JP2008063607A - ダイヤモンド被覆基板、電気化学的処理用電極、電気化学的処理方法及びダイヤモンド被覆基板の製造方法 - Google Patents

ダイヤモンド被覆基板、電気化学的処理用電極、電気化学的処理方法及びダイヤモンド被覆基板の製造方法 Download PDF

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裕一郎 関
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健二 泉
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Abstract

【課題】電極として使用が可能で、電気化学的酸化処理中に基板自体が腐食する、又はダイヤモンド層と基板が剥離することにより電解が継続できなくなる、又は電解効率が著しく悪くなるという問題を解決する基板及び電極を提供する。
【解決手段】基板および該基板に被覆した導電性ダイヤモンド層からなり、該ダイヤモンド層を構成するダイヤモンド膜の連続している部分の最大面積が1μm以上100mm以下であるダイヤモンド被覆基板である。特にダイヤモンド層厚は3〜100μmが好ましく、基板表面の粗さはRa0.1μm以上であることが好ましい。特に前記導電性ダイヤモンド層によって被覆される基板の材質は、Nb、Ta、Zr、Wのいずれかであることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、不連続の部分を有する導電性ダイヤモンド層が被覆された複合基板、それを用いた電極及び電気化学的処理方法並びにダイヤモンド被覆基板の製造方法に関する。
ダイヤモンドは特徴的な性質を有しており、その性質を活かした様々な応用製品が実用化されている。ダイヤモンドは、化学的、物理的に安定であり、通常絶縁体であるという特徴を有するが、硼素、窒素などの不純物を添加することで、導電性を付与することができる。
近年、産業面において物質の廃棄、排水、リサイクル技術が急速に発展してきている。廃液中の望ましくない有機化合物を低減するために、電極を用いて電気化学的酸化処理(以下、電解とも記す)を行う技法がある。従来、使用されている電極としては、白金、二酸化鉛及び二酸化スズなどが挙げられる。しかし、これらは電気化学的酸化処理において厳しい化学的環境下におかれるため腐食し易いことが知られている。また、陽極として使用された場合には、作用面上へ吸着物が付着し、電解効率が著しく低下するという欠点がある。
またダイヤモンドは物理的、化学的に極めて安定した物質なので、酸化に対する耐久性に優れている。従って、導電性ダイヤモンドを支持体となる基板の表面に被覆すれば極めて耐食性に優れた電極(以降、「ダイヤモンド電極」と称す)として機能する。したがって、前記した従来の電極と比べて、該ダイヤモンド電極は高いエネルギー効率を維持することができる。また、導電性ダイヤモンドは、電極としての電気化学的な性質として、電位窓が広い、バックグラウンド電流が小さい、などの電極性能としても優れた点を多く有する。
特許文献1及び特許文献2には、ダイヤモンド電極を用いて排水中で有機化合物を分解することが開示されている。しかし、これら明細書の実施例では、高い電流密度、長時間での電気分解に関する実施例は示されていない。
実際には、有機媒体中でダイヤモンド電極を電流密度が高い条件で使用する場合に、発生するガスや電解液により、膜と基板との界面で剥離が発生することが多い。剥離してしまうと下地基板が露出してしまい、溶液により腐食が進行してしまう。または、電解効率が著しく悪くなるという問題が起こる。
ダイヤモンド膜が剥離して基板が露出しても、基板材料として、電解時に不動態となる金属を用いれば、剥離部が不動態となり、基板の腐食の進行を防ぐことができる。この場合、基板が金属であることによって、電気抵抗がSiや各種セラミックに比べて小さいため、電極として使用する際に電解効率が良くなるため、基板材料として優れている。しかし、一般にこれら不動態となる金属は、Siや各種セラミックに比べて熱膨張係数が大きく、ダイヤモンドを成膜した際に、熱応力によって電極として使用する以前に剥離してしまうことが多い。仮に剥離しなくても、電極として使用している最中に電解による刺激と応力によって大規模な剥離が突然発生してしまうことが多かった。
特開2000−254650 特開2000−226682
本発明は、電極として使用が可能で、電気化学的酸化処理中に基板自体が腐食する、又はダイヤモンド層と基板が剥離することにより電解が継続できなくなる、又は電解効率が著しく悪くなるという上記問題を解決する基板及び電極を提供することを目的としてなされたものである。
本発明の導電性ダイヤモンド被覆基板は、電極として使用し、電気化学的酸化処理を行う工程時に導電性ダイヤモンド層と基板との間で剥離が起こる問題に対して、導電性ダイヤモンド層内の応力を低減することにより防ぐことができる。
即ち、本発明は以下の構成を採用する。
(1)基板および該基板に被覆した導電性ダイヤモンド層からなり、該導電性ダイヤモンド層を構成する導電性ダイヤモンドの連続している部分における最大面積が1μm以上100mm以下であり、かつ該基板の表面の粗さが、Ra0.1μm以上Ra100μm以下であることを特徴とするダイヤモンド被覆基板である。
(2)前記導電性ダイヤモンド層によって被覆される基板の材質が、Nb、Ta、Zr、Wのいずれかであることを特徴とする上記(1)に記載のダイヤモンド被覆基板である。(3)前記導電性ダイヤモンドの連続している部分における最大面積が100μm以上100mm以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(4)前記導電性ダイヤモンドの連続している部分における最大面積が0.1mm以上100mm以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(5)前記導電性ダイヤモンド層の厚みが3μm〜100μmであることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(6)前記導電性ダイヤモンド層の厚みが15μm〜100μmであることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(7)前記導電性ダイヤモンド層の被覆される側の基板表面の面積が、10cm以上10000cm以下であることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(8)前記導電性ダイヤモンド層が千鳥格子の島状に配列形成されて形成されていることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(9)前記基板の表面が、物理的または化学的な処理を行うことで粗面化されたものであることを特徴とする上記(8)に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(10)前記物理的な粗面化が、サンドブラスト、フライス加工、研削加工、ラッピング加工の中から少なくとも1つ以上の方法によって処理されたものであることを特徴とする上記(9)に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(11)前記化学的な粗面化が、ウェットエッチング、電解エッチング、プラズマエッチングの中から少なくとも1つ以上の方法によって処理されたものであることを特徴とする上記(9)に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(12)前記導電性ダイヤモンド層によって被覆される基板が、メッシュ状に配列された貫通孔を有するメッシュ状体、多孔体、不織布のいずれかの構造であることを特徴とする上記(1)〜(11)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(13)前記ダイヤモンド被覆基板に導電性ダイヤモンド層が被覆されていない領域における基板表面の抵抗率が、10Ω・cm以上であることを特徴とする前記(1)〜(12)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(14)前記ダイヤモンド被覆基板上に導電性ダイヤモンド層が被覆されていない領域における基板表面が、該基板材料の酸化物を含むものであることを特徴とする上記(1)〜(13)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(15)前記基板表面の抵抗率が10Ω・cm以上である部分及び\又は前記基板表面における酸化物を含む部分が、予め大気中または酸素を含む雰囲気中で熱処理を行うことによって高抵抗化及び\又は基板表面における酸化物を含むものとなったことを特徴とする上記(13)又は(14)に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(16)前記熱処理が、大気中で500℃〜650℃で10分以上2時間以下行うことを特徴とする上記(15)に記載のダイヤモンド被覆基板である。
(17)上記(1)〜(16)のいずれか1に記載のダイヤモンド被覆基板を用いた電気化学的処理用の電極である。
(18)上記(17)に記載の電極を用いた電気化学的処理装置である。
(19)上記(17)に記載の電極又は上記(18)に記載の電気化学的処理装置を用いることを特徴とする電気化学的処理方法である。
(20)少なくとも、基板に導電性ダイヤモンド層を不連続に被覆する工程と、大気中又は酸素を含む雰囲気中で熱処理を行うことによって該導電性ダイヤモンド層の被覆されていない部分の基板表面を高抵抗化及び\又は酸化物を含むものとする工程とを有することにより、上記(1)〜(16)のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板の製造方法である。
(21)前記熱処理が、大気中で500℃〜650℃で10分以上2時間以下行われることを特徴とする上記(20)に記載のダイヤモンド被覆基板の製造方法である。
本発明は電極として使用可能な導電性ダイヤモンド被覆基板を提供し、基板自体の腐食を防ぎ、更に導電性ダイヤモンド層中の応力を低減することで、電気化学的酸化処理過程においても、導電性ダイヤモンド層と基板との間での剥離が起こらないようにすることができる。
本発明に係るダイヤモンド被覆基板は、ダイヤモンドに不純物を添加することで導電性を付与したものである。この導電性を付与したダイヤモンド層を用いて、電極として使用することができる。
有機物を含んだ溶液の電気化学的酸化処理を行う際に、導電性ダイヤモンドを被覆した基板と導電性ダイヤモンド層との界面で剥離を起すことがある。電気化学的酸化処理において発生する水素、酸素、塩素ガス等による導電性ダイヤモンド層への負荷が発生していると思われる。
またこれは、導電性ダイヤモンド層内の応力との関係が大きく、この応力を低減することで剥離を防止することができる。基板とダイヤモンド層との間では、そもそも両者の熱膨張係数の差と、ダイヤモンド成膜時における900℃近い高温環境下に起因する熱応力と、ダイヤモンド層そのものの真性応力とからなる応力が内包されているが、導電性ダイヤモンド層内で連続している膜の面積が大きいと、この部分の応力が大きくなってしまい剥離の原因となる。
ここで言う連続膜とは、導電性ダイヤモンド層自体が電気的に繋がっている部分を指している。
本発明では、ダイヤモンドを選択的に形成することによって、導電性ダイヤモンド層を構成するダイヤモンド膜が連続膜になることを防ぎ、ダイヤモンドおよび基板との間の応力を低減することで、剥離を防ぐことが可能である。
図1は本発明によって得られたダイヤモンド被覆基板の概略図である。基板上にダイヤモンドが選択的に形成されており、ダイヤモンドが形成されていない領域は高抵抗となっている。ダイヤモンドを選択的に形成する方法は、後述のようにマスクを用いた成膜によって得られ、高抵抗部の形成方法は後述のように熱処理を行うことによって得ることができる。
基板上に導電性ダイヤモンド層を成膜する場合、前処理としてダイヤモンドパウダーを用いたスクラッチング処理や、超音波処理により種付けを行った後に成膜を行う。導電性ダイヤモンドの合成方法は気相合成であることが好ましい。その中でも熱フィラメントCVD法やプラズマCVD法を用いることが好ましい。水素ガスと炭素含有ガス、例えば、メタンを導入し合成する。水素に対するメタンの比率は、0.2%〜5%の範囲であることが好ましい。0.2%未満であると、炭素源が少なすぎるため成膜に時間がかかってしまう。5%を超えると、炭素源が多すぎるためにダイヤモンドの品質を下げることとなる。
導電性を付与するためには、硼素、リン、窒素などを不純物として添加する。
硼素を添加することによって十分に抵抗の低いダイヤモンド膜を容易に得ることができる。硼素を添加する方法としては、特に限定されないが、成膜雰囲気中の基板近傍に硼酸を置く方法、ジボラン、トリメチルボロンを導入する方法、アセトンとメタノールの混合液に酸化硼素(B)を溶解したものとHガスをキャリアガスとして導入する方法、硼酸トリメチル液にArガスをキャリアガスとして導入する方法、などがあるがどの方法を採っても良い。
図2に本発明のダイヤモンド被覆基板を得るための典型的な工程を示す。まず、Nb等の基板の表面をサンドブラスト等の方法で粗面化した後、ダイヤモンド粒子によって表面を擦る等の方法によって種付け処理を行い、その後、金属メッシュ基板等をメタルマスクとして用いダイヤモンドを基板上に選択的に形成する。その後、ダイヤモンドがマスクによって被覆されていない部分で炭化物、すなわちNbCとなっている領域に対し、熱処理を行うことで高抵抗化させる、という工程である。以下に各工程について詳細を説明する。
ダイヤモンドを選択的に形成する方法としては、特に限定されないが、ダイヤモンド成膜時に基板上にマスクを置き、マスクの開口部のみにダイヤモンドが形成される、という方法でもよい。マスクの材料としては、特に限定されないが、W,Mo,Nb等の金属、Si、あるいは各種セラミック材料であっても良い。
また、あらかじめ基板上に後に選択的に除去できる犠牲層およびレジスト層を形成したのち、半導体プロセスによって犠牲層のパターニング形成させたのちに、その上に種付け処理を行いダイヤモンドを形成し、犠牲層をエッチング除去することによって選択的にダイヤモンド形成層を基板上に残す、という方法でもよい。犠牲層の材料としては、エッチング除去処理を行う時に犠牲層のみが溶解し、基板が溶解しないものであれば特に限定されないが、SiOを犠牲層に用いると好ましい。
他にも選択的に種付け処理を行う方法、選択的に粗面化を行う方法、選択的にプラズマエッチングを行う方法などによって選択的にダイヤモンドを形成する方法があるが、いずれの方法を採っても良い。
このようにして作成した導電性ダイヤモンド層を構成するダイヤモンド膜の連続膜である部分が、100μm以上100mm以下であれば、応力を低減することができ、ダイヤモンド層と基板との間の剥離を防ぐことができる。さらに好ましくは0.1mm以上100mm以下であると、電解時等にダイヤモンド膜と基板との密着性を確保することができ、好ましい。
しかし、ダイヤモンド膜の連続している部分の最大面積が100μm未満であると、結晶の大きさが小さくなる、若しくは膜厚が薄くなる。前者の場合は、ダイヤモンドの結晶性が悪くなり、後者の場合は膜の抵抗が高くなり電解効率が悪くなる。また、特に腐食性の強い溶液の電解用途などの電極として用いる場合は、連続している部分の面積が100μm以上であることが好ましい。この場合は100μm未満であるとダイヤモンド膜と基板の界面から腐食液のエッチング作用により、ダイヤモンドの基板からの剥離が発生する。
電極での使用を考えると、基板は導電体である必要があり、低抵抗であることが好ましい。そのため金属基板を用いることが好ましく、更には、電気化学的酸化処理を行った際にダイヤモンドが被覆されていない基板表面で不動態を形成する弁金属が好ましく、特にNb、Al、Ta、Hf、Zr、Zn、Wであることが好ましい。その中でも、Nbはダイヤモンドが良好に被覆することが可能であり、基板材料として適している。
ダイヤモンド層に硼素、リン、窒素のうち少なくとも一種以上を不純物としてドープすることにより、導電性を付与することができ、抵抗値を著しく下げることができる。それ以外の元素を不純物として含む場合には、ダイヤモンドの品質が悪くなり好ましくない。
硼素の含有率は1〜100000ppmの間で制御可能であり、望ましい抵抗値を得ることができる。1ppm未満ではダイヤモンド層の抵抗率が高く、電気化学的酸化処理を行う際の電解効率が悪くなる。100000ppmを超えると、ダイヤモンドの品質が悪くなり、基板と導電性ダイヤモンド層との間で剥離を起しやすくなる。
ダイヤモンド膜の厚みは3μm以上100μm以下であることが好ましく、より好ましくは15μm以上100μm以下であることが好ましい。ダイヤモンド膜部の厚みが3μmより小さくなると、より膜厚が大きいものに比べ、電解時のダイヤモンド成膜部への腐食性溶液の浸入に対する耐性が低くなる。15μmよりも厚くなると、この耐久性が一段と高くなる。100μmよりも大きくなるとダイヤモンド膜が与える基板への応力が大きくなり、ダイヤモンド膜が剥離、破断が発生する。
ダイヤモンドが被覆される側の基板表面の面積は、10cm以上10000cm以下であることが好ましい。10cm未満であれば、元々ダイヤモンド膜が基板に与える応力の影響は少なくなり、ダイヤモンド層を不連続にする意味はなくなる。10000cmを超えると、ダイヤモンド電極の前処理、合成、後処理など全ての工程において不都合である。
基板表面の粗さは、Raで0.1μm以上100μm以下であることが好ましい。Ra
0.1μmよりも小さいとダイヤモンド膜と基板との十分な密着性が得られない。また、Raが100μmより大きいと出っ張った部分近傍の窪んだ部分へのダイヤモンド膜の形
成がされにくくなり、結果的に被覆されないところが増えてしまう。
基板表面を粗面化させる方法としては、特に限定されないが、研磨布で擦る方法、固定砥粒の砥石や有利砥粒を用いたラッピングによる方法、研削加工による方法、フライス加工等によって表面上に凹凸を付ける方法、サンドブラスト又はサンドブラストとマスクを用いたパターンブラストによる方法、などの機械的、物理的な方法と、腐食性溶液を用いたウェットエッチングによる方法、電解エッチングによる方法、プラズマによるドライエッチングによる方法など化学的な方法、さらにはこれら化学的な手法を用い、マスクを用いてパターンエッチングによって周期的な凹凸をつけても良い。これらのうちのいずれかの方法を用いても良いし、これらの中から1種類以上のものを組み合わせて用いても良い。
基板上のダイヤモンド層が連続している部分以外、すなわちダイヤモンド層が被覆され
ていない領域の基板表面の電気抵抗(抵抗率)が10Ω・cm以上であることが好ましい。電気抵抗が10Ω・cmより小さいとダイヤモンド層以外の部分でも電流が流れてしまい、ダイヤモンド電極としての性能が発揮できない。
このダイヤモンド層以外部分は、基板材料を酸化することによって高抵抗化させることができる。この結果、電解時に陽極として本発明の電極を用いる場合、ダイヤモンドが被覆されていない高抵抗部分は、不動態として振る舞い、溶液によって消耗することがない。
このダイヤモンド層が被覆されていない部分を、基板材料を酸化することによって高抵抗化させる方法としては、特に限定されないが、大気中または酸素雰囲気中で熱処理を行うことによって得る方法、化学的なエッチングによる方法、電気化学的な陽極酸化によって得る方法、あるいはこれらを組み合わせた方法等がある。
大気中の熱処理による方法としては、大気雰囲気の炉に本発明の基板を入れ、500℃〜650℃にて10分以上2時間以下の熱処理を行うことによって得ることができる。
ダイヤモンド層が被覆されていない部分を酸化処理によって高抵抗化させる前に、あらかじめ基板材料の表面に薄く被覆されたダイヤモンドでない、グラファイト膜を除去した後に、酸化処理を行ってもよい。これは、ダイヤモンド成膜条件下において、例えばマスクを置いてダイヤモンドを形成した場合、マスクが設置されている領域、すなわちダイヤモンドが被覆されない領域にも薄くグラファイト層が形成される場合があり、この層がある場合は、この層が下地基板を保護し、うまく熱処理によって基板の酸化ができなくなる場合があるからである。
また、図3に示すように、基板がメッシュ状体のものであってもよい。一般に電気化学用途の電極として用いるような場合は、電極の表面積が広く液体の作用点が多い方が好ましく、かつ反応効率の低下を防ぐため泡の抜け道が設けられていることが好ましく、このようなことから基板はメッシュ形状であることが好ましい。このように基板がメッシュ状のものであって、前述の方法と同様にマスクを用いてダイヤモンド膜を選択的に形成し、ダイヤモンド膜が形成されていない領域に対しては熱処理を行うことで高抵抗化させることが可能であり、メッシュ形状の基板に対しても、本発明を適用させることが可能である。また、同様の基板形状が多孔体、不織布のいずれかの構造であっても良い。
以上のようにして作製した導電性ダイヤモンド被覆基板は溶液の濾過、電気化学的酸化処理を行うことで耐久性を試験する。電気化学的酸化処理を行う方法は、例えば、1mol/リットルの硫酸水溶液を満たした容器の中に、ダイヤモンド電極一枚、または二枚を入れる。一枚の場合には対極に適当な電極材料、白金、カーボンなどを利用する。電極同士は10mm程度離して固定し、給電を行う。条件は0.1A〜1.0A/cmの電流が流れる状態で行う。
図4は、本発明に係る電気化学的処理装置の一例の側面を示す概略図である。
図4に示すように本発明に係る電気化学的処理装置は、プレス板による装置外板8の内面に接合した絶縁板7上に給電板6を形成し、かかる給電板6上に電極5が形成されている。かかる電極5は、基板1上に導電性ダイヤモンド層2と熱処理により高抵抗化された高抵抗部分3が設けられ、前記導電性ダイヤモンド層2が形成されている側の表面と給電板6と接する側の表面とが電気的に導通している。本発明に係るダイヤモンド被覆基板を両極に用いても良いし、片側(陰極)をステンレス基板としてもよい。
本発明に係る電気化学的処理装置は、さらにガスケット9を介してスペーサー兼通水路10及び隔膜11が設けられていて、流水が図中下部から上部に向かって流れるように設置される。また、隔膜はフッ素系高分子膜等のイオン交換膜よりなるため選択透過性を有し、更にイオン交換膜内に固定されているイオンの放出効果により電解に伴うpH変化を
抑制し電流効率の低下を抑えることができる。
(実施例1)
直径100mmφ、厚さ1mmの円形のNb板を基板として用い、導電性ダイヤモンド層を成膜した。前処理としてNb基板表面に対して、サンドブラスト、研削、マイクロフライス、ラッピング、ウェットエッチング、プラズマエッチング、電解エッチングのいずれかの方法であらかじめ粗面化させた後、ダイヤモンド粉末を用いてスクラッチ処理を行い、さらにダイヤモンド粉末を分散させた溶液中での超音波処理を施し、種付け処理を行った。
この基板上に熱フィラメントCVD法によってダイヤモンドを成膜した。基板近傍にWフィラメントを設置し、容器を真空排気した後に水素、メタンを導入し、所定の圧力とした後にフィラメントを加熱し、基板温度を調整してダイヤモンドを基板上に形成させた。成膜条件は、ガス圧10〜100Torr、水素流量を2000sccm、メタン流量を5〜150sccmの範囲とした。また、硼素源としてジボランガスを用いた。流量はメタンに対して、0.2〜1.0%の範囲の濃度で供給した。フィラメントの温度は1900〜2200℃とした。基板の温度は、700〜1000℃とした。
ダイヤモンドを基板上に選択的に形成させるために、Nb基板上にMoのマスクを置いて、成膜を行った。マスクパターンとしては、1個の開口部が3mmφで、各開口部の中心の距離が5mmとし、これが千鳥格子の島状に配置されたものを用いた。
このような方法によって、ダイヤモンドが連続していない(選択的)に形成されたNb基板を得ることができた。この時にダイヤモンド膜の厚みは2.4〜112.3μmとした。
また、マスクを用いずに基板全面にダイヤモンドを形成し、マスクを用いた場合との基板の反り、基板とダイヤモンド膜との密着性、電解時の耐剥離性を比較した。
表1に示すように、ダイヤモンド膜厚、連続部分の面積などを変えてダイヤモンド被覆基板を作製した。それぞれの成膜直後のダイヤモンド膜の剥離の様子、反りを測定した。その後、熱処理を行った。熱処理としては、大気雰囲気の管状炉を用い、450〜650℃にて、15分から150分の処理を行った。
熱処理後の剥離の様子を確認し、電気分解試験を行い、電解時のダイヤモンド膜の耐剥離性を調べた。多くの基板において、熱処理後、ダイヤモンド膜が被覆されていない部分、すなわちNb基板の部分が高抵抗化していることが確認された。この部分は元の金属光沢色から白くなっていた。この部分を後に元素分析した結果、酸化ニオブが含まれていることが確認された。
電解試験では電流密度を1.0A/cmとした。電気化学的酸化処理は1mol/リットルの硫酸水溶液を満たした容器の中に、ダイヤモンド電極を陽極、陰極の両方に使用した。電極同士は10mm離して固定し、給電を行った。電解試験時間は試験1は2時間、試験2は20時間行った。
試料1、2の比較では、ダイヤモンド膜厚が2.8μmの試料1では、電解試験1の段階で全面に剥離しているのに対し、ダイヤモンド膜厚が3.1μmの試料2は、電解試験1では、剥離は起こっていない。
試料3,4では、ダイヤモンド膜厚が13.1μmの試料3では、電解試験2において一部剥離が発生しているが、15.8μmの試料4では剥離は発生していない。
試料4〜11では、いずれもダイヤモンド膜厚は15μmより大きく100μmよりも小さい。この範囲内のものは、いずれも電解試験1では剥離はみられない。電解試験2においては、ものによっては部分的な剥離が発生しているが、ブラスト処理のものでは剥離は発生していない。
試料12は、ダイヤモンド膜厚が112.3μmであるが、成膜後においてダイヤモンド膜に一部剥離が発生している。試料13では、基板の粗さがRa0.08μmと、Ra0.1μmよりも小さくなっているが、成膜後の状態で一部剥離が発生している。
試料14〜17では、ダイヤモンド層が基板を全面に被覆しており、完全な連続膜となっている。これらの試料において膜厚が比較的薄い試料14,15では、成膜後には剥離が見られないが、電解試験1において全面に剥離が発生した。膜厚が13.1μmの試料16では、成膜後には基板の一部において剥離が発生したが、電解試験2によって全面に剥離が発生した。
試料17では、膜厚が16.9μmであるが、成膜後の状態でほぼ全面に渡って剥離が発生し、その後の工程に進めることができなかった。
試料18〜23では、選択的に成長させたダイヤモンド層の個々の選択成長部分の面積の大小と剥離との関連を調べた。選択部分面積が0.08mmの試料18では、電解試験1で一部剥離、電解試験2で全面に剥離するのに対し、選択部分面積が0.12mmである試料19では、電解試験1では剥離部は拡大せず、電解試験2でも拡大していない。
試料20〜23では、選択部分面積が0.51から95mmまでのものであるが、いずれのものも、電解試験1,2の両方において剥離は発生していない。
試料24では、ダイヤモンドの膜厚が106μmとなっているが、この時は、成膜後に一部剥離が発生しており、電解試験を行っていない。
試料25では、ダイヤモンド層が被覆されていない領域における基板表面を高抵抗化させるための熱処理として、処理温度を650℃で行っているが、ダイヤモンド膜そのものが大気中の酸素によってエッチングされ、大部分が剥離してしまった。
試料26では、同様の処理において、600℃にて処理時間を150分としたが、この時は、ダイヤモンド成膜部以外の高抵抗化した部分、すなわちNbが酸化されている部分が、ダイヤモンド成膜部下にまで横に広がり、ダイヤモンドとNb基板界面までもが酸化されてしまうことによって、ダイヤモンド膜が剥離してしまっている部分が多く見られた。
試料27では、500℃で120分の処理を行っているが、前述のような熱処理に伴う剥離はなく、また、電解時にダイヤモンド成膜部以外の領域での泡が発生は認められず、電解後、ダイヤモンド成膜部以外の抵抗率は少なくとも1×10Ω・cm以上であることが確認され、不動態となっていることが確認できた。また、マスクを使用して選択的にダイヤモンド膜を成膜した試料で、電解試験にて剥離が発生せず、熱処理を行った他の試料についても、試料27と同様に抵抗率を測定し、好ましいものであることを確認した。
試料28では、450℃にて60分の処理を行った。また試料29では550℃で5分の処理を行った。どちらも、ダイヤモンド成膜部以外の部分の高抵抗化処理の程度が足りなく、電解時においてこの部分で泡の発生、すなわち電流が流れることが確認された。電
解後、この部分は高抵抗化しておらず、不動態となっていないことが確認された。
試料30〜33は、Nbの平板ではない基板を用いたものである。試料30、試料31は、Nbのメッシュ状体基板、試料32はNbの多孔体基板、試料33はNbの不織布基板である。
試料30と試料31では、試料30は、ダイヤモンド膜をマスクを使用してセグメント状に成膜し、前述のように不成膜部は、熱処理によって高抵抗化させている。
本発明に係るダイヤモンド被覆基板の一例を示す概略図である。 本発明に係るダイヤモンド被覆基板を得るための工程の一例を示す図である。 本発明に係るダイヤモンド被覆基板の別の一例を示す概略図である。 本発明に係る電気化学的処理装置の一例の側面を示す概念図である。
符号の説明
1 基板
2 導電性ダイヤモンド層
3 高抵抗部
5 電極
6 給電板
7 絶縁板
8 装置外板
9 ガスケット
10 スペーサー兼通水路
11 隔膜

Claims (21)

  1. 基板および該基板に被覆した導電性ダイヤモンド層からなり、該導電性ダイヤモンド層を構成する導電性ダイヤモンドの連続している部分における最大面積が1μm以上100mm以下であり、かつ該基板の表面の粗さが、Ra0.1μm以上Ra100μm以下であることを特徴とするダイヤモンド被覆基板。
  2. 前記導電性ダイヤモンド層によって被覆される基板の材質が、Nb、Ta、Zr、Wのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のダイヤモンド被覆基板。
  3. 前記導電性ダイヤモンドの連続している部分における最大面積が100μm以上100mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイヤモンド被覆基板。
  4. 前記導電性ダイヤモンドの連続している部分における最大面積が0.1mm以上100mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイヤモンド被覆基板。
  5. 前記導電性ダイヤモンド層の厚みが3μm〜100μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板。
  6. 前記導電性ダイヤモンド層の厚みが15μm〜100μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板。
  7. 前記導電性ダイヤモンド層の被覆される側の基板表面の面積が、10cm以上10000cm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板。
  8. 前記導電性ダイヤモンド層が千鳥格子の島状に配列されて形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板。
  9. 前記基板の表面が、物理的または化学的な処理を行うことで粗面化されたものであることを特徴とする請求項8に記載のダイヤモンド被覆基板。
  10. 前記物理的な粗面化が、サンドブラスト、フライス加工、研削加工、ラッピング加工の中から少なくとも1つ以上の方法によって処理されたものであることを特徴とする請求項9に記載のダイヤモンド被覆基板。
  11. 前記化学的な粗面化が、ウェットエッチング、電解エッチング、プラズマエッチングの中から少なくとも1つ以上の方法によって処理されたものであることを特徴とする請求項9に記載のダイヤモンド被覆基板。
  12. 前記導電性ダイヤモンド層によって被覆される基板が、メッシュ状に配列された貫通孔を有するメッシュ状体、多孔体、不織布のいずれかの構造であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板。
  13. 前記ダイヤモンド被覆基板上に導電性ダイヤモンド層が被覆されていない領域における基板表面の抵抗率が、10Ω・cm以上であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板。
  14. 前記ダイヤモンド被覆基板上に導電性ダイヤモンド層が被覆されていない領域における基板表面が、該基板材料の酸化物を含むものであることを特徴とする請求項1〜13のいず
    れか一に記載のダイヤモンド被覆基板。
  15. 前記基板表面における抵抗率が10Ω・cm以上である部分及び\又は前記基板表面における酸化物を含む部分が、予め大気中または酸素を含む雰囲気中で熱処理を行うことによって高抵抗化及び\又は基板表面における酸化物を含むものとなったことを特徴とする請求項13又は14に記載のダイヤモンド被覆基板。
  16. 前記熱処理が、大気中で500℃〜650℃で10分以上2時間以下行われたことを特徴とする請求項15に記載のダイヤモンド被覆基板。
  17. 請求項1〜16のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板を用いた電気化学的処理用電極。
  18. 請求項17に記載の電極を用いた電気化学的処理装置。
  19. 請求項17に記載の電極又は18に記載の電気化学的処理装置を用いることを特徴とする電気化学的処理方法。
  20. 少なくとも、基板に導電性ダイヤモンド層を不連続に被覆する工程と、大気中又は酸素を含む雰囲気中で熱処理を行うことによって該導電性ダイヤモンド層の被覆されていない部分の基板表面を高抵抗化及び\又は酸化物を含むものとする工程とを有することにより、請求項1〜16のいずれか一に記載のダイヤモンド被覆基板の製造方法。
  21. 前記熱処理が、大気中で500℃〜650℃で10分以上2時間以下行われることを特徴とする請求項20に記載のダイヤモンド被覆基板の製造方法。
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