JP2004173810A - 医薬施用管理方法 - Google Patents
医薬施用管理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004173810A JP2004173810A JP2002341780A JP2002341780A JP2004173810A JP 2004173810 A JP2004173810 A JP 2004173810A JP 2002341780 A JP2002341780 A JP 2002341780A JP 2002341780 A JP2002341780 A JP 2002341780A JP 2004173810 A JP2004173810 A JP 2004173810A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- patient
- medicine
- information
- label
- pharmaceutical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】医薬の施用の間違いを防止する。
【解決手段】患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報が記載された患者ラベルを患者単位の医薬用袋表面に設け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報が記載された医薬ラベルを前記医薬用袋に貼剥可能に設け、同医薬用袋内に医薬ラベルで示される医薬を入れ、医薬用袋の表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルをもって保管・移動の管理をし、患者に医薬を施用する際に医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬に貼り付け、その後患者に施用し、医薬用袋の医薬ラベル剥離跡を目視することで患者に医薬を施用したことを確認できるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報が記載された患者ラベルを患者単位の医薬用袋表面に設け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報が記載された医薬ラベルを前記医薬用袋に貼剥可能に設け、同医薬用袋内に医薬ラベルで示される医薬を入れ、医薬用袋の表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルをもって保管・移動の管理をし、患者に医薬を施用する際に医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬に貼り付け、その後患者に施用し、医薬用袋の医薬ラベル剥離跡を目視することで患者に医薬を施用したことを確認できるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療施設で施用される注射薬等の医薬の保管と施用の際、患者の照合を正確に行い取り間違いを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、注射薬を患者に施用するための準備は、ナースステーションで医師の処方した処方箋に記載された注射薬施用内容を看護師が注射薬の保管棚より取り揃えて行っている。しかし、同時に複数の患者の注射薬施用の準備をすることが多い為、薬品の取り揃え間違いを起こすことがあった。また、注射薬や注射筒を準備して患者に施用する際は、注射薬に患者名を手書きで書き込んで識別することがあるが、施用対象患者の取り間違いを起こすことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、患者に施用される医薬や医療器具に患者と施用情報の照合を行えるバーコード付きラベルを貼付し、施用直前に患者と医薬情報を確認することにより医薬の過った施用を防止するとともに、このラベルを患者別、施用別に区分保管された医薬用袋に貼付することにより医薬の施用の間違いを防止する医薬施用管理方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報を患者単位の医薬用袋表面に表示又はそれらの各情報が記載された患者ラベルを設け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報が記載された医薬ラベルを前記医薬用袋の表面に貼剥可能に設け、同医薬用袋内に医薬ラベルで示される医薬を入れ、医薬用袋表面の表示又は表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルをもって保管・移動の管理をし、患者に医薬を施用する際に医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬に貼り付けるか、又は医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬を使用する医療器具に貼り付け、その後患者に施用し、医薬用袋の医薬ラベル剥離跡を目視することで患者に医薬を施用したことを確認できるようにした医薬施用管理方法
2) 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部をバーコード表現で医薬用袋表面に表示又は表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルに付記し、メインコンピュータのデータベースに前記各バーコードで示される患者名・医薬の品種・施用月日を関連付けた情報を入力もしくは外部から取り込むことによって管理を行い、患者に医薬を施用する際にバーコードの読み取り機能を備え且つ前記メインコンピュータと有線又は無線でデータの送受信が可能な携帯情報端末で各バーコードを読み取るとともにメインコンピュータのデータベースから該当する患者の患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部を読み込み、バーコードの読取情報とデータベースの入力情報とを照合し、患者に施用する医薬の品種と施用月日の正否を判断して不一致があれば携帯情報端末が警報するようにして確認できるようにした前記1)記載の医薬施用管理方法
3) 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報を表わすバーコードを医薬用袋表面に表示するか又はそのバーコードが記載された患者ラベルを医薬用袋表面に貼り付け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報を表わすバーコードが記載された医薬ラベルを医薬用袋表面に貼剥可能に設けた医薬用袋
4) 医薬ラベルが、一枚のラベルを複数枚の小ラベルに切り離しできるようにするミシン目を形成し、各小ラベルに患者情報とその患者に施用する医薬品種情報をそれぞれ記載したものである前記3)記載の医薬用袋
にある。
【0005】
【作用】
本発明によれば、患者に医薬を施用する際に医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬に貼り付けるか、又は医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬を施用する医療器具に貼り付け、その後患者に施用することで、医薬用袋の医薬ラベル剥離跡の目視により患者に医薬を施用したことを容易且つ確実に確認できるようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明では、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部をバーコード表現で医薬用袋表面に表示又は設けた患者ラベル及び医薬ラベルに付記し、メインコンピュータのデータベースに前記各バーコードで示される患者名・医薬の品種・施用月日を関連付けた情報を入力もしくは外部から取り込むことによって管理を行うと、患者に医薬を施用する際にバーコードの読み取り機能を備えた携帯情報端末で各バーコードを読み取るとともにメインコンピュータのデータベースから該当する患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部を読み込み、バーコードの読取情報とデータベースの入力情報とを照合し、患者に施用する医薬の品種と施用月日の正否を判断して不一致があれば携帯情報端末が警報させるようにすることで、より正確に確認して間違いを防止できる。
【0007】
また、医薬ラベルとして一枚のラベルを複数枚の小ラベルに切り離しできるようにするミシン目を形成し、各小ラベルに患者情報とその患者に施用する医薬品種情報をそれぞれ記載したものを用いてもよい。なお、本発明でいう携帯情報端末は、手帳サイズのモバイルPCやハンドヘルドPCと呼ばれる携帯用コンピュータ,携帯が容易な小型のノート型コンピュータを包含し、データベース・サーバー等のメインコンピュータと有線又は無線でネットワーク接続してデータの送受信を可能とするものである。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図1〜5に示す実施例は点滴の施用においてミシン目で複数に分割できるようにした各小ラベルに患者及び医薬を識別するバーコードをそれぞれ印字し、施用時にバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末でバーコードを読み取ってメインコンピュータ内の患者情報と照合することで施用の正否を正確に確認できるようにした例である。
【0009】
図1は実施例の医薬用袋の外観図、図2は実施例のメインコンピュータ及びバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末のデータベースの概念図、図3は実施例のラベルの貼り替えとバーコードの読み取りを示す説明図、図4は実施例の医薬の施用手順を示す説明図、図5は実施例のデータベースのソフトウェアのフローチャートである。図中、1は患者ラベル、1aは患者情報、1bは医薬品種情報、1cは医薬施用情報、1dはバーコード、2は医薬ラベル、2aは患者情報、2bは医薬品種情報、2cはバーコード、3はミシン目、4は医薬用袋、5は点滴用の医薬、6はメインコンピュータ、6aはインターフェイス、7はデータベースのソフトウェア、7aはデータベース部、8はバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末、8aはインターフェイス、8bは表示部、8cは警報部、9は照合用のソフトウェア、9aはデータベース記憶部、9bは読取記憶部、9cは照合部、Hは人である。
【0010】
本実施例では、図1に示すように患者単位の透明な医薬用袋4の正面に予め貼剥可能に貼付されたラベル1に、患者情報1a(氏名・年令・性別等)と医薬品種情報1b(品名・容量等)と医薬施用情報1c(施用月日・点滴速度等)及びそれらを識別するバーコード1dを患者ラベル1に、患者情報2a(氏名)と医薬品種情報2b(品名・容量)及びそれらを識別するバーコード2cを医薬ラベル2に図示しないプリンタでそれぞれ印字し、医薬ラベル2で示される医薬5を医薬用袋4に入れて患者に施用するまで保管・移動の管理を行う。患者ラベル1と各医薬ラベル2はミシン目3により容易に切り離し可能となっている。
【0011】
一方、図2に示すようにメインコンピュータ6ではデータベースのソフトウェア7がインストールされており、このソフトウェア7は不特定多数の患者情報と多種多様の医薬品種情報と患者単位の医薬施用情報をそれぞれ関連付けて前記バーコードに対応させた情報を入力もしくは外部から取り込んで構築したデータベース部7aより構成されている。携帯情報端末8には照合用のソフトウェア9がインストールされており、データベース部7aにある情報の全部又は一部を読み込んだデータベース記憶部9a、バーコードの情報を読み込んだ読取記憶部9b、照合部9cより構成されている。また、携帯情報端末8には表示部8bと警報部8cを備え、脱着自在なネットワークケーブルでメインコンピュータ6と接続されており、患者の病室単位に備えられているものである。
【0012】
本実施例では、医薬5の施用前の準備として、図3(a)及び図4に示すように施用すべき医薬5を医薬用袋4から取り出した後、医薬用袋4に貼付されている取り出した医薬5に該当する医薬ラベル2をミシン目3に沿って切り剥がして前記医薬5に貼り替える。従って、医薬用袋4に医薬ラベル2の剥離跡が残されることになり、施用者はそれを目視することで施用を確認する。
【0013】
さらに、図3(b)に示すように医薬用袋4の患者情報が印字されている患者ラベル1のバーコード1dと取り出した医薬5に貼り替えた医薬ラベル2に印字されているバーコード2cをそれぞれ携帯情報端末8で読み取り、読み取った情報をデータベース記憶部9aの情報と照合することで、患者に施用すべき医薬5の品種、月日等に間違いがないことが確認され、施用されることとなる。
【0014】
携帯情報端末8では、図5に示すように読み取った各バーコードの情報を読取記憶部9bに記憶し、同記憶した情報に相当するデータをメインコンピュータ6内のデータベース部7aから呼び出し、データベース記憶部9aに記憶する。次いで、携帯情報端末8の内蔵タイマで現在月日を確認してデータベース記憶部9aの情報と照合し、不一致であれば携帯情報端末8の表示部8bに警告を表示するとともに警報部8cで警報音を鳴らし、施用者に間違いであることを警報する。一致していれば、患者情報,医薬品種を順に照合していき、不一致であれば同様に警報し、一致していれば照合済の情報をデータベース部7aに記録して処理を終了する。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば患者に施用される医薬や医療器具に患者と施用情報の照合を行えるバーコード付きラベルを貼付し、施用直前に患者と医薬情報を確認することにより医薬の過った施用が防止できるとともに、このラベルが患者別、施用別に区分保管された医薬用袋に貼付されることにより医薬の施用の間違いが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の医薬用袋の外観図である。
【図2】実施例のメインコンピュータ及びバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末のデータベースの概念図である。
【図3】実施例のラベルの貼り替えとバーコードの読み取りを示す説明図である。
【図4】実施例の医薬の施用手順を示す説明図である。
【図5】実施例のデータベースのソフトウェアのフローチャートである。
【符号の説明】
1 患者ラベル
1a 患者情報
1b 医薬品種情報
1c 医薬施用情報
1d バーコード
2 医薬ラベル
2a 患者情報
2b 医薬品種情報
2c バーコード
3 ミシン目
4 医薬用袋
5 医薬
6 メインコンピュータ
6a インターフェイス
7 ソフトウェア
7a データベース部
8 携帯情報端末
8a インターフェイス
8b 表示部
8c 警報部
9 照合用のソフトウェア
9a データベース記憶部
9b 読取記憶部
9c 照合部
H 人
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療施設で施用される注射薬等の医薬の保管と施用の際、患者の照合を正確に行い取り間違いを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、注射薬を患者に施用するための準備は、ナースステーションで医師の処方した処方箋に記載された注射薬施用内容を看護師が注射薬の保管棚より取り揃えて行っている。しかし、同時に複数の患者の注射薬施用の準備をすることが多い為、薬品の取り揃え間違いを起こすことがあった。また、注射薬や注射筒を準備して患者に施用する際は、注射薬に患者名を手書きで書き込んで識別することがあるが、施用対象患者の取り間違いを起こすことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、患者に施用される医薬や医療器具に患者と施用情報の照合を行えるバーコード付きラベルを貼付し、施用直前に患者と医薬情報を確認することにより医薬の過った施用を防止するとともに、このラベルを患者別、施用別に区分保管された医薬用袋に貼付することにより医薬の施用の間違いを防止する医薬施用管理方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報を患者単位の医薬用袋表面に表示又はそれらの各情報が記載された患者ラベルを設け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報が記載された医薬ラベルを前記医薬用袋の表面に貼剥可能に設け、同医薬用袋内に医薬ラベルで示される医薬を入れ、医薬用袋表面の表示又は表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルをもって保管・移動の管理をし、患者に医薬を施用する際に医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬に貼り付けるか、又は医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬を使用する医療器具に貼り付け、その後患者に施用し、医薬用袋の医薬ラベル剥離跡を目視することで患者に医薬を施用したことを確認できるようにした医薬施用管理方法
2) 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部をバーコード表現で医薬用袋表面に表示又は表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルに付記し、メインコンピュータのデータベースに前記各バーコードで示される患者名・医薬の品種・施用月日を関連付けた情報を入力もしくは外部から取り込むことによって管理を行い、患者に医薬を施用する際にバーコードの読み取り機能を備え且つ前記メインコンピュータと有線又は無線でデータの送受信が可能な携帯情報端末で各バーコードを読み取るとともにメインコンピュータのデータベースから該当する患者の患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部を読み込み、バーコードの読取情報とデータベースの入力情報とを照合し、患者に施用する医薬の品種と施用月日の正否を判断して不一致があれば携帯情報端末が警報するようにして確認できるようにした前記1)記載の医薬施用管理方法
3) 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報を表わすバーコードを医薬用袋表面に表示するか又はそのバーコードが記載された患者ラベルを医薬用袋表面に貼り付け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報を表わすバーコードが記載された医薬ラベルを医薬用袋表面に貼剥可能に設けた医薬用袋
4) 医薬ラベルが、一枚のラベルを複数枚の小ラベルに切り離しできるようにするミシン目を形成し、各小ラベルに患者情報とその患者に施用する医薬品種情報をそれぞれ記載したものである前記3)記載の医薬用袋
にある。
【0005】
【作用】
本発明によれば、患者に医薬を施用する際に医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬に貼り付けるか、又は医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬を施用する医療器具に貼り付け、その後患者に施用することで、医薬用袋の医薬ラベル剥離跡の目視により患者に医薬を施用したことを容易且つ確実に確認できるようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明では、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部をバーコード表現で医薬用袋表面に表示又は設けた患者ラベル及び医薬ラベルに付記し、メインコンピュータのデータベースに前記各バーコードで示される患者名・医薬の品種・施用月日を関連付けた情報を入力もしくは外部から取り込むことによって管理を行うと、患者に医薬を施用する際にバーコードの読み取り機能を備えた携帯情報端末で各バーコードを読み取るとともにメインコンピュータのデータベースから該当する患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部を読み込み、バーコードの読取情報とデータベースの入力情報とを照合し、患者に施用する医薬の品種と施用月日の正否を判断して不一致があれば携帯情報端末が警報させるようにすることで、より正確に確認して間違いを防止できる。
【0007】
また、医薬ラベルとして一枚のラベルを複数枚の小ラベルに切り離しできるようにするミシン目を形成し、各小ラベルに患者情報とその患者に施用する医薬品種情報をそれぞれ記載したものを用いてもよい。なお、本発明でいう携帯情報端末は、手帳サイズのモバイルPCやハンドヘルドPCと呼ばれる携帯用コンピュータ,携帯が容易な小型のノート型コンピュータを包含し、データベース・サーバー等のメインコンピュータと有線又は無線でネットワーク接続してデータの送受信を可能とするものである。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図1〜5に示す実施例は点滴の施用においてミシン目で複数に分割できるようにした各小ラベルに患者及び医薬を識別するバーコードをそれぞれ印字し、施用時にバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末でバーコードを読み取ってメインコンピュータ内の患者情報と照合することで施用の正否を正確に確認できるようにした例である。
【0009】
図1は実施例の医薬用袋の外観図、図2は実施例のメインコンピュータ及びバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末のデータベースの概念図、図3は実施例のラベルの貼り替えとバーコードの読み取りを示す説明図、図4は実施例の医薬の施用手順を示す説明図、図5は実施例のデータベースのソフトウェアのフローチャートである。図中、1は患者ラベル、1aは患者情報、1bは医薬品種情報、1cは医薬施用情報、1dはバーコード、2は医薬ラベル、2aは患者情報、2bは医薬品種情報、2cはバーコード、3はミシン目、4は医薬用袋、5は点滴用の医薬、6はメインコンピュータ、6aはインターフェイス、7はデータベースのソフトウェア、7aはデータベース部、8はバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末、8aはインターフェイス、8bは表示部、8cは警報部、9は照合用のソフトウェア、9aはデータベース記憶部、9bは読取記憶部、9cは照合部、Hは人である。
【0010】
本実施例では、図1に示すように患者単位の透明な医薬用袋4の正面に予め貼剥可能に貼付されたラベル1に、患者情報1a(氏名・年令・性別等)と医薬品種情報1b(品名・容量等)と医薬施用情報1c(施用月日・点滴速度等)及びそれらを識別するバーコード1dを患者ラベル1に、患者情報2a(氏名)と医薬品種情報2b(品名・容量)及びそれらを識別するバーコード2cを医薬ラベル2に図示しないプリンタでそれぞれ印字し、医薬ラベル2で示される医薬5を医薬用袋4に入れて患者に施用するまで保管・移動の管理を行う。患者ラベル1と各医薬ラベル2はミシン目3により容易に切り離し可能となっている。
【0011】
一方、図2に示すようにメインコンピュータ6ではデータベースのソフトウェア7がインストールされており、このソフトウェア7は不特定多数の患者情報と多種多様の医薬品種情報と患者単位の医薬施用情報をそれぞれ関連付けて前記バーコードに対応させた情報を入力もしくは外部から取り込んで構築したデータベース部7aより構成されている。携帯情報端末8には照合用のソフトウェア9がインストールされており、データベース部7aにある情報の全部又は一部を読み込んだデータベース記憶部9a、バーコードの情報を読み込んだ読取記憶部9b、照合部9cより構成されている。また、携帯情報端末8には表示部8bと警報部8cを備え、脱着自在なネットワークケーブルでメインコンピュータ6と接続されており、患者の病室単位に備えられているものである。
【0012】
本実施例では、医薬5の施用前の準備として、図3(a)及び図4に示すように施用すべき医薬5を医薬用袋4から取り出した後、医薬用袋4に貼付されている取り出した医薬5に該当する医薬ラベル2をミシン目3に沿って切り剥がして前記医薬5に貼り替える。従って、医薬用袋4に医薬ラベル2の剥離跡が残されることになり、施用者はそれを目視することで施用を確認する。
【0013】
さらに、図3(b)に示すように医薬用袋4の患者情報が印字されている患者ラベル1のバーコード1dと取り出した医薬5に貼り替えた医薬ラベル2に印字されているバーコード2cをそれぞれ携帯情報端末8で読み取り、読み取った情報をデータベース記憶部9aの情報と照合することで、患者に施用すべき医薬5の品種、月日等に間違いがないことが確認され、施用されることとなる。
【0014】
携帯情報端末8では、図5に示すように読み取った各バーコードの情報を読取記憶部9bに記憶し、同記憶した情報に相当するデータをメインコンピュータ6内のデータベース部7aから呼び出し、データベース記憶部9aに記憶する。次いで、携帯情報端末8の内蔵タイマで現在月日を確認してデータベース記憶部9aの情報と照合し、不一致であれば携帯情報端末8の表示部8bに警告を表示するとともに警報部8cで警報音を鳴らし、施用者に間違いであることを警報する。一致していれば、患者情報,医薬品種を順に照合していき、不一致であれば同様に警報し、一致していれば照合済の情報をデータベース部7aに記録して処理を終了する。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば患者に施用される医薬や医療器具に患者と施用情報の照合を行えるバーコード付きラベルを貼付し、施用直前に患者と医薬情報を確認することにより医薬の過った施用が防止できるとともに、このラベルが患者別、施用別に区分保管された医薬用袋に貼付されることにより医薬の施用の間違いが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の医薬用袋の外観図である。
【図2】実施例のメインコンピュータ及びバーコード読み取り機能を備えた携帯情報端末のデータベースの概念図である。
【図3】実施例のラベルの貼り替えとバーコードの読み取りを示す説明図である。
【図4】実施例の医薬の施用手順を示す説明図である。
【図5】実施例のデータベースのソフトウェアのフローチャートである。
【符号の説明】
1 患者ラベル
1a 患者情報
1b 医薬品種情報
1c 医薬施用情報
1d バーコード
2 医薬ラベル
2a 患者情報
2b 医薬品種情報
2c バーコード
3 ミシン目
4 医薬用袋
5 医薬
6 メインコンピュータ
6a インターフェイス
7 ソフトウェア
7a データベース部
8 携帯情報端末
8a インターフェイス
8b 表示部
8c 警報部
9 照合用のソフトウェア
9a データベース記憶部
9b 読取記憶部
9c 照合部
H 人
Claims (4)
- 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報を患者単位の医薬用袋表面に表示又はそれらの各情報が記載された患者ラベルを設け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報が記載された医薬ラベルを前記医薬用袋の表面に貼剥可能に設け、同医薬用袋内に医薬ラベルで示される医薬を入れ、医薬用袋表面の表示又は表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルをもって保管・移動の管理をし、患者に医薬を施用する際に医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬に貼り付けるか、又は医薬用袋の医薬ラベルを剥離して医薬用袋から取り出した医薬を使用する医療器具に貼り付け、その後患者に施用し、医薬用袋の医薬ラベル剥離跡を目視することで患者に医薬を施用したことを確認できるようにした医薬施用管理方法。
- 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部をバーコード表現で医薬用袋表面に表示又は表面に設けた患者ラベル及び医薬ラベルに付記し、メインコンピュータのデータベースに前記各バーコードで示される患者名・医薬の品種・施用月日を関連付けた情報を入力もしくは外部から取り込むことによって管理を行い、患者に医薬を施用する際にバーコードの読み取り機能を備え且つ前記メインコンピュータと有線又は無線でデータの送受信が可能な携帯情報端末で各バーコードを読み取るとともにメインコンピュータのデータベースから該当する患者の患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報の全部又は一部を読み込み、バーコードの読取情報とデータベースの入力情報とを照合し、患者に施用する医薬の品種と施用月日の正否を判断して不一致があれば携帯情報端末が警報するようにして確認できるようにした請求項1記載の医薬施用管理方法。
- 患者情報とその患者に施用する医薬品種情報及び医薬施用情報を表わすバーコードを医薬用袋表面に表示するか又はそのバーコードが記載された患者ラベルを医薬用袋表面に貼り付け、患者情報とその患者に施用する医薬品種情報を表わすバーコードが記載された医薬ラベルを医薬用袋表面に貼剥可能に設けた医薬用袋。
- 医薬ラベルが、一枚のラベルを複数枚の小ラベルに切り離しできるようにするミシン目を形成し、各小ラベルに患者情報とその患者に施用する医薬品種情報をそれぞれ記載したものである請求項3記載の医薬用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341780A JP2004173810A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 医薬施用管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341780A JP2004173810A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 医薬施用管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004173810A true JP2004173810A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32704009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002341780A Pending JP2004173810A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | 医薬施用管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004173810A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006172336A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Central Uni Co Ltd | 医療用器材の管理方法 |
WO2006118252A1 (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Nipro Corporation | ラベル及びこれを備えた薬剤バッグ並びに収容容器 |
JP2006330715A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-12-07 | Nipro Corp | ラベル及びこれを備えた薬剤バッグ並びに収容容器 |
JP2007061138A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Yuyama Manufacturing Co Ltd | 薬袋 |
JP2007304454A (ja) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Daiko Insatsu Kk | 分割ラベル、分割ラベル付きシート |
JP2008033115A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Nipro Corp | ラベル |
JP2009240471A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Sato Knowledge & Intellectual Property Institute | 薬剤ラベルおよびその印字方法 |
JP2011013284A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Iwata Label Co Ltd | 包装容器用ラベル |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002341780A patent/JP2004173810A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006172336A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Central Uni Co Ltd | 医療用器材の管理方法 |
WO2006118252A1 (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Nipro Corporation | ラベル及びこれを備えた薬剤バッグ並びに収容容器 |
JP2006330715A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-12-07 | Nipro Corp | ラベル及びこれを備えた薬剤バッグ並びに収容容器 |
US8333750B2 (en) | 2005-04-28 | 2012-12-18 | Nipro Corporation | Label, medicine bag and storage container with the label |
JP2007061138A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Yuyama Manufacturing Co Ltd | 薬袋 |
JP2007304454A (ja) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Daiko Insatsu Kk | 分割ラベル、分割ラベル付きシート |
JP2008033115A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Nipro Corp | ラベル |
JP2009240471A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Sato Knowledge & Intellectual Property Institute | 薬剤ラベルおよびその印字方法 |
JP2011013284A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Iwata Label Co Ltd | 包装容器用ラベル |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10357428B2 (en) | Medication organizer tray apparatus | |
US7941949B2 (en) | Multi-flag label | |
US9750872B2 (en) | Method and apparatus for controlling an infusion pump or the like | |
TWI259387B (en) | Computerized drug delivery platform | |
EP1355252A1 (en) | Prescription pharmaceutical labeling system | |
JP2006309300A (ja) | 実施支援システム | |
JP5939869B2 (ja) | 薬剤管理システム | |
JP2012528370A (ja) | 病院用識別ブレスレット | |
WO2013116873A1 (en) | Drug documentation system and method | |
JP2004173810A (ja) | 医薬施用管理方法 | |
CA2891242C (en) | Infusion line management system | |
JP5212960B1 (ja) | 調剤管理システム | |
JP2001344338A (ja) | 医療行為支援システム、及び、医療行為支援方法 | |
JP2002163357A (ja) | 投薬管理装置および投薬管理システム | |
CN113269285A (zh) | 毒麻药品使用方法、装置和系统 | |
JP4388400B2 (ja) | 医療過誤防止システム及びそれに用いる携帯端末装置 | |
US20190287671A1 (en) | System, method and apparatus for managing surgical procedures | |
JP2002279067A (ja) | 投薬患者確認方法および投薬履歴管理方法 | |
EP3761315A1 (en) | Labelling method and system for tagging drugs to be administered to a patient in a hospital or surgical setting | |
JP2002092182A (ja) | 注射薬準備方法及び注射薬準備確認装置 | |
JPH1010978A (ja) | 医療材料及びその管理方法 | |
CN109543796A (zh) | 药盒管理方法 | |
JP2003216726A (ja) | 医療現場における画像による本人確認システム | |
JP2003308388A (ja) | 処置確認システム及び携帯型照合装置 | |
JP2000342638A (ja) | 患者識別システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050831 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051228 |