JP5286404B2 - 食品用ラップフィルムの切断刃 - Google Patents

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Description

本発明は、食品用ラップフィルムの切断刃に関する。
従来、ロール状に巻回された食品用ラップフィルムを引出し可能に収納すると共に、所望の長さに切断するために食品用ラップフィルムの切断刃を取付けた箱型の収納容器が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−247873号公報
特許文献1記載のような食品用ラップフィルムの切断刃としては、図8に示すように、鋭利な刃先42を有するギザギザの歯41…を長手方向一側辺に多数本列設して成る切断刃40が多く用いられていた。
しかし、従来の切断刃40は、ギザギザの歯41…に沿って食品用ラップフィルムを切り裂くため、食品用ラップフィルムの切断端縁に比較的深い凹凸(ジグザグ状)が生じていた。食品用ラップフィルムは、この凹凸を起点として長手(引き出し)方向に引き裂かれ易くなり、食品用ラップフィルムが途切れて破れてしまう、いわゆる“途中切れ”の原因となっていた。食品用ラップフィルムが途中切れしてしまうと、収納容器から食品用ラップフィルムを連続的に引き出せなくなるという問題が生じていた。
また、切断刃40により食品用ラップフィルムを切断しようとする際、片手で収納容器を持ち、他方の片手に食品用ラップフィルムを持って、収納容器を保持したまま食品用ラップフィルムを上方に引き上げて切断するのであるが、途中切れなどで収納容器の蓋を開いてラップフィルムを取り出す時や、また、使い終わった後、切断刃40を収納容器の蓋から引き剥がす時に、切断刃40の刃先42が、手や指に接触してケガをしたり皮膚を傷付ける虞れがあり、危険であった。
そこで、本発明は、安全性に関する問題を改善しつつ切れ味を良好に保ち、かつ、切断端縁の凹凸を低減して途中切れを防止し得る食品用ラップフィルムの切断刃を提供することを目的とする。
本発明に係る食品用ラップフィルムの切断刃は、箱型収納容器から引出された食品用ラップフィルムを切断するために該収納容器に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部を有する食品用ラップフィルムの切断刃に於て、該歯列部は、刃先に2つの角部を有する長方形状の四角歯を、多数本櫛歯状に列設し、隣接する上記四角歯間の開口部の奥部を半円弧状に形成し、さらに、上記角部は、極微小アール状に形成され、その曲率半径が、0.02mm≦R ≦0.06mmに設定され、上記食品用ラップフィルムのカット起点形成の際、上記食品用ラップフィルムを上記歯列部に押し付けて上記角部によって上記食品用ラップフィルムを突き破って貫通孔を形成するように構成されたものである。
また、箱型収納容器から引出された食品用ラップフィルムを切断するために該収納容器に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部を有する食品用ラップフィルムの切断刃に於て、該歯列部は、その両端部に配設されるカット起点発生用の端部エリアと、該端部エリア間に形成される中間エリアとに、区画形成され、該中間エリアには、刃先に2つの角部を有する長方形状の四角歯を、多数本櫛歯状に列設し、かつ、上記端部エリアには、上記四角歯、及び、刃先に1つの頂角部を有する三角歯を、交互になるように順次列設したものである。
また、歯列部に於て、隣接する上記四角歯は、所定の間隔をもって離間しており、該間隔の幅寸法を、0.2mm≦W≦0.5mmに設定したものである。
発明の食品用ラップフィルムの切断刃によれば、食品用ラップフィルムをほぼ直線的に切断することができ、食品用ラップフィルムの途中切れを防止できる。食品用ラップフィルムの分子配向を利用して(引出し方向と直交する方向に)直線的に切断できるため、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムを小さな力で軽く切断できる。しかも、食品用ラップフィルムの切断端縁を外観上美しく形成することができる。また、手・指のケガや皮膚が傷付くことを著しく減少でき、安全性の問題を含めたクレーム(苦情)のリスクを低減できる。
本発明の食品用ラップフィルムの切断刃の実施の一形態を示した正面図であり、(a)は全体の正面図であり、(b)は要部拡大正面図であり、(c)は角部を拡大して示した拡大正面図である。 参考例を示した要部拡大正面図である。 本発明の他の実施形態を示した要部拡大正面図である。 変形例を示した要部拡大正面図である。 本発明に係る食品用ラップフィルムの切断刃の使用状態を示した説明図である。 本発明に係る食品用ラップフィルムの切断刃の使用状態を想定してカット力を測定した説明図である。 本発明の切断刃によって形成される食品用ラップフィルムの切断端縁の形状の説明図である。 従来の切断刃を示した要部拡大図である。 食品用ラップフィルムの切断端縁の形状を示した比較参考図であり、(A)は、本発明の切断刃によって形成された切断端縁の拡大図であり、(B)は、従来の切断刃によって形成された切断端縁の拡大図である。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1(a)に示すように、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、箱型収納容器1から引出された食品用ラップフィルムRを切断するために収納容器1に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部6を有するものである。
箱型収納容器1は、横断面略正方形である細長直方体形状であり、例えば、紙製や樹脂製であって、円筒状の巻芯に巻き付けられた食品用ラップフィルムRを引出し可能に収納している。箱型収納容器1は、収納する食品用ラップフィルムRの幅、巻回長さ及び巻芯の大きさ等により適宜設計変更が可能である。図例では、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、箱型収納容器1を閉蓋する蓋体1aに、帯状板本体にカシメピンでカシメ足を作りカシメられて取付けられ、歯列部6が蓋体1aの先端縁から突出している。歯列部6は、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃の長手方向の全長にわたって形成され、食品用ラップフィルムRの幅よりも僅かに大きく(長く)なっている。
本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、金属の場合は、ブリキ等の薄い金属板を用いて作製される。また、金属板の場合、食品用ラップフィルムの切断刃の厚みは、0.15mm以上で、かつ、0.30mm以下に設定するのが好ましい。仮に、厚みが、0.15mmより小さいと、食品用ラップフィルムRを切断するための剛性を確保できず、また、0.30mmより大きいと、金型で切断刃を形成する際、大きな切断力が必要になり金型の寿命が極端に短くなる可能性がある。また、切断刃の材質としては、金属製に限らず、硬質プラスチックとしたり、あるいは、加硫紙やバルカナイズド・ファイバーを用いた紙、又は、公知の他の材料を用いても良い。さらに、非金属の材料を用いる場合は、曲げ剛性、耐久性を十分に有する材質とする。例えば、プラスチック等では、PPやPET等を用いることも良く、生分解性プラスチックを用いるも望ましい。また、プラスチックの場合、酸化チタン、塩化亜鉛、カーボンファイバー等を添加したりするも良い。紙の場合は、樹脂(アクリル樹脂等)の含浸とすることもできる。また、上述の2種以上の材質のものを積層した帯状板を用いてもよい。なお、プラスチックの場合には、切断刃の厚みは、0.15mm〜0.30mmが好ましく、また、紙の場合には、0.2mm〜0.4mmが好ましい。
図1(b)に示すように、本発明は、食品用ラップフィルムの切断刃に於て、歯列部6は、刃先2に2つの角部5,5を有する長方形状の四角歯4を、多数本櫛歯状に列設している。
言い換えると、歯列部6は、切断刃の長手方向に所定等ピッチで並べられた多数本の四角歯4…によって構成され、隣接する四角歯4,4は、所定の間隔8をもって離間している。
四角歯4は、食品用ラップフィルムRを切断するための刃先2を有している。四角歯4は、切断刃の長手方向に平行な先端縁部2Aと、先端縁部2Aの両端に連設する2つの段付部2B,2Bとをもって、刃先2を形成している。刃先2は、切断刃の長手方向に沿った所定の長さ寸法Tを有している。角部5は、略直角状に形成され、その頂角が、食品用ラップフィルムRを小さな力で軽く突き破るように鋭利に形成されている。また、本発明に於て、長方形とは、正方形を含み、四つ角が直角の四角形を包含するものとする。
図1(c)に示すように、角部5,5は、極微小アール状に形成され、その曲率半径Rが、0.02mm≦R≦0.06mmに設定されている。
角部5の曲率半径Rが、0.02mm未満であると、加工が難しくなり、また、角部5の曲率半径Rが、0.06mmを越えると、食品用ラップフィルムRを突き破りにくくなり、切れ味が悪くなる。なお、より好ましくは、角部5の曲率半径Rを、0.025mm〜0.029mmに設定するのが望ましい。
櫛歯状歯列部6を構成する四角歯4は、刃先2を、切断刃の長手方向に沿った仮想の一直線上に配設している。以下、この仮想の一直線を、刃先線Lとし、図中2点鎖線にて示す。刃先線Lは、食品用ラップフィルムの切断刃が箱型収納容器1に取付けられた状態では蓋体1aの先端縁と平行状に配設されている(図1(a)参照)。
前述の櫛歯状歯列部6は、間隔8によって、隣接する四角歯4,4の間に、食品用ラップフィルムの切断刃を厚み方向に貫通する開口部を形成している。この開口部の最深部から刃先線Lまでの深さは、0.2mm〜0.7mm程度に設定するのが望ましい。なお、図例のように、開口部の奥部を、曲率半径が下記幅寸法Wの約半分程度の半円弧状に形成する。
本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、前述の櫛歯状歯列部6に於て、間隔8の幅寸法Wを、0.2mm≦W≦0.5mmに設定している。間隔8の幅寸法Wが、0.2mmより小さいと、加工が難しくなると共に、角部5による食品用ラップフィルムRの突き破りが有効に行われなくなり、切断の起点をつくりにくくなる。また、間隔8の幅寸法Wが、0.5mmより大きいと、食品用ラップフィルムRの切断端縁に凹凸が生じ易くなる虞れがある。間隔8の幅寸法Wは、より好ましくは、0.22mm≦W≦0.30mmに設定するのが良い。
また、四角歯4の(切断刃の長手方向に沿った)刃先2の長さ寸法Tは、0.2mm以上で、かつ、0.7mm以下に設定している。仮に、刃先2の長さ寸法Tが、0.2mmより小さいと、食品用ラップフィルムRを切断する際に手や指に接触してケガの原因となったり皮膚を傷付ける虞れがあり、また、0.7mm以上であると、食品用ラップフィルムRが刃先2で滑りを生じてしまい切れ味が劣化する。
次に、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃に関連する参考例について説明する。
図2に示すように、箱型収納容器1から引出された食品用ラップフィルムRを切断するために収納容器1に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部6を有する食品用ラップフィルムの切断刃(図1(a)参照)に於て、歯列部6は、刃先2に2つの角部5,5を有する長方形状の四角歯4、及び、刃先に1つの頂角部3Aを有する三角歯3を備え、四角歯4と三角歯3とが交互になるように多数本を順次列設している。
四角歯4の構成は、上述の実施の形態と同等であるため説明を省略するが、多数本の四角歯4と三角歯3とを交互に配列した歯列部6に於て、四角歯4…は、各刃先2を、切断刃の長手方向に平行な刃先線L上に、三角歯3…は、各頂角部3Aを、刃先線Lに平行な頂角接線L上に、夫々の高さをずらして配設している。
四角歯4と三角歯3とを交互に配列した歯列部6に於て、四角歯4の高さ寸法Hが、三角歯3の高さ寸法Hよりも小さく設定され、その刃先高さの差(H−H)をΔHとすると、0mm<ΔH≦0.12mmに設定している。
四角歯4と三角歯3との刃先高さの差ΔHが、0.12mmよりも大きいと、三角歯3の頂角部3Aが、手・指を傷付ける危険性があり、安全性が保てなくなる。
なお、ここで、四角歯4の高さ寸法Hとは、四角歯4と三角歯3の間の開口部の最奥部から刃先線Lに至るまでの高さ寸法をいうものとし、三角歯3の高さ寸法Hとは、四角歯4と三角歯3の間の開口部の最奥部から頂角接線Lに至るまでの高さ寸法をいうものとする。
次に、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃の他の実施形態について説明する。
図3に示すように、箱型収納容器1から引出された食品用ラップフィルムRを切断するために収納容器1に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部6を有する食品用ラップフィルムの切断刃(図1(a)参照)に於て、歯列部6は、その両端部に配設されるカット起点発生用の端部エリア11,11と、端部エリア11,11間に形成される中間エリア10とに、区画形成されている。そして、中間エリア10には、刃先2に2つの角部5,5を有する長方形状の四角歯4を、多数本櫛歯状に列設し、かつ、端部エリア11,11には、四角歯4、及び、刃先に1つの頂角部3Aを有する三角歯3を、交互になるように順次列設している。
四角歯4及び三角歯3の構成は、上述の構成と同等であるため説明を省略する。
中間エリア10に形成される櫛歯状歯列部6に於て、隣接する四角歯4,4は、所定の間隔8をもって離間しており、間隔8の幅寸法Wを、0.2mm≦W≦0.5mmに設定している。
また、カット起点発生用の端部エリア11,11に形成される四角歯4と三角歯3とを交互に配列した歯列部6に於て、四角歯4の高さ寸法Hが、三角歯3の高さ寸法Hよりも小さく設定され、その刃先高さの差(H−H)をΔHとすると、0mm<ΔH≦0.12mmに設定している。
上述した本発明の食品用ラップフィルムの切断刃の使用方法(作用)について説明する。
図5に示すように、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃により食品用ラップフィルムRを切断しようとする際には、片手Hで箱型収納容器1を持ち、他方の片手Hに食品用ラップフィルムRを持って、箱型収納容器1を保持したまま食品用ラップフィルムRを上方に引き上げて、食品用ラップフィルムRを歯列部6に押し付けて切断する。この際、図6に示すように、箱型収納容器1を所定角度に傾けて持ち、(歯列部6の)刃先線Lが、水平線Lに対して、10°〜45°の傾斜角度θを成すように保持する。好ましくは、箱型収納容器1を、傾斜角度θが15°〜25°になるように保持しつつ食品用ラップフィルムRを切断するのが良い。
図7に示すように、本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、食品用ラップフィルムRを歯列部6に押し付けると、四角歯4の角部5にて食品用ラップフィルムRを突き破って(小さな)貫通孔を形成し、この貫通孔をカット起点として食品用ラップフィルムRを刃先2…に沿って切り裂くことで食品用ラップフィルムRを切断する。本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、四角歯4の刃先2が、刃先線L上にて一直線状になるように配設されているため、角部5…による突き破りと、この突き破りに連続して行われる刃先線Lに沿った切り裂きとが、一直線上で行われる。
また、四角歯4,4の間に貫通状開口部をもって形成される間隔8に於ては、刃先2による切り裂きが刃先線Lに沿わずに伝播して食品用ラップフィルムRの切断端縁にギャップG(凹部)を生じつつ引き裂かれる。この際、間隔8の幅寸法Wを、0.2mm≦W≦0.5mmに設定したものであれば、開口部に於けるギャップGの落込み寸法ΔAを、0.1mm〜0.4mm程度に抑制して、食品用ラップフィルムRの引き裂き伝播が刃先線Lの延在する一直線上から逸脱するのを防止し、間隔8でのギャップGの裂け目が、外観上、刃先線Lに沿ってほぼ直線状に連続するように形成される。より好ましい実施形態として、間隔8の幅寸法Wを、0.22mm≦W≦0.30mmに設定したものであれば、開口部に於ける凹部の落込み寸法ΔAを、0.09mm〜0.12mm程度に抑制できる。
図9は、食品用ラップフィルムの切断端縁の形状を示した比較参考図である。
図9(A)に示すように、本発明の切断刃(図1参照)によれば、切断後の食品用ラップフィルムRの切断端縁には、四角歯4の刃先2に沿って直線状の端縁部18が形成されると共に、間隔8に対応して微小高さの小突部19が形成される。
一方、図9(B)は、従来の切断刃40(図8参照)によって形成された切断端縁を比較例として示した拡大図である。従来の切断刃40は、食品用ラップフィルムR´の切断端縁に、山部44と谷部45が連続する深い凹凸を形成する。つまり、ギザギザの切断刃40によって切断された食品用ラップフィルムR´は、切断端縁がジグザグになる。
食品用ラップフィルムRは、引出し方向に直交する向きに分子鎖が配向しており、言い換えると、切断刃の長手方向に沿って裂け易い分子配向を有する。本発明の食品用ラップフィルムの切断刃は、この分子配向を利用して、食品用ラップフィルムRを、引出し方向に直交する方向に沿った直線状の刃先線L上で直線的に切断するので、切断端縁がジグザグとはならずに、切断に必要な力が非常に小さく済む。しかも、切断後の食品用ラップフィルムRに、美しい切断端縁を形成する。
また、図2に示す参考例に係る食品用ラップフィルム切断刃に於ては、食品用ラップフィルムRを歯列部6に押し付けると、三角歯3の頂角部3A及び四角歯4の角部5にて食品用ラップフィルムRを突き破り、食品用ラップフィルムRを四角歯4の刃先2…に沿って切り裂くことで食品用ラップフィルムRを、直線的に切断する。食品用ラップフィルムRのカット起点形成の際、三角歯3の頂角部3Aによる突き破りにより、四角歯4の刃先2での滑りによるカット力上昇を防止し、スムーズに切断が行われる。
図3に示すように、本発明の他の実施形態に係る食品用ラップフィルムの切断刃は、食品用ラップフィルムRを歯列部6に押し付けると、端部エリア11の三角歯3の頂角部3A及び四角歯4の角部5にて食品用ラップフィルムRを突き破って、切断の起点となる貫通孔を形成する。この貫通孔をカット起点として(端部エリア11から中間エリア10へ移行しつつ)連続的に食品用ラップフィルムRを刃先2…に沿って切り裂くことで食品用ラップフィルムRを、直線的に切断する。別の実施形態の食品用ラップフィルムの切断刃は、端部エリア11での食品用ラップフィルムRのカット起点(切断起点)形成の際、三角歯3の頂角部3Aによる突き破りにより、四角歯4の刃先2での滑りによるカット力上昇を防止して確実にカット起点(切断起点)を形成し、中間エリア10にて、食品用ラップフィルムRの切断端縁の直線性を損なうことなく切断し、切断刃長手方向にわたって切断をスムーズに行える。
なお、本発明は、例えば、図4に示すように、櫛歯状の歯列部6に於て、四角歯4の刃先2の長さ寸法Tを小さく設定しても、食品用ラップフィルムRの切断端縁の直線性を損なうことなく切断する。言い換えると、食品用ラップフィルムRの切断端縁の凹凸は、間隔8の幅寸法Wに起因していると言える。つまり、四角歯4は、要旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能であって、間隔8を可能な限り小さく設定して、引き裂き伝播し易く、切断端縁がえぐれる深さをできるだけ小さくして直線性を保ち、途中切れを生じにくくするのが望ましい。
以上のように、本発明に係る食品用ラップフィルムの切断刃は、箱型収納容器1から引出された食品用ラップフィルムRを切断するために収納容器1に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部6を有する食品用ラップフィルムの切断刃に於て、歯列部6は、刃先2に2つの角部5,5を有する長方形状の四角歯4を、多数本櫛歯状に列設したので、食品用ラップフィルムRを一直線上にて切断することができ、食品用ラップフィルムRの切断端縁に生じる凹凸が小さく済み、直線性を損なうことがなく、食品用ラップフィルムRの引出し方向への引き裂きを抑制して途中切れを防止できる。食品用ラップフィルムRの分子配向を利用して(引出し方向と直交する方向に)直線的に切断できるため、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムRを小さな力で軽く切断できる。しかも、食品用ラップフィルムRの切断端縁を外観上美しく形成することができる。また、歯列部6の刃先線L上に突出部分が無いので、箱型収納容器1の取り扱い時に、手・指のケガや皮膚が傷付くことを著しく減少でき、安全性の問題を含めたクレーム(苦情)のリスクを低減できる。
また、箱型収納容器1から引出された食品用ラップフィルムRを切断するために収納容器1に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部6を有する食品用ラップフィルムの切断刃に於て、歯列部6は、刃先2に2つの角部5,5を有する長方形状の四角歯4、及び、刃先に1つの頂角部3Aを有する三角歯3を備え、四角歯4と三角歯3とが交互になるように多数本を順次列設したので、食品用ラップフィルムRを一直線上にて切断することができ、食品用ラップフィルムRの切断端縁に生じる凹凸が小さく済み、直線性を損なうことがなく、食品用ラップフィルムRの引出し方向への引き裂きを抑制して途中切れを防止できる。食品用ラップフィルムRの分子配向を利用して(引出し方向と直交する方向に)直線的に切断できるため、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムRを小さな力で軽く切断できる。しかも、食品用ラップフィルムRの切断端縁を外観上美しく形成することができる。また、歯列部6の刃先線L上に突出部分が無いので、箱型収納容器1の取り扱い時に、手・指のケガや皮膚が傷付くことを著しく減少でき、安全性の問題を含めたクレーム(苦情)のリスクを低減できる。また、ケガの低減と共に、カット起点(切断起点)形成の際、四角歯4と三角歯3とが交互になるように列設したので、食品用ラップフィルムRの滑りを防止し、切れ味を向上できる。
また、箱型収納容器1から引出された食品用ラップフィルムRを切断するために収納容器1に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部6を有する食品用ラップフィルムの切断刃に於て、歯列部6は、その両端部に配設されるカット起点発生用の端部エリア11,11と、端部エリア11,11間に形成される中間エリア10とに、区画形成され、中間エリア10には、刃先2に2つの角部5,5を有する長方形状の四角歯4を、多数本櫛歯状に列設し、かつ、端部エリア11,11には、四角歯4、及び、刃先に1つの頂角部3Aを有する三角歯3を、交互になるように順次列設したので、食品用ラップフィルムRを一直線上にて切断することができ、食品用ラップフィルムRの切断端縁に生じる凹凸が小さく済み、直線性を損なうことがなく、食品用ラップフィルムRの引出し方向への引き裂きを抑制して途中切れを防止できる。食品用ラップフィルムRの分子配向を利用して(引出し方向と直交する方向に)直線的に切断できるため、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムRを小さな力で軽く切断できる。しかも、食品用ラップフィルムRの切断端縁を外観上美しく形成することができる。また、歯列部6の刃先線L上に突出部分が無いので、箱型収納容器1の取り扱い時に、手・指のケガや皮膚が傷付くことを著しく減少でき、安全性の問題を含めたクレーム(苦情)のリスクを低減できる。また、ケガの低減と共に、カット起点(切断起点)形成の際、四角歯4と三角歯3とが交互になるように列設したので、食品用ラップフィルムRの滑りを防止し、切れ味を向上でき、切断刃長手方向にわたって切断をスムーズに行える。
また、櫛歯状歯列部6に於て、隣接する四角歯4,4は、所定の間隔8をもって離間しており、間隔8の幅寸法Wを、0.2mm≦W≦0.5mmに設定したので、加工が容易であり、かつ、角部5による食品用ラップフィルムRの突き破りが有効に行われる。また、食品用ラップフィルムRの切断端縁に凹凸が生じにくく、食品用ラップフィルムRの切断端縁のギャップGの落込み寸法ΔAを、0.1mm〜0.4mm程度に抑制でき、食品用ラップフィルムRの引き裂き伝播が刃先線Lの延在する一直線上から逸脱するのを防止できる
また、四角歯4の高さ寸法Hが、三角歯3の高さ寸法Hよりも小さく設定され、その刃先高さの差(H−H)をΔHとすると、0mm<ΔH≦0.12mmに設定しているので、三角歯3の頂角部3Aが、手・指を傷付ける危険性を回避でき、安全性が向上する。また、ケガの低減と共に、カット起点(切断起点)形成の際、四角歯4と三角歯3とが交互になるように列設したので、食品用ラップフィルムRの滑りを防止でき、切れ味を良好に保つことができる。
また、角部5は、極微小アール状に形成され、その曲率半径Rが、0.02mm≦R≦0.06mmに設定されているので、切れ味が著しく良好であって、食品用ラップフィルムRを小さな力で軽く切断でき、かつ、加工が容易である。
1 箱型収納容器
2 刃先
3 三角歯
3A 頂角部
4 四角歯
5 角部
6 歯列部
8 間隔
10 中間エリア
11 端部エリア
R 食品用ラップフィルム
W 幅寸法
,H 高さ寸法
ΔH 刃先高さの差
曲率半径

Claims (3)

  1. 箱型収納容器(1)から引出された食品用ラップフィルム(R)を切断するために該収納容器(1)に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部(6)を有する食品用ラップフィルムの切断刃に於て、
    該歯列部(6)は、刃先(2)に2つの角部(5)(5)を有する長方形状の四角歯(4)を、多数本櫛歯状に列設し、隣接する上記四角歯(4)(4)間の開口部の奥部を半円弧状に形成し、
    さらに、上記角部(5)(5)は、極微小アール状に形成され、その曲率半径(R )が、0.02mm≦R ≦0.06mmに設定され、上記食品用ラップフィルム(R)のカット起点形成の際、上記食品用ラップフィルム(R)を上記歯列部(6)に押し付けて上記角部(5)によって上記食品用ラップフィルム(R)を突き破って貫通孔を形成するように構成されたことを特徴とする食品用ラップフィルムの切断刃。
  2. 箱型収納容器(1)から引出された食品用ラップフィルム(R)を切断するために該収納容器(1)に付設され、全体が帯状板から成り、長手方向の一側辺に形成された歯列部(6)を有する食品用ラップフィルムの切断刃に於て、
    該歯列部(6)は、その両端部に配設されるカット起点発生用の端部エリア(11)(11)と、該端部エリア(11)(11)間に形成される中間エリア(10)とに、区画形成され、
    該中間エリア(10)には、刃先(2)に2つの角部(5)(5)を有する長方形状の四角歯(4)を、多数本櫛歯状に列設し、
    かつ、上記端部エリア(11)(11)には、上記四角歯(4)、及び、刃先に1つの頂角部(3A)を有する三角歯(3)を、交互になるように順次列設したことを特徴とする食品用ラップフィルムの切断刃。
  3. 上記歯列部(6)に於て、隣接する上記四角歯(4)(4)は、所定の間隔(8)をもって離間しており、該間隔(8)の幅寸法(W)を、0.2mm≦W≦0.5mmに設定した請求項1又は2記載の食品用ラップフィルムの切断刃。
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