JP2008039646A - 力覚センサ用チップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズが発生したとしてもセンサ出力演算でキャンセルされ、ドリフトノイズを低減し、安定した力およびモーメント検出を行える力覚センサ用チップを提供する。
【解決手段】力覚センサ用チップ1は、外力作用領域部3aを有する作用部3と、この作用部3を支持する支持部4と、作用部と支持部を連結する連結部5を備え、連結部5は、作用部の周囲に位置する少なくとも環状中間部(5A,5B)と、作用部と環状中間部を連結する第1連結腕部51と、支持部と環状中間部を連結する第2連結腕部52とから成る半導体基板2と、連結部における第1連結腕部と第2連結腕部のそれぞれの変形発生部に設けられる歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sya1〜Sya3,Sxb1〜Sxb3,Syb1〜Syb3とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は力覚センサ用チップに関し、特に、半導体製造プロセス技術を利用して基板上に形成される複数の歪み抵抗素子を有し、産業用ロボット等の力覚センサとして利用される6軸力センサ等に好適な力覚センサ用チップに関するものである。
工作機械やロボット等の自動作業機械では、その作業動作上で、作業対象物に対して力を加えたり、外界から力の作用を受けたりする。この場合、自動作業機械では、自身に加わる外部からの力やモーメントを検出し、当該力やモーメントに対応した制御を行うことが要求される。力やモーメントに対応する制御を高精度で行うためには、外部から加わる力とモーメントを正確に検出することが必要となる。
そこで従来から、各種の力覚センサが提案されている。通常、力覚センサは、検出方式の観点で大別すると、弾性式力覚センサと平衡式力覚センサがある。弾性式力覚センサは外力に比例した変形量に基づき力を測定する。平衡式力覚センサは既知の力との釣り合わせによって力を測定する。
また力覚センサは、原理的な構造として、外力に応じて弾性変形する起歪体の部分に複数の歪み抵抗素子を設けた構造を有するものが知られている。力覚センサの起歪体に外力が加わると、起歪体の変形度合い(応力)に応じた電気信号が複数の歪み抵抗素子から出力される。これらの電気信号に基づいて起歪体に加わった2成分以上の力等を検出することができる。力覚センサで生じる応力の測定は、上記電気信号に基づいて算出される。
力覚センサの一種として6軸力センサが知られている。6軸力センサは上記弾性式力センサの一種であって、起歪体部分に複数の歪み抵抗素子を備えている。6軸力センサは、外力を、直交座標系の3軸(X軸、Y軸、Z軸)の各軸方向の応力成分(力:Fx,Fy,Fz)と、各軸方向のトルク成分(モーメント:Mx,My,Mz)に分け、6軸成分として検出するものである。
本発明者らは先に新しい構成を有する6軸力センサを提案した(特許文献1)。この6軸力センサは、起歪体に加わる外力の各成分(力およびモーメント)を精度よく分離できないという「他軸干渉」の問題を解決できる。この6軸力センサは、半導体製造プロセスを利用して半導体基板上の起歪体の部分に複数の歪み抵抗素子を所定の配置パターンで一体的に組み付けている。当該6軸力センサは、ほぼ正方形の平面形状を有する板状の半導体基板から成り、周囲部分の支持部と、中央部分に位置する平面形状がほぼ正方形の作用部と、正方形の作用部の4つの辺の各々と支持部の対応部分との間を連結する連結部とから構成されている。歪み抵抗素子は、正方形作用部の各辺と連結部との間の境界部に設けられる。この6軸力センサによれば、起歪体の部分の形態を改良し、複数の歪み抵抗素子の配置パターンを最適化して「他軸干渉」の問題を解決している。
特開2003−207405号公報
しかし特許文献1に記載された6軸力センサによれば次の問題を提起する。特許文献1の例えば図4に示された6軸力センサの半導体基板において、Z軸方向に力Fzが印加するとき、当該外力(Fz)が加わる作用部がZ軸方向に変位することになる。この場合に力Fzのセンサ出力値を算出するための演算式(抵抗変化率)は、その構造上、特許文献1の9頁の(3)式に示されるような演算式になる。この(3)式によれば、力Fzのセンサ出力値を求めるときに限り各項の式が同符号になり、同極性演算という特性を有することになる。この点を図8を参照して説明する。
図8は、特許文献1の6軸力センサに外力が印加された際の6軸力の大きさと方向の検知方法の一例を示す。説明の便宜上、図8に示す各変形パターン131はその変形状態を誇張して示している。外力として6つの軸力のいずれかまたは組み合せたものは力覚センサ用チップ111における作用部121に印加される。軸力が印加された作用部121は、チップ周囲部の支持部122およびそれらの間の4つの連結部によって支持されながら、その位置を変化させる。その結果、作用部121と支持部122を連結する4つの連結部で、印加された軸力に応じた固有の変形が生じる。4つの連結部で変形が生じると、その変形の仕方に応じて特有の検知信号が歪み抵抗素子R11〜R43を介して出力される。
図8では、作用部121に対する印加軸力が例えばFx,Fz,My,Mzであるとき(図8の(1))、力覚センサ用チップ111の変形パターン(図8の(2))とその印加軸力に特徴的な歪みを得るための演算式(図8の(3))を示している。力覚センサ用チップ111の変形パターンは、平面形状での変形パターン131と縦断面形状での変形パターン132とが示されている。この演算式は、「抵抗値増減の演算式」とも言い換えられる。
なおここで、図8(3)に示すような抵抗値増減の演算式で用いられている各抵抗変化量R11, R12, R13, R21, R22, R23, R31, R32, R33, R41, R42, R43はそれぞれに対応する12個の歪み抵抗素子における抵抗変化量を意味する。
図8に示されるごとく、軸力Fxが印加されるときには矢印133のごとく力が加わり、顕著な出力信号として((R21−R23)+(R43−R41))/4の演算式で決まる検知信号が得られる。軸力Fzが印加されるときには矢印134のごとく力が加わり、顕著な出力信号として−(R12+R22+R32+R42)/4の演算式で決まる検知信号が得られる。軸力Myが印加されるときには矢印135のごとく力が加わり、顕著な出力信号として(R12−R32)/2の演算式で決まる検知信号が得られる。軸力Mzが印加されるときには矢印136のごとく力が加わり、顕著な出力信号として((R13−R11)+(R23−R21)+(R33−R31)+(R43−R41))/8の演算式で決まる検知信号が得られる。これらの信号を適切に演算して(周知の行列演算など)、力覚センサに印加される軸力を知ることができる。
上記のごとく、力Fzのセンサ出力値を求めるときに限り各項の式が同符号になり、同極性演算という特性を有することが分かる。
上記のごとく特許文献1に記載された従来の力覚センサによれば、Fz印加の場合には素子出力変化が同じ極性になるので、センサ出力演算は足し算になる。その結果、ノイズが発生したときには当該ノイズがキャンセルされず、センサ出力信号でドリフトノイズ成分が発生する要因になる。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、ノイズが発生したとしてもセンサ出力演算でキャンセルされ、ドリフトノイズを低減し、安定した高精度な力およびモーメント検出を行うことができる力覚センサ用チップを提供することにある。
本発明に係る力覚センサ用チップは、上記目的を達成するために、外力が印加されるベース部材と、外力に応じた歪みによって抵抗値が変化する歪み抵抗素子とを備える力覚センサ用チップであって、ベース部材は、該ベース部材の中央部に設けられ外力作用領域部を有する作用部と、ベース部材の外周部に設けられ作用部を支持する支持部と、作用部の外周側から支持部の内周側に設けられた中間部と、作用部と中間部とを連結する第1連結腕部と、中間部と支持部とを連結する第2連結腕部とを有し、さらに歪み抵抗素子は、第1連結腕部と第2連結腕部がそれぞれ備える変形発生部に少なくとも1つ設けられている。
本発明によれば次の効果を奏する。第1に、本発明に係る力覚センサ用チップによれば、チップ中央部の作用部に直交するように印加される外力Fzを含め、すべての軸力の検出を、極性の異なる素子出力(歪み抵抗素子の抵抗値変化)で演算することができるため、センサ出力信号でドリフトノイズを低減することができ、安定した高精度のセンサ出力信号を得ることができる。第2に、特徴のある新しい連結部の構造と歪み抵抗素子の配置パターンとを有するチップ基板において、その片面に歪み抵抗素子等を配置したため、半導体基板の製造プロセスが簡単になり、実装も容易である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図6を参照して本発明に係る力覚センサ用チップの実施形態を説明する。この実施形態では、力覚センサ用チップとして6軸力センサチップの例を説明する。なお本発明に係る力覚センサ用チップは6軸力センサチップには限定されない。
図1は、力覚センサ用チップの一方の面を示す平面図である。図1の力覚センサ用チップでは、すべての歪み抵抗素子および温度補償用抵抗素子と、複数の弧状の孔と、基本的な構成を成す電気配線パターンおよび電極パッドの一部を示している。
図1において、本実施形態に係る力覚センサ用チップ1は、平面形状が好ましくは正方形の半導体基板(ベース部材)2を利用して形成されている。ベース部材である基板2は、半導体基板には限定されない。力覚センサ用チップ1は全体として半導体基板2に基づく板状の形状を有する。
力覚センサ用チップ1は、基板上に半導体デバイスを形成する場合、好ましくは、一方の表面に半導体製造プロセス技術(フォトリソグラフィ等のエッチング処理、レジストパターン、イオン注入、P−CVD、スパッタリング、RIE等の成膜処理)を適用して、正方形の半導体基板2の平面形状や所要の孔の形成等それ自体に加工を施すと共に、半導体基板2の一方の表面の所定領域に成膜処理を行って製作される。
以上のごとく本実施形態に係る力覚センサ用チップ1は、半導体センサデバイスとして形成されている。
力覚センサ用チップ1において、6軸力センサとして6軸成分を検出する機能部分は、半導体基板2の一方の表面にイオン注入された活性層(または熱拡散層)より成る12個の歪み抵抗素子(またはピエゾ抵抗素子。以下において「抵抗素子」と記し、歪み抵抗素子を意味するものとする。)Sxa1,Sxa2,Sxa3,Sxb1,Sxb2,Sxb3,Sya1,Sya2,Sya3,Syb1,Syb2,Syb3によって形成される。総計12個の抵抗素子は、3個ずつの組(Sxa1,Sxa2,Sxa3),(Sxb1,Sxb2,Sxb3),(Sya1,Sya2,Sya3),(Syb1,Syb2,Syb3)で、後述される4つの連結領域に配置されている。
さらに力覚センサ用チップ1には、12個の抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3のそれぞれに対応して、個別に、活性層(熱拡散層)より成る温度補償用抵抗素子11が形成されている。これらの温度補償用抵抗素子11は、それぞれ、後述する非変形領域部に配置されている。ここで、抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3および温度補償用抵抗素子11は、共に歪み抵抗素子で形成されたものであるが、本発明では抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3が検知用素子として機能し、温度補償用抵抗素子11が参照用素子として機能する。
図1に示されるように、半導体基板2は、板材の厚み方向に貫通して形成された12個の例えば弧状の孔1A,1B,1C,1D,2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3Dが形成されている。力覚センサ用チップ1は、これらの孔1A,1B,1C,1D,2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3Dにより複数の領域に機能的に分離されている。
孔1A,1B,1C,1D,2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3Dのいずれも相対的に狭い幅を有するスリット状でかつ弧状の形状を有している。4つの同形の孔1A,1B,1C,1Dは全体として最内周側のほぼ円形状の孔を形成する。4つの同形の孔3A,3B,3C,3Dは全体として最外周のほぼ円形形状の孔を形成する。4つの同形の孔2A,2B,2C,2Dは、最内周と最外周の円形孔の中間に位置するほぼ円形形状の孔を形成する。最内周の円形孔、中間の円形孔、最外周の円形孔は同心円的な位置関係で形成されている。最内周の孔1A,1B,1C,1Dと最外周の孔3A,3B,3C,3Dとはそれぞれ円周方向において同一の角度に対応する箇所に形成されている。中間の孔2A,2B,2C,2Dは、最内周の孔1A,1B,1C,1Dおよび最外周の孔3A,3B,3C,3Dに対して円周方向に45°ずれた箇所に形成されている。
上記のごとく孔1A,1B,1C,1D,2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3Dを形成したため、力覚センサ用チップ1を形成する半導体基板2は、中央部に位置するほぼ円形の平面形状を有した作用部3と、この作用部3を囲むような位置にある内周縁がほぼ円形のリング形状を有する支持部4と、作用部3と支持部4の間に位置して両者を連結する連結部5とから構成されている。
さらに連結部5は、前述の孔1A,1B,1C,1D,2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3Dによって、作用部3の周囲に位置にする第1環状中間部5Aと、この第1環状中間部5Aの周囲に位置する第2環状中間部5Bと、作用部3と第1環状中間部5Aを連結する等間隔位置にある4つの第1連結腕部51と、支持部4と第2環状中間部5Bを連結する等間隔位置にある4つの第2連結腕部52と、第1環状中間部5Aと第2環状中間部5Bを連結する等間隔位置にある4つの第3連結腕部53とを備える。
上記の形態を有する半導体基板2に関して、周囲の支持部4は、6軸力センサのユニットに組み付けられるとき、例えば、下面から支持台座で支持される部分である。また作用部3は、外部から連結ロッド等を介して外力や荷重等(以下「外力」と記す)が伝達されるとき、当該外力の作用を直接に受ける部分である。作用部3は、通常、その中央部で外力を受けるように構成される。また連結部5の第1連結腕部51と第2連結腕部52は、作用部3が外力を受けて変形や位置の変化を生じたとき、これに連動して変形や位置変化を顕著に生じ、固定部、作用部、連結部等の中で最も応力が生じる変形発生部(起歪部)である。
上記作用部3は、外力が印加または入力される中央部(外力作用領域部)3aと、中央部3aの周囲に位置する4つの非変形領域部3bとから形成される。中央部3aに外力等を伝達する連結ロッドが接続される。孔1A,1B,1C,1Dは、両端に、内周側に切れ込んだ溝が形成されることにより非変形領域部3bが形成される。非変形領域部3bは作用部3の自由端として形成されている。4つの非変形領域部3bは、中央部3aに外力が加わったときでも、その部分自体に変形を生じないようになっている。これらの4つの非変形領域部3bを利用して温度補償用抵抗素子11が配置される。
作用部3の周囲の連結部5は、上記のごとく、第1環状中間部5Aと、第2環状中間部5Bと、4つの第1連結腕部51と、4つの第2連結腕部52と、4つの第3連結腕部53を備える。4つの第1連結腕部51と4つの第2連結腕部52は、円周方向において同一の角度位置に形成されている。4つの第3連結腕部53は、4つの第1連結腕部51と4つの第2連結腕部52に対して、円周方向に45°ずれた位置に形成されている。
支持部4の内周円の縁に沿って形成された4つの孔3A,3B,3C,3Dは、両端のそれぞれに、外周側に切り込んだ2箇所の溝が形成されることにより、第2連結腕部52の両側に非変形領域部4aが形成される。これらの4つの非変形領域部4aを利用して温度補償用抵抗素子11が配置される。
図1において、例えば抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11は、半導体基板2の連結部5における右下の第1連結腕部51と第2連結腕部52を利用して設けられている。図1では、平面形状が正方形である半導体基板2の各頂点をP1,P2,P3,P4とすると、抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3等は、頂点P2に対応する角領域の第1連結腕部51と第2連結腕部52の各箇所に設けられる。
抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11の配置パターンは次の通りである。抵抗素子Syb2は第1連結腕部51の表面に形成され、2つの抵抗素子Syb1,Syb3は第2連結腕部52の表面に形成される。抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3の各々はその長手方向を対角線方向に向けて配置されている。抵抗素子Syb2に対応する温度補償用抵抗素子11は隣接する近傍の非変形領域部3bに形成され、2つの抵抗素子Syb1,Syb3のそれぞれに対応する温度補償用抵抗素子11はそれぞれに隣接する近傍の非変形領域部4aに形成されている。
抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11の電気配線パターンは次の通りである。
2つの抵抗素子Syb1,Syb3とそれぞれに対応する温度補償用抵抗素子11との電気配線パターンは、図2に示されるようなブリッジ回路の半回路(ハーフブリッジ)を成す配線構造を有している。通常、フルブリッジ回路を力覚センサ用チップ内に構成するのが一般的であるが、ハーフブリッジ回路に外付け抵抗を付加して全体としてフルブリッジ回路としてもよい。本実施形態は、このような構成を採用したものである。図2は抵抗素子Syb3に関する電気配線パターンを拡大して示しており、図1に示された抵抗素子Syb3の電気配線パターンとまったく同じである。図2において、抵抗素子Syb3と温度補償用抵抗素子11の接続点はGND電極パッド15に接続される。また抵抗素子Syb3の他端および度補償用抵抗素子11の他端はそれぞれの信号電極パッド16に接続されている。図1に示されるごとく、1つのGND電極パッド15と2つの信号電極パッド16は、半導体基板2の辺に沿って配置されている。さらに抵抗素子Syb1の電気配線パターンも、抵抗素子Syb3の電気配線パターンと基本的に同じである。ただし図1に示されるように、抵抗素子Syb1の電気配線パターンは、半導体基板2の対角線P2−P4に関し、抵抗素子Syb3の電気配線パターンに対して線対称のパターンとなっている。
さらに、抵抗素子Syb2とこれに対応する温度補償用抵抗素子11との電気配線パターンも、図1では複雑なパターンで描かれているが、実質的に、上記の抵抗素子Syb1または抵抗素子Syb3の各電気配線パターンと同じである。図3では、抵抗素子Syb2とこれに対応する温度補償用抵抗素子11とで構成される電気配線パターンを示す。この電気配線パターンは、図2に示した電気配線パターンと実質的に同一である。図3に示されるようなハーフブリッジ配線構造の場合にも、抵抗素子Syb2と温度補償用抵抗素子11の接続点はGND電極パッド15に接続され、さらに抵抗素子Syb2の他端および温度補償用抵抗素子11の他端はそれぞれの信号電極パッド16に接続されている。抵抗素子Syb2に関する1つのGND電極パッド15と2つの信号電極パッド16は、実際には図1に示されるごとく半導体基板2の辺に沿って配置されている。
図4は、図3に示した電気配線パターンに対して、2つの信号電極パッド16のそれぞれに外部配線17を接続し、さらに各外部配線17に例えばセラミック製の外付け抵抗18を接続して構成されたフルブリッジの配線構造を示している。2つの外付け抵抗18の他の端子19には電源電圧Vsが印加されている。抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3の各々について図3に示すフルブリッジ配線構造を形成することによって、2つの外部配線17の間の電圧を、温度補償された各抵抗素子の素子出力Voutとして取り出すことができる。
上記した抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11についての配置パターンおよび電気配線パターンは、他の抵抗素子Sya1〜Sya3、抵抗素子Sxa1〜Sxa3、抵抗素子Sxb1〜Sxb3についても、配置される場所が異なるだけで、まったく同一である。
抵抗素子Sya1,Sya2,Sya3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11は、図1において、半導体基板2の頂点P4に対応する角領域の連結部5における第1連結腕部51と第2連結腕部52を利用して設けられている。抵抗素子Sya1,Sya2,Sya3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11についての配置パターンと電気配線パターンは、抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11についての配置パターンおよび電気配線パターン同じである。ただし図1では、図示を簡単化するため、電気配線パターン、GND電極パッドおよび信号電極パッドの図示は省略されている。
抵抗素子Sya1〜Sya3の組と抵抗素子Syb1〜Syb3の組は、半導体基板2の対角線P2−P4に沿って形成されている。
抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11は、図1において、半導体基板2の頂点P1に対応する角領域の連結部5における第1連結腕部51と第2連結腕部52を利用して設けられている。抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11についての配置パターンと電気配線パターンは、抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11についての配置パターンおよび電気配線パターン同じである。ただし図1では、図示を簡単化するため、電気配線パターン、GND電極パッドおよび信号電極パッドの図示は省略されている。
抵抗素子Sxb1,Sxb2,Sxb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11は、図1において、半導体基板2の頂点P3に対応する角領域の連結部5における第1連結腕部51と第2連結腕部52を利用して設けられている。抵抗素子Sxb1,Sxb2,Sxb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11についての配置パターンと電気配線パターンは、抵抗素子Syb1,Syb2,Syb3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子11についての配置パターンおよび電気配線パターン同じである。ただし図1では、図示を簡単化するため、電気配線パターン、GND電極パッドおよび信号電極パッドの図示は省略されている。
上記の抵抗素子Sxa1〜Sxa3の組と抵抗素子Sxb1〜Sxb3の組は、半導体基板2の対角線P1−P3に沿って形成されている。
上記のごとく、力覚センサ用チップ1の半導体基板2の表面には、12個の抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3と12個の温度補償用抵抗素子11と総計36個以上のパッドとが、所定の配置パターンおよび電気配線パターンで形成されている。半導体基板2において、対角線P1−P3はX軸方向として定義され、対角線P2−P4はY軸方向として定義される。また半導体基板2の表面に直交する方向がZ軸方向になる。
また半導体基板2において、抵抗素子や温度補償用抵抗素子の配置は、半導体基板2の結晶方位を考慮して決定されている。すなわち、シリコンウェハの表面は(100)の結晶方位を有するため、π係数(ピエゾ係数)が効果的に使われて温度補償用抵抗素子の歪み感度に比して抵抗素子の歪み感度が顕著に高くなるように、抵抗素子の長辺と温度補償用抵抗素子の長辺が45°傾くようにしている。これは、一例として抵抗素子の長辺が<110>方向、温度補償用抵抗素子11の長辺が<100>方向となる方向である。図1において、<110>方向は半導体基板2における2つの対角線の各方向であり、<100>方向は半導体基板2の4つの辺の各方向である。
図1に示すような素子配置にすることで、半導体装置2の構造や素子配置の工夫では回避困難な歪み要因があっても、高感度な力覚センサ用チップ1が実現する。ただし、本実施形態のような素子配置はあくまでも一例であり、温度補償用抵抗素子11が歪みの抵抗を受けないような配置や半導体基板2の構造が採用された場合には、例えば、抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3および温度補償用抵抗素子11の長辺を共に図1の<110>方向に向ける等の他の配置としてもよい。
本実施形態に係る力覚センサ用チップ1を形成する半導体基板2では、図1に示されるごとく正方形の形状を有し、抵抗素子が形成される4本の第1連結腕部51および第2連結腕部52を半導体基板2の対角線の上に位置させている。これにより、各抵抗素子の長手方向が対角線の方向、すなわちシリコンウェハの<110>方向に向けて配置され、高い感度で歪みを検出することが可能となっている。
次に、図5と図6を参照して、上記構成を有する力覚センサ用チップ1の動作特性を説明する。図5の(A)〜(D)は力覚センサ用チップ1の平面図であり、その一例として4つの検知軸(Fx,Fz,My,Mz)と12個の歪み抵抗素子を示し、図6は、図5の例えば(A)に示された正方形の力覚センサ用チップ1の平面図においてC1−C1線で切った断面図を示しており、外力Fzが印加されたときの変形態様を示している。
図5では(A),(B),(C),(D)の4つの変形態様が示されている。図5の各図において力覚センサ用チップ1は、上記対角線P2−P4(Y軸)を縦方向としてかつ対角線P1−P3(X軸)を横方向として描かれている。図5で(A)はFx印加の状態を示し、(B)はFz印加の状態を示し、(C)はMy印加の状態を示し、(D)はMz印加の状態を示している。Fx,Fz,My,Mzの印加軸力については図7で説明した印加軸力と同じである。
力覚センサ用チップ1の作用部3の中心点でX軸、Y軸、Z軸から成る3次元直交座標系32を定義すると、当該直交座標系の3軸(X軸、Y軸、Z軸)に関して、X軸方向の力Fx、Y軸方向の力Fy、Z軸方向の力Fz、X軸に対して回転方向に与えられるモーメントMx、Y軸に対して回転方向に与えられるモーメントMy、Z軸に対して回転方向に与えられるモーメントMzがそれぞれ定義される。上記構造の半導体基板2で形成される力覚センサ用チップ1によれば、作用部3に加えられる外力に起因して変形が生じたとしても、当該外力を、力Fx,Fy,FzとモーメントMx,My,Mzの各成分に分離でき、他軸干渉の影響を低下させることができる。すなわち、力覚センサ用チップ1では、他軸干渉を防止するため、特定軸以外の力またはモーメントでの抵抗変化率が各々打ち消す合うように、抵抗素子の配置を選択し、抵抗変化率の演算を行うように構成されている。
ここで、力覚センサ用チップ1に加わる力とモーメントの各成分を検出するセンサ特性を説明する。6軸成分(軸力)、すなわちFx[N],Fy[N],Fz[N],Mx[N・cm],My[N・cm],Mz[N・cm]が単体の力覚センサ用チップ1に印加された場合に、これらの6軸成分と力覚センサ用チップ1に基づく検出信号との関係は次の通りである。なおFx,Fz,My,Mzについては図5の(A)〜(D)に図示されている。
検出装置の構成としては、力覚センサ用チップ1の12個の歪み抵抗素子のそれぞれから得られる抵抗変化率に係る信号を演算する外部の測定機器とから構成される。外部の測定機器の演算を経て力覚センサから最終的に出力される信号(演算抵抗変化率)は6つの信号Sig1,Sig2,Sig3,Sig4,Sig5,Sig6である。力覚センサ用チップ1における12個の抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sya1〜Sya3,Sxb1〜Sxb3,Syb1〜Syb3のそれぞれから得られる抵抗変化率の値、すなわち図4で説明した素子出力Voutを信号Sigdとし、この信号Sigdの信号変化率を、R'Sxa1,R'Sxa2,R'Sxa3,R'Sya1,R'Sya2,R'Sya3,R'Sxb1,R'Sxb2,R'Sxb3,R'Syb1,R'Syb2,R'Syb3と表現すると、上記の6つの信号Sig1〜Sig6は図5の(A)〜(D)に関連して下記の式(1)〜(6)に基づいて決められる。
なお各抵抗素子の抵抗値は電流−電圧特性に基づいて測定され、外力に応じた各抵抗素子の抵抗値変化率が求められる。そして各抵抗素子の抵抗値は、半導体基板2の上で発生する歪みに応じて変化するという特性を有している。
図5の(A)に示されるFx印加の場合には、抵抗素子Sya1,Sya3,Syb1,Syb3が歪みを検知し、Sig1(≒Fx)=((R'Sya1-R'Sya3)+(R'Syb3-R'Syb1))/4 …(1)として求められる。
なお、図5の(A)において、2つの丸21のそれぞれで囲まれた歪み抵抗素子は検知に関与する上記の抵抗素子Sya1,Sya3,Syb1,Syb3を指している。また図中、記号「+」は外力の印加によって当該抵抗素子には抵抗が増す引張力が作用していることを意味し、記号「−」は外力の印加によって当該抵抗素子には抵抗が減る圧縮力が作用していることを意味する。このことは、図5の(B)〜(D)および図6でも同じである。
同様にしてFy印加の場合(図示せず)には、抵抗素子Sxa1,Sxa3,Sxb1,Sxb3が歪みを検知し、Sig2(≒Fy)=((R'Sxa1-R'Sxa3)+(R'Sxb3-R'Sxb1))/4 …(2)として求められる。
図5の(B)に示されるFz印加の場合には、すべての抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sya1〜Sya3,Sxb1〜Sxb3,Syb1〜Syb3が歪みを検知し、 Sig3(≒Fz)=((R'Sxa1-R'Sxa2)+(R'Sya1-R'Sya2)+(R'Sxb1-R'Sxb2)+(R'Syb1-R'Syb2))/8 …(3)として求められる。なおFz印加による半導体基板2の変形状態の一例を図6に示す。
図5の(C)に示されるMy印加の場合には、抵抗素子Sxa1,Sxa3,Sxb1,Sxb3が歪みを検知し、Sig4(≒Mx)=((R'Sxa1+R'Sxa3)-(R'Sxb1+R'Sxb3))/4 …(4)として求められる。
同様にしてMx印加の場合(図示せず)には、抵抗素子Sya1,Sya3,Syb1,Syb3が歪みを検知し、Sig5(≒My)=((R'Sya1+R'Sya3)-(R'Syb1+R'Syb3))/4 …(5)として求められる。
図5の(D)に示されるMz印加の場合には、抵抗素子Sxa1,Sxa3,Sxb1,Sxb3,Sya1,Sya3,Syb1,Syb3が歪みを検知し、Sig6(≒Mz)=((R'Sxa3-R'Sxa1)+(R'Sya3-R'Sya1)+(R'Sxb3-R'Sxb1)+(R'Syb3-R'Syb1))/8 …(6)として求められる。
上記式(1)〜(6)に従って決まる6軸力センサの6つの出力信号Sig1〜Sig6と、力覚センサ用チップ1に印加される6つの軸力Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mzとは、特定成分の軸力に対する6軸力センサの出力信号を求めて両者の関係を予め実験的に求めると、特定の行列テーブルで関係付けられる。特定の行列テーブルとしては、例えば、本出願人が先に出願した特願2002−5334号(特開平2003−207405号)の図13に示される行列テーブルである。
この行列テーブルでは、行列の非対角成分が「0」または対角成分に比較して小さな数値となるように抵抗素子が選択され、用いられている。すなわち、上記式(1)〜(6)は、各軸の力またはモーメントでの抵抗変化率が各々打ち消しあうように、抵抗素子を選択し、演算抵抗変化率の演算を行うように構成されている。
6軸力センサで得られた上記の出力信号Sig1〜Sig6に対して、上記の行列テーブルで与えられる行列を掛けることにより、6つの軸力Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mzを求めることができる。
上記のごとく本実施形態に係る力覚センサ用チップ1によれば、Fzを含めすべての印加軸力Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mzの検知について、極性の異なる素子出力(抵抗変化値)から演算することができる。このため、ドリフトノイズを低減することができる。さらに、力覚センサ用チップ1の一方のチップ面に素子レイアウトがなされているので、力覚センサ用チップ1の半導体基板2の製造のプロセスが簡潔となり、実装も容易であるという利点を有する。
前述した実施形態において、次の要件を満たしていることを前提に、歪み抵抗素子の個数や配置位置、孔、作用部、連結部、支持部等の形状は任意に変更することができる。
その要件としては、6軸方向のすべての印加軸力は、極性の異なる素子出力(抵抗変化値)から演算することができるように、歪み抵抗素子の個数や配置位置、連結部の形状等が決定されていることである。
例えば、半導体基板2に形成される上記の孔1A,1B,1C,1D,2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3Dを直線的にし、かつその位置を変更することにより、作用部3、作用部3の周囲に位置にする第1環状中間部5A、第1環状中間部5Aの周囲に位置する第2環状中間部5Bのそれぞれ正方形や八角形等にすることもできる。
図7に、一例として、直線形状や正方形を基礎的な形状として利用して形成された力覚センサ用チップ100の平面図を示す。図7において、図1に示された力覚センサ用チップ1について説明された要素と実質的に同一の要素は同一の符号を付し、その説明を省略する。この力覚センサ用チップ100でも、半導体基板2に、直線部と角部で形成されるスリット状孔1A,1B,1C,1D,2A,2B,2C,2D,3A,3B,3C,3D、作用部3、支持部4、連結部5、第1環状中間部5A、第2環状中間部5B、4つの第1連結腕部51と、4つの第2連結腕部52と、4つの第3連結腕部53が形成されている。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、力覚センサ用チップにおけるセンサ構造と素子配置の工夫によって、ドリフトノイズが低減されるため、高精度の力およびモーメント検出に利用される。
本発明に係る力覚センサ用チップの実施形態を示し、電気配線パターンについては一部のみを示した平面図である。 外周側に位置する1つの歪み抵抗素子(Syb3)とこれに対応する温度補償用抵抗素の電気配線パターンを示す電気回路図である。 図2で示した電気配線パターンを他の回路パターン表現で示した電気回路図である。 図3に示した電気配線パターンに外部回路を付加して構成されるフルブリッジの配線構造を示す電気回路図である。 本実施形態に係る力覚センサ用チップの検出動作の一例として4つの検知軸(Fx,Fz,My,Mz)と12個の歪み抵抗素子を示す図である。 外力Fzが印加されたときの力覚センサ用チップの変形態様を示す縦断面図である。断面図である。 本発明に係る力覚センサ用チップの他の実施形態を示し、図1と同様な平面図である。 従来の力覚センサ用チップの問題を説明する表形式の説明図である。
符号の説明
1 力覚センサ用チップ
2 半導体基板
3 作用部
4 支持部
5 連結部
5A 第1環状中間部
5B 第2環状中間部
11 温度補償用抵抗素子
51 第1連結腕部
52 第2連結腕部
53 第3連結腕部
Sxa1〜Sxa3 歪み抵抗素子
Sya1〜Sya3 歪み抵抗素子
Sxb1〜Sxb3 歪み抵抗素子
Syb1〜Syb3 歪み抵抗素子

Claims (6)

  1. 外力が印加されるベース部材と、前記外力に応じた歪みによって抵抗値が変化する歪み抵抗素子とを備える力覚センサ用チップであって、
    前記ベース部材は、該ベース部材の中央部に設けられ外力作用領域部を有する作用部と、前記ベース部材の外周部に設けられ前記作用部を支持する支持部と、前記作用部の外周側から前記支持部の内周側に設けられた中間部と、前記作用部と前記中間部とを連結する第1連結腕部と、前記中間部と前記支持部とを連結する第2連結腕部とを有し、
    前記歪み抵抗素子は、前記第1連結腕部と前記第2連結腕部がそれぞれ備える変形発生部に少なくとも1つ設けられていることを特徴とする力覚センサ用チップ。
  2. 前記中間部は、第3連結腕部によって連結された第1中間部および第2中間部を有し、前記第1中間部は前記第1連結腕部によって前記作用部に連結され、前記第2中間部は前記第2連結部によって前記支持部に連結されていることを特徴とする請求項1記載の力覚センサ用チップ。
  3. 前記歪み抵抗素子、前記第1および第2の連結腕部、前記中間部は、前記ベース部材の中心に対して4回対称で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の力覚センサ用チップ。
  4. 前記作用部および前記支持部は、それぞれ非変形領域部を有し、各非変形領域部には近傍の歪み抵抗素子に対応して温度補償抵抗素子が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の力覚センサ用チップ。
  5. 4本の前記第1連結腕部と4本の前記第2連結腕部は、前記ベース部材の対角線上に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の力覚センサ用チップ。
  6. 前記ベース部材は半導体基板である請求項1〜5のいずれか1項に記載の力覚センサ用チップ。
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