JP2012029789A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機1は、始動入賞口17,18を備え、始動入賞口18(以下、高価値入賞口という)に入賞した場合の方が、始動入賞口17(以下、低価値入賞口ともいう)に入賞した場合よりも、遊技者にとって有利な大当り抽選が行われるように設定されている。そして、高価値入賞口への入賞による保留(以下、高価値保留ともいう)、及び低価値入賞口への入賞による保留(以下、低価値保留ともいう)の両方がある場合に、高価値保留に起因した変動表示が、低価値保留に起因した変動表示よりも優先して実行されるとともに、高価値保留の保留数が少ないことに対応する変動表示延長条件が成立すると、変動表示の変動表示時間が延長される。さらに高価値保留の保留数が多いことに対応する延長終了条件が成立すると、延長された変動表示が終了する。
【選択図】図1
Description
そして大当り抽選手段が、第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、入賞に基づいて、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するか否かを決定する大当り抽選を行うとともに、大当り遊技を提供すると抽選されると、大当り遊技を提供する態様を大当り遊技提供態様として、遊技者にとって有利さが異なる複数の大当り遊技提供態様の中から1つの大当り遊技提供態様を、予め設定された第1遊技状態抽選確率で決定し、第2始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、入賞に基づいて、大当り遊技を提供するか否かを決定する大当り抽選を行うとともに、大当り遊技を提供すると抽選されると、複数の大当り遊技提供態様の中から1つの大当り遊技提供態様を、第1遊技状態抽選確率よりも遊技者にとって有利になるように設定された第2遊技状態抽選確率で決定する。
したがって、請求項1に記載の遊技機によれば、変動表示が延長されている間に第2始動入賞口へ遊技球が入賞して、変動表示が延長された目的が達成されたにもかかわらず、一旦延長された変動表示が終了するまで遊技者を長時間待たせてしまうということがなくなる。これにより遊技者は、遊技機による遊技を円滑に行うことができる。
このように構成された遊技機では、延長終了判定値を適切に設定することにより、第2保留数が多くなった時点、すなわち変動表示が延長された目的が達成された時点で、延長変動表示を終了させることができる。このため、変動表示が延長された目的が達成されたにもかかわらず、変動表示が終了するまで遊技者を待たせてしまうということがなくなる。
また請求項1〜請求項5の何れかに記載の遊技機においては、請求項6に記載のように、当該遊技機は、大当り抽選の抽選確率が予め設定された第1大当り抽選確率に設定されている通常状態と、大当り抽選の抽選確率が第1大当り抽選確率よりも高い第2大当り抽選確率に設定されている確変状態と、大当り抽選の抽選確率が第1大当り抽選確率に設定されるとともに、図柄表示手段に1回の変動表示を実行させる時間である変動表示時間が、通常状態における変動表示時間よりも短縮される時短状態とのうち、何れかの状態となるように構成され、当該遊技機が確変状態または時短状態である場合には、変動表示延長手段を動作させ、当該遊技機が通常状態である場合には、変動表示延長手段の動作を禁止する延長制御手段を備えるようにしてもよい。
したがって、確変状態または時短状態であるときは、通常状態であるときと比較して、第2保留数が多くなり易い。つまり、大当り遊技提供態様が第2遊技状態抽選確率で抽選され易くなる。このため、確変状態または時短状態であるときは、通常状態であるときと比較して、大当り遊技提供態様が、遊技者にとって有利になり易い。
図1は本発明が適用された遊技機1の正面図、図2は遊技機1の制御系のブロック図、図3は遊技制御処理を表すフローチャート、図4は普通図柄/始動入賞口処理を表すフローチャート、図5は特別図柄/特別電動役物処理を表すフローチャート、図6は始動入賞処理を表すフローチャート、図7は変動表示処理を表すフローチャート、図8は特別停止図柄作成処理を表すフローチャート、図9は変動表示報知処理を表すフローチャート、図10は図柄表示装置21による表示の説明図である。
まず、主制御基板41によって繰り返し実行される遊技制御処理を、図3を用いて説明する。
この遊技制御処理においては、主制御基板41の図示しないメインCPUは、まずS10にて、作業領域が正常であるか否かを判断する。ここで、作業領域が正常でないと判断された場合には(S10:NO)、S20にて、主制御基板41の図示しないRAMの初期化設定処理を行う。その後、S120に移行する。なお、作業領域が正常でないと判断されるのは、主制御基板41に電源が投入された直後である。
その後S120にて、大当り決定乱数カウンタC1、大当り用図柄決定乱数カウンタC2、リーチ決定乱数カウンタC3、変動パターン選択乱数カウンタC4、再変動パターン選択乱数カウンタC5、普通当り決定乱数カウンタC6の各値の更新を行う各乱数更新処理を実行する。そしてS130にて、大当り決定乱数カウンタC1、普通当り決定乱数カウンタC6の初期値を変更するための初期値決定用乱数の乱数値を更新する初期値乱数更新処理を行う。その後S120に移行し、上述の処理を繰り返す。すなわち、次の周期の遊技制御処理が開始されるまで、S120及びS130の処理が繰り返される。
この普通図柄/始動入賞口処理が実行されると、主制御基板41の図示しないメインCPUは、まずS210にて、普通図柄作動ゲートスイッチ73が入賞を検出したか否かを判断する。ここで、入賞を検出していないと判断された場合には(S210:NO)、普通図柄/始動入賞口処理をそのまま一旦終了する。一方、入賞を検出した場合には(S210:YES)、S220に移行する。
この特別図柄/特別電動役物処理が実行されると、主制御基板41の図示しないメインCPUは、まずS410にて、始動入賞口17,18へ遊技球8が投入された場合の処理である始動入賞処理(詳細な説明を後述する)を行う。その後S420にて、特別図柄の変動表示を制御する変動表示処理(詳細な説明を後述する)を行う。さらにS430にて、大当り判定(後述)において大当りと判定されると、特別電動役物24の動作を制御することにより大当り遊技を提供する特別電動役物制御処理(詳細な説明は省略する)を行う。
この始動入賞処理が実行されると、主制御基板41の図示しないメインCPUは、まずS510にて、始動口1スイッチ71が入賞を検出したか否かを判断する。ここで、入賞を検出していないと判断された場合には(S510:NO)、S590に移行する。一方、入賞を検出した場合には(S510:YES)、S520に移行する。
この変動表示処理が実行されると、主制御基板41の図示しないメインCPUは、まずS710にて、乱数取得処理を行う。この乱数取得処理は、後述のS800の処理で停止コマンドを作成した後の次の周期の変動表示処理が実行されたときに、第1乱数記憶バッファB100及び第2乱数記憶バッファB200の何れかから、格納された乱数を取得する処理である。具体的には、第2乱数記憶バッファB200に乱数が格納されており、且つ第1乱数記憶バッファB100に乱数が格納されている場合には、第2乱数記憶バッファB200に格納されている乱数のうちで最も早く格納された乱数を取得する。また、第2乱数記憶バッファB200に乱数が格納されておらず、且つ第1乱数記憶バッファB100に乱数が格納されている場合には、第1乱数記憶バッファB100に格納されている乱数のうちで最も早く格納された乱数を取得する。また、第2乱数記憶バッファB200に乱数が格納されておらず、且つ第1乱数記憶バッファB100に乱数が格納されていない場合には、乱数の取得を行わない。
その後S770にて、確変状態指示フラグF21または時短状態指示フラグF11がセットされているか否かを判断する。すなわち、確変状態または時短状態であるか否かを判断する。ここで、確変状態指示フラグF21または時短状態指示フラグF11がセットされていなければ、通常状態と判断し(S770:NO)、S800に移行する。
まず第1の条件は、第2特別図柄保留数カウンタC12の値(第2特別図柄保留数)が「0」である状態において、S710の乱数取得処理で第1乱数記憶バッファB100から乱数を取得することである。すなわち、始動入賞口18に基づく変動表示の保留がない状態で、始動入賞口17に基づく変動表示の実行が開始されることである。
さらにその直後に、S750で決定された特別停止用図柄を指示する特別停止図柄決定コマンドと、停止表示する装飾図柄(以下、装飾停止用図柄と称す)を決定するために特別停止図柄作成処理で決定された特別停止用図柄を指示する装飾停止図柄決定コマンドとを作成する。これにより、S30の出力処理にて、この特別停止図柄決定コマンドと装飾停止図柄決定コマンドとがそれぞれ演出制御基板42と右図柄表示基板44とに送信される。
この特別停止図柄作成処理が実行されると、主制御基板41の図示しないメインCPUは、まずS910にて、大当り用図柄設定値を設定する。具体的には、S710の乱数取得処理で第1乱数記憶バッファB100から乱数を取得した場合には、第1通常大当り用図柄設定値K11、第1確変15R大当り用図柄設定値K12、及び第1確変2R大当り用図柄設定値K13を設定し、S710の乱数取得処理で第2乱数記憶バッファB200から乱数を取得した場合には、第2通常大当り用図柄設定値K21、第2確変15R大当り用図柄設定値K22、及び第2確変2R大当り用図柄設定値K23を設定する。
またS940にて、大当り用図柄決定取得乱数が通常大当り用図柄設定値とが一致しない場合には(S940:NO)、S990にて、大当り用図柄決定取得乱数と、第1確変15R大当り用図柄設定値K12及び第2確変15R大当り用図柄設定値K22のうちでS910の処理で設定された値(以下、確変15R大当り用図柄設定値という)とが一致するか否かを判断する。
この変動表示報知処理が実行されると、主制御基板41の図示しないメインCPUは、まずS1210にて、図10に示すように、始動入賞口17に遊技球8が入賞した場合と始動入賞口18に遊技球8が入賞した場合とのそれぞれについて、確変大当り及び通常大当りと決定される確率と、「15R確変大当り」及び「2R確変大当り」と決定される確率とを図柄表示装置21に表示させる(図10の表示領域DR1を参照)。
例えば上記実施形態においては、変動表示延長条件が成立すると変動表示時間が所定延長時間延長されるものを示した。しかし、延長終了条件が終了しない限りは変動表示を継続させるようにしてもよい。
Claims (11)
- 遊技領域が形成された遊技盤を備え、該遊技領域に遊技球を発射することより、遊技者に遊技を提供する遊技機であって、
前記遊技領域に設置されて、遊技球が入賞する第1始動入賞口と、
前記遊技領域に設置されて、遊技球が入賞する第2始動入賞口と、
前記第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、該入賞に基づいて、遊技者にとって有利な大当り遊技を提供するか否かを決定する大当り抽選を行うとともに、前記大当り遊技を提供すると抽選されると、前記大当り遊技を提供する態様を大当り遊技提供態様として、遊技者にとって有利さが異なる複数の前記大当り遊技提供態様の中から1つの前記大当り遊技提供態様を、予め設定された第1遊技状態抽選確率で決定し、前記第2始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、該入賞に基づいて、前記大当り遊技を提供するか否かを決定する大当り抽選を行うとともに、前記大当り遊技を提供すると抽選されると、複数の前記大当り遊技提供態様の中から1つの前記大当り遊技提供態様を、前記第1遊技状態抽選確率よりも遊技者にとって有利になるように設定された第2遊技状態抽選確率で決定する大当り抽選手段と、
前記大当り抽選手段により前記大当り抽選が行われる毎に、図柄を遊技に連動して変動表示させ、前記大当り遊技を提供すると前記大当り抽選手段により抽選された場合には予め設定された大当り図柄で、前記大当り遊技を提供しないと前記大当り抽選手段により抽選された場合には予め設定されたハズレ図柄で、前記図柄を停止表示させる図柄表示手段と、
前記図柄表示手段により前記図柄が前記大当り図柄で停止表示させられた後に、前記大当り抽選手段で決定された前記大当り遊技提供態様で、前記大当り遊技を提供する大当り遊技提供手段と、
前記図柄表示手段による変動表示が行われている間、および前記大当り遊技提供手段により前記大当り遊技が提供されている間に、前記第1始動入賞口または前記第2始動入賞口に遊技球が入賞すると、該入賞した遊技球に基づく前記変動表示の前記図柄表示手段による実行を保留する保留手段と、
前記保留手段により実行を保留された前記変動表示のうち、前記第2始動入賞口に入賞した遊技球に基づく前記変動表示を、前記第1始動入賞口に入賞した遊技球に基づく前記変動表示よりも優先して、前記図柄表示手段に実行させる保留優先手段と、
前記第2始動入賞口に入賞し且つ前記図柄表示手段による前記変動表示に供されていない遊技球の数である第2保留数が少ないことに対応する予め設定された変動表示延長条件が成立すると、該変動表示延長条件が非成立である場合と比較して、前記変動表示が実行される時間が長くなるように、前記図柄表示手段に前記変動表示を実行させる変動表示延長手段と、
前記第2保留数が多いことに対応する予め設定された延長終了条件が成立すると、前記図柄表示手段に、前記変動表示延長手段により延長させられた前記変動表示の前記図柄を予め設定された停止表示時間が経過した後に停止表示させる延長終了手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記延長終了条件は、
前記変動表示延長条件が成立してから、予め設定された所定延長時間が経過することである
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記延長終了条件は、
前記第2保留数が予め設定された延長終了判定値以上であることである
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 遊技者により操作可能な位置に取り付けられた被操作部を備え、
前記延長終了条件は、
前記被操作部に対する予め設定された所定操作が実行されることである
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記変動表示延長条件は、
前記第2保留数が0である状態において、前記第1始動入賞口に入賞した遊技球に基づく前記変動表示の実行が開始されること、
前記第1始動入賞口に入賞し且つ前記図柄表示手段による前記変動表示に供されていない遊技球の数である第1保留数が0であるとともに前記第2保留数が0である状態から、前記第2始動入賞口に遊技球が入賞して、該入賞に基づいて前記変動表示の実行が開始されること、
及び、前記第2保留数が1である状態から前記第2保留数が0である状態に変化することにより前記変動表示の実行が開始されること
の何れかが成立することである
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の遊技機。 - 当該遊技機は、
前記大当り抽選の抽選確率が予め設定された第1大当り抽選確率に設定されている通常状態と、
前記大当り抽選の抽選確率が前記第1大当り抽選確率よりも高い第2大当り抽選確率に設定されている確変状態と、
前記大当り抽選の抽選確率が前記第1大当り抽選確率に設定されるとともに、前記図柄表示手段に1回の前記変動表示を実行させる時間である変動表示時間が、前記通常状態における前記変動表示時間よりも短縮される時短状態とのうち、何れかの状態となるように構成され、
当該遊技機が前記確変状態または前記時短状態である場合には、前記変動表示延長手段を動作させ、当該遊技機が前記通常状態である場合には、前記変動表示延長手段の動作を禁止する延長制御手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の遊技機。 - 前記第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、前記大当り遊技提供態様が前記第1遊技状態抽選確率で決定され、前記第2始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、前記大当り遊技提供態様が前記第2遊技状態抽選確率で決定されるということを示す大当り遊技提供態様抽選情報を報知する第1報知手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の遊技機。 - 前記変動表示延長手段により延長させられた前記変動表示の実行中に、前記図柄が停止表示するまでの時間が遊技者に把握可能となる情報を報知する第2報知手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の遊技機。 - 前記変動表示延長手段により延長させられた前記変動表示の実行中において、前記第2保留数が予め設定された報知判定値以上であるか否かを判断し、前記第2保留数が前記報知判定値以上であると判断した場合に、前記第2報知手段による報知を終了させる第1報知終了手段を備える
ことを特徴とする請求項8に記載の遊技機。 - 前記変動表示延長手段により延長させられた前記変動表示の実行中において、前記図柄が停止表示するまでに前記第2保留数を前記報知判定値以上にすることを遊技者に促す内容を報知する第3報知手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れかに記載の遊技機。 - 前記変動表示延長手段により延長させられた前記変動表示の実行中において、前記第2保留数が前記報知判定値以上であるか否かを判断し、前記第2保留数が前記報知判定値以上であると判断した場合に、前記第3報知手段による報知を終了させる第2報知終了手段を備える
ことを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
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