JP2008088581A - ポリテトラフルオロエチレン繊維およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】繊維中に含まれるフッ素化アニオン性界面活性剤、特にPFOA含有量が100ppb以下であることを特徴とするポリテトラフルオロエチレン繊維、及びマトリックスとしてのビスコースとPFOA含有量が1000ppm以下であるポリテトラフルオロエチレンの水分散液との混合液を、凝固浴中に複数の口金孔から吐出し、紡糸、精練した後、リラックスを与えながら半焼成した後、焼成を行なう製造方法。
【選択図】なし
Description
排出速度が遅く、環境側面から問題視されている。
本発明のPTFE繊維の単糸強度は0.7cN/dtex以上、単糸伸度は50%以下であることが好ましい。単糸強度が0.7cN/dtex未満、単糸伸度が50%を超えると、その繊維を加工する場合、単繊維が延伸され工程通過性不良となるので好ましくない。
この時、各ローラ温度は単独で変更出来、上記範囲内で有れば特に限定無く設定できる。
焼成ローラ数により半焼成工程のローラ温度は異なる。半焼成工程のローラ温度は、好ましくは150以上320℃未満、より好ましくは250以上320℃未満である。
PTFE延伸糸からサンプルをランダムに抜き取り下記の通り包埋法により断面写真を撮影する。その上でそれぞれの断面写真を切り取り重量を測定することで断面積を求め、本発明のPTFE繊維は比重2.30g/cm3を用いて繊度を計算した。ランダムに30本測定し、平均値を算出する。その平均値と最小繊度、最大繊度の大きい方のばらつきの程度を測定した。
サンプル糸を成形枠にやや張力を加えセロテープ(登録商標)で固定する。200℃で加熱してパラフィンとステアリン酸の混合物を溶融させる。130℃になったらエチルセルロースを少量ずつ加え、攪拌しながら1時間保温して泡を抜く。100℃まで落とした後、成形枠に流し込む。冷却・固化させた後、適当な大きさのブロックに切り分ける。ミクロトームを用いて、ブロックから切片(厚さ7μm程度)を切り出し、スライドグラスの上に載せる。このとき、スライドグラス上にアルブメンを薄く塗り延ばしておく(アルブメンは卵の白身とグリセリン等量、防腐剤としてサリチル酸ソーダ1wt%添加したもの)。70℃に保った乾燥機に20分放置して熱処理を行い乾燥させた後、酢酸イソアミル浴に約1時間浸し、脱包埋を行ない、その後風乾する。スライドグラスの上に流動パラフィンを一滴つけ、空気が入らないようにカバーグラスを静かに載せ、顕微鏡を用いて写真を撮影する。
溶媒抽出によるLC−MS/MS法により測定した。
ビスコース熟成度(塩点)8.0、セルロース濃度9.0%、アルカリ濃度6.2%のビスコース50重量%とソルベイ ソレクシス(株)のPTFE水分散液(Algoflon D XPH 1220:濃度60%、PFOA含有量100ppm以下)50重量%を混合した後、10Torrの減圧下で脱泡して重合体濃度30%の成形用原液を得た。原液中のポリマーに対するPTFE樹脂含有量は87.0%であり、30℃における原液粘度は130ポイズであった。この原液を複数の吐出孔を有する成型用口金(0.12mmφ×400ホール)に導き、凝固浴中に吐出した。
Claims (6)
- 繊維中に含まれるフッ素化アニオン性界面活性剤の含有量が100ppb以下であることを特徴とするポリテトラフルオロエチレン繊維。
- 繊維中に含まれるフッ素化アニオン性界面活性剤の含有量が10ppb以下であることを特徴とするポリテトラフルオロエチレン繊維。
- フッ素化アニオン性界面活性剤がパーフルオロオクタン酸であることを特徴とする請求項1または2記載のポリテトラフルオロエチレン繊維。
- 繊度が18.0dtex以下であって、その繊度バラツキが該繊度の10%以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のポリテトラフルオロエチレン繊維。
- マトリックスとしてのビスコースとパーフルオロオクタン酸含有量が1000ppm以下であるポリテトラフルオロエチレンの水分散液との混合液を、硫酸濃度7〜13%、硫酸ソーダ濃度7〜15%を含有する凝固浴中に複数の口金孔から吐出し、紡糸、精練した後、1〜5%のリラックスを与えながら80以上320℃未満の温度で半焼成した後、320〜380℃の温度で焼成を行ない、繊度が2dtex以上18.0dtex以下であってかつ繊度ばらつきが10%以下である請求項3または4いずれか記載のポリテトラフルオロエチレン繊維を製造することを特徴とするポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法。
- 半焼成および/または焼成の前にアルカリ濃度0.08〜0.16wt%のアルカリ水溶液による洗浄を行うことを特徴とする請求項5記載のポリテトラフルオロエチレン繊維の製造方法。
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2006
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