JP5164815B2 - Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびNb3Sn超電導線材 - Google Patents

Nb3Sn超電導線材製造用前駆体およびNb3Sn超電導線材 Download PDF

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Description

本発明は、Nb3Sn超電導線材を内部Sn法によって製造するための前駆体(超電導線材製造用前駆体)およびこうした前駆体によって製造されるNb3Sn超電導線材に関するものであり、殊に超電導マグネットの素材として有用なNb3Sn超電導線材およびその前駆体に関するものである。
超電導線材が実用化されている分野のうち、高分解能核磁気共鳴(NMR)分析装置や核融合装置、加速器等に用いられる超電導マグネットがある。超電導マグネットに使用される超電導線材としては、Nb3Sn線材が実用化されており、このNb3Sn超電導線材の製造には主にブロンズ法が採用されている。このブロンズ法は、Cu−Sn基合金(ブロンズ)マトリクス中に、複数のNbまたはNb基合金からなる芯材を埋設して複合線材が構成される。この複合線材を、押出し若しくは伸線等の縮径加工を施すことによって、上記芯材を細径化してNb基フィラメントとし、このNb基フィラメントとブロンズからなる複合線材を複数束ねて線材群となし、その外周に安定化の為の銅(安定化銅)を配置した後、更に縮径加工する。引き続き、縮径加工後の上記線材群を600℃以上、800℃以下程度で熱処理(拡散熱処理)することにより、Nb基フィラメントとブロンズマトリクスの界面にNb3Sn化合物相(Nb3Sn超電導相)を生成する方法である。
しかしながら、この方法ではブロンズ中に固溶できるSn濃度には限界があり(15.8質量%以下)、生成されるNbSn化合物相の厚さが薄く、また結晶性が劣化してしまい、高い臨界電流密度Jcが得られないという欠点がある。超電導マグネット(以下、「NMRマグネット」で代表することがある)は、線材の臨界電流密度Jcが高いほど、NMRマグネットをコンパクトにすることができ、マグネットのコストダウンや納期短縮が可能である。また、導体中の超電導部分の面積を小さくできることから、線材自体のコストダウンも可能となる。
Nb3Sn超電導線材を製造する方法としては、上記ブロンズ法の他に、内部Sn法も知られている。この内部Sn法では、ブロンズ法のような固溶限によるSn濃度に限界がないのでSn濃度をできるだけ高く設定でき、良質なNb3Sn化合物相が生成可能であるため、高い臨界電流密度Jcが得られるといわれている。また上記ブロンズ法による超電導線材では、Cu−Sn合金が冷間加工中に加工硬化を起こすため多数回の焼鈍が必要となるが、内部Sn法ではほとんど焼鈍の必要はなく、納期短縮も可能であるため、内部Sn法によって製造される超電導線材(以下、「内部Sn法Nb3Sn超電導線材」と呼ぶことがある)のNMRマグネット用途への適用が期待されている。
内部Sn法では、図1(内部Sn法Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の基本構成の模式図)に示すように、Cu若しくはCu基合金(以下、「Cuマトリクス」と呼ぶことがある)4の中央部に、Sn若しくはSn基合金からなる芯材(以下、「Sn芯材」と呼ぶことがある)3を埋設すると共に、Sn芯材3の周囲のCuマトリクス4中に、複数のNbまたはNb基合金からなる芯材(以下、「Nb芯材」と呼ぶことがある)2を相互に接触しないように配置して前駆体(超電導線材製造用前駆体)1とし、これを伸線加工した後、熱処理(拡散熱処理)によってSn芯材3中のSnを拡散させ、Nb芯材2と反応させることによって線材中にNb3Sn化合物相を生成させる方法である。
また上記のような前駆体においては、図2に示すように、前記Nb芯材2とSn芯材3が配置された部分と、その外部の安定化銅層4aの間に拡散バリア層6を配置した構成(前駆体5)を採用することがある。この拡散バリア層6は、全体形状が筒状(筒状バリア層)であり、例えばNb層またはTa層(各合金層も含む)、或いはNb層とTa層の2層からなり、拡散熱処理の際にSn芯材3中のSnが外部に拡散してしまうことを防止し、超電導線材内でのSnの純度を高める作用を発揮するものである。
尚、前記図1、2では、一つのSn芯材3を配置した構成を示したが、前駆体(超電導線材製造用前駆体)の構成はこうしたものに限らず、複数本のSn芯材3を配置した構成も採用される(後記図3参照)。
内部Sn法によってNb3Sn超電導線材を製造する上で、良好な超電導特性(特に、高い臨界電流密度Jc)を発揮する前駆体の構成について様々提案されている。こうした技術としては、例えば特許文献1には、Cuマトリクス中に複数のNb若しくはNb基合金からなる芯材(Nb芯材)を埋設したNbエレメント線材と、Sn若しくはSn基合金からなる芯材(Sn芯材)を組み合わせて配置することによって、Snを分散させる構成が提案されている。
図3は、上記技術で提案された前駆体の構成を模式的に示した断面図であり、前記図1、2と対応する部分には同一の参照符号が付してある。この構成においては、Cuマトリクス4中にNb若しくはNb基合金からなる複数(この図では19本)のNb芯材2を埋設し、その断面形状を六角形としたNbエレメント線材7と、Cuマトリクス4中にSn若しくはSn基合金からなる芯材(Sn芯材)3を埋設し、その断面形状を六角形としたSnエレメント線材8を、組み合わせて線材群を構成するものである。そして、図3に示した構成では、Snエレメント線材8の周囲を、断面形状を六角形としたNbエレメント線材7が取り囲むように分散して配置したものである(前駆体11)。
図3に示したような前駆体11では、Sn芯材3をCuマトリクス4中に埋設した構成とすることによって、加工発熱の際にNbエレメント線材7の界面へのSnの拡散が防止されると共に、良好な加工性が発揮されることになる。尚、前記図1、2に示した前駆体の構成は、各芯材(Nb芯材および、Sn芯材)とCuマトリクス4が縮径加工後に一体化された状態を示したものである。
超電導線材前駆体は、図1〜3に示したような構成の複合材料が形成された後に押出しや伸線等の縮径加工を施すことによって線材化した後、600〜700℃付近の温度で100〜300時間程度の拡散熱処理(Nb3Sn生成熱処理)を施すことにより、Nb基フィラメントとブロンズマトリクスの界面にNb3Sn化合物相を生成させて超電導線材が製造される。
上記のようにして形成された超電導線材においては、拡散熱処理を施すことによって生成させたNb3Sn化合物相を超電導電流が流れることになる。そして、このNb3Sn化合物相は、機械的な歪に対して非常に敏感であり、僅か1%程度の歪量であっても、急激に超電導特性(特に、臨界電流密度Jc)が低下することになる。例えば、大電流を流す必要のある国際熱核融合実験炉(ITER)や加速器用導体では、Nb3Sn超電導素線(前駆体段階での線材)を複数本撚り合せて使用するため、線材にかかる応力は複雑化しており、近年では軸方向に加えて半径方向への歪み(曲げ応力)への対応策が求められているのが実情である。
上記のような歪みへの対応策としては、超電導線材自体の強度を高めることが有効であるが、これまで提案されている内部Sn法超電導線材では、歪みに対する十分な強度が確保されているとは言えないのが実情である。
特開2006−4684号公報
本発明はこうした状況の下でなされたものであって、その目的は、内部Sn法Nb3Sn超電導線材線としての良好な超電導特性(高い臨界電流密度Jc)を発揮すると共に、曲げ応力に対する耐性を効果的に向上させ、NMRマグネットへの適用が可能な、内部Sn法Nb3Sn超電導線材およびそのための前駆体を提供することにある。
上記目的を達成することのできた本発明の超電導線材製造用前駆体とは、
内部Sn法によってNb3Sn超電導線材を製造する際に用いる前駆体において、外周に安定化銅層を設けた筒状拡散バリア層を有し、該筒状拡散バリア層内に複合線材群が挿入された複合部材を線材化して得られる前駆体であって、
前記複合線材群は、下記(a)〜(c)の3種類のエレメント線材が束ねて構成されたものである点に要旨を有するものである。
(a)複数のNb若しくはNb基合金芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数のNbエレメント線材、
(b)単数のSn若しくはSn基合金芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数のSnエレメント線材、
(c)前記(a)の複数のNb若しくはNb基合金芯よりも太径である、単数または複数の補強用金属芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数の補強用エレメント線材。
本発明の超電導線材製造用前駆体における好ましい実施形態としては、(1)前記補強用エレメント線材は、補強用金属芯の占める合計割合が補強用エレメント線材の横断面に対して60〜90面積%である、(2)前記補強用金属芯は、Nb,Ti,Nb−Ti合金またはNb−Ta合金のいずれかである、(3)前記補強用金属芯がNb,Nb−Ti合金またはNb−Ta合金のいずれかであり、補強用エレメント線材中の補強用金属芯の横断面の直径をD、Nbエレメント線材中のNb若しくはNb基合金芯の直径をdとしたとき、これらの比(D/d)が3以上である、(4)前記補強用エレメント線材は、Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の横断面内で均一の分散配置されたものである、(5)前記補強用エレメント線材は、補強用金属芯の占める合計割合が、Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の横断面に対して5〜20面積%である、等の構成が挙げられる。
上記のような超電導線材製造用前駆体を用いて、拡散熱処理することによってNb3Sn超電導相を形成したものでは良好な超電導特性(臨界電流密度Jc)を発揮するNbSn超電導線材を得ることができる。
本発明の超電導線材製造用前駆体では、前駆体の構成要素としての複合線材群を、Nb若しくはNb基合金芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数のNbエレメント線材と、Sn若しくはSn基合金がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数のSnエレメント線材の他、前記Nb若しくはNb基合金芯よりも太径である、単数または複数の補強用金属芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数の補強用エレメント線材を適切に配置して構成するようにしたので、良好な超電導特性(高い臨界電流密度Jc)を発揮すると共に、曲げ応力に対する耐性を効果的に向上させた内部Sn法Nb3Sn超電導線材が実現できた。
本発明の超電導線材製造用前駆体(以下、単に「前駆体」と呼ぶことがある)の構成について、図面に基づいて説明する。図4は、本発明の前駆体の基本的な構成例を模式的に示した断面図である。本発明の前駆体の構成では、まず複数(図では19本)のNb芯材2(Nb若しくはNb基合金芯)が、Cuマトリクス4内に埋設され、その断面形状が六
角形に形成された複数のNbエレメント線材7と、単数のSn若しくはSn基合金芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形に形成された複数のSnエレメント線材8の他、補強用金属芯14(図4では1本)がCu若しくはCu基合金マトリクス4に埋設され、且つ断面形状が六角形である複数の補強用エレメント線材9によって、前駆体13の線材群(複合線材群)が構成される。このとき補強用金属芯14は、反応後も残存させて補強材としての機能を発揮させるためには、前記Nb芯材2よりも太径に形成されることになる。
このように、前駆体13の複合線材群は、3種類のエレメント線材が束ねて構成されるのであるが、この複合線材群では、Nbエレメント線材7がSnエレメント線材8をできるだけ取り囲むようにして配置されると共に、補強用エレメント線材9は前駆体の横断面内においてできるだけ均一(半径方向および周方向にできるだけ均一)となるように分散配置される。尚、複合線材群の外部には、上記したような拡散バリア層6、および安定化銅層4aが配置されるのは、前記図2、3に示した前駆体の構成と同様である。
こうした構成では、Nbエレメント線材7とSnエレメント線材8との反応(拡散熱処理反応)によって良好なNb3Sn化合物相が形成されると共に、拡散熱処理後になお残存する補強用金属芯14を含む補強用エレメント線材9の分散配置によって良好な強度を確保できる。
本発明の前駆体では、補強用金属芯14がCuマトリクス4(Cu若しくはCu基合金)に埋設され、且つ断面形状が六角形である複数の補強用エレメント線材9を適切に配置したことを特徴の一つとし、これによって曲げ応力に対する耐性を効果的に向上させることができることになる。こうした補強用エレメント線材9を作製するに当たっては、Cu若しくはCu基合金管に補強用金属芯14(その種類については後述する)を挿入した後に、押出しや伸線等の縮径加工を施して六角形の断面形状(以下、「六角断面形状」と呼ぶことがある)に形成する。
上記のような六角断面形状へ縮径加工を行なう際には、補強用エレメント線材9の外層に存在するCuマトリクス4が縮径加工工具(例えば、伸線用ダイス)との優れた潤滑性をもっているので、加工時に焼付き等が生じるのを防止し、これによって六角断面形状への加工が可能となる。こうした補強用エレメント線材が最終的に超電導線材の強度への寄与を考慮した場合に、補強用エレメント線材9の1本中に存在する補強用金属芯14の面積率(線材横断面に占める面積割合)を大きくした方が効率良く強度向上を図ることができる。しかしながら、この面積率を単純に大きくすることは、外層のCu若しくはCu基合金層は薄くなり、縮径加工中に部分的に破断し、補強用金属芯14と縮径加工工具が接触してしまうために焼付きが発生し、生産性が極端に低下することになる。最悪の場合には、補強用エレメント線材9そのものが縮径加工中に破断し、歩留まりの低下を招きかねない。
こうした観点からして、本発明者らは、Cu若しくはCu基合金管に、様々な種類の補強用金属芯14の1本を挿入した最も単純な補強用エレメント線材9について、補強用金属芯14の面積率を様々に変えて作製し、試験研究を行なった。その結果、補強用金属芯の面積率(補強用エレメント線材の横断面に対する合計割合)を90面積%以下にすれば、断線等の問題を発生することなく、初期(複合部材作製時)の面積率を保ったまま健全に加工できることが分かった。加工性だけを考えれば、補強用エレメント線材9中のCuマトリクス4の割合は大きいほど変形抵抗が小さく、加工性が良好になることが予想される。しかしながら、Cuマトリクス4の割合を減らし過ぎると補強用エレメント線材9を配置することによる補強効果が得られにくくなるので、補強用金属芯14の面積率は少なくとも60面積%以上とすることが好ましい。
補強用エレメント線材9に埋設する補強用金属芯14としては、Nb,Ti,Nb−Ti合金またはNb−Ta合金のいずれとも採用できる。このいずれの金属芯を用いる場合であっても、補強用エレメント線材9を作製するとき補強用金属芯14の割合は60〜90面積%の範囲となるように調整すれば良い。
補強用金属芯14として用いるNb,Ti,Nb−Ti合金またはNb−Ta合金は、加工性や強度等を考慮して選ばれたものであるが、このうちNb,Nb−Ti合金およびNb−Ta合金を用いた場合には、Snエレメント線材8中のSn芯材3と反応してNb3Sn化合物相を形成することになり、反応した分だけ補強材としての効果が発揮されなくなる。
Nb3Sn超電導相を形成するための拡散熱処理条件は、Nbエレメント線材中7中のNb芯材2(Nb若しくはNb基合金芯)が、Snエレメント線材8中のSn若しくはSn合金芯3と完全に反応することを基準として決定されるが、Nb,Nb−Ti合金およびNb−Ta合金を補強用金属芯14として用いる場合には、このような拡散熱処理においてもなお残存する補強用金属芯14が所定の量を確保するようにする必要がある。例えば、補強用金属芯14としてNbを用いた場合には、Nbエレメント線材中7中のNb芯材2と同じ程度の大きさであれば、上記拡散熱処理によって補強用金属芯14の全てが反応して補強材としての機能を発揮しなくなる。
こうした観点から、本発明者らが、補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14(特に、Nbを用いた場合)の横断面の直径をD、Nbエレメント線材7中のNb若しくはNb基合金芯の直径をdとし、これらの関係について検討したところ、これらの比(D/d)が3以上となるようにすれば、補強用エレメント線材9が補強材としての機能を発揮する量の補強用金属芯14が残存することが分かった。即ち、上記比(D/d)が3未満となれば、補強用金属芯14(1本)の断面積のうち約半分が拡散熱処理によってNb3Sn超電導相へと変化してしまい、この状態では十分な補強効果が発揮されなくなる。尚、この比(D/d)の値の上限については、Nbエレメント線材7の半径や、補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14の面積率から自ずと決定されることになる。
また、補強用金属芯14として、Nb−Ti合金やNb−Ta合金を用いた場合には、これらに含まれるTiやTaの含有量によっても上記比(D/d)の基準が異なるが、これらの合金中のNb含有量が多い場合(例えば、50質量%以上)には、Nbを用いる場合に準じて上記比(D/d)の値を設定すればよい。但し、補強用金属芯14中のNb含有量がこれらより少ない場合には、それに応じて上記比(D/d)の値を小さく設定(或いは、Tiを用いる場合に準じて設定)すればよい。
一方、補強用金属芯14としてTiを用いる場合には、拡散熱処理によっても補強用金属芯14は反応せずに殆どそのまま残るので、補強用金属芯14の面積率を拡散熱処理後に補強材としての機能を発揮できるだけの量を、前駆体作製段階で確保するようにすれば良い。
尚、前記図4に示した前駆体13では、補強用エレメント線材9は、1つの補強用エレメント線材9に対して単数(1本)の補強用金属芯14を埋設した構成を示したけれども、1つの補強用エレメント線材9に埋設される補強用金属芯14の数も1本に限らず、複数本を埋設しても良い。いずれの構成を採用するにしても、上記の要件[補強用金属芯14の面積率、比(D/d)]が好ましい範囲を満足することが推奨される。但し、加工性や強度等を考慮した場合には、補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14はできるだけ太径として1本だけ配置することが好ましい。
本発明の前駆体13においては、補強用エレメント線材9は前駆体の横断面内においてできるだけ均一(半径方向および周方向にできるだけ均一)となるように分散配置することが好ましい。こうした構成を採用することによって、良好な縮径加工性が発揮できるとときも良好な強度を確保できることになる。
良好な強度を確保した超電導線材を得るためには、補強用金属芯14の占める合計割合は、Nb3Sn超電導線材前駆体の横断面に対して5〜20面積%であることが好ましい。この割合が5面積%未満になると、補強の効果が発揮されにくくなり、20面積%を超えるとそれだけNb3Sn超電導相形成割合が減少して超電導特性(特に、臨界電流密度Jc)が低下することになる。尚、本発明の前駆体13では、補強用金属芯14の種類によって、前駆体段階でと超電導線材段階(即ち、熱処理後)での面積率が若干異なるものとなるが(Tiを用いる場合はほぼ同じ)、前駆体の段階で上記の範囲を満足させれば、いずれの種類の補強用金属芯14を用いても、拡散熱処理後も補強材としての機能を保ち、超電導特性も良好なものとなる。
本発明の前駆体13においては、上記のような補強用エレメント線材9の他、Nbエレメント線材7およびSnエレメント線材8によって複合線材群が構成されるのであるが、これらNbエレメント線材7およびSnエレメント線材8の作製は、上記補強用エレメント線材9の作製手順に準じて行なえば良い。まずNbエレメント線材7では、Nb芯材2をCuマトリクス管に挿入し、押出しや伸線等の縮径加工を施して六角断面形状に形成された複合体(Nbエレメント線材7)とし、これを適当な長さに裁断する。一方、Snエレメント線材8ではSn若しくはSn基合金からなるSn芯材3をCuマトリクス管に挿入し、押出しや伸線等の縮径加工を施して六角断面形状に形成された複合体(Snエレメント線材8)とし、これを適当な長さに裁断する。
上記各エレメント線材において、Cuマトリクス4の素材として用いるCu基合金としては、CuにNb,Ni等の元素を含有(夫々5質量%程度まで)させたものを用いることができる。またNbエレメント線材7として用いるNb基合金としては、Ta,Ti,Zr,Hf等の添加元素を夫々10質量%程度まで含有させたものを用いることができる。更に、Sn芯材3として用いるSn基合金としては、Ti,Ta,Zr,Hf等の添加元素を、加工性を阻害しない程度(夫々5質量%以下)でSnに含有させたものを使用することができる。
本発明の前駆体13は、上記のような3種類のエレメント線材を束ねて複合線材群とし、これを外周に安定化銅層4aを設けた筒状拡散バリア層6内に挿入された複合部材とすることによって構成され、これを縮径加工して線材化された後、拡散熱処理することによってNb3Sn超電導相を形成することによって超電導線材とされる。こうして得られるNb3Sn超電導線材は、ブロンズ法線材に比べ高い臨界電流密度Jc特性を示すため、NMRマグネットのコンパクト化・コストダウン、線材のコストダウン、納期短縮等に寄与することになる。また、補強用エレメント線材9を拡散熱処理後も所定量残存させることによって、線材自体の強度も確保できることになる。
本発明においては、上記のような前駆体13を用い、ブロンズ化熱処理を含めた拡散熱処理(通常200℃以上、800℃未満程度)することによって、良好な超電導特性(臨界電流密度Jc)および強度を発揮するNb3Sn超電導線材を得ることができる。具体的な熱処理条件としては、180〜600℃の温度範囲でブロンズ化熱処理(SnをCuに拡散させる)を行なった後に、650〜750℃の温度範囲で100〜300時間程度のNb3Snを生成させる熱処理を行なう条件が挙げられる。尚、ブロンズ化熱処理としては、(i)180〜200℃で50時間程度、340℃前後で50時間程度、550℃前後で50〜100時間、或は(ii)300〜350℃で50時間程度、500〜550℃で30〜100時間、等の多段階の熱処理の組合せにすることもできる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(実施例1)
下記の手順に従って、前記図4に準じた断面形状の前駆体を作製した。まず外径:32.8mm、内径:29.0mmのCu製パイプ内に、外径:28.0mmのNb芯を挿入した後、縮径加工して六角断面形状(六角対辺:4.0mm)のCu/Nb複合単芯線を作製して矯正後、1.0mの長さに裁断した。これを37本(図4では19本)束ねてCu製パイプ(外径:32.8mm、内径:29.0mm)内に挿入して伸線し、六角断面形状(六角対辺:2.0mm)のCu/Nb複合多芯線(Nbエレメント線材)を作製して矯正後、1.0mの長さに裁断した。
また外径:24.0mm、内径:21.0mmのCu製パイプ内に、外径:20.6mmのSn−2質量%Ti棒を挿入した後、縮径加工して六角断面形状(六角対辺:2.0mm)のCu/Sn複合単芯線(Snエレメント線材)を作製して矯正後、1.0mの長さに裁断した。
更に、外径:32.8mm、内径:29.0mmのCu製パイプ内に、外径:28mmのNb芯(補強用金属芯)を挿入した後、縮径加工して六角断面形状(六角対辺:2.0mm)のCu/Nb複合単芯線(補強用エレメント線材)を作製して矯正後、1.0mの長さに裁断した。このとき作成された補強用エレメント線材は、Nb芯(補強用金属芯)の占める面積率は72%である。
上記で得られた前記Nbエレメント線材:188本、Snエレメント線材:65本、および補強用エレメント線材30本を束ねて複合線材群とした。このとき、Snエレメント線材はNbエレメント線材によってできるだけ囲まれる状態とすると共に、補強用エレメント線材は、線材断面内でできるだけ均一(周方向および半径方向)に分散するように配置した。Cu製パイプ(外径:45.0mm、内径:38.0mm)の内周面にNbシート(厚み:0.2mm)を巻き取って貼り付け、その中に複合線材群を挿入した後伸線し、外径:1.0mmの前駆体(超電導線材製造用前駆体)とした(前記図4参照)。この段階で、補強用エレメント線材中の補強用金属芯の横断面の直径をD、Nbエレメント線材中のNb芯の横断面の直径をdとしたとき、これらの比(D/d)は6.0である。また、補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14の超電導線材前駆体断面中に占める割合は6.8面積%である。
得られた前駆体(外径:1.0mmのもの)を、210℃×50時間+350℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、下記に示す方法によって臨界電流密度Jcを測定すると共に、4.2Kでの引張試験を行い、0.2%耐力を求めた。尚、拡散熱処理後(超電導線材)における補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14の超電導線材断面中に占める割合は6.5面積%となっていた。
[臨界電流密度Jcの測定]
液体ヘリウム中(温度4.2K)で、12T(テスラ)の外部磁場の下、試料(超電導線材)に通電し、4端子法によって発生電圧を測定し、この値が0.1μV/cmの電界が発生した電流値(臨界電流Ic)を測定し、この電流値を、線材の非Cu部当りの断面積で除して臨界電流密度Jcを求めた。
(実施例2)
補強用エレメント線材で用いる補強用金属芯をTiとする以外は、実施例1と同様にして外径:1.0mmの前駆体(超電導線材製造用前駆体)を作製した。この前駆体に対して、実施例1と同じ条件で拡散熱処理を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび0.2%耐力を求めた。尚、拡散熱処理後における補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14の超電導線材断面中に占める割合は6.8面積%となっていた。
(実施例3)
補強用エレメント線材で用いる補強用金属芯をNb−47質量%Tiとする以外は、実施例1と同等にして外径:1.0mmの前駆体(超電導線材製造用前駆体)を作製した。この前駆体に対して、実施例1と同じ条件で拡散熱処理を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび0.2%耐力を求めた。尚、拡散熱処理後における補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14の超電導線材断面中に占める割合は6.8面積%となっていた。
(実施例4)
補強用エレメント線材で用いる補強用金属芯をNb−7.5質量%Taとする以外は、実施例1と同等にして外径:1.0mmの前駆体(超電導線材製造用前駆体)を作製した。この前駆体に対して、実施例1と同じ条件で拡散熱処理を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび0.2%耐力を求めた。尚、拡散熱処理後における補強用エレメント線材9中の補強用金属芯14の超電導線材断面中に占める割合は6.5面積%となっていた。
(比較例1)
下記の手順に従って、前記図3に準じた断面形状の前駆体を作製した。まず外径:32.8mm、内径:29.0mmのCu製パイプ内に、外径:28.0mmのNb芯を挿入した後、縮径加工して六角断面形状(六角対辺:4.0mm)のCu/Nb複合単芯線を作製して矯正後、1.0mの長さに裁断した。これを37本(図3では19本)束ねてCu製パイプ(外径:32.8mm、内径:29.0mm)内に挿入して伸線し、六角断面形状(六角対辺:2.0mm)のCu/Nb複合多芯線(Nbエレメント線材)を作製して矯正後、1.0mの長さに裁断した。
また外径:24.0mm、内径:21.0mmのCu製パイプ内に、外径:20.6mmのSn−2質量%Ti棒を挿入した後、縮径加工して六角断面形状(六角対辺:2.0mm)のCu/Sn複合単芯線(Snエレメント線材)を作製して矯正後、1.0mの長さに裁断した。
Cuパイプ(外径:45mm、内径:38mm)の内周面にNbシート(厚み:0.2mm)を巻き付けた。前記Nbエレメント線材:192本と、Snエレメント線材:91本とを、Nbエレメント線材がSn芯材の周りを取り囲むようにして組み合わせて複合線材群とし、この複合線材群を、Cuパイプ内に挿入して伸線し、外径:1.0mmの前駆体とした(前記図3参照)。
得られた前駆体(外径:1.0mmのもの)を、210℃×50時間+350℃×100時間+670℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施して、Nb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度Jcおよび0.2%耐力を求めた。
(比較例2)
下記の手順に従って、ブロンズ法による前駆体を作製した。直径:8.0mmのNb棒を、外径:67mmのCu−15質量%Sn合金中に挿入し、溶接によって端部を封止し、押出しビレットを作製した。その後、押出加工を行なった。更に、伸線加工を行ない、その途中で適宜400〜600℃で1時間の焼鈍を入れながら加工し、六角断面形状のCu−Sn/Nb複合線(六角対辺:2.5mm)とした。このCu−Sn/Nb複合線を433本束ねて、その外周に厚さ:0.2mmのNbシートを2回巻き(拡散バリア層)、その周囲に外径:67mm、内径:59mmのCuパイプ(安定化銅)を配置した。こうして得られた複合線材を、エレクトロンビーム溶接によって端部を封止し、押出しビレットをした。この押出しビレットを、押出し、伸線加工によって線径:1.0mmの線材(超電導線材製造用前駆体)とした。
得られた前駆体(外径:1.0mmのもの)を、700℃×100時間の熱処理(拡散熱処理)を施してNb3Sn超電導線材とした。得られたNb3Sn超電導線材について、実施例1と同様にして臨界電流密度(Jc)および0.2%耐力を測定した。
実施例1〜4、および比較例1、2で得られた超電導線材の超電導特性(磁場:12T、温度:4.2Kでの臨界電流密度Jc)、および0.2%耐力を、下記表1に一括して示す。尚、臨界電流密度Jcは少なくとも1500A/mm2以上は必要であり(好ましくは2000A/mm2以上)、0.2%耐力は150MPa以上であることが必要である。
この結果から明らかなように、本発明で規定する要件を満足する実施例1〜4のものでは、臨界電流密度Jcも良好な値が得られており、しかも強度においても良好であることが分かる。
内部Sn法に適用される超電導線材製造用前駆体の基本構成例を模式的に示した断面図である。 内部Sn法に適用される超電導線材製造用前駆体の他の構成例を模式的に示した断面図である。 従来技術における超電導線材製造用前駆体の構成例を模式的に示した断面図である。 本発明の超電導線材製造用前駆体の構成例を模式的に示した断面図である。
符号の説明
1,5,11,13 超電導線材製造用前駆体
2 NbまたはNb基合金芯(Nb芯材)
3 SnまたはSn基合金芯(Sn芯材)
4 Cuマトリクス
4a 安定化銅層
6 拡散バリア層(筒状拡散バリア層)
7 Nbエレメント線材
8 Snエレメント線材
9 補強用エレメント線材

Claims (7)

  1. 内部Sn法によってNb3Sn超電導線材を製造する際に用いる前駆体において、外周に安定化銅層を設けた筒状拡散バリア層を有し、該筒状拡散バリア層内に複合線材群が挿入された複合部材を線材化して得られる前駆体であって、
    前記複合線材群は、下記(a)〜(c)の3種類のエレメント線材が束ねて構成されたものであることを特徴とするNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
    (a)複数のNb若しくはNb基合金芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数のNbエレメント線材、
    (b)単数のSn若しくはSn基合金芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形である複数のSnエレメント線材、
    (c)前記(a)の複数のNb若しくはNb基合金芯よりも太径である、単数または複数の補強用金属芯がCu若しくはCu基合金マトリクスに埋設され、且つ断面形状が六角形であり、該六角断面形状のうち、隣り合わない3辺が前記(a)Nbエレメント線材と接しており、他の3辺が前記(b)Snエレメント線材と接する構成を有する、複数の補強用エレメント線材。
  2. 前記補強用エレメント線材は、補強用金属芯の占める合計割合が補強用エレメント線材の横断面に対して60〜90面積%である請求項1に記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  3. 前記補強用金属芯は、Nb,Ti,Nb−Ti合金またはNb−Ta合金のいずれかからなるものである請求項1または2に記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  4. 前記補強用金属芯がNb,Nb−Ti合金またはNb−Ta合金のいずれかであり、補強用エレメント線材中の補強用金属芯の横断面の直径をD、Nbエレメント線材中のNb若しくはNb基合金芯の直径をdとしたとき、これらの比(D/d)が3以上である請求項3に記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  5. 前記補強用エレメント線材は、Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の横断面内で均一に分散配置されたものである請求項1〜4のいずれかに記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  6. 前記補強用エレメント線材は、補強用金属芯の占める合計割合が、Nb3Sn超電導線材製造用前駆体の横断面に対して5〜20面積%である請求項1〜5のいずれかに記載のNb3Sn超電導線材製造用前駆体。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の超電導線材製造用前駆体を、拡散熱処理することによってNb3Sn超電導相を形成したものであるNb3Sn超電導線材。
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