JP2008033115A - ラベル - Google Patents

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雅之 五十嵐
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Abstract

【課題】薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを、完全に分離して廃棄することを容易に可能とする、ラベルを提供する。
【解決手段】このラベル1では、個人情報表示部4は、主表示部2と副表示部3との間に、主表示部2および副表示部3から分離可能に形成される。薬剤に係る情報は、主表示部2および副表示部3に表示され、個人情報表示部4には表示されない。また、薬剤が投与される患者の個人情報は、個人情報表示部4にのみ表示され、主表示部2および副表示部3には表示されない。よって、ラベル1が貼着された薬剤容器等を使用後廃棄する際に、個人情報表示部4を主表示部2および副表示部3から分離することにより、薬剤に係る情報と個人情報とを完全に分離して廃棄できる。したがって、特定の個人が特定の薬剤を使用しているという情報の外部への漏洩を防止し、個人情報の保護を達成することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ラベルに関し、特に、薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを表示するラベルに関する。
薬剤が充填されている容器には、充填されている薬剤を識別するために、薬剤に係る情報を表示するラベルが貼着される。たとえば、紙や合成樹脂などからなるラベル基材に、薬剤名や薬剤量などの薬剤に係る情報が表示され、情報が表示される面と反対側の面である裏面が粘着面とされて、容器に貼着されるものが用いられている。
従来、医療現場において薬剤名などが印刷された部分を分離して、注射器や輸液装置などに貼付でき、かつラベル製造工程において全ての表示内容が検査可能な薬剤管理用ラベルが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
特開2006−55392号公報
医療現場において、薬剤が取り違えられ誤使用されることを未然に防止するために、薬剤に係る情報を表示するラベルに、薬剤が投与される患者の個人情報(個人名、病室番号およびベッド番号など)を併せて表示する場合がある。この場合、薬剤を患者に投与した後に、薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを表示するラベルが貼着されたまま容器が廃棄されると、特定の個人が特定の薬剤を使用していることが一目瞭然である。このような状態で廃棄されることは好ましくなく、従来のラベルには個人情報保護の点において問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを、完全に分離して廃棄することを容易に可能とする、ラベルを提供することである。
この発明に係るラベルは、薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを表示し、薬剤が充填された容器または使用時に薬剤を追加して調整される輸液用の容器(以下、薬剤容器等と称する)に貼着されるラベルである。たとえば、生理食塩水またはブドウ糖などの輸液用の容器、溶解された薬剤が充填された容器、または薬剤が充填された薬剤容器と溶解液が充填された溶解液容器とを結合してなる薬剤キットなどに貼着されるラベルである。ラベルは、主表示部と、副表示部と、個人情報表示部とを備える。主表示部および副表示部の裏面は、粘着面とされている。個人情報表示部は、主表示部と副表示部との間に設けられると共に、主表示部および副表示部から分離可能に形成されている。個人情報表示部の裏面の一部または全部は、非粘着面とされている。また、個人情報表示部と、主表示部および副表示部の境界には、切り取り線が形成されている。そして、主表示部および副表示部の少なくともいずれか一方は、薬剤に係る情報を表示し、個人情報は、個人情報表示部にのみ表示される。
この場合は、ラベルが薬剤容器等に貼着されている状態において、個人情報表示部の裏面の一部または全部は非粘着面とされているので、個人情報表示部の少なくとも一部は薬剤容器等に接着されておらず、容易に剥離させることが可能である。個人情報表示部と、主表示部および副表示部の境界には、切り取り線が形成されているので、個人情報表示部を主表示部および副表示部から容易に分離可能である。このとき、薬剤に係る情報は、主表示部および副表示部に表示され、個人情報表示部には表示されない。また、個人情報は、個人情報表示部にのみ表示され、主表示部および副表示部には表示されない。よって、薬剤容器等を使用後廃棄する際に個人情報表示部を主表示部および副表示部から分離することによって、薬剤に係る情報と個人情報とを完全に分離して廃棄することができる。
また、個人情報表示部が主表示部と副表示部との間に形成され、主表示部と副表示部とは薬剤容器等に強固に接着される。そして、これらの境界には、切り取り線が形成されている。その結果、個人情報表示部を把持して薬剤容器等から剥ぎ取る際、個人情報表示部の両側の切り取り線に均等に力が加わり、主表示部および副表示部から確実に切り取り線で分離することが可能となる。したがって、個人情報表示部を分離させるときに個人情報表示部が破損して、一部の個人情報が薬剤に係る情報と分離されないままで薬剤容器等が廃棄され、個人情報が外部に漏洩する事態を防止することができる。または、個人情報表示部を完全に分離させるために必要な、医師や看護師などの医療従事者の手数を削減することができる。以上より、特定の個人が特定の薬剤を使用しているという情報の外部への漏洩を防止し、個人情報の保護を達成することができる。
好ましくは、個人情報表示部の裏面の全部が非粘着面とされている。この場合は、個人情報表示部の裏面の全部が薬剤容器等に接着されないため、さらに容易に個人情報表示部を薬剤容器などから剥離させることが可能となる。これにより、切り取り線に沿って個人情報表示部を主表示部および副表示部から分離させ、薬剤に係る情報と個人情報とを完全に分離することが容易に可能である。
また好ましくは、切り取り線は、Y字状の切れ込みの連続または破線状の切れ込みからなる。この場合は、Y字状の切れ込みの連続または破線状の切れ込みからなる切り取り線に沿って、より容易に個人情報表示部を分離することができる。
また好ましくは、ラベルの周縁から窪み、その最深部が切り取り線の端部に繋がる、切り欠き部が形成されている。この場合は、切り欠き部が形成されている側を把持して個人情報表示部を分離させることにより、より容易に個人情報表示部を分離することができる。
また好ましくは、切り欠き部は、ラベルの周縁から切り取り線へ向かう、滑らかな弧を有する。この場合は、滑らかな弧を有する切り欠き部が形成されている側を把持して個人情報表示部を分離させることにより、一層容易に個人情報表示部を分離することができる。
また好ましくは、薬剤が充填された容器と輸液用の容器とを結合して薬剤キットが構成される。ラベルは、主表示部または副表示部から分離可能に形成された切離し部を備える。そして、ラベルを薬剤キットに貼着したとき、切離し部は、薬剤キットに形成された吊り掛け穴を被覆する。この場合は、薬剤キットを用いて薬剤を患者に投与するときには、薬剤キットに形成されている吊り掛け穴を介して薬剤キットを架台に掛け吊るす必要があるが、薬剤キットに貼着されたラベルの切離し部で吊り掛け穴を被覆することによって、切離し部の分離を確実に医療従事者に実施させることができる。このとき、薬剤の混合状態に関し、医療従事者の注意を喚起することができる。そして、薬剤を投与する前に必要である、薬剤容器と溶解液容器とを連通させ、薬剤容器に充填されている薬剤と溶解液容器に充填されている溶解液とを混合し、薬剤を溶解液中に溶解させる一連の作業を、医療従事者に確実に実施させることができる。
また好ましくは、薬剤が充填された容器と輸液用の容器とを結合して薬剤バッグが構成される。薬剤バッグは、可撓性を有する。この場合は、予め混合しておくと時間経過とともに変質する不安定な薬剤の保管および患者への投与に際し、用時調製し易く、廃棄も容易な薬剤バッグを使用することができる。薬剤に係る情報と個人情報との表示のために、上記のラベルを薬剤バッグに貼着することができる。そして、薬剤バッグを使用後廃棄する際に個人情報表示部を主表示部および副表示部から分離することによって、薬剤に係る情報と個人情報とを完全に分離して廃棄することができる。したがって、特定の個人が特定の薬剤を使用しているという情報の外部への漏洩を防止し、個人情報の保護を達成することができる。
この発明のラベルによると、薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを、完全に分離して廃棄することを容易に可能とすることができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1のラベルを示す模式図である。図1に示すように、薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを表示するラベル1は、主表示部2と、副表示部3と、個人情報表示部4とを備える。主表示部2、副表示部3および個人情報表示部4は、略四角形状に形成されている。個人情報表示部4は、主表示部2と副表示部3との間に設けられている。個人情報表示部4と主表示部2との境界、および個人情報表示部4と副表示部3との境界には、切り取り線7が形成されている。切り取り線7は、Y字状の切れ込みの連続からなる。図1に示すように、切り取り線7は、ラベル1の周縁の一部を構成する左右の側辺に対し、略直交するように形成されている。
個人情報表示部4と主表示部2との境界に跨って、切り欠き部5が形成されている。図1に示すように、切り欠き部5は、ラベル1の周縁から窪み、切り欠き部5の最深部が切り取り線7のラベル1の正面に向かって左側の端部に繋がるように、形成されている。なお、図1に示すように、切り欠き部5の最深部とは、切り欠き部5が形成されているラベル1の周縁、すなわちラベル1の正面に向かって左側の側辺から、最も離れている箇所を示す。
個人情報表示部4と副表示部3との境界に跨って、切り欠き部6が形成されている。図1に示すように、切り欠き部6の構成は、切り欠き部5と同じである。
切り欠き部5および切り欠き部6は、ラベル1の周縁から切り取り線7へ向かう、滑らかな弧を有する。すなわち、図1に示すように、切り欠き部5および切り欠き部6が形成されているラベル1の周縁は、ラベル1の正面に向かって左側の側辺である。そして、切り欠き部5および切り欠き部6は、ラベル1の正面に向かって左側の側辺と切り取り線7との両方に略接している、滑らかな弧によって、形成されている。
Y字状の切れ込みの連続からなる切り取り線7によって、個人情報表示部4は、主表示部2および副表示部3から容易に分離可能に形成されている。切り取り線は破線状の切れ込みによって構成してもよい。また、切り欠き部5および切り欠き部6がラベル1の左側の側辺に形成されているので、個人情報表示部4は、その左側において容易に把持することができる。
そして、薬剤に係る情報は、主表示部2および副表示部3の少なくともいずれか一方に表示されている。たとえば図1に示すように、主表示部2に薬剤の名称、製造番号、使用期限が表示され、副表示部3に薬剤の製造販売元が表示されている。薬剤に係る情報としては、薬剤の商品名、薬剤名、組成(溶解液の量(単位:ml)中の薬剤の量(単位:g)、などの表記)、製造販売元、製造番号、使用期限、使用上の注意などがある。これらの薬剤に係る情報は、予めラベル1に印刷されている。
また、個人情報は、個人情報表示部4にのみ表示される。たとえば図1に示すように、個人情報表示部4に患者の個人名、病室番号、ベッド番号が表示される。具体的な個人情報は医療現場において、たとえば医師や看護師などの医療従事者が表示する。たとえば、医療従事者が個人情報を手書きしてもよく、個人情報を表示したシールを貼付してもよい。
薬剤に係る情報は、主表示部2および副表示部3に表示され、個人情報表示部4には表示されない。また、個人情報は、個人情報表示部4にのみ表示され、主表示部2および副表示部3には表示されない。よって、個人情報表示部4を主表示部2および副表示部3から分離することによって、薬剤に係る情報と個人情報とを完全に分離することができる。
また図1に示すように、ラベル1は、切離し部8を備えている。切離し部8と主表示部2との境界において、切り取り線7が形成されている。切り取り線7によって、切離し部8は、主表示部2から分離可能に形成されている。切離し部は、副表示部3から分離可能に形成されてもよい。
図2は、図1のII−II線による断面における、ラベルの断面を示す模式図である。図2に示すように、ラベル1の、薬剤に係る情報および個人情報が表示されるラベル基材における、情報が表示される面と反対側の面である裏面には、粘着剤層11が形成されている。主表示部2および副表示部3におけるラベル基材の裏面には、粘着剤層11のみが形成されている。これにより、主表示部2および副表示部3の裏面は、粘着面とされている。一方、個人情報表示部4および切離し部8におけるラベル基材の裏面の全体には、粘着剤層11を被覆して、非粘着薬剤層12が形成されている。非粘着薬剤層12に含まれる非粘着薬剤は、粘着剤層11に含まれる粘着剤の粘着機能を無効とする機能を有する。これにより、個人情報表示部4の裏面と切離し部8の裏面とは、非粘着面とされている。よって、ラベル1が後述する薬剤バッグに貼着されている状態において、非粘着薬剤層12が形成されている個人情報表示部4の裏面の全部と切離し部8の裏面とは、薬剤バッグの表面に接着されない。
ラベル基材としては、たとえば紙や合成樹脂などを用いることができる。粘着剤層11に含まれる粘着剤としては、たとえばアクリル酸エステル共重合体などのアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、またはシリコン系粘着剤などを用いることができる。非粘着薬剤層12は、たとえばOP(オーバープリント)ニスなどの非粘着薬剤を、粘着剤層11を被覆するように印刷して形成することができる。
図3は、この実施の形態のラベルが貼着される薬剤バッグの全体を示す模式図である。図3に示すように、薬剤バッグ20は、薬剤が充填された薬剤容器21と、溶解液が充填された溶解液容器22とを結合してなる。薬剤容器21に充填される薬剤は、粉末状の薬剤であっても、液体状の薬剤であってもよい。薬剤バッグ20の保管中に薬剤容器21に充填されている薬剤と溶解液容器22に充填されている溶解液とが混合しないように、薬剤容器21と溶解液容器22とは弱シール部により分離されている。また、薬剤容器21の上部には、吊り掛け穴23が形成されている。溶解液容器22の下部には、排出ポート24が形成されている。
薬剤バッグ20を構成する薬剤容器21と溶解液容器22とはいずれも、可撓性を有する熱可塑性樹脂によって作製することができる。たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはこれらの積層物などによって作製することができる。たとえば、薬剤容器21と溶解液容器22とは、熱可塑性樹脂シートの外周を溶着して作製することができる。このため、製造が容易である。また、薬剤容器としてアンプル(ガラス製容器)を用いる場合と比べ、廃棄も容易である。薬剤容器21の表面には、長時間光に晒されると劣化する薬剤の保管のために、アルミニウムシートなどの遮光層を設けてもよい。
薬剤バッグ20を使用して患者に薬剤を投与する手順は以下の通りである。まず、医療従事者が溶解液容器22を手で押圧する。これにより溶解液容器22に充填されている溶解液の圧力が高まる。溶解液の圧力によって、薬剤容器21と溶解液容器22とを分離している部分が剥離して、薬剤容器21と溶解液容器22とが連通する。この状態で医療従事者が溶解液容器22と薬剤容器21とを交互に揉むことで、薬剤容器21に充填されている薬剤と溶解液容器22に充填されている溶解液とを混合する。これにより、薬剤を溶解液中に溶解させ、患者に投与する混合薬剤を調製する。
そして、薬剤容器21に形成されている吊り掛け穴23を介して、薬剤バッグ20を、たとえば点滴スタンドなどの架台に掛け吊るす。そして、排出ポート24に穿刺針を突き刺して、穿刺針に接続されているチューブを介して、混合薬剤を患者に投与する。
ここで、図3に示すように、薬剤バッグ20にはラベル1が貼着されており、ラベル1の切離し部8は薬剤容器21に形成されている吊り掛け穴23を被覆している。吊り掛け穴23を被覆することによって、薬剤バッグ20を架台に掛け吊るすとき、切離し部8の分離を確実に医療従事者に実施させることができる。このとき、薬剤の混合状態に関し、医療従事者の注意を喚起することができる。したがって、薬剤を投与する前に必要である、薬剤容器と溶解液容器とを連通させ、薬剤容器に充填されている薬剤と溶解液容器に充填されている溶解液とを混合し、薬剤を溶解液中に溶解させる一連の作業を、医療従事者に確実に実施させることができる。
以上説明したように、予め混合しておくと時間経過とともに変質する不安定な薬剤の保管および患者への投与に際し、用時調製し易く、廃棄も容易な薬剤バッグ20を使用することができる。さらに、ラベル1を薬剤バッグ20に貼着することによって、薬剤に係る情報と、薬剤が投与される患者の個人情報とを薬剤バッグ20に表示することができる。そして、薬剤バッグ20を使用後廃棄する際に個人情報表示部4を主表示部2および副表示部3から分離することによって、薬剤に係る情報と個人情報とを完全に分離して廃棄することができる。したがって、特定の個人が特定の薬剤を使用しているという情報の外部への漏洩を防止し、個人情報の保護を達成することができる。
このとき、ラベル1においては、個人情報表示部4が主表示部2と副表示部3との間に形成されている。主表示部2と副表示部3とは、主表示部2と副表示部3との裏面に形成されている粘着剤層11によって、薬剤バッグ20に強固に接着される。一方、非粘着薬剤層12が形成されている個人情報表示部4の裏面の全部は、薬剤バッグ20の表面に接着していない。また、個人情報表示部4と主表示部2および副表示部3の境界には、Y字状の切れ込みの連続からなる切り取り線7が形成されている。その結果、個人情報表示部4を薬剤バッグ20から剥ぎ取る際、個人情報表示部4の両側の切り取り線7に均等に力が加わり、個人情報表示部4を主表示部2および副表示部3から確実に切り取り線7で分離することができる。したがって、個人情報表示部4を分離させるときに個人情報表示部4が破損して、一部の個人情報が薬剤に係る情報と分離されずに個人情報が漏洩する事態を防止することができる。または、個人情報表示部4を完全に分離させるために必要な医療従事者の手数を削減することができる。
また、切り欠き部5および切り欠き部6がラベル1の周縁から窪んで形成されているので、ラベル1の周縁の切り欠き部が形成されている側において、個人情報表示部4を容易に把持することができる。切り欠き部5および切り欠き部6の最深部が切り取り線7の端部に繋がるように形成されているので、一層容易に個人情報表示部4を切り取り線7で主表示部2および副表示部3から分離することができる。
(実施の形態2)
図4は、この発明の実施の形態2のラベルを示す模式図である。図5は、図4のV−V線による断面における、ラベルの断面を示す模式図である。実施の形態2のラベルと、上述した実施の形態1のラベルとは、基本的に同様の構成を備えている。しかし、実施の形態2では、切り欠き部が図4に示すような構成、また非粘着面が図5に示すような構成となっている点で実施の形態1とは異なっている。
具体的には、図4に示すように、ラベル1の周縁、すなわちラベル1の正面に向かって左側の側辺が窪み、切り欠き部5および切り欠き部6が形成されている。切り欠き部5および切り欠き部6は、ラベル1の周縁から切り取り線7へ向かって、直線状に切れ込んでいる。すなわち、図4に示すように、ラベル1の正面に向かって左側の側辺から切り取り線7へ向かう、直線状の切れ込みによって、切り欠き部5および切り欠き部6が形成されている。また、切り取り線7は、破線状の切れ込みからなる。
また、図5に示すように、ラベル1の裏面には、主表示部2および副表示部3における裏面のみに、粘着剤層11が形成されている。個人情報表示部4および切離し部8における裏面には粘着剤層11は形成されず、たとえば紙や合成樹脂であるラベル基材が、個人情報表示部4および切離し部8の裏面の全部に露出している。この構成によって、個人情報表示部4の裏面の全部と切離し部8の裏面とは、薬剤バッグの表面に接着されない、非粘着面として設けられている。
実施の形態2のラベル1の構成によって、実施の形態1と同様に、ラベル1の周縁の切り欠き部が形成されている側、すなわちラベル1の左側から個人情報表示部4を分離させることにより、個人情報表示部4を主表示部2および副表示部3から確実に切り取り線7で分離することができる。
なお、実施の形態1および実施の形態2の説明においては、切り欠き部がラベルの左側の側辺に形成されている例を述べているが、切り欠き部はラベルの右側の側辺に形成されてもよく、また、左右両側の側辺に形成されてもよい。切り欠き部がラベルの左右両側の側辺に形成されると、医療従事者はラベルの左側または右側の任意の側から個人情報表示部を分離することができるので、より容易に個人情報表示部を分離可能とでき、一層使い勝手のよいラベルを提供することができる。
また、切り取り線がラベルの側辺に繋がるように形成されている例を述べているが、切り取り線がラベルの上辺と底辺とに繋がるように形成されてもよい。さらに、図1および図4において、主表示部2、副表示部3および個人情報表示部4は、略四角形状に形成されているが、この形状に限られるものではない。たとえば、主表示部、副表示部および個人情報表示部が、八角形状や楕円形状を成すように形成されてもよい。このような構成においても、個人情報表示部が主表示部と副表示部との間に設けられ、主表示部および副表示部における裏面は粘着面とされ、また個人情報表示部の裏面は非粘着面とされることによって、個人情報表示部を主表示部および副表示部から容易に分離することができる。
また、個人情報表示部の裏面の全部が非粘着面とされている例を述べているが、個人情報表示部の裏面の一部は粘着面とされていてもよい。すなわち、個人情報表示部の裏面の全部ではなく、一部が非粘着面とされていてもよい。この場合においても、個人情報表示部の大部分は薬剤バッグに接着されておらず、個人情報を薬剤バッグから容易に剥離させることが可能であれば、個人情報表示部を主表示部および副表示部から容易に分離することができる。たとえば、個人情報表示部の裏面の面積のうちの80%以上、または90%以上、または95%以上などを非粘着面とすることができる。たとえば、個人情報表示部の裏面の中央部付近の一箇所または複数箇所が粘着面とされ、個人情報表示部の裏面が薬剤バッグに点接着されるように形成されてもよい。なお、個人情報表示部の裏面に用いられる粘着剤には、主表示部および副表示部の裏面に用いられる粘着剤よりも、粘着力の弱い粘着剤が用いられると、より好適である。
さらに、ラベルが薬剤バッグに貼着される例を述べているが、この発明のラベルは薬剤バッグ以外の容器にも適用可能である。たとえば、溶解された薬剤が充填された容器、または使用時に薬剤を追加して調整される生理食塩水やブドウ糖などの輸液用の容器にも、適用可能である。またたとえば、薬剤が充填された容器と輸液用の容器とを結合して構成される薬剤キットであって、薬剤容器と溶解液用器との少なくともいずれか一方はアンプルやバイアルのような可撓性を有さない容器であっても、適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明のラベルは、薬剤に係る情報と薬剤が投与される患者の個人情報とを表示し、薬剤キットに貼着されるラベルに、特に有利に適用され得る。
この発明の実施の形態1のラベルを示す模式図である。 図1のII−II線による断面におけるラベルの断面を示す模式図である。 薬剤バッグの全体を示す模式図である。 この発明の実施の形態2のラベルを示す模式図である。 図4のV−V線による断面におけるラベルの断面を示す模式図である。
符号の説明
1 ラベル、2 主表示部、3 副表示部、4 個人情報表示部、5,6 切り欠き部、7 切り取り線、8 切離し部、11 粘着剤層、12 非粘着薬剤層、20 薬剤バッグ、21 薬剤容器、22 溶解液容器、23 吊り掛け穴、24 排出ポート。

Claims (7)

  1. 薬剤に係る情報と前記薬剤が投与される患者の個人情報とを表示し、前記薬剤が充填された容器または使用時に前記薬剤を追加して調整される輸液用の容器に貼着されるラベルであって、
    裏面が粘着面とされた主表示部および副表示部と、
    前記主表示部と前記副表示部との間に設けられると共に、前記主表示部および前記副表示部から分離可能に形成され、裏面の一部または全部が非粘着面とされた個人情報表示部とを備え、
    前記個人情報表示部と、前記主表示部および前記副表示部の境界には、切り取り線が形成されており、
    前記主表示部および前記副表示部の少なくともいずれか一方は、前記薬剤に係る情報を表示し、
    前記個人情報は、前記個人情報表示部にのみ表示される、ラベル。
  2. 前記個人情報表示部の裏面の全部が非粘着面とされた、請求項1に記載のラベル。
  3. 前記切り取り線は、Y字状の切れ込みの連続または破線状の切れ込みからなる、請求項1または請求項2に記載のラベル。
  4. 前記ラベルの周縁から窪み、その最深部が前記切り取り線の端部に繋がる、切り欠き部が形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載のラベル。
  5. 前記切り欠き部は、前記ラベルの前記周縁から前記切り取り線の端部に向かう、滑らかな弧を有する、請求項4に記載のラベル。
  6. 前記薬剤が充填された容器と前記輸液用の容器とを結合して薬剤キットが構成され、前記薬剤キットに形成された吊り掛け穴を被覆する、前記主表示部または前記副表示部から分離可能に形成された切離し部をさらに備えた、請求項1から請求項5のいずれかに記載のラベル。
  7. 前記薬剤が充填された容器と前記輸液用の容器とを結合して薬剤バッグが構成され、
    前記薬剤バッグは可撓性を有する、請求項1から請求項6のいずれかに記載のラベル。
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