JP2016159923A - 嵌挿用巻回体収容箱、詰替用巻回体及び巻回体入り収容箱 - Google Patents

嵌挿用巻回体収容箱、詰替用巻回体及び巻回体入り収容箱 Download PDF

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孝幸 関
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【課題】引出開口を形成しやすい嵌挿用巻回体収容箱、詰替用巻回体及び巻回体入り収容箱を提供する。
【解決手段】嵌挿用巻回体収容箱50は、引出開口51hが形成される開口形成面51と、端面55とを有する。開口形成面51は、除去することにより引出開口51hが形成される開口切取片51eを含む。端面55は、開口切取片51eに連なって接続された摘み片55tと、摘み片55t以外の端面55の部分である端面本体55bとを含み、端面本体55bと摘み片55tとが端面切取線55cを介して接続されるように構成されている。詰替用巻回体60は、嵌挿用巻回体収容箱50と、これに収容された巻回体91rとを備える。巻回体入り収容箱100は、詰替用巻回体60と、詰替用巻回体60が嵌挿された箱本体1とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は嵌挿用巻回体収容箱、詰替用巻回体及び巻回体入り収容箱に関し、特に引出開口を形成しやすく巻回体を取り出しやすい嵌挿用巻回体収容箱、詰替用巻回体及び巻回体入り収容箱に関する。
食品包装等に用いられるラップフィルムは、ロール状に巻かれた巻回体として、細長い直方体の収容箱に収容され、流通に置かれている。近年、環境保全意識の高まりを背景に、使用に伴って強度が低下する板紙で収容箱が形成されている場合でも、巻回体を詰め替えて使用できるようにしたものが提案されている。この種の収容箱として、直方体状の一面が開口された本体部と当該開口を塞ぐ開閉可能な蓋部とを有する箱本体と、箱本体に嵌挿される嵌挿用ラップロール収容箱とを備え、嵌挿用ラップロール収容箱は、ラップフィルムの引出開口に隣接した開口隣接板と、これに直交して連接する一対の端面板とを有し、流通する際は引出開口が閉塞板で覆われており、嵌挿用ラップロール収容箱は、閉塞板を剥がしたうえで、引出開口が本体部の開口面に現れる状態又は後板に対向する状態で箱本体に嵌挿されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−216349号公報(図1−3等)
しかしながら、特許文献1に記載の収容箱は、閉塞板が、引出開口を単に覆うように設けられているに過ぎないために閉塞板を剥がしにくかった。
本発明は上述の課題に鑑み、引出開口を形成しやすい嵌挿用巻回体収容箱、詰替用巻回体及び巻回体入り収容箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る嵌挿用巻回体収容箱は、例えば図1に示すように、一面が開口面10hに形成された本体部10と、本体部10に連接されて開口面10hを塞ぐ開閉可能な蓋部20と、を有する箱本体1、に嵌挿される嵌挿用巻回体収容箱50であって;長尺物91fが巻かれた巻回体91rが収容された場合に巻回体91rの軸線91aが延びる方向と交差する方向に巻回体91rから長尺物91fが引き出される引出開口51hが形成される開口形成面51と、開口形成面51に隣接した端面55であって巻回体91rが収容された場合に巻回体91rの軸線91aを延長した仮想延長軸線が貫通する端面55とを有し;開口形成面51は、除去することにより引出開口51hが形成される開口切取片51eを含んで構成され;端面55は、開口切取片51eに連なって接続された摘むことができる摘み片55tと、摘み片55t以外の端面55の部分である端面本体55bとを含み、端面本体55bと摘み片55tとが端面切取線55cを介して接続されるように構成されている。
このように構成すると、開口切取片に連なって接続されて摘むことができる摘み片を端面に有するので、摘み片を起点として簡便に開口切取片を除去することができる。
また、本発明の第2の態様に係る嵌挿用巻回体収容箱は、例えば図2(A)に示すように、上記本発明の第1の態様に係る嵌挿用巻回体収容箱50において、開口形成面51は、引出開口51hが形成された後でも開口形成面51に残存する残片51rであって開口切取片51eに対して開口切取線51cを介して接続された残片51rを含んで構成されている。
このように構成すると、嵌挿用巻回体収容箱に巻回体が収容され、開口切取片を除去して開口形成面を開口面側にした状態で嵌挿用巻回体収容箱を箱本体に嵌挿したときに、残片によって嵌挿用巻回体収容箱からの巻回体の飛び出しを抑制することができる。
また、本発明の第3の態様に係る嵌挿用巻回体収容箱は、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る嵌挿用巻回体収容箱において、開口形成面51及び端面55に隣接した側面54であって巻回体91rが収容された場合に巻回体91rの軸線91aが延びる方向に沿って設けられた側面54を有し;側面54は、除去することにより引出開口51hに連なる側面開口54hが形成される側面切取片54eと、開口形成面51が隣接する側とは反対側の側面54に残存する側面板54rであって側面切取片54eに対して側面切取線54cを介して接続された側面板54rとを含んで構成され;側面切取片54eは、端面55の側に延びて端面55と平行になるように折り返されて端面55に配置された延在部54bを有する。
このように構成すると、側面開口を形成することで、嵌挿用巻回体収容箱に巻回体が収容された場合に嵌挿用巻回体収容箱からの巻回体の取り出しを簡便に行うことができ、側面開口は延在部を摘んで側面切取片を除去することで簡便に形成することができる。
また、本発明の第4の態様に係る詰替用巻回体は、例えば図1(A)に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る嵌挿用巻回体収容箱50と、嵌挿用巻回体収容箱50に収容された、長尺物91fが巻かれた巻回体91rとを備える。
このように構成すると、摘み片を起点として簡便に開口切取片を除去することができる詰替用巻回体となる。
また、本発明の第5の態様に係る巻回体入り収容箱は、例えば図1に示すように、上記本発明の第4の態様に係る詰替用巻回体60と、詰替用巻回体60が嵌挿された箱本体1とを備える。
このように構成すると、摘み片を起点として簡便に開口切取片を除去することができる巻回体入り収容箱となる。
本発明によれば、開口切取片に連なって接続されて摘むことができる摘み片を端面に有するので、摘み片を起点として簡便に開口切取片を除去することができる。
(A)は本発明の実施の形態に係る詰替ラップ入りカートンの分解斜視図、(B)はカートンの部分斜視図である。 (A)は本発明の実施の形態に係るカートンの開口切取片を除去中の状態の斜視図、(B)は本発明の実施の形態に係るカートンの側面切取片を除去中の状態の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るカートンの展開図である。 本発明の実施の形態の変形例に係るカートンの側面断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る巻回体入り収容箱としての詰替ラップ入りカートン100を説明する。図1(A)は、詰替ラップ入りカートン100の分解斜視図である。詰替ラップ入りカートン100は、詰替用巻回体としての詰替ラップ60が箱本体1に収容されたものである。詰替ラップ60は、巻回体としてのラップロール91rが、嵌挿用巻回体収容箱としてのカートン50に収容されたものである。したがって、詰替ラップ入りカートン100は、箱本体1と、詰替ラップ60とを備えている。詰替ラップ60は、カートン50と、ラップロール91rとを備えている。ラップロール91rは、薄膜状の長尺物としてのラップフィルム91fが円筒状の巻芯に軸線91aまわりに巻かれてロール状に形成されたものである。以下の説明において、ラップロール91rとラップフィルム91fとの外観形状の区別をしない場合は、「ラップ91」と総称する。図1(A)では、説明の便宜上、ラップフィルム91fを引き出した状態の一部を示して残りを省略している。ラップフィルム91fは、本実施の形態では、ポリ塩化ビニリデンを原料として厚さが5〜20μmに形成されている。
箱本体1は、詰替ラップ60のラップフィルム91fを使い切って、詰替ラップ60を交換しても、繰り返し使用されることが予定されている。箱本体1は、本体部10と、蓋部20とを有している。本体部10は、詰替ラップ60を嵌合できる大きさの直方体に対して、細長い面の1つが開口面10hとなっている箱である。本体部10は、詰替ラップ60を嵌める際に嵌めやすく、詰替ラップ60が嵌められた状態でラップフィルム91fを引き出した際に詰替ラップ60が外れない大きさに形成されている。本体部10は、カートン50を介さずに直接ラップロール91rを収容することもでき、その際は、カートン50を介さずに収容された未使用のラップロール91rを軸線91a回りに回転させるのを妨げない隙間が形成される。本体部10は、本実施の形態では幅44mm、高さ44mm、長さ310mmの大きさに形成されている。
本体部10は、開口面10hと協働して直方体の側面を構成する前板12、底板13、後板14と、直方体の端面を構成する2つの脇板15とを有している。底板13は、開口面10hに対向している。前板12及び後板14は、開口面10h及び底板13に直交している。脇板15は、典型的には正方形に形成されているが、縦横の長さが異なる矩形であってもよい。以下の説明においては、水平な面に底板13が載置された状態を基準として、底板13側を下、開口面10h側を上として説明する場合もある。脇板15の上端の中央部分には、3mm程度上方に延びた小片が外側に折り返されて形成された突起15pが設けられている。突起15pは、2つあるそれぞれの脇板15の上端を形成する辺である脇板端辺15sに設けられている。また、本体部10は、前板端辺19で前板12と連続する内接板(不図示)を有している。前板端辺19は、前板12と開口面10hとが交わる部分の前板12の端辺であり、本実施の形態では前板12と内接板との境界を兼ねている。内接板は、前板12と略同じ大きさであるが底板13とは接しておらず、前板12よりも本体部10の内側に設けられている。内接板は、底板13側の端辺が、長手方向に沿って前板12に接着されている。内接板が設けられていることにより、本体部10の強度の向上を図っている。
蓋部20は、本体部10の開口面10hを塞ぐ部材である。蓋部20は、蓋板21と、掩蓋片22と、切断刃23と、側蓋片25とを有している。蓋板21は、開口面10hと略同じ大きさの矩形平板状部材であり、蓋板21を開口面10hに合わせることで本体部10を閉塞した直方体とすることができるようになっている。蓋板21が開口面10hと略同じ大きさとは、蓋板21が、掩蓋片22の厚さ及び側蓋片25の厚さの分大きく、蓋部20の開閉を妨げない隙間が形成される程度大きい場合を含むことを意味している。蓋板21は、長手方向の一辺が、本体部10の後板端辺18で連接している。換言すれば、本体部10と蓋板21とは、後板端辺18を介して連接している。後板端辺18は、後板14と開口面10hとが交わる部分の後板14の端辺である。蓋板21は、後板端辺18を回転軸線として、本体部10に対して回動することができるように構成されている。
掩蓋片22は、折曲辺21fを介して蓋板21と直交し、蓋部20を閉じた状態において底板13に向かって延びるように設けられている。掩蓋片22は、詰替ラップ60が本体部10に収容された場合におけるラップロール91rの軸線91aが延びる方向(以下「軸線方向D」という。)の両端における高さ(長方形の前板12の短辺方向の長さ)が、前板12の短辺方向の長さの約1/2で、軸線方向Dの中央部の高さが、前板12の短辺方向の長さの約3/4となっている。折曲辺21fに対向する先端辺22tは、軸線方向Dにおける中央からそれぞれの端部に移動するに連れて、軸線方向Dに直交する方向における折曲辺21fと先端辺22tとの距離が短くなるように形成されている。このような構成により、折曲辺21fに対向する先端辺22tがV字状に形成されることとなる。掩蓋片22は、蓋部20が閉じられた状態において、前板12に沿って前板12の外側に重なり、前板12の上部を五角形状に覆うこととなる。掩蓋片22は、軸線方向Dの長さが前板12よりもわずかに長く構成されており、本体部10に収容されるラップ91の幅よりも長い。これにより、掩蓋片22は、本体部10の中から引き出されたラップフィルム91fを、その幅全体にわたって、前板12との間に挟むことができるように構成されている。掩蓋片22の先端辺22tには、ラップフィルム91fを切断するための切断刃23が取り付けられている。切断刃23は、刃先が先端辺22tから出るように、先端辺22tに沿ってV字状に設けられている。
側蓋片25は、蓋板21及び掩蓋片22の双方に直交して設けられている。側蓋片25は、蓋板21(掩蓋片22)の両端に合計2つ設けられている。側蓋片25は、基本形状が、長辺が蓋板21の短辺と同じ長さで、短辺が掩蓋片22の中央部における高さ(V字状の先端から折曲辺21fまでの最短距離)と略同じ長さの長方形に形成されている。この基本形状を基に、側蓋片25は、蓋部20を閉じた状態における底板13側の辺と後板14側の辺とが交わる角部が円弧状になっている。側蓋片25は、掩蓋片22に連接された接合片22jに接着剤で固定されている。側蓋片25の内側には、接合片22jと蓋板21との間に、凹部25dが形成されている。凹部25dには、蓋部20を閉じたときに、脇板端辺15sに設けられた突起15pが嵌ることとなる。上述のように構成された蓋部20は、閉じたときに、本体部10の開口10hに覆い被さり、掩蓋片22が前板12の上部を覆うようになっている。
本体部10及び蓋部20は、本実施の形態では、約0.45〜0.7mm厚のコートボール紙が加工されて形成されている。このため、箱本体1は、弾性を有している。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、本体部10と蓋部20とを機能の観点から区別しているが、本体部10及び蓋部20は、1枚の原紙を切り出して組み立てられて一体に形成されている。本体部10及び蓋部20の表面は、消費者の購買意欲を惹起するようなデザインが印刷されたうえで、全体に表面処理が施されている。また、箱本体1は、前板12の上部に、前板12の面が切り込まれることにより、内接板(不図示)から離れて本体部10の外側に浮くフラップ12fが形成されている。つまり、前板12は、フラップ12fを含んで構成されている。フラップ12fは、蓋部20を閉じたときに掩蓋片22に覆われて外面に表れない大きさで、左右対称に合計2つ形成されている。各フラップ12fは、前板端辺19で内接板(不図示)と連接していることにより、前板端辺19を回転軸線として回動することができるように構成されている。
各フラップ12fの表面には、係止手段としてのストッパー12sが、UVニスが塗布されることで形成されている。ストッパー12sは、本実施の形態では、各フラップ12fの軸線方向Dの長さ全体にわたって断続的に形成されている。ストッパー12sが形成されていることにより、ラップフィルム91fの切断時に、適切な切断を妨げるほどにラップフィルム91fが移動してしまうことを回避できる程度にラップフィルム91fを係止させることができる。本実施の形態では、ストッパー12sが、各フラップ12fよりも外側の前板12の面、及び両フラップ12fの間の前板12の面にも断続的に形成されている。
カートン50は、箱本体1の本体部10内に嵌め込むことができる大きさで、基本的な形状が直方体に形成されている。カートン50は、直方体の側面に相当する4つの長方形面である開口形成面51、垂面52、対面53、側面54と、直方体の端面に相当する一対の端面55とを有している。開口形成面51及び対面53は、相互に対向している。垂面52及び側面54は、相互に対向していると共に、それぞれ開口形成面51及び対面53に直交している。一対の端面55は、開口形成面51、垂面52、対面53、側面54に直交しており、本実施の形態では正方形に形成されている。一対の端面55は、カートン50にラップロール91rが収容されている場合に(すなわち詰替ラップ60において)、ラップロール91rの軸線91aを延長した仮想延長軸線が貫通する位置に設けられている。
開口形成面51は、開口切取片51eと、残片51rとを含んでおり、開口切取片51eを除去することで、引出開口51hが形成されるように構成されている。引出開口51hは、カートン50の内部にラップロール91rが収容されている場合に(すなわち詰替ラップ60において)、ラップロール91rからラップフィルム91fを引き出すための開口である。開口切取片51e及び残片51rは、開口形成面51を短辺方向Pで二分割したうちの、一方と他方である。なお、短辺方向Pは、開口形成面51上で軸線方向Dに直交する方向である。開口切取片51eと残片51rとは、開口切取線51cを介して接続されている。開口切取線51cは、道具を使わずに手だけで開口切取片51eを残片51rから分離するのを助ける構成であり、本実施の形態ではミシン目で形成されている。引出開口51hは、軸線方向Dにおいて、ラップフィルム91fの幅よりも大きな幅に形成されており、本実施の形態では、開口形成面51の軸線方向Dの幅いっぱいに形成されている。
図1(B)には、図1(A)に示す端面55Aとは反対側の端面55Bを示している。なお、以下の説明において、端面55Aと端面55Bとを区別せずに、共通の性質を説明するときは、端面55と総称する。端面55Bは、開口切取片51eに連接された摘み片55tと、端面本体55bとを含んでいる。端面本体55bは、摘み片55t以外の端面55Bの部分である。端面本体55bは、残片51r、垂面52、対面53に対しては、その境界の全体で連接されている。端面55Bは、側面54に対しては、摘み片55t及び端面本体55bが共に隣接している。摘み片55tと端面本体55bとは、端面切取線55cを介して接続されている。端面切取線55cは、開口切取線51cと連続しており、本実施の形態ではミシン目で形成されている。摘み片55tは、開口切取片51eに連接する辺と、側面54に隣接する辺とが直交する直角三角形状で、斜辺に相当する辺が円弧状に湾曲した外観形状を呈している。摘み片55tの、直角三角形状の斜辺に相当する辺は、カートン50にラップロール91rが収容されている場合に、未使用のラップロール91rの外径に沿って湾曲している。また、摘み片55tは、側面54に隣接する辺と、直角三角形状の斜辺に相当する湾曲した辺とでなす角部が、丸みを帯びた(円弧状)形状になっている。摘み片55tは、開口切取片51eとは連接しているが、側面54とは分離しているため、丸みを帯びた部分に指をかけて起こしやすくなっている。端面55Bは、摘み片55tを除去した後に、端面切欠部55dが形成されることとなる。端面切欠部55dは、摘み片55tを除去した後の端面55Bにおける、端面本体55b以外の部分である。
図2の背面斜視図を、図1と併せて参照して、カートン50についてさらに詳しく説明する。図2(A)は、開口切取片51eを除去中の状態の図、図2(B)は、側面切取片54eを除去中の状態の図である。側面54は、側面切取片54eと、側面板54rとを含んでおり、側面切取片54eを除去することで、側面開口54hが形成されるように構成されている。側面開口54hは、引出開口51hと協働して、カートン50へのラップロール91rの出し入れを助ける開口である。側面切取片54e及び側面板54rは、側面54を短辺方向で二分割したうちの、一方と他方である。側面切取片54eは、開口切取片51eに連接している。側面切取片54eと開口切取片51eとの境界は、境界切取線58cを介して接続されている。境界切取線58cは、道具を使わずに手だけ開口切取片51eと側面切取片54eと分離するのを助ける構成であり、本実施の形態ではミシン目で形成されている。側面板54rは、対面53に連接している。側面切取片54eと側面板54rとは、側面切取線54cを介して接続されている。側面切取線54cは、道具を使わずに手だけで側面切取片54eを側面板54rから分離するのを助ける構成であり、本実施の形態ではミシン目で形成されている。側面切取片54eの長手方向の両端には、延在部54bが連接されている。延在部54bは、側面切取片54eに対して直角に曲がっており、端面55に沿うように配設されている。延在部54bは、本実施の形態では、開口切取片51eが除去されていない状態で、摘み片55t(あるいは端面55A)に接するようにカートン50の内側に配設されている。このように延在部54bが配設されていることで、連接されていない摘み片55tと側面切取片54eとの間の隙間から、カートン50の内部に異物が侵入することを防ぐことができる。延在部54bは、端面切欠部55dと概ね同じ形状になっている。
図2から分かるように、開口形成面51は、開口切取片51e及び残片51rに加えて、下地片56を含んでいる。下地片56は、主として、引出開口51hを通って引き出されたラップフィルム91fを開口切取線51cから離すための部材である。下地片56は、残片51r及び開口切取片51eの内側に設けられている。下地片56は、典型的には、残片51rに貼り付けられており、開口切取片51eには貼り付けられていない。下地片56は、引出開口51h側(すなわち開口切取片51e側)の縁である先端縁56fが、開口切取線51cよりも引出開口51h側にわずかに突き出ている。先端縁56fは、少なくとも、開口切取線51cで開口切取片51eを切り取った後のミシン目の跡(ミシン目の突起)を覆う程度、開口切取線51cから突き出ている。先端縁56fは、本実施の形態では、実質的に軸線方向D全体にわたって開口切取線51cに沿って延びた輪郭に形成されている。ここで、実質的に軸線方向D全体にわたって先端縁56fが開口切取線51cに沿って延びるとは、引き出されたラップフィルム91fの軸線方向Dにおける幅以上に先端縁56fが延びていることを意味している。先端縁56fは、ラップフィルム91f(図1(A)参照)を摺動させてもラップフィルム91fが損傷しない程度の滑らかさで延びている。下地片56は、本実施の形態では、残片51rを包含する大きさに形成されているが、少なくとも残片51rの面積の2/3以上の面積を有することとすると、開口切取片51eを除去した後の残片51rを効果的に補強することができるため好ましい。
図3にカートン50の展開図を示す。カートン50は、本実施の形態では、約0.30〜0.7mm厚のコートボール紙が、図3に示す所定の型に打ち抜かれたものが折り曲げ加工されて形成されている。つまり、本実施の形態のカートン50は、一枚の単体の板紙が折り曲げ加工されて形成されている。カートン50の表面は、詰め替え用であることを消費者が認識できるようなデザインが印刷されている。図3に示すように、開口形成面51には、軸線方向Dの一端に端面55Aの半分が連接され、他端に端面55Bの半分が連接されている。端面55Aの残りの半分は、対面53の軸線方向Dの一端に連接されており、端面55Bの残りの半分は対面53の軸線方向Dの他端に連接されている。垂面52には、軸線方向Dの両端に接合片52jが連接されている。側面54には、軸線方向Dの両端に、側面切取線54cで接続された接合片54j及び延在部54bが連接されている。下地片56、垂面52、対面53、側面54、開口形成面51は、この順番で配列されて、隣接する部材同士が軸線方向Dの全体にわたって連接されている。図3に示すように、本実施の形態では、開口切取線51cの軸線方向Dの中央部分が、両端部よりも残片51r側に窪んでいる。これに伴って、下地片56の先端縁56fも、軸線方向Dの中央部分が、両端部よりも垂面52側に窪んでいる。開口切取線51cは、軸線方向Dにおいて概ね5等分した中央及び両端の部分が軸線方向Dに平行に延びており、中央と端部との間の部分が軸線方向Dに対して斜めに延びている。残片51rの軸線方向D両端部分の幅(軸線方向Dに直交する方向の距離)は、中央部分の幅の約1.6倍となっている。
カートン50を組み立てる際は、まず、下地片56、垂面52、対面53、側面54、開口形成面51が、軸線方向Dに延びる折曲線で折り曲げられ、下地片56の上に開口形成面51の残片51rが接着剤を介して重ねられることで、断面四角形の筒状に形成される。次に、両側の接合片52j及び接合片54jが、軸線方向Dに直交する方向に延びる折曲線で折り曲げられ、各接合片52j、54jが同一平面上に配置される。このとき、各接合片52j、54jは、互いに重ならず、向かい合う辺同士が近接した状態になる。次に、軸線方向Dの一端では、対面53に連接した端面55Aの半分と、開口形成面51に連接した端面55Aの半分とが、それぞれ軸線方向Dに直交する方向に延びる折曲線で折り曲げられ、各接合片52j、54jの上に接着剤を介して重ねられる。このとき、延在部54bは接着されないようにする。軸線方向Dの他端では、対面53に連接した端面55Bの半分と、開口形成面51に連接した端面55Bの半分とが、それぞれ軸線方向Dに直交する方向に延びる折曲線で折り曲げられ、各接合片52j、54jの上に接着剤を介して重ねられる。このとき、延在部54b及び摘み片55tは接着されないようにする。このようにして、カートン50が組み立てられる。なお、実際には、カートン50が単独で組み立てられるのではなく、ラップロール91rが収容された詰替ラップ60の構成部材として、カートン50が組み立てられる。ラップロール91rは、典型的には、下地片56が残片51rに接着された後、開口している端面55部分から挿入され、その後、端面55が塞がれる。
引き続き図1及び図2を参照して、詰替ラップ入りカートン100の使用態様を説明する。詰替ラップ60及びカートン50の使用態様は、詰替ラップ入りカートン100の一環として説明する。消費者は、箱本体1に収容されていたラップ91を使い切ったら、箱本体1を捨てずに保存しておく。このとき、箱本体1の中にカートン50が残っている場合は、カートン50を取り除いておく。並行して、消費者は、別途店舗で購入した詰替ラップ60を用意する。消費者は、詰替ラップ60を用意したら、以下のようにして、中に収容されているラップロール91rからラップフィルム91fを引き出せる状態にする。ラップフィルム91fを引き出せる状態にするには、詰替ラップ60を箱本体1に嵌挿していない状態で、まず、カートン50の摘み片55tに指を掛けて摘み片55tを起こす。このとき、端面切取線55cがミシン目で形成されているので、摘み片55tを端面本体55bから容易に分離することができ、簡便に摘み片55tを起こすことができる。摘み片55tを起こしたら、一方の手の指で摘み片55tを摘み、他方の手で対面53を覆うようにして垂面52及び側面54を押さえ、摘み片55tを摘んだ手を反対側の端面55Aまで移動させる。すると、摘み片55tに連接した開口切取片51eが、共にミシン目で形成された開口切取線51c及び境界切取線58cで切断されて開口形成面51から除去される。これにより、開口形成面51に引出開口51hが出現する(図2(A)参照)。カートン50は、摘み片55tが設けられているので、摘み片55tを起点として簡便に開口切取片51eを除去することができる。
開口切取片51eを除去すると、摘み片55tが存在していた位置には、延在部54bが現れるようになる(図2(A)参照)。換言すれば、摘み片55tが除去されることによって端面55Bに形成された端面切欠部55dに、延在部54bが存在している。そこで、開口切取片51eを除去したら、その延在部54bを一方の手の指で摘み、他方の手で垂面52及び側面54を押さえ、延在部54bを摘んだ手を反対側の端面55Aまで移動させる。すると、側面切取片54eが、ミシン目で形成された側面切取線54cで切断されて側面54から除去される。これにより、側面54に側面開口54hが出現する(図2(B)参照)。側面開口54hは、引出開口51hと連続して形成されているので、カートン50には比較的大きな開口が形成されることになる。このようにして形成された開口から、カートン50に収容されているラップロール91rが見える。
カートン50に開口が形成されたら、ラップロール91rからラップフィルム91fの先端を引き出し、引き出したラップフィルム91fの先端を残片51rの上に載置する。ラップロール91rからラップフィルム91fの先端を引き出す際、ラップフィルム91fの先端を引き出しにくい場合は、一旦ラップロール91rをカートン50から取り出し、ラップフィルム91fの先端を引き出した後に、ラップロール91rをカートン50内に戻すこととしてもよい。ラップロール91rをカートン50から一旦取り出す際、カートン50には端面切欠部55dが形成されているので、カートン50からのラップロール91rの取り出しが助けられ、簡単にラップロール91rをカートン50から取り出すことができる。
ラップフィルム91fの先端をラップロール91rから引き出して残片51rを覆うように乗せたら、この状態で、詰替ラップ60を箱本体1の本体部10に嵌め込む(嵌挿する)。詰替ラップ60を本体部10に嵌め込む際は、カートン50の対面53が本体部10の底板13に対向するように、また、垂面52が前板12に、側面54が後板14に、それぞれ対向するように嵌め込む。このように嵌め込むことで、カートン50の引出開口51h及び残片51rが、箱本体1の開口面10hに現れた詰替ラップ入りカートン100となる。このとき、側面開口54hは後板14側に位置することとなる。
上述のように組み立てられた詰替ラップ入りカートン100において、ラップ91を使用する際は、箱本体1の蓋部20を開け、ラップフィルム91fを摘んで残片51rの表面に沿わせて短辺方向Pに引き出す。このとき、開口切取線51cにおける切断跡の小さな突起によって、引き出されたラップフィルム91fが損傷することが懸念されるが、本実施の形態に係る詰替ラップ入りカートン100では、下地片56の先端縁56fが開口切取線51cよりも引出開口51h側に突き出ているため、ラップフィルム91fは開口切取線51cで摺動せずに先端縁56fで摺動することとなり、ラップフィルム91fの損傷を回避することができ、また、ラップフィルム91fの引出抵抗を軽減することができる。また、先端縁56fの軸線方向D中央部分が両端部分よりも残片51r側に窪んでいるので、ラップフィルム91fの幅の中央部分を摘んで引き出したときの、引き出されるラップフィルム91fの先端縁56fに対する抵抗が小さくなり、ラップフィルム91fを円滑に引き出すことができる。さらに、先端縁56fの軸線方向D中央部分が両端部分よりも残片51r側に窪んでいるので、詰替ラップ60を箱本体1に嵌挿してからラップフィルム91fの端(先端)を探して引き出すことも容易である。
また、ラップフィルム91fを引き出す際、ラップ91は比較的自己密着性が高いため、ラップロール91rからラップフィルム91fが円滑に剥離せず、ラップフィルム91fに引っ張られてラップロール91rがカートン50から飛び出す方向に移動することがある。このような場合でも、詰替ラップ入りカートン100では、残片51rがラップロール91rを抑えるため、ラップロール91rがカートン50から飛び出ることを防ぐことができる。つまり、残片51rは、ラップフィルム91fが引き出される際にカートン50からのラップロール91rの飛び出しを阻止する抑え板の役割を果たしている。このとき、残片51rの内側には下地片56が貼付されているので、残片51rが補強されていることとなり、残片51rのたわみを抑制することができて、ラップロール91rのカートン50からの飛び出しを効果的に抑制することできる。さらに、カートン50は、箱本体1の本体部10に嵌め込まれているので、仮にラップフィルム91fが開口面10hに垂直に引き上げられた場合は本体部10から外れるおそれがあるものの、通常ラップフィルム91fを引き出す際に働く力によっては前板12に押し付けられることとなって本体部10から外れることはない。ひいては、ラップフィルム91fを引き出しても、ラップロール91rは箱本体1の中に残り、ラップ91を安定して使用することができる。
ラップフィルム91fを必要な長さ分引き出したら、切断刃23で切断する。このとき、ラップフィルム91fを必要な長さ分引き出した状態で蓋部20を閉じ、ラップフィルム91fを前板12と掩蓋片22とで挟み、掩蓋片22の図心を親指で押さえ、切断刃23の中央を引き出されたラップフィルム91fに食い込ませるように詰替ラップ入りカートン100を軸線91aまわりにひねると、ラッピングする食器等にラップフィルム91fを付けた状態でも切断しやすく、好適である。このとき、箱本体1は、フラップ12fが前板12に形成されているので、引き出されたラップフィルム91fをフラップ12fと掩蓋片22とで挟むことができ、ラップフィルム91fの切断時の滑りを抑制することができる。さらに、フラップ12fに形成されたストッパー12sが、ラップフィルム91fの切断時の滑りをより抑制することに寄与することとなる。
また、詰替ラップ入りカートン100は、箱本体1にカートン50が嵌挿された二重構造になっており、残片51r、垂面52、端面55により強固な立体構造を有することで、ラップフィルム91fを切断する際に掩蓋片22の上から前板12が押されても箱本体1にかかる負荷がカートン50にも分散されることとなり、箱本体1の損傷が抑制されて、詰替ラップ60を交換しても箱本体1は繰り返し使用することが可能となる。箱本体1とカートン50とは、協働して相互の強度低下の抑制に寄与している。また、詰替ラップ入りカートン100は、前板12にストッパー12sが形成されているので、切断された後にフラップ12fと掩蓋片22との間に挟まれているラップフィルム91fの先端をストッパー12sに係止させることができ、ラップフィルム91fの先端がラップロール91rに付着してしまうことによる、いわゆる巻き戻りの状態になることを防止することができる。また、蓋部20を開けたままラップフィルム91fを切断した場合等、ラップフィルム91fの先端がストッパー12sに付着できない程短くなった場合でも、箱本体1の開口面10hに残片51rが現れているので、ラップフィルム91fの先端が残片51rに載置されることとなり、ラップフィルム91fの先端が巻き戻りの状態になることを防ぐことができる。さらに、前板12にはフラップ12fが形成されているので、ラップ91を使用する際にラップフィルム91fが前板12から浮いて摘みやすい。
以上で説明したように、本実施の形態に係るカートン50によれば、端面55Bが摘み片55tを含んでいるので、摘み片55tを起点として開口切取片51eを容易に除去することができる。また、側面切取片54eを除去することで側面開口54hが形成されると共に、摘み片55tを除去することで端面切欠部55dが形成されるため、カートン50からのラップロール91rの取り出しを行いやすい。また、下地片56の先端縁56fが開口切取線51cよりも引出開口51h側に突き出ているため、引き出したラップフィルム91fの損傷を回避することができる。また、先端縁56fの軸線方向D中央部分が両端部分よりも残片51r側に窪んでいるので、ラップフィルム91fを円滑に引き出すことができる。また、本実施の形態に係る詰替ラップ入りカートン100によれば、箱本体1の開口面10hに残片51rが現れているので、ラップフィルム91fを引き出したときのカートン50からのラップロール91rの飛び出しを抑制することができる。
以上の説明では、開口切取線51c、側面切取線54c、端面切取線55c、境界切取線58cがミシン目で形成されていることとしたが、半切り線(部材の厚さ方向に途中まで切り込まれた線)等の、ミシン目以外の切断を助ける構成であってもよく、罫線のような切断の目安となる線で形成されていてもよい。しかしながら、道具を用いずに簡便に切断可能にする観点から、ミシン目で形成されていることが好ましい。
以上の説明では、開口切取片51eが除去された後の開口形成面51には残片51rが残存することとしたが、開口形成面51に残片51rを含まずに開口形成面51全体に引出開口51hが形成されることとしてもよい。
以上の説明では、側面54に側面開口54hが形成されることとしたが、側面開口54hが形成されないこととしてもよい。しかしながら、開口形成面51に残片51rが設けられて引出開口51hが比較的小さく形成される場合は、カートン50からラップロール91rを取り出しやすくするため、側面開口54hが形成されることとするとよい。また、側面切取片54eの軸線方向D両端部に延在部54bが設けられることとしたが、延在部54bを設けずに、摘み片55tを除去したら端面切欠部55dを介してカートン50の内部に接近できるようにしてもよい。しかしながら、摘み片55tが起こされる前に摘み片55tと側面54との隙間からカートン50の内部に異物が侵入するのを防ぐ観点から、延在部54bを設けるとよい。
以上の説明では、カートン50が、一枚の単体の板紙が折り曲げ加工されて形成されている場合で説明したが、複数枚の部材(典型的には板紙)を継ぎ合わせて形成されていてもよい。例えば、下地片56以外の部分は一枚の板紙が折り曲げ加工されて形成され、別体に形成された下地片56を残片51rの裏側に貼り付けて構成されていてもよい。
以上の説明では、下地片56の先端縁56fが、実質的に軸線方向D全体にわたって開口切取線51cに沿って延びていることとしたが、開口切取線51cよりも引出開口51h側に突き出た先端縁56fが、軸線方向Dに断続的に形成されていてもよく、開口切取線51cの軸線方向D中央部分が両端部分よりも残片51r側に窪んでいて当該窪んだ部分が引き出されたラップフィルム91fに接触しない場合は、軸線方向D両端部分に形成されて中央部分には形成されないこととしてもよい。つまり、開口切取線51cよりも引出開口51h側に突き出た先端縁56fは、引き出されたラップフィルム91fが開口切取線51cに接触しないように、引き出されたラップフィルム91fを開口切取線51cから離すことができるように形成されていればよい。しかしながら、引き出されたラップフィルム91fを確実に開口切取線51cから離すために、開口切取線51cよりも引出開口51h側に突き出た先端縁56fは、実質的に軸線方向D全体にわたって開口切取線51cに沿って延びるように形成されていることが好ましい。
以上の説明では、下地片56が板紙一枚で構成されているとしたが、以下のように構成されていてもよい。
図4は、変形例に係るカートン50Aの側面断面図である。カートン50Aでは、下地片56Aが、先端縁56Afで内側に折り返されることで、板紙二枚で構成されている。カートン50Aの、下地片56A以外の構成は、カートン50(図1及び図2参照)と同様である。したがって、先端縁56Afの位置は、カートン50における先端縁56f(図1及び図2参照)と同様である。図4に示すカートン50Aは、下地片56Aが板紙二枚で構成されているので、残片51rまわりの強度をより向上させることができる。また、図4に示すカートン50Aは、先端縁56Afが、板紙が折り返された部分で形成されているので、軸線方向Dだけでなく、上下方向(ラップフィルム91f(図1(A)参照)が引き出される方向)においてもより円滑に形成され、ラップフィルム91f(図1(A)参照)の損傷を回避することができる。
以上の説明では、前板12にフラップ12fが形成され、ストッパー12sが主にフラップ12f上に形成されているとしたが、ラップフィルム91fの使用状況を勘案して、適宜、フラップ12f及び/又はストッパー12sを省略してもよい。
以上の説明では、箱本体1がコートボール紙で形成されているとしたが、合成樹脂、金属等で形成されていてもよい。しかしながら、カートン50が嵌合されることで箱本体1が補強されることとなるので、コートボール紙で形成されていても繰り返し使用に耐えうる強度を維持することが可能になる。そのため、詰替ラップ入りカートン100は、箱本体1をコートボール紙で形成して製造を簡便にしつつ経済性を向上させることができる。
以上の説明では、長尺物がラップフィルム91fであるとしたが、アルミホイルやクッキングシート等、ラップフィルム以外のものであってもよい。
1 箱本体
10 本体部
10h 開口面
20 蓋部
50 カートン
51 開口形成面
51c 開口切取線
51e 開口切取片
51h 引出開口
51r 残片
54 側面
54b 延在部
54c 側面切取線
54e 側面切取片
54h 側面開口
54r 側面板
55 端面
55b 端面本体
55c 端面切取線
55d 端面切欠部
55t 摘み片
60 詰替ラップ
91a 軸線
91f ラップフィルム
91r ラップロール
100 詰替ラップ入りカートン

Claims (5)

  1. 一面が開口面に形成された本体部と、前記本体部に連接されて前記開口面を塞ぐ開閉可能な蓋部と、を有する箱本体、に嵌挿される嵌挿用巻回体収容箱であって;
    長尺物が巻かれた巻回体が収容された場合に前記巻回体の軸線が延びる方向と交差する方向に前記巻回体から前記長尺物が引き出される引出開口が形成される開口形成面と、前記開口形成面に隣接した端面であって前記巻回体が収容された場合に前記巻回体の軸線を延長した仮想延長軸線が貫通する端面とを有し;
    前記開口形成面は、除去することにより前記引出開口が形成される開口切取片を含んで構成され;
    前記端面は、前記開口切取片に連なって接続された摘むことができる摘み片と、前記摘み片以外の前記端面の部分である端面本体とを含み、前記端面本体と前記摘み片とが端面切取線を介して接続された;
    嵌挿用巻回体収容箱。
  2. 前記開口形成面は、前記引出開口が形成された後でも前記開口形成面に残存する残片であって前記開口切取片に対して開口切取線を介して接続された残片を含んで構成された;
    請求項1に記載の嵌挿用巻回体収容箱。
  3. 前記開口形成面及び前記端面に隣接した側面であって前記巻回体が収容された場合に前記巻回体の軸線が延びる方向に沿って設けられた側面を有し;
    前記側面は、除去することにより前記引出開口に連なる側面開口が形成される側面切取片と、前記開口形成面が隣接する側とは反対側の前記側面に残存する側面板であって前記側面切取片に対して側面切取線を介して接続された側面板とを含んで構成され;
    前記側面切取片は、前記端面の側に延びて前記端面と平行になるように折り返されて前記端面に配置された延在部を有する;
    請求項1又は請求項2に記載の嵌挿用巻回体収容箱。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の嵌挿用巻回体収容箱と;
    前記嵌挿用巻回体収容箱に収容された、長尺物が巻かれた巻回体とを備える;
    詰替用巻回体。
  5. 請求項4に記載の詰替用巻回体と;
    前記詰替用巻回体が嵌挿された前記箱本体とを備える;
    巻回体入り収容箱。
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