JP2008044763A - 車速センサのカバー装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デフハウジング11内のリングギヤ13に対向配置された検出部18aと、該検出部18aからの検出信号を外部に導出するコネクタ部18bとを備え、前記デフハウジング11に取り付けられた車速センサ18に対し、該車速センサ18の周囲を覆うように設けられたフォークリフトにおける車速センサ18のカバー装置19において、車速センサ18をデフハウジング11の上部に、検出部18aを前方としコネクタ部18bを後方に向けて取り付け、車速センサ18のコネクタ部18bをカバー装置19より後方に向けて露出させて配置し、カバー装置19後端部に車両の進行方向Fに対し交叉する方向に、上方に突出した壁19bを設ける。
【選択図】 図3
Description
請求項1記載の発明によれば、車速センサのコネクタ部がカバー装置後端部より後方に向けて露出させて取り付けられているので、コネクタ部に結合されているハーネスの取り外しがカバー装置を取り外さなくても容易にでき、作業効率を向上可能である。
また、カバー装置後端部に車両の進行方向に対し交叉する方向に、上方に突出した壁が設けられているので、車両の走行時に進行方向前方より水とか塵などの異物が飛んできても壁でブロックされ、壁の後方に位置しカバー装置より後方に向けて露出させて取り付けられているコネクタ部まで水とか塵などの異物が到達することはない。
請求項2記載の発明によれば、前記壁とカバー装置が一体形成されているので、部品点数を削減可能であり、またカバー装置の取り付け及び取り外しが容易である。
請求項3記載の発明によれば、壁が車両の進行方向に対し直角に交叉しているので、進行方向前方より飛んできた異物を確実にブロックすることができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る車速センサのカバー装置を図1〜図4に基づいて説明する。
図1及び図2に示されるように、フォークリフトの前輪車軸に設けられた差動装置10は、球状のデフハウジング11内にリングギヤ13が回動可能に支持され、リングギヤ13に噛合してドライブピニオン14が後方より延出されている。ここで、フォークリフトの進行方向をFとすると、図1において下側が前方であり、上側が後方となる。また、それと直角方向を左右方向とする。(図2においては、左側が前方、右側が後方となる。)
デフハウジング11の前方の開口部には、円板状のハウジングカバー12が設けられ、ハウジングカバー12はデフハウジング11に固定されている。リングギヤ13の回転は、デフピニオン15や差動ギヤ16等を介して左右それぞれの車軸17に伝達される。
デフハウジング11の上部には、車速センサ18が取り付けられており、車速センサ18を覆うようにカバー装置19が設けられている。
コネクタ部18bにはハーネス23の端部に設けられたソケット23aが嵌め込まれ、ソケット23aはコネクタ部18bより脱着自在となっている。またハーネス23は図示しない制御装置と連結されている。
車両の走行に伴い、進行方向前方より水とか塵とか飛び石など異物が飛んで来ることがある。飛んできた異物はデフハウジング11の上部に取り付けられたカバー装置19のセンサカバー19aの外周面に衝突し進行を妨げられ下方に落下する。また、ドーム状のセンサカバー19aの側方を通り過ぎた異物は、カバー装置19の後端部に設けられ車両の進行方向Fに対し直角に交叉し、且つ上方に突出した壁19bによって進行を妨げられ下方に落下する。よって、壁19bの後方に位置しカバー装置19より後方に向けて露出させて取り付けられているコネクタ部18bまで水とか塵などの異物が到達することはない。
(1)車両の走行時に進行方向前方より水とか塵などの異物が飛んできてもカバー装置19のセンサカバー19a及び壁19bでブロックされ、壁19bの後方に位置しカバー装置19より後方に向けて露出させて取り付けられている車速センサ18のコネクタ部18bまで水とか塵などの異物が到達することはない。従って、外部に露出して取り付けられているコネクタ部18bへ前方より飛んできた異物が衝突し、コネクタ部18bが損傷を受けることを防止できる。また、コネクタ部18bの差込口を通って車速センサ18内部への異物の侵入を防止できる。
(2)車速センサ18のコネクタ部18bに結合されているハーネス23の取り外し及び取り付けが、コネクタ部18bがカバー装置19より後方に向けて露出させて取り付けられていることにより、カバー装置19を取り外さなくても容易にでき、作業効率を向上可能である。
(3)壁19bとセンサカバー19aが一体形成されているので、壁19bを別部品として設定する場合と比較して部品点数を削減可能であり、またカバー装置19の取り付け及び取り外しが容易である。
次に、第2の実施形態に係る車速センサのカバー装置を図5に基づいて説明する。
この実施形態では、第1の実施形態における車速センサのカバー装置の形状を変更したものである。
従って、ここでは、説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
尚、第1実施形態の(1)〜(3)の効果は共通なので省略し、それ以外の効果を記す。
(4)壁32は、途中で曲げが形成されており、車速センサ18の取り付け方向に対して直角な壁32aに連設して進行方向Fに対して直角な壁32bが形成されていることにより、進行方向前方より飛んでくる異物を確実にブロックでき、コネクタ部18bへの異物の回りこみを防止できる。
(5)車速センサ18のデフハウジング11への取り付け角度の変更に応じてカバー装置30の形状を変更可能であり、車速センサ18の取り付けの自由度を向上できる。
○ 第1、第2の実施形態では、カバー装置と壁とを一体構成として説明したが、別体構成でも構わない。この場合には、カバー装置と壁カバーとを別部品として作成し、それぞれをデフハウジングに固定させる。
○ 第2の実施形態では、壁32に曲げを形成し、車速センサ18の取り付け方向に対して直角な壁32aに連設して進行方向に対して直角な壁32bを形成するとして説明したが、曲げを形成しなくてもどちらか一方の壁を左右方向に通しで形成しても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、カバー装置後端部に設ける壁の高さを、ドーム状のセンサカバーの天頂部の高さと同一として説明したが、壁の高さはこれより高くも低くても構わない。壁の高さ及び左右方向の長さは、カバー装置より後方に露出して配置される車速センサのコネクタ部への異物の回りこみを防止できる適正なレベルに設定されるものとする。
○ 第1、第2の実施形態では、車速センサのカバー装置をフォークリフトの前輪車軸のデフハウジングに設けるとして説明したが、後輪車軸に設けられたデフハウジングに適用しても良い。
○ フォークリフトに限らず、その他の産業車両、例えば、ショベルローダ、高所作業車等の差動装置のデフハウジングに設けても構わない。また、産業車両に限らず、一般車両に適用しても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、車速センサを磁気ピックアップ式として説明したが、検出部において歯の有無を検出することができ、歯車の回転に伴い歯の有無に基づく検出信号を出力できるセンサであれば、どのようなセンサでも構わない。例えば、磁気抵抗素子、ホール素子等の磁気検出素子を備えたセンサとか、高周波発振型近接スイッチ、差動コイル型近接スイッチ、又は光学式素子、超音波式素子など適用可能である。
13 リングギヤ
18 車速センサ
18a 検出部
18b コネクタ部
19 カバー装置
19a センサカバー
19b 壁
23 ハーネス
F 進行方向
Claims (3)
- デフハウジング内のリングギヤに対向配置された検出部と、該検出部からの検出信号を外部に導出するコネクタ部とを備え、前記デフハウジングに取り付けられた車速センサに対し、該車速センサの周囲を覆うように設けられた車両における車速センサのカバー装置において、
前記車速センサを前記デフハウジングの上部に、前記検出部を前方とし前記コネクタ部を後方に向けて取り付け、
前記車速センサのコネクタ部を前記カバー装置後端部より後方に向けて露出させて配置し、
前記カバー装置後端部に前記車両の進行方向に対し交叉する方向に、上方に突出した壁を設けることを特徴とする車速センサのカバー装置。 - 前記壁とカバー装置を一体形成することを特徴とする請求項1に記載の車速センサのカバー装置。
- 前記壁が前記車両の進行方向に対し直角に交叉していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車速センサのカバー装置。
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2006
- 2006-08-21 JP JP2006223910A patent/JP4904988B2/ja active Active
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