JP2008078158A - コイン形電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】かしめ加工によっては負極缶の外周側壁が電池内方へ押され難くして、電池の内容積の低下を防ぎながら、封口部からの液漏れを防止できるコイン形電池を提供する。
【解決手段】電池缶1が、底面壁11の外周縁から外周筒壁12を上向きに曲げた正極缶5と、上面壁13の外周縁から外周側壁15を下向きに曲げた負極缶6とを含む。正極缶5の外周筒壁12の上端周縁部がガスケット3を介してかしめ加工されて湾曲部12aが形成される。負極缶6の外周側壁15が、上面壁13の外周縁から下方向に張り出す拡径部16と、下方向に延びるストレート部17とを含む。正極缶5の湾曲部12aの曲率中心Oが、負極缶6の外周側壁15よりも外側に位置する。かしめ加工において正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aと負極缶6との間でガスケット3が最も圧縮される方向Aは、正極缶5の底面壁11に対して80〜110度に設定してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、円形の底面壁の外周縁から外周筒壁を上向きに曲げた正極缶と、円形の上面壁の外周縁から外周側壁を下向きに曲げた負極缶とを含み、正極缶の外周筒壁の上端周縁部が、負極缶の外周側壁に装着されたガスケットを介してかしめ加工されることで、内向きに湾曲した湾曲部が正極缶の外周筒壁の上端に形成されたコイン形電池に関する。
この種のコイン形電池としては、特許文献1〜6に示すものがある。そこでは、浅い丸皿状の負極缶と、負極缶よりも一回り大きな外径寸法を有する浅い丸皿状の正極缶とをガスケットを介して嵌め合わせ、正極缶の外周筒壁の上端周縁部を内向きに湾曲させてかしめ固定することで、正負極材およびセパレータなどからなる発電要素を電池缶の内部に密封状に収容する。
特開2002−373628号公報(図1) 特開2003−68254号公報(図1) 特開2000−48780号公報(図1) 特開2000−340189号公報(図1) 特開平7−57706号公報(段落番号0010、図1) 特開平9−283102号公報(図1)
前記コイン形電池では、液漏れ防止の観点から正極缶と負極缶との間の密封性が重要である。この場合、特許文献5・6に示すごとくガスケットの圧縮率を調節することで、前記密封性を向上させることができる。
問題は、かしめ力で負極缶の外周側壁が電池内方へ押されて外周側壁が電池内方へ変形して密封性が低下し、封口部から液漏れするおそれがあることである。しかも、負極缶の外周側壁が変形した分だけ、電池の内容積が低下して電池容量が低下する。
そこで本発明の目的は、かしめ加工によっては負極缶の外周側壁が電池内方へ押され難くして、電池の内容積の低下を防ぎながら、封口部からの液漏れを防止できるコイン形電池を提供することにある。
本発明が対象とするコイン形電池は、図1に示すごとく、発電要素2を収容する電池缶1が、底面壁11の外周縁から外周筒壁12を上向きに曲げた正極缶5と、上面壁13の外周縁から外周側壁15を下向きに曲げた負極缶6とを含み、正極缶5の外周筒壁12の上端周縁部が、負極缶6の外周側壁15に装着されたガスケット3を介して内向きにかしめ加工されることで、内向きに湾曲した湾曲部12aが正極缶5の外周筒壁12の上端に形成されている。
本発明は、負極缶6の外周側壁15が、上面壁13の外周縁から斜め下方向に段状に張り出す拡径部16と、拡径部16に連続して下方向に直線状に延びるストレート部17とを含み、正極缶5の外周筒壁12の上端の湾曲部12aの曲率中心Oが、負極缶6の外周側壁15よりも外側に位置しており、かしめ加工において正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aと負極缶6との間でガスケット3が最も圧縮される方向Aが、正極缶5の底面壁11に対して80〜110度の傾斜範囲内に設定してあることを特徴とする。ここでは、負極缶6のストレート部17の下端を負極缶6の外方向に向かって上向きに折り返した場合と、この折り返しを設けない場合とが含まれる。なお、負極缶6にクラッド材を用いた場合に、負極缶6の厚さが大きくなることがあるが、この場合でも、湾曲部12aの曲率中心Oは負極缶6の外周側壁15よりも外側に位置する。かしめ加工においては、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aが内向き方向に湾曲することで、ガスケット3が前記方向Aに傾斜することになる。
負極缶6のストレート部17が、拡径部16に連続する内筒部30と、この内筒部30の下端を負極缶6の外方向に向かって上向きに折り返した外筒部31とからなり、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oを、負極缶6のストレート部17の外筒部31よりも外側に位置するものとすることができる。
正極缶5の底面壁11の下面から外周筒壁12の湾曲部12aの下端までの上下寸法L1は、正極缶5の底面壁11の下面から負極缶6のストレート部17の上端までの上下寸法L2よりも大きくなるよう設定してあるものとすることができる。
正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率半径は、0.3〜0.6mmであるものとすることができる。湾曲部12aの曲率半径を0.3mm以上としたのは、湾曲部12aの曲率半径は小さいほど好ましいが、正極缶5の肉厚寸法が通常0.3mmであるために湾曲部12aの曲率半径を正極缶5の肉厚寸法より小さくすると、湾曲部12aに亀裂などが生じるおそれがあるからである。
正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率半径を0.8mm以下としたのは、電池缶1の上下厚さ寸法は通常1.6〜5mm程度であるために湾曲部12aの曲率半径を大きくし過ぎると、湾曲部12aが負極缶6のストレート部17と大きく対面して、ストレート部17が塑性変形し易くなって、ガスケット3との密着性が低下するうえ、前記変形に伴って電池容量が小さくなるからである。湾曲部12aの曲率半径は0.8mm以下でよいが、0.6mm以下がより好ましい。
正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの内向きの先端は、負極缶6のストレート部17の内周面よりも電池の中央側に位置することができる。
本発明によれば、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが、負極缶6の外周側壁15よりも外側に位置しており、かしめ加工において正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aと負極缶6との間でガスケット3が最も圧縮される方向Aが、正極缶5の底面壁11に対して80〜110度の傾斜範囲内に設定してあるので、かしめ加工では正極缶5の外周筒壁12の上端部が、負極缶6の外周側壁15をガスケット3と共にほぼ下方向に押す。このため、負極缶6のストレート部17が電池の中央側に押され難くなって、ストレート部17の電池の中央側への塑性変形を抑制でき、電池の内容積の低下を防いで電池容量の低下を防止できる。
しかも、前述のように正極缶5の外周筒壁12の上端部が負極缶6の外周側壁15およびガスケット3を下方向に押すので、正極缶5の外周筒壁12の上端周縁部と負極缶6の外周側壁15の拡径部16の上面との間、および負極缶6の外周側壁15の下端と正極缶5の底面壁11の上面との間の密封性が確実に保たれて、液漏れを確実に防止できる。
本発明は、負極缶6のストレート部17の下端を負極缶6の外方向に向かって上向きに折り返した場合でも、前記折り返しを設けない場合でも、電池の内容積の低下を防ぎながら液漏れを確実に防止できる。また、本発明は、電解液として非水電解液を用いた電池やアルカリ電解液を用いた電池などに適用できるが、非水電解液を用いた電池でより効果的に液漏れを防止できる。
(実施例1) 図1および図2は、本発明が対象とするコイン形電池の実施例1を示しており、電池缶1は、図1に示すごとく、電池缶1内に収容する発電要素2と、電池缶1内を密封するガスケット3と、正極缶5と、ガスケット3を介して正極缶5の開口内縁にかしめ固定される負極缶6とを有しており、全体が扁平なコイン形に形成してある。因みに、電池缶1の外径寸法は12mm、上下厚さ寸法は2mmである。
発電要素2は、それぞれ円盤形に固められた正極材7および負極材9と、両者間に介装されるセパレータ10とを含む。正極材7は二酸化マンガンを主成分としており、負極材9は金属リチウムからなる。セパレータ10は、ポリプロピレン製の不織布からなる。
図2に示すごとく、電池組み立て前のブランク状態における正極缶5は、円形の底面壁11と、底面壁11の外周縁から上方へ向けて垂直に曲げた外周筒壁12とを含む深い丸皿状を呈している。負極缶6は、円形の上面壁13と、上面壁13の外周縁から下方へ向けて折り曲げられた外周側壁15とを含む浅い丸皿状を呈している。これら正極缶5および負極缶6は、その材質に関して特に限定されることはないが、例えば、ステンレス、鉄、アルミニウムまたはニッケルのいずれか一種、あるいはこれらの金属の合金、または前記金属の複数種を積層したクラッド材などを素材とする金属平板をプレス加工して形成される。
負極缶9の外周側壁15は、上面壁13の外周縁から斜め下方向に段状に張り出す拡径部16と、拡径部16に連続して下方向に直線状に延びるストレート部17とを有する。拡径部16の下端部が上下方向に湾曲した状態で、拡径部16がストレート部17につながる。ガスケット3は、ポリプロピレン樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂などの弾性と絶縁性とに優れたプラスチック材を素材とするリング状の射出成形品からなる。
ガスケット3は、発電要素2の受け入れを許す中央開口部20を有するリング状のベース部21と、ベース部21の外縁部から上向きに張り出し形成されて、正極缶5の外周筒壁12および負極缶6の外周側壁15で挟まれる外筒壁22と、ベース部21の内縁部から上向きに張り出し形成されて、負極缶6のストレート部17の内面に当接する内筒壁23とを備えており、内外筒壁23・22の間に、負極缶6の外周側壁15の下端部を受け入れる円環状の溝25を備えている。ガスケット3の内外筒壁23・22は、同心円状に設けられている。かしめ加工後の状態で、ガスケット3のベース部21は、負極缶6のストレート部17の下端と正極缶5の底面壁11とで挟まれて圧縮されている。
かしめ用の金型は、図3に示すごとく、正極缶5の外周筒壁12の上端周縁部を内向きに湾曲して湾曲部12aを成形するための曲面部26aを有する封口金型26と、封口金型26をこれの下方から貫通するノックアウトピン27と、ノックアウトピン27の上方に対面状に配された封口上パンチ29とからなる。
コイン形電池の組み立ては、電池缶1の上下を逆にした状態で、まず、ガスケット3を負極缶6の外周側壁15に装着し、負極缶6内に負極材9を落とし込み装着する。次いで、セパレータ10および正極材7を負極缶6内に組み付け、負極缶6内に電解液を注入したうえで正極缶5を上方より被せる。
かしめ時には、前記電池缶1の上下を逆にした状態のまま、負極缶6の上面壁13をノックアウトピン27の上面27aに載置したのち、正極缶5の底面壁11に封口上パンチ29を当接させて、電池缶1をノックアウトピン27と封口上パンチ29とで挟み込む。この状態で、ノックアウトピン27と封口上パンチ29とが下降する。
すると、正極缶5の外周筒壁12の上端周縁部が、封口金型26の曲面部26aによって負極缶6の外周側壁15に装着されたガスケット3を介してかしめられて、図1に示す内向きのカール状に湾曲し、湾曲部12aが成形されるとともに負極缶6にガスケット3を介して押し付けられる。これにて正極缶5と負極缶6との間においてガスケット3が圧縮状態に加圧されて、電池缶1が密封状に封口される。
前記かしめ加工において、正極缶5における外周筒壁12の上端の湾曲部12aの曲率中心Oは、図1に示すごとく、負極缶6の外周側壁15よりも外側に位置しており、さらに負極缶6のストレート部17よりも上側に位置する。前記湾曲部12aの曲率半径は0.6mmである。そして、かしめ加工において正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aと負極缶6との間でガスケット3が最も圧縮される方向Aは、正極缶5の底面壁11に対して87度で傾斜している。
また、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの内向きの先端は、負極缶6のストレート部17の内周面よりも電池の中央側に位置する。正極缶5の底面壁11の下面から湾曲部12aの下端までの上下寸法L1は、正極缶5の底面壁11の下面から負極缶6のストレート部17の上端までの上下寸法L2よりも大きい。
前記ガスケット3が最も圧縮される方向Aは、正極缶5の底面壁11に対して80〜110度の傾斜範囲内であればよい。
(実施例2) 実施例2では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率半径を0.8mmに設定した。前記ガスケット3が最も圧縮される方向Aは、正極缶5の底面壁11に対して84度で傾斜している。その他の点は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
(実施例3) 実施例3では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの内向きの先端が負極缶6のストレート部17の内周面よりも電池の外側に位置する。その他の点は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
(実施例4) 実施例4では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの内向きの先端が負極缶6のストレート部17の内周面よりも電池の外側に位置し、さらに湾曲部12aの曲率半径を0.8mmに設定した。その他の点は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
(比較例1) 比較例1では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率半径を1.0mmに設定した。その他の点は、実施例1と同じである。
(比較例2) 比較例2では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが負極缶6の外周側壁15よりも電池の中央側に位置する。その他の点は、実施例1と同じである。
(比較例3) 比較例3では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが負極缶6の外周側壁15よりも電池の中央側に位置し、さらに湾曲部12aの曲率半径が0.8mmである。その他の点は、実施例1と同じである。
(比較例4) 比較例4では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが負極缶6の外周側壁15よりも電池の中央側に位置し、さらに湾曲部12aの曲率半径が1.0mmである。その他の点は、実施例1と同じである。
(比較例5) 比較例5では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが負極缶6の拡径部16よりも下側に位置し、正極缶5の底面壁11の下面から湾曲部12aの下端までの上下寸法L1が、正極缶5の底面壁11の下面から負極缶6のストレート部17の上端までの上下寸法L2よりも小さくなっている。その他の点は、実施例1と同じである。
(比較例6) 比較例6では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが負極缶6の拡径部16よりも下側に位置し、正極缶5の底面壁11の下面から湾曲部12aの下端までの上下寸法L1が、正極缶5の底面壁11の下面から負極缶6のストレート部17の上端までの上下寸法L2よりも小さくなっている。さらに正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率半径は0.8mmである。その他の点は、実施例1と同じである。
(比較例7) 比較例7では、かしめ加工において正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aと負極缶6との間でガスケット3が最も圧縮される方向Aが、正極缶5の底面壁11に対して78度で傾斜している。その他の点は、実施例1と同じである。
(比較例8) 比較例8では、前記ガスケット3が最も圧縮される方向Aが、正極缶5の底面壁11に対して78度で傾斜しており、さらに正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率半径が0.8mmである。その他の点は、実施例1と同じである。
(試験) 実施例1〜4および比較例1〜8の各電池をそれぞれ100個ずつ用意し、各電池を、−10℃で1時間冷やし、60℃で1時間暖めることを240回繰り返すヒートショック試験を行い、電解液の漏れの有無を調べた。結果を表1に示す。
Figure 2008078158
表1に示すごとく、実施例1、実施例2、比較例1の順で正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率半径を大きくしたことで、実施例1で0個、実施例2で3個、比較例1で6個の電池で電解液の漏れが発生した。比較例1では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aが負極缶6のストレート部17の上部と大きく対面するため、湾曲部12aの湾曲形成に伴って負極缶6のストレート部17が、電池の中央側へ押されて漏斗状に塑性変形してガスケット3との密着性が低下したためと考えられる。
比較例2〜4では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが負極缶6の外周側壁15よりも内側に位置することで、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aが負極缶6の外周側壁15に近づいて、比較例1と同様に、湾曲部12aが負極缶6のストレート部17と大きく対面し、ストレート部17が塑性変形してガスケット3との密着性が低下したためと考えられる。
比較例5・6では、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oが負極缶6の拡径部16よりも下側に位置する分だけ、比較例1と同様に、湾曲部12aが負極缶6のストレート部17と大きく対面し、ストレート部17が塑性変形してガスケット3との密着性が低下したためと考えられる。
比較例7・8では、かしめ加工によるガスケット3への圧縮力が、負極缶6のストレート部17に大きく加わり、ストレート部17が塑性変形してガスケット3との密着性が低下したためと考えられる。
本発明は、図4に示すごとく、負極缶6のストレート部17を、拡径部16に連続する内筒部30と、この内筒部30の下端を負極缶6の外方向に向かって上向きに折り返した外筒部31とで構成したうえで、正極缶5の外周筒壁12の湾曲部12aの曲率中心Oを負極缶6の拡径部16もしくはストレート部17の外筒部31よりも外側に位置させたものであっても適用できる。
コイン形電池の要部の縦断面図である。 コイン形電池の分解図である。 かしめ用の金型の縦断面図である。 コイン形電池の他の実施例の要部を示す縦断面図である。
符号の説明
1 電池缶
2 発電要素
3 ガスケット
5 正極缶
6 負極缶
11 正極缶の底面壁
12 正極缶の外周筒壁
12a 正極缶の外周筒壁の湾曲部
13 負極缶の上面壁
15 負極缶の外周側壁
16 拡径部
17 ストレート部
30 内筒部
31 外筒部

Claims (5)

  1. 発電要素を収容する電池缶が、底面壁の外周縁から外周筒壁を上向きに曲げた正極缶と、上面壁の外周縁から外周側壁を下向きに曲げた負極缶とを含み、
    前記正極缶の前記外周筒壁の上端周縁部が、前記負極缶の前記外周側壁に装着されたガスケットを介してかしめ加工されることで、内向きに湾曲した湾曲部が前記外周筒壁の上端に形成されたコイン形電池において、
    前記負極缶の前記外周側壁は、上面壁の外周縁から斜め下方向に段状に張り出す拡径部と、前記拡径部に連続して下方向に直線状に延びるストレート部とを含み、
    前記外周筒壁の上端の前記湾曲部の曲率中心が、前記負極缶の前記外周側壁よりも外側に位置しており、
    前記かしめ加工において前記正極缶の前記外周筒壁の前記湾曲部と前記負極缶との間で前記ガスケットが最も圧縮される方向が、前記正極缶の前記底面壁に対して80〜110度の傾斜範囲内に設定してあることを特徴とするコイン形電池。
  2. 前記負極缶の前記ストレート部は、前記拡径部に連続する内筒部と、前記内筒部の下端を前記負極缶の外方向に向かって上向きに折り返した外筒部とからなり、
    前記正極缶の前記外周筒壁の前記湾曲部の曲率中心が、前記負極缶の前記ストレート部の前記外筒部よりも外側に位置している請求項1記載のコイン形電池。
  3. 前記正極缶の底面壁の下面から前記湾曲部の下端までの上下寸法が、前記正極缶の前記底面壁の下面から前記負極缶の前記ストレート部の上端までの上下寸法よりも大きくなるよう設定してある請求項1又は2記載のコイン形電池。
  4. 前記正極缶の前記外周筒壁の前記湾曲部の曲率半径が0.3〜0.6mmである請求項1ないし3のいずれかに記載のコイン形電池。
  5. 前記正極缶の前記外周筒壁の前記湾曲部の内向きの先端が、前記負極缶の前記ストレート部の内周面よりも電池の中央側に位置する請求項1ないし4のいずれかに記載のコイン形電池。
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