JP2008093076A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】9リール、8Waysのような複数のリールを有する遊技機について、リールに関して抽選などにより特別の役割を持たせて、遊技者の期待感と遊技意欲の向上を図る。
【解決手段】本スロットマシンは、図柄列を可変表示させ、その後可変表示を停止させて停止図柄を表示する複数の可変表示部と、可変表示部に表示させる停止図柄を決定するための抽選を行う抽選手段と、複数の可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むか否かを判定する判定手段と、判定手段が可変表示部に表示された停止図柄が、入賞役を構成する図柄組み合わせを含むと判定した場合、その入賞役に応じた配当を払出す払出手段と、複数の可変表示部の少なくとも一つをミステリー・ポジションに指定する指定手段と、指定手段により指定された特別可変表示部に基づいて、特別利益を付与する特別利益付与手段とを有する。
【選択図】図16

Description

近年のゲーム機人気により、市場には様々なタイプのゲーム機が開発され、投入されるようになってきた。これらのゲーム機の中には、9つのリールを3行3列のマトリクス状に配置し、縦3本、横3本、対角線方向2本の合わせて8本の入賞ラインを備えたゲーム機が多種開発され、市場に投入されている。
一般に、ゲーム機は入賞ライン上に入賞役となる図柄列が成立した場合に、遊技者に配当の払出を行うのであるが、遊技者の遊技意欲をより向上させるため、入賞ライン上の役の成立とは別に、一般的には、遊技者に条件の成立を明示しない所定の条件の成立により、突発的に配当の支払いを行うタイプのボーナス(ミステリー・フューチャー;Mystery Featureと呼ばれることがある)を提供するゲーム機も開発されている(例えば、特許文献1)。
このようなタイプのボーナスを提供するゲーム機として、遊技を多様化させるように、所定の条件が成立した場合には、通常の配当を、例えば2倍から5倍にするようなボーナス(Mystery Oddsとも呼ばれる)を提供するゲーム機が提案されている(例えば、特許文献2)。このタイプのゲーム機は、比較的単調なビデオスロットにおいて、遊技者に刺激を与えることのできるよいアクセントになり、なおかつMystery Odds発生時のゲームは、遊技者にとって期待感の高いものとなるため、エンターテイメント性に優れており、人気があるゲーム機となっている。
特開2004−057221号公報 特開2003−180908号公報
しかし、特許文献2に開示されているようなタイプのボーナスを提供した場合、入賞役の発生確率は通常と同じでありながら、配当が2〜5倍と増大するため、配当の払出の大きさが激しく変化し、ギャンブル性の高い正確のゲーム機とならざるを得ず、穏やかな払出を行う性格付けをしたゲーム機には不向きであった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、従来のMystery Oddsのようなコインの大量獲得に対する期待感を抱かせ、かつ突然配当が発生するというサプライズ感を遊技者に与えながらも、穏やかな払出を行うことが可能なゲーム機を提供することを目的とする。
上記課題を解決手段として、本発明は以下の特徴を有する。
本発明の第1の態様は、スロットマシン、パチンコ機、ゲーム機などの遊技機として提案される。
本発明にかかる遊技機は、図柄列を可変表示させ、その後可変表示を停止させて停止図柄を表示する複数の可変表示部と、可変表示部に表示させる停止図柄を決定するための抽選を行う抽選手段(例えば、メインCPU)と、抽選手段で抽選された停止図柄に基づいて、複数の可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むか否かを判定する判定手段(例えば、メインCPU)と、可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むと判定手段が判定した場合、その入賞役に応じた配当を払出す払出手段(例えば、メインCPU、ホッパー駆動回路、払出完了信号回路)と、複数の可変表示部の少なくとも一つを特別可変表示部(例えば、ミステリー・ポジション;Mystery Position)に指定する指定手段(例えば、メインCPU)と、指定手段により指定された特別可変表示部に基づいて、遊技者を有利にする利益である特別利益を付与する特別利益付与手段(例えば、メインCPU)とを有することを特徴としている。
本発明にかかる遊技機によれば、通常ゲームなどの入賞役の成立に対する払出に加えて、特別可変表示部に基づいた、特別利益が遊技者に付与されるため、遊技者の遊技意欲を寄り向上させることが可能となる。
上記の遊技機は以下のような特徴をさらに有していてもよい。すなわち、特別利益付与手段は、特別可変表示部の停止図柄を所定の図柄に置き換え、判定手段は、所定の図柄及び可変表示部の停止図柄に基づいて、所定の図柄及び可変表示部の停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むか否かを判定することをさらなる特徴として、本発明は備えていてもよい。
上記の遊技機によれば、特別可変表示部に表示された停止図柄を所定の図柄に置き換えて、各入賞ラインにおける入賞役の成立が判定される。「所定の図柄」は、遊技機によって選択された図柄(例えば、オールマイティ図柄である「Wildジョーカー」など)でもよく、或いはまたゲーム開始前に遊技者に自由に選択させた図柄でもよい。この特徴を備えた遊技機によれば、抽選手段による抽選結果が入賞役成立とならなくとも、特別利益付与手段による停止図柄の置き換えによって、入賞役成立となる可能性があるため、遊技者に有利となるような遊技を提供することが可能となる。
上記の遊技機は、さらに以下の特徴を有していてもよい。すなわち、所定の図柄は遊技者に選択させた図柄であることをさらなる特徴として、上記遊技機は有していてもよい。このような特徴を有する遊技機によれば、どのような図柄を選択するかという、戦略性を図柄の選択に与えることができるため、よりゲームの興趣を向上させることができる。
また、上記の遊技機は以下の特徴をさらに有していてもよい。すなわち、可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むと判定手段が判定した場合において、特別可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせに含まれる場合、特別利益付与手段は特別利益を付与することをさらなる特徴として遊技機は備えていてもよい。
かかる特徴を有する遊技機によれば、例えば、ある入賞ラインに入賞役が成立しており、その入賞役を構成する図柄組み合わせに、特別可変表示部に表示された停止図柄が含まれる場合、特別利益が遊技者に付与される。例えば、通常ゲームの結果、チェリー図柄;チェリー図柄;チェリー図柄からなる入賞役「チェリー」が成立している場合に、これら3個のチェリー図柄のいずれか一つが特別可変表示部の停止図柄である場合に、特別利益が遊技者に付与される。
また上記の遊技機はさらに以下の特徴を備えていてもよい。すなわち、特別利益付与手段は、特別可変表示部を含む可変表示部の図柄停止態様が所定の条件を満たす場合(例えば、特別可変表示部のスクロール表示の停止が最後である場合)、抽選手段に停止図柄の再抽選を行わせることをさらなる特徴としてこの遊技機は備えていてもよい。
このような遊技機によれば、特別可変表示部を含む各可変表示部における図柄の停止について、遊技者の関心を引きつけることができ、もって遊技者の遊技意欲を向上させることが可能となる。
またさらに、上記の遊技機は以下の特徴をさらに備えるようにしてもよい。すなわち、停止図柄の再抽選は、特別可変表示部を除いた可変表示部の停止図柄のみを用いて行われることをさらなる特徴としてこの遊技機は備えていてもよい。
この遊技機によれば、例えば特別可変表示部を除く各可変表示部の停止図柄のみ(例えば、特別可変表示部を除く各可変表示部の停止図柄が「Wildジョーカー」「BLANK(空白)」の2種類であった場合、「Wildジョーカー」「BLANK(空白)」の2種類のみ)で各可変表示部に可変表示される図柄列を構成し、この図柄列がスクロール表示されるように、再抽選後のスクロール処理、停止制御処理が行われる
かかる特徴を有する遊技機によれば、再抽選における入賞成立の確率が、通常の場合に比べて高くなるため、遊技者の関心を引きつけつつ遊技意欲を向上させることが可能となる。
またさらに、上記の遊技機は以下の特徴をさらに備えるようにしてもよい。すなわち、指定手段が複数の特別可変表示部を指定した場合であって、指定された複数の特別可変表示部が予め定めた位置関係(例えば、互いに隣接する、対角線方向に位置する、同一行、同一列に位置する、など)にある場合、特別利益付与手段は特別利益を付与することをさらなる特徴としてこの遊技機は備えていてもよい。
この遊技機によれば、どのような位置に特別可変表示部が指定されるかによって、特別利益の付与が行われるため、通常のゲームに加えて、特別可変表示部の設定についても、遊技者の関心とゲームの興趣を向上を図ることが可能となる。
またさらに、上記の遊技機は以下のようなさらなる特徴を備えていてもよい。すなわち、特別利益は、入賞ラインとは異なる特別入賞ラインを設けることであることをさらなる特徴としてこの遊技機は備えるようにしてもよい。
この遊技機によれば、特別入賞ラインが設けられることにより、入賞役の成立の可能性が高まり、その結果特別可変表示部の設定についても、遊技者の関心とゲームの興趣を向上を図ることが可能となる。
本発明によれば、通常ゲームなどの入賞役の成立に対する払出に加えて、特別可変表示部に基づいた、特別利益が遊技者に付与されるため、遊技者の遊技意欲をより向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
[1.スロットマシンの全体構成]
図1は、スロットマシン1の全体構成を示す斜視図である。スロットマシン1は本発明の実施の形態に係る遊技機であって、複数の図柄の可変表示画像を用いた可変表示遊技(スロットゲームともいう)を行えるように構成されている。スロットマシン1は、ゲーム開始から無条件で開始される通常ゲーム(本発明における通常遊技)が行える通常遊技態様のほかに、通常ゲームに続いて一定条件下で開始されるボーナスゲーム(本発明における特別遊技)が行える特別遊技態様を有し、その特別遊技態様でも、可変表示遊技を行えるようになっている。
スロットマシン1は、筐体2の正面に、液晶表示装置を備えたメインディスプレイ3を有している。また、メインディスプレイ3の上側部分に同じく液晶表示装置を備えたサブディスプレイ4を有している。
メインディスプレイ3には、画面略中央に可変表示領域30が設けられている。この可変表示領域30は後述する図7に示すように複数の可変表示部(本実施の形態では、縦横3行×3列ずつ配置された合計9つの可変表示部3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H、3I)を有する。このメインディスプレイ3には、通常遊技態様および特別遊技態様のいずれにおいても、可変表示領域30における各可変表示部3A〜3Iに、複数の図柄が上から下に向かって移動するかのようなスクロール表示画像(機械式のリールがあたかも回転するように表示される画像)が表示されるようになっている。
なお、図7に示すように、スロットマシン1は9つの可変表示部3A〜3Iを有するので、各可変表示部3A〜3Iの縦3列、横3行のそれぞれに1本ずつの計6本と、3×3のマトリクスの対角線の2本からなる合計8本の入賞ライン(L1〜L8)が設定されるようになっている。
サブディスプレイ4は、配当表、ゲームの説明等のゲームに関連する画像、文字などの情報(例えば、ゲーム内容の説明など)が表示される。
そして、スロットマシン1には、メインディスプレイ3の下側に、ほぼ水平の台座部11が設けられている。台座部11には、コイン投入口6と、紙幣挿入口7と、スピンボタン8と、1BETボタン9と、最大BETボタン10が設けられている。
コイン投入口6は、遊技者がゲームに賭けるためのコイン、メダル等の遊技媒体(以下、単に「コイン」という)を投入するために設けられ、コイン投入を示す信号を出力する投入コインセンサ6S(図2参照)を有している。また、紙幣挿入口7は、遊技者が投入した紙幣を受け付けるために設けられており、紙幣検出を示す信号を出力する挿入紙幣センサ7S(図2参照)を有している。スピンボタン8は、各可変表示部3A〜3Iにおいて、図柄のスクロール表示画像を表示してスロットゲームを開始するための操作を遊技者が行うために設けられており、スピンボタン8の押下検出を示すスピンスイッチ8S(図2参照)を有している。
1BETボタン9は1回の操作により、コインを1枚賭ける設定を行うために設けられており、1BETボタン9の押下検出を示す1BETスイッチ9S(図2参照)を有している。最大BETボタン10は1回の操作により、1ゲームに賭けることが可能な最大枚数のコイン(例えば、5枚)を賭ける設定を行うために設けられており、最大BETボタン10の押下検出を示す最大BETスイッチ10S(図2参照)を有している。
さらに、スロットマシン1は、筐体2の下方部に、コインの払出口13と払い出されたコインを収めるコイン受け部14とが設けられている。さらに、コインの払出口13を挟んで左側、右側に、それぞれスピーカ12L,12Rが設けられている。
[2.スロットマシンの制御系の構成例]
図2は、スロットマシン1内部の制御系の構成例を示すブロック図である。スロットマシン1は、マイクロコンピュータ31を中心とした複数の構成要素によって構成されている。
マイクロコンピュータ31は、メインCPU(Central Processing Unit)32と、RAM(Random Access Memory)33と、ROM(Read Only Memory)34とを有している。メインCPU32は、ROM34に記憶されているプログラムにしたがい本発明の特徴とする各種手段として作動する一方、I/Oポート39を介して、他の構成要素との信号の入出力(送受信)を行い、スロットマシン1全体の動作制御を行う。RAM33はメインCPU32が作動する際に用いるデータやプログラムを記憶し、例えば、後述するサンプリング回路36によりサンプリングされる乱数値をゲーム開始後、一時的に保持する。ROM34は、メインCPU32が実行するプログラムと、恒久的なデータを記憶する。
また、スロットマシン1は、乱数発生器35と、サンプリング回路36と、クロックパルス発生回路37と、分周器38とを有している。乱数発生器35は、メインCPU32の指示にしたがい作動して、一定範囲の乱数を発生させる。サンプリング回路36は、メインCPU32の指示にしたがい、乱数発生器35が発生させた乱数の中から任意の乱数を抽出し、その抽出した乱数をメインCPU32に入力する。クロックパルス発生回路37は、メインCPU32を作動させるための基準クロックを発生させ、分周器38はその基準クロックを一定周期で分周した信号をメインCPU32に入力する。
さらに、スロットマシン1は、タッチパネル3aと、ランプ駆動回路59、ランプ60と、LED駆動回路61、LED62と、ホッパー駆動回路63、ホッパー64と、払出完了信号回路65、コイン検出部66とを有している。また、スロットマシン1は、画像制御回路71と、音制御回路72とを有している。
タッチパネル3aは、メインディスプレイ3の表示画面を覆うように設けられていて、遊技者の指が触れた箇所の位置を検出し、その検出した位置に対応した位置信号をメインCPU32に入力する。ランプ駆動回路59はランプ60を点灯させるための信号をランプ60に出力し、ランプ60をゲーム実行中に点滅させる。この点滅によって、ゲームの演出が行われる。LED駆動回路61は、LED62の点灯/消灯を制御する駆動制御信号を生成し、LED62に出力する。LED62は、LED駆動回路61からの駆動制御信号に従って、クレジット枚数表示や獲得枚数表示等を行う。ホッパー駆動回路63はメインCPU32の制御にしたがってホッパー64を駆動させ、ホッパー64は入賞コインの払い出しを打つための動作を行い、払出口からコイン受け部14ヘコインを払い出させる。コイン検出部66は、ホッパー64により払い出されたコインの枚数を計測し、その計測した枚数値のデータを払出完了信号回路65に通知する。払出完了信号回路65は、コイン検出部66からコインの枚数値のデータを入力し、その枚数値が、設定された枚数のデータに達したときに、コインの払出完了を通知する信号をメインCPU32に入力する。
また、タッチパネル3a、スピンスイッチ8S、1BETスイッチ9S,最大BETスイッチ10S、投入コインセンサ6S,挿入紙幣センサ7Sはそれぞれ直接I/Oポート39に接続され、各信号の入出力(送受信)を行うようにしているが、これらの間(タッチパネル3a等とI/Oポート39)にドア用基板(ドアPCB(Printed Circuit Board))を挟むようにして、ドア用基板でタッチパネル3a等の信号のいずれかを識別させた後、I/Oポート39に該当信号をメインCPU32間との信号の入出力(送受信)を行うようにしてもよい。同様に、本体側の各種回路59,61,63,65,71,72とI/Oポート39との間に本体用基板(ドアPCB(Printed Circuit Board))を挟むようにする。これにより、各種スイッチや回路からの信号のうち、使用している信号のみをI/Oポート39を介してメインCPU32に送られるため、メインCPU32の処理負担軽減や、信号転送速度の高速化を図ることが可能となる。
画像制御回路71は、メインディスプレイ3、サブディスプレイ4のそれぞれにおける画像表示を制御して、複数の図柄の可変表示画像や、後述するサブゲーム準備画像等の各種の画像をメインディスプレイ3、サブディスプレイ4に表示させる。
図3に、画像制御回路71の構成例を示す機能ブロック図を示す。
この画像制御回路71は、図3に示すように、画像制御CPU71a、ワークRAM71b、プログラムROM71c、面像ROM71d、ビデオRAM71eおよびVDP(Video Display Processor)71fを有している。画像制御CPU71aは、マイクロコンピュータ31で設定されたパラメータに基づき、プログラムROM71cに予め記憶されている(メインディスプレイ3、サブディスプレイ4での表示に関する)画像制御プログラムに従い、メインディスプレイ3、サブディスプレイ4に表示される画像(リール画像、スクロール表示が停止したときに表示される停止図柄の画像などを決定する。ワークRAM71bは、画像制御CPU71aが画像制御プログラムを実行するときの一時記憶手段として構成されている。
プログラムROM71cは、画像制御プログラムや各種選択テーブルなどを記憶している。画像ROM71dは、画像を形成するためのドットデータを記憶している。このドットデータには、本実施の形態では、通常ゲームおよびボーナスゲームで使用される各図柄を示す図柄画像データが含まれている。ビデオRAM71eは、VDP71fにより面像を形成するときの一時記憶手段として構成されている。VDP71fは制御RAM71gを有し、画像制御CPU71aで決定されたメインディスプレイ3、サブディスプレイ4の表示内容に応じた画像を形成し、その形成された各画像をメインディスプレイ3、サブディスプレイ4に出力する。
図2に戻り、スロットマシン1の構成例の説明を続ける。
音制御回路72はスピーカ12L,12Rから音声を出力するための音声信号をスピー力12L、12Rに入力する。スピーカ12L、12Rからは、例えば、ゲーム開始後、適当な時期にゲームを盛り上げるための音声が出力される。
[3.スロットマシンの動作内容]
次に、以上の構成を有するスロットマシン1の動作内容について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
[3.1.メイン処理の例]
図4は、スロットマシン1におけるゲーム(単位ゲーム)の開始から終了までの一連の処理であるメイン処理の動作手順を示すフローチャートである。なお、図4以降ではステップを「S」と略記している。
スロットマシン1では、メインCPU32が遊技進行制御手段として作動して、遊技進行を制御している。このとき、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、図4に示すようにメイン処理を開始すると、ゲーム開始にあたって、ステップ1でスタート受付処理(S1)を行い、続くステップ2で遊技態様が通常遊技態様のまま通常ゲーム処理(S2)が行われてステップ3に進む。ステップ3では、ステップ2の通常ゲーム処理における後述する通常ゲーム抽選処理(図5;S10)の結果を受けて、メインCPU32が遊技態様を特別遊技態様に移行させるための移行条件にしたがい、特別遊技態様に移行させるか否かの移行可否判定を行う(S3)。ここで、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32が移行条件が成立したと判定する(S3,Yes)と、ステップ4のボーナスゲーム処理に進み、その後ステップ5の払出処理に進む。一方、ステップS3において移行条件が成立していないと判定した場合(S3,No)、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32はステップ4のボーナスゲーム処理を実行することなくステップ5の払出処理に進む。ステップ5の払出処理に進むと、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、通常ゲームまたはボーナスゲームで入賞が発生している場合入賞態様に応じたコイン払出処理(メインCPU32によるホッパー駆動回路63への払出枚数に対応したコインの払出指示、ホッパー64によるコインの払出および払出完了信号回路65からの信号入力)を実行し、その後メイン処理を終了する。
以下、上記の各ステップの詳細について説明する。
まず、ステップ1のスタート受付処理に進むと、スロットマシン1はメインCPU32の制御にしたがい、遊技者からゲームを開始させるための操作を受け付ける。スロットマシン1はコイン投入型の遊技機であるから、遊技者がゲームを関始するためには、まず、1(単位)ゲームに賭ける枚数のコインをコイン投入口6から投入するか、或いはクレジットが残っているときは1BETボタン9か、最大BETボタン10を操作する。続いて、スピンボタン8の操作(以下これらの操作を「開始操作」という)を行う。この開始操作により、スピンボタン8の押下を検出したスピンスイッチ8Sから出力されるスタート信号がメインCPU32に入力される。
[3.2.通常ゲーム処理の例]
次に、ステップ2に進み、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は通常ゲーム処理を実行する。図5は、通常ゲーム処理の一例を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら通常ゲーム処理の内容について説明する。
スロットマシン1、より詳しくは本発明の抽選手段として機能するメインCPU32は通常ゲーム処理に移行すると、まず通常ゲーム抽選処理を実行する(S10)。この通常ゲーム抽選処理では、メインCPU32が図柄決定手段として作動し、図柄(シンボルともいう)決定処理を行う。この図柄決定処理では、メインCPU32が各可変表示部3A〜3Iにおいて、図柄の可変表示を停止して固定表示させる図柄(以下この図柄を「停止図柄」という)を決定する。入賞ラインL1〜L8のそれぞれについて、停止図柄が所定の組み合わせとなるか否かによって、入賞の成否が示されることとなる。
なお、スロットマシン1では、この通常ゲーム抽選処理(S10)中に、メインCPU32が画像制御回路71に指示して、ゲームを演出するための画像(以下、演出画像と呼ぶ)をサブディスプレイ4に表示させている。
この通常ゲーム抽選処理では、スタート信号によりメインCPU32が遊技者の開始操作を検出すると、その検出を受けて(すなわち、ゲーム開始を契機として)乱数発生器35に指示して一定範囲の乱数を発生させる。また、メインCPU32はサンプリング回路36に指示して、乱数発生器35が発生させた乱数の中から任意の乱数を抽出する。メインCPU32は乱数が抽出されると、その乱数をサーチキーに設定してROM34に記憶されている図柄決定テーブル(図柄のコードNo.(ナンバー、以下同じ)と、乱数とを関連付けて記憶したテーブル;図示は省略する)を参照し、抽出した乱数に対応する図柄のコードNo.を取得する。
次に、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、取得したコードNo.をサーチキーに設定して図6に示す停止テーブル90を参照し、各可変表示部3A〜3Iについて、停止表示させる停止図柄を検索する。
ここで、図6を参照しながら停止テーブル90の構成例について説明する。停止テーブル90は図6に示すように、図柄のコードNo.を記憶するコードNo.エリア90aと、各コードNo.に対応する図柄(又は、その図柄のファイルネーム、ファイル格納場所のアドレス、ファイルパスなど)を記憶する第1の図柄エリア90b、および第2の図柄エリア90cとを有するテーブルであって、コードNo.をサーチキーに設定してコードNo.エリア90aをサーチすることにより、該当する図柄を各可変表示部3A〜3Iについて検索できるようになっている。
第1の図柄エリア90bおよび第2の図柄エリア90cは”0”〜”31”までの各コードNo.に対応させて各図柄(のコード)が登録されている。第1の図柄エリア90bには、それぞれ中央の可変表示部3Eを除いたその他の各可変表示部3A〜3D、3F〜3Iに停止表示させるための停止図柄(のコード)が登録され、また、第2の図柄エリア90cには、中央の可変表示部3Eに停止表示させるための停止図柄(のコード)が登録されている。本実施の形態では、第2の図柄エリア90cのコードNo.”0”に対応する図柄(Wildジョーカー92)が有益図柄になっている。このWildジョー力ー92は、他の図柄よりも有益であることを遊技者に示す意味を有し、図6に示すように、人形の顔を示す画像と「Wild」の文字列とを組み合わせて構成された図柄である。
そして、スロットマシン1では、このような乱数の抽出、図柄決定テーブル及び停止テーブル90のサーチを各可変表示部3A〜3Iについて合計9回行う。つまり、テーブルサーチを可変表示部の個数に対応する回数だけ行い、各可変表示部3A〜3Iにおける停止図柄を決める。
本発明の判定手段としても機能するメインCPU32は各可変表示部3A〜3Iにおける停止図柄が決まると、ROM34に記憶されている入賞判定テーブル(図略)を参照し、入賞可否を判定する。入賞判定テーブルは、各コードNo.の組み合わせ(以下「コードNo.パターン」という)に関連付けて、入賞する図柄パターンと入賞しない(非入賞)図柄パターンのいずれであるかが入賞可否を区別可能に登録されている。
すでに、停止図柄に対応したコードNo,パターンが決定しているので、メインCPU32が判定手段として作動して、停止図柄に対応したコードNo.パターンをサーチキーに設定して入賞判定テーブルを参照し、参照結果から、可変表示遊技の入賞役成立の有無を判定する。
続いて、メインCPU32が態様テーブル(図略)を参照し、入賞態様を判定する入賞態様判定処理を行う(「入賞態様」は「役」ともいう)。態様テーブルは入賞中の態様(入賞態様)を決めるためのもので、各入賞態様に応じた配当が登録されている。
入賞態様判定処理が終了すると、通常ゲーム抽選処理(S10)が終了する。
なお、入賞役成立の有無判定及び入賞態様判定処理は、通常ゲーム抽選処理(S10)において行わず、後の特別利益処理(S14)において行うようにしても構わない。
図5に戻り、通常ゲーム処理の説明を続ける。
通常ゲーム抽選処理(S10)に続いて、スロットマシン1、より詳しくは本発明の指定手段として機能するメインCPU32は、可変表示部指定処理を実行する(S11)。可変表示部指定処理において、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、可変表示部3A〜3Iのうち一又は複数の可変表示部を指定する。
その指定された可変表示部は特別可変表示部(「Mystery Position」とも呼ぶ)となる。特別可変表示部が発生すると、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、後述する特別利益処理(S14)において、遊技者が遊技価値の獲得において有利になる利益である特別利益を提供することになる。
この可変表示部の指定は、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32が決定するようにしてもよい。例えば、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、乱数を用いた抽選によってランダムに可変表示部を指定若しくは決定するようにしてもよい。或いは、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、遊技者に可変表示部の指定をさせるように促し、遊技者がこれに応じて為した入力に従って可変表示部の指定を行うようにしてもよい。例えば、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32はメインディスプレイ3又はサブディスプレイ4に「ミステリー・ポジションとしたいリールにタッチしてください!」というようなメッセージを表示する。遊技者はこのメッセージに応じて指定しようとする可変表示部にタッチすることにより可変表示部の指定を入力する。タッチパネル3aがこのタッチされた位置を検出して、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32に伝える。スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は指定された可変表示部がどれであるかを認識する。
なお、前述のように、指定する可変表示部の数は一つに限られる必要はなく、複数であってもよい。指定する可変表示部が複数である場合には、一部をスロットマシン1、より詳しくはメインCPU32が指定し、他を遊技者が指定するようにしても構わない。
可変表示部指定処理(S11)に続いて、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、スクロール処理を実行する(S12)。
図7に、本実施の形態におけるゲーム画面構成例を示す。このスロットマシン1のメインディスプレイ3には、図7に示すようなゲーム画面が表示される。ここで、メインディスプレイ3には、上述したように9つの可変表示部3A〜3Iが生成されている。これら9つの可変表示部3A〜3Iは可変表示領域30を構成する。また、可変表示領域30の上側には、「BONUSーSPIN」と表示する文字列とゲーム説明とを含むタイトル表示部83が表示され、また可変表示領域30の下側には、BET数表示部84a、PAID数表示部84b、コイン挿入払い出し表示部84cおよびCREDIT(クレジット)数表示部84dを有するメータ表示部84が表示される。なお、可変表示部3A〜3Iの周囲を包囲するように、各入賞ラインにおけるBET数を表示するBET数表示部82aが8つ配置されている。
そして、ゲーム開始後は、メインCPU32の指示に従い、メインディスプレイ3の各可変表示部3A〜3Iにおいて、図柄列が外周に設けられたリールが回転しているかのように図柄を可変表示させるスクロール処理が行われる。
図5に戻り、通常ゲーム処理の説明を続ける。
スクロール処理(S12)に続いてステップ13に進むと、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、停止制御処理を行う。停止制御処理は、前述のスクロール処理(S12)による図柄のスクロール速度を低下させるなどの所定の演出を行いながら、通常ゲーム抽選処理(S10)の結果に対応する停止図柄を各可変表示部3A〜3Iに停止表示させる。ステップ12を終えて停止図柄が表示されると、停止制御処理(S13)は終了し、特別利益処理(S14)に移行する。
[3.3.特別利益処理の例]
特別利益処理は、本発明の特別利益付与手段として機能するメインCPU32によって実行される処理であって、特別可変表示部に基づいて、遊技価値の獲得において有利になる利益である特別利益を遊技者に提供する処理である。なお、特別利益の内容は、遊技の興趣を高めたり、遊技者の遊技意欲の継続若しくは向上を図るようにしたりするように、様々な利益内容とすることが可能である。以下に、特別利益処理の複数の例を説明する。
[3.3.1.特別利益処理の第1の例]
図8は、特別利益処理の第1の例を示すフローチャートである。
図8に示す例では、特別利益として、前述の入賞可否の判定及び入賞態様判定処理において、特別可変表示部における停止図柄を、その停止図柄ではなく、予め定めた図柄として扱う処理である図柄役割変更処理(S21)を行う。例えば、ある特別可変表示部における停止図柄が「チェリー」であり、予め定めた図柄が「Wildジョーカー」とする。「Wildジョーカー」はいわゆるオールマイティ図柄であって、すべての図柄の代わりとして扱われる。
この場合、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、図柄役割変更処理(S21)において停止図柄「チェリー」を「Wildジョーカー」に置換して、前述の通常ゲーム抽選処理(S10)の場合と同様に入賞可否の判定及び入賞態様判定処理が再実行されることとなる。なお、図柄の置換は図柄の表示変更を伴わずともよい。
「予め定めた図柄」は、固定的或いは変更可能に定められた図柄であってもよいし、ゲーム開始前或いは可変表示停止前に遊技者によって選択した所望の図柄であってもよい。例えば、スクロール処理(S12)の間に、スロットマシン1は遊技者に特別可変表示部に停止表示させる図柄を複数の候補図柄(例えば、チェリー、セブン、バー、ダブルバー、トリプルバーなど)から選択させるようにしてもよい。
図柄役割変更処理(S21)に続いて、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、前述の通常ゲーム抽選処理(S10)の場合と同様に、入賞可否の判定及び入賞態様判定処理を実行し、入賞が成立している場合にはその配当を決定する(S22)。
以上で、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、特別利益処理を終了し、制御を通常ゲーム処理(図5参照)に戻す。通常ゲーム処理に制御を戻すと、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、通常ゲーム処理を終了し、制御をさらにメイン処理(図4参照)に戻す。
[3.3.2.特別利益処理の第2の例]
つぎに、特別利益処理(S14)の第2の例を説明する。
特別利益処理の第2の例は、特別可変表示部が、直前の通常ゲーム抽選処理(S10)において入賞役の成立した入賞ライン上にあることを条件として、所定の利益を遊技者に付与することを内容とする。
図9に、特別利益処理の第2の例のフローチャートを示す。
特別利益処理第2の例において、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、入賞役の成立した入賞ラインに特別可変表示部が含まれるか否かを判定する(S31)。入賞役の成立した入賞ラインに特別可変表示部が含まれていないと判定した場合(S31,No)は、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、何らの処理も実行せず、そのまま特別利益処理(S14)を終了する。一方、入賞役の成立した入賞ラインに特別可変表示部が含まれていると判定した場合(S31,Yes)は、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、所定の利益を付与する(S32)。例えば、停止図柄「チェリー」を表示している特別可変表示部が入賞役「チェリー:チェリー:チェリー」が成立している入賞ライン上にある場合、所定の利益(+100コインの払い出し、配当を2倍にする、ボーナスゲームを開始する、など)を遊技者に与える。ここにいう「所定の利益」は、遊技において遊技者を有利にするものであればどのようなものでもよく、例えば、コインの付与、入賞確率の向上、ボーナスゲームの付与、フリーゲームの付与、などである。
その後、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、特別利益処理を終了し、制御を通常ゲーム処理(図5参照)に戻す。通常ゲーム処理に制御を戻すと、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、通常ゲーム処理を終了し、制御をさらにメイン処理(図4参照)に戻す。
なお、特別可変表示部が複数ある場合、入賞ライン上にある特別可変表示部の数が多ければ多いほど、所定の利益の内容が遊技者に有利になる(例えば、入賞ライン上にある特別可変表示部の数に応じて、付与されるコイン枚数が増大する、など)ように所定の利益の内容を設定してもよい。
[3.3.3.特別利益処理の第3の例]
つぎに、特別利益処理の第3の例を説明する。
特別利益処理の第3の例は、複数の特別可変表示部が設定若しくは指定された場合において、特別可変表示部が所定の位置関係、例えば隣接していることを条件として、所定の利益を遊技者に付与する処理である。「所定の位置関係」とは、複数の特別可変表示部が予め定めた位置関係、例えば同一列上にある、同一行上にある、対角線上にある、隣接している、などである。
図10に、特別利益処理の第3の例のフローチャートを示す。なお、ここでは「所定の位置関係」は、隣接していることとして特別利益処理の第3の例を説明する。また、「所定の利益」は前述の特別利益処理の第2の例において述べたところと同様であるが、ここではその一例として特別入賞ラインの設定を「所定の利益」として説明する。
特別利益処理の第3の例において、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、複数の特別可変表示部が隣接しているか否かを判定する(S41)。ここで、「隣接」するとは、縦横斜めのいずれかの方向において隣り合っていることをいう。
複数の特別可変表示部が隣接していないと判定した場合(S41、No)、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は何らの処理を実行することなくそのまま特別利益処理を終了する。一方、複数の特別可変表示部が隣接していると判定した場合(S41、Yes)、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、特別入賞ラインを設定する(S42)。特別入賞ラインは、通常の入賞ラインL1〜L8とは別の入賞ラインであって、例えば、可変表示部3A.3E,3Cを通過する、V字型の入賞ラインなどである。
スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、この特別入賞ラインについて、入賞の可否の判定、入賞役成立の有無の判定、入賞態様の判定(S43)を行い、入賞が成立している場合にはその配当を決定する。
入賞可否判定等(S43)を終了すると、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、特別利益処理を終了し、制御を通常ゲーム処理(図5参照)に戻す。通常ゲーム処理に制御を戻すと、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、通常ゲーム処理を終了し、制御をさらにメイン処理(図4参照)に戻す。
このような特別利益処理によれば、通常の入賞ラインに加えて特別入賞ラインにおいても、入賞の発生が成立しうるため、より有利な状態で遊技を行うことを可能にできる。
[3.3.4.特別利益処理の第4の例]
つぎに、特別利益処理の第4の例を説明する。
第4の例における特別利益処理は、特別可変表示部における図柄の可変表示の停止(停止図柄の表示)した時刻により定まる停止順番が所定の条件を満たした場合に、所定の利益を遊技者に付与する処理である。
前述のスクロール処理(S12)及び停止制御処理(S13)の実行により、各可変表示部3A〜3Iにおいて、それぞれ可変表示が終了し停止図柄が表示されるのであるが、この場合には、各可変表示部3A〜3Iの可変表示の停止は、必ずしも同時に行われるのではなく、各可変表示部3A〜3Iの可変表示の実行時間は、それぞれ独立して設定され、図柄の停止表示のタイミングも必ずしも同時とはならないように、停止制御処理(S13)が行われる。例えば、各可変表示部3A〜3Iにおけるスクロール表示が一斉に行われた後、停止制御処理(S13)において可変表示部3Bがまず最初に停止表示状態になり、次に、可変表示部3Fが停止状態になり、最後に可変表示部3Aが停止表示状態になり、その結果全可変表示部3A〜3Iが停止表示状態になる。各可変表示部の停止表示の順番がこれにより確定する。特別利益処理の第4の例は、この停止表示処理の順番に基づいて、所定の条件が満たされた場合には、所定の利益を付与することを内容としている。
ここで、「所定の条件」は、特別可変表示部の停止表示の順番に基づいて決定できる条件であればどのようなものでもよい。所定の条件の例を以下に掲げる。
(1) 特別可変表示部の停止表示の順番が最後である(複数の特別可変表示部が存在する場合には、いずれかの特別可変表示部の停止表示の順番が最後である)
(2) 特別可変表示部の停止表示の順番が所定の範囲内(例えば、1番目から3番目のいずれか)である
(3)特別可変表示部の停止表示の順番が所定の順番(例えば、偶数番目、奇数番目、N(Nは任意の整数)の倍数番目、など)である
また、「所定の利益」は、第2、第3の例において述べたように遊技において遊技者を有利にする利益であれば、どのようなものでもよいが、ここの例では、再抽選処理をおこなうことを所定の利益とする。再抽選処理とは、可変表示部における停止図柄を新たに抽選により決定し、決定した停止図柄が該当する可変表示部に最終的に表示されるように、スクロール処理(S12)、停止制御処理(S13)を行う処理である。
図11に、特別利益処理の第4の例のフローチャートを示す。
第4の例にかかる特別利益処理において、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、まず特別可変表示部の停止順番が所定の条件を満たしているか否かを判定する(S51)。
つぎに、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、上述した再抽選処理を行う(S52)。
最後に、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、再抽選処理(S52)により決定した、各可変表示部3A〜3Iにおける停止図柄に基づいて、各入賞ラインについて入賞の可否の判定、入賞役成立の有無の判定、入賞態様の判定(S22参照)を行い、入賞が成立している場合にはその配当を決定する(S53)。その結果、遊技者は再抽選処理(S52)実行前に得られていた配当に加えて、再抽選処理の結果得られた配当をさらに獲得できるという特別の利益を得られる。
入賞可否判定等(S53)を終了すると、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、特別利益処理を終了し、制御を通常ゲーム処理(図5参照)に戻す。通常ゲーム処理に制御を戻すと、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、通常ゲーム処理を終了し、制御をさらにメイン処理(図4参照)に戻す。
なお、上記の再抽選処理(S52)を以下のように変形しても、本発明は成立する。
(1)再抽選前に入賞が成立していた場合に、再抽選前に成立した入賞に対応する配当と、再抽選後に成立した入賞に対応する配当の双方を遊技者に支払うようにしてもよい。再抽選前に成立した入賞の配当が、再抽選後に成立した入賞の配当より高額な場合もあるため、そのような場合に遊技者を不利にしないようにするためである。さらに、再抽選前に成立した入賞の配当と再抽選後に成立した入賞の配当とを、遊技者が選択することができるようにしてもよい。
(2)再抽選処理の回数は1回に限られる必要はなく、1回の特別利益処理(S14)において複数回の再抽選処理(S52)、入賞可否判定など(S53)を行うようにしてもよい。各再抽選処理の実行ごとに配当を支払うようにしてもよい。また、1回の特別利益処理において再抽選処理を実行する回数を抽選やその他の方法により、ランダムに決定するようにしても構わない。
(3)再抽選処理をおこなう場合、可変表示部3A〜3I全部又は一部について、通常ゲーム処理(S2)において用いた図柄決定テーブル、及び/又は停止テーブルとは異なる図柄決定テーブル、及び/又は停止テーブルを用いてスクロール処理(S12)及び停止制御処理(S13)を行うようにしてもよい。すなわち、通常ゲームにおいて用いられる図柄列とは異なる図柄列を有するリール(再抽選用リールと呼ぶ)を用いて、再抽選を行うのである。
例えば、再抽選処理実行の直前において、特別可変表示部を除く各可変表示部3A〜3Iに表示された停止図柄のみ(空白は含んでいてもよい)で構成される図柄列となるような、図柄決定テーブル、及び/又は停止テーブルを用いてスクロール処理(S12)及び停止制御処理(S13)を行うようにしてもよい。例えば、特別可変表示部を除く各可変表示部3A〜3Iに表示された停止図柄が「Wildジョーカー」図柄、空白図柄であれば、「Wildジョーカー」図柄及び空白図柄のみで構成される図柄列を有するリールが回転しているように、各可変表示部3A〜3Iにおける図柄の可変表示及び停止表示を行うようにする。
なお、再抽選用リールによる図柄の可変表示・停止表示を行う可変表示部は、必ずしもすべての可変表示部3A〜3Iでなくともよく、遊技者により指定されたもの、スロットマシン1がランダムに定めたものに限ってもかまわない。
図4に戻り、メイン処理の説明を再開する。
通常ゲーム処理(S2)が終了するとステップ3に進み、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は移行判定手段として作動して、通常ゲーム抽選処理(S10)又は特別利益処理(S52)における図柄決定処理の結果から、遊技態様を通常遊技態様から特別遊技態様であるボーナスゲームに移行させる条件である移行条件が成立しているか否かを判定する移行可否判定を行う(S3)。
そして、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は移行条件が成立したと判定したとき移行可と判定する。移行条件は、例えば、可変表示部3Eの停止図柄が「Wildジョーカー」92であるとき、などである。このほか、移行条件は、所定の図柄の組合せによって成立するようにしてもよい。
上記の例による移行条件が成立したと判定される場合(S3、Yes)には、メインディスプレイ3には可変表示部3Eの停止図柄として「Wildジョーカ」92が表示される画像(センタージョー力一画像)と、「GET THE SPECIAL BONUS!!」とのメッセージを示す画像が表示される。一方で、メインCPU32が移行手段として作動し、遊技態様を特別遊技態様に移行させる。そして、遊技態様が特別遊技態様に移行すると処理がステップ4に進み、ボーナスゲーム処理(S4)が行われる。
[3.4.ボーナスゲーム処理]
図12に、ボーナスゲーム処理の一例を示すフローチャートを掲げる。
この例では、ボーナスゲームは所定回数(例えば10回)のフリーゲームであるものとして、ボーナスゲーム処理の説明を行うが、本発明にかかるスロットマシン1が提供するボーナスゲームは、かかるフリーゲームに限定される趣旨ではなく、遊技者に有利となる特別遊技を提供するゲームであれば、どのようなゲームをボーナスゲームとして提供しても、本発明は成立する。
ボーナスゲーム処理(S4)が開始されると、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、ボーナスゲーム抽選処理(S61)、可変表示部指定処理(S62),ボーナスゲームスクロール処理(S63)、ボーナスゲーム停止制御処理(S64),特別利益処理(S65)を順番に実行する。ボーナスゲーム抽選処理(S61)から特別利益処理(S65)までを行うことで、一回のフリーゲーム実行が完了する。
これらボーナスゲーム抽選処理(S61)、可変表示部指定処理(S62),ボーナスゲームスクロール処理(S63)、ボーナスゲーム停止制御処理(S64),特別利益処理(S65)の具体的な処理内容は、通常ゲーム処理(S2)の通常ゲーム抽選処理(S61)、可変表示部指定処理(S62),スクロール処理(S63)、停止制御処理(S64),特別利益処理(S65)と同様なのでこれら処理の具体的内容の説明はここでは省略する。
さて、特別利益処理(S65)の後、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、所定回数のフリーゲームが実行されているか否かを判定する(S66)。所定回数のフリーゲームが実行されていると判定した場合(S66、Yes)、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、ボーナスゲーム処理を終了し、制御をメイン処理に戻す。一方、所定回数のフリーゲームが実行されていないと判定した場合(S66、No)、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、ボーナスゲーム処理を継続して残り回数のフリーゲームを実行するように、ボーナスゲーム抽選処理(S61)に戻り、ボーナスゲーム処理を継続する。
[4.メインディスプレイの表示画面例]
つぎに、スロットマシン1の動作例の説明として、メインディスプレイ3に表示される画面例、特に可変表示部3A〜3Iにおける表示例について説明する。
図13は、通常ゲーム処理におけるメインディスプレイ3に表示される画面(図6参照)の部分拡大図であって、可変表示領域30を示す図である。図13に示す画面例は、先のゲームが終了して後であって、スクロール処理(S12)が開始される前の可変表示領域30の表示例である。この画面例では、可変表示部3A〜3Iのそれぞれには先のゲームにおける停止図柄が表示されたままになっている。
図14は、図13の状態の後にスクロール処理(S12)が開始された状態の画面例を示す。各可変表示部内では、図柄の可変表示(スクロール表示)が行われる。可変表示部3A〜3I内に図示した矢印は、可変表示(スクロール表示)が実行中であることを示している。
図15は、可変表示部指定処理(S11)において特別可変表示部として指定された可変表示部であることを遊技者に通知する画面例を示す。この例では、可変表示部3Aが特別可変表示部として指定されたものとする。メインディスプレイ3では、可変表示部3Aが特別可変表示部として指定されたことを通知するため、可変表示部3Aを囲う枠1501が表示されている。この枠1501により、遊技者は特別可変表示部の発生及びそれがどの可変表示部であるかを認識できるようになる。なお、図13から図15において、枠1501の表示をスクロール処理(S12)開始後に行うものとして図示したが、枠1501の表示をスクロール処理(S12)開始前から行うようにしても、構わない。
図16に、図15のスクロール処理に続いて停止制御処理(S13)が行われて、各可変表示部3A〜3Iに停止図柄が表示された画面例を示す。
図16に示す例では、いずれの入賞ラインL1〜L8においても、入賞となる図柄の組み合わせは成立していない。但し、先に述べた特別利益処理(S14)の第1の例(図8参照)においては、特別可変表示部である可変表示部3Aの図柄「チェリー」は、図柄役割変更処理(S21)によって、オールマイティ図柄「Wildジョーカー」として扱われるため、入賞ラインL2について、入賞役「シングルバー;シングルバー;シングルバー」が成立しているものとして判定される。その結果、遊技者は特別利益として入賞役「シングルバー;シングルバー;シングルバー」に対応する配当を得ることができる。
次に、前述した特別利益処理の第2の例(図9参照)における、画面例について説明する。図17は、特別利益処理の第2の例(図9参照)における画面例であって、図15に示す状態に続いて、メインディスプレイ3に表示される画面例である。
この例では、特別可変表示部である可変表示部3Aに停止表示される図柄は、「シングルバー」であって、入賞ラインL2について、入賞役「シングルバー;シングルバー;シングルバー」が成立している。
そのため、特別利益を付与する条件である、入賞が成立した(当選した)入賞ライン上に特別可変表示部が含まれるという条件が成立している。従って、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、所定利益付与(図9;S32参照)を行い、遊技者に所定の利益(例えば、コイン100枚の払出)を、入賞役「シングルバー;シングルバー;シングルバー」の配当とは別に付与する。
次に、前述した特別利益処理の第3の例(図10参照)における、画面例について説明する。図18は、特別利益処理の第3の例における画面例であって、図15に示す状態に続いて、メインディスプレイ3に表示される画面例である。
図18に示す特別利益処理の第3の例では、2つの特別可変表示部が指定されている。すなわち、可変表示部3A、及び可変表示部3Bが特別可変表示部として選択されており、それぞれ特別可変表示部であることを示す枠1501および1502によって囲まれて表示されている。
この例では、特別利益処理の第3の例における特別利益の付与条件である、特別可変表示部が隣接していることという条件が満たされている。その結果、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、特別入賞ライン設定(図10;S42)を行う。図18に示す例においては、可変表示部3A、3E、3Cを通過するV字型の特別入賞ラインL9が、通常の入賞ラインL1〜L8に加えて設定されている。この例では、特別入賞ラインL9について、入賞役「ダブルバー;ダブルバー;ダブルバー」が成立している。スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、入賞可否判定など(S43)を行い、特別入賞ラインL9について成立した入賞役「ダブルバー;ダブルバー;ダブルバー」に対応する配当を遊技者に払い出す。
また、特別入賞ライン設定では、特別可変表示部が3つ以上成立した場合に、特別利益付与である特別入賞ライン設定を行うようにしてもよい。一例としては、可変表示部3A,3C,3Eが特別可変表示部として選択された場合に、この3つの特別可変表示部からなるラインを特別入賞ラインとして設定するようにしてもよい。また、可変表示部3A,3B,3C,3Eの4つの可変表示部が特別可変表示部として選択された場合には、可変表示部3A,3B,3Cで構成される特別入賞ラインと、可変表示部3A,3E,3Cで構成される特別入賞ラインとの2本の特別入賞ラインが設定されるようにしてもよい。
次に、前述した特別利益処理の第4の例(図11参照)における、画面例について説明する。図19は、特別利益処理の第4の例における画面例であって、図15に示す状態に続いて、メインディスプレイ3に表示される画面例である。
図19に示す例では、特別可変表示部として選択された可変表示部3Aを除いて、停止図柄の表示が完了しており、特別可変表示部として選択された可変表示部3Aについては、スクロール表示が継続しており、特別可変表示部として選択された可変表示部3Aの停止表示が最後になったものとする。特別可変表示部として選択された可変表示部3Aについて最後に停止表示が行われた後の画面状態は、図16に示す画面例と同一になったものとする。
先に述べたように、特別利益処理の第4の例においては、特別可変表示部の停止順番が所定の条件を満たしている場合には、スロットマシン1、より詳しくはメインCPU32は、再抽選処理(図11;S52)を実行する。図20は、再抽選処理(S52)によって、再抽選結果にもとづいてスクロール処理が実行されている画面例である。この例では、特別可変表示部である可変表示部3A以外の可変表示部3B〜3Iについて、スクロール表示が為されている様子を示している。これらのスクロール表示が終了すると、再抽選の結果決定した停止図柄が各可変表示部3B〜3Iに表示され、これら停止図柄に応じた入賞可否判定などがおこなわれ(S53)、入賞が成立している場合には配当の払い出しがおこなわれることとなる。
[5.変形例など、その他]
上記の実施の形態は以下のように変形されてもよい。
(1)上述の実施形態では、可変表示部を9つ設けていたが、可変表示部の個数は9つに限定されることはなく、3個や5個でもよい。また、個数に応じて、可変表示部を横に1列に並べて1行で表示するようにしてもよい(例えば3つの場合)。
(2)上記実施の形態では、通常ゲーム処理(S2)又はボーナスゲーム処理(S4)を行うごとに、新たに特別可変表示部が指定されるものとして説明したが、このような特別可変表示部の扱いに本発明は限定されない。一度指定された特別可変表示部は、継続して特別可変表示部として扱われるようにしても構わない。例えば、所定回数の通常ゲーム処理においては、同一の可変表示部を継続して特別可変表示部として扱うようにしても構わない。この同一の可変表示部を継続させる条件としては、特別可変表示部の発生後、所定回数の通常ゲーム終了までとしてもよいし、所定回数の入賞が発生するまでとしてもよい。あるいは、指定した可変表示部に所定の図柄(例えば、チェリー)が所定回数(例えば3回)停止表示されるまでとしてもよい。
また、継続する回数は所定の条件の成立により増加するようにしてもよい。例えば、特別可変表示部に「Wildジョーカー」図柄が停止図柄として表示されることを条件として、継続回数を10回増加させるなどとしてもよい。
本発明の実施の形態にかかる遊技機であるスロットマシンの全体構成を示す斜視図 スロットマシン内部の制御系の構成例を中心に示すブロック図 画像制御回路の内部構成の一例を示すブロック図 スロットマシンのゲーム開始から終了までの動作手順であるメイン処理を示すフローチャート 通常ゲーム処理の動作手順を示すフローチャート 停止テーブルの例を示す図 スロットマシンが表示するゲーム画面の構成例を示す図 特別利益処理の第1の例を示すフローチャート 特別利益処理の第2の例のフローチャート 特別利益処理の第3の例のフローチャート 特別利益処理の第4の例のフローチャート ボーナスゲーム処理の一例を示すフローチャート 通常ゲーム処理におけるメインディスプレイに表示される画面の部分拡大図 図13の状態の後にスクロール処理が開始された状態の画面例を示す図 可変表示部指定処理において特別可変表示部として指定された可変表示部であることを遊技者に通知する画面例を示す図 図15のスクロール処理に続いて停止制御処理が行われて、各可変表示部に停止図柄が表示された画面例を示す図 特別利益処理の第2の例における画面例を示す図 特別利益処理の第3の例における画面例を示す図 特別利益処理の第4の例における画面例を示す図 再抽選処理によって、再抽選結果にもとづいてスクロール処理が実行されている画面例を示す図
符号の説明
1…スロットマシン、3…メインディスプレイ
4…サブディスプレイ、3A〜3I…可変表示部
31…マイクロコンピュータ、32…メインCPU
33…RAM、34…ROM
71…画像制御回路、92…Wildジョーカー

Claims (8)

  1. 図柄列を可変表示させ、その後可変表示を停止させて停止図柄を表示する複数の可変表示部と、
    前記複数の可変表示部に表示させる停止図柄を決定するための抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段で抽選された停止図柄に基づいて、前記複数の可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むか否かを判定する判定手段と、
    前記複数の可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むと前記判定手段が判定した場合、その入賞役に応じた配当を払出す払出手段と、
    前記複数の可変表示部の少なくとも一つを特別可変表示部に指定する指定手段と、
    前記指定手段により指定された特別可変表示部に基づいて、遊技者を有利にする利益である特別利益を付与する特別利益付与手段と
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記特別利益付与手段は、前記特別可変表示部の停止図柄を所定の図柄に置き換え、前記判定手段は、前記所定の図柄及び可変表示部の停止図柄に基づいて、前記所定の図柄及び可変表示部の停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記所定の図柄は遊技者に選択させた図柄である、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記可変表示部に表示された停止図柄が入賞役を構成する図柄組み合わせを含むと前記判定手段が判定した場合において、前記特別可変表示部に表示された停止図柄が前記入賞役を構成する図柄組み合わせに含まれる場合、前記特別利益付与手段は前記特別利益を付与する、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  5. 前記特別利益付与手段は、前記特別可変表示部を含む可変表示部の図柄停止態様が所定の条件を満たす場合、前記抽選手段に停止図柄の再抽選を行わせることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  6. 前記停止図柄の再抽選は、特別可変表示部を除いた可変表示部の停止図柄のみを用いて行われることを特徴とする、請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記指定手段が複数の特別可変表示部を指定した場合であって、指定された複数の特別可変表示部が予め定めた位置関係にある場合、前記特別利益付与手段は前記特別利益を付与する、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  8. 前記特別利益は、入賞ラインとは異なる特別入賞ラインを設けることであることを特徴とする、請求項7に記載の遊技機。
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