JP2008011898A - 内視鏡用処置具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内視鏡のチャンネルに挿通される内視鏡用処置具であって、通電可能な素線3aを備え、素線3aの基端側に、コイル状に巻回されたコイルシース3が形成され、素線3aの先端側が対象部位を処置する処置部2とされている。
【選択図】図1
Description
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、製造に係る部品や工程を削減して組み立てを容易に、かつ、短時間に行うことができる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
本発明に係る内視鏡用処置具は、内視鏡のチャンネルに挿通される内視鏡用処置具であって、通電可能な素線を備え、該素線の基端側に、コイル状に巻回されたコイルシースが形成され、前記素線の先端側が対象部位を処置する処置部とされていることを特徴とする。
この発明は、処置部を針状にすることができ、対象部位の切開等を容易に行うことができる。
この発明は、処置部に通電されても絶縁体によって処置部の先端を対象部位へ接触するのを規制することができる。
この発明は、処置部を電極として対象部位に当接させた状態で高周波電力を供給することにより、対象部位を切開することができる。
この発明は、処置部とコイルシースとが製造当初から一体の状態で形成させることができる。
本実施形態に係る高周波針状メス(内視鏡用処置具)1は、図示しない内視鏡のチャンネルに挿通される内視鏡用処置具であって、図1に示すように、図示しない対象部位を処置するための処置部2と、通電可能な素線3aが中心軸線C方向に延びてコイル状に巻回されて形成されたコイルシース3と、コイルシース3を中心軸線C方向に進退自在に収納する樹脂チューブ(可撓管)5と、コイルシース3及び樹脂チューブ5の基端がそれぞれ接続されて、樹脂チューブ5に対してコイルシース3を進退操作させる操作部6とを備えている。
まず、操作部本体7に対してスライダ8を基端側に移動して、図2に示すように、処置部2が樹脂チューブ5に没入された状態とする。この状態で、体腔内に挿入された図示しない内視鏡のチャンネル内に挿入し、図示しない対象部位近傍に樹脂チューブ5の先端を突出させる。
さらに、送水の際、従来のような操作ワイヤが必要ないので、操作ワイヤが送水の際の抵抗とならずに、樹脂チューブ5の先端までスムーズに送水させることができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るフックナイフ(内視鏡用処置具)20の処置部21は、第1の実施形態に係る処置部2の先端側が折り曲げられて形成されているとした点である。
処置部21は、コイルシース3の素線3aからなり、コイルシース3の中心軸線Cに沿って延びる直線部25と、直線部25に対して、中心軸線C方向に対して直交する方向に折り曲げられたフック部26とを備えている。フック部26の長さ(フック長)L1は、樹脂チューブ22の先端開口が通過可能となるような長さとなっている。
まず、第1の実施形態と同様に、体腔内に挿入された図示しない内視鏡の先端から、フック部26が収納された状態の樹脂チューブ22を突出させる。そして、図示しないスライダを図示しない操作部本体に対して前進移動させ、コイルシース3を樹脂チューブ22に対して移動して、処置部21を樹脂チューブ22の先端から突出させる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るフックナイフ30の処置部31の直線部32が、コイルシース3の中心軸線C上ではなく、中心軸線Cから所定の距離L2だけオフセットされて延びているとした点である。
このフックナイフ30によれば、第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、直線部32を中心軸線Cに対してオフセットさせることにより、フック部33の長さを長くすることができ、対象組織との引っかかりを良くして手技の容易化を図ることができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係るフックナイフ35のコイルシース36が、多条コイルとして、例えば、2本の素線36a,36bが巻回されて形成されているとした点である。
このフックナイフ35によれば、素線が一本の場合よりも、回転トルクの伝達性を向上させることができる。従って、より正確な位置により速くフック部38の直線部39に対する向きを変更させることができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る二脚鉗子(内視鏡用処置具)40が、図8に示すように、通電可能な二つの素線41a,41bがコイル状に巻回されたコイルシース41と、コイルシース41を中心軸線C方向に進退自在に収納する樹脂チューブ42と、二つの素線41a,41bの先端側が、中心軸線Cの近傍から漸次離間して樹脂チューブ42の外径よりも大きく拡開される一対の腕部43A,43Bとされた処置部45とを備えているとした点である。
まず、第1の実施形態と同様に、体腔内に挿入された図示しない内視鏡の先端から、一対の腕部43A,43Bが収納された状態の樹脂チューブ42を突出させる。そして、図示しないスライダを図示しない操作部本体に対して前進移動させ、コイルシース41を樹脂チューブ42に対して移動して、処置部45を樹脂チューブ42の先端から突出させる。
ただし、一対の腕部43A,43Bの開閉方向が、図示しない対象組織を把持すべき方向とは異なる方向で突出していた場合、スライダを操作部本体の軸回りに回転させる。このとき、コイルシース41が樹脂チューブ42に対して回転する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第6の実施形態と第5の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る三脚鉗子(内視鏡用処置具)50のコイルシース51が、図11(a)に示すように、通電可能な三つの素線51a,51b,51cがコイル状に巻回されてなり、三つの素線51a,51b,51cの先端側が、処置部52として、中心軸線Cの近傍から漸次離間して樹脂チューブ42の外径よりも大きく拡開される複数の腕部53A,53B,53Cとされているとした点である。
例えば、第1の実施形態の変形例である高周波針状メス16に対して、図14に示すように、処置部2の先端に、絶縁チップ(絶縁体)55が配された構成を有する高周波針状メス56としてもよい。この場合も、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。特に、処置部2の先端に絶縁チップ55が配されているので、先端方向に切開されてしまうのを好適に抑えることができる。
2,21,37,45,52 処置部
3,36,41,51 コイルシース
3a,36a,36b,41a,41b,51a,51b,51c 素線
5,13,18,22,42 樹脂チューブ(可撓管)
10 電源部
20,30,35 フックナイフ(内視鏡用処置具)
40 二脚鉗子(内視鏡用処置具)
50 三脚鉗子(内視鏡用処置具)
55 絶縁チップ(絶縁体)
Claims (10)
- 内視鏡のチャンネルに挿通される内視鏡用処置具であって、
通電可能な素線を備え、
該素線の基端側に、コイル状に巻回されたコイルシースが形成され、
前記素線の先端側が対象部位を処置する処置部とされていることを特徴とする内視鏡用処置具。 - 内視鏡のチャンネルに挿通される内視鏡用処置具であって、
通電可能な複数の素線を備え、
これら複数の素線の基端側に、コイル状に巻回されたコイルシースが形成され、
前記複数の素線のうちの少なくとも一つの先端側が対象部位を処置する処置部とされていることを特徴とする内視鏡用処置具。 - 前記処置部が、前記コイルシースの中心軸線方向に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用処置具。
- 前記処置部の先端が、前記中心軸線と交差する方向に折り曲げられて屈曲されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用処置具。
- 前記処置部の先端に絶縁体が接続されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用処置具。
- 前記コイルシースを中心軸線方向に進退自在に収納する可撓管と、
該可撓管に対して前記コイルシースを進退操作させる操作部とを備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載の内視鏡用処置具。 - 前記処置部が突没する前記可撓管の先端に、前記可撓管の内周面から前記コイルシースよりも径方向内側、かつ、前記処置部よりも径方向外側となる位置まで突出した係止部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用処置具。
- 内視鏡のチャンネルに挿通される内視鏡用処置具であって、
通電可能な複数の素線と、
これら複数の素線を中心軸線方向に進退自在に収納する可撓管とを備え、
前記複数の素線の基端側に、コイル状に巻回されたコイルシースが形成され、
少なくとも二つの前記素線の先端側が、前記中心軸線近傍から漸次離間して前記可撓管の外径よりも大きく拡開される複数の腕部とされた処置部が形成されていることを特徴とする内視鏡用処置具。 - 前記コイルシースを介して前記処置部に高周波電力を供給する電源部を備えていることを特徴とする請求項1から8の何れか一つに記載の内視鏡用処置具。
- 前記処置部が、前記コイルシースの一端が解かれて形成されていることを特徴とする請求項1から9に記載の内視鏡用処置具。
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