JP6820102B2 - トルク検出器及びトルク検出器の製造方法 - Google Patents

トルク検出器及びトルク検出器の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、回転軸体に加わるトルクを検出するトルク検出器及びトルク検出器の製造方法に関する。
回転軸体に加わるトルクを検出する方式の一つとして、回転軸体の周面に金属歪ゲージを取付け、トルクにより回転軸体の周面に生じるせん断応力の大きさを、金属歪ゲージにおける抵抗値変化により検出する方式がある。この方式では、4つ以上の金属歪ゲージを回転軸体の軸方向に対して45度方向に取付けてブリッジ回路を構成している。
しかしながら、金属歪ゲージでは、ゲージ率が小さいため、微小な歪を高精度に検出することは困難である。
一方、トルクの検出感度を上げる方法として、回転軸体の剛性を下げ、歪量を増大させる方式が考えられる。特許文献1では、回転軸体に様々な加工を施して梁部を形成することで、感度の向上を実現している。
特開2016−109568号公報
しかしながら、回転軸体の剛性を下げる方式では、応力増大によるヒステリシスの問題(感度とヒステリシスとのトレードオフの問題)が発生し、精度の向上は望めない。
また、従来方式では、金属歪ゲージを少なくとも4つ以上配置する必要がある。よって、各金属歪ゲージの相対位置及び角度を厳密に合わせる必要があり、困難であるという課題がある。
ここで、産業用ロボットでは、その動作を制御するためにトルクの検出が不可欠である。そのため、従来から、トルク検出器が産業用ロボットに取付けられ、ロボットアームの各関節のトルクを検出している。
一方、近年では、産業用ロボットに対し、人と隔たりなく共存するために、人又は物等の物体に接触した際に、瞬時に接触を検知して動作が止まるような安全性が求められている。しかしながら、産業用ロボットは、自身の重み及び保持する物体の重みを有し、更に動作スピードを考慮した堅牢な筐体であることから、従来の金属歪ゲージでは高精度にトルクを検出することは難しい。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、トルクの検出精度が向上するトルク検出器を提供することを目的としている。
この発明に係るトルク検出器は、外力に応じて歪みが生じるシリコン層と、シリコン層に形成された抵抗ゲージと、シリコン層の一面に形成され、当該シリコン層の抵抗ゲージが形成された箇所を薄肉部とさせる溝部と、シリコン層の一面に形成され、溝部を当該シリコン層の側面に連通する連通溝部と、シリコン層の一面に接合された絶縁層とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上記のように構成したので、トルクの検出精度が向上する。
図1A〜図1Cは、この発明の実施の形態1に係るトルク検出器の構成例を示す図であり、図1Aは上面図であり、図1Bは側面図であり、図1CはA−A’線断面図である。 図2Aはこの発明の実施の形態1における抵抗ゲージの配置例を示す上面図であり、図2Bは図2Aに示す抵抗ゲージにより構成されるフルブリッジ回路の構成例を示す図である。 この発明の実施の形態1における歪センサの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図4A、図4Bは、この発明の実施の形態1における歪センサが回転軸体に取付けられた状態を示す図であり、図4Aは上面図であり、図4Bは側面図である。 図5A、図5Bは、トルク検出器の基本動作原理を説明する図であり、図5Aは回転軸体に加えられたトルクを示す側面図であり、図5Bは図5Aに示すトルクにより歪センサに発生した応力分布の一例を示す図である。 図6A〜図6Cは、この発明の実施の形態1における抵抗ゲージの別の配置例を示す上面図である。 図7Aはこの発明の実施の形態1における抵抗ゲージの別の配置例を示す上面図であり、図7B、図7Cは図7Aに示す抵抗ゲージを有する歪センサが回転軸体に取付けられた状態を示す上面図及び側面図である。 図8Aはこの発明の実施の形態1における抵抗ゲージの別の配置例を示す上面図であり、図8Bは図8Aに示す抵抗ゲージにより構成されるハーフブリッジ回路の構成例を示す図である。 図9A〜図9Cは、この発明の実施の形態1におけるシリコン層の別の構成例を示す裏面図である。 この発明の実施の形態1におけるシリコン層の別の構成例を示す裏面図である。 図11A〜図11Cは、この発明の実施の形態1における歪センサのサイズの一例を示す上面図であり、図11Dは、歪センサのサイズによる感度の違いを示す図である。 この発明の実施の形態1における絶縁層の厚み及び接合層の厚みによる感度の違いを示す図である。 図13A、図13Bは、この発明の実施の形態1におけるシリコン層の上面図及び側断面図を示す図であり、図13Cは薄肉部のサイズ及び厚みによる感度の違いを示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るトルク検出器の構成例を示す図である。
トルク検出器は、回転軸体5(図4参照)に加わるトルクを検出する。回転軸体5は、軸方向における一端にモータ等の駆動系6が接続され、他端にロボットハンド等の負荷系が接続される。トルク検出器は、図1に示すように、歪センサ1を備えている。
歪センサ1は、回転軸体5に取付けられ、外部からのせん断応力(引張応力及び圧縮応力)に応じた電圧を出力する半導体歪ゲージである。歪センサ1は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)により実現される。歪センサ1は、図1,2に示すように、シリコン層(基板層)11及び絶縁層12を有する。
シリコン層11は、外力に応じて歪みが生じる単結晶シリコンであり、複数の抵抗ゲージ(拡散抵抗)13から成るホイートストンブリッジ回路を有するセンサ層である。シリコン層11には、裏面(一面)の中央に、溝部111が形成されている。溝部111により、シリコン層11には薄肉部112が構成される。抵抗ゲージ13は、この薄肉部112に形成される。
なお、薄肉部112の厚さは、シリコン層11の剛性等に応じて適宜設計される。例えば、シリコン層11の剛性が低い場合には薄肉部112は厚くされ、シリコン層11の剛性が高い場合には薄肉部112は薄くされる。
また、単結晶シリコンは、結晶異方性を有し、p型シリコン(100)面において、<110>方向のときに最もピエゾ抵抗係数が大きくなる。そのため、抵抗ゲージ13は、例えば表面の結晶方位が(100)であるシリコン層11の<110>方向に形成される。
図2では、フルブリッジ回路(ホイートストンブリッジ回路)を構成する4つの抵抗ゲージ13(R1〜R4)が、シリコン層11の辺方向に対して斜め方向(45度方向)に形成され、歪センサ1が2方向のせん断応力を検知する場合を示している。なおここでは、上記斜め方向の具体例として45度方向とした場合を示したが、上記斜め方向は45度方向に限定されず、歪センサ1の特性上、ある程度のずれ(例えば44度方向又は46度方向等)は許容される。
絶縁層12は、上面がシリコン層11の裏面に接合され、裏面が回転軸体5に接合される台座である。この絶縁層12としては、例えばガラス又はサファイア等を用いることができる。
次に、歪センサ1の製造方法の一例について、図3を参照しながら説明する。
歪センサ1の製造方法では、図3に示すように、まず、シリコン層11に、イオン注入により複数の抵抗ゲージ13を形成する(ステップST1)。そして、複数の抵抗ゲージ13によりホイートストンブリッジ回路を形成する。
次いで、シリコン層11の裏面に、エッチングにより溝部111を形成する(ステップST2)。これにより、シリコン層11の抵抗ゲージ13が形成された箇所を薄肉部112とさせる。
次いで、シリコン層11の裏面と絶縁層12の上面とを、例えば陽極接合により接合する(ステップST3)。
また上記のようにして製造された歪センサ1を回転軸体5に取付ける場合には、絶縁層12の裏面と回転軸体5とを例えばはんだ接合により接合する。この際、絶縁層12の裏面及び回転軸体5の接合部位をメタライズした上で、はんだ接合を行う。図4は、歪センサ1が回転軸体5に取付けられた状態を示している。なお図4Aでは、抵抗ゲージ13の配置箇所も図示している。
図4Aに示すように、歪センサ1は、抵抗ゲージ13が回転軸体5の軸方向に対して斜め方向(45度方向)を向くように配置される。すなわち、抵抗ゲージ13は、回転軸体5にトルクが加わった際に発生するせん断応力の発生方向を向くように配置される。なおここでは、上記斜め方向の具体例として45度方向とした場合を示したが、上記斜め方向は45度方向に限定されず、歪センサ1の特性上、ある程度のずれ(例えば44度方向又は46度方向等)は許容される。
次に、トルク検出器の基本動作原理について、図5を参照しながら説明する。図5Aでは、歪センサ1が取付けられた回転軸体5の一端に駆動系6が接続され、この駆動系6により回転軸体5にトルクが加えられた状態を示している。また図5では、長方形状の歪センサ1を用いた場合を示している。
図5Aに示すように、回転軸体5にトルクが加えられることで、回転軸体5に取付けられた歪センサ1が歪み、歪センサ1の表面に図5Bに示すようなせん断応力が発生する。図5では、色が濃い点ほど引張応力が強い状態であり、色が薄い点ほど圧縮応力が強い状態であることを示している。そして、回転軸体5の軸方向に対して斜め方向(45度方向)を向いた抵抗ゲージ13は、このせん断応力に応じて抵抗値が変化し、歪センサ1は、抵抗値の変化に応じた電圧を出力する。そして、トルク検出器は、この歪センサ1により出力された電圧から回転軸体5に加えられたトルクを検出する。
実施の形態1に係るトルク検出器では、シリコン層11の裏面中央に溝部111が形成されることで薄肉部112が構成され、抵抗ゲージ13がこの薄肉部112に形成されている。これにより、抵抗ゲージ13が形成された薄肉部112に応力を集中させることができ、回転軸体5に加わるトルクに対する検出感度が向上する。
また、抵抗ゲージ13がシリコン層11の辺方向に対して斜め方向(45度方向)に形成されている。これにより、シリコン層11の膨張及び収縮による抵抗値変化はほとんど起こらない。また、4つの抵抗ゲージ13が受ける影響は同じであるため、出力変動は理論的にはゼロである。
なお、4つの抵抗ゲージ13の配置は図2に示す配置に限らず、例えば図6に示すような配置としてもよい。
また上記では、抵抗ゲージ13がシリコン層11の辺方向に対して斜め方向(45度方向)に形成された場合を示した。しかしながら、これに限らず、抵抗ゲージ13はシリコン層11の<110>方向に形成されていればよく、例えば図7Aに示すように、抵抗ゲージ13がシリコン層11の辺方向に沿って(0度方向及び90度方向に)形成されてもよい。この場合にも、図7B、図7Cに示すように、歪センサ1は、抵抗ゲージ13が回転軸体5の軸方向に対して斜め方向(45度方向)を向くように配置される。なおここでは、上記斜め方向の具体例として45度方向とした場合を示したが、上記斜め方向は45度方向に限定されず、歪センサ1の特性上、ある程度のずれ(例えば44度方向又は46度方向等)は許容される。
また上記では、ホイートストンブリッジ回路として、4つの抵抗ゲージ13(R1〜R4)から成るフルブリッジ回路を用いた場合を示した。しかしながら、これに限らず、図8に示すように、ホイートストンブリッジ回路として、2つの抵抗ゲージ13(R1,R2)から成るハーフブリッジ回路を用いてもよい。なお、図8BにおけるRは、固定抵抗である。
また図9に示すように、シリコン層11の裏面に、溝部111をシリコン層11の側面に連通する連通溝部113が形成されてもよい。ここで、シリコン層11と絶縁層12との接合では、陽極接合により400度程度の温度が加えられる。そのため、連通溝部113が無い場合には、陽極接合の際に、シリコン層11と絶縁層12との間の溝部111に存在する空気が高温状態で封止されてしまい、常温に下がるとその空気が収縮するため、薄肉部112が変形し、歪センサ1のゼロ点がずれてしまう恐れがある。一方、連通溝部113が設けられることで、陽極接合の際に、溝部111に存在する空気を外部に逃がすことができ、薄肉部112の変形を回避できる。
なお、シリコン層11は、溝部111及び連通溝部113により、全体が薄くならないように、一部のみが薄くなるように構成される必要がある。
また上記では、シリコン層11に1つの溝部111が形成されることで1つ薄肉部112が構成された場合を示した。しかしながら、これに限らず、薄肉部112に抵抗ゲージ13が配置されていればよく、図10に示すように、シリコン層11に複数の溝部111が形成されることで複数の薄肉部112が構成されてもよい。図10に示す例では、シリコン層11に4つの溝部111が形成されている。
最後に、歪センサ1(MEMSチップ)の感度に影響するパラメータについて実験データとともに説明する。
この発明の実施の形態1に係る歪センサ1の感度に影響するパラメータとしては、歪センサ1のサイズ(チップサイズ)、絶縁層12の厚み、シリコン層11と絶縁層12との間の接合層の厚み及び硬さ、薄肉部112のサイズ及び厚みが挙げられる。
まず、歪センサ1のサイズによる感度の違いについて、図11を参照しながら説明する。図11Aでは歪センサ1のサイズが(a×3a)である場合を示し、図11Bでは歪センサ1のサイズが(1.5a×1.5a)である場合を示し、図11Cでは歪センサ1のサイズが(3a×3a)である場合を示している。aは定数である。そして、図11Dでは、歪センサ1のサイズによる感度の違いを示している。なお図11Dでは、一般的な金属歪ゲージの感度を1とした場合の感度比を示している。
この図11に示すように、歪センサ1は、サイズが大きい程、感度が高くなる。また、歪センサ1は、同じ面積の場合には、長方形よりも正方形の方が感度が高くなる。すなわち、図11Bに示す歪センサ1は、図11Aに示す歪センサ1に対して、面積は小さいが、図11Dに示すように感度は高くなっている。
また、一般的な金属歪ゲージでは、ゲージ率が2〜3程度であるのに対し、歪センサ1では、ゲージ率が数10〜100程度である。よって、この歪センサ1は、金属歪ゲージに対し、100倍以上の感度を達成できる。また、歪センサ1は、感度が高いため、金属歪ゲージに対して大幅に小型化が可能であり、固定側(回転軸体5側)の自由度が大きくなる。
このように、歪センサ1のサイズと感度はトレードオフの関係にあるが、小型化した分、薄肉部112を形成することやその他厚みを制御することで歪センサ1を高感度にできる。
次に、絶縁層12の厚み並びに接合層の厚み及び硬さによる感度の違いについて、図12を参照しながら説明する。図12では、絶縁層12としてパイレックスガラスを用い、接合層の厚みがTであり且つ絶縁層12の厚比(基準厚に対する比率)が2であるときの感度を1とした場合の感度比を示している。また図12では、接合層の厚みをTとした場合、絶縁層12の厚比を1とし且つはんだ接合を行った場合、絶縁層12の厚比を1とし且つ接合層の厚みを4Tとした場合を示している。
絶縁層12が厚いと歪みを吸収してしまい、歪みの伝達効率が下がる。そのため、図12に示すように、歪センサ1は、絶縁層12の厚みが薄い程、感度が高くなる。一方、絶縁層12として必要な耐電圧を考慮した最低限の厚みは必要となる。また、接合層として接着剤を用いた場合、厚みと硬さにより感度が変わる。すなわち、歪センサ1は、接着剤としてエポキシ系等のヤング率の高いものを用いた場合や接合層が薄い程、感度が高くなる。また、歪センサ1は、接着剤を用いた場合によりもはんだ接合を用いた場合の方が、感度が高くなる。
次に、薄肉部112のサイズ及び厚みによる感度の違いについて、図13を参照しながら説明する。図13A、図13Bでは、一例として、歪センサ1のサイズが(3a×3a)であり、且つ、薄肉部112のサイズが(0.5a×0.5a)である場合を示している。また、図13Bに示すように、シリコン層11の全体の厚みをt1とし、薄肉部112の厚みをt2としている。また図13Cでは、図11Dと同様に、一般的な金属歪ゲージの感度を1とした場合の感度比を示している。
この図13に示すように、歪センサ1に薄肉部112を構成することで、薄肉部112を設けない場合に対して、約1.4倍の高感度化が可能となる。また、最も高感度となる薄肉部112のサイズは、歪センサ1のサイズを変えてもほぼ同一である(図13の例では、歪センサ1のサイズに依らず、薄肉部112のサイズが(0.5a×0.5a)の場合が最も高感度となっている)。また、薄肉部112の厚みt2は、シリコン層11の厚みt1に対して半分以下とすることでより効果がある。
以上のように、この実施の形態1によれば、シリコン層11と、シリコン層11に形成された抵抗ゲージ13と、シリコン層11の一面に形成され、当該シリコン層11の抵抗ゲージ13が形成された箇所を薄肉部112とさせる溝部111と、シリコン層11の一面に接合された絶縁層12とを備えたので、トルクの検出精度が向上する。
なお上記では、基板層として、シリコン層11を用いた場合を示したが、これに限らず、外力に応じて歪みが生じる部材であればよい。例えば、基板層として、絶縁体(ガラス等)又は金属を用いることができる。ここで、基板層が絶縁体である場合には、抵抗ゲージ13は、当該絶縁体にスパッタリング等により成膜されることで形成される。また、基板層が金属である場合には、抵抗ゲージ13は、当該金属に絶縁膜を介してスパッタリング等により成膜されることで形成される。また、基板層としてシリコン層11を用い、抵抗ゲージ13が、当該シリコン層11にスパッタリング等により成膜されることで形成されてもよい。
基板層として上記絶縁体又は金属を用いた場合でも、一般的な金属歪ゲージよりもゲージ率は高くなる。また、成膜によって抵抗ゲージ13を形成した場合には、シリコン層11にイオン注入により抵抗ゲージ13を形成した場合に対し、結晶方位によってゲージ率が変わることはなく、すなわち、方向を限定する必要がなくなる。
一方、ゲージ率は、成膜によって抵抗ゲージ13を形成した場合に対し、シリコン層11にイオン注入により抵抗ゲージ13を形成した場合の方が、4〜10倍以上高くなる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 歪センサ
5 回転軸体
6 駆動系
11 シリコン層(基板層)
12 絶縁層
13 抵抗ゲージ(拡散抵抗)
111 溝部
112 薄肉部
113 連通溝部

Claims (7)

  1. 外力に応じて歪みが生じるシリコン層と、
    前記シリコン層に形成された抵抗ゲージと、
    前記シリコン層の一面に形成され、当該シリコン層の前記抵抗ゲージが形成された箇所を薄肉部とさせる溝部と、
    前記シリコン層の一面に形成され、前記溝部を当該シリコン層の側面に連通する連通溝部と、
    前記シリコン層の一面に接合された絶縁層と
    を備えたトルク検出器。
  2. 前記シリコン層は、表面の結晶方位が(100)である
    ことを特徴とする請求項記載のトルク検出器。
  3. 前記抵抗ゲージは、前記シリコン層に成膜されることで形成された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項項記載のトルク検出器。
  4. 前記抵抗ゲージは、前記シリコン層の<110>方向に形成された
    ことを特徴とする請求項又は請求項記載のトルク検出器。
  5. 前記抵抗ゲージは、前記シリコン層の辺方向に対して斜め方向に形成された
    ことを特徴とする請求項記載のトルク検出器。
  6. 前記抵抗ゲージは、前記シリコン層の辺方向に沿って形成された
    ことを特徴とする請求項記載のトルク検出器。
  7. 外力に応じて歪みが生じるシリコン層に抵抗ゲージを形成するステップと、
    前記シリコン層の一面に、当該シリコン層の前記抵抗ゲージが形成された箇所を薄肉部とさせる溝部を形成するステップと、
    前記シリコン層の一面に、前記溝部を当該シリコン層の側面に連通する連通溝部を形成するステップと、
    前記シリコン層の一面と絶縁層とを接合するステップと
    を有するトルク検出器の製造方法。
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