JP4958501B2 - 力覚センサ用チップ及び外力伝達機構 - Google Patents

力覚センサ用チップ及び外力伝達機構 Download PDF

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Description

本発明は力覚センサ用チップ及び外力伝達機構に関し、特に、半導体製造プロセス技術を利用して基板上に形成される複数の歪み抵抗素子を有し、ロボット等の力覚センサとして利用される6軸力センサ等に好適な力覚センサ用チップ、及びこの力覚センサ用チップに対して外力を印加する外力伝達機構に関する。
工作機械やロボット等の自動作業機械では、その作業動作上で、作業対象物に対して力を加えたり、外界から力の作用を受けたりする。この場合、自動作業機械では、自身に加わる外部からの力やモーメントを検出し、当該力やモーメントに対応した制御を行うことが要求される。力やモーメントに対応する制御を高精度で行うためには、外部から加わる力とモーメントを正確に検出することが必要となる。
そこで従来から、各種の力覚センサが提案されている。通常、力覚センサは、検出方式の観点で大別すると、弾性式力覚センサと平衡式力覚センサがある。弾性式力覚センサは外力に比例した変形量に基づき力を測定する。平衡式力覚センサは既知の力との釣り合わせによって力を測定する。
また力覚センサは、原理的な構造として、外力に応じて弾性変形する起歪体の部分に複数の歪み抵抗素子を設けた構造を有するものが知られている。力覚センサの起歪体に外力が加わると、起歪体の変形度合い(応力)に応じた電気信号が複数の歪み抵抗素子から出力される。これらの電気信号に基づいて起歪体に加わった2成分以上の力等を検出することができる。力覚センサで生じる応力の測定は、上記電気信号に基づいて算出される。
力覚センサの一種として6軸力センサが知られている。6軸力センサは上記弾性式力センサの一種であって、起歪体部分に複数の歪み抵抗素子を備えている。6軸力センサは、外力を、直交座標系の3軸(X軸、Y軸、Z軸)の各軸方向の応力成分(力:Fx,Fy,Fz)と、各軸方向のトルク成分(モーメント:Mx,My,Mz)に分け、6軸成分として検出するものである。
一般的に多軸力センサにおいて、起歪体に加わる外力の各成分(力およびモーメント)を精度よく分離できないという問題は「他軸干渉」の問題として知られている。他軸干渉の問題は、多軸力センサの実用化の観点で無視することができない問題である。
上記の他軸干渉の問題を解決する技術として、本発明者らは新しい構成を有する6軸力センサを提案した(特許文献1)。この6軸力センサは、半導体製造プロセスを利用して半導体基板上の起歪体の部分に複数の歪み抵抗素子を所定の配置パターンで一体的に組み付けている。当該6軸力センサは、ほぼ正方形の平面形状を有する板状の半導体基板から成り、周囲部分の支持部と、中央部分に位置する平面形状がほぼ正方形の作用部と、正方形の作用部の4つの辺の各々と支持部の対応部分との間を連結する連結部とから構成されている。歪み抵抗素子は、正方形作用部の各辺と連結部との間の境界部に設けられる。この6軸力センサによれば、起歪体の部分の形態を改良し、複数の歪み抵抗素子の配置パターンを最適化して「他軸干渉」の問題を解決している。
さらに特許文献1に記載された6軸力センサに対して、外力緩衝機能を有する構造体を付設することにより、外力を減衰させて作用部に印加させるようにした6軸力センサも提案されている(特許文献2)。これにより、6軸力センサの検出できる外力の範囲を大きくすることができる。
特開2003−207405号公報 特開2003−254843号公報
特許文献1,2に記載された上記6軸力センサのセンサチップ(半導体基板)では、作用部が中央部に配置されているため、軸力印加による曲げや捻りに対して応力集中しやすい。特に、作用部の面積を小さくすると、作用部に応力集中しやすい。反対に作用部の面積を大きくすると、耐荷重性能は向上する。しかしながら、このことは、小型化できるという利点とトレードオフになる。この結果、作用部が中央に配置された6軸力センサによれば、作用部に発生する応力の状態に依存して力覚センサとしての設計の自由度が限られるという問題がある。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、印加される外力が分散されるようにし、チップ基板での曲げや捻り対する発生応力を分散し、センサチップとしての設計の自由度を向上することができる力覚センサ用チップ及び外力伝達機構を提供することにある。
本発明に係る力覚センサ用チップは、上記目的を達成するために、外力作用領域部と非変形領域部を有する複数の作用部と、この作用部を支持する支持部と、作用部と支持部を連結する複数の連結部とを備えるベース部材と、連結部の変形発生部に設けられる歪み抵抗素子とを備え、さらに、作用部と支持部と連結部は孔により機能的に分離され、連結部は弾性部と作用部につながる連結腕部とを有し、この連結腕部の両側に孔を挟んで作用部の外力作用領域部が配置されている
上記の力覚センサ用チップでは、外部から与えられる外力を受ける場所を複数設け、これらの複数の作用部で外力を分散させて受けることにより、集中応力の発生を防ぐようにする。
本発明によれば、力覚センサ用チップのベース部材における外力を受ける作用部を複数箇所設け、印加される外力が分散されるようにしたため、センサチップのベース部材での曲げや捻り対する発生応力を分散し、集中応力の発生を防止することができる。さらに力覚センサ用チップのベース部材における作用部の作り方を、ベース部材に形成される孔を変更することにより任意に設定するようにしたため、センサチップとしての設計の自由度を向上することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図10を参照して、本発明に係る力覚センサ用チップの第1の実施形態を説明する。この実施形態では力覚センサ用チップとして6軸力センサチップの例を説明する。なお、本発明に係る力覚センサ用チップは6軸力センサチップには限定されない。
図1は力覚センサ用チップの表面の平面図を示し、図2は図1における特徴的部分を拡大して示している。図1と図2では、歪み抵抗素子や配線パターン等の図示は省略し、力覚センサ用チップの基板(ベース部材)の平面形状のみを示している。図3は、力覚センサ用チップの基板上に設けられた12個の歪み抵抗素子と一部の配線パターンおよび電極パッドとが示される。図4は、図3の要部を拡大して歪み抵抗素子等の配置箇所の一例を示し、図2と同様な図である。図5と図6は回路構成を示し、図7〜図10は加わる外力の方向とその際の演算式を説明するための図を示している。
図1において、本実施形態に係る力覚センサ用チップ1は、平面形状が好ましくは正方形の半導体基板(ベース部材)2を利用して形成されている。基板は半導体基板には限定されない。力覚センサ用チップ1は、半導体基板2に基づく板状の形状を有する。
力覚センサ用チップ1は、半導体基板2上に半導体デバイスを形成する場合、好ましくは、一方の表面に半導体製造プロセス技術(フォトリソグラフィ等のエッチング処理、レジストパターン、イオン注入、P−CVD、スパッタリング、RIE等の成膜処理)を適用して、正方形の半導体基板2の平面形状や所要の孔の形成等それ自体に加工を施すと共に、半導体基板2の一方の表面の所定領域に成膜処理を施して製作される。
以上のごとく本実施形態に係る力覚センサ用チップ1は、半導体センサデバイスとして形成されている。
力覚センサ用チップ1において、6軸力センサとして6軸成分を検出する機能部分は、半導体基板2の一方の表面にイオン注入された活性層(または熱拡散層)より成る12個の歪み抵抗素子(またはピエゾ抵抗素子。以下において「抵抗素子」と記し、歪み抵抗素子を意味するものとする。)によって形成される。
上記12個の抵抗素子の配置状態を図3に示し、その一部の拡大図を図4に示す。図3において、12個の抵抗素子は、Sxa1,Sxa2,Sxa3,Sxb1,Sxb2,Sxb3,Sya1,Sya2,Sya3,Syb1,Syb2,Syb3と表記されている。総計12個の抵抗素子は、3個ずつの組(Sxa1,Sxa2,Sxa3),(Sxb1,Sxb2,Sxb3),(Sya1,Sya2,Sya3),(Syb1,Syb2,Syb3)に基づいて、後述されるT字形状の4つの連結部5A〜5Dの各々の変形発生部に設けられる。4つの連結部5A〜5Dの各々の変形発生部は、連結部5A〜5Dの各々と、各々に対応する作用部4との間の例えば境界縁近傍の領域である。なお4つの連結部5A〜5Dの各々は、橋梁部が弾性部の中央部につながった形状を有し、これによりT字形状になるように形成されている。
具体的に、抵抗素子の組(Sxa1,Sxa2,Sxa3)は連結部5Bの変形発生部に設けられ、抵抗素子の組(Sxb1,Sxb2,Sxb3)は連結部5Dの変形発生部に設けられ、抵抗素子の組(Sya1,Sya2,Sya3)は連結部5Aの変形発生部に設けられ、抵抗素子の組(Syb1,Syb2,Syb3)は連結部5Cの変形発生部に設けられる。
なお図1において、説明の便宜上、12個の抵抗素子の図示は省略されている。また図4では、一例として、一組の抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3の配置パターンが拡大して図示されている。
さらに力覚センサ用チップ1には、12個の抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3のそれぞれに対応して、個別に、活性層(熱拡散層)より成る温度補償用抵抗素子(図3と図4に示すパターン13)が形成されている。温度補償用抵抗素子は、4つの作用部4のそれぞれの非変形領域部に配置されている。
図1に明確に示されるように、半導体基板2は、板材の厚み方向に貫通して形成された8つの孔A,B,C,D,K,L,M,Nを有している。力覚センサ用チップ1は、8つの孔A,B,C,D,K,L,M,Nにより複数の領域に機能的に分離されている。
孔A,B,C,D,K,L,M,Nのいずれも相対的に狭い幅を有するスリット状の形状を有している。図1に示した半導体基板2の上で、内側に位置する4つの孔(第1の孔A,B,C,D)はほぼ直線状スリットの形状を有し、外側に位置する4つの孔(第2の孔K,L,M,N)は4つの作用部4の各々を形成するスリット形状を有している。
力覚センサ用チップ1を形成する半導体基板2は、4つの直線状スリットの孔A〜Dで形成される正方形の形状を有する中央領域2Aと、この中央領域2Aの各辺に対応して4つの孔K〜Nによって形成される4つの作用部4と、中央領域2Aと4つの作用部4を囲むように外側位置に存するほぼ正方形リング形状の支持部3と、作用部4と支持部3の間に位置しかつ中央領域2Aの各辺の部分に対応して両者を連結するT字形状の4つの連結部5A,5B,5C,5Dとから構成されている。4つの作用部4の各々は孔K,L,M,Nを半導体基板2に穿設することによって形成される。T字形状の4つの連結部5A,5B,5C,5Dは、孔A,B,C,Dと孔K,L,M,Nとの間に形成される。4つの連結部5A,5B,5C,5Dの各々は、後述するように、弾性部と橋梁部(連結腕部)とを備えている。
上記の形態を有する半導体基板2に関して、当該基板の周縁部分を形作る支持部3は、例えば6軸力センサのユニットに組み付けられるとき、下面から支持台座で支持される部分である。
また4つの作用部4の各々は、外部から連結ロッド等を介して外力や荷重等(以下「外力」と記す)が伝達されるとき、当該外力の作用を直接に受ける部分である。4つの作用部4の各々は、例えば2箇所の外力作用領域部4Aと、それ以外の部分の非変形領域部4Bを備えている。外側から与えられる外力は、4つの作用部4の各々に対して、さらに各作用部4で2箇所の外力作用領域部4Aに対して、分散させた状態で印加される。従って力覚センサ用チップ1の半導体基板2では、8箇所の外力作用領域部4Aで、印加された外力を受けることになる。
また連結部5A,5B,5C,5Dは、4つの作用部4の各々が外力を受けて変形や位置の変化を生じたとき、これに連動して変形や位置変化を顕著に生じ、支持部3、作用部4、連結部5A〜5D等の中で最も応力が生じる部分(起歪部)である。
4つの作用部4の各々では、2箇所の外力作用領域部4Aが、外力が印加または入力される部分である。作用部4の内側に位置する4つの連結部5A〜5Dは、図1に示すごとく、それぞれ、ほぼT字梁となっており、橋梁部5Aaおよび弾性部5Ab、橋梁部5Baおよび弾性部5Bb、橋梁部5Caおよび弾性部5Cb、橋梁部5Daおよび弾性部5Dbを備えている。橋梁部5Aa,5Ba,5Ca,5Daの各々は、各連結部5A〜5Dで、作用部4につながる連結腕部として機能する。また連結部5A〜5Dの弾性部5Ab,5Bb,5Cb,5Dbは、それぞれ、孔A,B,C,Dの外側領域に位置し、当該外側領域において、支持部3に対して、その長手方向における両端部で接続されている。さらに連結部5A〜5Dの橋梁部5Aa,5Ba,5Ca,5Daは、それぞれ、長手方向における一方の端部(外側端部)が、作用部4の中間部に相当する部分に接続され、また他方の端部(内側端部)が対応する弾性部の中間部に接続されている。橋梁部と弾性部から成る連結部、連結部と作用部との間の接続部分、連結部と支持部との間の接続部分は、半導体基板2として一体的に形成されている。
図2に示すごとく、たとえば連結部5Bに関して、領域11が上記弾性部5Bbであり、領域12が橋梁部5Baすなわち連結腕部5Baである。
橋梁部5Aa,5Ba,5Ca,5Daと、弾性部5Ab,5Bb,5Cb,5Dbおよび作用部4との各接続部は、4つの作用部4の各々の2箇所の外力作用領域部4Aに印加される外力による応力を分散させ、印加される外力に対する強度を持たせるため、円弧状に加工されている。
なお上記の孔A〜D,K〜Nの形状は本実施形態のものに限定されない。12個の歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3の部分が最も歪みが顕著に生じ、かつ、温度補償用抵抗素子11の位置で歪みが生ぜず、温度条件が12個の歪み抵抗素子と同等になるように、力覚センサ用チップ1のサイズ、歪み抵抗素子の数、検出可能な応力範囲等を考慮して孔A〜D,K〜Nは形成される。
なお、半導体基板2における孔A〜Dを作ることによって形成される上記の中央領域2Aはあってもなくてもよい。すなわち、中央領域2Aは存在しなくても、力覚センサ用チップ1において機能的な問題は生じない。ただし、開口部にするとプロセス処理時等にゴミが排出される不具合があるので、開口部にしない方が好ましい。
また、4つの作用部4の外力作用領域部4Aの位置は、正方形の平面形状を有する半導体基板2の中心から等距離の場所にある。また、作用部4の形成位置は、当該中心の周りの円周方向において等間隔の位置に設定されている。
12個の抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3,Sxb1,Sxb2,Sxb3,Sya1,Sya2,Sya3,Syb1,Syb2,Syb3の詳しい配置状態は次の通りである。
例えば抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3は、図3および拡大図の図4に示すごとく、連結部5Bにおいて、作用部4と橋梁部5Baとの接続部近傍に形成されている。すなわち連結部5Bの表面において、作用部4の2箇所の外力作用領域部4Aに印加される外力に対応して応力が生じ、それにより歪みが最も顕著に発生する部分(起歪部または変形発生部)に配置するように形成されている。さらに抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3は、橋梁部5Baの幅方向に並び、かつそれらの長手方向が橋梁部5Baの長軸方向に対して等間隔で平行となるように形成されている。中央の抵抗素子Sxa2は橋梁部5Baの長手方向中心線上に配置されている。
他の抵抗素子Sya1〜Sya3、抵抗素子Syb1〜Syb3、抵抗素子Sxb1〜Sxb3についても、図3に示すごとく、上述した抵抗素子Sxa1〜Sxa3と同様に、それぞれ、作用部4および橋梁部5Aaの接続部近傍、作用部4および橋梁部5Caの接続部近傍、作用部4および橋梁部5Daの接続部近傍に配置するよう形成されている。
また図4に示すごとく、抵抗素子Sxa1〜Sxa3のそれぞれに対応して個別に設けられた3個の温度補償用抵抗素子13は、作用部4の非変形領域部4Bに配置される。3つの抵抗素子Sxa1〜Sxa3と3つの温度補償用抵抗素子13とは一対一の対応関係で関係付けられている。3個の温度補償用抵抗素子13のそれぞれは、対応する抵抗素子に対して温度条件がほぼ等しい状態にあり、かつ作用部4が外力を受けても変形状態が生じない非変形領域部4Bの表面に形成される。外力の影響を受けない温度補償用抵抗素子13の抵抗変化に基づいて、外力測定用抵抗素子の抵抗変化の測定結果を常に補正することにより、周囲温度に影響されない力およびモーメントの測定を行うようにしている。
上記において、図4に示した距離L1と距離L2は等しくなるように設定されている。
他の抵抗素子Sya1〜Sya3、抵抗素子Syb1〜Syb3、抵抗素子Sxb1〜Sxb3についても、上述した抵抗素子Sxa1〜Sxa3における場合と同様な配置パターンで、温度補償用抵抗素子13が、それぞれの作用部4の非変形領域部4Bに配置するよう形成されている。
次に、12個の抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3,Sxb1,Sxb2,Sxb3,Sya1,Sya2,Sya3,Syb1,Syb2,Syb3の各々と、対応する1つの温度補償用抵抗素子13との電気配線パターンを説明する。このため、一例として抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3と温度補償用抵抗素子13との電気配線パターンを図5と図6を参照して説明する。
3つの抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3と、それぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子13との電気配線パターンは次の通りである。抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3と温度補償用抵抗素子13の電気配線パターンは同じであるので、一例として抵抗素子Sxa1について説明する。図4〜図6では抵抗素子Sxa1と、これに対応する温度補償用抵抗素子13の電気配線パターンのみを示している。なお図4では、残りの2つの抵抗素子Sxa2,Sxa3の信号電極パッド16とGND電極パッド15等の配置パターンを示している。
抵抗素子Sxa1と、対応する温度補償用抵抗素子13との電気配線パターンとは、図5に示されるようなブリッジ回路の半回路(ハーフブリッジ)を成す配線構造を有している。通常、フルブリッジ回路を力覚センサ用チップ内に構成するのが一般的であるが、ハーフブリッジ回路に外付け抵抗を付加して全体としてフルブリッジ回路としてもよい。本実施形態は、このような構成を採用したものである。図5において、抵抗素子Sxa1と温度補償用抵抗素子13の接続点はGND電極パッド15に接続される。また抵抗素子Sxa1の他端および度補償用抵抗素子13の他端はそれぞれの信号電極パッド16に接続されている。
図6は、図5に示した電気配線パターンに対して、2つの信号電極パッド16のそれぞれに外部配線17を接続し、さらに各外部配線17に例えばセラミック製の外付け抵抗18を接続して構成されたフルブリッジの配線構造を示している。2つの外付け抵抗18の他の端子19には電源電圧Vsが印加されている。
抵抗素子Sxa1について図6に示すフルブリッジ配線構造を形成することによって、2つの外部配線17の間の電圧を、温度補償された各抵抗素子の素子出力Voutとして取り出すことができる。
上記した抵抗素子Sxa1,Sxa2,Sxa3とそれぞれに対応する3つの温度補償用抵抗素子13についての配置パターンおよび電気配線パターンは、他の抵抗素子Sya1〜Sya3、抵抗素子Syb1〜Syb3、抵抗素子Sxb1〜Sxb3についても、配置される場所が異なるだけで、まったく同一である。
次に、 図7〜図10を参照して、力覚センサ用チップ1に加わる外力の方向とその際の演算式を説明する。
力覚センサ用チップ1に加わる力とモーメントは、6軸成分(軸力)すなわちFx[N],Fy[N],Fz[N],Mx[N・cm],My[N・cm],Mz[N・cm]である。以下の説明では、代表的な例としてFx,Fz,My,Mzについて説明する。
図7〜図10のそれぞれでは、力覚センサ用チップ1において、X軸、Y軸、Z軸から成る3次元直交座標系21が定義されている。
図7は、外力Fxが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。外力Fxは、座標系21においてX軸方向のみに向く力である。図7において、特に、抵抗素子の組(Sya1,Sya2,Sya3),(Syb1,Syb2,Syb3)について2種類の記号「+」と「−」が表示されている。外力Fxが力覚センサ用チップ1に加わったときに、記号「+」はこの記号に対応する箇所に存する抵抗素子の抵抗値が増加することを意味し、記号「−」はこの記号に対応する箇所に存する抵抗素子の抵抗値が減少することを意味している。残りのその他の抵抗素子においては、抵抗値の変化は生じない。
なお、力覚センサ用チップ1からの信号を検出する検出装置の構成としては、力覚センサ用チップ1の12個の抵抗素子のそれぞれから得られる抵抗変化率に係る信号を演算する外部の測定機器とから構成される。外部の測定機器の演算を経て力覚センサから最終的に出力される信号(演算抵抗変化率)は6つの信号Sig1(≒Fx),Sig2(≒Fy),Sig3(≒Fz),Sig4(≒Mx),Sig5(≒My),Sig6(≒Mz)である。力覚センサ用チップ1における12個の抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sya1〜Sya3,Sxb1〜Sxb3,Syb1〜Syb3のそれぞれから得られる抵抗変化率の値、すなわち図6で示した素子出力Voutを信号Sigdとし、この信号Sigdの信号変化率を、R'Sxa1,R'Sxa2,R'Sxa3,R'Sya1,R'Sya2,R'Sya3,R'Sxb1,R'Sxb2,R'Sxb3,R'Syb1,R'Syb2,R'Syb3と表現すると、上記の図7に示した場合の信号Sig1は下記の式に基づいて決められる。なお本発明における演算抵抗変化率の算出方法は、本出願人が先に出願した特許出願の公報(特開2003−207405号公報や特開2006−125873号公報)に記載された算出方法と同様なものである。
なお各抵抗素子の抵抗値は電流−電圧特性に基づいて測定され、外力に応じた各抵抗素子の抵抗値変化率が求められる。そして各抵抗素子の抵抗値は、半導体基板2の上で発生する歪みに応じて変化するという特性を有している。
図7に示されたFx印加の場合には、抵抗素子Sya1,Sya3,Syb1,Syb3が歪みを検知し、Sig1(≒Fx)=((R'Sya1-R'Sya3)+(R'Syb3-R'Syb1))/4 として求められる。
前述の通り、図7中、記号「+」は外力Fxの印加によって当該抵抗素子には抵抗が増す引張力が作用していることを意味し、記号「−」は外力Fxの印加によって当該抵抗素子には抵抗が減る圧縮力が作用していることを意味する。このことは、図8〜図10でも同じである。
Fyが印加される場合(図示せず)には、同様にして、抵抗素子Sxa1,Sxa3,Sxb1,Sxb3が歪みを検知し、Sig2(≒Fy)=((R'Sxa3-R'Sxa1)+(R'Sxb1-R'Sxb3))/4として求められる。
図8は外力Fzが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。Fz印加の場合には、4つの抵抗素子Sxa2,Sya2,Sxb2,Syb2が歪みを検知し、 Sig3(≒Fz)=‐(R'Sxa2+R'Sya2+R'Sxb2+R'Syb2))/4 として求められる。
図9はモーメントMxが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。Mx印加の場合には、抵抗素子Sya2の抵抗値が減少しかつ抵抗素子Syb2の抵抗値が増加するように歪みを検知し、Sig4(≒Mx)=(R'Syb2-R'Sya2)/2として求められる。同様に、モーメントMy(図示せず)が印加された場合、Sig5(≒My)=(R'Sxa2-R'Sxb2)/2として求められる。
図10はモーメントMzが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。Mz印加の場合には、抵抗素子Sxa1,Sxa3,Sxb1,Sxb3,Sya1,Sya3,Syb1,Syb3が歪みを検知し、Sig6(≒Mz)=((R'Sxa3-R'Sxa1)+(R'Sya3-R'Sya1)+(R'Sxb3-R'Sxb1)+(R'Syb3-R'Syb1))/8として求められる。
なお、例えば図4で説明した抵抗素子Sxa1〜Sxa3と温度補償用抵抗素子13の配置位置は、図3に示された位置には限定されない。例えば抵抗素子Sxa1〜Sxa3を連結部5Bの弾性部5Bbの両端と支持部3との接続箇所P1に設け、また温度補償用抵抗素子13を図3に示す作用部4の箇所P2に設けるようにすることもできる。このことは、他の抵抗素子Sya1〜Sya3、抵抗素子Syb1〜Syb3、抵抗素子Sxb1〜Sxb3についても同様である。
次に、図11を参照して、本発明に係る力覚センサ用チップの第2の実施形態を説明する。この第2実施形態では、半導体基板2の形状および構造は同じであり、歪み抵抗素子の個数と配置パターン、および温度補償用抵抗素子の個数と配置パターンが異ならせている。図11は、前述した図4と同様な図である。
第2実施形態の力覚センサ用チップ2では、16個の抵抗素子Sxa1〜Sxa4,Sxb1〜Sxb4,Sya1〜Sya4,Syb1〜Syb4と、各抵抗素子に対応する全部で16個の温度補償用抵抗素子とが用いられる。半導体基板2における抵抗素子と温度補償用抵抗素子の配置パターンは、抵抗素子Sxa1〜Sxa4,Sxb1〜Sxb4,Sya1〜Sya4,Syb1〜Syb4の4つの組でそれぞれで同じであるので、抵抗素子Sxa1〜Sxa4の組についてのみ説明する。
図11において、4つの抵抗素子Sxa1〜Sxa4は連結部5Bの弾性部5Bbの両端と支持部3との2つの接続箇所P1の各々に(Sxa1,Sxa2)、(Sxa3,Sxa4)として設けられる。さらに4つの温度補償用抵抗素子13は作用部4の2つの箇所P2に2つずつの組で設けられている。残りの抵抗素子Sxb1〜Sxb4,Sya1〜Sya4,Syb1〜Syb4の各々の組の配置パターンについても、抵抗素子Sxa1〜Sxa4等と同じである。その他の構成は、前述した第1実施形態の構成と実質的に同じである。次に、図12〜図15を参照して力覚センサ用チップに加わる外力の方向とその際の演算式を説明する。
なお上記の図11〜図15において第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付している。
図12〜図15では力覚センサ用チップ1において3次元直交座標系21が定義されている。また記号「+」と記号「−」の意味は前述の通りである。さらに加えて、抵抗値が増減する抵抗素子には太線の○が付されている。
図12は外力Fxが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。Fx印加の場合には、抵抗素子Sxa1〜Sxa4,Sxb1〜Sxb4が歪みを検知し、Sig1(≒Fx)=((R'Sxa2-R'Sxa1)+(R'Sxa4-R'Sxa3)+(R'Sxb1-R'Sxb2)+(R'Sxb3-R'Sxb4))/8として求められる。
図13は外力Fzが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。Fz印加の場合には、抵抗素子Sxa1〜Sxa4,Sxb1〜Sxb4,Sya1〜Sya4,Syb1〜Syb4が歪みを検知し、 例えばSig3(≒Fz)=(R'Sxa1+R'xa2+・・・+R'Syb4)/16 として求められる。また他の演算式として、Sig3(≒Fz)=(R'Sxa1+R'xa3+R'xa5+・・・+R'Syb15)/8 またはSig3(≒Fz)=(R'Sxa2+R'xa4+R'xa6+・・・+R'Syb16)/8 を用いることもできる。
図14はモーメントMyが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。My印加の場合には、抵抗素子Sxa1〜Sxa4,Sxb1〜Sxb4が歪みを検知し、Sig5(≒My)=((R'Sxa1+R'Sxa2)-(R'Sxa3+R'Sxa4)+(R'Sxb3+R'Sxb4)-(R'Sxb1+R'Sxb2))/8として求められる。
図15はモーメントMzが力覚センサ用チップ1に作用するときの動作例を示す。Mz印加の場合には、抵抗素子Sxa1,Sxa3,Sxb1,Sxb3,Sya1,Sya3,Syb1,Syb3が歪みを検知し、Sig6(≒Mz)=((R'Sxa3-R'Sxa1)+(R'Sya3-R'Sya1)+(R'Sxb3-R'Sxb1)+(R'Syb3-R'Syb1))/8として求められる。
次に、図16を参照して、例えば第1実施形態に係る力覚センサ用チップ1に対して外力を印加する外力伝達部の一例を説明する。上記のごとく本実施形態の力覚センサ用チップ1の半導体基板2では、4箇所の作用部4を備え、さらに各作用部4は2箇所の外力作用領域部4Aを有するので、全部で8箇所の外力作用領域部4Aを有していることになる。通常、外部から与えられる外力Fは、図示しない緩衝機構(外力減衰機構)で当該外力を減衰させて半導体基板2の8箇所の外力作用領域4Aに伝達されるようにする。これは、力覚センサ用チップ1の半導体基板2に対して、設計された外力以上の過大な外力がかかり、力覚センサ用チップ1が破損されるのを防ぐためである。そのため、外部から与えられる外力は、外力伝達部を介して、その一部が、半導体基板2の作用部4の外力作用領域部4Aに作用するに構成される。図4に示した外力伝達部はその一例であって、外力伝達機構21として構成されている。
外力伝達機構21は、上側に位置する1つの外力印加部22と、下側に位置する4つの脚部23とから構成される。
外力印加部22は、プレート部22aとその上に形成された外力作用部22bとから形成される。外力作用部22bに対して外力Fが印加されることになる。プレート部22aは、その平面形状は例えば正方形の形状を有している。
また4つの脚部23の各々は、例えば逆Y字型に類似した形状を有し、1つの上端部と2つの下端部23aを備えている。脚部23の上端部は外力印加部22のプレート部22aの下面の対応する箇所に結合される。脚部23の2つの下端部23aは、それぞれ、力覚センサ用チップ1の半導体基板2における対応する作用部4の2つの外力作用領域部4Aに結合される。
上記の構造を有する外力伝達機構21によって、外力印加部22の外力作用部22bに印加された外力Fは、8箇所に分散された形で、半導体基板2の作用部4の外力作用領域部4Aに伝達される。これにより、外力作用部22bに印加された外力Fは分散され、力覚センサ用チップ1の半導体基板2における作用部への応力集中を防止することができる。
上記の実施形態において、力覚センサ用チップ1の半導体基板2における孔A〜D,K〜Nの位置、個数、形状を任意に変更することにより、作用部4の位置、個数、形状を任意に変更することができる。これにより、力覚センサ用チップ1の半導体基板2すなわちべーす部材の設計の自由度を高めることができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、外力や荷重が加わった時に複数の作用部に外力を分散させて印加させ、集中応力を防止することが可能な力覚センサ用チップを実現するのに利用される。
本発明に係る力覚センサ用チップの第1実施形態を示す平面図である。 図1に示した力覚センサ用チップの要部を拡大して示した部分拡大平面図である。 力覚センサ用チップの表面における抵抗素子の配置パターンと配線パターを示す平面図である。 第1実施形態に係る力覚センサ用チップの抵抗素子の配置パターンを示した部分拡大平面図である。 1つのひずみ抵抗素子とこれに対応する温度補償用抵抗素子の電気配線パターンを示す電気回路図である。 図5に示した電気配線パターンに外部回路を付加して構成されるフルブリッジの配線構造を示す電気回路図である。 第1実施形態でFxが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 第1実施形態でFzが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 第1実施形態でモーメントMyが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 第1実施形態でモーメントMzが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態に係る力覚センサ用チップの抵抗素子の配置パターンを示した部分拡大平面図である。 第2実施形態でFxが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 第2実施形態でFzが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 第2実施形態でモーメントMyが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 第2実施形態でモーメントMzが力覚センサ用チップに作用するときの動作例を説明するための平面図である。 外力伝達部の一例を示す外観図である。
符号の説明
1 力覚センサ用チップ
2 半導体基板
3 支持部
4 作用部
4A 外力作用領域部
4B 非変形領域部
13 温度補償用抵抗素子
21 外力伝達機構
22 外力印加部
23 脚部
A〜D 孔
K〜N 孔

Claims (13)

  1. 外力作用領域部と非変形領域部を有する複数の作用部と、この作用部を支持する支持部と、前記作用部と前記支持部を連結する複数の連結部とを備えるベース部材と、
    前記連結部の変形発生部に設けられる歪み抵抗素子とを備え、
    前記作用部と前記支持部と前記連結部は前記ベース部材の孔により機能的に分離され、
    前記連結部は弾性部と前記作用部につながる連結腕部とを有し、この連結腕部の両側に前記孔を挟んで前記作用部の前記外力作用領域部が配置され
    前記連結腕部が前記弾性部の中央部につながった形状を有し、前記連結部がT字形状になるように形成されていることを特徴とする力覚センサ用チップ。
  2. 複数の前記作用部のそれぞれは、前記ベース部材の中心から等距離の位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の力覚センサ用チップ。
  3. 前記ベース部材は半導体基板であり、この半導体基板に所定の孔を形成することにより、複数の前記作用部と、前記支持部と、複数の前記連結部を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の力覚センサ用チップ。
  4. 外力作用領域部と非変形領域部を有する複数の作用部と、この作用部を支持する支持部と、前記作用部と前記支持部を連結する複数の連結部とを備えるベース部材と、
    前記連結部の変形発生部に設けられる歪み抵抗素子とを備え、
    前記作用部と前記支持部と前記連結部は孔により機能的に分離され、
    前記連結部は弾性部と前記作用部につながる連結腕部とを有し、この連結腕部の両側に前記孔を挟んで前記作用部の前記外力作用領域部が配置され、
    前記孔は第1の孔と第2の孔を含み、
    前記ベース部材は4つの直線状の前記第1の孔で形成される正方形の形状を有する中央領域と、この中央領域の各辺に対応して前記作用部が形成されていることを特徴とする覚センサ用チップ。
  5. 前記孔は第1の孔と第2の孔を含み、
    前記作用部はその周辺が前記第2の孔で囲われていることを特徴とする請求項1記載の力覚センサ用チップ。
  6. 前記弾性部は前記第1の孔の外側領域に配置され、この弾性部の長手方向における両端部は前記支持部と接続されていることを特徴とする請求項4記載の力覚センサ用チップ。
  7. 外力作用領域部と非変形領域部を有する複数の作用部と、この作用部を支持する支持部と、前記作用部と前記支持部を連結する複数の連結部とを備えるベース部材と、
    前記連結部の変形発生部に設けられる歪み抵抗素子とを備え、
    前記作用部と前記支持部と前記連結部は孔により機能的に分離され、
    前記連結部は弾性部と前記作用部につながる連結腕部とを有し、この連結腕部の両側に前記孔を挟んで前記作用部の前記外力作用領域部が配置され、
    前記連結腕部は長手方向における一方の端部が前記作用部の中間部に相当する部分に接続され、他方の端部が前記弾性部の中間部に接続されていることを特徴とする覚センサ用チップ。
  8. 前記連結腕部は長手方向における一方の端部が前記作用部の中間部に相当する部分に接続され、前記歪み抵抗素子は前記連結腕部と前記作用部との境界近傍の領域に形成されていることを特徴とする請求項1記載の力覚センサ用チップ。
  9. 外力作用領域部と非変形領域部を有する複数の作用部と、この作用部を支持する支持部と、前記作用部と前記支持部を連結する複数の連結部とを備えるベース部材と、
    前記連結部の変形発生部に設けられる歪み抵抗素子とを備え、
    前記作用部と前記支持部と前記連結部は孔により機能的に分離され、
    前記連結部は弾性部と前記作用部につながる連結腕部とを有し、この連結腕部の両側に前記孔を挟んで前記作用部の前記外力作用領域部が配置され、
    前記弾性部は長手方向における両端部が前記支持部と接続され、前記歪み抵抗素子は前記連結前記作用部との接続箇所に形成されていることを特徴とする覚センサ用チップ。
  10. 前記作用部の前記非変形領域部に温度補償用抵抗素子が配置されていることを特徴とする請求項1記載の力覚センサ用チップ。
  11. 前記外力作用領域部は外力の作用を直接に受ける部分であり、前記非変形領域部は前記外力の作用を直接に受けない部分であることを特徴とする請求項1、請求項4、請求項7、又は請求項9の何れか1項に記載の力覚センサ用チップ。
  12. 前記弾性部の長辺と前記作用部との間、および前記連結腕部の長辺と前記作用部との間に、前記孔が形成されていることを特徴とする請求項1、請求項4、請求項7、又は請求項9の何れか1項に記載の力覚センサ用チップ。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の力覚センサチップへ外力を印加する外力伝達機構であって、
    前記外力伝達機構は、
    プレート部とこのプレート部の上に形成された外力作用部とからなる外力印加部と、
    前記プレート部の下の対応する箇所に結合され、1つの上端部と2つの下端部を有する脚部と、
    を備えることを特徴とする外力伝達機構。
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