JP2008012165A - 遊技機用台間機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機用台間機は、本体箱(20)と、一括投入ユニット(3)とを備え、一括投入ユニット(3)は、一括投入開口(31)と、メダル貯め部(44)と、投入導入路(60)と、搬送装置(50)と、駆動スイッチ(200)と、一括投入ユニット(3)を本体箱(20)へ装着の有無を検知可能な取付検知手段(600)とを少なくとも備え、駆動スイッチ(200)は、取付検知手段(600)による一括投入ユニット(3)の装着の検知から予め定めた所定時間だけ、操作を無効とするように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図13
Description
そして、一括投入機構には、遊技メダルを搬送させるための搬送装置を駆動させるために前面側に遊技者が操作可能な駆動スイッチが形成されている。かかる一括投入機構の取り付け作業の際、前面側の駆動スイッチに作業者が触れてしまい、搬送装置を駆動させてしまう場合があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メンテナンス作業中に、駆動スイッチに触れても、その操作を無効にすることができて、メンテナンス作業中に搬送装置を駆動させることを回避でき、故障の発生を抑え、作業効率の低下を回避することが可能な遊技機用台間機を提供しようとするものである。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、駆動スイッチから出力される操作信号をキャンセルすることで、操作無効を達成可能な遊技機用台間機を提供しようとするものである。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送通路(12)を有するメダル投入口(10)を備えた遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機であって、前記遊技機用台間機は、箱状の本体箱(20)と、前記本体箱(20)の正面側に着脱自在な一括投入ユニット(3)とを備え、前記一括投入ユニット(3)は、複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な一括投入開口(31)と、この一括投入開口(31)の下方に設けられ、遊技メダルを貯留可能なメダル貯め部(44)と、隣接する遊技機の側方移送通路(12)に遊技メダルを転送するための投入導入路(60)と、前記メダル貯め部(44)に貯留されている遊技メダルを一枚ずつ前記投入導入路(60)に送り出す搬送装置(50)と、前記搬送装置(50)を駆動させるための駆動スイッチ(200)と、前記一括投入ユニット(3)を前記本体箱(20)へ装着の有無を検知可能な取付検知手段(600)とを少なくとも備え、前記駆動スイッチ(200)は、前記取付検知手段(600)による前記一括投入ユニット(3)の装着の検知から予め定めた所定時間だけ、操作を無効とするように形成されていることを特徴とする。
またここで、前記「遊技機用台間機」は、上記構成の他にも、メダルを貯留可能であるとともに貯留されているメダルを排出可能な払い出し装置(23)や、紙幣投入口(21)や紙幣カウンター(22)を備えた、いわゆるメダル貸出機(2)であってもよい。
前記メダル貯め部(44)は、一括投入開口(31)から投入された遊技メダルを一時的に貯留可能な空間である。また本発明においては、払い出し通路(42)を介して、前記払い出し装置(23)から、直接メダル貯め部(44)にメダルが払い出されるようになっている。
前記搬送装置(50)は、搬送ベルト(53)を用いたベルト式メダル送り装置や、送り出し円板を用いたディスク式メダル送り装置などとすることができ、一括投入されメダル貯め部(44)に貯留された遊技メダルを一枚ずつ、投入導入路(60)に送り出すことができる装置であれば、どのような構成を有していても構わない。
前記取付検知手段(600)は、本体箱(20)の正面側に位置して、本体箱(20)の内装装置と電気的に接続される本体コネクタ(400)と、前記一括投入ユニット(3)の背面側に位置して、一括投入ユニットの内装装置と電気的に接続され前記本体コネクタ(400)と接続可能なユニットコネクタ(410)とを備え、本体コネクタ(400)にユニットコネクタ(410)が電気的に接続されることにより、一括投入ユニット(3)が本体箱(20)へ装着されたことを検知可能に形成されているものを含む。
本発明に係る遊技機用台間機(2)を遊技機(1)の隣に設置すれば、一括投入開開口(31)から一括投入した遊技メダルを一枚ずつメダル投入口(10)に投入させることができ、遊技中における遊技機への遊技メダルの投入を効率的に行うことができる。また、貸し出しメダルを直接メダル貯め部(44)に払い出されるように形成すれば、貸し出しメダルを手で取り上げて一括投入開口(31)に投入する手間が省けるものである。
そして、本発明に係る駆動スイッチ(200)は、取付検知手段(600)による一括投入ユニット(3)の装着の検知から予め定めた所定時間だけ、操作を無効とする。このため、作業者が、一括投入ユニット(3)を、本体箱(20)へ装着した後、引き続き一括投入ユニット(3)を手で保持しているような場合に、誤って駆動スイッチ(200)に触れても、所定時間内であれば、搬送装置(50)を駆動させることを回避することができる。これにより、作業途中で、取り付けが不完全な状態の際に、搬送装置(50)を駆動させて故障の原因となるようなことを回避することができ、また、メンテナンス作業途中に搬送装置(50)を駆動させることで作業効率を低下させてしまうようなことを回避することができる。
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記駆動スイッチ(200)の操作無効は、前記駆動スイッチ(200)自体が作動不能に形成されていることを特徴とする。
(作用) 本発明は、取付検知手段(600)による一括投入ユニット(3)の装着の検知から予め定めた所定時間だけ、駆動スイッチ(200)自体が操作不能となるように形成されている。すなわち、駆動スイッチ(200)自体を操作不能とすることで、駆動スイッチ(200)の操作無効を達成することができる。
(特徴点) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記駆動スイッチ(200)の操作無効は、前記駆動スイッチ(200)自体は有効だが、前記駆動スイッチ(200)から出力される操作信号がキャンセルされるように形成されていることを特徴とする。
ここで、「前記駆動スイッチ(200)自体は有効だが、前記駆動スイッチ(200)から出力される操作信号がキャンセルされる」とは、駆動スイッチ(200)は、装置単体としては、有効に作動しているが、取付検知手段(600)による一括投入ユニット(3)の装着の検知から予め定めた所定時間だけ、駆動スイッチ(200)を操作したことにより制御部(420)等へ出力される操作信号が、制御部(420)等の内部において、操作信号の入力が無かったものとして、キャンセルされるように形成されているものを含む。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、メンテナンス作業中に、駆動スイッチに触れても、その操作を無効にすることができて、メンテナンス作業中に搬送装置を駆動させることを回避でき、故障の発生を抑え、作業効率の低下を回避することが可能な遊技機用台間機を提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、駆動スイッチ自体を作動不能にすることで、操作無効を達成可能な遊技機用台間機を提供することができる。
(図面の説明)
図1乃至図13は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシン1及びメダル貸出機2の外観斜視図、図2及び図3はメダル貸出機2を示す図、図4は一括投入ユニット3の縦断面図、図5は一括投入ユニット3及びメダル投入口10の拡大斜視図、図6はメダル送り装置40を示す斜視図、図7はメダル送り装置40の部分断面図、図8は一括投入ユニット3を取り外した状態を示す斜視図、図9乃至図12は一括投入ユニット3の着脱を示す説明図である。図13は、駆動スイッチ無効手段による駆動スイッチの操作無効処理モード及び操作有効処理モードのフローを示すものである。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図1に示すように、筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるように形成されているものである。
メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入するメダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図1及び図2に示すように、本体箱20に、紙幣カウンター22及び払い出し装置23が内蔵されているとともに、正面側には一括投入ユニット3が着脱自在に取り付けられているものである。
(本体箱20)
本体箱20は、正面側が開口する直方体形状の箱体であり、図2及び図3に示すように、下部空間には紙幣カウンター22が設置され、紙幣カウンター22の上側に設けられた仕切り板の上には、メダル貸出機2の作動を制御するための制御部420が設けられている。また、制御部420の上側には、払い出し装置23を載置するための載置部材27及び仕切枠26が設けられており、載置部材27と仕切枠26の間に払い出し装置23が収納されている。そして、払い出し装置23の上方には、遊技メダルを貯留可能な上部空間25が形成されており、本体箱20の正面上部には、この上部空間25を閉塞する開閉蓋24が、回動軸240を介して前後方向に回動自在に取り付けられている。
前記制御部420は、後述する取付検知手段600による一括投入ユニット3の本体箱20への装着の検知から予め定めた所定時間だけ、駆動スイッチ200の操作を無効とする駆動スイッチ無効手段710を備えている。
また、制御部420の正面側下端部には立ち上がり片29が設けられている。この立ち上がり片29は、一括投入ユニット3を本体箱20に固定するとともに、一括投入ユニット3の取り付け時に一括投入ユニット3を支持するためのものである。
前記開閉蓋24は、下側が回動軸240に軸支された板状の蓋であり、正面上方に設けられた鍵穴に所定の鍵を挿入して解錠することにより手前側に開くようになっている。また、開閉蓋24の底部には、垂下片24A(図10)が形成されており、開閉蓋24を開かないと一括投入ユニット3の脱着ができないようになっているが、これについては後述する。
紙幣カウンター22は、本体箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、貸し出しメダル払い出し装置23に所定枚数の遊技メダルを払い出させるためのものである。なお、メダル貸出機としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーを有していてもよい。
(払い出し装置23)
払い出し装置23は、遊技メダルを払い出すためのいわゆるホッパー装置であり、図2及び図3に示すように、遊技メダルを貯留しておくためのタンク23Aと、タンク23Aに貯留されている遊技メダルを一枚ずつ排出可能な送り出し円板23Bと、送り出し円板23Bを回転させるためのホッパーモータ23Cを有している。送り出し円板23Bは、ホッパーモータ23Cに回転可能に軸止されており遊技メダルが嵌入可能な孔が形成されている。そして、この孔に入った遊技メダルを、回転に伴い一枚ずつ、メダル排出部230から正面側(一括投入ユニット3側)に排出するようになっている。また、特に図示しないが、払い出し装置23には、メダル排出部230から排出されるメダルをカウントするための払い出しセンサが設けられていて、所定枚数の遊技メダルを払い出したら駆動モータが停止するように形成されている。
(一括投入ユニット3)
一括投入ユニット3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構を備えるユニットである。
(本体カバー30)
本体カバー30は、図1乃至図5に示すように、メダル貸出機2の本体箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側。以下同じ)に突設された、上面板32、底板33、前面板34、背面板35及び左右二つの側面板36を有する箱形の部材である。そしてこの本体カバー30の内部には、搬送装置50を備えたメダル送り装置40が収納されている。
そして、駆動スイッチ200は、後述する取付検知手段600による一括投入ユニット3の本体箱20への装着の検知から予め定めた所定時間の期間中だけ、操作されても、かかる操作が無効となるように形成されている。これにより、一括投入ユニット3の取付作業の際、誤って、駆動スイッチ200に触れても、搬送装置50が駆動することを回避することができるものである。
また、前記一括投入開口31の両側には、上面板32から上方に隆起する立設壁37が形成されている。これは、一括投入口31に遊技メダルを投入する際、メダルがこぼれ落ちないようにするためのものである。
前記底板33の奥側には、メダル送り装置40から排出される異物やキャンセルメダルを落下させるための底部開口38が形成されており、底部開口38の下方には、落下物を受け止める受け皿90が形成されている。
さらに、本体カバー30の背面側には、図3及び図8に示すように、4個のフック300と、押し上げ片310と、引掛け片320及びユニットコネクタ410が設けられている。フック300、押し上げ片310、引掛け片320は、一括投入ユニット3を本体箱20に固定するとともに着脱自在とするためのものであるが、この詳細については後述する。
(メダル送り装置40)
メダル送り装置40は、メダルを送り出すための装置であり、図4に示すように、前記本体カバー30の内部に収納される箱状の本体ベース41の内側に搬送装置50を設け、搬送装置50の奥側下方に排出装置80を設けた構成となっている。
前記払い出し通路42は、払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。すなわち、払い出し通路42は、図4に示すように、本体ベース40を本体カバー30に内蔵したときに、背面受け口35Aの下側に位置するようになっている。また、払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部が、後述する排出装置80の開閉板82によって開閉可能に形成されている。そして、開閉板82が閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留され、開閉板82が開いた場合には、メダル貯め部44又は搬送装置50の搬送ベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。なお、キャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、本体カバー30の底部開口38を通って受け皿90に貯留される。
(搬送装置50)
搬送装置50は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、メダル貯め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態)で一枚ずつ、ノズル部60Aへと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、図4に示すように、一対のローラ51(51A,51B)と、ローラ51A,51Bに掛け渡された搬送ベルト53と、搬送ベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラ52と、ローラ51,52を回転させるための搬送モータ55と、搬送モータ55のモータ軸の回転をローラ51,52に伝達するための伝達手段(図示せず)を有している。
前記ローラ51と逆転ローラ52は、伝達手段により同時に回転するようになっている。伝達手段は、搬送モータ55の駆動軸、ローラ51A、逆転ローラ52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラ52はローラ41と同方向に回転するので、搬送ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラ52の下側面の移動方向とが逆になる。また、ローラ51と逆転ローラ52の直径の違いにより、逆転ローラ52の線速(ローラ表面の移動速度)の方が、ローラ51の線速よりも早くなるように形成されている。
前記逆転ローラ52には、図7に示すように、断面略台形の撹拌溝が軸方向に沿って形成されている。撹拌溝は、溝の端部で遊技メダルを引っ掛けるようにして、搬送ベルト53の上方に積み重なった遊技メダルを効果的に後方に蹴り上げる役割を果たすものである。
(ノズル部60A)
ノズル部60Aは、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。そして、ノズル部60Aは、図4に示すように、本体カバー30の正面下部に取り付けられるベース部材62と、本体カバー30の正面側に本体カバー30の底板33に設けられたヒンジ63を介して前後方向に回動自在に取り付けられるカバー部材61とから成り、カバー部材61がベース部材62を正面側から覆った状態、すなわちカバー部材61が閉じた状態で、本体カバー30の前面板34の下方に形成された開口部を塞ぐようになっている。
また、ベース部材62の基体と回動板71の間には、遊技メダル一枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有するメダル移送路65が形成されるようになっている。メダル移送路65は、正面視すると略L字型に形成されており、メダル受け部67からノズル部60Aのスロットマシン1側に屈曲して、その端部がメダル排出口66となっている(図5参照)。そして、ベース部62は、メダル排出部47から排出された遊技メダルをメダル受け口67から受け入れ、メダル移送路65を通してメダル排出口66から一枚ずつ排出するようになっている。なお、回動板71は透明部材で形成されているので、回動板71を透過してメダル移送路65を通過するメダルを正面側から視認することができる。
前記カバー部材61は、メダル詰まりやメンテナンス時等に開くものであって、背面側及び左側(スロットマシン側)が開口し前記ベース部材62を被覆可能なケース状の蓋である。そして、図5に示すように、正面には、閉じた状態で正面側から前記メダル移送路65を通過する遊技メダルを視認可能な透視窓61Bが形成されており、正面上部には、詰まり解除機構70としてのプッシュボタン72と、カバー部材61を開くときに所定の鍵などを差し込むためのキー孔61Aが設けられている。
さらに、カバー部材61の底部であって、ベース部材62のメダル受け口67の下方に位置する部分には、後述する詰まり解除機構70の作動によりキャンセルされるメダルを落下させるためのメダル落下口69が形成されている。
カバー部材61は、閉じた状態においては、図4に示すように、係合片68の鈎部が係止爪34Aと係合しており、本体カバー30にロックされている。カバー部材61を開く場合には、キー孔61Aにキーやドライバの先端などを差し込んで、係合片68を弾性変形させることにより、鈎部と係止爪34Aとの係合が外れ、カバー部材61を手前側に引けば、カバー部材61はヒンジ63を中心に前方に回動する。開いているカバー部材61を閉じる場合には、カバー部材61を押し上げて後方に回動させれば、係合片68の鈎部が係止爪34Aに係合してロックされる。
回動板71は、正面視略L字型の板部材であり、垂直部分の両側端部から横方向に張り出したピン(図示せず)を、ベース部材62に設けられた軸支部(図示せず)に係止させることにより、ベース部材62の正面側に前後方向に回動可能に支持されている。また、回動板71は、軸支部73の下側に設けられたバネ(図示せず)により、基体62A側に付勢されている。すなわち、通常時において回動板71は、バネ74により基体62Aの方向に引っ張られており、メダル移送路65を転送されるメダルが基体62Aと回動板71に挟まれて、落下することなく通過できるようになっている。
そして、メダル移送路65にメダルが詰まった場合には、プッシュボタン72の頭部を押圧すると、先端に押圧された回動板71が、軸支部73を中心に、軸支部73より上側は後方に、軸支部73より下側は前方に回動し、回動板71の下側は基体62Aから離れる方向に移動する。このため、メダル移送路65の内部にあるメダルは回動板71の支えを失って、回動板71の下側と基体62Aの間にできた隙間から下方に落下するものである。落下するメダルはメダル落下口69から装置外に排出されるので、手のひらなどで受け止めればよい。
排出装置80は、図4及び図7に示すように、上方に突設された略円筒形の可動軸83を所定の作動指令信号(開放作動信号、閉塞作動信号)に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部が前記可動軸83に軸支され、本体ブロック41に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。そして、可動軸83が下方に位置しているときには開閉板82が閉じた状態(図4参照)となり、可動軸83が上方に位置しているときには開閉板82が開いた状態(図7参照)となるよう形成されているものである。そして、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させることができるようになっている。
次に、上記構成を有する一括投入ユニット3における遊技メダルの移送過程を、図4及び図7に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、遊技メダルは搬送ベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、背面受け口35A及び払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、駆動スイッチ200に手を触れると、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、搬送モータ55が駆動して、ローラ51が回転し、搬送ベルト53が前方に移動開始する。
搬送ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、搬送ベルト53と逆転ローラ52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、一枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、搬送ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラ52と接触することにより、逆転ローラ52に設けられた撹拌溝に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラ52は、ローラ51よりも高速回転しているので、効率よくメダルを蹴り出すことができる。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、ノズル部60Aの湾曲部62Aに誘導されつつメダル受け口67に入り、メダル移送路65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルは側方移送通路12を通って、上部投入開口11に投入される。
さて、上記した一括投入ユニット3は、本体箱20の正面側から取り外して、搬送装置50等のメンテナンスをしたり、払い出し装置23を取り出してメンテナンスを行うことができるようになっている。すなわち、一括投入ユニット3は、本体カバー30の背面外側に設けられたフック300及び引掛け片320と、本体箱20の正面内側に設けられた係合孔26A,27A及び立ち上がり片29を、それぞれ係合又は係合解除することにより、本体箱20に取り付け又は取り外しすることができるように形成されているものである。そして、この際、本体コネクタ400とユニットコネクタ410の接続及び接続解除が同時に行われるようになっている。
さらに、一括投入ユニット3の着脱の際には、本体コネクタ400が上下に移動し、ユニットコネクタ410との接続及び接続解除がスムーズに行われるようになっている。具体的には、本体コネクタ400は、制御部420の外装箱正面に上下にスライド自在に取り付けられた可動部材28に固定されており、可動部材28は、ユニットコネクタ410の近傍に設けられた押し上げ片310により、上方に移動可能に形成されているものである。また、ユニットコネクタ410には、端子部分の挿入を補助するための誘導片411が設けられている。
前記当接片28Aの中央部には、図11に示すように、本体コネクタ400に取り付けられるハーネスが貫通する穴が形成されており、このハーネスは、制御部420の外装箱の前面に設けられた開口部を通って、内部の制御基板等につながっている。また、前記支持片28Cには、縦長の長孔が形成されており、外装箱の側面には、この長孔を貫通する有頭固定軸(ボルト又はピン)が固定されている。この長孔と有頭固定軸により、可動部材28が外装箱から外れることなく上下に移動可能となっている。
また、前記誘導片411は、図8に示すように、ユニットコネクタ410の端子部分の左右両端部に設けられた突起であり、上下の角部に面取りが施されている。そして、図12(B)に示すように、ユニットコネクタ410と本体コネクタ400の接合の際に、端子部分が本体コネクタ400の凹部に嵌入されるのに先んじて、凹部に挿入されるものである。なお、本体コネクタ400をコネクタ固定部28Bに対してある程度移動可能に取り付けておくと、誘導片411の挿入時に本体コネクタ400とユニットコネクタ410の位置ずれを吸収でき、好適である。
(一括投入ユニット3の着脱手順)
上記構成を有する一括投入ユニット3の本体箱20への取り付け及び取り外しの手順について、図9乃至図12に基づき説明する。
以下、本体箱20に取り付いている一括投入ユニット3を取り外す場合について説明する。
そこで次に、一括投入ユニット3を上側に持ち上げると、図9(C)に示すように、上フック301と係合孔26A、下フック302と係合孔27Aの係合が外れ、引掛け片320も立ち上がり片29から外れた状態になる。このとき、図10(B)に示すように、本体カバー30の上面30Aと開閉蓋24が干渉することはない。またこのとき、押し上げ片320の上昇に伴い、可動部材28は図11(A)に示す位置よりも上側の最高位置(図11(B)参照)に移動するが、本体コネクタ400とユニットコネクタ410の接続は絶たれていない。
続いて、本体箱20に一括投入ユニット3を取り付ける場合について説明する。
まず、引掛け片320を立ち上がり片29に引っ掛けて、本体カバー30の上部を奥方向に押すと、一括投入ユニット3全体が立ち上がり片29の上端部を支点に回動し、図9(A)に示すように、押し上げ片310が可動部材28の当接片28Aの前端部に当接する。
このように、本実施の形態によれば、一括投入ユニット3は、開閉蓋24が施錠されているだけで、本体箱20にロックされた状態となるので、一括投入ユニット3自体に施錠装置を設ける必要がない。そして、開閉蓋24を開いてわずかに上に持ち上げ、手前側に引くだけで、簡単に取り外すことができる。また、一括投入ユニット3と本体箱20の制御部420との電気的接続は、本体コネクタ400とユニットコネクタ410だけで完了するので、面倒なハーネスの取り付け取り外し作業をしなくてもよい。
なお、本実施の形態では、本体箱20に可動部材28を設け、一括投入ユニット3に当接移動部材としての押し上げ片310を設けて、本体コネクタ400を移動可能に形成してあったが、逆に、本体箱20に当接移動部材を設け、一括投入ユニット3に可動部材を設けて、ユニットコネクタ410を上下に移動可能に形成してもよい。
(取付検知手段600)
前記取付検知手段600は、一括投入ユニット3を本体箱20へ装着の有無を検知可能なものである。
なお、取付検知手段600は、上述したように、本体コネクタ400及びユニットコネクタ410を有しているが、特にこれに限定されるものではなく、一括投入ユニット3が本体箱20へ装着されたことを、電気的或いは機械的に何らかの形で検知することができるものであれば良いものである。具体的には、例えば、一括投入ユニット3への電源供給回路とは別に、凸部と、凹部とを、一括投入ユニット3及び本体箱20に設け、一括投入ユニット3を本体箱20へ装着することにより、凸部が凹部に嵌り込んで、電気信号を出力することができるようなものでも良いものである。
前記駆動スイッチ無効手段710は、取付検知手段600による一括投入ユニット3の本体箱20への装着の検知から予め定めた所定時間だけ、駆動スイッチ200の操作を無効とするためのものである。具体的には、駆動スイッチ無効手段710は、本体コネクタ400とユニットコネクタ410とが非接続の状態であるときに、本体コネクタ400及びユニットコネクタ410が接続状態になったことを検知して、その時点から予め定めた所定時間Tをカウントするタイマー機構を備えている。そして、駆動スイッチ無効手段710は、本体コネクタ400及びユニットコネクタ410が接続状態になってから、所定時間Tが経過するまで、駆動スイッチ200を操作無効処理モードに設定する。この駆動スイッチ無効手段710が駆動スイッチ200を操作無効処理モードに設定すると、駆動スイッチ200が操作されて、駆動スイッチ200から操作信号が出力されても、かかる操作信号をキャンセルしてしまうように形成されている。一方、駆動スイッチ無効手段710は、本体コネクタ400及びユニットコネクタ410が接続状態になってから、所定時間Tが経過した後は、駆動スイッチ200を操作有効処理モードに設定する。この駆動スイッチ無効手段710が駆動スイッチ200を操作有効処理モードに設定している場合、駆動スイッチ200が操作されて、駆動スイッチ200から操作信号が出力されると、かかる操作信号はキャンセルされることなく有効な操作信号として処理される。これにより、搬送ベルト53の回転駆動が開始される。
なお、ここで、予め定めた所定時間Tは、具体的には、60秒に設定されている。もちろん、所定時間Tは、この60秒に限定されるものではなく、他の時間に設定しても良いものである。
図14は、駆動スイッチ無効手段710による駆動スイッチ200の操作無効処理及び操作有効処理を示すフローである。
本フローは、取付検知手段600により、本体コネクタ400からユニットコネクタ410が一旦外された状態の以後、開始される処理手順である。
先ず、ステップ51において、取付検知手段600により、一括投入ユニット3を本体箱20へ装着されたか否かが判定される。具体的には、ユニットコネクタ410が本体コネクタ400に接続されたか否かが判定されるものである。そして、ユニットコネクタ410が本体コネクタ400に接続されていると判定された場合、次のステップ52に進む。
ステップ53において、駆動スイッチ無効手段710のタイマー機構により、所定時間Tが経過したか否かが判定される。そして、所定時間Tが経過していないと判定された場合、次のステップ54に進む。
ステップ54において、駆動スイッチ無効手段710により、駆動スイッチ200が操作無効処理モードに設定される。かかる操作無効処理モードにおいては、駆動スイッチ200を操作しても、駆動スイッチ200から出力される操作信号が全てキャンセルされてしまい、結果として、駆動スイッチ200の操作が全て無効になるように設定されている。そして、ステップ53に戻る。
前記ステップ53において、所定時間Tが経過していると判定された場合、次のステップ55に進む。
ステップ55において、駆動スイッチ無効手段710により、駆動スイッチ200が操作有効処理モードに設定される。この駆動スイッチ200が操作有効処理モードに設定されると、駆動スイッチ200が操作されて、駆動スイッチ200から操作信号が出力されると、かかる操作信号はキャンセルされることなく有効な操作信号として処理される。これにより、搬送ベルト53の回転駆動が可能となるものである。
(作用)
本形態に係る遊技機用台間機2を遊技機1の隣に設置すれば、一括投入開開口31から一括投入した遊技メダルを一枚ずつメダル投入口10に投入させることができ、遊技中における遊技機への遊技メダルの投入を効率的に行うことができる。また、貸し出しメダルを直接メダル貯め部44に払い出されるように形成すれば、貸し出しメダルを手で取り上げて一括投入開口31に投入する手間が省けるものである。
上述したように操作無効処理モードは、駆動スイッチ200自体は有効だが、駆動スイッチ200から出力される操作信号をキャンセルすることにより、操作無効を達成していた。しかし、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、駆動スイッチ無効手段710は、操作無効処理モードにおいて、駆動スイッチ200自体が作動不能となるように設定しても良いものである。
具体的には、駆動スイッチ無効手段710は、操作無効処理モードにおいて、取付検知手段600による一括投入ユニット3の装着の検知から、すなわち本体コネクタ400にユニットコネクタ410が接続されてから、予め定めた所定時間Tだけ、駆動スイッチ200だけが、正常に作動しないように形成されている。これは、かかる操作無効処理モードにおいて、駆動スイッチ200以外の機器には、正常に電源供給されているが、駆動スイッチ無効手段710が、駆動スイッチ200の装置単体だけへの電源供給を遮断することにより、駆動スイッチ200だけが正常に作動しないように設定されているものである。そして、操作有効処理モードにおいては、駆動スイッチ無効手段710は、駆動スイッチ200への電源供給を正常に行うように設定されているものである。
3 一括投入ユニット 5 受け皿ユニット
10 メダル投入口 11 上部投入開口
12 側方移送通路 13 前扉
14 図柄表示窓 15 下皿
16 操作部 20 本体箱
21 紙幣投入口 22 紙幣カウンター
23 払い出し装置 23A メダルタンク
23B 送り出し円板 23C ホッパーモータ
230 メダル排出部 24 開閉蓋
24A 垂下片 240 回動軸
245 開放間隙 25 上部空間
26 仕切枠 26A 係合孔
27 載置部材 27A 係合孔
28 可動部材 28A 当接片
28B コネクタ固定部 28C 支持片
29 立ち上がり片 30 本体カバー
30A 上端部 31 一括投入開口
32 上面板 33 底板
34 前面板 35 背面板
35A 背面受け口 36 側面板
37 立設壁 38 底部開口
39 背面開口 40 メダル送り装置
41 本体ベース 42 払い出し通路
43 移動調整弁 44 メダル貯め部
45 メダル戻り部 46 平坦部
47 メダル排出部 48 受入開口
49 キャンセル開口 50 搬送装置
51 ローラ 52 逆転ローラ
53 搬送ベルト 54 送出間隙
55 搬送モータ 60 投入導入路
60A ノズル部 61 カバー部材
61A キー孔 61B 透視窓
62 ベース部材 63 ヒンジ
64 メダル検知センサ 65 メダル移送路
66 メダル排出口 67 メダル受け口
68 係合片 69 メダル落下口
70 詰まり解除機構 71 回動板
72 プッシュボタン 80 排出装置
81 ソレノイド 82 開閉板
83 可動軸 84 固定軸
90 受け皿 91 凹部
92 ヒンジ部 100 仕切棒
200 駆動スイッチ 300 フック
301 上部フック 302 下部フック
310 押し上げ片 320 引掛け片
400 本体コネクタ 410 ユニットコネクタ
411 誘導片 420 制御部
500 メダル払い出し口 510 受け皿
600 取付検知手段 710 駆動スイッチ無効手段
Claims (3)
- 遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送通路を有するメダル投入口を備えた遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機であって、
前記遊技機用台間機は、
箱状の本体箱と、
前記本体箱の正面側に着脱自在な一括投入ユニットとを備え、
前記一括投入ユニットは、
複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な一括投入開口と、
この一括投入開口の下方に設けられ、遊技メダルを貯留可能なメダル貯め部と、
隣接する遊技機の側方移送通路に遊技メダルを転送するための投入導入路と、
前記メダル貯め部に貯留されている遊技メダルを一枚ずつ前記投入導入路に送り出す搬送装置と、
前記搬送装置を駆動させるための駆動スイッチと、
前記一括投入ユニットを前記本体箱へ装着の有無を検知可能な取付検知手段とを少なくとも備え、
前記駆動スイッチは、
前記取付検知手段による前記一括投入ユニットの装着の検知から予め定めた所定時間だけ、操作を無効とするように形成されていることを特徴とする遊技機用台間機。 - 前記駆動スイッチの操作無効は、前記駆動スイッチ自体が作動不能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機用台間機。
- 前記駆動スイッチの操作無効は、前記駆動スイッチ自体は有効だが、前記駆動スイッチから出力される操作信号がキャンセルされるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機用台間機。
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