
蓋体45における封止部材44の固着面部44bとの対向部分は固着面部45aとなっている。また蓋体45には、前述した第8実施形態と同様の粘性流体封入ダンパー43を取付ねじNにて固定するための取付片45bが形成されており、そこには貫通孔45cが形成されている。
第9実施形態の粘性流体封入ダンパー43は、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同じ構成によって同様の作用と効果を発揮するほか、本実施形態に固有の構成によって次の作用・効果を発揮する。
粘性流体封入ダンパー43では、封止部材44に容器本体40の周壁部41における外周面の側方へ突出する外壁部44cを備えるため、例えば振動や衝撃を受けて容器本体40の周壁部41がその高さ方向に亘って大きく外向きに倒れるように変形しそうになっても、外壁部44cによって阻止することができる。よって第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同様の振動減衰特性を発揮することができる。
第9実施形態の第1変形例〔図14〕
第1変形例の粘性流体封入ダンパー46では、図14で示すように、容器本体47における周壁部48の上端部に、外向きに突出して外壁部49aの上端面に対して係止する厚肉で環状の突起48aを設けている。この突起48aと鍔部22との間には環状の溝部48bが全周に亘って形成されており、ここに封止部材49の外壁部49aが係合する。
このような第1変形例の粘性流体封入ダンパー46によれば、次のような固有の作用・効果を奏することができる。前述の第9実施形態の粘性流体封入ダンパー43では、例えば大きな振動や衝撃により図13の左右方向へメカニカルシャーシ4又は筐体7が相対的に移動し、可撓部20と周壁部41の上端側が外壁部44cを乗り越えて外向きに膨出変形すると、硬質樹脂製の外壁部44cの上端の角部で屈曲する状態で外向きに膨出し、これが過剰に繰り返されるとその屈曲部分で破断するおそれがある。これに対して第1変形例では、厚肉の突起48aと薄肉の可撓部20との境界部分で可撓部20を外向きに膨出変形させることができるので、そのような不都合が生じるおそれがなく容器本体47の耐久性を高めることができる。
第9実施形態の第2変形例〔図15〕
第2変形例の粘性流体封入ダンパー50では、図15で示すように、容器本体51の周壁部52の上端部に、外向きに突出して外壁部49aの上端面と外周面とに係合する厚肉で環状の突起52aを設けている。突起52aには係止部52bが形成されており、この係止部52bが外壁部49aの外周面と密着して係止する。そして突起52aと鍔部22との間には環状の溝部52cが全周に亘って形成されており、ここに封止部材49の外壁部49aが係合し、前述の係止部52bによって離脱しないよう保持される。
このような第2変形例の粘性流体封入ダンパー50によれば、ゴム状弾性体製の容器本体51を硬質樹脂製の封止部材49に対して密着させて固定することができる。このため、容器本体51の開口端側で周壁部52が変形し難くなることから、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同様の振動減衰特性を発揮することができる。
第9実施形態の第3変形例〔図16〕
第3変形例の粘性流体封入ダンパー53は、図16で示すように、容器本体54の周壁部55の上端に、第2変形例の突起52aの係止部52bをさらに外方に膨出させた形状の突起55aを形成したものである。
この突起55aの係止部55bは、前述の第2変形例と同様に、環状の溝部55cに周着させた封止部材49の外壁部49aの外周面に対して係止し、ゴム状弾性体製の容器本体54を硬質樹脂製の封止部材49に対して固定する機能を有する。これに加えて第3変形例の係止部55bには、筐体7の透孔7aの孔縁に対して係止して粘性流体封入ダンパー53を抜止めする機能も兼ね備えているという特徴がある。
なお、本変形例の粘性流体封入ダンパー53の蓋体18は、第1実施形態と同じものを使用しているが、前述の第9実施形態のように取付片45bのある蓋体45を使用してもよい。これによれば、1つの粘性流体封入ダンパー53で、筐体7の透孔7aに取付ける取付形態(図16)と、筐体7にねじ止めする取付形態(図13)とを選択することができる利点がある。
各実施形態に共通する第1変形例
第1〜第9実施形態(変形例を含む)の粘性流体封入ダンパー14,24,27,29,31,33,35,39,43,46,50,53では、中央取付部21に設けた収容凹部21aに取付シャフト5を挿入し、メカニカルシャーシ4に中央取付部21を固定する例を示したが、第1変形例では中央取付部21の外面から突出する取付突起を設け、この取付突起をメカニカルシャーシ4に設けた取付孔に挿入して中央取付部21をメカニカルシャーシ4に固定することができる。このようにすれば、攪拌部を無くすことができ、粘性流体封入ダンパーを薄型化することができる。
各実施形態に共通する第2変形例
また、第1〜第7実施形態(変形例を含む)の粘性流体封入ダンパー14,24,27,29,31,33,35では、周壁部19に設けた取付溝部19bを筐体7の透孔7aと係合し、筐体7に周壁部19を固定する例を示したが、第2変形例では封止部材17,32,37又は蓋体18,25,28,30,34,38の少なくとも一方に取付孔を設け、この取付孔と筐体7に設けた取付孔に取付ねじを螺合して蓋体18,25,28,30,34,38側を筐体7に固定することができる。このようにしても各実施形態と同様の効果を発揮できる。
各実施形態に共通する第3変形例
さらに、第1〜第7実施形態(変形例を含む)の粘性流体封入ダンパー14,24,27,29,31,33,35では、中央取付部21をメカニカルシャーシ4に固定し、周壁部19を筐体7に固定する例を示したが、第3変形例では中央取付部21に設けた収容凹部21aに筐体7の取付シャフト5を挿入して中央取付部21を筐体7に固定し、周壁部19に設けた取付溝部19bをメカニカルシャーシ4の透孔と係合し、周壁部19をメカニカルシャーシ4に固定することもできる。このようにしても各実施形態と同様の効果を発揮できる。
各実施形態に共通する第4変形例
またさらに、第1〜第9実施形態(変形例を含む)の粘性流体封入ダンパー14,24,27,29,31,33,35,39,43,46,50,53では、封止部材17,32,37,44,49の固着面部17b,32b,37b,44bと蓋体18,25,28,30,34,38,42,45の固着面部18a,25b,28b,30c,34b,38b,42c,45aを超音波融着により固着する例を示したが、第4変形例では封止部材17,32,37,44と蓋体18,25,28,30,34,38,42,45の固着面部17b,32b,37b,44b,18a,25b,28b,30c,34b,38b,42c,45aどうしを接着剤で固着することができる。
各実施形態に共通する第5変形例
最後に、第2〜第7実施形態の粘性流体封入ダンパー24,27,29,31,33,35では、蓋体25,28,30,34,38の突壁部25a,28a,30a,34a,38aを環状に形成する例を示したが、第5変形例の粘性流体封入ダンパー56では図17で示すように、蓋体57の突壁部57aを円柱形状とすることができる。
第1実施形態の粘性流体封入ダンパーを取付けたディスク装置の説明図。 図1に示す粘性流体封入ダンパーの断面図。 図1に示す粘性流体封入ダンパーの密閉容器の断面図。 第2実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 蓋体の平面図であり、分図(A)は図4に示す粘性流体封入ダンパーに用いる蓋体の平面図、分図(B)はその変形例の平面図。 第3実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 第4実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 第5実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 封止部材と容器本体の説明図であり、分図(A)は図8に示す粘性流体封入ダンパーの封止部材と容器本体の拡大説明図、分図(B)はその変形例の拡大説明図。 第6実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 第7実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 第8実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 第9実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 第9実施形態の粘性流体封入ダンパーの第1変形例を示す図2相当の断面図。 第9実施形態の粘性流体封入ダンパーの第2変形例を示す図2相当の断面図。 第9実施形態の粘性流体封入ダンパーの第3変形例を示す図2相当の断面図。 各実施形態に共通する第5変形例の粘性流体封入ダンパーを示す図2相当の断面図。 一従来例の粘性流体封入ダンパーを取付けたディスク装置の説明図。 図18に示す粘性流体封入ダンパーの断面図。
符号の説明
1 粘性流体封入ダンパー(一従来例)
2 密閉容器
3 可撓部
4 メカニカルシャーシ
5 取付シャフト
6 蓋部
7 筐体
7a 透孔
8 吊下げばね
9 ディスク装置(一従来例)
10 粘性流体
11 周壁部
12 攪拌筒部
13 収容凹部
14 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態)
15 密閉容器
16 容器本体
16a 開口端
17 封止部材
17a 係止面部
17b 固着面部
18 蓋体
18a 固着面部
19 周壁部
19a 突起
19b 取付溝部
20 可撓部
21 中央取付部
21a 収容凹部
22 鍔部
22a 係合溝
22b 貫通孔
23 ディスク装置
24 粘性流体封入ダンパー(第2実施形態)
25 蓋体
25a 突壁部
25b 固着面部
26 蓋体
26a 突壁部
26b 隙間部
27 粘性流体封入ダンパー(第3実施形態)
28 蓋体
28a 突壁部
28b 固着面部
28c 内面
29 粘性流体封入ダンパー(第4実施形態)
30 蓋体
30a 突壁部
30b 隙間部
30c 固着面部
31 粘性流体封入ダンパー(第5実施形態)
32 封止部材
32a 係止面部
32b 固着面部
32c 押圧突起
33 粘性流体封入ダンパー(第6実施形態)
34 蓋体
34a 突壁部
34b 固着面部
34c 押圧突起
35 粘性流体封入ダンパー(第7実施形態)
36 容器本体
36a 開口端
37 封止部材
37a 係止面部
37b 固着面部
37c 固着突起
38 蓋体
38a 突壁部
38b 固着面部
38c 固着突起
39 粘性流体封入ダンパー(第8実施形態)
40 容器本体
41 周壁部
42 蓋体
42a 突壁部
42b 隙間部
42c 固着面部
42d 取付片
42e 貫通孔
43 粘性流体封入ダンパー(第9実施形態)
44 封止部材
44a 係止面部
44b 固着面部
44c 外壁部
45 蓋体
45a 固着面部
45b 取付片
45c 貫通孔
46 粘性流体封入ダンパー(第9実施形態の第1変形例)
47 容器本体
48 周壁部
48a 突起
48b 溝部
49 封止部材
49a 外壁部
50 粘性流体封入ダンパー(第9実施形態の第2変形例)
51 容器本体
52 周壁部
52a 突起
52b 係止部
52c 溝部
53 粘性流体封入ダンパー(第9実施形態の第3変形例)
54 容器本体
55 周壁部
55a 突起
55b 係止部
55c 溝部
56 粘性流体封入ダンパー(各実施形態に共通する第5変形例)
57 蓋体
57a 突壁部
N 取付ねじ

Claims (9)

  1. 容器本体と該容器本体の開口端を閉塞する蓋体とでなる密閉容器と、該密閉容器に封入する粘性流体と、を備えており、密閉容器を支持体と被支持体とに固定して、被支持体の振動を粘性流体の粘性抵抗によって減衰する粘性流体封入ダンパーにおいて、
    容器本体の開口端に外方へ突出する鍔部を設けるとともに、容器本体の外周に、該鍔部に対して係止する係止面部と蓋体に対して固着する固着面部とを有し、固着面部と蓋体との固着により係止面部が蓋体との間で前記鍔部を圧縮状態で挟持して容器本体の開口端を液密に封止する封止部材を備えることを特徴とする粘性流体封入ダンパー。
  2. 蓋体に容器本体の開口端側における内周面の側方へ突出する突壁部を設ける請求項1記載の粘性流体封入ダンパー。
  3. 突壁部を容器本体の開口端側の内周面と接触するように設ける請求項2記載の粘性流体封入ダンパー。
  4. 突壁部を環状に形成し、該突壁部に脱気用の隙間部を設ける請求項2又は請求項3記載の粘性流体封入ダンパー。
  5. 封止部材に容器本体の開口端側における外周面の側方へ突出する外壁部を設ける請求項1記載の粘性流体封入ダンパー。
  6. 鍔部を挟持する封止部材の係止面部又は蓋体の少なくとも一方に鍔部をさらに圧縮する押圧突起を設ける請求項1〜請求項5何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  7. 鍔部を挟持する封止部材の係止面部又は蓋体の少なくとも何れかに突起又は係合溝を設け、鍔部にそれと凹凸係合する係合溝又は突起を設ける請求項1〜請求項5何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  8. 鍔部に肉厚を貫通する貫通孔を設け、
    封止部材又は蓋体の少なくとも一方に、該貫通孔に挿通して封止部材と蓋体とを固着する固着突起を設ける請求項1〜請求項7何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  9. 封止部材と蓋体とを超音波融着可能な硬質樹脂材にて形成し、蓋体に封止部材の固着面部と超音波融着により固着する固着面部を設ける請求項1〜請求項8何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
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