JP2008058710A - ポジ型感放射線性樹脂組成物、転写フィルムおよびメッキ造形物の製造方法 - Google Patents

ポジ型感放射線性樹脂組成物、転写フィルムおよびメッキ造形物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】感度、解像性、基板との密着性に優れ、現像後に開口部に残渣を発生させず、メッキ後の樹脂膜のクラック発生を抑制することができ、メッキの樹脂膜への押し込みを抑制、露光量の変化に対してパターンの寸法変化が小さく、T−topを解消できるポジ型感放射線性樹脂組成物、転写フィルム、バンプや配線などの厚膜のメッキ造形物を精度よく形成することができる製造方法を提供すること。
【解決手段】上記ポジ型感放射線性樹脂組成物は、(A)酸により解離して酸性官能基を生じる酸解離性官能基を有する構造単位とカルボキシル基を有する構造単位と架橋構造とを有する重合体、(B)感放射線性酸発生剤、および(C)有機溶媒を含有し、該重合体(A)を構成する全構造単位のうち、架橋構造を含む構造単位以外の構造単位の合計100モル%に対して、前記酸解離性官能基を有する構造単位が1〜35モル%であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポジ型感放射線性樹脂組成物、該組成物を用いた転写フィルムおよびメッキ造形物の製造方法に関する。
近年、集積回路素子の微細化に伴い、大規模集積回路(LSI)の高集積化および特定用途に適合させた集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)への移行が急激に進んでいる。そのため、LSIを電子機器に搭載するための多ピン薄膜実装が必要とされ、テープオートメーテッドボンディング(TAB)方式やフリップチップ方式によるベアチップ実装などが採用されてきている。このような多ピン薄膜実装法では、接続用端子として、バンプと呼ばれる高さ10μm以上の突起電極が基板上に高精度に配置されることが必要とされている。
このようなバンプは、通常、以下のような手順で加工されている。まず、LSI素子が加工されたウェハー上に、導電層となるバリアメタルを積層した後、感放射線性樹脂組成物(いわゆるレジスト)を塗布して乾燥する。次いで、バンプを形成する部分が開口するように、マスクを介して放射線を照射(以下「露光」ともいう)した後、現像してパターンを形成する。このパターンを鋳型として、電解メッキにより金や銅などの電極材料を析出させる。次いで、樹脂部分を剥離した後、バリアメタルをエッチングにより除去してバンプを形成する。その後、ウェハーからチップが方形に切り出されて、TABなどのパッケージングやフリップチップなどの実装工程に移っていく。
前述した一連のバンプ加工工程において、レジストに対して以下のような特性が要求されている。
(1)20μm以上の均一な厚みの塗膜が形成できること。
(2)バンプの狭ピッチ化に対応するために解像性が高いこと。
(3)鋳型となるパターンの側壁が垂直に近く、パターンがマスク寸法に忠実であること。
(4)工程の生産効率を高めるために、高感度で現像性に優れていること。
(5)メッキ液に対する良好な濡れ性を有していること。
(6)メッキ時にレジストがメッキ液中に溶出してメッキ液を劣化させないこと。
(7)メッキ時にメッキ液が基板とレジストとの界面にしみ出さないように、基板に対して高い密着性を有すること。
(8)メッキ後は、剥離液により容易に剥離されること。
さらに、得られるメッキ析出物に対しては、以下のような特性が必要とされている。
(9)鋳型となるパターンの形状が忠実に転写されていること、およびマスク寸法に忠実であること。
従来、バンプ加工用レジストとしては、酸により解離して酸性官能基を生じる酸解離性官能基を有する重合体、放射線の照射により酸を発生する成分、およびその他の添加剤からなるポジ型感放射線性樹脂組成物も用いられている(たとえば、特開2001−281862号公報参照)。これらの組成物からなるレジストは感度、解像性に優れている。さらに、特定の構造を有するアルカリ可溶性樹脂を添加することにより、金メッキ時の密着性を向上させ、メッキ液が基板とレジストの界面に染み出すことを防いでいる(特開2001−281863号公報参照)。また、このアルカリ可溶性樹脂はメッキによるレジス
ト膜の膨潤と収縮により引き起こされる割れ(クラック)発生の抑制にも優れている。しかしながら、集積回路の微細化に伴い加工寸法が縮小したことにより、レジストのパターン寸法に対する広いプロセスマージンの要求が高まってきたため、上記アルカリ可溶性樹脂を含有する上記樹脂組成物よりもさらに形成されるパターンの露光量による寸法変化が小さい感放射線性樹脂組成物が求められるようになってきた。また、上記のような樹脂組成物では、露光後に環境中に存在するアミンに曝された場合に、形成されたパターンの断面形状が図1に示すようなT−top形状となりやすく、パターンの幅や間隔はパターン上面から計測されるため、計測されたパターンの幅や間隔は、実際のパターンの幅や間隔より大きく見積もられる傾向にあった。この点についても加工寸法の縮小により影響が大きくなってきたため改良が求められるようになってきている。また、上記アルカリ可溶性樹脂を含有する上記樹脂組成物は、パターン形成後の高温での金メッキ時に、パターン変形することが多く、得られる金メッキ形状もパターンサイズより大きい(押し込み)ことがあるという問題があった。
特開2001−281862号公報 特開2001−281863号公報
本発明の課題は、感度や解像性などに優れるとともに、基板との密着性に優れ、現像後に開口部に残渣を発生させず、メッキ後の樹脂膜のクラック発生を抑制することができ、かつメッキの樹脂膜への押し込みを抑制することができるとともに、露光量の変化に対して形成されるパターンの寸法変化が小さく、また、環境中に存在するアミンによりT−topが発生してもそれを解消できるポジ型感放射線性樹脂組成物、この組成物を用いた転写フィルム、およびバンプや配線などの厚膜のメッキ造形物を精度よく形成することができる製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究した。その結果、酸により解離して酸性官能基を生じる酸解離性官能基を有する重合体を調製する際、2個以上のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物を用いて架橋構造を形成するとともに、上記重合体にカルボキシル基を有する構造単位を導入し、さらに上記重合体中の前記酸解離性官能基の割合を特定の範囲に制限することにより、上記問題を解決するに至った。
すなわち、本発明に係るポジ型感放射線性樹脂組成物は、(A)酸により解離して酸性官能基を生じる酸解離性官能基を有する構造単位とカルボキシル基を有する構造単位と架橋構造とを有する重合体、(B)感放射線性酸発生剤、および(C)有機溶媒を含有し、該重合体(A)を構成する全構造単位のうち、架橋構造を含む構造単位以外の構造単位の合計100モル%に対して、前記酸解離性官能基を有する構造単位が1〜35モル%であることを特徴とする。
前記酸解離性官能基を有する構造単位は下記式(1)で表されることが好ましい。
Figure 2008058710
式(1)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2〜R4は、それぞれ独立に、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、または、これらの基において少なくとも一つの水素原子を炭素数6〜20の芳香族炭化水素基または炭化水素基以外の極性基に置換した置換炭化水素基である。R2
〜R4のいずれか2つがアルキル基もしくは置換アルキル基である場合は、そのアルキル
鎖が相互に結合して、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基もしくは置換脂環式炭化水素基を形成していてもよい。
前記酸解離性官能基を有する構造単位は下記式(2)で表されることがより好ましい。
Figure 2008058710
式(2)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2およびR3は、それぞれ独立に
、炭素数1〜4のアルキル基であり、R5は単結合、メチレン基または炭素数2〜4のア
ルキレン基であり、R6は炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0または1〜4の整数
である。
前記重合体(A)は、少なくとも、酸解離性官能基を有する構造単位を誘導する単量体とカルボキシル基を有する構造単位を誘導する単量体と2個以上のエチレン性不飽和二重結合を有する単量体とを反応させてなる共重合体であることが好ましい。
上記ポジ型感放射線性樹脂組成物は、酸拡散制御剤(E)をさらに含有することが好ましい。
上記ポジ型感放射線性樹脂組成物は、好ましくはメッキ造形物の製造に用いられ、この
メッキ造形物はバンプであることが好ましい。
本発明に係る転写フィルムは、支持フィルムと、該支持フィルム上に上記ポジ型感放射線性樹脂組成物を用いて形成した樹脂膜とを有することを特徴とする。
本発明に係るメッキ造形物の製造方法は、(1)バリアメタル層を有するウェハー上に、上記ポジ型感放射線性樹脂組成物を用いて樹脂膜を形成する工程、(2)上記樹脂膜を露光した後に現像してパターンを形成する工程、(3)上記パターンを鋳型として、電解メッキにより電極材料を析出させる工程、および(4)残存する樹脂膜を剥離した後、バリアメタル層をエッチングにより除去する工程を含むことを特徴とする。
上記工程(1)における樹脂膜は、上記転写フィルムの樹脂膜をウェハー上に転写することにより形成されることが好ましい。
本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物は、感度および解像度に優れるとともに、露光量の変化に対して形成されるパターンの寸法変化が小さく、また、T−topが発生してもそれを自身で解消できることから、電解メッキの鋳型となるパターンをマスク寸法に、より忠実に形成できる。さらに、該組成物から形成された樹脂膜が硬く変形しにくいことから、電解メッキ段階でも、鋳型となるパターンの形状を正確に転写し、マスク寸法に忠実なメッキ造形物を形成できる。また、基板との密着性に優れるとともに、メッキ中もしくはメッキ後における塗膜のクラック発生を低減することができる。したがって、本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物は、集積回路素子(たとえば、LCDドライバーIC)におけるバンプまたは配線などの厚膜のメッキ造形物の製造に極めて好適に使用することができる。
以下、本発明に係るポジ型感放射線性樹脂組成物、該組成物からなる樹脂膜を有する転写フィルム、および、これらを用いたメッキ造形物の製造方法について詳細に説明する。
〔ポジ型感放射線性樹脂組成物〕
本発明に係るポジ型感放射線性樹脂組成物は、(A)酸により解離して酸性官能基を生じる酸解離性官能基を有する構造単位とカルボキシル基を有する構造単位と架橋構造とを有する重合体、(B)感放射線性酸発生剤、(C)有機溶媒、および必要に応じてその他の成分を含有する。
<成分(A)>
本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物を構成する成分(A)は、酸により解離して酸性官能基を生じる酸解離性官能基を有する構造単位とカルボキシル基を有する構造単位と架橋構造とを有する重合体である。
本発明の組成物は、露光により酸を発生する成分(B)(以下「酸発生剤」ともいう)を含有し、露光により発生した酸と、成分(A)の酸解離性官能基とが反応して酸性官能基および酸解離物質を生じる。このような酸解離性官能基の分解反応は、露光後に加熱(Post Exposure Bake:以下「PEB」ともいう)することにより促進され、その結果、重合体の露光された部分のアルカリ水溶液に対する溶解性が増大するため、所望のパターンを高感度(すなわち低露光量)かつ高解像度で形成することができる。
上記酸解離性官能基としては、酸により解離して酸性官能基を生成する限り特に限定されず、たとえば、酸により解離してカルボキシル基やフェノール性水酸基を生成する官能基などが挙げられる。好ましい酸解離性官能基を有する構造単位としては、下記式(1)
で表されるものが挙げられる。
Figure 2008058710
式(1)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2〜R4は、それぞれ独立に、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、または、これらの基において少なくとも一つの水素原子を炭素数6〜20の芳香族炭化水素基または炭化水素基以外の極性基に置換した置換炭化水素基である。R2
〜R4のいずれか2つがアルキル基もしくは置換アルキル基である場合は、そのアルキル
鎖が相互に結合して、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基もしくは置換脂環式炭化水素基を形成していてもよい。
上記式(1)で表される構造単位は、下記式(1a)で表される単量体から誘導される。
Figure 2008058710
式(1a)中、R1〜R4は式(1)におけるR1〜R4と同義である。
上記炭素数1〜4のアルキル基としては、直鎖状でも分岐状でもよく、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基などが挙げられる。
上記炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基、および、上記R2〜R4のいずれか2つのアルキル鎖が相互に結合して形成された炭素数4〜20の2価の脂環式炭化水素基としては、たとえば、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン等のシクロアルカン類に由来する基;アダマンタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン等の有橋式炭化水素類に由来する基;これらのシクロアルカン類ま
たは有橋式炭化水素類に由来する基を、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル 基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基
等の炭素数1〜4の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基で置換した基などを挙げることができる。
上記炭素数6〜20の芳香族炭化水素基としては、たとえば、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、4−クロロフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、1−ナフチル基、ベンジル基などが挙げられる。
上記置換炭化水素基における、水素原子と置換可能な炭素数6〜20の芳香族炭化水素基としては、上記例示した炭素数6〜20の芳香族炭化水素基が挙げられる。また、水素原子と置換可能な炭化水素基以外の極性基としては、たとえば、ヒドロキシル基;カルボキシル基;オキソ基(=O基);ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等のヒドロキシアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、1−メチルプロポキシ基、t−ブトキシ基等のアルコキシル基;シアノ基;シアノメチル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、4−シアノブチル基等のシアノアルキル基などが挙げられる。
上記式(1)で表される構造単位を誘導する単量体(以下「単量体(1’)」という)は、たとえば、t−ブチル(メタ)アクリレート、1,1−ジメチル−プロピル(メタ)アクリレート、1,1−ジメチル−ブチル(メタ)アクリレート、2−シクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート、1,1−ジメチル−ベンジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロピラニル(メタ)アクリレート、2−ベンジルオキシカルボニルエチル(メタ)アクリレート、2−メチル−2−アダマンチル(メタ)アクリレート、1,1−ジメチル−3−オキソブチル(メタ)アクリレート、2−ベンジルプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの中では、t−ブチル(メタ)アクリレート、1,1−ジメチル−プロピル(メタ)アクリレートが好ましい。
また、上記単量体(1’)以外に、酸により解離してフェノール性水酸基を生成する単量体を、酸解離性官能基を有する構造単位を誘導する単量体として用いることもできる。具体的には、p−1−メトキシエトキシスチレン、p−1−エトキシエトキシスチレンなどのアセタール基で保護されたヒドロキシスチレン類、t−ブトキシスチレン、t−ブトキシカルボニルオキシスチレンなどが挙げられる。
上記式(1)で表される構造単位としては、下記式(2)で表される構造単位が好ましい。
Figure 2008058710
式(2)中、R1〜R3は式(1)におけるR1〜R3と同義である。R5は単結合、メチ
レン基または炭素数2〜4のアルキレン基であり、R6は炭素数1〜4のアルキル基であ
り、nは0または1〜4の整数である。
上記式(2)で表される構造単位は、下記式(2a)で表される単量体から誘導される。
Figure 2008058710
式(2a)中、R1〜R3、R5およびR6は式(2)におけるR1〜R3、R5およびR6と同義である。
上記炭素数2〜4のアルキレン基としては、直鎖状でも分岐状でもよく、たとえば、エチレン基、n−プロピレン基、i−プロピレン基、n−ブチレン基、2−メチルプロピレン基、1−メチルプロピレン基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基などが挙げられる。
上記炭素数1〜4のアルキル基としては、直鎖状でも分岐状でもよく、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基、1−メチルプロピル基、t−ブチル基などが挙げられる。
上記酸解離性官能基を有する構造単位(1)は、酸により反応して酸性官能基を生成するとともに酸解離物質を生成する。たとえば、単量体(2a)として2−ベンジルプロピル(メタ)アクリレートを用いて酸解離性官能基を重合体(A)に導入した場合、酸解離物質として2−ベンジルプロペン生成する。この酸解離物質の1気圧における沸点(以下、単に「沸点」という。)が室温以下の場合、たとえば、メッキ造形物を製造する際のパターン形状に悪影響を与えるおそれがある。
したがって、酸解離性官能基を有する構造単位(1)としては、重合体(A)から生成する酸解離物質の沸点が20℃以上となるような単量体であることが好ましい。このような単量体としては、1,1−ジメチル−3−オキソブチル(メタ)アクリレート、2−ベンジルプロピル(メタ)アクリレート、2−シクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート、1,1−ジメチル−ブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらの中でも、1,1−ジメチル−3−オキソブチル(メタ)アクリレートあるいは2−ベンジルプロピル(メタ)アクリレートが好ましい。1,1−ジメチル−3−オキソブチル(メタ)アクリレートに由来する酸解離物質は4−メチル−4−ペンテン−2−オンであり、その沸点は約130℃、また、2−ベンジルプロピル(メタ)アクリレートに由来する酸解離物質は2−ベンジルプロペンであり、その沸点は約170℃である。
上記酸解離性官能基を有する構造単位を誘導する単量体は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
上記カルボキシル基を有する構造単位としては、アクリル酸、メタクリル酸およびクロトン酸などのモノカルボン酸から誘導される構造単位;マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸などのジカルボン酸から誘導される構造単位;2−マレイノロイルオキシエチルメタクリレート、2−サクシノロイルオキシエチルメタクリレート、2−ヘキサヒドロフタロイルエチルメタアクリレートなどのカルボキシル基含有(メタ)アクリル酸誘導体から誘導される構造単位などが挙げられる。
上記カルボキシル基を有する構造単位を誘導する単量体(以下「単量体(a)」という)は、1種単独で、または2種以上組み合わせて使用できる。これらの中では、アクリル酸、メタクリル酸、2−ヘキサヒドロフタロイルエチルメタアクリレートが好ましい。
上記重合体(A)がカルボキシル基を有する構造単位を含有することにより、カルボキシル基が以下のように作用して、T−topが発生しても、それを解消することができる。
一般に、ポジ型感放射線性樹脂組成物では、露光により感放射線性酸発生剤から発生する酸の作用により露光部にアルカリ可溶性が付与される。ところが、感放射線性酸発生剤から発生する酸は、環境由来の塩基成分により失活するため、露光後に塗膜が環境中の塩基成分に曝されると、露光部の塗膜表面近傍の酸が失活する。そのため露光部の表面近傍のアルカリ可溶性が低下することがあり、その結果、パターントップに図1に示すようなT−top形状が残存する。
上記重合体(A)のようにカルボキシル基を有する構造単位を含有する重合体は、アルカリ可溶性を示す。このような重合体を含有するポジ型感放射線性樹脂組成物では、
未露光部でもカルボキシル基を有する構造単位を含有する重合体の作用により、僅かにアルカリ可溶性を示すため、現像時にT−top形状部分を溶解(膜減り)させることができ、T−topを解消できる。
上記重合体(A)は、酸解離性官能基を有する構造単位を誘導する上記単量体(単量体(1’)を含む)と、カルボキシル基を有する構造単位を誘導する単量体(a)と、2個
以上のエチレン性不飽和二重結合を有する単量体(以下「単量体(I)」という)とを共重合することによって得られる。この2個以上のエチレン性不飽和二重結合が共重合に寄与することによって重合体(A)中に架橋構造が形成される。
一般に、メッキ造形物を形成する際、樹脂膜をパターニングして形成された溝にメッキにより金属柱を形成する。この金属柱には析出・堆積する段階で横方向に成長する力が働き、強度の弱い樹脂膜では、溝の側壁が金属に押されて変形し、最終的な金属柱が樽型になる。しかしながら、本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物を用いると、樹脂膜中に架橋構造が形成されるため、強固な樹脂膜を形成することができ、側壁が垂直な金属柱を形成することができる。
上記単量体(I)としては、たとえば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,5―ジメチル―2,5―ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのジグリシジルエーテルに(メタ)アクリル酸を付加させたエポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリロイルオキシエチルエーテル、ビスフェノールAジ(メタ)アクリロイルオキシエチルオキシエチルエーテル、ビスフェノールAジ(メタ)アクリロイルオキシロキシメチルエチルエーテル、テトラメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのポリアクリレートが挙げられる。
また、上記単量体(I)として、市販されている化合物をそのまま用いることもできる。市販されている化合物の具体例としては、アロニックスM−210、同M−309、同M−310、同M−400、同M−7100、同M−8030、同M−8060、同M−8100、同M−9050、同M−240、同M−245、同M−6100、同M−6200、同M−6250、同M−6300、同M−6400、同M−6500(以上、東亞合成(株)製)、KAYARAD R−551、同R−712、同TMPTA、同HDDA、同TPGDA、同PEG400DA、同MANDA、同HX−220、同HX−620、同R−604、同DPCA−20、DPCA−30、同DPCA−60、同DPCA−120(以上、日本化薬(株)製)、ビスコート#295、同300、同260、同312、同335HP、同360、同GPT、同3PA、同400(以上、大阪有機化学工業(株)製)などを挙げることができる。
上記単量体(I)は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記単量体(I)の中では、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートが好ましい。
上記重合体(A)を調製する際、単量体(1')、単量体(a)および単量体(I)と
共重合可能なその他の単量体(以下「単量体(II)」という)を共重合させてもよい。
このような単量体(II)としては、たとえば、
o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−イソ
プロペニルフェノール、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレンなどの芳香族ビニル化合物;
N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタムなどのヘテロ原子含有脂環式ビニル化合物;
アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ基含有ビニル化合物;
1.3−ブタジエン、イソプレンなどの共役ジオレフィン類;
アクリルアミド、メタクリルアミドなどのアミド基含有ビニル化合物;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類;
p−ヒドロキシフェニルアクリルアミド、p−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド、o−ヒドロキシフェニルアクリルアミド、o−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド、m−ヒドロキシフェニルアクリルアミド、m−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド、p−ヒドロキシベンジルアクリルアミド、p−ヒドロキシベンジルメタクリルアミド、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジルアクリルアミド、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジルメタクリルアミド、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルアクリルアミド、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメタクリルアミド、o−ヒドロキシベンジルアクリルアミド、o−ヒドロキシベンジルメタクリルアミドなどの水酸基含有アミド基含有ビニル化合物;
p−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、o−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、m−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、p−ヒドロキシベンジル(メタ)アクリレート、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル(メタ)アクリレート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル(メタ)アクリレート、o−ヒドロキシベンジル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類;フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシプロピル(メタ)アクリレートなどのフェノキシアルキル(メタ)アクリレート類;フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどのフェノキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート類;
などが挙げられる。
上記単量体(II)は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記単量体(II)の中では、p−ヒドロキシスチレン、p−イソプロペニルフェノール、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートが好ましい。
上記重合体(A)に含まれる酸解離性官能基の含有率は、重合体(A)を構成する全構成単位のうち、架橋構造を含む構造単位以外の構造単位の合計100モル%に対して前記酸解離性官能基を有する構造単位が1〜35モル%、好ましくは5〜20モル%である。より具体的には、上記重合体(A)が、単量体(1’)、単量体(a)、単量体(I)、および必要に応じて単量体(II)を反応させて得られた共重合体の場合、単量体(1’)に由来する構造単位(酸解離性官能基を有する構造単位)は、単量体(1’)、単量体(a)および単量体(II)に由来する構造単位の合計100モル%に対して、1〜35モル%、好ましくは5〜20モル%である。上記酸解離性官能基を有する構造単位の含有率が上記範囲にあると、露光量の変化に対するパターンの寸法変化が小さく、マスク寸法
に忠実なパターンを安定して形成することができる。
また、上記重合体(A)に含まれるカルボキシル基の含有率は、重合体(A)を構成する全構成単位のうち、架橋構造を含む構造単位以外の構造単位の合計100モル%に対して前記カルボキシル基を有する構造単位が1〜25モル%、好ましくは7〜20モル%である。具体的には、単量体(a)に由来する構造単位(カルボキシル基を有する構造単位)は、単量体(1’)、単量体(a)および単量体(II)に由来する構造単位の合計100モル%に対して、1〜25モル%、好ましくは7〜20モル%である。上記カルボキシル基を有する構造単位の含有率が上記範囲にあると、所望のパターン形状を損なうことなく、T−topを十分に解消することができる。
単量体(I)に由来する構造単位(架橋構造を含む構造単位)は、単量体(1’)、単量体(a)および単量体(II)に由来する構造単位の合計100モル%に対して、0.1〜10モル%が好ましく、0.5〜5モル%がより好ましい。架橋構造を含む構造単位の含有率が上記範囲にあると、架橋反応が効率よく進行し、重合反応の制御も容易に行うことができ、ゲル化することなくレジストとして良好な解像度を得るのに適切な分子量が得られ、十分なメッキ耐性が発現する。
上記重合体(A)は、たとえば、単量体(1')と単量体(a)と単量体(I)と、必
要に応じて単量体(II)とを、直接共重合する方法によって製造することができる。重合はラジカル重合によって行うことができ、重合開始剤としては、有機過酸化物などの通常のラジカル重合開始剤を用いることができる。また、重合方法としては、たとえば、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法などが挙げられるが、特に溶液重合法が好ましい。
また、上記溶液重合法に用いられる溶媒は、使用される単量体成分と反応せず、生成する重合体を溶解するものであれば特に限定されない。具体的には、メタノール、エタノール、n−ヘキサン、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、シクロヘキサノン、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
上記重合体(A)の分子量は、単量体組成、ラジカル重合開始剤、必要に応じて用いられる分子量調節剤、重合温度などの重合条件を適切に選択することにより調節することができる。重合体(A)の分子量は、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常30,000〜300,000、好ましくは50,000〜200,000である。重合体(A)のMwが上記範囲にあると、樹脂膜の強度、メッキ耐性、重合体の露光後のアルカリ溶解性などに優れ、微細パターンの形成が容易となる。
なお、重合体(A)が溶液重合法により製造された場合、得られる重合体溶液をそのままポジ型感放射線性樹脂組成物の調製に供してもよく、あるいは、重合体溶液から重合体(A)を分離してポジ型感放射線性樹脂組成物の調製に供してもよい。本発明において、重合体(A)は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<成分(B)>
本発明に用いられる酸発生剤(B)は、露光により酸を発生する化合物である。この発生する酸の作用により、重合体(A)中に存在する酸解離性官能基が解離して、たとえば
、カルボキシル基、フェノール性水酸基などの酸性官能基が生成する。その結果、ポジ型感放射線性樹脂組成物から形成された樹脂膜の露光部がアルカリ現像液に易溶性となり、ポジ型のパターンを形成することができる。
酸発生剤(B)としては、たとえば、オニウム塩化合物(チオフェニウム塩化合物を含む)、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合物、スルホン化合物、スルホン酸化合物、スルホンイミド化合物、ジアゾメタン化合物などを挙げることができる。
オニウム塩化合物としては、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、ピリジニウム塩などが挙げられる。具体的には、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムp−トルエンスルホネート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウムテトラフルオロボレート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムピレンスルホネート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムn−ドデシルベンゼンスルホネート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムp−トルエンスルホネート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムベンゼンスルホネート、4,7−ジ−n−ブトキシナフチルテトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネートが好ましい。
ハロゲン含有化合物としては、たとえば、ハロアルキル基含有炭化水素化合物、ハロアルキル基含有複素環式化合物などが挙げられる。具体的には、1,10−ジブロモ−n−デカン、1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタンや、フェニル−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、4−メトキシフェニル−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、スチリル−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、ナフチル−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジンなどの(トリクロロメチル)−s−トリアジン誘導体が好ましい。
ジアゾケトン化合物としては、たとえば、1,3−ジケト−2−ジアゾ化合物、ジアゾベンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化合物などが挙げられる。具体的には、フェノール類の1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル化物、フェノール類の1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル化物などが好ましい。
スルホン化物としては、たとえば、β−ケトスルホン、β−スルホニルスルホンや、これらの化合物のα−ジアゾ化合物などが挙げられる。具体的には、4−トリルフェナシルスルホン、メシチルフェナシルスルホン、ビス(フェニルスルホニル)メタンなどが好ましい。
スルホン酸化合物としては、たとえば、アルキルスルホン酸エステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、アリールスルホン酸エステル、イミノスルホネートなどが挙げられる。具体的には、ベンゾイントシレート、ピロガロールトリストリフルオロメタンスルホネート、o−ニトロベンジルトリフルオロメタンスルホネート、o−ニトロベンジル−p−トルエンスルホネートなどが好ましい。
スルホンイミド化合物としては、たとえば、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(トリフルオロメ
チルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−5,6−オキシ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)ナフチルイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)−5,6−オキシ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4−メチルフェニルスルホニルオキシ)ナフチルイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)フタルイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ジフェニルマレイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)−5,6−オキシ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(2−トリフルオロメチルフェニルスルホニルオキシ)ナフチルイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)スクシンイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)−7−オキサビシクロ[2.1.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)−5,6−オキシ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボキシイミド、N−(4−フルオロフェニルスルホニルオキシ)ナフチルイミド、N−(10−カンファ−スルホニルオキシ)ナフチルイミドなどが挙げられる。
ジアゾメタン化合物としては、たとえば、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、メチルスルホニル−p−トルエンスルホニルジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−1,1−ジメチルエチルスルホニルジアゾメタン、ビス(1,1−ジメチルエチルスルホニル)ジアゾメタンなどが挙げられる。
上記酸発生剤(B)は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記酸発生剤(B)の中では、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムパーフルオロ−n−オクタンスルホネート、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムピレンスルホネート、4,7−ジ−n−ブトキシナフチルテトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネートがより好ましく、特に、4−t−ブチルフェニル・ジフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、4,7−ジ−n−ブトキシナフチルテトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネートが好ましい。
本発明の組成物を調製する際に用いられる酸発生剤(B)の量は、レジストとしての感度、解像性、パターン形状などを確保する観点から、重合体(A)100重量部に対して、通常0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部、特に好ましくは1〜5重量部の範囲である。酸発生剤(B)の使用量が上記範囲にあることにより、感度、解像性および放射線に対する透明性に優れたレジストが得られるとともに、優れた形状のパターンが得られる。
<成分(C)>
本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物は、上記重合体(A)、酸発生剤(B)、ならびに必要に応じて配合される、後述の他のアルカリ可溶性樹脂(D)および添加剤を、均一に混合する目的で有機溶媒(C)を含有する。
このような有機溶媒(C)としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリコールアルキルエーテル類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のジエチレングリコールジアルキルエーテル類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のエチレングリコールアルキルアセテート類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルルエーテルアセテート等のプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトンなどのケトン類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジオキサンのような環式エーテル類;および2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、オキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル類を挙げることができる。これらは1種単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
有機溶媒(C)の使用量は、樹脂組成物の塗布方法および用途などを考慮し、組成物を均一に混合させることができれば、特に限定されないが、樹脂組成物の固形分濃度が20〜65重量%の範囲となるような量で用いることが好ましい。固形分濃度が上記範囲よりも低いと、バンプ形成用材料に好適な20μm以上の膜厚を得ることが困難であり、上記範囲を超えると組成物の流動性が著しく悪化して取り扱いが困難になり、均一な樹脂膜が得られにくい傾向にある。
<他のアルカリ可溶性樹脂>
本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物には、必要に応じて、上記成分(A)以外のアルカリ可溶性樹脂(以下「他のアルカリ可溶性樹脂(D)」という)を添加することができる。
本発明で用いることができる他のアルカリ可溶性樹脂(D)は、アルカリ現像液と親和性を示す官能基、たとえば、フェノール性水酸基やカルボキシル基などの酸性官能基を1種以上有し、アルカリ現像液に可溶な樹脂である。このようなアルカリ可溶性樹脂を添加することにより、ポジ型感放射線性樹脂組成物から形成した樹脂膜のアルカリ現像液への溶解速度の制御がより容易となるので、現像性をさらに向上することができる。
他のアルカリ可溶性樹脂(D)は、アルカリ現像液に可溶である限り特に限定されず、たとえば、o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−イソプロペニルフェノール、p−ビニル安息香酸、p−カルボキシメチルスチレン、p−カルボキシメトキシスチレンや、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、ケイ皮酸などの酸性官能基を有する少なくとも1種の単量体を重合して得られる付加重合系樹脂(ただし、上記重合体(A)を除く)、およびノボラック樹脂に代表される酸性官能基を有する重縮合系樹脂などが挙げられる。
上記付加重合系樹脂は、上記酸性官能基を有する単量体の重合性不飽和結合が開裂した繰返し単位のみから構成されていてもよく、生成した樹脂がアルカリ現像液に可溶である限り、1種以上の他の繰返し単位をさらに含有してもよい。
上記他の繰返し単位としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルトルエン、無水マレイン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、クロトンニトリル、マレインニトリル、フマロニトリル、メサコンニトリル、シトラコンニトリル、イタコンニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、クロトンアミド、マレインアミド、フマルアミド、メサコンアミド、シトラコンアミド、イタコンアミド、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニルアニリン、N−ビニル−ε−カプロラクタム、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾールなどから導かれる単位が挙げられる。
上記付加重合系樹脂としては、樹脂膜を形成したときの放射線の透過性が高く、またドライエッチング耐性にも優れるという観点から、特に、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)、p−イソプロペニルフェノールの共重合体が好ましい。
上記付加重合系樹脂の分子量は、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常、1,000〜200,000、好ましくは5,000〜70,000である。
上記重縮合系樹脂は、酸性官能基を有する縮合系繰返し単位のみから構成されていてもよく、生成した樹脂がアルカリ現像液に可溶である限り、他の縮合系繰返し単位をさらに含有してもよい。
このような重縮合系樹脂は、たとえば、1種以上のフェノール類と1種以上のアルデヒド類とを、必要に応じて他の縮合系繰返し単位を形成しうる重縮合成分とともに、酸性触媒または塩基性触媒の存在下、水媒質中または水と親水性溶媒との混合媒質中で(共)重縮合することによって製造することができる。
上記フェノール類としては、たとえば、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチルフェノール、3,4,5−トリメチルフェノールなどが挙げられる。また、上記アルデヒド類としては、たとえば、ホルムアルデヒド、トリオキサン、パラホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒドなどが挙げられる。
上記重縮合系樹脂の分子量は、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常1,000〜100,000、好ましくは2,000〜50,000である。
これらの他のアルカリ可溶性樹脂(D)は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記他のアルカリ可溶性樹脂(D)の使用量は、重合体(A)100重量部に対して、通常200重量部以下である。
<酸拡散制御剤>
本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物には、酸発生剤(B)から発生する酸の樹脂膜中における拡散を制御し、未露光部における好ましくない化学反応を抑制するために、酸拡散制御剤(E)を配合することが好ましい。このような酸拡散制御剤(E)を使用することにより、組成物の貯蔵安定性が向上し、またレジストとしての解像度がさらに向上するとともに、露光からPEBまでの引き置き時間の変動によるパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に極めて優れる。
このような酸拡散制御剤(E)としては、メッキ造形物の製造工程における露光や加熱により塩基性が変化しない含窒素有機化合物が好ましい。
上記含窒素有機化合物としては、たとえば、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミン、n−ノニルアミン、エチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、t−ブトキシカルボニルジシクロヘキシルアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタン、4,
4'−ジアミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジア
ミノジフェニルアミン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド、ピロリドン、N−メチルピロリドン、メチルウレア、1,1−ジメチルウレア、1,3−ジメチルウレア、1,1,3,3−テトラメチルウレア、1,3−ジフェニルウレア、イミダゾール、ベンズイミダゾール、4−メチルイミダゾール、8−オキシキノリン、アクリジン、プリン、ピロリジン、ピペリジン、2,4,6−トリ(2−ピリジル)−S−トリアジン、モルホリン、4−メチルモルホリン、ピペラジン、1,4−ジメチルピペラジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンなどが挙げられる。これらの中では、特に2,4,6−トリ(2−ピリジル)−s−トリアジン、t−ブトキシカルボニルジシクロヘキシルアミンが好ましい。上記酸拡散制御剤(E)は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。t−ブトキシカルボニルジシクロヘキシルアミン
上記酸拡散制御剤(E)の使用量は、重合体(A)100重量部に対して、通常、15重量部以下、好ましくは0.001〜10重量部、さらに好ましくは0.005〜5重量部である。酸拡散制御剤(E)の使用量が上記範囲内にあることにより、感度、現像性、パターン形状および寸法忠実度に優れたレジストが得られる。
<界面活性剤>
本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物には、塗布性、現像性などを改良するために界面活性剤を添加してもよい。
このような界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンn−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンn−ノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレートなどが挙げられる。
これらの界面活性剤は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記界面活性剤の使用量は、上記重合体(A)100重量部に対して、通常、2重量部以下である。
<他の添加剤>
本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物に配合可能な他の添加剤としては、たとえば、紫外線吸収剤、増感剤、分散剤、可塑剤、保存安定性を高めるための熱重合禁止剤、酸化防止剤などが挙げられる。中でも紫外線吸収剤は、露光時の散乱光の未露光部への回り込みによる光反応を阻止する作用があることから有用である。このような紫外線吸収剤としては、露光に使用される紫外線の波長域で、高い吸光係数を有する化合物が好ましい。また、有機顔料も同様の目的に使用することができる。
また、良好な形状のパターンを形成したり、塗膜のクラック発生を低減させるために、末端変性ビニルアルキルエーテル樹脂や末端変性ポリエーテル樹脂を添加することもできる。
(ビニルアルキルエーテル樹脂)
上記末端変性ビニルアルキルエーテル樹脂としては、下記式(3)で表される重合体またはオリゴマーが挙げられる。
Figure 2008058710
式(3)中、R8およびR9は、それぞれ独立に、水酸基またはカルボキシル基であり、好ましくはともに水酸基である。R10は炭素数1〜4のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基などが挙げられ、好ましくはメチル基およびエチル基であり、特に好ましくはエチル基である。
上記ポジ型感放射線性樹脂組成物が、このような末端変性ビニルアルキルエーテル樹脂を含有することにより、良好な形状のパターンを形成することができるとともに、塗膜のクラック発生を低減させることができる。また、上記のように両末端が変性されているビニルアルキルエーテル樹脂を用いることにより、末端が変性されていないビニルアルキルエーテル樹脂を用いた場合と比較して、他の樹脂成分との相溶性が向上するとともに、現像液に対する溶解性が改善され、解像性が著しく向上する。
上記末端変性ビニルアルキルエーテル樹脂は、重合度により室温で流動性を有するものから柔軟な樹脂状のものがあり、適宜選択して使用される。したがって、式(3)中のnは特に限定されないが、通常1以上の整数、好ましくは1〜100、より好ましくは10〜50である。
上記末端変性ビニルアルキルエーテル樹脂は、上記ポジ型感放射線性樹脂組成物中に、成分(A)100重量部に対して、2〜80重量部、好ましくは5〜50重量部、特に好ましくは5〜30重量部の範囲で含有される。末端変性ビニルアルキルエーテル樹脂の含有量が上記範囲にあると、良好な形状のパターンを形成することができるとともに、塗膜のクラック発生を低減させることができる。
(ポリエーテル樹脂)
上記末端変性ポリエーテル樹脂としては、下記式(4a)および/または(4b)で表される重合体またはオリゴマーが挙げられる。
Figure 2008058710
上記ポジ型感放射線性樹脂組成物が、このような末端変性ポリエーテル樹脂を含有することにより、良好な形状のパターンを形成することができるとともに、塗膜のクラック発生を低減させることができる。また、上記のように両末端が変性されているポリエーテル
樹脂を用いることにより、末端が変性されていないポリエーテル樹脂を用いた場合と比較して、現像液に対する溶解性をある程度抑制することで、解像性を維持することができる。
上記末端変性ポリエーテル樹脂は、重合度により室温で流動性を有するものから結晶のものがあり、適宜選択して使用される。したがって、式(4a)および(4b)中のnは特に限定されないが、通常1以上の整数、好ましくは1〜30、より好ましくは10〜20である。
上記末端変性ポリエーテル樹脂は、上記ポジ型感放射線性樹脂組成物中に、成分(A)100重量部に対して、2〜50重量部、好ましくは5〜30重量部、特に好ましくは5〜20重量部の範囲で含有される。末端変性ポリエーテル樹脂の含有量が上記範囲にあると、良好な形状のパターンを形成することができるとともに、塗膜のクラック発生を低減させることができる。
〔転写フィルム〕
本発明に係る転写フィルムは、支持フィルムと、この支持フィルム上に上記ポジ型感放射線性樹脂組成物から形成された樹脂膜とを有する。このような転写フィルムは、支持フィルム上に上記組成物を塗布して乾燥することにより作製することができる。
上記組成物を塗布する方法としては、たとえば、スピンコート法、ロールコート法、スクリーン印刷、アプリケーター法などが挙げられる。また、支持フィルムの材料は、転写フィルムの作製および使用に耐えうる強度を有する限り、特に限定されるものではない。
上記転写フィルムは、樹脂膜の厚みを5〜200μmとして用いることができる。本発明の転写フィルムは、支持フィルムを剥離してポジ型感放射線性樹脂膜とすることができる。上記樹脂膜は、本発明の組成物と同様に、後述するメッキ造形物の製造に使用することができる。
〔メッキ造形物の製造方法〕
本発明に係るメッキ造形物の製造方法は、
(1)バリアメタル層を有するウェハー上に、上記ポジ型感放射線性樹脂組成物を用いて樹脂膜を形成する工程、
(2)上記樹脂膜を露光した後に現像してパターンを形成する工程、
(3)上記パターンを鋳型として、電解メッキにより電極材料を析出させる工程、および(4)残存する樹脂膜を剥離した後、バリアメタル層をエッチングにより除去する工程
を含む。
<感放射線性樹脂膜の形成>
上記ポジ型感放射線性樹脂組成物を所定の基材、特に電子部品の基板に塗布し、乾燥(加熱または減圧などにより溶媒を除去)することによって、膜厚5〜60μm、好ましくは10〜30μmの感放射線性樹脂膜(レジスト膜)を形成する。レジスト膜の膜厚が上記範囲よりも小さいと、メッキ後に形成されるバンプの厚さが不足する場合があり、上記範囲を超えると均質な樹脂膜を形成することが難しくなる傾向にある。なお、予め本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物から形成したドライフィルム状のレジスト膜を有する上記転写フィルム用いて、転写等により基板上にレジスト膜を形成してもよい。この方法により製造工程を簡略化することができる。
上記ポジ型感放射線性樹脂組成物の基板上への塗布方法としては、たとえば、スピンコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法、アプリケーター法などの方法を採用するこ
とができる。上記のようにしてポジ型感放射線性樹脂組成物を基板上に塗布して形成された塗膜を乾燥(プレベーク)する際の条件は、組成物中の各成分の種類、配合割合、塗膜の厚みなどによって異なるが、通常は70〜140℃、好ましくは100〜130℃で5〜60分間程度である。プレベーク時間が短すぎると、現像時の密着状態が悪くなり、また、長すぎると現像時、露光部の溶解性が悪くなり、解像度の低下を招く傾向にある。
<放射線照射(露光)>
得られたレジスト膜に所定のパターンのマスクを介して、波長が300〜500nmの紫外線または可視光線を照射することにより、バンプを形成するパターン部分のみ露光させる。これらの放射線の線源として、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、アルゴンガスレーザーなどを用いることができる。ここで放射線とは、紫外線、可視光線、遠紫外線、X線、電子線などを意味する。放射線照射量は、組成物中の各成分の種類、配合量、塗膜の膜厚などによって異なるが、たとえば、超高圧水銀灯使用の場合、100〜3,000mJ/cm2である。
<PEB>
放射線照射後、上記レジスト膜中の酸解離性官能基の酸による分解反応を促すため、基板を加熱処理(PEB)する。加熱する際の条件は、組成物中の各成分の種類、配合割合、塗膜の厚みなどによって異なるが、通常は80〜140℃、好ましくは90〜120℃で5〜60分間程度である。
<現像>
上記PEB後、現像液としてアルカリ性水溶液を用いて現像することにより、放射線を照射した部分を溶解して除去し、放射線未照射部分のみ残存させて所望のレジストパターンを形成する。現像方法としては、特に限定されず、たとえば、液盛り法、ディッピング法、パドル法、スプレー法などが挙げられる。
現像液としては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア、エチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、ピロール、ピペリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノナンなどのアルカリ類の水溶液を使用することができる。また、上記アルカリ類の水溶液に、メタノール、エタノールなどの水溶性有機溶媒や界面活性剤を適当量添加した水溶液を、現像液として使用することもできる。
本発明におけるアルカリ可溶性とは、上記アルカリ性水溶液、たとえば、水酸化ナトリウムの5%水溶液に溶解可能なことを意味する。
現像時間は、組成物各成分の種類、配合割合、組成物の乾燥膜厚によって異なるが、通常1〜30分間である。現像後は、たとえば、流水洗浄を30〜90秒間行ない、エアーガンなどを用いて風乾、あるいは、オーブン中またはスピンドライで乾燥させることが好ましい。
<電解メッキ>
現像によりパターニングした基板を、電解メッキ用の各種メッキ液を用いて、メッキ推奨条件と同じ温度と時間で浸漬して電解メッキを行い、上記レジストパターンを鋳型とするメッキパターンを形成させる。上記メッキ液は金メッキ液、半田メッキ液、銅メッキ液、銀メッキ液などのいずれのメッキ液でもよい。
<剥離処理>
電解メッキ後、基板を、室温〜80℃にて攪拌中の剥離液に1〜10分間浸漬することによって、基板上に残存するレジストパターン(未露光部分)を剥離することができる。これにより、突起状となったメッキパターン(バンプ)が得られる。
上記剥離液としては、たとえば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリコールアルキルエーテル類;ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のジエチレングリコールジアルキルエーテル類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のエチレングリコールアルキルアセテート類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルルエーテルアセテート等のプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトンなどのケトン類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジオキサンのような環式エーテル類;および2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル類などが挙げられる。これらは1種単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
上記のような工程を経ることにより、基板上に高精度で狭ピッチのバンプを形成することができる。
<リフロー工程>
バンプが半田バンプの場合は、さらにリフロー工程を経て、球状のバンプを形成する。具体的には、レジスト剥離後、基板を、室温〜500℃のリフロー炉内に1〜60分間流すことによって、基板上に形成した半田バンプを過熱溶融し、球状となった半田メッキパターン(バンプ)が得られる。
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、この実施例により何ら限定されるものではない。なお、以下において、「部」および「%」は、特記しない限り重量基準である。
<重合体(A)の合成>
[合成例1]
アクリル酸4g(9mol%)、p−イソプロペニルフェノール31g(39mol%)、イソボロニルアクリレート28g(23mol%)、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート26g(19mol%)、2−ベンジルイソプロピルアクリレート9.5g(8mol%)、および1,6−ヘキサンジオールジアクリレート1、5g(2mol%)をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート120gと混合して攪拌し、均一な溶液を調製した。この溶液を30分間窒素ガスによりバブリングした後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)1gとジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(V−601)1.5gとを添加し、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.2gを添加した後、窒素ガスによるバブリングを継続しながら、反応温度を70℃に維持して3時間重合した。その後、さらにAIBNを1gおよびV−601を1.5g添加して3時間反応した後、80℃まで昇温して2時間重合し、さらに100℃で1時間反応した。重合終了後、反応溶液を多量のヘキサンと混合し、生成した重合体を凝固さ
せた。次いで、重合体をテトラヒドロフランに再溶解した後、再度ヘキサンにより凝固させる操作を数回繰り返して未反応モノマーを除去し、減圧下50℃で乾燥して重量平均分子量100,000の重合体(A1)を得た。なお、重量平均分子量は、東ソー(株)製GPCカラム(G2000HXL2本、G3000HXL1本、G4000HXL1本を直列に接続)を用い、流量:1.0ミリリットル/分、溶出溶媒:テトラヒドロフラン、カラム温度:40℃の分析条件で、単分散ポリスチレンを標準物質としてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
[合成例2〜6]
化合物の種類と量を表1に記載の組成に変更した以外は合成例1と同様にして、酸解離性官能基、カルボキシル基および架橋構造を有する重合体(A2)、カルボキシル基を含まない重合体(a1)ならびに酸解離性官能基を含まない重合体(a2)をそれぞれ合成した。
Figure 2008058710
(ポジ型感放射線性樹脂組成物の調製)
重合体(A1):100重量部、酸発生剤(B)として4,7−ジ−n−ブトキシナフチルテトラヒドロチオフェニウムトリフルオロメタンスルホネート:5重量部、酸拡散制御剤(E)としてt−ブトキシカルボニルジシクロヘキシルアミン:0.15重量部および2,4,6−トリ(2−ピリジル)−s−トリアジン:0.04重量部、ならびに界面活性剤としてネオス社製NBX−15:0.2重量部、その他の添加剤(F1)として日本油脂(株)製「MM−1000」:3重量部を、有機溶媒(C)であるプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:150重量部に溶解した後、孔径3μmのテフロン(登録商標)製メンブレンフィルターでろ過して樹脂組成物を調製した。なお、2,4
,6−トリ(2−ピリジル)−s−トリアジンは1重量%の乳酸エチル溶液として添加した。なお、日本油脂(株)製「MM−1000」は上記式(4a)で表される末端変性ポリエーテル樹脂である。
(金スパッタ基板の作製)
直径4インチのシリコンウェハー基板上に、クロムを厚さが約500Åとなるようにスパッタリングした後、その上に金を厚さが1,000Åとなるようにスパッタリングして、導電層を形成した。以下、この伝導層を形成した基板を「金スパッタ基板」という。
(パターンの形成)
上記金スパッタ基板に、スピンコーターを用いて上記樹脂組成物を塗布した後、ホットプレート上にて、130℃で5分間加熱して、厚さ25μmの樹脂膜を形成した。次いで、パターンマスクを介して超高圧水銀灯(OSRAM社製「HBO」、出力1,000W)を用いて、50〜1500mJ/cm2の紫外光を照射した(以下、この基板を「露光
後基板」という。)。露光量は、照度計((株)オーク製作所製「UV−M10」(照度計)にプローブ「UV−35」(受光器)をつないだもの)により確認した。上記露光後基板をホットプレート上にて100℃で5分間PEBを行った。次いで、2.38重量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用い、室温で1分間浸漬して現像した後、流水洗浄し、窒素ブローしてパターンを形成した。以下、このパターンを形成した基板を「パターニング基板」という。
(メッキ造形物の形成)
上記パターニング基板に対して、電解メッキの前処理として、酸素プラズマによるアッシング処理(出力100W、酸素流量100ミリリットル/分、処理時間1分)を行い、親水化処理を行った。次いで、この基板を非シアン金メッキ液(日本エレクトロプレイティングエンジニヤース(株)製、商品名「MirrofabAu660」)1リットル中に浸漬し、メッキ浴温度65℃、電流密度0.8A/dm2に設定して、約30分間電解
メッキを行い、厚さ15〜18μmのバンプ用メッキ造形物を形成した。次いで、流水洗浄し、窒素ガスにてブローして乾燥した後、室温にて、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート中に10分間浸漬して、樹脂膜を剥離し、メッキ造形物を有する基板を得た。以下、このメッキ造形物を有する基板を「メッキ基板」という。
(評価)
(1)感度
上記金スパッタ基板に、マスク設計寸法で40μmピッチのパターン(30μm幅抜きパターン/10μm幅残し、長さ90μmパターン)を形成したとき、抜きパターンに全く現像残渣等が見られずに解像する露光量を最適露光量とし、この最適露光量により評価した。結果を表3に示す。
(2)寸法安定性
露光量が上記(1)で決定した最適露光量のパターニング基板〔マスク設計寸法で40μmピッチのパターン(30μm幅抜きパターン/10μm幅残しパターン)〕と、その2.0倍の露光量のパターニング基板〔マスク設計寸法で40μmピッチのパターン(30μm幅抜きパターン/10μm幅残しパターン)〕のそれぞれについて、10μm幅残しパターンの下部のパターン幅を走査型電子顕微鏡で測定し、最適露光量に対するその2.0倍の露光量で形成したパターンの寸法変化率を算出して、下記の基準で評価した。結果を表3に示す。
○:寸法変化率が150%以下(露光量変化に対する寸法変化が小さい)
×:寸法変化率が150%以上(露光量変化に対する寸法変化が大きい)
(3)塩基耐性
超純水で1000倍に希釈したピリジン水溶液を1cc滴下した1L密閉容器中に上記露光後基板を入れ、室温で30分静置した(以下、「アミン処理」という)。その後、PEB、次いで現像処理してパターニング基板〔マスク設計寸法で40μmピッチのパターン(30μm幅抜きパターン/10μm幅残しパターン)〕を形成した。一方、アミン処理を施さずに上記パターンの形成に従い、パターニング基板〔マスク設計寸法で40μmピッチのパターン(30μm幅抜きパターン/10μm幅残しパターン)〕を形成した。これらのパターニング基板のパターントップの形状を走査型電子顕微鏡で観察し、下記の基準で評価した。結果を表3に示す。
○:アミン処理の有無によるパターントップ形状に差は見られない。
×:アミン処理を施すとパターントップがT−top形状となる。
(4)メッキ造形物の形状
マスク寸法で40μmピッチのパターン(30μm幅抜きパターン/10μm幅残しパターン)を形成したパターニング基板にメッキ造形物を形成したメッキ基板を、光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡にて観察し、下記の基準で評価した。結果を表3に示す。
○:メッキ造形物の底部は樹脂膜から形成されたパターン形状が忠実に転写されたもの
であり、パターン底部にメッキが染み出した形跡も認められず、また、メッキの変
形等の異常も認められない。
×:メッキ造形物の底部は樹脂膜から形成されたパターン形状が忠実に転写されておら
ず、パターン底部にメッキが染み出した形跡が認められる、あるいは、メッキの変
形等の異常が認められる。
[実施例2〜5]
樹脂組成物を表2に記載の組成で調製した以外は、実施例1と同様にして、パターンの形成、メッキ造形物の形成を行い、評価した。結果を表3に示す。
[比較例1〜2]
樹脂組成物を表2に記載の組成で調製した以外は、実施例1と同様にして、パターンの形成、メッキ造形物の形成を行い、評価した。結果を表3に示す。
Figure 2008058710
Figure 2008058710
図1は、従来のポジ型感放射線性樹脂組成物により形成されたパターンの断面形状の模式図である。
符号の説明
1 基板
2 パターン

Claims (10)

  1. (A)酸により解離して酸性官能基を生じる酸解離性官能基を有する構造単位とカルボキシル基を有する構造単位と架橋構造とを有する重合体、(B)感放射線性酸発生剤、および(C)有機溶媒を含有し、該重合体(A)を構成する全構造単位のうち、架橋構造を含む構造単位以外の構造単位の合計100モル%に対して、
    前記酸解離性官能基を有する構造単位が1〜35モル%である
    ことを特徴とするポジ型感放射線性樹脂組成物。
  2. 前記酸解離性官能基を有する構造単位が下記式(1)で表されることを特徴とする請求項1に記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。
    Figure 2008058710
    [式(1)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2〜R4は、それぞれ独立に、炭
    素数1〜4のアルキル基、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、または、これらの基において少なくとも一つの水素原子を炭素数6〜20の芳香族炭化水素基または炭化水素基以外の極性基に置換した置換炭化水素基である。R2
    〜R4のいずれか2つがアルキル基もしくは置換アルキル基である場合は、そのアルキル
    鎖が相互に結合して、炭素数4〜20の脂環式炭化水素基もしくは置換脂環式炭化水素基を形成していてもよい。]
  3. 前記酸解離性官能基を有する構造単位が下記式(2)で表されることを特徴とする請求項2に記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。
    Figure 2008058710
    [式(2)中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2およびR3は、それぞれ独立に
    、炭素数1〜4のアルキル基であり、R5は単結合、メチレン基または炭素数2〜4のア
    ルキレン基であり、R6は炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0または1〜4の整数
    である。]
  4. 前記重合体(A)が、少なくとも、酸解離性官能基を有する構造単位を誘導する単量体とカルボキシル基を有する構造単位を誘導する単量体と2個以上のエチレン性不飽和二重結合を有する単量体とを反応させてなる共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。
  5. 酸拡散制御剤(E)をさらに含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。
  6. メッキ造形物の製造に用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。
  7. 上記メッキ造形物がバンプであることを特徴とする請求項6に記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。
  8. 支持フィルムと、該支持フィルム上に請求項1〜5のいずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物を用いて形成した樹脂膜とを有することを特徴とする転写フィルム。
  9. (1)バリアメタル層を有するウェハー上に、請求項1〜5のいずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物を用いて樹脂膜を形成する工程、
    (2)上記樹脂膜を露光した後に現像してパターンを形成する工程、
    (3)上記パターンを鋳型として、電解メッキにより電極材料を析出させる工程、および
    (4)残存する樹脂膜を剥離した後、バリアメタル層をエッチングにより除去する工程を含むことを特徴とするメッキ造形物の製造方法。
  10. 上記工程(1)における樹脂膜が、請求項8に記載の転写フィルムの樹脂膜をウェハー上に転写することにより形成されることを特徴とする請求項9に記載のメッキ造形物の製造方法。

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