JP2008019282A - 水性懸濁状組成物、水性塗料組成物及び塗装物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】分散性に優れた水性懸濁状組成物を与えることができ、また、空気中で硬化させても、ピンホールの発生の少ない、可撓性、接着性、耐熱性、難燃性、耐蝕性及び電気絶縁性に優れた硬化物を形成できる水性懸濁状組成物を提供する。
【解決手段】二酸化ケイ素の微粒子及び酸化アルミニウム微粒子が水性媒体中に分散されており、ケイ酸アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種が、二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対してケイ酸アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種が90質量部を超え、かつ150質量部以下の範囲の割合で含有されており、前記微粒子の粒径が実質的に0.01〜30μmの範囲であり、かつその粒径の平均値が0.02〜0.8μmである水性懸濁状組成物。
【選択図】なし
【解決手段】二酸化ケイ素の微粒子及び酸化アルミニウム微粒子が水性媒体中に分散されており、ケイ酸アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種が、二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対してケイ酸アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種が90質量部を超え、かつ150質量部以下の範囲の割合で含有されており、前記微粒子の粒径が実質的に0.01〜30μmの範囲であり、かつその粒径の平均値が0.02〜0.8μmである水性懸濁状組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、水性懸濁状組成物、その水性懸濁状組成物から成る水性塗料組成物、その水性塗料組成物を塗装して得られる塗装物品及びその塗装物品の製造方法に関する。さらに詳しくは、分散性に優れた水性懸濁状組成物を与えることができ、また、空気中で硬化させても、ピンホールの発生の少ない、可撓性、接着性、耐熱性、難燃性、耐蝕性及び電気絶縁性に優れた硬化物を形成できる水性懸濁状組成物、その水性懸濁状組成物からなる水性塗料組成物、さらに、被塗装材、特に金属、コンクリート、セラミック等の無機材料や、又はプラスチック等の有機材料からなる被塗装材の表面に、その水性塗料組成物を塗装して得られる、ピンホールの発生の少ない、可撓性、接着性、耐熱性、難燃性、耐蝕性及び電気絶縁性に優れた塗膜を有する塗装物品、及びその塗装物品の製造方法に関するものである。
従来、電気絶縁性の無機質汎用塗料としては、アルカリシリケートを含む塗料が挙げられる。アルカリシリケートは、二酸化ケイ素と炭酸塩との混合物を高温で溶融し、次いで水熱反応を経て生成させた水溶性のケイ酸塩であり、アルカリシリケートを含む塗料から得られる塗膜は、アルカリ金属イオンの水不溶化反応とシリケートイオンの自己凝縮反応によって形成される。しかし、この塗膜は、被塗装材との接着性が充分でないという問題点がある。
さらに、他の例としては、アルカリシリケートをイオン交換法によって、アルカリ金属の除去を行って得られるコロイダルシリカから成る塗料がある。このコロイダルシリカは、アルカリシリケートの塗膜の耐水性の低さを補うものであるが、実用上は塗膜の接着性や皮膜強度が不充分であり、金属繊維のマイカなどの補強材が併用されている。
また、二酸化ケイ素や酸化アルミニウム等の酸化物を主体とするセラミックスは高耐熱性、高電気絶縁性を有するものの、金属などの被塗装材への接着性は常に疑問視されてきた。
また、二酸化ケイ素や酸化アルミニウム等の酸化物を主体とするセラミックスは高耐熱性、高電気絶縁性を有するものの、金属などの被塗装材への接着性は常に疑問視されてきた。
一方、高電気絶縁性の無機組成物に関する技術は耐熱性の向上と共に、接着対象物、接合対象物に対する接着能力の向上を目指して改良がなされてきた(例えば、特許文献1、2及び3参照)。
しかしながら、上記各特許文献に記載の無機組成物をはじめとする従来の純無機質の塗料は、得られる塗膜の接着性は良くても耐熱性が充分に得られないものであったり、或いは塗膜は高耐熱性であっても接着性が低く信頼性に欠けるものであるという問題があった。
しかしながら、上記各特許文献に記載の無機組成物をはじめとする従来の純無機質の塗料は、得られる塗膜の接着性は良くても耐熱性が充分に得られないものであったり、或いは塗膜は高耐熱性であっても接着性が低く信頼性に欠けるものであるという問題があった。
そこで、本出願人は、上記問題を解決するために、特定の水性懸濁状組成物を提案した(特許文献4参照)。
しかし、用途によっては、さらに高い接着性が要求される場合があり、また、可撓性が劣ることがあり、プラスチック等の有機材料に塗布する用途では、有機材料に対する接着性が要求される場合がある。また、上記特許文献では、接着性を向上させるために、窒素雰囲気下で硬化させる必要があるが、窒素雰囲気を作ることは作業性に劣るという問題がある。
しかし、用途によっては、さらに高い接着性が要求される場合があり、また、可撓性が劣ることがあり、プラスチック等の有機材料に塗布する用途では、有機材料に対する接着性が要求される場合がある。また、上記特許文献では、接着性を向上させるために、窒素雰囲気下で硬化させる必要があるが、窒素雰囲気を作ることは作業性に劣るという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、分散性に優れた水性懸濁状組成物を与えることができ、また、空気中で硬化させても、ピンホールの発生の少ない、可撓性、接着性、耐熱性、難燃性、耐蝕性及び電気絶縁性に優れた硬化物を形成できる水性懸濁状組成物、その水性懸濁状組成物からなる水性塗料組成物、その水性塗料組成物を塗装して得られる、接着性、耐熱性、耐蝕性及び電気絶縁性に優れた塗膜を有する塗装物品、及びその塗装物品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来技術の課題を解決するために、2種以上の多種類の金属酸化物の微粒子の組み合わせにおいて、それらの微粒子の粒径及びそれらの微粒子を含む水性懸濁状組成物の比重等に関する数多くの検討を行った結果、二酸化ケイ素の微粒子及び酸化アルミニウム微粒子が水性媒体中に分散されており、ケイ酸アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種が、二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対して90質量部を超え、かつ150質量部以下の範囲の割合で含有されており、前記微粒子の粒径が実質的に0.01〜30μmの範囲であり、かつその粒径の平均値が0.02〜0.8μmであり、前記微粒子が分散されている水性懸濁状組成物により、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、二酸化ケイ素の微粒子及び酸化アルミニウム微粒子が水性媒体中に分散されており、ケイ酸アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種が、二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対して90質量部を超え、かつ130質量部以下の範囲の割合で含有されており、前記微粒子の粒径が実質的に0.01〜30μmの範囲であり、かつその粒径の平均値が0.02〜0.8μmであるように調整されて成ることを特徴とする水性懸濁状組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記水性懸濁状組成物において、さらに、酸化チタン微粒子又は酸化ジルコニウム微粒子或はそれらの組合せが、全ての金属酸化物の合計量の30質量%以下含まれている水性懸濁状組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記水性懸濁状組成物において、水性懸濁状組成物が水性塗料組成物である水性塗料組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記水性塗料組成物を被塗装材の表面に塗装して得られることを特徴とする塗装物品を提供するものである。
また、本発明は、上記水性懸濁状組成物において、水性懸濁状組成物が水性塗料組成物である水性塗料組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記水性塗料組成物を被塗装材の表面に塗装して得られることを特徴とする塗装物品を提供するものである。
本発明の水性懸濁状組成物は、分散性に優れた水性懸濁状組成物を与えることができ、また、空気中で硬化させても、ピンホールの発生の少ない、可撓性、接着性、耐熱性、難燃性、耐蝕性及び電気絶縁性に優れた硬化物を形成できる。
本発明の水性懸濁状組成物は、二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒
子を含む水性懸濁状組成物である。
二酸化ケイ素微粒子と酸化アルミニウム微粒子の含有比率は、質量比で1:10〜10:1の範囲が好ましく、1:5〜5:1の範囲がより好ましく、1:3〜3:1の範囲が特に好ましい。二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒子は、それぞれ単体で配合してもよいが、その一部をカオリナイトに代替して配合することが特に好ましい。
子を含む水性懸濁状組成物である。
二酸化ケイ素微粒子と酸化アルミニウム微粒子の含有比率は、質量比で1:10〜10:1の範囲が好ましく、1:5〜5:1の範囲がより好ましく、1:3〜3:1の範囲が特に好ましい。二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒子は、それぞれ単体で配合してもよいが、その一部をカオリナイトに代替して配合することが特に好ましい。
カオリナイトは、アルミノケイ酸塩鉱物であり、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とし、他の金属酸化物として酸化カルシム、酸化マグネシウム、シャク減などを少量含有する。カオリナイトの各成分の含有割合は、通常、二酸化ケイ素が45〜48質量%、酸化アルミニウムが37〜41質量%、酸化カルシウム0.1〜0.4質量%、酸化マグネシウム0.2〜0.5質量%、シャク減1.0〜4.4質量%である。
カオリナイトの含有比率は、カオリナイト中に含まれる二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムを含めた全体の二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムの合計量に対して、30〜70質量%が好ましく、35〜65質量%がより好ましく、40〜50質量%が特に好ましい。
カオリナイトの含有比率は、カオリナイト中に含まれる二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムを含めた全体の二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムの合計量に対して、30〜70質量%が好ましく、35〜65質量%がより好ましく、40〜50質量%が特に好ましい。
本発明においては、二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムと共に、他の金属酸化物を併用させることが好ましい。この場合、他の金属酸化物の含有量は、全金属酸化物の合計量の30質量%以下であることが好ましく、5〜30質量%であることがより好ましく、8〜25質量%であることがさらに好ましく、10〜22質量%であることが特に好ましい。
他の金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ジルコニウムが好ましい。酸化チタン、酸化ジルコニウムは、得られる硬化物の強度を向上させることができる。
酸化チタンと酸化ジルコニウムは、それぞれ単独で配合してもよいが、併用することが好ましい。
他の金属酸化物としては、酸化チタン、酸化ジルコニウムが好ましい。酸化チタン、酸化ジルコニウムは、得られる硬化物の強度を向上させることができる。
酸化チタンと酸化ジルコニウムは、それぞれ単独で配合してもよいが、併用することが好ましい。
また、本発明の水性懸濁状組成物には、金属酸化物の微粒子と共に、無機バインダーとしてケイ酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩を併用させる。ケイ酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩の無機バインダーは、塗膜、被膜、充填物などの硬化物の柔軟性を向上させることができ、被着体に対する硬化物の接着性を向上させることができる。無機バインダーの配合により、得られた硬化物の構造が、均一な粒子分布状態を保ち、結果として粒子間の微少空隙の適切な存在によって、硬化物の優れた接着性を得ることができるものと考えられる。
無機バインダーは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
無機バインダーは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ケイ酸アルカリ金属塩としては、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムが好ましい。炭酸アルカリ金属塩としては、炭酸ナトリム、炭酸カリウムが好ましく、炭酸ナトリウムが特に好ましい。
ケイ酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩は、それぞれ単独で1種以上用いてもよいし、それぞれ1種以上の両者を組み合わせて用いてもよい。特に、ケイ酸アルカリ金属塩が好ましい。ケイ酸アルカリ金属塩としてのケイ酸ナトリウム及びケイ酸カリウムは、それぞれ単独で用いてもよいが、併用することが好ましい。ケイ酸ナトリウム及びケイ酸カリウムを併用する場合の両者の含有比率は、質量比で1:5〜5:1の範囲が好ましく、1:3〜3:1の範囲がより好ましく、1:2〜2:1の範囲が特に好ましい。
ケイ酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩は、それぞれ単独で1種以上用いてもよいし、それぞれ1種以上の両者を組み合わせて用いてもよい。特に、ケイ酸アルカリ金属塩が好ましい。ケイ酸アルカリ金属塩としてのケイ酸ナトリウム及びケイ酸カリウムは、それぞれ単独で用いてもよいが、併用することが好ましい。ケイ酸ナトリウム及びケイ酸カリウムを併用する場合の両者の含有比率は、質量比で1:5〜5:1の範囲が好ましく、1:3〜3:1の範囲がより好ましく、1:2〜2:1の範囲が特に好ましい。
ケイ酸アルカリ金属塩の含有比率は、二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムの合計量100質量部に対して、90質量部を超え、かつ150質量部以下である範囲であり、90.5〜130質量部が好ましく、91〜125質量部がより好ましく、95〜120質量部がさらに好ましく、98〜118質量部が特に好ましい。
炭酸アルカリ金属塩の含有比率は、二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムの合計量100質量部に対して、2〜15質量部が好ましく、5〜10質量部がより好ましく、6〜9質量部が特に好ましい。
炭酸アルカリ金属塩の含有比率は、二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムの合計量100質量部に対して、2〜15質量部が好ましく、5〜10質量部がより好ましく、6〜9質量部が特に好ましい。
本発明の水性懸濁状組成物は、媒体として水を含有する。水の含有量は、水性懸濁状組成物の粘度を適度にするために適宜選定すればよいが、水性懸濁状組成物の全体量に対して、通常10〜40質量%が好ましく、12〜30質量%が好ましい。
水性媒体は、水を含有する。水性媒体には、少量のアルコールなどの有機溶剤を含有させることができる。なお、水性媒体には、アルコール以外の有機溶剤を実質的に含有しないことが好ましい。
水性媒体は、水を含有する。水性媒体には、少量のアルコールなどの有機溶剤を含有させることができる。なお、水性媒体には、アルコール以外の有機溶剤を実質的に含有しないことが好ましい。
本発明の水性懸濁状組成物においては、金属酸化物の微粒子の粒径は、実質的に0.01〜30μmの範囲に分布しているが、実質的に0.01〜20μmの範囲に分布していることが好ましく、実質的に0.01〜10μmの範囲に分布していることが特に好ましい。なお、実質的に0.01〜30μmの範囲に分布するとは、0.01〜30μmの範囲以外の微粒子を少量含むものであっても、それを排除するものではない。すなわち、0.01〜30μmの範囲以外の微粒子を少量含むものであっても、本発明の効果を発揮する限り、本発明の範囲内である。実質的とは、95質量%以上が好ましく、98質量%以上がより好ましく、99質量%以上が特に好ましい。
また、金属酸化物の微粒子の粒径の平均値は、0.02〜0.8μmであるが、0.04〜0.7μmが好ましい。
また、金属酸化物の微粒子の粒径の平均値は、0.02〜0.8μmであるが、0.04〜0.7μmが好ましい。
本発明の水性懸濁状組成物においては、金属酸化物の微粒子の全体の75質量%以上の粒子が1μm以下の粒径のものである場合に、得られる硬化物と金属板との接着性が極めて良好であるので特に好ましい。粒径が1μm以下の金属酸化物の微粒子の割合は、金属酸化物の微粒子の全体の75質量%以上が好ましいが、80質量%以上がより好ましく、85質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上が特に好ましい。
また、上記金属酸化物の微粒子の粒径分布の最大ピークは、0.02〜0.7μmの範囲にあることが好ましく、0.2〜0.5μmの範囲にあることが特に好ましい。この範囲にある金属酸化物の微粒子の含有割合は、金属酸化物の微粒子全体量の50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、65質量%以上であることが特に好ましい。
さらに、本発明の水性懸濁状組成物においては、金属酸化物の微粒子は、粒径の標準偏差が60以下であることが好ましく、50以下であることがより好ましく、43以下であることがさらに好ましく、38以下であることが特に好ましい。
さらに、本発明の水性懸濁状組成物においては、金属酸化物の微粒子は、粒径の標準偏差が60以下であることが好ましく、50以下であることがより好ましく、43以下であることがさらに好ましく、38以下であることが特に好ましい。
金属酸化物の微粒子の粒径分布が上記範囲にあると、得られる硬化物が700℃以上の高温度の加熱履歴を経ても、例えば、金属、コンクリート、セラミックなどの無機材料、又は木材などの有機材料、あるいはこれらを組み合わせてなる複合材料等からなる被着体から剥離しないより強固な接着性を有するので、好ましい。
二酸化ケイ素及び酸化アルミ二ウム以外の金属酸化物を配合して、接着性及び電気絶縁性の耐熱特性を調整する場合においても、上記の粒径分布は必須の条件となる。
上記金属酸化物の微粒子が分散された水性懸濁状組成物の比重は、1.5〜2.7の範囲に調整することが好ましいが、1.6〜2.6がより好ましく、1.7〜2.5が特に好ましい。なお、本発明の水性懸濁状組成物には、適当量の無機バインダーを加えることが望ましいが、その割合は、水性懸濁状組成物の比重が上記の範囲にあることが条件となる。
二酸化ケイ素及び酸化アルミ二ウム以外の金属酸化物を配合して、接着性及び電気絶縁性の耐熱特性を調整する場合においても、上記の粒径分布は必須の条件となる。
上記金属酸化物の微粒子が分散された水性懸濁状組成物の比重は、1.5〜2.7の範囲に調整することが好ましいが、1.6〜2.6がより好ましく、1.7〜2.5が特に好ましい。なお、本発明の水性懸濁状組成物には、適当量の無機バインダーを加えることが望ましいが、その割合は、水性懸濁状組成物の比重が上記の範囲にあることが条件となる。
本発明の水性懸濁状組成物は、本発明の効果が実質的に低下しない範囲で、目的に応じて、例えば、金属、金属化合物、セラミックス、着色剤、消泡剤、レベリン剤、沈降防止剤等を少量含んでも良い。また、本発明の水性懸濁状組成物における成分は、実質的に無機物質だけであることが好ましく、純無機物質であることが特に好ましいが、少量の有機物質を含有させることができる。なお、本発明の水性懸濁状組成物から得られる塗膜などの硬化物は、純無機物質であることが特に好ましい。
これらの添加成分を配合した場合でも、水性懸濁状組成物中に分散されている金属酸化物の微粒子及び添加成分の微粒子の粒径が実質的に0.01〜30μmの範囲であり、かつその粒径の平均値が0.02〜0.8μmであり、前記金属酸化物の微粒子及び添加成分の微粒子が分散されている水性懸濁状組成物の比重が1.5〜2.7の範囲であるように調整されていることが好ましい。さらに、その他の前記粒径分布を示すことがより好ましい。
本発明の水性懸濁状組成物は、金属酸化物の微粒子及び必要に応じて他の添加成分を水に配合した後、撹拌することにより得ることができる。
撹拌の条件は、水性懸濁状組成物中における金属酸化物粒子の分散が一様となることを目的とする為、金属酸化物の微粒子の配合量、種類、混合比及び粒径分布、並びに添加成分などによって適宜に変えることが望ましい。本発明の水性懸濁状組成物は、短時間の撹拌により容易に金属酸化物粒子の均一な分散状態を得ることができる。
なお、本発明の水性懸濁状組成物は、該水性懸濁状組成物のpHを6〜11に調整することにより、長期にわたり金属酸化物の微粒子が均一に分散し、長期安定性を向上させることができる。
撹拌の条件は、水性懸濁状組成物中における金属酸化物粒子の分散が一様となることを目的とする為、金属酸化物の微粒子の配合量、種類、混合比及び粒径分布、並びに添加成分などによって適宜に変えることが望ましい。本発明の水性懸濁状組成物は、短時間の撹拌により容易に金属酸化物粒子の均一な分散状態を得ることができる。
なお、本発明の水性懸濁状組成物は、該水性懸濁状組成物のpHを6〜11に調整することにより、長期にわたり金属酸化物の微粒子が均一に分散し、長期安定性を向上させることができる。
本発明の水性懸濁状組成物は、充填、塗布などの種々の成形方法により成形し、乾燥させ、必要により焼付けして、水分を除去して硬化物を得ることができる。成形が、本発明の水性懸濁状組成物を被着体の表面に付着させて硬化物を得る方法で行われると、被着体と硬化物との接着性が優れているので好ましい。被着体の材質としては、種々の材料が用いられるが、無機材料又は木材系、プラスチック系有機材料が好ましい。特に、プラスチック系有機材料がより好ましい。無機材料としては、金属(例えば、鋼板、ステンレス板、銅板、アルミニウム板など)、コンクリート、セラミックなどが好ましい。木材系有機材料としては、木材、木材加工品や、木材片、木材粉などを含有する建材などが挙げられる。プラスチック系有機材料としては、ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610など)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などが挙げられる。プラスチック系有機材料としては、極性基を有するものが好ましい。
被着体が有機材料である場合、特にプラスチック系有機材料である場合、本発明の水性懸濁状組成物を被着体の表面に付着させる前に、プライマーを塗布し、そのプライマー膜の上に本発明の水性懸濁状組成物を被着体の表面に付着させることが好ましい。プライマーとしては、種々のプライマーが挙げられるが、ビニリデン樹脂系プライマーが特に好ましい。プライマー膜の厚みは、用途に応じて適宜選定すればよいが、通常5〜100μmが好ましく、特に5〜50μmが好ましい。
また、乾燥としては、例えば室温乾燥や、加熱乾燥が挙げられる。加熱乾燥温度は、100℃以下が好ましい。焼付けとしては、40〜1200℃等の温度による加熱による焼付けが好ましい。被着体がプラスチック系有機材料などの有機材料の場合、加熱焼付け温度は、50〜200℃が好ましく、特に50〜120℃が好ましい。また、特に、被着体が耐熱材料の場合、加熱焼付け温度が300〜1200℃の範囲であると、硬化物の高温時での接着性、耐熱衝撃性が向上するので好ましい。さらに、加熱焼付け温度は、500〜1200℃の範囲がより好ましい。硬化物の硬度を向上させるためには、加熱焼付け温度は、700〜1000℃の範囲が特に好ましい。
また、乾燥としては、例えば室温乾燥や、加熱乾燥が挙げられる。加熱乾燥温度は、100℃以下が好ましい。焼付けとしては、40〜1200℃等の温度による加熱による焼付けが好ましい。被着体がプラスチック系有機材料などの有機材料の場合、加熱焼付け温度は、50〜200℃が好ましく、特に50〜120℃が好ましい。また、特に、被着体が耐熱材料の場合、加熱焼付け温度が300〜1200℃の範囲であると、硬化物の高温時での接着性、耐熱衝撃性が向上するので好ましい。さらに、加熱焼付け温度は、500〜1200℃の範囲がより好ましい。硬化物の硬度を向上させるためには、加熱焼付け温度は、700〜1000℃の範囲が特に好ましい。
本発明の水性懸濁状組成物を用いた場合、加熱焼付けは、空気中で行うことができ、空気中の加熱焼付けだけで、ピンホールの発生の少ない、可撓性、接着性、耐熱性、難燃性、耐蝕性及び電気絶縁性に優れた硬化物を得ることができる。空気中の焼付けは、簡易な装置により行うことができ、また、操作も簡単であるので、作業性が優れている。また、加熱焼付けは、非酸化性雰囲気中で行うと、さらに、前記効果がより大きくなるので好ましい。非酸化性雰囲気中の加熱焼付け温度は、500〜1100℃の範囲がより好ましく、600〜1000℃の範囲がさらに好ましい。非酸化性雰囲気に使用されるガスとしては、不活性ガスが好ましく、窒素ガスが特に好ましい。
得られた硬化物は、通常の状態では、水を吸収しても柔らかくなることはなく、水を加えても元の水性懸濁状組成物に戻ることはない。
また、本発明の水性懸濁状組成物から得られた硬化物は、低温度から高温度の熱履歴、好ましくは−200〜1200℃の熱履歴、より好ましくは−200〜800℃の熱履歴を経た後も、接着性及び電気絶縁性に優れている。特に、急激な温度変化の熱履歴の下での衝撃、例えば、高温度(500〜800℃)から常温へ、又は極低温(−200〜−80℃)から常温への熱衝撃を、硬化物に加えた場合も、本発明の水性懸濁状組成物が上記の粒径分布を保っている限り、得られた硬化物の被着体からの剥離は起こらず、硬化物は電気絶縁物としての特性も充分維持される。
また、本発明の水性懸濁状組成物から得られた硬化物は、低温度から高温度の熱履歴、好ましくは−200〜1200℃の熱履歴、より好ましくは−200〜800℃の熱履歴を経た後も、接着性及び電気絶縁性に優れている。特に、急激な温度変化の熱履歴の下での衝撃、例えば、高温度(500〜800℃)から常温へ、又は極低温(−200〜−80℃)から常温への熱衝撃を、硬化物に加えた場合も、本発明の水性懸濁状組成物が上記の粒径分布を保っている限り、得られた硬化物の被着体からの剥離は起こらず、硬化物は電気絶縁物としての特性も充分維持される。
硬化させて得られる硬化物の電気絶縁抵抗値は、109Ωcm以上の範囲となることが好ましく、1014Ωcm以上の範囲となることがより好ましく、特に1016Ωcm以上の範囲となることが好ましい。また、特に、硬化させて得られる硬化物が、−200〜800℃の温度範囲の熱履歴を経た後において、電気絶縁抵抗が108Ωcm以上となることが好ましく、1011Ωcm以上となることが好ましい。本発明の水性懸濁状組成物は、これらの特性を有するように、成分及び粒径分布が調整されることが好ましい。
本発明の水性懸濁状組成物は、塗料として用いることが好ましい。
本発明によれば、上述の如く原材料の金属酸化物の微粒子の粒径分布及び水性懸濁状組成物の比重を調整して得られる水性懸濁状組成物からなる水性塗料組成物によって、優れた耐熱性、電気絶縁性及び耐蝕性を有し、且つ金属を始め種々の被塗装材に対して強固な接着性を有する塗膜が形成された塗装物品を提供できる。
本発明においては、水性塗料組成物を、被塗装材の表面に塗布し、成膜することによって被塗装材の表面に塗膜を形成することができる。塗布する方法としては、刷毛塗り、ローラー塗り、エアスプレー、浸漬塗装等の種々の従来の塗布方法を用いることができる。
本発明によれば、上述の如く原材料の金属酸化物の微粒子の粒径分布及び水性懸濁状組成物の比重を調整して得られる水性懸濁状組成物からなる水性塗料組成物によって、優れた耐熱性、電気絶縁性及び耐蝕性を有し、且つ金属を始め種々の被塗装材に対して強固な接着性を有する塗膜が形成された塗装物品を提供できる。
本発明においては、水性塗料組成物を、被塗装材の表面に塗布し、成膜することによって被塗装材の表面に塗膜を形成することができる。塗布する方法としては、刷毛塗り、ローラー塗り、エアスプレー、浸漬塗装等の種々の従来の塗布方法を用いることができる。
かかる水性塗料組成物が塗布された後は、乾燥させ、必要により焼付けして、水分を除去することにより、塗膜を成形することができる。乾燥、焼付けの条件は、上記と同様である。
かかる塗膜の厚さは、用途に応じて適宜選択すればよいが、通常50〜300μmの範囲である。
本発明の水性塗料組成物は、例えば、焼却炉やボイラーの内面、トンネル内壁、トタン屋根等の金属系建築材、下水処理場の処理層、煙煙突内壁、ストーブの吸出口、自動車用のマフラー、飛行機機体などの被塗装材に塗装できる塗料、汎用耐熱塗料、電線ケーブル皮膜塗料などの塗料として有用であり、また、アルミ溶射の代替等に極めて有用である。
かかる塗膜の厚さは、用途に応じて適宜選択すればよいが、通常50〜300μmの範囲である。
本発明の水性塗料組成物は、例えば、焼却炉やボイラーの内面、トンネル内壁、トタン屋根等の金属系建築材、下水処理場の処理層、煙煙突内壁、ストーブの吸出口、自動車用のマフラー、飛行機機体などの被塗装材に塗装できる塗料、汎用耐熱塗料、電線ケーブル皮膜塗料などの塗料として有用であり、また、アルミ溶射の代替等に極めて有用である。
さらに、本発明の水性塗料組成物を、木工住宅等の外面に露出した木材部分に塗装することにより、火焔による燃焼を相当時間遅延せしめることができる、優れた耐炎防止効果がある。
また、本発明の水性塗料組成物を、プラスチック製被着体に塗装することにより、火焔による燃焼を相当時間遅延せしめることができる、優れた耐炎防止効果や、優れた耐水性、優れた電気絶縁性を付与することができる。
また、本発明の水性塗料組成物を、プラスチック製被着体に塗装することにより、火焔による燃焼を相当時間遅延せしめることができる、優れた耐炎防止効果や、優れた耐水性、優れた電気絶縁性を付与することができる。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの例によって、何ら限定されるものではない。
(実施例1)
ケイ酸ナトリウムの微粒子20質量部と、ケイ酸カリウムの微粒子20質量部とを水14.8質量部の中に入れ攪拌して溶解させた。この水溶液中に、カオリナイト(二酸化ケイ素含有量46質量%、酸化アルミニウム含有量39質量%)の微粒子14.4質量部、二酸化ケイ素の微粒子(クリストバライト)8.8質量部、酸化アルミニウムの微粒子8.8質量部、酸化チタンの微粒子6質量部を順次加え攪拌した。さらに炭酸ナトリウムの微粒子2.4質量部、二酸化ケイ素の微粒子(クリストバライト)3.2質量部を加え5分攪拌し、前記金属酸化物の微粒子が分散されている水性懸濁状組成物を調製した。ケイ酸ナトリウムの微粒子とケイ酸カリウムの微粒子の合計量は、二酸化ケイ素微粒子と酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対して116質量部であった。この水性懸濁状組成物は、比重が2.2であり、金属酸化物の微粒子の粒径が0.01〜10μmの範囲に分布しており、その粒径の平均値が0.41μmの範囲にあった。また、粒径が0.2〜0.5μmの範囲にある金属酸化物の微粒子の含有割合が72質量%であった。さらに、1μm以下の粒径の微粒子の割合が95質量%であり、粒径分布の最大ピークが0.3μmであり、粒径分布の標準偏差値が34であった。また、水性懸濁状組成物のpHは10.0であった。水性懸濁状組成物の金属酸化物の微粒子の分散状態が均一であり、短期(1週間後)及び長期(1ヶ月後)の分散安定性が優れていた。
(実施例1)
ケイ酸ナトリウムの微粒子20質量部と、ケイ酸カリウムの微粒子20質量部とを水14.8質量部の中に入れ攪拌して溶解させた。この水溶液中に、カオリナイト(二酸化ケイ素含有量46質量%、酸化アルミニウム含有量39質量%)の微粒子14.4質量部、二酸化ケイ素の微粒子(クリストバライト)8.8質量部、酸化アルミニウムの微粒子8.8質量部、酸化チタンの微粒子6質量部を順次加え攪拌した。さらに炭酸ナトリウムの微粒子2.4質量部、二酸化ケイ素の微粒子(クリストバライト)3.2質量部を加え5分攪拌し、前記金属酸化物の微粒子が分散されている水性懸濁状組成物を調製した。ケイ酸ナトリウムの微粒子とケイ酸カリウムの微粒子の合計量は、二酸化ケイ素微粒子と酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対して116質量部であった。この水性懸濁状組成物は、比重が2.2であり、金属酸化物の微粒子の粒径が0.01〜10μmの範囲に分布しており、その粒径の平均値が0.41μmの範囲にあった。また、粒径が0.2〜0.5μmの範囲にある金属酸化物の微粒子の含有割合が72質量%であった。さらに、1μm以下の粒径の微粒子の割合が95質量%であり、粒径分布の最大ピークが0.3μmであり、粒径分布の標準偏差値が34であった。また、水性懸濁状組成物のpHは10.0であった。水性懸濁状組成物の金属酸化物の微粒子の分散状態が均一であり、短期(1週間後)及び長期(1ヶ月後)の分散安定性が優れていた。
この水性懸濁状組成物からなる水性塗料組成物を、サンドブラスト処理し、アセトンで脱脂洗浄を施した鋼板の表面に、室温ではけ塗りによって乾燥塗膜の厚さが100μmになるように塗工し、室温乾燥後、空気中、365℃で30分間加熱焼付けした。次いで、昇温し、これを空気中、700℃で30分間加熱焼付けし、無機質塗装被膜を有する鋼板を作成した。得られた塗膜鋼板は、塗膜が極めて緻密であった。
この塗膜は、ピンホール試験を行った結果、ピンホール数は、3.2個/cm2であり、極めて少なく、また、塗膜が剥離した時間は、41時間後であり、長時間剥離しなかった。
この塗膜は、ピンホール試験を行った結果、ピンホール数は、3.2個/cm2であり、極めて少なく、また、塗膜が剥離した時間は、41時間後であり、長時間剥離しなかった。
この塗膜は常温で約1017Ωcmの絶縁抵抗を有し、上記700℃で2時間の加熱後には1012Ωcm程度に低下はするが、オーミックな状態を保ち電気絶縁物として充分に機能するものである。
この鋼板の塗膜の表面を強く擦っても塗膜が剥れることなく、塗膜は良好な強度と良好な接着性を示した。硬度は11.8×108N/m2であり、接着力は、4.5×106N/m2であった。また、塗膜の耐蝕性も優れていた。また、鋼板の塗膜の可撓性を示すエリクセン値は、20℃で7日間放置した後では、2.5mmであり、350℃で20分間熱処理した後では、2.3mmであった。
この鋼板の塗膜の表面を強く擦っても塗膜が剥れることなく、塗膜は良好な強度と良好な接着性を示した。硬度は11.8×108N/m2であり、接着力は、4.5×106N/m2であった。また、塗膜の耐蝕性も優れていた。また、鋼板の塗膜の可撓性を示すエリクセン値は、20℃で7日間放置した後では、2.5mmであり、350℃で20分間熱処理した後では、2.3mmであった。
また、上記の加熱焼付けを365℃で30分間行って得られた塗膜の熱衝撃試験を行ったところ、600℃の熱衝撃に耐えることが分かった。一方、加熱焼付けを窒素ガス雰囲気中、1100℃で30分間行って得られた塗膜の熱衝撃試験を行ったところ、700℃の熱衝撃に耐えることが分かった。
よって、本実施例の水性塗料組成物は、液体窒素温度から800℃以上の広範囲な温度条件のもとで被塗装材を保護する塗膜を提供することができ、得られた塗膜は金属及び木材等に対し優れた接着性を有し、熱衝撃にも耐えうる一方、高い絶縁抵抗を有し、耐熱電気絶縁材料としても用いられる。
よって、本実施例の水性塗料組成物は、液体窒素温度から800℃以上の広範囲な温度条件のもとで被塗装材を保護する塗膜を提供することができ、得られた塗膜は金属及び木材等に対し優れた接着性を有し、熱衝撃にも耐えうる一方、高い絶縁抵抗を有し、耐熱電気絶縁材料としても用いられる。
また、表面にビニリデン樹脂系プライマーを塗布し、乾燥したプライマー膜(乾燥プライマー膜の厚さ10μm)で被覆された厚さ5mmのナイロン6製板の表面に、上記の水性塗料組成物を塗布(乾燥塗膜の厚さ100μm)し、90℃で1時間加熱、乾燥を施して塗膜を形成した。得られた塗膜は、上記の鋼板の場合と同様に、良好な接着性を示し、一切ひび割れを生ぜず、ピンホールの発生の少ない(3.1個/cm2)、可撓性、接着性、耐熱性、難燃性、耐蝕性及び電気絶縁性(常温で1017Ωcm)に優れていた。また、ナイロン6製板の塗膜に炎を1分間当てても、燃えず、防炎性に極めて優れていた。
(実施例2)
実施例1において、酸化チタンの微粒子の代わりに酸化ジルコニウムの微粒子を同量使用した以外は、実施例1と同様にして水性懸濁状組成物を得た。この水性懸濁状組成物は、比重が2.3であり、金属酸化物の微粒子の粒径が0.01〜10μmの範囲に分布しており、その粒径の平均値が0.43μmの範囲にあった。また、粒径が0.2〜0.5μmの範囲にある金属酸化物の微粒子の含有割合が77質量%であった。さらに、1μm以下の粒径の微粒子の割合が96質量%であり、粒径分布の最大ピークが0.3μmであり、粒径分布の標準偏差値が35であった。また、水性懸濁状組成物のpHは10.0であった。水性懸濁状組成物の金属酸化物の微粒子の分散状態が均一であり、長期安定性が優れていた。
実施例1において、酸化チタンの微粒子の代わりに酸化ジルコニウムの微粒子を同量使用した以外は、実施例1と同様にして水性懸濁状組成物を得た。この水性懸濁状組成物は、比重が2.3であり、金属酸化物の微粒子の粒径が0.01〜10μmの範囲に分布しており、その粒径の平均値が0.43μmの範囲にあった。また、粒径が0.2〜0.5μmの範囲にある金属酸化物の微粒子の含有割合が77質量%であった。さらに、1μm以下の粒径の微粒子の割合が96質量%であり、粒径分布の最大ピークが0.3μmであり、粒径分布の標準偏差値が35であった。また、水性懸濁状組成物のpHは10.0であった。水性懸濁状組成物の金属酸化物の微粒子の分散状態が均一であり、長期安定性が優れていた。
得られた水性懸濁状組成物を用いて、実施例1と同様にして塗膜を作成した。得られた塗膜鋼板は、塗膜が極めて緻密であった。得られた塗膜の性能は、実施例1で得られた塗膜の性能と同等であった。ピンホール数は、4.2個/cm2であり、極めて少なく、また、塗膜が剥離した時間は、35時間後であった。
硬度は12.3×108N/m2であり、接着力は、2.7×106N/m2であった。また、この塗膜は、実施例1と同様な電気絶縁性を有していた。また、塗膜の耐蝕性も優れていた。また、鋼板の塗膜の可撓性を示すエリクセン値は、実施例1と同様な値を有していた。
硬度は12.3×108N/m2であり、接着力は、2.7×106N/m2であった。また、この塗膜は、実施例1と同様な電気絶縁性を有していた。また、塗膜の耐蝕性も優れていた。また、鋼板の塗膜の可撓性を示すエリクセン値は、実施例1と同様な値を有していた。
なお、上記実施例において、塗膜の物性の測定方法は、以下に示す方法により行った。
ピンホール試験
室温で、1規定(1mol/L)の塩酸水溶液中に、塗膜鋼板を入れ、発生する気泡を観察し、気泡の数を計測した。また、この塩酸水溶液中での、浸漬した塗膜鋼板の塗膜が剥離するまでの時間を測定した。
可撓性試験
塗膜鋼板の塗膜について、JISに規定するエリクセン値の測定方法によりエリクセン値を計測した。
ピンホール試験
室温で、1規定(1mol/L)の塩酸水溶液中に、塗膜鋼板を入れ、発生する気泡を観察し、気泡の数を計測した。また、この塩酸水溶液中での、浸漬した塗膜鋼板の塗膜が剥離するまでの時間を測定した。
可撓性試験
塗膜鋼板の塗膜について、JISに規定するエリクセン値の測定方法によりエリクセン値を計測した。
硬度測定試験
先端が直径200μmのダイヤモンド針を有するダイヤモンド圧子を有するスクラッチテスター(Universal Adhesion Tester(Romulus II)、Adhesion International社製)により測定した。具体的には、ダイヤモンド針を塗膜の表面に垂直に当て、ダイヤモンド圧子を一定割合で荷重を増加させながら、塗膜を移動せることにより、ダイヤモンド針を塗膜上で掃引し、塗膜が剥離し始める荷重を測定し、その値を硬度とした。なお、掃引距離は10mm、初期荷重0.02N、最終荷重100N、荷重速度100.138N/minとした。
接着力測定試験
テスト・ドリーの一方の平面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布し、被着体の表面に形成された塗膜の表面に押し付け、余分な接着剤を押出すことにより、テスト・ドリーを塗膜に接着させ、室温で3日間放置した。次ぎに、塗膜に接着したテスト・ドリーを塗膜接着力測定機(エルコメーター社製、商品名「アドヒージョンテスター106」)のテスターで挟み、しっかり固定し、テスト・ドリーに一定速度で引張る力を上昇させながら加え、テスト・ドリー付き塗膜が被着体から剥れるときの引張り力の数値を記録し、接着力とした。
先端が直径200μmのダイヤモンド針を有するダイヤモンド圧子を有するスクラッチテスター(Universal Adhesion Tester(Romulus II)、Adhesion International社製)により測定した。具体的には、ダイヤモンド針を塗膜の表面に垂直に当て、ダイヤモンド圧子を一定割合で荷重を増加させながら、塗膜を移動せることにより、ダイヤモンド針を塗膜上で掃引し、塗膜が剥離し始める荷重を測定し、その値を硬度とした。なお、掃引距離は10mm、初期荷重0.02N、最終荷重100N、荷重速度100.138N/minとした。
接着力測定試験
テスト・ドリーの一方の平面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布し、被着体の表面に形成された塗膜の表面に押し付け、余分な接着剤を押出すことにより、テスト・ドリーを塗膜に接着させ、室温で3日間放置した。次ぎに、塗膜に接着したテスト・ドリーを塗膜接着力測定機(エルコメーター社製、商品名「アドヒージョンテスター106」)のテスターで挟み、しっかり固定し、テスト・ドリーに一定速度で引張る力を上昇させながら加え、テスト・ドリー付き塗膜が被着体から剥れるときの引張り力の数値を記録し、接着力とした。
熱衝撃試験
塗膜付き被着体を電気炉に5分間保持することにより、500〜800℃の所定の温度に5分間急激に加熱し、塗膜付き被着体を静水(温度25℃、水深30cm)中に落下し、急冷し、室温(20℃)で5分間放置した。その後、塗膜付き被着体を静水から引き出し、表面の水滴を拭き取り、再び同様の急熱、急冷を繰り返す。急熱、急冷を10回繰り返し、目視により塗膜の剥離の有無を観察した。
塗膜付き被着体を電気炉に5分間保持することにより、500〜800℃の所定の温度に5分間急激に加熱し、塗膜付き被着体を静水(温度25℃、水深30cm)中に落下し、急冷し、室温(20℃)で5分間放置した。その後、塗膜付き被着体を静水から引き出し、表面の水滴を拭き取り、再び同様の急熱、急冷を繰り返す。急熱、急冷を10回繰り返し、目視により塗膜の剥離の有無を観察した。
(比較例1)
ケイ酸ナトリウムの微粒子13質量部と、ケイ酸カリウムの微粒子13質量部とを水18.5質量部の中に入れ攪拌して溶解させた。この水溶液中に、カオリナイト(二酸化ケイ素含有量46質量%、酸化アルミニウム含有量39質量%)の微粒子18質量部、二酸化ケイ素の微粒子11質量部、酸化アルミニウムの微粒子12質量部、酸化チタンの微粒子7.5質量部を順次加え攪拌した。さらに炭酸ナトリウムの微粒子3質量部、二酸化ケイ素の微粒子4質量部を加え30分攪拌し、前記金属酸化物の微粒子が分散されている水性懸濁状組成物を調製した。ケイ酸ナトリウムの微粒子とケイ酸カリウムの微粒子の合計量は、二酸化ケイ素微粒子と酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対して59質量部であった。この水性懸濁状組成物は、比重が2.0であり、金属酸化物の微粒子の粒径が0.01〜10μmの範囲に分布しており、その粒径の平均値が0.41μmの範囲にあった。また、粒径が0.2〜0.5μmの範囲にある金属酸化物の微粒子の含有割合が72質量%であった。さらに、1μm以下の粒径の微粒子の割合が95質量%であり、粒径分布の最大ピークが0.3μmであり、粒径分布の標準偏差値が34であった。また、水性懸濁状組成物のpHは8.1であった。
ケイ酸ナトリウムの微粒子13質量部と、ケイ酸カリウムの微粒子13質量部とを水18.5質量部の中に入れ攪拌して溶解させた。この水溶液中に、カオリナイト(二酸化ケイ素含有量46質量%、酸化アルミニウム含有量39質量%)の微粒子18質量部、二酸化ケイ素の微粒子11質量部、酸化アルミニウムの微粒子12質量部、酸化チタンの微粒子7.5質量部を順次加え攪拌した。さらに炭酸ナトリウムの微粒子3質量部、二酸化ケイ素の微粒子4質量部を加え30分攪拌し、前記金属酸化物の微粒子が分散されている水性懸濁状組成物を調製した。ケイ酸ナトリウムの微粒子とケイ酸カリウムの微粒子の合計量は、二酸化ケイ素微粒子と酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対して59質量部であった。この水性懸濁状組成物は、比重が2.0であり、金属酸化物の微粒子の粒径が0.01〜10μmの範囲に分布しており、その粒径の平均値が0.41μmの範囲にあった。また、粒径が0.2〜0.5μmの範囲にある金属酸化物の微粒子の含有割合が72質量%であった。さらに、1μm以下の粒径の微粒子の割合が95質量%であり、粒径分布の最大ピークが0.3μmであり、粒径分布の標準偏差値が34であった。また、水性懸濁状組成物のpHは8.1であった。
この水性懸濁状組成物からなる水性塗料組成物を、はけ塗りによって鋼板の表面に乾燥塗膜の厚さが100μmになるように塗工し、室温乾燥後、空気中、365℃で30分間加熱焼付けした。次いで、これを空気中、700℃で30分間加熱焼付けし、無機質塗装被膜を有する鋼板を作成した。この塗膜は、ピンホール試験を行った結果、ピンホール数は、35個/cm2であり、極めて多く、また、塗膜が剥離した時間は、1時間後であった。
この鋼板の塗膜は常温で約1015Ωcmの絶縁抵抗を有し、上記700℃で2時間の加熱後には1010Ωcm程度に低下した。この鋼板の塗膜は、硬度は11.5×108N/m2であり、接着力は、0.7×106N/m2であった。また、鋼板の塗膜の可撓性を示すエリクセン値は、20℃で7日間放置した後では、1.2mmであり、350℃で20分間熱処理した後では、1.0mmであった。
この鋼板の塗膜は常温で約1015Ωcmの絶縁抵抗を有し、上記700℃で2時間の加熱後には1010Ωcm程度に低下した。この鋼板の塗膜は、硬度は11.5×108N/m2であり、接着力は、0.7×106N/m2であった。また、鋼板の塗膜の可撓性を示すエリクセン値は、20℃で7日間放置した後では、1.2mmであり、350℃で20分間熱処理した後では、1.0mmであった。
本発明の水性懸濁状組成物は、加熱炉、ストーブ、煙突、排気管の塗装、抵抗コンデンサーなどの電気、電子部品の塗装などに用いられる塗料、耐摩耗性レンズコート剤、プラスチックコート剤、反射防止膜、潤滑膜などの特殊表面膜形成用塗料などの各種塗料に利用できる。
また、本発明による水性懸濁状組成物は、一般の耐熱用や特殊用途用などの塗料として利用することができるのみならず、広範囲に及ぶ耐熱性の電気絶縁材料として利用することができる。
また、本発明による水性懸濁状組成物は、一般の耐熱用や特殊用途用などの塗料として利用することができるのみならず、広範囲に及ぶ耐熱性の電気絶縁材料として利用することができる。
Claims (4)
- 二酸化ケイ素の微粒子及び酸化アルミニウム微粒子が水性媒体中に分散されており、ケイ酸アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも1種が、二酸化ケイ素微粒子及び酸化アルミニウム微粒子の合計量100質量部に対して90質量部を超え、かつ150質量部以下の範囲の割合で含有されており、前記微粒子の粒径が実質的に0.01〜30μmの範囲であり、かつその粒径の平均値が0.02〜0.8μmであることを特徴とする水性懸濁状組成物。
- さらに、酸化チタン微粒子又は酸化ジルコニウム微粒子或はそれらの組合せが、全ての金属酸化物の合計量の30質量%以下含まれている請求項1に記載の水性懸濁状組成物
- 請求項1又は2に記載の水性懸濁状組成物が水性塗料組成物である水性塗料組成物。
- 請求項32記載の水性塗料組成物を被塗装材の表面に塗装して得られることを特徴とする塗装物品。
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