JP2008074492A - ラップフィルム用収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラップフィルム等を収納箱から所望の長さに引出して切断する際に、適度な抵抗感と掩蓋片端縁部への追随性をもち、かつ切断後もラップフィルムの端面強度低下を起こさないラップフィルム用収納箱を提供する。
【解決手段】前記掩蓋片(5)における端縁に沿って、前記ラップフィルム用収納箱を構成する基材よりも低剛性の部材(T)が突出して存在しており、且つ前記掩蓋片(5)の端縁の少なくとも1箇所にはラップフィルムに穿孔を設ける切断手段(K)が取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、円筒の芯体に巻かれた食品包装用ラップフィルム等の収納箱に関する。特に、ラップフィルム等を収納箱から所望の長さに引出して切断する際に、適度な抵抗感と掩蓋片端縁部への追随性をもち、かつ切断後のラップフィルムの端面強度低下を起こさないラップフィルム用収納箱に関する。
図9に示すように、食品等を包装するラップフィルムは、通常、円筒の芯体に巻かれて紙製の箱内に収納されている。この種の箱は、ラップフィルムの切断を容易にするために、蓋板に連接した掩蓋片先端のほぼ全巾に亘って、金属、プラスチック、硬質紙等で出来ている切断刃12が取り付けられたものが広く使用されている。
しかしながら、この種のラップフィルム用収納箱では、切断刃12が掩蓋片先端のほぼ全巾に亘って取り付けられているため、取り扱いに注意が必要である。また、金属製の切断刃の場合、廃棄時に箱体から分別することも手間である。
またラップフィルムを切断刃に沿わせて切断するこの種のラップフィルム用収納箱では、切断した後に収納箱側に残るラップフィルムの切断端面に多数の亀裂が生じる。特に、引裂強度の低いラップフィルムでは、切断途中やラップフィルムを収納箱から引出す際に、その亀裂が起点となり、ラップフィルムが意図しない方向に裂けて、収納箱側に残るラップフィルムの最終端がわからなくなり、次にラップフィルムを引出す際に、引出すための先端部を見つけるのに手間がかかる場合がある。
分別廃棄を容易にするために、例えば、V字形状の掩蓋片端縁部に沿って硬質の紙材からなるカッターとV字形状の先端に小さな金属製の切込み部材を前記カッターと重なる状態で取り付けることで、廃棄を要する部分を減らす方法が開示されている(特許文献1)。
別の例では、安全性の向上と廃棄の問題を解決するために、両端を鋭角状に突出形成した硬質紙もしくは硬質の合成樹脂からなる台形状の切り刃を掩蓋片の端縁部全巾に亘って取り付ける方法が開示されている(特許文献2)。
図8に示すように、更に別の例で、ラップフィルム切断端面の強度が低下する問題を回避する手段としては、V字形状の掩蓋片最突出部のみに切断手段K1を突出させ、ラップフィルムの一箇所に形成した切れ込みから伝播で切断する方法が開示されている(特許文献3)。
しかし、特許文献1で開示されたラップフィルム用カートンでは、硬質の紙材からなるカッターに沿わせて切断するため、従来のラップフィルム用収納箱と同様、ラップフィルム切断端面の強度が低下するという問題がある。
特許文献2で開示された巻回フィルムの紙箱では、切り刃は硬質紙もしくは硬質の樹脂からなり、掩蓋片端縁部における形状は鋸刃状ではなく直線であるので、安全性が高いとしているが、切断端面が直線の切り刃端縁部に沿わずに伝播切断され易いため、ラップフィルムの切断端が切断終了部で収納箱側に大きく残って底板からはみ出してしまう、もしくは伝播切断が収納箱内の円筒の芯体に巻回されたラップフィルムにまで至って切断端部を見失ってしまう場合が多い。また剛性の高い材質からなる直線の切り刃先端部に沿った伝播切断は、抵抗が大きく、切断性に劣るという問題がある。
特許文献3で開示された巻回フィルムの紙箱では、切断後のラップフィルム端面強度は著しく向上するが、切断端面が掩蓋片端縁部に沿わずに、ラップフィルムの持ち手部分を中心として円弧を描くように伝播切断される場合が多い。円弧状に伝播切断した場合、切断の感触が乏しく、収納箱側に残るラップフィルムの切断端両端が底板からはみ出し、見た目も悪く、衛生面でも問題が生じる。
特開平5−338646号公報 特開2002−284177号公報 特開平3−187839号公報
本発明は、円筒の芯体に巻かれて収納されているラップフィルムを引出して切断する収納箱において、その収納箱に取り付けた切断手段で切れ込みを形成し、伝播で切断することによって、ラップフィルムの切断時に適度な抵抗感があり、ラップフィルムの伝播切断を掩蓋片端縁部に沿わせることができ、引裂強度の低いラップフィルムを切断した後にもラップフィルムの端面強度低下を防止することができるラップフィルム用収納箱を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するため、掩蓋片の端縁に沿ってラップフィルム用収納箱を構成する基材よりも低剛性の部材を突出して存在させることで、ラップフィルムの切断時に適度な抵抗感を得ることができ、ラップフィルムが円弧状に伝播切断されることを抑制して掩蓋片端部に沿わせることができ、ラップフィルムの切断端面強度低下を防止できることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明のラップフィルム用収納箱は以下の通りである。
1.上部が開口した収納室(9)と、
該開口の一側縁から開閉可能に連接した蓋板(4)と、該蓋板(4)の前端縁から前記収納室(9)の前板(1)を覆う方向に延出した掩蓋片(5)から少なくともなる蓋体(10)と、
を有するラップフィルム用収納箱において、
前記掩蓋片(5)における端縁に沿って、前記ラップフィルム用収納箱を構成する基材よりも低剛性の部材(T)が突出して存在しており、且つ前記掩蓋片(5)の端縁の少なくとも1箇所にはラップフィルムに穿孔を設ける切断手段(K)が取り付けられていることを特徴とするラップフィルム用収納箱。
2.前記掩蓋片(5)の端縁は、前記底板(2)側にV字形状に突出した形状であり、該掩蓋片(5)のV字最突出部近傍の1箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする1.に記載のラップフィルム用収納箱。
3.さらに、前記掩蓋片(5)の両端部近傍の2箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする2.に記載のラップフィルム用収納箱。
4.前記掩蓋片(5)の端縁は、前記底板(2)に平行な直線状であり、該掩蓋片(5)の両端部近傍の2箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする1.に記載のラップフィルム用収納箱。
5.前記掩蓋片(5)の端縁は、両端部が中央部よりも前記底板(2)側に位置しており、複数の直線の組み合わせ、又は曲線、又は複数の曲線の組み合わせによって前記蓋板(4)側に凸となる形状であり、該掩蓋片(5)の両端部近傍の2箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする1.に記載のラップフィルム用収納箱。
6.前記掩蓋片(5)の両端部と中央部に挟まれる該掩蓋片(5)の端縁は、複数の直線の組み合わせ、又は曲線、又は複数の曲線の組み合わせによって前記蓋板(4)側に凸となる形状であり、該掩蓋片(5)の両端部と中央部近傍の3箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする1.に記載のラップフィルム用収納箱。
7.前記低剛性部材(T)の突出部の形状は、その最先端部が直線又は/及び最先端部に平坦部を持つ凹凸状であることを特徴とする1.から6.のいずれか一項に記載のラップフィルム用収納箱。
8.前記蓋体(10)は、前記蓋板(4)の側端縁から前記収納室(9)の脇板(7)を覆う方向に延出した掩蓋片脇板(8)を有し、該掩蓋片脇板(8)は前記掩蓋片(5)と連接していることを特徴とする1.から7.のいずれか一項に記載のラップフィルム用収納箱。
本発明のラップフィルム用収納箱は、掩蓋片の端縁に沿って前記収納箱を構成する基材よりも低剛性の部材が突出して存在しているという簡単な構成で、ラップフィルムの伝播切断の際に適度な抵抗を得ることができる為、切断時の感触を高めることができる。また伝播切断が掩蓋片から突出した低剛性部材に沿って進行するため、ラップフィルムが円弧状に伝播切断されることを防止する効果を有する。従って、収納箱側に残るラップフィルム等の両端が底板からはみ出し、見た目が悪化することや衛生面の問題も防ぐことができる。
また、ラップフィルム等の切断方法は、掩蓋片先端全巾に亘る切断刃による切断ではなく、切断手段をラップフィルムへ差込み、その際に生じるラップフィルムへの小さな切れ込みを起点として掩蓋片から突出した低剛性部材先端形状に沿わせた伝播切断であるので、切断した後に収納箱側に残るラップフィルムの端面に亀裂を発生させない。そのため、端面強度低下をもたらさず、意図しない方向にラップフィルム等が裂けるのを防止する効果を有する。
本発明について、好ましい実施態様を図1〜図7を用いて具体的に説明する。
尚、図1は本発明のラップフィルム用収納箱の開封片6を掩蓋片5から切り離す途中の状態を示す斜視図、図2は本発明のラップフィルム用収納箱を開封した後の、蓋体10を開いた状態を示す斜視図、図3から図5は本発明の別の例を示すラップフィルム用収納箱を開封した後の、蓋体10を開いた状態を示す斜視図、図6(a)、(b)及び(c)は掩蓋片端縁と低剛性部材Tの部分の拡大図、図7は本発明のラップフィルム用収納箱に取り付ける切断手段Kの一例を示す図である。
図1に示した例では、収納箱が開封される前の状態では、開封片6の裏面と収納室9前面の前板1が糊等で剥離可能に接着されており、掩蓋片5と開封片6との境界となる切り取り線11は底板2側に突出した緩やかに傾斜したV字形状に形成されている。
そして、図2及び図3に示した例では、掩蓋片5におけるV字形状の端縁5aに沿って低剛性部材Tが底板2側に突出するように存在しており、掩蓋片5のV字形状最突出部近傍の1箇所、又はV字形状最突出部近傍と両端部近傍の3箇所には切断手段Kが取り付けられている。
このとき、切断手段Kは低剛性部材Tと重なる状態で取り付けられていても、重ならない状態、即ち、掩蓋片5のV字形状最突出部近傍に設けた切断手段Kの両側に低剛性部材Tが二分割された状態(図3の例では、掩蓋片5の中央と両端に設けた切断手段Kの間のみに配置した状態)で存在していてもよいが、掩蓋片5からの切断手段Kと低剛性部材Tの突出量(それぞれ、その最先端部から掩蓋片端縁までの垂直高さ)は、同じもしくは切断手段Kの方が突出している方が好ましい。
図2では切断手段Kが掩蓋片5のV字形状の最突出部のみ取り付けられており、図3では切断手段Kは前記掩蓋片5のV字最突出部に加えて、両端部近傍にも取り付けられている。したがって、開封片6を切り取り線11に沿って掩蓋片5から分離して取り去ると、掩蓋片5の端縁5aはV字状に緩やかに傾斜した形状となり、しかも図2又は図3に示すように、端縁5aから低剛性の部材Tが底板2側に突出して存在しているとともに、掩蓋片5V字形状の最突出部又は、最突出部と両端部近傍から切断手段Kが突出した状態となる。
切断時の動作は概ね次の2つに大別される。
1つ目の動作は、掩蓋片中央部に親指を添えて収納箱を持ち、他方の片手で引出したラップフィルムの先端を持つ。そして収納箱を持った手首を内側に捻ることで、中央部に突出して取り付けた切断手段Kがラップフィルムに差込まれ、そこを起点として掩蓋片から突出した低剛性部材Tに沿って中央部から両端へと伝播切断が進行する。例えば、突出した掩蓋片5の中央先端部に切断手段Kをもつ図2、図3、図5(b)に示した収納箱がこの動作に対応できる。
もう一方の動作は、片手に収納箱を持ち、他方の片手に引出したラップフィルムの先端を持つ。そして、ラップフィルムを上方に持ち上げる、もしくは収納箱を外側、又は内側に開くように動かすことで、端部に取り付けた切断手段Kがラップフィルムに差込まれ、低剛性部材Tに沿っていずれかの端部から順次伝播切断が進行する。例えば、掩蓋片5の少なくとも片側の端部に切断手段Kをもつ図3、図4、図5(a)、図5(b)に示した収納箱がこの動作に対応できる。
次に、本発明のラップフィルム用収納箱の別の例を説明する。
図4に示した例では、掩蓋片5の端縁5bは底板2に対して平行となる直線状であり、その直線状の端縁5bに沿って低剛性部材Tが底板2側に突出するようにして存在している。
さらに、掩蓋片5の両端部近傍には切断手段Kが各々取り付けられており、このとき切断手段Kは低剛性部材Tと重なる状態で取り付けられていても、重ならない状態、即ち、両端に設けた切断手段Kの間のみに低剛性部材Tが存在していてもよいが、掩蓋片5からの切断手段Kと低剛性部材Tの突出量(それぞれ、その最先端部から掩蓋片端縁までの垂直高さ)は、同じもしくは切断手段Kの方が突出している方が好ましい。
したがって、開封片6を切り取り線11に沿って掩蓋片5から分離して取り去ると、掩蓋片5の端縁5bは底板2に対して平行な直線状となり、しかも端縁5bから低剛性部材Tが突出して存在しているとともに、掩蓋片5の両端部近傍から各々切断手段Kが突出した状態となる。
図5(a)に示した例では、掩蓋片5の端縁5cの中央部は底板2と平行な直線状であり、両端部は中央部よりも底板2側に位置しており、全体的に蓋板4側に凸となる形状であり、その形状に沿って低剛性部材Tが底板2側に突出するようにして存在している。
さらに、掩蓋片5の両端部近傍には切断手段Kが各々取り付けられており、このとき切断手段Kは低剛性部材Tと重なる状態で取り付けられていても、重ならない状態、即ち、両端に設けた切断手段Kの間のみに低剛性部材Tが存在していてもよいが、掩蓋片5からの切断手段Kと低剛性部材Tの突出量(それぞれ、その最先端部から掩蓋片端縁までの垂直高さ)は、同じもしくは切断手段Kの方が突出している方が好ましい。
したがって、開封片6を切り取り線11に沿って掩蓋片5から分離して取り去ると、掩蓋片5の端縁5cは蓋板4側に凸となる形状であり、しかも端縁5cから低剛性部材Tが突出して存在しているとともに、掩蓋片5の両端部近傍から各々切断手段Kが突出した状態となる。
図5(b)に示した例では、掩蓋片5の両端部と中央部が最も底板2側に突出し、各突出点間での掩蓋片5の端縁5dは蓋板4側に凸となる形状であり、その形状に沿って低剛性部材Tが底板2側に突出するようにして存在している。
さらに、掩蓋片5の両端部と中央部近傍には切断手段Kが各々取り付けられており、このとき切断手段Kは低剛性部材Tと重なる状態で取り付けられていても、重ならない状態、即ち、両端部と中央部に設けた切断手段Kの間のみに低剛性部材Tが存在していてもよいが、掩蓋片5からの切断手段Kと低剛性部材Tの突出量(それぞれ、その最先端部から掩蓋片端縁までの垂直高さ)は、同じもしくは切断手段Kの方が突出している方が好ましい。
したがって、開封片6を切り取り線11に沿って掩蓋片5から分離して取り去ると、掩蓋片5の端縁5dは底板2から見て上に凸の2山形状であり、しかも端縁5dから低剛性部材Tが突出して存在しているとともに、掩蓋片5の両端部と中央部近傍から各々切断手段Kが突出した状態となる。
本発明のラップフィルム用収納箱に取り付ける切断手段Kの素材は、金属、プラスチックなど、公知の材料を用いればよく特に限定はされないが、耐久性を考慮すると金属が好ましい。切断手段Kの形状は、ラップフィルムに切れ込みを形成することができればよく、特に制限はされないが、差込み箇所の端面に発生する亀裂の数を少なくすることと、手などが触れたときの応力を分散させることができるものが好ましい。亀裂の数を少なくするのは、その亀裂を起点として意図しない方向にラップフィルム等が裂けるのを防止するためである。応力を分散させるのは、手等への摩擦を低下させるためである。
以上の理由から、切断手段Kの形状は、図7(a)〜(c)に示すような刃山数は5個以下のものが好ましく、刃山が複数個の場合は、亀裂の発生を少なくするために刃山の裾野間に平坦部を設け、手などへの摩擦を低減させるため刃山の両端の縁部を円弧状にしたものが好ましい。
本発明のラップフィルム用収納箱を構成する基材としては、コートボール紙、各種ダンボール、プラスチックス等特に制限はないが、生産性とコストの面から坪量350g/m2〜550g/m2のコートボール紙を採用することが好ましい。
また、収納室9の側面に公知の巻筒体の飛び出し防止手段を設けることが好ましい。更に、閉蓋時に掩蓋片5で覆われる前板1の範囲の任意の箇所に、ラップフィルム先端の収納室9への巻き戻りを防止するためのラップフィルム仮留め部材を設けることが好ましい。このラップフィルム仮留め部材の材質については、アクリル系やウレタン系、ゴム系の各種粘着剤を用いてもよいが、粘着性を持つ場合は汚れの付着による密着力の低下や外観の悪化が発生し易いので、ラップフィルムとの親和性で密着を発現するUV架橋硬化性アクリル系エステル樹脂を用いることが好ましい。また、図1〜図5に示した様に、蓋体(10)は、蓋板(4)の側端縁から収納室(9)の脇板(7)を覆う方向に延出し、かつ掩蓋片(5)の側端縁と連接した掩蓋片脇板(8)を有する方が好ましい。尚、蓋体(10)が掩蓋片脇板(8)を有さない場合に、低剛性部材(T)を存在させる端縁は、掩蓋片(5)の前端縁である。
次に、図6(a)、(b)及び(c)を用いて、低剛性部材Tを説明する。
本発明のラップフィルム用収納箱に用いる低剛性部材Tは、紙材もしくはプラスチックシート等で構成され、後述するJIS K 7171のプラスチックの曲げ特性の試験方法を参考とした測定より、試験片を2mmたわませたときの荷重が収納箱を構成する基材と比較して半分以下であることが好ましく、0.05〜3.00Nであることがより好ましい。これはラップフィルムの伝播切断時に、掩蓋片の端縁に沿って存在している低剛性部材Tがたわむことで、適度な抵抗感が得られ、伝播切断の進行を低剛性部材Tに沿わせることができるためである。荷重が0.05N未満の場合は、剛性が低すぎてたわみやすいため、破損しやすく耐久性に乏しい傾向がある。一方、荷重が、収納箱を構成する基材の半分を超える場合、または3.00Nを超える場合は、剛性が高すぎてたわみにくいため、切断時の抵抗が大きい傾向がある。
図6(a)において低剛性部材Tの突出部の形状は、その最先端部Taが直線状である。このとき低剛性部材Tの突出部の高さhaは0.5〜5.0mmの範囲が好ましい。haが0.5mm未満の場合、低剛性部材Tを付与した効果は乏しい傾向であり、また5.0mmを超えて突出させてもそれ以上の効果の向上は発生しにくい傾向である。
図6(b)において低剛性部材Tの突出部の形状は、その最先端部Taに平坦部をもつ凹凸状である。特に凹部の長さdaと凸部の先端部の長さdbはいずれも1.0〜5.0mmが好ましい。daとdbが1.0mm未満の場合刃低剛性部材Tの加工性が悪くなる傾向であり、5.0mmを超えると伝播切断時の抵抗が大きくなる傾向である。
また凸部の高さhbは0.5〜1.5mm、低剛性部材Tの突出部分の高さhcは0.5〜5.0mmの範囲が好ましい。hbとhcが0.5mm未満の場合、低剛性部材Tを付与した効果は乏しい傾向であり、hbが1.5mm、hcが5.0mmを各々超えて突出させてもそれ以上の効果の向上は発生しにくい傾向である。また低剛性部材Tの凹凸形状は、四角形状(db=dc(凸部の根元部分の長さ))でも台形状(db<dc又はdb>dc)でもよい。
図6(c)において低剛性部材Tの突出部の形状は、その最先端部Taが直線(図6(a))と最先端部に平坦部をもつ凹凸状(図6(b))の組み合わせである。
本発明のラップフィルム用収納箱に用いる低剛性部材Tの突出部の形状が凹凸形状の場合、伝播切断が掩蓋片から突出した低剛性部材Tに沿って進行しやすいため、ラップフィルムが円弧状に伝播切断されるのを防止する効果が高く、切断時の感触や切断音も向上するという利点がある。一方、低剛性部材Tの突出部の形状が直線状の場合、凹凸形状の場合と比較して、ラップフィルムの切断端面の強度が更に向上するという利点がある。よって、この低剛性部材Tの突出部の形状は、採用する材質の特性や収納箱内に収めるラップフィルムの特性や幅等を考慮して適宜選択すればよい。
本発明のラップフィルム用収納箱に用いる低剛性部材Tは収容箱を構成する基材よりも剛性の低い紙材もしくはプラスチックシート等から加工したものを掩蓋片5の先端部に取り付けてもよいし、開封片6を除去した後に掩蓋片5の先端部の厚みがほぼ半分になるように切り取り線11を加工してもよい。この加工例として、例えば、切り取り線とする部分の表側に半切れ線を付与し、その裏側で表側よりも1〜3mm下方に同形状の半切れ線を付与することが挙げられる。尚、この半切れ線は直線状、凹凸状等、設計に合わせて適宜選択すればよい。
本発明を実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
図2に示すラップフィルム用収納箱を作成した。
低剛性部材Tとしては、コートボール紙(レンゴー(株)製、CRC(商品名)、坪量225g/m2、2mmたわみ荷重0.92N、厚み0.27mm)を用いた。低剛性部材Tの形状は、図6(b)に示すように凹凸形状とし、da、db、dc何れも1.0mm、hbを0.7mm、hcを2.0mmとした。
ラップフィルム用収納箱(約315mm(長さ)×43mm(高さ)×43mm(奥行き))としては、コートボール紙(日本大昭和板紙吉永(株)製、JETスター(商品名)、坪量450g/m2、2mmたわみ荷重6.38N、厚み0.55mm)を用いた。
切断手段Kとしては、図7(a)に示すブリキ製で刃山1つの三角形状のものを用いた。
ラップフィルムとしては、約307mm(長さ)×37mm(外径)の紙製芯体に約20m(長さ)巻回された約300mm(巾)のポリ塩化ビニリデン製フィルム(厚み約10.8μm)を用いた。
まず、ラップフィルム用収納箱の掩蓋片5におけるV字形状の端縁に沿って低剛性部材Tを取り付け、更に、低剛性部材Tと重なる状態で掩蓋片V字形状最突出部近傍に切断手段Kを取り付けた。そして、ラップフィルムを収納室9に収納して、ラップフィルム用収納箱を形成した。
そして、この収納箱のサンプルを用いて、以下に示す評価尺度で評価を実施した。
[実施例2〜5、比較例1]
低剛性部材Tの材質を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様に、ラップフィルム用収納箱を形成した。
尚、実施例2の低剛性部材Tには、インクジェット紙(セイコーエプソン(株)製、スーパーファイン紙(商品名))を、実施例3の低剛性部材Tには、コートボール紙(レンゴー(株)製、CRC(商品名)、坪量270g/m2)を、実施例4の低剛性部材Tには、コートボール紙(レンゴー(株)製、CRC(商品名)、坪量310g/m2)を、実施例5の低剛性部材TにはPET(東洋紡績(株)製、モスモシャインA8300(商品名))を、比較例1の低剛性部材Tには、コートボール紙(王子製紙(株)製、サンコート(商品名)、坪量550g/m2)を用いた。
[実施例6]
低剛性部材Tの形状を変更した以外は、実施例1と同様に、ラップフィルム用収納箱を形成した。
すなわち、低剛性部材Tの形状は、図6(a)に示すように、その最先端部Taが直線形状、突出部の高さhaが2.0mmのものを採用した。
[実施例7]
図4に示すように、掩蓋片5の端縁5bの形状及び切断手段Kの位置を変更した以外は、実施例1と同様に、ラップフィルム用収納箱を形成した。
すなわち、掩蓋片5の端縁5bは底板2に対して平行となる直線状であり、その直線状の端縁5bに沿って低剛性部材Tを取り付けた。そして、低剛性部材Tと重なる状態で掩蓋片5の両端部近傍に、切断手段Kを各々1つずつ、計2つ取り付けた。
[実施例8]
図5(a)に示すように、掩蓋片5の端縁5cの形状及び切断手段Kの位置を変更した以外は、実施例1と同様に、ラップフィルム用収納箱を形成した。
すなわち、掩蓋片5の端縁5cの両端部は中央部よりも底板2側に位置しており、複数の直線の組み合わせによって蓋板4側に凸となる形状であり、その端縁5cに沿って低剛性部材Tを取り付けた。そして、低剛性部材Tと重なる状態で掩蓋片5の両端部近傍の2箇所に切断手段Kを取り付けた。尚、掩蓋片中央と端部の高低差は7.5mm、中央の直線部は150mmとなるように設計した。
[実施例9]
図5(b)に示すように、掩蓋片5の端縁5dの形状及び切断手段Kの位置を変更した以外は、実施例1と同様に、ラップフィルム用収納箱を形成した。
すなわち、掩蓋片5の両端部と中央部に挟まれる掩蓋片5の端縁5dは曲線によって蓋板4側に凸を有する形状であり、その端縁5dに沿って低剛性部材Tを取り付けた。そして、低剛性部材Tと重なる状態で前記掩蓋片5の両端部と中央部近傍の3箇所に切断手段Kを取り付けた。尚、切断手段Kを取り付ける掩蓋片中央と端部の高さは同じ位置であり、それらの位置から掩蓋片に付与した凸部頂点までの高低差は7.5mmとなるように設計した。
[比較例2]
図8に示すように、低剛性部材Tを取り付けない以外は、実施例1と同様に、ラップフィルム用収納箱を形成した。
[比較例3]
図9に示すように、低剛性部材T及び切断手段Kに代えて、掩蓋片先端部のほぼ全幅に亘って直線状でブリキ製の切断手段を取り付けた以外は、実施例1と同様に、ラップフィルム用収納箱を形成した。
[剛性測定(たわみ荷重)]
JIS K 7171のプラスチックの曲げ特性の試験方法を参考に、収納箱を構成する基材と、その掩蓋片に取り付ける低剛性部材の剛性(たわみ荷重)について各々測定した。(株)島津製作所のオートグラフ(型番:AG−IS)の両端支持台(支点間距離:20mm)の上に試験片(サンプル巾:30×25mm)を設置し、中央に集中荷重を加え、1mm/minの速度で試験片が2mmのたわみに達するまでたわませ、このときの荷重を記録した。尚、評価結果を表1に示す。
[評価尺度]
A.モニター試験
100人のモニターを対象に、以下に示す評価尺度で評価を実施した。尚、評価結果を表1に示す。
(A1)切断性
各実施例と比較例1のサンプルのラップフィルムを交互に切断した。各実施例と比較例1との対比で、該当サンプルの切断途中に引っかかりを感じたか、及び/又は切断全体を通して大きな抵抗を感じたか否かを回答してもらった。切断途中に引っ掛かりを感じたか、又は/及び切断全体を通して大きな抵抗を感じたと回答した人が5人未満の場合は○、5人以上10人未満の場合は△、10人以上の場合は×の評価とした。尚、実施例1〜6と9、比較例1はラップフィルムの中央からカットを開始する方法で、実施例7と8はラップフィルムの何れかの端部からカットを開始する方法で評価を実施した。
(A2)フィルム切断端面の美観
各実施例と比較例2のサンプルのラップフィルムを交互に切断した。各実施例と比較例2との対比で、該当サンプルを切断した後に収納箱側に残るラップフィルムの切断端が気になり、美観に乏しいと感じるか否かを回答してもらった。切断端が気になって美観に乏しいと回答した人が5人未満の場合は○、5人以上10人未満の場合は△、10人以上の場合は×の評価とした。尚、実施例1〜6と9、比較例2はラップフィルムの中央からカットを開始する方法で、実施例7と8はラップフィルムの何れかの端部からカットを開始する方法で評価を実施した。
(A3)ハンドリング時の裂け
各実施例と比較例3のサンプルのラップフィルムを交互に切断した。各実施例と比較例3との対比で、それぞれ該当サンプルのハンドリング時(特にラップフィルム先端を摘んで引出す時、ラップが巻き戻ってしまい修復する時など)にラップフィルムが意図しない方向に裂けたか否かを回答してもらった。ラップフィルムが裂けたと回答した人が5人未満の場合は○、5人以上10人未満の場合は△、10人以上の場合は×の評価とした。尚、実施例1〜6と9はラップフィルムの中央からカットを開始する方法で、実施例7と8、比較例3はラップフィルムの何れかの端部からカットを開始する方法で評価を実施した。
(A4)総合評価
上記の評価で、全てが○、又は○が2個且つ△が1個であるものを合格として○の評価とし、それ以外は不合格として×の評価とした。
B.測定値
モニター評価に関連の近い項目を数値で表したものを参考値として示した。尚、評価結果を表1に示す。
(B1)切断抵抗
実施例1〜9、比較例1〜3において、所定量(約300mm)引出したラップフィルムの切断端面にフォースゲージを取り付ける。実施例1〜6と9、比較例1、2では、掩蓋片中央部に親指を添えて収納箱を持ち、他方の片手でフォースゲージを固定したまま、収納箱を持った手首を内側に捻って、ラップフィルムを切断した。このとき切断手段Kをラップフィルムに差込んでから、伝播切断が終了するまでの最大抵抗値を記録した。実施例7、8、比較例3においては、片手に収納箱を持ち、他方の片手でフォースゲージを固定したまま、収納箱を外側に開くように動かして、ラップフィルムを切断した。このときの切断開始から終了までの最大抵抗値を記録した。
(B2)フィルム切断端面の両端残り量
掩蓋片5の端縁がV字形状の場合である実施例1〜6、比較例1、2について、ラップフィルムの伝播切断が掩蓋片に沿って進行するか否かの評価を行った。掩蓋片中央部に親指を添えて収納箱を持ち、他方の片手で所定量(約150mm)引出したラップフィルムの端を持つ。収納箱を持った手首を内側に捻って、ラップフィルムを伝播切断した。約20m(長さ)巻回されたラップフィルム1本分について、1回切断する毎に、切断した後に収納箱側に残るラップフィルムの切断端の量を調べた。掩蓋片両端部から突出したフィルムの長さを「両端残り量」として左右の端それぞれについて測定し、左右の平均値を記録した。
(B3)フィルム切断端面強度
実施例1〜9、比較例1〜3の実際に切断したラップフィルム端部において、左右の両端についてラップフィルム巾方向の端からそれぞれ100mmの部分を切取った。そのサンプル各々についてラップフィルムの巾方向に裂くような状態でテンションをかけ、ラップフィルムが裂けたときの最大値をフォースゲージにて測定し、左右の平均値を記録した。
Figure 2008074492
表1より、実施例1〜9で示したような本発明の範囲内にあるラップフィルム用収納箱は、本発明の範囲外である比較例1〜3で示したような構成をもつ収納箱と比較して、次の(ア)〜(ウ)に示すように切断性を低下させることなく、切断後のラップフィルム端面で両端が残る問題が改善されていること、ハンドリング時のラップフィルムの裂けが改善されていることがわかる。
(ア)切断性
モニター評価で×の評価結果となった比較例1は、○の評価結果であった各実施例よりも切断抵抗がほぼ2倍程度大きいことから、モニター評価の妥当性が確認できる。またこれらの結果より、低剛性部材Tの2mmたわみ荷重の範囲は、収納箱を構成する基材と比較して半分以下であることが好ましく、0.05〜3.00Nの範囲がより好ましいことがわかる。尚、実施例9で切断性が△の評価となった理由は、図5(b)に示した構成の収納箱でラップフィルムを中央部から切断した場合、伝播切断は切断手段を起点にして左右方向へ蓋板4側に向かうが、伝播切断が半分程度終了するとその後は底板2方向へと向きが変わる。この伝播切断の急激な変化が切断性△の評価をもたらしたものと考えられる。
(イ)フィルム切断端面の美観
モニター評価結果と、それを確認するために測定した両端残り量の結果から、比較例2と比べて実施例1〜9は、切断端部が掩蓋片端縁部に沿わずに収納箱側に円弧を描くように残ってしまうという問題が改善されていることがわかる。特に、本発明の範囲内でも、低剛性部材の材質が同じで形状が異なる実施例1と6の比較から、部材の形状はその最先端部が直線形状よりも、その最先端部に平坦部をもつ凹凸形状の方が切断時の伝播を掩蓋片に沿わせることができる効果が高いことがわかる。
(ウ)ハンドリング時の裂け
モニター評価結果と、それを確認するために測定したフィルム切断端面強度の結果から、比較例3と比べて実施例1〜9は、切断端面の強度が強く、ラップフィルム先端を摘んで引出す時や、巻き戻りが生じた際にそれを修復する時などのハンドリング時に生じる裂けが大きく改善されていることがわかる。特に、本発明の範囲内でも、低剛性部材Tの形状と剛性がほぼ同等で材質が異なる実施例2と5の比較から、低剛性部材の材質は、プラスチックよりも紙材の方がハンドリング時の裂け防止に対して効果が高いことがわかる。又、低剛性部材Tの材質が同じで形状が異なる実施例1と6との比較から、低剛性部材Tの形状はその最先端部が凹凸形状よりも、直線形状の方がハンドリング時の裂け防止に対して効果が高いことがわかる。
本発明の収納箱は、食品包装用のラップフィルム等を巻回したラップフィルム用収納箱の分野で好適に利用できる。
本発明のラップフィルム用収納箱を開封途中の状態で示す斜視図である。 図1開封後の蓋を開いた状態を示す斜視図である。 図2で示した収納箱の掩蓋片両端部近傍にも切断手段Kを取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明のラップフィルム用収納箱の別の例を示す斜視図である。 本発明のラップフィルム用収納箱の更に別の例を示す斜視図である。 本発明に用いた低剛性部材の形状を示す、掩蓋片端縁部分の拡大図であり、(a)は低剛性部材の最先端部が直線形状、(b)は低剛性部材の最先端部に平坦部をもつ凹凸状、(c)はその最先端部が直線と凹凸状の組み合わせであるものを示している。 本発明の切断手段Kの例を示す図である。 従来技術によるラップフィルム用収納箱の例を示す斜視図である。 従来技術によるラップフィルム用収納箱の別の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 前板
2 底板
3 後板
4 蓋板
5 掩蓋片
6 開封片
7 脇板
8 掩蓋片脇板
9 収納室
10 蓋体
11 切り取り線
12 切断刃
5a、5b、5c、5d 掩蓋片端縁
K 切断手段
T 低剛性部材
Ta 低剛性部材突出部最先端部
da 低剛性部材凹凸形状の凹部の巾長さ
db 低剛性部材凹凸形状の凸部の先端部の巾長さ
dc 低剛性部材凹凸形状の凸部の根元部分の巾長さ
ha 低剛性部材直線形状の掩蓋片より突出部分の高さ
hb 低剛性部材凹凸形状の凸部分の高さ
hc 低剛性部材凹凸形状の掩蓋片より突出部分の高さ

Claims (8)

  1. 上部が開口した収納室(9)と、
    該開口の一側縁から開閉可能に連接した蓋板(4)と、該蓋板(4)の前端縁から前記収納室(9)の前板(1)を覆う方向に延出した掩蓋片(5)から少なくともなる蓋体(10)と、
    を有するラップフィルム用収納箱において、
    前記掩蓋片(5)における端縁に沿って、前記ラップフィルム用収納箱を構成する基材よりも低剛性の部材(T)が突出して存在しており、且つ前記掩蓋片(5)の端縁の少なくとも1箇所にはラップフィルムに穿孔を設ける切断手段(K)が取り付けられていることを特徴とするラップフィルム用収納箱。
  2. 前記掩蓋片(5)の端縁は、前記底板(2)側にV字形状に突出した形状であり、該掩蓋片(5)のV字最突出部近傍の1箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のラップフィルム用収納箱。
  3. さらに、前記掩蓋片(5)の両端部近傍の2箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする請求項2に記載のラップフィルム用収納箱。
  4. 前記掩蓋片(5)の端縁は、前記底板(2)に平行な直線状であり、該掩蓋片(5)の両端部近傍の2箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のラップフィルム用収納箱。
  5. 前記掩蓋片(5)の端縁は、両端部が中央部よりも前記底板(2)側に位置しており、複数の直線の組み合わせ、又は曲線、又は複数の曲線の組み合わせによって前記蓋板(4)側に凸となる形状であり、該掩蓋片(5)の両端部近傍の2箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のラップフィルム用収納箱。
  6. 前記掩蓋片(5)の両端部と中央部に挟まれる該掩蓋片(5)の端縁は、複数の直線の組み合わせ、又は曲線、又は複数の曲線の組み合わせによって前記蓋板(4)側に凸となる形状であり、該掩蓋片(5)の両端部と中央部近傍の3箇所に前記切断手段(K)を取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のラップフィルム用収納箱。
  7. 前記低剛性部材(T)の突出部の形状は、その最先端部が直線又は/及び最先端部に平坦部を持つ凹凸状であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のラップフィルム用収納箱。
  8. 前記蓋体(10)は、前記蓋板(4)の側端縁から前記収納室(9)の脇板(7)を覆う方向に延出し、かつ前記掩蓋片(5)の側端縁と連接した掩蓋片脇板(8)を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のラップフィルム用収納箱。
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