JP2011083303A - 内視鏡用高周波処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端に備えた側面露出電極とニードル電極とを任意に選択使用することができ、しかも、不要な方の電極で処置対象外の体内粘膜に焼灼火傷を負わせるおそれのない安全性の高い内視鏡用高周波処置具を提供すること。
【解決手段】基側チューブ1の先端に、電気絶縁性の可撓性の先端チューブ3が、導電操作ワイヤ2により回転駆動することができるように接続して設けられ、先端チューブ3の側壁部に側面露出電極4が露出配置されている。そして、導電操作ワイヤ2を軸線方向に進退させるとニードル電極6が先端チューブ3の先端から突没し、側面露出電極4の延長端4′付近とニードル電極6の基部付近とを相対的にスライド自在に係合させる電極係合部10が設けられ、ニードル電極6が先端チューブ3の先端から突出した状態では導電操作ワイヤ2と側面露出電極4との間を電気的に導通させない。
【選択図】 図1

Description

この発明は内視鏡用高周波処置具に関する。
内視鏡の処置具挿通チャンネルに通されてEMR(経内視鏡的粘膜切除術)等に用いられる内視鏡用高周波処置具として、これまでに多種多様な処置具が開発されて、数多くの症例に広く有効に用いられている。
そのような内視鏡用高周波処置具として、導電操作ワイヤが挿通配置された電気絶縁性の可撓性の基側チューブの先端に、側面露出電極を備えた電気絶縁性の可撓性の先端チューブが軸線周り方向に回転自在に接続して設けられ、手元側から導電操作ワイヤを軸線周り方向に回転操作することにより、先端チューブを軸線周り方向に回転させて、側面露出電極の向きを任意に制御することができるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
そのような内視鏡用高周波処置具においては、先端チューブの側壁部に間隔をあけて穿設された一対の電極通過側孔間にワイヤ状の側面露出電極が露出配置されて、その側面露出電極の延長部分(ワイヤ)が電極通過側孔を通って先端チューブ内に引き込まれている。その結果、導電操作ワイヤを経由して側面露出電極に高周波電流を通電し、生体組織を焼灼して切開、切除等の処置を行うことができる。
そして、手元側からの操作で先端チューブを軸線周り方向に回転させて側面露出電極の向きを制御することができるので、隆起させた粘膜等を刀で祓うような切開処置を、任意に向きを変えながら(例えば、左から右へ、次は右から左へというように)手際よく行うことができる。
しかし、そのような内視鏡用高周波処置具は、粘膜の表面から線状に切り込むような切開処置を行うのには不向きであり、いわゆるマーキングやプレカット等の処置を行うことはできない。
そのような切開処置には、可撓性シースの先端にいわゆるニードル電極が配置された内視鏡用高周波処置具を用いる必要がある(例えば、特許文献2)。
特開2005−334000 特開2002−153484
一つの症例においてしばしば、側面露出電極を備えた内視鏡用高周波処置具とニードル電極を備えた内視鏡用高周波処置具とを併用する(例えば交互に使用する)必要が生じる場合がある。
そこで、一つの内視鏡用高周波処置具に側面露出電極とニードル電極とを設ければ、内視鏡の処置具挿通チャンネルに内視鏡用高周波処置具を挿脱し直す必要がないので、大きなメリットがある。
しかし、単純に一つの内視鏡用高周波処置具に側面露出電極とニードル電極とを設けると、不要な方の電極が処置対象外の体内粘膜に接触して健康な粘膜面に焼灼火傷を負わせてしまうおそれがあり、安全性を十分に保てない可能性が生じる。
本発明は、先端に備えた側面露出電極とニードル電極とを任意に選択使用することができ、しかも、不要な方の電極で処置対象外の体内粘膜に焼灼火傷を負わせるおそれのない、安全性の高い内視鏡用高周波処置具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用高周波処置具は、導電操作ワイヤが挿通配置された電気絶縁性の可撓性の基側チューブの先端に、電気絶縁性の可撓性の先端チューブが、導電操作ワイヤにより回転駆動することができるように軸線周り方向に回転自在に接続して設けられると共に、先端チューブの側壁部に間隔をあけて穿設された一対の電極通過側孔間にワイヤ状の側面露出電極が露出配置され、側面露出電極の延長部分が電極通過側孔を通って先端チューブ内に引き込まれて、導電操作ワイヤを経由して側面露出電極に高周波電流を通電することができるように構成された内視鏡用高周波処置具において、導電操作ワイヤは、基側チューブの基端側からの操作で軸線方向に進退駆動及び軸線周り方向に回転駆動できるように設けられ、先端チューブの先端から前方に突没自在なニードル電極が導電操作ワイヤに機械的及び電気的に接続されて先端チューブの軸線位置に配置され、導電操作ワイヤを軸線方向に進退操作することによりニードル電極が先端チューブの先端から前方に突没するように構成されると共に、側面露出電極の延長端付近とニードル電極の基部付近とを相対的に軸線方向にスライド自在に係合させる電極係合部が設けられ、電極係合部は、ニードル電極の基部に対し固定的に連結されて少なくとも基側チューブに対し軸線周り方向に回転自在に且つ先端チューブに対し軸線方向にスライド自在に配置されたスライド部材を備え、スライド部材には、側面露出電極の延長端が軸線方向にスライド自在に係合するガイド溝が形成されて、導電操作ワイヤの軸線周り方向の回転動作が側面露出電極を回動させるように伝達されると共に、ニードル電極が先端チューブの先端から前方に突出した状態では導電操作ワイヤと側面露出電極との間を電気的に導通させず、ニードル電極が先端チューブの先端から前方に突出しない状態では導電操作ワイヤと側面露出電極との間を電気的に導通させる接点が、電極係合部に設けられているものである。
なお、ニードル電極が軸線方向に進退自在に内挿されたストッパパイプが側面露出電極の基部付近に固着されると共に、スライド部材が軸線方向に進退した時にストッパパイプに前方から当接する後退ストッパと後方から当接する前進ストッパとが、互いの間に間隔をあけてスライド部材に設けられていてもよい。
その場合、接点が、ストッパパイプの先端面と後退ストッパの後端面とで形成されていてもよく、ニードル電極に軸線方向に進退自在に被嵌された電気絶縁性の絶縁パイプがストッパパイプと前進ストッパとの間に遊装されていてもよい。
また、導電操作ワイヤが複数の素線を芯線の周りに撚った撚り線で形成され、その芯線が単独で引き出された部分によりニードル電極が形成されていてもよい。
本発明によれば、ニードル電極が先端チューブの先端から前方に突出した状態では側面露出電極への高周波電流の通電がなされず、ニードル電極が先端チューブの先端から前方に突出しない状態では側面露出電極に高周波電流が通電されるので、先端に配置された側面露出電極とニードル電極とを任意に選択使用して、不要な方の電極で処置対象外の体内粘膜に焼灼火傷を負わせるおそれなく、安全に内視鏡的高周波処置を行うことができ、シンプルで動作の確実な構造によりそれを実現することができる。
本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において、ニードル電極が先端チューブの先端から前方に突出した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の全体構成図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において、ニードル電極が先端チューブ内に没入した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の、図3におけるIV−IV断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の部分分解斜視図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において、ニードル電極が先端チューブ内に没入した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において、ニードル電極が先端チューブの先端から前方に突出した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第3の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分の平面部分断面図である。 本発明の第4の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分の平面図である。 本発明の第5の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分の平面図である。 本発明の第6の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分の平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2は、本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の全体構成を示しており、1は、図示されていない内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される基側チューブである。
基側チューブ1は、例えば直径が2mm程度で長さが1〜2m程度の四フッ化エチレン樹脂チューブ等のような電気絶縁性の可撓性チューブにより形成されている。但し、必ずしもそれに限定されるものではない。
基側チューブ1の軸線位置には、例えばステンレス鋼撚り線等のような可撓性を有する導電操作ワイヤ2が、軸線周り方向に回転自在に且つ軸線方向に進退自在に全長にわたって挿通配置されている。
基側チューブ1に対し軸線周り方向に回転自在に基側チューブ1の先端に接続された先端チューブ3も、四フッ化エチレン樹脂チューブ等のような電気絶縁性の可撓性チューブにより形成されている。先端チューブ3の径は基側チューブ1と同程度であり、その長さは例えば数cm程度である。
先端チューブ3の側壁部には、先端チューブ3の軸線と平行方向に間隔をあけて穿設された一対の電極通過側孔5,5の間に、例えばステンレス鋼線等からなるワイヤ状の側面露出電極4が露出配置されている。
また、先端チューブ3の先端から前方に突没自在な真っ直ぐな細い棒状のニードル電極6が、先端チューブ3の軸線位置に配置されている。ニードル電極6は、後述するように導電操作ワイヤ2に接続されている。
基側チューブ1の基端に連結された操作部20には、操作者の第1指を係合させるための第1の指掛け22が操作部本体21の基端に設けられている。なお、操作部20側は先端チューブ3側に比べて尺度を変えて小さく図示されている。
また、操作者の第2指と第3指を係合させるための第2の指掛け23が操作部本体21に対して軸線方向に進退自在に配置され、その第2の指掛け23に導電操作ワイヤ2の基端が連結されている。
その結果、第2の指掛け23を操作部本体21に対して軸線方向に進退操作すると、導電操作ワイヤ2が基側チューブ1内で軸線方向に進退して、ニードル電極6を先端チューブ3の先端から突没させることができる。
基側チューブ1の基端部分に対して固定的に取り付けられた保持環30は、操作部本体21に軸線周り方向に回転自在に連結されている。したがって、保持環30を保持して操作部20全体を軸線周り方向に回転させると、基側チューブ1内で導電操作ワイヤ2が軸線周り方向に回転して、先端側において、先端チューブ3が基側チューブ1に対し軸線周り方向に回転駆動される。
先端チューブ3の外周部には、一対の電極通過側孔5より後側の位置に、その周囲の先端チューブ3と表面色が相違する指標部材7が、先端チューブ3の外周を囲む状態に先端チューブ3に固着されている。
硬質の環状部材からなる指標部材7の、電極通過側孔5から見て裏側にあたる位置には、例えば軸線と平行方向に線状の指標(図示せず)が印されていて、そこが側面露出電極4のちょうど裏面側位置であることを視認することができる。その結果、先端チューブ3が軸線周り方向にどのように回転した状態であっても、側面露出電極4の位置を認識することができる。
操作部20の第2の指掛け23には、導電操作ワイヤ2の基端と電気的に導通する高周波電源コード接続端子24が付設されている。その結果、図示されていない高周波電源コードを高周波電源コード接続端子24に接続することにより、導電操作ワイヤ2を介して側面露出電極4とニードル電極6とに高周波電流を通電することができる。
但し、側面露出電極4への高周波電流の通電は、後述するようにニードル電極6が先端チューブ3内に没入した状態のときに限られる。図2に示される25は、基側チューブ1の基端部分を補強するための折れ止めチューブである。
図1は、ニードル電極6が先端チューブ3の先端から突出した状態(図2と同様)における、内視鏡用高周波処置具の先端部分の側面断面図である。また、図3は、ニードル電極6が先端チューブ3の先端内に没入した状態の側面断面図。図4は、図3におけるIV−IV断面図である。
8は、基側チューブ1と先端チューブ3とを軸線周り方向に回転自在に連結するチューブ連結筒体であり、その後側半部は、基側チューブ1の先端内に回転しないようにきつく嵌め込まれている。チューブ連結筒体8は電気絶縁材で形成されている。
一方、チューブ連結筒体8の先側半部は、先端チューブ3に対し軸線周り方向に回転自在であるが軸線方向には移動しないように先端チューブ3の後端内に嵌め込まれている。チューブ連結筒体8の後側半部及び先側半部の外表面には、基側チューブ1と先端チューブ3の内周面に食い込んだ状態になる抜け止め突起が突出形成されている。
例えばステンレス鋼線材からなるニードル電極6は、例えば複数の素線を芯線の周りに撚った撚り線で形成された導電操作ワイヤ2の芯線を、導電操作ワイヤ2の先端側から単独で真っ直ぐに引き出して用いられている。
したがって、ニードル電極6の基部は導電操作ワイヤ2と機械的及び電気的に一体的につながっている。なお、導電操作ワイヤ2とは別部品として設けられたニードル電極6を、導電操作ワイヤ2の先端に機械的及び電気的に接続した構成であってもよい。
先端チューブ3の先端付近には、ワイヤ状の側面露出電極4を外面に露出させるための一対の電極通過側孔5が、先端チューブ3の長手方向に間隔をあけて形成されていて、側面露出電極4が一対の電極通過側孔5の間において先端チューブ3の長手方向に沿う向きに先端チューブ3の外面に露出している。
側面露出電極4の延長部分4′は、一対の電極通過側孔5を通って先端チューブ3内に引き込まれて、先端チューブ3内において二本並んで後方に引き通され、延長部分4′の端部は先端チューブ3の後端内付近に位置している。
基側チューブ1と先端チューブ3との連結部内付近には、側面露出電極4の延長部分4′の端部付近とニードル電極6の基部付近とを相対的に軸線方向にスライド自在に係合させる電極係合部10が設けられている。
電極係合部10の主要部材(本体部材)としてスライド部材11が設けられている。全体として円柱状をなすスライド部材11には、IV−IV断面を図示する図4に示されるように、中心軸線位置を超える深さのU字状のガイド溝11aが全長にわたって真っ直ぐに形成されている。
スライド部材11は例えば耐熱性プラスチック材等のような電気絶縁材で形成されていて、ニードル電極6の基部(及び、導電操作ワイヤ2の先端部)に対して接着剤等で固定的に連結されている。
したがって、スライド部材11は、導電操作ワイヤ2及びニードル電極6と共に軸線方向に進退し且つ軸線周り方向に回転し、少なくとも基側チューブ1に対して軸線周り方向に回転自在であり、先端チューブ3に対し軸線方向にスライド自在である。
側面露出電極4の延長部分4′の端部付近を分解して図示する図5に示されるように、側面露出電極4の延長部分4′の端部には、ステンレス鋼パイプ材等のような導電材からなるストッパパイプ12の外周面が、機械的及び電気的に一体につながった状態に固着されている。
その結果、側面露出電極4とストッパパイプ12とは常に電気的に導通している。ただし、ストッパパイプ12の外表面は、その先端面12aのみが露出していて、他の部分は電気絶縁性のコーティング等で被覆されている。
そのように側面露出電極4の延長部分4′の端部に固着されているストッパパイプ12は、図1、図3及び図4等に示されるように、スライド部材11の軸線位置(即ち、先端チューブ3の軸線位置)に真っ直ぐに配置されている。
そして、そのストッパパイプ12の中を、ニードル電極6が緩く貫通している。したがって、ニードル電極6はストッパパイプ12内を軸線方向に進退自在であり且つ軸線周り方向に回転自在である。
そのようなストッパパイプ12が固着された側面露出電極4の延長部分4′の端部は、図4等に示されるように、スライド部材11に形成されたガイド溝11aの外縁付近(即ち、軸線位置以外の場所)の内側に、ガタつきがない程度に緩く真っ直ぐに嵌め込まれた状態に係合している。
したがって、スライド部材11は側面露出電極4の延長部分4′に対し軸線方向にスライド自在であるが、スライド部材11が軸線周り方向に回転すると、その動作が、側面露出電極4の延長部分4′をスライド部材11の軸線周り方向(即ち、先端チューブ3の軸線周り方向)に回動させるように伝達され、それによって、先端チューブ3が軸線周り方向に回転駆動される。
その結果、導電操作ワイヤ2が基端側から軸線周り方向に回転操作されると、それによってニードル電極6とスライド部材11が軸線周り方向に回転して、先端チューブ3が軸線周り方向に回転駆動され、側面露出電極4の軸線周り方向の向きを任意に制御することができる。
図1と図3に示されるように、ニードル電極6の基部寄りの位置は、常に先端チューブ3の先端から突出することはない。そして、スライド部材11がニードル電極6と共に軸線方向に進退した時に、ストッパパイプ12に前方から当接する後退ストッパ13と後方から当接する前進ストッパ14が、互いの間に間隔をあけてニードル電極6の基部に被嵌固着(即ち、固定的に連結)されている。
その結果、導電操作ワイヤ2が基端側から先端側に押し込み操作されて、ニードル電極6が前進すると、図1に示されるように、前進ストッパ14がストッパパイプ12に当接する位置でニードル電極6のそれ以上の前進が阻止される。
逆に、導電操作ワイヤ2が基端側から牽引操作されて、ニードル電極6が後退すると、図3に示されるように、後退ストッパ13がストッパパイプ12に当接する状態(当接点P)で、ニードル電極6のそれ以上の後退が阻止される。
ステンレス鋼パイプ等からなる後退ストッパ13と前進ストッパ14は、共に電気絶縁性のコーティングで被覆されているが、後退ストッパ13の後端面(図1に示される13a)だけはコーティングされずに導電面になっている。
その結果、図1に示されるように、ニードル電極6が先端チューブ3の先端から前方に突出した状態では、ストッパパイプ12の先端面12aと後退ストッパ13の後端面13aとが離れていることにより、ストッパパイプ12がニードル電極6と電気的に導通せず、したがって導電操作ワイヤ2と側面露出電極4とが電気的に導通しない。
そして、図3に示されるように、ニードル電極6が先端チューブ3の先端内に最大限に没入した状態では、当接点Pにおいて、ストッパパイプ12の先端面12aと後退ストッパ13の後端面13aとが当接することにより、ストッパパイプ12がニードル電極6と電気的に導通し、その結果、導電操作ワイヤ2と側面露出電極4とが電気的に導通するので、導電操作ワイヤ2を経由して側面露出電極4に高周波電流を通電させることができる。
このようにして、ニードル電極6が先端チューブ3の先端から前方に突出しない状態の時に導電操作ワイヤ2と側面露出電極4とを電気的に導通させる接点が、ストッパパイプ12の先端面12aと後退ストッパ13の後端面13aとで形成されている。
導電操作ワイヤ2が基端側から軸線周り方向に回転操作されると、基側チューブ1に対して先端チューブ3が軸線周り方向に回転して側面露出電極4の向きが変化するが、その場合でも、ストッパパイプ12の先端面12aと後退ストッパ13の後端面13aとの接触により、導電操作ワイヤ2から側面露出電極4に高周波電流を通電させることができる。
このように構成された実施例の内視鏡用高周波処置具においては、図1に示されるように、先端チューブ3の先端からニードル電極6を突出させた状態では、導電操作ワイヤ2を経由してニードル電極6に高周波電流が通電されても、側面露出電極4には高周波電流が流れないので、ニードル電極6による粘膜表面の切開処置やマーキング、プレカット等の処置を安全に行うことができる。
そして、図3に示されるように、ニードル電極6が先端チューブ3の先端内に最大限に引き込まれた状態の時だけ、導電操作ワイヤ2を経由して側面露出電極4への高周波電流の通電が可能になるので、側面露出電極4による粘膜隆起部の切開処置等を安全に行うことができる。
このようにして、先端チューブ3に備えられた側面露出電極4とニードル電極6とを任意に選択使用して、不要な方の電極で処置対象外の体内粘膜に焼灼火傷を負わせるおそれのない安全性の高い高周波処置を行うことができる。
図6と図7は、本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分を示しており、図6はニードル電極6が先端チューブ3内に引き込まれた状態、図7はニードル電極6が先端チューブ3の先端から突出した状態である。
この実施例では、ニードル電極6に軸線方向に進退自在に被嵌された電気絶縁性の絶縁パイプ15がストッパパイプ12と前進ストッパ14との間に遊装されており、その他の部分は前述の第1の実施例と同じである。
このような状態に絶縁パイプ15を付加することにより、ストッパパイプ12と前進ストッパ14との間の電気絶縁性を高めて、ニードル電極6が突出した状態における側面露出電極4の電気絶縁性をより確実にすることができる。
図8は、本発明の第3の実施例を示しており、ワイヤ状の側面露出電極4が、先端チューブ3の周方向に間隔をあけて形成された一対の電極通過側孔5の間に露出配置されたものである。
図9及び図10は、本発明の第4及び第5の実施例を示しており、ニードル電極6の最先端部6aに、単純に外径が大きく形成された太径部(図9)又は球状の太径部(図10)等が設けられて、最先端部6aの切れ過ぎを防止したものである。
また、図11は本発明の第6の実施例を示しており、ニードル電極6の最先端部6aがフック状に形成されたものである。このように、本発明は多様な実施態様をとることができ、実施例として説明した態様以外のものも含まれるものである。
1 基側チューブ
2 導電操作ワイヤ
3 先端チューブ
4 側面露出電極
4′ 延長部分(延長端)
5 電極通過側孔
6 ニードル電極
10 電極係合部
11 スライド部材
11a ガイド溝
12 ストッパパイプ
12a 先端面(接点)
13 後退ストッパ
13a 後端面(接点)
14 前進ストッパ
15 絶縁パイプ
20 操作部
30 保持環
P 当接点

Claims (5)

  1. 導電操作ワイヤが挿通配置された電気絶縁性の可撓性の基側チューブの先端に、電気絶縁性の可撓性の先端チューブが、上記導電操作ワイヤにより回転駆動することができるように軸線周り方向に回転自在に接続して設けられると共に、上記先端チューブの側壁部に間隔をあけて穿設された一対の電極通過側孔間にワイヤ状の側面露出電極が露出配置され、上記側面露出電極の延長部分が上記電極通過側孔を通って上記先端チューブ内に引き込まれて、上記導電操作ワイヤを経由して上記側面露出電極に高周波電流を通電することができるように構成された内視鏡用高周波処置具において、
    上記導電操作ワイヤは、上記基側チューブの基端側からの操作で軸線方向に進退駆動及び軸線周り方向に回転駆動できるように設けられ、
    上記先端チューブの先端から前方に突没自在なニードル電極が上記導電操作ワイヤに機械的及び電気的に接続されて上記先端チューブの軸線位置に配置され、上記導電操作ワイヤを軸線方向に進退操作することにより上記ニードル電極が上記先端チューブの先端から前方に突没するように構成されると共に、
    上記側面露出電極の延長端付近と上記ニードル電極の基部付近とを相対的に軸線方向にスライド自在に係合させる電極係合部が設けられ、
    上記電極係合部は、上記ニードル電極の基部に対し固定的に連結されて少なくとも上記基側チューブに対し軸線周り方向に回転自在に且つ上記先端チューブに対し軸線方向にスライド自在に配置されたスライド部材を備え、
    上記スライド部材には、上記側面露出電極の延長端が軸線方向にスライド自在に係合するガイド溝が形成されて、上記導電操作ワイヤの軸線周り方向の回転動作が上記側面露出電極を回動させるように伝達されると共に、
    上記ニードル電極が上記先端チューブの先端から前方に突出した状態では上記導電操作ワイヤと上記側面露出電極との間を電気的に導通させず、上記ニードル電極が上記先端チューブの先端から前方に突出しない状態では上記導電操作ワイヤと上記側面露出電極との間を電気的に導通させる接点が、上記電極係合部に設けられていることを特徴とする内視鏡用高周波処置具。
  2. 上記ニードル電極が軸線方向に進退自在に内挿されたストッパパイプが上記側面露出電極の基部付近に固着されると共に、上記スライド部材が軸線方向に進退した時に上記ストッパパイプに前方から当接する後退ストッパと後方から当接する前進ストッパとが、互いの間に間隔をあけて上記スライド部材に設けられている請求項1記載の内視鏡用高周波処置具。
  3. 上記接点が、上記ストッパパイプの先端面と上記後退ストッパの後端面とで形成されている請求項2記載の内視鏡用高周波処置具。
  4. 上記ニードル電極に軸線方向に進退自在に被嵌された電気絶縁性の絶縁パイプが上記ストッパパイプと上記前進ストッパとの間に遊装されている請求項2又は3記載の内視鏡用高周波処置具。
  5. 上記導電操作ワイヤが複数の素線を芯線の周りに撚った撚り線で形成され、その芯線が単独で引き出された部分により上記ニードル電極が形成されている請求項1ないし5のいずれかの項に記載の内視鏡用高周波処置具。
JP2009235971A 2009-10-13 2009-10-13 内視鏡用高周波処置具 Pending JP2011083303A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015507963A (ja) * 2012-02-08 2015-03-16 カスタム メディカル アプリケーションズ インク.Custom Medical Applications, Inc. 焼灼術で使用するための針アセンブリおよびシステムならびに関連する方法
WO2016084215A1 (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 オリンパス株式会社 アブレーションデバイス

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