JP4210296B2 - 力覚センサの製造方法 - Google Patents

力覚センサの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4210296B2
JP4210296B2 JP2006227466A JP2006227466A JP4210296B2 JP 4210296 B2 JP4210296 B2 JP 4210296B2 JP 2006227466 A JP2006227466 A JP 2006227466A JP 2006227466 A JP2006227466 A JP 2006227466A JP 4210296 B2 JP4210296 B2 JP 4210296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force sensor
sensor chip
force
attenuation device
resistance element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006227466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008051624A (ja
Inventor
斉昭 栗山
潤 笹原
忠弘 久保田
大輔 岡村
毅 大里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006227466A priority Critical patent/JP4210296B2/ja
Priority to US11/892,493 priority patent/US8033009B2/en
Publication of JP2008051624A publication Critical patent/JP2008051624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4210296B2 publication Critical patent/JP4210296B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L1/00Measuring force or stress, in general
    • G01L1/20Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress
    • G01L1/22Measuring force or stress, in general by measuring variations in ohmic resistance of solid materials or of electrically-conductive fluids; by making use of electrokinetic cells, i.e. liquid-containing cells wherein an electrical potential is produced or varied upon the application of stress using resistance strain gauges
    • G01L1/2268Arrangements for correcting or for compensating unwanted effects
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/16Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring several components of force
    • G01L5/161Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring several components of force using variations in ohmic resistance
    • G01L5/162Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring several components of force using variations in ohmic resistance of piezoresistors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49082Resistor making
    • Y10T29/49103Strain gauge making
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • Y10T29/49124On flat or curved insulated base, e.g., printed circuit, etc.
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • Y10T29/49124On flat or curved insulated base, e.g., printed circuit, etc.
    • Y10T29/49155Manufacturing circuit on or in base

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Description

本発明は、力覚センサの製造方法に係り、特に、ガラス薄膜を介して力覚センサ用チップと減衰装置を陽極接合した力覚センサの製造方法に関する。
従来、産業用ロボット等において、動作中に加えられる外力に対して適切かつ柔軟に対応できる制御を行なうため、加えられた外力の大きさや方向を正確に検知する多軸力覚センサが採用されている。
多軸力覚センサは、例えば、加えられた外力による微小な歪み(圧縮、引張り)で抵抗値が変化する歪み抵抗素子(ピエゾ抵抗素子)の性質を利用したものが知られている(例えば、特許文献1,2)。
これらの多軸力覚センサは、半導体製造プロセスによって半導体基板上に製作される力覚センサ用チップと、この力覚センサ用チップを固定して収容する金属部材で構成された減衰装置と、を備えている。
具体的には、力覚センサ用チップは、加えられた外力が伝達される作用部の周囲に歪み抵抗素子を適宜配置して、外力による歪み抵抗素子の抵抗値の変化を電気信号として検出することで、外力の大きさや方向を検知する。一方、加えられた外力をそのまま歪み抵抗素子に伝達すると、外力が大きすぎる場合には力覚センサ用チップの破損を招くおそれがある。このため、多様な外力に適切に対応するために、減衰装置を設けて、加えられた外力を適切な大きさに減衰して力覚センサ用チップに伝達している。
ここで、力覚センサ用チップは、加えられた外力を正確に安定して力覚センサ用チップに伝達するために、接合部を介して減衰装置に固定されているが、半導体基板上に形成された力覚センサ用チップと金属部材で構成された減衰装置とを直接固定すると、リーク等の電気的な障害、および両部材の熱膨張係数の相違に基づく接合部の剥がれ、熱歪みなどの不具合が発生し検出精度に影響を及ぼすおそれがある。
このため、従来、力覚センサ用チップと減衰装置は、絶縁性および熱膨張係数を考慮して、半導体基板と同程度の厚さを有するバルク(塊)のガラス板を介在させて接合する場合がある。このときの接合方法として、ガラス板と力覚センサ用チップおよび減衰装置との接合面をエポキシ樹脂系の接着剤で接着して固定するか、陽極接合により化学的に結合する手法が採用されている。陽極接合とは、対象物を加熱しながら、ガラス板に負の電圧をかけ、相手側に正の電圧をかけて、ガラス中のNa等のアルカリイオンを移動させるものであり、通常、0.1〜数mm程度の厚さを有するガラス板を相手側に接合されるものがあった。
従来の陽極接合方法について、図13を参照しながら説明する。図13は力覚センサ用チップと減衰装置との接合部にガラス板を介在させて陽極接合する場合の手順を示す模式図であり、(a)はガラス板と減衰装置とを接合し、(b)はガラス板が接合された減衰装置と力覚センサ用チップとを接合する様子を示す。
陽極接合では、前記のようにガラス板に負の電圧をかけ、相手側に正の電圧をかけて行なわれる。
したがって、最初に減衰装置とガラス板とを接合する場合には、図13(a)に示すように、ガラス板100には負の電圧をかけ、減衰装置300には正の電圧をかけて陽極接合を行なう。そして、ガラス板100が接合された減衰装置300と力覚センサ用チップ200とを接合する場合には、図13(b)に示すように、接合部120のガラス板100側に負の電圧をかけるため減衰装置300には負の電圧をかけ、力覚センサ用チップ200には正の電圧をかけて陽極接合を行なっていた。
なお、この従来の陽極接合の場合には、まず減衰装置300とガラス板100とを接合して、その次にガラス板100と力覚センサ用チップ200とを接合する場合について説明したが、力覚センサ用チップ200とガラス板100とを接合してから、ガラス板100と減衰装置300とを接合することもある。
特開2003−207405号公報 特開2003−254843号公報
しかしながら、ガラス板と力覚センサ用チップおよび減衰装置との接合面をエポキシ樹脂系の接着剤で接着した場合には、接着剤の経年変化により、接着剤が劣化するという問題があった。また、減衰装置には、外力が作用して、圧縮と引張りが繰り返されるため、力覚センサ用チップとガラス板との接合部が変形し、接着強度が低下するという問題もあった。そして、接着剤の劣化や接合部の変形は、センサ精度の低下を招き、外力の微小な変化が正確に伝達されないという問題があった。
一方、陽極接合で接合する場合には、減衰装置300とガラス板100とを接合するとき(図13(a))と、ガラス板100と力覚センサ用チップ200とを接合するとき(図13(b))とでは、接合部110に印加される電圧方向が逆となる。この結果、ガラス板100中のNa+等のアルカリイオンが起点となって接合界面が破壊されるなどして接合強度の低下、接合面の剥離等が生じるおそれがあった。
なお、このような現象は、力覚センサ用チップ200とガラス板100とを接合してから、ガラス板100と減衰装置300とを接合する場合においても同様である。
また、従来の陽極接合においては、力覚センサ用チップと同程度の板厚を有するバルクのガラス板を使用するため、外力によるガラス板のたわみを無視することができない。そして、ガラス板のたわみを考慮する必要性から力覚センサの設計自由度が低くなってしまう傾向があった。
さらに、バルクのガラス板を所定の形状にするため、切削加工等の機械加工を行なうとマイクロクラック(観察できない程度の微小なひび割れ)が発生する。このマイクロクラックは、ガラス板の耐荷重性を低下させるため、耐久性や信頼性に不安が残るという問題もあった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、第1に、ガラス層を介して力覚センサ用チップと減衰装置とを陽極接合する際の接合劣化を防止することができる力覚センサおよびその製造方法を提供することを課題とする。
そして、本発明は、第2に、バルクのガラス板を用いて陽極接合した場合に生じる上述の不具合を抑制した力覚センサおよびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、伝達された外力を歪み抵抗素子で検出する半導体基板からなる力覚センサ用チップと、この力覚センサ用チップを固定するとともに前記外力を減衰して前記力覚センサ用チップに伝達する金属からなる減衰装置と、を備え、前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とが接合部においてガラス層を介して接合された力覚センサの製造方法であって、前記減衰装置の前記接合部を含む領域に、前記ガラス層として蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜を成膜する工程と、前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とを前記接合部で密着させた状態で前記力覚センサ用チップに正電圧を印加し、前記減衰装置に負電圧を印加して、前記ガラス薄膜と前記力覚センサ用チップとを陽極接合する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、伝達された外力を歪み抵抗素子で検出する半導体基板からなる力覚センサ用チップと、この力覚センサ用チップを固定するとともに外力を減衰して前記力覚センサ用チップに伝達する金属からなる減衰装置と、を備え、前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とが接合部においてガラス層を介して接合された力覚センサの製造方法であって、前記力覚センサ用チップの前記接合部を含む領域に、前記ガラス層として蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜を成膜する工程と、前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とを前記接合部で密着させた状態で力覚センサ用チップ側に負電圧を印加し、前記減衰装置側に正電圧を印加して、前記ガラス薄膜と前記力覚センサ用チップとを陽極接合により接合する工程と、を含むことを特徴とする。
前記した請求項1および請求項2に係る発明によれば、減衰装置または力覚センサの接合部を含む領域に、ガラス層としてガラス薄膜を成膜し、このガラス薄膜を利用して、ガラス薄膜と力覚センサ用チップまたは減衰装置とを陽極接合する。このため、この陽極接合によるガラス薄膜の成膜界面に電位差が生じても、最初の工程で成膜されたガラス薄膜が破壊されたり、接合強度が低下したりすることがなく、接合強度を維持することができる。
ここで、ガラス薄膜の成膜とは、真空中で薄膜材料を原子状あるいは分子状の気体にして対象物に高速で飛ばして、対象物に薄膜(コーティング膜)を形成する手法をいい、ここでは0.05〜20μm程度の薄膜の形成を意図している。
また、ガラス薄膜を成膜することで、バルクのガラス板よりも、はるかに薄くガラス層を形成することができる。このため、外力によるガラス層のたわみを最小限に低減することができるので、ガラス層のたわみを無視することも可能となり、力覚センサの設計自由度が向上する。
さらに、バルクのガラスを準備する必要がなく、切削加工等の機械加工を行なう必要がないので、部品点数を削減してコストを低減するとともに、マイクロクラックの発生を防止して、耐荷重性および耐久性、信頼性を向上させることができる。
請求項3に係る発明は、伝達された外力を歪み抵抗素子で検出する半導体基板からなる力覚センサ用チップと、この力覚センサ用チップを固定するとともに前記外力を減衰して前記力覚センサ用チップに伝達する金属からなる減衰装置と、を備え、前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とが接合部においてガラス層を介して接合された力覚センサの製造方法であって、半導体基板上の所定の位置に歪み抵抗素子、配線、電極および貫通孔を形成する工程と、前記半導体基板上において前記接合部を含む領域に、前記ガラス層として蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜を成膜する工程と、ダイシングによって前記半導体基板から前記力覚センサ用チップを切り出す工程と、前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とを前記接合部で密着させた状態で力覚センサ用チップ側に負電圧を印加し、前記減衰装置側に正電圧を印加して、前記ガラス薄膜と前記力覚センサ用チップとを陽極接合により接合する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、力覚センサ用チップの製作工程において、半導体基板上の所定の位置に歪み抵抗素子等を形成し、接合部を含む領域にガラス薄膜を成膜後、ダイシングによって半導体基板から力覚センサ用チップを切り出すことで、効率よくガラス薄膜を成膜することが可能となる。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の力覚センサの製造方法であって、前記ガラス薄膜を成膜する工程は、0.05〜20μmの範囲の予め設定した厚みに成膜することを特徴とする。
このように、0.05〜20μm程度のガラス薄膜を成膜することで、陽極接合に必要な膜厚を確保するとともに、力覚センサ用チップと減衰装置との間に介在してリーク等の電気的な障害、および熱膨張係数の相違に基づく接合部の剥がれ等に起因する不具合を防止することができる。
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の力覚センサの製造方法であって、前記力覚センサ用チップは、前記外力が伝達される作用部と、この作用部に隣接する所定の位置に前記歪み抵抗素子が配置された連結部と、前記作用部および前記連結部を支持する支持部と、を有し、前記減衰装置は、前記外力が入力される入力部と、前記力覚センサ用チップを固定する固定部と、前記作用部に前記外力を減衰して伝達する伝達部と、を有し、前記接合部は、前記作用部と前記伝達部、および、前記支持部と前記固定部との間に設けられ、前記連結部には、前記歪み抵抗素子に対して前記外力による引張力や圧縮力が所定の方向に作用するようにスリット状の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、作用部と伝達部、および支持部と固定部とをそれぞれガラス薄膜を介して接合することで、リーク等の電気的な障害、および力覚センサ用チップと減衰装置との熱膨張係数の相違に基づく接合部の剥がれ等に起因する不具合を防止することが可能となる。また、作用部と伝達部とをガラス薄膜を介して接合することで、ガラス層のたわみの影響を低減して、設計自由度の高い力覚センサを実現することができる。
本発明に係る力覚センサおよびその製造方法は、第1に、ガラス層を介して力覚センサ用チップと減衰装置とを陽極接合する際の接合劣化を防止することができる。
本発明に係る力覚センサおよびその製造方法は、第2に、バルクのガラス板を用いて陽極接合した場合に生じる上述の不具合を抑制することができる。
まず、本発明の実施形態に係る力覚センサの全体構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る力覚センサの概略構成を説明するための斜視図であり、(a)は外観を示す斜視図、(b)は断面をとって内部構造を示した斜視図である。図2は、外力が減衰されて力覚センサ用チップに伝達される様子を模式的に示した断面斜視図である。図3は、力覚センサ用チップの概略構成を説明するための平面図である。
なお、図面上において、説明の便宜上、歪みの程度、接合部の様子等は誇張して表わす場合がある。
本発明に係る力覚センサ1は、図1に示すように、外観において入力部30が突出した円盤状の形状に構成され(図1(a)参照)、伝達された外力Fの6軸成分を検出する力覚センサ用チップ2と(図1(b)参照)、力覚センサ用チップ2を固定するとともに外力Fを減衰して力覚センサ用チップ2に伝達する減衰装置3と、を備えている。
ここで、本発明に係る力覚センサ1は、外力Fを6軸成分について力およびモーメントを検出できる6軸の力覚センサ1を例として説明する。具体的には、力の成分は、直交するX軸、Y軸、Z軸方向について、それぞれFx,Fy,Fzとする。そして、モーメントの成分は、X軸、Y軸、Z軸の回りについて、それぞれMx,My,Mzとする。
なお、本実施形態においては、6軸の力覚センサ1を例として説明するが、本発明は特に力覚センサの検出軸数や外力の大きさ等に制限されるものではない。
力覚センサ用チップ2は、平面視で略正方形の形状に構成され(図5を併せて参照)、外力Fが伝達される作用部21と、作用部21を支持する支持部22と、作用部21と支持部22とを連結する連結部23と、を備えている。
減衰装置3は、外観が偏平な円盤状の形状に構成され、外力Fが入力される入力部30と、入力部30に加えられた外力Fを減衰して力覚センサ用チップ2の作用部21に伝達する伝達部31と、力覚センサ用チップ2を固定する固定部32と、固定部32と入力部30とを連結している円板部34と、を備えている。そして、円板部34には、平面視で円弧状の長穴形状に形成された緩衝穴33が設けられている。
このように、本実施形態では、減衰装置3において、力覚センサ用チップ2の固定部32と外力Fが伝達される伝達部31とが力覚センサ用チップ2の同じ側(本図上の上側)で接合されている。かかる構成により、力覚センサ1全体の薄型化や組立工程の簡略化、精度向上が実現する。
また、固定部32と入力部30とを連結する円板部34を設けたことで、入力部30に加えられた外力Fは、図2に示すように、主として固定部32で受け止められて外部へ伝達される。一方、円板部34に緩衝穴33を設けたことで、入力部30が外力Fの作用する方向に変形し、外力Fは減衰されてその一部が入力部30から伝達部31へと伝えられる。
このように、緩衝穴33の数や形状を適宜調整して減衰装置3を製造することで、力覚センサ用チップ2のチップ耐力を超える大きさの外力Fが印加された場合であっても、適宜減衰された力が力覚センサ用チップ2に印加されてバランス良く高精度に外力Fの検出ができるようになる。
ここで、力覚センサ用チップ2と減衰装置3とは、減衰装置3側に成膜されたガラス薄膜10を介して陽極接合により接合されている。具体的には、減衰装置3において、固定部32および伝達部31の下面には、蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜10が成膜されており、このガラス薄膜10と力覚センサ用チップ2の上面との接合部11,12は、陽極接合により接合されている。
接合部11は力覚センサ用チップ2の作用部21と減衰装置3の伝達部31との接合部であり、接合部12は力覚センサ用チップ2の支持部22と減衰装置3における固定部32との接合部である。
なお、本実施形態においては、減衰装置3側のガラス薄膜10は、伝達部31および固定部32の下面の全面に形成されているが、これに限定されるものではなく、少なくとも力覚センサ用チップ2と接合される接合部11,12に形成されていれば足りる。
力覚センサ用チップ2には、図3に示すように、外力F(図1参照)が伝達される作用部21に隣接する連結部23の所定の位置に歪み抵抗素子Sおよび温度補償用抵抗素子24等の抵抗素子が配置されている。そして、歪み抵抗素子Sおよび温度補償用抵抗素子24には、抵抗値の測定を行なう図示しない外部機器と接続するための種々の配線28が信号電極パッド25およびGND電極パッド26まで接続されている。
続いて、前記のように構成された本発明の実施形態に係る力覚センサ1の製造方法について、主として図4を参照しながら説明する。図4は本発明の実施形態に係る力覚センサの製造方法を説明するための図であり、(a)はガラス薄膜を成膜する様子を示す概念図であり、(b)は陽極接合の様子を示す断面図である。
力覚センサ1の製造工程には、力覚センサ用チップ2を製作する工程と、減衰装置3を製作する工程と、力覚センサ用チップ2と減衰装置3を陽極接合する工程と、が含まれている。
力覚センサ用チップ2を製作する工程は、半導体基板(ウェハ)上に活性層を形成して各抵抗素子(歪み抵抗素子S、温度補償用抵抗素子24等)を配置する工程と(図3参照)、コンタクトホール(不図示)を形成する工程と、種々の配線28や各電極の領域25,26(図3参照)および貫通孔A〜D,K〜N(図5参照)を形成する工程と、ウェハから半導体チップを切り出す工程と、を含んでいる。
半導体基板上に各抵抗素子を形成する工程では、半導体基板(ウェハ)に、歪み抵抗素子S、温度補償用抵抗素子24、およびモニタ用抵抗素子24a(図3参照)を所定の位置に形成する。例えば、n型(100)シリコンである半導体基板に、フォトリソグラフィーにより形成した抵抗素子を形成するためのレジストパターンをマスクとして、P型不純物であるボロンをイオン注入する。
その後、レジストパターンを除去して、p−CVD(プラズマ化学的気相成長法)により、酸化シリコン膜を層間絶縁膜として成長させる。そして、半導体基板を加熱して注入したボロンの活性化処理を行ない、活性層を形成する。
コンタクトホールを形成する工程では、コンタクトホール用のレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして、コンタクトホール形成部の層間絶縁膜をBHF(バッファド弗酸)により除去する。そして、レジストパターンを除去し、Al−Si(アルミニウムとシリコンの合金)を半導体基板の表面全体にスパッタリングし、オーミック接合形成のための熱処理を行なって、各種電極と半導体基板とのコンタクト、および活性層のコンタクトが形成される。
種々の配線28や各電極の領域25,26(図3参照)、および貫通孔A〜D,K〜N(図5参照)を形成する工程では、GND配線や各電極の領域を形成するためのレジストパターンを形成し、ウェットエッチングにより不要な金属部分を除去し、p−CVDによりSiN膜(窒化シリコン膜)をパッシベーション膜として形成する。その後、レジストパターンを用いて、RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)により、レジストパターンの開口部をエッチング処理で除去して半導体基板に貫通孔A〜D,K〜Nを形成する。
その後、ダイシングして、ウェハから力覚センサ用チップ2を切り出す。
減衰装置3を製作する工程は、一例として、ステンレス鋼材から機械加工ないし放電加工等によって製作し、固定部32および伝達部31の下面には、一例として、蒸着法により、ガラス薄膜10を成膜する工程を含んでいる。
蒸着法は、例えば、図4(a)に示すように、減圧下でガラス材料GをヒータTで融点ぐらいまで加熱してガラス材料Gを蒸発させ、ガラス薄膜10を固定部32および伝達部31の下面に凝縮して行なう。
本実施形態においては、蒸着法によりガラス薄膜10を成膜しているが、スパッタリング法により成膜することもできる。スパッタリング法の場合には、例えば、10〜10−1Paの低圧ガスに電圧を印加してプラズマ状態にしたイオンをターゲット(ガラス原料)にたたきつけ、ターゲットから飛び出した分子や原子をガラス薄膜10を形成しようとする箇所に堆積させて成膜する。なお、減衰装置3の材料はステンレス鋼材に限らず、アルミニウムや炭素鋼等他の金属材料を用いてもよい。
減衰装置3と力覚センサ用チップ2とを接合する工程では、図4(b)に示すように、減衰装置3における伝達部31および固定部32と力覚センサ用チップ2との接合部11,12において、減衰装置3側に負電圧をかけ、力覚センサ用チップ2側に正電圧をかけて、減衰装置3に成膜されたガラス薄膜10と力覚センサ用チップ2とを陽極接合により接合する。
本実施形態においては、バルクのガラス板ではなく、蒸着法またはスパッタリング法により、予め減衰装置3にガラス薄膜10を成膜(厚さ0.05〜20μm)しておき、このガラス薄膜10を介して力覚センサ用チップ2を陽極接合している。したがって、図13を用いて説明した従来例のように、2回の接合処理によって減衰装置とガラスとの接合部に逆電圧が印加されることがない。このため、ガラス薄膜10部の剥離などの逆電圧印加による不具合が回避され、接合強度が維持される。
また、蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜10を成膜(厚さ0.05〜20μm)することで、バルクのガラス板よりも、はるかに薄くガラス層を形成することができる。このため、外力によるガラス層のたわみを最小限に低減することができるので、ガラス層のたわみの影響を無視することも可能となる。したがって、ガラス層のたわみを考慮して力覚センサ用チップの出力に対して複雑な補正をする必要がなく、力覚センサの設計自由度を犠牲にすることなく比較的簡単なデータ処理で外力検出を高精度に行なうことができる。
なお、ガラス薄膜10の絶縁機能や接合機能の観点からは、ガラス薄膜10は厚めに設けた方が望ましく、力覚センサ機能や熱膨張係数差の緩衝機能の観点からは、ガラス薄膜10は薄めに設けた方が望ましい。そこで、様々な計測データ等を考慮した上で絶縁機能や確実な接合機能、力覚センサ機能および熱膨張差の緩衝機能などの諸機能を同時に実現するように、ガラス薄膜10の厚みの適正値として0.05〜20μmを決定した。
さらに、バルクのガラスを準備する必要がなく、切削加工等の機械加工を行なう必要がないので、部品点数を削減してコストを低減するとともに、マイクロクラックの発生を防止して、耐荷重性および耐久性、信頼性を向上させることができる。
続いて、力覚センサ用チップの詳細な構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、力覚センサ用チップの詳細を説明するための要部を示す平面図である。
力覚センサ用チップ2において、作用部21は、力覚センサ用チップ2の中央に設けられ、減衰装置3の伝達部31がガラス薄膜10を介して接合されている(図1(b)を併せて参照)。
連結部23は、図5に示すように、作用部21と支持部22とを連結する領域である。また、細長いスリット状の貫通孔A〜D,K〜Nが所定の箇所に形成されている。連結部23には、両端が支持部22に結合された梁状の弾性部23a1,23b1,23c1,23d1と、この弾性部23a1,23b1,23c1,23d1の中央付近にT字型に結合された橋梁部23a2,23b2,23c2,23d2と、が設けられ、この橋梁部23a2,23b2,23c2,23d2に、歪み抵抗素子S(Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3)が配置されている。そして、歪み抵抗素子Sおよび貫通孔A〜D,K〜Nに対して所定の位置に、温度による歪み抵抗素子Sの歪みを補正する温度補償用抵抗素子24と、温度補償用抵抗素子24が正常に機能しているかどうかを監視するためのモニタ用抵抗素子24aと、が配置されている。
支持部22は、力覚センサ用チップ2の周縁部に位置し、連結部23に形成された直線状の貫通孔A〜Dのさらに外側の部分であって、その全部または一部が減衰装置3の固定部32とガラス薄膜10を介して接合されている(図1(b)参照)。
歪み抵抗素子Sは、図5に示すように、半導体基板20の表面(上層部)に形成された長方形の形状の活性層(拡散層)であり、図示は省略するが、その長手方向に外力が作用して変形すると抵抗が変化するように構成されている。
歪み抵抗素子Sは、作用部21から等しい距離に設けられた橋梁部23a2,23b2,23c2,23d2にそれぞれ3個ずつグループ化して4箇所に配置されている。具体的には,X軸方向の橋梁部23b2,23d2には、それぞれ歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3が作用部21を挟んで対象となる位置に配置されている。また、Y軸方向の橋梁部23a2,23c2には、それぞれ歪み抵抗素子Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3が作用部21を挟んで対象となる位置に配置されている。
そして、各歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3は、その長手方向が作用部21に向かう方向(それぞれX軸方向またはY軸方向)に沿って配列されている。
貫通孔A〜D,K〜Nは、直線状の貫通孔A,B,C,Dと、鉤状に直角に曲がった貫通孔K,L,M,Nとを組み合わせて構成されている。そして、全体として作用部21の周りに略正方形の形状となるように、貫通孔K,L,M,Nの直角の部分が正方形の四隅に形成されている。
具体的には、貫通孔Kは、歪み抵抗素子Sxb1〜Sxb3と歪み抵抗素子Sya1〜Sya3との間に形成されている。貫通孔Lは、歪み抵抗素子Sya1〜Sya3と歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3との間に形成されている。貫通孔Mは、歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3と歪み抵抗素子Syb1〜Syb3との間に形成されている。そして、貫通孔Nは、歪み抵抗素子Syb1〜Syb3と歪み抵抗素子Sxb1〜Sxb3との間に形成されている。一方、直線状の貫通孔A,B,C,Dは、貫通孔K,L,M,Nの外側に形成されている。このような貫通孔A〜D,K〜Nによって、印加された外力F(図1参照)に応じた歪みが、歪み抵抗素子Sの配置位置において最も顕著に発生し、かつ、温度補償用抵抗素子24,24aの配置位置においては生じないようになっている。
このように、貫通孔A〜D,K〜Nを設けることで、貫通孔A〜D,K〜Nに接する縁部は自由にストレスがなく移動することができるため、作用部21に外力F(図1参照)が作用しても、外力Fによる引張力や圧縮力が作用しない自由端となっている。
これに対して、橋梁部23a2〜23d2、特に、歪み抵抗素子Sの配置位置や支持部22と弾性部23a1〜23d1との接続部においては、引張力や圧縮力が所定の方向に作用する。
なお、本実施形態においては、直線状の貫通孔A〜Dと鉤状の貫通孔K〜Nを略正方形の形状になるように形成し、この貫通孔A〜D,K〜Nによって生じる歪みを考慮して歪み抵抗素子Sおよび温度補償用抵抗素子24,24aを配置した。しかし、これに限定されるものではなく、検出される軸力およびモーメントを考慮して、例えば、貫通孔A〜D,K〜Nを円形等他の形状に設けてもよい。
温度補償用抵抗素子24は、歪み抵抗素子Sと同じ抵抗素子であって、それぞれ12個の歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3に対応させて、半導体基板20上の所定の位置に12個が配置されている。
温度補償用抵抗素子24は、温度補償対象である歪み抵抗素子Sと温度条件が同じであって、印加される外力Fによる歪みの影響を受けない場所に配置されている。すなわち、温度補償用抵抗素子24のそれぞれは、対応する歪み抵抗素子Sの近傍であって、自由端となっている貫通孔K,L,M,Nの内側周縁部の近くに配置されている。
このように、力覚センサ用チップ2は、温度補償用抵抗素子24を温度条件のみにより抵抗値が変化する位置に配置することで、歪み抵抗素子Sの抵抗値の変化から温度変化による抵抗値の変化をキャンセルして、周囲温度の影響を受けない状態で、抵抗値を検出するように構成されている。
具体的には、温度補償用抵抗素子24と歪み抵抗素子Sとでブリッジ回路を構成し、歪み抵抗素子Sの温度変化および外力F(図1)による抵抗値の変化と、温度補償用抵抗素子24の抵抗値の変化とを比較することで、歪み抵抗素子Sにおける外力Fによる抵抗値の変化のみを取り出して検出している。
なお、モニタ用抵抗素子24a(歪み抵抗素子)は、応力が生じていないときのゼロ出力状態が常に確認できるように設けられている。
ここで、各歪み抵抗素子Sと、各歪み抵抗素子Sに対応するそれぞれの温度補償用抵抗素子24との電気的接続関係について、図6を参照しながら説明する。図6の(a)は本発明に係る力覚センサ用チップにおける歪み抵抗素子と温度補償用抵抗素子との電気的接続関係を説明するためのハーフブリッジ回路を示す電気回路図であり、(b)は本発明に係る力覚センサ用チップに外付け抵抗を付加したフルブリッジ回路を示す電気回路図である。通常、フルブリッジ回路を力覚センサ用チップ内に構成するのが一般的であるが、ハーフブリッジ回路に外付け抵抗を付加して全体としてフルブリッジ回路としてもよい。本実施形態は、このような構成を採用したものである。
本発明に係る力覚センサ用チップ2(図3参照)における歪み抵抗素子Sと、その歪み抵抗素子Sに対応して温度補償を行なう温度補償用抵抗素子24は、図6(a)に示すように、ブリッジ回路の下半分に対応するハーフブリッジ回路HBを構成している。
具体的には、ハーフブリッジ回路HBは、歪み抵抗素子Sと温度補償用抵抗素子24の一端側(本図上の下側)が相互に連結されて、GND電極パッド(図3参照)を介してGNDアース電位に接続されている。そして、歪み抵抗素子Sと温度補償用抵抗素子24の他端側(本図上の上側)は、それぞれ信号電極パッド25,25に接続されている。
ハーフブリッジ回路HBに対して、ブリッジ回路の上半分側を接続することでフルブリッジ回路を構成して、歪み抵抗素子Sにおける温度変化の影響をキャンセルした抵抗値を取り出すことができる。
具体的には、フルブリッジ回路は、図6(b)に示すように、歪み抵抗素子Sおよび温度補償用抵抗素子24の他端側(本図上の上側)に接続された信号電極パッド25,25にそれぞれ外付け抵抗R1,R2の一端側を接続して、外付け抵抗R1,R2の他端側は相互に連結して電源電圧Vに接続されて構成されている。
このようなフルブリッジ回路を構成して、歪み抵抗素子S側の信号電極パッド25と、温度補償用抵抗素子24側の信号電極パッド25との間の出力信号を検出することで、歪み抵抗素子Sの抵抗値の変化から温度変化による抵抗値の変化をキャンセルして、歪み抵抗素子Sにおける外力F(図1参照)による抵抗値の変化のみを取り出して検出している。
続いて、本発明の実施形態に係る力覚センサ1の動作について説明する。
本発明の実施形態に係る力覚センサ1に種々の軸成分を含んだ外力Fが入力されると、予め設計された割合で外力Fが減衰されて減衰後の力が力覚センサ用チップ2に伝達される。種々の軸成分の外力Fが入力された場合の減衰装置3の挙動について、図7を参照しながら説明する。図7は外力が加えられた場合の減衰装置の挙動を示す斜視図である。
例えば、図7(a)に示すように、X軸方向の外力Fxが入力部30に入力された場合には、入力部30が極めて微小ながらX軸方向に移動する。同様にして、Z軸方向の外力Fzが入力された場合には、図7(b)に示すように、入力部30がZ軸方向に移動する。そして、Y軸回りのモーメントMyが入力された場合には、入力部30がY軸回りに回転し、Z軸回りのモーメントMzが入力された場合には入力部30がZ軸回りに回転する。なお、他の軸成分についても同様であるので、その説明は省略する。
図8〜図11を参照しながら、外力F(Fx,Fz,My,Mz)が印加された際の力覚センサ用チップ2に生じる歪みの状態について説明する。
図8は、外力Fxが作用部に伝達された場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す平面図である。
図8(a)に示すように、外力Fxの印加により作用部21がX方向に移動しようとし、これに伴って橋梁部23a2,23c2においてたわみが顕著に生じる。このとき、図8(b)に示すように、たわみの外側の歪み抵抗素子Sya1,Syb3には引張力が作用し、抵抗値が増加する。一方、たわみの内側の歪み抵抗素子Sya3,Syb1には圧縮力が作用し、抵抗値が減少する。歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3は、外力Fxの影響を受けない。
図9は、外力Fzが作用部に伝達された場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す断面図である。
図9(b)に示すように、外力Fzの印加により作用部21がZ方向に移動しようとし、これに伴って橋梁部23a2,23b2,23c2,23d2においてたわみが顕著に生じる。このとき、各歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3は、半導体基板20の表面(上層部)に形成されているから、すべての歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3,Sxb1〜Sxb3,Sya1〜Sya3,Syb1〜Syb3に引張力が作用し、抵抗値が増加する。
図10は、外力Myが作用部に伝達された場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す断面図である。
図10(b)に示すように、外力Myの印加によりX軸方向の橋梁部23b2,23d2には、それぞれモーメントMyによるたわみが生じ、歪み抵抗素子Sxa1〜Sxa3には圧縮力が作用し、抵抗値が減少する。一方、歪み抵抗素子Sxb1〜Sxb3には引張力が作用し、抵抗値が増加する。ただし、Y軸方向の橋梁部23a2,23c2では、ほとんど引張力も圧縮力も作用せず、抵抗値は変化しない。
図11は、外力Mzが作用部に伝達された場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す平面図である。
図11(b)に示すように、外力Mzの印加により各橋梁部23a2,23b2,23c2,23d2には、それぞれモーメントMzによるたわみが生じ、たわみの外側に配置された歪み抵抗素子Sya3,Sxa3,Syb3,Sxb3には引張力が作用し、抵抗値が増加する。一方、たわみの内側に配置された歪み抵抗素子Sya1,Sxa1,Syb1,Sxb1には圧縮力が作用し、抵抗値が減少する。ただし、たわみの中心に位置する歪み抵抗素子Sxa2,Sxb2,Sya2,Syb2には、ほとんど引張力も圧縮力も作用しないため、抵抗値は変化しない。
以上、代表的な4つの軸力を例として、概念的に簡略化して外力Fに含まれる各成分(力またはモーメント)と歪み抵抗素子Sに作用する力との関係を説明した。そして、歪み抵抗素子Sに圧縮力または引張力が作用すると抵抗値が減少または増加するため、この抵抗値の変化率(抵抗変化率)をブリッジ回路(図6)により検出している。
この抵抗変化率に基づいて、6軸の力覚センサ1から最終的に出力される信号は、各単一の成分(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)に対応する演算抵抗変化率Sig1〜Sig6である。
すなわち、演算抵抗変化率Sig1〜Sig6は、できるだけ他軸干渉の影響を排除して、それぞれ外力に含まれる各成分(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)に対応させて、抵抗変化率から以下のように定められる。
Sig1=((R′Sya1−R′Sya3)+(R′Syb3−R′Syb1))/4
Sig2=((R′Sxa3−R′Sxa1)+(R′Sxb1−R′Sxb3))/4
Sig3=(R′Sxa2+R′Sya2+R′Sxb2+R′Sy2)/4
Sig4=(R′Sya2−R′Syb2)/2
Sig5=(R′Sba2−R′Sxa2)/2
Sig6=((R′Sxa3−R′Sxa1)+(R′Sya3−R′Sya1)
+(R′Sxb3−R′Sxb1)+(R′Syb3−R′Syb1))/8
ここで、抵抗変化率は、例えば、R′Sya1のように表すが、これはSya1の抵抗変化率を示すものである。なお、R′Sxa1〜R′Sxa3,R′Sxb1〜R′Sxb3,R′Sya1〜R′Sya3,R′Syb1〜Syb3は、各歪み抵抗素子の温度補償後の抵抗変化率を表す。
6軸成分(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)と演算抵抗変化率Sig1〜Sig6との関係について説明する。力覚センサ1の出力信号である演算抵抗変化率Sig1〜Sig6に基づいて印加外力Fの各成分を算出するためには、予め、単一成分の軸力を力覚センサ用チップ2に印加して、このときの出力信号Sig1〜Sig6を求めておく。これによって、6軸成分(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)と演算抵抗変化率Sig1〜Sig6との関係が把握される。
具体的には、例えば軸力Fxを力覚センサ用チップ2に印加すると、実際上Myも印加されるが、力覚センサ用チップ2の形状や歪み抵抗素子S等の配置が4回対称に設けられているため、他軸干渉の影響はできるだけ排除され、Sig1は、FxとMyとの一次式として表される。同様にして、Fyを力覚センサ用チップ2に印加すると、Sig2は、FyとMxとの一次式として表される。Sig3は、主としてFzの一次式で表すことができる(他の軸成分を無視できる程度まで抑えることも可能)。
軸モーメントについても同様に、Mxを力覚センサ用チップ2に印加すると、Sig4は、MxとFyとの一次式として表される。また、Myを力覚センサ用チップ2に印加すると、Sig5は、MyとFxとの一次式として表される。Sig6は、Mzの一次式で表すことができる(他の軸成分を無視できる程度まで抑えることが可能)。
なお、この点についての詳細は、本出願人による先の出願に係る特開2003−207405号公報(図13)を参照されたい。
以上のような実験により、演算抵抗変化率Sig1〜Sig6は、他軸干渉の影響をできるだけ排除して、6軸成分(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)の一次式で表すことができる。この一次式(行列式)から逆行列を求めることで、6軸成分(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)を演算抵抗変化率Sig1〜Sig6の一次式で表すことができる。このようにして、6軸成分(Fx,Fy,Fz,Mx,My,Mz)は、演算抵抗変化率Sig1〜Sig6から求めることができる(詳細については、特開2003−207405号公報の段落0070参照)。
続いて、本発明の実施形態に係る他の力覚センサ1′について、図12を参照しながら説明する。図12は、本発明の実施形態に係る他の力覚センサの構成を説明するための断面を表した斜視図である。
以下の説明において、前記した実施形態に係る力覚センサ1と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態に係る他の力覚センサ1′は、前記した実施形態に係る力覚センサ1と減衰装置3′の構成が異なる。すなわち、前記した力覚センサ1の減衰装置3は、伝達部31と固定部32とが力覚センサ用チップ2の同じ側にあるタイプであるのに対し、本実施形態に係る他の力覚センサ1′は、力覚センサ用チップ2を固定する固定部32′が本図上で力覚センサ用チップ2の下側と接合され、伝達部31′は力覚センサ用チップ2の上側で接合されている点が異なる。
このように、減衰装置が力覚センサ用チップを保持する形態は多様であるが、本発明を実施する上では同様に適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能である。
本実施形態においては、減衰装置3にガラス薄膜10を成膜し、ガラス薄膜10を介して減衰装置3と力覚センサ用チップ2とを接合しているが、これに限定されるものではなく、力覚センサ用チップ2側にガラス薄膜10を成膜し、このガラス薄膜10を介して力覚センサ用チップ2と減衰装置3とを陽極接合するようにしてもよい。また、力覚センサ用チップ2の製作過程において、ウェハから半導体チップを切り出す前にウェハ表面の接合部11,12にガラス薄膜を成膜しておき、ダイシング後に力覚センサ用チップ2上のガラス薄膜と減衰装置3とを陽極接合するようにしてもよい。
具体的には、力覚センサ用チップ2側に負電圧をかけ、減衰装置3側に正電圧をかけて、力覚センサ用チップ2に成膜されたガラス薄膜と減衰装置3とを陽極接合により接合する。
なお、力覚センサ用チップ2側にガラス薄膜を形成する場合においても、減衰装置3に形成する場合と同様に、蒸着法やスパッタリング法、その他の薄膜形成手法により、適宜ガラス薄膜を成膜することができる。
本実施形態においては、力覚センサ用チップ2において、中央部に作用部21を設け、作用部21の外側に連結部23および支持部22を設けているが、これに限定されるものではなく、中央部に支持部22を設け、その外側に連結部23を設け、さらにその外側に作用部21を設ける構成とすることもできる。要するに、連結部23は、作用部21に隣接する位置で連結部23に配置された歪み抵抗素子Sで作用部21に伝達された外力Fを検出でき、支持部22で連結部23および作用部21を支持できるような構成であればよい。
また、本実施形態においては、力覚センサ用チップ2を略正方形としているが、これに限定されるものではなく、矩形としてもよいし、円形としてもよい。また、減衰装置3も立方体や直方体の形状とすることもできる。本発明は、力覚センサ用チップ2の形状や減衰装置3の形状、およびこれらの組合せに関して、多様な形態を採用することができる。
本実施形態においては、歪み抵抗素子Sおよび温度補償用抵抗素子24はそれぞれ12個としたが、これに限定されるものではなく、チップの形状等によっては他の数であってもよい。また、歪み抵抗素子Sや温度補償用抵抗素子24の配置場所は、本実施例と異なる位置であってもよい。
本発明の実施形態に係る力覚センサの概略構成を説明するための斜視図であり、(a)は外観を示す斜視図、(b)は断面をとって内部構造を示した斜視図である。 外力が減衰されて力覚センサ用チップに伝達される様子を模式的に示した断面斜視図である。 本発明の実施形態に係る力覚センサ用チップの概略構成を説明するための平面図である。 本発明の実施形態に係る力覚センサの製造方法を説明するための図であり、(a)はガラス薄膜を成膜する構成を示す概念図であり、(b)は陽極接合の様子を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る力覚センサ用チップの詳細を説明するための要部を示す平面図である。 (図6を追加) (a)は本発明に係る力覚センサ用チップにおける歪み抵抗素子と温度補償用抵抗素子との電気的接続関係を説明するためのハーフブリッジ回路を示す電気回路図であり、(b)は本発明に係る力覚センサ用チップに外付け抵抗を付加したフルブリッジ回路を示す電気回路図である。 外力が加えられた場合の減衰装置の挙動を示す斜視図である。 X軸方向の外力Fxが作用部に伝達された場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す平面図である。 Z軸方向の外力Fzが作用部に伝達された場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す断面図である。 Y軸回りのモーメントMyが作用する場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す断面図である。 Z軸回りのモーメントMzが作用する場合の歪み抵抗素子の変形の様子を説明するための模式図であり、(a)は平面図であり、(b)は歪み抵抗素子の変形の様子を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る他の力覚センサの構成を説明するための断面を表した斜視図である。 従来の陽極接合の手順を示す模式図であり、(a)はガラス板と減衰装置とを接合し、(b)はガラス板が接合された減衰装置と力覚センサ用チップとを接合する様子を示す。
符号の説明
1,1′ 力覚センサ
2,2′ 力覚センサ用チップ
3,3′ 減衰装置
10 ガラス薄膜
11,12 接合部
21 作用部
22 支持部
23 連結部
30 入力部
31 伝達部
32 固定部
33 緩衝溝
Sxa1〜Sxa3 歪み抵抗素子
Sxb1〜Sxb3 歪み抵抗素子
Sya1〜Sya3 歪み抵抗素子
Syb1〜Syb3 歪み抵抗素子

Claims (5)

  1. 伝達された外力を歪み抵抗素子で検出する半導体基板からなる力覚センサ用チップと、この力覚センサ用チップを固定するとともに前記外力を減衰して前記力覚センサ用チップに伝達する金属からなる減衰装置と、を備え、
    前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とが接合部においてガラス層を介して接合された力覚センサの製造方法であって、
    前記減衰装置の前記接合部を含む領域に、前記ガラス層として蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜を成膜する工程と、
    前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とを前記接合部で密着させた状態で前記力覚センサ用チップに正電圧を印加し、前記減衰装置に負電圧を印加して、前記ガラス薄膜と前記力覚センサ用チップとを陽極接合する工程と、
    を含むことを特徴とする力覚センサの製造方法。
  2. 伝達された外力を歪み抵抗素子で検出する半導体基板からなる力覚センサ用チップと、この力覚センサ用チップを固定するとともに前記外力を減衰して前記力覚センサ用チップに伝達する金属からなる減衰装置と、を備え、
    前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とが接合部においてガラス層を介して接合された力覚センサの製造方法であって、
    前記力覚センサ用チップの前記接合部を含む領域に、前記ガラス層として蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜を成膜する工程と、
    前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とを前記接合部で密着させた状態で力覚センサ用チップ側に負電圧を印加し、前記減衰装置側に正電圧を印加して、前記ガラス薄膜と前記力覚センサ用チップとを陽極接合により接合する工程と、
    を含むことを特徴とする力覚センサの製造方法。
  3. 伝達された外力を歪み抵抗素子で検出する半導体基板からなる力覚センサ用チップと、この力覚センサ用チップを固定するとともに前記外力を減衰して前記力覚センサ用チップに伝達する金属からなる減衰装置と、を備え、
    前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とが接合部においてガラス層を介して接合された力覚センサの製造方法であって、
    半導体基板上の所定の位置に歪み抵抗素子、配線、電極および貫通孔を形成する工程と、
    前記半導体基板上において前記接合部を含む領域に、前記ガラス層として蒸着法またはスパッタリング法によりガラス薄膜を成膜する工程と、
    ダイシングによって前記半導体基板から前記力覚センサ用チップを切り出す工程と、
    前記力覚センサ用チップと前記減衰装置とを前記接合部で密着させた状態で力覚センサ用チップ側に負電圧を印加し、前記減衰装置側に正電圧を印加して、前記ガラス薄膜と前記力覚センサ用チップとを陽極接合により接合する工程と、
    を含むことを特徴とする力覚センサの製造方法。
  4. 前記ガラス薄膜を成膜する工程は、0.05〜20μmの範囲の予め設定した厚みに成膜することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の力覚センサの製造方法。
  5. 前記力覚センサ用チップは、前記外力が伝達される作用部と、この作用部に隣接する所定の位置に前記歪み抵抗素子が配置された連結部と、前記作用部および前記連結部を支持する支持部と、を有し、
    前記減衰装置は、前記外力が入力される入力部と、前記力覚センサ用チップを固定する固定部と、前記作用部に前記外力を減衰して伝達する伝達部と、を有し、
    前記接合部は、前記作用部と前記伝達部、および、前記支持部と前記固定部との間に設けられ
    前記連結部には、前記歪み抵抗素子に対して前記外力による引張力や圧縮力が所定の方向に作用するようにスリット状の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の力覚センサの製造方法。
JP2006227466A 2006-08-24 2006-08-24 力覚センサの製造方法 Expired - Fee Related JP4210296B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006227466A JP4210296B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 力覚センサの製造方法
US11/892,493 US8033009B2 (en) 2006-08-24 2007-08-23 Method for producing a force sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006227466A JP4210296B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 力覚センサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008051624A JP2008051624A (ja) 2008-03-06
JP4210296B2 true JP4210296B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=39112111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006227466A Expired - Fee Related JP4210296B2 (ja) 2006-08-24 2006-08-24 力覚センサの製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8033009B2 (ja)
JP (1) JP4210296B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150135194A (ko) * 2013-03-27 2015-12-02 세미텍 가부시키가이샤 접촉력 센서 및 그 제조 방법

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5303101B2 (ja) * 2006-05-02 2013-10-02 本田技研工業株式会社 力覚センサ用チップ
JP5243704B2 (ja) * 2006-08-24 2013-07-24 本田技研工業株式会社 力覚センサ
DE102008022732A1 (de) * 2008-05-05 2009-11-19 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Sensoranordnung
JP5243988B2 (ja) * 2009-02-10 2013-07-24 本田技研工業株式会社 多軸力覚センサおよび加速度センサ
JP2013002942A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Honda Motor Co Ltd 力覚センサチップ
DE102013217349B4 (de) * 2013-08-30 2024-06-13 Robert Bosch Gmbh Mikromechanische Sensoranordnung und entsprechendes Herstellungsverfahren
US10134634B2 (en) * 2014-11-04 2018-11-20 Georgia Tech Research Corporation Metal-assisted chemical etching of a semiconductive substrate with high aspect ratio, high geometic uniformity, and controlled 3D profiles
JP6760575B2 (ja) * 2016-10-07 2020-09-23 ミネベアミツミ株式会社 センサチップ、起歪体、力覚センサ装置
JP2021071305A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 ミネベアミツミ株式会社 力覚センサ装置
JP2022142116A (ja) * 2021-03-16 2022-09-30 ミネベアミツミ株式会社 起歪体、力覚センサ装置
JP2022142117A (ja) * 2021-03-16 2022-09-30 ミネベアミツミ株式会社 センサチップ、力覚センサ装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5780532A (en) * 1980-11-07 1982-05-20 Hitachi Ltd Semiconductor load converter
JPH04249727A (ja) 1990-12-31 1992-09-04 Wako:Kk 力および加速度の検出装置
JPH06296033A (ja) 1993-04-07 1994-10-21 Nissan Motor Co Ltd 半導体装置
US5459351A (en) * 1994-06-29 1995-10-17 Honeywell Inc. Apparatus for mounting an absolute pressure sensor
JP4056591B2 (ja) 1997-07-16 2008-03-05 住友精密工業株式会社 加速度センサ
JP4396009B2 (ja) 2000-08-01 2010-01-13 株式会社豊田中央研究所 集積化センサ
JP4011345B2 (ja) 2002-01-11 2007-11-21 本田技研工業株式会社 多軸力センサチップ
JP3970640B2 (ja) 2002-03-05 2007-09-05 本田技研工業株式会社 6軸力センサ
JP4680566B2 (ja) * 2004-10-26 2011-05-11 本田技研工業株式会社 多軸力センサチップとこれを用いた多軸力センサ
JP4203051B2 (ja) 2005-06-28 2008-12-24 本田技研工業株式会社 力覚センサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150135194A (ko) * 2013-03-27 2015-12-02 세미텍 가부시키가이샤 접촉력 센서 및 그 제조 방법
KR102185937B1 (ko) 2013-03-27 2020-12-02 세미텍 가부시키가이샤 접촉력 센서

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008051624A (ja) 2008-03-06
US8033009B2 (en) 2011-10-11
US20080047366A1 (en) 2008-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4210296B2 (ja) 力覚センサの製造方法
JP5243704B2 (ja) 力覚センサ
JP2008058110A (ja) 力覚センサ用チップおよび力覚センサ
JP5303101B2 (ja) 力覚センサ用チップ
JP2595829B2 (ja) 差圧センサ、及び複合機能形差圧センサ
JP6237923B2 (ja) 圧力センサ及び差圧センサ並びにそれらを用いた質量流量制御装置
JP4680566B2 (ja) 多軸力センサチップとこれを用いた多軸力センサ
JP2762807B2 (ja) 差圧センサ
JP2000241273A (ja) 圧力検出装置
JP6698595B2 (ja) トルク検出器
JP2020067295A (ja) アクチュエーティングユニット
JP6820101B2 (ja) トルク検出器
JP6820817B2 (ja) トルク検出装置
KR102332882B1 (ko) 토크 검출기 및 토크 검출기의 제조 방법
WO2019069683A1 (ja) トルク検出器
JP3220346B2 (ja) 圧力センサ及びその製造方法
KR102333526B1 (ko) 토크 검출기 및 토크 검출기의 제조 방법
JPH0821774A (ja) 半導体圧力センサ及びその製造方法
JP2006038789A (ja) 圧力センサ
JP2011033610A (ja) 物理量検出装置の製造方法
JP2011033558A (ja) 物理量検出装置
JPH10185728A (ja) 差圧センサの組立て方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4210296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees