JP2008012192A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効ラインに遊技者の関心を持たせて、興趣の低下を防ぐことが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】本発明に係る遊技機は、選択した抽選確率を基にして大当りの抽選を行うメインCPU201と、メインCPU201による抽選結果に応じた装飾図柄の停止態様を、液晶表示装置21における有効ライン上に停止表示させるサブCPU301とを備え、メインCPU201は、有効ライン変更ボタン50の操作により変更された有効ラインの数に応じて、液晶表示装置21における変動表示領域内に有効ラインを設定する制御を行い、サブCPU301は、メインCPU201により設定された有効ラインを液晶表示装置21に表示させる制御を行うとともに、メインCPU201の選択する抽選確率を液晶表示装置21に表示させる制御を行うことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関し、特に識別図柄の変動表示が行われる表示手段を有する遊技機に関する。
従来より、複数のリールによって構成された表示装置に、各リールについて上中下の3段に装飾図柄(識別図柄)を表示し、上中下の3本と対角線の2本の計5本の有効ラインを設けた遊技機が登場している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の遊技機では、何れかの有効ライン上に所定の装飾図柄の組み合わせ(特定の態様)が停止表示された場合に、遊技者に大当りの利益を付与する大当り遊技状態の制御が行われるようになっている。
特許文献1の遊技機によれば、有効ラインの数を増加させて特定の態様が成立するパターンを多様化させることができるので、大当り遊技状態への期待感を高めて興趣を向上させることができる。
特開2002−85695号公報
しかしながら、特許文献1の遊技機においては、有効ラインが複数に増加しているものの、有効ラインに特定の態様が停止表示される確率、すなわち、内部的な当選確率は、有効ラインが単数である場合と変わらない。
これでは、たとえ有効ラインの数を変化させたとしても、遊技者の受ける利益は変わらないため、当該有効ラインに対する遊技者の関心が次第に薄れて、興趣が低下してしまう虞がある。
そこで、本発明は、有効ラインに遊技者の関心を持たせて、興趣の低下を防ぐことが可能な遊技機を提供する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の遊技機は、表示領域(変動表示領域21b)にて識別図柄の変動表示が行われる表示手段(液晶表示装置21)と、表示手段における表示領域内に単数または複数の有効ラインを設定する制御を行う有効ライン設定手段(主制御回路200のメインCPU201)と、複数の抽選確率のうち何れかを選択する抽選確率選択手段(主制御回路200のメインCPU201)と、所定の条件が成立した場合に、抽選確率選択手段の選択する抽選確率を基にして大当りの抽選を行う大当り抽選手段(主制御回路200のメインCPU201)と、大当り抽選手段による抽選結果に応じた識別図柄の停止態様を、表示手段における表示領域のうち、有効ライン設定手段により設定された有効ライン上に停止表示させる表示制御手段(サブCPU301)と、有効ライン設定手段により設定された有効ラインのうち少なくとも何れかに特定の態様が停止表示された場合に、遊技者に大当りの利益を付与する制御を行う大当り利益付与手段(主制御回路200のメインCPU201)と、有効ライン設定手段にて設定される有効ラインの数を変更する操作が可能な操作手段(有効ライン変更ボタン50)と、操作手段の操作により変更された有効ライン数に応じて、抽選確率選択手段の選択する抽選確率を変更する制御を行う抽選確率変更手段(主制御回路200のメインCPU201)とを備え、有効ライン設定手段は、操作手段の操作により変更された有効ラインの数に応じて、表示領域内に有効ラインを設定する制御を行い、前記表示制御手段は、前記有効ライン設定手段により設定された有効ラインを前記表示手段に表示させる制御を行うとともに、前記抽選確率選択手段の選択する抽選確率を前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする。
このように、抽選確率変更手段は、操作手段の操作により変更された有効ライン数に応じて、抽選確率選択手段の選択する抽選確率を変更する制御を行っている。
この場合、有効ライン数の増減と、抽選確率選択手段の選択する抽選確率とが対応するようになる(すなわち、有効ライン数の変化に応じて、大当り抽選手段の抽選態様が異なるようになる)。
本発明によれば、有効ラインの数の変化に応じて遊技者の得られる利益が変化するようになるため、当該有効ラインに遊技者の関心を持たせることができ、興趣の低下を防ぐことができる。
さらに、本発明によれば、遊技者は、有効ライン設定手段により設定される有効ライン数を、操作手段を操作することによって任意に変更することが可能となっている。この場合、遊技者は、遊技の際の経済事情や時間の余裕、遊技の際の気分等で有効ライン数を決めることができるので、予め定められた有効ライン数および予め定められた抽選確率にて遊技を行う必要のある従来型の遊技機に比して遊技性を向上させることができる。
また、本発明の表示制御手段は、有効ライン設定手段により設定された有効ラインおよび抽選確率選択手段の選択する抽選確率を、表示手段に表示させる制御を行うようになっているので、有効ラインの数が変化する様子や当該有効ライン数の変化に応じて遊技者の得られる利益が変化する様子を遊技者に伝えることができ、有効ラインへの遊技者の関心を高めることができる。
さらに、本発明によれば、設定された有効ラインの数および当該有効ライン数の変化に応じて選択された抽選確率は、上述したように表示手段に表示されるようになっているので、遊技者は、有効ライン数が変化する旨の遊技性や有効ライン数に応じて抽選確率が変化する旨の遊技性を理解したうえで安心して遊技を行なうことができる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、表示制御手段は、有効ライン設定手段により設定された有効ラインを示す文字情報を、表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする。
本構成によれば、表示制御手段は、有効ライン設定手段により設定された有効ラインを示す文字情報を、表示手段に表示させる制御を行うようになっているので、有効ラインの数が変化する様子をより分かり易く遊技者に伝えることができ、有効ラインへの遊技者の関心をより高めることができる。
さらに、本発明によれば、設定された有効ラインの数を示す文字情報は、上述したように表示手段に表示されるようになっているので、当該有効ライン数が変化する旨の遊技性をより確実に遊技者に理解させることができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、特定の態様が停止表示された有効ラインの数に応じて、遊技者に付与する賞媒体の数を異ならせることを特徴とする。
本構成によれば、大当り利益付与手段は、特定の態様が停止表示された有効ラインの数に応じて、遊技者に付与する賞媒体の数を異ならせているので、たとえ、一の有効ラインにて特定の態様が停止表示されたとしても、他の有効ラインでも特定の態様が停止表示される可能性がある限りは、遊技者の期待感を持続させることができ、有効ラインへの遊技者の関心をより高めることができるとともに、より遊技性を向上させることができる。
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
すなわち、本発明によれば、有効ラインに遊技者の関心を持たせて、興趣の低下を防ぐことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
以下、本実施の形態における弾球遊技機(以下、遊技機という)1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1〜図17は、プリペイドカード方式を適用した遊技機1の一実施の形態を示している。
図1は本実施の形態に係る遊技機の構成を示す斜視図、図2は図1に示した遊技機の遊技盤を示す正面図、図3は図1に示した遊技機の制御系を示すブロック図、図4は本実施の形態に係る遊技機の主制御回路の処理手順を示すフローチャート、図5は本実施の形態に係るスイッチ入力検出処理の処理手順を示すフローチャート、図6は本実施の形態に係る有効ライン変更ボタン操作チェック処理の処理手順を示すフローチャート、図7は本実施の形態に係る特別図柄制御処理の処理手順を示すフローチャート、図8は本実施の形態に係る特別図柄記憶チェック処理の処理手順を示すフローチャート、図9は本実施の形態に係るコマンド受信割込処理の処理手順を示すフローチャート、図10は本実施の形態に係る遊技機の副制御回路によるメイン処理の処理手順を示すフローチャート、図11は本実施の形態に係るコマンド解析処理の処理手順を示すフローチャート、図12は本実施の形態に係る大入賞装置賞球数特定テーブルの一例を示す図、図13(a)〜(c)は大当り抽選テーブルの一例を示す図、図14(a)〜(c)は特定の態様表示ライン決定テーブルの一例を示す図、図15(a)〜(f)は段階的に停止表示する変動表示領域の一例を示す説明図、図16(a)〜(f)は変動表示領域の変動表示の一例を示す説明図、図17(a)〜(c)は本実施の形態に係る液晶表示装置の表示態様の一例を示す説明図である。
最初に、パチンコ遊技機(遊技機)1の構成について、図1および図2を参照しながら説明する。なお、図1は本実施の形態に係る遊技機の構成を示す斜視図であり、図2は本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。
図1および図2に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、遊技盤2(図2)が装着される本体枠3aがヒンジ(図示せず)を介して島設備に固定される外枠3bに回動可能に取り付けられ(すなわち、本体枠3aは、本体枠3aの一方端を回動支点として支持されて当該外枠3bに開閉自在に支持されて装着される。)、これら本体枠3aおよび外枠3bで遊技機本体3が構成されている。そして、このような遊技機本体3の本体枠3aに対して、スピーカ8a,8b、遊技盤2を視認可能に被うガラス扉4、皿ユニット5、およびハンドル7が備えられている。
これらガラス扉4および皿ユニット5は、その一端が遊技機本体3に回動可能に軸支されており、他端が遊技機本体3に係合するようになっている。
遊技盤2(図2)は、レール6に包囲され、遊技球の流下が可能な遊技領域2aを有している。そして、その遊技領域2aには、多数の遊技くぎや風車などの障害物(図示せず)、一般入賞装置12、通過ゲート13、大入賞装置15、アウト口16、始動入賞装置18などの遊技部材が配置されている。
また、遊技盤2の背面には、演出画像(例えば、遊技状態に対応したアニメーションやその他の報知情報など)等を表示可能な表示領域21aを有する液晶表示装置21が配置されている。
なお、表示手段である液晶表示装置21の表示領域21aは、演出画像を表示する領域と、複数(9つ)の変動表示領域21bとからなっている。
9つの変動表示領域21bは、図15に示すように3行3列のマトリクス状に配列されて表示されている。そして、各変動表示領域21bでは、装飾図柄(識別図柄)の変動表示がそれぞれ独立して行われるようになっている。なお、図15から図17においては、煩雑となることを回避するために、複数の変動表示領域21bのうち一部にのみ符号を付しており、他の変動表示領域21bへの符号は省略している。
また、3行3列のマトリクス状に配列された変動表示領域21bには、点線状のラインが8つ表示されている(図15参照)。具体的には、図15に示すように、3つの行のうち真ん中の行にはライン101が表示され、そして、ライン101の下段の行にはライン102が、また、ライン101の上段の行にはライン103がそれぞれ表示されている。さらに、3つの列のうち真ん中の列にはライン107が表示され、そして、ライン107の左隣の列にはライン106が、また、ライン107の右隣の列にはライン108がそれぞれ表示されている。
また、複数の変動表示領域21bにおいて、左上から右下へとのびる対角線には、ライン104が表示され、右上から左下へとのびる対角線には、ライン105がそれぞれ表示されている。
そして、上記ライン101〜108は、それぞれ有効ラインとして設定することが可能となっている。ここで、有効ラインとして設定されているライン上に同一の数字が3個揃うと特定の態様となり、後述する大当り利益付与手段により大当り遊技状態の制御が行われる。
また、有効ラインとして設定されたラインは、そのラインが有効ラインとなったことを示すために、当該ラインや、当該ラインを示す数字の周囲が変化するようになっている(図17参照。例えば、図17(a)においては、ライン101およびライン102を示す数字の周囲に、朱色の模様である朱色模様400が発生しているとともに、当該ライン101,102が赤色に変化している)。
また、遊技盤2が透明である本実施の形態では、液晶表示装置21の表示領域21aが遊技盤2を通して視認可能に配置されている。ここで、液晶表示装置21にかえて、例えばCRT(陰極線管)あるいはプラズマディスプレイ等を用いることもできる。
ここで、一般入賞装置12は、遊技球が入賞すると所定の数の遊技球が払い戻される装置、通過ゲート13は、遊技球が通過したことを契機として普通図柄表示器25a,25b(後述)を点滅させるための装置である。
また、遊技盤2の中央上部には、特別図柄表示器24、普通図柄表示器25a,25b、4個の普通図柄通過記憶表示器23、4個の特別図柄始動記憶表示器22がそれぞれ配置されている。なお、特別図柄表示器24は7セグメントLEDより構成されており、一方、普通図柄表示器25a,25b、普通図柄通過記憶表示器23、特別図柄始動記憶表示器22は、それぞれLEDで構成されている。
大入賞装置15は、扉15aおよび遊技球の受け入れ口を有するいわゆるアタッカー式の開閉装置であって、扉15aが閉じて遊技球の入賞が困難となる閉鎖状態と、扉15aが開放して遊技球の入賞が容易となる開放状態との開閉動作が行われるようになっている。さらに、大入賞装置15の内部には、当該大入賞装置15に入賞した遊技球が通過する通過領域が設けられている。
始動入賞装置18は、遊技球が入球(入賞)する受け入れ口18cと、当該受け入れ口18cに遊技球が入賞し易い開放状態と遊技球が入賞し難い閉鎖状態とに変化可能な可変翼18a,18bとを有している。
ここで、始動入賞装置18における閉鎖状態とは、可変翼18a,18bが閉じて遊技球が始動入賞装置18の受け入れ口18cに入りにくくなる状態のことである。一方、始動入賞装置18における開放状態とは、可変翼18a,18bが逆八字状に開口して遊技球が始動入賞装置18の受け入れ口18cに入りやすくなる状態のことである。
また、アウト口16は、一般入賞装置12、始動入賞装置18、大入賞装置15の何れにも入賞しなかった遊技球が流入して回収される装置である。
ガラス扉4の下方には、図1に示すように皿ユニット5が配置されている。皿ユニット5の上部に、払い出された遊技球および遊技領域2aに打ち込まれる遊技球が貯留される上皿5aが配置されているとともに、皿ユニット5の下部に、払い出しにより上皿5aからオーバーフローした遊技球が貯留される下皿5bが配置されている。また、上皿5aの所定の位置に、遊技終了時などにおいて上皿5aに貯留された遊技球を下皿5bに移動させて取り出す場合に操作されるシャッタレバー8が設けられている。
下皿5bの右側には、レール6を介して遊技領域2aへ遊技球を発射する際に回動操作されるハンドル7が設けられている。ハンドル7には遊技球の発射を停止するストップボタン(図示せず)が設けられている。
そして、遊技者が上記ハンドル7を回動して打ち出し操作をすることにより、上皿5a中の遊技球が、発射球供給装置(図示せず)により本体枠3aの背面に配設された発射装置90(図3参照)に供給されて、当該発射装置90によりレール6に沿って遊技領域2aに発射される。
上記通過ゲート13は、通過する遊技球を検出するようになっている。この通過ゲート13を遊技球が通過した場合、普通当り抽選用乱数値などが通過記憶として抽出され、当該通過記憶が、後述するメインRAM203の通過記憶領域(“0”〜“4”)に記憶される。そして、この通過記憶に基づいて、普通図柄表示器25a,25bの点滅表示が所定時間にわたって行われる。また、上述した4個の普通図柄通過記憶表示器23には、通過記憶領域(“1”〜“4”)に記憶された通過記憶の数が表示されるようになっている。
例えば、通過記憶領域の(“1”〜“4”)に2個の通過記憶が記憶されている場合には、4個の普通図柄通過記憶表示器23のうち2個が点灯される。この普通図柄通過記憶表示器23の点灯個数により、遊技者に対して、通過記憶領域(“1”〜“4”)に記憶されている通過記憶の数を報知することができる。
上記普通図柄表示器25a,25bは、交互に点滅するようになっており、普通図柄表示器25a,25bの点滅が終了(この点滅が終了するまでの時間は、遊技状態が大当り遊技状態に移行され難い通常遊技状態中においては30秒間、遊技状態が大当り遊技状態に移行され易い確率変動状態中においては6秒間である。)して「当り」が表示された場合(以下、「普通当り時」という。)に、始動入賞装置18が、所定時間だけ遊技球を受け入れ易い開放状態に切り換えられる(開放状態となる時間は、通常遊技状態中においては0.3秒間である。一方、確率変動状態中である場合は、1.8秒間の開放状態が3回繰り返される。)。
また、始動入賞装置18へ遊技球が入賞した場合、大当り抽選用乱数値などが始動記憶として抽出され、当該始動記憶が、後述するメインRAM203の始動記憶領域(“0”〜“4”)に記憶されるようになっている。そして、上述した4個の特別図柄始動記憶表示器22には、始動記憶領域(“1”〜“4”)に記憶された始動記憶の数が表示されるようになっている。
例えば、始動記憶領域の(“1”〜“4”)に2個の始動記憶が記憶されている場合には、4個の特別図柄始動記憶表示器22のうち2個が点灯される。この特別図柄始動記憶表示器22の点灯個数により、遊技者に対して、始動記憶領域(“1”〜“4”)に記憶されている始動記憶の数を報知することができる。なお、特別図柄表示器24における特別図柄や、変動表示領域21bにおける装飾図柄の変動および停止は、上記始動記憶に基づいて行われる。
また、ガラス扉4の下部には、図1に示すように、有効ライン変更ボタン(操作手段)50が配置されている。
上記有効ライン変更ボタン50は、後述する主制御回路200のメインCPU201(図3)に電気的に接続されており、そして、有効ライン変更ボタン50が押下されると、有効ライン変更信号が主制御回路200のメインCPU201に入力されるようになっている。
なお、有効ライン変更信号とは、後述するメインCPU(有効ライン設定手段)201にて設定される有効ラインの数を変更させるための信号である。本実施の形態において、この信号を受信したメインCPU201は、設定する有効ラインの数を変更する制御を行うとともに、当該変更された有効ライン数に応じて、後述する抽選確率選択手段の選択する抽選確率(大当り抽選テーブル)を変更する制御を行うようになっている。
また、7セグメントLEDである特別図柄表示器24に表示される特別図柄として、例えば「H」、「F」等のアルファベットや「−」等の図柄があげられる。そして、これらの数字や図柄は、始動入賞装置18に遊技球が入賞した後に変動表示されるようになっている。なお、これらの数字や図柄の変動表示が終了して停止した場合における図柄が「H」、「F」等のアルファベットだった場合を大当り態様という。この大当り態様は、遊技状態が通常遊技状態と比較して遊技者に有利な大当り遊技状態すること(すなわち「大当り」に当選したこと)を示す表示態様である。なお、大当り態様以外の図柄が停止した場合(例えば、「−」)を非大当り態様という。
ここで、上記大当り態様「H」、「F」は、確変大当り態様である「H」、通常大当り態様である「F」に細分化される。通常大当り態様とは、確率変動状態への移行を伴わない通常大当りに当選したことを示す態様、確変大当り態様とは、確率変動状態への移行を伴う(すなわち、通常大当りよりも遊技者に有利な)確率変動大当りに当選したことを示す態様である。
また、各変動表示領域21bに表示される装飾図柄として、例えば「0」、「1」、「2」・・・「9」等のアラビア数字やその他の図柄等があげられる。そして、これらの数字や図柄は、始動入賞装置18に遊技球が入賞した後に変動表示されるようになっている。なお、これらの数字や図柄の変動表示が終了して停止した場合に、『「7」「7」「7」』、『「2」「2」「2」』等のように同一の数字が上記有効ライン上に3個揃った場合を特定の態様という。この特定の態様は、遊技状態が通常遊技状態と比較して遊技者に有利な大当り遊技状態に移行すること(すなわち「大当り」に当選したこと)を示す表示態様である。
なお、上述した特定の態様以外の停止態様をはずれ停止態様という。
装飾図柄の変動表示は、上述した特別図柄の変動表示と連動して行われる。そのため、特別図柄の停止態様が大当り遊技状態に移行することを示す表示態様(すなわち、大当り態様)となった場合は、当該装飾図柄の停止態様も大当り遊技状態に移行することを示す表示態様(すなわち、特定の態様)となる。
ここで、大当り遊技状態に移行することを遊技者に認識させるための上記特定の態様は、通常大当りに当選したことを示す表示態様である通常態様と、確率変動大当りに当選したことを示す表示態様である確変態様とに分かれている。
また、確変態様は、「7」や「3」等の奇数の数字が有効ライン上に3個揃った場合をいい、一方、通常態様は、「2」や「6」等の偶数の数字が有効ライン上に3個揃った場合をいう。
なお、特別図柄の停止態様が確変大当り態様となると(すなわち、確率変動大当りとなると)、大当り遊技状態の終了後、特別図柄表示器24における特別図柄の停止態様が大当り態様となる確率の高い確率変動状態へ移行される。一方、特別図柄の停止態様が通常大当り態様となると(すなわち、通常大当りとなると)、大当り遊技状態の終了後は通常遊技状態へ移行される。
また、遊技者に有利な大当り遊技状態とは、例えば後述する大入賞装置ソレノイド72Sが、大入賞装置15に対して、開放状態から閉鎖状態に変化するまでの一連の開閉動作(以下、大当り遊技状態中における大入賞装置15の一連の開閉動作のことを「ラウンド動作」という)を繰り返し行わせることで、通常遊技状態よりも多くの遊技球を入賞させやすくする遊技状態のことである。
ここで、装飾図柄の変動表示は、上述した特別図柄の変動表示と連動して行われる。そのため、特別図柄の停止態様が大当りに当選した旨を遊技者に認識させるための表示態様(すなわち、大当り態様)となった場合は、当該装飾図柄の停止態様も大当り遊技状態に移行することを遊技者に認識させるための表示態様(すなわち、特定の態様)となる。
以上説明したように、本実施の形態では、確率変動大当りとなると、特別図柄表示器24には確変大当り態様が、一方、液晶表示装置21の表示領域21aには確変態様がそれぞれ表示される。また、通常大当りとなると、特別図柄表示器24には通常大当り態様が、一方、液晶表示装置21の表示領域21aには通常態様がそれぞれ表示される。
そして、本実施の形態において、9つの変動表示領域21bは、図15(a)〜(f)に示す順番で段階的に変動表示が終了するようになっている。例えば、第1停止段階としては、右列中央および左列中央の変動表示領域21b(すなわち図15(b)において斜線が付された変動表示領域21b)の変動表示が終了して装飾図柄が停止表示される。
第2停止段階としては、右列上、左列上の変動表示領域21b(すなわち図15(c)において、斜線が付された変動表示領域21b)の変動表示が終了して装飾図柄が停止表示される。
第3停止段階としては、中列下の変動表示領域21b(すなわち図15(d)において、斜線が付された変動表示領域21b)の変動表示が終了して装飾図柄が停止表示される。
第4停止段階としては、中列中央の変動表示領域21b(すなわち図15(e)において、斜線が付された変動表示領域21b)の変動表示が終了して装飾図柄が停止表示される。
そして、第5停止段階としては、中列上、右列下、左列下の変動表示領域21b(すなわち図15(f)において、斜線が付された変動表示領域21b)の変動表示が終了して装飾図柄が停止表示される。
このように9つの変動表示領域21bは、5段階に分けて停止表示されるようになっている。
ここで、一の有効ライン上における変動表示領域21bのうち、2つの変動表示領域21bに同一の数字が停止表示され、残り一つの変動表示領域21bにて装飾図柄の変動表示が継続されている状態をリーチという(図16(c),(d)参照。同図においては、ライン101にてリーチが発生している。具体的には、中列左および中列右の変動表示領域21bにて「7」が停止表示され、中列中央の変動表示領域21bにて装飾図柄の変動表示が継続されている)。なお、リーチが発生すると、リーチを示す文言である「リーチ!!」が液晶表示装置21の表示領域21aに表示される(図16(b)〜(d)参照)。また、このリーチが発生すると大当りの期待が高まるので、遊技者にとっては最も遊技の興趣を覚える瞬間となる。
なお、本実施の形態において、始動記憶領域(“1”〜“4”)に記憶された始動記憶の数や通過記憶領域(“1”〜“4”)に記憶された通過記憶の数は、それぞれ特別図柄始動記憶表示器22、普通図柄通過記憶表示器23に表示されるようになっているが、これに限られず、他の表示媒体に表示されてもよい。例えば、表示領域21aに表示されるようになっていてもよい。
次に、図1に示したパチンコ遊技機1の制御系について、図3を参照して説明する。なお、図3は図1に示した遊技機の制御系を示すブロック図である。
パチンコ遊技機1の制御系は、主制御回路200、この主制御回路200に接続される副制御回路300、払出制御回路70aおよび発射制御回路70bを有している。この制御系は遊技盤2の背面側に搭載されている。
パチンコ遊技機1の払出制御回路70aには、カードユニット81が接続されている。
カードユニット81は、パチンコ遊技機1の近傍に設置され、プリペイドカードを差込可能な差込口を有しており、当該差込口に差し込まれたプリペイドカードに記録された記録情報を読み取る読み取り手段と、球貸し操作パネル9(図3)の操作に応じて、払出制御回路70aに対し遊技球の貸出を指令する貸出指令信号を出力する貸出指令信号出力手段と、読み取り手段によって読み取った記録情報から特定される貸出可能数から貸出指令信号出力手段により貸出を指令した貸出数を減算し、上記差込口に差し込まれているプリペイドカードに当該情報を記録させる書き込み手段とを有している。
主制御回路200には、予め設定されたプログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技の進行を制御するメインCPU(超小型演算処理装置)201、異常時や電源投入時に各種設定を初期値に戻すためのリセット信号を生成する初期リセット回路204、LED等の表示制御を行うランプ制御回路207、メインCPU201が動作する上で必要な各種データを記憶するメインRAM203が実装されている。
そしてさらに主制御回路200には、メインCPU201が遊技機1の遊技動作を処理制御するためのプログラム、大入賞装置15への遊技球の入賞に応じて払出される遊技球数を決定する際に参照される大入賞装置賞球数特定テーブル、大当り抽選をする際に参照される大当り抽選テーブル(図13(a)〜(c))、乱数抽選によって普通当り抽選をする際に参照される普通当り抽選テーブル、特定の態様を停止表示させる有効ラインを決定する際に参照される特定の態様表示ライン決定テーブル(図14(a)〜(c))、乱数抽選によって装飾図柄の変動表示パターンを決定する際に参照される変動表示パターン決定テーブルおよびその他の演出を抽選する際に参照される各種確率テーブル、を格納しているメインROM202が実装されている。
メインRAM203は、後述する始動記憶領域(“0”〜“4”)に記憶される始動記憶をカウントするための始動記憶カウンタ、後述する通過記憶領域(“0”〜“4”)に記憶される通過記憶をカウントするための通過記憶カウンタ、1回のラウンド動作中に大入賞装置15に入賞した遊技球の数を記憶するための大入賞装置入賞カウンタ、1回の大当り遊技状態中において大入賞装置15が開放状態となった回数(すなわち、1回の大当り遊技状態中におけるラウンドの動作回数)を記憶するための大入賞装置開放回数カウンタなどを具備する。
なお、1回のラウンド動作とは、大入賞装置15が開放状態となってから所定の時間(例えば、30秒)が経過するまで、または大入賞装置15が開放状態となってから所定数(例えば、10個)の遊技球が当該大入賞装置15に入賞して閉鎖状態となるまでの期間のことである。
ここで、メインRAM203は、(“0”〜“4”)の始動記憶領域を有している。
なお、始動記憶領域とは、上述した始動記憶が、始動記憶領域“0”から順に記憶される領域のことである。また、始動記憶領域(“1”〜“4”)に記憶されている大当り抽選用乱数値などは、特別図柄始動記憶表示器22に表示される始動記憶に相当し、始動記憶領域“0”に記憶されている大当り抽選用乱数値などは、大当り抽選処理などに用いられるものである。
さらに、メインRAM203は、(“0”〜“4”)の通過記憶領域を有している。
なお、通過記憶領域とは、通過ゲート13を遊技球が通過したことを条件として抽出される普通当り抽選用乱数値などが、通過記憶領域“0”から順に記憶される領域のことである。また、通過記憶領域(“1”〜“4”)に記憶されている普通当り抽選用乱数値などは、普通図柄通過記憶表示器23に表示される通過記憶に相当し、通過記憶領域“0”に記憶されている普通当り抽選用乱数値などは、普通当り抽選などに用いられるものである。
またメインRAM203は、高確率フラグを具備している。ここで、高確率フラグは、遊技状態が確率変動状態に移行されると確率変動状態を示す値(77)がセットされ、一方、遊技状態が非確率変動状態(確率変動状態以外の遊技状態)に移行されると非確率変動状態を示す値(00)がセットされるようになっている。
さらにメインRAM203は、有効ライン設定カウンタを具備している。ここで、有効ライン設定カウンタは、後述する有効ライン設定手段により設定される有効ラインの数を示している。例えば、有効ライン設定カウンタの値が”1”であった場合は、一つのラインが有効ラインとして設定されることを示し、また、有効ライン設定カウンタの値が”8”であった場合には、8つのラインが有効ラインとして設定されることを示している。
ここで、有効ライン設定カウンタの値は、有効ライン変更ボタン50から有効ライン変更信号が送信される毎に、一ずつ増加するようになっている(すなわち、有効ライン変更ボタン50が一回押下されると、有効ライン設定カウンタの値が一つ増加するようになっている)。
つまり、本実施の形態においては、有効ライン変更ボタン50が一回押下される毎に、設定される有効ラインの数が一つ増加するようになっている。但し、本実施の形態においては、有効ライン設定カウンタの値が”8”である場合(8つのライン全てが有効ラインとして設定されているときに上記有効ライン変更ボタン50が押下された場合)には、当該有効ライン設定カウンタの値が”1”に戻るようになっている(すなわち、設定される有効ラインの数が、一つのみとなる)。なお、初期状態において、有効ライン設定カウンタには、”1”がセットされている。
メインCPU201は、有効ライン設定手段、抽選確率選択手段、抽選確率変更手段、大当り抽選手段、大当り利益付与手段、遊技状態制御手段、特別図柄態様決定手段、特定の態様表示ライン決定手段、変動表示パターン決定手段およびコマンド送信手段の各機能を有している。
有効ライン設定手段は、液晶表示装置21における変動表示領域21b内に単数または複数の有効ラインを設定する制御を行う手段である。
具体的には、有効ライン設定手段は、上記有効ライン設定カウンタの値に応じて、設定する有効ラインを変更する制御を行っている。
例えば、有効ライン設定手段は、有効ライン設定カウンタが”1”である場合には、ライン101(図15乃至図17)を有効ラインとして設定し、有効ライン設定カウンタが”2”である場合には、ライン101およびライン102を有効ラインとして設定している。また、有効ライン設定手段は、有効ラインを設定した場合、設定した有効ラインを示す情報を液晶表示装置21に表示させるために、当該設定した有効ラインを示す有効ライン変更コマンドを生成してセットする。
このように、有効ライン設定手段は、有効ライン設定カウンタの値が一つ増加するにつれて、設定する有効ラインの数を増加させるようになっている。そのため、例えば、有効ライン設定カウンタが”4”である場合には、ライン101〜ライン104までを全て有効ラインとして設定し、有効ライン設定カウンタが”8”である場合には、ライン101〜ライン108の全てを有効ラインとして設定する。
抽選確率選択手段は、複数の抽選確率(大当り抽選テーブル)のうち何れかを選択する手段である。
具体的には、抽選確率選択手段は、図13(a)〜(c)に示す大当り抽選テーブルのうち何れかを選択するようになっている。ここで、当該抽選確率選択手段により選択される大当り抽選テーブルは、大当りの抽選が行われる際に、後述する大当り抽選手段によって参照される。
抽選確率変更手段は、有効ライン変更ボタン50の操作により変更された有効ライン数に応じて、上記抽選確率選択手段の選択する抽選確率(大当り抽選テーブル)を変更する制御を行う手段である。
具体的には、抽選確率変更手段は、有効ライン変更ボタン50の操作に応じて変更された有効ライン設定カウンタの値を基にして、抽選確率選択手段の選択する抽選確率(大当り抽選テーブル)を変更している。
例えば、抽選確率変更手段は、有効ライン変更ボタン50の操作によって、有効ライン設定カウンタの値が”1”となった場合(有効ライン数が一つとなった場合)には、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルを大当り抽選テーブルA(図13(a))に変更し、有効ライン設定カウンタの値が2〜4のうち何れかとなった場合(有効ライン数が2〜4のうち何れかとなった場合)には、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルを大当り抽選テーブルB(図13(b))に変更する。また、有効ライン設定カウンタの値が5〜8のうち何れかとなった場合(有効ライン数が5〜8のうち何れかとなった場合)には、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルを大当り抽選テーブルC(図13(c))に変更する。また、抽選確率変更手段は、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルを変更した場合、変更した大当り抽選テーブルの示す大当り抽選確率を液晶表示装置21に表示させるために、当該変更した大当り抽選テーブルを示す抽選確率コマンドを生成してセットする。
ここで、本実施の形態における大当り抽選確率(後述する大当り抽選手段により大当りの抽選がされる確率)は、大当り抽選テーブルC、大当り抽選テーブルB、大当り抽選テーブルAの順に高くなっている(図13参照。同図に示すように、大当り抽選テーブルC、大当り抽選テーブルB、大当り抽選テーブルAにおける大当り抽選確率は、それぞれ256分の4、256分の2、256分の1となっている)。すなわち、本実施の形態においては、有効ラインの数が増加するにつれて、大当りの抽選確率が高まるようになっている。
なお、抽選確率変更手段は、確率変動状態時においては、図13に示すテーブルよりも大当りの抽選確率の高いテーブルを、抽選確率選択手段に選択させるようになっている。すなわち、本実施の形態では、確率変動状態時は、通常遊技状態時と比べて大当りに当選する確率が高くなっている。
大当り抽選手段は、所定の条件が成立した場合(始動入賞装置18に遊技球が入賞した場合)に、抽選確率選択手段の選択する抽選確率(大当り抽選テーブル)を基にして大当りの抽選を行う手段である。
例えば、大当り抽選手段は、始動入賞装置18に遊技球が入賞した場合、乱数抽選により抽出した大当り抽選用乱数値と、上記抽選確率選択手段の選択する抽選確率(大当り抽選テーブル)とに基づいて大当りの抽選を実行する。
ここで、大当り抽選手段の抽選により大当りに当選すると、特別図柄表示器24には大当り態様が、そして変動表示領域21bにおける有効ラインのうち少なくとも何れかには特定の態様が停止表示されて、後述する大当り利益付与手段により大当り遊技状態の制御が行われる。また、特定の態様が停止表示される場合、図16(e),(f)に示すように、大当りに当選した旨を示す文言である「大当り!!」が、液晶表示装置21の表示領域21aに表示される。
なお、上述したように大当りには通常大当りと確率変動大当りとの2種類があり、確率変動大当りであった場合は、大当り遊技状態の終了後、大当り態様や特定の態様の導出が行われ易い確率変動状態の制御が行われる。
大当り利益付与手段は、上記有効ライン設定手段により設定された有効ラインのうち少なくとも何れかに特定の態様が停止表示された場合に、遊技者に大当りの利益を付与する大当り遊技状態の制御を行う手段である。
ここで、大当り利益付与手段による大当り遊技状態の制御は、大入賞装置15を開放状態としてから閉鎖状態に切り替えるまでの一連のラウンド動作が、所定回数(例えば、15回)行われるまで継続される。
また、大当り利益付与手段は、特定の態様が停止表示された有効ラインの数に応じて、遊技者に付与する賞媒体の数を異ならせる手段でもある。
具体的には、大当り利益付与手段は、大入賞装置15における通過領域を遊技球が通過したときに払出す遊技球の数を、有効ライン設定手段により設定された有効ラインの数(有効ライン設定カウンタの値)および特定の態様が停止表示された有効ライン数(後述する特定の態様表示ライン決定手段により決定された有効ライン数)に応じて異ならせている。
例えば、大当り利益付与手段は、有効ライン設定カウンタが2〜4の範囲であり、且つ特定の態様表示ライン決定手段により決定された有効ライン数の数が2以上である場合、大入賞装置15における通過領域を遊技球が通過したときに払出される遊技球数を15個に決定する。また、有効ライン設定カウンタが5〜8の範囲であり、且つ特定の態様表示ライン決定手段により決定された有効ライン数の数が2〜4の範囲であった場合、大入賞装置15における通過領域を遊技球が通過したときに払出される遊技球数を12個に決定する。
すなわち、本実施の形態では、有効ライン数が多いときにおいては、大当り時に遊技者に付与される利益が減少するものの、大当りの当選確率が高くなるようになっている。一方、有効ライン数が少ないときにおいては、大当りの当選確率自体が低くなるものの、大当り時に遊技者に付与される利益が増加するようになっている。
このような本実施の形態によれば、遊技者は、有効ライン数を変化させることによって、遊技者の経済事情や好みに応じた遊技を行うことが可能となる。
遊技状態制御手段は、通常遊技状態および確率変動状態の制御を行う手段である。
特別図柄態様決定手段は、特別図柄の停止態様を決定する手段である。
具体的には、特別図柄態様決定手段は、上記大当り抽選手段の抽選結果に基づいて、特別図柄表示器24における特別図柄の停止態様を決定している。また、特別図柄態様決定手段は、特別図柄の停止態様を決定した場合、当該停止態様を示す停止図柄コマンドを生成してセットしている。
特定の態様表示ライン決定手段は、大当り抽選手段の抽選によって大当りに当選した場合に、変動表示領域21bにおける有効ラインのうち、特定の態様を停止表示させる有効ラインの数を決定する手段である。
具体的には、特定の態様表示ライン決定手段は、大当り抽選手段の抽選によって大当りに当選した場合、まず、図14(a)〜(c)に示す特定の態様表示ライン決定テーブルのうち、有効ライン設定カウンタの値に対応するテーブルを特定し、次に、当該特定したテーブルと、乱数抽選により抽出した乱数値とに基づいて、特定の態様を停止表示させる有効ラインの数を決定する。また、特定の態様表示ライン決定手段による上記決定された場合、上記特別図柄態様決定手段は、当該有効ラインを示す情報を停止図柄コマンドに含める制御を行う。
ここで、図14(a)に示す特定の態様表示ライン決定テーブルAは、有効ライン設定カウンタの値”1”に対応し、図14(b)に示す特定の態様表示ライン決定テーブルBは、有効ライン設定カウンタの値1乃至4に対応する。また、図14(c)に示す特定の態様表示ライン決定テーブルCは、有効ライン設定カウンタの値5乃至8に対応する。
さらに、変動表示パターン決定手段は、特別図柄の変動表示パターンや変動表示時間を決定する手段である。
具体的には、特別図柄態様決定手段は、上記抽選手段の大当り抽選結果および所定の乱数抽選に基づいて、特別図柄の変動表示パターンや変動表示時間を示す変動表示パターンコマンドを決定している。これにより、特別図柄の変動表示パターンや変動表示時間が決定される。また、特別図柄態様決定手段は、決定した変動表示パターンコマンドを生成してセットしている。
なお、メインCPU201は、変動表示パターン決定手段や特別図柄態様決定手段により特別図柄の変動表示パターンや停止態様が決定されると、当該変動表示パターンや停止態様を特別図柄表示器24に表示させるためにランプ制御回路207を制御するようになっている。
上述した各手段の機能をそれぞれ実現するためのプログラムがメインROM202に格納されており、メインCPU201が、これら各プログラムをメインROM202からローディングするとともに演算結果をメインRAM203へ更新記憶して実行することにより、上述した各手段の機能を実現するようになっている。勿論、上述した各手段は、専用のハードウェアで構成するようにしても良い。
さらに、コマンド送信手段であるメインCPU201は、生成した各種のコマンド(変動表示パターンコマンド、有効ライン変更コマンド、抽選確率コマンド、停止図柄コマンド等)を副制御回路300のサブCPU301に送信することにより、当該遊技における演出を実行させている。
そして、本実施の形態では、上記各種のコマンド(変動表示パターンコマンドや停止図柄コマンド等)に基づいて、液晶表示装置21などによる表示の演出、スピーカなど音発生手段による音の演出、およびランプあるいはLEDなど発光手段による光の演出等が行われる。
主制御回路200のI/Oポート(図示せず)には、通過ゲート13の内側に設けられ、遊技球が通過するのを検出するセンサである通過ゲートスイッチ19Sa、始動入賞装置18に設けられ、当該始動入賞装置18に入賞した遊技球を検出するセンサである始動入賞装置スイッチ19aが接続されている。
また、I/Oポートには、大入賞装置15内の通過領域に設けられ、当該通過領域を通過する遊技球を検出するセンサである大入賞装置スイッチ19Se、一般入賞装置12へ入賞した遊技球を検出するセンサである一般入賞装置スイッチ19Sb、およびメインRAM203に記憶されている各種データを消去するためのバックアップクリアスイッチ74Sが接続されている。
さらに、I/Oポートには、次の各構成要素が接続されている。すなわち、始動入賞装置18の可変翼18a,18bを駆動する可動部材ソレノイド71S、大入賞装置15の扉15aを開閉する大入賞装置ソレノイド72Sなどのアクチュエータが接続されている。
ここで、上記各センサが遊技球を検出すると、その検出信号は主制御回路200のメインCPU201に入力されるので、メインCPU201は、その入力される検出信号に応じて、上記各アクチュエータ71S、72Sをそれぞれ駆動制御する。
主制御回路200のコマンド出力ポート206からは、副制御回路300、払出制御回路70a、および発射制御回路70bに対してそれぞれ制御指令(コマンド)が送信される。
この制御指令(コマンド)を受信した副制御回路300のサブCPU301によって液晶表示装置21、スピーカ8a,8b、装飾ランプ39aの動作が制御されるとともに、この制御指令(コマンド)を受信した払出制御回路70aおよび発射制御回路70bによって、払出装置82および発射装置90の動作が制御される。
払出制御回路70aには賞球や貸球等を払出す払出装置82が接続されている。払出制御回路70aは、一般入賞装置12、始動入賞装置18、大入賞装置15などに遊技球が入賞したことを条件として主制御回路200から出力される払出指令信号に応じて払出装置82を駆動制御し、所定数の遊技球を賞球として払出させる。また、払出制御回路70aは、カードユニット81から出力される貸出指令信号に応じて払出装置82を駆動制御し、所定数の遊技球を貸球として払出させる。
発射制御回路70bには遊技球を遊技領域2aに向けて発射する発射装置90が接続されている。また、発射制御回路70bは、ハンドル7の回動操作に応じて発射ソレノイドを駆動制御することにより、発射装置90から遊技球を発射させる。
また、ランプ制御回路207には、特別図柄表示器24、普通図柄表示器25a,25b、普通図柄通過記憶表示器23、特別図柄始動記憶表示器22等のLEDが電気的に接続されている。ランプ制御回路207は、メインCPU201の制御に基づき、上記LEDの表示制御を行う。
次に、副制御回路300の構成について説明する。副制御回路300には、サブCPU301、プログラムROM302、ワークRAM303、コマンド入力ポート(図示せず)、画像制御回路305、音声制御回路306、およびランプ制御回路307が備えられている。
プログラムROM302には、サブCPU301が、主制御回路200から出力される各種コマンドに基づいて画像制御回路305を処理制御するための制御プログラム(演出データ)、音声制御回路306を処理制御するための制御プログラム、ランプ制御回路307を処理制御するための制御プログラム、複数種類の報知態様に関するデータなどが格納されている。
ワークRAM303は、サブCPU301が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の一時的な記憶手段となるものであり、メインCPU201から送信されたコマンド等を記憶する受信バッファ領域(図示せず)と、処理制御するのに必要なデータなどを記憶する作業領域(図示せず)とが割り当てられている。
サブCPU301は、コマンド入力ポートを介して主制御回路200から受信したコマンドを抽選し、その抽選結果に従って画像制御回路305,音声制御回路306,ランプ制御回路307等の制御を行う。
また、サブCPU301は、装飾図柄態様決定手段、表示制御手段の機能を有している。
装飾図柄態様決定手段は、メインCPU(大当り抽選手段)201による抽選結果に応じて、装飾図柄の停止態様を決定する手段である。
具体的には、停止図柄決定手段は、メインCPU201から送信される停止図柄コマンドに応じて、装飾図柄の停止態様を決定している。
ここで、装飾図柄態様決定手段は、上記停止図柄コマンドに、特定の態様を停止表示させる有効ラインを示す情報が含まれている場合には、当該有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を決定する。
例えば、装飾図柄態様決定手段は、停止図柄コマンドに、ライン101に特定の態様を停止表示させる旨の情報が含まれている場合には、当該ライン101に特定の態様を停止表示させる旨を決定する。
表示制御手段は、コマンド送信手段であるメインCPU201から変動表示パターンコマンドが送信された場合に、画像制御回路305に対して指示制御を行うことにより、当該変動表示パターンコマンドに応じた装飾図柄の変動表示制御や、その他の演出画像の表示制御等を行う手段である。
また、表示制御手段は、装飾図柄態様決定手段により決定された装飾図柄の停止態様を、液晶表示装置21における変動表示領域21bのうち、メインCPU(有効ライン設定手段)201により設定された有効ライン上に停止表示させる制御を行う手段である。
例えば、有効ライン設定手段によってライン101が有効ラインとして設定されているときに、当該ライン101に、『「7」「7」「7」』、すなわち、特定の態様を停止表示させる旨が装飾図柄態様決定手段により決定された場合、表示制御手段は、変動表示パターンコマンドに応じた装飾図柄の変動表示制御を行った後、ライン101に特定の態様を停止表示させる(図16(a)乃至(f)参照)。
さらに、表示制御手段は、メインCPU(有効ライン設定手段)201により設定された有効ラインを、液晶表示装置21に表示させる制御を行うとともに、メインCPU(抽選確率選択手段)201の選択する抽選確率を液晶表示装置21に表示させる制御を行う手段である。
具体的には、表示制御手段は、メインCPU(有効ライン設定手段)201により有効ラインが設定され、そして、設定された有効ラインを示す有効ライン変更コマンドが送信された場合に、有効ラインとなったラインを示す数字の周囲に、朱色模様400を表示させる制御を行い、且つ当該ラインを赤色に変化させる制御を行う。
例えば、メインCPU(有効ライン設定手段)201によりライン101およびライン102が有効ラインとして設定され、そして、設定された有効ラインを示す有効ライン変更コマンドが送信された場合、表示制御手段は、ライン101を示す数字の周囲およびライン102を示す数字の周囲に、朱色模様400を表示させるとともに、ライン101およびライン102を赤色に変化させる(17(a)参照)。
また、表示制御手段は、メインCPU(抽選確率選択手段)201により大当り抽選テーブルが選択され、そして、選択された大当り抽選テーブルにおける抽選確率を示す抽選確率コマンドが送信された場合には、選択された抽選確率を示す文字情報を液晶表示装置21に表示させる制御を行う。
例えば、メインCPU(抽選確率選択手段)201によって抽選確率256分の1の大当り抽選テーブルAが選択され、そして、当該大当り抽選テーブルAを示す抽選確率コマンドが送信された場合、表示制御手段は、「大当り当選確率1/256」という文字情報を液晶表示装置21に表示させる(図17(a)参照。この場合、大当りに当選する確率が256分の1となった旨が報知される)。
このような表示制御手段によれば、有効ラインの数が変化する様子や、当該有効ライン数の変化に応じて遊技者の得られる利益が変化する様子を遊技者に伝えることができ、有効ラインへの遊技者の関心を高めることができる。
また、表示制御手段は、メインCPU(有効ライン設定手段)201により設定された有効ラインを示す文字情報を、液晶表示装置21に表示させる制御を行う手段でもある。
具体的には、表示制御手段は、メインCPU(有効ライン設定手段)201により有効ラインが設定され、そして、設定された有効ラインを示す有効ライン変更コマンドが送信された場合に、当該有効ラインを示す文字情報を液晶表示装置21に表示させる制御を行っている。
例えば、メインCPU(有効ライン設定手段)201によりライン101およびライン102が有効ラインとして設定され、そして、設定された有効ラインを示す有効ライン変更コマンドが送信された場合、表示制御手段は、「有効ライン1、2」という文字情報を液晶表示装置21に表示させる(図17(a)参照。この場合、ライン101およびライン102が有効ラインになった旨が報知される)。
画像制御回路305は、サブCPU301からの指示(ワークRAM303の所定の作業領域にセットされた演出データに基づいた指示)に応じて、表示領域21aに装飾図柄の変動表示などの表示を実行するものであり、各種画像データを記憶する画像データROM305bと、サブCPU301からの制御に応じて対応する画像データを画像データROM305bから抽出し、抽出したその画像データを基にして装飾図柄の変動表示や演出画像の表示などを実行するためのデータを生成するVDP(Video Display Processor)305aと、VDP305aにより生成された表示画像データをアナログ信号に変換するD/A変換回路(D/Aコンバータ)305dとを具備する。
また、画像データROM305bには、液晶表示装置21に画像を表示させるための画像データが記憶されている。なお、各画像データには、表示領域21aに各画像データを表示させるために必要な複数の画素データ(ドット単位のデータ)が含まれている。
ここで、VDP305aには、2つのバッファ領域が設けられたVRAM305cが接続されている。VDP305aは、所定時間(例えば、1/30秒)ごとに送信されるサブCPU301からの指示に基づいて、表示領域21aにおける表示を実行するためのデータを生成する際に、以下の処理を行う。VDP305aは、画像データROM305bから、所定の画像データを読み出し、VRAM305cに展開するとともに、VRAM305cから、展開された画像データを読み出す。具体的には、VDP305aは、VRAM305cに設けられた一方のバッファ領域に対して、展開処理を行い、他方のバッファ領域から、既に展開処理が行われた画像データを読み出す。次にVDP305aは、サブCPU301の指示に基づいて、展開処理対象のバッファ領域と、読み出し対象のバッファ領域とを切り換える。そして、VDP305aは、読み出した画像データを、D/A変換回路305dを介して、表示領域21aに表示させる。
なお、本実施の形態では、画像データを展開する記憶装置としてVRAMを使用しているが、これに限られず、他の記憶装置を利用してもよい。たとえば、データを高速で読み書きできるSDRAMを用いてもよい。
音声制御回路306にはスピーカ8a,8bが接続されている。音声制御回路306は、サブCPU301の制御に基づき、音信号を生成する。スピーカ8a,8bは、入力したこの音信号に基づいて音を発生する。
ランプ制御回路307には装飾ランプ39a(装飾ランプとは、遊技機1の各所に備え付けられているランプやLED等の総称である)が接続されている。ランプ制御回路307は、サブCPU301の制御に基づき、信号を生成する。装飾ランプ39aは、入力したこの信号に基づいて点灯表示等を行う。
このように、スピーカ8a,8b、装飾ランプ39aおよび液晶表示装置21は、サブCPU301がセットした(制御プログラム)演出データに基づいて演出を行うようになっている。
なお、パチンコ遊技機1における各処理は、主制御回路200と副制御回路300とにより制御されているが、主制御回路200は、副制御回路300により制御される処理の全部または一部を処理してもよく、副制御回路300は、主制御回路200により制御される処理の全部または一部を処理してもよい。
次に、本実施の形態に係るパチンコ遊技機1の主制御回路200による処理の手順について、図4を参照して説明する。
なお、図4(a)は、所定の周期(例えば、2msec)でメイン処理に割り込むように実行されるシステムタイマ割込処理手順を示すフローチャートであり、図4(b)は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機1のメイン処理手順を示すフローチャートである。
最初に、システムタイマ割込処理について、図4(a)を参照しながら説明する。
ステップS100において、メインCPU201は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
ステップS110において、メインCPU201は、大当り抽選用乱数値、大当り図柄決定用乱数値、普通当り抽選用乱数値などの値を更新する。
ステップS120において、メインCPU201は、詳細については後述するスイッチ入力検出処理(図5参照)を実行する。当該ステップにおいては、有効ライン変更ボタン50から入力される有効ライン変更信号等を検出する処理等が行われる。
ステップS130において、メインCPU201は、変動表示されている特別図柄や装飾図柄の残り変動表示時間、遊技球を受け入れ易い開放状態にある始動入賞装置18の残り開口時間、遊技球を受け入れ易い開放状態にある大入賞装置15の扉15aの残り開放時間、などを更新する。
ステップS140において、メインCPU201は、装飾図柄の変動表示の実行や大当りの発生などの遊技情報を、遊技場に設置されているホールコンピュータへ出力する。
ステップS150において、メインCPU201は、可動部材ソレノイド71S、大入賞装置ソレノイド72Sなどのソレノイドを駆動制御する。
ステップS160において、コマンド送信手段であるメインCPU201は、停止図柄コマンド、変動表示パターンコマンド、有効ライン変更コマンド、抽選確率コマンド、待機状態コマンド、その他のコマンド等を副制御回路300へ出力する。
ステップS170において、メインCPU201は、メインRAM203の始動記憶領域(“1”〜“4”)に記憶されている始動記憶の数を特別図柄始動記憶表示器22に表示させるためにランプ制御回路207を制御する。
例えば、始動記憶領域の(“1”〜“4”)に2個の始動記憶が記憶されている場合には、4個の特別図柄始動記憶表示器22のうち2個が点灯される。
さらに、メインCPU201は、メインRAM203の通過記憶領域(“1”〜“4”)に記憶されている通過記憶の数を普通図柄通過記憶表示器23に表示させるためにランプ制御回路207を制御する。
また、メインCPU201は、後述する特別図柄記憶チェック処理(図8)にて特別図柄の変動表示パターンや停止態様が決定された場合は、当該変動表示パターンや停止態様を特別図柄表示器24に表示させるためにランプ制御回路207を制御する。これにより、特別図柄表示器24の特別図柄は、特別図柄記憶チェック処理によって決定された変動表示パターンに基づいて変動表示し、そして、同処理にて決定された停止態様で停止する。
また、メインCPU201は、後述するステップS30にて普通図柄の点滅表示パターンや停止態様が選択された場合は、当該点滅表示パターンや停止態様を普通図柄表示器25a,25bに表示させるためにランプ制御回路207を制御する。これにより、普通図柄表示器25a,25bの普通図柄は、ステップS30によって選択された点滅表示パターンに基づいて点滅表示し、そして、同ステップにて選択された停止態様で停止する。
また、メインCPU201は、球切れや下皿満タンなどのエラーを所定のランプに表示するように指示する制御指令、その他必要な制御指令を副制御回路300へ出力する。
ステップS180において、メインCPU201は、遊技球が入球した入賞装置の種類(一般入賞装置12、大入賞装置15、始動入賞装置18など)に応じて、所定の遊技球を賞球として払い出すように指示する払出指令信号などの制御指令を払出制御回路70aへ出力する。
ここで、メインCPU201は、大入賞装置15に遊技球が入賞した場合(すなわち、ステップS122の特別図柄関連スイッチチェック処理(図5)にて、大入賞装置スイッチ19Seからの検出信号を検出した場合)には、大当り利益付与手段により決定された数の遊技球(後述するステップS20−4にて決定された数の遊技球)を払出させるための払出指令信号を、払出制御回路70aへ出力するようになっている。
すなわち、本実施の形態では、特定の態様が停止表示された有効ラインの数に応じて、遊技者に付与される賞媒体の数が異なるようになっている。
ステップS190において、メインCPU201は、ステップS100で退避した情報をレジスタに復帰させる。
次に、主制御回路200によるメイン処理について、図4(b)を参照しながら説明する。
ステップS10において、メインCPU201は、パチンコ遊技機1における各種設定を、前回電源断となった際の設定内容に復帰させるか、若しくは初期化する。
ステップS20において、メインCPU201は、詳細については後述する特別図柄制御処理(図7参照)を実行する。
ステップS30において、メインCPU201は、普通図柄に関する各処理を実行する。具体的には、メインCPU201は、通過ゲート13を遊技球が通過したことを条件として抽出される普通当り抽選用乱数値に基づいて普通当り抽選を行い、この普通当り抽選の結果に基づいて、普通図柄表示器25a,25bにおける普通図柄の点滅表示パターンを選択する。そして、普通図柄表示器25a,25bが当該点滅表示パターンに従って点滅表示した後に、当該普通図柄表示器25a,25に「当り」が表示された場合(すなわち、上記普通当り抽選が当りである場合)、メインCPU201は、始動入賞装置18の開放制御を行い、通過記憶カウンタから“1”を減算するとともに、通過記憶領域(“1”〜“4”)にそれぞれ記憶されているデータを、それぞれ通過記憶領域(“0”〜“3”)にシフトさせる。
ステップS40において、メインCPU201は、メイン処理にて用いられた乱数などの値を更新する。
なお、メインCPU201は、上述のステップS20からステップS40までの処理を繰り返し行う。
次に、上記ステップS120のスイッチ入力検出処理について、図5を参照しながら説明する。なお、図5は本実施の形態に係るスイッチ入力検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS121において、メインCPU201は、始動入賞装置スイッチ19a、大入賞装置スイッチ19Se、一般入賞装置スイッチ19Sb、通過ゲートスイッチ19Saおよび有効ライン変更ボタン50などにより入力された信号をI/Oポートを介して検出する。
ステップS122において、メインCPU201は、ステップS121にて検出した検出信号の内容に応じて、次の(1)または(2)の処理を実行する。
(1)メインCPU201は、ステップS121にて大入賞装置スイッチ19Seからの検出信号を検出した場合は、大入賞装置入賞カウンタの値に“1”を加算する。
(2)メインCPU201は、ステップS121にて始動入賞装置18内に設けられた始動入賞装置スイッチ19aからの検出信号を検出した場合は、始動記憶カウンタの値を確認する。そして、この始動記憶カウンタの値が例えば4以下の場合には、始動記憶カウンタの値に“1”を加算するとともに、乱数抽選により大当り抽選用乱数値と大当り図柄決定用乱数値とを抽出し、当該大当り抽選用乱数値と大当り図柄決定用乱数値とを始動記憶として、メインRAM203の始動記憶領域(“0”〜“4”)のうち空いている領域に記憶する。
ステップS123において、メインCPU201は、普通図柄関連スイッチチェック処理を行う。以下、普通図柄関連スイッチチェック処理について具体的に説明する。
メインCPU201は、ステップS121にて通過ゲートスイッチ19Saから出力された検出信号を検出した場合、通過記憶カウンタの値を確認する。そして、この通過記憶カウンタの値が例えば4以下の場合には、通過記憶カウンタの値に“1”を加算するとともに、乱数抽選により普通当り抽選用乱数値を抽出し、当該普通当り抽選用乱数値を通過記憶として、メインRAM203の通過記憶領域(“0”〜“4”)のうち空いている領域に記憶する。
なお、通過記憶カウンタの値が0のときは、普通図柄表示器25a,25bにおいて普通図柄の点滅表示が行われておらず、且つ、通過記憶の数が0の状態である。通過記憶カウンタの値が1のときは、普通図柄表示器25a,25bにおいて普通図柄の点滅表示が行われており、且つ、通過記憶の数が0の状態となる。また、当該カウンタの値が5のときは、普通図柄の点滅表示が行われており、且つ、通過記憶の数が4である旨が普通図柄通過記憶表示器23に表示される状態である(すなわち、普通図柄通過記憶表示器23には、通過記憶カウンタから「1」を減算した値が表示される)。
次に、上記ステップS124の有効ライン変更ボタンチェック処理について、図6を参照しながら説明する。なお、図6は本実施の形態に係る特別図柄関連スイッチチェック処理の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS124−1において、メインCPU201は、ステップS121(図5)にて、有効ライン変更ボタン50から入力される信号である有効ライン変更信号を検出したか否かを確認する。また、メインCPU201は、有効ライン変更信号を検出した場合には、設定される有効ラインの数を変更するためにステップS124−2の処理に移る。一方、有効ライン変更信号を検出していない場合には、有効ライン変更ボタン操作チェック処理を終了する。
ステップS124−2において、メインCPU201は、始動記憶カウンタの値が“0”であるか否か(すなわち、始動記憶領域(“0”〜“4”)に記憶された始動記憶の数が“0”であるか否か)を確認し、この確認の結果、始動記憶カウンタの値が“0”である場合には、有効ライン数を変更する処理を継続させるためにステップS124−3の処理に移り、一方、始動記憶カウンタの値が“0”でない場合は、有効ライン数を変更する処理を中止するために有効ライン変更ボタン操作チェック処理を終了する。
ステップS124−3において、メインCPU201は、有効ライン設定カウンタの値が“8”以上であるか否か(すなわち、8つのライン全てが既に有効ラインとして設定されているか否か)を確認し、この確認の結果、有効ライン設定カウンタの値が“8”以上である場合(すなわち、既に8つのライン全てが有効ラインとして設定されている場合)には、有効ラインの数を一つに戻すためにステップS124−4の処理に移り、一方、有効ライン設定カウンタの値が“8”以上でない場合には、設定する有効ラインを一つ増加させるためにステップS124−5の処理に移る。
ステップS124−4において、メインCPU201は、設定する有効ラインの数を一つに戻すための処理を実行する。具体的には、メインCPU201は、当該ステップにおいて、有効ライン設定カウンタの値に“1”を加算する。
ステップS124−5において、メインCPU201は、設定する有効ラインの数を一つ増加させるための処理を実行する。具体的には、メインCPU201は、当該ステップにおいて、有効ライン設定カウンタに“1”をセットする。
ステップS124−6において、有効ライン設定手段であるメインCPU201は、ステップS124−4もしくはステップS124−5にて変更された有効ライン設定カウンタの値に応じて、設定する有効ラインを変更する制御を行う。
例えば、有効ライン設定手段は、有効ライン設定カウンタの値が”1”である場合には、ライン101(図15乃至図17)を有効ラインとして設定し、有効ライン設定カウンタの値が”2”である場合には、ライン101およびライン102を有効ラインとして設定する。
また、有効ライン設定手段であるメインCPU201は、当該ステップにて設定した有効ラインを示す有効ライン変更コマンドを生成してセットする。
ここで、本実施の形態においては、有効ライン変更コマンドが副制御回路300に送信されると、有効ラインとして設定されたラインが赤色に変化するとともに、当該ラインを示す数字の周囲に朱色模様400が表示される。そしてさらに、設定された有効ラインを示す文字情報が、液晶表示装置21に表示される(図17(a)〜(c)参照。図17(a)は、ライン101およびライン102が有効ラインとなった場合における表示態様、図17(b)は、ライン101乃至ライン104が有効ラインとなった場合における表示態様、図17(c)は、ライン101乃至ライン105が有効ラインとなった場合における表示態様をそれぞれ示している)。これによれば、有効となったラインを遊技者に報知することができる。
ステップS124−7において、抽選確率変更手段および抽選確率選択手段であるメインCPU201は、大当り抽選テーブル変更処理を行う。
まず、抽選確率変更手段であるメインCPU201は、有効ライン設定カウンタの値(有効ライン設定手段により設定された有効ラインの数)に応じて、大当り抽選テーブルを選択する処理を行う。
例えば、抽選確率変更手段は、有効ライン設定カウンタの値が”1”であった場合には、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルとして大当り抽選テーブルA(図13(a))を決定し、有効ライン設定カウンタの値が2〜4の範囲であった場合には、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルとして大当り抽選テーブルB(図13(b))を決定する。また、有効ライン設定カウンタの値が5〜8の範囲であった場合には、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルとして大当り抽選テーブルC(図13(c))を決定する。
そして、抽選確率選択手段であるメインCPU201は、上記抽選確率変更手段により決定された大当り抽選テーブルを選択する。
このように、本ステップにおいては、有効ライン変更ボタン50の操作により変更された有効ラインの数に応じて、抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルが変更されるようになっている。
また、抽選確率変更手段であるメインCPU201は、当該ステップにて設定した大当り抽選テーブルを示す抽選確率コマンドを生成してセットする。
ここで、本実施の形態においては、抽選確率コマンドが副制御回路300に送信されると、抽選確率選択手段により選択された大当り抽選テーブルの示す抽選確率が、液晶表示装置21に表示されるようになっている(図17(a)〜(c)参照。図17(a)は、大当り抽選テーブルAが選択された場合における表示態様、図17(b)は、大当り抽選テーブルBが選択された場合における表示態様、図17(c)は、大当り抽選テーブルCが選択された場合における表示態様をそれぞれ示している)。この場合、有効ライン数の変化に応じて遊技者の得られる利益が変化する様子を、遊技者に伝えることができる。
次に、上記ステップS20の特別図柄制御処理について、図7を参照しながら説明する。なお、図7は本実施の形態に係る特別図柄制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS20−1において、メインCPU201は、制御状態フラグをロードする処理を実行する。なお、制御状態フラグとは、特別図柄ゲームにおける遊技の状態を示すフラグである。メインCPU201は、この制御状態フラグに基づいて、ステップS20−2乃至ステップS20−10における各処理を実行するか否かを判別する。
ステップS20−2において、メインCPU201は、詳細については後述する特別図柄記憶チェック処理(図8参照)を行う。ここでは、主に、大当り抽選処理が行われる。そして、この抽選処理の結果に応じて、特別図柄の停止態様、変動表示パターン、変動表示時間等の決定が行われる。
ステップS20−3において、メインCPU201は、制御状態フラグが特別図柄変動表示時間管理を示す値(01)であり、且つ変動表示時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”である場合は、特別図柄の変動表示を終了させるために特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットするとともに、確定後待ち時間(例えば、1秒)を待ち時間タイマにセットする。なお、変動表示時間が終了した場合は、ステップS20−2にて決定された特別図柄の停止態様が特別図柄表示器24に停止表示される。
ステップS20−4において、メインCPU201は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)であり、また、確定後待ち時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”であり、さらに、上記ステップS20−2の特別図柄チェック処理における大当り抽選処理(詳細については後述する)で行われる大当り抽選に当選した場合(液晶表示装置21に特定の態様が停止表示された場合)には、大当り開始インターバル管理処理を示す値(03)を制御状態フラグにセットするとともに、高確率フラグに(00)をセットする。そして、大当り開始インターバルに対応する時間(例えば、10秒)を待ち時間タイマにセットして特別図柄表示時間管理処理を終了する。
さらに、大当り利益付与手段であるメインCPU201は、大入賞装置15への遊技球の入賞に応じて払出される遊技球数(すなわち、大入賞装置15における通過領域を、遊技球が通過したときに払出される遊技球数)を、有効ライン設定カウンタの値と、後述するステップS20−2−9にて決定される有効ラインの数(特定の態様が停止表示される有効ラインの数)、大入賞装置賞球数特定テーブル(図12)とを基にして決定する。
例えば、大当り利益付与手段は、有効ライン設定カウンタが2〜4の範囲であり、且つ特定の態様表示ライン決定手段により決定された有効ラインの数が2以上である場合、大入賞装置15における通過領域を遊技球が通過したときに払出される遊技球数を15個に決定する。また、有効ライン設定カウンタが5〜8の範囲であり、且つ特定の態様表示ライン決定手段により決定された有効ラインの数が2〜4の範囲であった場合、大入賞装置15における通過領域を遊技球が通過したときに払出される遊技球数を12個に決定する。
すなわち、本実施の形態では、特定の態様が停止表示された有効ラインの数に応じて、遊技者に付与される賞媒体の数が異なるようになっている。
また、メインCPU201は、上記大当り抽選処理で行われた大当り抽選の結果が遊技状態を大当り遊技状態に移行させるものでない場合(はずれの場合)には、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットして特別図柄表示時間管理処理を終了する。
ステップS20−5において、メインCPU201は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理を示す値(03)であり、且つ大当り開始インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”であるか否かを確認し、当該条件を満たしていない場合には、当該ステップを終了する。
上記条件を満たしている場合は、メインCPU201は、当該ステップにおいて大入賞装置開放回数カウンタに”1”を加算するとともに、大入賞装置15の扉15aを開放するように大入賞装置ソレノイド72Sを制御する。これにより、大入賞装置15が遊技球を受け入れ易い開放状態となるラウンド動作の制御が開始され、遊技球が通過領域を通過可能となる。
次に、メインCPU201は、大入賞装置開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば、30秒)を大入賞装置開放時間タイマにセットする。
ステップS20−6において、メインCPU201は、制御状態フラグに大入賞装置開放中を示す値(04)がセットされているか否かを確認し、大入賞装置開放中を示す値(04)がセットされていない場合には、当該ステップを終了する。一方、大入賞装置開放中を示す値(04)がセットされてる場合には、次に開放上限時間がセットされた大入賞装置時間タイマの値が“0”であるという条件、または大入賞装置15に遊技球が10個以上入球したという条件の何れかが成立しているか否かを確認する。そして、2つの条件のうち、いずれかの条件が成立している場合、メインCPU201は、大入賞装置15の扉15aを閉じるように大入賞装置ソレノイド72Sを制御する。これにより、大入賞装置15は閉鎖状態となりラウンド動作が終了する。
また、メインCPU201は、当該ステップにおいて大入賞装置内残留球監視を示す値(05)を制御状態フラグにセットするとともに、大入賞装置内残留球監視時間(例えば、1秒)を待ち時間タイマにセットする。
ステップS20−7において、メインCPU201は、制御状態フラグが大入賞装置内残留球監視を示す値(05)であり、且つ大入賞装置内残留球監視時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”であるか否かを確認する。
そして、メインCPU201は、上記何れの条件も満たす場合には、次に大入賞装置開放回数カウンタの値が“15”以上(最終ラウンド)であるという条件が成立しているか否かを確認する。なお、大入賞装置開放回数カウンタとは、大当り遊技状態におけるラウンド数をカウントするものである。
また、メインCPU201は、大入賞装置開放回数カウンタの値が“15”以上(最終ラウンド)である場合には、大当り終了インターバルを示す値(07)を制御状態フラグにセットするとともに、大入賞装置開放回数カウンタに”0”をセットする。そして、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。
一方、メインCPU201は、大入賞装置開放回数カウンタの値が“15”以上(最終ラウンド)ではない場合には、大入賞装置再開放待ち時間管理を示す値(06)を制御状態フラグにセットするとともに、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。
ステップS20−8において、メインCPU201は、制御状態フラグに大入賞装置再開放待ち時間を示す値(06)がセットされているか否かを確認し、大入賞装置再開放待ち時間を示す値(06)がセットされていない場合には、当該ステップを終了する。一方、大入賞装置再開放待ち時間を示す値(06)がセットされている場合には、次にラウンド間インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”であるか否かを確認する。そして、当該待ち時間タイマの値が“0”である場合には、メインCPU201は、大入賞装置開放回数カウンタの値に“1”を加算するとともに、大入賞装置15の扉15aを開放するように大入賞装置ソレノイド72Sを制御する。これにより、大入賞装置15は開放状態となりラウンド動作の制御が開始される。そして、次に大入賞装置開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間として所定時間(例えば、30秒)を大入賞装置開放時間タイマにセットする。
ステップS20−9において、メインCPU201は、制御状態フラグが大当り終了インターバル処理を示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマの値が“0”である場合は、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。
また、メインCPU201は、ステップS20−9にて確変大当り態様である「H」が特別図柄表示器24に停止表示されたか否か、つまり、所定の確率変動条件が成立しているか否かを確認する。
ここで、遊技状態制御手段であるメインCPU201は、所定の確率変動条件が成立していることを確認した場合には、高確率フラグに確率変動状態を示す値(77)をセットして確率変動状態の制御を行う。因みに、所定の確率変動条件が成立していない場合には、通常遊技状態の制御を行う。
ステップS20−10において、メインCPU201は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(08)である場合に、始動記憶カウンタから“1”を減算する。また、メインCPU201は、始動記憶領域(“1”〜“4”)にそれぞれ記憶されているデータを、それぞれ始動記憶領域(“0”〜“3”)にシフトさせるとともに、特別図柄記憶チェックを示す値(00)を制御状態フラグにセットする。
次に、上記ステップS20−2の特別図柄記憶チェック処理について、図8を参照しながら説明する。なお、図8は本実施の形態に係る特別図柄記憶チェック処理の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS20−2−1において、メインCPU201は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)であるか否かを確認し、この確認の結果、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)である場合には、ステップS20−2−2の処理に移り、一方、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)でない場合は、この特別図柄記憶チェック処理を終了する。
ステップS20−2−2において、メインCPU201は、始動記憶カウンタの値が“0”であるか否か(すなわち、始動記憶領域(“0”〜“4”)に記憶された始動記憶の数が“0”であるか否か)を確認し、この確認の結果、始動記憶カウンタの値が“0”である場合にはステップS20−2−3の処理に移り、一方、始動記憶カウンタの値が“0”でない場合はステップS20−2−4の処理に移る。
ステップS20−2−3において、メインCPU201は、デモ演出画像の表示を実行するように指示する待機状態コマンドを生成し、セットする。なお、上記待機状態コマンドは、遊技状態が待機状態(特別図柄表示器24における特別図柄の変動表示や、液晶表示装置21における装飾図柄の変動表示等の動作が行われておらず、大当り遊技状態中でもなく、始動記憶もない状態)の場合に生成される。
ステップS20−2−4において、メインCPU201は、特別図柄変動表示時間管理を示す値(01)を制御状態フラグにセットする。
ステップS20−2−5において、大当り抽選手段であるメインCPU201は、始動記憶領域(“0”)に記憶された始動記憶に含まれる大当り抽選用乱数値および抽選確率選択手段の選択する大当り抽選テーブルを基にして、大当りの抽選を行う。
例えば、大当り抽選手段であるメインCPU201は、抽選確率選択手段により大当り抽選テーブルA(図13(a))が選択されているときにおいて、上記大当り抽選用乱数値が”1”であった場合には大当りに当選した旨を決定する一方、大当り抽選用乱数値が0、2乃至256であった場合には、はずれとなった旨を決定する。
また、抽選確率選択手段により大当り抽選テーブルB(図13(b))が選択されているときにおいて、上記大当り抽選用乱数値が1または256であった場合には大当りに当選した旨を決定する一方、大当り抽選用乱数値が0、2乃至255であった場合には、はずれとなった旨を決定する。
また、抽選確率選択手段により大当り抽選テーブルC(図13(c))が選択されているときにおいて、上記大当り抽選用乱数値が1、10、80、256の何れかであった場合には大当りに当選した旨を決定し、大当り抽選用乱数値がその他の値であった場合には、はずれとなった旨を決定する。
さらに、メインCPU201は、大当りとなった場合、当該大当りの種類を決定する。例えば、メインCPU201は、大当りとなった場合に、大当りの種類として、通常大当りおよび確率変動大当りのうち何れかを決定する。
ステップS20−2−6において、メインCPU201は、ステップS20−2−5にて行われた大当り抽選の結果が大当りであるか否かを確認する。そして、メインCPU201は、大当り抽選の結果が大当りである場合には、ステップS20−2−8の処理に移る。一方、大当り抽選の結果が大当りでない場合には、ステップS20−2−7の処理に移る。
ステップS20−2−7において、特別図柄態様決定手段であるメインCPU201は、特別図柄の停止態様を非大当り態様「−」に決定する。そして、当該特別図柄の停止態様に対応する装飾図柄の停止態様を、サブCPU(装飾図柄態様決定手段)301に決定させるために、上記特別図柄の停止態様を示す停止図柄コマンドを生成してセットする。
ステップS20−2−8において、特別図柄態様決定手段であるメインCPU201は、大当り抽選手段により決定された大当りの種類に基づいて、特別図柄表示器24における特別図柄の停止態様を決定する(例えば、大当り抽選手段により決定された大当りの種類が確率変動大当りであった場合には、確変大当り態様である「H」を決定し、一方、抽選手段により決定された大当りの種類が通常大当りであった場合には、通常大当り態様である「F」を決定する)。
ステップS20−2−9において、特定の態様表示ライン決定手段であるメインCPU201は、有効ライン設定手段により設定された有効ラインのうち、特定の態様を停止表示させる有効ラインの数を決定する処理を行う。
本ステップにおいて、特定の態様表示ライン決定手段であるメインCPU201は、まず、乱数発生器により0から99の範囲で発生した乱数のうち、一の乱数値を抽出する。
そして、当該抽出した乱数値と、抽選確率選択手段により選択された特定の態様表示ライン決定テーブルとを基にして、特定の態様を停止表示させる有効ラインの数を決定する。
例えば、メインCPU201は、抽選確率選択手段により選択されているテーブルが、特定の態様表示ライン決定テーブルA(図14(a))である場合(すなわち、有効ラインの数が1つである場合)には、1の有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を決定する。
また、抽選確率選択手段により選択されているテーブルが、特定の態様表示ライン決定テーブルB(図14(b))であるとき(有効ラインの数が2〜4の範囲であるとき)において、抽出した乱数値が80〜99の範囲であった場合には、全ての有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を決定する。
また、抽選確率選択手段により選択されているテーブルが、特定の態様表示ライン決定テーブルC(図14(c))であるとき(有効ラインの数が5〜8の範囲であるとき)において、抽出した乱数値が70〜89の範囲であった場合には、4つの有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を決定する。
ここで、本ステップにおいて、特別図柄態様決定手段であるメインCPU201は、サブCPU(装飾図柄態様決定手段)301により決定される特定の態様を、本ステップにて決定された数の有効ラインに停止表示させるために、ステップ20−2−8にて決定された大当り態様の情報、および本ステップにて決定された有効ライン数の情報を含む停止図柄コマンドを生成してセットする。
ステップS20−2−10において、メインCPU201は、変動表示パターンコマンドを決定する処理を行う。
まず、メインCPU201は、乱数発生器により0から255の範囲で発生した乱数のうち、一の乱数値を抽出する。次に、メインCPU201は、抽出した乱数値と、変動表示パターンコマンド決定テーブルとを基にして、特別図柄の変動表示パターンや変動表示時間を示す変動表示パターンコマンドを決定する。そして、当該決定した変動表示パターンコマンドを生成してセットする。
ステップS20−2−11において、メインCPU201は、ステップS20−2−10の処理にて決定された変動表示パターンコマンドが示す変動表示時間を待ち時間タイマにセットする。
なお、特別図柄表示器24における特別図柄の変動表示は、ステップS20−2−11によってセットされた変動表示時間の間行われる。変動表示時間が終了すると、変動表示される特別図柄は、ステップS20−2−7もしくはステップS20−2−8にて決定された停止態様が表示された状態で停止する。
また、装飾図柄の変動表示は、ステップS20−2−11によってセットされた変動表示時間の間、ステップS20−2−10にて生成された変動動表示パターンコマンドに基づいて行われる。変動表示時間が終了すると、変動表示される装飾図柄は、ステップS20−2−7もしくはステップS20−2−9にて生成された停止図柄コマンドに応じた停止態様が表示された状態で停止する。
ステップS20−2−12において、メインCPU201は、今回の特別図柄記憶チェック処理に用いられた乱数値などを、所定の記憶領域から消去する。
次に、副制御回路300によるメイン処理、および主制御回路200からのコマンドを受信したことを契機としてメイン処理に割込むように実行されるコマンド受信割込処理について説明する。図9は本発明の実施の形態に係るコマンド受信割込処理の処理手順を示すフローチャートであり、図10は本発明の実施の形態に係る遊技機の副制御回路によるメイン処理の処理手順を示すフローチャートである。
最初に、コマンド受信割込処理について、図9を参照して説明する。このコマンド受信割込処理は、副制御回路300が主制御回路200からコマンドを受信する毎に発生するようになっている。
ステップS201において、サブCPU301は、現在実行中のプロセス(後述するメイン処理)を中断するために、レジスタに格納されている情報を退避させる。
ステップS202において、サブCPU301は、コマンド入力ポートを介して受信したメインCPU201からのコマンド(例えば、停止図柄コマンド、変動表示パターンコマンド、有効ライン変更コマンド、抽選確率コマンド、待機状態コマンドなど)を、ワークRAM303の受信バッファ領域へ格納する。
ステップS203において、サブCPU301は、ステップS201で退避させた情報をレジスタに復帰させる。これにより、中断されているプロセスは再開可能となる。
次に、本実施の形態の副制御回路300のメイン処理について、図10を参照しながら説明する。
ステップS210において、サブCPU301は、各種設定を初期化する初期化処理を実行する。
ステップS220において、サブCPU301は、詳細については後述するコマンド解析処理(図11参照)を行う。ここでは、主に、ステップS202にて受信バッファ領域に格納されたコマンドを読み出し、読み出したコマンドに応じた演出データをセットする処理が行われる。
ステップS230において、表示制御手段であるサブCPU301は、表示制御処理を実行する。
具体的には、表示制御処理においてサブCPU(表示制御手段)301は、ステップS220(図10)でセットした演出データを確認し、当該セットされた演出データに基づいて表示制御処理を実行する。
例えば、サブCPU301は、ステップS220−4(図11)において変動表示パターンコマンドに対応する演出データがセットされた場合、セットされた演出データに含まれる態様に従った装飾図柄の変動表示を行うように、VDP305aに指示するためのデータを経時的に変化させる。VDP305aが所定時間ごとに送信される上記指示を実行することにより、液晶表示装置21の変動表示領域21bにおいて、変動表示時間の間、セットされた演出データに応じた装飾図柄の変動表示が行われる。
なお、上記変動表示の後は、ステップS220−6にて決定された停止態様を停止表示させる。
ステップS230において、サブCPU301は、音声制御処理を実行する。
具体的には、音声制御処理においてサブCPU301は、ステップS220(図10)でセットした演出データに、音声に関する演出データが含まれているか否かを確認する。確認の結果、音声に関する演出データが含まれている場合には、当該演出データ(以下、「音声演出データ」という)を音声制御回路306に送る。音声制御回路306は、音声演出データに基づいて、スピーカ8a,8bに、例えば、所定の遊技状態を遊技者に報知するための音信号を出力させる。
ステップS240において、サブCPU301は、ランプ制御処理を実行する。
具体的には、ランプ制御処理においてサブCPU301は、ステップS220(図10)でセットした演出データに、ランプやLEDに関する演出データが含まれているか否かを確認する。確認の結果、ランプやLEDに関する演出データが含まれている場合には、当該演出データ(以下、「ランプ演出データ」という)をランプ制御回路307に送る。ランプ制御回路307は、ランプ演出データに基づいて、装飾ランプ39aに、例えば、所定の点灯・消灯パターンに従った点灯・消灯を行わせる。
このメイン処理においては、上述したステップS220からステップS240までの処理が繰り返し行われる。
次に、上記ステップS220のコマンド解析処理について、図11を参照しながら説明する。なお、図11は、コマンド解析処理の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS220−1において、サブCPU301は、受信バッファにコマンドが記憶されているか否かを判断する。この判断の結果、受信バッファにコマンドが記憶されている場合にはステップS220−2の処理に移る。一方、受信バッファにコマンドが記憶されていない場合は、このコマンド解析処理を終了する。
ステップS220−2において、サブCPU301は、その受信バッファからコマンドを読み出す。
ステップS220−3において、サブCPU301は、この読み出したコマンドは変動表示パターンコマンドであるか否かを判断する。この判断の結果、変動表示パターンコマンドである場合にはステップS220−3の処理に移る。一方、変動表示パターンコマンドでない場合(その他のコマンドである場合)はステップS220−4の処理に移る。
ステップS220−4において、表示制御手段であるサブCPU301は、読み出した変動表示パターンコマンドに対応する演出データをワークRAM303の作業領域にセットする。これにより、表示制御処理(図10)にて、変動表示パターンコマンドに対応する装飾図柄の変動表示が行われた後に、ステップS220−6(後述)にて決定された停止態様が停止表示される。
ステップS220−5において、サブCPU301は、この読み出したコマンドは停止図柄コマンドであるか否かを判断する。この判断の結果、停止図柄コマンドである場合にはステップS220−6の処理に移る。一方、停止図柄コマンドでない場合(その他のコマンドである場合)はステップS220−7の処理に移る。
ステップS220−6において、装飾図柄態様決定手段であるサブCPU301は、停止図柄決定処理を行う。ここで、サブCPU301は、ステップS220−2にて読み出した停止図柄コマンドに基づいて、液晶表示装置21に停止表示させる装飾図柄を決定する。
例えば、停止図柄コマンドの示す特別図柄の停止態様が非大当り態様「−」である場合、サブCPU301は、有効ライン上の変動表示領域21bにおける装飾図柄の停止態様を、それぞれに対応するはずれ図柄決定用の乱数から抽出された乱数値に基づいて決定する。すなわち、全ての有効ラインに対して、特定の態様以外の停止態様を決定する。
また、停止図柄コマンドの示す特別図柄の停止態様が確変大当り態様「H」であり、且つ当該停止図柄コマンドが、1の有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を示している場合、装飾図柄態様決定手段であるサブCPU301は、ライン101における変動表示領域21bに確変態様(『「7」「7」「7」』、『「1」「1」「1」』等)を停止表示させる旨を決定する。なお、その他の有効ラインに対しては、特定の態様以外の停止態様を決定する。
また、当該停止図柄コマンドが、4つの有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を示している場合、装飾図柄態様決定手段であるサブCPU301は、ライン101乃至ライン104における変動表示領域21bに確変態様(『「7」「7」「7」』、『「1」「1」「1」』等)を停止表示させる旨を決定する。なお、その他の有効ラインに対しては、特定の態様以外の停止態様を決定する。
また、当該停止図柄コマンドが、8つの有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を示している場合には、装飾図柄態様決定手段であるサブCPU301は、ライン101乃至ライン108における変動表示領域21bに確変態様(『「7」「7」「7」』、『「1」「1」「1」』等)を停止表示させる旨を決定する。
そして、停止図柄コマンドの示す特別図柄の停止態様が通常大当り態様「F」であり、且つ当該停止図柄コマンドが、1の有効ラインに特定の態様を停止表示させる旨を示している場合には、装飾図柄態様決定手段であるサブCPU301は、ライン101における変動表示領域21bに通常態様(『「6」「6」「6」』、『「2」「2」「2」』等)を停止表示させる旨を決定する。
ステップS220−7において、サブCPU301は、この読み出したコマンドは有効ライン変更コマンドであるか否かを判断する。この判断の結果、有効ライン変更コマンドである場合にはステップS220−8の処理に移る。一方、有効ライン変更コマンドでない場合(その他のコマンドである場合)はステップS220−9の処理に移る。
ステップS220−8において、サブCPU301は、有効ラインを示す情報を液晶表示装置21に表示させるために、有効ライン変更コマンドに対応する演出データをワークRAM303の作業領域にセットする。
これにより、表示制御処理(図10)にて、有効ラインとして設定されたラインが赤色に変化して表示されるとともに、当該ラインを示す数字の周囲に朱色模様400が表示され、さらに、設定された有効ラインを示す文字情報が表示される(図17(a)〜(c)参照。図17(a)は、ライン101およびライン102が有効ラインとなった場合における表示態様、図17(b)は、ライン101乃至ライン104が有効ラインとなった場合における表示態様、図17(c)は、ライン101乃至ライン105が有効ラインとなった場合における表示態様をそれぞれ示している)。この場合、有効となったラインを遊技者に報知することができる。
ステップS220−9において、サブCPU301は、この読み出したコマンドは抽選確率コマンドであるか否かを判断する。この判断の結果、抽選確率コマンドである場合にはステップS220−10の処理に移る。一方、抽選確率コマンドでない場合(その他のコマンドである場合)はステップS220−11の処理に移る。
ステップS220−10において、サブCPU301は、抽選確率選択手段により選択された抽選確率を示す情報を液晶表示装置21に表示させるために、抽選確率コマンドに対応する演出データをワークRAM303の作業領域にセットする。
これにより、表示制御処理(図10)にて、抽選確率選択手段により選択された大当り抽選テーブルの示す抽選確率が、液晶表示装置21に表示される(図17(a)〜(c)参照。図17(a)は、大当り抽選テーブルAが選択された場合における表示態様、図17(b)は、大当り抽選テーブルBが選択された場合における表示態様、図17(c)は、大当り抽選テーブルCが選択された場合における表示態様をそれぞれ示している)。この場合、有効ライン数の変化に応じて遊技者の得られる利益が変化する様子を、遊技者に伝えることができる。
ステップS220−11において、サブCPU301は、読み出したコマンドに基づいて所定の処理を実行する。例えば、読み出したコマンド(例えば、待機状態コマンドなど)に対応する演出データをワークRAM303の作業領域にセットする。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これは本発明を具体的に例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。
例えば、有効ラインが設定された場合には、当該有効ラインを示す数字の周囲に朱色模様400を発生させるとともに、当該有効ラインを赤色に変化させ、且つ当該有効ラインを示す文字情報を表示させるようになっている。本実施の形態においては、これによって有効ラインを遊技者に報知していたが、本発明はこれに限られず、他の演出によって有効ラインを報知してもよい。例えば、有効ラインを点滅させることによって報知してもよいし、スピーカ8a,8bから所定の音声を発することによって報知してもよい。また、遊技機1におけるランプやLEDにて所定の点灯を行うことで報知してもよい。
さらに、本実施の形態においては、有効ライン数の変更に応じて、大入賞装置15に遊技球が入賞した場合に払出される賞球数が変化するようになっていたが、これに限られず、有効ライン数の変更に応じて、大当り遊技状態中におけるラウンド動作の回数が変化するようになっていてもよいし、一回のラウンド動作中における大入賞装置15の最大入賞数(すなわち、一回のラウンド動作中において、大入賞装置15に入賞可能な遊技球数)が変化するようになっていてもよい。
また、本実施の形態において、大当り遊技状態、通常遊技状態および確率変動状態の制御がメインCPU201により行われるようになっていたが、メインCPU201の制御可能な遊技状態はこれに限られない。例えば、メインCPU201は、始動入賞装置18が開放状態に切り換わる頻度が向上する時短状態の制御を行うことが可能であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、メインCPU(抽選確率変更手段)201は、有効ライン変更ボタン(操作手段)50の操作により変更された有効ライン数に応じて、メインCPU(抽選確率選択手段)201の選択する抽選確率(大当り抽選テーブル)を変更する制御を行っている。
この場合、有効ライン数の増減と、抽選確率選択手段の選択する抽選確率とが対応するようになる(すなわち、有効ライン数の変化に応じて、メインCPU(大当り抽選手段)201の抽選態様が異なるようになる)。
本発明によれば、有効ラインの数の変化に応じて遊技者の得られる利益が変化するようになるため、当該有効ラインに遊技者の関心を持たせることができ、興趣の低下を防ぐことができる。
さらに、本発明によれば、遊技者は、メインCPU(有効ライン設定手段)201により設定される有効ライン数を、有効ライン変更ボタン(操作手段)50を操作することによって任意に変更することが可能となっている。この場合、遊技者は、遊技の際の経済事情や時間の余裕、遊技の際の気分等で有効ライン数を決めることができるので、予め定められた有効ライン数および予め定められた抽選確率にて遊技を行う必要のある従来型の遊技機に比して遊技性を向上させることができる。
また、本発明のサブCPU(表示制御手段)301は、有効ライン設定手段により設定された有効ラインおよび抽選確率選択手段の選択する抽選確率を、液晶表示装置21に表示させる制御を行うようになっているので、有効ラインの数が変化する様子や当該有効ライン数の変化に応じて遊技者の得られる利益が変化する様子を遊技者に伝えることができ、有効ラインへの遊技者の関心を高めることができる。
さらに、本発明によれば、設定された有効ラインの数および当該有効ライン数の変化に応じて選択された抽選確率は、上述したように表示手段に表示されるようになっているので、遊技者は、有効ライン数が変化する旨の遊技性や有効ライン数に応じて抽選確率が変化する旨の遊技性を理解したうえで安心して遊技を行なうことができる。
また、本実施の形態によれば、表示制御手段であるサブCPU301は、有効ライン設定手段により設定された有効ラインを示す文字情報を、液晶表示装置21に表示させる制御を行うようになっているので、有効ラインの数が変化する様子をより分かり易く遊技者に伝えることができ、有効ラインへの遊技者の関心をより高めることができる。
さらに、本発明によれば、設定された有効ラインの数を示す文字情報は、上述したように液晶表示装置21に表示されるようになっているので、当該有効ライン数が変化する旨の遊技性をより確実に遊技者に理解させることができる。
また、本実施の形態によれば、メインCPU(大当り利益付与手段)201は、特定の態様が停止表示された有効ラインの数に応じて、遊技者に付与する賞媒体(賞球)の数を異ならせているので、たとえ、一の有効ラインにて特定の態様が停止表示されたとしても、他の有効ラインでも特定の態様が停止表示される可能性がある限りは、遊技者の期待感を持続させることができ、有効ラインへの遊技者の関心をより高めることができるとともに、より遊技性を向上させることができる。
以上の説明においては、本発明をパチンコ遊技機本体が遊技台に取り付けられた遊技機に適用した場合が説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチスロ遊技機(スロットマシン)、雀球、スマートボールあるいはゲームセンターに設置された各種ゲーム機など、種々の遊技機に適用することが可能である。
本実施の形態に係る遊技機の構成を示す斜視図である。 図1に示した遊技機の遊技盤を示す正面図である。 図1に示した遊技機の制御系を示すブロック図である。 本実施の形態に係る遊技機の主制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るスイッチ入力検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る有効ライン変更ボタン操作チェック処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る特別図柄制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る特別図柄記憶チェック処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るコマンド受信割込処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る遊技機の副制御回路によるメイン処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るコマンド解析処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る大入賞装置賞球数特定テーブルの一例を示す図である。 (a)〜(c)は大当り抽選テーブルの一例を示す図である。 (a)〜(c)は特定の態様表示ライン決定テーブルの一例を示す図である。 (a)〜(f)は段階的に停止表示する変動表示領域の一例を示す説明図である。 (a)〜(f)は変動表示領域の変動表示の一例を示す説明図である。 (a)〜(c)は本実施の形態に係る液晶表示装置の表示態様の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機(遊技機)
2 遊技盤
2a 遊技領域
3 遊技機本体
3a 本体枠
3b 外枠
4 ガラス扉
5 皿ユニット
5a 上皿
5b 下皿
6 レール
7 ハンドル
8a,8b スピーカ
8 シャッタレバー
12 一般入賞装置
13 通過ゲート
15 大入賞装置
15a 扉
16 アウト口
18 始動入賞装置
18a,18b 可変翼
19Se 大入賞装置スイッチ
19Sb 一般入賞装置スイッチ
19Sa 通過ゲートスイッチ
19a 始動入賞装置スイッチ
21 液晶表示装置(表示手段)
21a 表示領域
21b 変動表示領域
22 特別図柄始動記憶表示器
23 普通図柄通過記憶表示器
24 特別図柄表示器
25a,25b 普通図柄表示器
39a 装飾ランプ
50 有効ライン変更ボタン(操作手段)
70a 払出制御回路
70b 発射制御回路
71S 可動部材ソレノイド
72S 大入賞装置ソレノイド
74S バックアップクリアスイッチ
81 カードユニット
82 払出装置
90 発射装置
101,102,103,104,105,106,107,108 ライン
200 主制御回路
201 メインCPU
202 メインROM
203 メインRAM
204 初期リセット回路
206 コマンド出力ポート
300 副制御回路
301 サブCPU
302 プログラムROM
303 ワークRAM
305 画像制御回路
305a VDP
305b 画像データROM
305c VRAM
305d D/A変換回路
306 音声制御回路
307 ランプ制御回路
400 朱色模様

Claims (3)

  1. 表示領域にて識別図柄の変動表示が行われる表示手段と、
    前記表示手段における前記表示領域内に単数または複数の有効ラインを設定する制御を行う有効ライン設定手段と、
    複数の抽選確率のうち何れかを選択する抽選確率選択手段と、
    所定の条件が成立した場合に、前記抽選確率選択手段の選択する抽選確率を基にして大当りの抽選を行う大当り抽選手段と、
    前記大当り抽選手段による抽選結果に応じた識別図柄の停止態様を、前記表示手段における表示領域のうち、前記有効ライン設定手段により設定された有効ライン上に停止表示させる表示制御手段と、
    前記有効ライン設定手段により設定された有効ラインのうち少なくとも何れかに特定の態様が停止表示された場合に、遊技者に大当りの利益を付与する制御を行う大当り利益付与手段と、
    前記有効ライン設定手段にて設定される有効ラインの数を変更する操作が可能な操作手段と、
    前記操作手段の操作により変更された有効ライン数に応じて、前記抽選確率選択手段の選択する抽選確率を変更する制御を行う抽選確率変更手段とを備え、
    前記有効ライン設定手段は、前記操作手段の操作により変更された有効ラインの数に応じて、前記表示領域内に有効ラインを設定する制御を行い、
    前記表示制御手段は、前記有効ライン設定手段により設定された有効ラインを前記表示手段に表示させる制御を行うとともに、前記抽選確率選択手段の選択する抽選確率を前記表示手段に表示させる制御を行う、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記有効ライン設定手段により設定された有効ラインを示す文字情報を、前記表示手段に表示させる制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記大当り利益付与手段は、前記特定の態様が停止表示された有効ラインの数に応じて、遊技者に付与する賞媒体の数を異ならせる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015511742A (ja) * 2012-02-29 2015-04-20 クアンド サービス インコーポレイテッド ネットワーク上でのデータ配信方法

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