JP2007515051A - 燃料電池スタック用の燃料電池保全装置 - Google Patents

燃料電池スタック用の燃料電池保全装置 Download PDF

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Abstract

燃料電池スタックのセルを保全する方法および機器が開示される。この機器は、燃料電池スタックの少なくとも1つのセルに低インピーダンスを付与する手段(例えば、スイッチ)とパルス発生器を含む燃料電池保全装置である。パルス発生器は、例えば、スイッチが閉じると、低インピーダンス付与手段を通して少なくとも1つのセルのカソードにパルスを与える機能を有する。この方法は、燃料電池スタックのセルを透明に保全し、また燃料電池スタック内の複数のセルのカソードに順にパルスを与え、セルのカソードに順にパルスを与えると共に一定数のセルが燃料電池スタックの負荷に電力を与えるように保持することを含む。

Description

本発明は、燃料電池に関するものであり、より詳しくは、燃料電池スタックの燃料電池保全装置に関するものである。
燃料電池技術は、化石燃料の燃焼を用いる従来のエネルギ源に代わるエネルギ源である。燃料電池は、一般に燃料と酸素から電気と水と熱を作る。より詳しく述べると、燃料電池は、化学的酸化還元反応から電気を生成し、清浄さと効率の点で他の形の電力生成に比べて非常に大きな利点を有する。一般に燃料電池は、燃料として水素および酸化剤として酸素を用いる。電力の生成は、反応物の消費割合に比例する。
燃料電池の普及を妨げている大きな欠点は、水素のインフラ・ストラクチャが整備されていないことである。水素は、体積エネルギ密度が比較的低く、ほとんどの電力生成システムで現在用いられている炭化水素燃料に比べて貯蔵および輸送が困難である。この困難を克服する1つの方法は、「燃料処理装置」すなわち「改質装置」を用いて、炭化水素を燃料電池の燃料として用いることのできる水素リッチ・ガス流に変換することである。ほとんどの燃料電池で燃料として用いるには、炭化水素ベースの燃料(天然ガス、LPG、ガソリン、ディーゼルなど)を変換する必要がある。現在の技術は、最初の変換プロセスと複数の浄化プロセスとを組み合わせた多段プロセスを用いる。最初のプロセスは、水蒸気改質(SR)、自熱改質(ATR)、触媒部分酸化(CPOX)、非触媒部分酸化(POX)が多い。通常、浄化プロセスは、脱硫、高温水性ガス・シフト、低温水性ガス・シフト、選択的CO酸化、選択的COメタン化を組み合わせる。別のプロセスは、水素選択膜リアクタおよびフィルタを含む。
このように多くのタイプの燃料を用いることができる。化石燃料とのハイブリッドもあるが、理想的な燃料は、水素である。燃料が、例えば、水素の場合は、燃焼は、非常に清浄であり、実際において、熱を消散および/または消費し、電気を消費した後に残るのは水だけである。多くの利用しやすい燃料(例えば、天然ガス、プロパン、ガソリンなど)も、比較的使われていない燃料(例えば、メタノールやエタノールなど)も、その分子構造内に水素を含む。したがって、或る燃料電池では特定の燃料を処理する「燃料処理装置」を用いて、燃料電池に燃料を供給するのに用いられる比較的純粋の水素ストリームを作る。
燃料処理装置と共に用いられる陽子交換膜(PEM)燃料電池で起こる1つの問題は、貴金属触媒リアクタの白金触媒上に過酸化水素が形成されることである。PEM燃料電池の劣化の1つの形態は、燃料電池のアノードに過酸化水素が形成されるのが原因である。過酸化水素は、一般にPEM燃料電池の寿命を制限する。この機構は、1960年代にA.B.LaContiにより初めて解明された。A.B.LaConti,M.Hamdan,R.C.McDonaldの「膜劣化の機構(ポリマ電解液膜燃料電池およびシステム、PEMFC)Handbook of Fuel Cells,Vol.3,Ch.49,pp.647−662,Edited by W.Vielstich,A.Lamm,H.Gasteiger,Wiley,Chichester UK,2003が参照される。過酸化水素は、燃料電池膜を破壊する強い酸化体である。これは、一般に燃料電池のカソードからアノードに拡散する酸素により形成される。図1のグラフは、酸素分圧が非常に低くてもアノード電位が0.0ボルト付近では過酸化水素分圧が非常に高いことを示す。アノード電位を200ミリボルトに上げると、過酸化物濃度の大きさが3段階低下することが図1から明らかである。
詳しく述べると、酸素還元では、酸化白金は、比較的不活性の触媒である。白金は、次の平衡関係に従って水和酸化物Pt(OH)を形成する。
Pt+HO → PtO+2H+2e
PtO+HO → Pt(OH)
水和酸化物を形成する平衡ポテンシャルは、次式で与えられる。
Eo=0.98−0.0591pH
「水溶液内の電気化学的平衡の図解書(第2版)、M.J.N.Pourbaix,NACE,Houston,TX,1974,page 379(Pourbaix)。Pourbaixは、高次酸化物がどのように形成されるかも示す。更に、Pourbaixは、Pt,PtO,PtO,Pt2+イオンの間の複雑な関係を示す。
これらの反応の結果および関係を図2に示す。これは、Pourbaixを修正したものである。図2は、Ptが腐食しない不活性態の領域と、Ptが腐食して安定な水和酸化物になる不動態の領域とを示す。酸化物は、酸素還元の特別な触媒ではない。図2をよく見ると、カソード電位が実線200より下になると酸化白金は、不安定になり、金属は、安定になる。カソード電位が実線200より上になると、酸化物は、安定になり、金属は、不安定になる。このプロセスは、複雑である。なぜなら、局所のpHもプロセスに影響を与えるからである。高電流の条件下(例えば、カソード陽子の消費による)で起こるように、pHが大きくなるに従ってカソード電位が低くても酸化物が形成されやすくなる。
これらの問題は、40年以上も前から知られている。この間この分野では、この問題に対する技術的および経済的に実現可能な方法を見出だす努力が払われてきた。他の技術では、すでにインフラ・ストラクチャが確立されたために非常に低コストで電力を生成して供給することが可能になっているので、これとの競争によって、この問題は、更に困難になっている。解決策は、いくつか提案されているが、実用的に受け入れられるものは、まだ見つかっていない。
本発明は、上述の問題の1つまたは全てを解決または少なくとも低減することを目的とする。
本発明は、燃料電池スタックのセルを保全する方法および機器を含む。この機器は、燃料電池スタックの少なくとも1つのセルに低インピーダンスを付与する手段(例えば、スイッチ)とパルス発生器とを含む燃料電池保全装置である。パルス発生器は、例えば、スイッチが閉じると、低インピーダンス付与手段を通して少なくとも1つのセルのカソードにパルスを与える機能を有する。この方法は、燃料電池スタックのセルを透明に保全し、また燃料電池スタック内の複数のセルのカソードに順にパルスを与え、セルのカソードに順にパルスを与えると共に一定数のセルが燃料電池スタックの負荷に電力を与えるように保持することを含む。
本発明の実施の形態の例を以下に説明する。分かりやすくするために、この明細書では実際の実施の形態の特徴の全ては説明しない。かかる実際の実施の形態の開発において、開発者の特定の目的(実施の形態により異なるシステム関係およびビジネス関係の制約に従うなどの)を達成するために、多くの実施の形態に特有の決定を行う必要があることが認識される。更に、複雑で時間がかかっても、かかる開発努力は、この開示の恩恵を受ける当業者にとって日常の仕事であることが認識される。
図面に戻って、図3は、本発明の1つの特定の実施の形態300を示す。実施の形態300では、燃料電池保全装置303は、燃料電池スタック309のセル306(1つだけ示す)を保全する。燃料電池保全装置303は、スイッチ312およびパルス発生器315を含む。スイッチ312は、燃料電池スタック309の少なくとも1つのセル306を短絡するリレー318と、リレー318を駆動する誘電的に絶縁されたドライバ321とを含む。一実施の形態では、リレー318は、この技術で周知の固体リレーでよい。パルス発生器315は、スイッチ312が閉じると、スイッチ312を通して燃料電池スタック309の少なくとも1つのセル306のカソード324にパルスを与える機能を有する。パルス発生器315は、後で詳細に説明するデジタル・パルスを生成する。
スイッチ312は、閉じると、セル306に低インピーダンスを与え、これにより外部電流が流れることに注意する。この外部電流は、セル電圧を希望の値まで下げる。これについては後で詳細に説明する。したがって、他の機構を用いてセル306に低インピーダンスを導入する実施の形態では、スイッチ312は、省いてよい。スイッチ312は、そのカソードにパルスを与えるときにセル306に低インピーダンスを付与する単なる1つの手段の例である。
セル306のカソード324にパルスを与える図3の実施の形態に示す方法を拡張して、複数のセル306をカバーするようにしてよい。1つのかかる実施の形態400を図4Aに示す。図4Aでは、燃料電池保全装置は、複数のスイッチ312を含む。各スイッチ312が閉じると、パルス発生器315は、それぞれのセル306のカソード324にパルスを与えることができる。この例示的な実施の形態では、制御回路406は、スイッチ312を順に閉じてセル306のカソード324に順にパルスを与える。パルスは、マルチプレクサを通してドライバに送られる。パルスは、ドライバを順に選択するマルチプレクサをアドレス指定するカウンタを計時するのにも用いられる。全てについて後で詳細に説明する。
一実施の形態では、燃料電池スタック309内の多数のセル306のカソード324は、同じスイッチ312を通してパルス発生器315からパルスを受けてよい。1つのかかる実施の形態412を図4Bに示す。スイッチ312は、1つだけなので、図4Aの実施の形態300における制御回路406に対応するものは必要ない。しかし、実施の形態300を図4Aで拡張したのと同様の方法で、実施の形態412を燃料電池スタック309の追加のセル306に拡張してよい。かかる実施の形態では、スイッチ312の直列動作を制御するのに実施の形態300の制御回路406に対応するものを用いなければならない。
パルス発生器315から出力されるパルスの電気的特性は、本発明の性能に影響を与える。セル電圧が0.6Vより低い場合は、カソード白金触媒は、水酸化物がなく、このプロセスで触媒が活性化されることが分かっている。しかし、セル電圧にパルスを与えることと、パルス・サイズと、デューティ・サイクルが、かかるパルスを与えることの効率に与える影響は、これまで知られていなかった。
図5は、パルスを与えて動作するセルと定常電流で動作するセルの性能を比較するプロットを示す。この性能のプロットは、電流パルスを与えることによりセルの性能が顕著に改善されることを示す。これらのデータは、各電圧での平均電流密度であることに注意する。以下に示すプロットのパルスを与える条件は、120秒毎に5秒間、0.05Vのパルスである。図5に示すように、パルスが短いほど、またパルス周波数が高いほど、性能は、改善される。曲線500は、電流を増やした燃料電池の性能を表し、曲線505は、定常の燃料電池の性能を表す。このプロットは、セル温度が65.6℃(150°F)、飽和温度が48.9℃(120°F)、カソードの逆圧が68948Pa(10psig)、アノードの逆圧が55158Pa(8psig)、Uhが20%、Uoが30%の63.5mmx63.5mm(2.5”x2.5”)の単一黒鉛セルで行われたテストから得られたものである。以下に示す情報を生成するのにも、これと同じ条件が用いられた。
パルス・サイズは、1つの重要な電気的特性である。パルスは、120秒毎に5秒間、0.4Vと0.05Vの間に変えて1つのセルに与えられた。表1の第2列および第3列に、パルスの10秒後および30秒後の電流密度を示す。0.3Vパルスも0.4Vパルスも安定点に達するのに十分なほど長く動作させなかったことに注意すべきである。平均電流密度は、表1に示される数字より更に下がった。他が全て等しい場合、セル当たりの電位が低いほど性能は良い。実際的な理由から、セル当たり0.2Vより低くすることは困難であるが、回路は、セルを0.3Vより低くできるようにすべきである。低電圧/高電流という要求では、実施の形態によっては、例えば、図4Bの実施の形態412のように、一時に2つ以上のセルにパルスを与える必要がある。
Figure 2007515051
パルスの長さと周波数も重要である。セルの性能は、各パルスの後に低下する。代表的な例を図6に示す。これは、1秒の0.2Vのパルスの直後の電流の減少を示す。減少している間は、セルは、0.7Vに保持された。このプロットは、パルスの間の時間が短いほうが良いことを示す。電流、温度、圧力を全て一定に保ったまま、長さが短くて周波数の大きなパルスと長さが長くて周期の長いパルスとを比較した。その結果を表2に示す。表の最後の列は、期間中にセル電圧を0.7Vに保ったときの、各パルスの間の平均電流密度を示す。セルからの電力は、(1デューティ・サイクル)*平均電力により計算することができる。このように、短くて周波数の高いパルスの方が長くて周波数の低いパルスより優れている。しかし、セルの容量は、パルスの短さを制限する。図7は、オシロスコープのデータで、上側のトレース700および下側のトレース703は、それぞれ電流および電圧を示すが、これから分かるように、セル電圧が上昇して、そのベースライン状態まで戻るのに70msから100msかかる。同様に、セルの容量は、セルの電圧がそのパルス・レベルまで落ちる速度を制限する。図7では、電圧が0.4Vまで下がるのに約100msかかる。
Figure 2007515051
図7は、負荷抵抗が約32mΩから約12mΩに変化するのに対するセルの応答を示す。フルサイズのセルは、回路が0.4Vまで下がるのに抵抗が更に低いことが必要である。セルの容量のために、セルの電圧は、電流よりゆっくり変化することが分かる。また、短絡の後にセルの電圧がその「パルス・レベル」まで低下する前に、最初に回路を通してやや大きな電流を流す必要があることが示されている。
またセルをパルス幅0.5秒、周期15秒、デューティ・サイクル3.33%で、0.2Vと0.8Vの間で循環させた。図8は、トレース800が、時間と共に変わる電圧を示し、トレース803が時間と共に変わる電流を示すが、これから分かるように、セルは、0.8Vで約300ASFの平均電流密度に保たれる。パルスが中断すると、電流密度は、減少して180ASFより下になり、パルスが再開するまで減少を続け、パルスが再開すると、セルの電流密度は、約300ASFまで上昇する。
本発明のどの実施の形態の実現も、燃料電池のサイズと、燃料電池の性能と、セルがピークの間で動作する電圧とに依存する。表3は、スタックの燃料電池保全装置を設計するときのいくつかの考慮すべき点を示す。一般に、セルの電流密度を600ASFから1200ASFにすれば、セルの電位を0.2Vに駆動し電流を一定に保って26アンペア(600ASF)に設定するのに十分である。実験が非常に低い使用度で行ったので、電流に必要な実際の値は、テストで予想した値より低いと思われる。以下に示す値は、やや低い空気流で行った実験に基づく最高の予想である。他に考慮した点は、次の通りである。
・ 一実施の形態では、パルス電圧(表では0.2V)は、外部回路に十分な電流を流すのに十分ではないことがあるので、一度に1つ以上のセルにパルスを与えるか、または一実施の形態では(例えば、図4Bの実施の形態312では)セル当たり2つ以上の回路を有するのが望ましい。例えば、MOSFETスイッチを通して十分な電流を流すには、燃料電池から供給されるドレン・ソース電圧(Vds)を増やすことが望ましい。Vdsを増やすのは、2つ以上のセル(例えば、2つまたは3つ以上のセル)に接続されるMOSFETスイッチにパルスを与えることにより容易に行うことができる。
・ スタックを流れる電流が増えると、望ましいパルス電圧に達するために回路に流すのに必要な電流量が減る。例えば、表3の第1行は、スタックをセル当たり0.8Vおよび300ASFで動作させる場合、第2行は、スタックをセル当たり0.7Vおよび500ASFで動作させる場合である。0.8Vのセルを0.2Vまで下げるには、外部回路に72アンペア流す必要である。0.7Vセルを0.2Vまで下げるには、外部回路に40アンペア流すだけでよい。
同様に、セル・サイズが小さいほど、セルを適当な電圧(<0.3V)にするのに必要な電流量が減る。
他の実施の形態では、更に別の考慮が必要になる。
Figure 2007515051
図9は、燃料電池スタック906の負荷(図示しない)に対して透明な方法で燃料電池スタック906のセル903を保全するのに本発明を用いる一実施の形態900を示す。燃料電池スタック906は、複数のセル903−903を含む。各セル903−903は、セル903−903に並列に電気的に接続されるそれぞれのスイッチ912−912を有する。各スイッチ912は、金属酸化膜半導体の電界効果トランジスタ915(MOSFETを1つだけ示す)とこれに並列の電子なだれダイオード918(1つだけ示す)とを含む。MOSFET915と電子なだれダイオード918とで図3のリレー318と同様に機能する。上に述べたように、MOSFET915および電子なだれダイオード918を固体リレーとしてまとめてよい。しかし、一実施の形態は、離散的なMOSFET915および電子なだれダイオード918を用いてよく、またはMOSFET915および電子なだれダイオード918を1つのパッケージ内に統合してよい。各スイッチ912−912は、MOSFET915および電子なだれダイオード918を駆動する誘電的に絶縁されたダイオード921(1つだけ示す)も含む。
パルス発生器924は、一連のパルス927を生成する。その特性は、上に説明した考慮に基づいて決定される。制御回路933のカウンタ930は、パルス列をクロックとして受ける。すなわち、パルス列は、カウンタ930も駆動する。カウント(すなわち、Q−Q)は、制御回路933のマルチプレクサ936に出力される。マルチプレクサ936は、そのCOM入力にもパルス列を受ける。マルチプレクサ936は、カウンタ930のカウントにより決まる選択された線CH−CHにパルス列を出力する。このように、パルス発生器924がパルス927を生成する度にカウンタ930のカウントが増分して、マルチプレクサ936は、次の線CH−CHをパルス927の出力として選択する。カウンタ930は、Nまでカウントすると、0にリセットする。パルス発生器924が生成したパルス列のパルス927毎にパルスが1つのセル903−903に与えられる。この実施の形態では、どの所定の時刻でもセル903−903の1つだけにパルスが与えられる。
したがって、各セル903−903のカソード939−939に順に連続的に一度に1つずつ個別にパルスが与えられる。すなわち、パルスは、1つのセル903−903に入ったり止まったりするのではなく、セル903−903に1つずつ切り替えて与えられる。所定の時刻に1つのセル903−903だけにパルスが与えられるので、燃料電池906の負荷は、N−1個のセル903−903から電力を受ける。しかし、一実施の形態では、この方法で(すなわち、順に連続的に)2つ以上のセル903−903にパルスを与えてよいことに注意する。したがって、セル903−903の保全は、負荷に対して透明であり、負荷への電力は、常に一定レベルである。なぜなら、パルスを与えられないセル903−903の数は、常に一定だからである。
図9の実施の形態900は、燃料電池スタック906からの電圧帰路942を含み、これを用いて、例えば、パルス発生器924、カウンタ930、マルチプレクサ936の制御回路にDC電力が与えられることに注意する。電圧調整器945が電圧帰路942内に設けられ、復帰電圧は、電子回路が用いるレベルに調整される。したがって、実施の形態900は、電子回路のための外部電源を必要としない。しかし、実施の形態によっては、かかる外部電源を設けて電圧帰路942を除く方を選択してよい。
本発明は、燃料電池スタック内のセルのカソード上に過酸化水素が形成される問題だけでなく、他の保全問題に対処するのに用いてもよい。例えば、燃料電池応用で起こる他の問題は、触媒上に一酸化炭素が堆積することである。一酸化炭素は、PEM燃料電池のアノードの触媒表面上に優先的に吸着する。水素酸化に用いられる表面が減り、酸化に利用できる面積は、触媒表面を全面的に利用できる場合より高い局所電流密度で動作しなければならない。一酸化炭素が覆う表面積の部分は吸着等温式により制御される。温度が高いほど一酸化炭素に覆われる表面積は、小さくなる。
これは貴金属触媒リアクタにも当てはまる。かかるリアクタは、選択的酸化剤または優先的酸化剤と呼ばれる。かかるリアクタは、ガス流から一酸化炭素の極微量を除去するのに用いられる。かかるリアクタ内の触媒粒子は、ここで燃料電池のアノードに帰したのと同じ化学吸着現象で特徴づけられる。一酸化炭素と酸素との間には競合的吸着がある。かかるリアクタ内の温度が上昇するに従って一酸化炭素が覆う表面積が減少し、より多くの表面が酸化に利用できる。一酸化炭素から二酸化炭素への化学酸化の速度は、次式で与えられる。
CO2d/dt=k[O]/[CO]
ただし、
CO2d/dtは、二酸化炭素の展開速度、
[O]は、酸素濃度、
[CO]は、一酸化炭素濃度、
である。(S.Benson の「化学反応速度論の基礎」)。これは、反応速度が一酸化炭素の濃度に反比例することを意味する。
一酸化炭素の酸化は、活発な発熱反応なので、温度が十分高くなって十分な酸素が一酸化炭素を吸着して化学吸着された一酸化炭素と反応するところに、選択的酸化リアクタが「過熱点」を作ることがしばしば起こる。従来の選択的酸化剤では、リアクタの端にその「過熱点」を有するよう設計されるのが普通である。このため、酸素が全くなくなると熱いガスが触媒から追い出される。酸素がなくなっても熱いガスが触媒と接触できる場合は、逆に水素と二酸化炭素から一酸化炭素が形成される。これにより、負荷変動の条件下で選択的酸化剤の中の流れを希望通りに非常に変わりにくくする。
図3に戻って、本発明が用いる方法は、カソード324だけでなくアノード327に同時にパルスを与える。過酸化水素の形成は、全ての燃料電池において問題であるが、一酸化炭素の形成は、主として改質燃料ストリームを用いる実施の形態での問題である。逆に、燃料電池スタックの燃料が純粋の水素によって供給される場合は、一酸化炭素の形成は、問題でない。このように、必ずしも全ての実施の形態でカソード324に加えてアノード327にパルスを与えるわけではない。
これで詳細な説明を終わる。上に開示された特定の実施の形態は、単なる例である。なぜなら、本発明は、この教示を参照した当業者に明らかな、異なるが同等の方法で変更しまた実施してよいからである。更に、クレームに述べたものを除き、ここに示された構造または設計の詳細には、なんらの制限もない。したがって、上に開示された特定の実施の形態は、変更または修正を行ってよく、かつ、かかる変更は、全て本発明の範囲と精神に含まれることは明らかである。したがって、ここで求められる保護は、クレームの中に指定されたものである。
添付図面に関連して詳細な説明を参照すれば、本発明を理解することができる。図中、同じ参照番号は、同じ要素を示す。
酸素の分圧に対する電極電位の周知のグラフである。 25℃での白金の腐食と不活性態と不動態の理論的領域を示す周知のグラフである。 本発明に係る燃料電池保全装置の1つの実施の形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す。 本発明の別の実施の形態を示す。 パルスを与えて動作するセルと定常電流で動作するセルの性能を比較したプロットを示す。 パルスを受けた後のセル電流に対する時間のグラフである。 時間と共に変わるセル電圧とセル電流のグラフである。 時間と共に変わる電流密度とセル電圧のグラフである。 燃料電池スタックのセルが燃料電池スタックの負荷に対して透明に保全される本発明に係る1つの実施の形態を示す。 本発明は、種々の変更を行い、また別の形式をとるなどしてよいが、図面は、例として詳細に説明した特定の実施の形態を示す。しかし、特定の実施の形態の説明は、ここに開示された特定の形式に本発明を限定されるものではなく、本発明は、クレームに規定されている本発明の精神と範囲内に含まれる全ての変更や同等物や代替をカバーするものであることを理解すべきである。

Claims (54)

  1. スイッチと、
    スイッチが閉じると、スイッチを通して燃料電池スタックの少なくとも1つのセルのカソードにパルスを与える機能を有するパルス発生器と、
    を含む燃料電池保全装置。
  2. 請求項1記載の保全装置であって、前記スイッチは、
    燃料電池スタックのセルを短絡する機能を有するリレーと、
    リレーを駆動する機能を有する誘電的に絶縁されたドライバと、
    を含む前記保全装置。
  3. 請求項2記載の保全装置であって、前記リレーは、固体リレーを含む前記保全装置。
  4. 請求項2記載の保全装置であって、前記リレーは、燃料電池スタックの第2のセルを短絡する機能を更に有する前記保全装置。
  5. 請求項1記載の保全装置であって、さらに、第2のスイッチと、第2のスイッチが閉じると、これを通してパルス発生器が第2のセルのカソードにパルスを与える機能を有し、
    第1および第2のリレーのどちらにパルス発生器の出力を送るかを制御する機能を有する制御回路と、
    を含む前記保全装置。
  6. 請求項5記載の保全装置であって、前記第2のスイッチは、
    燃料電池スタックの少なくとも第2のセルを短絡する機能を有する第2のリレーと、
    パルス発生器出力に応じて第2のリレーを駆動する機能を有する第2の誘電的に絶縁されたドライバと、
    を含む前記保全装置。
  7. 請求項6記載の保全装置であって、さらに、前記第1のリレーと第2のリレーの少なくとも一方は、燃料電池スタックの第3のセルと第4のセルの一方を短絡する機能を有する前記保全装置。
  8. 請求項1記載の保全装置であって、前記スイッチとパルス発生器の少なくとも一方は、燃料電池スタックから帰還された電力を受ける機能を有する前記保全装置。
  9. 請求項8記載の保全装置であって、さらに前記スイッチとパルス発生器の少なくとも一方に結合され、燃料電池スタックから帰還された電力を受けるよう形成された電圧調整器を含む前記保全装置。
  10. 請求項1記載の保全装置であって、前記パルス発生器は、スイッチが閉じると第2のセルのカソードにパルスを与える機能を有する前記保全装置。
  11. 燃料電池スタックの少なくとも1つのセルを短絡する機能を有する少なくとも1つのリレーと、
    リレーを駆動する機能を有する誘電的に絶縁されたドライバと、
    誘電的に絶縁されたドライバがリレーを閉じてセルを短絡すると、リレーを通してセルのカソードにパルスを与える機能を有するパルス発生器と、
    を含む燃料電池保全装置。
  12. 請求項11記載の保全装置であって、前記リレーは、固体リレーを含む前記保全装置。
  13. 請求項11記載の保全装置であって、前記リレーは、燃料電池スタックの第2のセルを短絡する機能を更に有する前記保全装置。
  14. 請求項11記載の保全装置であって、さらに燃料電池スタックの少なくとも第2のセルを短絡する機能を有する第2のリレーと、
    パルス発生器出力に応じて第2のリレーを駆動する機能を有する第2の誘電的に絶縁されたドライバと、
    第1および第2のリレーのどちらにパルス発生器の出力を送るかを制御する機能を有する制御回路と、
    を含む前記保全装置。
  15. 請求項14記載の保全装置であって、前記第1のリレーと第2のリレーの少なくとも一方は、燃料電池スタックの第3のセルと第4のセルの一方を短絡する機能を更に有する前記保全装置。
  16. 請求項11記載の保全装置であって、前記リレーと、誘電的に絶縁されたドライバと、パルス発生器の少なくとも1つは、燃料電池スタックから帰された電力を受ける機能を有する前記保全装置。
  17. 請求項16記載の保全装置であって、さらに、電圧調整器を含み、電圧調整器は、これを通してリレーと、誘電的に絶縁されたドライバと、パルス発生器の少なくとも1つが燃料電池スタックから帰された電力を受ける機能を有する前記保全装置。
  18. 請求項11記載の保全装置であって、誘電的に絶縁されたドライバがリレーを閉じてセルを短絡すると、前記パルス発生器は、リレーを通して第2のセルのカソードにパルスを与える機能を有する前記保全装置。
  19. 少なくとも1つの燃料電池を含む燃料電池スタックの燃料電池保全装置であって、
    セルに並列に電気的に接続される少なくとも1つのリレーと、
    リレーに関連してリレーを駆動する機能を有する誘電的に絶縁されたドライバと、
    誘電的に絶縁されたドライバに電気的に接続され、誘電的に絶縁されたドライバがリレーを閉じるとリレーを通してセルのカソードにパルスを与えるパルス発生器と、
    を含む燃料電池保全装置。
  20. 請求項19記載の保全装置であって、前記リレーは、固体リレーを含む前記保全装置。
  21. 請求項19記載の保全装置であって、前記リレーは、燃料電池スタックの第2のセルに並列に電気的に更に接続される前記保全装置。
  22. 請求項19記載の保全装置であって、さらに、燃料電池スタックの第2のセルに並列に電気的に接続される第2のリレーと、
    パルス発生器の出力に応じて第2のリレーを駆動する機能を有する第2の誘電的に絶縁されたドライバと、
    第1および第2のリレーのどちらにパルス発生器の出力を送るかを制御する機能を有する制御回路と、
    を含む前記保全装置。
  23. 請求項22記載の保全装置であって、前記第1のリレーと第2のリレーの少なくとも一方は、燃料電池スタックの第3のセルと第4のセルの一方に並列に電気的に更に接続される前記保全装置。
  24. 請求項19記載の保全装置であって、さらに、前記燃料電池スタックからパルス発生器と、リレーと、誘電的に絶縁されたドライバの少なくとも1つへの電力復帰を含む前記保全装置。
  25. 請求項24記載の保全装置であって、前記電力復帰は、電圧調整器を含む前記保全装置。
  26. 請求項19記載の保全装置であって、前記リレーは、第2のセルに並列に電気的に接続され、
    前記パルス発生器は、誘電的に絶縁されたドライバに接続され、誘電的に絶縁されたドライバがリレーを閉じると、リレーを通して第2のセルのカソードにパルスを与える前記保全装置。
  27. 複数のセルを含む燃料電池スタックと、
    複数のスイッチを含み、各スイッチは、前記セルの少なくとも1つに並列に電気的に接続されるスイッチ・バンクと、
    それぞれのスイッチが閉じると、前記セルのカソードにパルスを与える機能を有するパルス発生器と、
    パルス発生器とスイッチ・バンクとの間に直列に電気的に接続されて前記スイッチを順に開閉する制御回路と、
    含む機器。
  28. 請求項27記載の機器であって、各スイッチは、
    燃料電池スタックの少なくとも1つのセルを短絡する機能を有するリレーと、
    リレーを駆動する機能を有する誘電的に絶縁されたドライバと、
    を含む前記機器。
  29. 請求項28記載の機器であって、前記リレーは、固体リレーを含む前記機器。
  30. 請求項28記載の機器であって、前記リレーは、燃料電池スタックの第2のセルを短絡する機能を更に有する前記機器。
  31. 請求項27記載の機器であって、各スイッチは、複数のセルを短絡する機能を有する前記機器。
  32. 請求項27記載の機器であって、前記スイッチ・バンクとパルス発生器の少なくとも一方は、燃料電池スタックから帰還された電力を受ける機能を有する前記機器。
  33. 請求項32記載の機器であって、さらに電圧調整器を含み、電圧調製器は、これを通してスイッチ・バンクとパルス発生器の少なくとも一方が燃料電池スタックから帰還された電力を受ける機能を有する前記機器。
  34. 請求項27記載の機器であって、前記セルは、陽子交換膜燃料電池である前記機器。
  35. 請求項27記載の機器であって、制御回路は、
    クロックにより駆動されるカウンタと、
    カウンタのカウントに応じてパルス発生器の出力をスイッチに多重送信するマルチプレクサと、
    を含む前記機器。
  36. 燃料電池スタックのセルを透明に保全する方法であって、
    燃料電池スタック内の複数のセルのカソードにパルスを順に与える段階と、
    セルのカソードにパルスを順に与えると共に、燃料電池スタックの負荷に電力を与える一定数のセルを保持する段階と、
    を含む前記方法。
  37. 請求項36記載の方法であって、前記カソードにパルスを与える段階は、
    パルス列を生成する段階と、
    パルス列をセルに順に与える段階と、
    を含む前記方法。
  38. 請求項37記載の方法であって、前記パルス列をセルに順に供給する段階は、
    パルス列を燃料電池スタックの第1のセルに供給し、そのカソードにパルスを与える段階と、
    パルス列の供給を燃料電池スタックの第1のセルから第2のセルに切替えてそのカソードにパルスを与える段階と、
    を含む前記方法。
  39. 請求項36記載の方法であって、前記セルのカソードにパルスを順に与える段階は、
    パルス列を燃料電池スタックの第1のセルに供給しそのカソードにパルスを与える段階と、
    パルス列の供給を燃料電池スタックの第1のセルから第2のセルに切替えそのカソードにパルスを与える段階と、
    を含む前記方法。
  40. 燃料電池スタックのセルを透明に保全する方法であって、
    パルス列を生成する段階と、
    パルス列を燃料電池スタックの第1のセルに供給しそのカソードにパルスを与える段階と、
    パルス列の供給を燃料電池スタックの第1のセルから第2のセルに切替えてそのカソードにパルスを与える段階と、
    を含む前記方法。
  41. 請求項40記載の方法であって、前記パルス列を第1のセルに供給する段階は、パルス列内のパルスをカウントする段階を含み、供給を切り替える段階は、カウントに応じて供給を切り替える段階を含む前記方法。
  42. 請求項40記載の方法であって、前記パルス列を第1のセルに供給しそのカソードにパルスを与える段階は、パルス列を燃料電池スタックの第1のセルを含むセルの第1の対に供給しそのカソードにパルスを与える段階を含み、
    パルス列の供給を燃料電池スタックの第1のセルから第2のセルに切替えそのカソードにパルスを与える段階は、パルス列の供給をセルの第1の対から第2のセルを含むセルの第2の対に切替えそのカソードにパルスを与える段階を含む前記方法。
  43. 燃料電池スタックの少なくとも1つのセルに低インピーダンスを付与する手段と、
    低インピーダンス付与手段を通して少なくとも1つのセルのカソードにパルスを与える機能を有するパルス発生器と、
    を含む燃料電池保全装置。
  44. 請求項43記載の保全装置であって、前記低インピーダンス付与手段は、閉じてパルス発生器からパルスを受けるときに低インピーダンスを付与するスイッチを含む前記保全装置。
  45. 請求項44記載の保全装置であって、前記スイッチは、
    燃料電池スタックのセルを短絡する機能を有するリレーと、
    リレーを駆動する機能を有する誘電的に絶縁されたドライバと、
    を含む前記保全装置。
  46. 請求項45記載の保全装置であって、前記リレーは、固体リレーを含む前記保全装置。
  47. 請求項45記載の保全装置であって、前記リレーは、燃料電池スタックの第2のセルを短絡する機能を更に有する前記保全装置。
  48. 請求項43記載の保全装置であって、さらに燃料電池スタックの少なくとも第2のセルに低インピーダンスを付与する第2の手段と、
    第1および第2の低インピーダンス付与手段のどちらにパルス発生器の出力を送るかを制御する機能を有する制御回路と、
    を含む前記保全装置。
  49. 請求項48記載の保全装置であって、前記第2の低インピーダンス付与手段は、閉じてパルス発生器からパルスを受けるときに低インピーダンスを付与する第2のスイッチを含む前記保全装置。
  50. 請求項49記載の保全装置であって、前記第2のスイッチは、
    燃料電池スタックの少なくとも第2のセルを短絡する機能を有する第2のリレーと、
    パルス発生器の出力に応じて第2のリレーを駆動する機能を有する第2の誘電的に絶縁されたドライバと、
    を含む前記保全装置。
  51. 請求項50記載の保全装置であって、前記第1のリレーと第2のリレーの少なくとも一方は、燃料電池スタックの第3のセルと第4のセルの一方を短絡する機能を更に有する前記保全装置。
  52. 請求項43記載の保全装置であって、前記低インピーダンス付与手段と前記パルス発生器の少なくとも一方は、燃料電池スタックから帰された電力を受ける機能を有する前記保全装置。
  53. 請求項52記載の保全装置であって、さらに、前記スイッチとパルス発生器の少なくとも一方に結合されて燃料電池スタックから帰された電力を受けるよう形成された電圧調整器を含む前記保全装置。
  54. 請求項43記載の保全装置であって、前記パルス発生器は、低インピーダンス付与手段を通して第2のセルのカソードにパルスを与える機能を有する前記保全装置。
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