JP6084839B2 - 巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 - Google Patents

巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱 Download PDF

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本発明は巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱に関し、特に巻回体から引き出された長尺物の損傷を抑制することができる巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱に関する。
食材や料理あるいは皿などの食器を料理ごと包む食品用ラップフィルムが広く用いられている。食品用ラップフィルムは、典型的には、ロール状に巻かれた長尺のプラスチックフィルム(巻回体)が、長い直方体の容器(収容箱)に収容されており、使用する際には、先端のフィルムをロールから必要量引き出し、容器の蓋に取り付けられている切断刃で切断する。引き出したフィルムの切断端部が容器内に巻き戻ってしまうことを防ぐために、容器の前面外側上部の蓋板で覆われる部分に、切断後のフィルムを係止する仮留め部が設けられたものがある。さらに、引き出したフィルムをその脇端から切断する際の切断性能の低下を防いで切断したフィルムの脇端部の形状が直線状に揃うように改善したラップフィルムの収納箱として、仮留め部を前板の上端縁から3〜6mm離れた位置から掩蓋片の先端の切断具の刃先に至る迄の位置に配置すると共に、その形状を箱体の長手全長に延びた帯体とし、該帯体の長手中央部と長手両端部との3ヶ所で該帯体幅のほぼ1/2〜3/4の幅と長手方向に相応の長さをもつ切欠き部を設け、その結果生じる2つの突起部がその頂き部を箱体の底板側に向けて形成されるように配置されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−33139号公報(段落0009、図1、2等)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたラップフィルムの収納箱は、帯体の長手中央部の切欠き部の長さが長手両端部の切欠き部の長さよりも長いため、仮留め部が形成されている前板から仮留めされているフィルムを引き剥がす際、フィルムの幅の中央を摘んで引き剥がそうとすると、密着力が強い2つの突起部に係止されているフィルムの部分に働く張力のうちの長手方向の分力が大きくなり、フィルムが裂けるおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑み、長尺物の損傷を抑制することができる巻回体収容箱及び巻回体入り収容箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1、図2及び図5(B)に示すように、長尺物91fが巻かれた巻回体91rを収容する本体部10であって、巻回体91rが収容されたときに長尺物91fを引き出し可能な開口が形成されると共に、開口が形成された面である開口面10hに交差する後板14と、後板14に対向して前記開口面と交差する平板状に形成された前板12と、開口面10hと後板14と前板12とに交差して本体部10の端面を構成する一対の脇板15と、を有する本体部10と;後板14の開口面10hと交わる端辺である後板端辺18に回動可能に連接された蓋部20であって、蓋部20を閉じたときに、開口面10hを覆う蓋板21と、蓋板21に対して連接された掩蓋片22であって前板12の開口面10hと交わる端辺である前板端辺19に沿って前板12の一部を覆う掩蓋片22と、を有する蓋部20とを備え;前板12は、蓋部20を閉じたときに掩蓋片22に覆われる領域である覆領域W(図2参照)の所定の位置に、長尺物91fを係止する係止手段50が実質的に前板端辺19に沿って形成され;覆領域Wは、前板端辺19に平行な方向である長手方向Dにおいて、蓋部20が閉じられた状態で掩蓋片22の長手方向Dにおける中央の部分を前板12に向けて押したときに掩蓋片22と前板12とが接する範囲を基準として所定の範囲にある中央領域Cと、中央領域Cよりも脇板15側の主要領域Mとに区分され;主要領域Mは、さらに、長手方向Dに三等分されて中央領域C側から脇板15側に向けて順に、第1領域M1、第2領域M2、及び第3領域M3と区分され;第1領域M1における係止手段50の外縁に囲まれた部分である第1係止領域Q1(図5(B)参照)の面積が、第2領域M2における係止手段50の外縁に囲まれた部分である第2係止領域Q2(図5(B)参照)の面積及び第3領域M3における係止手段50の外縁に囲まれた部分である第3係止領域Q3(図5(B)参照)の面積よりも大きく、かつ、前板端辺19に直交する方向である高さ方向に見たときに、第1係止領域Q1の高さ方向における係止手段50の最大距離HQ1(図5(B)参照)が、第1領域M1における前板端辺19と仮想境界線12bとの間の高さ方向の最大距離MH1(図5(B)参照)の1/2以上に形成されている。図2から明らかなように、仮想境界線12bは、正面視において、蓋部20を閉じたときに掩蓋片22の先端辺22tが前板12に投影される位置を示す。また、ここで、「係止手段の外縁」とは、部分的に係止手段が形成されていない隙間が存在していたとしても、当該隙間を補充することによって全体として係止手段の輪郭と見ることができる境界である。また、典型的には、本体部は直方体状に形成され、開口面は本体部に巻回体が収容されたときに巻回体の軸線と平行になる4つの長方形面のうちの1つの面に形成され、後板は開口面に直交する2つの長方形面のうちの一方を構成し、前板は後板に対向する長方形面を構成し、一対の脇板は4つの長方形面に直角で直方体状の端面を構成する。
このように構成すると、長尺物を長手方向(長尺物の幅方向)の中央部を摘んで巻回体から引き出すにあたって長尺物を係止手段から剥離する際に、長手方向の張力が大きくなる長尺物の長手方向の端部における係止力が比較的小さくなるため、長尺物の損傷が抑制される。
また、本発明の第2の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図3に示すように、上記本発明の第1の態様に係る巻回体収容箱において、第1領域M1(例えば図2参照)に形成された係止手段50は、長手方向Dに交差する方向に延びる係止手段50が形成されない隙間51gを、間欠的に複数空けて構成されている。
このように構成すると、より引き出し難さが抑制される。
また、本発明の第3の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る巻回体収容箱1において、前板12は、蓋部20が閉じられたときに巻回体91rから引き出された長尺物91fを掩蓋片22との間で挟むことができるフラップ12fを有する。典型的には、前板12はフラップ12fを覆領域W内に有し、フラップ12fは前板端辺19に沿って延びている。また、本発明の第4の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第3の態様に係る巻回体収容箱1において、フラップ12fは、一対の脇板15のうちの一方である第1の脇板15Aと中央領域Cとの間の主要領域Mに包含されて設けられた第1のフラップ12fAと、第1の脇板15Aに対向する第2の脇板15Bと中央領域Cとの間の主要領域Mに包含されて設けられた第2のフラップ12fBと、を含んで構成され;第1のフラップ12fAは、中央領域Cの近傍から、第1の脇板15Aに向かって長尺物91fの幅の実質的に端部まで一体に延びて形成され;第2のフラップ12fBは、中央領域Cの近傍から、第2の脇板15Bに向かって長尺物91fの幅の実質的に端部まで一体に延びて形成されている。
このように構成すると、引き出された長尺物の係止手段による係止をより効果的に行うことができる。
また、本発明の第5の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1つの態様に係る巻回体収容箱1において、掩蓋片22は、直線状の折曲辺21fを介して蓋板21に連接されると共に、折曲辺21fに対向する先端辺22tが、先端辺22tの中点から先端辺22tの端の側に移動するに連れて、折曲辺21fに直交する方向における折曲辺21fと先端辺22tとの距離が短くなるように構成されている。
このように構成すると、長手方向の中央部から両端に向けて長尺物を切断する際に、中央部付近の切断直後の長尺物が係止手段によって効果的に係止されるために長尺物へのシワの発生を抑制して切断しやすくなる。
また、本発明の第6の態様に係る巻回体収容箱は、例えば図2及び図5(B)に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る巻回体収容箱において、係止手段50は、主要領域Mでは、長手方向Dに見たときに実質的に長手方向D全体にわたって形成されると共に、高さ方向に見たときに、第3係止領域Q3の高さ方向の平均距離が第1係止領域Q1の高さ方向の最大距離の0.7倍未満に形成されている。ここで「高さ方向の平均距離」は、高さ方向の距離の平均値と同義である。
このように構成すると、より長尺物の損傷が抑制され、より切断しやすくなる。
また、本発明の第7の態様に係る巻回体入り収容箱は、例えば図1に示すように、薄膜状の長尺物91fが巻かれた巻回体91rと;上記本発明の第1の態様乃至第6の態様のいずれか1つの態様に係る巻回体収容箱1とを備える。
このように構成すると、長尺物を長手方向の中央部を摘んで巻回体から引き出すにあたって長尺物を係止手段から剥離する際に、長尺物の損傷を抑制することができる巻回体入り収容箱となる。
本発明によれば、長尺物を長手方向の中央部を摘んで巻回体から引き出すにあたって長尺物を係止手段から剥離する際に、長手方向の張力が大きくなる長尺物の長手方向の端部における係止力が比較的小さくなるため、長尺物の損傷が抑制される。
(A)は本発明の実施の形態に係るラップカートンを含むラップ入りカートンの斜視図、(B)は本発明の実施の形態に係るラップカートンの部分側面断面図である。 本発明の実施の形態に係るラップカートンの本体部の正面図である。 本発明の実施の形態に係るラップカートンの左フラップまわりの部分正面図である。 ラップフィルムをストッパーから剥がす際にラップフィルムに作用する張力を説明する図である。 本発明の実施の形態のバリエーションに係るラップカートンの左フラップまわりの部分正面図である。(A)はストッパーを示す図、(B)は係止領域を示す図である。 (A)及び(B)は本発明の実施の形態に係るラップカートンに形成されたストッパーの変形例を示す図、(C)は第1の比較例に係るパターンを示す図、(D)は第2の比較例に係るストッパーの形態を示す図である。 実施例及び比較例に係るラップカートンにおけるラップフィルムの引き出しやすさ及び切断しやすさの評価結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る、巻回体収容箱としてのラップカートン1、及びラップカートン1に巻回体としてのラップロール91rが収容された巻回体入り収容箱としてのラップ入りカートン100を説明する。図1(A)は、ラップ入りカートン100の斜視図、図1(B)はラップカートン1の部分側面断面図である。図1(A)は、開蓋状態を示している。ラップロール91rは、薄膜状の長尺物としてのラップフィルム91fが円筒状の巻芯に軸線91aまわりに巻かれてロール状に形成されたものである。以下の説明において、ラップロール91rとラップフィルム91fとの外観形状の区別をしない場合は、「ラップ91」と総称する。ラップフィルム91fは、本実施の形態では、ポリ塩化ビニリデンを原料として厚さが5〜20μmに形成されている。ラップカートン1は、ラップロール91rを収容する本体部10と、本体部10に連接された蓋部20とを備えている。
本体部10は、未使用のラップロール91rを収容できる大きさの直方体に対して、細長い面の1つが開口面10hとなっている箱である。本体部10の大きさは、収容した未使用のラップロール91rを軸線91a回りに回転させるのを妨げない隙間が形成される一方で、できるだけ小さく形成されており、本実施の形態では幅44mm、高さ44mm、長さ310mmの大きさに形成されている。本体部10は、開口面10hと協働して直方体の側面を構成する前板12、底板13、後板14と、直方体の端面を構成する2つの脇板15とを有している。底板13は、開口面10hに対向している。前板12及び後板14は、開口面10h及び底板13に直交している。脇板15は、典型的には正方形に形成されているが、縦横の長さが異なる矩形であってもよい。以下の説明においては、水平な面に底板13が載置された状態を基準として、底板13側を下、開口面10h側を上として説明する場合もある。
脇板15の上端の中央部分には、3mm程度上方に延びた小片が外側に折り返されて形成された突起15pが設けられている。突起15pは、2つあるそれぞれの脇板15の上端に設けられている。また、本体部10は、前板端辺19で前板12と連続する副板16(図1(B)参照)を有している。前板端辺19は、前板12と開口面10hとが交わる部分の前板12の端辺であり、本実施の形態では前板12と副板16との境界を兼ねている。副板16は、前板12と略同じ大きさであるが底板13とは接しておらず、前板12よりも本体部10の内側に設けられている。副板16は、底板13側の端辺が、長手方向に沿って前板12に接着されている。
蓋部20は、本体部10の開口面10hを塞ぐ部材である。蓋部20は、蓋板21と、掩蓋片22と、切断刃23と、側蓋片25とを有している。蓋板21は、開口面10hと略同じ大きさの矩形平板状部材であり、蓋板21を開口面10hに合わせることで本体部10を閉塞した直方体とすることができるようになっている。蓋板21が開口面10hと略同じ大きさとは、蓋板21が、掩蓋片22の厚さ及び側蓋片25の厚さの分大きく、蓋部20の開閉を妨げない隙間が形成される程度大きい場合を含むことを意味している。蓋板21は、長手方向の一辺が、本体部10の後板端辺18で連接している。換言すれば、本体部10と蓋板21とは、後板端辺18を介して連接している。後板端辺18は、後板14と開口面10hとが交わる部分の後板14の端辺である。蓋板21は、後板端辺18を回転軸線として、本体部10に対して回動することができるように構成されている。
掩蓋片22は、折曲辺21fを介して蓋板21と直交し、蓋部20を閉じたときに底板13に向かって延びるように設けられている。掩蓋片22は、ラップロール91rの軸線91aが延びる方向(以下「軸線方向D」という。)の両端における高さ(長方形の前板12の短辺方向の長さ)が、前板12の短辺方向の長さの約1/2で、軸線方向Dの中央部の高さが、前板12の短辺方向の長さの約3/4となっている。折曲辺21fに対向する先端辺22tは、軸線方向Dにおける中央からそれぞれの端部に移動するに連れて、軸線方向Dに直交する方向における折曲辺21fと先端辺22tとの距離が短くなるように形成されている。このような構成により、折曲辺21fに対向する先端辺22tがV字状に形成されることとなる。掩蓋片22は、蓋部20が閉じられたときに、前板12に沿って前板12の外側に重なり、前板12の上部を五角形状に覆うこととなる。掩蓋片22は、軸線方向Dの長さが前板12よりもわずかに長く構成されており、本体部10に収容されているラップ91の幅よりも長い。これにより、掩蓋片22は、本体部10の中から引き出されたラップフィルム91fを、その幅全体にわたって、前板12との間に挟むことができるように構成されている。掩蓋片22の先端辺22tには、ラップフィルム91fを切断するための切断刃23が取り付けられている。切断刃23は、刃先が先端辺22tから出るように、先端辺22tに沿ってV字状に設けられている。
側蓋片25は、蓋板21及び掩蓋片22の双方に直交して設けられている。側蓋片25は、蓋板21(掩蓋片22)の両端に合計2つ設けられている。側蓋片25は、基本形状が、長辺が蓋板21の短辺と同じ長さで、短辺が掩蓋片22の中央部における高さ(V字状の先端から折曲辺21fまでの最短距離)と略同じ長さの長方形に形成されている。側蓋片25は、掩蓋片22に連接された接合片22jに接着剤で固定されている。側蓋片25の内側には、接合片22jと蓋板21との間に、凹部25dが形成されている。凹部25dには、蓋部20を閉じたときに、脇板15の上端に設けられた突起15pが嵌ることとなる。上述のように構成された蓋部20は、閉じたときに、本体部10の開口10hに覆い被さり、掩蓋片22が前板12の上部を覆うようになっている。
本体部10及び蓋部20は、本実施の形態では、約0.45〜0.7mm厚のコートボール紙が加工されて形成されている。このため、ラップカートン1は、弾性を有している。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、本体部10と蓋部20とを機能の観点から区別しているが、本体部10及び蓋部20は、1枚の原紙を切り出して組み立てられて一体に形成されている。本体部10及び蓋部20の表面は、消費者の購買意欲を惹起するようなデザインが印刷されたうえで、撥水加工等の表面処理が施されている。また、ラップカートン1は、前板12の上部に、前板12の面が切り込まれることにより、副板16から離れて本体部10の外側に浮くフラップ12fが形成されている。つまり、前板12は、フラップ12fを含んで構成されている。
ここで、図2を図1と併せて参照して、フラップ12fの詳細を説明する。図2は、ラップカートン1の本体部10の正面図である。フラップ12fは、本実施の形態では、前板12の長手方向(軸線方向Dと同じ方向)中央に位置する中央領域Cを挟むように、前板端辺19に沿って中央領域Cよりも外側に設けられている。「中央領域C」は、以下のように定義することとする。蓋部20を閉じたときに掩蓋片22で覆われる前板12の部分を「覆領域W」ということとする。図2において、二点鎖線で示す仮想境界線12bと、前板端辺19と、両脇板15とで囲まれた部分が覆領域Wとなる。覆領域Wを、前板12の長手方向(軸線方向D)で3分割し、真ん中を中央領域C、その両側を「主要領域M」とする。換言すれば、中央領域Cを間に挟むように、2つの主要領域Mが形成されている。中央領域Cの幅(長手方向の距離)は、蓋部20を閉じた状態で掩蓋片22の図心(先端辺22tのV字の頂点付近の掩蓋片22の部分)を前板12に向けて押したときに、掩蓋片22が接する範囲の距離を基準として±20%の範囲内の任意の値である。例えば、蓋部20を閉じた状態で掩蓋片22の図心を前板12に向けて押したときに、掩蓋片22が前板12に接する範囲が40mmである場合、中央領域Cの幅は32mm〜48mmの間で任意に決定することができる。このとき、弾性を有するラップカートン1は、掩蓋片22を前板12に向けて押す力の大きさによって、掩蓋片22と前板12とが接する範囲が変化しうるが、中央領域Cを画定するに際しては、未使用のラップロール91rが本体部10に収容された状態で掩蓋片22の図心を前板12に向けて押したときに、前板12が本体部10内のラップロール91rに止められて後板14側に移動しなくなったときの、掩蓋片22と前板12とが接する範囲の長手方向の距離を中央領域Cの幅を画定する基準とする。本実施の形態では、中央領域Cの幅を40mmと画定し、前板12の幅(長手方向の距離)の概ね13%としているが、中央領域Cの幅は、20mm〜70mm、好ましくは30mm〜50mm、あるいは前板12の幅(長手方向の距離)の6%〜25%、好ましくは10%〜16%の範囲で決定してもよい。
中央領域Cを挟んで2つ設けられたフラップ12fについて、説明の便宜上、正面視(図2参照)において、中央領域Cの左側のフラップ12fを左フラップ12fAと、中央領域Cの右側のフラップ12fを右フラップ12fBということとする。左フラップ12fA及び右フラップ12fBは、それぞれ第1のフラップ及び第2のフラップに相当する。以下、左フラップ12fA及び右フラップ12fBに共通の構成について説明するときは、単に「フラップ12f」と総称する。また、左フラップ12fAに近い脇板15を左脇板15A(第1の脇板)と、右フラップ12fBに近い脇板15を右脇板15B(第2の脇板)ということもあり、脇板15はこれらの総称である。左フラップ12fAは、左側の主要領域Mに包含される大きさで形成されている。右フラップ12fBは、右側の主要領域Mに包含される大きさで形成されている。
左フラップ12fAは、前板12の面内に形成された切り線12cAと、前板端辺19とが輪郭となる。切り線12cAは、前板12の一部を切断する線である。切り線12cAは、中央領域Cよりも左脇板15A寄りで、中央領域Cに近接した前板端辺19上の点12cANから、前板12の面内を通り、左脇板15Aに近い前板端辺19上の点12cASに至るように、前板12の面内が切断されることで形成されている。点12cANは、引き出されたラップフィルム91fの切断時に、ラップフィルム91fの切り口が許容できない程度に乱れるようなラップフィルム91fの滑りが生じない程度、中央領域Cの近傍に位置している。点12cASは、引き出されたラップフィルム91fの左端よりもやや中央領域C寄りに位置しているが、ラップフィルム91fの左端と左脇板15Aとの間に位置していてもよい。左フラップ12fAの左端(点12cASの位置)がラップフィルム91fの左端よりもやや中央領域C寄りとは、ラップフィルム91fの切断時にラップフィルム91fがたるまずに切断可能な程度にラップフィルム91fを左フラップ12fAと掩蓋片22とで挟むことができる範囲で左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端に達していない状態である。この状態と、左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端と一致した状態と、左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端よりも外側にある状態とを総称して左フラップ12fAがラップフィルム91fの実質的に左端まで延びているということとする。左フラップ12fAの左端がラップフィルム91fの左端よりも中央領域C寄りに形成されていると、軸線方向Dにおける前板12の端部まわりの本体部10の強度の低下を抑制することができる。本実施の形態では、軸線方向Dにおいて、左フラップ12fAの左端が前板12の左端よりも15mm中央領域C寄りに形成されているが、10mmあるいは5mm中央領域C寄りに形成されていてもよい。左フラップ12fAの高さ方向の最大長さは、前板12の高さ方向の長さの約1/2に形成されている。左フラップ12fAの下側の辺は、本実施の形態では、軸線方向Dの中央領域C側から左脇板15A側に辿ったときに、一旦前板端辺19に少し近づいた後に再び前板端辺19から離れるような、滑らかな曲線に形成されている。換言すると、左フラップ12fAは、その中央部分が両端よりも上方に凹んでいる。左フラップ12fAは、蓋部20を閉じたときに掩蓋片22に覆われて外面に表れない大きさに形成されている。
左フラップ12fAの輪郭を構成する切り線12cAの両端12cAN、12cASが前板端辺19に到達していることで、左フラップ12fAの副板16からの浮きを良好に保つことができる。なお、左フラップ12fAがその外側の前板12の面から過度に浮き上がる場合には、切り線12cAの両端を前板端辺19に対してやや離すことによって浮き具合を調節することができる。切り線12cAの端部と前板端辺19との距離が長くなるほど左フラップ12fAの浮き量が小さくなり、例えば3mm離れているよりも5mm離れている方が浮き量は小さくなる。左フラップ12fAは、前板端辺19で副板16と連接していることにより、切り線12cAで切断されていても本体部10から脱落しないように構成されている。また、左フラップ12fAは、前板端辺19で副板16と連接していることにより、前板端辺19を回転軸線として回動することができるように構成されている。
左フラップ12fAの表面には、係止手段としてのストッパー50が、所定の位置で、実質的に前板端辺19に沿って形成されている。ストッパー50は、本実施の形態では、UVニスが塗布されることで形成されている。ストッパー50を形成するUVニスは、ラップフィルム91fに対して付着するが、紙や埃等は付着しない特性を有している。また、ストッパー50に付着したラップフィルム91fは、付着面に平行な方向(せん断方向)には強く付着するが、付着面に垂直な方向(付着面から引き離す方向)には比較的弱く付着する。つまり、ストッパー50は、ラップフィルム91fが本体部10から引き出される方向である引出方向Pに前板12に沿うように引かれたときにはラップフィルム91fを引出方向Pに移動させないようにラップフィルム91fに付着し、ラップフィルム91fが付着面から離れる方向にめくられるように引かれたときにはラップフィルム91fが剥がれるように構成されている。ストッパー50が「実質的に前板端辺19に沿って形成される」とは、ラップフィルム91fが引き出される際の通常の態様である、前板端辺19には接触し得るが前板12からは浮いている状態で引き出される際に、引き出されるラップフィルム91fに接触することがない範囲で前板端辺19の近くにストッパー50が形成されている状態である。
ストッパー50が形成される所定の位置については、視点を軸線方向Dと高さ方向(前板12の短辺方向)とに分けて説明する。本実施の形態では、軸線方向Dにおいては、ストッパー50が実質的に左フラップ12fAの軸線方向Dの長さ全体にわたって形成されている。ここで「実質的に左フラップ12fAの軸線方向Dの長さ全体にわたって形成されている」とは、厳密に連続して形成されていることを求める意図ではなく、ラップフィルム91fの切断時に、適切な切断を妨げるほどにラップフィルム91fが移動してしまうことを回避できる程度にラップフィルム91fを係止させることができる範囲で、断続的に形成されていない部分があったり、両端に形成されていない部分があることを許容することを意味している。
高さ方向におけるストッパー50が形成される所定の位置は、エリアによって異なっている。この相違の説明の便宜のために、各主要領域Mをそれぞれさらに軸線方向Dに三等分し、中央領域C側から各脇板15側に向かって順に第1領域M1、第2領域M2、第3領域M3と区画することとする。この、第1領域M1、第2領域M2、第3領域M3の区画は、前板12を左右に二等分する仮想直線12vを軸として線対称に形成されている。なお、覆領域Wや中央領域C及び主要領域M、並びに第1領域M1、第2領域M2、第3領域M3は、説明の便宜上仮想的に区分けしたものであり、それぞれの境界線が実際に前板12に現れているか否かは問わない。本実施の形態では、高さ方向においては、ストッパー50の最大距離が、第1領域M1において最も大きく、第2領域M2、第3領域M3の順で小さくなっている。
ストッパー50についてより詳細に説明すると、本実施の形態では、下側の輪郭の基本形状が、中央領域Cと第1領域M1との境界から、左脇板15A側に進むに連れ、ストッパー50の高さ方向の距離(以下、単に「高さ」という場合もある。)が、徐々に大きくなった後、第1領域M1の軸線方向Dの長さの2/3程度進んだ位置で最大となり、そこから反転して徐々に小さくなって、第1領域M1と第2領域M2との境界から第2領域M2の軸線方向Dの長さの1/3程度進んだ位置から左フラップ12fAの末端までは概ね等しい高さに形成されている。このストッパー50の形状を概観すると、中央領域C寄りでは下に凸の円弧状に、左脇板15A寄りでは細長い帯状になっている。
本実施の形態では、高さ方向におけるストッパー50の最大距離が、実質的に、高さ方向における第1領域M1の最大距離(第1領域M1と中央領域Cとの境界線の高さ)の概ね2/3に形成され、第3領域M3に形成された帯状のストッパー50の高さが、実質的に、高さ方向におけるストッパー50の最大距離の概ね0.5倍に形成されている。ストッパー50は、本実施の形態とは異なる大きさに形成される場合でも、高さ方向におけるストッパー50の最大距離は、実質的に、高さ方向における第1領域M1の最大距離の1/2以上、第3領域M3に形成された帯状のストッパー50の平均高さは、実質的に、高さ方向におけるストッパー50の最大距離の0.7倍未満、好ましくは0.6倍未満に形成されているとよい。ストッパー50が、高さ方向に「実質的に」形成されるとは、ラップフィルム91fの巻き戻り防止やカット性の向上といった、ストッパー50が目的とする機能を果たす限りにおいて、ストッパー50が形成されていない部分が間欠的に存在することを許容することを意味している。
さらに、本実施の形態では、ストッパー50の円弧状に形成された部分に、ストッパー50が形成されない隙間51gが形成されている。隙間51gは、高さ方向(ラップフィルム91fが引き出される方向)に延びた縦長のものが、軸線方向Dに間隔を空けて複数形成されている。隙間51gは、本実施の形態では、前板端辺19に沿って形成されたストッパー50を分断せず、前板端辺19側に3mm程度のストッパー50の帯を残すように形成されている。また、本実施の形態では、ストッパー50が、左フラップ12fAよりも外側の前板12の面にも形成されている。本実施の形態では、中央領域Cと左脇板15Aとの間の主要領域Mに形成されたストッパー50は、第1領域M1における面積が、第3領域M3における面積の2倍以上であり、第2領域M2における面積よりも大きくなっている。換言すると、ストッパー50は、中央領域C寄りで大きく、左脇板15A寄りで小さく形成されている。
図3を参照して、これまで説明した左フラップ12fA上に形成されたストッパー50の形状のまとめを示す。図3は、本実施の形態の左フラップ12fAまわりの部分正面図である。ストッパー50は、中央領域C側の円弧状部分50aと、左脇板15A側の帯状部分50bとから形成されている。ストッパー50全体は、前板端辺19との間に約2mmの間隔50Hが連続して形成されている。円弧状部分50aの高さが最大の部分の先端と切り線12cAとの間隔50Gは約4mmに形成されている。円弧状部分50aに形成された隙間51gの幅である隙間幅51Wは、各隙間51g共通で約3mmとなっている。隙間51gが複数形成されることにより櫛状に形成された部分の円弧状部分50aの幅である櫛幅50Wも、それぞれ約3mmとなっている。櫛状に形成された部分を前板端辺19側で接続する軸線方向Dに延びた基部の高さである基部高さ50aEは、約3mmで一様に形成されている。帯状部分50bの左脇板15A側の端部の高さである帯端高さ50bEは約3mm、円弧状部分50aとの境界の帯状部分50bの高さである帯央高さ50bCは約5mmとなっており、帯状部分50bの切り線12cA側の辺は直線状に形成されている。したがって、帯状部分50bの高さは、帯端から帯央に行くにつれて、わずかずつ大きくなるように形成されている。このため、前述した第3領域M3に形成された帯状のストッパー50の高さは、平均高さをいうものとする。
再び図2及び図1に戻って、フラップ12fの説明を続ける。右フラップ12fBは、仮想直線12vを軸として、左フラップ12fAと線対称に形成されている。右フラップ12fBの点12cBN及び点12cBSは、それぞれ左フラップ12fAの点12cAN及び点12cASに相当する。右フラップ12fBにも、ストッパー50が、仮想直線12vを軸として、左フラップ12fAに形成されたストッパー50と線対称に形成されている。また、ストッパー50は、中央領域Cにも、基部高さ50aEと同じ高さで前板端辺19に沿って形成されている。
引き続き図1及び図2を参照して、ラップ入りカートン100の作用を説明する。ラップカートン1の作用は、ラップ入りカートン100の作用の一環として説明する。未開封のラップ入りカートン100は、掩蓋片22の先端に、先端辺22t上のミシン目(不図示)を介して切取片(不図示)が接続されており、切取片(不図示)は前板12に複数の点で接着されている。ラップフィルム91fを初めて使用する際は、切取片(不図示)を、前板12から剥がしつつミシン目(不図示)で切断して掩蓋片22から分離する。このようにラップカートン1を開封することで、蓋部20が本体部10に対して後板端辺18まわりに回動可能な状態となる。
開封されたラップ入りカートン100は、本体部10の中にラップロール91rが入っている。ラップロール91rには、ラップフィルム91fの先端に引出シール(不図示)が貼り付けられており、引出シール(不図示)を摘んで引き出すことでラップフィルム91fの先端がラップロール91rから剥離し、容易にラップフィルム91fを引き出すことができる。ラップフィルム91fを使用する際は、ラップロール91rからラップフィルム91fを必要な長さ分引き出して切断刃23で切断する。このとき、ラップフィルム91fを必要な長さ分引き出した状態で蓋部20を閉じ、ラップフィルム91fを前板12と掩蓋片22とで挟み、掩蓋片22の図心を親指で押さえ、切断刃23の中央を引き出されたラップフィルム91fに食い込ませるようにラップ入りカートン100を軸線91aまわりにひねると、ラッピングする食器等にラップフィルム91fを付けた状態でも切断しやすく、好適である。
ラップフィルム91fを引き出して切断する際、通常は、ラップフィルム91fの先端の幅方向中央部を摘んで引き出し、そのまま持ち替えずに蓋部20を閉じて切断する。ラップフィルム91fの幅方向の中央部から両端部に向けて切断刃23に沿ってラップフィルム91fが切断されている途中、切断された直後の幅方向中央部寄りのラップフィルム91fは、ラップフィルム91fの先端を摘んでいる指との間の張力がなくなるため、未だ切断されていない端部の方に引かれる力が作用することとなる。このため、前板12と掩蓋片22とでラップフィルム91fを挟むのが不十分であると、切断された直後のラップフィルム91fが端部の方に寄ってしまい、シワが発生して、きれいに切断することができなくなるおそれがある。本実施の形態に係るラップカートン1によれば、ラップフィルム91fの幅方向の中央部に近い主要領域Mの第1領域M1に形成されているストッパー50の面積が比較的大きいので、切断直後の幅方向中央部寄りのラップフィルム91fを、横滑りがないように抑えることができる。また、主要領域Mにフラップ12fが形成されているため、フラップ12fがラップフィルム91fを掩蓋片22側に押す力が補助的に作用することとなり、切断直後のラップフィルム91fを横滑りしないように抑えることに寄与することとなる。なお、中央領域Cでは、蓋部20を閉じた状態で掩蓋片22を前板12に向けて押したときに、掩蓋片22と前板12とが接触するので、切断直後のラップフィルム91fを横滑りしないように抑えることができる。これらの作用は、軸線方向Dの長さが310mmに形成されている本実施の形態のラップカートン1のように、250mm以上の比較的長いラップカートンに特に有利となる。
切断された後にフラップ12fと掩蓋片22との間に挟まれているラップフィルム91fは、ストッパー50に付着しているため、ラップロール91rへの巻き戻りが防止される。また、次回ラップフィルム91fを使用する際に、蓋部20を開けると、フラップ12fが本体部10の外側に浮いているので、フラップ12fに形成されたストッパー50に付着しているラップフィルム91fの先端もフラップ12fの外側の前板12から浮くこととなり、摘みやすい。特に、ラップカートン1は、中央領域Cにフラップ12fが形成されていないので、中央領域Cとラップフィルム91fとの間に隙間が形成されるため、この隙間に指を入れることで容易にラップフィルム91fを摘むことができる。中央領域Cは、左フラップ12fAと右フラップ12fBとの間にあり、ラップフィルム91fの幅方向の中央部に対応する。
ここで図4を図1及び図2と併せて参照して、ストッパー50に付着しているラップフィルム91fを引き出す作用を説明する。左フラップ12fAと右フラップ12fBとの間で摘んだラップフィルム91fを引き出すにあたり、まず、ラップフィルム91fを、前板12から遠ざけるようにめくり、ストッパー50から剥がすことになる。このとき、前板端辺19に沿って軸線方向Dの概ね全体にわたってストッパー50に付着していたラップフィルム91fには、摘まれているラップフィルム91fの部分と、ストッパー50に付着しているラップフィルム91fの任意の部分とを結ぶ仮想線上に、張力Tが作用することとなる。張力Tは、引出方向Pの成分Tpと、軸線方向Dの成分Tdとに分解することができる。ストッパー50に付着しているラップフィルム91fにおいて、幅方向の中央に近い部分の張力Tほど引出方向成分Tpが大きくかつ軸線方向成分Tdが小さく、端に近い部分の張力Tほど引出方向成分Tpが小さくかつ軸線方向成分Tdが大きくなる。例えば、ラップフィルム91fの幅方向の端部に作用する張力T(E)の方が、それよりも中央寄りの部分に作用する張力T(F)よりも、軸線方向成分Tdが大きくなる。軸線方向成分Tdは、ラップフィルム91fにせん断力を生じさせるため、軸線方向成分Tdが大きくなりすぎると、ラップフィルム91fが破断するおそれがある。本実施の形態に係るラップカートン1によれば、ラップフィルム91fの幅方向の端部の第3領域M3に形成されているストッパー50の面積が比較的小さいので、端部における軸線方向成分Tdが大きくなるのを抑制することができ、ラップフィルム91fの損傷を抑制することができる。
以上で説明したように、本実施の形態に係るラップカートン1によれば、ストッパー50は、第1領域M1に形成された面積の、第3領域M3に形成された面積に対する比が2以上であると共に、第2領域M2に形成された面積が第1領域M1に形成された面積よりも小さく構成されている。このように、ストッパー50の形成される面積が、中央領域Cに近い第1領域M1で大きく、端部に近い第3領域M3で小さいので、ラップフィルム91fを幅方向中央部から両端部に向けて切断する際には切断直後のラップフィルム91fが横滑りしないように適切に抑えることができ、ラップフィルム91fを引き出す際にはせん断力の増大を抑制してラップフィルム91fの損傷を抑制することができる。
なお、以上で説明したラップカートン1のストッパー50は、円弧状部分50aに形成された隙間51gが、前板端辺19側で、軸線方向Dに延びた帯状の基部によって埋められているが、以下のように構成されていてもよい。
図5は、バリエーションに係るラップカートン1Aの左フラップ12fAまわりを示す部分正面図であり、(A)はストッパー50Aを示す図、(B)は係止領域Qを示す図である。バリエーションに係るラップカートン1Aは、ストッパー50Aが、以下の点で、ラップカートン1のストッパー50(図2及び図3参照)と異なっている。
まず、左フラップ12fAに形成されたストッパー50Aを説明すると、円弧状部分50d(ラップカートン1における円弧状部分50a(図3参照)に相当)において、隙間51gが、前板端辺19側に貫通している。換言すれば、円弧状部分50dに形成された高さ方向に延びる複数の隙間51gが、高さ方向の全体にわたって、軸線方向Dに間隔を空けて形成されている。上記以外の円弧状部分50dの構成は、ラップカートン1における円弧状部分50a(図3参照)と同じである。また、帯状部分50bの構成は、ラップカートン1(図1乃至図3参照)と同じである。次に、左フラップ12fAと左脇板15Aとの間の前板12の面に形成されたストッパー50Aを説明すると、ラップカートン1に形成されたストッパー50(図2参照)と比較して、高さ方向における距離は同じであるが、軸線方向Dの距離が長く、切り線12cAの際まで延びている。
中央領域Cと左脇板15Aとの間の主要領域Mに形成されたストッパー50Aの、第1領域M1、第2領域M2、第3領域M3における大きさは、係止領域Q(図5(B)参照)の面積で見ると、以下の関係にある。「係止領域Q」とは、ストッパー50A(係止手段)の外縁に囲まれた部分であり、「ストッパー50Aの外縁」とは、部分的にストッパー50Aが形成されていない隙間51gが存在していたとしても、その隙間51gを補充する(ストッパー50Aで埋める)ことによって全体としてストッパー50Aの輪郭と見ることができる境界である。換言すれば、係止領域とは、ストッパー50Aが存在していない部分(隙間51g)があったとしても、そのストッパー50Aが存在していない部分を含めたストッパー50Aの領域である。以下、第1領域M1における係止領域Qを第1係止領域Q1といい、第2領域M2における係止領域Qを第2係止領域Q2といい、第3領域M3における係止領域Qを第3係止領域Q3ということとする。バリエーションに係るラップカートン1Aでは、第1係止領域Q1の面積が、第2係止領域Q2の面積よりも大きく、かつ、第3係止領域Q3の面積よりも大きく形成されている。特に、図5に示す例では、第1係止領域Q1の面積が、第3係止領域Q3の面積の2倍以上となっている。
第1領域M1、第2領域M2、第3領域M3におけるストッパー50Aの高さは、ラップカートン1におけるストッパー50(図2参照)と同じである。また、ストッパー50Aは、ラップカートン1(図2参照)と同様に、仮想直線12v(図2参照)を軸として線対称に形成されている。上述のように構成されたストッパー50Aは、ストッパー50(図3参照)と比較して、ラップフィルム91fの切断時の滑りにくさ(切断しやすさ)をそのままに、ラップフィルム91fの引き出しやすさを向上させることができる。なお、ラップフィルム91fの切断のしやすさと引き出しやすさとのバランスを考慮して、第2係止領域Q2の面積を、第1係止領域Q1の面積の70%以下好ましくは1/2以下とし、第2係止領域Q2の最大高さHQ2を第1係止領域Q1の最大高さHQ1よりも低くし、第3係止領域Q3の面積を、第1係止領域Q1の面積の70%以下好ましくは1/2以下とし、第3係止領域Q3の最大高さHQ3を第1係止領域Q1の最大高HQ1さよりも低くするとよい。
以上の説明では、切断刃23が先端辺22tに沿ってV字状に形成されているとしたが、直線状に形成されていてもよい。切断刃が直線状に形成されている場合は、一般に、ラップフィルム91fの幅の一端から他端に向けてラップフィルム91fが切断されることとなる。この場合でも、ストッパー50の形成される面積が、中央領域Cに近い第1領域M1よりも、端部に近い第3領域M3で小さく形成されていることで、ラップフィルム91fを引き出す際のせん断力の増大を抑制してラップフィルム91fの損傷を抑制することができる。
以上の説明では、前板12に左フラップ12fA及び右フラップ12fBが形成されているとしたが、フラップ12fがまったく形成されておらず、あるいは一方のフラップ12fが形成されていなくてもよい。フラップ12fが形成されていなくても、ストッパー50が所定の位置に形成されていることで、ラップフィルム91fを引き出す際の損傷を抑制しつつ、切断する際の横滑りを抑制することができる。しかしながら、フラップ12fが形成されていると、蓋部20を閉じたときの前板12と掩蓋片22との距離が小さくなってラップフィルム91fがストッパー50に付着しやすくなるので、ラップフィルム91fの巻き戻り防止効果を向上させることができる。
以上の説明では、ストッパー50の円弧状部分50aに隙間51gが形成されることとしたが、隙間51gが形成されていなくてもよく、上述したのと異なる態様でストッパー50が形成されていてもよい。
図6(A)及び図6(B)は、本発明の実施の形態に係るラップカートンに形成されたストッパーの変形例を示す図、図6(C)は第1の比較例に係るパターンを示す図、図6(D)は第2の比較例に係るストッパーの形態を示す図である。図6(A)に示す第1の変形例に係るストッパー55は、輪郭はストッパー50(図3参照)と概ね同じであるが(したがって、第1領域M1、第2領域M2、第3領域M3における面積比率も概ね同じ)、図3に示すストッパー50の帯状部分50bに相当する部分に、軸線方向Dで分断するような隙間が形成されてストッパー55が島状に形成されている点が異なっている。図6(B)に示す第2の変形例に係るストッパー56は、輪郭及び第1乃至第3領域M1、M2、M3における面積比率がストッパー50(図3参照)と概ね同じであるが、隙間57gが軸線方向Dに延びるように形成されている点が異なっている。
図6(C)に示す第1の比較例は、ストッパーが形成されていない。この態様を、比較の便宜上、符号58を付し、パターン58ということとする。つまり、パターン58は、フラップ12fのいずれにもストッパーが形成されていない態様である。第1の比較例に係るパターン58では、ラップフィルム91fを両端へ切断する際に、切断直後のラップフィルム91fの横滑りを抑制するのが困難である。図6(D)に示す第2の比較例に係るストッパー59は、フラップ12fの略全面にわたって形成されており、第1領域M1の面積が、他の領域M2、M3の面積に対して所定の大きさになっていない。第2の比較例に係るストッパー59では、ラップフィルム91f先端の幅中央を摘んで引き出す際、ストッパー59に付着しているラップフィルム91fの端部に大きなせん断力が生じ、ラップフィルム91fが破損するおそれがある。
図3に示す実施の形態に係るストッパー50、及び図6(A)、(B)に示す第1及び第2の変形例に係るストッパー55、56、並びに図6(C)に示す第1の比較例に係るパターン58及び図6(D)に示す第2の比較例に係るストッパー59、が形成されたラップ入りカートン(各ストッパーの形態以外は図1に示すラップ入りカートン100に同じ)を、30名のモニターに使用してもらい、ラップフィルム91fを幅の中央から両端へ切断する際の切断しやすさと、ストッパーに付着しているラップフィルム91fを引き出す際の引き出しやすさを評価してもらった。
図7に、評価結果のグラフを示す。評価は、1:悪い、2:やや悪い、3:普通、4:ややよい、5:よい、の5段階で選択してもらい、図7のグラフの縦軸は、各モニターの評価の平均値であり、横軸がストッパー(パターン)の種類である。図7のグラフ中、斜線の棒グラフが切断しやすさを示しており、無印の棒グラフが引き出しやすさを示している。実施の形態に係るストッパー50、並びに第1及び第2の変形例に係るストッパー55、56は、切断しやすさ及び引き出しやすさ共に、3.0を上回っている。第1の比較例に係るパターン58は、引き出しやすさが極めて高いものの、切断しやすさが著しく低い。第2の比較例に係るストッパー59は、切断しやすさが極めて高いものの、引き出しやすさが著しく低い。このため、第1の比較例に係るパターン58及び第2の比較例に係るストッパー59の採用は難しい。
1 ラップカートン
10 本体部
10h 開口面
12 前板
12f フラップ
12fA 左フラップ
12fB 右フラップ
14 後板
15 脇板
15A 左脇板
15B 右脇板
18 後板端辺
19 前板端辺
20 蓋部
21 蓋板
21f 折曲辺
22 掩蓋片
22t 先端辺
50 係止手段
51g 隙間
91a 軸線
91f ラップフィルム
91r ラップロール
100 ラップ入りカートン
C 中央領域
D 長手方向
M 主要領域
M1 第1領域
M2 第2領域
M3 第3領域
P 引出方向
W 覆領域

Claims (7)

  1. 長尺物が巻かれた巻回体を収容する本体部であって、前記巻回体が収容されたときに前記長尺物を引き出し可能な開口が形成されると共に、前記開口が形成された面である開口面に交差する後板と、前記後板に対向して前記開口面と交差する平板状に形成された前板と、前記開口面と前記後板と前記前板とに交差して前記本体部の端面を構成する一対の脇板と、を有する本体部と;
    前記後板の前記開口面と交わる端辺である後板端辺に回動可能に連接された蓋部であって、前記蓋部を閉じたときに、前記開口面を覆う蓋板と、前記蓋板に対して連接された掩蓋片であって前記前板の前記開口面と交わる端辺である前板端辺に沿って前記前板の一部を覆う掩蓋片と、を有する蓋部とを備え;
    前記前板は、前記蓋部を閉じたときに前記掩蓋片に覆われる領域である覆領域の所定の位置に、前記長尺物を係止する係止手段が実質的に前記前板端辺に沿って形成され;
    前記覆領域は、前記前板端辺に平行な方向である長手方向において、前記蓋部が閉じられた状態で前記掩蓋片の前記長手方向における中央の部分を前記前板に向けて押したときに前記掩蓋片と前記前板とが接する範囲を基準として所定の範囲にある中央領域と、前記中央領域よりも前記脇板側の主要領域とに区分され;
    前記主要領域は、さらに、前記長手方向に三等分されて前記中央領域側から前記脇板側に向けて順に、第1領域、第2領域、及び第3領域と区分され;
    前記第1領域における前記係止手段の外縁に囲まれた部分である第1係止領域の面積が、前記第2領域における前記係止手段の外縁に囲まれた部分である第2係止領域の面積及び前記第3領域における前記係止手段の外縁に囲まれた部分である第3係止領域の面積よりも大きく、かつ、前記前板端辺に直交する方向である高さ方向に見たときに、前記第1係止領域の高さ方向における前記係止手段の最大距離が、前記第1領域における前記前板端辺と仮想境界線との間の高さ方向の最大距離の1/2以上に形成された;
    巻回体収容箱。
  2. 前記第1領域に形成された前記係止手段は、前記長手方向に交差する方向に延びる前記係止手段が形成されない隙間を、間欠的に複数空けて構成された;
    請求項1に記載の巻回体収容箱。
  3. 前記前板は、前記蓋部が閉じられたときに前記巻回体から引き出された前記長尺物を前記掩蓋片との間で挟むことができるフラップを有する;
    請求項1又は請求項2に記載の巻回体収容箱。
  4. 前記フラップは、前記一対の脇板のうちの一方である第1の脇板と前記中央領域との間の前記主要領域に包含されて設けられた第1のフラップと、前記第1の脇板に対向する第2の脇板と前記中央領域との間の前記主要領域に包含されて設けられた第2のフラップと、を含んで構成され;
    前記第1のフラップは、前記中央領域の近傍から、前記第1の脇板に向かって前記長尺物の幅の実質的に端部まで一体に延びて形成され;
    前記第2のフラップは、前記中央領域の近傍から、前記第2の脇板に向かって前記長尺物の幅の実質的に端部まで一体に延びて形成された;
    請求項3に記載の巻回体収容箱。
  5. 前記掩蓋片は、直線状の折曲辺を介して前記蓋板に連接されると共に、前記折曲辺に対向する先端辺が、前記先端辺の中点から前記先端辺の端の側に移動するに連れて、前記折曲辺に直交する方向における前記折曲辺と前記先端辺との距離が短くなるように構成された;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の巻回体収容箱。
  6. 前記係止手段は、前記主要領域では、前記長手方向に見たときに実質的に前記長手方向全体にわたって形成されると共に、前記高さ方向に見たときに、前記第3係止領域の高さ方向の平均距離が、前記第1係止領域の高さ方向の最大距離の0.7倍未満に形成された;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の巻回体収容箱。
  7. 薄膜状の長尺物が巻かれた巻回体と;
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の巻回体収容箱とを備える;
    巻回体入り収容箱。
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