JP2008047928A - 半導体装置の製造方法及び電気的接続部の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板20と電気的に導通する電気的接続部12,14に、酸を含むペーストを設けること、このとき電気的接続部12,14の材料である金属の還元反応が終了するまで所定時間放置すること、(b)電気的接続部12,14を洗浄することにより、ペーストを電気的接続部12,14から除去すること、(c)電気的接続部12,14に導電部材を設けること、を含む。
【選択図】図1
Description
(a)半導体基板と電気的に導通する電気的接続部に、酸を含むペーストを設けること、
(b)前記電気的接続部を洗浄することにより、前記ペーストを前記電気的接続部から除去すること、
(c)前記電気的接続部に導電部材を設けること、
を含む。本発明によれば、ペーストに含まれる酸により、電気的接続部の表面に被着している酸化膜を除去することができるので、その後に行う導電部材を設ける工程の信頼性が向上する。また、ペーストの塗布工程及び洗浄工程を行うことにより、酸化膜が除去できるので、あらかじめメッキ皮膜を形成する工程に比べて製造工程が極めて簡単である。(2)この半導体装置の製造方法において、
前記導電部材はハンダからなってもよい。
(3)この半導体装置の製造方法において、
前記(c)工程において、前記ハンダを前記電気的接続部にフラックスを介して設けてもよい。
(4)この半導体装置の製造方法において、
前記(a)工程で設ける前記ペーストは、前記(c)工程で設けるフラックスと同一材料から構成されてもよい。これによれば、製造工程で用いる薬品点数を少なくすることができる。
(5)この半導体装置の製造方法において、
前記(a)工程で設ける前記ペーストは、前記(c)工程で設けるフラックスよりも酸の比率が大きい材料から構成されてもよい。これによれば、電気的接続部の表面の酸化膜を効果的に除去することができる。
(6)この半導体装置の製造方法において、
前記(a)工程で設ける前記ペーストは、前記(c)工程で設けるフラックスの酸よりも還元力の大きい酸を含む材料から構成されてもよい。これによれば、電気的接続部の表面の酸化膜を効果的に除去することができる。
(7)この半導体装置の製造方法において、
前記(a)及び(b)工程を大気又は酸素雰囲気において行ってもよい。これにより、工程中に電気的接続部の表面に気体が被着した場合であっても、その気体は酸化膜として形成されることになるので、洗浄工程によりペーストとともに除去することができる。したがって、電気的接続部の導電面を確実に露出させることができる。
(8)この半導体装置の製造方法において、
前記ペーストの酸は、有機酸であってもよい。
(9)この半導体装置の製造方法において、
前記ペーストの酸は、無機酸であってもよい。
(10)この半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板は、インターポーザに搭載され、
前記電気的接続部は、インターポーザに形成されたランドであってもよい。
(11)この半導体装置の製造方法において、
前記電気的接続部は、前記半導体基板に形成された電極パッドであってもよい。
(12)この半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板には、樹脂層が形成され、
前記電気的接続部は、前記樹脂層上に形成されたランドであってもよい。
(13)この半導体装置の製造方法において、
複数の前記電気的接続部のそれぞれは、複数行複数列に配列され、
前記(a)及び(b)工程を、前記複数行複数列の外側の端部に位置する電気的接続部に対して行ってもよい。
(14)この半導体装置の製造方法において、
前記(a)及び(b)工程を、前記複数行複数列の外側の角部に位置する電気的接続部に対して行ってもよい。これによれば、複数の電気的接続部が配列された複数行複数列のうちの角部は応力が最も加えられやすい。
(15)この半導体装置の製造方法において、
前記複数の電気的接続部のそれぞれは、所定エリアを囲む領域に複数行複数列に配列され、
前記(a)及び(b)工程を、前記所定エリアに最も近い内側の端部に対して行ってもよい。これによれば、例えばメッキ皮膜に起因した機械的信頼性の低下を招くことがないので、応力の加えられやすい電気的接続部に対して行うと効果的である。
(16)本発明に係る電気的接続部の処理方法は、
(a)電気的接続部に酸を含むペーストを設けること、
(b)導電部材を前記電気的接続部に設ける前に、前記電気的接続部を洗浄することにより、前記ペーストを前記電気的接続部から除去すること、
を含む。本発明によれば、ペーストに含まれる酸により、電気的接続部の表面に被着している酸化膜を除去することができるので、その後に行う導電部材を設ける工程の信頼性が向上する。また、ペーストの塗布工程及び洗浄工程を行うことにより、酸化膜が除去できるので、あらかじめメッキ皮膜を形成する工程に比べて製造工程が極めて簡単である。(17)この電気的接続部の処理方法において、
前記(a)及び(b)工程を大気圧又は酸素雰囲気において行ってもよい。これにより、工程中に電気的接続部の表面に気体が被着した場合であっても、その気体は酸化膜として形成されることになるので、洗浄工程によりペーストとともに除去することができる。したがって、電気的接続部の導電面を確実に露出させることができる。
(18)この電気的接続部の処理方法において、
前記ペーストの酸は、有機酸であってもよい。
(19)この電気的接続部の処理方法において、
前記ペーストの酸は、無機酸であってもよい。
(20)この電気的接続部の処理方法において、
前記電気的接続部は、マザーボードに形成され、
前記(b)工程後に、電子部品を前記マザーボードの前記電気的接続部にハンダ接合してもよい。
図1〜図4は、本発明を適用した第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。この半導体装置の製造方法は、電気的接続部の処理方法を含む。
上記化学反応を促進するために加熱してもよい。あるいは、ペースト54に含まれる酸の揮発を防止するため、加熱せずに常温で放置しておいてもよい。酸の揮発を防止することにより、上記化学反応を確実に起こすことができる。
図6〜図8は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。
図9〜図11は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法である。図10は、図9のX−X線断面図である。
図12及び図13は、本発明の第4の実施の形態に係る電気的接続部の処理方法を示す図である。
本発明の第5の実施の形態に係る電子機器として、図14にはノート型パーソナルコンピュータ1000が示され、図15には携帯電話2000が示されている。本実施の形態に係る電子機器は、上述のいずれかの実施の形態により製造された半導体装置を内蔵する。
54…ペースト 56…フラックス 58…ハンダ 60…外部端子
62…所定エリア 120…半導体基板 124…電極パッド 160…外部端子
220…半導体基板 224…電極パッド 320…半導体基板 324…電極パッド
328…樹脂層 332…電気的接続部 360…外部端子 410…マザーボード
412…電気的接続部
Claims (20)
- (a)半導体基板と電気的に導通する電気的接続部に、酸を含むペーストを設けること、
(b)前記電気的接続部を洗浄することにより、前記ペーストを前記電気的接続部から除去すること、
(c)前記電気的接続部に導電部材を設けること、
を含む半導体装置の製造方法。 - 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
前記導電部材はハンダからなる半導体装置の製造方法。 - 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
前記(c)工程において、前記ハンダを前記電気的接続部にフラックスを介して設ける半導体装置の製造方法。 - 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
前記(a)工程で設ける前記ペーストは、前記(c)工程で設けるフラックスと同一材料からなる半導体装置の製造方法。 - 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
前記(a)工程で設ける前記ペーストは、前記(c)工程で設けるフラックスよりも酸の比率が大きい材料からなる半導体装置の製造方法。 - 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
前記(a)工程で設ける前記ペーストは、前記(c)工程で設けるフラックスの酸よりも還元力の大きい酸を含む材料からなる半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記(a)及び(b)工程を大気又は酸素雰囲気において行う半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記ペーストの酸は、有機酸である半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記ペーストの酸は、無機酸である半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板は、インターポーザに搭載され、
前記電気的接続部は、インターポーザに形成されたランドである半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記電気的接続部は、前記半導体基板に形成された電極パッドである半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体基板には、樹脂層が形成され、
前記電気的接続部は、前記樹脂層上に形成されたランドである半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
複数の前記電気的接続部のそれぞれは、複数行複数列に配列され、
前記(a)及び(b)工程を、前記複数行複数列の外側の端部に位置する電気的接続部に対して行う半導体装置の製造方法。 - 請求項13記載の半導体装置の製造方法において、
前記(a)及び(b)工程を、前記複数行複数列の外側の角部に位置する電気的接続部に対して行う半導体装置の製造方法。 - 請求項13又は請求項14記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の電気的接続部のそれぞれは、所定エリアを囲む領域に複数行複数列に配列され、
前記(a)及び(b)工程を、前記所定エリアに最も近い内側の端部に対して行う半導体装置の製造方法。 - (a)電気的接続部に酸を含むペーストを設けること、
(b)導電部材を前記電気的接続部に設ける前に、前記電気的接続部を洗浄することにより、前記ペーストを前記電気的接続部から除去すること、
を含む電気的接続部の処理方法。 - 請求項16記載の電気的接続部の処理方法において、
前記(a)及び(b)工程を大気圧又は酸素雰囲気において行う電気的接続部の処理方法。 - 請求項16又は請求項17記載の電気的接続部の処理方法において、
前記ペーストの酸は、有機酸である電気的接続部の処理方法。 - 請求項16又は請求項17記載の電気的接続部の処理方法において、
前記ペーストの酸は、無機酸である電気的接続部の処理方法。 - 請求項16から請求項19のいずれかに記載の電気的接続部の処理方法において、
前記電気的接続部は、マザーボードに形成され、
前記(b)工程後に、電子部品を前記マザーボードの前記電気的接続部にハンダ接合する電気的接続部の処理方法。
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