JP5303101B2 - 力覚センサ用チップ - Google Patents

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Description

本発明は力覚センサ用チップに関し、特に、半導体製造プロセス技術を利用して半導体基板上に形成される複数の歪み抵抗素子を有し、産業用ロボット等の小型力覚センサとして利用される6軸力センサ等に好適な力覚センサ用チップに関する。
工作機械や産業用ロボット等の自動作業機械では、その作業動作上で、作業対象物に対して力を加えたり、外界から力の作用を受けたりする。この場合、自動作業機械では、自身に加わる外部からの力やモーメントを検出し、当該力やモーメントに対応した制御を行うことが要求される。力やモーメントに対応する制御を高精度で行うためには、外部から加わる力とモーメントを正確に検出することが必要となる。
そこで従来から、各種の力覚センサが提案されている。通常、力覚センサは、検出方式の観点で大別すると、弾性式力覚センサと平衡式力覚センサがある。弾性式力覚センサは外力に比例した変形量に基づき力を測定する。平衡式力覚センサは既知の力との釣り合わせによって力を測定する。
また力覚センサは、原理的な構造として、外力に応じて弾性変形する起歪体の部分に複数の歪み抵抗素子を設けた構造を有するものが知られている。力覚センサの起歪体に外力が加わると、起歪体の変形度合いに応じた電気信号が複数の歪み抵抗素子から出力される。これらの電気信号に基づいて起歪体に加わった2成分以上の力等を検出することができる。力覚センサで生じる力の測定は、上記電気信号に基づいて算出される。
力覚センサの一種として6軸力センサが知られている。この6軸力センサは弾性式力センサの一種であって、起歪体部分に複数の歪み抵抗素子を備えている。6軸力センサは、外力を、直交座標系の3軸(X軸、Y軸、Z軸)の各軸方向の力成分(力:Fx,Fy,Fz)と、各軸まわりのモーメント成分(モーメント:Mx,My,Mz)に分け、6軸成分として検出するものである。
本発明者らは先に新しい構成を有する6軸力センサを提案した(特許文献1)。この6軸力センサは、起歪体に加わる外力の各成分(力およびモーメント)を精度よく分離できないという「他軸干渉」の問題を解決できる。この6軸力センサは、半導体製造プロセスを利用して半導体基板上の起歪体の部分に複数の歪み抵抗素子を所定の配置パターンで一体的に組み付けている。当該6軸力センサは、ほぼ正方形の平面形状を有する板状の半導体基板から成り、基板の周囲部分であって作用部を支持する支持部と、中央部分に位置する平面形状がほぼ正方形の作用部と、正方形の作用部の4つの辺の各々と支持部の対応部分との間を連結する連結部とから構成されている。歪み抵抗素子は、正方形作用部の各辺と連結部との間の境界部に設けられる。この6軸力センサによれば、起歪体の部分の形態と複数の歪み抵抗素子の配置パターンを改良し、複数の歪み抵抗素子の配置パターンを最適化して「他軸干渉」の問題を解決している。
また本願発明に関連する先行技術文献として特許文献2を挙げることができる。特許文献2に開示される多軸力覚センサでは、センサチップの小型化に伴ってセンサチップの歪み量を大きくするために、電気化学エッチングを用いてセンサチップの連結部の一部のみを薄くし、歪み検出感度を高めている。
特開2003−207405号公報 特開2001−264198号公報
特許文献1に記載された6軸力センサについては、センサチップを形成する半導体基板の平面形状をさらに小型化する際における軸力間の検知バランスを良好にする観点での言及はない。実際上、各軸力間の検知バランスを良好に保ちながら半導体基板の平面形状を小型化するには、当該平面積と同じ比率で半導体基板の厚みも薄くしなければならない。これは、XYZ各軸方向にかかる外力が等しい場合であっても、厚みを変えずに平面形状だけ小型化しようとすると、XY軸方向にかかる外力によるチップの変形量とZ軸方向にかかる外力によるチップの変形量に差異がでてしまい、検知バランスが保てなくなるからである。しかし、検知バランスを良好に保つという観点で半導体基板の厚みを薄くするという記述はない。また、望みの薄さにチップ全体を薄くしようとすると、最初から望みの薄さにチップ全体を薄くしようとすると、半導体プロセスにおいて以下のような問題が生じる。チップを製造するシリコンウエハ自体はそもそも面積に比して薄いものであるので、これ以上薄くしようとするとプロセス中にウエハに反りや割れが生じる危険がある。しかし、そのままでは、チップの面積に比して厚みが残ってしまうので、可撓部を形成してもチップ感度を上げることが困難であるという問題がある。
これに対して、特許文献2に記載された多軸力覚センサでは、センサチップの歪み検出感度を高める目的でセンサチップの連結部の一部の厚みを薄くするという記載がある。これは、機械加工ではなく半導体プロセス(電気化学エッチング)を用いて連結部を薄く形成することで、連結部の剛性を低くすることでたわみやすくし、チップを小型化しようとするものである。しかしながら、この多軸力覚センサによれば、センサチップを薄くする際にその薄化領域の境界(厚肉部と薄肉部による境界)が連結部に形成されてしまうと、応力集中が発生して破損するという問題が生じる。さらに薄化領域の境界が連結部に形成されることにより、各歪み検出素子が検出する歪み量にバラつきが生じ、設計で意図している歪み量と実際に発生する歪み量とに差異が出る可能性がある。つまり、連結部に薄化領域の境界がかかることにより、不要な集中応力がかかりやすくなり、検出される歪み量に予期しないノイズが重量され、それにより、各軸間、ひいては各チップ間に固体差が生じてしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、センサチップの平面形状が小型化されても各軸力間の検知バランスを良好に保持することができ、なおかつ、印加外力が連結部に応力集中するのを防止してチップ破損を防止することができ、また、各歪み検出素子の歪み検出量の設計誤差を生じにくくしつつ、連結部を十分に撓ませて検出感度を高めることができる力覚センサ用チップを提供することにある。
本発明に係る力覚センサ用チップは、上記目的を達成するために、次のように構成される。
第1の力覚センサ用チップ(請求項1に対応)は、多軸力センサ機能を有する力覚センサ用チップであって、外力作用領域部を有する作用部、この作用部を支持する支持部、作用部と支持部を連結する連結部を備えるベース部材と、連結部内、または連結部と作用部との境界に設けられた歪み抵抗素子とを備え、さらに、ベース部材は、薄く形成された薄化領域を有し、薄化領域の外側境界及び内側境界連結部の各々の全体に掛からないように、外側境界は前記支持部のうち連結部と支持部との境界である連結部の外側端部からベース部材の縁までの間に配され、内側境界は前記作用部のうち連結部と作用部との境界である連結部の内側端部から前記外力作用領域部までの間に配されるように構成される。
第1の力覚センサ用チップ(請求項1に対応)は、上記の構成において、更に、ベース部材は、スリット形状の第1の孔及び第2の孔により作用部、支持部および連結部よりなる複数の領域に機能的に分離され、作用部は前記第1の孔によって形成され、連結部は第1の孔と第2の孔との間に形成され、連結部は剛性の高い領域からなる橋梁部と剛性の低い領域とからなる弾性部とを有し、弾性部は第2の孔の内側領域において支持部に対してその長手方向における両端で接続され、橋梁部は長手方向における一方の端部が作用部に接続され、他方の端部が弾性部に接続されるように構成される。
上記の第1の力覚センサ用チップでは、ベース部材に形成される薄化領域は連結部の領域を含むように形成される。これによって、チップの平面形状そのものが小型化されるとき、薄化領域によって連結部の全体の変形度合いを大きくし、各軸力間の検知バランスを小型化に伴って維持することが可能となる。
の力覚センサ用チップ(請求項に対応)は、上記の構成において、更に、薄化領域は、連結部の各々の全体を含むように形成されている。
の力覚センサ用チップ(請求項に対応)は、多軸力センサ機能を有する力覚センサ用チップであって、外力作用領域部を有する作用部と、この作用部を支持する支持部と、作用部と支持部を連結する連結部とを備えるベース部材と、連結部内、または連結部と前記作用部との境界に設けられた歪み抵抗素子とを備え、ベース部材は、スリット形状の第1の孔及び第2の孔により作用部、支持部および連結部よりなる複数の領域に機能的に分離され、作用部は第1の孔によって形成され、連結部は第1の孔と第2の孔との間に形成され、連結部は剛性の高い領域からなる橋梁部と剛性の低い領域とからなる弾性部とを有し、弾性部は前記第2の孔の内側領域において支持部に対してその長手方向における両端で接続され、橋梁部は長手方向における一方の端部が作用部に接続され、他方の端部が弾性部に接続され、ベース部材は、薄く形成された薄化領域を有し、薄化領域の境界は支持部および作用部に配される構成において、更に、薄化領域は、連結部の各々の全体を含み、かつ連結部に相似して形成されていることを特徴とする。
の力覚センサ用チップ(請求項に対応)は、多軸力センサ機能を有する力覚センサ用チップであって、外力作用領域部を有する作用部、この作用部を支持する支持部、作用部と支持部を連結する連結部を備えるベース部材と、連結部内、または連結部と作用部との境界に設けられた歪み抵抗素子とを備え、さらに、ベース部材は、薄く形成された薄化領域を有し、薄化領域の境界は支持部および作用部に配されるように構成され、更に、薄化領域は、連結部の各々の全体を含み、かつ連結部に相似して形成されているように構成される。
の力覚センサ用チップ(請求項に対応)は、上記の各構成において、好ましくは、薄化領域はベース部材の裏面に形成されることを特徴とする。
の力覚センサ用チップ(請求項に対応)は、上記の各構成において、好ましくは、ベース部材は半導体基板であり、上記の薄化領域はドライエッチング処理で形成されることを特徴とする。
本発明によれば次の効果を奏する。
第1に、ベース部材に形成される薄化領域を、連結部が形成された領域を含むように形成し、もって連結部の変形度合いを大きくできるため、チップの平面方向への小型化がされても、各軸力間の検知バランスを小型化に伴って良好に維持することができる。特に、薄化領域の薄肉部とその他の領域の厚肉部との境界を支持部と作用部に形成するようにしたため、連結部に影響を与えず、各軸力の間の検知バランスを良好に保持することができる。
第2に、薄化領域の境界を上記のごとく支持部と作用部に形成するようにしたため、連結部への応力の集中状態を生じさせず、ベース部材すなわちチップの破損を防止することができる。
第3に、薄化領域を形成することにより連結部の全体の変形度合いを高めることが出切るため、連結部の変形発生部で歪みを有効に生じさせることができ、検出感度を高めることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して本発明に係る力覚センサ用チップの第1の実施形態を説明する。この実施形態では、力覚センサ用チップとして6軸力センサチップの例を説明する。なお本発明に係る力覚センサ用チップは6軸力センサチップには限定されない。
図1は、力覚センサ用チップの表面を示す平面図である。図1の力覚センサ用チップでは、すべての歪み抵抗素子および温度補償用抵抗素子と、複数の孔と、電極パッドのパターンを示している。
図1において、本実施形態に係る6軸力センサチップ1は、平面形状が好ましくは正方形の半導体基板を利用して形成されている。この正方形の半導体基板の一辺の長さは例えば5.5mmである。基板は半導体基板には限定されない。6軸力センサチップ1は、半導体基板に基づく板状の形状を有する。
6軸力センサチップ1は、基板上に半導体デバイスを形成する場合、好ましくは、一方の面(表面)に半導体製造プロセス技術(パターニング、エッチング処理、イオン注入、P−CVD、スパッタリング、RIE等の処理)を適用して、正方形の半導体基板の平面形状や所要の孔の形成等それ自体に加工を施すと共に、半導体基板の表面の所定領域に成膜処理を行って製作される。
以上のごとく本実施形態に係る6軸力センサチップ1は、半導体センサデバイスとして形成されている。
6軸力センサチップ1において、6軸力センサとして6軸成分を検出する機能部分は、半導体基板2の表面にイオン注入された活性層(または熱拡散層)より成る12個の歪み抵抗素子(またはピエゾ抵抗素子。以下において「抵抗素子」と記し、歪み抵抗素子を意味するものとする。)Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3によって形成される。総計12個の抵抗素子は、3個ずつの組(Sxa1,Sxa2,Sxa3),(Sxb1,Sxb2,Sxb3),(Sya1,Sya2,Sya3),(Syb1,Syb2,Syb3)で、後述される逆T字(またはT字)形状の4つの連結部5A〜5Dの各々における作用部4との境界縁近傍に沿って配置されている。
さらに6軸力センサチップ1には、12個の抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3のそれぞれに対応して、個別に、活性層(熱拡散層)より成る温度補償用抵抗素子11が形成されている。
図1に示されるように、半導体基板2は、穿設することにより板材の厚み方向に貫通して形成された孔A,B,C,D,K,L,M,Nを有している。6軸力センサチップ1は、孔A,B,C,D,K,L,M,Nにより、支持部、作用部、連結部の複数の領域に機能的に分離されている。
孔A,B,C,D,K,L,M,Nのいずれも相対的に狭い幅を有するスリット状の形状を有している。孔A,B,C,Dはほぼ直線状スリットの形状を有し、孔K,L,M,NはL字に類似したスリット形状を有している。
6軸力センサチップ1を形成する半導体基板2は、中央部に位置する正方形に類似する平面形状を有した作用部4と、この作用部4を囲むような位置にあるほぼ正方形リング形状の支持部3と、作用部4と支持部3の間に位置して四辺の各部分に対応して両者を連結するT字形状の4つの連結部5A,5B,5C,5Dとから構成されている。作用部4は孔K,L,M,Nによって形成される。T字形状の4つの連結部5A,5B,5C,5Dは、孔A,B,C,Dと孔K,L,M,Nとの間に形成される。
なお、連結部上において歪み抵抗素子が配置される場所は、必ずしも連結部で最も応力が生じる場所とは限らない。歪み抵抗素子はその形成プロセスや配線ルート等、他の様々な要件をも考慮して配置される。
上記の形態を有する半導体基板2に関して、周囲の支持部3は、例えば6軸力センサのユニットに組み付けられるとき、支持部3の裏面から支持台座(例えば、後述する図7で言えばチップ台座303)と接合される。
シリコンとガラス、ガラスと金属の陽極接合は可能だが、シリコンと金属を直接に陽極接合することができないため、支持台座および外力を伝達する連結ロッド等の金属部品と接合する際には、ガラス部品を介して接合される。この点については後で詳述される。
また作用部4は、例えば6軸力センサのユニットに組み付けられ、連結ロッド等(例えば、後述する図7で言えば伝達部104)を介して外力や荷重等(以下「外力」と記す)が伝達されるとき、当該外力の作用を直接に受ける部分である。作用部4は、通常、その中央部で外力を受けるように構成される。また連結部5A,5B,5C,5Dは、作用部4が外力を受けて位置の変化を生じたとき、これに連動して変形を顕著に生じる。
上記作用部4は、外力が印加または入力される中央部(外力作用領域部)4Aと、中央部4Aの周囲に位置する4隅に相当する4つの角部4Bとから形成される。破線で示した円4Cは、外力等を伝達する連結ロッドが接続される連結領域である。円4Cの直径は例えば1.6mmである。作用部4における4つの角部4Bの外縁部は、孔K,L,N,Mによって自由端として形成されている。従って4つの角部4Bの自由端近傍の領域は、中央部4Aに外力が加わったときでも、その部分自体に変形を生じない非変形領域部となっている。
作用部4では、その中央部4Aが、外力が印加または入力される部分である。その周囲の4つの連結部5A〜5Dは、図2に示すごとく、それぞれ、ほぼT字梁となっており、橋梁部5Aaおよび弾性部5Ab、橋梁部5Baおよび弾性部5Bb、橋梁部5Caおよび弾性部5Cb、橋梁部5Daおよび弾性部5Dbを備えている。連結部5A〜5Dの弾性部5Ab,5Bb,5Cb,5Dbは、それぞれ、孔A,B,C,Dの内側領域において、支持部3に対して、その長手方向における両端部で接続されている。連結部5A〜5Dの橋梁部5Aa,5Ba,5Ca,5Daは、それぞれ、長手方向における一方の端部(内側端部)が、作用部4の一辺に相当する部分に接続され、また他方の端部(外側端部)が対応する弾性部に接続されている。
橋梁部5Aa,5Ba,5Ca,5Daと、弾性部5Ab,5Bb,5Cb,5Dbおよび作用部4との各境界周辺は、作用部4に印加される外力による応力を分散させ、印加される外力に対する強度を持たせるため、円弧状に加工、好ましくはR加工されて接続されている。なお孔A〜D,K〜Nの形状は本実施形態のものに限定されない。12個の歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3の部分が最も歪みが顕著に生じ、かつ、温度補償用抵抗素子11の位置で歪みが生ぜず、温度条件が12個の歪み抵抗素子と同等になるように、6軸力センサチップ1のサイズ、歪み抵抗素子の数、検出可能な応力範囲等を考慮して孔A〜D,K〜Nは形成される。例えば、孔K〜Nの端部の直線長(橋梁部5Aa〜5Daから各温度補償用素子に伸びている孔の部分)を図1や図2に示したものよりも長くしてもよい。
図1に示した構造例では、半導体基板2において、貫通状態で形成される孔A,B,C,D,K,L,M,Nによって連結部5A〜5DがほぼT字状(T字型ビーム)に形成されているが、所要の弾性機能が満足されるのであれば、Y字状等にすることもでき、形状を問わない。
図1において、例えば抵抗素子Sya1,Sya2,Sya3等は、連結部5Aにおいて、作 用部4と橋梁部5Aaとの境界近傍に形成されている。すなわち連結部5Aの表面において、作用部4に印加される外力に対応して応力が生じ、それにより歪みが最も顕著に発生する部分に配置するように形成されている。さらに抵抗素子Sya1,Sya2,Sya3は、橋梁部5Aaの幅方向に並び、かつそれらの長手方向が橋梁部5Aaの長軸方向に対して平行で等間隔となるように形成されている。中央の抵抗素子Sya2,Sxa2,Syb2,Sxb2は、各橋梁部の長手方向中心線上に配置されている。
他の抵抗素子Syb1〜Syb3、抵抗素子Sxa1〜Sxa3、抵抗素子Sxb1〜Sxb3についても、上述した抵抗素子Sya1〜Sya3と同様に、それぞれ、作用部4および橋梁部5Caの境界近傍、作用部4および橋梁部5Baの境界近傍、作用部4および橋梁部5Daの境界近傍に配置するよう形成されている。
半導体基板2の周縁には、各辺に沿って所要の幅にてほぼ正方形リング状のGND(グラウンド)配線13が形成されている。GND配線13には2個の電極パッド14が接続されている。
半導体基板2では、さらに、対向する一対の辺のそれぞれに沿って総計で26個の信号電極パッド16が形成されている。辺ごとに13個の信号電極パッド16が並べて設けられている。また残りの2個の電極パッド17は追加用の電極パッドである。追加用の電極パッド17は、外部のGND電位またはバイアス電位に接続することで、半導体基板面内の電位を均一にするために設けられている。なお追加用の電極パッド17は2個に限定されず、3個以上設けてもよい。なお図1に示す正方形リング状のGND配線13は一例に過ぎず、一定電位にするものであれば、その機能を果たす。
6軸力センサチップ1において、12個の抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3のそれぞれに対応して個別に設けられた12個の上記温度補償用抵抗素子11は、非変形領域である4ヶ所の角部4Bの周縁部に配置される。抵抗素子と温度補償用抵抗素子11とは一対一の対応関係で関係付けられている。12個の上記温度補償用抵抗素子11のそれぞれは、対応する抵抗素子に対して温度条件がほぼ等しい状態にあり、かつ作用部4が外力を受けても変形状態が生じない角部4Bの周縁部の表面に形成される。外力の影響を受けない温度補償用抵抗素子11の抵抗変化に基づいて、外力測定用抵抗素子の抵抗変化の測定結果を常に補正することにより、周囲温度に影響されない力およびモーメントの測定を行うようにしている。
ここで、6軸力センサチップ1の製造方法の一例を概説する。例えばn型(100)シリコンである半導体基板に対して、フォトリソグラフィにより形成した抵抗素子形成用のパターンを用いて、p型不純物であるボロンをイオン注入し、半導体基板2を加熱することにより、注入したボロンの活性化処理を行い、活性層を形成する。半導体基板2の表面に形成される抵抗素子は、歪み抵抗素子Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3,Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3、温度補償用抵抗素子11である。その後、p−CVD(プラズマ化学的気相成長法)により酸化シリコン膜を層間絶縁膜として成長させる。
その後、コンタクトホールを形成するためのレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとし、コンタクトホールの形成部の層間絶縁膜をBHF(バッファド弗酸)により除去する。そして上記レジストパターンを除去し、AlまたはAl−Si(アルミニウムとシリコンとの合金)を半導体基板2の表面全体にスパッタリングし、オーミック接合形成のための熱処理を行う。これにより、各種電極と半導体基板2とのコンタクト、および活性層のコンタクトが形成される。
その後、フォトリソグラフィにより、GND配線や信号配線等、各電極の領域を形成するためのレジストパターンを形成し、ウェットエッチングにより不要な金属部分を除去して各配線および電極のパターンニングを行う。さらに上記レジストパターンを除去し、p−CVDによりSiN膜(窒化シリコン膜)をパッシベーション膜として形成する。その後、RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)により、半導体基板2に孔A,B,C,D,K,L,M,Nを形成し、その後ダイシングしてセンサチップ分割(ウェハからの各センサチップ1の切出し)を行う。なお、ダイシングによるセンサチップの分割を、RIEによるエッチング処理で代用する場合もある。
次に、図2、図3Aおよび図3Bを参照して、表面に上記構造を有する6軸力センサチップ1での薄化領域について説明する。
図2は図1で示した6軸力センサチップ1の半導体基板2の表面を簡略して示し、図3Aはさらに簡略したチップ表面を示す上面図(A)とそのA−A線断面図(B)を示し、図3Bはチップ裏面を示す下面図(A)とそのB−B線断面図(B)を示す。なお特に、図3Aの断面図(B)と図3Bの断面図(B)では、後述するチップ裏面に接合されるガラス部品との接合アライメントの関係も示されている。
図2に示すように、薄化領域20は、外側境界21と内側境界22の間に斜線で示された領域である。薄化領域20は、図3Aの(B)および図3Bの(B)に示すごとく、半導体基板2の裏面をドライエッチング等でエッチング処理されることにより薄肉部として形成される。半導体基板2をエッチング処理する工程は、上述した6軸力センサチップ1の製造方法の一工程として設定される。
なお、ウェットエッチングを用いて薄化することも可能だが、より微細加工精度に優れたRIE等のドライエッチング処理を用いることで、薄化領域をより精度良く形成することができる。
また図3Aの(A)で示したチップ上面図、および図3Bの(A)で示したチップ下面図において上記の薄化領域20は、各図の断面図で示した薄肉部との対応関係に基づき明らかである。
また図3Aの(B)および図3Bの(B)等に示すごとく、半導体基板2の裏面には、薄化領域20を形成することにより残存する半導体基板2の厚肉部、すなわち支持部3と作用部4の厚肉部に対して、それぞれ、ガラス部品25,26が接合されている。ガラス部品25は支持部3に接合され、ガラス部品26は作用部4に接合されている。前述した通りの接合アライメントの観点から、支持部3におけるガラス部品25との接合面は、支持部3に対するガラス部品25の対向面よりも狭くなるように設計される。同様に、作用部4におけるガラス部品26との接合面は、作用部4に対するガラス部品26の対向面よりも広くなるように設計される。つまり、ガラス部品との接合アライメントの観点からは、半導体基板2の薄化領域20の形状および面積は所要の大きさに形成される。
一般に、シリコンとガラスの間、ガラスと金属の間の陽極接合は可能だが、シリコンと金属を直接に陽極接合することができない。従って、本実施形態では、図3A、図3Bに示すように、図示しない支持台座(金属)と支持部3との接合間、および作用部4に外力を伝達する図示しない連結ロッド(金属)と作用部4との接合間には、それぞれガラス部品25,26を介して陽極接合できるようにした。
また陽極接合処理においては、6軸力センサチップ1の支持部3および作用部4における接合部と、ガラス部品25,26とのアライメントを行う必要がある。
本実施形態デは、既述の従来技術よりも薄化領域を大きくしているため、支持部3および作用部4の厚肉部の平面積をガラス部品25,26の平面積よりも小さくできるので、この結果、アライメント時にセンサチップ1が多少位置ずれしても、本来接合したいと意図している支持部3および作用部4の接合面をセンサチップ側で規定することができる。接合アライメントの観点からは、チップ裏面の接合面(薄化していない残りの部分)は接合されるガラス部品の接合面よりも小さい方が好ましい。つまり、ガラス部品との接合来面との観点からは、薄化領域が大きい方が好ましい態様であると言える。
第1実施形態による薄化領域20の平面形状は環状の形状である。環状の平面形状を持つことによってガラス部品25,26とのアライメントの調整を簡略化できるという利点を有している。環状の薄化領域20の外側境界21は支持部3を形成する部分の裏面に形成される。薄化領域20の内側境界22は、作用部4を形成する部分であって、外力が印加される中央部(外力作用領域部)4Aの周囲の領域部分の裏面に形成されている。この結果、この薄化領域20は、連結部5A〜5Dの全体を含む領域として形成されている。
次に、薄化領域20の範囲を決める外側境界21の位置と内側境界22の位置について説明する。ここで図2に示すごとく「距離W」と「距離W」を定義する。「距離W」は例えば連結部5Aの連結部外側端部(弾性部端部)27から半導体基板2の縁までの距離である。また「距離W」は例えば連結部5Aの連結部内側端部(橋梁部端部)28から作用部4の外力作用領域部4Aまでの距離である。
薄化領域20で、支持部3に形成される外側境界21の位置は、各連結部の外側端部(連結部と支持部の境界)27から半導体基板2の縁までの間に設けられる。換言すると、半導体基板2の裏面に薄化領域20を作ることにより、支持部3としての機能を失わない程度(外部構造体との接合面積を残し、かつ強度的に問題がない程度)の範囲で外側境界21の位置が設定される。当該薄化領域の外側境界が設定される範囲を図2に示した距離Wで表現すると、この距離Wが、例えば「0<W≦W×0.9」の条件を満たすように設定される。ここで「0<W」は、外側境界21の位置が、連結部外側端部27をスタート点として始まって半導体基板2の縁に向うことを意味する。
また作用部4に形成される内側境界22の位置は、外力作用領域部4Aの縁から連結部の内側端部(連結部と作用部の境界)28までの間に設けられる。換言すると、半導体基板2の裏面に薄化領域20を作ることにより、作用部4としての機能を失わない程度(外力を伝達する連結ロッド等の外力伝達部材との接合面積を残し、かつ強度的に問題がない程度)の範囲で内側境界22の位置が設定される。当該薄化領域の内側境界が設定される範囲を図2に示した距離Wで表現すると、この距離Wが例えば「0≦W<W」の条件を満たすように設定される。ここで、「0≦W」は、内側境界22の位置が、外力作用領域部をスタート点として始まって連結部内側端部28の縁に向うことを意味する。
この際に薄化領域の外側境界及び内側境界が、連結部に掛からないように設定される。このように薄化領域の境界の位置が設定されることにより、連結部は厚肉部と薄肉部の境界における不要な応力集中を避けることができる。
なお前述した薄化領域20において、作用部4の裏面に形成される薄化部分に関して、作用部4の4つの角部である非変形領域部4Bは、軸力計測に影響を与える部分ではないので薄化する必要は必ずしもないが、ガラス部品25,26とのアライメントの観点から薄化することが好ましい。薄化領域を大きくとることで、チップ側の接合面(厚肉部)の面積がガラス部品側の接合面の面積よりも小さくなり、両接合面のアライメントに許容を持たすことができる。換言すると、チップ側の接合面がガラス部品の接合面内に位置するよう調整するだけでよく、接合面同士の縁を合わせることを考慮しなくてもよくなる。これは、チップの接合面(本来接合したいと意図している接合面)の面積をチップ側の要件だけで設計できるということである。つまり、ガラス部品に設けられている溝の位置をシビアに考慮しなくてもよいということである。
次に図4を参照して、6軸力センサチップ1での形成される薄化領域について第2の実施形態を説明する。図4は、図2と同様な図であり、6軸力センサチップ1の半導体基板2の表面を簡略して示している。
本実施形態の薄化領域は、4つの連結部5A〜5Dのそれぞれに対応して、図4で斜線範囲として示されるように薄化領域31〜34として形成される。薄化領域31〜34は、第1実施形態の場合と同様に半導体基板2の裏面をドライエッチング等によりエッチング処理し、かつそれぞれ分離された別々の領域として形成されている。
4箇所の薄化領域31〜34は、それぞれ、対応する連結部5A〜5Dを含むように形成されている。斜線範囲で示された薄化領域31〜34は、その他の領域の部分に比して薄肉部として形成される。本実施形態においても、薄化領域31〜34の各々の境界は、連結部5A〜5Dには形成されず、支持部3および作用部4に形成されている。
本実施形態による薄化領域31〜34は、実質的に連結部5A〜5Dを含むよう平面形状にほぼ一致させるようにその範囲を設定しているので、エッチングする面積が少なくて済むという利点を有している。
図4に示した薄化領域31〜34は分離した状態で形成されているが、薄化領域31〜34の各々の両端部を、隣接する薄化領域の端部に接続するにように形成することもできる。
次に図5を参照して上記の第2実施形態の変形例を説明する。この実施形態に係る6軸力センサチップ1の半導体基板2の表面を簡略して示し、かつ図4で説明した半導体基板2の右上の角部の箇所を部分的に示している。
本実施形態の薄化領域は、例えば連結部5A,5Bのそれぞれに対応して、図5で斜線範囲として示されるように薄化領域41,42として形成される。薄化領域41,42は、第1および第2の実施形態の場合と同様に半導体基板2の裏面をドライエッチング等によりエッチング処理し、かつそれぞれ分離された別々の領域として形成されている。
図5で薄化領域41は左半分が省略されており、薄化領域42は下半分が省略されている。薄化領域41,42は共にT字形状を有している。薄化領域41,42は、それぞれ、対応する連結部5A,5Bとその孔A,B,L,M,Kを含むように形成され、かつT字形状を有する連結部よりも大きな面積を有する同形または相似の形状にて形成されている。斜線範囲で示された薄化領域41,42は、その他の領域の部分に比して薄肉部として形成される。図5では連結部5A,5Bの薄化領域41,42を示したが、他の連結部5C,5Dの薄化領域も同様に形成される。本実施形態においても、薄化領域31〜34の各々の境界は、連結部5A〜5Dには形成されず、支持部3および作用部4に形成されている。
本実施形態による薄化領域は、連結部5A〜5Dを含め、かつ連結部よりも一回り大きく形成される。このような形状にて薄化することにより、薄化のためのエッチングする面積を小さくし、かつ薄化領域の設計を簡単化することができる。
次に、図6および図7を参照して、前述の形状を有する半導体基板2によって形成される6軸力センサチップ1の力覚センサのセンサユニットへの組付け例を説明する。
図6は力覚センサの外観の斜視図を示し、図7は力覚センサの内部の構造を示す断面斜視図を示す。
力覚センサ300の要部は、力覚センサ用チップ101と緩衝装置102とから構成されている。力覚センサ用チップ101は上記の各実施形態で説明した6軸力センサチップ1である。力覚センサ300は、外部から与えられる外力(軸力または荷重)F1が直接に印加される円柱棒状の入力部301と、力覚センサ300を所要の場所に固定するための軸方向の長さが短い比較的扁平な円筒形状(またはリング形状)のセンサ固定部302と、力覚センサ用チップ101を取り付けるための円板形状のチップ台座303と、減衰または緩衝の機能を有する円板304と、入力部301と力覚センサ用チップ101の作用部103とを結合する伝達部104とから構成されている。上記円板304が前述の緩衝装置102の減衰機構部を形成する。
円板304と円板形状のチップ台座303とは、比較的に接近した位置にて、平行に配置されている。円板304とチップ台座303は共に中心部に穴が形成されている。また円形形状のチップ台座303の中心部の穴の部分には、チップ台座303の下側(外側)の位置に力覚センサ用チップ101の裏面が、図示しないガラス部品を介して固定されている。棒状の伝達部104は、チップ台座303の穴を通して配置され、入力部301の下面と力覚センサ用チップ101の作用部103とを連結している。
力覚センサ300では、チップ台座303と伝達部104とが力覚センサ用チップ101に対して同じ側で接している。また図6および図7に示す減衰装置102のようなレイアウトを採用することで、減衰装置102の全構成部が力覚センサ用チップ101に対して同一側に存在することになり(図7では力覚センサ用チップ101の上側)、入力部301、円板304、センサ固定部302、伝達部104、およびチップ台座303の少なくとも2つ以上を一体的に形成してから後付けで力覚センサ用チップ101を接合することが可能となる。
力覚センサ300では、薄型化を図るために、伝達部104、減衰機構部304、およびチップ台座303を力覚センサ用チップ101の同一面側に配置し、さらにセンサ固定部302の内周側に減衰機構部304を設け、チップ台座303の内周側に伝達部104を設けている。
入力部301に外力F1が印加されると、外力F1によって円板304が変形し、当該外力F1を減衰させて弱くし、力覚センサ用チップ101の作用部103に伝達する。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、力覚センサ用チップの平面形状が小型化されても軸力の検知バランスを保持できるセンサチップ構造に利用される。
本発明に係る力覚センサ用チップの第1の実施形態を示す平面図である。 第1実施形態に係る力覚センサ用チップの半導体基板の表面を簡略して示した平面図である。 さらに簡略した力覚センサ用チップのチップ表面を示す上面図(A)とそのA−A線断面図(B)である。 さらに簡略した力覚センサ用チップのチップ裏面を示す下面図(A)とそのB−B線断面図(B)である。 本発明に係る力覚センサ用チップの第2の実施形態を示し、図2と同様な図である。 第2実施形態の力覚センサ用チップの変形例の要部平面図である。 本発明に係る力覚センサ用チップをセンサユニットへの組付け例を示す力覚センサの外観斜視図である。 図6で示した力覚センサの断面斜視図である。
符号の説明
1 力覚センサ用チップ
2 半導体基板
3 支持部
4 作用部
5A〜5D 連結部
20 薄化領域
21 外側境界
22 内側境界
25,26 ガラス部品
31〜34 薄化領域
41,42 薄化領域
101 力覚センサ用チップ
300 力覚センサ
Sxa1〜Sxa3 歪み抵抗素子
Sya1〜Sya3 歪み抵抗素子
Sxb1〜Sxb3 歪み抵抗素子
Syb1〜Syb3 歪み抵抗素子

Claims (5)

  1. 多軸力センサ機能を有する力覚センサ用チップであって、
    外力作用領域部を有する作用部と、この作用部を支持する支持部と、前記作用部と前記支持部を連結する連結部とを備えるベース部材と、
    前記連結部内、または前記連結部と前記作用部との境界に設けられた歪み抵抗素子とを備え、
    前記ベース部材は、スリット形状の第1の孔及び第2の孔により前記作用部、前記支持部および前記連結部よりなる複数の領域に機能的に分離され、
    前記作用部は前記第1の孔によって形成され、
    前記連結部は前記第1の孔と前記第2の孔との間に形成され、
    前記連結部は剛性の高い領域からなる橋梁部と剛性の低い領域とからなる弾性部とを有し、
    前記弾性部は前記第2の孔の内側領域において前記支持部に対してその長手方向における両端で接続され、
    前記橋梁部は長手方向における一方の端部が前記作用部に接続され、他方の端部が前記弾性部に接続され、
    前記ベース部材は、薄く形成された薄化領域を有し、前記薄化領域の外側境界及び内側境界は前記連結部の各々の全体に掛からないように、前記外側境界は前記支持部のうち前記連結部と前記支持部との境界である前記連結部の外側端部から前記ベース部材の縁までの間に配され、前記内側境界は前記作用部のうち前記連結部と前記作用部との境界である前記連結部の内側端部から前記外力作用領域部までの間に配され、
    前記薄化領域は、前記連結部の各々の前記全体を含むように形成されたことを特徴とする覚センサ用チップ。
  2. 多軸力センサ機能を有する力覚センサ用チップであって、
    外力作用領域部を有する作用部と、この作用部を支持する支持部と、前記作用部と前記支持部を連結する連結部とを備えるベース部材と、
    前記連結部内、または前記連結部と前記作用部との境界に設けられた歪み抵抗素子とを備え、
    前記ベース部材は、スリット形状の第1の孔及び第2の孔により前記作用部、前記支持部および前記連結部よりなる複数の領域に機能的に分離され、
    前記作用部は前記第1の孔によって形成され、
    前記連結部は前記第1の孔と前記第2の孔との間に形成され、
    前記連結部は剛性の高い領域からなる橋梁部と剛性の低い領域とからなる弾性部とを有し、
    前記弾性部は前記第2の孔の内側領域において前記支持部に対してその長手方向における両端で接続され、
    前記橋梁部は長手方向における一方の端部が前記作用部に接続され、他方の端部が前記弾性部に接続され、
    前記ベース部材は、薄く形成された薄化領域を有し、前記薄化領域の境界は前記支持部および前記作用部に配され、
    前記薄化領域は、前記連結部の各々の全体を含み、かつ前記連結部に相似して形成されていることを特徴とする覚センサ用チップ。
  3. 多軸力センサ機能を有する力覚センサ用チップであって、
    外力作用領域部を有する作用部と、この作用部を支持する支持部と、前記作用部と前記支持部を連結する連結部とを備えるベース部材と、
    前記連結部内、または前記連結部と前記作用部との境界に設けられた歪み抵抗素子とを備え、
    前記ベース部材は、薄く形成された薄化領域を有し、前記薄化領域の境界は前記支持部および前記作用部に配され、
    前記薄化領域は、前記連結部の各々の全体を含み、かつ前記連結部に相似して形成されていることを特徴とする力覚センサ用チップ。
  4. 前記薄化領域は前記ベース部材の裏面に形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の力覚センサ用チップ。
  5. 前記ベース部材は半導体基板であり、前記薄化領域はドライエッチング処理で形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の力覚センサ用チップ。
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