JP2019537189A - 金属超電導ワイヤのための拡散障壁 - Google Patents

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Abstract

種々の実施形態では、超電導ワイヤは、内部拡散に抵抗し、優れた機械的強度をワイヤに提供するTa合金を備えている拡散障壁を組み込む。一実施形態において拡散障壁は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を備え、拡散障壁は、ワイヤマトリクス内に配置され、拡散障壁は、超電導ワイヤの断面積の3%〜10%を占有し、拡散障壁は、超電導ワイヤの軸方向寸法を通して延びている。一実施形態において、拡散障壁は、Ta−3Wを備えている。一実施形態において、拡散障壁は、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素をさらに含む。

Description

(関連出願)
本願は、米国仮特許出願第62/383,676号(2016年9月6日出願)の利益およびそれに対する優先権を主張し、上記出願の全開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
(技術分野)
種々の実施形態では、本発明は、低導電性相の防止のために拡散障壁を組み込む、超電導ワイヤの形成および処理に関する。
超電導材料は、その特徴的な臨界温度を下回って冷却されたとき、電気抵抗を示さない。窒素の77K沸点よりも高い臨界温度を有する高温超電導体材料が識別されているが、これらの材料は、多くの場合、エキゾチック(例えば、ペロブスカイトセラミック)であり、処理することが困難であり、高磁場用途のために不適切である。したがって、ワイヤおよびコイルならびにそれらの束を要求する実践的な超電導用途に対して、金属超電導体Nb−TiおよびNbSnが、最も多くの場合、利用される。これらの材料は、77Kを下回る臨界温度を有するが、これらの材料を処理する(例えば、ワイヤに引き伸ばす)ことの相対的容易性、ならびに高電流および高磁場において動作するそれらの能力が、それらの広範な使用をもたらしている。
典型的金属超電導ワイヤは、銅(Cu)導電性マトリクス内に埋め込まれる超電導相の複数のより線(または「フィラメント」)を特徴とする。Nb−Tiは、細いワイヤになるように直接引き伸ばすために十分な延性があるが、その適用性は、典型的には、約8テスラを下回る強度を有する磁場を特徴とする用途に限定される。NbSnは、ワイヤ引き伸ばし変形に耐えることができない脆性金属間相であり、したがって、それは、典型的には、拡散熱処理を介したワイヤ引き伸ばし後、形成される。NbSn超電導材料は、典型的には、少なくとも20テスラまでの強度を有する磁場を特徴とする用途で使用され得る。したがって、いくつかの異なる技法が、NbSnベースの超電導ワイヤを製作するために利用されている。例えば、「ブロンズプロセス」では、大型複合物は、NbロッドとNbロッドを包囲するCu−Sn合金ロッド(例えば、13〜15%のSnを含む)とから製作される。これらの材料が延性があるので、複合物は、好適な直径まで引き伸ばされ得、次いで、引き伸ばされた複合物が、焼きなましされる。熱処理が、相互拡散およびNbとCu−Snとの間の界面におけるNbSn相の形成をもたらす。NbSnベースの超電導ワイヤを形成するための他のプロセスも、同様に、ワイヤ引き伸ばし後の脆性NbSn相の形成を伴う。例えば、純粋なSnまたはCuもしくはMgを伴うSn合金が、初期複合物の内部に組み込まれ、引き伸ばし後に焼きなましされ得る。代替として、Nbフィラメントが、Cuマトリクス内に埋め込まれ、ワイヤに引き伸ばされ得る。結果として生じるワイヤが、その後、Snでコーティングされ得る。コーティングされたワイヤが、加熱され、Sn−Cu相を形成し、Sn−Cu相は、最終的にNbフィラメントと反応してNbSn相を形成する。
上で詳述される技法は、多数の異なる用途に利用される金属超電導ワイヤの成功した製作をもたらしているが、結果として生じるワイヤは、多くの場合、不十分な電気性能を示す。典型的超電導ワイヤは、上で説明されるNbSnもしくはNb−Tiフィラメントの多くを含み、それらは、Cu安定剤内に埋め込まれ、その周囲に配置され、および/または、それによって包囲され、Cu安定剤は、産業システム内での取り扱いおよび組み込みのために十分な延性を伴うワイヤを提供する。
このCu安定剤は、それ自体が超電導性ではないが、Cuの高導電性は、ワイヤの満足のいく全体的電気性能を可能にすることができる。残念ながら、超電導フィラメントからの種々の元素(例えば、Sn)が、Cu安定剤の部分と反応し、ワイヤ全体の全体的導電性に悪影響を及ぼす低導電性相を形成し得る。拡散障壁が、超電導フィラメントからCu安定剤を遮蔽するために利用されているが、これらの障壁は、非一様な断面積を有する傾向があり、拡散障壁およびCu安定剤の共処理中の非一様な変形に起因して、局所的に破裂さえし得る。そのような拡散障壁は、単純に、より厚く作製され得るが、そのような解決策は、拡散障壁材料自体のより低い伝導性に起因して、ワイヤの全体的導電性に影響を及ぼす。例えば、新しい粒子加速器および衝突器等の最先端ならびに将来の用途に対して、磁石が、既存のワイヤ能力を超えて設計されており、そのようなワイヤは、15テスラにおいて2,000A/mmを上回る非銅臨界電流密度を要求するであろう。拡散障壁が非銅断片の一部であるので、いかなる障壁材料の体積も最小化することが、重要である一方で、いかなる強度利益も、有利である。
前述に照らして、ワイヤの全体的断面積の有意な量を占有しないように、一様に薄いままである一方で、Cu安定剤を伴う、有害な反応を実質的に防止する金属超電導ワイヤのための改良された拡散障壁の必要性がある。
本発明の種々の実施形態によると、超電導ワイヤおよび/またはその前駆体(例えば、ワイヤを形成するために利用される複合フィラメント)は、タンタル(Ta)合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る拡散障壁を特徴とする。拡散障壁は、典型的には、Cuワイヤマトリクスの少なくとも一部と超電導フィラメントとの間に、および/または、超電導フィラメントと、追加の機械的強度のために超電導ワイヤ内および/またはその周囲に組み込まれる安定化要素との間に、配置される。本発明の実施形態によると、モノフィラメントの各々は、Cuベースの(例えば、Cuもしくはブロンズ(Cu−Sn))マトリクス内のNbベースのコアを含み、または本質的にそれから成り、またはそれから成り得、モノフィラメントの積み重ねられたアセンブリは、Cuベースのマトリクス内に配置され、複合フィラメントを形成するように引き伸ばされ得る。したがって、複合フィラメントの各々は、Cuベースのマトリクス内の複数のNbベースのモノフィラメントを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。本発明の実施形態による拡散障壁は、複合フィラメントが最終的なワイヤを形成するように積み重ねられるとき、各複合フィラメントの周囲に配置され得、および/または、拡散障壁は、複合フィラメントのスタックの周囲に、かつ複合フィラメントのスタックと外側Cu安定剤もしくはマトリクスとの間に配置され得る。
種々の実施形態では、複合フィラメントは、Cuベースのマトリクス(例えば、Cuベースの管)内に配置され、超電導ワイヤ(またはその前駆体)に引き伸ばされ、熱処理される。複合フィラメントのうちの1つ以上のものは、それら自体がその中に拡散障壁を組み込み得、および/または、拡散障壁は、超電導ワイヤのCuベースのマトリクス内かつ複合フィラメントの周囲に配置され得る。種々の実施形態では、拡散障壁は、例えば、0.2%〜10%のWもしくは0.2%〜5%のWを含むTa−W合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。例えば、拡散障壁は、Taと、約2.5%〜3%のWとの合金(すなわち、Ta−3W)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。種々の実施形態では、拡散障壁は、その中に1つ以上の追加の合金化元素、例えば、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、および/もしくはSi等の合金化元素を伴うTa−W合金(例えば、Ta−3W)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。そのような合金化元素は、最大で重量5%(例えば、0.05%〜5%、0.1%〜3%、0.2%〜2%、0.2%〜1%、または0.2%〜0.5%)の濃度で、個々に、または集合的に拡散障壁の中に存在し得る。本発明の種々の実施形態では、これらの追加の合金化元素のうちの1つ以上のものを組み込むTa−W合金で形成された溶接は、そのような溶接の中心に向かってより等軸である粒状構造を有し得、したがって、拡散障壁として使用するためにこれらの材料で形成された溶接管は、ワイヤ製作中に小さいサイズまで引き伸ばされたとき、優れた機械的性質および処理可能性を示し得る。
本発明の実施形態によるTa合金拡散障壁はまた、少なくとも部分的に、低酸素含有量および/または高レベルの純度に起因して、有利な延性を示し得る。例えば、本発明の実施形態による拡散障壁は、500ppm未満、200ppm未満、100ppm未満、またはさらに50ppm未満の酸素含有量を有する。加えて、または代替として、本発明の実施形態による拡散障壁は、99.9%を超過する、またはさらに99.99%を超過する純度を有し得る。
有利なこととして、本発明の実施形態によるTa合金拡散障壁は、従来の拡散障壁材料と比較すると、微細化された粒状構造(例えば、小さい平均粒径)を有し、これは、超電導ワイヤ内の拡散障壁の変形および処理が、拡散障壁を破裂させ、ワイヤの性質を損ない得る局所的に薄くなることを伴わずに、実質的に一様であることを可能にする。拡散障壁の小さい粒径(例えば、20μm未満、10μm未満、5μm未満、1〜20μm、または5〜15μm)は、合金化元素の存在に起因し、したがって、本発明の実施形態による拡散障壁は、微細化された粒状構造を生産するための追加の処理(例えば、3軸鍛造等の鍛造、熱処理等)を必要としない。したがって、全体的製造費用および複雑性が、本発明による拡散障壁の使用を介して、低減され得る。
本発明の実施形態による拡散障壁の優れた粒状構造および/または機械的性質は、拡散障壁が、ワイヤの断面(すなわち、通電)面積の過剰な量を占有することなく、半導体ワイヤ内の有害な拡散からの保護を提供することを可能にする。(対照的に、より劣った機械的性質および/またはあまり微細化されていない粒状構造を伴う種々の他の拡散障壁の使用は、最終的なワイヤの延性、導電性、および/または種々の他の性質に悪影響を及ぼすであろう、より大型の障壁の使用を要求するであろう。)本発明の実施形態によるワイヤは、それらの臨界温度を下回って、良好な高磁場高電流超電導性質を保持しながら、Cuマトリクスとの相互拡散を殆どまたは全く示さない。
Ta合金拡散障壁の使用は、有利なこととして、より少ない超電導ワイヤの断面が拡散障壁によって占有されることを可能にし、したがって、より多くの断面が、通電超電導フィラメントによって占有され得る。しかしながら、本発明の実施形態による拡散障壁材料は、有利なこととして、それらの臨界温度を下回って、良好な高磁場高電流超電導性質を保持しながら、追加の機械的強度超電導ワイヤにさらに提供する。種々の実施形態では、ワイヤの機械的強度は、ワイヤの電気性能を損なうことなく、および/またはワイヤおよび/またはそのフィラメント内に亀裂もしくは破砕を引き起こすこと、または別様にその機械的安定性を損なうことなく、ワイヤ(例えば、巻線、コイル巻等)の機械的変形を促進し得る。種々の実施形態では、拡散障壁は、最終的なワイヤの断面積の少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、または少なくとも5%を集合的に占有し得る。種々の実施形態では、拡散障壁は、最終的なワイヤの断面積の15%未満、12%未満、10%未満、9%未満、または8%未満を集合的に占有し得る。このようにして、超電導ワイヤ内の拡散障壁は、種々の実施形態によると、(例えば、ワイヤおよび/またはフィラメントの任意の熱処理後に)少なくとも75MPaもしくはさらに少なくとも100MPaの最小降伏強度を伴うワイヤを提供する。
本発明の実施形態による超電導ワイヤの増進された機械的強度は、有利なこととして、そのようなワイヤが高磁場強度における動作中にワイヤに及ぼされるローレンツ力に耐えることを可能にする。当技術分野で公知であるように、磁石巻線内の「自己場」は、中心線磁場よりも高く、最内巻線において最高である。加えて、磁場を作成するために要求される電流は、磁石内の全てのワイヤの中で同一である。ローレンツ力は、F=B×I(すなわち、電流に掛け合わせられた磁場)であり、生成された磁場は、電流Iに正比例し、したがって、力は、電流の二乗に比例する。例えば、ローレンツ力は、8テスラと比較して、16テスラにおいて4倍より高いであろう。したがって、印加された磁場が大きさが増加されると、(外積関係を介して、電流および場の両方に垂直な)力に耐えるためのワイヤの機械的強度もまた同様に、より高くなければならない。本発明の実施形態による超電導ワイヤは、有利なこととして、少なくとも2テスラ、少なくとも5テスラ、少なくとも8テスラ、またはさらに少なくとも10テスラの強度、すなわち、少なくとも20,000ガウス、少なくとも50,000ガウス、少なくとも80,000ガウス、またはさらに少なくとも100,000ガウスの磁束密度を有する磁場を利用する用途のために展開され得る。
本発明の実施形態は、ワイヤ自体内、および/または、ワイヤを形成するために利用される複合フィラメント内に安定化要素を組み込み得る。例えば、本発明の実施形態は、その開示全体が参照することによって本明細書に組み込まれる2016年7月9日に出願された米国特許出願第15/205,804号(「第‘804号出願」)に説明されるように、Ta、Ta合金(例えば、Ta−3W等のTaの合金)、またはHf、Ti、Zr、Ta、V、Y、Mo、もしくはWのうちの1つ以上のものとのNbの合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る安定化要素を組み込み得る。
ある側面では、本発明の実施形態は、外側ワイヤマトリクスと、ワイヤマトリクス内に配置される拡散障壁と、拡散障壁によって包囲され、拡散障壁によって外側ワイヤマトリクスから分離された複数の複合フィラメントとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る超電導ワイヤを特徴とする。外側ワイヤマトリクスは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。拡散障壁は、Ta−W合金(例えば、0.2%〜10%のWを含むTa合金)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)複数のモノフィラメントを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。複合フィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、コアと、コアを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。モノフィラメントコアは、Nbを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、超電導ワイヤの軸方向寸法を通して延びている。
本発明の実施形態は、種々の組み合わせのうちのいずれかで、以下のうちの1つ以上のものを含み得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、Nbと、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、もしくはLaのうちの1つ以上のものとを含む(例えば、Nb−Ti)合金、疑似合金、もしくは混合物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、NbSnを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、Ta−3Wを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、加えて、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素を含み得る。拡散障壁の断面厚さおよび/または断面積は、ワイヤの厚さに沿って実質的に一定であり得る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。
ワイヤは、複数の複合フィラメント内に配置され、拡散障壁によって包囲された安定化要素を含み得る。安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。安定化要素の少なくとも一部は、実質的に超電導ワイヤの中心コアに位置し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約20%未満、ワイヤの断面の約10%未満、またはワイヤの断面の約5%未満占有し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約1%を上回って、ワイヤの断面の約2%を上回って、ワイヤの断面の約5%を上回って、ワイヤの断面の約8%を上回って、またはワイヤの断面の約10%を上回って占有し得る。
別の側面では、本発明の実施形態は、ワイヤマトリクスと、ワイヤマトリクス内に埋め込まれた複数の複合フィラメントとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。ワイヤマトリクスは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)複合フィラメントの軸方向寸法を通して延び、複数のモノフィラメントを包囲する拡散障壁と、(iii)拡散障壁を包囲するクラッディングであって、拡散障壁は、複数のモノフィラメントからクラッディングを分離する、クラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。複合フィラメント拡散障壁は、Ta−W合金(例えば、0.2%〜10%のWを含むTa合金)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、コアと、コアを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。モノフィラメントコアは、Nbを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。
本発明の実施形態は、種々の組み合わせのうちのいずれかで、以下のうちの1つ以上のものを含み得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、Nbと、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、もしくはLaのうちの1つ以上のものとを含む(例えば、Nb−Ti)合金、疑似合金、もしくは混合物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、NbSnを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、Ta−3Wを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、加えて、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素を含み得る。拡散障壁の断面厚さおよび/または断面積は、ワイヤの厚さに沿って実質的に一定であり得る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。
ワイヤは、複数の複合フィラメント内に配置された安定化要素を含み得る。安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。安定化要素の少なくとも一部は、実質的に超電導ワイヤの中心コアに位置し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約20%未満、ワイヤの断面の約10%未満、またはワイヤの断面の約5%未満占有し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約1%を上回って、ワイヤの断面の約2%を上回って、ワイヤの断面の約5%を上回って、ワイヤの断面の約8%を上回って、またはワイヤの断面の約10%を上回って占有し得る。
さらに別の側面では、本発明の実施形態は、内側ワイヤ安定化マトリクスと、ワイヤ安定化マトリクスの周囲に配置される拡散障壁と、拡散障壁の周囲に配置され、拡散障壁によってワイヤ安定化マトリクスから分離された複数の複合フィラメントとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る超電導ワイヤを特徴とする。ワイヤ安定化マトリクスは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。拡散障壁は、Ta−W合金(例えば、0.2%〜10%のWを含むTa合金)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)(iii)複数のモノフィラメントを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。複合フィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。拡散障壁は、ワイヤの軸方向寸法を通して延びている。
本発明の実施形態は、種々の組み合わせのうちのいずれかで、以下のうちの1つ以上のものを含み得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、Nbと、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、もしくはLaのうちの1つ以上のものとを含む(例えば、Nb−Ti)合金、疑似合金、もしくは混合物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、NbSnを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、Ta−3Wを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、加えて、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素を含み得る。拡散障壁の断面厚さおよび/または断面積は、ワイヤの厚さに沿って実質的に一定であり得る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。
ワイヤは、複数の複合フィラメント内に、または内側ワイヤ安定化マトリクス内もしくはそれに近接して配置される安定化要素を含み得る。安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。安定化要素の少なくとも一部は、実質的に超電導ワイヤの中心コアに位置し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約20%未満、ワイヤの断面の約10%未満、またはワイヤの断面の約5%未満占有し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約1%を上回って、ワイヤの断面の約2%を上回って、ワイヤの断面の約5%を上回って、ワイヤの断面の約8%を上回って、またはワイヤの断面の約10%を上回って占有し得る。
別の側面では、本発明の実施形態は、拡散抵抗および機械的強度を保有する超電導ワイヤを特徴とする。超電導ワイヤは、外側ワイヤマトリクスと、ワイヤマトリクス内に配置される拡散障壁と、拡散障壁によって包囲され、拡散障壁によって外側ワイヤマトリクスから分離された複数の複合フィラメントとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。外側ワイヤマトリクスは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。拡散障壁は、Ta−W合金(例えば、0.2%〜10%のWを含むTa合金)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントのうちの1つ以上のもしくはさらに各々は、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)複数のモノフィラメントを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。複合フィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のもしくはさらに各々は、コアと、コアを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。モノフィラメントコアは、Nbを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、超電導ワイヤの軸方向寸法を通して延びている。拡散障壁は、超電導ワイヤの断面積の1%〜20%、2%〜15%、または3%〜10%を占有する。
本発明の実施形態は、種々の組み合わせのうちのいずれかで、以下のうちの1つ以上のものを含み得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、Nbと、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、もしくはLaのうちの1つ以上のものとを含む(例えば、Nb−Ti)合金、疑似合金、もしくは混合物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、NbSnを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、Ta−3Wを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、加えて、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素を含み得る。拡散障壁の断面厚さおよび/または断面積は、ワイヤの厚さに沿って実質的に一定であり得る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面いおいて)。超電導ワイヤの降伏強度は、少なくとも75MPaまたはさらに少なくとも100MPaであり得る。
ワイヤは、複数の複合フィラメント内に配置され、拡散障壁によって包囲された安定化要素を含み得る。安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。安定化要素の少なくとも一部は、実質的に超電導ワイヤの中心コアに位置し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約20%未満、ワイヤの断面の約10%未満、またはワイヤの断面の約5%未満占有し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約1%を上回って、ワイヤの断面の約2%を上回って、ワイヤの断面の約5%を上回って、ワイヤの断面の約8%を上回って、またはワイヤの断面の約10%を上回って占有し得る。
別の側面では、本発明の実施形態は、拡散抵抗および機械的強度を保有する超電導ワイヤを特徴とする。超電導ワイヤは、ワイヤマトリクスと、ワイヤマトリクス内に埋め込まれた複数の複合フィラメントとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。ワイヤマトリクスは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)複合フィラメントの軸方向寸法を通して延び、複数のモノフィラメントを包囲する拡散障壁と、(iii)拡散障壁を包囲するクラッディングであって、拡散障壁は、複数のモノフィラメントからクラッディングを分離する、クラッディングとを含み、本質的にそれらから成り、またはそれらから成る。複合フィラメント拡散障壁は、Ta−W合金(例えば、0.2%〜10%のWを含むTa合金)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、コアと、コアを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。モノフィラメントコアは、Nbを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、超電導ワイヤの断面積の1%〜20%、2%〜15%、または3%〜10%を集合的に占有する。
本発明の実施形態は、種々の組み合わせのうちのいずれかで、以下のうちの1つ以上のものを含み得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、Nbと、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、もしくはLaのうちの1つ以上のものとを含む(例えば、Nb−Ti)合金、疑似合金、もしくは混合物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、NbSnを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、Ta−3Wを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、加えて、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素を含み得る。拡散障壁の断面厚さおよび/または断面積は、ワイヤの厚さに沿って実質的に一定であり得る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。超電導ワイヤの降伏強度は、少なくとも75MPaまたはさらに少なくとも100MPaであり得る。
ワイヤは、複数の複合フィラメント内に配置された安定化要素を含み得る。安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。安定化要素の少なくとも一部は、実質的に超電導ワイヤの中心コアに位置し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約20%未満、ワイヤの断面の約10%未満、またはワイヤの断面の約5%未満占有し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約1%を上回って、ワイヤの断面の約2%を上回って、ワイヤの断面の約5%を上回って、ワイヤの断面の約8%を上回って、またはワイヤの断面の約10%を上回って占有し得る。
さらに別の側面では、本発明の実施形態は、拡散抵抗および機械的強度を保有する超電導ワイヤを特徴とする。超電導ワイヤは、内側ワイヤ安定化マトリクスと、ワイヤ安定化マトリクスの周囲に配置される拡散障壁と、拡散障壁の周囲に配置され、拡散障壁によってワイヤ安定化マトリクスから分離された複数の複合フィラメントとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。ワイヤ安定化マトリクスは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。拡散障壁は、Ta−W合金(例えば、0.2%〜10%のWを含むTa合金)を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)(iii)複数のモノフィラメントを包囲するクラッディングとを含むか、本質的にそれらから成るか、またはそれらから成る。複合フィラメントクラッディングは、Cuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る。拡散障壁は、超電導ワイヤの軸方向寸法を通して延びている。拡散障壁は、超電導ワイヤの断面積の1%〜20%、2%〜15%、または3%〜10%を占有する。
本発明の実施形態は、種々の組み合わせのうちのいずれかで、以下のうちの1つ以上のものを含み得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、Nbと、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、もしくはLaのうちの1つ以上のものとを含む(例えば、Nb−Ti)合金、疑似合金、もしくは混合物を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々のコアは、NbSnを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、Ta−3Wを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。拡散障壁は、加えて、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素を含み得る。拡散障壁の断面厚さおよび/または断面積は、ワイヤの厚さに沿って実質的に一定であり得る。複合フィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。モノフィラメントのうちの1つ以上のものまたは各々は、六角形の断面形状を有し得る(すなわち、ワイヤの軸方向寸法と垂直な断面において)。超電導ワイヤの降伏強度は、少なくとも75MPaまたはさらに少なくとも100MPaであり得る。
ワイヤは、複数の複合フィラメント内に、または内側ワイヤ安定化マトリクス内もしくはそれに近接して配置される安定化要素を含み得る。安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。安定化要素の少なくとも一部は、実質的に超電導ワイヤの中心コアに位置し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約20%未満、ワイヤの断面の約10%未満、またはワイヤの断面の約5%未満占有し得る。安定化要素は、ワイヤの断面の約1%を上回って、ワイヤの断面の約2%を上回って、ワイヤの断面の約5%を上回って、ワイヤの断面の約8%を上回って、またはワイヤの断面の約10%を上回って占有し得る。
これらおよび他の目的は、本明細書に開示される本発明の利点および特徴とともに、以下の説明、付随する図面、および請求項の参照を通して、より明白となるであろう。さらに、本明細書に説明される種々の実施形態の特徴は、相互排他的ではなく、種々の組み合わせおよび順列で存在し得ることを理解されたい。本明細書で使用されるように、用語「約」および「実質的に」は、±10%、いくつかの実施形態では、±5%を意味する。用語「本質的に〜から成る」は、本明細書で別様に定義されない限り、機能に寄与する他の材料を除外することを意味する。それでもなお、そのような他の材料は、集合的に、または個々に、微量で存在し得る。例えば、本質的に複数の金属から成る構造は、概して、これらの金属のみと、化学分析を介して検出可能であり得るが、機能に寄与しない非意図的な不純物のみ(金属または非金属であり得る)とを含むであろう。本明細書で使用されるように、「本質的に少なくとも1つの金属から成る」は、1つの金属または2つ以上の金属の混合物を指すが、金属と、酸素、ケイ素、または窒素等の非金属元素もしくは化学種との間の化合物(例えば、金属窒化物、金属ケイ化物、または金属酸化物)を指さない。そのような非金属元素または化学種は、例えば、不純物として、集合的に、または個々に、微量で存在し得る。
図面では、同様の参照記号は、概して、異なる図の全体を通して同じ部品を指す。また、図面は、必ずしも一定の縮尺ではなく、代わりに、概して、本発明の原理を例証することを重視している。以下の説明では、本発明の種々の実施形態は、以下の図面を参照して説明される。
図1Aは、本発明の種々の実施形態によるモノフィラメントを形成するために利用される管の概略断面図である。図1Bは、本発明の種々の実施形態によるモノフィラメントを形成するために利用されるロッドの概略断面図である。図1Cは、本発明の種々の実施形態による複合フィラメントを形成するために利用されるモノフィラメントの概略断面図である。 図2Aは、本発明の種々の実施形態による複合フィラメントを形成するために利用される管の概略断面図である。図2Bは、本発明の種々の実施形態による複合フィラメント内に拡散障壁を形成するために利用される管の概略断面図である。図2Cは、本発明の種々の実施形態による複合フィラメントを形成するために利用されるモノフィラメントのスタックの概略断面図である。図2Dは、本発明の種々の実施形態による製作の初期段階における複合フィラメントの概略断面図である。図2Eは、本発明の種々の実施形態による超電導ワイヤを形成するために利用される複合フィラメントの概略断面図である。 図3Aは、本発明の種々の実施形態による安定化要素を形成するために利用される管の概略断面図である。図3Bは、本発明の種々の実施形態による安定化要素を形成するために利用されるロッドの概略断面図である。図3Cは、本発明の種々の実施形態による安定化された複合フィラメントおよび/または超電導ワイヤを形成するために利用される安定化要素の概略断面図である。図3Dは、本発明の種々の実施形態による安定化要素を組み込む複合フィラメントの概略断面図である。 図4Aは、本発明の種々の実施形態による超電導ワイヤを形成するために利用される管の概略断面図である。図4Bは、本発明の種々の実施形態による超電導ワイヤを形成するために利用される複合フィラメントのスタックの概略断面図である。図4Cは、本発明の種々の実施形態による超電導ワイヤ内に拡散障壁を形成するために利用される管の概略断面図である。図4Dは、本発明の種々の実施形態による製作の初期段階における超電導ワイヤの概略断面図である。図4Eは、本発明の種々の実施形態による超電導ワイヤの概略断面図である。図4Fは、本発明の種々の実施形態による製作の初期段階における安定化された超電導ワイヤの概略断面図である。図4Fは、本発明の種々の実施形態による安定化された超電導ワイヤの概略断面図である。 図5は、本発明の種々の実施形態によるCu内側安定剤および安定剤の周囲に配置される拡散障壁を特徴とする超電導ワイヤの断面顕微鏡写真である。 図6は、本発明の種々の実施形態によるCu外側マトリクスおよび外側マトリクスとワイヤフィラメントとの間に配置される拡散障壁を特徴とする超電導ワイヤの断面顕微鏡写真である。 図7Aは、本発明の種々の実施形態によるCu外側マトリクスおよび外側マトリクスとワイヤ複合フィラメントとの間に配置されるTa−3W拡散障壁を特徴とする超電導ワイヤの断面顕微鏡写真である。図7Bは、本発明の種々の実施形態によるCuマトリクスおよび各内部複合フィラメントを包囲するTa−3W拡散障壁を特徴とする超電導ワイヤの断面顕微鏡写真である。図7Cは、Cuマトリクスおよびその中の複合フィラメントを特徴とする超電導ワイヤの断面顕微鏡写真である。図7Dは、本発明の種々の実施形態によるCuマトリクス、その中の複合フィラメント、およびTa−3W内側安定化コアを特徴とする超電導ワイヤの断面顕微鏡写真である。 図8Aは、2つの異なる焼きなまし処理後の図7Cで描写されるワイヤの降伏強度および極限引張強度のグラフである。 図8Bは、焼きなまし後の図7Dで描写されるワイヤの降伏強度および極限引張強度のグラフである。 図8Cは、焼きなまし後の図7Aおよび7Bで描写されるワイヤの降伏強度および極限引張強度のグラフである。 図9Aは、内側Sn含有フィラメント、外側Nb含有複合フィラメント、およびフィラメントを包囲し、外側Cu安定化マトリクスからそれらを分離するTa−3W拡散障壁を特徴とする超電導ワイヤの断面顕微鏡写真である。 図9Bは、210℃で72時間にわたる焼きなまし後の、図9Aで描写されるワイヤの断面顕微鏡写真である。 図9Cは、210℃で72時間、400℃で48時間、640℃で48時間にわたる焼きなまし後の図9Aで描写されるワイヤの断面顕微鏡写真である。 図9Dは、図9Bおよび9Cで描写されるワイヤの温度の関数としての、電気抵抗のグラフである。
図1A−1Cは、例示的モノフィラメント100の構成要素およびそれらの構成成分を描写する。本発明の実施形態によると、ロッド105が、CuまたはCu合金(例えば、ブロンズ)を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成る管110内に配置される。ロッド105の組成は、最終的なワイヤにおいて所望される特定の金属超電導体に基づいて選択され得る。例えば、ロッド105は、Nb、Ti、Nb−Ti、またはその合金を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成り得る。他の例では、ロッド105は、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、またはLaのうちの1つ以上のものと混ぜて合金にされるNbを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。そのような合金化元素が、例えば、0.2%〜10%(例えば、0.2%〜5%または0.5%〜1%)の濃度で、個々に、または集合的に、ロッド105内に(したがって、モノフィラメント100のコア内に)存在し得る。管110で被覆されたロッド105は、その後、例えば、0.5インチ〜1.5インチまでその直径を縮小するために引き伸ばされ得る。被覆ロッドは、複数の段階で引き伸ばされ得、例えば、歪み緩和のために、引き伸ばしステップのうちのいくつかもしく各々中、および/または、その後、熱処理され得る。引き伸ばされると、被覆ロッドは、他のモノフィラメントとの効率的な積み重ねのために成形されたモノフィラメント100を製作するために、成形ダイを通して引き伸ばされ得る。例えば、図1Cに示されるように、六角ダイが、六角形の断面を有するモノフィラメント100を形成するために利用され得る。他の実施形態では、モノフィラメントが、例えば、正方形、長方形、三角形等の他の断面を有し得る。
モノフィラメント100が製作されると、他のモノフィラメント100も、同じ様式で製作され得るか、または、1つ以上のモノフィラメント100が、複数の断片に分割され得る。複数のモノフィラメントが、複合フィラメントの少なくとも一部を形成するように、一緒に積み重ねられ得る。図2A−2Eは、複合フィラメント200の種々の構成要素およびアセンブリを描写する。図2Cに示されるように、複数のモノフィラメント100が、その後、複合フィラメント200のコアの少なくとも一部になるであろう配置に一緒に積み重ねられ得る。図2Cは、19本の異なるモノフィラメント100の積み重ねを描写するが、本発明の実施形態は、より多いまたは少ないモノフィラメント100を含み得る。モノフィラメント100の積み重ねられたアセンブリは、CuまたはCu合金(例えば、ブロンズ)を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成る管205内に配置され得る。図2Bに示されるように、管210が、管205内に、かつモノフィラメント100のスタックの周囲に配置され得る。この管210は、最終的な複合フィラメントの中で拡散障壁215になり、モノフィラメント100と、管205の材料との間の相互拡散を妨害または実質的に防止し、管205は、結果として生じる複合フィラメントの外側マトリクス220になる。したがって、管210は、Ta−W(例えば、Ta−3W)等のTa合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。モノフィラメント100が管205および管210内に配置される前および/または後、モノフィラメント100、管205、および/または管210は、例えば、表面酸化物および/または他の汚染物質を除去するために、(例えば、1つ以上の酸を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成る洗浄剤を介して)洗浄および/またはエッチングされ得る。
管210は、拡散障壁内に配置される1つ以上の合金化元素との純Taの合金化を介して製作され得る。例えば、TaおよびWの合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る拡散障壁(したがって、管210)に対して、TaおよびWは、電子ビーム溶解および/またはアーク溶解等のプロセスを介して、所望の量で一緒に合金にされ得る。結果として生じる材料は、シートに製作され得、シートは、例えば、圧延、深絞り、押し出し、ピルガ圧延等によって、管に形成され得る。
図2Dに示されるように、管205および管210が、例えば、スエージング、押し出し、および/または圧延によって、モノフィラメント100上に圧縮され得る。被覆され積み重ねられたモノフィラメント100は、積み重ねられたアセンブリの中の種々のモノフィラメント100の間の結合を促進するために焼きなましされ得る。例えば、被覆され積み重ねられたモノフィラメントは、約0.5時間〜約3時間(例えば、約1時間)の時間にわたって約300℃〜約500℃(例えば、約400℃)の温度で焼きなましされ得る。有利なこととして、モノフィラメント100と外側マトリクス220との間の拡散障壁215の存在は、マトリクス220のCuとモノフィラメント100との間の拡散を実質的に防止し、それによって、低い導電性(例えば、Cuおよび/またはマトリクス220の材料よりも低い導電性)を有する金属相の形成を防止する。拡散障壁215は、特に、ワイヤにおける超電導相の反応性形成のために利用される長時間高温熱処理後、外側マトリクス220および/またはモノフィラメント100のそれらと比較したその優れた機械的性質(例えば、強度、降伏強度、引張強度、剛性、ヤング係数等)を考慮すると、追加の機械的強度も最終的なワイヤに提供する。
結果として生じるアセンブリは、その直径を縮小するように、1回以上引き伸ばされ得、その後、効率的な積み重ねのために構成される断面形状を伴う複合フィラメント200を提供するために、成形ダイを通して引き伸ばされ得る。例えば、図2Eに示されるように、六角ダイが、六角形の断面を有する複合フィラメント200を形成するために利用され得る。他の実施形態では、複合フィラメント200は、例えば、正方形、長方形、三角形、円形、非真円形、楕円形等の他の断面を有し得る。種々の実施形態では、処理および成形後の複合フィラメント200の断面サイズおよび/または形状は、サイズが縮小される(すなわち、図2Cに示される)前の初めに積み重ねられたアセンブリで利用されるモノフィラメント100の断面サイズおよび/または形状に等しい。(管210の組み込みに起因する拡散障壁215が、可変断面厚さを有するものとして図2Dおよび2Eで描写されているが、本発明の種々の実施形態では、拡散障壁215は、その円周の周囲に実質的に一様な断面厚さを有し、拡散障壁215は、図5および6に示されるように、断面において環状リング(例えば、その内側のフィラメント(または他の構造)の周囲に緊密に配置されるリング)の形態を有し得、本発明の実施形態による環状断面を有する拡散障壁は、概して、ワイヤの軸方向寸法に沿って延びている管の形態を有する。)
本発明の実施形態による超電導ワイヤは、安定化要素も組み込み得、安定化要素は、ワイヤの引き伸ばし可能性および/または電気性能を損なわずに、さらなる機械的強度を提供する。図3A−3Cは、モノフィラメント100に関して上で詳述されるものに類似する方法を介した安定化要素300の製作を描写する。本発明の実施形態によると、ロッド305が、CuまたはCu合金を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成る管310内に配置される。ロッド305は、モノフィラメント100を製作するために利用されるロッド105のものを上回る機械的強度(例えば、引張強度、降伏強度等)を有する1つ以上の金属を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成り得る。例えば、ロッド305は、TaまたはTa合金(例えば、Ta−3W等のTa−W合金)、もしくは拡散障壁に好適であるような本明細書に開示される任意の他の材料を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。他の実施形態では、ロッド305は、実質的に純Nbを上回る機械的強度を有するNb合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。例えば、本発明の実施形態によるロッド305(したがって、安定化要素)は、Hf、Ti、Zr、Ta、V、Y、Mo、もしくはWのうちの1つ以上のものとのNbの合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得る。例えば、本発明の実施形態による安定化要素は、Nb C103合金を含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成り得、Nb C103合金は、約10%のHfと、約0.7%〜1.3%のTiと、約0.7%のZrと、約0.5%のTaと、約0.5%のWと、残りのNbとを含む。他の実施形態では、安定化要素は、Nb B66合金および/またはNb B77合金を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成り得る。
管310で被覆されたロッド305は、その後、例えば、0.5インチ〜1.5インチまでその直径を縮小するために引き伸ばされ得る。被覆ロッドは、複数の段階で引き伸ばされ得、例えば、歪み緩和のために、引き伸ばしステップのうちのいくつかまたは各々中、および/または、その後、熱処理され得る。引き伸ばされると、被覆ロッドは、モノフィラメント100および/または複合フィラメント200との効率的な積み重ねのために成形される安定化要素300を製作するために、成形ダイを通して引き伸ばされ得る。例えば、図3Cに示されるように、六角ダイが、六角形の断面を有する安定化要素300を形成するために利用され得る。他の実施形態では、安定化要素300は、例えば、正方形、長方形、三角形等の他の断面を有し得る。種々の実施形態では、安定化要素300は、モノフィラメント100および/または複合フィラメント200の断面サイズおよび/または形状と実質的に同一である断面サイズおよび/または形状を有し得る。
製作されると、1つ以上の安定化要素300は、モノフィラメント100のスタックの中に挿入され得、結果として生じるアセンブリは、拡散障壁材料およびマトリクス材料で包囲され、引き伸ばされ、随意に、図3Dに示されるように、モノフィラメント100および安定化要素300と外側マトリクス220との間に拡散障壁215を組み込む、安定化された複合フィラメント315(例えば、図2A−2Eを参照して上で説明されるような)を形成するように成形され得る。本発明の種々の実施形態では、複合フィラメントは、その間の相互拡散を妨害または実質的に防止するために、安定化要素300と残りのモノフィラメント100との間に拡散障壁を含み得る。種々の実施形態では、安定化要素300は、例えば、CuまたはCu合金を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成る内部安定化マトリクスと置換され、またはそれで補完され得、そのような領域は、1つ以上の拡散障壁を介してモノフィラメント100から分離され得る。
安定化要素および拡散障壁を組み込む本発明の実施形態では、追加の機械的強度を与えるワイヤの断面積の量は、拡散障壁と安定化要素との間で有益に分割され得る。すなわち、1つ以上の安定化要素によって占有されるワイヤの断面積が多いほど、各拡散障壁が、ワイヤの種々の部分の間の拡散を妨害する、または実質的に排除するための十分な厚さを有する限り、ワイヤのより少ない断面積が拡散障壁によって占有される必要がある。逆に、本発明の実施形態による拡散障壁の使用は、依然として、所望の機械的強度(および/または他の機械的性質)をワイヤに与えながら、それら自体が集合的にワイヤのより少ない断面積を占有する1つ以上の安定化要素の使用を可能にする。種々の実施形態では、拡散障壁は、集合的に、ワイヤの断面積の少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、または少なくとも5%を占有し得る。種々の実施形態では、拡散障壁は、集合的に、ワイヤの断面積の15%未満、12%未満、10%未満、9%未満、または8%未満占有し得る。安定化要素を特徴とする本発明の実施形態では、安定化要素および拡散障壁は、集合的に、ワイヤの断面積の25%未満、20%未満、または15%未満占有し得る。安定化要素自体は、ワイヤの断面積の15%未満または10%未満(例えば、約2%〜約8%もしくは約5%〜約15%)を占有し得る。安定化要素は、ワイヤの断面積の少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも5%、または少なくとも8%を占有し得る。
1つ以上の複合フィラメント200、315内に組み込まれることに加えて、もしくはその代わりに、本発明の実施形態による拡散障壁は、有利なこととして、超電導ワイヤ内の相互拡散を妨害または実質的に防止するために、外側安定化マトリクス(および/またはワイヤの中心に近接する内側安定化マトリクスおよび/または安定剤)と複合フィラメントとの間に配置され得る。すなわち、超電導ワイヤおよび/またはワイヤプリフォームは、複合フィラメント200、安定化された複合フィラメント315、および/または、それら自体の拡散障壁を欠く複合フィラメントのアセンブリの周囲に配置される拡散障壁、を利用して、製作され得る。図4A−4Eは、例示的超電導ワイヤ400の製作の種々の段階を描写する。図4Bに示されるように、それら自体の内部拡散障壁をそれぞれ欠く、複数の複合フィラメント405は、その後、超電導ワイヤ400のコアの少なくとも一部になるであろう配置に一緒に積み重ねられ得る。各複合フィラメント405は、例えば、上で詳述される複合フィラメント200と同様であるが、製作中、管210の使用から生じる拡散障壁215の組み込みを伴わず、製作され得る。他の実施形態では、複合フィラメントのスタックは、複合フィラメント405を伴い、または伴わずに、複合フィラメント200、複合フィラメント315、および/またはそれらの混合物を含むか、もしくはそれから成り得る。図4Bは、18本の異なる複合フィラメント405の積み重ねを描写するが、本発明の実施形態は、より多いまたは少ない複合フィラメントを含み得る。
複合フィラメントの積み重ねられたアセンブリは、CuまたはCu合金を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成る管410内に配置され得る。加えて、図4Cに示されるように、管210は、複合フィラメントの積み重ねられたアセンブリの周囲に、かつ管410内に配置され得、それは、したがって、最終的なワイヤの中に拡散障壁を形成し得る。複合フィラメントが管510および管210内に配置される前および/または後、複合フィラメント、管210、および/または管410は、例えば、表面酸化物および/または他の汚染物質を除去するために、(例えば、1つ以上の酸を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成る洗浄剤を介して)洗浄および/またはエッチングされ得る。図4Dに示されるように、管410および管210は、例えば、スエージング、押し出し、および/または圧延によって、複合フィラメント上に圧縮され得、管210は、拡散障壁415になり得、管410は、外側マトリクス420になり得る。被覆され積み重ねられた複合フィラメントは、積み重ねられたアセンブリの中の種々の複合フィラメントの間の結合を促進するために焼きなましされ得る。例えば、被覆スタックは、約0.5時間〜約3時間(例えば、約1時間)の時間にわたって約300℃〜約500℃(例えば、約400℃)の温度で焼きなましされ得る。有利なこととして、複合フィラメント405と外側マトリクス420との間の拡散障壁415の存在は、マトリクス420のCuと複合フィラメント405との間の拡散を実質的に防止し、それによって、低い導電性(例えば、Cuおよび/またはマトリクス420の材料よりも低い導電性)を有する金属相の形成を防止する。結果として生じるアセンブリは、図4Eに示されるように、その直径を縮小するように、1回以上引き伸ばされ得る。引き伸ばす前または後、超電導ワイヤ400は、例えば、残留応力を緩和するために、および/またはその中の再結晶を促進するために焼きなましされ得る。
図4Fおよび4Gに示されるように、類似方法論が、1つ以上の拡散障壁415および1つ以上の安定化要素300を組み込む、安定化された半導体ワイヤ425を製作するために、利用され得る。例えば、積み重ねられた複合フィラメントのアセンブリが、各々が1つ以上の安定化要素300に適応するようにサイズを決定され、成形される1つ以上の空隙をその内側に画定し得る。複合フィラメントが管410および管210内に配置される前または後、1つ以上の安定化要素300が、図4Fに示されるように、空隙の各々の内側に配置され得る。結果として生じるアセンブリは、図4Gに示されるように、例えば、引き伸ばしおよび/または押し出しによって、その直径を縮小させられ得る。種々の実施形態では、拡散障壁が、特に、安定化要素がCuを含むか、本質的にそれから成るか、またはそれから成る実施形態では、ワイヤもしくはワイヤプリフォーム内で安定化要素300とフィラメントとの間に配置され得る。例えば、所望の拡散障壁材料の管は、ワイヤプリフォームアセンブリが組み立てられるときに安定化要素の周囲に配置され得、アセンブリ全体は、所望のワイヤ寸法まで引き伸ばされ得る。図4Fおよび4Gは、実質的に複合フィラメントの積み重ねられたアセンブリの中心に配置された単一の安定化要素300を有する超電導ワイヤ425を描写するが、本発明の実施形態によると、1つ以上の安定化要素300は、中心に配置された安定化要素300に加えて、もしくはその代わりに、積み重ねられたアセンブリ内の他の場所に配置され得る。
種々の実施形態では、超電導ワイヤ400、425は、その内側の拡散障壁415を欠いており、したがって、管210は、その形成に利用されず、個々の複合フィラメントのうちの1つ以上のものの中の拡散障壁215は、相互拡散を妨害もしくは実質的に防止するために利用される。他の実施形態では、図4D−4Gに示されるように、個々の複合フィラメント405は、その内側の拡散障壁を欠き得、拡散障壁415は、超電導ワイヤ400、425内に存在する。そのような実施形態では、管110および/または205は、有利なこととして、Snをその中に組み込み得、Snは、その後の熱処理中にフィラメントのNbと反応し、超電導相(例えば、NbSn)を形成する。他の実施形態では、拡散障壁415が、拡散障壁215に加えて、個々の複合フィラメント内に存在する。
種々の実施形態では、超電導ワイヤ400、超電導ワイヤ425、複合フィラメント4015、複合フィラメント200、および/または安定化された複合フィラメント315は、直径縮小のために、および/またはそれらの構成要素の間の結合を促進するために、ワイヤ引き伸ばしステップに先立って機械的に処理され得る。例えば、超電導ワイヤ400、超電導ワイヤ425、複合フィラメント4015、複合フィラメント200、および/または安定化された複合フィラメント315は、最終引き伸ばしステップに先立って、押し出し、スエージング、および/または圧延され得る。種々の実施形態では、超電導ワイヤ400、超電導ワイヤ425、複合フィラメント4015、複合フィラメント200、および/または安定化された複合フィラメント315は、歪み緩和のために、複数の異なる引き伸ばしステップの各々中、および/または、その後、熱処理され得る。例えば、引き伸ばしステップのうちの1つ以上のもの中、および/もしくは、その後、超電導ワイヤ400、超電導ワイヤ425、複合フィラメント4015、複合フィラメント200、ならびに/または安定化された複合フィラメント315は、例えば、約20時間〜約40時間の期間にわたって約360℃〜約420℃の温度で焼きなましされ得る。
本発明の種々の実施形態では、超電導ワイヤ400または超電導ワイヤ425は、その内側のフィラメントの臨界温度を下回って冷却され、電流を伝導するために利用され得る。いくつかの実施形態では、複数の超電導ワイヤ400および/または超電導ワイヤ425は、単一の超電導ケーブルを形成するために、一緒にコイル状に巻かれる。
いくつかの超電導ワイヤ400、425(例えば、Nb−Ti含有フィラメントを組み込むもの)が、超電導用途で直接利用され得るが、種々の他の超電導ワイヤ400、425のための製作プロセスは、超電導相の一部を組み込むための1つ以上のステップを組み込み得る。例えば、NbSn超電導相は、形成されると、典型的には、もろく、さらに引き伸ばされない、または別様に損傷を伴わずに機械的に変形させられないこともある。したがって、本発明の実施形態は、互いから分離したNbおよびSnを組み込む、超電導ワイヤ400、425を製作するために利用され得、ワイヤ400、425が殆どまたは完全に製作されると、ワイヤ400、425は、NbおよびSnを相互拡散させ、その中で超電導NbSn相を形成するように焼きなましされ得る。例えば、引き伸ばされたワイヤは、例えば、約30時間〜約200時間の期間にわたって約600℃〜約700℃の温度で焼きなましされ得る。種々の実施形態では、Cuベースの管110、205、または310のうちの1つ以上のものが、その中にSnを組み込み得、例えば、管のうちの1つ以上のものが、Cu−Sn合金(例えば、13〜15%のSnを含む)を含むか、本質的にそれから成るか、もしくはそれから成り得る。そのような材料は、延性があり、本明細書で詳述されるような種々のフィラメントおよびワイヤの製作を可能にする。その後、ワイヤ400、425は、焼きなましされ得、相互拡散および少なくともNbとCu−Snとの間の界面における超電導NbSn相の形成をもたらす。
他の実施形態では、純SnまたはSn合金(例えば、Cuもしくはマグネシウム(Mg)を伴うSn合金)が、複合フィラメント200、安定化された複合フィラメント315、および/またはワイヤ400、425を形成するために利用されるスタックのうちの1つ以上のものの内側に(例えば、ロッドまたは管の形態で)組み込まれ得、本明細書で詳述されるような複合フィラメント200、安定化された複合フィラメント315、および/またはワイヤ400、425の形成後、焼きなましステップが、超電導NbSn相を形成するために実施され得る。
図5は、本発明の実施形態による拡散障壁を組み込む超電導ワイヤ500の断面図である。示されるように、拡散障壁510は、ワイヤ500のCu安定化コア520と、Nbベースのフィラメント540を含む外側ブロンズマトリクス530との間に配置される。図6は、本発明の実施形態による拡散障壁を組み込む別の超電導ワイヤ600の断面図である。示されるように、拡散障壁610は、ワイヤ600のコアにおける内側Sb−Cu−Nbベースのフィラメント620と外側Cu安定剤630との間に配置される。
(実施例)
一連の実験が、処理可能性および性能(すなわち、最終的なワイヤ内の拡散を妨害すること)の観点からTa−3W拡散障壁を評価するために実施された。初期Nbベースのフィラメントの製作は、ロッドの直径よりもわずかに大きい内径を有する管を沈めることによって、無酸素電子(OFE)Cu管類で焼きなましNbロッドを被覆することによって始まった。(当技術分野で公知であるように、OFE Cuは、少なくとも99.99%純粋であり、0.0005%と同程度の酸素含有量を有する。)モノフィラメントの各々におけるCu対Nb比は、約1:3であった。被覆ロッドは、3.66mmの円形に引き伸ばされ、次いで、3.05mmの平坦六角ダイを通して引かれた。結果として生じる六角形のモノフィラメントが、複合フィラメントを形成するために、19本の群に積み重ねられ、別のCu管の中に設置され、3.66mmまで低温で引き伸ばされ、その後、3.05mmの平坦六角ダイを通して引かれた。
単一の拡散障壁を有する第1の実験サンプルを形成するために、19本の複合フィラメントが、一緒に積み重ねられ、12.7mmの直径および0.38mmの壁厚を有するシーム溶接Ta−3W管内に設置された。このアセンブリは、16.5mmの直径および1.5mmの壁厚を有するCu安定剤管内に設置された。結果として生じるアセンブリが、0.72mmの直径まで低温で引き伸ばされ、結果として生じるワイヤ700の断面顕微鏡写真が、図7Aに示される。ワイヤ700の部分が、3.05mmの平坦六角ダイを通して引き伸ばされ、18.3mmの直径および1.5mmの壁厚を有するCu管内で18要素アセンブリとして一緒に積み重ねられた。結果として生じるアセンブリが、0.72mmの直径まで低温で引き伸ばされ、複合フィラメントの各「束」がそれ自体の拡散障壁によって包囲される結果として生じるワイヤ710の断面顕微鏡写真が、図7Bに示される。ワイヤ700、710は、ワイヤのNbおよびCu元素と共処理されるTa−3W拡散障壁の好適性を評価するように製作され、したがって、いかなるSn要素もワイヤ内に組み込まれなかった。図7Aおよび7Bに示されるように、拡散障壁は、連続的なままであり、概して、500:1を超える面積縮小を受けるにもかかわらず、それらが包囲したフィラメントスタックの形状に一致した。ワイヤ700の厚さは、初期Ta−3W管のシーム溶接に対応する場所で、わずかに非一様であることに留意されたい。そのような非一様性は、最初の製作におけるシームレスな管の使用を介して、または溶接を最適化することによって、対処され得る。
比較目的のために、ワイヤ710に類似するが、拡散障壁を欠く、2つの追加のワイヤが製作された。図7Cは、Cu安定剤コアを有するが、19要素複合フィラメント束の各々の周囲に拡散障壁を欠くワイヤ720の断面顕微鏡写真である。図7Dは、ワイヤ720と同じであるが、CuではなくTa−3Wから成る内側コア安定剤を特徴とするワイヤ730の断面顕微鏡写真である。ワイヤ730の内側コア安定剤は、ワイヤ730の断面積の約2.5%を占有する。
異なるワイヤ直径で得られた種々のワイヤ700、710、720、730の部分の機械的性質が、超電導ワイヤ製作中の例示的熱処理を模倣するように設計された焼きなまし後、試験された。種々のワイヤが、3時間にわたって700℃で焼きなましされ、ワイヤの結果として生じる降伏強度および極限引張強度は、その開示全体が参照することによって本明細書に組み込まれるASTM E8/E8M−15a,Standard Test Methods for Tension Testing of Metallic Materials,ASTM International,West Conshohocken,PA,2015に従って、測定された。ワイヤ720の追加の部分が、比較目的のために、8時間にわたって250℃で焼きなましされた。図8Aは、8時間にわたって250℃または3時間にわたって700℃のいずれかで焼きなましされたワイヤ720のサンプルの降伏強度(「降伏」)および極限引張強度(「UTS」)のグラフである。示されるように、ワイヤ720は、高温焼きなましサイクル中に著しく軟化する。図8Bは、3時間にわたって700℃で焼きなましされたワイヤ730のサンプルの降伏強度およびUTSの類似グラフである。示されるように、ワイヤ730は、Ta−3W安定化コアの存在に起因して、ワイヤ720と比較すると、焼きなまし後により高いレベルの強度を維持する。図8Cは、3時間にわたって700℃で焼きなましされたワイヤ700および710のサンプルの降伏強度およびUTSの類似グラフである。示されるように、両方のワイヤ700および710は、その内側のTa−3W拡散障壁の存在に起因して、それらの強度を、ワイヤ730のものよりもさらに優れたレベルで維持する。これらの結果から、Ta−3W拡散障壁および安定剤を両方とも組み込むワイヤは、ワイヤ700、710、および730のものよりも優れていないとしても、少なくとも同程度である機械的性質を保有するであろうことが明確である。さらに、そのようなワイヤは、優れた機械的性質を保有するであろうだけではなくて、安定剤のみを保有するワイヤよりも優れた様式で、その内側の相互拡散に抵抗するであろう。したがって、拡散障壁および安定化要素材料に充てられた全断面積がその間で分割されるワイヤは、拡散抵抗および機械的強度の有利な組み合わせを保有しながら、依然として、(例えば、非超電導材料によって占有されている過剰に大量のワイヤ断面積に起因して)ワイヤの電気性能を損なわないであろう。
追加の実験が、超電導ワイヤ内の拡散を妨害することのTa−3W拡散障壁の有効性を評価するために実施された。ワイヤ900は、次に、外側Cuワイヤマトリクスによって包囲されたTa−3W拡散障壁によって包囲された37要素スタックを特徴とした。ワイヤの内側の7本の要素が、Cu被覆Sn−Tiロッドから形成された一方、ワイヤの外側の30本の要素が、Cu被覆Nb複合フィラメントから形成された。初期Ta−3W拡散障壁管は、12.7mmの直径および0.38mmの壁厚を有する(溶接ではなく)重複管であった。図9Aは、0.72mmの直径まで引き伸ばされた場合のワイヤ900の光学顕微鏡写真である。Ta−3W拡散障壁は、内側要素の周囲で無傷であり、拡散障壁の厚さは、管重複の領域中でわずかにより厚い。拡散障壁厚は、約0.02mmであり、Nbフィラメントは、約0.015mmの直径を有する。このフィラメント厚さは、市販の超電導ワイヤに適切であるよりも著しく大きいが、ワイヤ製作および拡散抵抗のこの実証のために十分であった。図9Bは、72時間の周期にわたって210℃で焼きなましした後のワイヤ900の反転コントラスト走査電子顕微鏡法(SEM)顕微鏡写真である。この焼きなましサイクルは、これらの焼きなまし条件において、短距離固体拡散のみが生じるので、拡散障壁を関与させることなく、単純に外側Cuマトリクスを焼きなましするように意図された。
図9Cは、内部拡散および反応プロセスを介して超電導ワイヤを製作するためのプロセスを表す、焼きなましサイクル後のワイヤ900の顕微鏡写真である。ワイヤが、最初に、(図9Bのように)72時間の期間にわたって210℃で焼きなましされ、その後、48時間にわたる400℃および48時間にわたる640℃の焼きなましが続いた。示されるように、内側のSnベースのフィラメントは、Snが外側のNbベースのフィラメントのNbと反応し始めると鮮明度を失った。加えて、外側Cuマトリクスの粒径は、より積極的な焼きなまし後に増加した。より積極的な焼きなましサイクルにもかかわらず、拡散障壁は、無傷であり、外側Cuマトリクスの中への拡散は、検出されなかった。図9Dは、第1の焼きなましサイクル(線910)のみの後、およびより積極的な焼きなましシーケンス(線920)の後のワイヤ900の温度の関数としての、電気抵抗のグラフである。示されるように、より積極的な焼きなましシーケン後、ワイヤ900は、約17.2Kにおいて超電導遷移を示し始めた。300Kおよび19Kにおける抵抗を比較する(1)第1の焼きなましのみの後、ならびに(2)より積極的な焼きなましシーケンスの後のワイヤ900の残留抵抗率(RRR)が、4点プローブおよび0.5アンペアの電流を使用して測定された。第1の焼きなましのみの後のワイヤ900のRRRは、113±3であり、より積極的な焼きなましシーケンスの後のワイヤ900のRRRは、247±7であった。3回焼きなましシーケンス後の優れたRRRは、少なくとも部分的に、Cuマトリクスの汚染を防止する拡散障壁の拡散抵抗に起因する。
本明細書で採用される用語および表現は、限定ではなく、説明の用語および表現として使用され、そのような用語および表現の使用には、示され、説明される特徴、またはその部分のいかなる均等物も除外するという意図はない。加えて、本発明のある実施形態を説明してきたが、本明細書に開示される概念を組み込む他の実施形態も、本発明の精神および範囲から逸脱することなく使用され得ることが、当業者に明白であろう。故に、説明される実施形態は、あらゆる点で制限的ではなく、例証的にすぎないと見なされるものである。

Claims (26)

  1. 拡散抵抗および機械的強度を保有する超電導ワイヤであって、前記超電導ワイヤは、
    Cuを備えている外側ワイヤマトリクスと、
    0.2%〜10%のWを含むTa合金を備えている拡散障壁であって、前記拡散障壁は、前記ワイヤマトリクス内に配置されている、拡散障壁と、
    前記拡散障壁によって包囲され、前記拡散障壁によって前記外側ワイヤマトリクスから分離された複数の複合フィラメントと
    を備え、
    各複合フィラメントは、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)前記複数のモノフィラメントを包囲するCuを備えているクラッディングとを備え、
    各モノフィラメントは、Nbを備えているコアと、前記コアを包囲するCuを備えているクラッディングとを備え、
    前記拡散障壁は、前記超電導ワイヤの断面積の3%〜10%を占有し、
    前記拡散障壁は、前記超電導ワイヤの軸方向寸法を通して延びている、
    超電導ワイヤ。
  2. 各モノフィラメントの前記コアは、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、またはLaのうちの少なくとも1つと混ぜて合金にされたNbを備えている、請求項1に記載のワイヤ。
  3. 各モノフィラメントの前記コアは、NbSnを備えている、請求項1に記載のワイヤ。
  4. 前記拡散障壁は、Ta−3Wを備えている、請求項1に記載のワイヤ。
  5. 前記拡散障壁は、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素をさらに含む、請求項1に記載のワイヤ。
  6. 前記複合フィラメントの各々は、六角形の断面形状を有する、請求項1に記載のワイヤ。
  7. 前記モノフィラメントの各々は、六角形の断面形状を有する、請求項1に記載のワイヤ。
  8. 前記複数の複合フィラメント内に配置され、前記拡散障壁によって包囲された安定化要素をさらに備え、前記安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を備えている、請求項1に記載のワイヤ。
  9. 前記超電導ワイヤの降伏強度は、少なくとも100MPaである、請求項1に記載のワイヤ。
  10. 拡散抵抗および機械的強度を保有する超電導ワイヤであって、前記超電導ワイヤは、
    Cuを備えているワイヤマトリクスと、
    前記ワイヤマトリクス内に埋め込まれた複数の複合フィラメントと
    を備え、
    各複合フィラメントは、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)0.2%〜10%のWを含むTa合金を備えている拡散障壁であって、前記拡散障壁は、前記複合フィラメントの軸方向寸法を通して延び、前記複数のモノフィラメントを包囲している、拡散障壁と、(iii)前記拡散障壁を包囲するCuを備えているクラッディングであって、前記拡散障壁は、前記複数のモノフィラメントから前記クラッディングを分離する、クラッディングとを備え、
    前記拡散障壁は、前記超電導ワイヤの断面積の3%〜10%を集合的に占有し、
    各モノフィラメントは、Nbを備えているコアと、Cuを備えているクラッディングとを備え、前記クラッディングは、前記コアを包囲している、
    超電導ワイヤ。
  11. 各モノフィラメントの前記コアは、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、またはLaのうちの少なくとも1つと混ぜて合金にされたNbを備えている、請求項10に記載のワイヤ。
  12. 各モノフィラメントの前記コアは、NbSnを備えている、請求項10に記載のワイヤ。
  13. 前記拡散障壁は、Ta−3Wを備えている、請求項10に記載のワイヤ。
  14. 前記拡散障壁は、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素をさらに含む、請求項10に記載のワイヤ。
  15. 前記超電導ワイヤの降伏強度は、少なくとも100MPaである、請求項10に記載のワイヤ。
  16. 前記複合フィラメントの各々は、六角形の断面形状を有する、請求項10に記載のワイヤ。
  17. 前記モノフィラメントの各々は、六角形の断面形状を有する、請求項10に記載のワイヤ。
  18. 前記複数の複合フィラメント内に配置された安定化要素をさらに備え、前記安定化要素は、0.2%〜10%のWを含むTa合金を備えている、請求項10に記載のワイヤ。
  19. 拡散抵抗および機械的強度を保有する超電導ワイヤであって、前記超電導ワイヤは、
    Cuを備えている内側ワイヤ安定化マトリクスと、
    0.2%〜10%のWを含むTa合金を備えている拡散障壁であって、前記拡散障壁は、前記ワイヤ安定化マトリクスの周囲に配置されている、拡散障壁と、
    前記拡散障壁の周囲に配置され、前記拡散障壁によって前記ワイヤ安定化マトリクスから分離された複数の複合フィラメントと
    を備え、
    各複合フィラメントは、(i)複数のモノフィラメントと、(ii)前記複数のモノフィラメントを包囲するCuを備えているクラッディングとを備え、
    各モノフィラメントは、Nbを備えているコアと、Cuを備えているクラッディングとを備え、前記クラッディングは、前記コアを包囲しており、
    前記拡散障壁は、前記超電導ワイヤの断面積の3%〜10%を占有し、
    前記拡散障壁は、前記超電導ワイヤの軸方向寸法を通して延びている、
    超電導ワイヤ。
  20. 各モノフィラメントの前記コアは、Ti、Zr、Hf、Ta、Y、またはLaのうちの少なくとも1つと混ぜて合金にされたNbを備えている、請求項19に記載のワイヤ。
  21. 各モノフィラメントの前記コアは、NbSnを備えている、請求項19に記載のワイヤ。
  22. 前記拡散障壁は、Ta−3Wを備えている、請求項19に記載のワイヤ。
  23. 前記拡散障壁は、Ru、Pt、Pd、Rh、Os、Ir、Mo、Re、またはSiから成る群から選択される1つ以上の合金化元素をさらに含む、請求項19に記載のワイヤ。
  24. 前記超電導ワイヤの降伏強度は、少なくとも100MPaである、請求項19に記載のワイヤ。
  25. 前記複合フィラメントの各々は、六角形の断面形状を有する、請求項19に記載のワイヤ。
  26. 前記モノフィラメントの各々は、六角形の断面形状を有する、請求項19に記載のワイヤ。
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