JP6076797B2 - 食品用ラップフィルムの切断刃 - Google Patents

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Description

本発明は、食品用ラップフィルムの切断刃に関する。
従来、ロール状に巻かれた食品用ラップフィルムを必要量引き出して、蓋体に付設された切断刃によって切断するラップフィルム用収納箱が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載のラップフィルム用収納箱は、先端が尖った切断手段によって食品用ラップフィルムにカット起点を形成し、このカット起点から四角形の歯山に沿って食品用ラップフィルムを引き裂いて切断するように構成されている。
特開2008−74492号公報
しかし、図15に示すように、従来の切断刃によって食品用ラップフィルム40を切断する際、切断端縁45が歯山と歯山の間隔に入り込み、切断端縁45には複数の凹部41が形成される。さらに、凹部41の奥部では、亀裂が入り、ノッチ(切欠部)42が形成されていた。このノッチ(切欠部)42が生じると、食品用ラップフィルム40が引出し方向に破れる、いわゆる“縦裂けY”の原因となり易く、また、切断端縁45が直線性を失って美しくないという欠点があった。食品用ラップフィルム40に縦裂けYが生じると、収納箱から食品用ラップフィルム40を適切に引き出せなくなり、非常に不便であった。
また、縦裂けYによって引き出せなくなった食品用ラップフィルムを取り出す時や、食品用ラップフィルムを全て使い終わった後、切断刃を収納箱の蓋体から引き剥がす時に、先端の尖った切断手段が、使用者の手や指に接触してケガをしたり皮膚を傷つけたりする虞れがあり、危険であった。
そこで、本発明は、安全性に考慮しつつ切れ味が良好であって、かつ、縦裂けを防止し得る食品用ラップフィルムの切断刃を提供することを目的とする。
本発明に係る食品用ラップフィルムの切断刃は、箱型収納容器から必要量引き出された食品用ラップフィルムを切断するために上記箱型収納容器に付設され、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺に複数本の歯を列設し、該歯は先端部に2つの角部を有し、かつ、左右の側端縁部が円弧状に形成されているものである。
また、左右の上記円弧状側端縁部の曲率半径が0.35mm〜0.60mmに設定され、上記2つの角部に於て、上記先端部と上記側端縁部の成す角度が90°〜120°となるように形成されているものである。
また、上記歯の高さ寸法と上記側端縁部の曲率半径が、1.0≦R/H≦1.3の関係式を満たすように形成されているものである。
また、隣接する上記歯の間には、上記円弧状側端縁部を左右一対に備えた歯間凹部が形成され、該歯間凹部の幅寸法は、上記曲率半径に対し、2.0≦W/R≦3.0に設定されているものである。
また、複数本の上記歯は、上記長辺の左右両端部に設けられ、上記長辺の左右方向の中間部には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部を有しているものである。
また、箱型収納容器から必要量引き出された食品用ラップフィルムを切断するために上記箱型収納容器に付設され、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺の中央部を含む中間エリアには、先端部に2つの角部を有し、かつ、左右の側端縁部が円弧状に形成された複数本の歯を列設し、上記長辺の左右両端部に配設される端部エリアには、上記歯、及び、三角歯を、交互になるように順次列設しているものである。
また、上記中間エリアは、上記中央部を含む第1中間エリアと、該第1中間エリアと上記端部エリアの間に形成される第2中間エリアとに、区画形成され、上記第1中間エリアでは、上記歯の上記先端部の左右長さ寸法が、上記第2中間エリアでの上記歯の上記先端部の左右長さ寸法よりも大きく設定されているものである。
また、上記第1中間エリアの左右中間部には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部を有しているものである
発明の食品用ラップフィルムの切断刃によれば、食品用ラップフィルム切断後の切断端縁のノッチの発生を低減して、強度を向上でき、縦裂けを防止できる。手・指を傷付けることが少なく、安全性が高く、かつ、クレーム(苦情)のリスクを軽減できる。
本発明の第1の実施形態を示した正面図である。 食品用ラップフィルムの切断刃の拡大正面図である。 食品用ラップフィルムの切断刃の拡大正面図であり、(a)は要部拡大正面図であり、(b)はさらに拡大した正面図である。 本発明の第2の実施形態を示した拡大正面図である。 図4の要部拡大図である。 参考例を示した拡大正面図であり、(a)は要部拡大正面図であり、(b)はさらに拡大した正面図である。 本発明により形成される食品用ラップフィルムの切断端縁を示した要部拡大図である。 本発明の第の実施形態を示した正面図である。 図8の要部拡大正面図である。 端部エリアの拡大図である。 第2中間エリアの拡大図である。 第1中間エリアの拡大図である。 本発明の第の実施形態を示した正面図である。 図8の要部拡大正面図である。 従来の切断刃により形成される食品用ラップフィルムの切断端縁を示した要部拡大図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に示すように、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、全体が帯状板から成り、食品用ラップフィルム1がロール状に巻かれて収納された箱型収納容器10に付設されている。図示省略するが、使用時には、箱型収納容器10から必要量引き出された食品用ラップフィルム1を引っ張って、切断刃に押し付けることにより引き裂いて刃渡り(左右)方向に切断する。
箱型収納容器10は、細長直方体形であって、例えば、紙製や樹脂製である。箱型収納容器10は、食品用ラップフィルム1がロール状に巻回された状態で収納される箱本体2と、箱本体2に開閉自在に設けられる蓋体3と、から成り、切断刃は蓋体3の先端縁部に突出状に取付けられている。この切断刃は、例えば、金属の場合は、ブリキ等の薄い金属板をもって構成される。この金属板の厚みは、0.15mm〜0.30mmに設定するのが好ましい。なお、他の材質として、硬質のプラスチック製としたり、加硫紙やバルカナイズド・ファイバーを含有する紙製、又は、公知の他の材料で曲げ剛性、耐久性を十分に有する適当な材質のものを用いても良い。例えば、プラスチックとして、PPやPET等を用いるも好ましく、生分解性プラスチック、あるいは、酸化チタン、塩化亜鉛、カーボンファイバー等を添加したものを用いるも望ましい。また、紙としては、アクリル樹脂等の含浸とすることもできる。なお、プラスチック製とした場合には、切断刃の厚みは、0.15mm〜0.30mmに設定するのが好ましい。また、紙製とした場合には、切断刃の厚みは、0.2mm〜0.4mmに設定するのが好ましい。
図1〜図3では、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃の第1の実施形態を示している。
本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、左右方向の長辺20に複数本の歯4を列設している。歯4は、先端部4aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部4b,4bが円弧状に形成されている。
即ち、歯4の形状は、先端部4aが切断刃の左右方向(刃渡り方向)に沿って短寸ストレート(直線)状に形成され、左右の側端縁部4b,4bが基端部に向けて次第に拡幅していく、いわゆる末広がりの富士山形状である。食品用ラップフィルム1の切断の際、角部5,5によって食品用ラップフィルム1を突き破って貫通孔を形成し、この貫通孔を“カット起点”として、食品用ラップフィルム1を歯4の先端部4aに沿って切断し、次に、歯4の円弧状側端縁部4bに沿って切断するように構成されている。
図3に示すように、左右の円弧状側端縁部4b,4bの曲率半径Rは、0.35mm〜0.60mmに設定されている。曲率半径Rが0.35mmより小さいと、円弧状側端縁部4b,4bに沿って切断できなくなり、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生し易くなる虞れがある。曲率半径Rが0.60mmを越えると、円弧状側端縁部4b,4bに沿って切断できるが、溝の幅寸法が過大となり、安全性が劣る。
また、歯4の2つの角部5,5に於て、先端部4aと側端縁部4b,4bの成す角度αが、90°〜120°となるように形成されている。角度αが90°より小さいと、プレス打抜加工が困難となる。角度αが120°を越えると、切れ味が鈍くなる。より好ましくは、先端部4aと側端縁部4b,4bの成す角度αが90°〜105°となるのが良い。
なお、角部5,5は、曲率半径Rが0.02mm〜0.05mmの微小アール形状に形成され、食品用ラップフィルム1を容易に突き破るように形成されている。角部5の曲率半径Rが0.02mmより小さい場合には、加工が難しく、曲率半径Rが0.05mmを越えると、食品用ラップフィルム1を突き破りにくくなる。
本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、歯4の高さ寸法Hと側端縁部4b,4bの曲率半径Rが、1.0≦R/H≦1.3の関係式を満たすように形成されている。
図3では、R/H=1.0、即ち、R=Hとし、歯4の高さ寸法Hと側端縁部4b,4bの曲率半径Rを同一寸法としている。図例では、歯4の先端部4aと側端縁部4b,4bの成す角度αが90°(直角)となる。
隣接する歯4,4の間には、円弧状側端縁部4b,4bを左右一対に備えた歯間凹部8が形成され、歯間凹部8の幅寸法Wは、曲率半径Rに対し、2.0≦W/R≦3.0に設定されている。
図3に示すように、歯間凹部8の中間位置には、切断刃の左右方向に沿って(歯4の先端部4aと平行に)所定幅寸法Tにわたって平坦部14が形成されている。
歯間凹部8の幅寸法Wが曲率半径Rの2倍未満であると、歯間凹部8に平坦部14が形成されず、食品用ラップフィルム1を円弧状側端縁部4b,4bに沿って切断できず、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生し易くなる虞れがある。歯間凹部8の幅寸法Wが曲率半径Rの3倍を越えると、幅寸法Wが過大となり、安全性に劣る。より好ましくは、歯間凹部8の幅寸法Wは、曲率半径Rに対し、2.0≦W/R≦2.4となる。
図1と図2に示すように、複数本の歯4は、長辺20の左右両端部21,21に設けられ、長辺20の左右方向の中間部22には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部9を有している。
長辺20の左右の端部21では、歯4に食品用ラップフィルム1が押し付けられることにより、カット起点が形成され、歯4に沿って食品用ラップフィルム1の切断端縁が伝播して切断される。長辺20の中間部22では、端部21の歯4によって形成された食品用ラップフィルム1の切断端縁を、伝播誘導部9に沿って直線的に伝播させることで、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生しないように切断する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明すると、図4と図5に示す切断刃は、左右方向の長辺20に複数本の歯4を列設している。歯4は、先端部4aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部4b,4bが円弧状に形成されている。左右の円弧状側端縁部4b,4bの曲率半径Rは、0.35mm〜0.60mmに設定され、かつ、歯4の2つの角部5,5に於て、先端部4aと側端縁部4b,4bの成す角度αが、90°〜120°となるように形成されている。歯4の高さ寸法Hと側端縁部4b,4bの曲率半径Rが、1.0≦R/H≦1.3の関係式を満たすように形成されている。
図5では、R>Hとし、歯4の高さ寸法Hより側端縁部4b,4bの曲率半径Rが大きい寸法を有している。図5では、歯4の先端部4aと側端縁部4b,4bの成す角度αが90°(直角)より大きくなる。隣接する歯4,4の間には、円弧状側端縁部4b,4bを左右一対に備えた歯間凹部8が形成され、歯間凹部8の幅寸法Wは、曲率半径Rに対し、2.0≦W/R≦3.0に設定されている。
歯間凹部8の中間位置には、切断刃の左右方向に沿って(歯4の先端部4aと平行に)所定幅寸法Tにわたって平坦部14が形成されている。複数本の歯4は、長辺20の左右両端部21,21に設けられ、長辺20の左右方向の中間部22には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部9を有している。
次に、本発明と関連する参考例について説明する。
図6に示すように、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺に複数本の三角歯30を列設し、三角歯30の頂点32は、曲率半径rが0.02mm〜0.05mmの微小アール形状に形成され、かつ、三角歯30の左右の下り勾配部31,31に、円弧状弯曲部33,33を有している。
図6に示す切断刃は、食品用ラップフィルム1の切断の際、三角歯30の頂点32によって食品用ラップフィルム1を突き破って貫通孔を形成し、この貫通孔を“カット起点”として、三角歯30の下り勾配部31,31に沿って食品用ラップフィルム1の切断端縁を切断するように構成されている。
円弧状弯曲部33,33の曲率半径Rは、0.35mm〜0.60mmに設定されている。
曲率半径Rが0.35mmより小さいと、円弧状弯曲部33,33に沿って切断できなくなり、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生し易くなる虞れがある。曲率半径Rが0.60mmを越えると、円弧状弯曲部33,33に沿って切断できるが、溝の幅寸法が過大となり、安全性が劣る。
次に、上述した本発明の食品用ラップフィルムの切断刃の作用について説明する。
図7は、図2に示す(第1実施形態の)切断刃によって切断した食品用ラップフィルム1の切断端縁を示している。
本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、歯4の角部5によって食品用ラップフィルム1を突き破ってカット起点を形成し、食品用ラップフィルム1を歯4の先端部4aに沿って切断し、次に、歯4の側端縁部4bに沿って切断する。
食品用ラップフィルム1は、歯4の側端縁部4b,4b、及び、歯間凹部8の平坦部14(図3参照)に切断端縁を確実にガイドされるため、切断の合流箇所に該る谷部19に於ても、ノッチを生じることなく美しく切断端縁が形成される。
歯4にて食品用ラップフィルム1にカット起点を形成した後、食品用ラップフィルム1の切断端縁を中間部の伝播誘導部9に沿って直線状に伝播させる。この際、伝播誘導部9は、食品用ラップフィルム1の分子配向を利用して、左右方向に食品用ラップフィルム1の切断端縁を(ほぼ直線的に)誘導しつつ引き裂いて、その切断に必要な力は非常に小さく済む。
本発明の切断刃は、食品用ラップフィルム1の縦裂けに対する切断端縁の強度を大きく増加でき、図7の食品用ラップフィルム1の縦裂けに対する切断端縁の強度は、図15に示す食品用ラップフィルムに比較して、4倍以上を示すことが確認されている。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、伝播誘導部9を設けず、切断刃の長辺20の全域に複数本の歯4(三角歯30)を列設するも良い。
次に、図8〜図12に於て、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃の第の実施形態を示している。
図8〜図12では、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺20の中央部Cを含む中間エリアAには、先端部24aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部24b,24bが円弧状に形成された複数本の歯24を列設している。また、長辺20の左右両端部に配設される端部エリアB,Bには、(先端部24aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部24b,24bが円弧状に形成された)歯24、及び、三角歯23を、交互になるように順次列設している。
本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、中央部Cを中心として左右対称形に形成されている。食品用ラップフィルムの切断の際には、端部エリアBの歯24の角部5,5と三角歯23の頂点23aによって食品用ラップフィルムを突き破ってカット起点を形成して切断を開始し、次に、中間エリアAの複数本の歯24によって食品用ラップフィルムを切断する。即ち、端部エリアB,Bは、低いカット力でカット起点を形成するための“混合歯エリア”である。
図10〜図12に示すように、歯24の形状は、先端部24aが切断刃の左右方向(刃渡り方向)に沿って短寸ストレート(直線)状に形成され、左右の側端縁部24b,24bが基端部に向けて次第に拡幅していく、いわゆる末広がりの富士山形状である。
三角歯23は、頂点23aの曲率半径が0.02mm〜0.05mmの微小アール形状に形成され、かつ、左右の下り勾配部23b,23bに、円弧状弯曲部33,33を有している。
歯24に於て、左右の側端縁部24b,24bの曲率半径Rは、0.35mm〜0.60mmに設定されている。また、歯24の2つの角部5,5に於て、先端部24aと側端縁部24b,24bの成す角度αが、90°〜120°となるように形成されている。より好ましくは、先端部24aと側端縁部24b,24bの成す角度αが90°〜105°となる。なお、角部5,5は、曲率半径が0.02mm〜0.05mmの微小アール形状に形成され、食品用ラップフィルム1を容易に突き破るように形成されている。角部5の曲率半径が0.02mmより小さい場合には、加工が難しく、曲率半径が0.05mmを越えると、食品用ラップフィルム1を突き破りにくくなる。
以上の構成により、食品用ラップフィルム1の切断を行う際、(角部5から切断を開始する)切断端縁が歯24の側端縁部24bに沿って切断され、ノッチが形成されにくくなる。しかも、切れ味が良好となる。
三角歯23に於て、円弧状弯曲部33,33の曲率半径Rは、0.35mm〜0.60mmに設定されている。曲率半径Rが0.35mmより小さいと、円弧状弯曲部33,33に沿って切断できなくなり、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生し易くなる虞れがある。曲率半径Rが0.60mmを越えると、円弧状弯曲部33,33に沿って切断できるが、溝の幅寸法が過大となり、安全性が劣る。
また、歯24の高さ寸法Hと側端縁部24b,24bの曲率半径Rが、1.0≦R/H≦1.3の関係式を満たすように形成されている。図10〜図12では、R/H=1.0、即ち、R=Hとし、歯24の高さ寸法Hと側端縁部24b,24bの曲率半径Rを同一寸法としている。図例では、歯24の先端部24aと側端縁部24b,24bの成す角度αが90°(直角)となる。
なお、図10の端部エリアBに於て、三角歯23は、安全性を考慮して歯24の高さ寸法Hよりも(僅かに)低く形成されるのが望ましい。
図8と図9に示すように、中間エリアAは、中央部Cを含む第1中間エリアAと、第1中間エリアAと端部エリアB,Bの間に形成される第2中間エリアA,Aとに、区画形成されている。第1中間エリアAでは、歯24の先端部24aの左右長さ寸法Lが、第2中間エリアA,Aでの歯24の先端部4aの左右長さ寸法Lよりも大きく設定されている。
図10〜図12に於て、隣接する歯24,24の間、及び、隣接する歯24と三角歯23の間には、略半楕円形状の歯間凹部28が形成され、歯間凹部28の幅寸法Wは、曲率半径Rに対し、2.0≦W/R≦3.0に設定されている。歯間凹部28の左右中間位置には、所定幅寸法Tにわたって平坦部14が形成されている。
歯間凹部28の幅寸法Wが曲率半径Rの2倍未満であると、歯間凹部28に平坦部14が形成されず、食品用ラップフィルム1を円弧状側端縁部24b,24bに沿って切断できず、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生し易くなる虞れがある。歯間凹部28の幅寸法Wが曲率半径Rの3倍を越えると、幅寸法Wが過大となり、安全性に劣る。より好ましくは、歯間凹部28の幅寸法Wは、曲率半径Rに対し、2.0≦W/R≦2.4に設定される。
次に、本発明の第の実施形態について説明する。
図13と図14に示すように、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺20の中央部Cを含む中間エリアAには、先端部24aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部24b,24bが円弧状に形成された複数本の歯24を列設している。また、長辺20の左右両端部に配設される端部エリアB,Bには、(先端部24aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部24b,24bが円弧状に形成された)歯24、及び、三角歯23を、交互になるように順次列設している。さらに、中間エリアAは、中央部Cを含む第1中間エリアAと、第1中間エリアAと端部エリアB,Bの間に形成される第2中間エリアA,Aとに、区画形成されている。図13と図14では、第1中間エリアAでは、歯24の先端部24aの左右長さ寸法Lが、第2中間エリアA,Aでの歯24の先端部4aの左右長さ寸法Lよりも大きく設定され、さらに、第1中間エリアAの左右中間部29に、凹凸の無い直線状の伝播誘導部9を有している。その他の構成は、前記(第4の実施形態)と同様であるため説明を省略する。
以上のように、本発明に係る食品用ラップフィルムの切断刃は、箱型収納容器10から必要量引き出された食品用ラップフィルム1を切断するために箱型収納容器10に付設され、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺20に複数本の歯4を列設し、歯4は先端部4aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部4b,4bが円弧状に形成されているので、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生するのを低減して、切断端縁の強度を向上でき、縦裂けを防止できる。手・指を傷付けることが少なく、安全性が高く、かつ、クレーム(苦情)のリスクを軽減できる。
また、左右の円弧状側端縁部4b,4bの曲率半径Rが0.35mm〜0.60mmに設定され、2つの角部5,5に於て、先端部4aと側端縁部4b,4bの成す角度αが90°〜120°となるように形成されているので、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生するのを確実に抑制でき、かつ、切れ味が鋭く、食品用ラップフィルム1を小さな力で軽く切断できる。
また、歯4の高さ寸法Hと側端縁部4b,4bの曲率半径Rが、1.0≦R/H≦1.3の関係式を満たすように形成されているので、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生するのを確実に抑制でき、かつ、切れ味が鋭く、食品用ラップフィルム1を小さな力で軽く切断できる。
また、隣接する歯4,4の間には、円弧状側端縁部4b,4bを左右一対に備えた歯間凹部8が形成され、歯間凹部8の幅寸法Wは、曲率半径Rに対し、2.0≦W/R≦3.0に設定されているので、切れ味が鋭く、角部5による突き破りが有効に行われ、食品用ラップフィルム1に容易にカット起点を形成できる。また、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生しにくくなる。
また、複数本の歯4は、長辺20の左右両端部21,21に設けられ、長辺20の左右方向の中間部22には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部9を有しているので、食品用ラップフィルム1の分子配向を利用して、左右方向に食品用ラップフィルム1を直線的に誘導しつつ切断でき、その切断に必要な力は非常に小さく済み、ノッチが発生しないので縦裂けしない。
また、箱型収納容器10から必要量引き出された食品用ラップフィルム1を切断するために箱型収納容器10に付設され、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺20の中央部Cを含む中間エリアAには、先端部24aに2つの角部5,5を有し、かつ、左右の側端縁部24b,24bが円弧状に形成された複数本の歯24を列設し、長辺20の左右両端部に配設される端部エリアB,Bには、歯24、及び、三角歯23を、交互になるように順次列設しているので、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生するのを低減して、切断端縁の強度を向上でき、縦裂けを防止できる。また、ケガの低減と共に、端部エリアBでのカット起点(切断起点)形成の際、歯24と三角歯23とが交互になるように列設したので、食品用ラップフィルム1の滑りを防止し、切れ味を向上でき、切断刃の刃渡り(左右)方向にわたって切断をスムーズに行える。手・指を傷付けることが少なく、安全性が高く、かつ、クレーム(苦情)のリスクを軽減できる。
また、中間エリアAは、中央部Cを含む第1中間エリアAと、第1中間エリアAと端部エリアB,Bの間に形成される第2中間エリアA,Aとに、区画形成され、第1中間エリアAでは、歯24の先端部24aの左右長さ寸法Lが、第2中間エリアA,Aでの歯24の先端部4aの左右長さ寸法Lよりも大きく設定されているので、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生するのを低減して、切断端縁の強度を向上でき、縦裂けを防止できる。また、加工も容易である。
また、第1中間エリアAの左右中間部29には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部9を有しているので、左右方向に食品用ラップフィルム1を直線的に誘導しつつ切断でき、その切断に必要な力は非常に小さく済み、ノッチが発生しないので縦裂けしない。
また、箱型収納容器10から必要量引き出された食品用ラップフィルム1を切断するために箱型収納容器10に付設され、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、左右方向の長辺に複数本の三角歯30を列設し、三角歯30の頂点32は、曲率半径rが0.02mm〜0.05mmの微小アール形状に形成され、かつ、三角歯30の左右の下り勾配部31,31に、円弧状弯曲部33,33を有しているので、食品用ラップフィルム1の切断端縁にノッチが発生するのを低減して、切断端縁の強度を向上でき、縦裂けを防止できる。
1 食品用ラップフィルム
4 歯
4a 先端部
4b 側端縁部
5 角部
8 歯間凹部
9 伝播誘導部
10 箱型収納容器
20 長辺
21 左右両端部
22 中間部
23 三角歯
24 歯
24a 先端部
24b 側端縁部
29 左右中間部
30 三角歯
31 下り勾配部
32 頂点
33 円弧状弯曲部
R,r 曲率半径
α 角度
H 高さ寸法
W 幅寸法
A 中間エリア
第1中間エリア
第2中間エリア
B 端部エリア
C 中央部
,L 左右長さ寸法

Claims (8)

  1. 箱型収納容器(10)から必要量引き出された食品用ラップフィルム(1)を切断するために上記箱型収納容器(10)に付設され、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、
    左右方向の長辺(20)に複数本の歯(4)を列設し、該歯(4)は先端部(4a)に2つの角部(5)(5)を有し、かつ、左右の側端縁部(4b)(4b)が円弧状に形成されていることを特徴とする食品用ラップフィルムの切断刃。
  2. 左右の上記円弧状側端縁部(4b)(4b)の曲率半径(R)が0.35mm〜0.60mmに設定され、上記2つの角部(5)(5)に於て、上記先端部(4a)と上記側端縁部(4b)(4b)の成す角度(α)が90°〜120°となるように形成されている請求項1記載の食品用ラップフィルムの切断刃。
  3. 上記歯(4)の高さ寸法(H)と上記側端縁部(4b)(4b)の曲率半径(R)が、1.0≦R/H≦1.3の関係式を満たすように形成されている請求項2記載の食品用ラップフィルムの切断刃。
  4. 隣接する上記歯(4)(4)の間には、上記円弧状側端縁部(4b)(4b)を左右一対に備えた歯間凹部(8)が形成され、該歯間凹部(8)の幅寸法(W)は、上記曲率半径(R)に対し、2.0≦W/R≦3.0に設定されている請求項2又は3記載の食品用ラップフィルムの切断刃。
  5. 複数本の上記歯(4)は、上記長辺(20)の左右両端部(21)(21)に設けられ、上記長辺(20)の左右方向の中間部(22)には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部(9)を有している請求項1,2,3又は4記載の食品用ラップフィルムの切断刃。
  6. 箱型収納容器(10)から必要量引き出された食品用ラップフィルム(1)を切断するために上記箱型収納容器(10)に付設され、全体が帯状板から成る食品用ラップフィルムの切断刃に於て、
    左右方向の長辺(20)の中央部(C)を含む中間エリア(A)には、先端部(24a)に2つの角部(5)(5)を有し、かつ、左右の側端縁部(24b)(24b)が円弧状に形成された複数本の歯(24)を列設し、
    上記長辺(20)の左右両端部に配設される端部エリア(B)(B)には、上記歯(24)、及び、三角歯(23)を、交互になるように順次列設していることを特徴とする食品用ラップフィルムの切断刃。
  7. 上記中間エリア(A)は、上記中央部(C)を含む第1中間エリア(A)と、該第1中間エリア(A)と上記端部エリア(B)(B)の間に形成される第2中間エリア(A)(A)とに、区画形成され、
    上記第1中間エリア(A)では、上記歯(24)の上記先端部(24a)の左右長さ寸法(L)が、上記第2中間エリア(A)(A)での上記歯(24)の上記先端部(4a)の左右長さ寸法(L)よりも大きく設定されている請求項6記載の食品用ラップフィルムの切断刃。
  8. 上記第1中間エリア(A)の左右中間部(29)には、凹凸の無い直線状の伝播誘導部(9)を有している請求項7記載の食品用ラップフィルムの切断刃
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