JPS6381176A - コ−テイング用組成物 - Google Patents

コ−テイング用組成物

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JPS6381176A
JPS6381176A JP22387886A JP22387886A JPS6381176A JP S6381176 A JPS6381176 A JP S6381176A JP 22387886 A JP22387886 A JP 22387886A JP 22387886 A JP22387886 A JP 22387886A JP S6381176 A JPS6381176 A JP S6381176A
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zirconium
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JP22387886A
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Yoshio Ichikawa
好男 市川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コーティング用組成物に関し、さらに詳細に
は鉄、ステンレス、アルミニウムおよびその他の金属な
らびにセメント、ガラス、プラスチックおよびその他の
製品の表面に、■耐熱性に優れた高純度の電気絶縁膜、
■耐熱性のほか、耐水性、耐海水性、耐有機薬品性、耐
酸性を有する防蝕膜、■耐熱性の導電膜および半導体膜
、■耐候性、耐蝕性に優れた化粧膜、■熱放射膜および
遠赤外線放射膜、■そのほか難燃化膜、断熱膜、保護膜
、■さらには透明または着色膜を製造するために好適な
コーティング用組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来より、透明膜を作り、かつ表面硬化、耐蝕性向上な
どを目的にRSi  (OR’):+  (式中、Rお
よびR′は前記に同じ)で表されるオルガノアルコキシ
シランを用いたコーティング用組成物は、多々提案され
ている(例えば特公昭50−39449号公、報、特公
昭51−2343号公報、特公昭52−39691号公
報、特公昭53−5042号公報、特開昭55−106
261号公報、特開昭55−94971号公報、特開昭
56−99236号公報、特開昭59−136363号
公報、特開昭59−68377号公報など)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらの組成物は、いずれも組成物中に
加水分解に必要な水(コロイド状シリカ中に含有される
水も含む)、または硬化剤として多量の酸およびアルカ
リ金属塩などを含有している。そのため、水の含有によ
り組成物の保存安定性が悪くなり、また使用に際して熟
成時間が必要となる。また、多量の酸が含まれる場合に
は、金属面に使用したときに塗膜の乾燥までの腐蝕の問
題が生じる。さらに、アルカリ金属塩の含有は、組成物
の純度を悪化するなどの幾つがの問題を有している。
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたもの
で、組成物自体が保存安定性に優れ、−度基材にコーテ
ィングされると速やかに硬化し、得られる塗膜も高純度
であり、かつ耐熱性、耐水性、耐海水性、耐有機薬品性
、耐酸性、耐候性、耐蝕性、断熱性、難燃性、電気絶縁
性、硬化性などに優れ、かつ透明膜または着色膜を製造
することが可能なコーティング用組成物を提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、 (a)一般式RSi  (OR’)*  (式中、Rは
炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数2〜5のアルキル
基または炭素数1〜4のアシル基を示す)で表されるオ
ルガノアルコキシシラン10〜50重量部、(b)一般
式Zr(OR’)4で表されるジルコニウム化合物、一
般式T i  (OR’ ) aで表されるチタン化合
物(式中、R′はいずれも同一または異なり、炭素数2
〜5の炭化水素残基を示す)およびこれらの加水分解物
もしくは部分重縮合物から選ばれる少なくとも1種2〜
30重量部、および(c)有機溶剤10〜80重量部 (ただし、(a)+(b)+(c)= 100重量部)
を混合してなることを特徴とするコーティング用組成物
を提供するものである。
本発明は、水の存在により加水分解が徐々に進行するオ
ルガノアルコキシシランと、大気中の水分により加水分
解が急速に進行するジルコニウム化合物およびチタン化
合物を組み合わせ混合したものに、濃度調整用の有機溶
剤をその添加量を調整しながら混合し、さらに必要に応
じて充填剤を配合することにより機能性無機塗膜が形成
できるという知見に基づいてなされたものである。
以下、本発明を構成要件別に詳述する。
(a)オルガノアルコキシシラン まず、(al一般式R8i (OR′)3で表されるオ
ルガノアルコキシシランは、水の存在により加水分解お
よび重縮合を生起して高分子量化し、オルガノポリシロ
キサン化合物を生成し、さらに塗膜となった場合に加熱
また常温での放置により硬化するもので、本発明の組成
物中においては結合剤としての働きをするものである。
かかるオルガノアルコキシシラン中のRは、炭素数1〜
8の有機基であり、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基などのアルキル基、そのほか
T−クロロプロピル基、ビニル基、3,3.3−)リフ
ロロプロビル基、T−グリシドキシプロピル基、T−メ
タクリルオキシプロピル基、T−メルカプトプロピル基
、フヱニル!、3.4−エポキシシクロヘキシルエチル
基、γ−アミノプロピル基などである。
また、オルガノアルコキシシラン中のR′は、炭素数2
〜5のアルキル基または炭素数1〜4のアシル基であり
、例えばエチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、
n−ブチル基、5ec−ブチル基、tert−ブチル、
アセチル基などである。
これらのオルガノアルコキシシランの具体例としては、
例えばメチルトリエトキシシラン、メチルトリーミープ
ロポキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルト
リーi−ポロポキシシラン、n−プロピルトリエトキシ
シラン、n−プロピルトリーn−ブトキシシラン、i−
プロピルトリエトキシシラン、i−プロピルトリー5e
c−ブトキシシラン、γ−クロロプロピルトリーter
t−ブトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリーn−プロポキシシラン、3.3.3−トリフロ
ロプロピルトリエトキシシラン、T−グリシドキシプロ
ピルトリアセトキシシシラン、γ−グリシドキシプロビ
ルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピル
トリアセトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、3.4−エ
ポキシシクロヘキシルエチルトリエトキシシランなどを
挙げることができる。
これらのオルガノアルコキシシランは、1種単独で使用
することも、または2種以上を併用することもできる。
また、これらのオルガノアルコキシシランのうち、特に
メチルトリエトキシシランが好ましい。
かかるオルガノアルコジキシランの割合は、組成物中1
0〜50重量部、好ましくは20〜40重景部で量比、
10重量部未満では得られる組成物自体の保存安定性は
良好ではあるがコーティングに供すると得られる塗膜の
密着力が弱くなり、また硬度が充分に向上せず、一方5
0重量部を越えると造膜性が悪化することになる。
(blジルコニウム化合物およびチタン化合物本発明に
使用される(b)ジルコニウム化合物;Zr(OR’)
aおよびチタン化合物Zr(OR’)sは、水の存在に
より加水分解し、該加水分解物が重縮合して部分重縮合
物を生じ、さらに高分子量化して塗膜となった場合に加
熱により硬化するもので、本発明の組成物中においては
(alオルガノアルコキシシランとともに結合剤として
の働きをするものである。
かかるジルコニウム化合物およびチタン化合物中のR′
は、同一または異なり、炭素数2〜5の炭化水素残基で
あり、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、5eC−ブチル基、tert−ブチル基な
どである。
ジルコニウム化合物の具体例としては、例えばジルコニ
ウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラ−n−プロ
ポキシド、ジルコニウムテトラ−1−プロポキシド、ジ
ルコニウムテトラ−n−ブトキシド、ジルコニウムテト
ラ−5ec−ブトキシド、ジルコニウムテトラ−ter
t−ブトキシドなどを挙げることができる。
また、チタン化合物の具体例としては、例えばチタンテ
トラエトキシド、チタンテトラ−n−プロポキシド、チ
タンテトラ−1−プロポキシド、チタンテトラ−n−ブ
トキシド、チタンテトラ−5ec−ブトキシド、チタン
テトラ−tert−ブトキシドなどを挙げることができ
る。
これらのジルコニウム化合物およびチタン化合物は、1
種単独で使用することも、または2種以上を併用するこ
ともできる。
また、これらの化合物のうち、好ましくはジルコニウム
化合物、特にジルコニウムテトラ−n−ブトキシドが好
ましい。
なお、かかるジルコニウム化合物およびチタン化合物は
、急速に加水分解することによってアルコールを遊離し
、対応するジルコニウムヒドロキシドあるいはチタンヒ
ドロキシドを生ずるとともに、該ヒドロキシドの生成に
よるヒドロオキシル置換基の重縮合が行われ、該ヒドロ
キシドの部分重縮合物が生成し、さらに重縮合して完全
重縮合物であるジルコニア成分およびチタニア成分が生
成する。
従って、本発明における(b)ジルコニウム化合物およ
びチタン化合物とは、前記一般式で示されるジルコニウ
ム化合物およびチタン化合物のほかに、その加水分解物
または該加水分解物の部分重縮合物をも包含するもので
ある。かかる加水分解物または部分重縮合物は、組成物
中で前記ジルコニウム化合物あるいはチタン化合物より
生成したものでもよ(、また組成物調製の際に予め配合
したものでもよい。
かかる(b)ジルコニウム化合物およびチタン化合物の
本発明の組成物中の割合は、2〜30重量部、好ましく
は4〜15重量部であり、2重量部未満では相対的に(
blジルコニウム化合物およびチタン化合物の割合が少
なく短時間に加水分解が進行しないため造膜性が悪く、
一方30重量部を越えると(b)ジルコニウム化合物お
よびチタン化合物の割合が多すぎて得られる組成物の保
存安定性が悪化し、また加水分解が早すぎて造膜性が悪
くなり、いずれも好ましくない。
(c)有機溶剤 有機溶剤は、前記(alオルガノアルコキシシランなら
びに(′b)ジルコニウム化合物およびチタン化合物の
濃度調整剤であり、さらにこれら(a)、山)成分の加
水分解を調整するためのものである。
かかる有機溶剤としては、例えばアルコール類、グリコ
ール誘導体、あるいは沸点が120℃以下の低沸点有機
溶剤が好適である。
このうち、前記アルコール類あるいはグリコール誘導体
としては、1価アルコールまたは2価アルコールである
エチレングリコールもしくはこの誘導体を挙げることが
でき、このうち1価アルコールとしては炭素数2〜8の
脂肪族アルコールが好ましく、具体的にはエタノール、
n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、5eC−ブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコール、n−ペンチルアルコール、n
−ヘキシルアルコール、4−メチル−2−ペンタノール
、4−メチル−n−ペンタノールなどを挙げることがで
き、またエチレングリコールもしくはこの誘導体として
はエチレングリコール、エチレングリコールモノブチル
エーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル
などを挙げることができる。これらのアルコール類およ
びグリコール誘導体は、好ましくはi−プロピルアルコ
ール、5ec−ブチルアルコール、n−プロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、酢酸エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテルである。
また、沸点が120℃以下の低沸点有機溶剤としては、
例えばトルエン、ベンゼン、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサン、テトラヒドロフランなどを挙げ
ることができる。
これらの有機溶剤のうち、好ましくはアルコール類およ
び沸点が120℃以下の低沸点有機溶剤であり、特に好
ましくはi−プロピルアルコール、トルエンである。
これらの有機溶剤は、1種でもまた2種以上を併用する
こともできる。
本発明の組成物中、(c)有機溶剤の割合は、10〜8
0重量部、好ましくは45〜70重量部であり、10重
量部未満では組成物の粘度が上昇しすぎたり、保存安定
性が悪化し、一方80重量部を越えると組成物自体の保
存安定性は良好化するが組成物中の固形分が少なくなり
得られる塗膜の厚膜化を達成することができず、また加
水分解速度が低下して短時間での硬化が不充分となる。
本発明のコーティング用組成物は、耐熱性、赤外線放射
、導電、電気抵抗、化粧、断熱などの諸機能をより良好
に発現させるために充填剤を配合するとかできる。
かかる充填剤としては、例えば無機顔料などの一般的な
顔料;顔料以外の粒子状、繊維状もしくは羽毛状の金属
、合金およびその酸化物、炭化物もしくは窒化物;さら
にM (OR’ )、(Mはジルコニウムおよびチタン
以外の金属原子、R1はアルキル基、nは整数を示す)
で表される金属アルコキシドの加水分解物であり、具体
的にはニッケル、銅、ステンレス、酸化チタン(T i
 O□)、酸化アルミニウム(A i z as ) 
、酸化クロム(cr203)、シリマイト (A A 
Z 03  ’SiO□)、合成ムライト (3Aβ2
03 ・2SiO□)、雲母、チタン酸カリウム、酸化
鉄(Fez 03 ) 、酸化マンガン(Mn20.)
、炭化珪素(SiC)、窒化珪素(Si3N4)、酸化
コバルトとアルミナとの合成顔料(co O・Alz 
o:l )、硅酸ジルコニア(ジルコン;ZrO□ ・
SiOよ)、酸化1ii(cuO)、酸化錫、酸化アン
チモンなどを挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。
なお、これらの充填剤の平均粒径は、好ましくは0.0
1〜100μm1特に好ましくは0.02〜2μm程度
である。
また、これらの充填剤のうち、S i  (OR’ )
 4で表される珪素化合物もしくはS n (OR’ 
) 4で表される錫化合物の加水分解物および/または
その部分重縮合物、あるいは平均粒径が0.02μm以
下の三酸化アンチモン、錫、酸化アルミニウム、さらに
は微小片状の雲母などを使用すると、透明な膜が得られ
る。
かかる充填剤の配合割合は、(a)十山)+(c1−1
00重量部に対して、好ましくは1〜200重量部、特
に好ましくは10〜lO・0重量部であり、1重量部未
満では充填剤が少なすぎて得られる塗膜の機能が充分に
発揮できない場合があり、一方200重量部を越えると
組成物の粘度が上昇するほか、相対的に結合剤である前
記(a)、011)成分の割合が低下し、得られる塗膜
の基材に対する密着力が弱くなる傾向があり、また硬度
が充分に向上しない場合がある。
なお、これらの充填剤のうち、前記に例示した酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化クロム、シリマイト、合成
ムライト、珪酸ジルコニア、酸化鉄、酸化マンガン、酸
化銅、炭化珪素、窒化珪素などは、特に耐蝕性に優れた
塗膜が得られるが、用途によっては高純度のものが望ま
しい。
特に、得られる塗膜を電気抵抗用に使用する場合、アル
カリ金属の混入は好ましくない。
すなわち、アルカリ金属を含むと電圧を加えることによ
り導電性を示し、その後電圧を除いても元に戻らないも
のであり、さらに電圧を加えると誘電破壊が生起するた
めである。
また、前記例示した酸化アルミニウム、酸化クロムなど
の充填剤は、それぞれの特徴を有しているので防蝕ある
いは電気抵抗以外の用途にも利用することもできる。
例えば、充填剤として珪酸ジルコニア、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、酸化クロムなどの粉末を2種以上加え
たものは、遠赤外線領域における放射率が0.9前後ま
たはそれ以上の塗膜となる。
また、充填剤として酸化鉄、酸化コバルト、酸化銅、酸
化クロムなどの粉末を2種以上加えたものは、赤外線領
域で放射率が0.95以上の熱放射率の高い塗膜となる
さらに、充填剤として炭化珪素を使用すると、熱伝導性
の良い溶融金属離型膜、電気抵抗膜となる。逆に、充填
剤として金属酸化物、金属窒化物を使用すると、断熱性
の良い膜ができる。
さらに、充填剤にニッケル、銅、カーボン、錫などを使
用すると、導電膜あるいは半導電膜が得られる。
さらにまた、充填剤として黄色の酸化チタンや緑色の酸
化クロムを使用すると、カラー膜とすることができる。
本発明の組成物は、以上の(a)〜(c)成分を混合し
てなるが、これらの成分に特に(alオルガノアルコキ
シシランの加水分解を促進するとともに得られる塗膜の
硬化を促進させるために、少量の酸を添加することもで
きる。
かかる酸としては、硝酸、塩酸などの無機酸、酢酸、蟻
酸、プロピオン酸、マレイン酸、クロロ酢酸、クエン酸
、安息香酸、ジメチルマロン酸、グルタル酸、グリコー
ル酸、マロン酸、トルエンスルホン酸、蓚酸などの有機
酸を挙げることができる。
これらの酸は、1種または2種以上を併用することがで
きる。
かかる酸は、組成物全体のpHが3〜6、好ましくは3
〜5になるよう組成物全体に対して0.01〜1重量%
、好ましくは0・05〜0.5重量%程度添加される。
また、本発明の組成物中には、温和な条件で硬化させる
ために、第4級アンモニウムカルボキシレート、カルボ
ン酸金属塩、アミン類などの硬化触媒を用いることがで
きる。
これらの酸と硬化触媒とを併用する場合には、例えば酢
酸100重量部に対して硬化触媒1〜20重量部よりな
る混合液を本発明の組成物に対して0.05〜0.5重
量%程度添加することにより、本発明の組成物を常温で
3〜10日間、60℃の加熱の場合には1〜3時間で硬
化(仕上げ)させることができる。
さらに、本発明の組成物を製造するに際しては、有機系
顔料、各種界面活性剤、シランカップリング剤、チタン
カップリング剤、染料など従来公知のその他の添加剤を
添加することもできる。
本発明の組成物を調製するに際しては、例えば+8)〜
(c1成分を一度に混合してもよいし、また(c)成分
に(a)〜(bl成分を添加してもよく、通常、固形分
〔(a)をシリカ成分として換算した量+(b)をジル
コニア成分および/またはチタニア成分として換算した
量+必要に応じて使用される充填剤の合計量〕濃度は5
〜80重量、好ましくは20〜60重量%に調製される
このように、本発明によって得られたコーティング用組
成物は、対象物である基材の表面に刷毛、スプレー、デ
ィッピングなどの塗装手段により、1回譬りで厚さ0.
5〜40μm程度の塗膜を形成することができ、2〜3
回の塗装で厚さ1〜120μm程度の膜厚にすることが
可能である。
本発明の組成物は、基材にコーティングされると該組成
物は基材に付着していた水分あるいは大気中の水分を吸
湿して常温〜80℃程度の低温度下でも瞬時または短時
間に加水分解し、これと同時に生起する重縮合によって
ゾルとなり、さらに反応が進行するとゲルになる。
また、例えば100〜300℃で10〜60分間程度加
熱することにより、種々の膜を作ることが可能である。
このように、本発明のコーティング用組成物を基材にコ
ーティングした後、常温で長時間養生することなく、直
ちに例えば100〜300℃程度で10〜60分程度加
熱して膜を形成することができるので、作業性を大幅に
向上させることができる。
本発明の組成物より得られた膜は、鉄、ステンレス、ア
ルミニウムおよびその他の金属ならびにセメント、ガラ
ス、プラスチックおよびその他の製品の表面に透明膜、
着色膜として形成され、耐熱性に優れた高純度の電気絶
縁膜;耐熱性、耐水性、耐海水性、耐有機薬品性、耐酸
性を有する防蝕膜;耐熱性の導電膜および半導電膜;耐
候性、耐蝕性に優れた化粧膜;熱放射膜および遠赤外線
放射膜;その他難燃膜、断熱膜、保護膜などの用途に有
用である。
〔作用〕
本発明は、(a)オルガノアルコキシシランと、(b)
ジルコニウム化合物およびチタン化合物の加水分解の速
度の相違に着目し、加水分解に必要な水を含有すること
なく基材にコーティングすると、短時間で大気中の水分
、または基材に付着している湿分により加水分解し、同
時に生起する重縮合により膜を作るものである。
すなわち、オルガノアルコキシラン加水分解速度が非常
に遅く1〜7日間も要し、一方のジルコニウム化合物お
よびチタン化合物は数分にして加水分解するものである
。このため本発明の組成物は、加水分解の促進に必要な
酸を格別必要とせず非常に高純度になり、充填剤として
高純度でかつ機能性を有するものを使用することにより
、高純度で機能性の付与されたコーティング剤が得られ
る。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中、部および%は、特に断らない限り重量基
準である。
実施例中の各種試験項目は、下記に従い測定したもので
ある。
〔ピンホールテスト〕
放電式ピンホールテスター(サンコー電子研究所側製、
PRD)を用いて2,000ボルトで放電し、ピンホー
ルの有無を調べた。
硬度;鉛筆硬度による。
密着性:引っ張り強度による。
耐熱性;電気炉で500℃×120時間保持し、自然放
冷し、塗膜の状態を観察した。
耐塩水性;4%食塩水に60日間浸漬後、塗膜の状態を
観察した。
耐沸騰水性;水道水で120時間煮沸し、塗膜の状態を
観察した。
耐酸性0335%硫酸液に60日間浸漬し、塗膜の状態
を観察した〔なお、この際、テストピースの片面(非塗
装面)を樹脂で被覆した〕。
耐酸性0210%塩酸液に60日間浸漬し、塗膜の状態
を観察した〔なお、この際、テストピースの片面(非塗
装面)を樹脂で被覆した〕。
体積固有抵抗、JISに準拠して測定した。
熱放射率;日本分光■製、IRA−2型赤外線分光光度
計付属装置である熱放射率測定装置を用い、温度設定値
を100℃±1.0℃にして波長域5μmから25μm
までの放射スペクトルを測定した。
吸水率;テストピースを水中に72時間浸漬し、その重
量変化により測定した。
実施例1 電気絶縁膜、防蝕膜としての性能を調べるために第1表
に示すA−Dの4種類の組成物を作製した。すなわち、
組成物A−Dとも、成分(a)、(b)、(c)に添加
剤の酢酸、シランカフプリング剤を混合し、これに充填
剤として(d)成分を混入し、攪拌機により、1,50
0ζpm/分の回転速度で60分間攪拌した。
第1表 次に、サイズ100x50x1.5flの鋼板(345
C)と、同じ<100x50x1.5鶴サイズのアルミ
ニウム板を用意し、第2表に示すテストピースを作製し
た。
第2表 なお、下地処理は、i−プロピルアルコールを用いて清
拭した。また、塗装方法は、第2表に従いエアレススプ
レーガンを用いてテストピース片面に下記方法により塗
装した。すなわち、テストピースA−1、B−1、C−
1、A−2、B−2、C−2は、1回目乾燥時の膜厚に
換算して約30μm塗布し、直ちに120℃で20分間
加熱乾燥した。2回目は、乾燥時の膜厚に換算して約4
0μm塗布し、直ちに120℃で20分間加熱乾燥した
。また、テストピースB−1、C−1、A−2、B−2
は、3回目として同じくし乾燥時の膜厚に換算して約4
0μm塗布し、直ちに150℃で30分間加熱乾燥した
。さらに、テストピースA−1、C−2は、3回目とし
て組成物りを用い、同じく乾燥時の膜厚に換算して約2
μm塗布し、直ちに150℃で30分間加熱乾燥した。
このようにして得られたテストピース(A−1〜C−2
)を用い、各種のテストを実施した結果を第3表に第3
表 (続き) 実施例3 コンクリートの防水膜、遠赤外線放射膜 導電膜として
の性能を調べるため第4表に示すE−Gの3種類の組成
物を次のようにして作製した。
すなわち1、組成物Eの成分(dlのテトラエトキシシ
ランの加水分解物は、テトラエトキシシラン100部に
対しi−プロピルアルコールを120部、水を53°部
、酢酸を1部加えて軽く攪拌し、48時間自然放置した
。これを80℃で4時間加熱乾燥してボールミルに4時
間かけて微粒化した。
この微粒子は、半透明状で固形分は約84%であった。
次に、E−Gとも、成分(a)、(b)、(c1に添加
剤の酢酸、チタンカップリング剤を混合し、これに充填
剤として成分(dlを混入し、攪拌機により、1.50
Orpm/分の回転速度で60分間攪拌した。
値以下余白) 第4表 次に、サイズ100X50X40層量のコンクリートと
、サイズ100x50x1.5wサイズの鋼板(S 4
5 C”)と、サイズ1ooxioox1.5鶴サイズ
のABS樹脂板を用意し、第5表に示す仕様のテストピ
ースを作製した。
第5表 なお、下地処理は、コンクリートとABS樹脂板は無処
理、銅板はi−プロピルアルコールを用いて清拭した。
また、塗装方法は、第5表に従いエアレススプレーガン
または刷毛を用いて、コンクリートは全面に、鋼板とA
BS樹脂板は片面に下記方法により塗装した。
すなわち、テストピースE−1の全面に、組成物Eを1
回目として乾燥時換算で約70 g/rrf塗布し、2
4時間常温乾燥した。2回目も、1回目と同様に塗布し
、常温で乾燥した。テストピースE−2は、全面に第2
表の組成物Aを1回目として乾燥時換算で約120g/
rrf塗布し、60時間常温乾燥した。2回目も、1回
目と同様に塗布し、直ちに80℃で30分間加熱乾燥し
た。3回目に組成物Eを乾燥時換算で約70 g/g塗
布し、直ちに80℃で60分間加熱乾燥した。
次に、テストピースF−1、F−2に組成物Fを乾燥時
の膜厚に換算して約40μm塗布し、直ちに150℃で
30分間加熱乾燥した。さらに、テストピースF−2は
、組成物Eを乾燥時換算で約60g/rrl塗布し、直
ちに130℃で30分間加熱乾燥した。テストピースG
−1、G−2には、組成物Gを乾燥時の膜厚に換算して
約35μm塗布し、遠赤外線加熱器により塗膜面を約9
0℃で30分間加熱乾燥した。さらに、テストピースG
−2は、組成物Eを乾燥時換算で約50 g/rt?塗
布し、直ちに第1回目同様に約90℃で30分間加熱乾
燥した。
このようにして得られたテストピース(E−1〜G−2
)を用い、各種のテストを実施した結果を第6表に示す
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、次のような効果を挙げ
ることができる。
■耐熱性に優れている。
■厚さ20〜100μmの膜でピンホールレスになる。
■非常に高純度の膜あるいは透明な膜を作ることができ
る。
■金属をはじめとして、ガラス、セラミックス、セメン
ト、プラスチック、紙など、殆ど全ての材料に対する使
用が可能である。
080〜300℃で10〜120分間の加熱により硬化
させることができ、また用途によっては常温乾燥のみで
も硬化させることができる。
■組成物に水を含まず、保存安定性に優れる。
次に、本発明の組成物は、充填剤を添加することにより
、下記のような効果をも奏する。
■耐候性、耐水性、耐海水性、耐有機薬品性、耐酸性な
どに優れた防蝕膜、電気絶縁膜、化粧膜を作ることが可
能である。
■耐候性、耐水性などに優れた赤外線放射膜、導電膜、
半導電膜を作ることができる。
■防錆膜、断熱膜、難燃化膜など、様々な保護膜、機能
膜を作ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式RSi(OR′)_3(式中、Rは
    炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数2〜5のアルキル
    基または炭素数1〜4のアシル基を示す)で表されるオ
    ルガノアルコキシシラン10〜50重量部、 (b)一般式Zr(OR′)_4で表されるジルコニウ
    ム化合物、一般式Ti(OR′)_4で表されるチタン
    化合物(式中、R′はいずれも同一または異なり、炭素
    数2〜5の炭化水素残基を示す)およびこれらの加水分
    解物もしくは部分重縮合物から選ばれる少なくとも1種
    2〜30重量部、および(c)有機溶剤10〜80重量
    部 (ただし、(a)+(b)+(c)=100重量部)を
    混合してなることを特徴とするコーティング用組成物。
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