JP2008089146A - 無段変速機の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

無段変速機の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】燃費の悪化およびベルトの耐久性の悪化を小さくする。
【解決手段】ECUは、フットブレーキスイッチがオンであって(S100にてYES)、フットブレーキスイッチがオンになってからの経過時間がしきい値T(0)未満であると(S106にてNO)、フットブレーキスイッチがオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)よりも大きい値P(ON)まで、ベルト挟圧力を増大するステップ(S110)と、フットブレーキスイッチがオンになってからの経過時間がしきい値以上であると(S106にてYES)、通常値P(OFF)と同じ値まで、ベルト挟圧力を漸減するステップ(S108)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、無段変速機の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、無段変速機の伝動ベルトに付与する挟圧力を制御する技術に関する。
従来より、溝幅が可変の一対のプーリに伝動ベルトを巻き掛けた無段変速機が知られている。このような無段変速機においては、伝動ベルトが滑らないような挟圧力が伝動ベルトに付与される。ところが、たとえば車両の急制動時においては、無段変速機の出力回転数が急低下されるため、伝動ベルトに伝達されるトルクが過大になる。そのため、伝動ベルトが滑り得る。急制動時における伝動ベルトの滑りを防止するために、急制動時に伝動ベルトに付与する挟圧力を増大する技術がある。
特開平8−210450号公報(特許文献1)は、Vベルト式無段変速機におけるライン圧を、車両の制動時において過不足なく適正に制御し得るライン圧制御装置を開示する。特許文献1に記載のライン圧制御装置は、Vベルトを巻き掛けした一対のプーリのうち、一方のプーリの可動フランジにライン圧を作用させ、他方のプーリの可動フランジには、ライン圧を変速制御弁により減圧して得た変速制御圧を作用させ、変速制御圧とライン圧との差圧により変速比を無段階に制御するようにしたVベルト式無段変速機を搭載した車両の制動中を検知する制動検知部と、Vベルト式無段変速機の実変速比を演算する変速比演算部と、車両の制動中はライン圧を実変速比に応じて決定した値に上昇させる制動時ライン圧上昇部とを含む。
この公報に記載のライン圧制御装置によれば、車両制動中は、ライン圧が、無段変速機の実変速比に応じて決定した値に上昇される。よって、車両の制動中この制動により車輪が急減速される場合でも、Vベルトが滑らないようにライン圧を制御することができる。そのため、Vベルトの耐久性が低下するのを防止することができる。
特開平8−210450号公報
しかしながら、特開平8−210450号公報に記載のライン圧制御装置においては、制動中はライン圧が増大されることから、緩制動時であっても、ベルトの挟圧力が増大される。ところが、緩制動時には、ベルトに過大なトルクが入力されないことから、ベルトに付与する挟圧量を増大する必要はない。したがって、燃費およびベルトの耐久性に関して不利である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、燃費の悪化およびベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる無段変速機の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る無段変速機の制御装置は、溝幅が可変の一対のプーリと、一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御装置である。この制御装置は、車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するための手段と、ブレーキスイッチがオンになってからの経過時間を計測するための手段と、計測された経過時間が予め定められた時間以上になった場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するための制御手段とを含む。第8の発明に係る無段変速機の制御方法は、第1の発明に係る無段変速機の制御装置と同様の要件を備える。
第1または第8の発明によると、車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に伝動ベルトに付与する挟圧力が増大される。ブレーキスイッチがオンになってからの経過時間が計測される。車両の急制動時においては、ブレーキ操作が長時間行なわれないことから、ブレーキ操作が長時間行なわれた場合、車両が緩制動された状態であるといえる。そこで、計測された経過時間が予め定められた時間以上になった場合に、増大された挟圧力が減少するように制御される。これにより、車両の緩制動時においては、ベルトの挟圧力を減少させることができる。そのため、必要以上の挟圧力がベルトに付与されることを抑制することができる。その結果、燃費の悪化およびベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる無段変速機の制御装置または制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る無段変速機の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、予め定められた時間は、車速が低い場合は高い場合に比べて短い時間に設定される。第9の発明に係る無段変速機の制御方法は、第2の発明に係る無段変速機の制御装置と同様の要件を備える。
第2または第9の発明によると、車速が低いほど、ブレーキ操作がなされてから車両が停止するまでに必要な時間が短いため、ブレーキスイッチがオンになってからの経過時間と比較するために定められる時間は、車速が低い場合は高い場合に比べて短い時間に設定される。これにより、車速に応じた適切な時間を設定することができる。
第3の発明に係る無段変速機の制御装置においては、第1または2の発明の構成に加え、制御手段は、増大された挟圧力が漸減するように制御するための手段を含む。第10の発明に係る無段変速機の制御方法は、第3の発明に係る無段変速機の制御装置と同様の要件を備える。
第3または第10の発明によると、増大された挟圧力が漸減される。これにより、車両の制動時に起こり得る伝動ベルトの滑りを抑制しつつ、挟圧力を減少させることができる。そのため、ベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる。
第4の発明に係る無段変速機の制御装置は、溝幅が可変の一対のプーリと、一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御装置である。この制御装置は、車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するための手段と、車両の減速度に基づいて、車両が急制動状態であるか否かを判定するための手段と、ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するための制御手段とを含む。第11の発明に係る無段変速機の制御方法は、第4の発明に係る無段変速機の制御装置と同様の要件を備える。
第4または第11の発明によると、車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に伝動ベルトに付与する挟圧力が増大される。車両の減速度に基づいて、車両が急制動状態であるか否かが判定される。ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少するように制御される。これにより、車両の緩制動時においては、ベルトの挟圧力を減少させることができる。そのため、必要以上の挟圧力がベルトに付与されることを抑制することができる。その結果、燃費の悪化およびベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる無段変速機の制御装置または制御方法を提供することができる。
第5の発明に係る無段変速機の制御装置は、溝幅が可変の一対のプーリと、一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御装置である。この制御装置は、車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するための手段と、ブレーキ操作量に基づいて、車両が急制動状態であるか否かを判定するための手段と、ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するための制御手段とを含む。第12の発明に係る無段変速機の制御方法は、第5の発明に係る無段変速機の制御装置と同様の要件を備える。
第5または第12の発明によると、車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に伝動ベルトに付与する挟圧力が増大される。ブレーキ操作量に基づいて、車両が急制動状態であるか否かが判定される。ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少される。これにより、車両の緩制動時においては、ベルトの挟圧力を減少させることができる。そのため、必要以上の挟圧力がベルトに付与されることを抑制することができる。その結果、燃費の悪化およびベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる無段変速機の制御装置または制御方法を提供することができる。
第6の発明に係る無段変速機の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加え、制御手段は、ブレーキスイッチがオフであるときに伝動ベルトに付与される挟圧力まで、増大された挟圧力が減少するように制御するための手段を含む。第13の発明に係る無段変速機の制御方法は、第6の発明に係る無段変速機の制御装置と同様の要件を備える。
第6または第13の発明によると、ブレーキスイッチがオフであるときに伝動ベルトに付与される挟圧力まで、増大された挟圧力が減少される。これにより、燃費の悪化およびベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる。
第7の発明に係る無段変速機の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加え、制御手段は、ブレーキスイッチがオフであるときに伝動ベルトに付与される挟圧力よりも高い挟圧力まで、増大された挟圧力が減少するように制御するための手段を含む。第14の発明に係る無段変速機の制御方法は、第7の発明に係る無段変速機の制御装置と同様の要件を備える。
第7または第14の発明によると、ブレーキスイッチがオフであるときに伝動ベルトに付与される挟圧力よりも高い挟圧力まで、増大された挟圧力が減少される。これにより、燃費の悪化およびベルトの耐久性の悪化を小さくすることができるとともに、ブレーキの操作量が増大して急制動に転じた場合には、ベルトの滑りを小さくすることができる。
第15の発明に係るプログラムは、第8〜14のいずれかの発明に係る無段変速機の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムであって、第16の発明に係る記録媒体は、第8〜14のいずれかの発明に係る無段変速機の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
第15または第16の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第8〜14のいずれかの発明に係る無段変速機の制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両に搭載された駆動装置100のエンジン200の出力は、トルクコンバータ300および前後進切換装置400を介して、ベルト式無段変速機500に入力される。ベルト式無段変速機500の出力は、減速歯車600および差動歯車装置700に伝達され、左右の駆動輪800へ分配される。駆動装置100は、後述するECU(Electronic Control Unit)900により制御される。本実施の形態に係る制御装置は、たとえばECU900のROM(Read Only Memory)930に記憶されたプログラムをECU900が実行することにより実現される。
トルクコンバータ300は、エンジン200のクランク軸に連結されたポンプ翼車302と、タービン軸304を介して前後進切換装置400に連結されたタービン翼車306とから構成されている。ポンプ翼車302およびタービン翼車306の間にはロックアップクラッチ308が設けられている。ロックアップクラッチ308は、係合側油室および解放側油室に対する油圧供給が切換えられることにより、係合または解放されるようになっている。
ロックアップクラッチ308が完全係合させられることにより、ポンプ翼車302およびタービン翼車306は一体的に回転させられる。ポンプ翼車302には、ベルト式無段変速機500を変速制御したり、ベルト挟圧力を発生させたり、各部に潤滑油を供給したりするための油圧を発生する機械式のオイルポンプ310が設けられている。
前後進切換装置400は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。トルクコンバータ300のタービン軸304はサンギヤ402に連結されている。ベルト式無段変速機500の入力軸502はキャリア404に連結されている。キャリア404とサンギヤ402とはフォワードクラッチ406を介して連結されている。リングギヤ408は、リバースブレーキ410を介してハウジングに固定される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は油圧シリンダによって摩擦係合させられる。フォワードクラッチ406の入力回転数は、タービン軸304の回転数、すなわちタービン回転数NTと同じである。
フォワードクラッチ406が係合させられるとともに、リバースブレーキ410が解放されることにより、前後進切換装置400は前進用係合状態となる。この状態で、前進方向の駆動力がベルト式無段変速機500に伝達される。リバースブレーキ410が係合させられるとともにフォワードクラッチ406が解放されることにより、前後進切換装置400は後進用係合状態となる。この状態で、入力軸502はタービン軸304に対して逆方向へ回転させられる。これにより、後進方向の駆動力がベルト式無段変速機500に伝達される。フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410が共に解放されると、前後進切換装置400は動力伝達を遮断するニュートラル状態になる。
ベルト式無段変速機500は、入力軸502に設けられたプライマリプーリ504と、出力軸506に設けられたセカンダリプーリ508と、これらのプーリに巻き掛けられた伝動ベルト510とから構成される。各プーリと伝動ベルト510との間の摩擦力を利用して、動力伝達が行われる。
各プーリは溝幅が可変であるように、油圧シリンダから構成されている。プライマリプーリ504の油圧シリンダの油圧が制御されることにより、各プーリの溝幅が変化する。これにより、伝動ベルト510の掛かり径が変更され、変速比GR(=プライマリプーリ回転数NIN/セカンダリプーリ回転数NOUT)が連続的に変化させられる。
図2に示すように、ECU900には、エンジン回転数センサ902、タービン回転数センサ904、車速センサ906、スロットル開度センサ908、冷却水温センサ910、油温センサ912、アクセル開度センサ914、フットブレーキスイッチ916、ポジションセンサ918、プライマリプーリ回転数センサ922およびセカンダリプーリ回転数センサ924が接続されている。
エンジン回転数センサ902は、エンジン200の回転数(エンジン回転数)NEを検出する。タービン回転数センサ904は、タービン軸304の回転数(タービン回転数)NTを検出する。車速センサ906は、車速Vを検出する。スロットル開度センサ908は、電子スロットルバルブの開度θ(TH)を検出する。冷却水温センサ910は、エンジン200の冷却水温T(W)を検出する。油温センサ912は、ベルト式無段変速機500などの油温T(C)を検出する。アクセル開度センサ914は、アクセルペダルの開度A(CC)を検出する。フットブレーキスイッチ916は、フットブレーキの操作の有無を検出する。ブレーキペダルの操作がなされると、フットブレーキスイッチ916がオンになる。ブレーキペダルの操作がなされないと、フットブレーキスイッチ916がオフになる。
ポジションセンサ918は、シフトポジションと対応する位置に設けられた接点がONであるかOFFであるかを判別することにより、シフトレバー920のポジションP(SH)を検出する。プライマリプーリ回転数センサ922は、プライマリプーリ504の回転数NINを検出する。セカンダリプーリ回転数センサ924は、セカンダリプーリ508の回転数NOUTを検出する。各センサの検出結果を表す信号が、ECU900に送信される。タービン回転数NTは、フォワードクラッチ406が係合された前進走行時にはプライマリプーリ回転数NINと一致する。車速Vは、セカンダリプーリ回転数NOUTと対応した値になる。したがって、車両が停車状態にあり、かつフォワードクラッチ406が係合された状態では、タービン回転数NTは0となる。
ECU900は、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび入出力インターフェースなどを含む。CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って信号処理を行なう。これにより、エンジン200の出力制御、ベルト式無段変速機500の変速制御、ベルト挟圧力制御、フォワードクラッチ406の係合/解放制御およびリバースブレーキ410の係合/解放制御などを実行する。
エンジン200の出力制御は電子スロットルバルブ1000、燃料噴射装置1100、点火装置1200などによって行なわれる。ベルト式無段変速機500の変速制御、ベルト挟圧力制御、フォワードクラッチ406の係合/解放制御およびリバースブレーキ410の係合/解放制御は、油圧制御回路2000によって行なわれる。
図3を参照して、油圧制御回路2000の一部について説明する。オイルポンプ310が発生した油圧は、ライン圧油路2002を介してプライマリレギュレータバルブ2100、モジュレータバルブ(1)2310およびモジュレータバルブ(3)2330に供給される。
プライマリレギュレータバルブ2100には、SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210のいずれか一方から選択的に制御圧が供給される。本実施の形態において、SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210の両方は、ノーマルオープン(非通電時に出力される油圧が最大になる)のソレノイドバルブである。なお、SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210がノーマルクローズ(非通電時に出力される油圧が最小(「0」)になる)であるようにしてもよい。
プライマリレギュレータバルブ2100のスプールは、供給された制御圧に応じて上下に摺動する。これにより、オイルポンプ310で発生した油圧がプライマリレギュレータバルブ2100により調圧(調整)される。プライマリレギュレータバルブ2100により調圧された油圧がライン圧PLとして用いられる。本実施の形態においては、プライマリレギュレータバルブ2100に供給される制御圧が高いほど、ライン圧PLがより高くなる。なお、プライマリレギュレータバルブ2100に供給される制御圧が高いほど、ライン圧PLがより低くなるようにしてもよい。
SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210には、ライン圧PLを元圧としてモジュレータバルブ(3)2330により調圧された油圧が供給される。
SLTリニアソレノイドバルブ2200およびSLSリニアソレノイドバルブ2210は、ECU900から送信されたデューティ信号によって決まる電流値に応じて制御圧を発生させる。
SLTリニアソレノイドバルブ2200の制御圧(出力油圧)およびSLSリニアソレノイドバルブ2210の制御圧(出力油圧)うち、プライマリレギュレータバルブ2100へ供給される制御圧は、コントロールバルブ2400により選択される。
コントロールバルブ2400のスプールが図3において(A)の状態(左側の状態)にある場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200からプライマリレギュレータバルブ2100へ制御圧が供給される。すなわち、SLTリニアソレノイドバルブ2200の制御圧に応じて、ライン圧PLが制御される。
コントロールバルブ2400のスプールが図3において(B)の状態(右側の状態)にある場合、SLSリニアソレノイドバルブ2210からプライマリレギュレータバルブ2100へ制御圧が供給される。すなわち、SLSリニアソレノイドバルブ2210の制御圧に応じて、ライン圧PLが制御される。
なお、コントロールバルブ2400のスプールが図3において(B)の状態にある場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200の制御圧は、後述するマニュアルバルブ2600に供給される。
コントロールバルブ2400のスプールは、スプリングにより一方向へ付勢される。このスプリングの付勢力に対向するように、変速制御用デューティソレノイド(1)2510および変速制御用デューティソレノイド(2)2520から油圧が供給される。
変速制御用デューティソレノイド(1)2510および変速制御用デューティソレノイド(2)2520の両方からコントロールバルブ2400に油圧が供給された場合、コントロールバルブ2400のスプールは図3において(B)の状態になる。
変速制御用デューティソレノイド(1)2510および変速制御用デューティソレノイド(2)2520の少なくともいずれか一方からコントロールバルブ2400に油圧が供給されていない場合、コントロールバルブ2400のスプールは、スプリングの付勢力により図3において(A)の状態になる。
変速制御用デューティソレノイド(1)2510および変速制御用デューティソレノイド(2)2520には、モジュレータバルブ(4)2340により調圧された油圧が供給される。モジュレータバルブ(4)2340は、モジュレータバルブ(3)2330から供給された油圧を一定の圧力に調圧する。
モジュレータバルブ(1)2310は、ライン圧PLを元圧として調圧された油圧を出力する。モジュレータバルブ(1)2310から出力された油圧は、セカンダリプーリ508の油圧シリンダに供給される。セカンダリプーリ508の油圧シリンダには、伝動ベルト510が滑りを生じないような油圧が供給される。
モジュレータバルブ(1)2310には、軸方向へ移動可能なスプールおよびそのスプールを一方へ付勢するスプリングが設けられている。モジュレータバルブ(1)2310は、ECU900によりデューティ制御されるSLSリニアソレノイドバルブ2210の出力油圧をパイロット圧として、モジュレータバルブ(1)2310に導入されるライン圧PLを調圧する。モジュレータバルブ(3)により調圧された油圧は、セカンダリプーリ508の油圧シリンダに供給される。モジュレータバルブ(1)2310からの出力油圧に応じてベルト挟圧力が増減させられる。
SLSリニアソレノイドバルブ2210は、アクセル開度A(CC)および変速比GRをパラメータとしたマップに従い、ベルト滑りが生じないベルト挟圧力になるように制御される。具体的には、SLSリニアソレノイドバルブ2210に対する励磁電流をベルト挟圧力に対応するデューティ比で制御する。本実施の形態においては、加減速時などに伝達トルクが急に変化する場合には、ベルト挟圧力を増大補正してベルト滑りが抑制される。
セカンダリプーリ508の油圧シリンダに供給される油圧は、プレッシャセンサ2312により検知される。
図4を参照して、マニュアルバルブ2600について説明する。マニュアルバルブ2600は、シフトレバー920の操作に従って機械的に切換えられる。これにより、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は係合させられたり、解放させられたりする。
シフトレバー920は、駐車用の「P」ポジション、後進走行用の「R」ポジション、動力伝達を遮断する「N」ポジション、前進走行用の「D」ポジションおよび「B」ポジションへ操作される。
「P」ポジションおよび「N」ポジションでは、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410内の油圧は、マニュアルバルブ2600からドレンされる。これにより、フォワードクラッチ406およびリバースブレーキ410は解放される。
「R」ポジションでは、マニュアルバルブ2600からリバースブレーキ410に油圧が供給される。これによりリバースブレーキ410が係合させられる。一方、フォワードクラッチ406内の油圧がマニュアルバルブ2600からドレンされる。これによりフォワードクラッチ406が解放される。
コントロールバルブ2400が図4において(A)の状態(左側の状態)にある場合、図示しないモジュレータバルブ(2)から供給されたモジュレータ圧PMが、コントロールバルブ2400を介してマニュアルバルブ2600に供給される。このモジュレータ圧PMによりリバースブレーキ410が係合状態に保持される。
コントロールバルブ2400が図4において(B)の状態(右側の状態)にある場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200により調圧された油圧が、マニュアルバルブ2600に供給される。SLTリニアソレノイドバルブ2200により油圧を調圧することにより、リバースブレーキ410が緩やかに係合され、係合時のショックが抑制される。
「D」ポジションおよび「B」ポジションでは、マニュアルバルブ2600からフォワードクラッチ406に油圧が供給される。これによりフォワードクラッチ406が係合させられる。一方、リバースブレーキ410内の油圧がマニュアルバルブ2600からドレンされる。これによりリバースブレーキ410が解放される。
コントロールバルブ2400が図4において(A)の状態(左側の状態)にある場合、図示しないモジュレータバルブ(2)から供給されたモジュレータ圧PMが、コントロールバルブ2400を介してマニュアルバルブ2600に供給される。このモジュレータ圧PMによりフォワードクラッチ406が係合状態に保持される。
コントロールバルブ2400が図4において(B)の状態(右側の状態)にある場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200により調圧された油圧が、マニュアルバルブ2600に供給される。SLTリニアソレノイドバルブ2200により油圧を調圧することにより、フォワードクラッチ406が緩やかに係合され、係合時のショックが抑制される。
SLTリニアソレノイドバルブ2200は、通常はコントロールバルブ2400を介してライン圧PLを制御する。SLSリニアソレノイドバルブ2210は、通常はモジュレータバルブ(1)2310を介してベルト挟圧力を制御する。
一方、シフトレバー920が「D」ポジションである状態で車両が停止した(車速が「0」になった)という条件を含むニュートラル制御実行条件が成立した場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200は、フォワードクラッチ406の係合力が低下するように、フォワードクラッチ406の係合力を制御する。SLSリニアソレノイドバルブ2210は、モジュレータバルブ(1)2310を介してベルト挟圧力を制御するとともに、SLTリニアソレノイドバルブ2200に代わって、ライン圧PLを制御する。
シフトレバー920が「N」ポジションから「D」ポジションまたは「R」ポジションへ操作されるガレージシフトが行なわれた場合、SLTリニアソレノイドバルブ2200は、フォワードクラッチ406もしくはリバースブレーキ410が緩やかに係合するように、フォワードクラッチ406もしくはリバースブレーキ410の係合力を制御する。SLSリニアソレノイドバルブ2210は、モジュレータバルブ(1)2310を介してベルト挟圧力を制御するとともに、SLTリニアソレノイドバルブ2200に代わって、ライン圧PLを制御する。
図5を参照して、変速制御を行なう構成について説明する。変速制御は、プライマリプーリ504の油圧シリンダに対する油圧の供給および排出を制御することにより行なわれる。プライマリプーリ504の油圧シリンダに対する作動油の給排は、レシオコントロールバルブ(1)2710およびレシオコントロールバルブ(2)2720を用いて行なわれる。
プライマリプーリ504の油圧シリンダには、ライン圧PLが供給されるレシオコントロールバルブ(1)2710と、ドレンに接続されたレシオコントロールバルブ(2)2720とが連通されている。
レシオコントロールバルブ(1)2710は、アップシフトを実行するためのバルブである。レシオコントロールバルブ(1)2710は、ライン圧PLが供給される入力ポートとプライマリプーリ504の油圧シリンダに連通された出力ポートとの間の流路をスプールによって開閉するように構成されている。
レシオコントロールバルブ(1)2710のスプールの一端部にはスプリングが配置されている。スプールを挟んでスプリングとは反対側の端部に、変速制御用デューティソレノイド(1)2510からの制御圧が供給されるポートが形成されている。また、スプリングが配置されている側の端部に、変速制御用デューティソレノイド(2)2520からの制御圧が供給されるポートが形成されている。
変速制御用デューティソレノイド(1)2510からの制御圧を高くするとともに、変速制御用デューティソレノイド(2)2520から制御圧を出力しないようにすると、レシオコントロールバルブ(1)2710のスプールが図5において(D)の状態(右側の状態)になる。
この状態では、プライマリプーリ504の油圧シリンダに供給される油圧が増加してプライマリプーリ504の溝幅が狭くなる。そのため、変速比が低下する。すなわちアップシフトする。またその際の作動油の供給流量を増大させることにより、変速速度が速くなる。
レシオコントロールバルブ(2)2720は、ダウンシフトを実行するためのバルブである。レシオコントロールバルブ(2)2720のスプールの一端部にはスプリングが配置されている。スプリングが配置されている側の端部に、変速制御用デューティソレノイド(1)2510からの制御圧が供給されるポートが形成されている。スプールを挟んでスプリングとは反対側の端部に、変速制御用デューティソレノイド(2)2520からの制御圧が供給されるポートが形成されている。
変速制御用デューティソレノイド(2)2520からの制御圧を高くするとともに、変速制御用デューティソレノイド(1)2510から制御圧を出力しないようにすると、レシオコントロールバルブ(2)2720のスプールが図5において(C)の状態(左側の状態)になる。同時に、レシオコントロールバルブ(1)2710のスプールが図5において(C)の状態(左側の状態)になる。
この状態では、レシオコントロールバルブ(1)2710およびレシオコントロールバルブ(2)2720を介して、プライマリプーリ504の油圧シリンダから作動油が排出される。そのため、プライマリプーリ504の溝幅が広くなる。その結果、変速比が増大する。すなわちダウンシフトする。またその際の作動油の排出流量を増大させることにより、変速速度が速くなる。
図6を参照して、車両に制動力を付与するブレーキシステム1300について説明する。ブレーキペダル1302は、マスターシリンダ1304に連結されている。ブレーキペダル1302を操作すると、ブレーキ操作量に応じた油圧がマスターシリンダ1304で発生する。
マスターシリンダ1304で発生した油圧は、キャリパ1311〜1314に供給される。各キャリパ1311〜1314に油圧が供給されることにより、車両に制動力が付与される。なお、油圧で作動するキャリパの代わりに、電力で作動するキャリパを設けるようにしてもよい。
図7を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900の機能について説明する。なお、以下に説明する機能はハードウェアにより実現してもよく、ソフトウェアにより実現してもよい。
ECU900は、増大部940と、計測部942と、設定部944と、減少部946とを含む。増大部940は、フットブレーキスイッチ916がオンになると、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)よりも大きい値P(ON)まで、ベルト挟圧力が増大するようにSLSリニアソレノイドバルブ2210を制御する。
計測部942は、常時、時間を計測するとともに、フットブレーキスイッチ916がオフである場合に計測した時間をリセットする(「0」にする)ことで、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間を計測する。設定部944は、車速が低い場合は高い場合に比べてより短い時間になるようにしきい値T(0)を設定する。
減少部946は、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間が、設定部944により設定されたしきい値T(0)以上になると、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)と同じ値まで、ベルト挟圧力が漸減するようにSLSリニアソレノイドバルブ2210を制御する。
図8を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU900は、フットブレーキスイッチ916から送信された信号に基づいて、フットブレーキスイッチ916がオンであるか否かを判定する。フットブレーキスイッチ916がオンであると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS112に移される。
S102にて、ECU900は、車速センサ906から送信された信号に基づいて車速を検出する。S104にて、ECU900は、車速が低い場合は高い場合に比べてより短い時間になるようにしきい値T(0)を設定する。
S106にて、ECU900は、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間がしきい値T(0)以上であるか否かを判定する。フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間がしきい値T(0)以上であると(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS110に移される。
S108にて、ECU900は、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)と同じ値まで、ベルト挟圧力を漸減する。
S110にて、ECU900は、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)よりも大きい値P(ON)まで、ベルト挟圧力を増大する。
S112にて、ECU900は、ベルト挟圧力を、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)にする。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU900の動作について説明する。
車両の走行中、フットブレーキスイッチ916から送信された信号に基づいて、フットブレーキスイッチ916がオンであるか否かが判定される(S100)。フットブレーキスイッチ916がオフであると(S100にてNO)、すなわち、運転者に制動する意思がなく、ブレーキ操作(フットブレーキの操作)がなされていないと、ベルト挟圧力が、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)にされる(S112)。
フットブレーキスイッチ916がオンであると(S100にてYES)、車速センサ906から送信された信号に基づいて車速が検出される(S102)。車速が低い場合は高い場合に比べてより短い時間になるようにしきい値T(0)が設定される(S104)。
フットブレーキスイッチ916がオンである場合は、運転者に制動する意思があり、ブレーキ操作がなされたといえる。ところで、車両を急制動させるためにブレーキ操作がなされたのであれば、ベルト式無段変速機500の出力軸回転数が急激に引き下げられる。このとき、伝動ベルト510に入力されるトルクが過大になり、伝動ベルト510が滑り得る。
そこで、フットブレーキスイッチ916がオンになった直後、すなわちフットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間がしきい値T(0)未満であると(S106にてNO)、車両が急制動される可能性を考慮して、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)よりも大きい値P(ON)まで、ベルト挟圧力が増大される(S110)。
ところで、車両の緩制動時には、伝動ベルト510に入力されるトルクは過大にはならない。したがって、ベルト挟圧力を増大する必要性は小さい。ここで、車両が急制動される場合は、ブレーキ操作が長時間行なわれるということがないことから、ブレーキ操作が長時間行なわれる場合は、急制動ではなく緩制動であるといえる。
したがって、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間がしきい値T(0)以上であると(S106にてYES)、緩制動時であるといえるため、増大されたベルト挟圧力が、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)と同じ値まで漸減される(S108)。
これにより、必要以上のベルト挟圧力が伝動ベルト510に付与されることを抑制することができる。そのため、ベルト挟圧力を増大することによる燃費の悪化および伝動ベルト510の耐久性の悪化を小さくすることができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、フットブレーキスイッチがオンになると、伝動ベルトに付与されるベルト挟圧力が増大される。フットブレーキスイッチがオンになってからの経過時間がしきい値T(0)以上であると、増大されたベルト挟圧力が漸減される。これにより、必要以上のベルト挟圧力が伝動ベルトに付与されることを抑制することができる。そのため、ベルト挟圧力を増大することによる燃費の悪化および伝動ベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、フットブレーキスイッチがオンになってからの経過時間がしきい値T(0)以上であると、増大されたベルト挟圧力が、通常値P(OFF)よりも大きい値P(M)(P(M)<P(ON))まで漸減される点で、前述の第1の実施の形態と相違する。その他の構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
図9を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900の機能について説明する。なお、以下に説明する機能はハードウェアにより実現してもよく、ソフトウェアにより実現してもよい。また、前述の第1の実施の形態と同じ構成については同じ符号を付してある。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態に係る制御装置であるECU900の減少部948は、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間が、設定部944により設定されたしきい値T(0)以上になると、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)よりも大きい値P(M)まで、ベルト挟圧力が漸減するようにSLSリニアソレノイドバルブ2210を制御する。
図10を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。また、前述の第1の実施の形態におけるプログラムと同じ処理については、同じステップ番号を付してある。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
S200にて、ECU900は、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)よりも大きい値P(M)まで、ベルト挟圧力を漸減する。
このようにすれば、前述の第1の実施の形態と同様の効果に加えて、緩制動時にフットブレーキの操作量が増大されて、急制動に転じた場合に、伝動ベルト510が滑ることを抑制することができる。そのため、ベルトの耐久性が悪化することを小さくすることができる。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、フットブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に車両が急制動状態であることが判定されないと、増大されたベルト挟圧力が、通常値P(OFF)と同じ値まで漸減される点で、前述の第1の実施の形態と相違する。その他の構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
図11を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900の機能について説明する。なお、以下に説明する機能はハードウェアにより実現してもよく、ソフトウェアにより実現してもよい。また、前述の第1の実施の形態と同じ構成については同じ符号を付してある。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
ECU900は、増大部940と、計測部942とに加えて、判定部950と、減少部952とを含む。判定部950は、車速を微分して得られる減速度が予め定められた値以上である場合、車両が急減速状態であると判定する。なお、本実施の形態において、減速度は正値として算出される。
本実施の形態における減少部952は、フットブレーキスイッチ916がオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されないと、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常時P(OFF)と同じ値まで、ベルト挟圧力が漸減するようにSLSリニアソレノイドバルブ2210を制御する。
図12を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。また、前述の第1の実施の形態におけるプログラムと同じ処理については、同じステップ番号を付してある。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
S300にて、ECU900は、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間が予め定められた時間以上であるか否かを判定する。フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間が予め定められた時間以上であると(S300にてYES)、処理はS304に移される。もしそうでないと(S300にてNO)、処理はS302に移される。
S302にて、ECU900は、車速を微分して得られる減速度が予め定められた値以上であるか否かに基づいて、車両が急減速状態であるか否かを判定する。
S304にて、ECU900は、フットブレーキスイッチ916がオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されたか否かを判定する。フットブレーキスイッチ916がオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されると(S304にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S304にてNO)、処理はS108に移される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU900の動作について説明する。
車両の走行中、フットブレーキスイッチ916から送信された信号に基づいて、フットブレーキスイッチ916がオンであるか否かが判定される(S100)。フットブレーキスイッチ916がオフであると(S100にてNO)、すなわち、運転者に制動する意思がなく、ブレーキ操作(フットブレーキの操作)がなされていないと、ベルト挟圧力が、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)にされる(S112)。
フットブレーキスイッチ916がオンであると(S100にてYES)、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間が予め定められた時間以上であるか否かが判定される(S300)。
フットブレーキスイッチ916がオンになってから予め定められた時間内であると(S300にてNO)、車速を微分して得られる減速度が予め定められた値以上であるか否かに基づいて、車両が急減速状態であるか否かを判定される(S302)。
ところで、車両が急減速状態であるか否かを正しく判定するためには、ある程度時間が必要である。したがって、フットブレーキスイッチ916がオンになった直後、すなわち車両が制動を開始した直後では、急減速状態であるにもかかわらず、急減速状態でないと誤判定する可能性がある。
したがって、フットブレーキスイッチ916がオンになってから予め定められた時間内であると(S300にてNO)、判定結果にかかわらず、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)よりも大きい値P(ON)まで、ベルト挟圧力が増大される(S110)。
一方、フットブレーキスイッチ916がオンになってからの経過時間が予め定められた時間以上であると(S300にてYES)、車両が急減速状態であるか否かを正しく判定するために十分な時間が経過したといえる。
したがって、フットブレーキスイッチ916がオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されないと(S304にてNO)、車両が急減速状態でないこと、すなわち車両が緩減速状態であることが確かであるといえる。この場合、増大されたベルト挟圧力が、フットブレーキスイッチ916がオフである場合のベルト挟圧力として定められる通常値P(OFF)と同じ値まで漸減される(S108)。
これにより、必要以上のベルト挟圧力が伝動ベルト510に付与されることを抑制することができる。そのため、ベルト挟圧力を増大することによる燃費の悪化および伝動ベルト510の耐久性の悪化を小さくすることができる。
フットブレーキスイッチ916がオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されると(S304にてYES)、車両が急減速状態であることが確かであるといえる。この場合、増大されたベルト挟圧力は減少されない。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、フットブレーキスイッチがオンになると、伝動ベルトに付与されるベルト挟圧力が増大される。フットブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されないと、増大されたベルト挟圧力が漸減される。これにより、必要以上のベルト挟圧力が伝動ベルトに付与されることを抑制することができる。そのため、ベルト挟圧力を増大することによる燃費の悪化および伝動ベルトの耐久性の悪化を小さくすることができる。
なお、本実施の形態と前述の第2の実施の形態とを組み合わせて、フットブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されないと、通常値P(OFF)よりも大きい値P(M)まで、ベルト挟圧力を漸減するようにしてもよい。
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、ブレーキシステムのキャリパに供給される油圧(以下、ブレーキ油圧とも記載する)に基づいて車両が急制動状態であるか否かを判定する点で、前述の第3の実施の形態と相違する。その他の構造については、前述の第3の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
図13に示すように、本実施の形態に係る制御装置であるECU900には、さらに、油圧センサ926が接続される。油圧センサ926は、ブレーキ油圧を検出し、検出結果を表わす信号をECU900に送信する。ブレーキ油圧は、ブレーキペダル1302の操作量に応じた値になる。
図14を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900の機能について説明する。なお、以下に説明する機能はハードウェアにより実現してもよく、ソフトウェアにより実現してもよい。また、前述の第1および第3の実施の形態と同じ構成については同じ符号を付してある。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態における判定部954は、ブレーキ油圧が予め定められた油圧以上である場合、車両が急減速状態であると判定する。
図15を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU900が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。また、前述の第1および第3の実施の形態におけるプログラムと同じ処理については、同じステップ番号を付してある。したがって、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
S400にて、ECU900は、ブレーキ油圧が予め定められた値以上であるか否かに基づいて、車両が急減速状態であるか否かを判定する。
このようにしても、前述の第3の実施の形態と同様の効果を奏することができる。なお、本実施の形態と前述の第2の実施の形態とを組み合わせて、フットブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に車両が急減速状態であることが判定されないと、通常値P(OFF)よりも大きい値P(M)まで、ベルト挟圧力を漸減するようにしてもよい。
また、ブレーキ油圧が予め定められた値以上であるか否かに基づいて、車両が急減速状態であるか否かを判定せずに、フットブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内にブレーキ油圧が予め定められた値以上にならないと、ベルト挟圧力を漸減するようにしてもよい。
さらに、ブレーキ油圧の代わりに、ブレーキ油圧の上昇勾配、ブレーキペダル1302の操作量、ブレーキペダル1302の操作速度、ブレーキペダル1302の踏力、ブレーキペダル1302の踏力の変化率などを用いるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUを搭載した車両のスケルトン図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUを示す制御ブロック図である。 油圧制御回路を示す図(その1)である。 油圧制御回路を示す図(その2)である。 油圧制御回路を示す図(その3)である。 ブレーキシステムを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る制御装置であるECUを示す制御ブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 駆動装置、200 エンジン、300 トルクコンバータ、500 ベルト式無段変速機、504 プライマリプーリ、508 セカンダリプーリ、510 伝動ベルト、900 ECU、906 車速センサ、916 フットブレーキスイッチ、926 油圧センサ、940 増大部、942 計測部、944 設定部、946,948,952 減少部、950,954 判定部、1300 ブレーキシステム、1302 ブレーキペダル、1304 マスターシリンダ、1311,1312,1313,1314 キャリパ、2000 油圧制御回路、2210 SLSリニアソレノイドバルブ、2310 モジュレータバルブ(1)。

Claims (16)

  1. 溝幅が可変の一対のプーリと、前記一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御装置であって、
    車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に前記伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するための手段と、
    前記ブレーキスイッチがオンになってからの経過時間を計測するための手段と、
    計測された経過時間が予め定められた時間以上になった場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するための制御手段とを含む、無段変速機の制御装置。
  2. 前記予め定められた時間は、車速が低い場合は高い場合に比べて短い時間に設定される、請求項1に記載の無段変速機の制御装置。
  3. 前記制御手段は、増大された挟圧力が漸減するように制御するための手段を含む、請求項1または2に記載の無段変速機の制御装置。
  4. 溝幅が可変の一対のプーリと、前記一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御装置であって、
    車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に前記伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するための手段と、
    前記車両の減速度に基づいて、前記車両が急制動状態であるか否かを判定するための手段と、
    前記ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、前記車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するための制御手段とを含む、無段変速機の制御装置。
  5. 溝幅が可変の一対のプーリと、前記一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御装置であって、
    車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に前記伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するための手段と、
    ブレーキ操作量に基づいて、前記車両が急制動状態であるか否かを判定するための手段と、
    前記ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、前記車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するための制御手段とを含む、無段変速機の制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記ブレーキスイッチがオフであるときに前記伝動ベルトに付与される挟圧力まで、増大された挟圧力が減少するように制御するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の無段変速機の制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記ブレーキスイッチがオフであるときに前記伝動ベルトに付与される挟圧力よりも高い挟圧力まで、増大された挟圧力が減少するように制御するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の無段変速機の制御装置。
  8. 溝幅が可変の一対のプーリと、前記一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御方法であって、
    車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に前記伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するステップと、
    前記ブレーキスイッチがオンになってからの経過時間を計測するステップと、
    計測された経過時間が予め定められた時間以上になった場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するステップとを含む、無段変速機の制御方法。
  9. 前記予め定められた時間は、車速が低い場合は高い場合に比べて短い時間に設定される、請求項8に記載の無段変速機の制御方法。
  10. 前記増大された挟圧力が減少するように制御するステップは、増大された挟圧力が漸減するように制御するステップを含む、請求項8または9に記載の無段変速機の制御方法。
  11. 溝幅が可変の一対のプーリと、前記一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御方法であって、
    車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に前記伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するステップと、
    前記車両の減速度に基づいて、前記車両が急制動状態であるか否かを判定するステップと、
    前記ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、前記車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するステップとを含む、無段変速機の制御方法。
  12. 溝幅が可変の一対のプーリと、前記一対のプーリに巻き掛けられて摩擦力により動力伝達を行なう伝動ベルトとを有する無段変速機の制御方法であって、
    車両のブレーキ操作を検出するブレーキスイッチがオンになった場合に前記伝動ベルトに付与する挟圧力が増大するように制御するステップと、
    ブレーキ操作量に基づいて、前記車両が急制動状態であるか否かを判定するステップと、
    前記ブレーキスイッチがオンになってから予め定められた時間内に、前記車両が急制動状態であると判定されない場合に、増大された挟圧力が減少するように制御するステップとを含む、無段変速機の制御方法。
  13. 前記増大された挟圧力が減少するように制御するステップは、前記ブレーキスイッチがオフであるときに前記伝動ベルトに付与される挟圧力まで、増大された挟圧力が減少するように制御するステップを含む、請求項8〜12のいずれかに記載の無段変速機の制御方法。
  14. 前記増大された挟圧力が減少するように制御するステップは、前記ブレーキスイッチがオフであるときに前記伝動ベルトに付与される挟圧力よりも高い挟圧力まで、増大された挟圧力が減少するように制御するステップを含む、請求項8〜12のいずれかに記載の無段変速機の制御方法。
  15. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実現させるプログラム。
  16. 請求項8〜14のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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