JP5601776B2 - 内視鏡用高周波処置具 - Google Patents

内視鏡用高周波処置具 Download PDF

Info

Publication number
JP5601776B2
JP5601776B2 JP2009026880A JP2009026880A JP5601776B2 JP 5601776 B2 JP5601776 B2 JP 5601776B2 JP 2009026880 A JP2009026880 A JP 2009026880A JP 2009026880 A JP2009026880 A JP 2009026880A JP 5601776 B2 JP5601776 B2 JP 5601776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
rod
cylindrical
shaped
flexible sheath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009026880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010179009A (ja
Inventor
憲幸 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2009026880A priority Critical patent/JP5601776B2/ja
Publication of JP2010179009A publication Critical patent/JP2010179009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5601776B2 publication Critical patent/JP5601776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は内視鏡用高周波処置具に関する。
内視鏡用高周波処置具として、体内粘膜の切開等を行うために、棒状又はニードル状の高周波電極が可撓性シースの先端から前方に突出配置されたものが広く用いられている(例えば、特許文献1、2)。
そのような内視鏡用高周波処置具に用いられる切開用の高周波電極としては、高い電流密度を必要とすることから、径の細いものが適している。したがって、低い電流密度により出血部位を凝固して止血等を行うためには電極径が細すぎ、止血用には切開用より径の太い高周波電極を備えた別の内視鏡用高周波処置具を用いる必要がある。
そのため、切開と止血の処置を行うためには二つの処置具を内視鏡の処置具挿通チャンネルに通し直す必要があり、切開と止血の処置を交互に繰り返す必要がある場合には、その度に処置具の挿脱を行う必要があるためその操作が極めて煩雑なものになってしまう。
そこで、高周波電極の外径の大きさを可変にすることが考えられる。そのような構成に近い構成を持った内視鏡用高周波処置具として、円筒状に形成された筒状の高周波電極内に棒状電極が軸線方向に進退可能に配置されて、手元側からの操作により棒状電極を筒状電極の先端から突没させることができるようにしたものがある(特許文献3)。
特開2002−113016 特開2002−153484 特開2008−386
特許文献3に記載された発明は、高周波電極の太さを可変にすることが目的ではなく、高周波電極の長さを可変にして、粘膜面の切開処置と、それより長い電極突出長が必要な剥離処置(即ち、粘膜下層切断処置)等を一つの内視鏡用高周波処置具で行うことができるようにすることを目的としている。
その結果、特許文献3に記載された発明では、粘膜面の切開処置を行う場合(即ち、電極突出長が短い場合)に筒状電極内に棒状電極が没入された状態になるので、電極の外径がある程度以上に大きくなって切れ味が悪くなってしまう。また、切開処置の最中に棒状電極が筒状電極の先端から飛び出し、電極長が必要以上に長くなって切開不要な深部まで切開してしまうおそれもある。
本発明は、電極突出長が無用に長くなりすぎるおそれがなく、外径の細い電極と太い電極とを任意に切り換えて、粘膜切開処置と止血処置等を一つの装置で連続して安全に行うことができる内視鏡用高周波処置具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用高周波処置具は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される電気絶縁性の可撓性シースの先端から前方に突出する高周波電極が設けられた内視鏡用高周波処置具において、可撓性シースの先端から前方に突没自在に配置された導電性の棒状電極と、棒状電極を可撓性シースの基端側からの操作で進退させるために可撓性シース内に軸線方向に進退自在に挿通配置された棒状電極駆動部材と、可撓性シースの先端からの棒状電極の最大突出長を規制するために可撓性シースの先端部分に設けられた棒状電極規制ストッパと、可撓性シースの先端から前方に突没自在に棒状電極に緩く被嵌された状態に配置された導電性の筒状電極と、筒状電極を可撓性シースの基端側からの操作で進退させるために可撓性シース内に軸線方向に進退自在に挿通配置された筒状電極駆動部材と、可撓性シースの先端からの筒状電極の最大突出長を規制するために棒状電極側に設けられた筒状電極規制ストッパと、が設けられていて、棒状電極規制ストッパが可撓性シースの先端からの棒状電極の最大突出長を筒状電極の突出長に依らず一定長に規制するものであり、棒状電極の最大突出長が筒状電極の最大突出長以下に構成されていると安全に使用することができる。
なお、筒状電極と筒状電極駆動部材とが筒状連結部材で連結されていてもよく、棒状電極の基端部付近にその側方に突出する突起部が設けられると共に、突起部が通過するスリットが筒状連結部材に形成されていて、突起部が棒状電極規制ストッパに当接することで、棒状電極の最大突出長が規制されるようになっていると構造がシンプルになる。
そして、筒状電極の突出長が、棒状電極側の突起部に対するスリット部分の移動可能範囲により規制され、突起部が筒状電極規制ストッパになっていると、シンプルな構造でスムーズな動作が得られる。
また、可撓性シースの先端に口金状部材が取り付けられていて、棒状電極規制ストッパが口金状部材に形成されていてもよく、その口金状部材が電気絶縁材で形成されていてもよい。
そして、口金状部材には、先端側に筒状電極が緩く通過する電極通過孔が形成されると共に、それより基端寄りの部分には筒状連結部材が緩く挿脱される連結部材挿脱孔が形成されていて、口金状部材の後端面が棒状電極規制ストッパになっていてもよい。
また、棒状電極駆動部材が導電性のある操作ワイヤであって、筒状電極駆動部材が操作ワイヤに緩く被嵌された管状部材であってもよく、棒状電極と筒状電極との間が電気的に絶縁されると共に、筒状連結部材に形成されているスリット内で突起部が最も後退した状態の時だけ突起部と筒状連結部材とを電気的に導通させて棒状電極と筒状電極とを電気的に導通させる接点部が設けられていてもよい。
その場合、筒状電極駆動部材が電気絶縁性チューブで形成されていてもよく、筒状電極の先端に側方に突出する導電性のフック状導電チップが形成されていてもよい。そして、筒状電極がその進退範囲の後端位置まで退避した状態では、フック状導電チップが可撓性シースの先端内に没入するように配置されていてもよい。
なお、棒状電極駆動部材と筒状電極駆動部材を各々独立して進退操作するための棒状電極操作部材と筒状電極操作部材とが、可撓性シースの基端側に設けられていてもよく、棒状電極操作部材と筒状電極操作部材とが、可撓性シースの基端部に連結された操作部に各々独立してスライド操作自在に設けられていてもよい。
また、高周波電源コード接続端子が棒状電極操作部材のみに配置されていて、棒状電極と筒状電極の両電極と高周波電源コード接続端子との間が、共に操作ワイヤを経由して電気的に接続されるようにしてもよい。
本発明によれば、可撓性シースの先端からの棒状電極の最大突出長を規制するための棒状電極規制ストッパが可撓性シースの先端部分に設けられると共に、棒状電極に緩く被嵌された筒状電極の最大突出長を規制するための筒状電極規制ストッパが棒状電極側に設けられていることにより、電極突出長が無用に長くなりすぎるおそれがなく、外径の細い電極と太い電極とを任意に切り換えて、粘膜切開処置と止血処置等を一つの装置で連続して安全に行うことができる。
本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分の部分分解斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の図1におけるIII−III断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において棒状電極が突出した状態の部分斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において筒状電極が突出した状態の部分斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の全体構成を示す側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において電極が可撓性シース内に没入した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において棒状電極が突出した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において筒状電極が突出した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において筒状電極が突出した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において筒状電極が突出した状態の先端部分の斜視図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において筒状電極の先端から棒状電極の先端が突出した状態の側面断面図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において電極が可撓性シース内に没入した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具において棒状電極が突出した状態の先端部分の側面断面図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具におけるフック状導電チップの変形例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具におけるフック状導電チップの他の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の第1の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分を示している。
1は、図示されていない内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される例えば四フッ化エチレン樹脂チューブ等からなる電気絶縁性の可撓性シースであり、その先端から前方に突出する高周波電極2が設けられている。可撓性シース1の直径は例えば2mm程度、長さは例えば50cm〜2m程度である。
電極2は、可撓性シース1の先端から前方に突没自在に配置された導電性の棒状電極2Aと、棒状電極2Aに緩く被嵌されて可撓性シース1の先端から前方に突没自在に配置された導電性の筒状電極2Bとを備えている。
棒状電極2Aと筒状電極2Bとは軸線方向に相対的に独立して進退自在であり、棒状電極2Aの直径は例えば0.2〜0.4mm程度、筒状電極2Bの直径は例えば0.5〜0.8mm程度である。
可撓性シース1の軸線位置には、棒状電極2Aを可撓性シース1の基端側からの操作で進退させるための可撓性の導電性を有する操作ワイヤ3(棒状電極駆動部材)が軸線方向に進退自在に挿通配置されている。
操作ワイヤ3としては、例えば複数のステンレス鋼線材を一本に撚り合わせた撚り線が用いられていて、その撚り線の芯線だけを前方に延長させて棒状電極2Aが形成されている。ただし、操作ワイヤ3とは別部材で形成された棒状電極2Aを操作ワイヤ3の先端に連結しても差し支えない。
4は、筒状電極2Bを可撓性シース1の基端側からの操作で進退させるために可撓性シース1内に軸線方向に進退自在に挿通配置された可撓性管状操作部材(筒状電極駆動部材)である。
可撓性管状操作部材4は、例えばステンレス鋼線材を一定の径でパイプ状に巻いて形成された密着巻きコイルパイプ等により形成されていて、可撓性管状操作部材4が操作ワイヤ3に緩く被嵌された状態になっている。
可撓性管状操作部材4と筒状電極2Bは、例えばステンレス鋼管等のような剛性のある導電性金属材からなる筒状連結部材5で一体的に連結されている。その部分を分解して図示する図2に示されるように、筒状連結部材5には、180°対称位置に二つのスリット6が各々軸線と平行方向に形成されている。
各スリット6は、筒状連結部材5の先端側において前方に開放された形状に形成されている。ただし、筒状電極2Bの基端が筒状連結部材5の先端開口内に嵌め込まれてそこに溶接等で一体的に強固に固着されている。
図1に戻って、可撓性シース1の先端には電気絶縁材からなる略円筒状の口金状部材10が取り付けられている。口金状部材10は、可撓性シース1の先端に内挿された状態で可撓性シース1に強固に固着されている。
口金状部材10の先端近傍部分には筒状電極2Bが緩く通過する電極通過孔11が軸線位置に形成され、それより基端寄りの部分(即ち、後方側の部分)には、筒状連結部材5が緩く挿脱される内側空間12(連結部材挿脱孔)が電極通過孔11と真っ直ぐに連通して形成されている。
そのような口金状部材10の後端面が、可撓性シース1の先端からその前方への棒状電極2Aの最大突出長を規制するための棒状電極規制ストッパ13になっている。ただし、棒状電極規制ストッパ13が口金状部材10の他の部分に形成されていてもよく、口金状部材10以外の部分(例えば可撓性シース1自体)に棒状電極規制ストッパ13が形成されていてもよい。
図1及び図2に示されるように、棒状電極2Aの基端部付近(即ち、操作ワイヤ3の先端部付近)には、その側方に突出する導電金属製の突起部7が固着されている。突起部7は180°対称の2方向に突出している。なお、この実施例では突起部7が電気絶縁材であってもよい。
可撓性管状操作部材4内に操作ワイヤ3が挿通配置された状態では、図1におけるIII−III断面を図示する図3にも示されるように、操作ワイヤ3側の突起部7が筒状連結部材5のスリット6内を通過して筒状連結部材5の外側まで突出している。
その結果、図1に示されるように、操作ワイヤ3を先端方向に前進させていくと、突起部7が棒状電極規制ストッパ13に当接することにより、棒状電極2Aがそれ以上前方に進めなくなる。このようにして、可撓性シース1の先端からの棒状電極2Aの最大突出長が規制されている。
操作ワイヤ3に緩く被嵌されている可撓性管状操作部材4が操作ワイヤ3に対し軸線方向に相対的に進退すると、図4及び図5に示されるように、突起部7に対して筒状連結部材5が軸線方向に進退し、同時に棒状電極2Aに対して筒状電極2Bが軸線方向に進退する。
そのような進退動作の範囲は、棒状電極2A側の突起部7に対する筒状連結部材5側のスリット6部分の相対的な移動可能範囲により規制される。したがって、可撓性シース1の先端からの筒状電極2Bの最大突出長は、突起部7が口金状部材10の棒状電極規制ストッパ13に当接した状態において、図5に示されるようにスリット6の後端が突起部7に当接した時に規制される。
このようにして、棒状電極2A側に設けられた突起部7が、可撓性シース1の先端からの筒状電極2Bの最大突出長を規制するための筒状電極規制ストッパになっていて、本実施例においては、棒状電極2Aの最大突出長が筒状電極2Bの最大突出長と同長(例えば1.5〜3mm程度)に設定されている。ただし、棒状電極2Aの最大突出長が筒状電極2Bの最大突出長以下になるように構成されていればよい。
なお、この実施例においては、棒状電極2Aと筒状電極2Bとが常に電気的に導通している。そのような導通状態は、操作ワイヤ3と可撓性管状操作部材4との接触、筒状連結部材5と突起部7との接触、及び棒状電極2Aと筒状電極2Bとの接触など各部において行われる。その結果、操作ワイヤ3に高周波電流が通電されると、その高周波電流が棒状電極2Aに通電されるのと同時に、筒状電極2Bにも通電された状態になる。
図6は内視鏡用高周波処置具の全体構成を示しており、可撓性シース1の基端側に配置された操作部30には、可撓性シース1の基端部に連結された操作部本体31に軸線方向に細長くガイドスリットが32が形成されている。
そして、ガイドスリット32には、棒状電極2Aと筒状電極2Bを各々独立して進退操作するための棒状電極操作部材33と筒状電極操作部材34とが、各々独立して軸線方向にスライド操作自在に係合して設けられている。棒状電極操作部材33には操作ワイヤ3の基端が連結され、筒状電極操作部材34には可撓性管状操作部材4の基端が連結されている。
また、高周波電源コード接続端子35が棒状電極操作部材33のみに配置されていて、高周波電源コード接続端子35と両電極2(棒状電極2Aと筒状電極2B)との間が、共に操作ワイヤ3を経由して電気的に接続されている。
このように構成された内視鏡用高周波処置具が、使用に際して内視鏡の処置具挿通チャンネルに通される時は、図7に示されるように、棒状電極2Aと筒状電極2Bが共に可撓性シース1の先端内に没入した状態にされる。このようにするには、操作ワイヤ3を操作部30側から牽引操作すればよい。
そして、粘膜切開処置等を行う場合には、図8に示されるように、操作ワイヤ3のみを操作部30側から押し込み操作して、棒状電極規制ストッパ13に突起部7を当接させることにより、棒状電極2Aが最大突出長まで可撓性シース1の先端から突出される(図4参照)。
その結果、可撓性シース1の先端からの棒状電極2Aの突出長が意に反して無用に長くなるようなことなく一定になって、棒状電極2Aに高周波電流を通電して粘膜面を適正に焼灼して切開することができ、粘膜切開処置を安全かつ円滑に行うことができる。
また、体内における止血処置等を行う場合には、図9に示されるように、可撓性管状操作部材4を操作部30側から押し込み操作して、棒状電極規制ストッパ13に当接している突起部7にスリット6の後端部を当接させる(図5参照)ことにより、筒状電極2Bを最大突出長まで可撓性シース1の先端から突出させる。
その結果、可撓性シース1の先端からの棒状電極2Aの突出長が常に一定になり、棒状電極2Aの先端が筒状電極2Bの先端から突出しない状態で、筒状電極2Bに高周波電流を通電して、一つの内視鏡用高周波処置具で粘膜切開処置と止血処置等を安全かつ円滑に行うことができる。
このようにして、可撓性シース1の先端から突出して露出する電極2として、外径の細い棒状電極2Aと太い筒状電極2Bとを任意に切り換えて、粘膜切開処置と止血処置等を一つの装置で連続して安全に行うことができる。
図10は、本発明の第2の実施例に係る内視鏡用高周波処置具の先端部分を示しており、棒状電極2Aと筒状電極2Bとの間が電気的に絶縁されている。棒状電極2Aと筒状電極2Bとの間を電気的に絶縁するために、棒状電極2Aと筒状電極2Bとの間の嵌合面、筒状連結部材5と操作ワイヤ3及び突起部7との接触面等が絶縁コーティング等で電気絶縁されている。可撓性管状操作部材4は電気絶縁性チューブで形成されている。
ただし、突起部7の後端面とスリット6の後端壁面とに互いが接触したときに電気的に導通するように、そこに接点部(即ち、無コーティング部)が設けられている。その結果、図10に示されるように、筒状連結部材5に形成されているスリット6内で突起部7が最も後退して棒状電極2Aの先端が筒状電極2Bの先端から突出していない状態の時だけ、操作ワイヤ3と筒状電極2Bとが電気的に導通する。
また筒状電極2Bの先端には、図11にも示されるように、粘膜に引っかけて引っ張ることができる導電性のフック状導電チップ16が側方に突出して形成されている。この実施例では、フック状導電チップ16が筒状電極2Bの先端に溶接等で取り付けられているが、フック状導電チップ16を筒状電極2Bと一体に形成してもよい。
口金状部材10は可撓性シース1の先端内の少し潜った位置に設けらていて、可撓性シース1の最先端部の内側の空間17にフック状導電チップ16を格納することができるようになっている。その他の構成は前述の第1の実施例と同じである。
その結果、図12に示されるように、棒状電極2Aの先端が筒状電極2Bの先端から少しでも突出した状態では、筒状電極2Bとフック状導電チップ16に高周波電流が通電されないので、安全に使用することができる。
そして、操作ワイヤ3を操作部30側から牽引操作すれば、図13に示されるように、棒状電極2Aと筒状電極2Bが共に可撓性シース1内に没入してフック状導電チップ16が可撓性シース1の先端内の空間17に収納される。
また、その状態から操作ワイヤ3を操作部30側から押し込み操作すれば、図14に示されるように、棒状電極2Aだけが可撓性シース1の先端から突出して、第1の実施例と同様に安全な突出長で粘膜切開処置を行うことができる。
なお、フック状導電チップ16の形状は、例えば図15及び図16に二つの変形例が示されるように、円板状又は複数方向に突起が形成された形状等、用途や手技等に応じてどのような形状であっても差し支えない。
1 可撓性シース
2 電極
2A 棒状電極
2B 筒状電極
3 操作ワイヤ(棒状電極駆動部材)
4 可撓性管状操作部材(筒状電極駆動部材)
5 筒状連結部材
6 スリット
7 突起部(筒状電極規制ストッパ)
10 口金状部材
11 電極通過孔
12 内側空間(連結部材挿脱孔)
13 棒状電極規制ストッパ
16 フック状導電チップ
17 空間
30 操作部
33 棒状電極操作部材
34 筒状電極操作部材
35 高周波電源コード接続端子

Claims (16)

  1. 内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される電気絶縁性の可撓性シースの先端から前方に突出する高周波電極が設けられた内視鏡用高周波処置具において、
    上記可撓性シースの先端から前方に突没自在に配置された導電性の棒状電極と、
    上記棒状電極を上記可撓性シースの基端側からの操作で進退させるために上記可撓性シース内に軸線方向に進退自在に挿通配置された棒状電極駆動部材と、
    上記可撓性シースの先端からの上記棒状電極の最大突出長を規制するために上記可撓性シースの先端部分に設けられた棒状電極規制ストッパと、
    上記可撓性シースの先端から前方に突没自在に上記棒状電極に緩く被嵌された状態に配置された導電性の筒状電極と、
    上記筒状電極を上記可撓性シースの基端側からの操作で進退させるために上記可撓性シース内に軸線方向に進退自在に挿通配置された筒状電極駆動部材と、
    上記可撓性シースの先端からの上記筒状電極の最大突出長を規制するために上記棒状電極側に設けられた筒状電極規制ストッパと、
    が設けられていて、前記棒状電極規制ストッパが前記可撓性シースの先端からの前記棒状電極の最大突出長を前記筒状電極の突出長に依らず一定長に規制することを特徴とする内視鏡用高周波処置具。
  2. 上記棒状電極の最大突出長が上記筒状電極の最大突出長以下に構成されている請求項1記載の内視鏡用高周波処置具。
  3. 上記筒状電極と上記筒状電極駆動部材とが筒状連結部材で連結されている請求項1又は2記載の内視鏡用高周波処置具。
  4. 上記棒状電極の基端部付近にその側方に突出する突起部が設けられると共に、上記突起部が通過するスリットが上記筒状連結部材に形成されていて、上記突起部が上記棒状電極規制ストッパに当接することで、上記棒状電極の最大突出長が規制される請求項3記載の内視鏡用高周波処置具。
  5. 上記筒状電極の突出長が、上記棒状電極側の上記突起部に対する上記スリット部分の移動可能範囲により規制され、上記突起部が上記筒状電極規制ストッパになっている請求項4記載の内視鏡用高周波処置具。
  6. 上記可撓性シースの先端に口金状部材が取り付けられていて、上記棒状電極規制ストッパが上記口金状部材に形成されている請求項3、4又は5記載の内視鏡用高周波処置具。
  7. 上記口金状部材が電気絶縁材で形成されている請求項6記載の内視鏡用高周波処置具。
  8. 上記口金状部材には、先端側に上記筒状電極が緩く通過する電極通過孔が形成されると共に、それより基端寄りの部分には上記筒状連結部材が緩く挿脱される連結部材挿脱孔が形成されていて、上記口金状部材の後端面が上記棒状電極規制ストッパになっている請求項6又は7記載の内視鏡用高周波処置具。
  9. 上記棒状電極駆動部材が導電性のある操作ワイヤであり、上記筒状電極駆動部材が上記操作ワイヤに緩く被嵌された管状部材である請求項3ないし8のいずれかの項に記載の内視鏡用高周波処置具。
  10. 上記棒状電極と上記筒状電極との間が電気的に絶縁されると共に、上記筒状連結部材に形成されている上記スリット内で上記突起部が最も後退した状態の時だけ上記突起部と上記筒状連結部材とを電気的に導通させて上記棒状電極と上記筒状電極とを電気的に導通させる接点部が設けられている請求項9記載の内視鏡用高周波処置具。
  11. 上記筒状電極駆動部材が電気絶縁性チューブで形成されている請求項10記載の内視鏡用高周波処置具。
  12. 上記筒状電極の先端に側方に突出する導電性のフック状導電チップが形成されている請求項10又は11記載の内視鏡用高周波処置具。
  13. 上記筒状電極がその進退範囲の後端位置まで退避した状態では、上記フック状導電チップが上記可撓性シースの先端内に没入するように配置されている請求項12記載の内視鏡用高周波処置具。
  14. 上記棒状電極駆動部材と上記筒状電極駆動部材を各々独立して進退操作するための棒状電極操作部材と筒状電極操作部材とが、上記可撓性シースの基端側に設けられている請求項1ないし13のいずれかの項に記載の内視鏡用高周波処置具。
  15. 上記棒状電極操作部材と上記筒状電極操作部材とが、上記可撓性シースの基端部に連結された操作部に各々独立してスライド操作自在に設けられている請求項14記載の内視鏡用高周波処置具。
  16. 高周波電源コード接続端子が上記棒状電極操作部材のみに配置されていて、上記棒状電極と上記筒状電極の両電極と上記高周波電源コード接続端子との間が、共に上記操作ワイヤを経由して電気的に接続される請求項14又は15記載の内視鏡用高周波処置具。
JP2009026880A 2009-02-09 2009-02-09 内視鏡用高周波処置具 Active JP5601776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026880A JP5601776B2 (ja) 2009-02-09 2009-02-09 内視鏡用高周波処置具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026880A JP5601776B2 (ja) 2009-02-09 2009-02-09 内視鏡用高周波処置具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010179009A JP2010179009A (ja) 2010-08-19
JP5601776B2 true JP5601776B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=42761018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009026880A Active JP5601776B2 (ja) 2009-02-09 2009-02-09 内視鏡用高周波処置具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5601776B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105434038A (zh) * 2015-12-15 2016-03-30 安瑞医疗器械(杭州)有限公司 一种内窥镜用多功能高频刀具

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5613513B2 (ja) * 2010-09-27 2014-10-22 富士フイルム株式会社 内視鏡用処置具
JP5884534B2 (ja) * 2012-02-06 2016-03-15 住友ベークライト株式会社 高周波処置具
US10987161B2 (en) 2016-03-21 2021-04-27 Spiration, Inc.—Olympus Respiratory America User interface and lock features for positioning multiple components within a body
US20220151680A1 (en) * 2019-03-22 2022-05-19 Kaneka Corporation Endoscopic treatment instrument

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2925036B2 (ja) * 1994-01-31 1999-07-26 ヴァリーラブ・インコーポレーテッド 非侵襲型治療法用の入り子式に伸縮可能な双極型電極
JP4309567B2 (ja) * 2000-10-05 2009-08-05 オリンパス株式会社 内視鏡用処置具
JP2002153484A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡用高周波切開具
JP4643361B2 (ja) * 2005-05-30 2011-03-02 オリンパス株式会社 内視鏡用処置具及び内視鏡用処置具システム
JP4471125B2 (ja) * 2006-06-23 2010-06-02 富士フイルム株式会社 高周波処置具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105434038A (zh) * 2015-12-15 2016-03-30 安瑞医疗器械(杭州)有限公司 一种内窥镜用多功能高频刀具
WO2017101625A1 (zh) * 2015-12-15 2017-06-22 安瑞医疗器械(杭州)有限公司 一种内窥镜用多功能高频刀具
CN105434038B (zh) * 2015-12-15 2018-07-06 安瑞医疗器械(杭州)有限公司 一种内窥镜用多功能高频刀具
US10470816B2 (en) 2015-12-15 2019-11-12 Anrei Medical (Hangzhou) Co., Ltd. Multi-function high-frequency tool for endoscope

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010179009A (ja) 2010-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7674262B2 (en) High-frequency treatment tool for endoscope
JP4441496B2 (ja) 内視鏡用バイポーラ型高周波処置具
JP4425227B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
US7699836B2 (en) Treatment tool for endoscope
EP2000105B1 (en) Endoscopic treatment tool
US7427282B2 (en) High-frequency cutting instrument for endoscope
JP2009066252A (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP5601776B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP4598197B2 (ja) 内視鏡用処置具
JP5290658B2 (ja) 内視鏡用処置具
JP5581062B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
US8052682B2 (en) High-frequency incision instrument for endoscope
JP5342980B2 (ja) 内視鏡用高周波ナイフ
JP4726016B2 (ja) 内視鏡用高周波電気メス
JP4589731B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP2010268845A (ja) 内視鏡用高周波ナイフ
JP2010284244A (ja) 内視鏡用高周波ナイフ
JP5312868B2 (ja) 内視鏡用処置具
JP5191365B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP4575709B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP2011083303A (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP5952068B2 (ja) 内視鏡用高周波処置具
JP2012050758A (ja) 可撓性内視鏡用フック状高周波ナイフ
JP2005204773A (ja) 内視鏡用高周波切開具
JP4495493B2 (ja) 内視鏡用高周波切開具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111018

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120719

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130501

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5601776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170717

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250