JP2020067295A - アクチュエーティングユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの負荷によらずトルクセンサの精度への影響を抑制可能とする。【解決手段】出力軸21を有するモータ2と、入力軸31及び出力軸32を有する減速機3と、減速機3が有する出力軸32に直接接続され、当該出力軸32に加えられたトルクを検出するトルクセンサ4と、熱抵抗を有し、モータ2が有する出力軸21と減速機3が有する入力軸31とを接続する動力伝達機構と、熱抵抗を有し、モータ2及び動力伝達機構を保持する保持部7とを備えた。【選択図】図1

Description

この発明は、トルクセンサを備えたアクチュエーティングユニットに関する。
ロボット等で用いられているアクチュエーティングユニットとしては、アクチュエーティングユニットが出力する力(トルク)を検知するトルクセンサを有するものがある(例えば特許文献1,2参照)。また、トルクセンサの中には、トルクセンサの構造体の一部の変形をひずみゲージを用いて検知する方式をとるものがある(例えば特許文献3参照)。
特開2011−209099号公報 特開2009−58388号公報 特開2012−149939号公報
しかしながら、特許文献3で示されているひずみゲージを用いたトルクセンサでは、温度変化により精度への影響があることが報告されている。アクチュエーティングユニットでは、モータ等のアクチュエータが発熱源であり、熱がトルクセンサに伝わりやすい構造だと、モータの負荷変動によりトルクセンサの出力値に誤差が生じる。特許文献1,2では、アクチュエーティングユニットが、モータ、減速機及びトルクセンサと直列で構成されており、モータの熱が減速機を通じてトルクセンサの精度に影響しやすい構造になっている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、モータの負荷によらずトルクセンサの精度への影響を抑制可能なアクチュエーティングユニットを提供することを目的としている。
この発明に係るアクチュエーティングユニットは、出力軸を有するモータと、入力軸及び出力軸を有する減速機と、減速機が有する出力軸に直接接続され、当該出力軸に加えられたトルクを検出するトルクセンサと、熱抵抗を有し、モータが有する出力軸と減速機が有する入力軸とを接続する動力伝達機構と、熱抵抗を有し、モータ及び動力伝達機構を保持する保持部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、モータの負荷によらずトルクセンサの精度への影響を抑制可能となる。
実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットの構成例を示す断面図である。 実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットの構成例を示す分解斜視図である。 図3A、図3Bは、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットの効果を説明するための図であり、図3Aは従来のアクチュエーティングユニットでの熱等価回路を示す図であり、図3Bは実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットでの熱等価回路を示す図である。 図4A、図4Bは、この発明の実施の形態1に係るトルクセンサの構成例を示す図であり、図4Aは側面図であり、図4Bは上方から見た斜視図である。 図5A〜図5Cは、この発明の実施の形態1における歪センサの構成例を示す図であり、図5Aは上面図であり、図5Bは側面図であり、図5CはA−A’線断面図である。 図6Aはこの発明の実施の形態1における抵抗ゲージの配置例を示す上面図であり、図6Bは図6Aに示す抵抗ゲージにより構成されるフルブリッジ回路の構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1における歪センサの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図8A、図8Bは、トルクセンサの基本動作原理を説明する図であり、図8Aは回転軸体に加えられたトルクを示す側面図であり、図8Bは図8Aに示すトルクにより歪センサに発生した応力分布の一例を示す図である。 図9A、図9Bは、この発明の実施の形態1に係るトルクセンサの効果を示す図であり、図9Aは歪センサの搭載位置を示す図であり、図9Bは歪センサの搭載位置とトルクセンサの感度との関係の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1における回転軸体の別の構成例を示す断面図(歪センサがベース板を介して回転軸体に取付けられた状態を示す図)である。 図11A〜図11Cは、この発明の実施の形態1における抵抗ゲージの別の配置例を示す上面図である。 図12Aはこの発明の実施の形態1における抵抗ゲージの別の配置例を示す上面図であり、図12Bは図12Aに示す抵抗ゲージにより構成されるハーフブリッジ回路の構成例を示す図である。 図13A〜図13Cは、この発明の実施の形態1におけるシリコン層の別の構成例を示す裏面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1,2は、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットの構成例を示す図である。
アクチュエーティングユニットは、図1,2に示すように、ボディ1に、モータ2、減速機3、トルクセンサ4、温度センサ5、ベルト(動力伝達機構)6及び保持部7を備えている。
モータ2は、動力を出力するための出力軸21を有する。図1では、モータ2は、保持部7に取付けられている。このモータ2は、アクチュエーティングユニットにおける主な発熱源である。
減速機3は、入力軸31及び出力軸32を有し、入力軸31に入力された動力の回転速度を減じて出力軸32から出力する。
トルクセンサ4は、減速機3が有する出力軸32に直接接続され、当該出力軸32に加えられたトルクを検出する。なお、トルクセンサ4は、温度センサ5により検出された温度に基づいて、検出したトルクに対する温度補正を行う機能も有する。なお、温度補正機能は、トルクセンサ4に必須の機能ではなく、トルクセンサ4に設けられていなくてもよい。
温度センサ5は、トルクセンサ4に設けられ、周囲の温度を検出する。なお、温度センサ5は、アクチュエーティングユニットに必須の構成ではなく、アクチュエーティングユニットに設けられていなくてもよい。
ベルト6は、熱抵抗を有し、モータ2が有する出力軸21と減速機3が有する入力軸31とを接続して動力を伝達可能とする。図1,2では、モータ2が有する出力軸21にプーリ8が取付けられ、減速機3が有する入力軸31にプーリ9が取付けられている。そして、ベルト6は、プーリ8及びプーリ9に取付けられることで、出力軸21と入力軸31とを接続している。
保持部7は、熱抵抗を有し、モータ2及びベルト6を保持する。
また、図1に示すように、減速機3の固定フランジ及び保持部7は、ボディ1に固定されている。
このように、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットでは、アクチュエーティングユニットにおける主な発熱源であるモータ2と、減速機3との間に、熱抵抗を有するベルト6及び保持部7を取り付けている。この場合、モータ2から発生した熱は大きく分けて2つの経路(ベルト6を介した経路と、保持部7及びボディ1を介した経路)で減速機3に伝わる。そして、減速機3に伝わった熱は、トルクセンサ4に入力される。なお、ベルト6を経由する熱は、保持部7を経由する熱に比べて大変少ないため、無視してよい。このように、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットは、ベルト6及び保持部7を用いることでモータ2とトルクセンサ4との間での熱抵抗が大きくなり、モータ2の負荷変動によるトルクセンサ4の精度への影響を抑制可能となる。
図3は、あるモータ取付け条件での熱抵抗を、従来構造と実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットとで比較した熱等価回路図である。なお図3では、ベルト6を経由する熱は無視している。
図3Aにおいて、符号301は発熱源(モータ2)を示し、符号302はモータ2と減速機3との間の空気層による熱抵抗を示し、符号303はボディ1による熱抵抗を示し、符号304は減速機3による熱抵抗を示し、符号305は減速機3とトルクセンサ4との間の空気層による熱抵抗を示している。そして、図3では、符号302に示す熱抵抗は7.37[K/W]である。よって、従来構造におけるモータ2と減速機3との間(図3に示す破線より左側)での熱抵抗は、7.37[K/W]となる。
一方、図3Bにおいて、符号306はモータ2と保持部7との間の空気層による熱抵抗を示し、符号307は保持部7による熱抵抗を示し、符号308は保持部7と減速機3との間の空気層による熱抵抗を示している。そして、図3では、符号306に示す熱抵抗は7.37[K/W]であり、符号307に示す熱抵抗は7.22[K/W]であり、符号308に示す熱抵抗は2.91[K/W]である。よって、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットにおけるモータ2と減速機3との間(図3に示す破線より左側)での熱抵抗は、(7.37+7.22+2.91)=17.5[K/W]となる。
すなわち、図3に示すように、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットでは、モータ2と減速機3との間に保持部7を追加している分、従来構造に対して熱抵抗が増加している。よって、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットは、従来構造に対し、モータ2の発熱が減速機3(トルクセンサ4)に伝わり難い構造であると言える。
なお、モータ2の発熱がトルクセンサ4に伝わり難くするための構造として、例えば、減速機3とトルクセンサ4との間に熱抵抗を有する部材を設けた構造も考えられる。しかしながら、この構造では、減速機3に生じるトルクをトルクセンサ4で正確に検出できない可能性がある。また、モータ2の発熱はボディ1を介してもトルクセンサ4に伝わる。
それに対し、実施の形態1のようにモータ2と減速機3との間に熱抵抗を有する部材を設けることで、トルクセンサ4によるトルク検出性能を妨げることなく、モータ2の発熱がトルクセンサ4に伝わり難い構造を効果的に実現可能となる。
なお図1,2では、モータ2と減速機3との間の動力伝達機構としてベルト6を用いた。しかしながら、これに限らず、動力伝達機構は、熱抵抗を有し、モータ2が有する出力軸21と減速機3が有する入力軸31とを接続可能な部材であればよい。例えば、モータ2と減速機3との間の動力伝達機構として一対の歯車を用いてもよく、ベルト6を用いた場合と同様の効果が得られる。なお、一対の歯車は、一方の歯車が出力軸21に取付けられ、他方の歯車が入力軸31に取付けられ、互いの歯車が噛み合うように構成されている。
また図1,2では、減速機3及びトルクセンサ4の軸とモータ2の軸とが平行(略平行の意味を含む)である場合を示した。しかしながら、これに限らず、減速機3及びトルクセンサ4の軸とモータ2の軸とは平行でなくてもよい。
なお以下に、トルクセンサ4の構成例について説明する。
トルクセンサ4は、回転軸体41に加わるトルクを検出する。図4では、トルクセンサ4は、回転軸体41、歪センサ42及びベース板43を備えている。
回転軸体41は、軸方向における一端に駆動系10(図1,2では減速機3)が接続され、他端にロボットハンド等の負荷系が接続される。この回転軸体41は、図4に示すように、フランジ部(第1の部材)411、フランジ部(第2の部材)412及び起歪部413を有している。
フランジ部411は、軸方向における一端に駆動系10のシャフト(図1,2では減速機3が有する出力軸32)が接合される。フランジ部411は、起歪部413に対して径方向外側に、ベース板43の一端側を搭載可能な搭載部(第1の搭載部)4111を有している。図4では図示を省略しているが、搭載部4111は、フランジ部411の周面に対してDカット加工が施されることで構成されている。
フランジ部412は、軸方向における一端に負荷系のシャフトが接合される。フランジ部412は、起歪部413に対して径方向外側に、ベース板43の他端側を搭載可能な搭載部(第2の搭載部)4121を有している。図4では図示を省略しているが、搭載部4121は、フランジ部412の周面に対してDカット加工が施されることで構成されている。
なお上記では、搭載部4111がフランジ部411の周面に対してDカット加工が施されることで構成され且つ搭載部4121がフランジ部412の周面に対してDカット加工が施されることで構成された場合を示した。
しかしながら、これに限らず、フランジ部411の周面の一部を搭載部4111とし、フランジ部412の周面の一部を搭載部4121としてもよい。この場合、ベース板43は、搭載部4111,4121であるフランジ部411,412の周面に搭載可能であるように、例えば曲面加工が施される。
起歪部413は、フランジ部411とフランジ部412との間に設けられ、フランジ部411及びフランジ部412より小さな軸径に構成されている。起歪部413は、回転軸体41にトルクが加えられた場合に、回転軸体41の中で最も大きな歪が生じる部分である。例えば、起歪部413の軸径は、回転軸体41として必要な剛性を維持可能な最小直径に設定される。この起歪部413は、軸方向における一端がフランジ部411の他端に接続され、他端がフランジ部412の他端に接続される。
このように、回転軸体41は、フランジ部411とフランジ部412との間に、フランジ部411及びフランジ部412より軸径が小さい起歪部413を有するH型起歪体に構成されている。
歪センサ42は、ベース板43を介して回転軸体41に取付けられ、外部からのせん断応力(引張応力及び圧縮応力)に応じた電圧を出力する。以下では、歪センサ42として半導体歪ゲージを用いた場合を示す。歪センサ42は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)により実現される。歪センサ42は、ベース板43の起歪部413に対向する位置に搭載される。歪センサ42は、図5,6に示すように、シリコン層(基板層)421及び絶縁層422を有する。
シリコン層421は、外力に応じて歪みが生じる単結晶シリコンであり、複数の抵抗ゲージ(拡散抵抗)423から成るホイートストンブリッジ回路を有するセンサ層である。シリコン層421には、裏面(一面)の中央に、溝部4211が形成されている。溝部4211により、シリコン層421には薄肉部4212が構成される。抵抗ゲージ423は、この薄肉部4212に形成される。
なお、薄肉部4212の厚さは、シリコン層421の剛性等に応じて適宜設計される。例えば、シリコン層421の剛性が低い場合には薄肉部4212は厚くされ、シリコン層421の剛性が高い場合には薄肉部4212は薄くされる。
また、単結晶シリコンは、結晶異方性を有し、p型シリコン(100)面において、<110>方向のときに最もピエゾ抵抗係数が大きくなる。そのため、抵抗ゲージ423は、例えば表面の結晶方位が(100)であるシリコン層421の<110>方向に形成される。
図6では、フルブリッジ回路(ホイートストンブリッジ回路)を構成する4つの抵抗ゲージ423(R1〜R4)が、シリコン層421の辺方向に対して斜め方向(45度方向)に形成され、歪センサ42が2方向のせん断応力を検知する場合を示している。なおここでは、上記斜め方向の具体例として45度方向とした場合を示したが、上記斜め方向は45度方向に限定されず、歪センサ42の特性上、ある程度のずれ(例えば44度方向又は46度方向等)は許容される。
絶縁層422は、上面がシリコン層421の裏面に接合され、裏面が回転軸体41に接合される台座である。この絶縁層422としては、例えばガラス又はサファイア等を用いることができる。
次に、歪センサ42の製造方法の一例について、図7を参照しながら説明する。
歪センサ42の製造方法では、図7に示すように、まず、シリコン層421に、イオン注入により複数の抵抗ゲージ423を形成する(ステップST1)。そして、複数の抵抗ゲージ423によりホイートストンブリッジ回路を形成する。
次いで、シリコン層421の裏面に、エッチングにより溝部4211を形成する(ステップST2)。これにより、シリコン層421の抵抗ゲージ423が形成された箇所を薄肉部4212とさせる。
次いで、シリコン層421の裏面と絶縁層422の上面とを、例えば陽極接合により接合する(ステップST3)。
ベース板43は、歪センサ42が搭載され、フランジ部411に設けられた搭載部4111及びフランジ部412に設けられた搭載部4121に直接跨って固定される板部材である。このベース板43としては、例えばコバール等の金属部材を用いることができる。図4では、ベース板43が、フランジ部411及びフランジ部412の周面に跨って固定された場合を示している。
また上記のようにして製造された歪センサ42をベース板43に取付ける場合には、絶縁層422の裏面とベース板43とを例えばはんだ接合により接合する。この際、絶縁層422の裏面及びベース板43の接合部位をメタライズした上で、はんだ接合を行う。また、ベース板43を回転軸体41に取付ける場合にも上記と同様に例えばはんだ接合により接合する。
また、歪センサ42は、抵抗ゲージ423が回転軸体41の軸方向に対して斜め方向(45度方向)を向くように配置される。すなわち、抵抗ゲージ423は、回転軸体41にトルクが加わった際に発生するせん断応力の発生方向を向くように配置される。なおここでは、上記斜め方向の具体例として45度方向とした場合を示したが、上記斜め方向は45度方向に限定されず、歪センサ42の特性上、ある程度のずれ(例えば44度方向又は46度方向等)は許容される。
次に、トルクセンサ4の基本動作原理について、図8を参照しながら説明する。図8Aでは、歪センサ42が取付けられた回転軸体41の一端に駆動系10が接続され、この駆動系10により回転軸体41にトルクが加えられた状態を示している。また図8では、円柱状の回転軸体41を用い、歪センサ42が回転軸体41に直接取付けられた場合を示している。
図8Aに示すように、回転軸体41にトルクが加えられることで、回転軸体41に取付けられた歪センサ42が歪み、歪センサ42の表面に図8Bに示すようなせん断応力が発生する。図8では、色が濃い点程引張応力が強い状態であり、色が薄い点程圧縮応力が強い状態であることを示している。そして、回転軸体41の軸方向に対して斜め方向(45度方向)を向いた抵抗ゲージ423は、このせん断応力に応じて抵抗値が変化し、歪センサ42は、抵抗値の変化に応じた電圧を出力する。そして、トルクセンサ4は、この歪センサ42により出力された電圧から回転軸体41に加えられたトルクを検出する。
実施の形態1に係るトルクセンサ4では、H型起歪体である回転軸体41に対し、ベース板43を介して、歪センサ42が起歪部413の径方向外側に配置されている。
これにより、許容トルクを確保し、且つ、歪センサ42を有効に歪ませることができる。すなわち、回転軸体41にトルクが加わった際に生じる歪みの大きさは軸心から径方向外側になるほど増加する。よって、軸心から外側に離れた位置に歪センサ42が配置されることで、回転軸体41に加わるトルクに対する検出感度が向上する。また、起歪部413より径方向外側に歪センサ42が配置されることで、ベース板43の取付けが容易となる。
図9に実施の形態1に係るトルクセンサ4の効果を示す。
図9Aに示すように、回転軸体41の軸心から歪センサ42までの距離(図9Aに示すd)を歪センサ42の搭載位置とする。この場合、この搭載位置とトルクセンサ4の感度との関係は、例えば図9Bに示すようになる。なお図9Bでは、搭載位置であるdと起歪部413の軸径であるrとの比である(d/r)を用い、歪センサ42を起歪部413に取付けた場合(d/r=1)での感度を1として、(d/r)と感度比との関係を示している。この図9Bに示すように、歪センサ42を起歪部413より径方向外側に配置することで、トルクセンサ4の感度が向上することがわかる。
また、歪センサ42がベース板43に搭載されることで、ベース板43が歪センサ42に対して剛性調整の役割を果たす。また、歪センサ42がベース板43に搭載されることで、歪センサ42の固定及び信号取出し工程をベース板43上で実施でき、トルクセンサ4の組立時におけるハンドリング性が向上する。よって、歪センサ42が扱い易く、プロセス装置上の制約も少ない。
また、歪センサ42とベース板43との接合では、はんだ接合等により熱が加えられる。そのため、ベース板43の材料を適切に選択することで、線膨張率の差による温度特性悪化を低減できる。
例えば、歪センサ42としてシリコンを用いた場合には、ベース板43として、シリコンに対して線膨張係数が近いコバールを用いる。これにより、トルクセンサ4の温度特性が向上する。また、歪センサ42をベース板43にはんだ接合等により固定する際に、線膨張係数の違いにより生じる熱歪を抑制できる(熱プロセスの影響を抑制できる)。
なお上記のトルクセンサ4では、シリコン層421の裏面中央に溝部4211が形成されることで薄肉部4212が構成され、抵抗ゲージ423がこの薄肉部4212に形成されている。これにより、抵抗ゲージ423が形成された薄肉部4212に応力を集中させることができ、回転軸体41に加わるトルクに対する検出感度が向上する。
また上記では、搭載部4111は、フランジ部411の周面に対してDカット加工が施されることで構成され、又は当該周面の一部である場合を示した。同様に、搭載部4121は、フランジ部412の周面に対してDカット加工が施されることで構成され、又は当該周面の一部である場合を示した。しかしながら、これに限らず、歪センサ42が起歪部413より径方向外側に配置されていればよい。よって、例えば図10に示すように、フランジ部411の周面に溝が形成されることで搭載部4111が構成され、フランジ部412の周面に溝が形成されることで搭載部4121が構成されてもよい。このように、溝形状の搭載部4111及び搭載部4121を用いることで、ベース板43を回転軸体41に固定する際にベース板43が搭載部4111及び搭載部4121に嵌め合い、位置決めが容易となる。
また上記では、回転軸体41を構成するフランジ部411、フランジ部412及び起歪部413がそれぞれ円柱形又は略円柱形である場合を示した。しかしながら、これに限らず、フランジ部411、フランジ部412及び起歪部413はそれぞれ、例えば、角柱形、又は段差等を含む形状であってもよい。
また、4つの抵抗ゲージ423の配置は図6に示す配置に限らず、例えば図11に示すような配置としてもよい。
また上記では、ホイートストンブリッジ回路として、4つの抵抗ゲージ423(R1〜R4)から成るフルブリッジ回路を用いた場合を示した。しかしながら、これに限らず、図12に示すように、ホイートストンブリッジ回路として、2つの抵抗ゲージ423(R1,R2)から成るハーフブリッジ回路を用いてもよい。なお、図12BにおけるRは、固定抵抗である。
また図13に示すように、シリコン層421の裏面に、溝部4211をシリコン層421の側面に連通する連通溝部4213が形成されてもよい。ここで、シリコン層421と絶縁層422との接合では、陽極接合により400度程度の温度が加えられる。そのため、連通溝部4213が無い場合には、陽極接合の際に、シリコン層421と絶縁層422との間の溝部4211に存在する空気が高温状態で封止されてしまい、常温に下がるとその空気が収縮するため、薄肉部4212が変形し、歪センサ42のゼロ点がずれてしまう恐れがある。一方、連通溝部4213が設けられることで、陽極接合の際に、溝部4211に存在する空気を外部に逃がすことができ、薄肉部4212の変形を回避できる。
なお、シリコン層421は、溝部4211及び連通溝部4213により、全体が薄くならないように、一部のみが薄くなるように構成される必要がある。
なお上記では、基板層として、シリコン層421を用いた場合を示したが、これに限らず、外力に応じて歪みが生じる部材であればよい。例えば、基板層として、絶縁体(ガラス等)又は金属を用いることができる。ここで、基板層が絶縁体である場合には、抵抗ゲージ423は、当該絶縁体にスパッタリング等により成膜されることで形成される。また、基板層が金属である場合には、抵抗ゲージ423は、当該金属に絶縁膜を介してスパッタリング等により成膜されることで形成される。また、基板層としてシリコン層421を用い、抵抗ゲージ423が、当該シリコン層421にスパッタリング等により成膜されることで形成されてもよい。
基板層として上記絶縁体又は金属を用いた場合でも、一般的な金属歪ゲージよりもゲージ率は高くなる。また、成膜によって抵抗ゲージ423を形成した場合には、シリコン層421にイオン注入により抵抗ゲージ423を形成した場合に対し、結晶方位によってゲージ率が変わることはなく、すなわち、方向を限定する必要がなくなる。
一方、ゲージ率は、成膜によって抵抗ゲージ423を形成した場合に対し、シリコン層421にイオン注入により抵抗ゲージ423を形成した場合の方が、4〜10倍以上高くなる。
また上記では、歪センサ42として、図5に示すような形状の半導体歪ゲージを用いた場合を示した。しかしながら、これに限らず、その他の形状の半導体歪ゲージを用いてもよい。また、歪センサ42として、その他の歪ゲージ(例えば金属歪ゲージ)を用いてもよい。
また上記では、歪センサ42が、ベース板43を介して回転軸体41に取付けられる場合を示した。しかしながら、これに限らず、半導体歪ゲージのように歪センサ42の剛性が高い場合には、ベース板43を用いず、歪センサ42がフランジ部411に設けられた搭載部4111及びフランジ部412に設けられた搭載部4121に直接跨って固定されてもよい。
なお、薄膜歪ゲージのように歪センサ42の剛性が低い場合には、ベース板43を用いる必要がある。また、この場合には、ベース板43は、歪センサ42に対して剛性調整の役割も果たす。
また上記では、回転軸体41がH型起歪体である場合を示した。しかしながら、これに限らず、回転軸体41はその他の形状(例えば円柱形状)でもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、アクチュエーティングユニットは、出力軸21を有するモータ2と、入力軸31及び出力軸32を有する減速機3と、減速機3が有する出力軸32に直接接続され、当該出力軸32に加えられたトルクを検出するトルクセンサ4と、熱抵抗を有し、モータ2が有する出力軸21と減速機3が有する入力軸31とを接続する動力伝達機構と、熱抵抗を有し、モータ2及び動力伝達機構を保持する保持部7とを備えた。これにより、実施の形態1に係るアクチュエーティングユニットは、モータ2の負荷によらずトルクセンサ4の精度への影響を抑制可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、若しくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 ボディ
2 モータ
3 減速機
4 トルクセンサ
5 温度センサ
6 ベルト(動力伝達機構)
7 保持部
8,9 プーリ
10 駆動系
41 回転軸体
42 歪センサ
43 ベース板
411 フランジ部(第1の部材)
412 フランジ部(第2の部材)
413 起歪部
421 シリコン層(基板層)
422 絶縁層
423 抵抗ゲージ(拡散抵抗)
4211 溝部
4212 薄肉部
4213 連通溝部
4111 搭載部(第1の搭載部)
4121 搭載部(第2の搭載部)

Claims (14)

  1. 出力軸を有するモータと、
    入力軸及び出力軸を有する減速機と、
    前記減速機が有する出力軸に直接接続され、当該出力軸に加えられたトルクを検出するトルクセンサと、
    熱抵抗を有し、前記モータが有する出力軸と前記減速機が有する入力軸とを接続する動力伝達機構と、
    熱抵抗を有し、前記モータ及び前記動力伝達機構を保持する保持部と
    を備えたアクチュエーティングユニット。
  2. 前記動力伝達機構は、ベルトである
    ことを特徴とする請求項1記載のアクチュエーティングユニット。
  3. 前記動力伝達機構は、一対の歯車である
    ことを特徴とする請求項1記載のアクチュエーティングユニット。
  4. 前記トルクセンサに設けられ、周囲の温度を検出する温度センサを備え、
    前記トルクセンサは、前記温度センサにより検出された温度に基づいて、検出したトルクに対する温度補正を行う
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか1項記載のアクチュエーティングユニット。
  5. 前記トルクセンサは、
    外力からのせん断応力に応じた電圧を出力する歪センサを有し、
    前記歪センサは、
    外力に応じて歪みが生じる基板層と、
    前記基板層に形成された抵抗ゲージと、
    前記基板層の一面に形成され、当該基板層の前記抵抗ゲージが形成された箇所を薄肉部とさせる溝部と、
    前記基板層の一面に接合された絶縁層とを備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちの何れか1項記載のアクチュエーティングユニット。
  6. 前記基板層はシリコン層である
    ことを特徴とする請求項5記載のアクチュエーティングユニット。
  7. 前記シリコン層は、表面の結晶方位が(100)である
    ことを特徴とする請求項6記載のアクチュエーティングユニット。
  8. 前記抵抗ゲージは、前記基板層に成膜されることで形成された
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のうちの何れか1項記載のアクチュエーティングユニット。
  9. 前記抵抗ゲージは、前記シリコン層の<110>方向に形成された
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7記載のアクチュエーティングユニット。
  10. 前記シリコン層の一面に形成され、前記溝部を当該シリコン層の側面に連通する連通溝部を備えた
    ことを特徴とする請求項6、請求項7又は請求項9のうちの何れか1項記載のアクチュエーティングユニット。
  11. 前記トルクセンサは、
    起歪部、当該起歪部の軸方向における一端に設けられ、当該起歪部に対して当該軸方向に垂直な方向に幅広な第1の部材、及び、当該起歪部の軸方向における他端に設けられ、当該起歪部に対して当該軸方向に垂直な方向に幅広な第2の部材を有する回転軸体を有し、
    前記第1の部材は、前記起歪部に対して前記軸方向に垂直な方向に乖離した位置に第1の搭載部を有し、
    前記第2の部材は、前記起歪部に対して前記軸方向に垂直な方向に乖離した位置に第2の搭載部を有し、
    前記歪センサは、前記第1の搭載部及び前記第2の搭載部に跨って固定された
    ことを特徴とする請求項5から請求項10のうちの何れか1項記載のアクチュエーティングユニット。
  12. 前記歪センサは、前記第1の搭載部及び前記第2の搭載部に直接跨って固定された
    ことを特徴とする請求項11記載のアクチュエーティングユニット。
  13. 前記トルクセンサは、
    前記第1の搭載部及び前記第2の搭載部に直接跨って固定されたベース板を有し、
    前記歪センサは、前記ベース板に搭載された
    ことを特徴とする請求項11記載のアクチュエーティングユニット。
  14. 前記第1の搭載部及び前記第2の搭載部は、溝である
    ことを特徴とする請求項11から請求項13のうちの何れか1項記載のアクチュエーティングユニット。
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