JP2013159396A - 食品用ラップフィルムの収納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性を改善し、かつ、食品用ラップフィルムの途中切れを防止し得る食品用ラップフィルムの収納箱を提供する。
【解決手段】細長直方体形状の箱本体1にロール状に巻回された食品用ラップフィルムRを引出し可能に収納し、箱本体1に開閉自在に設けられた蓋体3を有する食品用ラップフィルムの収納箱に於て、蓋体3の長手方向の両端部3A,3Aに、食品用ラップフィルムRの切断を開始させるための短寸帯板状切断刃2,2を配設し、かつ、蓋体3の長手方向の中間部3Bに、箱本体1の長手方向に沿った直線状切断誘導用ガイド部13を設けている。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品用ラップフィルムの収納箱に関する。
従来、ロール状に巻回された食品用ラップフィルムを引出し可能に収納すると共に、所望の長さに切断するための切断刃を取付けた食品用ラップフィルムの収納箱が用いられていた(特許文献1参照)。
特開2010−247873号公報
特許文献1記載の食品用ラップフィルムの収納箱には、図13に示すように、鋭利な刃先42を有するギザギザの歯41…を長手方向一側辺に多数本列設して成る切断刃40が用いられていた。しかし、従来の収納箱を使用する際、切断刃40のギザギザの歯41…に使用者の手や指が接触した場合、皮膚を傷付けたりケガをしたりする虞れがあり、危険であった。また、従来の切断刃40は、収納箱の長手方向全長にわたる長尺帯板状に形成されていた。このため、食品用ラップフィルムを使い終わった後の分別処理の時に、切断刃40を蓋から引き剥がすと、長尺の切断刃40が反発力をもって渦巻き状に反り返って、手や指に巻き付いたり顔や腕に接触したりして大変危険であった。
また、従来の食品用ラップフィルムの収納箱は、切断刃40のギザギザの歯41…に沿って食品用ラップフィルムR´を切断するため、図14に示すように、食品用ラップフィルムR´の切断端縁49に、山部44と谷部45が交互に形成されて比較的深い凹凸が生じていた。つまり、ギザギザの切断刃40によって切断された食品用ラップフィルムR´は、切断端縁49がジグザグになる。食品用ラップフィルムR´は、収納箱からの引出し方向に直交する向きに分子鎖が配向しており、言い換えると、切断刃40に沿った方向に避け易い分子配向性を有している。従来の切断刃40では、ジグザグの切断端縁49を形成しつつ食品用ラップフィルムR´を切断するため、分子鎖が切断されて、比較的大きな切断力を加えなければ食品用ラップフィルムR´を切断することができなかった(図12参照)。しかも、食品用ラップフィルムR´は、凹凸の谷部45を起点として長手(引き出し)方向に破れ易くなり、食品用ラップフィルムR´が途切れてしまう、いわゆる“途中切れ”の原因となっていた。食品用ラップフィルムR´が途中切れすると、収納箱の蓋を開いて食品用ラップフィルムR´を取り出す必要が生じ、切断刃40の刃先42によりケガをする危険性を増大させてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、安全性を改善し、切れ味を向上し、かつ、食品用ラップフィルムの途中切れを防止し得る食品用ラップフィルムの収納箱を提供することを目的とする。
本発明に係る食品用ラップフィルムの収納箱は、細長直方体形状の箱本体にロール状に巻回された食品用ラップフィルムを引出し可能に収納し、上記箱本体に開閉自在に設けられた蓋体を有する食品用ラップフィルムの収納箱に於て、上記蓋体の長手方向の両端部に、上記食品用ラップフィルムの切断を開始させるための短寸帯板状切断刃を配設し、かつ、上記蓋体の長手方向の中間部に、上記箱本体の長手方向に沿った直線状切断誘導用ガイド部を設けたものである。
また、上記切断刃は、長手方向に歯列部を有し、該歯列部は、先端縁部に2つの角部を有する四角歯を多数本櫛歯状に列設しているものである。
また、上記切断刃は、上記切断誘導用ガイド部に対して、上記歯列部が所定の傾斜角度をもって外端下傾状となるように配設され、該歯列部に於て、上記四角歯の2つの角部のうちの外側の角部が、上記傾斜角度に対応して、鋭角を成すように形成されているものである。
また、上記鋭角を成す外側の角部は、極微小アール状に形成され、その曲率半径が、0.02mm≦R≦0.06mmに設定されているものである。
また、上記切断誘導用ガイド部は、歯無しに形成されているものである。
本発明の食品用ラップフィルムの収納箱によれば、手・指のケガや皮膚が傷付くことを著しく減少でき、安全性の問題を含めたクレーム(苦情)のリスクを低減できる。切断刃が短寸帯板状であるため、分別処理の時に、蓋体から引き剥がしても反り返ることがなく、安全性を向上でき、かつ、安価に製造できる。食品用ラップフィルムの分子配向を利用して、ほぼ直線的な切断端縁を形成しつつ切断できるため、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムを小さな力で軽く切断できる。即ち、食品用ラップフィルムの切断端縁を外観上美しく形成することができ、しかも、食品用ラップフィルムが途切れて破れてしまう途中切れを防止できる。
本発明の第1実施形態を示した正面図である。 本発明の第1実施形態の要部拡大正面図である。 本発明の第1実施形態の角部を拡大して示した拡大正面図である。 本発明の使用状態を示した説明図である。 本発明の使用状態を示した説明図である。 本発明の使用状態を示した説明図である。 使用状態の要部拡大正面図である。 本発明の第2実施形態を示した正面図であり、(a)は全体の正面図であり、(b)は要部拡大正面図である。 本発明の第3実施形態を示した正面図である。 本発明の他の実施例を示した要部拡大正面図である。 本発明によって形成される食品用ラップフィルムの切断端縁の形状の説明図であり、(A)は両端部の切断端縁を示し、(B)は中間部の切断端縁を示している。 食品用ラップフィルムの切断に必要な切断力を示した比較参考用グラフ図であって、実線及び2点鎖線のグラフは本発明を示し、破線のグラフは従来の切断刃を示している。 従来の切断刃を示した要部拡大図である。 従来の切断刃によって形成された食品用ラップフィルムの切断端縁の拡大図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に示すように、本発明の食品用ラップフィルムの収納箱は、細長直方体形状の箱本体1にロール状に巻回された食品用ラップフィルムRを引出し可能に収納し、箱本体1に開閉自在に設けられた蓋体3を有する食品用ラップフィルムの収納箱に於て、蓋体3の長手方向の両端部3A,3Aに、食品用ラップフィルムRの切断を開始させるための短寸帯板状切断刃2,2を配設し、かつ、蓋体3の長手方向の中間部3Bに、箱本体1の長手方向に沿った直線状切断誘導用ガイド部13を設けている。
箱本体1は、例えば、紙製や樹脂製であって、食品用ラップフィルムRを円筒状の巻芯に巻き付けた状態で保持している。箱本体1は、収納する食品用ラップフィルムRの幅、巻回長さ及び巻芯の大きさ等により適宜設計変更が可能である。切断刃2,2は、カシメピンでカシメ足を作り、蓋体3の両端部3A,3Aにカシメられて取付けられている。蓋体3は、切断刃2,2の配設位置近傍に、押え位置表示マークZ,Zを有している。このように、全体の左右方向端部に押え位置表示マークZ,Zを配設することが望ましい(後述の図12参照)。なお、左右方向の中央部に、この押え位置表示マークZ,Zを設ける場合もあり得る。短寸帯板状の切断刃2,2は、その長さ寸法Lが、箱本体1の長手方向の全長寸法Lの5%〜20%に設定されている。より望ましくは、10%〜15%とする。
図1と図2に示すように、切断刃2,2は、長手方向に歯列部6を有し、歯列部6は、先端縁部4Aに2つの角部5,5を有する四角歯4を多数本櫛歯状に列設している。
四角歯4は、切断刃2の長手方向に沿って形成された先端縁部4Aと、側縁部4B,4Bとを、有し、切断刃2の長手方向に所定の長さ寸法Tを有している。四角歯4の先端縁部4A…は、切断刃2の長手方向に沿って仮想の一直線上に配設されている。この仮想の一直線を、刃先線Eとし、図中2点鎖線にて示す。図例では、刃先線Eは、蓋体3の両端部3A,3Aの先端縁に平行に配設されている。隣接する四角歯4,4は、所定幅寸法Wの間隔8をもって離間して並べられている。なお、本発明に於て、四角歯とは、正方形乃至平行四辺形状の歯型片を含み、四つ角が直角でない四角形も包含するものとする。
切断刃2は、金属の場合は、ブリキ等の薄い金属板を用いて作製される。また、金属板の場合、切断刃2の厚みは、0.15mm以上で、かつ、0.30mm以下に設定するのが好ましい。仮に、厚みが、0.15mmより小さいと、食品用ラップフィルムRを切断するための剛性を確保できず、また、0.30mmより大きいと、金型で切断刃2を形成する際、大きな切断力が必要になり金型の寿命が極端に短くなる可能性がある。また、材質としては、金属製に限らず、硬質プラスチックとしたり、あるいは、加硫紙やバルカナイズド・ファイバーを用いた紙、又は、公知の他の材料を用いても良い。さらに、非金属の材料を用いる場合は、曲げ剛性、耐久性を十分に有する材質とする。例えば、プラスチック等では、PPやPET等を用いることも良く、生分解性プラスチックを用いるも望ましい。また、プラスチックの場合、酸化チタン、塩化亜鉛、カーボンファイバー等を添加したりするも良い。紙の場合は、樹脂(アクリル樹脂等)の含浸とすることもできる。また、上述の2種以上の材質のものを積層した帯状板を用いてもよい。なお、プラスチックの場合には、切断刃2の厚みは、0.15mm〜0.30mmが好ましく、また、紙の場合には、0.2mm〜0.4mmが好ましい。
図1〜図3に示す第1実施形態では、切断刃2,2は、切断誘導用ガイド部13に対して、歯列部6が所定の傾斜角度θをもって外端下傾状となるように配設され、歯列部6に於て、四角歯4の2つの角部5,5のうちの外側の角部5Aが、傾斜角度θに対応して、鋭角φを成すように形成されている。
蓋体3は、両端部3A,3Aの先端縁が外端下傾状となるように形成されており、この両端部3A,3Aの先端縁に切断刃2,2が平行状に配設されることで、歯列部6が所定の傾斜角度θをもって傾斜している。つまり、切断刃2,2の歯列部6,6と切断誘導用ガイド部13は、全体として浅い凹状に形成されている。なお、傾斜角度θは、5°〜30°、好ましくは、10°〜20°に設定する。鋭角φと歯列部6の傾斜角度θの関係は、φ=90°−θで表わされる。
図3に示すように、鋭角φを成す外側の角部5Aは、極微小アール状に形成され、その曲率半径Rが、0.02mm≦R≦0.06mmに設定されている。
角部5の曲率半径Rが、0.02mm未満であると、加工が難しくなり、また、角部5の曲率半径Rが、0.06mmを越えると、食品用ラップフィルムRを突き破りにくくなり、切れ味が悪くなる。なお、より好ましくは、角部5の曲率半径Rを、0.025mm〜0.029mmに設定するのが望ましい。
次に、図8に示す本発明の第2実施形態について説明する。
図8(a)に於て、蓋体3の長手方向の中間部3Bに、切断誘導用ガイド部13を設け、蓋体3の両端部3A,3Aの切断刃2,2は、切断誘導用ガイド部13に対して、歯列部6が平行状に配設されている。図8(b)に示す歯列部6では、四角歯4の2つの角部5,5が、略直角状に形成されている。図8では、2つの角部5,5が、曲率半径Rを、0.02mm≦R≦0.06mmに設定しているのが望ましい。その他の構成は、上述の第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
次に、図9に示す本発明の第3実施形態について説明する。
図9の食品用ラップフィルムの収納箱は、蓋体3の長手方向の両端部3A,3Aに、食品用ラップフィルムRの切断を開始させるための短寸帯板状切断刃2,2を配設し、かつ、蓋体3の長手方向の中間部3Bに、箱本体1の長手方向に沿った直線状切断誘導用ガイド部13を設け、切断刃2,2は、切断誘導用ガイド部13に対して、歯列部6が所定の傾斜角度θをもって外端下傾状となるように配設されている点で、上述の第1実施形態と同様である。なお、図示省略するが、歯列部6に於て、四角歯4の2つの角部5,5のうちの外側の角部5Aが、傾斜角度θに対応して、鋭角φを成すように形成されている。
図9では、蓋体3の長手方向の中間部3Bに、切断誘導用ガイド部13に沿って帯板状案内補強部材7を配設している。案内補強部材7は、両端部に切断刃2,2が一体に連結されている。切断刃2,2の歯列部6,6と案内補強部材7は、全体として浅い凹状に形成されている。この構成により、切断誘導用ガイド部13の剛性が向上し、確実に食品用ラップフィルムを切断することができる。
なお、本発明の全ての実施形態に於て、隣接する四角歯4,4相互の間隔8の幅寸法Wを、0.2mm≦W≦0.5mmに設定するのが望ましい。間隔8の幅寸法Wが、0.2mmより小さいと、加工が難しくなると共に、角部5による食品用ラップフィルムRの突き破りが有効に行われにくくなる。また、間隔8の幅寸法Wが、0.5mmより大きいと、後述する食品用ラップフィルムRの切断端縁20に凹凸が生じ易くなる虞れがある。間隔8の幅寸法Wは、より好ましくは、0.22mm≦W≦0.30mmに設定するのが良い。
また、四角歯4の長さ寸法Tは、0.2mm以上で、かつ、0.7mm以下に設定するのが望ましい。仮に、四角歯4の長さ寸法Tが、0.2mmより小さいと、歯列部6に手や指が接触した際にケガの原因となったり皮膚を傷付けたりする虞れがあり、また、0.7mm以上であると、食品用ラップフィルムRが滑りを生じてしまい切れ味が劣化する。なお、図示省略するが、四角歯4の長さ寸法Tを大小変化させても、食品用ラップフィルムRの切断端縁20の直線性を損なうことはなく、言い換えると、食品用ラップフィルムRの切断端縁20の直線性は、間隔8の幅寸法Wに起因していると言える。つまり、四角歯4は、要旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能であって、間隔8を加工上可能な限り小さく設定して、引き裂き伝播し易く、切断端縁20がえぐれる深さをできるだけ小さくして直線性を保ち、途中切れを生じにくくするのが望ましい。
上述した本発明の食品用ラップフィルムの収納箱の使用方法(作用)について説明する。
図4に示すように、本発明の収納箱から引き出した食品用ラップフィルムRを切断しようとする際には、押え位置表示マークZに指を当てて片手Hで箱本体1を持ち、他方の片手Hに食品用ラップフィルムRを持って、箱本体1を保持したまま食品用ラップフィルムRを上方に引き上げて、食品用ラップフィルムRを切断刃2に押し付けて切断する。この際、図5に示すように、箱本体1を水平状又は角度αに傾けて持ち、切断刃2の刃先線Eが、水平線Lに対して、10°〜30°の角度βを成すように保持する。
図5と図7に示すように、切断刃2に食品用ラップフィルムRが押し付けられると、四角歯4の外側の角部5Aが、食品用ラップフィルムRを突き破って(小さな)貫通孔を形成する。切断刃2は、四角歯4の角部5A…による貫通孔をカット起点とし、そして、四角歯4の先端縁部4Aに沿って食品用ラップフィルムRを、ほぼ一直線(刃先線E)上で切断する。言い換えると、切断刃2は、食品用ラップフィルムRの分子配向を利用して、切断端縁20を直線的に形成しつつ切断するので、分子鎖を切る力をほとんど必要とすることなく、切断に必要な力が非常に小さく済む。しかも、切断後の食品用ラップフィルムRの切断端縁20は美しく、外観上好ましい。つまり、分子鎖を切る長さを出来るだけ少なくでき、切断に必要な力が従来品より小さくて済む。
四角歯4,4の間隔8に於ては、食品用ラップフィルムRの切断端縁20に僅かな凹部19(ギャップ)を生じつつ引き裂かれる(図11(A)参照)。この際、間隔8の幅寸法Wを、0.2mm≦W≦0.5mmに設定したものであれば、凹部19の落込み寸法ΔAを、0.1mm〜0.4mm程度に抑制して、食品用ラップフィルムRの切断端縁20が直線上から逸脱するのを防止し、切断端縁20は、外観上、ほぼ直線状に形成される。より好ましい実施形態として、間隔8の幅寸法Wを、0.22mm≦W≦0.30mmに設定したものであれば、凹部19の落込み寸法ΔAを、0.09mm〜0.12mm程度に抑制できる。
図6に示すように、切断刃2にて食品用ラップフィルムRにカット起点を形成した後、食品用ラップフィルムRを持つ方の手Hを、さらに上方に引き上げると、食品用ラップフィルムRは、蓋体3の中間部3Bの直線状切断誘導用ガイド部13に沿って引き裂かれる。この際、切断誘導用ガイド部13は、切断刃2にて形成した切れ目から切断を開始し、食品用ラップフィルムRの分子配向を利用して、箱本体1の長手方向に食品用ラップフィルムRの切断端縁20を(ほぼ直線的に)誘導しつつ引き裂いて、その切断に必要な力は非常に小さく済む。また、切断時の食品用ラップフィルムにノッチ(切り目)を生じることがなく、途中切れを防止できる。
図11に示すように、本発明の食品用ラップフィルムの収納箱によれば、食品用ラップフィルムRには、ほぼ直線的な切断端縁20が形成される。即ち、蓋体3の両端部3Aに於ては、図11(A)に示すように、切断刃2の四角歯4によるカット起点の形成の際、微小な凹部19が形成されるが、その落込み寸法ΔAは極めて小さく設定される。また、図11(B)に示すように、蓋体3の中間部3Bに於て、カット起点から切れ目を伝播させて、ほとんど力を加える必要もなく、食品用ラップフィルムRを一気に引き裂くことができる。この際、蓋体3の中間部3Bには、刃(歯)が無いので、凹凸のない直線的な切断端縁20が形成される。
図12は、本発明と従来の切断刃40(図13参照)によって食品用ラップフィルムRを切断する際に必要な切断力を示した比較参考用のグラフ図である。
図12に示す実線のグラフは、全体の左右方向端部に押え位置表示マークZ,Zを配設した場合の切断力を示し、2点鎖線のグラフは、全体の中央部に押え位置表示マークZを配設した場合の切断力を示している。なお、破線のグラフは、収納箱全体の中央部を押えて従来の切断刃40により食品用ラップフィルムを切断する際の切断力を示している。
本発明によれば、切断刃2によって切断開始時に小さな切断力をもってカット起点を形成した後、ほとんど力を加える必要がなく切り裂くことができ、非常に小さな切断力で食品用ラップフィルムRの切断が可能であることが判る。特に、実線のグラフを見れば明らかなように、押え位置表示マークZ,Zを全体の左右方向端部に配設した場合には、切断開始時に僅かな力(約20gf)を加えて切断を開始して、その後、ほとんど力を加えなくても切断を行える。
一方、従来の切断刃40では、切断端縁をジグザグに形成し(図14参照)、食品用ラップフィルムの分子鎖を切り離しながら切断を行なうため、切断開始時に非常に大きな力(本発明の切断刃による切断力の2倍以上)を必要とし、その後も、比較的大きな切断力を加え続けなければ食品用ラップフィルムRを切断することができなかったのである。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、図10に示すように、切断刃2,2は、歯列部6が傾斜角度θをもって配設されている場合に、四角歯4の2つの角部5,5が、略直角状に形成されていても良い。
また、図示省略するが、歯列部6は、2つの角部5,5を有する四角歯4、及び、四角歯4,4間に1つの頂角を有する三角歯を備え、四角歯4と三角歯とが交互になるように多数本を順次列設したものであって良い。
以上のように、本発明に係る食品用ラップフィルムの収納箱は、細長直方体形状の箱本体1にロール状に巻回された食品用ラップフィルムRを引出し可能に収納し、箱本体1に開閉自在に設けられた蓋体3を有する食品用ラップフィルムの収納箱に於て、蓋体3の長手方向の両端部3A,3Aに、食品用ラップフィルムRの切断を開始させるための短寸帯板状切断刃2,2を配設し、かつ、蓋体3の長手方向の中間部3Bに、箱本体1の長手方向に沿った直線状切断誘導用ガイド部13を設けたので、手・指のケガや皮膚が傷付くことを著しく減少でき、安全性の問題を含めたクレーム(苦情)のリスクを低減できる。切断刃2,2が短寸帯板状であるため、分別処理の時に、蓋体3から引き剥がしても反り返ることがなく、安全性を向上でき、かつ、安価に製造できる。食品用ラップフィルムRの分子配向を利用して、ほぼ直線的な切断端縁20を形成しつつ切断できるため、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムRを小さな力で軽く切断できる。即ち、食品用ラップフィルムRの切断端縁20を外観上美しく形成することができ、しかも、食品用ラップフィルムRが途切れて破れてしまう途中切れを防止できる。
また、切断刃2,2は、長手方向に歯列部6を有し、歯列部6は、先端縁部4Aに2つの角部5,5を有する四角歯4を多数本櫛歯状に列設しているので、切断刃2,2に手・指が接触しても、ケガや皮膚が傷付くことを防止でき、食品用ラップフィルムRの分子配向を利用して、小さな力で軽く切断できる。つまり、切れ味が向上する。食品用ラップフィルムRの切断端縁20を略直線的に美しく形成でき、途中切れを減少できる。
また、切断刃2,2は、切断誘導用ガイド部13に対して、歯列部6が所定の傾斜角度θをもって外端下傾状となるように配設され、歯列部6に於て、四角歯4の2つの角部5,5のうちの外側の角部5Aが、傾斜角度θに対応して、鋭角φを成すように形成されているので、食品用ラップフィルムRの切断を開始させるためのカット起点を、非常に小さな力で形成できる。つまり、切れ味が向上する。
また、鋭角φを成す外側の角部5Aは、極微小アール状に形成され、その曲率半径Rが、0.02mm≦R≦0.06mmに設定されているので、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムRを小さな力で軽く切断でき(切れ味が優れ)、かつ、角部5の加工が可能である。
また、切断誘導用ガイド部13は、歯無しに形成されているので、安全性を向上でき、かつ、安価に製造できる。また、食品用ラップフィルムRの切断端縁20を直線的に形成でき、切れ味が良好で、かつ、途中切れを防止し得る。
1 箱本体
2 切断刃
3 蓋体
3A 両端部
3B 中間部
4 四角歯
4A 先端縁部
5 角部
5A 外側の角部
6 歯列部
13 切断誘導用ガイド部
R 食品用ラップフィルム
θ 傾斜角度
φ 鋭角
曲率半径

Claims (5)

  1. 細長直方体形状の箱本体(1)にロール状に巻回された食品用ラップフィルム(R)を引出し可能に収納し、上記箱本体(1)に開閉自在に設けられた蓋体(3)を有する食品用ラップフィルムの収納箱に於て、
    上記蓋体(3)の長手方向の両端部(3A)(3A)に、上記食品用ラップフィルム(R)の切断を開始させるための短寸帯板状切断刃(2)(2)を配設し、かつ、上記蓋体(3)の長手方向の中間部(3B)に、上記箱本体(1)の長手方向に沿った直線状切断誘導用ガイド部(13)を設けたこと特徴とする食品用ラップフィルムの収納箱。
  2. 上記切断刃(2)(2)は、長手方向に歯列部(6)を有し、該歯列部(6)は、先端縁部(4A)に2つの角部(5)(5)を有する四角歯(4)を多数本櫛歯状に列設している請求項1記載の食品用ラップフィルムの収納箱。
  3. 上記切断刃(2)(2)は、上記切断誘導用ガイド部(13)に対して、上記歯列部(6)が所定の傾斜角度(θ)をもって外端下傾状となるように配設され、
    該歯列部(6)に於て、上記四角歯(4)の2つの角部(5)(5)のうちの外側の角部(5A)が、上記傾斜角度(θ)に対応して、鋭角(φ)を成すように形成されている請求項2記載の食品用ラップフィルムの収納箱。
  4. 上記鋭角(φ)を成す外側の角部(5A)は、極微小アール状に形成され、その曲率半径(R)が、0.02mm≦R≦0.06mmに設定されている請求項3記載の食品用ラップフィルムの収納箱。
  5. 上記切断誘導用ガイド部(13)は、歯無しに形成されている請求項1,2,3又は4記載の食品用ラップフィルムの収納箱。
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