JP2008084547A - Nb3Sn超電導線材およびそのための前駆体 - Google Patents

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Abstract

【課題】超電導線材同士を接続するときの電気抵抗を極力小さく抑え、NMRマグネットへの適用が可能な、高い臨界電流密度Jc特性が期待できる内部Sn法Nb3Sn超電導線材およびそのための超電導線材製造用前駆体を提供する。
【解決手段】本発明の超電導線材製造用前駆体の構成は、内部Sn法によってNb3Sn超電導線材を製造する際に用いる超電導線材製造用前駆体において、外周に拡散バリア層を設けた安定化銅を中央部に単数または複数集めて配置すると共に、その周囲に、NbまたはNb基合金芯とSnまたはSn基合金芯をCuまたはCu基合金マトリクスに埋設した超電導マトリクス部が配置されたものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、Nb3Sn超電導線材を内部Sn法によって製造するための前駆体(超電導線材製造用前駆体)およびこうした前駆体によって製造されるNb3Sn超電導線材に関するものであり、殊に超電導マグネットの素材として有用なNb3Sn超電導線材およびその前駆体に関するものである。
超電導線材が実用化されている分野のうち、高分解能核磁気共鳴(NMR)分析装置や核融合装置、加速器等に用いられる超電導マグネットがある。超電導マグネットに使用される超電導線材としては、Nb3Sn線材が実用化されており、このNb3Sn超電導線材の製造には主にブロンズ法が採用されている。このブロンズ法は、Cu−Sn基合金(ブロンズ)マトリクス中に、複数のNbまたはNb基合金からなる芯材を埋設して複合線材が構成される。この複合線材を、押出し若しくは伸線加工等の縮径加工を施すことによって、上記芯材を細径化してフィラメント(以下、Nb基フィラメントと呼ぶ)とし、このNb基フィラメントとブロンズからなる複合線材を複数束ねて線材群となし、その外周に安定化の為の銅(安定化銅)を配置した後、更に減面加工する。引き続き、縮径加工後の上記線材群を600℃以上、800℃以下程度で熱処理(拡散熱処理)することにより、Nb基フィラメントとブロンズマトリクスの界面にNb3Sn化合物層を生成する方法である。
しかしながら、この方法ではブロンズ中に固溶できるSn濃度には限界があり(15.8質量%以下)、生成されるNbSn化合物層の厚さが薄く、また結晶性が劣化してしまい、高い臨界電流密度Jcが得られないという欠点がある。超電導マグネット(以下、「NMRマグネット」で代表することがある)は、線材の臨界電流密度Jcが高いほど、NMRマグネットをコンパクトにすることができ、マグネットのコストダウンや納期短縮が可能である。また、導体中の超電導部分の面積を小さくできることから、線材自体のコストダウンも可能となる。
Nb3Sn超電導線材を製造する方法としては、上記ブロンズ法の他に、内部Sn法も知られている。この内部Sn法(内部拡散法とも呼ばれている)では、ブロンズ法のような固溶限によるSn濃度に限界がないのでSn濃度をできるだけ高く設定でき、良質なNb3Sn相が生成可能であるため、高い臨界電流密度Jcが得られるといわれている。また上記ブロンズ法線材では、Cu−Sn合金が冷間加工中に加工硬化を起こすため多数回の焼鈍が必要となるが、内部Sn法ではほとんど焼鈍の必要はなく、納期短縮も可能であるため、内部Sn法によって製造される超電導線材(以下、「内部Sn法Nb3Sn超電導線材線」と呼ぶことがある)のNMRマグネット用途への適用が望まれている。
内部Sn法では、図1(Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の模式図)に示すように、CuまたはCu基合金(以下、「Cuマトリクス」と呼ぶことがある)4の中央部に、SnまたはSn基合金からなる芯材(以下、「Sn基金属芯」と呼ぶことがある)3を埋設すると共に、Sn基金属芯3の周囲のCuマトリクス4中に、複数のNbまたはNb基合金からなる芯材(以下、「Nb基金属芯」と呼ぶことがある)2を相互に接触しないように配置して前駆体(超電導線材製造用前駆体)1とし、これを伸線加工した後、熱処理(拡散熱処理)によってSn基金属芯3中のSnを拡散させ、Nb基金属芯2と反応させることによって線材中にNb3Sn相を生成させる方法である(例えば、特許文献1)。
また上記のような前駆体においては、図2に示すように、前記Nb基金属芯2とSn基金属芯3が配置された部分と、その外部の安定化銅層4aの間に拡散バリア層6を配置した構成(前駆体5)を採用するのが一般的である。この拡散バリア層6は、例えばNb層またはTa層、或いはNb層とTa層の2層からなり、拡散熱処理の際にSn基金属芯3中のSnが外部に拡散してしまうことを防止し、超電導線材内でのSnの純度を高める作用を発揮するものである。
上記のような、超電導線材製造用前駆体の製造は、下記の手順で行われる。まず、Nb基金属芯をCuマトリスク管に挿入し、押出し加工や伸線加工等の縮径加工を施して複合体とし(通常、断面形状が六角形に形成される)、これを適当な長さに裁断する。そして、Cu製外筒を有し、拡散バリア層を設け或いは設けないビレット内に前記複合体を充填し、その中央部にCuマトリクス(Cu製中実ビレット)を配置して押出し加工した後、中央部のCuマトリクスを機械的に穿孔してパイプ状複合体を構成する。或いは、他の方法として、Cu外筒とCu内筒で構成され、拡散バリア層6を有しまたは有さない中空ビレット内(外筒と内筒の間)に前記複合体を複数本充填してパイプ押出ししてパイプ状複合体を構成する。
そして、これらの方法で作製されたパイプ状複合体の中央空隙部内に、Sn基金属芯を挿入して縮径加工して、前記図1、2に示したような、Nb基金属芯2とSn基金属芯3を含む前駆体エレメントが製造される。以下では、これらのものを、「シングルエレメント線」と呼ぶことがある。尚、前記図1、2では、一つのSn基金属芯3を配置した構成を示したが、シングルエレメント線の構成はこうしたものに限らず、複数本のSn基金属芯3を配置した構成も採用される。
上記のようにして構成された各前駆体(シングルエレメント線)は、拡散バリア層6を有するか或いは有さないCuマトリクス管内に複数本束ねた集合体として充填され、更に縮径加工されて多芯型の超電導線材製造用前駆体(以下、「マルチエレメント線」と呼ぶことがある)とされる。
図3、4は、マルチエレメント線の構成例を示したものである。このうち図3は、前記図1に示した前駆体1(シングルエレメント線)を、拡散バリア層6aおよび安定化銅4aを有するCuマトリクス4内に複数本束ねた集合体として埋設し、その部分が超電導マトリクス部として構成されるマルチエレメント線材7としたものである(例えば、非特許文献1)。図4は、前記第2図に示した前駆体5(シングルエレメント線材)を、拡散バリア層を有さないCuマトリクス4内に複数本束ねた集合体として埋設し、その部分が超電導マトリクス部として構成されるマルチエレメント前駆体8としたものである(例えば、非特許文献2)。
特開昭49−114389号公報 特許請求の範囲等 「低温工学」39巻9号 2004 p391〜397 「IEEE Transaction on Magnetics」,Vol,MAG−19,No.3,MAY 1983 p1131〜1134
ところで、NMR分析装置等に用いられる超電導マグネットでは、磁場の時間変化割合(減衰率)が0.01ppm/hr以下という非常に安定したものが要求されるため、超電導電流がループ状に永久的に流れ続ける「永久電流モード」で操業される必要がある。実際のマグネットでは、複数の超電導コイルを接続して使用されるが、永久電流モードを実現するためには、各コイル間で超電導線材同士を接続する部分においても超電導状態を維持する必要がある。こうしたことから、接続部が配置される位置での経験磁場(0.5T程度)で常電導となるようなNb基金属やTa基金属からなる拡散バリア層を介さずに、Nb3Sn超電導フィラメントを露出させて接続する必要がある。
ブロンズ法によって製造されるNb3Sn超電導線材については、前述したような安定化銅と拡散バリア層を超電導マトリクス部よりも外部に配置した「外部安定化線材」の他、安定化銅と拡散バリア層を超電導マトリクスよりも内部に配置した「内部安定化線材」が知られているが、超電導特性を良好に維持するという観点から、「外部安定化線材」が採用されるのが一般的である。そして、こうした線材では、超電導フィラメントを露出させることが可能であり、その超電導接続方法は確立されている。
これに対して、内部Sn法Nb3Sn超電導線材では、平角化が困難で丸線であるのが一般的である。平角線で図3に示したような内部構成では拡散バリア層の削り取りが可能であるが、丸線であれば均等に削ることは困難となりそれも不可能である。また図4に示したような内部構成では、平角線であっても拡散バリア層の削り取りは不可能である。こうしたことから、前記図3、4に示したような断面構造の内部Sn法Nb3Sn超電導線材では拡散バリア層の除去は不可能である。その結果、安定化銅を除去した後、接続時に拡散バリア層が露出されて接続部抵抗が発生するため、内部Sn法超電導線材のNMRマグネット用途への適用を困難なものとしていた。
本発明はこうした状況の下でなされたものであって、その目的は、超電導線材同士を接続するときの電気抵抗を極力小さく抑え、NMRマグネットへの適用が可能な、高い臨界電流密度Jc特性が期待できる内部Sn法Nb3Sn超電導線材およびそのための前駆体(超電導線材製造用前駆体)を提供することにある。
上記目的を達成することのできた本発明の超電導線材製造用前駆体とは、内部Sn法によってNbSn超電導線材を製造する際に用いる超電導線材製造用前駆体において、外周に拡散バリア層を設けた安定化銅を中央部に単数または複数集めて配置すると共に、その周囲に、NbまたはNb基合金芯とSnまたはSn基合金芯をCuまたはCu基合金マトリクスに埋設した超電導マトリクス部が配置されたものである点に要旨を有するものである。
本発明の超電導線材製造用前駆体の具体的な構成例としては、前記超電導マトリクス部は、複数のNbまたはNb基合金芯と、少なくとも一つのSnまたはSn基合金芯からなる超電導エレメントの集合体が、CuまたはCu基合金マトリクスに埋設されたものが挙げられる。また好ましい実施形態としては、前記拡散バリア層とは別に、NbまたはNb基合金からなる拡散バリア層が前記前駆体エレメント毎に設けられたものが挙げられる。
拡散バリア層が前記前駆体エレメント毎に設ける構成を採用する場合においては、(a)前記超電導エレメント毎に設けられた拡散バリア層は、その厚みがNbまたはNb基合金芯の直径以下であることや、(b)前記超電導エレメント毎に設けられた拡散バリア層の外周に、SnまたはSn基合金芯が配置されたものである、等が好ましい実施形態である。
上記のような超電導線材製造用前駆体を用いて、拡散熱処理することによって希望する超電導特性(臨界電流密度Jc、磁場減衰率)を発揮するNbSn超電導線材を製造することができる。
本発明の超電導線材製造用前駆体では、外周に拡散バリア層を設けた安定化銅を、中央部に単数または複数集めて配置すると共に、その周囲に、NbまたはNb基合金芯とSnまたはSn基合金芯をCuまたはCu基合金マトリクスに埋設した超電導マトリクス部を配置した構成としたので、拡散熱処理後に外側のCu層を除去することによってNb3Sn超電導フィラメントを容易に露出させることができ、超電導線材の接続抵抗を極力小さく抑えた状態での接続が実現できた。
本発明者らは、上記目的を達成するために様々な角度から検討した。その結果、外周に拡散バリア層を設けた安定化銅を中央部に単数または複数集めて配置する「内部安定化」構造を基本的に採用すると共に、その周囲に、NbまたはNb基合金芯とSnまたはSn基合金芯をCuまたはCu基合金マトリクスに埋設した超電導マトリクス部が配置されたものとすれば、拡散熱処理後に超電導マトリクス部を構成するCu層(CuまたはCu基合金マトリクス)を除去することによって、Nb3Sn超電導フィラメントを容易に露出させることができ、超電導状態を維持しつつ接続できることを見出し、本発明を完成した。以下、図面に基づいて、本発明の超電導線材製造用前駆体(以下、単に「前駆体」と呼ぶことがある)の構成について説明する。
図5は、本発明の前駆体の基本的な構成例を模式的に示した断面図である。この構成では、外周に拡散バリア層6bを設けた棒状の安定化銅4bを中央部に複数(この図では7本)集めて配置すると共に、その周囲に、複数のNb基金属芯2とSn基金属芯3をCuマトリクス4に埋設した超電導マトリクス部が配置された前駆体9の構成となっている[図5(a)]。安定化銅4bの外周に設けた拡散バリア層6bは、Nb層またはTa層、或いはNb層とTa層の2層のいずれの構造でも良い。この拡散バリア層6bは、従来と同様に(図3の拡散バリア層6a)、Snが安定化銅4b内に拡散することを防止する障壁としての機能を発揮するものであり、棒状の安定化銅4bの外周にシート状部材(例えば、Nbシート)を巻きつけ、CuパイプまたはCuビレット内に挿入して押出または伸線し、バリア付き安定化銅線を得る。
CuパイプにNb基金属芯2を挿入して押出または伸線して、これを更に複数本Cuパイプまたはビレットに挿入して押出または伸線することで、図5(b)に示すような六角断面形状のCu/Nb複合多芯線10(図中4はCuパイプによって構成されるCuマトリクスを示す)を得る。またCuパイプ内にSn基金属芯3を挿入して伸線し、Cu/Sn複合線を得る。前記バリア層付き安定化銅線4bを複数束ねて中央部に配置し、その周囲に複数のCu/Nb複合多芯線と、Cu/Sn複合線を束ねて配置した後、Cuパイプ内に挿入、伸線して図5(a)に示したような内部安定化前駆体9を得る。
本発明の前駆体の他の実施形態として、前記図1で示したようなシングルエレメント線1を、バリア層6bを設けた安定化銅4bの周囲の超電導マトリクス部(Cuマトリクス4)に配置し、これをCuパイプ内に挿入して伸線し、図6に示すような内部安定化前駆体11とすることもできる。
前記図3、図4に示した従来のマルチエレメント線を拡散熱処理して得られるNb3Sn超電導線材では、熱処理後に安定化銅を除去して超電導線同士を接続する際、接続部が曝される磁場中では、拡散バリア層6または6aがTaである場合は、「Ta自体」或いは「TaがSnと反応した後に形成されたTa−Sn化合物全体」が常電導となり抵抗が発生することになる。拡散バリア層6または6aがNbの場合であっても、安定化銅4aへのSnの拡散を防止するためには拡散バリア層6または6aを完全に反応させることができず、未反応のNb層が部分的に残ってしまい、常電導となり抵抗が発生してしまう。前記図3、図4に示した従来のマルチエレメント線では、Nb3Sn超電導フィラメントは拡散バリア層6または6aの内側に存在するので、Nb3Sn超電導フィラメントは露出した状態にはならない。
これに対して、上記図5、6に示した本発明の前駆体9、11では、拡散熱処理後に外側のCu層(Cuマトリクス4)を除去するだけで、Nb3Sn超電導フィラメントを露出させるでき、抵抗が発生することなく超電導線材同士の接続が可能になる。
本発明の他の実施形態として、シングルエレメント線の外部にSnが拡散するのを防止して臨界電流密度Jc特性を向上させるために、図7に示すように、Nb基金属芯2の直径以下の厚みを持つ拡散バリア層6cをNb層によって構成した前駆体5b(シングルエレメント線)を、前記図2と同様に作製し(上記構成以外の対応部分には同一の参照符号が付してある)、これを、図8に示すように、拡散バリア層6bを備えた安定化銅4bの周囲に配置した前駆体12(マルチエレメント線)とする構成も採用できる。
本発明の更に他の実施形態として、拡散バリア層6bを備えた安定化銅4bを複数本束ねて中央に配置し、その周囲に前記と同様に臨界電流密度Jc特性を向上させるために、図7に示した前駆体5b(シングルエレメント線)を複数本配置した前駆体13(マルチエレメント線)の構成も採用できる(図9)。
本発明の他の臨界電流密度Jc特性向上策としては、拡散バリア層6bを備えた安定化銅4bの周囲に、前記図2に示した前駆体5(シングルエレメント線)とSn基金属芯3をCuマトリクス4内に配置して、図10に示すような前駆体14(マルチエレメント線)の構成も採用できる。
本発明の他の実施形態として、Cuパイプまたはビレット内に、Nb基金属芯3を挿入して押出または伸線してCu/Nb単芯複合線を得る。またCuパイプ内にSn基金属芯3を挿入して伸線しCu/Sn単芯複合線を得る。これらを複数本束ねてその周囲に、Nbからなる拡散バリア層6dを巻きつけ、Cuパイプ内に挿入して伸線し、図11に示すような前駆体5c(シングルエレメント線)を得る。拡散バリア層6bを備えた安定化銅4bを複数本束ねて、中央部に配置し、その周囲に上記前駆体5cを複数本束ねてCuパイプ内に挿入して伸線し、図12に示すような前駆体15(マルチエレメント線)を得ることもできる。尚、上記各Cuパイプは、いずれもCuマトリクス4を形成することになる。
上記図8、図9、図12に示した前駆体12、13、15では、薄肉のシングルエレメント毎の拡散バリア層6c(図7)で拡散熱処理時にSnが外部のCu層に拡散するのを防止して良質なNb3Sn超電導相を生成させる。その際、シングルエレメント線毎に配置される拡散バリア層は、内部のSn基金属芯3と反応して完全にNb3Sn化し、拡散バリア層としてのNbは残留しないことから、抵抗が発生することなく超電導線材同士の接続ができる。
こうした構成を採用するに際して、シングルエレメント線毎に配置される拡散バリア層の厚みは、Nb基金属芯2の直径以下に設定される必要がある。これより厚くなると未反応Nbが残留し、接続部で抵抗が発生してしまうことになる。より好ましくは、拡散バリア層の厚みはNb基金属芯2の半径以下に設定されることが望ましい。
また前記図10に示した前駆体14では、拡散熱処理時にシングルエレメント毎の拡散バリア層によって完全にSnを拡散バリア層内に留め、良質なNb3Sn層を生成させる。こうした構成では、拡散バリア層をNb3Sn化する際にSnが若干でも漏れ出して無駄に使われることがないという効果も発揮する。そして、拡散バリア層を構成するNbのうち未反応の部分については、拡散バリア層内部と外部の両方からSn基金属芯3からのSnが拡散するため、完全にNb3Sn化してNb部分は残留しないことから、抵抗が発生することなく超電導接続が実現できる。
上記に示した各構成の前駆体では、拡散熱処理して得られるNb3Sn超電導線材は、ブロンズ法線材に比べ高い臨界電流密度Jc特性を示すため、NMRマグネットのコンパクト化・コストダウン、線材のコストダウン、納期短縮等に寄与することになる。
本発明の前駆体において、Nb基金属芯2で用いるNb基合金としては、Ti,Ta,Hf,Zr等の添加元素を10質量%程度までを、Nbに含有させたものを使用することができる。また本発明の前駆体を構成する安定化銅は、非安定化銅部に対する断面積比(銅比)は0.1〜1.0であることが好ましい。
また、本発明の前駆体では、安定化銅を中央部に配置するものであるが、その配置領域は、線材の直径をDとすると、中心を含み少なくとも中心点からの距離が0.15Dの範囲(即ち、合計で直径が0.3Dとなる円形の範囲)には安定化銅が配置され、中心からの距離が0.35Dの範囲内(即ち、合計で0.7Dとなる円形の範囲)までが好ましい。中心からの距離が0.15Dよりも小さい領域であると、安定化特性が不十分になり、0.35Dよりも大きくなると、超電導特性との両立が困難となる。
本発明においては、上記のような前駆体を用い、ブロンズ化熱処理を含めた拡散熱処理(通常200℃以上、800℃未満程度)することによって、良好な超電導特性(臨界電流密度Jc)を発揮するNb3Sn超電導線材を得ることができる。具体的には、180〜600℃の温度範囲でブロンズ化熱処理(SnをCuに拡散させる)を行なった後に、650〜750℃の温度範囲で100〜300時間程度のNb3Snを生成させる熱処理を行なう。尚、ブロンズ化熱処理としては、180〜200℃で50時間程度、340℃前後で50時間程度、550℃前後で50〜100時間等の多段階の熱処理の組合せにすることもできる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(実施例1)
下記の手順に従って、前記図5に断面形状を示した超電導線材(マルチエレメント線材)を作製した。まず外径:33.8mm、内径:29mmのCu製パイプ内に、外径:28mmのNb芯を挿入した後、縮径加工して六角断面形状のCu/Nb複合単芯線(六角対辺:2.3mm)を作製して矯正後、2mの長さに裁断した。これらをCuパイプ(外径:41.2mm、内径:37.2mm)内に199本束ねて挿入して伸線し、六角断面形状のCu/Nb複合多芯線(六角対辺:4mm)を作製して矯正後、2mの長さに裁断した。
一方、Cuパイプ(外径:24mm、内径:21mm)内に、Sn−2質量%Ti芯を挿入して伸線し、六角断面形状のCu/Sn−2質量%Ti複合単芯線(六角対辺:4mm)を作製して矯正後、2mの長さに裁断した。またCuパイプ(外径:41.2mm、内径:37.2mm)内に、Nbシート(厚み:0.2mm)を巻き付けたCu芯(外径:34.8mm)を挿入して伸線し、六角断面形状のバリア層付き安定化銅線(対辺:4mm)を作製して矯正後、2mの長さに裁断した。
バリア層付き安定化銅線を7本束ねて、その周囲にCu/Nb複合多芯線を24本とCu/Sn−2質量%複合単芯線を6本束ねて、Cuパイプ(外径:33.8mm、内径:29mm)内に挿入して伸線し、外径:1.0mmのマルチエレメント線材(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図5参照)。このとき、中央部の安定化銅の配置領域は、線材の直径をDとすると、少なくとも中心点からの距離が0.25Dの範囲(合計で直径が0.5Dとなる円形の範囲)が安定化銅になるようにした。
得られたマルチエレメント線材(外径:1.0mmのもの)を、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、下記の条件で臨界電流密度Jcおよび磁場減衰率を測定した。
[臨界電流密度Jcの測定]
液体ヘリウム中(温度4.2K)で、16T(テスラ)の外部磁場の下、試料(超電導線材)に通電し、4端子法によって発生電圧を測定し、この値が0.1μV/cmの電界が発生した電流値(臨界電流Ic)を測定し、この電流値を、線材の全導体断面当りの断面積で除して臨界電流密度Jcを求めた。尚、「全導体断面」とは、線材全体の断面を意味する。
[磁場減衰率の測定]
図14に示すような接続抵抗評価回路を形成した。この図14において、21は製造したNb3Sn超電導線材によって作成した接続用U字サンプル、22は永久電流スイッチ、23は電源、24は超電導コイルを夫々示す。上記接続用U字サンプル21を熱処理後に、図13に示すように、接続用U字サンプル21の端部17の外皮Cuを除去して、Nb3Snフィラメント20を露出させ、超電導中間介在物18(例えば、Pb基合金)を介して、超電導膜マグネット(超電導コイル24)の超電導線材16と、接続を2箇所(接続用U字サンプル21の両端部)で行い、接続箇所に4.2Kで、0.5Tの磁場を印加してコイル24の中心部の磁場の減衰率を測定した。このとき、減衰率(ppm/h)NMRプローブにて、共鳴周波数(磁場に対応)の変化によって測定した。尚、図13中、19はCu基容器を示す。
(実施例2)
下記の手順に従って、前記図6に断面形状を示した超電導線材(マルチエレメント線)を作製した。まず外径:33.8mm、内径:29mmのCu製パイプ内に、外径:28mmのNb芯を挿入した後、縮径加工して六角断面形状のCu/Nb複合単芯線(六角対辺:4.3mm)を作製して矯正後、400mmの長さに裁断した。
一方、Cu製外筒(外径:143mm、内径:125mm)およびCu製内筒(外径:70mm、内径:61mm)からなるCu中空ビレットを準備した。この中空ビレットの前記Cu製内筒の周りに、前記Cu/Nb複合単芯線を480本束ねて、Cu製外筒内に挿入した。Cu/Nb複合単芯線を挿入したCu中空ビレットに蓋をして、真空引きした後、前記蓋を溶接した。
こうして得られたビレットを、パイプ押出し加工後、前記Cu製内筒内にSn−2質量%金属芯を挿入して更に伸線し、外径:7.7mmのシングルエレメント線として矯正後、2mの長さに裁断した(前記図1参照)。また実施例1と同様にしてバリア層付き安定化銅線を組立て、これを外径:18.3mmまで伸線して矯正後、2mの長さに裁断した。前記バリア層付き安定化銅線の周囲に、前記シングルエレメント線を10本束ねて配置後、Cuパイプ(外径:43.2mm、内径:37.2mm)に挿入して伸線し、外径:1.0mmのマルチエレメント線(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図6参照)。このとき、中央部の安定化銅の配置領域は、線材の直径をDとすると、中心点からの距離が0.225Dの範囲(合計で直径が0.45Dとなる円形の範囲)までとした。
得られたマルチエレメント線(外径:1.0mmのもの)を、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび磁場減衰率を測定した。
(実施例3)
下記の手順に従って、前記図8に断面形状を示した超電導線材(マルチエレメント線)を作製した。まず外径:33.8mm、内径:29mmのCu製パイプ内に、外径:28mmのNb芯を挿入した後、縮径加工して六角断面形状のCu/Nb複合単芯線(六角対辺:4.3mm)を作製して矯正後、400mmの長さに裁断した。
一方、Cu製外筒(外径:143mm、内径:128mm)およびCu製内筒(外径:70mm、内径:61mm)からなるCu中空ビレットを準備した。この中空ビレットの前記Cu製外筒内に、Nbシート(厚さ:0.2mm)を巻き取ったもの(Nbシート層)を張り付け、その内部に、前記Cu製内筒の周りに前記Cu/Nb複合単芯線を360本束ねたものを挿入した。Cu/Nb複合単芯線を挿入したCu中空ビレットに蓋をして、真空引きした後、前記蓋を溶接した。その際、Nbシート層の厚みはNb芯の直径の0.9倍(Nb芯の直径:3.9mm、Nbシート層厚さ:3.5mm)となるように設定した。
こうして得られたビレットを、パイプ押出し加工後、前記Cu製内筒内にSn−2質量%金属芯を挿入して更に伸線し、外径:7.7mmのシングルエレメント線(超電導線材製造用前駆体)とし矯正後、2mの長さに裁断した(前記図7参照)。また実施例1と同様にしてバリア層付き安定化銅線を組立て、これを外径:18.3mmまで伸線して矯正後、2mの長さに裁断した。前記バリア層付き安定化銅線の周囲に、前記シングルエレメント線を10本束ねて配置後、Cuパイプ(外径:43.2mm、内径:37.2mm)に挿入して伸線し、外径:1.0mmのマルチエレメント線材(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図8参照)。このとき、中央部の安定化銅の配置領域は、線材の直径をDとすると、少なくとも中心点からの距離が0.225Dの範囲(合計で直径が0.5Dとなる円形の範囲)が安定化銅になるようにした。
得られたマルチエレメント線(外径:1.0mmのもの)を、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび磁場減衰率を測定した。
(実施例4)
下記の手順に従って、前記図9に断面形状を示した超電導線材前駆体(マルチエレメント線)を作製した。まず実施例3と同様にして、シングルエレメント線を作製し、伸線により六角断面形状(六角対辺:4.0mm)として矯正後、2mの長さに裁断した。また、実施例1と同様にしてバリア層付き安定化銅線を作製し、これを伸線により六角断面形状(六角対辺:4.0mm)として矯正後、2mの長さに裁断した。
このバリア層付き安定化銅線を7本束ねて、その周囲に、前記シングルエレメント線を30本束ねて配置後、Cuパイプ(外径:33.8mm、内径:29mm)に挿入して伸線し、外径:1.0mmのマルチエレメント線(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図9参照)。このとき、中央部の安定化銅の配置領域は、線材の直径をDとすると、中心点からの距離が0.25Dの範囲(合計で直径が0.5Dとなる円形の範囲)までとした。
得られたマルチエレメント線(外径:1.0mmのもの)を、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度(Jc)および磁場減衰率を測定した。
(実施例5)
下記の手順に従って、前記図10に断面形状を示した超電導線材前駆体(マルチエレメント線)を作製した。ます実施例2と同様にして、六角断面形状のCu/Nb複合単芯線(六角対辺:4.3mm)を作製して矯正後、400mmの長さに裁断した。
一方、Cu製外筒(外径:143mm、内径:128mm)およびCu製内筒(外径:70mm、内径:61mm)からなるCu中空ビレットを準備した。この中空ビレットの前記Cu製外筒内に、Nbシート(厚さ:0.2mm)を巻き取ったもの(Nbシート層)と張り付け、その内部に、前記Cu製内筒の周りに前記Cu/Nb複合単芯線を336本束ねたものを挿入した。Cu/Nb複合単芯線を挿入したCu中空ビレットに蓋をして、真空引きした後、前記蓋を溶接した。その際、Nbシート層の厚みはNb芯の直径の1.5倍となるように設定した(Nb芯の直径:3.9mm、Nbシート層厚さ:5.8mm)。
こうして得られたビレットを、パイプ押出し加工後、前記Cu製内筒内にSn−2質量%金属芯を挿入して更に伸線し、外径:7.7mmのシングルエレメント線として矯正後、2mの長さに裁断した(前記図2参照)。また実施例1と同様にしてバリア層付き安定化銅線を組立て、これを外径:18.3mmまで伸線して矯正後、2mの長さに裁断した。更に、実施例1と同様にCu/Sn−2質量%Ti複合単芯線を作製して直径:3.8mmまで伸線して矯正後、2mの長さに裁断した。前記バリア層付き安定化銅線の周囲に、前記シングルエレメント線を10本と前記Cu/Sn−2質量%Ti複合単芯線10本を束ねて配置後、Cuパイプ(外径:43.2mm、内径:37.2mm)に挿入して伸線し、外径:1.0mmのマルチエレメント線(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図10参照)。このとき、中央部の安定化銅の配置領域は、線材の直径をDとすると、中心点からの距離が0.225Dの範囲(合計で直径が0.45Dとなる円形の範囲)までとした。
得られたマルチエレメント線(外径:1.0mmのもの)に、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび磁場減衰率を測定した。
(実施例6)
下記の手順に従って、前記図12に断面形状を示した超電導線材前駆体(マルチエレメント線)を作製した。まず実施例2と同様にして、六角断面形状のCu/Nb複合単芯線(六角対辺:2.3mm)を作製して矯正後、2mの長さに裁断した。また実施例1と同様にして、Cu/Sn−2質量%Ti複合単芯線を作製して、伸線により六角断面形状(六角対辺:2.3mm)とし、矯正した後2mmの長さに裁断した。
一方、Cuパイプ(外径:41.2mm、内径:37.2mm)内にNbシート(厚み:0.2mm)を巻き取り張り付けた後、その内部に、前記Cu/Nb複合単芯線を154本とCu/Sn−2質量%Ti複合単芯線45本を組み合わせて挿入し、伸線して六角断面形状(六角対辺:4.0mm)とし、矯正後、2mの長さに裁断した。また実施例1と同様にしてバリア層付き安定化銅線を作製し、これを六角断面形状(六角対辺:4.0mm)とし、矯正後、2mの長さに裁断した。
前記、バリア付き安定化銅線を7本束ねて、その周囲に前記シングルエレメント線を30本束ねて組合せ、Cuパイプ(外径:33.8mm、内径:29mm)内に挿入して伸線し、直径:1.0mmのマルチエレメント線材(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図12参照)。このとき、中央部の安定化銅の配置領域は、線材の直径をDとすると、中心点からの距離が0.25Dの範囲(合計で直径が0.5Dとなる円形の範囲)までとした。
得られたマルチエレメント線(外径:1.0mmのもの)に、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび磁場減衰率を測定した。尚、実施例1〜6では、いずれも前述した銅比が0.1〜1.0の範囲に入るように設定した。
(比較例1)
下記の手順に従って、前記図3に断面形状を示した超電導線材前駆体(マルチエレメント線)を作製した。実施例2と同様にして作製したシングルエレメント線を伸線して六角断面形状(六角対辺:3.9mm)とし、矯正後、2mの長さに裁断した。
Cuパイプ(外径:33.8mm、内径:29mm)内に、Nbシート(厚み:0.2m)を巻き取り張り付けた中に、前記シングルエレメント線を37本束ねて組合せて挿入後伸線し、直径:1.0mmのマルチエレメント線材(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図3参照)。
得られたマルチエレメント線(外径:1.0mmのもの)に、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび磁場減衰率を測定した。
(比較例2)
下記の手順に従って、前記図4に断面形状を示した超電導線材前駆体(マルチエレメント線)を作製した。実施例5と同様にいて作製したシングルエレメント線を伸線して六角断面形状(六角対辺:4.0mm)とし、矯正後、2mの長さに裁断した。
Cuパイプ(外径:33.8mm、内径:29mm)内に、前記シングルエレメント線を37本束ねて組合せて挿入後伸線し、直径:1.0mmのマルチエレメント線(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図4参照)。
得られたマルチエレメント線(外径:1.0mmのもの)に、550℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび磁場減衰率を測定した。
実施例1〜6、および比較例1、2で得られた超電導線材の超電導特性(臨界電流密度Jc、コイルの磁場減衰率)を、下記表1に示す。
Figure 2008084547
この結果から明らかなように、本発明で規定する要件を満足する実施例1〜6のものでは、磁場減衰率が極めて低くなっており、また臨界電流密度Jcも良好な値が得られていることが分かる。尚、臨界電流密度Jcは少なくとも280A/mm2以上は必要であり(好ましくは300A/mm2以上)、磁場減衰率は0.01ppm/hr以下であることが必要である。
内部Sn法に適用される超電導線材製造用前駆体(シングルエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 内部Sn法に適用される超電導線材製造用前駆体(シングルエレメント線)の他の構成例を模式的に示した断面図である。 内部Sn法に適用される超電導線材製造用前駆体(マルチエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 内部Sn法に適用される超電導線材製造用前駆体(マルチエレメント線)の他の構成例を模式的に示した断面図である。 本発明の超電導線材製造用前駆体(マルチエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 図1に示したシングルエレメント線と拡散バリア層付き安定化銅を組み合わせて作製される本発明の超電導線材製造用前駆体(マルチエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 薄肉拡散バリア層を配置した超電導線材製造用前駆体(シングルエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 図7に示した超電導線前駆体(シングルエレメント線)と拡散バリア層付き安定化銅を組み合わせて作製される本発明の超電導線材製造用前駆体(マルチエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 図7に示した超電導線前駆体(シングルエレメント線)と拡散バリア層付き安定化銅を組み合わせて作製される本発明の超電導線前駆体(マルチエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 図2に示した超電導線前駆体(シングルエレメント線)と拡散バリア層付き安定化銅線を組み合わせて作製される本発明の超電導線前駆体(マルチエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 Nb/Cu複合線とSn/Cu複合線を組み合わせて作製される超電導線前駆体(シングルエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 安定化銅に複数の拡散バリアを配置し、図11に示した超電導線前駆体を組み合わせて作製される本発明超電導線前駆体(マルチエレメント線)の構成例を模式的に示した断面図である。 本発明のNb3Sn超電導線材と接続抵抗評価用超電導マグネットの超電導線材との接続状況を示す概略断面図である。 本発明のNb3Sn超電導線材を用いた接続U字サンプル、永久電流スイッチ、超電導コイルを接続して作製した接続抵抗評価回路の概略説明図である。
符号の説明
1,5a,5b,5c 超電導線材製造用前駆体(シングルエレメント線)
2 NbまたはNb基合金芯(Nb基金属芯)
3 SnまたはSn基合金芯(Sn基金属芯)
4 Cuマトリクス(Cu母材)
4a,4b 安定化銅
6,6a,6b,6c 拡散バリア層
7,8,9,11〜15 超電導線材製造用前駆体(マルチエレメント線)
10 Cu/Nb複合多芯線
16 超電導コイル24の超電導線材
17 接続用U字サンプル21の端部
18 超電導中間介在物
19 Cu基容器
20 超電導フィラメント
21 本発明のNb3Sn超電導線材によって作成した接続用U字サンプル
22 永久電流スイッチ
23 電源
24 超電導コイル

Claims (6)

  1. 内部Sn法によってNbSn超電導線材を製造する際に用いる超電導線材製造用前駆体において、外周に拡散バリア層を設けた安定化銅を中央部に単数または複数集めて配置すると共に、その周囲に、NbまたはNb基合金芯とSnまたはSn基合金芯をCuまたはCu基合金マトリクスに埋設した超電導マトリクス部が配置されたものであることを特徴とするNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  2. 前記超電導マトリクス部は、複数のNbまたはNb基合金芯と、少なくとも一つのSnまたはSn基合金芯を含む前駆体エレメントの集合体が、CuまたはCu基合金マトリクスに埋設されてなるものである請求項1に記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  3. 前記拡散バリア層とは別に、NbまたはNb基合金からなる拡散バリア層が前記前駆体エレメント毎に設けられたものである請求項2に記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  4. 前記超電導エレメント毎に設けられた拡散バリア層は、その厚みがNbまたはNb基合金芯の直径以下である請求項3に記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  5. 前記前駆体エレメント毎に設けられた拡散バリア層の外周に、SnまたはSn基合金芯が配置されたものである請求項3に記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の超電導線材製造用前駆体を、拡散熱処理することによってNb3Sn超電導相を形成したものであるNb3Sn超電導線材。
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