JPH07309335A - 切断具とこの切断具を備えたラップフィルム用収納体および切断具の製造方法 - Google Patents
切断具とこの切断具を備えたラップフィルム用収納体および切断具の製造方法Info
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- JPH07309335A JPH07309335A JP18280994A JP18280994A JPH07309335A JP H07309335 A JPH07309335 A JP H07309335A JP 18280994 A JP18280994 A JP 18280994A JP 18280994 A JP18280994 A JP 18280994A JP H07309335 A JPH07309335 A JP H07309335A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属製の切断具と同等のラップフィルム切断
性、耐久・耐水性を有し、廃棄性、生産性に優れた切断
具と、このような切断具を備えたラップフィルム用収納
体および切断具の製造方法を提供する。 【構成】 紙基材に鋸歯形状部を形成し、この鋸歯形状
部の少なくとも上端面に樹脂により砥粒を固着させて切
断具とし、このような切断具を別体として装着すること
により、あるいは一体的に設けることによりラップフィ
ルム収納体とし、上記の切断具は、紙基材に鋸歯形状部
を形成し、砥粒を含有する樹脂塗料を前記鋸歯形状部の
少なくとも上端面に塗布した後、前記基材上の余分な前
記樹脂塗料を所定幅のスリットを用いて除去するか、あ
るいは、紙基材に鋸歯形状部を形成し、樹脂塗料を前記
鋸歯形状部の少なくとも上端面に塗布した後、所定幅の
スリットを用いて前記基材上の余分な前記樹脂塗料を除
去し、その後、前記樹脂塗料塗布面に砥粒を付着させる
ことにより製造する。
性、耐久・耐水性を有し、廃棄性、生産性に優れた切断
具と、このような切断具を備えたラップフィルム用収納
体および切断具の製造方法を提供する。 【構成】 紙基材に鋸歯形状部を形成し、この鋸歯形状
部の少なくとも上端面に樹脂により砥粒を固着させて切
断具とし、このような切断具を別体として装着すること
により、あるいは一体的に設けることによりラップフィ
ルム収納体とし、上記の切断具は、紙基材に鋸歯形状部
を形成し、砥粒を含有する樹脂塗料を前記鋸歯形状部の
少なくとも上端面に塗布した後、前記基材上の余分な前
記樹脂塗料を所定幅のスリットを用いて除去するか、あ
るいは、紙基材に鋸歯形状部を形成し、樹脂塗料を前記
鋸歯形状部の少なくとも上端面に塗布した後、所定幅の
スリットを用いて前記基材上の余分な前記樹脂塗料を除
去し、その後、前記樹脂塗料塗布面に砥粒を付着させる
ことにより製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切断具とこの切断具を備
えたラップフィルム用収納体および切断具の製造方法に
関する。
えたラップフィルム用収納体および切断具の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ラップフィルム切断具として、従来より
鋸歯を有する金属製の切断具が使用されているが、この
ような金属製の切断具を備えたラップフィルム用収納体
は箱体が紙でできているため、収納体の廃棄時に金属製
の切断具を箱体と分別する必要性があり、廃棄性が問題
となっている。また、金属製の切断具は切断性、耐久性
に優れるが、金属製の切断具に手を触れた時に傷を受け
易いという問題もある。
鋸歯を有する金属製の切断具が使用されているが、この
ような金属製の切断具を備えたラップフィルム用収納体
は箱体が紙でできているため、収納体の廃棄時に金属製
の切断具を箱体と分別する必要性があり、廃棄性が問題
となっている。また、金属製の切断具は切断性、耐久性
に優れるが、金属製の切断具に手を触れた時に傷を受け
易いという問題もある。
【0003】ここで、ラップフィルム切断は以下の手順
で行われる。 1)ラップフィルムを収納体から引き出す。 2)収納体にあるフィルム押え部でラップフィルムを固
定する。 3)ラップフィルムを切断具に接触させる(一般に切断
具の鋸歯がラップフィルムに突き刺さる状態となる)。 4)ラップフィルムを切断具に対して所定の角度に保ち
ながら引っ張ることで、切断具の鋸歯が更にラップフィ
ルムに深く突き刺さる。 5)切断具の鋸歯に沿ってラップフィルムが切断され
る。
で行われる。 1)ラップフィルムを収納体から引き出す。 2)収納体にあるフィルム押え部でラップフィルムを固
定する。 3)ラップフィルムを切断具に接触させる(一般に切断
具の鋸歯がラップフィルムに突き刺さる状態となる)。 4)ラップフィルムを切断具に対して所定の角度に保ち
ながら引っ張ることで、切断具の鋸歯が更にラップフィ
ルムに深く突き刺さる。 5)切断具の鋸歯に沿ってラップフィルムが切断され
る。
【0004】そして、上記の4)、5)のラップフィル
ムの挙動から、切断具の切断性としては、突き刺し性と
切断方向性、すなわち、フィルム引き裂き性が重要とな
る。
ムの挙動から、切断具の切断性としては、突き刺し性と
切断方向性、すなわち、フィルム引き裂き性が重要とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、上述のような金
属製の切断具の問題点を解消するために、いわゆる、バ
ルガナイズド紙というものがラップフィルム切断具に使
用されている。
属製の切断具の問題点を解消するために、いわゆる、バ
ルガナイズド紙というものがラップフィルム切断具に使
用されている。
【0006】しかしながら、バルガナイズド紙を用いた
切断具は、上記の切断性が金属製の切断具に比べて劣
り、またバルガナイズド紙自体が耐水性を有していない
ため、切断具が水に触れた場合、膨潤等を生じて切断不
能となるという問題があった。また、バルガナイズド紙
の生産性が低いため高価であり、切断具の製造コストの
増大を来すという問題もあった。さらに、バルガナイズ
ド紙に熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を塗布したり、薄い
高分子フィルムをラミネートすることにより、上記の耐
水性の欠点を補うことがなされているが、切断性と製造
コストの面で未だ実用に供し得るものではない。
切断具は、上記の切断性が金属製の切断具に比べて劣
り、またバルガナイズド紙自体が耐水性を有していない
ため、切断具が水に触れた場合、膨潤等を生じて切断不
能となるという問題があった。また、バルガナイズド紙
の生産性が低いため高価であり、切断具の製造コストの
増大を来すという問題もあった。さらに、バルガナイズ
ド紙に熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を塗布したり、薄い
高分子フィルムをラミネートすることにより、上記の耐
水性の欠点を補うことがなされているが、切断性と製造
コストの面で未だ実用に供し得るものではない。
【0007】さらに、収納体に直接鋸歯を形成し、この
鋸歯状部位に金属粉、砥石粉等を接着剤により固定して
切断具を一体的に設けた収納体が開発されている(特開
昭57−183946号)が、未だ十分な切断性を具備
するには至っていない。
鋸歯状部位に金属粉、砥石粉等を接着剤により固定して
切断具を一体的に設けた収納体が開発されている(特開
昭57−183946号)が、未だ十分な切断性を具備
するには至っていない。
【0008】本発明は上述のような実情に鑑みてなされ
たものであり、金属製の切断具と同等のラップフィルム
切断性、耐久・耐水性を有し、廃棄性、生産性に優れた
切断具と、このような切断具を備えたラップフィルム用
収納体および切断具の製造方法を提供することを目的と
する。
たものであり、金属製の切断具と同等のラップフィルム
切断性、耐久・耐水性を有し、廃棄性、生産性に優れた
切断具と、このような切断具を備えたラップフィルム用
収納体および切断具の製造方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の切断具は紙基材と、該紙基材に形成
された鋸歯形状部と、該鋸歯形状部の少なくとも上端面
に樹脂により固着された砥粒を有するような構成とし、
また、前記鋸歯形状部は、その略中央に少なくとも1つ
の突出部を有し、該突出部は頂点曲率半径が0.1mm
以上、頂点角度が30°〜200°である形状をなし、
かつ、その頂点が前記鋸歯の頂点がなす稜線より突出し
ているような構成とした。また、紙基材と、該紙基材の
一方の端辺の少なくとも上端面に樹脂により固着された
砥粒を有し、前記端辺の略中央に少なくとも1つの突出
部を有し、該突出部は頂点曲率半径が0.1mm以上、
頂点角度が30°〜200°である形状をなすような構
成とした。
るために、本発明の切断具は紙基材と、該紙基材に形成
された鋸歯形状部と、該鋸歯形状部の少なくとも上端面
に樹脂により固着された砥粒を有するような構成とし、
また、前記鋸歯形状部は、その略中央に少なくとも1つ
の突出部を有し、該突出部は頂点曲率半径が0.1mm
以上、頂点角度が30°〜200°である形状をなし、
かつ、その頂点が前記鋸歯の頂点がなす稜線より突出し
ているような構成とした。また、紙基材と、該紙基材の
一方の端辺の少なくとも上端面に樹脂により固着された
砥粒を有し、前記端辺の略中央に少なくとも1つの突出
部を有し、該突出部は頂点曲率半径が0.1mm以上、
頂点角度が30°〜200°である形状をなすような構
成とした。
【0010】本発明のラップフィルム用収納体は紙基体
からなる箱体と、該箱体の側壁または蓋部に上記のよう
な切断具を装着したような構成とし、また、紙基体から
なる箱体を有し、該箱体の側壁または蓋部には、前記紙
基体を紙基材として上記のような切断具が一体的に形成
されているような構成とした。
からなる箱体と、該箱体の側壁または蓋部に上記のよう
な切断具を装着したような構成とし、また、紙基体から
なる箱体を有し、該箱体の側壁または蓋部には、前記紙
基体を紙基材として上記のような切断具が一体的に形成
されているような構成とした。
【0011】さらに、本発明の切断具の製造方法は紙基
材に鋸歯形状部を形成し、砥粒を含有する樹脂塗料を前
記鋸歯形状部の少なくとも上端面に塗布した後、前記基
材上の余分な前記樹脂塗料を所定幅のスリットを用いて
除去するような構成とし、また、紙基材に鋸歯形状部を
形成し、樹脂塗料を前記鋸歯形状部の少なくとも上端面
に塗布した後、所定幅のスリットを用いて前記基材上の
余分な前記樹脂塗料を除去し、その後、前記樹脂塗料塗
布面に砥粒を付着させるような構成とした。
材に鋸歯形状部を形成し、砥粒を含有する樹脂塗料を前
記鋸歯形状部の少なくとも上端面に塗布した後、前記基
材上の余分な前記樹脂塗料を所定幅のスリットを用いて
除去するような構成とし、また、紙基材に鋸歯形状部を
形成し、樹脂塗料を前記鋸歯形状部の少なくとも上端面
に塗布した後、所定幅のスリットを用いて前記基材上の
余分な前記樹脂塗料を除去し、その後、前記樹脂塗料塗
布面に砥粒を付着させるような構成とした。
【0012】
【作用】切断具の鋸歯形状部がラップフィルムに接触し
た際に、鋸歯形状部に固着されている砥粒がラップフィ
ルムを破断するので、切断具の鋸歯がラップフィルムに
容易に突き刺さることになり、さらに、突出部を設ける
ことによりラップフィルムの突き刺し性がより向上す
る。また、このような切断具を別体として装着した収納
体あるいは一体的に備えた収納体では、切断具により優
れたラップフィルム切断性が付与され、また、切断具の
基材が紙基材であるため、良好な廃棄性も得られる。
た際に、鋸歯形状部に固着されている砥粒がラップフィ
ルムを破断するので、切断具の鋸歯がラップフィルムに
容易に突き刺さることになり、さらに、突出部を設ける
ことによりラップフィルムの突き刺し性がより向上す
る。また、このような切断具を別体として装着した収納
体あるいは一体的に備えた収納体では、切断具により優
れたラップフィルム切断性が付与され、また、切断具の
基材が紙基材であるため、良好な廃棄性も得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0014】図1は本発明の切断具の一実施例を示す斜
視図である。図1において、切断具1は紙基材2と、こ
の紙基材2の一方の端辺に形成された鋸歯形状部3を有
している。この鋸歯形状部3は三角形状の鋸歯4がその
底辺の両端部を相互に連接するように複数配設されたも
のである。そして、鋸歯形状部3の所望の領域には樹脂
5により砥粒6が固着されている。図示例では、鋸歯形
状部3の上端面3aと側面3bに砥粒6が固着されてい
るが、鋸歯形状部3の上端面3aにのみ砥粒6が固着さ
れたものであってもよい。逆に、紙基材2の鋸歯形状部
3以外の領域に不必要に砥粒が固着されていると、後述
するラップフィルムの切断時に切断箇所以外の部位への
傷つけや、収納体への傷つけが発生するので好ましくな
い。
視図である。図1において、切断具1は紙基材2と、こ
の紙基材2の一方の端辺に形成された鋸歯形状部3を有
している。この鋸歯形状部3は三角形状の鋸歯4がその
底辺の両端部を相互に連接するように複数配設されたも
のである。そして、鋸歯形状部3の所望の領域には樹脂
5により砥粒6が固着されている。図示例では、鋸歯形
状部3の上端面3aと側面3bに砥粒6が固着されてい
るが、鋸歯形状部3の上端面3aにのみ砥粒6が固着さ
れたものであってもよい。逆に、紙基材2の鋸歯形状部
3以外の領域に不必要に砥粒が固着されていると、後述
するラップフィルムの切断時に切断箇所以外の部位への
傷つけや、収納体への傷つけが発生するので好ましくな
い。
【0015】切断具1を構成する紙基材2としては、未
晒し紙、コートボール紙、バルガナイズド紙、グラシン
紙、無機繊維紙、クラフト紙等の公知の紙材料を用いる
ことができる。この紙基材2の厚みは0.1〜2.0m
m程度、好ましくは0.3〜1.0mm程度とすること
ができる。紙基材2の厚みが0.1mm未満であると、
基材としての強度(特に腰の強さ)が不足して鋸歯4に
折れが発生することがあり好ましくない。また、紙基材
2の厚みが2.0mmを超えると、鋸歯形状を形成する
際の抜き加工が困難となって後述するような所望の鋸歯
が得にくくなり、良好な切断性が得られない。尚、紙基
材2は上記のような材料紙を2以上貼り合わせて構成し
てもよい。この場合、使用する材料紙は1種でも、ある
いは2種以上の組み合わせでもよい。
晒し紙、コートボール紙、バルガナイズド紙、グラシン
紙、無機繊維紙、クラフト紙等の公知の紙材料を用いる
ことができる。この紙基材2の厚みは0.1〜2.0m
m程度、好ましくは0.3〜1.0mm程度とすること
ができる。紙基材2の厚みが0.1mm未満であると、
基材としての強度(特に腰の強さ)が不足して鋸歯4に
折れが発生することがあり好ましくない。また、紙基材
2の厚みが2.0mmを超えると、鋸歯形状を形成する
際の抜き加工が困難となって後述するような所望の鋸歯
が得にくくなり、良好な切断性が得られない。尚、紙基
材2は上記のような材料紙を2以上貼り合わせて構成し
てもよい。この場合、使用する材料紙は1種でも、ある
いは2種以上の組み合わせでもよい。
【0016】本発明では、上記の紙基材2に耐水性を付
与するために、合成樹脂耐水性インキを塗布することが
できる。合成樹脂耐水性インキとしては、ポリエステル
系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール系樹
脂、ポリビニルブチラール、スチレン系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、フェ
ノール系樹脂、キシレン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、テルペン系樹脂、ケトン系樹脂、アミド系樹
脂、シリコン系樹脂、含フッ素樹脂等を挙げることがで
きる。このような紙基材2への耐水性付与は、紙基材2
に予め行ってもよく、あるいは鋸歯形状部への砥粒の固
着の前または後、あるいは砥粒固着の前後において行っ
てもよい。
与するために、合成樹脂耐水性インキを塗布することが
できる。合成樹脂耐水性インキとしては、ポリエステル
系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール系樹
脂、ポリビニルブチラール、スチレン系樹脂、エポキシ
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、フェ
ノール系樹脂、キシレン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、テルペン系樹脂、ケトン系樹脂、アミド系樹
脂、シリコン系樹脂、含フッ素樹脂等を挙げることがで
きる。このような紙基材2への耐水性付与は、紙基材2
に予め行ってもよく、あるいは鋸歯形状部への砥粒の固
着の前または後、あるいは砥粒固着の前後において行っ
てもよい。
【0017】また、本発明では、耐水性付与のために上
記の紙基材2の少なくとも一方の面に溶融押し出しによ
り樹脂層を形成してもよい。使用する樹脂としては、ポ
リエチレン系樹脂、エチレンビニルアセテート共重合体
樹脂、アイオノマー、ポリプロピレンあるいはこれらの
変性物であるポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を
挙げることができ、これらの樹脂の少なくとも1種を使
用して樹脂層を形成する。樹脂層の厚みは1〜300μ
m程度が好ましい。このように樹脂層を設けることによ
り、紙基材に水あるいは湿気の接触があっても、紙基材
は良好な耐久性を示す。
記の紙基材2の少なくとも一方の面に溶融押し出しによ
り樹脂層を形成してもよい。使用する樹脂としては、ポ
リエチレン系樹脂、エチレンビニルアセテート共重合体
樹脂、アイオノマー、ポリプロピレンあるいはこれらの
変性物であるポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を
挙げることができ、これらの樹脂の少なくとも1種を使
用して樹脂層を形成する。樹脂層の厚みは1〜300μ
m程度が好ましい。このように樹脂層を設けることによ
り、紙基材に水あるいは湿気の接触があっても、紙基材
は良好な耐久性を示す。
【0018】また、本発明では、上記の紙基材2に硬化
処理を施すことにより、切断具1に耐久性を更に向上さ
せてもよい。この硬化処理は、紙基材2にスチレン・ブ
タジエン共重合体系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエ
ン共重合体系樹脂、メチルメタクリレート・ブタジエン
共重合体系樹脂、クロロプレン共重合体系樹脂、アクリ
ル系樹脂、アクリル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、パラ
フィンワックスおよびマイクロクリスタリンワックス等
のいわゆる紙含浸処理樹脂のいずれか1種あるいは2種
以上を含浸させることにより行うことができる。また、
このような硬化処理を行った後に、上記の耐水性付与の
処理を施してもよい。
処理を施すことにより、切断具1に耐久性を更に向上さ
せてもよい。この硬化処理は、紙基材2にスチレン・ブ
タジエン共重合体系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエ
ン共重合体系樹脂、メチルメタクリレート・ブタジエン
共重合体系樹脂、クロロプレン共重合体系樹脂、アクリ
ル系樹脂、アクリル・酢酸ビニル共重合体系樹脂、パラ
フィンワックスおよびマイクロクリスタリンワックス等
のいわゆる紙含浸処理樹脂のいずれか1種あるいは2種
以上を含浸させることにより行うことができる。また、
このような硬化処理を行った後に、上記の耐水性付与の
処理を施してもよい。
【0019】本発明の切断具1において砥粒6を固着す
るための樹脂5としては、ガラス転移温度が50℃以上
であるポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂およびポリエステルウレタン系樹脂からなる樹脂
群Aを挙げることができる。ガラス転移温度が50℃以
下では樹脂成分が変化して粘着性(タック)が生じた
り、砥粒6が切断具1から脱落することがあるため好ま
しくない。また、樹脂群Aの樹脂には、硬化剤を添加す
ることにより砥粒6の固着保持性をより高いものとする
ことができる。この場合、硬化剤としては、ポリエチレ
ンイミン系、有機チタン化合物系、ポリオレフィン系、
ポリブタジエン系、イソシアネート系、ポリエステルウ
レタン系、ポリエーテルウレタン系等を使用することが
できる。
るための樹脂5としては、ガラス転移温度が50℃以上
であるポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂およびポリエステルウレタン系樹脂からなる樹脂
群Aを挙げることができる。ガラス転移温度が50℃以
下では樹脂成分が変化して粘着性(タック)が生じた
り、砥粒6が切断具1から脱落することがあるため好ま
しくない。また、樹脂群Aの樹脂には、硬化剤を添加す
ることにより砥粒6の固着保持性をより高いものとする
ことができる。この場合、硬化剤としては、ポリエチレ
ンイミン系、有機チタン化合物系、ポリオレフィン系、
ポリブタジエン系、イソシアネート系、ポリエステルウ
レタン系、ポリエーテルウレタン系等を使用することが
できる。
【0020】また、砥粒6を固着するための樹脂5とし
ては、エポキシ系樹脂、アミノ系樹脂、フェノール系樹
脂、セルロース誘導体系樹脂、天然高分子系樹脂、ポリ
ビニルアルコール系樹脂、ポリビニルブチラール系樹
脂、含ケイ素化合物系樹脂、シラン系樹脂およびシリカ
系樹脂からなる樹脂群Bを挙げることができる。このよ
うな樹脂群Bの樹脂は、適宜、上記のような硬化剤、硬
化補助剤等を添加することにより硬化時間を短縮するこ
とができる。
ては、エポキシ系樹脂、アミノ系樹脂、フェノール系樹
脂、セルロース誘導体系樹脂、天然高分子系樹脂、ポリ
ビニルアルコール系樹脂、ポリビニルブチラール系樹
脂、含ケイ素化合物系樹脂、シラン系樹脂およびシリカ
系樹脂からなる樹脂群Bを挙げることができる。このよ
うな樹脂群Bの樹脂は、適宜、上記のような硬化剤、硬
化補助剤等を添加することにより硬化時間を短縮するこ
とができる。
【0021】さらに、砥粒6を固着するための樹脂5と
しては、スチレン・ブタジエン共重合体系樹脂、アクリ
ロニトリル・ブタジエン共重合体系樹脂、メチルメタク
リレート・ブタジエン共重合体系樹脂、クロロプレン共
重合体系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル・酢酸ビニル
共重合体系樹脂、パラフィンワックスおよびマイクロク
リスタリンワックス等のラテックス(エマルジョン)か
らなる樹脂群Cを挙げることができる。
しては、スチレン・ブタジエン共重合体系樹脂、アクリ
ロニトリル・ブタジエン共重合体系樹脂、メチルメタク
リレート・ブタジエン共重合体系樹脂、クロロプレン共
重合体系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル・酢酸ビニル
共重合体系樹脂、パラフィンワックスおよびマイクロク
リスタリンワックス等のラテックス(エマルジョン)か
らなる樹脂群Cを挙げることができる。
【0022】樹脂5は上記のような各樹脂群の中から1
種、あるいは2種以上、さらには異なった樹脂群の樹脂
の組み合わせにより構成することができるが、好ましく
はガラス転移温度が50℃以上であるポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂である。
種、あるいは2種以上、さらには異なった樹脂群の樹脂
の組み合わせにより構成することができるが、好ましく
はガラス転移温度が50℃以上であるポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂である。
【0023】また、樹脂5として、アクリレートモノマ
ー、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、シリコンアクリレート、ポ
リブタジエンアクリレートの少なくとも1つの樹脂から
なる紫外線硬化性樹脂あるいは電子線硬化性樹脂を使用
することもできる。このような紫外線硬化性樹脂あるい
は電子線硬化性樹脂に対して、光重合開始剤あるい増感
剤等を添加することにより、樹脂5の膜厚が大きくなっ
ても短時間で硬化させることが可能となる。
ー、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、シリコンアクリレート、ポ
リブタジエンアクリレートの少なくとも1つの樹脂から
なる紫外線硬化性樹脂あるいは電子線硬化性樹脂を使用
することもできる。このような紫外線硬化性樹脂あるい
は電子線硬化性樹脂に対して、光重合開始剤あるい増感
剤等を添加することにより、樹脂5の膜厚が大きくなっ
ても短時間で硬化させることが可能となる。
【0024】本発明の切断具1に用いる砥粒6として
は、アルミナ、炭化ケイ素、ダイヤモンド、立方晶窒化
硼素、三酸化アンチモン、窒化ケイ素、ケイ酸質系、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、アンチモン等の金属粉末、金属
酸化物、酸化セリウム、炭化チタン、硼化チタン、水酸
化チタン、窒化チタン、珪化チタン、セレン化チタン等
のチタン化合物、酸化ジルコニウム等の粒体を挙げるこ
とができる。このなかでは、特にアルミナ、炭化ケイ素
が好ましく用いられる。このような砥粒6の平均粒径は
2〜500μm程度、好ましくは8〜200μm程度で
ある。砥粒6の平均粒径が2μm未満であると、ラップ
フィルムへの鋸歯4の突き刺し性が悪くなり、500μ
mを超えると、上述の樹脂5との密着性が低下して鋸歯
形状部3からの砥粒6の脱落が発生し、さらに、鋸歯4
のエッジが必要以上に鋭く大きくなるため、手で触れた
際にけがをする危険性があり好ましくない。
は、アルミナ、炭化ケイ素、ダイヤモンド、立方晶窒化
硼素、三酸化アンチモン、窒化ケイ素、ケイ酸質系、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、アンチモン等の金属粉末、金属
酸化物、酸化セリウム、炭化チタン、硼化チタン、水酸
化チタン、窒化チタン、珪化チタン、セレン化チタン等
のチタン化合物、酸化ジルコニウム等の粒体を挙げるこ
とができる。このなかでは、特にアルミナ、炭化ケイ素
が好ましく用いられる。このような砥粒6の平均粒径は
2〜500μm程度、好ましくは8〜200μm程度で
ある。砥粒6の平均粒径が2μm未満であると、ラップ
フィルムへの鋸歯4の突き刺し性が悪くなり、500μ
mを超えると、上述の樹脂5との密着性が低下して鋸歯
形状部3からの砥粒6の脱落が発生し、さらに、鋸歯4
のエッジが必要以上に鋭く大きくなるため、手で触れた
際にけがをする危険性があり好ましくない。
【0025】また、砥粒6として上記の粉体の2種以上
を組み合わせることにより、切断具1の切断性を向上さ
せることができる。すなわち、砥粒の形状、大きさを選
択して、例えば40μm程度の砥粒に4μm程度の小砥
粒を組み合わせることにより砥粒の固着密度が上がり切
断性が向上する。
を組み合わせることにより、切断具1の切断性を向上さ
せることができる。すなわち、砥粒の形状、大きさを選
択して、例えば40μm程度の砥粒に4μm程度の小砥
粒を組み合わせることにより砥粒の固着密度が上がり切
断性が向上する。
【0026】上記のような砥粒6を樹脂5により鋸歯形
状部3に固着する場合、樹脂1重量部に対して砥粒が
0.8〜100重量部、好ましくは2〜50重量部とな
るようにする。この割合が0.8重量部未満となると、
鋸歯形状部3を構成する鋸歯4に付着する砥粒が少なく
なりすぎ、鋸歯4のフィルム突き刺し性が不十分で、フ
ィルム切断性が不安定となり、切断不良が生じることが
あり好ましくない。また、100重量部を超えると、砥
粒の固着不良が発生する場合があり、さらに、後述する
ように砥粒を含有する樹脂塗料を鋸歯形状部3に塗布す
ることにより切断具1を製造する際に、樹脂塗料の粘度
が大きくなり、また、樹脂塗料中での砥粒の沈降が発生
し塗工性が大幅に低下してしまう。
状部3に固着する場合、樹脂1重量部に対して砥粒が
0.8〜100重量部、好ましくは2〜50重量部とな
るようにする。この割合が0.8重量部未満となると、
鋸歯形状部3を構成する鋸歯4に付着する砥粒が少なく
なりすぎ、鋸歯4のフィルム突き刺し性が不十分で、フ
ィルム切断性が不安定となり、切断不良が生じることが
あり好ましくない。また、100重量部を超えると、砥
粒の固着不良が発生する場合があり、さらに、後述する
ように砥粒を含有する樹脂塗料を鋸歯形状部3に塗布す
ることにより切断具1を製造する際に、樹脂塗料の粘度
が大きくなり、また、樹脂塗料中での砥粒の沈降が発生
し塗工性が大幅に低下してしまう。
【0027】図2は図1に示される切断具の部分正面図
である。尚、鋸歯形状部3に樹脂5を介して固着されて
いる砥粒6は省略してある。図2において、切断具1の
鋸歯形状部3を構成する三角形状の鋸歯4は、底辺の長
さLが0.1〜5.0mm、高さHが0.1〜5.0m
mであることが好ましい。寸法が上記の範囲未満である
と、各鋸歯4の間が砥粒6により埋められて鋸歯形状が
形成されないので好ましくない。また、上記の範囲を超
えると鋸歯4の折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。
また、三角形状の鋸歯4の頂点4aの曲率半径Rは0.
1mm以上であることが好ましい。曲率半径Rが0.1
mm未満であると、頂点4aにおける樹脂5と砥粒6と
の密着性が低下し、砥粒6の付着性も低下して切断性が
悪くなり、また、鋸歯4の折れ等が発生し易くなり耐久
性も不十分となる。さらに、上記の三角形状の鋸歯4の
配設ピッチPは0.1〜10.0mmであることが好ま
しい。配設ピッチPが0.1mm以下であると、紙基材
2への鋸歯形状の形成が困難になり、かつ、砥粒6によ
り各鋸歯4間が埋められてしまい鋸歯形状が形成されな
い。一方、配設ピッチPが10.0mmを超えると、各
鋸歯4による切断の連続性がなくなり切断性が不十分な
ものとなる。
である。尚、鋸歯形状部3に樹脂5を介して固着されて
いる砥粒6は省略してある。図2において、切断具1の
鋸歯形状部3を構成する三角形状の鋸歯4は、底辺の長
さLが0.1〜5.0mm、高さHが0.1〜5.0m
mであることが好ましい。寸法が上記の範囲未満である
と、各鋸歯4の間が砥粒6により埋められて鋸歯形状が
形成されないので好ましくない。また、上記の範囲を超
えると鋸歯4の折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。
また、三角形状の鋸歯4の頂点4aの曲率半径Rは0.
1mm以上であることが好ましい。曲率半径Rが0.1
mm未満であると、頂点4aにおける樹脂5と砥粒6と
の密着性が低下し、砥粒6の付着性も低下して切断性が
悪くなり、また、鋸歯4の折れ等が発生し易くなり耐久
性も不十分となる。さらに、上記の三角形状の鋸歯4の
配設ピッチPは0.1〜10.0mmであることが好ま
しい。配設ピッチPが0.1mm以下であると、紙基材
2への鋸歯形状の形成が困難になり、かつ、砥粒6によ
り各鋸歯4間が埋められてしまい鋸歯形状が形成されな
い。一方、配設ピッチPが10.0mmを超えると、各
鋸歯4による切断の連続性がなくなり切断性が不十分な
ものとなる。
【0028】鋸歯4の寸法、曲率半径および配設ピッチ
が上記の範囲にあれば、例えば図3に示されるように各
鋸歯4の間に鋸歯が存在しない領域があってもよい。あ
るいは、図4に示されるように、高さHは等しいが底辺
の長さLが異なるような三角形状の鋸歯4を異なるピッ
チで配設したり、また、図5に示されるように、高さH
の異なる三角形状の鋸歯4を同一ピッチで配設したよう
な鋸歯形状部3とすることもできる。上記の図4および
図5に示される例では、鋸歯4の頂点4aを結んで形成
される稜線Sは直線となる。尚、図3乃至図5において
は鋸歯形状部3に樹脂5を介して固着されている砥粒6
は省略してある。
が上記の範囲にあれば、例えば図3に示されるように各
鋸歯4の間に鋸歯が存在しない領域があってもよい。あ
るいは、図4に示されるように、高さHは等しいが底辺
の長さLが異なるような三角形状の鋸歯4を異なるピッ
チで配設したり、また、図5に示されるように、高さH
の異なる三角形状の鋸歯4を同一ピッチで配設したよう
な鋸歯形状部3とすることもできる。上記の図4および
図5に示される例では、鋸歯4の頂点4aを結んで形成
される稜線Sは直線となる。尚、図3乃至図5において
は鋸歯形状部3に樹脂5を介して固着されている砥粒6
は省略してある。
【0029】図6は本発明の切断具の他の実施例を示す
部分正面図である。図6において切断具11は紙基材1
2と、この紙基材12の一方の端辺に形成された鋸歯形
状部13を有している。この鋸歯形状部13は台形状の
鋸歯14が所定の間隔を設けて複数配設されたものであ
る。そして、鋸歯形状部13の少なくとも上端面には樹
脂により砥粒が固着されている。尚、図6においては鋸
歯形状部13に樹脂を介して固着されている砥粒は省略
してある。図6に示される切断具11の鋸歯形状部13
を構成する台形状の鋸歯14は、上底の長さL1 が0.
3〜4.0mm、下底の長さL2 が0.5〜5.0m
m、高さHが0.5〜5.0mmであることが好まし
い。寸法が上記の範囲未満であると、砥粒を含有する樹
脂塗料の付着量が少なくなり、砥粒密度が低下して切断
性が不安定となり、また、各鋸歯14の間が砥粒により
埋められて鋸歯形状が形成されないので好ましくない。
一方、上記の範囲を超えると剛性不足により鋸歯14の
折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。また、台形状の
鋸歯14の各頂点14aの曲率半径Rは0.1mm以上
であり、鋸歯14の配設ピッチPは0.5〜10.0m
mであることが好ましい。上記のように鋸歯14の形状
を台形状とすることにより、ラップフィルムの切断時の
方向性が良好になる。
部分正面図である。図6において切断具11は紙基材1
2と、この紙基材12の一方の端辺に形成された鋸歯形
状部13を有している。この鋸歯形状部13は台形状の
鋸歯14が所定の間隔を設けて複数配設されたものであ
る。そして、鋸歯形状部13の少なくとも上端面には樹
脂により砥粒が固着されている。尚、図6においては鋸
歯形状部13に樹脂を介して固着されている砥粒は省略
してある。図6に示される切断具11の鋸歯形状部13
を構成する台形状の鋸歯14は、上底の長さL1 が0.
3〜4.0mm、下底の長さL2 が0.5〜5.0m
m、高さHが0.5〜5.0mmであることが好まし
い。寸法が上記の範囲未満であると、砥粒を含有する樹
脂塗料の付着量が少なくなり、砥粒密度が低下して切断
性が不安定となり、また、各鋸歯14の間が砥粒により
埋められて鋸歯形状が形成されないので好ましくない。
一方、上記の範囲を超えると剛性不足により鋸歯14の
折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。また、台形状の
鋸歯14の各頂点14aの曲率半径Rは0.1mm以上
であり、鋸歯14の配設ピッチPは0.5〜10.0m
mであることが好ましい。上記のように鋸歯14の形状
を台形状とすることにより、ラップフィルムの切断時の
方向性が良好になる。
【0030】鋸歯14の寸法、曲率半径および配設ピッ
チが上記の範囲にあれば、例えば図7に示されるように
台形状の各鋸歯14がその下底の端部で相互に連接した
ものであってもよい。また、高さHは等しいが上底、下
底の長さが異なるような台形状の鋸歯14を異なるピッ
チで配設したり、あるいは、高さHの異なる台形状の鋸
歯14を同一ピッチで配設したような鋸歯形状部13と
することもできる。尚、図7においては鋸歯形状部13
に樹脂を介して固着されている砥粒は省略してある。
チが上記の範囲にあれば、例えば図7に示されるように
台形状の各鋸歯14がその下底の端部で相互に連接した
ものであってもよい。また、高さHは等しいが上底、下
底の長さが異なるような台形状の鋸歯14を異なるピッ
チで配設したり、あるいは、高さHの異なる台形状の鋸
歯14を同一ピッチで配設したような鋸歯形状部13と
することもできる。尚、図7においては鋸歯形状部13
に樹脂を介して固着されている砥粒は省略してある。
【0031】図8は本発明の切断具の他の実施例を示す
部分正面図である。図8において切断具21は紙基材2
2と、この紙基材22の一方の端辺に形成された鋸歯形
状部23を有している。この鋸歯形状部23は矢じり形
状の7角形の鋸歯24が底辺の両端部を連接するように
複数配設されたものである。そして、鋸歯形状部23の
少なくとも上端面には樹脂により砥粒が固着されてい
る。尚、図8においては鋸歯形状部23に樹脂を介して
固着されている砥粒は省略してある。図8に示される切
断具21の鋸歯形状部23を構成する7角形状の鋸歯2
4は、先端部の辺の長さL1 が0.3〜2.0mm、そ
の下の辺の長さL2 が0.5〜3.0mm、先端部の幅
L3 が0.5〜3.0mmであることが好ましい。寸法
が上記の範囲未満であると、砥粒を含有する樹脂塗料の
付着量が少なくなり、砥粒密度が低下して切断性が不安
定となる。一方、上記の範囲を超えると剛性不足により
鋸歯24の折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。ま
た、7角形状の鋸歯24の頂点24aの曲率半径Rは
0.1mm以上であり、鋸歯24の配設ピッチPは0.
5〜6.0mmであることが好ましい。
部分正面図である。図8において切断具21は紙基材2
2と、この紙基材22の一方の端辺に形成された鋸歯形
状部23を有している。この鋸歯形状部23は矢じり形
状の7角形の鋸歯24が底辺の両端部を連接するように
複数配設されたものである。そして、鋸歯形状部23の
少なくとも上端面には樹脂により砥粒が固着されてい
る。尚、図8においては鋸歯形状部23に樹脂を介して
固着されている砥粒は省略してある。図8に示される切
断具21の鋸歯形状部23を構成する7角形状の鋸歯2
4は、先端部の辺の長さL1 が0.3〜2.0mm、そ
の下の辺の長さL2 が0.5〜3.0mm、先端部の幅
L3 が0.5〜3.0mmであることが好ましい。寸法
が上記の範囲未満であると、砥粒を含有する樹脂塗料の
付着量が少なくなり、砥粒密度が低下して切断性が不安
定となる。一方、上記の範囲を超えると剛性不足により
鋸歯24の折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。ま
た、7角形状の鋸歯24の頂点24aの曲率半径Rは
0.1mm以上であり、鋸歯24の配設ピッチPは0.
5〜6.0mmであることが好ましい。
【0032】図9は本発明の切断具の他の実施例を示す
部分正面図である。図9において切断具31は紙基材3
2と、この紙基材32の一方の端辺に形成された鋸歯形
状部33を有している。この鋸歯形状部33は矩形体上
に三角形を載置したような7角形の鋸歯34が所定の間
隔を設けるように複数配設されたものである。そして、
鋸歯形状部33の少なくとも上端面には樹脂により砥粒
が固着されている。尚、図9においては鋸歯形状部33
に樹脂を介して固着されている砥粒は省略してある。図
9に示される切断具31の鋸歯形状部33を構成する7
角形状の鋸歯34は、先端三角形の高さH1 が0.3〜
2.0mm、矩形体の高さH2 が0.3〜2.0mm、
先端三角形の底辺の長さL1 が0.3〜2.0mm、矩
形体の上辺両端部の長さL2 が0.3〜2.0mmであ
ることが好ましい。寸法が上記の範囲未満であると、砥
粒を含有する樹脂塗料の付着量が少なくなり、砥粒密度
が低下して切断性が不安定となる。一方、上記の範囲を
超えると剛性不足により鋸歯34の折れ等が発生し易く
耐久性が悪くなる。また、7角形状の鋸歯34の頂点3
4aの曲率半径Rは0.1mm以上であり、鋸歯34の
配設ピッチPは0.9〜7.5mmであることが好まし
い。上記のように鋸歯34の形状を矩形体上に三角形を
載置したような7角形とし矩形体の上辺部を設けること
により、ラップフィルムの切断時の方向性が良好にな
る。
部分正面図である。図9において切断具31は紙基材3
2と、この紙基材32の一方の端辺に形成された鋸歯形
状部33を有している。この鋸歯形状部33は矩形体上
に三角形を載置したような7角形の鋸歯34が所定の間
隔を設けるように複数配設されたものである。そして、
鋸歯形状部33の少なくとも上端面には樹脂により砥粒
が固着されている。尚、図9においては鋸歯形状部33
に樹脂を介して固着されている砥粒は省略してある。図
9に示される切断具31の鋸歯形状部33を構成する7
角形状の鋸歯34は、先端三角形の高さH1 が0.3〜
2.0mm、矩形体の高さH2 が0.3〜2.0mm、
先端三角形の底辺の長さL1 が0.3〜2.0mm、矩
形体の上辺両端部の長さL2 が0.3〜2.0mmであ
ることが好ましい。寸法が上記の範囲未満であると、砥
粒を含有する樹脂塗料の付着量が少なくなり、砥粒密度
が低下して切断性が不安定となる。一方、上記の範囲を
超えると剛性不足により鋸歯34の折れ等が発生し易く
耐久性が悪くなる。また、7角形状の鋸歯34の頂点3
4aの曲率半径Rは0.1mm以上であり、鋸歯34の
配設ピッチPは0.9〜7.5mmであることが好まし
い。上記のように鋸歯34の形状を矩形体上に三角形を
載置したような7角形とし矩形体の上辺部を設けること
により、ラップフィルムの切断時の方向性が良好にな
る。
【0033】尚、図9に示される例では、先端三角形は
1個形成されているが、2個以上形成することにより、
砥粒を含有する樹脂塗料の付着量を多くして切断性を向
上させることもできる。
1個形成されているが、2個以上形成することにより、
砥粒を含有する樹脂塗料の付着量を多くして切断性を向
上させることもできる。
【0034】図10は本発明の切断具の他の実施例を示
す部分正面図である。図10において切断具41は紙基
材42と、この紙基材42の一方の端辺に形成された鋸
歯形状部43を有している。この鋸歯形状部43は弓形
状の鋸歯44が底辺の両端部を連接するように複数配設
されたものである。そして、鋸歯形状部43の少なくと
も上端面には樹脂により砥粒が固着されている。尚、図
10においては鋸歯形状部43に樹脂を介して固着され
ている砥粒は省略してある。図10に示される切断具4
1の鋸歯形状部43を構成する弓扇状の鋸歯44は、半
径rが0.2〜6.0mm、中心角θが30〜180
°、弧の高さhが0.3〜5.0mm、鋸歯44の配設
ピッチPが0.5〜15mmであることが好ましい。寸
法が上記の範囲未満であると、砥粒を含有する樹脂塗料
の付着量が少なくなり、砥粒密度が低下して切断性が不
安定となる。一方、上記の範囲を超えると剛性不足によ
り鋸歯24の折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。
す部分正面図である。図10において切断具41は紙基
材42と、この紙基材42の一方の端辺に形成された鋸
歯形状部43を有している。この鋸歯形状部43は弓形
状の鋸歯44が底辺の両端部を連接するように複数配設
されたものである。そして、鋸歯形状部43の少なくと
も上端面には樹脂により砥粒が固着されている。尚、図
10においては鋸歯形状部43に樹脂を介して固着され
ている砥粒は省略してある。図10に示される切断具4
1の鋸歯形状部43を構成する弓扇状の鋸歯44は、半
径rが0.2〜6.0mm、中心角θが30〜180
°、弧の高さhが0.3〜5.0mm、鋸歯44の配設
ピッチPが0.5〜15mmであることが好ましい。寸
法が上記の範囲未満であると、砥粒を含有する樹脂塗料
の付着量が少なくなり、砥粒密度が低下して切断性が不
安定となる。一方、上記の範囲を超えると剛性不足によ
り鋸歯24の折れ等が発生し易く耐久性が悪くなる。
【0035】また、本発明の切断具の鋸歯形状部は、上
述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸歯、多角形状の
鋸歯および弓形状の鋸歯の内2以上の形状の鋸歯を組み
合わせて配設したものであってもよい。このような組み
合わせにより、ラップフィルムの突き刺し性(切れ目を
いれる)と切断性(方向性)を共に高め、よりスムーズ
な切断を可能とすることできる。
述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸歯、多角形状の
鋸歯および弓形状の鋸歯の内2以上の形状の鋸歯を組み
合わせて配設したものであってもよい。このような組み
合わせにより、ラップフィルムの突き刺し性(切れ目を
いれる)と切断性(方向性)を共に高め、よりスムーズ
な切断を可能とすることできる。
【0036】上述の実施例では、鋸歯形状部を構成する
鋸歯の頂点がなす稜線は直線であるが、これに限定され
るものではない。すなわち、本発明の切断具の鋸歯形状
部は、鋸歯形状部を構成する鋸歯の頂点がなす稜線と該
稜線の両端点を結んで形成される形状が、三角形、台
形、多角形、弓形のいずれかであってもよい。図11お
よび図12は鋸歯の頂点がなす稜線の形状を示す図であ
る。図11においては、鋸歯形状部を構成する鋸歯54
が三角形状であり、各鋸歯54の頂点がなす稜線S,S
と、この2本の稜線の両端点を結んで形成される形状が
三角形である。また、図12においては、鋸歯形状部を
構成する鋸歯64が台形状であり、各鋸歯64の頂点が
なす稜線Sと、この稜線の両端点を結んで形成される形
状が弓形である。図11および図12に示されるよう
に、稜線の形状を鋸歯突出方向へ突き出したものとする
ことにより、ラップフィルムへの突き刺し性および切断
方向性が高くなるためラップフィルムの切断時において
フィルムを大きく傾けることなく切断可能となる。
鋸歯の頂点がなす稜線は直線であるが、これに限定され
るものではない。すなわち、本発明の切断具の鋸歯形状
部は、鋸歯形状部を構成する鋸歯の頂点がなす稜線と該
稜線の両端点を結んで形成される形状が、三角形、台
形、多角形、弓形のいずれかであってもよい。図11お
よび図12は鋸歯の頂点がなす稜線の形状を示す図であ
る。図11においては、鋸歯形状部を構成する鋸歯54
が三角形状であり、各鋸歯54の頂点がなす稜線S,S
と、この2本の稜線の両端点を結んで形成される形状が
三角形である。また、図12においては、鋸歯形状部を
構成する鋸歯64が台形状であり、各鋸歯64の頂点が
なす稜線Sと、この稜線の両端点を結んで形成される形
状が弓形である。図11および図12に示されるよう
に、稜線の形状を鋸歯突出方向へ突き出したものとする
ことにより、ラップフィルムへの突き刺し性および切断
方向性が高くなるためラップフィルムの切断時において
フィルムを大きく傾けることなく切断可能となる。
【0037】また、本発明の切断具は、鋸歯形状部を構
成する上述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸歯、多
角形状の鋸歯および弓形状の鋸歯の高さを異なるものと
してもよい。図13はこのような鋸歯の高さが異なる例
を示す図である。図13において、切断具71は紙基材
72と、この紙基材72の一方の端辺に形成された鋸歯
形状部73を有している。この鋸歯形状部73は高さの
異なる2種の三角形状の鋸歯74と74´がその底辺の
両端部を相互に連接するように複数配設されたものであ
る。このような切断具71では、高さの高い三角形状の
鋸歯74が存在することによりラップフィルムが切断具
に引っかかり易くなり、より弱い力でラップフィルムに
鋸歯を突き刺す(切れ目をいれる)ことができる。この
場合、高さの高い三角形状の鋸歯74は配設ピッチPが
30mm以下となるように配設されている。配設ピッチ
Pが30mmを超えると上記のような効果が小さくな
る。一方、図13に示されるように、高さの高い三角形
状の鋸歯74のみを設け、各鋸歯74の間には高さの低
い鋸歯74´を設けないものであってもよい。この場
合、高さの高い三角形状の鋸歯74によりラップフィル
ムに切れ目をいれた後、鋸歯74間(鋸歯が存在しない
部分)に固着されている砥粒により切断方向性が高いも
のとなる。
成する上述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸歯、多
角形状の鋸歯および弓形状の鋸歯の高さを異なるものと
してもよい。図13はこのような鋸歯の高さが異なる例
を示す図である。図13において、切断具71は紙基材
72と、この紙基材72の一方の端辺に形成された鋸歯
形状部73を有している。この鋸歯形状部73は高さの
異なる2種の三角形状の鋸歯74と74´がその底辺の
両端部を相互に連接するように複数配設されたものであ
る。このような切断具71では、高さの高い三角形状の
鋸歯74が存在することによりラップフィルムが切断具
に引っかかり易くなり、より弱い力でラップフィルムに
鋸歯を突き刺す(切れ目をいれる)ことができる。この
場合、高さの高い三角形状の鋸歯74は配設ピッチPが
30mm以下となるように配設されている。配設ピッチ
Pが30mmを超えると上記のような効果が小さくな
る。一方、図13に示されるように、高さの高い三角形
状の鋸歯74のみを設け、各鋸歯74の間には高さの低
い鋸歯74´を設けないものであってもよい。この場
合、高さの高い三角形状の鋸歯74によりラップフィル
ムに切れ目をいれた後、鋸歯74間(鋸歯が存在しない
部分)に固着されている砥粒により切断方向性が高いも
のとなる。
【0038】図14は鋸歯の高さが異なる他の例を示す
図である。図14において、切断具71は紙基材72
と、この紙基材72の一方の端辺に形成された鋸歯形状
部73を有している。この鋸歯形状部73は高さの異な
る2種の三角形状の鋸歯74と74´により構成され、
高さの高い三角形状の鋸歯74がその底辺の両端部を相
互に連接するように複数配設された領域と、高さの低い
三角形状の鋸歯74´がその底辺の両端部を相互に連接
するように複数配設された領域とが交互に存在してい
る。このような切断具71では、高さの高い三角形状の
鋸歯74が存在することによりラップフィルムが切断具
に引っかかり易くなり、より弱い力でラップフィルムに
鋸歯を突き刺す(切れ目をいれる)ことができ切断がス
ムーズになる。
図である。図14において、切断具71は紙基材72
と、この紙基材72の一方の端辺に形成された鋸歯形状
部73を有している。この鋸歯形状部73は高さの異な
る2種の三角形状の鋸歯74と74´により構成され、
高さの高い三角形状の鋸歯74がその底辺の両端部を相
互に連接するように複数配設された領域と、高さの低い
三角形状の鋸歯74´がその底辺の両端部を相互に連接
するように複数配設された領域とが交互に存在してい
る。このような切断具71では、高さの高い三角形状の
鋸歯74が存在することによりラップフィルムが切断具
に引っかかり易くなり、より弱い力でラップフィルムに
鋸歯を突き刺す(切れ目をいれる)ことができ切断がス
ムーズになる。
【0039】尚、図13および図14においては鋸歯形
状部73に樹脂を介して固着されている砥粒は省略して
ある。
状部73に樹脂を介して固着されている砥粒は省略して
ある。
【0040】本発明の切断具の鋸歯形状部は、鋸歯形状
部を構成する上述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸
歯、多角形状の鋸歯および弓形状の鋸歯の頂点がなす稜
線が、鋸歯の底辺部を結ぶ基線に対して1〜15°の範
囲で傾斜しているものであってもよい。図15はこのよ
うな鋸歯形状部を構成する鋸歯の例を示す図である。図
15においては、鋸歯形状部83を構成する鋸歯84が
三角形状であり、連接する各鋸歯84の高さは徐々に高
くなっている。そして、鋸歯84の頂点がなす稜線S
と、鋸歯84の底辺部を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜
15°の範囲である。また、図16に示されるように、
鋸歯84の頂点がなす稜線S,Sと、鋸歯84の底辺部
を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜15°の範囲であり、
かつ、稜線S,Sと基線Bとの間隔が鋸歯形状部83の
ほぼ中央で最大となるようにしてもよい。さらに、図1
7に示されるように、鋸歯84の頂点がなす稜線S,S
と、鋸歯84の底辺部を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜
15°の範囲であり、かつ、稜線S,Sと基線Bとの間
隔が鋸歯形状部83の両端で最大となるようにしてもよ
い。
部を構成する上述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸
歯、多角形状の鋸歯および弓形状の鋸歯の頂点がなす稜
線が、鋸歯の底辺部を結ぶ基線に対して1〜15°の範
囲で傾斜しているものであってもよい。図15はこのよ
うな鋸歯形状部を構成する鋸歯の例を示す図である。図
15においては、鋸歯形状部83を構成する鋸歯84が
三角形状であり、連接する各鋸歯84の高さは徐々に高
くなっている。そして、鋸歯84の頂点がなす稜線S
と、鋸歯84の底辺部を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜
15°の範囲である。また、図16に示されるように、
鋸歯84の頂点がなす稜線S,Sと、鋸歯84の底辺部
を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜15°の範囲であり、
かつ、稜線S,Sと基線Bとの間隔が鋸歯形状部83の
ほぼ中央で最大となるようにしてもよい。さらに、図1
7に示されるように、鋸歯84の頂点がなす稜線S,S
と、鋸歯84の底辺部を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜
15°の範囲であり、かつ、稜線S,Sと基線Bとの間
隔が鋸歯形状部83の両端で最大となるようにしてもよ
い。
【0041】また、本発明の切断具の鋸歯形状部は、鋸
歯形状部を構成する上述のような三角形状の鋸歯、台形
状の鋸歯、多角形状の鋸歯および弓形状の鋸歯の頂点が
なす稜線が、鋸歯の底辺部を結ぶ基線と平行であり、紙
基材の軸方向に対して1〜15°の範囲で傾斜している
ものであってもよい。図18はこのような鋸歯形状部を
構成する鋸歯の例を示す図である。図18においては、
紙基材92に形成された鋸歯形状部93を構成する鋸歯
94が三角形状であり、連接する各鋸歯84の頂点がな
す稜線Sと、鋸歯84の底辺部を結ぶ基線Bとは平行で
ある。一方、紙基材92の軸方向(図示例の矢印A方
向)と稜線Sとのなす角θは1〜15°の範囲である。
このように稜線Sを鋸歯突出方向(紙基材92の軸方向
Aと直角方向)に突き出すことにより、ラップフィルム
が切断具に引っかかり易くなり、より弱い力でラップフ
ィルムに鋸歯を突き刺す(切れ目をいれる)ことができ
る。
歯形状部を構成する上述のような三角形状の鋸歯、台形
状の鋸歯、多角形状の鋸歯および弓形状の鋸歯の頂点が
なす稜線が、鋸歯の底辺部を結ぶ基線と平行であり、紙
基材の軸方向に対して1〜15°の範囲で傾斜している
ものであってもよい。図18はこのような鋸歯形状部を
構成する鋸歯の例を示す図である。図18においては、
紙基材92に形成された鋸歯形状部93を構成する鋸歯
94が三角形状であり、連接する各鋸歯84の頂点がな
す稜線Sと、鋸歯84の底辺部を結ぶ基線Bとは平行で
ある。一方、紙基材92の軸方向(図示例の矢印A方
向)と稜線Sとのなす角θは1〜15°の範囲である。
このように稜線Sを鋸歯突出方向(紙基材92の軸方向
Aと直角方向)に突き出すことにより、ラップフィルム
が切断具に引っかかり易くなり、より弱い力でラップフ
ィルムに鋸歯を突き刺す(切れ目をいれる)ことができ
る。
【0042】更に、本発明の切断具の鋸歯形状部は、上
述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸歯、多角形状の
鋸歯および弓形状の鋸歯を鋸歯形状部の両端部近傍にの
み設けたものとしてもよい。図19は本発明の切断具の
他の実施例を示す部分正面図である。図19において切
断具101は紙基材102と、この紙基材102の一方
の端辺に形成された鋸歯形状部103を有している。こ
の鋸歯形状部103はその両端部近傍に三角形状の鋸歯
104が複数配設されたものである。そして、鋸歯形状
部103の少なくとも上端面には樹脂により砥粒が固着
されている。尚、図19においては鋸歯形状部103に
樹脂を介して固着されている砥粒は省略してある。この
ような切断具101では、鋸歯形状部103の両端の鋸
歯104によりラップフィルムに切れ目をいれた後、鋸
歯104間(鋸歯が存在しない部分)に固着されている
砥粒により切断方向性が高いものとなる。
述のような三角形状の鋸歯、台形状の鋸歯、多角形状の
鋸歯および弓形状の鋸歯を鋸歯形状部の両端部近傍にの
み設けたものとしてもよい。図19は本発明の切断具の
他の実施例を示す部分正面図である。図19において切
断具101は紙基材102と、この紙基材102の一方
の端辺に形成された鋸歯形状部103を有している。こ
の鋸歯形状部103はその両端部近傍に三角形状の鋸歯
104が複数配設されたものである。そして、鋸歯形状
部103の少なくとも上端面には樹脂により砥粒が固着
されている。尚、図19においては鋸歯形状部103に
樹脂を介して固着されている砥粒は省略してある。この
ような切断具101では、鋸歯形状部103の両端の鋸
歯104によりラップフィルムに切れ目をいれた後、鋸
歯104間(鋸歯が存在しない部分)に固着されている
砥粒により切断方向性が高いものとなる。
【0043】本発明の切断具は、上述のような実施例の
他に、鋸歯形状部の略中央に少なくとも1つの突出部を
有するものであってもよい。
他に、鋸歯形状部の略中央に少なくとも1つの突出部を
有するものであってもよい。
【0044】図20はこのような突出部を有する本発明
の切断具の一実施例を示す斜視図である。図20におい
て、切断具111は紙基材112と、この紙基材112
の一方の端辺に形成された鋸歯形状部113を有してい
る。この鋸歯形状部113は三角形状の鋸歯114がそ
の底辺の両端部を相互に連接するように複数配設され、
その中央に1個の突出部117が形成されたものであ
る。また、鋸歯形状部113の所望の領域には樹脂11
5により砥粒116が固着されている。図示例では、鋸
歯形状部113の上端面113aと側面113bに砥粒
116が固着されているが、鋸歯形状部113の上端面
113aにのみ砥粒116が固着されたものであっても
よい。
の切断具の一実施例を示す斜視図である。図20におい
て、切断具111は紙基材112と、この紙基材112
の一方の端辺に形成された鋸歯形状部113を有してい
る。この鋸歯形状部113は三角形状の鋸歯114がそ
の底辺の両端部を相互に連接するように複数配設され、
その中央に1個の突出部117が形成されたものであ
る。また、鋸歯形状部113の所望の領域には樹脂11
5により砥粒116が固着されている。図示例では、鋸
歯形状部113の上端面113aと側面113bに砥粒
116が固着されているが、鋸歯形状部113の上端面
113aにのみ砥粒116が固着されたものであっても
よい。
【0045】図21は図20に示される切断具の鋸歯形
成部の部分正面図である。尚、鋸歯形状部113に樹脂
115を介して固着されている砥粒116は省略してあ
る。図22において、切断具111の鋸歯形状部113
を構成する突出部117は三角形状をなし、その頂点1
17aの曲率半径は0.1mm以上、頂点117aの角
度αは30°〜200°、好ましくは60°〜110°
である。突出部117の頂点曲率半径が0.1mm未満
の場合、頂点117aにおける樹脂と砥粒116との密
着性が低下し、砥粒116の付着性が低下して切断性が
悪くなるとともに、ラップフィルム切断中の突出部11
7の耐久性が悪くなる。また、頂点角度αが30°未満
では、突出部117がラップフィルムにより折れ易くな
り耐久性が不充分であり、200°を超えると突き刺し
性が不充分となり切断性が不安定となる。そして、上記
の突出部117は、その頂点117aが鋸歯114の頂
点がなす稜線S(図示例では2本の稜線Sの交点P)よ
りも0.5mm以上突出していることが好ましい。突出
部117の突出量が0.5mm未満であると、突き刺し
性が不充分となり切断性が不安定となる。
成部の部分正面図である。尚、鋸歯形状部113に樹脂
115を介して固着されている砥粒116は省略してあ
る。図22において、切断具111の鋸歯形状部113
を構成する突出部117は三角形状をなし、その頂点1
17aの曲率半径は0.1mm以上、頂点117aの角
度αは30°〜200°、好ましくは60°〜110°
である。突出部117の頂点曲率半径が0.1mm未満
の場合、頂点117aにおける樹脂と砥粒116との密
着性が低下し、砥粒116の付着性が低下して切断性が
悪くなるとともに、ラップフィルム切断中の突出部11
7の耐久性が悪くなる。また、頂点角度αが30°未満
では、突出部117がラップフィルムにより折れ易くな
り耐久性が不充分であり、200°を超えると突き刺し
性が不充分となり切断性が不安定となる。そして、上記
の突出部117は、その頂点117aが鋸歯114の頂
点がなす稜線S(図示例では2本の稜線Sの交点P)よ
りも0.5mm以上突出していることが好ましい。突出
部117の突出量が0.5mm未満であると、突き刺し
性が不充分となり切断性が不安定となる。
【0046】上記の突出部117は、ラップフィルムを
繰り出して切断する際、最初にラップフィルムに接触
し、かつ、ラップフィルムに穴をあけ、その後、ラップ
フィルムの切断伝播性によって、ラップフィルムはその
後鋸歯形状部に沿って切断される。
繰り出して切断する際、最初にラップフィルムに接触
し、かつ、ラップフィルムに穴をあけ、その後、ラップ
フィルムの切断伝播性によって、ラップフィルムはその
後鋸歯形状部に沿って切断される。
【0047】図22は突出部を有する本発明の切断具の
他の実施例を示す部分正面図である。図22において切
断具121は紙基材122と、この紙基材122の一方
の端辺に形成された鋸歯形状部123を有している。こ
の鋸歯形状部123は三角形状の鋸歯124がその底辺
の両端部を相互に連接するように複数配設され、その中
央に2個の突出部127が形成されたものである。そし
て、鋸歯形状部123の少なくとも上端面には樹脂によ
り砥粒が固着されている。尚、図22においては鋸歯形
状部123に樹脂を介して固着されている砥粒は省略し
てある。図22に示される切断具121の鋸歯形状部1
23を構成する突出部127は、それぞれ三角形状をな
し、その頂点127aの曲率半径は0.1mm以上、頂
点127aの角度αは30°〜200°、好ましくは6
0°〜110°である。そして、上記の各突出部127
は、その頂点127aが鋸歯124の頂点がなす稜線S
よりも0.5mm以上突出していることが好ましい。こ
の場合の突出部127の突出量は、2個の突出部127
の頂点127aがなす稜線S´から2本の稜線Sの交点
Pまでの距離で設定することができる。
他の実施例を示す部分正面図である。図22において切
断具121は紙基材122と、この紙基材122の一方
の端辺に形成された鋸歯形状部123を有している。こ
の鋸歯形状部123は三角形状の鋸歯124がその底辺
の両端部を相互に連接するように複数配設され、その中
央に2個の突出部127が形成されたものである。そし
て、鋸歯形状部123の少なくとも上端面には樹脂によ
り砥粒が固着されている。尚、図22においては鋸歯形
状部123に樹脂を介して固着されている砥粒は省略し
てある。図22に示される切断具121の鋸歯形状部1
23を構成する突出部127は、それぞれ三角形状をな
し、その頂点127aの曲率半径は0.1mm以上、頂
点127aの角度αは30°〜200°、好ましくは6
0°〜110°である。そして、上記の各突出部127
は、その頂点127aが鋸歯124の頂点がなす稜線S
よりも0.5mm以上突出していることが好ましい。こ
の場合の突出部127の突出量は、2個の突出部127
の頂点127aがなす稜線S´から2本の稜線Sの交点
Pまでの距離で設定することができる。
【0048】図23は突出部を有する本発明の切断具の
他の実施例を示す部分正面図である。図23において切
断具131は紙基材132と、この紙基材132の一方
の端辺に形成された鋸歯形状部133を有している。こ
の鋸歯形状部133は三角形状の鋸歯134がその底辺
の両端部を相互に連接するように複数配設され、その中
央に3個の突出部137,137´,137´が形成さ
れたものである。そして、鋸歯形状部133の少なくと
も上端面には樹脂により砥粒が固着されている。尚、図
23においては鋸歯形状部133に樹脂を介して固着さ
れている砥粒は省略してある。図23に示される切断具
131の鋸歯形状部133を構成する突出部137,1
37´,137´は、それぞれ三角形状をなし、その頂
点137a,137´aの曲率半径は0.1mm以上、
頂点137a,137´aの角度αは30°〜200
°、好ましくは60°〜110°である。そして、中央
の突出部137は、その頂点137aが鋸歯134の頂
点がなす稜線S(図示例では2本の稜線Sの交点P)よ
りも0.5mm以上突出していることが好ましい。ま
た、両側の突出部137´は、その頂点137´aを結
んだ線S´が上記交点Pよりも上方に位置することが好
ましい。また、図示例では、中央の突出部137の頂点
137aと両側の突出部137´の頂点137´aとが
なす2本の稜線S″は、鋸歯134の頂点がなす2本の
稜線Sよりも急峻であるが、これに限定されるものでは
ない。
他の実施例を示す部分正面図である。図23において切
断具131は紙基材132と、この紙基材132の一方
の端辺に形成された鋸歯形状部133を有している。こ
の鋸歯形状部133は三角形状の鋸歯134がその底辺
の両端部を相互に連接するように複数配設され、その中
央に3個の突出部137,137´,137´が形成さ
れたものである。そして、鋸歯形状部133の少なくと
も上端面には樹脂により砥粒が固着されている。尚、図
23においては鋸歯形状部133に樹脂を介して固着さ
れている砥粒は省略してある。図23に示される切断具
131の鋸歯形状部133を構成する突出部137,1
37´,137´は、それぞれ三角形状をなし、その頂
点137a,137´aの曲率半径は0.1mm以上、
頂点137a,137´aの角度αは30°〜200
°、好ましくは60°〜110°である。そして、中央
の突出部137は、その頂点137aが鋸歯134の頂
点がなす稜線S(図示例では2本の稜線Sの交点P)よ
りも0.5mm以上突出していることが好ましい。ま
た、両側の突出部137´は、その頂点137´aを結
んだ線S´が上記交点Pよりも上方に位置することが好
ましい。また、図示例では、中央の突出部137の頂点
137aと両側の突出部137´の頂点137´aとが
なす2本の稜線S″は、鋸歯134の頂点がなす2本の
稜線Sよりも急峻であるが、これに限定されるものでは
ない。
【0049】上述の突出部を有する本発明の切断具の実
施例では、鋸歯形状部を構成する鋸歯114,124,
134の頂点がなす稜線と該稜線の両端点を結んで形成
される形状が三角形であるが、これに限定されるもので
はなく、鋸歯の頂点がなす稜線と該稜線の両端点を結ん
で形成される形状が、直線、台形、多角形、弓形のいず
れかであってもよい。図24に示す例では、鋸歯形状部
を構成する鋸歯144が台形状であり、各鋸歯144の
頂点がなす稜線Sと、この稜線の両端点を結んで形成さ
れる形状が弓形である。そして、その中央に1個の突出
部147が形成されたものである。この場合も、突出部
147は三角形状をなし、その頂点147aの曲率半径
は0.1mm以上、頂点147aの角度αは30°〜2
00°、好ましくは60°〜110°である。また、上
記の突出部147は、その頂点147aが鋸歯144の
頂点がなす稜線Sよりも0.5mm以上突出しているこ
とが好ましい。
施例では、鋸歯形状部を構成する鋸歯114,124,
134の頂点がなす稜線と該稜線の両端点を結んで形成
される形状が三角形であるが、これに限定されるもので
はなく、鋸歯の頂点がなす稜線と該稜線の両端点を結ん
で形成される形状が、直線、台形、多角形、弓形のいず
れかであってもよい。図24に示す例では、鋸歯形状部
を構成する鋸歯144が台形状であり、各鋸歯144の
頂点がなす稜線Sと、この稜線の両端点を結んで形成さ
れる形状が弓形である。そして、その中央に1個の突出
部147が形成されたものである。この場合も、突出部
147は三角形状をなし、その頂点147aの曲率半径
は0.1mm以上、頂点147aの角度αは30°〜2
00°、好ましくは60°〜110°である。また、上
記の突出部147は、その頂点147aが鋸歯144の
頂点がなす稜線Sよりも0.5mm以上突出しているこ
とが好ましい。
【0050】上述の突出部を有する本発明の切断具の実
施例では、鋸歯形状部を構成する上述のような三角形状
の鋸歯、台形状の鋸歯、多角形状の鋸歯および弓形状の
鋸歯の頂点がなす稜線が、鋸歯の底辺部を結ぶ基線に対
して1〜15°の範囲で傾斜しているものであってもよ
い。図25はこのような鋸歯形状部を構成する鋸歯の例
を示す図である。図25においては、鋸歯形状部153
を構成する鋸歯154が三角形状であり、連接する各鋸
歯154の高さは中央部に向けて徐々に高くなってお
り、その中央に1個の突出部157が形成されたもので
ある。そして、鋸歯154の頂点がなす稜線Sと、鋸歯
154の底辺部を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜15°
の範囲である。この場合も、突出部157は三角形状を
なし、その頂点157aの曲率半径は0.1mm以上、
頂点157αの角度θは30°〜200°、好ましくは
60°〜110°である。また、上記の突出部157
は、その頂点157aが鋸歯154の頂点がなす稜線S
(図示例では2本の稜線Sの交点P)よりも0.5mm
以上突出していることが好ましい。
施例では、鋸歯形状部を構成する上述のような三角形状
の鋸歯、台形状の鋸歯、多角形状の鋸歯および弓形状の
鋸歯の頂点がなす稜線が、鋸歯の底辺部を結ぶ基線に対
して1〜15°の範囲で傾斜しているものであってもよ
い。図25はこのような鋸歯形状部を構成する鋸歯の例
を示す図である。図25においては、鋸歯形状部153
を構成する鋸歯154が三角形状であり、連接する各鋸
歯154の高さは中央部に向けて徐々に高くなってお
り、その中央に1個の突出部157が形成されたもので
ある。そして、鋸歯154の頂点がなす稜線Sと、鋸歯
154の底辺部を結ぶ基線Bとのなす角θは1〜15°
の範囲である。この場合も、突出部157は三角形状を
なし、その頂点157aの曲率半径は0.1mm以上、
頂点157αの角度θは30°〜200°、好ましくは
60°〜110°である。また、上記の突出部157
は、その頂点157aが鋸歯154の頂点がなす稜線S
(図示例では2本の稜線Sの交点P)よりも0.5mm
以上突出していることが好ましい。
【0051】図26は突出部を有する本発明の切断具の
他の態様を示す部分正面図である。図26において、切
断具161は鋸歯形状部を有していない点で上述の本発
明の切断具と相違する。すなわち、切断具161は紙基
材162と、この紙基材162の一方の端辺162aの
少なくとも上端面に樹脂により固着された砥粒(図示せ
ず)と、砥粒が固着された端辺162aの略中央に形成
された1個の突出部167とを備えている。この切断具
161を構成する上記の紙基材、樹脂および砥粒として
は、上述の鋸歯形状部を有する切断具において使用可能
なものをすべて挙げることができる。また、突出部16
7は三角形状をなし、その頂点167aの曲率半径は
0.1mm以上、頂点167aの角度αは30°〜20
0°、好ましくは60°〜110°である。そして、上
記の突出部167は、その頂点167aが紙基材162
の端辺162a(図示例では2辺162aの交点P)よ
りも0.5mm以上突出していることが好ましい。この
ような切断具167におけるラップフィルムの切断は、
最初に突出部167がラップフィルムに接触して突き刺
さり、その後、砥粒が固着された端辺162aに沿って
切断される。尚、上記の切断具161のように鋸歯形状
部を有していない切断具においても、突出部の形成個数
は複数であってもよいことは勿論である。
他の態様を示す部分正面図である。図26において、切
断具161は鋸歯形状部を有していない点で上述の本発
明の切断具と相違する。すなわち、切断具161は紙基
材162と、この紙基材162の一方の端辺162aの
少なくとも上端面に樹脂により固着された砥粒(図示せ
ず)と、砥粒が固着された端辺162aの略中央に形成
された1個の突出部167とを備えている。この切断具
161を構成する上記の紙基材、樹脂および砥粒として
は、上述の鋸歯形状部を有する切断具において使用可能
なものをすべて挙げることができる。また、突出部16
7は三角形状をなし、その頂点167aの曲率半径は
0.1mm以上、頂点167aの角度αは30°〜20
0°、好ましくは60°〜110°である。そして、上
記の突出部167は、その頂点167aが紙基材162
の端辺162a(図示例では2辺162aの交点P)よ
りも0.5mm以上突出していることが好ましい。この
ような切断具167におけるラップフィルムの切断は、
最初に突出部167がラップフィルムに接触して突き刺
さり、その後、砥粒が固着された端辺162aに沿って
切断される。尚、上記の切断具161のように鋸歯形状
部を有していない切断具においても、突出部の形成個数
は複数であってもよいことは勿論である。
【0052】本発明では、上記の突出部は三角形状に限
定されるものではなく、上述の条件を満足する頂点を有
するものであれば突出部の形状はいかなるものであって
もよい。また、突出部が3個以上連続的に存在する場
合、各突出部の頂点がなす稜線は、三角形、弓形、多角
形等いずれの形状を示すものであってもよい。
定されるものではなく、上述の条件を満足する頂点を有
するものであれば突出部の形状はいかなるものであって
もよい。また、突出部が3個以上連続的に存在する場
合、各突出部の頂点がなす稜線は、三角形、弓形、多角
形等いずれの形状を示すものであってもよい。
【0053】尚、上述の例では、突出部の少なくとも上
端面には樹脂により砥粒が固着されているが、砥粒が固
着されていなくもよい。この場合、紙基材として上述の
ような硬化処理を施した紙基材等、より強度の高いもの
を使用する必要がある。
端面には樹脂により砥粒が固着されているが、砥粒が固
着されていなくもよい。この場合、紙基材として上述の
ような硬化処理を施した紙基材等、より強度の高いもの
を使用する必要がある。
【0054】尚、上述の実施例は紙基材の一方の端辺に
鋸歯形状部を形成したものであるが、本発明の切断具は
紙基材の両端辺に鋸歯形状部を形成したものであっても
よい。
鋸歯形状部を形成したものであるが、本発明の切断具は
紙基材の両端辺に鋸歯形状部を形成したものであっても
よい。
【0055】次に、上述のような本発明の切断具の製造
方法について説明する。
方法について説明する。
【0056】本発明の切断具の製造方法では、図27
(A)に示されるように、まず紙基材172に鋸歯形状
部173を形成し、砥粒を含有する樹脂塗料175を鋸
歯形状部173の少なくとも上端面(図示例では上端面
と側面)に塗布する。次に、図27(B)に示されるよ
うに、上記の紙基材172をスリット治具181に設け
られた所定幅のスリット182に通す。これにより、紙
基材172上の余分な樹脂塗料175を除去する。その
後、鋸歯形状部173上の樹脂塗料175を硬化させて
切断具とする。スリット182の幅は、通常、紙基材1
72の厚みの90〜150%程度となるように設定する
ことが好ましい。
(A)に示されるように、まず紙基材172に鋸歯形状
部173を形成し、砥粒を含有する樹脂塗料175を鋸
歯形状部173の少なくとも上端面(図示例では上端面
と側面)に塗布する。次に、図27(B)に示されるよ
うに、上記の紙基材172をスリット治具181に設け
られた所定幅のスリット182に通す。これにより、紙
基材172上の余分な樹脂塗料175を除去する。その
後、鋸歯形状部173上の樹脂塗料175を硬化させて
切断具とする。スリット182の幅は、通常、紙基材1
72の厚みの90〜150%程度となるように設定する
ことが好ましい。
【0057】本発明の切断具の製造方法では、上述のよ
うに紙基材172上の余分な樹脂塗料175をスリット
182により除去するので、紙基材172の鋸歯形状部
173以外の領域に不必要に砥粒が固着されることがな
く、ラップフィルムの切断時に切断箇所以外の部位への
傷つけや、後述するような収納体への傷つけが防止され
る。
うに紙基材172上の余分な樹脂塗料175をスリット
182により除去するので、紙基材172の鋸歯形状部
173以外の領域に不必要に砥粒が固着されることがな
く、ラップフィルムの切断時に切断箇所以外の部位への
傷つけや、後述するような収納体への傷つけが防止され
る。
【0058】本発明の切断具の製造方法において用いる
樹脂塗料は、上述の本発明の切断具に用いられる樹脂中
に砥粒を含有させたものである。樹脂塗料に用いる樹脂
としては、例えばポリエステル系樹脂−アクリル系樹
脂、アクリル系樹脂−ウレタン系樹脂、ウレタン系樹脂
−酢酸ビニル系樹脂等の2種以上の樹脂の組み合わせで
あってもよい。
樹脂塗料は、上述の本発明の切断具に用いられる樹脂中
に砥粒を含有させたものである。樹脂塗料に用いる樹脂
としては、例えばポリエステル系樹脂−アクリル系樹
脂、アクリル系樹脂−ウレタン系樹脂、ウレタン系樹脂
−酢酸ビニル系樹脂等の2種以上の樹脂の組み合わせで
あってもよい。
【0059】また、樹脂中に含有させる砥粒の量は、砥
粒の粒径により適宜設定することができ、樹脂(固形
分)1重量部に対して砥粒が0.8〜100重量部、好
ましくは2〜50重量部となるようにする。この割合が
0.8重量部未満となると、鋸歯形状部を構成する鋸歯
に付着する砥粒が少なくなり、鋸歯のフィルム突き刺し
性が不十分で、フィルム切断性が不安定となり、切断不
良が生じることがあり好ましくない。また、100重量
部を超えると、樹脂塗料の粘度が大きくなり、また、樹
脂塗料中での砥粒の沈降が発生し塗工性が大幅に低下し
てしまう。具体的には、例えば、樹脂1重量部に対し
て、砥粒を5重量部(粒径60μm程度の場合)〜60
重量部(粒径2μm程度の場合)とすることができる。
粒の粒径により適宜設定することができ、樹脂(固形
分)1重量部に対して砥粒が0.8〜100重量部、好
ましくは2〜50重量部となるようにする。この割合が
0.8重量部未満となると、鋸歯形状部を構成する鋸歯
に付着する砥粒が少なくなり、鋸歯のフィルム突き刺し
性が不十分で、フィルム切断性が不安定となり、切断不
良が生じることがあり好ましくない。また、100重量
部を超えると、樹脂塗料の粘度が大きくなり、また、樹
脂塗料中での砥粒の沈降が発生し塗工性が大幅に低下し
てしまう。具体的には、例えば、樹脂1重量部に対し
て、砥粒を5重量部(粒径60μm程度の場合)〜60
重量部(粒径2μm程度の場合)とすることができる。
【0060】上記のような本発明の切断具の製造方法に
おいて用いる樹脂塗料は、インキ分散性を安定させるた
めに、シリカ、酸化ポリエチレン等の沈降防止剤を加え
たものであってもよい。また、樹脂塗料を塗布した塗工
部分へのゴミ等の付着を防止するために、界面活性剤等
の静電気防止剤、帯電防止剤、導電剤を加えたものであ
ってもよい。さらに、樹脂塗料に着色剤を添加して、砥
粒固着領域が分かるようにしてもよい。
おいて用いる樹脂塗料は、インキ分散性を安定させるた
めに、シリカ、酸化ポリエチレン等の沈降防止剤を加え
たものであってもよい。また、樹脂塗料を塗布した塗工
部分へのゴミ等の付着を防止するために、界面活性剤等
の静電気防止剤、帯電防止剤、導電剤を加えたものであ
ってもよい。さらに、樹脂塗料に着色剤を添加して、砥
粒固着領域が分かるようにしてもよい。
【0061】本発明の切断具の製造方法は、上記のよう
に砥粒を含有する樹脂塗料を使用する代わりに、紙基材
の鋸歯形状部の少なくとも上端面に、砥粒を含有しない
樹脂塗料を塗布した後、所定幅のスリットを用いて紙基
材上の余分な樹脂塗料を除去し、その後、樹脂塗料塗布
面に砥粒を付着させるようにしてもよい。この場合の樹
脂塗料塗布面への砥粒の付着方法は、静電気塗装による
方法、エアーによる吹き付け方法、砥粒を樹脂塗料塗布
面へ自然落下させる方法、砥粒中に紙基材の樹脂塗料塗
布面を圧着する方法等のいずれであってもよい。
に砥粒を含有する樹脂塗料を使用する代わりに、紙基材
の鋸歯形状部の少なくとも上端面に、砥粒を含有しない
樹脂塗料を塗布した後、所定幅のスリットを用いて紙基
材上の余分な樹脂塗料を除去し、その後、樹脂塗料塗布
面に砥粒を付着させるようにしてもよい。この場合の樹
脂塗料塗布面への砥粒の付着方法は、静電気塗装による
方法、エアーによる吹き付け方法、砥粒を樹脂塗料塗布
面へ自然落下させる方法、砥粒中に紙基材の樹脂塗料塗
布面を圧着する方法等のいずれであってもよい。
【0062】上述のような本発明の切断具の製造方法
は、鋸歯形状部への砥粒の固着の前または後、あるいは
砥粒固着の前後において紙基材に対して耐水処理を行っ
てもよい。この耐水処理は紙基材の説明において述べた
ので、ここでの説明は省略する。
は、鋸歯形状部への砥粒の固着の前または後、あるいは
砥粒固着の前後において紙基材に対して耐水処理を行っ
てもよい。この耐水処理は紙基材の説明において述べた
ので、ここでの説明は省略する。
【0063】次に、上述のような本発明のラップフィル
ム用収納体について説明する。
ム用収納体について説明する。
【0064】本発明のラップフィルム用収納体は、図2
8に示されるように、紙基体からなる箱体202と、こ
の箱体202の蓋部203に装着された切断具204を
備えたものである。箱体202を構成する紙基体は従来
のラップフィルム用収納体に用いられている紙基体であ
ればよく、好ましくはコートボール紙が使用される。そ
して、蓋部203に装着された切断具204は上述のよ
うな本発明の切断具であればいずれの態様のものであっ
てもよい。この場合、切断具204は、その鋸歯形状部
の長さが、収納体に収納されるラップフィルムの幅より
も大きいものを使用する。さらに、上述のように別体と
して装着された切断具204は、砥粒が固着されていな
い所定形状の紙基材を装着した後、紙基材の鋸歯形成部
に上述のようにして樹脂により砥粒を固着することによ
り切断具としたものであってもよい。
8に示されるように、紙基体からなる箱体202と、こ
の箱体202の蓋部203に装着された切断具204を
備えたものである。箱体202を構成する紙基体は従来
のラップフィルム用収納体に用いられている紙基体であ
ればよく、好ましくはコートボール紙が使用される。そ
して、蓋部203に装着された切断具204は上述のよ
うな本発明の切断具であればいずれの態様のものであっ
てもよい。この場合、切断具204は、その鋸歯形状部
の長さが、収納体に収納されるラップフィルムの幅より
も大きいものを使用する。さらに、上述のように別体と
して装着された切断具204は、砥粒が固着されていな
い所定形状の紙基材を装着した後、紙基材の鋸歯形成部
に上述のようにして樹脂により砥粒を固着することによ
り切断具としたものであってもよい。
【0065】また、本発明のラップフィルム用収納体
は、蓋部203に切断具を一体的に形成したものであっ
てもよい。すなわち、箱体202を構成する紙基体を紙
基材として蓋部203の先端辺に鋸歯形成部を設け、こ
の鋸歯形成部に上述のようにして樹脂により砥粒を固着
することにより切断具を形成することができる。このよ
うに切断具204が一体的に形成された場合も、切断具
204は上述のような本発明の切断具であればいずれの
態様のものであってもよい。
は、蓋部203に切断具を一体的に形成したものであっ
てもよい。すなわち、箱体202を構成する紙基体を紙
基材として蓋部203の先端辺に鋸歯形成部を設け、こ
の鋸歯形成部に上述のようにして樹脂により砥粒を固着
することにより切断具を形成することができる。このよ
うに切断具204が一体的に形成された場合も、切断具
204は上述のような本発明の切断具であればいずれの
態様のものであってもよい。
【0066】また、本発明のラップフィルム用収納体
は、蓋部203に切断具204を装着する代わりに、図
29に示されるように箱体202の側壁202aの端部
に切断具204を装着してもよい。
は、蓋部203に切断具204を装着する代わりに、図
29に示されるように箱体202の側壁202aの端部
に切断具204を装着してもよい。
【0067】ここで、蓋部に本発明の切断具を別体とし
て装着、あるいは一体的に形成したラップフィルム用収
納体の構造についてさらに説明する。
て装着、あるいは一体的に形成したラップフィルム用収
納体の構造についてさらに説明する。
【0068】図30は本発明のラップフィルム用収納体
の一実施例を示す縦断面図である。図30においてラッ
プフィルム用収納体211は、紙基体からなる箱体21
2と、この箱体212の蓋部213の先端部に一体的に
形成された切断具214を備えたものである。このラッ
プフィルム用収納体211では、箱体212内部に収納
されているラップフィルムのロール体の最大幅位置(図
中に点線Lで示した位置)に相当する箇所、あるいは、
それより下部に切断具214が設けられている。図示例
のようにラップフィルム用収納体211から引き出した
ラップフィルムを箱体212の側壁212aと切断具2
14との間に挟み、指で蓋部213を側壁212aに押
し付けながらラップフィルムを切断する場合、箱体21
2の側壁212aは箱体内側方向(点線L方向)にたわ
みを生じるが、上述のように側壁212aのうち切断具
214と対向する位置はラップフィルムのロール体の最
大幅位置であるため、側壁212aのたわみが有効に防
止され、フィルムの固定が確実になされ安定した切断が
可能となる。
の一実施例を示す縦断面図である。図30においてラッ
プフィルム用収納体211は、紙基体からなる箱体21
2と、この箱体212の蓋部213の先端部に一体的に
形成された切断具214を備えたものである。このラッ
プフィルム用収納体211では、箱体212内部に収納
されているラップフィルムのロール体の最大幅位置(図
中に点線Lで示した位置)に相当する箇所、あるいは、
それより下部に切断具214が設けられている。図示例
のようにラップフィルム用収納体211から引き出した
ラップフィルムを箱体212の側壁212aと切断具2
14との間に挟み、指で蓋部213を側壁212aに押
し付けながらラップフィルムを切断する場合、箱体21
2の側壁212aは箱体内側方向(点線L方向)にたわ
みを生じるが、上述のように側壁212aのうち切断具
214と対向する位置はラップフィルムのロール体の最
大幅位置であるため、側壁212aのたわみが有効に防
止され、フィルムの固定が確実になされ安定した切断が
可能となる。
【0069】図31および図32は本発明のラップフィ
ルム用収納体の他の実施例を示す縦断面図である。図3
1および図32においてラップフィルム用収納体22
1、231は、それぞれ紙基体からなる箱体222、2
32と、この箱体の蓋部223、233の先端部に一体
的に形成された切断具224、234を備えたものであ
る。そして、図31のラップフィルム用収納体221
は、箱体222の側壁のうち蓋部223と対向する側壁
222aに補強部材225を備えている。また、図32
に示されるラップフィルム用収納体231は、蓋部23
3に補強部材235を備えている。このようなラップフ
ィルム用収納体221、231は、側壁あるいは蓋部の
剛性が補強部材により向上されており、このため、ラッ
プフィルム切断時に側壁あるいは蓋部がたわんでラップ
フィルムのバタツキや寄れを生じることが防止される。
したがって、ラップフィルムの安定した切断が可能とな
る。また、ラップフィルムの繰り出し時において、補強
部材225によって側壁222aのたわみが有効に防止
され、かつ、ラップフィルムの滑りが改善されるため、
ラップフィルムの繰り出しが容易になる。
ルム用収納体の他の実施例を示す縦断面図である。図3
1および図32においてラップフィルム用収納体22
1、231は、それぞれ紙基体からなる箱体222、2
32と、この箱体の蓋部223、233の先端部に一体
的に形成された切断具224、234を備えたものであ
る。そして、図31のラップフィルム用収納体221
は、箱体222の側壁のうち蓋部223と対向する側壁
222aに補強部材225を備えている。また、図32
に示されるラップフィルム用収納体231は、蓋部23
3に補強部材235を備えている。このようなラップフ
ィルム用収納体221、231は、側壁あるいは蓋部の
剛性が補強部材により向上されており、このため、ラッ
プフィルム切断時に側壁あるいは蓋部がたわんでラップ
フィルムのバタツキや寄れを生じることが防止される。
したがって、ラップフィルムの安定した切断が可能とな
る。また、ラップフィルムの繰り出し時において、補強
部材225によって側壁222aのたわみが有効に防止
され、かつ、ラップフィルムの滑りが改善されるため、
ラップフィルムの繰り出しが容易になる。
【0070】上記の補強部材225、235としては、
箱体を形成しているのと同じ紙基材(別体の紙基材を貼
り合わせる場合、および、側壁を折り返して一体的に設
ける場合を含む)、化学処理紙、樹脂含浸紙、樹脂コー
ト紙等の紙材料、合成樹脂、金属、繊維、セラミックス
等の単独、あるいは組み合わせを使用することができ
る。また、補強部材225、235はラップフィルム用
収納体の長さ方向全域に連続帯状に形成されてもよく、
あるいは部分的に形成されてもよい。
箱体を形成しているのと同じ紙基材(別体の紙基材を貼
り合わせる場合、および、側壁を折り返して一体的に設
ける場合を含む)、化学処理紙、樹脂含浸紙、樹脂コー
ト紙等の紙材料、合成樹脂、金属、繊維、セラミックス
等の単独、あるいは組み合わせを使用することができ
る。また、補強部材225、235はラップフィルム用
収納体の長さ方向全域に連続帯状に形成されてもよく、
あるいは部分的に形成されてもよい。
【0071】図33は本発明のラップフィルム用収納体
の他の実施例を示す縦断面図である。図33においてラ
ップフィルム用収納体241は、紙基体からなる箱体2
42と、この箱体242の蓋部243の先端部近傍の裏
面(箱体242の側壁242aと対向する面)に装着さ
れた切断具244を備えたものである。切断具244の
装着は、切断具244の砥粒固着側を蓋部243から浮
かすように切断具244の砥粒固着側と反対側を蓋部2
43に固着することにより行うものである。このため、
切断具244の砥粒固着側は回動自在であって蓋部24
3に当接させることができ、かつ、切断具244を構成
する紙基材の弾性力により元位置に戻る機能を有してい
る。したがって、ラップフィルム用収納体241から引
き出したラップフィルムを箱体242の側壁242aと
蓋部243との間に挟み切断する場合、切断具244の
砥粒固着側は回動して蓋部243に当接した状態となる
が、この時、切断具244が元位置に戻る付勢力がラッ
プフィルムに作用してラップフィルムの固定がより確実
なものとなり、安定した切断が可能となる。
の他の実施例を示す縦断面図である。図33においてラ
ップフィルム用収納体241は、紙基体からなる箱体2
42と、この箱体242の蓋部243の先端部近傍の裏
面(箱体242の側壁242aと対向する面)に装着さ
れた切断具244を備えたものである。切断具244の
装着は、切断具244の砥粒固着側を蓋部243から浮
かすように切断具244の砥粒固着側と反対側を蓋部2
43に固着することにより行うものである。このため、
切断具244の砥粒固着側は回動自在であって蓋部24
3に当接させることができ、かつ、切断具244を構成
する紙基材の弾性力により元位置に戻る機能を有してい
る。したがって、ラップフィルム用収納体241から引
き出したラップフィルムを箱体242の側壁242aと
蓋部243との間に挟み切断する場合、切断具244の
砥粒固着側は回動して蓋部243に当接した状態となる
が、この時、切断具244が元位置に戻る付勢力がラッ
プフィルムに作用してラップフィルムの固定がより確実
なものとなり、安定した切断が可能となる。
【0072】図34乃至図37は本発明のラップフィル
ム用収納体の他の実施例を示す縦断面図である。図34
乃至図37においてラップフィルム用収納体251、2
61、271、281は、それぞれ紙基体からなる箱体
252、262、272、282と、この箱体の蓋部2
53、263、273、283の先端部に一体的に形成
された切断具254、264、274、284を備えた
ものである。そして、いずれのラップフィルム用収納体
も、蓋部が連設されている側壁252b、262b、2
72b、282bと切断具254、264、274、2
84とがなす角度βは70°〜85°の範囲となってい
る。すなわち、図34および図35において、蓋部25
3、263と対向する位置にある箱体の側壁252a、
262aは、折曲部Mにおいて箱体内部方向に折れ曲が
った構造であり、この側壁252a、262aの折れ曲
がりに対応して蓋部が側壁252b、262bに対して
70°〜85°内の所定の角度となるように設定されて
いる。また、図36および図37において、蓋部27
3、283と対向する位置にある箱体の側壁272a、
282aは、折曲部Mにおいて箱体外側方向に折れ曲が
った構造であり、この側壁272a、282aの折れ曲
がりに対応して蓋部が側壁272b、282bに対して
70°〜85°内の所定の角度となるように設定されて
いる。
ム用収納体の他の実施例を示す縦断面図である。図34
乃至図37においてラップフィルム用収納体251、2
61、271、281は、それぞれ紙基体からなる箱体
252、262、272、282と、この箱体の蓋部2
53、263、273、283の先端部に一体的に形成
された切断具254、264、274、284を備えた
ものである。そして、いずれのラップフィルム用収納体
も、蓋部が連設されている側壁252b、262b、2
72b、282bと切断具254、264、274、2
84とがなす角度βは70°〜85°の範囲となってい
る。すなわち、図34および図35において、蓋部25
3、263と対向する位置にある箱体の側壁252a、
262aは、折曲部Mにおいて箱体内部方向に折れ曲が
った構造であり、この側壁252a、262aの折れ曲
がりに対応して蓋部が側壁252b、262bに対して
70°〜85°内の所定の角度となるように設定されて
いる。また、図36および図37において、蓋部27
3、283と対向する位置にある箱体の側壁272a、
282aは、折曲部Mにおいて箱体外側方向に折れ曲が
った構造であり、この側壁272a、282aの折れ曲
がりに対応して蓋部が側壁272b、282bに対して
70°〜85°内の所定の角度となるように設定されて
いる。
【0073】上述のように蓋部が連設されている側壁と
切断具とのなす角度βを70°〜85°とすることによ
り、角度β=90°の場合に比べてラップフィルム引き
裂き字の切断具の剛性が上がって耐久性が向上し、か
つ、箱体および蓋部のたわみがなくなるため、ラップフ
ィルムの切断が安定化する。また、切断時にラップフィ
ルム用収納体を握る際に、角度β=90°の場合に比べ
て力が入り易い握り方ができラップフィルムの押えが効
果的に行われ、ラップフィルムのバタツキ、寄れがなく
なり安定した切断が可能となる。さらに、図34および
図35に示されるラップフィルム用収納体では、切断具
が箱体内側に隠れるような形状であるため、切断具の保
護および人体や他の収納体等への傷つきが防止される。
切断具とのなす角度βを70°〜85°とすることによ
り、角度β=90°の場合に比べてラップフィルム引き
裂き字の切断具の剛性が上がって耐久性が向上し、か
つ、箱体および蓋部のたわみがなくなるため、ラップフ
ィルムの切断が安定化する。また、切断時にラップフィ
ルム用収納体を握る際に、角度β=90°の場合に比べ
て力が入り易い握り方ができラップフィルムの押えが効
果的に行われ、ラップフィルムのバタツキ、寄れがなく
なり安定した切断が可能となる。さらに、図34および
図35に示されるラップフィルム用収納体では、切断具
が箱体内側に隠れるような形状であるため、切断具の保
護および人体や他の収納体等への傷つきが防止される。
【0074】尚、上述の図30〜図32、図34〜図3
7に示したラップフィルム用収納体の実施例は一体的に
切断具を有するものであるが、別体の切断具を装着した
ラップフィルム用収納体においても適用されることは勿
論である。また、図30に示される切断具位置の設定、
図31あるいは図32に示される補強部材を使用するこ
と、図33に示される切断具を回動自在にすること、お
よび、図34〜図37に示される側壁と切断具との角度
を70〜85°とすること、の各態様を2以上組み合わ
せるも可能である。
7に示したラップフィルム用収納体の実施例は一体的に
切断具を有するものであるが、別体の切断具を装着した
ラップフィルム用収納体においても適用されることは勿
論である。また、図30に示される切断具位置の設定、
図31あるいは図32に示される補強部材を使用するこ
と、図33に示される切断具を回動自在にすること、お
よび、図34〜図37に示される側壁と切断具との角度
を70〜85°とすること、の各態様を2以上組み合わ
せるも可能である。
【0075】次に、具体的な実施例を示して本発明を更
に詳細説明する。実施例1 まず、ポリエステル系樹脂20重量部に硬化剤4重量部
を含有した組成のポリエステル樹脂塗料、アクリル系樹
脂塗料、ウレタン系樹脂塗料、ポリエステルウレタン系
樹脂塗料、エポキシ系樹脂、含ケイ素樹脂塗料を準備し
た。次に、この樹脂塗料に下記の表1に示されるような
砥粒を添加して砥粒含有樹脂塗料を調製した。
に詳細説明する。実施例1 まず、ポリエステル系樹脂20重量部に硬化剤4重量部
を含有した組成のポリエステル樹脂塗料、アクリル系樹
脂塗料、ウレタン系樹脂塗料、ポリエステルウレタン系
樹脂塗料、エポキシ系樹脂、含ケイ素樹脂塗料を準備し
た。次に、この樹脂塗料に下記の表1に示されるような
砥粒を添加して砥粒含有樹脂塗料を調製した。
【0076】一方、紙基材として厚み0.5mm、1.
8mm、2.5mmのバルガナイズド紙を用いて、下記
のような〜の鋸歯形状部を形成した。
8mm、2.5mmのバルガナイズド紙を用いて、下記
のような〜の鋸歯形状部を形成した。
【0077】:図2に示される鋸歯形状部(L=1.
2mm,H=1.2mm,P=1.2mm,R=0.1
mm) :図6に示される鋸歯形状部(L1 =0.8mm,L
2 =1.8mm,H=1.5mm,P=2.4mm,R
=0.1mm) :図8に示される鋸歯形状部(L1 =0.5mm,L
2 =0.5mm,L3 =0.8mm,P=1.6mm,
R=0.1mm) :図9に示される鋸歯形状部(L1 =0.3mm,L
2 =0.3mm,H1 =0.3mm,H2 =0.3m
m,P=1.8mm,R=0.1mm) :図10に示される鋸歯形状部(r=2.0mm,θ
=130°,h=1.0mm,P=5.0mm) :図14に示される鋸歯形状部(大きい三角形:底辺
=1.0mm,高さ=1.0mm,小さい三角形:底辺
=0.5mm,高さ=0.5mm,R=0.1mm) 次に、紙基材の鋸歯形状部の鋸歯の上端面および側面に
上記の砥粒含有樹脂塗料をフィーダーバー法により塗布
し、その後、幅0.5mmのスリットを備えたスリット
治具を用いて余分な砥粒含有樹脂塗料を除去した。次
に、乾燥により余分な溶剤を除去した後、37℃、2日
間のエージングにより樹脂を硬化させて切断具(実施例
1〜30、比較例1〜5)を得た。但し、紙基材の厚さ
は実施例30が1.8mm(幅1.9mmのスリットを
使用)、比較例5が2.5mm(幅2.6mmのスリッ
トを使用)であり、他はすべて0.5mmとした。
2mm,H=1.2mm,P=1.2mm,R=0.1
mm) :図6に示される鋸歯形状部(L1 =0.8mm,L
2 =1.8mm,H=1.5mm,P=2.4mm,R
=0.1mm) :図8に示される鋸歯形状部(L1 =0.5mm,L
2 =0.5mm,L3 =0.8mm,P=1.6mm,
R=0.1mm) :図9に示される鋸歯形状部(L1 =0.3mm,L
2 =0.3mm,H1 =0.3mm,H2 =0.3m
m,P=1.8mm,R=0.1mm) :図10に示される鋸歯形状部(r=2.0mm,θ
=130°,h=1.0mm,P=5.0mm) :図14に示される鋸歯形状部(大きい三角形:底辺
=1.0mm,高さ=1.0mm,小さい三角形:底辺
=0.5mm,高さ=0.5mm,R=0.1mm) 次に、紙基材の鋸歯形状部の鋸歯の上端面および側面に
上記の砥粒含有樹脂塗料をフィーダーバー法により塗布
し、その後、幅0.5mmのスリットを備えたスリット
治具を用いて余分な砥粒含有樹脂塗料を除去した。次
に、乾燥により余分な溶剤を除去した後、37℃、2日
間のエージングにより樹脂を硬化させて切断具(実施例
1〜30、比較例1〜5)を得た。但し、紙基材の厚さ
は実施例30が1.8mm(幅1.9mmのスリットを
使用)、比較例5が2.5mm(幅2.6mmのスリッ
トを使用)であり、他はすべて0.5mmとした。
【0078】次に、上記の切断具を備えた紙基材を用い
て図28に示されるような収納体を作成し、厚み12μ
mの塩化ビニリデンフィルムの切断性を評価して結果を
下記の表1に示した。
て図28に示されるような収納体を作成し、厚み12μ
mの塩化ビニリデンフィルムの切断性を評価して結果を
下記の表1に示した。
【0079】
【表1】 実施例2 紙基材として厚み0.5mm,1.8mm,2.5mm
のコートボール紙を用いた他は、実施例1と同様にして
切断具(実施例1〜30、比較実施例1〜5)を得た。
のコートボール紙を用いた他は、実施例1と同様にして
切断具(実施例1〜30、比較実施例1〜5)を得た。
【0080】次に、上記の切断具を備えた紙基材を用い
て図28に示されるような収納体を作成し、厚み12μ
mの塩化ビニリデンフィルムの切断性を評価したとこ
ろ、実施例1と同様の結果が得られた。実施例3 まず、ポリエステル系樹脂20重量部に硬化剤4重量部
を含有した組成のポリエステル樹脂塗料、アクリル系樹
脂塗料、ウレタン系樹脂塗料、ポリエステルウレタン系
樹脂塗料、エポキシ系樹脂、含ケイ素樹脂塗料を準備し
た。次に、この樹脂塗料に下記の表2に示されるような
砥粒を添加して砥粒含有樹脂塗料を調製した。
て図28に示されるような収納体を作成し、厚み12μ
mの塩化ビニリデンフィルムの切断性を評価したとこ
ろ、実施例1と同様の結果が得られた。実施例3 まず、ポリエステル系樹脂20重量部に硬化剤4重量部
を含有した組成のポリエステル樹脂塗料、アクリル系樹
脂塗料、ウレタン系樹脂塗料、ポリエステルウレタン系
樹脂塗料、エポキシ系樹脂、含ケイ素樹脂塗料を準備し
た。次に、この樹脂塗料に下記の表2に示されるような
砥粒を添加して砥粒含有樹脂塗料を調製した。
【0081】一方、紙基材として厚み0.5mm,1.
8mm,2.5mmのコートボール紙を用いて、下記の
条件で図21に示される突出部を備えた鋸歯形状部を形
成した。
8mm,2.5mmのコートボール紙を用いて、下記の
条件で図21に示される突出部を備えた鋸歯形状部を形
成した。
【0082】・鋸歯:L=1.8mm,H=2.0m
m,P=1.8mm,R=0.1mm ・突出部:R=0.1mm,α=105°,突出量=3
mm ・鋸歯稜線と紙基材の軸方向(図21の矢印方向)との
なす角度=3° 次に、紙基材の鋸歯形状部の鋸歯の上端面および側面に
上記の砥粒含有樹脂塗料をフィーダーバー法により塗布
し、その後、幅0.5mmのスリットを備えたスリット
治具を用いて余分な砥粒含有樹脂塗料を除去した。次
に、乾燥により余分な溶剤を除去した後、37℃、2日
間のエージングにより樹脂を硬化させて切断具(実施例
1〜28、比較実施例1〜8)を得た。また、突出部の
みポリエステル樹脂20重量部、硬化剤4重量部よりな
る硬化処理剤によって硬化処理を施し、その他の鋸歯形
状部は、実施例24と同様にして砥粒を固着させ切断具
(実施例29)を得た。但し、紙基材の厚さは実施例2
5が1.8mm(幅1.9mmのスリットを使用)、比
較例5が2.5mm(幅2.6mmのスリットを使用)
であり、他はすべて0.5mmとした。
m,P=1.8mm,R=0.1mm ・突出部:R=0.1mm,α=105°,突出量=3
mm ・鋸歯稜線と紙基材の軸方向(図21の矢印方向)との
なす角度=3° 次に、紙基材の鋸歯形状部の鋸歯の上端面および側面に
上記の砥粒含有樹脂塗料をフィーダーバー法により塗布
し、その後、幅0.5mmのスリットを備えたスリット
治具を用いて余分な砥粒含有樹脂塗料を除去した。次
に、乾燥により余分な溶剤を除去した後、37℃、2日
間のエージングにより樹脂を硬化させて切断具(実施例
1〜28、比較実施例1〜8)を得た。また、突出部の
みポリエステル樹脂20重量部、硬化剤4重量部よりな
る硬化処理剤によって硬化処理を施し、その他の鋸歯形
状部は、実施例24と同様にして砥粒を固着させ切断具
(実施例29)を得た。但し、紙基材の厚さは実施例2
5が1.8mm(幅1.9mmのスリットを使用)、比
較例5が2.5mm(幅2.6mmのスリットを使用)
であり、他はすべて0.5mmとした。
【0083】次に、上記の切断具を備えた紙基材を用い
て図28に示されるような収納体を作成し、厚み12μ
mの塩化ビニリデンフィルムの切断性を評価して結果を
下記の表2に示した。
て図28に示されるような収納体を作成し、厚み12μ
mの塩化ビニリデンフィルムの切断性を評価して結果を
下記の表2に示した。
【0084】
【表2】 実施例4 まず、硬化剤を4重量%含有したポリエステル系樹脂塗
料に平均粒径40μmのアルミナ砥粒を添加(砥粒/樹
脂=5/1)して砥粒含有樹脂塗料を調製した。
料に平均粒径40μmのアルミナ砥粒を添加(砥粒/樹
脂=5/1)して砥粒含有樹脂塗料を調製した。
【0085】一方、紙基材として厚み0.5mmのコー
トボール紙の両面に、下記の表3に示される樹脂を溶融
押し出し法により押し出して樹脂層を形成した。その
後、この紙基材に図2に示される鋸歯形状部(L=1.
8mm,H=2.0mm,P=1.8mm,R=0.1
mm)を形成した。
トボール紙の両面に、下記の表3に示される樹脂を溶融
押し出し法により押し出して樹脂層を形成した。その
後、この紙基材に図2に示される鋸歯形状部(L=1.
8mm,H=2.0mm,P=1.8mm,R=0.1
mm)を形成した。
【0086】次に、紙基材の鋸歯形状部の鋸歯の上端面
および側面に上記の砥粒含有樹脂塗料をフィーダーバー
法により塗布し、その後、幅1.0mmのスリットを備
えたスリット治具を用いて余分な砥粒含有樹脂塗料を除
去した。次に、乾燥により余分な溶剤を除去した後、3
7℃、2日間のエージングにより樹脂を硬化させて切断
具(実施例1〜10、比較実施例1〜3)を得た。
および側面に上記の砥粒含有樹脂塗料をフィーダーバー
法により塗布し、その後、幅1.0mmのスリットを備
えたスリット治具を用いて余分な砥粒含有樹脂塗料を除
去した。次に、乾燥により余分な溶剤を除去した後、3
7℃、2日間のエージングにより樹脂を硬化させて切断
具(実施例1〜10、比較実施例1〜3)を得た。
【0087】上記の切断具の鋸歯形状部を水に5分間浸
漬した後、この切断具を有する紙基材を用いて図28に
示されるような収納体を作成し、厚み12μmの塩化ビ
ニリデンフィルムを切断して切断具の耐水性を評価し、
結果を下記の表3に示した。
漬した後、この切断具を有する紙基材を用いて図28に
示されるような収納体を作成し、厚み12μmの塩化ビ
ニリデンフィルムを切断して切断具の耐水性を評価し、
結果を下記の表3に示した。
【0088】
【表3】
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば切
断具は紙基材に形成された鋸歯形状部あるいは紙基材の
一端辺の少なくとも上端面に砥粒が樹脂により固着され
ているため、切断具の鋸歯形状部がラップフィルムに接
触した際に、鋸歯形状部に固着されている砥粒がラップ
フィルムを破断するので、切断具の鋸歯がラップフィル
ムに容易に突き刺さり、金属製の切断具と同等の切断
性、耐久・耐水性を有する。また、鋸歯形状部に突出部
を設けることによりラップフィルムの突き刺し性がより
向上する。このような切断具を別体として装着した、あ
るいは一体的に備えた本発明の収納体は、優れたラップ
フィルム切断性が付与され、かつ、切断具の基材が紙基
材であるため、良好な廃棄性も付与されるとともに、本
発明の製造方法では、上記の切断具は必要箇所にのみ容
易かつ確実に砥粒を固着させることができるため、ラッ
プフィルムの切断箇所以外の部位への傷つけ、収納体へ
の傷つけが防止され、さらに生産性が良好である。
断具は紙基材に形成された鋸歯形状部あるいは紙基材の
一端辺の少なくとも上端面に砥粒が樹脂により固着され
ているため、切断具の鋸歯形状部がラップフィルムに接
触した際に、鋸歯形状部に固着されている砥粒がラップ
フィルムを破断するので、切断具の鋸歯がラップフィル
ムに容易に突き刺さり、金属製の切断具と同等の切断
性、耐久・耐水性を有する。また、鋸歯形状部に突出部
を設けることによりラップフィルムの突き刺し性がより
向上する。このような切断具を別体として装着した、あ
るいは一体的に備えた本発明の収納体は、優れたラップ
フィルム切断性が付与され、かつ、切断具の基材が紙基
材であるため、良好な廃棄性も付与されるとともに、本
発明の製造方法では、上記の切断具は必要箇所にのみ容
易かつ確実に砥粒を固着させることができるため、ラッ
プフィルムの切断箇所以外の部位への傷つけ、収納体へ
の傷つけが防止され、さらに生産性が良好である。
【図1】本発明の切断具の一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】図1に示される切断具の部分正面図である。
【図3】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面図
である。
である。
【図4】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面図
である。
である。
【図5】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面図
である。
である。
【図6】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面図
である。
である。
【図7】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面図
である。
である。
【図8】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面図
である。
である。
【図9】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面図
である。
である。
【図10】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面
図である。
図である。
【図11】本発明の切断具の鋸歯の頂点がなす稜線の形
状を示す図である。
状を示す図である。
【図12】本発明の切断具の鋸歯の頂点がなす稜線の形
状を示す図である。
状を示す図である。
【図13】本発明の切断具の鋸歯の高さが異なる実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図14】本発明の切断具の鋸歯の高さが異なる実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図15】本発明の切断具の鋸歯形状部を構成する鋸歯
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図16】本発明の切断具の鋸歯形状部を構成する鋸歯
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図17】本発明の切断具の鋸歯形状部を構成する鋸歯
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図18】本発明の切断具の鋸歯形状部を構成する鋸歯
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図19】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面
図である。
図である。
【図20】本発明の切断具の他の実施例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図21】図20に示される切断具の部分正面図であ
る。
る。
【図22】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面
図である。
図である。
【図23】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面
図である。
図である。
【図24】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面
図である。
図である。
【図25】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面
図である。
図である。
【図26】本発明の切断具の他の実施例を示す部分正面
図である。
図である。
【図27】本発明の切断具の製造方法の一実施例を説明
するための図である。
するための図である。
【図28】本発明のラップフィルム用収納体の一実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図29】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図30】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図31】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図32】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図33】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図34】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図35】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図36】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図37】本発明のラップフィルム用収納体の他の実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
1,111,161…切断具 2,112,162,172…紙基材 3,113,173…鋸歯形状部 4,114…鋸歯 5,115…樹脂 6,116…砥粒 117,167…突出部 175…樹脂塗料 182…スリット 201…ラップフィルム用収納体 S…稜線
Claims (54)
- 【請求項1】 紙基材と、該紙基材に形成された鋸歯形
状部と、該鋸歯形状部の少なくとも上端面に樹脂により
固着された砥粒を有することを特徴とする切断具。 - 【請求項2】 前記樹脂は、ガラス転移温度が50℃以
上であるポリエステル系樹脂およびアクリル系樹脂の少
なくとも1種からなることを特徴とする請求項1に記載
の切断具。 - 【請求項3】 前記砥粒は、アルミナおよび炭化ケイ素
の少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載の切断具。 - 【請求項4】 前記砥粒は、平均粒径が2〜500μm
であり、樹脂1重量部に対して0.8〜100重量部の
割合で存在することを特徴とする請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項5】 前記紙基材は、厚みが0.1〜2.0m
mであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
れかに記載の切断具。 - 【請求項6】 前記鋸歯形状部は、底辺0.1〜5.0
mm、高さ0.1〜5.0mmの三角形状の鋸歯が0.
1〜10.0mmのピッチで複数配設されたものであ
り、かつ、該三角形状の鋸歯の頂点の曲率半径は0.1
mm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項5
のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項7】 前記鋸歯形状部は、上底0.3〜4.0
mm、下底0.5〜5.0mm、高さ0.5〜5.0m
mの台形状の鋸歯が0.5〜10.0mmのピッチで複
数配設されたものであり、かつ、該台形状の鋸歯の各頂
点の曲率半径は0.1mm以上であることを特徴とする
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項8】 前記鋸歯形状部は、5角形以上の多角形
状の鋸歯が複数配設されたものであり、かつ、該多角形
状の鋸歯の各頂点の曲率半径は0.1mm以上であるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
の切断具。 - 【請求項9】 前記鋸歯形状部は、半径0.2〜6.0
mm、中心角30〜180°、弧の高さ0.3〜5.0
mmの弓形状の鋸歯が複数連続して配設されたものであ
ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
記載の切断具。 - 【請求項10】 前記鋸歯形状部は、三角形状の鋸歯、
台形状の鋸歯、多角形状の鋸歯および扇形状の鋸歯の内
2以上の形状の鋸歯を組み合わせて配設したものである
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
載の切断具。 - 【請求項11】 切断具を構成する前記鋸歯の頂点がな
す稜線と該稜線の両端点を結んで形成される形状が、直
線、三角形、台形、多角形、扇形のいずれかであること
を特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載
の切断具。 - 【請求項12】 切断具を構成する前記鋸歯の高さが2
種以上であり、最大の高さを有する前記鋸歯が30mm
以上のピッチをなすように配設され、該ピッチ間に高さ
の低い鋸歯が配設されていることを特徴とする請求項1
乃至請求項11のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項13】 切断具を構成する前記鋸歯の高さが2
種以上であり、最大の高さを有する前記鋸歯が30mm
以上のピッチをなすように配設され、該ピッチ間に高さ
の低い鋸歯が配設されていない箇所があることを特徴と
する請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の切断
具。 - 【請求項14】 切断具を構成する前記鋸歯の高さが2
種以上であり、最大の高さを有する前記鋸歯が複数連続
して配設され、該鋸歯間に高さの低い鋸歯が配設されて
いることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれ
かに記載の切断具。 - 【請求項15】 切断具を構成する前記鋸歯の高さが2
種以上であり、最大の高さを有する前記鋸歯が複数連続
して配設され、該鋸歯間に高さの低い鋸歯が配設されて
いない箇所があることを特徴とする請求項1乃至請求項
11のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項16】 切断具を構成する前記鋸歯の頂点がな
す稜線が、前記鋸歯の底辺部を結ぶ基線と平行であり、
かつ、前記基材の軸方向に対して1〜15°の範囲で傾
斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項10の
いずれかに記載の切断具。 - 【請求項17】 前記稜線が鋸歯形状部の中央で突出し
ていることを特徴とする請求項16に記載の切断具。 - 【請求項18】 切断具を構成する前記鋸歯の頂点がな
す稜線が、前記鋸歯の底辺部を結ぶ基線に対して1〜1
5°の範囲で傾斜していることを特徴とする請求項1乃
至請求項10のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項19】 前記稜線と前記基線との間隔が鋸歯形
状部の中央で最大であることを特徴とする請求項18に
記載の切断具。 - 【請求項20】 前記稜線と前記基線との間隔が鋸歯形
状部の両端で最大であることを特徴とする請求項18に
記載の切断具。 - 【請求項21】 前記稜線と該稜線の両端点を結んで形
成される形状が、直線、三角形、台形、多角形、扇形の
いずれかであることを特徴とする請求項16乃至請求項
20のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項22】 前記鋸歯形状部は、その略中央に少な
くとも1つの突出部を有し、該突出部は頂点曲率半径が
0.1mm以上、頂点角度が30°〜200°である形
状をなし、かつ、その頂点が前記鋸歯の頂点がなす稜線
より突出していることを特徴とする請求項1乃至請求項
19のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項23】 前記突出部の頂点は、前記稜線よりも
0.5mm以上突出していることを特徴とする請求項2
2に記載の切断具。 - 【請求項24】 前記突出部の少なくとも上端面に樹脂
により固着された砥粒を有することを特徴とする請求項
22または請求項23に記載の切断具。 - 【請求項25】 前記稜線と該稜線の両端点を結んで形
成される形状が、直線、三角形、台形、多角形、扇形の
いずれかであることを特徴とする請求項22乃至請求項
24のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項26】 前記紙基材は、未晒し紙、コートボー
ル紙、バルガナイズド紙、グラシン紙、無機繊維紙およ
びクラフト紙のいずれかであることを特徴とする請求項
1乃至請求項25に記載の切断具。 - 【請求項27】 前記紙基材は、未晒し紙、コートボー
ル紙、バルガナイズド紙、グラシン紙、無機繊維紙およ
びクラフト紙のいずれかに硬化処理を施したものである
ことを特徴とする請求項1乃至請求項25に記載の切断
具。 - 【請求項28】 前記紙基材の少なくとも鋸歯形状部に
耐水性インキが塗布されていることを特徴とする請求項
1乃至請求項27に記載の切断具。 - 【請求項29】 前記紙基材は、ポリエチレン系樹脂、
エチレンビニルアセテート共重合体樹脂、アイオノマ
ー、ポリプロピレンあるいはこれらの変性物であるポリ
オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリスチレン系樹脂からなる樹脂群から選
ばれた少なくとも1種の樹脂を溶融押し出しすることに
より形成した樹脂層を少なくとも一方の面に有すること
を特徴とする請求項1乃至請求項27に記載の切断具。 - 【請求項30】 前記樹脂層の厚みは1〜300μmで
あることを特徴とする請求項29に記載の切断具。 - 【請求項31】 紙基材と、該紙基材の一方の端辺の少
なくもと上端面に樹脂により固着された砥粒を有し、前
記端辺の略中央に少なくとも1つの突出部を有し、該突
出部は頂点曲率半径が0.1mm以上、頂点角度が30
°〜200°である形状をなすことを特徴とする切断
具。 - 【請求項32】 前記樹脂は、ガラス転移温度が50℃
以上であるポリエステル系樹脂およびアクリル系樹脂の
少なくとも1種からなることを特徴とする請求項31に
記載の切断具。 - 【請求項33】 前記砥粒は、アルミナおよび炭化ケイ
素の少なくとも1種からなることを特徴とする請求項3
1または請求項32に記載の切断具。 - 【請求項34】 前記砥粒は、平均粒径が2〜500μ
mであり、樹脂1重量部に対して0.8〜100重量部
の割合で存在することを特徴とする請求項31乃至請求
項33のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項35】 前記紙基材は、厚みが0.1〜2.0
mmであることを特徴とする請求項31乃至請求項34
のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項36】 前記端辺と該端辺の両端点を結んで形
成される形状が、直線、三角形、台形、多角形、扇形の
いずれかであることを特徴とする請求項31乃至請求項
35のいずれかに記載の切断具。 - 【請求項37】 前記紙基材は、未晒し紙、コートボー
ル紙、バルガナイズド紙、グラシン紙、無機繊維紙およ
びクラフト紙のいずれかであることを特徴とする請求項
31乃至請求項36に記載の切断具。 - 【請求項38】 前記紙基材は、未晒し紙、コートボー
ル紙、バルガナイズド紙、グラシン紙、無機繊維紙およ
びクラフト紙のいずれかに硬化処理を施したものである
ことを特徴とする請求項31乃至請求項37に記載の切
断具。 - 【請求項39】 前記紙基材の少なくとも鋸歯形状部に
耐水性インキが塗布されていることを特徴とする請求項
31乃至請求項38に記載の切断具。 - 【請求項40】 前記紙基材は、ポリエチレン系樹脂、
エチレンビニルアセテート共重合体樹脂、アイオノマ
ー、ポリプロピレンあるいはこれらの変性物であるポリ
オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリスチレン系樹脂からなる樹脂群から選
ばれた少なくとも1種の樹脂を溶融押し出しすることに
より形成した樹脂層を少なくもと一方の面に有すること
を特徴とする請求項31乃至請求項38に記載の切断
具。 - 【請求項41】 前記樹脂層の厚みは1〜300μmで
あることを特徴とする請求項40に記載の切断具。 - 【請求項42】 紙基体からなる箱体と、該箱体の側壁
または蓋部に請求項1乃至請求項41のいずれかに記載
の切断具を装着したことを特徴とするラップフィルム用
収納体。 - 【請求項43】 紙基体からなる箱体を有し、該箱体の
側壁または蓋部には、前記紙基体を紙基材として請求項
1乃至請求項41のいずれかに記載の切断具が一体的に
形成されていることを特徴とするラップフィルム用収納
体。 - 【請求項44】 前記切断具の鋸歯形状部の長さは、収
納されるラップフィルムの幅よりも大きいことを特徴と
する請求項42または請求項43に記載のラップフィル
ム用収納体。 - 【請求項45】 前記切断具は、前記箱体の蓋部のうち
収納されるラップフィルムのロール体の最大幅位置に相
当する箇所に備えられていることを特徴とする請求項4
2乃至請求項44のいずれかに記載のラップフィルム用
収納体。 - 【請求項46】 前記切断具は前記箱体の蓋部に備えら
れ、前記蓋部と対向する側壁および前記蓋部の少なくと
も一方に補強部材を有することを特徴とする請求項42
乃至請求項45のいずれかに記載のラップフィルム用収
納体。 - 【請求項47】 前記切断具は砥粒固着側と反対側にお
いて前記箱体の蓋部のうち箱体側壁と対向する位置に固
着され、前記切断具の砥粒固着側は回動自在であること
を特徴とする請求項42乃至請求項46のいずれかに記
載のラップフィルム用収納体。 - 【請求項48】 前記切断具は前記箱体の蓋部に備えら
れ、該蓋部が連設されている側壁と前記切断具とがなす
角度が70°〜85°であることを特徴とする請求項4
2乃至請求項47のいずれかに記載のラップフィルム用
収納体。 - 【請求項49】 紙基材に鋸歯形状部を形成し、砥粒を
含有する樹脂塗料を前記鋸歯形状部の少なくとも上端面
に塗布した後、前記基材上の余分な前記樹脂塗料を所定
幅のスリットを用いて除去することを特徴とする切断具
の製造方法。 - 【請求項50】 紙基材に鋸歯形状部を形成し、樹脂塗
料を前記鋸歯形状部の少なくとも上端面に塗布した後、
所定幅のスリットを用いて前記基材上の余分な前記樹脂
塗料を除去し、その後、前記樹脂塗料塗布面に砥粒を付
着させることを特徴とする切断具の製造方法。 - 【請求項51】 前記樹脂塗料塗布面への前記砥粒の付
着は、静電気塗装、吹き付け、自然落下および圧着のい
ずれかの方法によるものであることを特徴とする請求項
50に記載の切断具の製造方法。 - 【請求項52】 前記樹脂は、ガラス転移温度が50℃
以上であるポリエステル系樹脂およびアクリル系樹脂の
少なくとも1種からなることを特徴とする請求項49乃
至請求項51に記載の切断具の製造方法。 - 【請求項53】 前記砥粒は、アルミナおよび炭化ケイ
素の少なくとも1種からなることを特徴とする請求項4
9乃至請求項52に記載の切断具の製造方法。 - 【請求項54】 前記紙基材の少なくとも鋸歯形状部に
耐水性インキを塗布することを特徴とする請求項49乃
至請求項53に記載の切断具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18280994A JPH07309335A (ja) | 1994-03-18 | 1994-07-12 | 切断具とこの切断具を備えたラップフィルム用収納体および切断具の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP7285594 | 1994-03-18 | ||
JP6-72855 | 1994-03-18 | ||
JP18280994A JPH07309335A (ja) | 1994-03-18 | 1994-07-12 | 切断具とこの切断具を備えたラップフィルム用収納体および切断具の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07309335A true JPH07309335A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=26413993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18280994A Pending JPH07309335A (ja) | 1994-03-18 | 1994-07-12 | 切断具とこの切断具を備えたラップフィルム用収納体および切断具の製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07309335A (ja) |
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1994
- 1994-07-12 JP JP18280994A patent/JPH07309335A/ja active Pending
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