JP2009222086A - 粘性流体封入ダンパー - Google Patents

粘性流体封入ダンパー Download PDF

Info

Publication number
JP2009222086A
JP2009222086A JP2008064489A JP2008064489A JP2009222086A JP 2009222086 A JP2009222086 A JP 2009222086A JP 2008064489 A JP2008064489 A JP 2008064489A JP 2008064489 A JP2008064489 A JP 2008064489A JP 2009222086 A JP2009222086 A JP 2009222086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
sealing member
viscous fluid
protrusion
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008064489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5118519B2 (ja
Inventor
Rie Miyakozawa
理恵 都澤
Junji Oki
淳次 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polymatech Co Ltd
Original Assignee
Polymatech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polymatech Co Ltd filed Critical Polymatech Co Ltd
Priority to JP2008064489A priority Critical patent/JP5118519B2/ja
Publication of JP2009222086A publication Critical patent/JP2009222086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5118519B2 publication Critical patent/JP5118519B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

【課題】密閉容器の材質選択の自由度を拡大することができ、高い生産効率で製造することができ、粘性流体の漏れを回避することができる粘性流体封入ダンパーの提供。
【解決手段】突起部22aを有する鍔部22を封止部材17と蓋体18とにより圧縮挟持して容器本体16を蓋体18に固定するため、ブチルゴムでなる容器本体16の開口端16aをポリプロピレン樹脂でなる蓋体18で封止できる。よって密閉容器15の材質選択の自由度を高めることができ、粘性流体封入ダンパー14に要求される性能に応じた密閉容器15を実現することができる。さらに封止部材17に突起部22aと凹凸係合する係合溝17cを設けるため、鍔部22に対する封止部材17の接触面が蛇行し接触面積が増え、液漏れし難くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用、民生用を含めた音響機器、映像機器、情報機器、各種精密機器等に用いられるデジタルバーサタイルディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、ハードディスクドライブ(HDD)等のディスク状記録媒体(以下、ディスクという。)を再生するディスク装置、又は車載用の電子制御装置などについての振動減衰技術に関し、特にこれら装置の振動を減衰する粘性流体封入ダンパーに関する。
ディスク装置は、モータによって高速回転するディスクの情報を再生する精密装置である。このため内部振動や外部振動によって再生エラーが起こり易く、これら振動により発生する誤動作を防ぐ必要がある。そこで、筐体などの支持体と、筐体に内蔵されモータやディスクテーブル等により構成されるメカニカルシャーシなどの被支持体と、の間の振動伝達経路に、コイルスプリングと粘性流体封入ダンパーとを取付けて、メカニカルシャーシを防振支持しているのが通例である。
このような粘性流体封入ダンパー1の一従来例は、例えば図13で示すように、密閉容器2の可撓部3が、メカニカルシャーシ4に設けた硬質の取付シャフト5に固定されるとともに、密閉容器2の蓋部6が、取付ねじNによって筐体7に固定されて、メカニカルシャーシ4と筐体7の間に取付けられる。他方、メカニカルシャーシ4には、一端を筐体7に取付けた吊下げばね8の他端が取付けられて、筐体7の内部で浮動状態で支持される。ディスク装置9は、粘性流体封入ダンパー1と吊下げばね8を併用することでメカニカルシャーシ4を筐体7の内部で浮動状態で弾性支持する(特許文献1,特許文献2)。
上記粘性流体封入ダンパー1は、図14で示すように密閉容器2の内部にシリコーンオイル等の粘性流体10を封入する構成である。密閉容器2は、硬質の熱可塑性樹脂でなる円筒状の周壁部11の一端側を熱可塑性エラストマーでなる可撓部3で封止し、フランジ付きの他端側を周壁部11と同材質の熱可塑性樹脂でなる蓋部6で封止してある。可撓部3には底付き円筒状の攪拌筒部12が形成されており、この攪拌筒部12には収容凹部13が設けられている。周壁部11と可撓部3は二色成形による熱融着で固着しており、周壁部11と蓋部6は超音波融着で固着している。
こうした粘性流体封入ダンパー1の振動減衰効果は、ディスク装置9に振動が加わった際、収容凹部13に挿入した取付シャフト5と一体の攪拌筒部12が上下左右方向(三次元方向)に連動し、密閉容器2の内部に封入した粘性流体10を攪拌して生じる粘性抵抗によって発揮される。
特開2000−220681号公報 特開2001−57068号公報
このような粘性流体封入ダンパー1では、密閉容器2に熱可塑性材料を用いていることから、可撓部3、周壁部11、蓋部6を短時間で成形可能であり、可撓部3と周壁部11、周壁部11と蓋部6の固着も前述のように成形時の熱融着と超音波融着によって行うことから、生産効率が高いという利点がある。しかしながら、熱可塑性エラストマーには材質選択の自由度が低く、振動減衰性能、振動耐久性、耐気体透過性、温度依存性などの性質をもつ材料を選択することも難しいという課題がある。
そこで、密閉容器2を構成する可撓部3、周壁部11、蓋部6を同材質の熱硬化性エラストマーで形成する方法がある。熱硬化性エラストマーは部材どうしを融着する必要がないため、振動減衰性能、振動耐久性、耐気体透過性、温度依存性などに優れる材質を選択することができる。しかしながら、部材どうしの固着に接着剤を用いるため、生産時間が長くかかり、コストが高くなってしまう。しかも密閉容器2への粘性流体10の充填時に粘性流体10が部材どうしの固着面に付着してしまうと、周壁部11と蓋部6が接着不良を起こして粘性流体10の漏れの原因となってしまう。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。すなわち本発明は、密閉容器の材質選択の自由度を拡大することができ、高い生産効率で製造することができ、粘性流体の漏れを回避することができる粘性流体封入ダンパーの提供を目的としている。
上記目的を達成すべく本発明は以下のように構成される。すなわち本発明は、容器本体と該容器本体の開口端を閉塞する蓋体とでなる密閉容器と、該密閉容器に封入する粘性流体と、を備えており、密閉容器を支持体と被支持体とに固定して、被支持体の振動を粘性流体の粘性抵抗によって減衰する粘性流体封入ダンパーについて、容器本体の開口端に外方へ突出する鍔部を備えるとともに、容器本体の外周に蓋体との間で前記鍔部を挟持する環状の封止部材を備えるものとし、 鍔部には周状に膨出する突起部を設け、封止部材又は蓋体の少なくとも一方には鍔部に設けた前記突起部が入り込む係合溝を設け、封止部材と蓋体との固着により前記突起部を有する鍔部を圧縮状態で挟持して容器本体の開口端を液密に封止することを特徴とする粘性流体封入ダンパーを提供する。
本発明では、容器本体の開口端に設けた鍔部を封止部材と蓋体とにより圧縮挟持して容器本体を蓋体に固定する。このため従来技術のような融着による固着を行わなくても容器本体の開口端を蓋体で封止でき、容器本体及び蓋体の材質について融着可能な組合せを考慮する必要をなくすことができる。よって密閉容器の材質選択の自由度を高めることができ、粘性流体封入ダンパーに要求される性能に応じた密閉容器を実現することができる。
さらに鍔部に周状に膨出する突起部を形成するとともに、封止部材又は蓋体の少なくとも一方に前記突起部が入り込む係合溝を設けている。このようにすれば、鍔部の突起部と封止部材や蓋体に設けた係合溝との凹凸係合により、封止部材や蓋体に対する鍔部の位置決めを正確に行うことができる。またこの凹凸係合により鍔部と封止部材や蓋体との接触面積を増加させることができ、液漏れし難くすることができる。
このような突起部と係合溝との凹凸係合では、係合溝の深さを突起部の高さより浅くすれば、即ち、封止部材と蓋体とが固着した時に突起部が係合溝から圧縮されるだけの圧縮代を突起部に設ければ、圧縮された突起部によって係合溝の内面に対する突起部の密着圧を高めることができる。よって密閉容器の液密性をさらに高めることができる。
また、接着剤を用いても用いなくても容器本体の開口端を蓋体で封止することができる。例えば容器本体を熱硬化性エラストマーで成形した場合に、容器本体を蓋体と接着剤で固着しなくてもよいため、生産時間を短くでき低コスト化できる。さらに従来技術では接着剤を用いて容器本体の開口端を蓋体で封止する際に接着面に粘性流体が付着していると、接着不良によって粘性流体が液漏れするおそれがある。しかし本発明では封止部材と蓋体との固着により容器本体の開口端を閉塞するのでそのような不具合が起こらない。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについては、前記鍔部に周状に配置した複数の係止孔を形成し、封止部材又は蓋体の少なくとも一方に該係止孔と係止する係止突起を設けることができる。このようにすれば、係止孔と係止突起との係合により、容器本体が封止部材と蓋体との挟み込み状態から抜けにくくすることができる。また、係止孔と係止突起との係止によって封止部材や蓋体に対する鍔部の位置決めを正確に行うことができる。なかでも封止部材及び蓋体の両者に係止突起を設け、鍔部の係止孔内でこれら係止突起を固着すると、容器本体、封止部材、蓋体の3者を正確に位置決めできるとともに、3者間の物理的嵌合によって強固に組み付けることができ、鍔部を封止部材と蓋体との間から抜け難くすることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについては、係止孔を突起部より鍔部の外縁側に設けることができる。このようにすれば、鍔部の内縁側に設けられた突起部を圧縮挟持するため、粘性流体を鍔部に沿って外方へ滲み難くすることができ、密閉容器の液密性を高めることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについては、突起部を係止孔より鍔部の外縁側に設けることができる。このようにすれば、鍔部の内縁側に設けられた係止孔で封止部材や蓋体と係止するため、容器本体が変形した際に、鍔部を内方にずれ難くすることができ、鍔部を封止部材と蓋体との間から外れ難くすることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについては、封止部材又は蓋体の少なくとも一方に、突起部をさらに圧縮する押圧突起を設けることができる。このようにすれば、突起部を強く圧縮することができ、密閉容器の封止圧力を高めることができる。よって密閉容器の液密性が高まり粘性流体を漏れ難くすることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについては、蓋体に、容器本体の開口端側における内周面の側方へ突出しその内周面と離間する突壁部を設けることができる。このように容器本体における開口端側の内周面に突壁部を設ければ、容器本体の開口端側について内側への変形を突壁部で抑えることができる。よって容器本体の開口端側を内方に変形し難くすることができ、開口端に設けた鍔部を確実に圧縮挟持することができる。
また、容器本体、封止部材、蓋体を組み付ける際に、容器本体の内周面と蓋体の突壁部とが接触して擦れると、容器本体が変形して鍔部が内方へ引っ張られ封止部材と蓋体とで鍔部を正確に挟持できなくなることがある。しかしながら本発明のように、突壁部が容器本体の内周面と離間するため、組み付ける際に、容器本体の内周面と蓋体の突壁部とを擦れ難くすることができ、鍔部を封止部材と蓋体とで正確に挟持することができる。
本発明は蓋体に突壁部を有する前記粘性流体封入ダンパーについては、突壁部を環状に形成し、該突壁部に脱気用の隙間部を設けることができる。粘性流体封入ダンパーの製造では、開口端を上に向けた容器本体に粘性流体を注入した後、蓋体を開口端に被せて封止する。突壁部を有する蓋体を開口端に被せる際に、環状の突壁部で囲まれた空間内の空気も一緒に封入されてしまうと、振動減衰効果が低下するおそれがある。しかしながら本発明のように突壁部に脱気用の隙間部を設ければ、この隙間部から環状の突壁部で囲まれた空間内の空気を逃がしながら蓋体を開口端に被せることができる。よって突壁部を有する蓋体を開口端に被せて封止する際に空気を封入し難くすることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについては、封止部材と蓋体とを超音波融着可能な硬質樹脂材にて形成し、封止部材と蓋体とに超音波融着により固着する固着面部を設けることができる。このようにすれば、封止部材と蓋体とを強固に固着することができる。また超音波融着は短時間で固着処理が行えるため、生産効率を高めることができる。
本発明の粘性流体封入ダンパーによれば、鍔部の突起部を封止部材と蓋体とにより圧縮挟持して容器本体を蓋体に固定するため、容器本体及び蓋体の材質について従来技術のような融着可能な組合せを考慮する必要をなくすことができる。よって密閉容器の材質選択の自由度を高めることができ、粘性流体封入ダンパーに要求される性能に応じた密閉容器を実現することができる。
また、容器本体を蓋体とを接着剤で固着しなくてもよいため、生産時間を短くでき低コスト化できる。
そして鍔部の突起部と封止部材や蓋体に設けた係合溝との凹凸係合により、鍔部と封止部材や蓋体との接触面積を増加させることができ、液漏れし難くすることができる。
さらに鍔部の係止孔に対し封止部材や蓋体の係止突起を係止させれば、封止部材や蓋体に対する鍔部の位置決めを正確に行うことができるとともに、鍔部を封止部材と蓋体との間から抜け難くすることができる。
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。なお各実施形態で共通する構成については同一符号を付して重複説明を省略する。
第1実施形態〔図1〜図4(A)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14を図1に示し、粘性流体封入ダンパー14の構成部材を図2,図3に示し、構成部材の部分拡大断面図を図4(A)に示す。第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14は、密閉容器15に粘性流体10を封入する構造である。この密閉容器15は、容器本体16と封止部材17と蓋体18とから構成されている。
容器本体16はゴム状弾性体、より具体的にはブチルゴムでなり、中空で一端が開口する椀状の形状である。その開口端16a側から周壁部19、可撓部20、中央取付部21が形成され、周壁部19の下端に鍔部22が設けられている。
このうち周壁部19の下端で外方へ突出する鍔部22は周壁部19の全周に亘って設けられ、また上端にも外方へ突出する突起19aが全周に亘って設けられている。そして鍔部22と突起19aの間には後述する封止部材17の係合壁部17aと係合する環状の係合溝部19bが全周に亘り形成されている。このような周壁部19の上端側を閉塞するように周壁部19より薄肉の可撓部20が形成されている。この可撓部20は断面が蛇腹状のドーム形状に形成されており、中央には中央取付部21が設けられている。中央取付部21は底付き円筒状に形成されており、容器本体16の内部に向かって突出している。そして中央取付部21の収容凹部21aにはメカニカルシャーシ4から突出する取付シャフト5が挿入され、密閉容器15の容器本体16がメカニカルシャーシ4に固定される。このような中央取付部21は収容凹部21aに挿入した取付シャフト5と一体に連動して、粘性流体10を攪拌する攪拌部としても機能する。そして粘性流体10を攪拌して生じる粘性抵抗によって振動が減衰される。
前述の鍔部22には、肉厚方向に膨出し平面視で周状の突起部22aと、その突起部22aの外縁側に肉厚を貫通し平面視で周状に配置した複数(図面では8個)の係止孔22bが形成されている。突起部22aは周壁部19と隙間を空けて鍔部22の上面より上方へ膨出しており、先端は断面半円形状に形成されている。そしてこの突起部22aと同じ周上で鍔部22の下面にはリブ部22cが設けられ、このリブ部22cは突起部22aの先端と同じ断面半円形状に形成されている。つまり突起部22aの高さ寸法はリブ部22cの高さ寸法より高く設けられている。また各係止孔22bは同等の円弧状に形成されている。
封止部材17は熱可塑性の硬質樹脂、より具体的にはポリプロピレン樹脂で環状に形成されており、前述した容器本体16とは別部品である。この封止部材17の上端の内縁には、容器本体16の周壁部19の外周面の側方へ突出する係合壁部17aが無端環状に形成され、前述した係合溝部19bに係合している。このような係合壁部17aと係合溝部19bとは互いに接触しているだけで接着剤等によって固定されていない。
また、封止部材17の下端の内縁側には、前述した鍔部22を挟持する窪んだ段差面部17bが設けられ、その段差寸法は鍔部22の肉厚寸法と同等に形成されている。そしてこの段差面部17bの内縁側には鍔部22の突起部22aと係合する係合溝17cが設けられている。この係合溝17cの深さ寸法は突起部22aの高さ寸法より小さく形成されている。このような段差面部17bを除く封止部材17の下端は後述する蓋体18に固着する固着面部17dを構成している。突起部22aもリブ部22cも鍔部22の表面から突出する部位であるが、本明細書及び特許請求の範囲の記載において、突起部は係合溝に入り込むことで液密性や容器本体の抜けにくさを形成する部位、即ち、突起部と係合溝との凹凸構造を形成する部位であり、リブ部は係合溝がない一般面との間で液密性や容器本体の抜けにくさを形成する部位である。
蓋体18は、熱可塑性の硬質樹脂、より具体的にはポリプロピレン樹脂で円板形状に形成されている。この蓋体18のうち封止部材17の固着面部17dと対向する部分が固着面部18aを構成しており、両者の固着面部17d,18aどうしが超音波融着により一体に固着され、容器本体16の開口端16aを閉塞している。さらに鍔部22の各係止孔22bと係止する係止突起18bが設けられており、この係止突起18bの高さ寸法は鍔部22の肉厚寸法と同等に形成されている。このような蓋体18には外方に舌片形状に突出する取付片18cが形成されており、その取付片18cには取付ねじNを挿通する取付孔18dが形成されている。この取付孔18dに取付ねじNを挿通してから筐体7のねじ孔に螺合させると、取付ねじNの頭部が蓋体18と係合し密閉容器15の蓋体18が筐体7に固定される。
ここで、本実施形態の粘性流体封入ダンパー14を構成する各部材の材質を説明する。なお、以下の説明は後述の各実施形態についても共通である。
容器本体16の「ゴム状弾性体」は減衰効果を有する材質でなり、本実施形態で採用するブチルゴムなどの合成ゴムの他、天然ゴム、熱可塑性エラストマーが好ましい。例えば、合成ゴムは、ブチルゴムの他に、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等が挙げられ、熱可塑性エラストマーは、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
封止部材17、蓋体18の「硬質樹脂」は、機械的強度、耐熱性、耐久性、寸法精度、信頼性等の要求性能、及び軽量化や加工性により、本実施形態で採用するポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂の他、熱硬化性樹脂を使用できる。例えば、本実施形態の封止部材17及び蓋体18として採用するポリプロピレン樹脂の他には、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン・アクリレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、液晶ポリマー等が挙げられ、熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。また衝撃吸収性を有する硬質樹脂を用いるとその部材による緩衝作用を向上できる。
粘性流体10の材質は、液体、あるいは液体に反応、溶解しない固体粒子を添加したものが好ましい。例えば、シリコーン系オイル、パラフィン系オイル、エステル系オイル、液状ゴム等の液体、あるいはこれら液体に反応、溶解しない固体粒子を添加したものを使用できる。なかでも、液体として、温度依存性、耐熱性、信頼性等の要求性能により、シリコーン系オイルが好ましく、具体的には、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等を使用することができ、これらシリコーン系オイルに反応、溶解しない固体粒子としては、シリコーンレジン粉末、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、湿式シリカ、乾式シリカ、ガラスビーズ、ガラスバルーン等、又はこれらの表面処理品等を使用することができ、これらを単独もしくは複数組合せて用いることができる。
以上のような粘性流体封入ダンパー14の製造方法の一例を説明する。先ずブチルゴムでなる容器本体16を成形する。そして別に射出成形したポリプロピレン樹脂でなる封止部材17の係合壁部17aと容器本体16における周壁部19の係合溝部19bとを係合させながら、封止部材17における段差面部17bの係合溝17cに容器本体16における鍔部22の突起部22aを係合させる。次いで容器本体16の内部に粘性流体10を注入する。最後に蓋体18の係止突起18bを鍔部22の係止孔22bに係止させながら容器本体16の開口端16aに被せ、鍔部22の突起部22aを圧縮挟持しながら超音波融着にて封止部材17の固着面部17dと蓋体18の固着面部18aを固着して、粘性流体封入ダンパー14を得ることができる。
最後に、粘性流体封入ダンパー14の作用、効果を説明する。
粘性流体封入ダンパー14によれば、突起部22aを有する鍔部22を封止部材17と蓋体18とにより圧縮挟持して容器本体16を蓋体18に固定するため、例えば本実施形態のように、ブチルゴムでなる容器本体16の開口端16aをポリプロピレン樹脂でなる蓋体18で封止することができる。よって密閉容器15の材質選択の自由度を高めることができ、粘性流体封入ダンパー14に要求される性能に応じた密閉容器15を実現することができる。
さらに、封止部材17に鍔部22の突起部22aと凹凸係合する係合溝17cを設けているため、この凹凸係合により突起部22aと係合溝17cとの接触面が生じ、封止部材17と鍔部22との接触面積が増え液漏れし難くすることができる。また、容器本体16が封止部材17と蓋体18との挟持状態から抜けにくくすることができる。さらに、突起部22aと係合溝17cとの係合により、封止部材17に対する鍔部22の位置決めを正確に行うことができる。
そして係合溝17cの深さを突起部22aの高さより小さくしているため、突起部22aに圧縮代が生じ突起部22aを強く圧縮することができる。このように圧縮された突起部22aによって係合溝17cの内面に対する突起部22aの密着圧を高めることができ、密閉容器15の液密性をさらに高め、より容器本体16が抜けにくくすることができる。さらに鍔部22の下面には突起部22aと同じ周上にリブ部22cを設け、このリブ部22cを蓋体18の平坦面で圧縮しているため、突起部22aを下面側からも強く圧縮することができ、液密性と容器本体16の抜けにくさを高めている。
また、接着剤を用いることなく容器本体16の開口端16aを蓋体18で封止することができるため、生産時間を短くでき低コスト化できる。
鍔部22の係止孔22bに対し蓋体18の係止突起18bを係止させ、また、係止孔22bを通じて封止部材17と蓋体18とが対面するため、蓋体18から封止部材17に通じるくさびが容器本体16に打ち込まれた状態となる。そのため、容器本体16が封止部材17と蓋体18との挟み込み状態から外れ難い。また、鍔部22の係止孔22bに対し蓋体18の係止突起18bを係止させるため、鍔部22に対する蓋体18の位置決めを正確に行うことができる。
鍔部22の係止孔22bを突起部22aより外縁側に設けるため、鍔部22の内縁側に設けた突起部22aを圧縮挟持することができ、粘性流体10を鍔部22に沿って外方へ滲み難くすることができる。よって密閉容器15の液密性を高めることができる。
封止部材17と蓋体18とを超音波融着可能な硬質樹脂材にて形成し、封止部材17と蓋体18とに超音波融着により固着する固着面部17d,18aを設けるため、封止部材17と蓋体18とを強固に固着することができる。また超音波融着は短時間で固着処理が行えるため、生産効率を高めることができる。なお、超音波融着にて係止突起18bの先端を封止部材17に固着することもできる。
第1実施形態の第1変形例〔図4(B)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では鍔部22の上面に突起部22aを下面にリブ部22cを設ける例を示したが、第1変形例の粘性流体封入ダンパー23では図4(B)で示すように、鍔部24の上下面に突起部24a,24aを設け、その突起部24aの外縁側に係止孔24bを形成している。さらに蓋体18に替えて蓋体25を備えている。
蓋体25は蓋体18と同様に、封止部材17の固着面部17dと対向する部分が固着面部25aを構成しており、鍔部24の係止孔24bと係止する係止突起25bと外方に舌片形状に突出する取付片25cと取付ねじNを挿通する取付孔25dとを有している。蓋体18と異なるのは、係止突起25bの内側に鍔部24の突起部24aと係合する係合溝25eを設けている点である。この係合溝25eの深さ寸法も係合溝17cと同様に、突起部24aの高さ寸法より小さく形成されている。
このようにすれば、封止部材17と鍔部24の凹凸係合と、蓋体25と鍔部24の凹凸係合を実現することができる。
この凹凸係合により図面上向きの突起部24aと係合溝17c、および図面下向きの突起部24aと係合溝25eの接触面が生じ、封止部材17と鍔部22との接触面積が増え液漏れし難くすることができる。また、容器本体が封止部材17と蓋体25との挟持状態から抜けにくくすることができる。さらに、突起部24aと係合溝17cや係合溝25eとの係合により、封止部材17に対する鍔部24の位置決めを正確に行うことができる。
そして係合溝25eの深さを突起部24aの高さより小さくしているため、即ち突起部24aに圧縮代を設けているため、突起部24aを強く圧縮することができ、係合溝25eの内面に対する突起部24aの密着圧を高めることができる。
第1実施形態の第2変形例〔図4(C)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では鍔部22の上面に突起部22aを下面にリブ部22cを設ける例を示したが、第2変形例の粘性流体封入ダンパー26では図4(C)で示すように、鍔部27の上面にリブ部27aを下面に突起部27bを設け、その突起部27bの外縁側に係止孔27cを形成している。さらに蓋体18に替えて蓋体25を封止部材17に替えて封止部材28を備えている。
封止部材28は封止部材17と同様に、上端の内縁には周壁部19の係合溝部19bと係合する無端環状の係合壁部28aと下端の内縁側には鍔部27を挟持する窪んだ段差面部28bとを有しており、段差面部28bを除く封止部材28の下端は蓋体25に固着する固着面部28cを構成している。封止部材17と異なるのは、段差面部28bに係合溝が設けられていない点である。
このようにすれば、蓋体25の係合溝25eと鍔部27の突起部27bとの凹凸係合により、突起部27bと係合溝25eとの接触面が生じ、封止部材28と鍔部27との接触面積が増え液漏れし難くすることができる。そして係合溝25eの深さを突起部27bの高さより浅くしているため、即ち突起部27bに圧縮代を設けているため、突起部27bを強く圧縮することができ、係合溝25eの内面に対する突起部27bの密着圧を高めることができる。さらに鍔部27の上面ではリブ部27aを封止部材28の平坦面で圧縮しているため、突起部27bを上面側からも強く圧縮することができ、液密性と容器本体の抜けにくさを高めている。
第1実施形態の第3変形例〔図4(D)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では周壁部19と隙間を空けて鍔部22の上面に突起部22aを下面にリブ部22cを設ける例を示したが、第3変形例の粘性流体封入ダンパー29では図4(D)で示すように、周壁部19と隙間無く鍔部30の上面にリブ部30aを下面に突起部30bを設け、その突起部30bの外縁側に係止孔30cを形成している。さらに封止部材17に替えて封止部材28を蓋体18に替えて蓋体31を備えている。
蓋体31は、封止部材28の固着面部28dと対向する部分が固着面部31aを構成しており、鍔部30の係止孔30cと係止する係止突起31bと外方に舌片形状に突出する取付片31cと取付ねじNを挿通する取付孔31dとを有している。蓋体18と異なるのは、係止突起31bの内側に鍔部30の突起部30bと係合する係合溝31eを設けている点である。この係合溝31eの深さ寸法は、突起部31bの高さ寸法より小さく形成されている。
このようにすれば、蓋体31の係合溝31eと鍔部30の突起部30bとの凹凸係合により液漏れし難くすることができ、突起部30bの圧縮代により突起部30bを強く圧縮することができ、リブ部30aにより突起部30bを上面側からも強く圧縮することができ、液密性を高めることができる。さらに周壁部19と隙間無く鍔部30の上面にリブ部30aを下面に突起部30bを設けているため、鍔部30の内縁で液密性を高めることができる。
また、周壁部19と隙間無く鍔部30の上面にリブ部30aを下面に突起部30bを設けているため、鍔部30の外縁を開口端16a側に近づけることができ、鍔部30を小さくすることができる。よって封止部材28や蓋体31の外形状を小さくすることができ、粘性流体封入ダンパー29を小型化することができる。
第1実施形態の第4変形例〔図5(A)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では鍔部22の上面に突起部22aを下面にリブ部22cを設ける例を示したが、第4変形例の粘性流体封入ダンパー32では図5(A)で示すように、鍔部24の上下面に突起部24a,24aを設け、その突起部24aの外縁側に係止孔24bを形成している。さらに封止部材17に替えて封止部材33を蓋体18に替えて蓋体34を備えている。
封止部材33は封止部材17と同様に、上端の内縁には周壁部19の係合溝部19bと係合する無端環状の係合壁部33aと下端の内縁側には鍔部24を挟持する窪んだ段差面部33bとこの段差面部33bの内縁側には鍔部24の突起部24aと係合する係合溝33cとを有しており、段差面部33bを除く封止部材33の下端は蓋体34に固着する固着面部33dを構成している。封止部材17と異なるのは、係合溝33cの底面に突起部24aを圧縮する押圧突起33eが設けられている点である。
蓋体34は蓋体18と同様に、封止部材33の固着面部33dと対向する部分が固着面部34aを構成しており、鍔部24の係止孔24bと係止する係止突起34bと外方に舌片形状に突出する取付片34cと取付ねじNを挿通する取付孔34dと鍔部24の突起部24aと係合する係合溝34eとを有している。蓋体18と異なるのは、係合溝34eの底面に突起部24aを圧縮する押圧突起34fが設けられている点である。
このようにすれば、封止部材33の係合溝33cと鍔部24の突起部24aとの凹凸係合、及び蓋体34の係合溝34eと鍔部24の突起部24aとの凹凸係合により、鍔部24と封止部材33や蓋体34との接触面積を増加させることができ、液漏れし難くすることができる。さらに押圧突起33e,34fを設けるため、突起部24aを点的に部分的に強く圧縮することができ、粘性流体10の封止圧力および容器本体の抜けにくさを高めることができる。よって液密性が高まり粘性流体10を漏れ難くすることができる。
第1実施形態の第5変形例〔図5(B)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では鍔部22の上面に突起部22aを下面にリブ部22cを設ける例を示したが、第5変形例の粘性流体封入ダンパー35では図5(B)で示すように、鍔部36の上下面に突起部36a,36aと突起部36aの外縁側に係止孔36bと突起部36aの内縁側(周壁部19と突起部36aの隙間)の上下面にリブ部36c,36cを形成している。さらに蓋体18に替えて蓋体25を備えている。
このようにすれば、封止部材17の係合溝17cと鍔部36の突起部36aとの凹凸係合、及び蓋体25の係合溝25eと鍔部36の突起部36aとの凹凸係合により、鍔部36と封止部材17や、鍔部36と蓋体25との接触面積を大きくすることができ、液漏れし難くすることができる。そして係合溝17c,25eの深さを突起部36aの高さより小さくしているため、即ち突起部36aが係合溝17cや係合溝25eに入り込んでつぶれる圧縮代を設けているため、突起部36aを強く圧縮することができ、係合溝17c,25eの内面に対する突起部36aの密着圧を高めることができる。さらに鍔部36の上下面にリブ部36cを設けるため、封止部材28の平坦面で圧縮しているため、鍔部36の内縁でも液密性と容器本体の抜けにくさを高めることができる。
第1実施形態の第6変形例〔図6(A)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では鍔部22の係止孔22bに蓋体18の係止突起18bが係止する例を示したが、第6変形例の粘性流体封入ダンパー37では図6(A)で示すように、封止部材17に替えて封止部材38を蓋体18に替えて蓋体39を備えている。
封止部材38は封止部材17と同様に、上端の内縁には周壁部19の係合溝部19bと係合する無端環状の係合壁部38aと下端の内縁側には鍔部22を挟持する窪んだ段差面部38bとこの段差面部38bの内縁側には鍔部22の突起部22aと係合する係合溝38cとを有しており、段差面部38bを除く封止部材38の下端は蓋体39に固着する固着面部38dを構成している。封止部材17と異なるのは、段差面部38dにおける係合溝38cの外縁側に係止突起38eが設けられている。この係止突起38eの高さ寸法は、鍔部22の肉厚寸法と同等に形成されている。
蓋体39は蓋体18と同様に、封止部材38の固着面部38dと対向する部分が固着面部39aを構成しており、外方に舌片形状に突出する取付片39bと取付ねじNを挿通する取付孔39cとを有している。蓋体18と異なるのは、係止突起が設けられていない点である。
このようにすれば、封止部材38の係合溝38cと鍔部22の突起部22aとの凹凸係合を実現することができ、鍔部22に対する封止部材38の接触面が蛇行して接触面積が大きくなり、液漏れし難くすることができる。そして係合溝38cの深さを突起部22aの高さより小さくしているため、即ち突起部22aに圧縮代を設けているため、突起部22aを強く圧縮することができ、係合溝38cの内面に対する突起部22aの密着圧を高めることができる。さらに鍔部22の係止孔22bに対し封止部材38の係止突起38eを係止させるため、封止部材38に対する鍔部22の位置決めを正確に行うことができる。また、係止孔22bを通じて封止部材38と蓋体39とが対面するため、容器本体16に封止部材38から蓋体39に通じるくさびが打ち込まれた状態となって容器本体16が封止部材38と蓋体39との挟み込み状態から外れ難くなる。また、封止部材38の固着面部38dと蓋体39の固着面部39aを超音波融着にて固着する際に、又はこうした固着とは別に、係止突起38bの先端を蓋体39に対し超音波融着にて固着することもできる。
第1実施形態の第7変形例〔図6(B)〕:
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では鍔部22の係止孔22bに蓋体18の係止突起18bが係止する例を示したが、第7変形例の粘性流体封入ダンパー40では図6(B)で示すように、封止部材17に替えて封止部材41を蓋体18に替えて蓋体42を備えている。
封止部材41は封止部材17と同様に、上端の内縁には周壁部19の係合溝部19bと係合する無端環状の係合壁部41aと下端の内縁側には鍔部22を挟持する窪んだ段差面部41bとこの段差面部41bの内縁側には鍔部22の突起部22aと係合する係合溝41cとを有しており、段差面部41bを除く封止部材41の下端は蓋体42に固着する固着面部41dを構成している。封止部材17と異なるのは、段差面部41dにおける係合溝41cの外縁側に係止突起41eが設けられている。この係止突起41eの高さ寸法は、鍔部22の肉厚寸法の半分程度に形成されている。
蓋体42は蓋体18と同様に、封止部材41の固着面部41dと対向する部分が固着面部42aを構成しており、外方に舌片形状に突出する取付片42cと取付ねじNを挿通する取付孔42dとを有している。蓋体18と異なるのは、係止突起42bの高さ寸法であり、鍔部22の肉厚寸法の半分程度に形成されている。
このようにすれば、封止部材41の係合溝41cと鍔部22の突起部22aとの凹凸係合を実現することができ、鍔部22と封止部材41との接触面積が大きくなり、液漏れし難くすることができる。そして係合溝41cの深さを突起部22aの高さより小さくしているため、即ち突起部22aに圧縮代を設けているため、突起部22aを強く圧縮することができ、係合溝41cの内面に対する突起部22aの密着圧を高めることができ、さらに液密にかつ容器本体が抜けにくくすることができる。さらに鍔部22の係止孔22bに対して係止する封止部材41に設けた係止突起41eと蓋体42に設けた係止突起42bを有するため、係止孔22bに係止突起41eと係止突起42bの双方が係止するとともに、係止孔22bを通じて係止突起41eと係止突起42bとが対面するため、鍔部22、封止部材41、蓋体42の3者を正確に位置決めできるとともに、3者間の物理的嵌合によって強固に組み付けることができ、鍔部22を封止部材41と蓋体42との間から抜け難くすることができる。なお、係止突起41e,42bの先端どうしを超音波融着にて固着することもできる。
第2実施形態〔図7〜図9〕:
第2実施形態の粘性流体封入ダンパー43を図7に示し、粘性流体封入ダンパー43の構成部材を図8,図9に示す。第2実施形態の粘性流体封入ダンパー43が第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と異なるは、密閉容器44の構成である。残余の構成及び製造方法は第1実施形態と同じである。
密閉容器44は、容器本体45と封止部材46と蓋体47とから構成されている。
容器本体45は容器本体16と同様に、ゴム状弾性体、より具体的にはブチルゴムでなり、中空で一端が開口する椀状の形状である。その開口端45a側から周壁部19、可撓部20、中央取付部21が形成されている。容器本体16と異なるのは、周壁部19の下端に鍔部22に替えて鍔部48が設けられている。
鍔部48には、肉厚を貫通し平面視で周状に配置した複数(図面では8個)の係止孔48aと、その係止孔48aの外縁側に肉厚方向に膨出し平面視で周状の突起部48b
とが形成されている。突起部48bは鍔部48の上面より上方へ膨出しており、先端は断面半円形状に形成されている。そしてこの突起部48bと同じ周上で鍔部48の下面にはリブ部48cが設けられ、このリブ部48cは突起部48bの先端と同じ断面半円形状に形成されている。つまり第1実施形態の鍔部22では係止孔22bを突起部22aより鍔部22の外縁側に設けているが、鍔部48では突起部48bを係止孔48aより鍔部48の外縁側に設けている(図9)。
封止部材46は封止部材17と同様に、熱可塑性の硬質樹脂、より具体的にはポリプロピレン樹脂で環状に形成されており、前述した容器本体16とは別部品である。この封止部材46の上端の内縁には、容器本体45の周壁部19の外周面の側方へ突出する係合壁部46aが無端環状に形成され、周壁部19の係合溝部19bに係合している。このような係合壁部46aと係合溝部19bとは互いに接触しているだけで接着剤等によって固定されていない。また、封止部材46の下端の内縁側には、鍔部48を挟持する窪んだ段差面部46bが設けられ、その段差寸法は鍔部48の肉厚寸法と同等に形成されている。そして段差面部46bを除く封止部材46の下端は後述する蓋体47に固着する固着面部46dを構成している。封止部材17と異なるのは、段差面部46bの外縁側に鍔部48の突起部48bと係合する係合溝46cが設けられている点である。この係合溝46cの深さ寸法は突起部48bの高さ寸法より小さく形成されている。
蓋体47は蓋体18と同様に、熱可塑性の硬質樹脂、より具体的にはポリプロピレン樹脂で円板形状に形成されている。この蓋体47のうち封止部材46の固着面部46dと対向する部分が固着面部47aを構成しており、両者の固着面部46d,47aどうしが超音波融着により一体に固着され、容器本体45の開口端45aを閉塞している。そして外方に舌片形状に突出する取付片47cが形成されており、その取付片47cには取付ねじNを挿通する取付孔47dが形成されている。この取付孔47dに取付ねじNを挿通してから筐体7のねじ孔に螺合させると、取付ねじNの頭部が蓋体47と係合し密閉容器44の蓋体47が筐体7に固定される。蓋体18と異なるのは、係止突起47bの位置である。鍔部48の各係止孔48aと係止するため、蓋体18の係止突起18bより容器本体45の開口端側に設けられている。なお、この係止突起18bの高さ寸法は鍔部48の肉厚寸法と同等に形成されている。
第2実施形態の粘性流体封入ダンパー43は、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同様に、ブチルゴムでなる容器本体45の開口端45aをポリプロピレン樹脂でなる蓋体47で封止することができ、密閉容器44の材質選択の自由度を高めることができる。よって粘性流体封入ダンパー43に要求される性能に応じた密閉容器44を実現することができる。
また封止部材46の係合溝46cと鍔部48の突起部48bとの凹凸係合により、封止部材46に対する鍔部48の位置決めを正確に行うことができる。またこの凹凸係合により鍔部48に対する封止部材46の接触面積が大きくなり、液漏れし難くすることができる。そして係合溝46cの深さを突起部48bの高さより小さくしているため、即ち突起部48bに圧縮代を設けているため、突起部48bを強く圧縮することができ、係合溝46cの内面に対する突起部48bの密着圧を高めることができる。よって密閉容器44の液密性をさらに高め、容器本体45を封止部材46と蓋体47の挟み込みから抜けにくくすることができる。さらに鍔部48の下面には突起部48bと同じ周上にリブ部48cを設け、このリブ部48cを蓋体47の平坦面で圧縮しているため、突起部48bを下面側からも強く圧縮することができ、液密性と容器本体45の抜けにくさを高めている。
鍔部48の係止孔48aに対し蓋体47の係止突起47bを係止させるため、鍔部48に対する蓋体47の位置決めを正確に行うことができ、容器本体45を抜けにくくすることができる。
また、接着剤を用いることなく容器本体45の開口端45aを蓋体47で封止することができるため、生産時間を短くでき低コスト化できる。
封止部材46と蓋体47とを超音波融着可能な硬質樹脂材にて形成し、封止部材46と蓋体47とに超音波融着により固着する固着面部46d,47aを設けるため、封止部材46と蓋体47とを強固に固着することができる。また超音波融着は短時間で固着処理が行えるため、生産効率を高めることができる。なお、係止突起47bの先端を封止部材46に対し超音波融着にて固着することもできる。
さらに粘性流体封入ダンパー43では、鍔部48の突起部48bを係止孔48aより外縁側に設けるため、鍔部48の内縁側に設けられた係止孔48aで封止部材46や蓋体47と係止することができ、容器本体45が変形した際に、鍔部48を内方にずれ難くすることができ、鍔部48を封止部材46と蓋体47との間から外れ難くすることができる。
なお、第1実施形態の各変形例における特徴的な構成は、第2実施形態についても適用することができる。
第3実施形態〔図10〜図12〕:
第3実施形態の粘性流体封入ダンパー49を図10に示し、粘性流体封入ダンパー49の構成部材を図11,図12に示す。第3実施形態の粘性流体封入ダンパー49が第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と異なるは、密閉容器50の構成である。残余の構成及び製造方法は第1実施形態と同じである。
密閉容器50は、容器本体16と封止部材17と蓋体51とから構成されている。
蓋体51は蓋体18と同様に、熱可塑性の硬質樹脂、より具体的にはポリプロピレン樹脂で円板形状に形成されている。この蓋体51のうち封止部材17の固着面部17dと対向する部分が固着面部51aを構成しており、両者の固着面部17d,51aどうしが超音波融着により一体に固着され、容器本体16の開口端16aを閉塞している。さらに鍔部22の各係止孔22bと係止する係止突起51bが設けられており、この係止突起51bの高さ寸法は鍔部22の肉厚寸法と同等に形成されている。そして蓋体51には外方に舌片形状に突出する取付片51cが形成されており、その取付片51cには取付ねじNを挿通する取付孔51dが形成されている。この取付孔51dに取付ねじNを挿通してから筐体7のねじ孔に螺合させると、取付ねじNの頭部が蓋体51と係合し密閉容器50の蓋体51が筐体7に固定される。蓋体18と異なるのは、容器本体16の開口端16a側における内周面の側方へ突出しその内周面と離間(距離t)する突壁部51eが設けられている点である。この突壁部51eは環状に形成され、突壁部51eには脱気用の隙間部51fが4箇所設けられている。
第3実施形態の粘性流体封入ダンパー49は、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同様に、ブチルゴムでなる容器本体16の開口端16aをポリプロピレン樹脂でなる蓋体51で封止することができ、密閉容器50の材質選択の自由度を高めることができる。よって粘性流体封入ダンパー49に要求される性能に応じた密閉容器50を実現することができる。
また封止部材17の係合溝17cと鍔部22の突起部22aとの凹凸係合により、封止部材17に対する鍔部22の位置決めを正確に行うことができ、また液漏れし難くすることができ、容器本体16を外れにくくしている。
また、接着剤を用いることなく容器本体16の開口端16aを蓋体51で封止することができるため、生産時間を短くでき低コスト化できる。
鍔部22の係止孔22bに対し蓋体51の係止突起51bを係止させるため、鍔部22に対する蓋体51の位置決めを正確に行うことができる。また、係止孔22bを通じて封止部材17と蓋体51とが対面するため、容器本体16に蓋体51から封止部材17に通じるくさびが打ち込まれた状態となって容器本体16が封止部材17と蓋体51との挟み込み状態から外れ難くなる。
鍔部22の係止孔22bを突起部22aより外縁側に設けるため、鍔部22の内縁側に設けた突起部22aを圧縮挟持することができ、粘性流体10を鍔部22に沿って外方へ滲み難くすることができる。よって密閉容器50の液密性を高めることができる。
封止部材46と蓋体47とを超音波融着可能な硬質樹脂材にて形成し、封止部材46と蓋体47とに超音波融着により固着する固着面部46d,47aを設けるため、封止部材46と蓋体47とを強固に固着することができる。また超音波融着は短時間で固着処理が行えるため、生産効率を高めることができる。なお、係止突起51bの先端を封止部材17に対し超音波融着にて固着することもできる。
さらに粘性流体封入ダンパー49では、蓋体51に、容器本体16の内周面と離間する突壁部51eを設けるため、容器本体16の開口端16a側について内側への変形を突壁部51eで抑えることができ、容器本体16の開口端16a側を内方に変形し難くすることができる。よって開口端16aに設けた鍔部22を確実に圧縮挟持することができる。また、容器本体16、封止部材17、蓋体51を組み付ける際に、突壁部51eが容器本体16の内周面と離間しているため、容器本体16の内周面と蓋体51の突壁部51eとを擦れ難くすることができ、鍔部22を封止部材17と蓋体51とで正確に挟持することができる。
突壁部51eに脱気用の隙間部51fを設けるため、この隙間部51fから環状の突壁部51eで囲まれた空間内の空気を逃がしながら蓋体51を開口端16aに被せることができ、突壁部51eを有する蓋体51を開口端16aに被せて封止する際に空気を封入し難くすることができる。
なお、第1実施形態の各変形例における特徴的な構成は、第3実施形態についても適用することができる。
各実施形態に共通の変形例
粘性流体封入ダンパー14,43,49では、鍔部22,48に係止孔22c,48aを形成し、蓋体18,47,51に係止突起18b,47b,51bを設ける例を示したが、これらの係止孔と係止突起を設けない粘性流体封入ダンパーとすることもできる。
第1実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す断面図。 第1実施形態における粘性流体封入ダンパーの構成部材を示す断面図。 第1実施形態における粘性流体封入ダンパーの構成部材を示す説明図であり、分図(A)は容器本体の平面図、分図(B)は蓋体の平面図。 本発明における粘性流体封入ダンパーの部分拡大説明図。 本発明における粘性流体封入ダンパーの部分拡大説明図。 本発明における粘性流体封入ダンパーの部分拡大説明図。 第2実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す断面図。 第2実施形態における粘性流体封入ダンパーの構成部材を示す断面図。 第2実施形態における粘性流体封入ダンパーの構成部材を示す説明図であり、分図(A)は容器本体の平面図、分図(B)は蓋体の平面図。 第3実施形態の粘性流体封入ダンパーを示す断面図。 第3実施形態における粘性流体封入ダンパーの構成部材を示す断面図。 第3実施形態における粘性流体封入ダンパーの構成部材を示す平面図。 一従来例の粘性流体封入ダンパーを取付けたディスク装置の説明図。 一従来例の粘性流体封入ダンパーの説明図。
符号の説明
1 粘性流体封入ダンパー(一従来例)
2 密閉容器
3 可撓部
4 メカニカルシャーシ
5 取付シャフト
6 蓋部
7 筐体
7a 透孔
8 吊下げばね
9 ディスク装置(一従来例)
10 粘性流体
11 周壁部
12 攪拌筒部
13 収容凹部
14 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態)
15 密閉容器
16 容器本体
16a 開口端
17 封止部材
17a 係合壁部
17b 段差面部
17c 係合溝
17d 固着面部
18 蓋体
18a 固着面部
18b 係止突起
18c 取付片
18d 取付孔
19 周壁部
19a 突起
19b 係合溝部
20 可撓部
21 中央取付部
21a 収容凹部
22 鍔部
22a 突起部
22b 係止孔
22c リブ部
23 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態の第1変形例)
24 鍔部
24a 突起部
24b 係止孔
25 蓋体
25a 固着面部
25b 係止突起
25c 取付片
25d 取付孔
25e 係合溝
26 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態の第2変形例)
27 鍔部
27a リブ部
27b 突起部
27c 係止孔
28 封止部材
28a 係合壁部
28b 段差面部
28c 固着面部
29 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態の第3変形例)
30 鍔部
30a リブ部
30b 突起部
30c 係止孔
31 蓋体
31a 固着面部
31b 係止突起
31c 取付片
31d 取付孔
31e 係合溝
32 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態の第4変形例)
33 封止部材
33a 係合壁部
33b 段差面部
33c 係合溝
33d 固着面部
33e 押圧突起
34 蓋体
34a 固着面部
34b 係止突起
34c 取付片
34d 取付孔
34e 係合溝
34f 押圧突起
35 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態の第5変形例)
36 鍔部
36a 突起部
36b 係止孔
36c リブ部
37 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態の第6変形例)
38 封止部材
38a 係合壁部
38b 段差面部
38c 係合溝
38d 固着面部
38e 係止突起
39 蓋体
39a 固着面部
39b 取付片
39c 取付孔
40 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態の第7変形例)
41 封止部材
41a 係合壁部
41b 段差面部
41c 係合溝
41d 固着面部
41e 係止突起
42 蓋体
42a 固着面部
42b 係止突起
42c 取付片
42d 取付孔
43 粘性流体封入ダンパー(第2実施形態)
44 密閉容器
45 容器本体
45a 開口端
46 封止部材
46a 係合壁部
46b 段差面部
46c 係合溝
46d 固着面部
47 蓋体
47a 固着面部
47b 係止突起
47c 取付片
47d 取付孔
48 鍔部
48a 係止孔
48b 突起部
48c リブ部
49 粘性流体封入ダンパー(第3実施形態)
50 密閉容器
51 蓋体
51a 固着面部
51b 係止突起
51c 取付片
51d 取付孔
51e 突壁部
51f 隙間部
N 取付ねじ

Claims (7)

  1. 容器本体と該容器本体の開口端を閉塞する蓋体とでなる密閉容器と、該密閉容器に封入する粘性流体と、を備えており、密閉容器を支持体と被支持体とに固定して、被支持体の振動を粘性流体の粘性抵抗によって減衰する粘性流体封入ダンパーにおいて、
    容器本体の開口端に外方へ突出する鍔部を備えるとともに、容器本体の外周に蓋体との間で前記鍔部を挟持する環状の封止部材を備えるものとし、
    鍔部には周状に膨出する突起部を設け、封止部材又は蓋体の少なくとも一方には鍔部に設けた前記突起部が入り込む係合溝を設け、封止部材と蓋体との固着により前記突起部を有する鍔部を圧縮状態で挟持して容器本体の開口端を液密に封止することを特徴とする粘性流体封入ダンパー。
  2. 前記鍔部に周状に配置した複数の係止孔を形成し、封止部材又は蓋体の少なくとも一方に該係止孔と係止する係止突起を設ける請求項1記載の粘性流体封入ダンパー。
  3. 係止孔を突起部より鍔部の外縁側に設ける請求項2記載の粘性流体封入ダンパー。
  4. 突起部を係止孔より鍔部の外縁側に設ける請求項2記載の粘性流体封入ダンパー。
  5. 封止部材又は蓋体の少なくとも一方に、突起部をさらに圧縮する押圧突起を設ける請求項1〜請求項4何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  6. 蓋体に、容器本体の開口端側における内周面の側方へ突出しその内周面と離間する突壁部を設ける請求項1〜請求項5何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  7. 封止部材と蓋体とを超音波融着可能な硬質樹脂材にて形成し、封止部材と蓋体とに超音波融着により固着する固着面部を設ける請求項1〜請求項6何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
JP2008064489A 2008-03-13 2008-03-13 粘性流体封入ダンパー Expired - Fee Related JP5118519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008064489A JP5118519B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 粘性流体封入ダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008064489A JP5118519B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 粘性流体封入ダンパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009222086A true JP2009222086A (ja) 2009-10-01
JP5118519B2 JP5118519B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=41239084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008064489A Expired - Fee Related JP5118519B2 (ja) 2008-03-13 2008-03-13 粘性流体封入ダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5118519B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204610A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Polymatech Co Ltd ダンパー
US20150104123A1 (en) * 2013-10-11 2015-04-16 General Electric Company Journal bearing assemblies and methods of assembling same

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2116667B (en) * 1982-03-11 1986-10-01 Dunlop Ltd Fluid pressure devices with flexible working members
JPH0384243A (ja) * 1989-08-23 1991-04-09 Tokai Rubber Ind Ltd 液体封入ダンパーの製造方法
JPH0562753U (ja) * 1992-02-03 1993-08-20 株式会社ニフコ 防振脚用粘性液体封入ダンパー
JP2005265114A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Tokai Rubber Ind Ltd 液体封入ダンパー
JP2008095951A (ja) * 2006-09-14 2008-04-24 Polymatech Co Ltd 粘性流体封入ダンパー

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2116667B (en) * 1982-03-11 1986-10-01 Dunlop Ltd Fluid pressure devices with flexible working members
JPH0384243A (ja) * 1989-08-23 1991-04-09 Tokai Rubber Ind Ltd 液体封入ダンパーの製造方法
JPH0562753U (ja) * 1992-02-03 1993-08-20 株式会社ニフコ 防振脚用粘性液体封入ダンパー
JP2005265114A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Tokai Rubber Ind Ltd 液体封入ダンパー
JP2008095951A (ja) * 2006-09-14 2008-04-24 Polymatech Co Ltd 粘性流体封入ダンパー

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204610A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Polymatech Co Ltd ダンパー
US20150104123A1 (en) * 2013-10-11 2015-04-16 General Electric Company Journal bearing assemblies and methods of assembling same
CN105593541A (zh) * 2013-10-11 2016-05-18 通用电气公司 轴颈轴承组件及组装其的方法
US9429191B2 (en) * 2013-10-11 2016-08-30 General Electric Company Journal bearing assemblies and methods of assembling same
CN105593541B (zh) * 2013-10-11 2018-09-07 通用电气公司 轴颈轴承组件及组装其的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5118519B2 (ja) 2013-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100966802B1 (ko) 댐퍼 및 메카니컬 섀시의 방진구조
TWI404056B (zh) Viscous fluid sealed damper
US7934709B2 (en) Viscous fluid-sealed damper
JP4981576B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
EP1748217B1 (en) Viscous fluid-filled damper and mounting structure for viscous fluid-filled damper
US20070075469A1 (en) Viscous fluid-sealed damper and disk device
JP4347515B2 (ja) 防振ダンパー一体型メカニカルシャーシ
JP5118519B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP4733430B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー及び振動減衰装置
JP4740721B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP4020263B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP2007162713A (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP4518863B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP4431378B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP2006038218A (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP2009257442A (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP4898214B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
JP4925869B2 (ja) ダンパーおよびダンパーの固定構造
JP4119935B2 (ja) 粘性流体封入ダンパー
KR20070016959A (ko) 점성 유체 봉입 댐퍼
JP2011256907A (ja) 粘性流体封入ダンパー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5118519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees