JPH11115537A

JPH11115537A - 車速センサの取付構造

Info

Publication number: JPH11115537A
Application number: JP30652197A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Kato; 聖一加藤
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 1997-10-21
Filing date: 1997-10-21
Publication date: 1999-04-27

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、トランスファに形成した補強リブ
によってセンサ取付ボスに取り付けられる車速センサを
飛び石等から保護することができ、飛び石等によって車
速センサが損傷される惧れがないとともに、部品点数が
増加する惧れがなく、コストを低廉に維持し得て、しか
も良好な取付作業性を維持し得ることを目的としてい
る。【構成】このため、車両後方側に突出するリヤプロペ
ラシャフト用支持部をトランスファに設けるとともに、
トランスファに支持部を補強する三角形状の補強リブを
設け、支持部と補強リブとの接触部位近傍には車速セン
サ用のセンサ取付ボスを斜め下方向に指向させて設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は車速センサの取付
構造に係り、特にトランスファに車速センサを取り付け
る際に、トランスファに形成したリヤプロペラシャフト
用支持部とこの支持部を補強する三角形状の補強リブと
の接触部位近傍に車速センサ用のセンサ取付ボスを斜め
下方向に指向させて設け、補強リブによってセンサ取付
ボスに取り付けられる車速センサを飛び石等から保護す
ることができ、飛び石等によって車速センサが損傷され
る惧れがないとともに、部品点数が増加する惧れがな
く、コストを低廉に維持し得て、しかも良好な取付作業
性を維持し得る車速センサの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】車両には、エンジンやトランスミッショ
ン、トランスファを搭載されており、４輪駆動車の場合
には、フロント側に駆動力を伝達するフロントプロペラ
シャフトやリヤ側に駆動力を伝達するリヤプロペラシャ
フトも設けられている。

【０００３】そして、前記エンジンやトランスミッショ
ン、トランスファ部位には、車両の速度、つまり車速を
検出する車速センサが配設されている。

【０００４】前記車速センサの取付構造としては、特開
平８−３２４２８５号公報に開示されるものがある。こ
の公報に開示される自動変速機は、第１の支持部材と、
第１の支持部材に対して着脱自在に配設された第２の支
持部材と、第１の電気部品と、第２の電気部品と、第１
の電気部品に接続された第１の電極端子と、第２の電気
部品に接続された第２の電極端子と、第１の支持部材と
第２の支持部材との間に形成されたシール手段と、第１
の支持部材と第２の支持部材とを締結する締結手段とを
有するとともに、第１の電極端子及び第２の電極端子
は、第１の支持部材と第２の支持部材とを組み付けたと
きに互いに接触する位置に配設され、シール手段は、第
１の電極端子及び第２の電極端子より外周側に形成さ
れ、第１の支持部材と第２の支持部材とを組み付けたと
きに、その内側をシールし、第１の支持部材と第２の支
持部材を組み付け、ボルトによって締結するのみで、第
１の電気部品と第２の電気部品とを電気的に接続すると
ともに、シール手段の内側をシールし、部品点数及び組
付工数を少なくしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車速
センサの取付構造において、車速センサは、一般に、エ
ンジンやトランスミッション、トランスファの飛び石の
受け易い箇所に取り付けられている。

【０００６】つまり、取付性等の点を考量した結果、エ
ンジンやトランスミッション、トランスファの下側部分
に車速センサが取り付けられるものである。

【０００７】しかし、車速センサが飛び石等によって損
傷される惧れがあり、飛び石等の対策を施す必要があ
る。対策としては、以下の２つの方策がある。（１）車速センサに補強部材やプロテクタを追加する。（２）車速センサを覆うプロテクタを追加配設する。

【０００８】この結果、第１の方策によって車速センサ
に補強部材やプロテクタを追加すると、車速センサが単
体とならず、車速センサの構成が複雑化して製作が困難
となり、コストが大となって経済的に不利であるという
不都合がある。

【０００９】また、第２の方策によって車速センサを覆
うプロテクタを追加配設すると、プロテクタにより部品
点数が増加し、コストが大となって経済的に不利である
とともに、プロテクタによって取付行程が増加し、取付
作業性が悪化し、実用上不利であるという不都合があ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、エンジンとトランスミッシ
ョンとトランスファとを搭載して設け、車両のフロント
側に駆動力を伝達するフロントプロペラシャフトを設け
るとともに、リヤ側に駆動力を伝達するリヤプロペラシ
ャフトを設けた車両において、この車両後方側に突出す
る前記リヤプロペラシャフト用支持部を前記トランスフ
ァに設けるとともに、トランスファに支持部を補強する
三角形状の補強リブを設け、前記支持部と補強リブとの
接触部位近傍には車速センサ用のセンサ取付ボスを斜め
下方向に指向させて設けたことを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
斜め下方向に指向させたセンサ取付ボスに車速センサを
取り付け、トランスファに形成した支持部と補強リブと
によって車速センサが飛び石等によって損傷されるのを
防止している。

【００１２】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。

【００１３】図１〜図９はこの発明の実施例を示すもの
である。図３〜図５において、２は車両、４はシャー
シ、６は前輪、８は後輪である。

【００１４】前記車両２は、シャーシ４と、このシャー
シ４上に載置される上部外観を構成する本体部１０と有
し、シャーシ４は、車両２の前後方向に延びる２本のサ
イドフレーム１２と、サブフレーム１４とからなる。

【００１５】そして、前記車両２のフロント側にエンジ
ン１６を搭載するとともに、トランスミッション１８と
トランスファ２０をも搭載する。

【００１６】このとき、エンジン１６の車両前側にラジ
エータ２２を配設し、エンジン１６の下側且つ前記前輪
６間にフロントデフ２４を配設するとともに、前記後輪
８間にはリヤデフ２６を配設する。

【００１７】また、前記車両２のフロント側に駆動力を
伝達するために、前記トランスファ２０とフロントデフ
２４とを接続するフロントプロペラシャフト２８を設け
るとともに、前記車両２のリヤ側に駆動力を伝達するた
めに、前記トランスミッション１８の出力軸３０とリヤ
デフ２６とを接続するリヤプロペラシャフト３２を設け
る。

【００１８】更に、車両後方側（図１において左側）に
突出する前記リヤプロペラシャフト３２用の支持部３４
を前記トランスファ２０に設けるとともに、トランスフ
ァ２０に支持部３４を補強する三角形状の補強リブ３６
を設け、前記支持部３４と補強リブ３６との接触部位近
傍に、車速センサ３８用のセンサ取付ボス４０を斜め下
方向に指向させて設ける構成とする。

【００１９】詳述すれば、図１においてトランスファ２
０の左上側部位に支持部３４を設けるとともに、トラン
スファ２０に支持部３４を補強する三角形状の補強リブ
３６を一体的に設け、前記支持部３４と補強リブ３６と
の接触部位近傍に車速センサ３８用のセンサ取付ボス４
０を設ける際には、図１及び図２に示す如く、センサ取
付ボス４０を斜め下方向に指向させて設けるものであ
る。

【００２０】そしてこのとき、補強リブ３６は、センサ
取付ボス４０に車速センサ３８を取り付けた際に、車両
後方側（図１において左側）に車速センサ３８が突出し
ない程度の大きさを有しているとともに、図２に示す如
く、支持部３４からトランスファ２０の下側に延び、車
速センサ３８の左側を保護している。

【００２１】また、図１において前記トランスファ２０
の右下側部位に、フロントプロペラシャフト２８を支持
する支持部４２を設け、この支持部４２には、車両後方
側（図１において左側）に延びる延設部４４を設け、延
設部４４を車速センサ３８用プロテクタとして機能させ
る。

【００２２】この延設部４４は、図２に示す如く、内面
を斜め下方向に指向させる円弧形状に形成され、前記車
速センサ３８の斜め下側部位の保護を行っている。

【００２３】更にまた、クラッチハウジング４６にイン
プット回転センサ４８を設けている。５０はケース組付
用ボスである。

【００２４】ここで、断面図を用いて説明すると、前記
トランスミッション１８の出力軸３０途中に、図８に示
す如く、出力軸側ギヤ５２を設けるとともに、この出力
軸側ギヤ５２に噛合するセンサ側ギヤ５４を設ける。こ
のとき、センサ側ギヤ５４は、前記車速センサ３８のカ
ップラ５６に連絡する回転軸５８の端部に設けられてい
る。

【００２５】また、前記インプット回転センサ４８は、
図９に示す如く、トランスミッション１８のエンジン側
に位置するクラッチハウジング４６に設けられ、インプ
ット回転センサ４８の取付後に、このインプット回転セ
ンサ４８下方に形成される前記ケース組付用ボス５０と
により保護される。なお符号６０は締付ボルト孔部であ
る。

【００２６】次に作用について説明する。

【００２７】前記支持部３４や補強リブ３６、センサ取
付ボス４０、フロントプロペラシャフト２８を支持する
支持部４２、そして延設部４４は、前記トランスファ２
０の形成時に一体的に形成される。

【００２８】前記センサ取付ボス４０に車速センサ３８
を取り付ける。このとき、車速センサ３８は、図１及び
図２から明かな如く、補強リブ３６によって左側が保護
されるとともに、延設部４４によって斜め下側部位が保
護される。

【００２９】これにより、前記補強リブ３６によってセ
ンサ取付ボス４０に取り付けられる車速センサ３８を飛
び石等から保護することができ、飛び石等によって車速
センサ３８が損傷される惧れがなく、車速センサ３８の
使用寿命を長く維持することができ、経済的に有利であ
る。

【００３０】また、前記補強リブ３６をトランスファ２
０に設けることにより、従来の２つの方策が必要ない。
つまり、第１の方策である車速センサに補強部材やプロ
テクタを追加する必要がなく、車速センサを単体とする
ことができ、車速センサの構成が複雑化せず、製作が容
易で、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利であ
る。そして、第２の方策である車速センサを覆うプロテ
クタを追加配設する必要もなく、部品点数が増加する惧
れがなく、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利で
あるとともに、取付行程が増加する惧れもなく、良好な
取付作業性を維持し得て、実用上有利である。

【００３１】更に、車速センサ３８用プロテクタとして
機能する前記延設部４４によって車速センサ３８の斜め
下側部位を保護することにより、車速センサ３８が飛び
石等によって損傷される惧れがないとともに、延設部４
４と前記補強リブ３６とによって車速センサ３８の斜め
下側部位と左側とが確実に保護されることとなり、車速
センサ３８が飛び石等によって損傷される惧れが全くな
く、信頼性を大とし得るものである。

【００３２】更にまた、前記延設部４４をトランスファ
２０に一体的に形成することにより、製作が容易である
とともに、部品点数が増加する惧れがなく、コストを低
廉に維持し得て、経済的に有利であるとともに、取付行
程が増加する惧れもなく、良好な取付作業性を維持し得
て、実用上有利である。

【００３３】また、前記インプット回転センサ４８の取
付後に、前記ケース組付用ボス５０によってインプット
回転センサ４８を保護することができることにより、飛
び石等によってインプット回転センサ４８が損傷される
惧れがなく、インプット回転センサ４８の使用寿命を長
く維持することができる。

【００３４】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。

【００３５】例えば、この発明の実施例においては、前
記補強リブを、支持部からトランスファの下側に三角形
状に延設し、車速センサの左側を保護する構成とした
が、補強リブの周縁部位を車速センサ側に湾曲させ、補
強リブによって積極的に車速センサを包囲する構成とす
ることも可能である。

【００３６】

【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、エンジンとトランスミッションとトランスファとを
搭載して設け、車両のフロント側に駆動力を伝達するフ
ロントプロペラシャフトを設けるとともに、リヤ側に駆
動力を伝達するリヤプロペラシャフトを設けた車両にお
いて、車両後方側に突出するリヤプロペラシャフト用支
持部をトランスファに設けるとともに、トランスファに
支持部を補強する三角形状の補強リブを設け、支持部と
補強リブとの接触部位近傍には車速センサ用のセンサ取
付ボスを斜め下方向に指向させて設けたので、前記補強
リブによってセンサ取付ボスに取り付けられる車速セン
サを飛び石等から保護することができ、飛び石等によっ
て車速センサが損傷される惧れがなく、車速センサの使
用寿命を長く維持することができ、経済的に有利であ
る。また、前記補強リブをトランスファに設けることに
より、従来の第１の方策である車速センサに補強部材や
プロテクタを追加する必要がなく、車速センサを単体と
することができ、車速センサの構成が複雑化せず、製作
が容易で、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利で
あり、しかも、従来の第２の方策である車速センサを覆
うプロテクタを追加配設する必要もなく、部品点数が増
加する惧れがなく、コストを低廉に維持し得て、経済的
に有利であるとともに、取付行程が増加する惧れもな
く、良好な取付作業性を維持し得て、実用上有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す図６の矢印〓部分の概
略図である。

【図２】図１の左側からの端面図である。

【図３】エンジンを搭載しない状態の車両の概略平面図
である。

【図４】エンジンを搭載しない状態の車両の概略左側面
図である。

【図５】エンジンを搭載した状態の車両の概略左側面図
である。

【図６】トランスミッションとトランスファとの概略斜
視図である。

【図７】図１の左側面図である。

【図８】図７のＶ〓〓〓−Ｖ〓〓〓線による断面図であ
る。

【図９】クラッチハウジングの拡大断面図である。

【符号の説明】

２車両４シャーシ１２サイドフレーム１４サブフレーム１６エンジン１８トランスミッション２０トランスファ２４フロントデフ２６リヤデフ２８フロントプロペラシャフト３０出力軸３２リヤプロペラシャフト３４支持部３６補強リブ３８車速センサ４０センサ取付ボス４２支持部４４延設部４８インプット回転センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エンジンとトランスミッションとトラン
スファとを搭載して設け、車両のフロント側に駆動力を
伝達するフロントプロペラシャフトを設けるとともに、
リヤ側に駆動力を伝達するリヤプロペラシャフトを設け
た車両において、この車両後方側に突出する前記リヤプ
ロペラシャフト用支持部を前記トランスファに設けると
ともに、トランスファに支持部を補強する三角形状の補
強リブを設け、前記支持部と補強リブとの接触部位近傍
には車速センサ用のセンサ取付ボスを斜め下方向に指向
させて設けたことを特徴とする車速センサの取付構造。
【請求項２】前記トランスファは、フロントプロペラ
シャフトを支持するボス部を設けるとともに、このボス
部には車両後方側に延びる延設部を設け、延設部を車速
センサ用プロテクタとして機能させる請求項１に記載の
車速センサの取付構造。