JPH01242863A - 自動変速機搭載車の発進制御装置 - Google Patents
自動変速機搭載車の発進制御装置Info
- Publication number
- JPH01242863A JPH01242863A JP7017788A JP7017788A JPH01242863A JP H01242863 A JPH01242863 A JP H01242863A JP 7017788 A JP7017788 A JP 7017788A JP 7017788 A JP7017788 A JP 7017788A JP H01242863 A JPH01242863 A JP H01242863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- slip
- vehicle
- driving force
- brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims description 33
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 claims abstract description 38
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 18
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 10
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 10
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 abstract description 10
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 abstract description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 5
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 5
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 4
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 4
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- GZPBVLUEICLBOA-UHFFFAOYSA-N 4-(dimethylamino)-3,5-dimethylphenol Chemical compound CN(C)C1=C(C)C=C(O)C=C1C GZPBVLUEICLBOA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は自動変速機を搭載した車両、特にこの種の車両
の発進性能を向上させるようにした発進制御装置に関す
る。
の発進性能を向上させるようにした発進制御装置に関す
る。
(従来の技術)
車両用の自動変速機は、トルクコンバータと変速歯車機
構とを組合せ、この変速歯車機構の動力伝達経路を複数
の摩擦締結要素の選択的作動によって切換えることによ
り、運転状態に応じて自動的に変速段を切換えるように
構成されたもので、発進時には、上記変速段として減速
比が最も大きな変速段、即ち1速に自動的に設定される
ようになっている。
構とを組合せ、この変速歯車機構の動力伝達経路を複数
の摩擦締結要素の選択的作動によって切換えることによ
り、運転状態に応じて自動的に変速段を切換えるように
構成されたもので、発進時には、上記変速段として減速
比が最も大きな変速段、即ち1速に自動的に設定される
ようになっている。
また、この種の自動変速機においては、上記トルクコン
バータのトルク増大作用により、発進時等の高負荷時に
はエンジン出力が増大されて変速歯車機構に入力される
ようになっており、このトルク増大作用と変速歯車機構
の減速作用とによって発進時には大きな駆動力が駆動輪
に伝達され、所要の発進加速力が得られることになる。
バータのトルク増大作用により、発進時等の高負荷時に
はエンジン出力が増大されて変速歯車機構に入力される
ようになっており、このトルク増大作用と変速歯車機構
の減速作用とによって発進時には大きな駆動力が駆動輪
に伝達され、所要の発進加速力が得られることになる。
ここで、トルクコンバータのトルク増大作用に関しては
、例えば特開昭61−130659号公報に記載されて
いるように、この作用を行うトルクコンバータ内のステ
ータの角度をアクチュエータによって変化させることに
より、トルクの増大率、即ちトルク比を運転状態に応じ
て制御するものが知られている。これによれば、発進時
に上記トルク比を一時的に大きくすることにより、通常
走行時における動力伝達効率ないしエンジンの燃費性能
を悪化させることなく、発進加速性能を一層向上させる
ことが可能となり、例えば重量の大きな車両等において
も良好な発進性能が得られることになる。
、例えば特開昭61−130659号公報に記載されて
いるように、この作用を行うトルクコンバータ内のステ
ータの角度をアクチュエータによって変化させることに
より、トルクの増大率、即ちトルク比を運転状態に応じ
て制御するものが知られている。これによれば、発進時
に上記トルク比を一時的に大きくすることにより、通常
走行時における動力伝達効率ないしエンジンの燃費性能
を悪化させることなく、発進加速性能を一層向上させる
ことが可能となり、例えば重量の大きな車両等において
も良好な発進性能が得られることになる。
(発明が解決しようとする課M)
ところで、上記公報に記載された発明のように、発進時
にトルクコンバータのトルク比を大きくし、或はその他
の方法で駆動力を一時的に大きくするようにした場合、
通常は加速度の増大により良好な発進性能が得られるこ
とになるが、例えば路面が凍結し或はぬかるんだ状態等
にあってタイヤに対する摩m係数が小さくなっている所
謂低μ路での発進時には、駆動力の増大により、駆動輪
がスリップして却って発進性能を悪化させることになり
かねない。
にトルクコンバータのトルク比を大きくし、或はその他
の方法で駆動力を一時的に大きくするようにした場合、
通常は加速度の増大により良好な発進性能が得られるこ
とになるが、例えば路面が凍結し或はぬかるんだ状態等
にあってタイヤに対する摩m係数が小さくなっている所
謂低μ路での発進時には、駆動力の増大により、駆動輪
がスリップして却って発進性能を悪化させることになり
かねない。
そこで、本発明は、発進時に駆動力を一時的に増大させ
て発進加速性能を向上させる場合に、この駆動力の増大
制御を駆動輪がスリップするような低μ路での発進時に
は禁止することにより、常に良好な発進性能が得られる
ようにすることを目的とする。
て発進加速性能を向上させる場合に、この駆動力の増大
制御を駆動輪がスリップするような低μ路での発進時に
は禁止することにより、常に良好な発進性能が得られる
ようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成した
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
即ち、第1図に示すように、エンジンAの出力をトルク
コンバータB1および変速歯車機構B2を介して駆動輪
C1Cに伝達する自動変速機Bを搭載した車両において
、該車両の発進操作を検出する発進操作検出手段りと、
該検出手段りより発進操作が検出されたときに上記駆動
輪C,Cに伝達される駆動力を一時的に増大させる駆動
力増大手段Eとを備えると共に、発進時に上記駆動輪C
1Cのスリップ量が設定値以上となり或はこのようなス
リップを生じさせる状態となったことを検出する過大ス
リップ状態検出手段Fと、該検出手段Fによって上記の
ような過大スリップ状態を検出したときに、上記駆動力
増大手段Eによる駆動力増大制御を禁止する駆動力増大
禁止手段Gとを設ける。
コンバータB1および変速歯車機構B2を介して駆動輪
C1Cに伝達する自動変速機Bを搭載した車両において
、該車両の発進操作を検出する発進操作検出手段りと、
該検出手段りより発進操作が検出されたときに上記駆動
輪C,Cに伝達される駆動力を一時的に増大させる駆動
力増大手段Eとを備えると共に、発進時に上記駆動輪C
1Cのスリップ量が設定値以上となり或はこのようなス
リップを生じさせる状態となったことを検出する過大ス
リップ状態検出手段Fと、該検出手段Fによって上記の
ような過大スリップ状態を検出したときに、上記駆動力
増大手段Eによる駆動力増大制御を禁止する駆動力増大
禁止手段Gとを設ける。
ここで、上記駆動力増大手段Eとしては、上記の如きト
ルクコンバータのステータ角を変化させるもののほか、
アクセルペダルの踏込みによる発進操作時にブレーキ装
置を作動状態に保持して、トルクコンバータを所謂スト
ール状態とするもの、或は自動変速機における発進変速
段で締結される摩擦締結要素をスリップさせてエンジン
回転数を上昇させるものなどが考えられる。また、過大
スリップ状態検出手段Fによって検出される設定値以上
のスリップを生じさせる状態としては、路面が凍結する
ような外気温が著しく低い場合や、アンチロックブレー
キシステムが備えられている場合において該システムの
作動時における車両の最大減速度が設定値より小さい場
合等が考えられ、これらの場合、上記外気温や最大減速
度を検出することによって、路面の摩擦係数が小さいな
め所定値以上のスリップが発生することを間接的に検出
することになる。
ルクコンバータのステータ角を変化させるもののほか、
アクセルペダルの踏込みによる発進操作時にブレーキ装
置を作動状態に保持して、トルクコンバータを所謂スト
ール状態とするもの、或は自動変速機における発進変速
段で締結される摩擦締結要素をスリップさせてエンジン
回転数を上昇させるものなどが考えられる。また、過大
スリップ状態検出手段Fによって検出される設定値以上
のスリップを生じさせる状態としては、路面が凍結する
ような外気温が著しく低い場合や、アンチロックブレー
キシステムが備えられている場合において該システムの
作動時における車両の最大減速度が設定値より小さい場
合等が考えられ、これらの場合、上記外気温や最大減速
度を検出することによって、路面の摩擦係数が小さいな
め所定値以上のスリップが発生することを間接的に検出
することになる。
(作 用)
上記の構成によれば、発進操作検出手段りによって車両
の発進操作が検出されたとき、駆動力増大手段Eにより
駆動輪C1Cに伝達される駆動力が一時的に増大される
ことになり、これにより発進時に大きな加速力が得られ
ることになるが、過大スリップ状態検出手段Fが発進時
における駆動輪C9Cのスリップ量が設定値以上である
ことを検出し、或は設定値以上のスリップが発生する状
態にあることを検出した場合には、駆動力増大禁止手段
Gが上記駆動力増大手段Eによる駆動力の増大制御を禁
止する。従って、このような場合には駆動力の増大制御
が行われず、或はこの増大制御が中断されることになり
、これにより低μ路での発進時における駆動輪C1Cの
スリップが防止されて、このような場合でも良好な発進
性能が得られることになる。
の発進操作が検出されたとき、駆動力増大手段Eにより
駆動輪C1Cに伝達される駆動力が一時的に増大される
ことになり、これにより発進時に大きな加速力が得られ
ることになるが、過大スリップ状態検出手段Fが発進時
における駆動輪C9Cのスリップ量が設定値以上である
ことを検出し、或は設定値以上のスリップが発生する状
態にあることを検出した場合には、駆動力増大禁止手段
Gが上記駆動力増大手段Eによる駆動力の増大制御を禁
止する。従って、このような場合には駆動力の増大制御
が行われず、或はこの増大制御が中断されることになり
、これにより低μ路での発進時における駆動輪C1Cの
スリップが防止されて、このような場合でも良好な発進
性能が得られることになる。
(実 施 例)
以下、本発明の実施例について説明する。
まず、本発明の第1実施例について説明すると、この実
施例は発進時にブレーキ装置を一時的に作動状態に保持
して、トルクコンバータをストール状態とすることによ
り駆動力を増大させるようにしたもので、第2図に示す
ように、本実施例に係る車両1は、左右の前輪2,3が
従動輪、左右の後輪4,5が駆動輪とされ、この駆動輪
としての後輪4,5に、エンジン6の出力が自動変速機
7、プロペラシャフト8、差動装置9及び左右の駆動軸
10.11を介して伝達されるようになっている。また
、上記左右の前輪2,3及び左右の後輪4.5には、こ
れらと一体的に回転するディスクロータ12a〜15a
と、ブレーキ圧が供給されたときに該ディスクロータ1
2a〜15aの回転を制動するキャリパ12b〜15b
等でなるブレーキ装置12.13.14.15がそれぞ
れ備えられ、ブレーキペダル16を踏込んだときに、マ
スクシリンダ17で発生されるブレーキ圧がブレーキ系
統20を介して上記各ブレーキ装置12〜15に供給さ
れるようになっている。ここで、上記ブレーキ系統20
は、マスクシリンダ17の第1吐出ロ17aに接続され
た第1系統21と、第2吐出ロ17bに接続された第2
系統22とを有し、第1系統21が左前輪2のブレーキ
装置12と右後輪5のブレーキ装置15とに、また第2
系統22が右前輪3のブレーキ装置13と左後輪4のブ
レーキ装置14とにそれぞれ導かれている。そして、第
2系統22の左後輪用ブレーキ装置14に至る分岐ライ
ン22aと、第1系統21の右後輪用ブレーキ装置15
に至る分岐ライン21aとには、これらのブレーキ装2
14.15に対するブレーキ圧の供給を制御するブレー
キ圧制御弁23.24がそれぞれ設置され、且つこれら
の制御弁23.24をそれぞれ作動させるアクチュエー
タ25.26が備えられている。
施例は発進時にブレーキ装置を一時的に作動状態に保持
して、トルクコンバータをストール状態とすることによ
り駆動力を増大させるようにしたもので、第2図に示す
ように、本実施例に係る車両1は、左右の前輪2,3が
従動輪、左右の後輪4,5が駆動輪とされ、この駆動輪
としての後輪4,5に、エンジン6の出力が自動変速機
7、プロペラシャフト8、差動装置9及び左右の駆動軸
10.11を介して伝達されるようになっている。また
、上記左右の前輪2,3及び左右の後輪4.5には、こ
れらと一体的に回転するディスクロータ12a〜15a
と、ブレーキ圧が供給されたときに該ディスクロータ1
2a〜15aの回転を制動するキャリパ12b〜15b
等でなるブレーキ装置12.13.14.15がそれぞ
れ備えられ、ブレーキペダル16を踏込んだときに、マ
スクシリンダ17で発生されるブレーキ圧がブレーキ系
統20を介して上記各ブレーキ装置12〜15に供給さ
れるようになっている。ここで、上記ブレーキ系統20
は、マスクシリンダ17の第1吐出ロ17aに接続され
た第1系統21と、第2吐出ロ17bに接続された第2
系統22とを有し、第1系統21が左前輪2のブレーキ
装置12と右後輪5のブレーキ装置15とに、また第2
系統22が右前輪3のブレーキ装置13と左後輪4のブ
レーキ装置14とにそれぞれ導かれている。そして、第
2系統22の左後輪用ブレーキ装置14に至る分岐ライ
ン22aと、第1系統21の右後輪用ブレーキ装置15
に至る分岐ライン21aとには、これらのブレーキ装2
14.15に対するブレーキ圧の供給を制御するブレー
キ圧制御弁23.24がそれぞれ設置され、且つこれら
の制御弁23.24をそれぞれ作動させるアクチュエー
タ25.26が備えられている。
一方、この車両1には、自動変速fi7の変速制御と発
進時のブレーキ制御とを行うコントロールユニット30
が備えられている。このコントロールユニット30には
、車速を検出する車速センサ31からの信号aと、エン
ジン6の吸気通路に備えられたスロットルバルブ32の
開度を検出するスロットル開度センサ33からの信号す
と、自動変速機7に備えられたシフトレバ−34の位置
(レンジ)を検出するシフトレンジセンサ35からの信
号Cと、上記ブレーキペダル16の踏込み操作を検出す
るブレーキセンサ36からの信号dと、ブレーキ系統2
0におけるブレーキ圧制御弁23(および24)の下流
の油圧を検出するブレーキ圧センサ37からの信号eと
、発進時に駆動輪(後輪)4.5の設定値以上のスリッ
プを生じさせる条件を検出するスリップ発生条件検出セ
ンサ38からの信号fと、さらに車両1の傾斜度を検出
する傾斜センサ39からの信号gとが入力されるように
なっている。ここで、上記スリップ発生条件検出センサ
38としては、外気温が路面の凍結を生じるような著し
く低い状態を検出するものや、当該車両にアンチロック
ブレーキシステムが備えられている場合において、該シ
ステムの作動時における最大減速度が所定値以下である
ことにより路面の摩擦係数が小さいことを検出するもの
などを用いることができる。また、後述するように、駆
動輪4.5のスリップ量そのものを検出するようにして
もよい。
進時のブレーキ制御とを行うコントロールユニット30
が備えられている。このコントロールユニット30には
、車速を検出する車速センサ31からの信号aと、エン
ジン6の吸気通路に備えられたスロットルバルブ32の
開度を検出するスロットル開度センサ33からの信号す
と、自動変速機7に備えられたシフトレバ−34の位置
(レンジ)を検出するシフトレンジセンサ35からの信
号Cと、上記ブレーキペダル16の踏込み操作を検出す
るブレーキセンサ36からの信号dと、ブレーキ系統2
0におけるブレーキ圧制御弁23(および24)の下流
の油圧を検出するブレーキ圧センサ37からの信号eと
、発進時に駆動輪(後輪)4.5の設定値以上のスリッ
プを生じさせる条件を検出するスリップ発生条件検出セ
ンサ38からの信号fと、さらに車両1の傾斜度を検出
する傾斜センサ39からの信号gとが入力されるように
なっている。ここで、上記スリップ発生条件検出センサ
38としては、外気温が路面の凍結を生じるような著し
く低い状態を検出するものや、当該車両にアンチロック
ブレーキシステムが備えられている場合において、該シ
ステムの作動時における最大減速度が所定値以下である
ことにより路面の摩擦係数が小さいことを検出するもの
などを用いることができる。また、後述するように、駆
動輪4.5のスリップ量そのものを検出するようにして
もよい。
そして、コントロールユニット30は、上記の各入力信
号a〜gに基いて、上記自動変速8!17の変速制御を
行うべく、該自動変速機7に変速制御信号りを出力する
と共に、発進時のブレーキ制御を行うべく、上記ブレー
キ圧制御弁23.24のアクチュエータ25.26にブ
レーキ制御信号i、iを出力し、さらに後述するシフト
ロック装置50にロック解除信号j(第4図参照)を出
力するようになっている。
号a〜gに基いて、上記自動変速8!17の変速制御を
行うべく、該自動変速機7に変速制御信号りを出力する
と共に、発進時のブレーキ制御を行うべく、上記ブレー
キ圧制御弁23.24のアクチュエータ25.26にブ
レーキ制御信号i、iを出力し、さらに後述するシフト
ロック装置50にロック解除信号j(第4図参照)を出
力するようになっている。
ここで、コントロールユニット30の変速制御動作を簡
単に説明すると、該コントロールユニット30は、上記
信号Cが示すシフトレンジがDしンジ等の自動変速を行
う前進レンジである場合に、上記信号a、bが示す車速
とエンジンのスロットル開度とを予め設定された変速マ
ツプに照らしてその時の運転状態に応じた変速段を判定
し、この変速段となるように上記変速制御信号りを出力
する。
単に説明すると、該コントロールユニット30は、上記
信号Cが示すシフトレンジがDしンジ等の自動変速を行
う前進レンジである場合に、上記信号a、bが示す車速
とエンジンのスロットル開度とを予め設定された変速マ
ツプに照らしてその時の運転状態に応じた変速段を判定
し、この変速段となるように上記変速制御信号りを出力
する。
次に、第3図により上記ブレーキ圧制御弁23.24お
よびそのアクチュエータ25.26の構成を説明すると
、この実施例に係るブレーキ圧制御弁23.24は、左
後輪用および右後輪用ブレーキ装置14.15に供給さ
れるブレーキ圧の増減および保持を可能としたもので、
シリンダ23a、24a内にピストン23b、24bを
嵌挿して、これらのシリンダ23a、24a内を容積可
変室23c、24cと制御室23d、24dとに画成す
ると共に、該ピストン23b、24bをスプリング23
e、24eにより容積可変室23c、24cの容積が増
大する方向に付勢した構成とされている。そして、上記
マスクシリンダ17から左後輪用ブレーキ装置14に至
る第2系統22の分岐ライン22aおよび右後輪用ブレ
ーキ装置15に至る第1系統21の分岐ライン21aが
上記容積可変室23c、24cをそれぞれ通過し、通常
はマスクシリンダ17で発生されたブレーキ圧がこれら
の容積可変室23c、24cを通って左右の後輪用ブレ
ーキ装置14.15に供給されるようになっている。ま
た、上記ピストン23b、24bには、制御室23d、
24dに導入される制御圧により、該ピストン23b、
24bがスプリング23e、24eに抗して容積可変室
23c、24cの容積が減少する方向に移動した時に、
これらの容積可変室23c、24cへのブレーキ圧入口
を閉じるチエツクバルブ23f。
よびそのアクチュエータ25.26の構成を説明すると
、この実施例に係るブレーキ圧制御弁23.24は、左
後輪用および右後輪用ブレーキ装置14.15に供給さ
れるブレーキ圧の増減および保持を可能としたもので、
シリンダ23a、24a内にピストン23b、24bを
嵌挿して、これらのシリンダ23a、24a内を容積可
変室23c、24cと制御室23d、24dとに画成す
ると共に、該ピストン23b、24bをスプリング23
e、24eにより容積可変室23c、24cの容積が増
大する方向に付勢した構成とされている。そして、上記
マスクシリンダ17から左後輪用ブレーキ装置14に至
る第2系統22の分岐ライン22aおよび右後輪用ブレ
ーキ装置15に至る第1系統21の分岐ライン21aが
上記容積可変室23c、24cをそれぞれ通過し、通常
はマスクシリンダ17で発生されたブレーキ圧がこれら
の容積可変室23c、24cを通って左右の後輪用ブレ
ーキ装置14.15に供給されるようになっている。ま
た、上記ピストン23b、24bには、制御室23d、
24dに導入される制御圧により、該ピストン23b、
24bがスプリング23e、24eに抗して容積可変室
23c、24cの容積が減少する方向に移動した時に、
これらの容積可変室23c、24cへのブレーキ圧入口
を閉じるチエツクバルブ23f。
24fが設けちれている。
一方、これらのブレーキ圧制御弁23.24を作動させ
るアクチュエータ25.26は、それぞれ、増圧用電磁
弁25a、26aと、減圧用電磁弁25b、26bとで
構成され、これらのうち減圧用電磁弁25b、26bは
、所定のON、OFF比率(デユーティ率)で周期的に
ON、OFF制御されるデユーティソレノイドバルブで
構成されている。また、上記増圧用電磁弁25a、26
aは、オイルポンプ40がらリリーフ弁41を介して上
記ブレーキ圧制御弁23.24の制御室23d、24d
に至る制御圧供給ライン42.43上にそれぞれ配置さ
れ、また減圧用電磁弁25b、26bは、上記制御室2
3d、24dから導かれたドレンライン44.45上に
それぞれ配置されている。そして、これらの電磁弁25
a、26a、25b、26bは上記コントロールユニッ
ト30からのブレーキ制御信号i、iにより開閉制御さ
れ、増圧用電磁弁25a、26aが開通され且つ減圧用
電磁弁25b、26bが遮断されたときに、ブレーキ圧
制御弁23.24の制御室23d、24dに制御圧が導
入されて、ピストン23b、24bがスプリング23e
、24eに抗して容積可変室23c、24cの容積が減
少する方向に移動することにより、当該ブレーキ装置1
4.15に供給されるブレーキ圧を増圧させ、またこの
状態で増圧用電磁弁25a、26aが閉じたときに、上
記ブレーキ装置14.15に供給されているブレーキ圧
を保持するようになっている。さらに、増圧用電磁弁2
5a、26aが遮断され且つ減圧用電磁弁25b、26
bが開通されたときに、上記制御室23d、24dから
制御圧を排出することにより、上記ブレーキ装置14゜
15に供給されていたブレーキ圧も減圧させるようにな
っているが、このとき、減圧用電磁弁25b、26bは
、上記のようにデユーティソレノイドバルブによって構
成されているので、上記ブレーキ圧の減圧動作がこの減
圧用電磁弁25b。
るアクチュエータ25.26は、それぞれ、増圧用電磁
弁25a、26aと、減圧用電磁弁25b、26bとで
構成され、これらのうち減圧用電磁弁25b、26bは
、所定のON、OFF比率(デユーティ率)で周期的に
ON、OFF制御されるデユーティソレノイドバルブで
構成されている。また、上記増圧用電磁弁25a、26
aは、オイルポンプ40がらリリーフ弁41を介して上
記ブレーキ圧制御弁23.24の制御室23d、24d
に至る制御圧供給ライン42.43上にそれぞれ配置さ
れ、また減圧用電磁弁25b、26bは、上記制御室2
3d、24dから導かれたドレンライン44.45上に
それぞれ配置されている。そして、これらの電磁弁25
a、26a、25b、26bは上記コントロールユニッ
ト30からのブレーキ制御信号i、iにより開閉制御さ
れ、増圧用電磁弁25a、26aが開通され且つ減圧用
電磁弁25b、26bが遮断されたときに、ブレーキ圧
制御弁23.24の制御室23d、24dに制御圧が導
入されて、ピストン23b、24bがスプリング23e
、24eに抗して容積可変室23c、24cの容積が減
少する方向に移動することにより、当該ブレーキ装置1
4.15に供給されるブレーキ圧を増圧させ、またこの
状態で増圧用電磁弁25a、26aが閉じたときに、上
記ブレーキ装置14.15に供給されているブレーキ圧
を保持するようになっている。さらに、増圧用電磁弁2
5a、26aが遮断され且つ減圧用電磁弁25b、26
bが開通されたときに、上記制御室23d、24dから
制御圧を排出することにより、上記ブレーキ装置14゜
15に供給されていたブレーキ圧も減圧させるようにな
っているが、このとき、減圧用電磁弁25b、26bは
、上記のようにデユーティソレノイドバルブによって構
成されているので、上記ブレーキ圧の減圧動作がこの減
圧用電磁弁25b。
26bのデユーティ制御によって行われることになる。
なお、この実施例においては、上記自動変速機7にシフ
トロック装置50が備えられている。この装置50は、
第4図に示すように、車体に固定されてシフトレバ−3
4の位置を規制するデイテントプレート51に、ニュー
トラル用(およびパーキング用)のデイテント7115
1 aを形成すると共に、上記シフトレバ−34に、こ
のff451 aに対して係脱可能とされたロックピン
52と、これを作動させるソレノイド53とを設けた構
成である。そして、ブレーキペダル16を踏込んだとき
に、コントロールユニット30から上記ソレノイド53
にロックビン52をデイテント溝51aから離脱させる
ロック解除信号jが入力され、これにより上記シフトレ
バ−34の走行レンジへのシフト操作が可能となるよう
になっている。
トロック装置50が備えられている。この装置50は、
第4図に示すように、車体に固定されてシフトレバ−3
4の位置を規制するデイテントプレート51に、ニュー
トラル用(およびパーキング用)のデイテント7115
1 aを形成すると共に、上記シフトレバ−34に、こ
のff451 aに対して係脱可能とされたロックピン
52と、これを作動させるソレノイド53とを設けた構
成である。そして、ブレーキペダル16を踏込んだとき
に、コントロールユニット30から上記ソレノイド53
にロックビン52をデイテント溝51aから離脱させる
ロック解除信号jが入力され、これにより上記シフトレ
バ−34の走行レンジへのシフト操作が可能となるよう
になっている。
次に、本実施例の作用をコントロールユニット30の発
進時の動作を示す第5図のフローチャートに従って説明
する。
進時の動作を示す第5図のフローチャートに従って説明
する。
先ず、コントロールユニット30は、当該車両が停車状
態にあるときに、ステップS、でシフトレンジセンサ3
5からの信号Cによって自動変速機7のシフトレンジを
判定し、NレンジやPレンジ等の非走行レンジにあると
きに、ステップS2でブレーキセンサ36からの信号d
によってブレーキペダル16が踏込まれているか否かを
判定する。そして、ブレーキペダル16が踏込まれてい
ない場合には、ステップS3で第4図に示すシフトロッ
ク装置50によりシフトレバ−34のDレンジやRレン
ジ等の走行レンジへの操作を不能とすると共に、該ペダ
ル16が踏込まれれば、ステップS4で該装置50のソ
レノイド53にロック解除信号jを出力して、シフトレ
バ−34の走行レンジへの操作を可能とする。
態にあるときに、ステップS、でシフトレンジセンサ3
5からの信号Cによって自動変速機7のシフトレンジを
判定し、NレンジやPレンジ等の非走行レンジにあると
きに、ステップS2でブレーキセンサ36からの信号d
によってブレーキペダル16が踏込まれているか否かを
判定する。そして、ブレーキペダル16が踏込まれてい
ない場合には、ステップS3で第4図に示すシフトロッ
ク装置50によりシフトレバ−34のDレンジやRレン
ジ等の走行レンジへの操作を不能とすると共に、該ペダ
ル16が踏込まれれば、ステップS4で該装置50のソ
レノイド53にロック解除信号jを出力して、シフトレ
バ−34の走行レンジへの操作を可能とする。
次いで、コントロールユニット30は、ステップS5で
上記シフトレンジセンサ35からの信号Cにより自動変
速機7のシフトレンジを再び判定し、Dレンジにシフト
操作されたときに、さらにステップS6で傾斜センサ3
9からの信号gにより車両の傾斜度を判定し、これが所
定値α以下の場合、換言すれば路面が略平坦である場合
に、次にステップS7で車速センサ31からの信号aに
よって当該車両の車速を判定する。そして、車速が比較
的小さな所定値Vo以下のとき、つまり停車しているか
或いは発進動作が完了する前のごく低速状態にあるとき
は、次にステップS8でスロットル開度センサ33から
の信号すが示すスロットル開度の今回の検出値θと前回
の検出値θ′とを比較し、両者が等しいとき、即ちアク
セルペダルの踏込みによる発進操作が未だ行われていな
いときは、さらにステップS9でスリップ発生条件検出
センサ38からの信号fによって駆動輪4、′5が発進
時に所定値以上でスリップする条件が成立しているか否
かを後述するサブプログラムに従って判定する。
上記シフトレンジセンサ35からの信号Cにより自動変
速機7のシフトレンジを再び判定し、Dレンジにシフト
操作されたときに、さらにステップS6で傾斜センサ3
9からの信号gにより車両の傾斜度を判定し、これが所
定値α以下の場合、換言すれば路面が略平坦である場合
に、次にステップS7で車速センサ31からの信号aに
よって当該車両の車速を判定する。そして、車速が比較
的小さな所定値Vo以下のとき、つまり停車しているか
或いは発進動作が完了する前のごく低速状態にあるとき
は、次にステップS8でスロットル開度センサ33から
の信号すが示すスロットル開度の今回の検出値θと前回
の検出値θ′とを比較し、両者が等しいとき、即ちアク
セルペダルの踏込みによる発進操作が未だ行われていな
いときは、さらにステップS9でスリップ発生条件検出
センサ38からの信号fによって駆動輪4、′5が発進
時に所定値以上でスリップする条件が成立しているか否
かを後述するサブプログラムに従って判定する。
そして、スリップ条件が成立していない場合は、ステッ
プSIOからステップSllを実行して、ブレーキ圧セ
ンサ37からの信号eにより後輪用ブレーキ装置14(
および15)にブレーキ圧が供給されていることを確認
した上で、ステップS12、S13に従ってブレーキ制
御フラグFを1にセットし、且つ第3図に示す減圧用電
磁弁25b、26bを制御するブレーキ制御信号i’、
i′のデユーティ率りを100%に設定する。その後、
ステップS14で、このデユーティ率りで減圧用電磁弁
25b、26bを作動させるように上記制御信号i’、
i’を出力する。ここで、この減圧用電磁弁25b、2
6bは、第6図に示すように、デユーティ率りが100
%のときに全閉状態となり、このときブレーキ圧制御弁
23.24のIII御室23d、24dに#iI御圧が
閉じ込められて、上記後輪用ブレーキ装置14.15は
ブレーキ圧が供給された状態、つまりこれらのブレーキ
装置14.15が作動した状態に保持されることになる
。
プSIOからステップSllを実行して、ブレーキ圧セ
ンサ37からの信号eにより後輪用ブレーキ装置14(
および15)にブレーキ圧が供給されていることを確認
した上で、ステップS12、S13に従ってブレーキ制
御フラグFを1にセットし、且つ第3図に示す減圧用電
磁弁25b、26bを制御するブレーキ制御信号i’、
i′のデユーティ率りを100%に設定する。その後、
ステップS14で、このデユーティ率りで減圧用電磁弁
25b、26bを作動させるように上記制御信号i’、
i’を出力する。ここで、この減圧用電磁弁25b、2
6bは、第6図に示すように、デユーティ率りが100
%のときに全閉状態となり、このときブレーキ圧制御弁
23.24のIII御室23d、24dに#iI御圧が
閉じ込められて、上記後輪用ブレーキ装置14.15は
ブレーキ圧が供給された状態、つまりこれらのブレーキ
装置14.15が作動した状態に保持されることになる
。
この状態でアクセルペダルの踏込みによる発進操作が行
われると、スロットル開度が変化して前回検出値θ′よ
り今回検出値θが大きくなるから、コントロールユニッ
ト30は、上記ステップS8からステップS15を実行
してブレーキ制御フラグFが1であることを確認した上
で、ステップSI6で上記スロットル開度の今回検出値
θが前回検出値θ′より大きくなった瞬間、つまり発進
操作開始の瞬間か否かを判定する。そして、この場合は
、発進操作開始の瞬間であるから、コントロールユニッ
ト30は、ステップS17で発進操作開始時からブレー
キ解除動作開始時までの遅延時間Tと、ブレーキ解除時
の解除速度ΔD(1制御周期についてのデユーティ率り
の減少量)とを設定する。その場合に、上記遅延時間T
と解除速度、6Dは、スロットル開度θの関数値f(θ
)1g(θ)として設定され、遅延時間Tは、第7図に
示すように所定スロットル開度θ1以上で該開度θの増
大に従って短くされ、また解除速度ΔDは、第8図に示
すように、所定スロットル開度範囲θ2〜θ3で該開度
θの増大に従って大きく(速く)なるように設定される
。
われると、スロットル開度が変化して前回検出値θ′よ
り今回検出値θが大きくなるから、コントロールユニッ
ト30は、上記ステップS8からステップS15を実行
してブレーキ制御フラグFが1であることを確認した上
で、ステップSI6で上記スロットル開度の今回検出値
θが前回検出値θ′より大きくなった瞬間、つまり発進
操作開始の瞬間か否かを判定する。そして、この場合は
、発進操作開始の瞬間であるから、コントロールユニッ
ト30は、ステップS17で発進操作開始時からブレー
キ解除動作開始時までの遅延時間Tと、ブレーキ解除時
の解除速度ΔD(1制御周期についてのデユーティ率り
の減少量)とを設定する。その場合に、上記遅延時間T
と解除速度、6Dは、スロットル開度θの関数値f(θ
)1g(θ)として設定され、遅延時間Tは、第7図に
示すように所定スロットル開度θ1以上で該開度θの増
大に従って短くされ、また解除速度ΔDは、第8図に示
すように、所定スロットル開度範囲θ2〜θ3で該開度
θの増大に従って大きく(速く)なるように設定される
。
次に、コントロールユニット30は、ステップS18で
上記設定時間(遅延時間)Tが0であるか否かを判定し
、発進操作開始直後においては該時間Tは0ではないか
らステップS19で上記時間Tから1を減算する。そし
て、上記ステップS13゜S14を実行して上記デユー
ティ率りを100%に、つまりブレーキ装置14.15
を作動させた状態に保持する。この状態は、上記ステッ
プSXaで設定時間Tが0になったことを判定されるま
で、換言すれば発進操作開始時からスロットル開度θに
応じて設定された遅延時間が経過するまで継続され、こ
の間、第9図に示すように、スロットル開度の増大によ
りエンジン回転数が上昇するにも拘らず車速がOに保持
されると共に、自動変速機7においては第2図に示すト
ルクコンバータ7aがストール状態となって、エンジン
出力が大きなトルク比で変速歯車機構7bから駆動輪4
゜5に伝達されることになる。
上記設定時間(遅延時間)Tが0であるか否かを判定し
、発進操作開始直後においては該時間Tは0ではないか
らステップS19で上記時間Tから1を減算する。そし
て、上記ステップS13゜S14を実行して上記デユー
ティ率りを100%に、つまりブレーキ装置14.15
を作動させた状態に保持する。この状態は、上記ステッ
プSXaで設定時間Tが0になったことを判定されるま
で、換言すれば発進操作開始時からスロットル開度θに
応じて設定された遅延時間が経過するまで継続され、こ
の間、第9図に示すように、スロットル開度の増大によ
りエンジン回転数が上昇するにも拘らず車速がOに保持
されると共に、自動変速機7においては第2図に示すト
ルクコンバータ7aがストール状態となって、エンジン
出力が大きなトルク比で変速歯車機構7bから駆動輪4
゜5に伝達されることになる。
そして、このような状態で上記設定時間Tが経過すると
、コントロールユニット30は上記ステップ318から
ステップS20を実行し、デユーティ率りがOであるか
否かを判定するが、該デユーティ率りは当初は100%
であるからコントロールユニット30は次にステップS
21を実行し、このデユーティ率りから上記ステップS
16で設定した減少量(ブレーキ解除速度)乞りを減算
すると共に、ステップS14でその減算したデユーティ
率りで上記減圧用電磁弁25b、26bに制御信号i’
、i’を出力する。そして、上記ステップS2□を繰
り返し実行することにより、デユーティ率りを次第に減
少させるのであるが、これにともなって上記減圧用電磁
弁25b、26bが次第に全開状態に近ずくことにより
、ブレーキ圧制御弁23.24における制御室23d、
24d内の制御圧が徐々に排出されて、当該ブレーキ装
!14.15に供給されているブレーキ圧が次第に減圧
され、このようにして該ブレーキ装置14.15が解除
される。そして、該ブレーキ装置14.15の解除によ
り車両が発進することになるのであるが、その場合に、
上記のようにエンジン回転数が高くなり、またトルクコ
ンバータ7aがストール状態となってトルク比が大きく
なっているから、車両は大きな加速力で発進することに
なる。
、コントロールユニット30は上記ステップ318から
ステップS20を実行し、デユーティ率りがOであるか
否かを判定するが、該デユーティ率りは当初は100%
であるからコントロールユニット30は次にステップS
21を実行し、このデユーティ率りから上記ステップS
16で設定した減少量(ブレーキ解除速度)乞りを減算
すると共に、ステップS14でその減算したデユーティ
率りで上記減圧用電磁弁25b、26bに制御信号i’
、i’を出力する。そして、上記ステップS2□を繰
り返し実行することにより、デユーティ率りを次第に減
少させるのであるが、これにともなって上記減圧用電磁
弁25b、26bが次第に全開状態に近ずくことにより
、ブレーキ圧制御弁23.24における制御室23d、
24d内の制御圧が徐々に排出されて、当該ブレーキ装
!14.15に供給されているブレーキ圧が次第に減圧
され、このようにして該ブレーキ装置14.15が解除
される。そして、該ブレーキ装置14.15の解除によ
り車両が発進することになるのであるが、その場合に、
上記のようにエンジン回転数が高くなり、またトルクコ
ンバータ7aがストール状態となってトルク比が大きく
なっているから、車両は大きな加速力で発進することに
なる。
一方、上記ステップS9で駆動輪4,5が所定値以上で
スリップする条件が成立しているものと判定された場合
には、コントロールユニット30は、ステップSIOか
らステップS 22. S 23を実行して、ブレーキ
制御フラグFをOにリセットし且つ上記デユーティ率を
0%にセットする。したがって、この場合は、ブレーキ
圧制御弁23.24の制御室23d、24dに制御圧を
閉じ込めてブレーキ装置14.15を作動状態に保持す
ることによる駆動力の増大制御は行われないことになる
。これにより、上記スリップ条件が成立する低μ路等で
の発進時に、駆動力が過大であることによる駆動輪4.
5のスリップが防止されること′になり、このような路
面でも良好な発進性能が得られることになる。
スリップする条件が成立しているものと判定された場合
には、コントロールユニット30は、ステップSIOか
らステップS 22. S 23を実行して、ブレーキ
制御フラグFをOにリセットし且つ上記デユーティ率を
0%にセットする。したがって、この場合は、ブレーキ
圧制御弁23.24の制御室23d、24dに制御圧を
閉じ込めてブレーキ装置14.15を作動状態に保持す
ることによる駆動力の増大制御は行われないことになる
。これにより、上記スリップ条件が成立する低μ路等で
の発進時に、駆動力が過大であることによる駆動輪4.
5のスリップが防止されること′になり、このような路
面でも良好な発進性能が得られることになる。
なお、上記の駆動力増大制御においては、上記ステップ
S21によるデユーティ率りの減算処理により該デユー
ティ率りが0になったとき、或は車両が発進して所定車
速Voを超えたときには、コントロールユニット30は
ステップS 22+ 323を実行して上記ブレーキ制
御フラグFを0にリセットし、且つデユーティ率りを0
にクリアして、この駆動力増大制御を終了する。
S21によるデユーティ率りの減算処理により該デユー
ティ率りが0になったとき、或は車両が発進して所定車
速Voを超えたときには、コントロールユニット30は
ステップS 22+ 323を実行して上記ブレーキ制
御フラグFを0にリセットし、且つデユーティ率りを0
にクリアして、この駆動力増大制御を終了する。
また、この駆動力増大制御においては、上記のように、
スロットル開度θが大きいほど発進操作開始時からブレ
ーキ解除動作開始時までの遅延時間Tが短くされ、また
ブレーキ解除時の解除速度(ΔD)が速くされるから、
エンジン出力が小さい低スロツトル開度時には、トルク
コンバータのストール状態が長時間保持され、且つその
解除が榎かに行われることになって、その分だけ大きな
発進加速力が得られることになり、またエンジン出力が
大きくなる高スロットル開度時には、上記トルクコンバ
ータのストール状態が比較的早期に解除され、且つその
解除速度も速くなって、いたずらにストール状態を長引
かせることが回避される。
スロットル開度θが大きいほど発進操作開始時からブレ
ーキ解除動作開始時までの遅延時間Tが短くされ、また
ブレーキ解除時の解除速度(ΔD)が速くされるから、
エンジン出力が小さい低スロツトル開度時には、トルク
コンバータのストール状態が長時間保持され、且つその
解除が榎かに行われることになって、その分だけ大きな
発進加速力が得られることになり、またエンジン出力が
大きくなる高スロットル開度時には、上記トルクコンバ
ータのストール状態が比較的早期に解除され、且つその
解除速度も速くなって、いたずらにストール状態を長引
かせることが回避される。
次に、本発明の他の実施例として、発進時に自動変速機
における所定の摩擦締結要素を一時的にスリップさせる
ことにより駆動力を増大させるようにした実施例につい
て説明する。
における所定の摩擦締結要素を一時的にスリップさせる
ことにより駆動力を増大させるようにした実施例につい
て説明する。
第10図に示すように、この実施例に係る自動変速機7
′は、エンジン出力軸Aに連結されたトルクコンバータ
7a’と、該トルクコンバータ7a′の出力により駆動
されるラビニュ型プラネタリギヤでなる変速歯車機構7
b’と、該機構7b′の動力伝達経路を切換えるクラッ
チやブレーキ等の複数の摩擦締結要素61〜66および
第1゜第2ワンウエイクラツチ67.68とを有する。
′は、エンジン出力軸Aに連結されたトルクコンバータ
7a’と、該トルクコンバータ7a′の出力により駆動
されるラビニュ型プラネタリギヤでなる変速歯車機構7
b’と、該機構7b′の動力伝達経路を切換えるクラッ
チやブレーキ等の複数の摩擦締結要素61〜66および
第1゜第2ワンウエイクラツチ67.68とを有する。
ここで、上記摩擦締結要素としては、フォワードクラッ
チ61、コーストクラッチ62.3−4クラツチ63、
リバースクラッチ64.2−4ブレーキ65およびロー
リバースブレーキ66が備えられている。
チ61、コーストクラッチ62.3−4クラツチ63、
リバースクラッチ64.2−4ブレーキ65およびロー
リバースブレーキ66が備えられている。
そして、これらの摩擦締結要素61〜66およびワンウ
ェイクラッチ67.68の選択的作動に応じて、第1表
に示すように、P、R,N、D。
ェイクラッチ67.68の選択的作動に応じて、第1表
に示すように、P、R,N、D。
2.1の各レンジと、Dレンジでの1〜4速、2レンジ
での1〜3速および2レンジでの1〜2速が得られるよ
うになっているが、この表から明らかなように前進変速
段ではフォワードクラッチ61が常に締結されるように
なっている。
での1〜3速および2レンジでの1〜2速が得られるよ
うになっているが、この表から明らかなように前進変速
段ではフォワードクラッチ61が常に締結されるように
なっている。
(以下、余白)
まな、この自動変速機7′には、上記各摩擦締結要素6
1〜66の締結、解放動作を制御する油圧制御回路が備
えられているが、この回路のうち、上記フォワードクラ
ッチ61に供給される作動油圧、即ちライン圧の制御部
分は第11図に示すように構成されている。
1〜66の締結、解放動作を制御する油圧制御回路が備
えられているが、この回路のうち、上記フォワードクラ
ッチ61に供給される作動油圧、即ちライン圧の制御部
分は第11図に示すように構成されている。
つまり、この油圧制御回路には、エンジン出力軸Aによ
りトルクコンバータ7a’を介して常時駆動されるオイ
ルポンプ70(第10図参照)がらメインライン71に
吐出された作動油の圧力を所定のライン圧に調整するレ
ギュレータバルブ80が備えられている。このレギュレ
ータバルブ80は、主スプール81と、補助スプール8
2と、主スプール81を図面上、右側に付勢するスプリ
ング83とを有する。そして、主スプール81の中央部
に上記メインライン71に連通した調圧ボート84が設
けられていると共に、該主スプール81の図面上、右側
の端部には、同じくメインライン71に連通されて該ラ
イン71内の油圧を主スプール81の右端部に作用させ
る制御ボート85が設けられ、さらにこれら両ボート8
4.85の間にドレンボート86が設けられている。ま
た、上記補助スプール82の図面上、左側の端部にはパ
イロット圧ボート87が設けられ、このパイロッ圧ボー
ト87に、上記メインライン71からレデューシングバ
ルブ72を介して導かれたパイロット圧ライン73が接
続されていると共に、このパイロット圧ラインにはドレ
ンライン74が設けられて、該ドレンライン74上にデ
ユーティソレノイドバルブ75が設置されている。そし
て、このデユーティソレノイドバルブ75に対するデユ
ーティ制御により、上記レギュレータバルブ80におけ
る補助スプール82の左端部に作用するパイロット圧が
調整されるようになっている。
りトルクコンバータ7a’を介して常時駆動されるオイ
ルポンプ70(第10図参照)がらメインライン71に
吐出された作動油の圧力を所定のライン圧に調整するレ
ギュレータバルブ80が備えられている。このレギュレ
ータバルブ80は、主スプール81と、補助スプール8
2と、主スプール81を図面上、右側に付勢するスプリ
ング83とを有する。そして、主スプール81の中央部
に上記メインライン71に連通した調圧ボート84が設
けられていると共に、該主スプール81の図面上、右側
の端部には、同じくメインライン71に連通されて該ラ
イン71内の油圧を主スプール81の右端部に作用させ
る制御ボート85が設けられ、さらにこれら両ボート8
4.85の間にドレンボート86が設けられている。ま
た、上記補助スプール82の図面上、左側の端部にはパ
イロット圧ボート87が設けられ、このパイロッ圧ボー
ト87に、上記メインライン71からレデューシングバ
ルブ72を介して導かれたパイロット圧ライン73が接
続されていると共に、このパイロット圧ラインにはドレ
ンライン74が設けられて、該ドレンライン74上にデ
ユーティソレノイドバルブ75が設置されている。そし
て、このデユーティソレノイドバルブ75に対するデユ
ーティ制御により、上記レギュレータバルブ80におけ
る補助スプール82の左端部に作用するパイロット圧が
調整されるようになっている。
従って、このレギュレータバルブ80によれば、上記主
スプール81にメインライン71内の油圧と、スプリン
グ力およびデユーティソレノイドバルブ75によって油
圧が調整されたパイロット圧とが作用し、これらの力関
係によって上記側 。
スプール81にメインライン71内の油圧と、スプリン
グ力およびデユーティソレノイドバルブ75によって油
圧が調整されたパイロット圧とが作用し、これらの力関
係によって上記側 。
圧ボート84がドレンボート86に対して連通、遮断さ
れることにより、該調圧ボート84ないしメインライン
71内の油圧、即ちライン圧が制御されることになる。
れることにより、該調圧ボート84ないしメインライン
71内の油圧、即ちライン圧が制御されることになる。
その場合に、第12図に示すように、上記デユーティソ
レノイドバルブ75のデユーティ率が大きいほど該バル
ブ75が全閉状態に近づいてドレンライン74からのド
レン量が減少することによりパイロット圧が高くなり、
これにともなってレギュレータバルブ8oによって調整
されるライン圧が高くなり、逆に上記デユーティ率が小
さいほどパイロット圧ないしライン圧が低くなる。
レノイドバルブ75のデユーティ率が大きいほど該バル
ブ75が全閉状態に近づいてドレンライン74からのド
レン量が減少することによりパイロット圧が高くなり、
これにともなってレギュレータバルブ8oによって調整
されるライン圧が高くなり、逆に上記デユーティ率が小
さいほどパイロット圧ないしライン圧が低くなる。
そして、上記のようにして調整されたライン圧は上記メ
インライン71によってマニュアルバルブ76に導かれ
ると共に、該バルブ76および図示しないシフトバルブ
等を介して第10図に示す各摩擦締結要素61〜66に
泗択的に供給され、これにより上記第1表に示すところ
に従って変速段が制御されるのであるが、図示のように
マニュアルバルブ76がDレンジにあるとき(2,ルン
ジにあるときも同様ンは、上記ライン圧が常時フォワー
ドクラッチ61に供給されるようになっている。
インライン71によってマニュアルバルブ76に導かれ
ると共に、該バルブ76および図示しないシフトバルブ
等を介して第10図に示す各摩擦締結要素61〜66に
泗択的に供給され、これにより上記第1表に示すところ
に従って変速段が制御されるのであるが、図示のように
マニュアルバルブ76がDレンジにあるとき(2,ルン
ジにあるときも同様ンは、上記ライン圧が常時フォワー
ドクラッチ61に供給されるようになっている。
才な、この自動変速機7′には、第13図に示すように
コントロールユニット90が備えられ、前記実施例と同
様に、該コントロールユニット90に、当該車両の車速
を検出する車速センサ91からの信号にと、エンジンの
スロットル開度を検出するスロットル開度センサ92か
らの信号ρと、エンジン回転数を検出するエンジン回転
数センサ93からの信号mと、自動変速機7′のシフト
レンジを検出するシフトレンジセンサ94からの信号n
と、前記実施例と同様のスリップ発生条件検出センサ9
5からの信号0と、さらに当該車両の傾斜度を検出する
傾斜センサ96からの信号pとが入力されるようになっ
ている。そして、該コントロールユニット90は、上記
各入力信号に〜pに基いて自動変速機7′の変速段を制
御すべく、上記油圧制御回路50に備えられた複数の電
磁アクチュエータ97・・・97に変速M復信号qを出
力するようになっていると共に、特に上記デユーティソ
レノイドバルブ75に対して、ライン圧制御用のパイロ
ット圧を調整するための油圧制御信号rを出力するよう
になっている。
コントロールユニット90が備えられ、前記実施例と同
様に、該コントロールユニット90に、当該車両の車速
を検出する車速センサ91からの信号にと、エンジンの
スロットル開度を検出するスロットル開度センサ92か
らの信号ρと、エンジン回転数を検出するエンジン回転
数センサ93からの信号mと、自動変速機7′のシフト
レンジを検出するシフトレンジセンサ94からの信号n
と、前記実施例と同様のスリップ発生条件検出センサ9
5からの信号0と、さらに当該車両の傾斜度を検出する
傾斜センサ96からの信号pとが入力されるようになっ
ている。そして、該コントロールユニット90は、上記
各入力信号に〜pに基いて自動変速機7′の変速段を制
御すべく、上記油圧制御回路50に備えられた複数の電
磁アクチュエータ97・・・97に変速M復信号qを出
力するようになっていると共に、特に上記デユーティソ
レノイドバルブ75に対して、ライン圧制御用のパイロ
ット圧を調整するための油圧制御信号rを出力するよう
になっている。
次に、上記コントロールユニット90の発進時の油圧制
御動作を示す第14図のフローチャートに従って説明す
る。
御動作を示す第14図のフローチャートに従って説明す
る。
まず、コントロールユニット90は、ステップS51で
シフトレンジセンサ94からの信号nにより自動変速機
7′のシフトレンジを判定し、該シフトレンジがDレン
ジの場合は、次にステップS52でスリップ発生条件検
出センサ95からの信号0に基いて発進時に駆動輪がス
リップする条件が成立しているか否かを判定する。そし
て、このような条件が成立していない場合には、ステッ
プS53からステップSSaを実行し、傾斜センサ96
からの信号pにより車両ないし路面の傾斜度を判定し、
これが所定値α以下であって路面が略平坦である場合に
は、ステップSSSで車速センサ91からの信号kによ
り現時点での車速を判定する。そして、車速がごく小さ
な所定値V。以下のとき、つまり車両が未だ発進完了し
ていないときは、さらにステップS56でスロットル開
度センサ92からの信号pが示すスロットル開度の今回
の検出値θと前回の検出値θ′とを比較し、両者が等し
いとき、即ちアクセルペダルの踏込みによる発進操作が
未だ行われていないときは、ステップS57で後述する
基本デユーティ率Doに対する補正係数Kを1に設定す
る。
シフトレンジセンサ94からの信号nにより自動変速機
7′のシフトレンジを判定し、該シフトレンジがDレン
ジの場合は、次にステップS52でスリップ発生条件検
出センサ95からの信号0に基いて発進時に駆動輪がス
リップする条件が成立しているか否かを判定する。そし
て、このような条件が成立していない場合には、ステッ
プS53からステップSSaを実行し、傾斜センサ96
からの信号pにより車両ないし路面の傾斜度を判定し、
これが所定値α以下であって路面が略平坦である場合に
は、ステップSSSで車速センサ91からの信号kによ
り現時点での車速を判定する。そして、車速がごく小さ
な所定値V。以下のとき、つまり車両が未だ発進完了し
ていないときは、さらにステップS56でスロットル開
度センサ92からの信号pが示すスロットル開度の今回
の検出値θと前回の検出値θ′とを比較し、両者が等し
いとき、即ちアクセルペダルの踏込みによる発進操作が
未だ行われていないときは、ステップS57で後述する
基本デユーティ率Doに対する補正係数Kを1に設定す
る。
そして、当該車両を発進すべくアクセルペダルが踏込ま
れると、コントロールユニット90は、上記ステップS
56でスロットル開度の今回検出値θが前回検出値θ′
よりも大きくなっていること・。
れると、コントロールユニット90は、上記ステップS
56でスロットル開度の今回検出値θが前回検出値θ′
よりも大きくなっていること・。
を判定して次にステップ358を実行し、内蔵されたタ
イマをセットして発進操作開始時からの経過時間tを計
測すると共に、ステップS59でその時点のスロットル
開度θが設定値θ0以下であることを判定すれば、ステ
ップS6oで上記補正係数Kをエンジン回転数Nの関数
値F(N)に設定する。その場合に、この関数値F(N
)は、第15図に示すように、アイドル回転数Noより
若干高い第1設定回転数N1までは1以下のごく小さな
値である下限値koとされ、該第1設定回転数Nlから
これより高い第2設定回転数N2までの間で該エンジン
回転数Nの上昇に応じて上記下限値koから1まで増大
し、さらに第2設定回転数N2以上で1に固定するよう
に設定されている。
イマをセットして発進操作開始時からの経過時間tを計
測すると共に、ステップS59でその時点のスロットル
開度θが設定値θ0以下であることを判定すれば、ステ
ップS6oで上記補正係数Kをエンジン回転数Nの関数
値F(N)に設定する。その場合に、この関数値F(N
)は、第15図に示すように、アイドル回転数Noより
若干高い第1設定回転数N1までは1以下のごく小さな
値である下限値koとされ、該第1設定回転数Nlから
これより高い第2設定回転数N2までの間で該エンジン
回転数Nの上昇に応じて上記下限値koから1まで増大
し、さらに第2設定回転数N2以上で1に固定するよう
に設定されている。
また、上記アクセルペダルの踏込み操作によって車両が
発進し、車速が上記所定値V。より高くなれば、コント
ロールユニット90は、上記ステップS55からステッ
プS61を実行して発進操作開始時からの経過時間上が
所定時間Tに達したか否かを判定し、達していない場合
は、ステップS62で上記経過時間tに1を加算した上
で、上記ステップS 59. S 60を実行し、上記
補正係数Kを関数値F(N)に保持する。
発進し、車速が上記所定値V。より高くなれば、コント
ロールユニット90は、上記ステップS55からステッ
プS61を実行して発進操作開始時からの経過時間上が
所定時間Tに達したか否かを判定し、達していない場合
は、ステップS62で上記経過時間tに1を加算した上
で、上記ステップS 59. S 60を実行し、上記
補正係数Kを関数値F(N)に保持する。
そして、発進操作開始時から上記所定時間Tが経過すれ
ば、ステップS61からステップ863を実行して、上
記補正係数Kを再び1に設定する。
ば、ステップS61からステップ863を実行して、上
記補正係数Kを再び1に設定する。
このようにして、コントロールユニット90は、スリッ
プ発生条件が成立していない場合は、発進前、発進操作
開始時から所定時間Tの経過前、および該所定時間Tの
経過後の各段階に応じて補正係数にの値を設定し、その
後、この補正係数Kを用いたライン圧の制御を行う。
プ発生条件が成立していない場合は、発進前、発進操作
開始時から所定時間Tの経過前、および該所定時間Tの
経過後の各段階に応じて補正係数にの値を設定し、その
後、この補正係数Kを用いたライン圧の制御を行う。
、 つまり、コントロールユニット90は、ステップ
S64で現時点のスロットル開度θに対応する上記デユ
ーティソレノイドバルブ75の基本デユーティ率り。を
第16図に示すように予め設定されたマツプに基いて演
算する。その場合に、このマツプは、基本デユーティ率
Doを所定スロットル開度θ、′までは該開度θの増大
に従って増大させ、所定スロットル開度θ1′以上で1
00%に近い最大値DMAXに固定するように設定され
ている。そして、ステップS 65+ S 66で、こ
の基本デユーティ率Doに上記補正係数Kを積算して最
終デユーティ率りを演算し、このデユーティ′$Dで上
記デユーティソレノイドバルブ75を作動させるように
油圧制御信号rを出力する。
S64で現時点のスロットル開度θに対応する上記デユ
ーティソレノイドバルブ75の基本デユーティ率り。を
第16図に示すように予め設定されたマツプに基いて演
算する。その場合に、このマツプは、基本デユーティ率
Doを所定スロットル開度θ、′までは該開度θの増大
に従って増大させ、所定スロットル開度θ1′以上で1
00%に近い最大値DMAXに固定するように設定され
ている。そして、ステップS 65+ S 66で、こ
の基本デユーティ率Doに上記補正係数Kを積算して最
終デユーティ率りを演算し、このデユーティ′$Dで上
記デユーティソレノイドバルブ75を作動させるように
油圧制御信号rを出力する。
これにより、第11図に示すレギュレータバルブ80に
供給されるパイロット圧ないし該レギュレータバルブ8
0によって制御されるライン圧が上記最終デユーティ率
りに対応した値に制御されることになるが、当該車両の
発進前および発進操作開始時から所定時間Tが経過した
後は、上記のように補正係数Kが1とされて、最終デユ
ーティ率りと基本デユーティ率Doとが等しくなるから
、ライン圧はスロットル開度θに対して第16図に示す
基本デユーティ率Doの特性と同じ特性で変化するよう
に制御される。その場合に、所定スロットル開度θl′
までは、基本デユーティ率Doは該開度θの増大に従っ
て増大するから、ライン圧もスロットル開度θの増大に
従って増大し、第10図に示す各摩擦締結要素61〜6
6の締結力がこれらによって伝達されるアクセルペダル
の踏込み量に応じたトルクに対応することになる。また
、発進前におけるアクセルペダルを踏込んでいない状態
では、Dレンジ等の走行レンジにおいては、比較的低い
油圧ではあるが、所要のライン圧がフォワードクラッチ
61に供給されて当該自動変速機が動力伝達状態となる
ので、所謂クリープ走行が可能となる。
供給されるパイロット圧ないし該レギュレータバルブ8
0によって制御されるライン圧が上記最終デユーティ率
りに対応した値に制御されることになるが、当該車両の
発進前および発進操作開始時から所定時間Tが経過した
後は、上記のように補正係数Kが1とされて、最終デユ
ーティ率りと基本デユーティ率Doとが等しくなるから
、ライン圧はスロットル開度θに対して第16図に示す
基本デユーティ率Doの特性と同じ特性で変化するよう
に制御される。その場合に、所定スロットル開度θl′
までは、基本デユーティ率Doは該開度θの増大に従っ
て増大するから、ライン圧もスロットル開度θの増大に
従って増大し、第10図に示す各摩擦締結要素61〜6
6の締結力がこれらによって伝達されるアクセルペダル
の踏込み量に応じたトルクに対応することになる。また
、発進前におけるアクセルペダルを踏込んでいない状態
では、Dレンジ等の走行レンジにおいては、比較的低い
油圧ではあるが、所要のライン圧がフォワードクラッチ
61に供給されて当該自動変速機が動力伝達状態となる
ので、所謂クリープ走行が可能となる。
これに対して、アクセルペダルの踏込みによる車両の発
進操作を開始した後、所定時間Tが経過するまでの間に
おいては、基本デユーティ率り。
進操作を開始した後、所定時間Tが経過するまでの間に
おいては、基本デユーティ率り。
の補正係数Kがエンジン回転数Nに対して第15図に示
すように1以下の値に設定されるから、最終デユーティ
率りも第16図に示す値よりも小さな値となる。そして
、これにともなって上記レギュレータバルブ80によっ
て制御されるライン圧も、同一スロットル開度に対して
、発進前や発進後における所定時間Tの経過後等より低
くなる。そのため、発進時の1速で締結状態にあるフォ
ワードクラッチ61は、その締結力が伝達トルクに対し
て不足してスリップすることになり、これによりエンジ
ンに作用する負荷が軽くなって、アクセルペダルの一定
踏込み量に対してエンジン回転数がより高回転数まで上
昇することになる。このようにして、駆動輪のスリップ
条件が成立していない場合は、エンジン回転数が高い状
態で車両が発進し、駆動力が増大されて良好な発進加速
性能が得られることになる。
すように1以下の値に設定されるから、最終デユーティ
率りも第16図に示す値よりも小さな値となる。そして
、これにともなって上記レギュレータバルブ80によっ
て制御されるライン圧も、同一スロットル開度に対して
、発進前や発進後における所定時間Tの経過後等より低
くなる。そのため、発進時の1速で締結状態にあるフォ
ワードクラッチ61は、その締結力が伝達トルクに対し
て不足してスリップすることになり、これによりエンジ
ンに作用する負荷が軽くなって、アクセルペダルの一定
踏込み量に対してエンジン回転数がより高回転数まで上
昇することになる。このようにして、駆動輪のスリップ
条件が成立していない場合は、エンジン回転数が高い状
態で車両が発進し、駆動力が増大されて良好な発進加速
性能が得られることになる。
一方、上記ステップS52で発進時に駆動輪が所定値以
上でスリップする条件が成立しているものと判定された
場合には、コントロールユニット90はステップS53
から直ちにステップ363を実行し、上記補正係数Kを
1にセットする。そのため、この場合は、上記の如きラ
イン圧を低下させることによるエンジン回転数ないし駆
動力を増大させる制御が行われないことになる。これに
より、この実施例においても、低μ路での発進時に駆動
力が過大であることによる駆動輪のスリップが防止され
ることになる。
上でスリップする条件が成立しているものと判定された
場合には、コントロールユニット90はステップS53
から直ちにステップ363を実行し、上記補正係数Kを
1にセットする。そのため、この場合は、上記の如きラ
イン圧を低下させることによるエンジン回転数ないし駆
動力を増大させる制御が行われないことになる。これに
より、この実施例においても、低μ路での発進時に駆動
力が過大であることによる駆動輪のスリップが防止され
ることになる。
ここで、上記の駆動力増大制御においては、第15図に
示すように、補正係数には下限値koからエンジン回転
数Nの上昇に従って1に近くなるので、ライン圧を低下
させることによる上記フォワードクラッチ61のスリッ
プ量は、エンジン回転数Nが低い場合には多くされて該
回転数Nの上昇が促進されると共に、エンジン回転数N
の上昇に従ってスリップ量が少なくなって、第2設定回
転数N2まで上昇した時点では、発進操作開始時から所
定時間Tが経過する前であってもフォワードクラッチ6
1をスリップさせる制御が終了し、該クラッチ61は完
全に締結された状態となる。
示すように、補正係数には下限値koからエンジン回転
数Nの上昇に従って1に近くなるので、ライン圧を低下
させることによる上記フォワードクラッチ61のスリッ
プ量は、エンジン回転数Nが低い場合には多くされて該
回転数Nの上昇が促進されると共に、エンジン回転数N
の上昇に従ってスリップ量が少なくなって、第2設定回
転数N2まで上昇した時点では、発進操作開始時から所
定時間Tが経過する前であってもフォワードクラッチ6
1をスリップさせる制御が終了し、該クラッチ61は完
全に締結された状態となる。
従って、エンジン回転数が十分に上昇しているのに不必
要にフォワードクラッチ61をスリップさせて、その摩
耗を促進させるといった不具合が回避される。
要にフォワードクラッチ61をスリップさせて、その摩
耗を促進させるといった不具合が回避される。
また、この実施例においては、発進操作開始時から所定
時間Tが経過する前であっても、スロットル開度θがフ
ォワードクラッチ61のスリップ制御の限界値である所
定開度θ。より大きい場合は、フローチャートのステッ
プS59からステップ363が実行されて、上記のよう
なスリップ制御が中止される。これにより、フォワード
クラッチ61に大きなトルクが入力されているときに該
クラッチ61をスリップさせることによる摩耗が防止さ
れる。
時間Tが経過する前であっても、スロットル開度θがフ
ォワードクラッチ61のスリップ制御の限界値である所
定開度θ。より大きい場合は、フローチャートのステッ
プS59からステップ363が実行されて、上記のよう
なスリップ制御が中止される。これにより、フォワード
クラッチ61に大きなトルクが入力されているときに該
クラッチ61をスリップさせることによる摩耗が防止さ
れる。
次に、第5図のフローチャートにおけるステップS9お
よび第】4図のフローチャートにおけるステップS52
のスリップ条件の具体的判定動作を第17〜21図によ
り説明する。
よび第】4図のフローチャートにおけるステップS52
のスリップ条件の具体的判定動作を第17〜21図によ
り説明する。
まず、第17図に示すフローチャートは、路面の凍結時
にスリップが発生すると判定するものであって、まずス
テップS71でスリップ発生条件検出センサとしての外
気温センサからの信号により外気温tを検出し、次いで
ステップS72でこの外気温tが路面の凍結を生じるよ
うなごく低温の所定値to以下であるか否かを判定する
。そして、ステップS 73 + S 74で、t>t
oのときにはスリップが発生しないものと判定し、t≦
toのときにはスリップが発生するものと判定する。
にスリップが発生すると判定するものであって、まずス
テップS71でスリップ発生条件検出センサとしての外
気温センサからの信号により外気温tを検出し、次いで
ステップS72でこの外気温tが路面の凍結を生じるよ
うなごく低温の所定値to以下であるか否かを判定する
。そして、ステップS 73 + S 74で、t>t
oのときにはスリップが発生しないものと判定し、t≦
toのときにはスリップが発生するものと判定する。
また、第18図のフローチャートは、当該車両にアンチ
ロックブレーキシステム(ABS)が備えられている場
合において、このシステムが作動している状態での制動
時の最大減速度から路面の摩擦係数を判定するもので、
まずステップS81でABS作動時の最大減速度g□、
を検出し、次いでステップS8□でこの最大減速度g
mayが所定値go以下であるか否かを判定する。そし
て、ステップS83. S84で、g +max >
g oのときにはスリップが発生せず、g wax≦g
oのときにスリップが発生するものと判定する。ここで
、ABS作動時における最大減速度g waxは、路面
の摩擦係数が大きい場合には大きくなり、摩擦係数が小
さい場合には小さくなるので、この最大減速度g□8を
検出することにより路面の摩擦係数が間接的に求められ
ることになり、これが所定値go以下のときには、低μ
路にあって発進時に駆動輪がスリップすると判定するこ
とができるのである。なお、この最大摩擦係数g sa
xは、第19図に示すフローチャートにしたがってAB
Sの作動時に常時更新しながら当該システムの記憶装置
に記憶されており、発進時にこの記憶されている値を読
み出すことによりスリップが発生するか否かの判定が行
われる。
ロックブレーキシステム(ABS)が備えられている場
合において、このシステムが作動している状態での制動
時の最大減速度から路面の摩擦係数を判定するもので、
まずステップS81でABS作動時の最大減速度g□、
を検出し、次いでステップS8□でこの最大減速度g
mayが所定値go以下であるか否かを判定する。そし
て、ステップS83. S84で、g +max >
g oのときにはスリップが発生せず、g wax≦g
oのときにスリップが発生するものと判定する。ここで
、ABS作動時における最大減速度g waxは、路面
の摩擦係数が大きい場合には大きくなり、摩擦係数が小
さい場合には小さくなるので、この最大減速度g□8を
検出することにより路面の摩擦係数が間接的に求められ
ることになり、これが所定値go以下のときには、低μ
路にあって発進時に駆動輪がスリップすると判定するこ
とができるのである。なお、この最大摩擦係数g sa
xは、第19図に示すフローチャートにしたがってAB
Sの作動時に常時更新しながら当該システムの記憶装置
に記憶されており、発進時にこの記憶されている値を読
み出すことによりスリップが発生するか否かの判定が行
われる。
また、以上のように発進前に予めスリップを生じるか否
かを判定する方法に代えて、発進後に実際に生じている
スリップを検出して駆動力の増大制御を行うか否か、或
はこの制御を続行するか否かを判定するようにしてもよ
く、この場合のスリップの検出は、第20図に示すフロ
ーチャートにしたがって次のように行われる。
かを判定する方法に代えて、発進後に実際に生じている
スリップを検出して駆動力の増大制御を行うか否か、或
はこの制御を続行するか否かを判定するようにしてもよ
く、この場合のスリップの検出は、第20図に示すフロ
ーチャートにしたがって次のように行われる。
つまり、まずステップS91. s9□で駆動輪および
従動輪の回転数をそれぞれ検出すると共に、ステップS
93でこれらの回転数の差、即ち駆動輪のスリップ量A
nを算出し、またステップS94で駆動力の増大制御を
行うか否かのスリップ量の判定基準値n(、を演算する
。その場合に、この判定基準値n。は、第21図に示す
ようにスロットル開度が大きいほど大きな値となるよう
に設定されたマツプに基いて行われる。そして、ステッ
プ395で上記スリップ量Δnと判定基準値n(、とを
比較し、ステップS 96+ S 97で、Δn≦n(
、のときにはスリップが発生していないものと判定して
、駆動力の増大制御を行い、A n > n oのとき
にはスリップが発生したものと判定して、駆動力の増大
制御を中止するのである。
従動輪の回転数をそれぞれ検出すると共に、ステップS
93でこれらの回転数の差、即ち駆動輪のスリップ量A
nを算出し、またステップS94で駆動力の増大制御を
行うか否かのスリップ量の判定基準値n(、を演算する
。その場合に、この判定基準値n。は、第21図に示す
ようにスロットル開度が大きいほど大きな値となるよう
に設定されたマツプに基いて行われる。そして、ステッ
プ395で上記スリップ量Δnと判定基準値n(、とを
比較し、ステップS 96+ S 97で、Δn≦n(
、のときにはスリップが発生していないものと判定して
、駆動力の増大制御を行い、A n > n oのとき
にはスリップが発生したものと判定して、駆動力の増大
制御を中止するのである。
さらに、当該車両に、車輪のスリップ状態に応じてエン
ジン出力やブレーキの制動力を調整して常に最適な走行
状態が得られるようにするトラクションシステムが備え
られている場合には、このシステムで検出される路面の
摩擦係数を利用して、′本実に係る発進時の駆動力増大
制御を行うか否かの判定を行うこともできる。
ジン出力やブレーキの制動力を調整して常に最適な走行
状態が得られるようにするトラクションシステムが備え
られている場合には、このシステムで検出される路面の
摩擦係数を利用して、′本実に係る発進時の駆動力増大
制御を行うか否かの判定を行うこともできる。
(発明の効果)
以上のように、本発明に係る自動変速i搭載車の発進制
御装置によれば、発進時に駆動力を一時的に増大させる
制御を行う場合に、この駆動力の増大制御により駆動輪
がスリップし或はスリップする状態にあるときには、こ
の制御を行わないようにしたから、低μ路等での発進時
に過大な駆動力により駆動輪がスリップすることが防止
される。これにより、通常は駆動力の増大により良好な
発進加速性能が得られると共に、低μ路においては駆動
輪のスリップによる発進性能の悪化が防止され、常に路
面状態等に応じた最適な発進性が得られることになる。
御装置によれば、発進時に駆動力を一時的に増大させる
制御を行う場合に、この駆動力の増大制御により駆動輪
がスリップし或はスリップする状態にあるときには、こ
の制御を行わないようにしたから、低μ路等での発進時
に過大な駆動力により駆動輪がスリップすることが防止
される。これにより、通常は駆動力の増大により良好な
発進加速性能が得られると共に、低μ路においては駆動
輪のスリップによる発進性能の悪化が防止され、常に路
面状態等に応じた最適な発進性が得られることになる。
第1図は本発明の全体概略構成図であり、また第2〜9
図は本発明の第1実施例を示すもので、第2図は制御シ
ステム図、第3図はブレーキ圧制御弁およびそのアクチ
ュエータの構成と配置を示す回路図、第4図はシフトロ
ック装置の構成を示すシフトレバ−の一部破断正面図、
第5図はコントロールユニットの発進時の制御動作を示
すフローチャート図、第6図はこの制御で用いられる減
圧用電磁弁の開閉特性図、第7,8図は同じく遅延時間
とブレーキ解除速度のスロットル開度に対する特性をそ
れぞれ示す特性図、第9図は本実施例の作用を示すタイ
ムチャート図である。また、第10〜16図は本発明の
第2実施例を示すもので、第10図はこの実施例に係る
自動変速機の構造を示す骨子図、第11図は油圧制御回
路中のスリップ制御部分を示す回路図、第12図はデユ
ーティソレノイドバルブの作動特性図、第13図は制御
システム図、第14図はコントロールユニットの発進時
の制御動作を示すフローチャート図、第15.16図は
この制御で用いられる補正係数のエンジン回転数に対す
る特性および基本デユーティ率のスロットル開度に対す
る特性をそれぞれ示す特性図である。さらに、第17.
18図は第5図および第14図のフローチャートにおけ
るスリップ発生条件判定動作のサブプログラムの具体例
をそれぞれ示すフローチャート図、第19図は第18図
のフローチャートで用いられる最大減速度を記憶するサ
ブプログラムのフローチャート図であり、また第20図
は駆動輪のスリ・ンブを直接判定するサブプログラムの
フローチャート図、第21図はこの判定動作で用いられ
る基準値の特性図である。 7.7′・・・自動変速機、7a、7a’・・・トルク
コンバータ、7b、7b’・・・変速歯車機構、25b
、26b、50,75.80・・・駆動力増大手段(減
圧用電磁弁、シフトロック装置、デユーティソレノイド
バルブ、レギュレータバルブ)、30.90・・・駆動
力増大禁止手段(コントロールユニット)、33.92
・・・発進操作検出手段(スロットル開度センサ)、3
8.95・・・過大スリップ状態検出手段(スリップ発
生条件検出センサ)。
図は本発明の第1実施例を示すもので、第2図は制御シ
ステム図、第3図はブレーキ圧制御弁およびそのアクチ
ュエータの構成と配置を示す回路図、第4図はシフトロ
ック装置の構成を示すシフトレバ−の一部破断正面図、
第5図はコントロールユニットの発進時の制御動作を示
すフローチャート図、第6図はこの制御で用いられる減
圧用電磁弁の開閉特性図、第7,8図は同じく遅延時間
とブレーキ解除速度のスロットル開度に対する特性をそ
れぞれ示す特性図、第9図は本実施例の作用を示すタイ
ムチャート図である。また、第10〜16図は本発明の
第2実施例を示すもので、第10図はこの実施例に係る
自動変速機の構造を示す骨子図、第11図は油圧制御回
路中のスリップ制御部分を示す回路図、第12図はデユ
ーティソレノイドバルブの作動特性図、第13図は制御
システム図、第14図はコントロールユニットの発進時
の制御動作を示すフローチャート図、第15.16図は
この制御で用いられる補正係数のエンジン回転数に対す
る特性および基本デユーティ率のスロットル開度に対す
る特性をそれぞれ示す特性図である。さらに、第17.
18図は第5図および第14図のフローチャートにおけ
るスリップ発生条件判定動作のサブプログラムの具体例
をそれぞれ示すフローチャート図、第19図は第18図
のフローチャートで用いられる最大減速度を記憶するサ
ブプログラムのフローチャート図であり、また第20図
は駆動輪のスリ・ンブを直接判定するサブプログラムの
フローチャート図、第21図はこの判定動作で用いられ
る基準値の特性図である。 7.7′・・・自動変速機、7a、7a’・・・トルク
コンバータ、7b、7b’・・・変速歯車機構、25b
、26b、50,75.80・・・駆動力増大手段(減
圧用電磁弁、シフトロック装置、デユーティソレノイド
バルブ、レギュレータバルブ)、30.90・・・駆動
力増大禁止手段(コントロールユニット)、33.92
・・・発進操作検出手段(スロットル開度センサ)、3
8.95・・・過大スリップ状態検出手段(スリップ発
生条件検出センサ)。
Claims (1)
- (1)エンジン出力をトルクコンバータおよび変速歯車
機構を介して駆動輪に伝達する自動変速機を搭載した車
両の発進制御装置であって、車両の発進操作を検出する
発進操作検出手段と、該検出手段により発進操作が検出
されたときに上記駆動輪に伝達される駆動力を一時的に
増大させる駆動力増大手段と、発進時における上記駆動
輪の設定値以上のスリップもしくはこのようなスリップ
を生じさせる状態を検出する過大スリップ状態検出手段
と、該検出手段により上記のような過大スリップ状態を
検出したときに、上記駆動力増大手段による駆動力増大
制御を禁止する駆動力増大禁止手段とを設けたことを特
徴とする自動変速機搭載車の発進制御手段。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7017788A JPH01242863A (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 自動変速機搭載車の発進制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7017788A JPH01242863A (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 自動変速機搭載車の発進制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01242863A true JPH01242863A (ja) | 1989-09-27 |
Family
ID=13423986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7017788A Pending JPH01242863A (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 自動変速機搭載車の発進制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01242863A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05141525A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-06-08 | Mitsubishi Motors Corp | 自動変速装置の直結制御方法 |
US8195369B2 (en) | 2006-10-04 | 2012-06-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus and control method of continuously variable transmission, program for realizing that method, and recording medium on which that program is recorded |
-
1988
- 1988-03-23 JP JP7017788A patent/JPH01242863A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05141525A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-06-08 | Mitsubishi Motors Corp | 自動変速装置の直結制御方法 |
US8195369B2 (en) | 2006-10-04 | 2012-06-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus and control method of continuously variable transmission, program for realizing that method, and recording medium on which that program is recorded |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6346064B1 (en) | Driving force control unit for vehicles | |
US9387848B2 (en) | Method for broadening the function of a transmission brake | |
US7080724B2 (en) | Start control device for vehicle | |
US5935043A (en) | Lockup control apparatus of torque converter | |
RU2270771C2 (ru) | Способ и устройство для автоматического управления тормозной системой транспортного средства | |
US6334835B1 (en) | Fuel-cut control device and fuel-cut control method | |
US7029410B2 (en) | System for preventing belt slip of belt-type continuously variable transmission | |
US9145931B2 (en) | Control device for vehicular lockup clutch | |
CZ292812B6 (cs) | Způsob řízení převodovky motorového vozidla s plynule měnitelným převodem | |
JPH106818A (ja) | トルク伝達系の制御装置及び方法 | |
GB2263519A (en) | System for controlling a continuously-variable transmission for a motor vehicle | |
JPH06265006A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
US6296592B1 (en) | Braking force control unit | |
CA2313724C (en) | Driving force control unit for vehicles | |
US6269297B1 (en) | Traction control apparatus and method for vehicles | |
KR100662136B1 (ko) | 차량 주행시에 변속비 변화에 연관된 전위 과정을 제어하는 방법 | |
US6260642B1 (en) | Steering control system for tracklaying vehicle | |
US6328672B1 (en) | Driving force control unit for vehicle | |
JP3736329B2 (ja) | 車両の走行制御装置 | |
JPH01242863A (ja) | 自動変速機搭載車の発進制御装置 | |
JPH01240328A (ja) | 自動変速機搭載車の発進制御装置 | |
JP2009120059A (ja) | 車両の制駆動力制御装置 | |
JP2001165299A (ja) | 車両用自動変速機のクリープ力制御装置 | |
JPH01240329A (ja) | 自動変速機搭載車の発進制御装置 | |
JPH0280858A (ja) | 自動変速機搭載車のエンジンブレーキ制御装置 |