JP6843019B2 - トルク検出器及びトルク検出器の製造方法 - Google Patents

トルク検出器及びトルク検出器の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、回転軸体に加わるトルクを検出するトルク検出器及びトルク検出器の製造方法に関する。
回転軸体に加わるトルクを検出する方式の一つとして、回転軸体の周面に金属歪ゲージを取付け、トルクにより回転軸体の周面に生じるせん断応力の大きさを、金属歪ゲージにおける抵抗値変化により検出する方式がある。この方式では、4つ以上の金属歪ゲージを回転軸体の軸方向に対して45度方向に取付けてブリッジ回路を構成している。
しかしながら、金属歪ゲージでは、ゲージ率が小さいため、微小な歪を高精度に検出することは困難である。
一方、トルクの検出感度を上げる方法として、回転軸体の剛性を下げ、歪量を増大させる方式が考えられる。特許文献1では、回転軸体に様々な加工を施して梁部を形成することで、感度の向上を実現している。
特開2016−109568号公報
しかしながら、回転軸体の剛性を下げる方式では、応力増大によるヒステリシスの問題(感度とヒステリシスとのトレードオフの問題)が発生し、精度の向上は望めない。
また、従来方式では、金属歪ゲージを少なくとも4つ以上配置する必要がある。よって、各金属歪ゲージの相対位置及び角度を厳密に合わせる必要があり、困難であるという課題がある。
ここで、産業用ロボットでは、その動作を制御するためにトルクの検出が不可欠である。そのため、従来から、トルク検出器が産業用ロボットに取付けられ、ロボットアームの各関節のトルクを検出している。
一方、近年では、産業用ロボットに対し、人と隔たりなく共存するために、人又は物等の物体に接触した際に、瞬時に接触を検知して動作が止まるような安全性が求められている。しかしながら、産業用ロボットは、自身の重み及び保持する物体の重みを有し、更に動作スピードを考慮した堅牢な筐体であることから、従来の金属歪ゲージでは高精度にトルクを検出することは難しい。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、トルクの検出精度が向上するトルク検出器を提供することを目的としている。
この発明に係るトルク検出器は、外力に応じて歪みが生じる基板層と、基板層に形成された抵抗ゲージと、基板層に形成され、当該基板層の抵抗ゲージが形成された箇所を局所部とさせるスリット部と、基板層のうちの局所部を挟んだ一端側に接合された第1絶縁層と、基板層のうちの局所部を挟んだ他端側に接合された第2絶縁層とを備え、第1の絶縁部及び第2の絶縁部が回転軸体に接合されることを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、トルクの検出精度が向上する。
図1A〜図1Cは、この発明の実施の形態1に係るトルク検出器の構成例を示す図であり、図1Aは上面図であり、図1Bは側面図であり、図1CはA−A’線断面図である。 図2Aはこの発明の実施の形態1における抵抗ゲージの配置例を示す上面図であり、図2Bは図2Aに示す抵抗ゲージにより構成されるフルブリッジ回路の構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1における歪センサの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図4A、図4Bは、この発明の実施の形態1における歪センサが回転軸体に取付けられた状態を示す図であり、図4Aは上面図であり、図4Bは側面図である。 図5A、図5Bは、トルク検出器の基本動作原理を説明する図であり、図5Aは回転軸体に加えられたトルクを示す側面図であり、図5Bは図5Aに示すトルクにより歪センサに発生した応力分布の一例を示す図である。 図6A、図6Bは、この発明の実施の形態1における歪センサの別の構成例を示す上面図である。 図7A、図7Bは、この発明の実施の形態1における歪センサの別の構成例を示す側面図である。 図8Aはこの発明の実施の形態1における抵抗ゲージの別の配置例を示す上面図であり、図8Bは図8Aに示す抵抗ゲージにより構成されるハーフブリッジ回路の構成例を示す図である。 図9A〜図9Fは、この発明の実施の形態1における歪センサのサイズの一例を示す上面図及び側面図であり、図9Gは、歪センサのサイズによる感度の違いを示す図である。 この発明の実施の形態1における絶縁層の厚み及び接合層の厚みによる感度の違いを示す図である。 図11A、図11Bは、この発明の実施の形態1における歪センサの上面図及び側面図を示す図であり、図11Cはスリット部の幅及び局所部の幅による感度の違いを示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るトルク検出器の構成例を示す図である。
トルク検出器は、回転軸体5(図4参照)に加わるトルクを検出する。回転軸体5は、軸方向における一端にモータ等の駆動系6が接続され、他端にロボットハンド等の負荷系が接続される。トルク検出器は、図1に示すように、歪センサ1を備えている。
歪センサ1は、回転軸体5に取付けられ、外部からのせん断応力(引張応力及び圧縮応力)に応じた電圧を出力する半導体歪ゲージである。歪センサ1は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)により実現される。歪センサ1は、図1,2に示すように、シリコン層(基板層)11及び絶縁層12を有する。
シリコン層11は、外力に応じて歪みが生じる単結晶シリコンであり、複数の抵抗ゲージ(拡散抵抗)13から成るホイートストンブリッジ回路を有するセンサ層である。シリコン層11には、複数本のスリット部111が形成されている。スリット部111により、シリコン層11の中央には局所部112が構成される。抵抗ゲージ13は、この局所部112に形成される。
図1では、シリコン層11の一対の両側面に、それぞれスリット部111が形成されている。これにより、シリコン層11は、シリコン層(第1基板層)113と、シリコン層(第2基板層)114と、シリコン層113とシリコン層114との間に設けられた局所部112である1つのブリッジ部115とから構成される。また図1では、スリット部111は、隅が円弧状に構成されている。
また、単結晶シリコンは、結晶異方性を有し、p型シリコン(100)面において、<110>方向のときに最もピエゾ抵抗係数が大きくなる。そのため、抵抗ゲージ13は、例えば表面の結晶方位が(100)であるシリコン層11の<110>方向に形成される。
図2では、フルブリッジ回路(ホイートストンブリッジ回路)を構成する4つの抵抗ゲージ13(R1〜R4)が、シリコン層11の辺方向に対して斜め方向(45度方向)に形成され、歪センサ1が2方向のせん断応力を検知する場合を示している。なおここでは、上記斜め方向の具体例として45度方向とした場合を示したが、上記斜め方向は45度方向に限定されず、歪センサ1の特性上、ある程度のずれ(例えば44度方向又は46度方向等)は許容される。
絶縁層12は、上面がシリコン層11の裏面に接合され、裏面が回転軸体5に接合される台座である。この絶縁層12としては、例えばガラス又はサファイア等を用いることができる。
図1では、絶縁層12が、間隙を有して配置された板状の2枚の絶縁層(第1絶縁層及び第2絶縁層)121,122から成り、絶縁層121の上面がシリコン層113の裏面に接合され、絶縁層122の上面がシリコン層114の裏面に接合されている。
次に、歪センサ1の製造方法の一例について、図3を参照しながら説明する。
歪センサ1の製造方法では、図3に示すように、まず、シリコン層11に、イオン注入により複数の抵抗ゲージ13を形成する(ステップST1)。そして、複数の抵抗ゲージ13によりホイートストンブリッジ回路を形成する。
次いで、シリコン層11に、エッチングによりスリット部111を形成する(ステップST2)。これにより、シリコン層11の抵抗ゲージ13が形成された箇所を局所部112とさせる。
次いで、シリコン層11の裏面と絶縁層12の上面とを、例えば陽極接合により接合する(ステップST3)。
また上記のようにして製造された歪センサ1を回転軸体5に取付ける場合には、絶縁層12の裏面と回転軸体5とを例えばはんだ接合により接合する。この際、絶縁層12の裏面及び回転軸体5の接合部位をメタライズした上で、はんだ接合を行う。図4は、歪センサ1が回転軸体5に取付けられた状態を示している。
また、歪センサ1は、抵抗ゲージ13が回転軸体5の軸方向に対して斜め方向(45度方向)を向くように配置される。すなわち、抵抗ゲージ13は、回転軸体5にトルクが加わった際に発生するせん断応力の発生方向を向くように配置される。なおここでは、上記斜め方向の具体例として45度方向とした場合を示したが、上記斜め方向は45度方向に限定されず、歪センサ1の特性上、ある程度のずれ(例えば44度方向又は46度方向等)は許容される。
次に、トルク検出器の基本動作原理について、図5を参照しながら説明する。図5Aでは、歪センサ1が取付けられた回転軸体5の一端に駆動系6が接続され、この駆動系6により回転軸体5にトルクが加えられた状態を示している。また図5では、長方形状の歪センサ1を用いた場合を示している。
図5Aに示すように、回転軸体5にトルクが加えられることで、回転軸体5に取付けられた歪センサ1が歪み、歪センサ1の表面に図5Bに示すようなせん断応力が発生する。図5では、色が濃い点ほど引張応力が強い状態であり、色が薄い点ほど圧縮応力が強い状態であることを示している。そして、回転軸体5の軸方向に対して斜め方向(45度方向)を向いた抵抗ゲージ13は、このせん断応力に応じて抵抗値が変化し、歪センサ1は、抵抗値の変化に応じた電圧を出力する。そして、トルク検出器は、この歪センサ1により出力された電圧から回転軸体5に加えられたトルクを検出する。
実施の形態1に係るトルク検出器では、シリコン層11に複数本のスリット部111が形成されることで局所部112が構成され、抵抗ゲージ13がこの局所部112に形成されている。これにより、抵抗ゲージ13が形成された局所部112に応力を集中させることができ、回転軸体5に加わるトルクに対する検出感度が向上する。
また図1に示すように、絶縁層12が絶縁層121及び絶縁層122から構成され、絶縁層12の中央が分断されることで、回転軸体5に加わるトルクに対する検出感度が更に向上する。
また図1では、スリット部111の隅が円弧状に構成されている。これにより、スリット部111が角を有する場合に対し、局所的に集中される応力を分散でき、ブリッジ部115の破壊リスクを低減できる。
なお図1では、スリット部111がシリコン層11の一対の両側面に形成され、シリコン層11が、1つのブリッジ部115を有する1ブリッジ構造とされた場合を示した。しかしながら、ブリッジ形状はこれに限らない。例えば、図6Aに示すように、スリット部111がシリコン層11内に2本形成され、シリコン層11が、局所部112を含む3つのブリッジ部115を有する3ブリッジ構造とされてもよい。図6Aに示す構成により、シリコン層11の強度を高めることができる。また、図6Bに示すように、シリコン層11が、局所部112である交差された2本のブリッジ部115を有するクロスブリッジ構造とされてもよい。
また図1では、局所部112の厚みが、シリコン層11(シリコン層113,114)の厚みと同一である場合を示した。しかしながら、これに限らず、例えば図7Aに示すように、局所部112の厚みが、シリコン層11(シリコン層113,114)の厚みに対して薄く構成されてもよい。これにより、回転軸体5に加わるトルクに対する検出感度が更に向上する。なお、局所部112の厚みは、シリコン層11の剛性等に応じて適宜設計される。例えば、シリコン層11の剛性が低い場合には局所部112は厚めに設計され、シリコン層11の剛性が高い場合には局所部112は薄めに設計される。
また図1では、絶縁層12が絶縁層121及び絶縁層122から構成され、絶縁層12の中央が分断された場合を示した。しかしながら、これに限らず、例えば図7Bに示すように、絶縁層12が分断されない構成とされてもよい。
また上記では、ホイートストンブリッジ回路として、4つの抵抗ゲージ13(R1〜R4)から成るフルブリッジ回路を用いた場合を示した。しかしながら、これに限らず、図8に示すように、ホイートストンブリッジ回路として、2つの抵抗ゲージ13(R1,R2)から成るハーフブリッジ回路を用いてもよい。なお、図8BにおけるRは、固定抵抗である。
最後に、歪センサ1(MEMSチップ)の感度に影響するパラメータについて実験データとともに説明する。
この発明の実施の形態1に係る歪センサ1の感度に影響するパラメータとしては、歪センサ1のサイズ(チップサイズ)、絶縁層12の厚み、シリコン層11と絶縁層12との間の接合層の厚み及び硬さ、スリット部111の幅及び局所部112の幅が挙げられる。
まず、歪センサ1のサイズによる感度の違いについて、図9を参照しながら説明する。図9A、図9Bでは歪センサ1のサイズが(a×3a)である場合を示し、図9C、図9Dでは歪センサ1のサイズが(1.5a×1.5a)である場合を示し、図9E、図9Fでは歪センサ1のサイズが(3a×3a)である場合を示している。aは定数である。そして、図9Gでは、歪センサ1のサイズによる感度の違いを示している。なお図9A〜図9Fに示す歪センサ1は、スリット部111を有する場合を示している。また図9Gでは、一般的な金属歪ゲージの感度を1とした場合の感度比を示している。
この図9に示すように、歪センサ1は、サイズが大きい程、感度が高くなる。また、歪センサ1は、同じ面積の場合には、長方形よりも正方形の方が感度が高くなる。すなわち、図9C、図9Dに示す歪センサ1は、図9A、図9Bに示す歪センサ1に対して、面積は小さいが、図9Gに示すように感度は高くなっている。
また、一般的な金属歪ゲージでは、ゲージ率が2〜3程度であるのに対し、歪センサ1では、ゲージ率が数10〜100程度である。よって、この歪センサ1は、金属歪ゲージに対し、100倍以上の感度を達成できる。また、歪センサ1は、感度が高いため、金属歪ゲージに対して大幅に小型化が可能であり、固定側(回転軸体5側)の自由度が大きくなる。
このように、歪センサ1のサイズと感度はトレードオフの関係にあるが、小型化した分、絶縁層12を分断したり、スリット部111を形成することで歪センサ1を高感度にできる。
次に、絶縁層12の厚み並びに接合層の厚み及び硬さによる感度の違いについて、図10を参照しながら説明する。図10では、絶縁層12としてパイレックスガラスを用い、接合層の厚みがTであり且つ絶縁層12の厚比(基準厚に対する比率)が2であるときの感度を1とした場合の感度比を示している。また図10では、接合層の厚みをTとした場合、絶縁層12の厚比を1とし且つはんだ接合を行った場合、絶縁層12の厚比を1とし且つ接合層の厚みを4Tとした場合を示している。
絶縁層12が厚いと歪みを吸収してしまい、歪みの伝達効率が下がる。そのため、図10に示すように、歪センサ1は、絶縁層12の厚みが薄い程、感度が高くなる。一方、絶縁層12として必要な耐電圧を考慮した最低限の厚みは必要となる。また、接合層として接着剤を用いた場合、厚みと硬さにより感度が変わる。すなわち、歪センサ1は、接着剤としてエポキシ系等のヤング率の高いものを用いた場合や接合層が薄い程、感度が高くなる。また、歪センサ1は、接着剤を用いた場合によりもはんだ接合を用いた場合の方が、感度が高くなる。
次に、スリット部111の幅及び局所部112の幅による感度の違いについて、図11を参照しながら説明する。図11A、図11Bでは、一例として、歪センサ1のサイズが(3a×3a)である場合を示している。また、図11Aに示すように、スリット部111の幅をh1とし、局所部112の幅をh2としている。また図11Cでは、図9Gと同様に、一般的な金属歪ゲージの感度を1とした場合の感度比を示している。
この図11に示すように、歪センサ1にスリット部111及び局所部112を構成することで、スリット部111及び局所部112を設けない場合に対して、約2倍の高感度化が可能となる。また、最も高感度となるスリット部111の幅及び局所部112の幅は、歪センサ1のサイズを変えてもほぼ同一である(図11の例では、歪センサ1のサイズに依らず、スリット部111の幅が0.25aであり且つ局所部112の幅が0.25aの場合が最も高感度となっている)。
以上のように、この実施の形態1によれば、シリコン層11と、シリコン層11に形成された抵抗ゲージ13と、シリコン層11に形成され、当該シリコン層11の抵抗ゲージ13が形成された箇所を局所部112とさせるスリット部111と、シリコン層11に接合された絶縁層12とを備えたので、トルクの検出精度が向上する。
なお上記では、基板層として、シリコン層11を用いた場合を示したが、これに限らず、外力に応じて歪みが生じる部材であればよい。例えば、基板層として、絶縁体(ガラス等)又は金属を用いることができる。ここで、基板層が絶縁体である場合には、抵抗ゲージ13は、当該絶縁体にスパッタリング等により成膜されることで形成される。また、基板層が金属である場合には、抵抗ゲージ13は、当該金属に絶縁膜を介してスパッタリング等により成膜されることで形成される。また、基板層としてシリコン層11を用い、抵抗ゲージ13が、当該シリコン層11にスパッタリング等により成膜されることで形成されてもよい。
基板層として上記絶縁体又は金属を用いた場合でも、一般的な金属歪ゲージよりもゲージ率が高くなる。また、成膜によって抵抗ゲージ13を形成した場合には、シリコン層11にイオン注入により抵抗ゲージ13を形成した場合に対し、結晶方位によってゲージ率が変わることはなく、すなわち、方向を限定する必要がなくなる。
一方、ゲージ率は、成膜によって抵抗ゲージ13を形成した場合に対し、シリコン層11にイオン注入により抵抗ゲージ13を形成した場合の方が、4〜10倍以上高くなる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 歪センサ
5 回転軸体
6 駆動系
11 シリコン層(基板層)
12 絶縁層
13 抵抗ゲージ(拡散抵抗)
111 スリット部
112 局所部
113 シリコン層
114 シリコン層
115 ブリッジ部
121 絶縁層
122 絶縁層

Claims (11)

  1. 外力に応じて歪みが生じる基板層と、
    前記基板層に形成された抵抗ゲージと、
    前記基板層に形成され、当該基板層の前記抵抗ゲージが形成された箇所を局所部とさせるスリット部と、
    前記基板層のうちの前記局所部を挟んだ一端側に接合された第1絶縁層と、
    前記基板層のうちの前記局所部を挟んだ他端側に接合された第2絶縁層とを備え、
    前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層が回転軸体に接合される
    ことを特徴とするトルク検出器。
  2. 前記基板層はシリコン層である
    ことを特徴とする請求項1記載のトルク検出器。
  3. 前記シリコン層は、表面の結晶方位が(100)である
    ことを特徴とする請求項2記載のトルク検出器。
  4. 前記抵抗ゲージは、前記基板層に成膜されることで形成された
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか1項記載のトルク検出器。
  5. 前記抵抗ゲージは、前記シリコン層の<110>方向に形成された
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のトルク検出器。
  6. 前記スリット部は、隅が円弧状に構成された
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか1項記載のトルク検出器。
  7. 前記基板層は、
    第1基板層と、
    第2基板層と、
    前記第1基板層と前記第2基板層との間に設けられた前記局所部である1つのブリッジ部とを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの何れか1項記載のトルク検出器。
  8. 前記基板層は、
    第1基板層と、
    第2基板層と、
    前記第1基板層と前記第2基板層との間に設けられた前記局所部を含む3つのブリッジ部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの何れか1項記載のトルク検出器。
  9. 前記基板層は、
    第1基板層と、
    第2基板層と、
    前記第1基板層と前記第2基板層との間に設けられた前記局所部である交差された2つのブリッジ部を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの何れか1項記載のトルク検出器。
  10. 前記局所部は、前記基板層の厚みに対して薄く構成された
    ことを特徴とする請求項1から請求項のうちの何れか1項記載のトルク検出器。
  11. 外力に応じて歪みが生じる基板層に抵抗ゲージを形成するステップと、
    前記基板層に、当該基板層の前記抵抗ゲージが形成された箇所を局所部とさせるスリット部を形成するステップと、
    前記基板層のうちの前記局所部を挟んだ一端側と第1の絶縁層とを接合し、当該基板層のうちの前記局所部を挟んだ他端側と第2の絶縁層とを接合するステップとを有し、
    前記第1の絶縁及び前記第2の絶縁が回転軸体に接合される
    ことを特徴とするトルク検出器の製造方法。
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