JP2007514765A - アルカンからの不飽和カルボン酸の製造方法 - Google Patents

アルカンからの不飽和カルボン酸の製造方法 Download PDF

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Abstract

1段階気相酸化法により、混合金属酸化物触媒と、酸素に対して過剰のアルカンとを用いて、プロパン又はイソブタンのようなアルカンから、アクリル酸又はメタクリル酸のような不飽和カルボン酸が製造される。未反応アルカンと副生成物のアルケンは、分離されることなく、反応ゾーンにリサイクルされる。この方法では不飽和カルボン酸の全体としての収率と生産性が改善される。不飽和ナイトライトを製造する類似の方法もまた開示される。

Description

本発明は、アルカンから不飽和カルボン酸を製造する方法に関し、特に、1段階気相酸化反応により、プロパンからアクリル酸を製造する方法に関し、酸素に対して過剰のアルカンを用い、かつ、未反応アルカンと反応副生成物として生成するアルケン(具体的にはプロピレン)とをリサイクルする。
不飽和カルボン酸(例えばアクリル酸又はメタクリル酸)の製造は、工業的には、オレフィン(例えばプロピレン又はイソブチレン)を酸素と触媒を用いて反応させて、アルケニルアルデヒド(例えばアクロレイン又はメタクロレイン)を生成させ、次に、触媒を用いてこれを酸素と反応させることによって実施される。アクリル酸及び他の不飽和カルボン酸をプロパン及び他のアルカンから、1段階気相触媒酸化(vapor phase catalytic oxidation)反応において、製造する事例がある。プロパンのようなアルカンには、コスト上の利点とオレフィンより入手しやすいという利点がある。
アルカンの気相触媒酸化は、不飽和カルボン酸以外に、アルケン又はオレフィンを含む副生成物を生成するであろう。例えば、アルカンがプロパンである場合、副生成物の一酸化炭素、二酸化炭素、酢酸及びプロピレンを生成するであろう。このオレフィンは他の副生成物から分離され、オレフィンを不飽和カルボン酸に(例えば、プロピレンをアクリル酸に)変換できる反応ゾーンにリサイクルできる。代わりに、オレフィンを他の副生成物から分離し、オレフィンを不飽和カルボン酸に変換するための知られている触媒を用いる別のプロセスにおいて不飽和カルボン酸に変換しても、或いは、他の生成物を製造する別のプロセスにおいて使用してもよい。
米国特許第6642174号は、アルカン又は、アルカンとアルケンとの混合物を気相酸化により不飽和カルボン酸に、或いはアンモニアの存在の下での不飽和ニトリルに変換するための混合金属酸化物触媒を開示する。プロパン又はイソブタンのアクリル酸又はメタクリル酸への酸化プロセスは、シングルパス方式、或いは、反応器流出物の少なくとも一部が反応器に戻されるリサイクル方式で実施できる。出発原料ガスにおけるアルカン又はアルカン/アルケンの混合物と酸素とのモル比は、1:0.1乃至10、より好ましくは1:1乃至5.0と開示されている。
米国特許第6492548号は、アルカン(例えばプロパン)を酸化して、不飽和のカルボキシアルデヒド及びカルボン酸(例えば、アクロレイン及びアクリル酸)を、3段階(最初に、アルカンを対応するアルケンに変換し、次に、このアルケンを対応する不飽和アルデヒドに変換し、次いで、このアルデヒドを対応する不飽和カルボン酸に変換する)で生成させる方法を開示する。未反応のプロパン、プロピレン、酸素、一酸化炭素及び二酸化炭素は、プロパンからプロピレンへの反応にリサイクルできる。プロパンからプロピレンへの変換率を小さくして操業すると、プロピレンへの選択性が予想外に大きくなり、プロパンの存在がプロピレンからアクロレインへの反応の効率を増大させることが見出された。低変換率、高選択性での操業方式は、未反応プロパンがプロパン酸化反応器にリサイクルされれば、非常に効率的である。プロパン及び他の液化しないガスは、大した追加の精製段階なしでリサイクルできる。プロパンと酸素との比は、5:1から40:1の範囲であると開示されている。
米国特許第6441227号は、混合金属酸化物触媒を用いるオレフィンの気相触媒酸化によって、オレフィン(例えばプロピレン)をアルデヒドへと酸化し、次いで、このアルデヒドをカルボン酸へと酸化することによる、α−βカルボン酸の2段階製造方法を開示する。プロパンが不活性ガスとして存在し得る。
米国特許第6114278号は、アクリル酸の製造のための、プロパンの1段階触媒気相部分酸化のための、Mo、V、Ga、Pd及びNbを含む混合金属酸化物触媒を開示する。未反応の元々の反応物はリサイクルできるが、生成されるプロピレンは1%未満に抑えられる(より好ましくは、検出できるプロピレンはまったく生成しない)。プロパンと酸素の比は、1/5〜5/1の範囲と開示されている。プロパン:酸素:窒素のモル比は、実施例において、20:10:70であった。
米国特許第5380933号は、混合金属酸化物触媒を用いる気相触媒酸化による、アルカンからの不飽和カルボン酸の製造方法を開示する。プロパンのリサイクルは開示されていない。出発原料ガスにおける、アルカン:酸素:稀釈ガス:HOは、好ましくは、1:0.1乃至10.0:0乃至20:0.2乃至70、より好ましくは、1:1乃至5.0:0乃至10:5乃至40であると開示されている。
米国特許第6291393号は、プロパン、プロピレン又はアクロレインの気相触媒酸化によってアクリル酸を製造するための金属酸化触媒を開示する。未反応プロパンと中間体としてのプロピレンはリサイクルできる。空気とプロパンの体積比は、好ましくは30倍未満、より好ましくは0.2から20倍と開示されている。
米国特許第6162760号は、パラフィンの不飽和モノニトリルへのアンモ酸化法を開示し、この方法では、未反応プロパン及びイソブタンが、反応により生成したプロピレン及びイソブテンと共に、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルへの変換のために、リサイクルされる。フィード組成物におけるパラフィンとアンモニアとのモル比は、約2.5から16の範囲にあり、パラフィンと酸素とのモル比は約1.0から10の範囲にある。触媒は、チタン、スズ、鉄、クロム又はガリウムの少なくとも1種と、モリブデン、タングステン、ニオブ、ヒ素、テルル又はセレンの少なくとも1種とを含むバナジウム−アンチモンの酸化物触媒である。
米国特許第6043185号は、パラフィンの不飽和モノニトリルへのアンモ酸化法を開示し、この方法では、未反応プロパン及びイソブタンが、反応により生成するプロピレン及びイソブテンと共に、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルへの変換のために、リサイクルされる。フィード組成物におけるパラフィンとアンモニアとのモル比は、約1.0から10、好ましくは2から4の範囲にあり、パラフィンと酸素のモル比は、1.0から10、好ましくは、1から3の範囲にある。触媒は、モリブデン−アンチモン−ガリウム混合金属酸化物触媒である。
米国特許出願公開第2002/0123647号は、混合金属酸化物触媒を用いた、アルカンからの不飽和カルボン酸の製造方法を開示する。未反応アルカンと生成したアルケンは、反応ゾーンにリサイクルされる。不飽和ニトリル製造のための類似の方法もまた開示されている。アルカン又はアルカン及びアルケンの混合物と、酸素と、稀釈ガスと、水と、のモル比は、(1):(0.1から10):(0から20):(0.1から70)であり、好ましくは、(1):(1から5.0):(0から10):(0.2から40)と開示されている。
本発明は、混合金属酸化物触媒と、酸素に対して過剰のアルカンとを用いて、アルカン(例えばプロパン又はイソブタン)から不飽和カルボン酸(例えばアクリル酸又はメタクリル酸)を製造する1段階気相酸化法である。アルカン:酸素のモル比は、1モルのアルカン:1モルの酸素より大きいか、或いはこれに等しい。
本発明は、不飽和カルボン酸の製造方法に関し、この方法は、(a)アルカン及び酸素含有ガスを、反応ゾーンにおいて、前記不飽和カルボン酸、未反応アルカン及び副生成物のアルケンを含む生成物ガスを生成する条件下で、混合金属酸化物を含む触媒と接触させること、(b)前記生成物ガスから未反応アルカンと副生成物のアルケンとを回収すること、及び(c)前記回収された未反応アルカン及び副生成物のアルケンを前記反応ゾーンにリサイクルすることを含み、
前記混合金属酸化物は、次式:
MoV
を有し、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、A、B及びCはそれぞれニオブ、アンチモン、テルル、銀、タンタル、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、白金、ビスマス、ホウ素、インジウム、ヒ素、ゲルマニウム、スズ、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ハフニウム、鉛、リン、プロメチウム、ユーロピウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、金、セレン、パラジウム、ガリウム、亜鉛、プラセオジム、レニウム、イリジウム、ネオジム、イットリウム、サマリウム及びテルビウムであり、vは0.1から0.5であり、aは0.01から0.2であり、bは0.0から0.5であり、cは0.0から0.5であり、xは他の成分の原子価の要求する条件により決まり、
アルカン:酸素のモル比は約3:1から約1:1である。
本発明の本質的な要素は、本発明がアルカンから不飽和カルボン酸への1段階法であり、この方法では、酸素に対して過剰のアルカンが存在し、また、未反応アルカンと副生成物のアルケンとが、このアルケンとアルカンとの分離なしに反応ゾーンにリサイクルされる、ということである。
本発明とその結果として伴う多くの利点のより完全な真価は、添付図に関連させて考察されれば、以下の詳細な説明を参照することによって容易に理解されるであろう。
アクリル酸を製造するためのプロパンの触媒酸化に関して多くの研究が実施されてきたが、如何なる工業的な方法も商業的には未だ実施されていない。ほとんどの研究は、未反応プロパンをリサイクルする必要性を少なくするか、又はなくするために、ワンパス当たりの大きなプロパン変換率に集中している。変換率を大きくするにはより多くの酸素を必要とするのでフィード中のプロパンの濃度は低く保たれ、選択性を向上させるために水及び不活性ガスが添加される。高変換率では、アクリル酸への選択性は、満足できる工業的実施結果としては十分ではなかった。高選択性は、ワンパス当たりのプロパン変換率を小さくすることにより達成されるが、この場合、触媒の生産性(kg生成物/mcat−hr)が満足できる工業的実施結果としては余りに低い。
これらの問題に対する解決法が特許請求されている本発明により与えられる。ワンパス当たりのプロパンの変換率が小さく、アクリル酸及びプロピレンを合わせた選択性が高い、プロパンの1段階酸化のための触媒と反応条件が見出された。同時に、フィード中のプロパン濃度は、触媒による生産性が工業パフォーマンスとして満足できるほど十分大きくなる濃度である。これらの条件下で、プロパン及びプロピレンを共に含むフィードはアクリル酸に転換することができ、その全体としての選択性は、プロパン単独のアクリル酸への選択性よりも高いことも見出された。こうして、未反応プロパンと副生成物のプロピレンとを、実質的に互いに分離することなく反応器にリサイクルすることにより、元のプロパンフィードからのアクリル酸の収率全体もまた、工業パフォーマンスとして満足できる。
未反応アルカンと反応副生成物として生成するアルケンとの反応ゾーンへのリサイクルと組み合わせて、フィードが酸素に対してアルカン過剰である、混合金属酸化物触媒を用いる1段階気相触媒酸化が、不飽和カルボン酸の生産性を増加させることが確認された。1段階気相触媒酸化はアルカンフィードの不飽和カルボン酸への変換を含むが、酸素に対してアルカンが過剰であるために、初期段階では、プロパンの変換率と不飽和カルボン酸の収率は小さくなり、アルケン副生成物への選択性と収率が大きくなる。酸素に対して過剰のアルケンは望みの結果(即ち、アクリル酸への変換率とアクリル酸の収率の増加)とは反対のことを生じるように思えるであろうが、未反応アルカンと副生成物のアルケン(これらの何れも不飽和カルボン酸に変換される)とのリサイクルによって、全体としての生産性(即ち、時間当たり、1立方メートルの触媒当たりの生成物kg(kg/mcat−hr))が向上する。リサイクルされるアルケン副生成物のほとんど、又はすべてが不飽和カルボン酸に変換されるので、不飽和カルボン酸へのプロセス全体としての選択性は増大する。
アルカンは、好ましくは、3から8個の炭素原子を有するものであり、最も好ましくは、プロパン又はイソブタンである。本発明の方法は、好ましくは、触媒とアルカン及び酸素とを接触させる気相反応である。アルカン:酸素のモル比は、好ましくは、3:1から1:1の範囲である。本発明の一実施形態において、アルカン:酸素のモル比は、ほぼ2:1である。
他のフィード成分(例えば、不活性ガス、二酸化炭素、メタン及び水)が反応ガスに添加できる。水が存在する場合、それは水蒸気としてであってよく、アルカン:水蒸気のモル比は0.05:1から10:1の範囲にある。二酸化炭素、メタン、窒素、アルゴン又はヘリウムのような不活性ガスがキャリア媒体として用いられ得る。キャリア媒体が用いられる場合、アルカン:キャリアのモル比は、好ましくは、0.1:1から10:1の範囲にある。
本発明を用いる方法での反応温度は、320〜450℃、好ましくは、350〜400℃である。反応圧は、0から75psig、好ましくは5から50psigである。
本発明の方法では、生成物である不飽和カルボン酸以外に、アルケン又はオレフィンを含む副生成物が生成するであろう。例えば、アルカンがプロパンである場合、副生成物として、一酸化炭素、二酸化炭素、酢酸及びプロピレンが生成するであろう。アルケン(例えばプロピレン)を他の副生成物から分離する必要はないが、二酸化炭素及び他の希釈剤ないし不活性ガスは分離することが好ましく、これらのガスがプロセスに蓄積することを防ぐことができる。アルカンとアルケンの分離は、本発明の方法にとって必要でもなく望ましくもない。アルケンがフィードの流れにリサイクルされることが好ましい。反応器へのフィードにリサイクルされるアルケンの典型的であるが限定するものではない量は、アルカン:アルケンのモル比が、1:0.02から1:0.2、好ましくは、1:0.03から1:0.1となる範囲内である。本発明の触媒と方法は、アルケンを不飽和カルボン酸に(例えば、プロピレンをアクリル酸に)変換できる。理論によっては制約されないが、アルカンから望みの生成物として不飽和カルボン酸を製造するプロセスでは、リサイクルされる全炭化水素に対するパーセントとして、25%を超えるアルケンは生成しないであろうと考えられる。
特許請求される気相法のガス空間速度は、反応器の大きさと設計に応じて決まる。本発明の一実施形態において、気相反応におけるガス空間速度は2000hr−1を超える。実験室での実施形態では、ガス空間速度は約10,000から約15,000hr−1の範囲であり得る。工業的規模の実施形態では、ガス空間速度は約2000から約5000hr−1の範囲であり得る。好ましくは、反応物の接触時間は、0.1から2.0秒、好ましくは0.2から1.0秒の範囲にある。
本発明は不飽和カルボン酸の製造方法を提供し、この方法は、(a)混合金属酸化物触媒の存在の下で、不飽和カルボン酸、未反応アルカン及び副生成物のアルケンを含む生成物ガスを生成する条件下で、約3:1から約1:1までのモル比のアルカンと酸素を接触させること;(b)生成物ガスから未反応アルカンと副生成物のアルケンとを回収すること;及び(c)回収された未反応アルカンと副生成物のアルケンとを反応ゾーンにリサイクルすること;を含む。
前記酸化法での混合金属酸化物触媒は、次の一般式:
MoV
を有し、Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、A、B及びCはそれぞれニオブ、アンチモン、テルル、銀、タンタル、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、白金、ビスマス、ホウ素、インジウム、ヒ素、ゲルマニウム、スズ、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ハフニウム、鉛、リン、プロメチウム、ユーロピウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、金、セレン、パラジウム、ガリウム、亜鉛、プラセオジム、レニウム、イリジウム、ネオジム、イットリウム、サマリウム及びテルビウムであり、vは0.1から0.5であり、aは0.01から0.2であり、bは0.0から0.5であり、cは0.0から0.5であり、xは他の成分の原子価の要求する条件により決まる。
本発明はまた不飽和ニトリルの製造方法を提供し、この方法は、(a)混合金属酸化物触媒の存在の下で、生成物の不飽和ニトリル、未反応アルカン及び生成物のアルケンを含む生成物ガスを生成する条件下で、約3:1から約1:1までのモル比のアルカン、アンモニア及び酸素を接触させること;(b)生成物ガスから未反応アルカンと生成物のアルケンとを回収すること;及び(c)回収された未反応アルカンと生成物のアルケンとを反応ゾーンにリサイクルすること;を含む。
アンモ酸化法での混合金属酸化物は、アンモニアと水の存在の下で、アルカンを不飽和ニトリルに変換することが当技術分野において知られている触媒である。この触媒の一実施形態は、次の一般式:
M’
を有し、Vはバナジウムであり、Mは、モリブデン、アンチモン、マグネシウム、アルミニウム、ジルコニウム、ケイ素、ハフニウム、チタン及びニオブから選択される少なくとも1種の元素であり、M’は、テルル、レニウム、タングステン、モリブデン、タンタル、マンガン、リン、セリウム、スズ、ホウ素、スカンジウム、ビスマス、ガリウム、インジウム、鉄、クロム、ランタン、イットリウム、亜鉛、コバルト、ニッケル、カドミウム、銅、ストロンチウム、バリウム、カルシウム、銀、カリウム、ナトリウム及びセシウムから選択される少なくとも1種の元素であり、aは0から4であり、bは0から15であり、cは0から15であり、xは存在する元素の原子価の要求する条件により決まる。
本発明が一般的に説明されたので、以下の実施例が、本発明の特定の実施形態として、本発明の実施と利点を例示するために記載される。実施例は例示として記載されており、如何なる仕方においても明細書又は請求範囲を限定しようとするものではないと理解されている。
触媒の調製
触媒1
表記上の組成、Mo1.00.3Nb0.12Te0.23を有する混合金属酸化物を次のようにして調製した。
溶液A:400mLの温水に、40.11gのパラモリブデン酸アンモニウムを、次いで、7.97gのバナジン酸アンモニウムを溶かした。次に、テルル酸二水和物(12.0g)を溶かした。この溶液を室温まで冷ました。
溶液B:110mLの水の中の、20.62gのシュウ酸二水和物と4.65gのニオブ酸を1時間加熱して均一な溶液にした。この溶液を室温まで冷ました。
溶液Bを溶液Aに加えた。200℃の入口温度と110℃の出口温度でスラリをスプレードライして、固形生成物を得た。
固形生成物を空気中、300℃で5時間、次いで、アルゴンの流れの中で、600℃で2時間、焼成した。次に、固体を砕き、押し潰して、篩にかけた。18から35メッシュの画分を試験した。
触媒2
表記上の組成、Mo0.3Nb0.05Sb0.15Te0.06を有する混合金属酸化物を次のようにして調製した。
溶液A:バナジン酸アンモニウム(7.95g)を、165mLの水に91℃で溶かした。この溶液に窒素パージを行った。酸化アンチモン(III)(4.92g)を加え、混合物に窒素パージを行い、91℃で4時間加熱した。混合物を氷で19℃まで冷却した。パラモリブデン酸アンモニウム(40.0g)を加え、混合物を窒素の下で一夜攪拌した。
溶液B:40mLの水の中のシュウ酸ニオブ/モノシュウ酸(7.12g)を一夜攪拌した。
溶液C:テルル酸二水和物(3.12g)を40mLの水に加熱して溶かした。溶液Cを室温まで冷ました。
溶液Bを溶液Aに、次に、溶液Cを加えた。得られた混合物を出口温度99℃でスプレードライして、固形の触媒前駆体を得た。この触媒前駆体を空気中、120℃で1時間加熱し、次に、300℃で5時間加熱し、次いで、アルゴン中、600℃で2時間焼成した。得られた粉末を粉砕し、プレスし、篩にかけた。18/35メッチュの画分を試験した。
触媒3
表記上の組成、Mo0.3Nb0.05Sb0.15Te0.06を有する混合金属酸化物を次のようにして調製した。
溶液A:バナジン酸アンモニウム(7.95g)を、165mLの水に92℃で溶かした。酸化アンチモン(III)(4.92g)を加え、混合物に窒素パージを行い、92℃で4時間加熱した。この混合物を一夜で室温まで冷ました。
溶液B:パラモリブデン酸アンモニウム(40.0g)を100mLの水に加熱して溶かした。次に、テルル酸二水和物(3.12g)を加え、溶かした。溶液Bを室温まで冷ました。
溶液C:165mLの水の中の、20.62gのシュウ酸二水和物と4.65gのニオブ酸を45分間加熱して均一な溶液にした。この溶液を室温まで冷ました。
溶液Bを溶液Aに、次に、溶液Cを加えた。得られた混合物を100℃の出口温度でスプレードライして固形の触媒前駆体を得た。この触媒前駆体を空気中、120℃で1時間加熱し、次に、300℃で5時間加熱し、次いで、アルゴン中、600℃で2時間焼成した。得られた粉末を粉砕し、プレスし、篩にかけた。18/35メッシュの画分を試験した。
触媒の試験
以下の実施例において、指定量の指定触媒を十分な石英チップと混合して5ccの触媒床を作った。得られた混合物を下降流充填層型反応器(down−flow packed bed reactor)に入れた。すべての触媒を、特にそうではないと指摘しなければプロパン、窒素中10体積%の酸素、及び、各実施例に対して表1において指定した体積比の水蒸気を用いて試験した。反応は指定された条件で少なくとも3時間続いた。変換率%と選択性%の結果を表1に報告する。やはり表1に報告されているのは、1時間当たり、触媒1立方メートル当たりに生成したアクリル酸のキログラム数(KgAA/mcat−hr)により測られる、各実施例でのアクリル酸の生産性である。
(実施例1)
上で触媒1として調製された混合金属酸化物の1gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
(実施例2)
上で触媒1として調製された混合金属酸化物の1gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
比較例1
上で触媒1として調製された混合金属酸化物の1gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
比較例2
上で触媒1として調製された混合金属酸化物の3.4gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
(実施例3)
上で触媒2として調製された混合金属酸化物の2.7gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
比較例3
上で触媒2として調製された混合金属酸化物の2.7gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
(実施例4)
上で触媒3として調製された混合金属酸化物の1gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
比較例4
上で触媒3として調製された混合金属酸化物の1gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
比較例5
上で触媒3として調製された混合金属酸化物の2.7gを、表1に示したようにプロパンの酸化について試験した。
Figure 2007514765
酸素に対するプロパン過剰でのワンパス当たりのアクリル酸の収率は、プロパンに対する酸素過剰での収率ほど大きくはないが、アクリル酸の生産性(KgAA/mcat−hr)は増加し、以下の実施例が示すように、アクリル酸に変換できるプロピレンもまた生成する。
(実施例6〜10)
プロパン/プロピレンの混合フィードを用いる実験
表記上の組成、Mo0.3Nb0.05Sb0.15Ag0.06を有する混合金属酸化物を次のようにして調製した。
溶液A:バナジン酸アンモニウム(15.9g)を、320mLの水に加熱して溶かした。酸化アンチモン(III)(9.91g)を加え、混合物に窒素パージを行い、97℃で約5時間加熱した。加熱を止め、窒素の下で混合物を一夜で冷ました。いくらかの水(272mL)を回転エバポレータにより除去した。パラモリブデン酸アンモニウム(80.2g)を加え、混合物を窒素の下で4.5時間攪拌した。
溶液B:80mLの水の中のシュウ酸ニオブ/モノシュウ酸(14.23g)を3時間攪拌した。
溶液C:硝酸銀(4.62g)を40mLの水に溶かした。溶液Bを溶液Aに、次に、溶液Cを加え、得られた混合物を窒素の下に7分間保ち、その後、それをスプレードライして固形の触媒前駆体を得た。
この触媒前駆体を空気中、120℃で1時間加熱し、次に、300℃で5時間加熱し、次いで、アルゴン中、600℃で2時間焼成した。得られた粉末を粉砕し、プレスし、篩にかけて、18/35メッシュとした。この触媒の1.8gを、10体積%の酸素/窒素混合物を用いて、表2における実施例6〜10に記載されているように、プロパン/プロピレンの酸化について試験した。同じ量のプロパンフィード(20cc/min)を各実施例において使用し、示したプロピレンを添加した。
Figure 2007514765
プロパン:酸素の比が大きい(1:0.5)フィードでの上の表2のデータは、プロパンからアクリル酸への変換プロセスにプロピレンを導入することにより、アクリル酸の収率と生産性が向上することを示している。反応器へのフィード中のプロピレンの量が増加するにつれて、全C成分(プロパン+プロピレン)の変換率が大きくなる。上の表2のデータは、アルケンが非常に反応性であることを示している。フィード中のアルケン濃度の増加にも関わらず、流出物の流れにおけるプロピレン濃度は増加しなかった。
図は、本発明の実施形態を例示する単純化された流れ図である。ライン1は、アルカン、酸素、水及びキャリアガスを含むプロセスへの新しいフィードである。各々の相対量は、ライン8(下で説明される)のリサイクルの流れと一緒にされた時に、アルカン+アルケン;酸素:キャリア:水が望みの比率になるように制御される。酸素は、純粋な形で、空気として(この場合、窒素はキャリアガスの一部となる)、或いは、酸素と(複数の)不活性ガス又は稀釈ガスの組合せとして供給できる。
ライン1及び8は、触媒気相酸化反応セクション(101)に供給され、そこで、アルカンは、ライン8からのリサイクルの流れに含まれるアルケンと共に、不飽和カルボン酸へと部分的に変換され、酸化される。さらなるアルケンが、別の副生成物(例えば、一酸化炭素及び二酸化炭素)と共に、アルカンから生成する。反応生成物の流れ(ライン2)は、冷却セクション(102)に送られ、そこで、カルボン酸、いくつかの高沸点副生成物及びいくらかの水が凝縮し、冷却液体(通常は水)と共にライン3に取り出され、生成物の分離と精製のセクション(示されていない)に向かう。液化しなかったガス(未反応アルカン、反応により生成したアルケン、酸化炭素、未反応酸素及び他の低沸点副生成物の実質的にすべてを含む)は、冷却セクションからライン4により取り出される。
ライン4は2つのライン(ライン5及ライン6)に分かれる。ライン5は、リサイクルループにおける稀釈物質の蓄積を制御するための、少量の除去の流れである。ライン6は、リサイクルガスを二酸化炭素除去セクション(103)に送り、そこで、二酸化炭素は、このプロセスでよく知られている何らかの方法(例えば、Benson法)によって、他のリサイクルガスから選択的に除去される。二酸化炭素の除去により、ライン5における除去をより少量にすることができ、結果的にリサイクルされるアルカン及びアルケン成分のロスが減少する。ライン8は、リサイクルされるアルカン及びアルケンガス、水、並びに他の稀釈ガスを、触媒酸化反応セクション(101)に送り返す。
明らかに、上の教示に照らして、本発明の多くの修正及び変形形態が可能であるから、本発明は、添付の請求範囲の範囲内で、具体的に本明細書において記載されたもの以外の別の仕方で実施できることが理解されるべきである。
本発明の実施形態を示す流れ図である。

Claims (18)

  1. (a)アルカン及び酸素含有ガスを、反応ゾーンにおいて、不飽和カルボン酸、未反応アルカン及び副生成物のアルケンを含む生成物ガスを生成する条件下で、混合金属酸化物を含む触媒と接触させること、
    (b)前記生成物ガスから未反応アルカンと副生成物のアルケンとを回収すること、及び
    (c)前記回収された未反応アルカン及び副生成物のアルケンを分離することなく、前記反応ゾーンにリサイクルすること
    を含み、前記混合金属酸化物が次式を有する材料からなり、
    MoV
    (Moはモリブデンであり、Vはバナジウムであり、A、B及びCはそれぞれ、ニオブ、アンチモン、テルル、銀、タンタル、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、白金、ビスマス、ホウ素、インジウム、ヒ素、ゲルマニウム、スズ、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ハフニウム、鉛、リン、プロメチウム、ユーロピウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、金、セレン、パラジウム、ガリウム、亜鉛、プラセオジム、レニウム、イリジウム、ネオジム、イットリウム、サマリウム及びテルビウムであり、vは0.1から0.5であり、aは0.01から0.2であり、bは0.0から0.5であり、cは0.0から0.5であり、xは他の成分の原子価の要求する条件により決まる)、
    アルカン:酸素のモル比が約3:1から約1:1である、
    不飽和カルボン酸の製造方法。
  2. アルカン:酸素のモル比が約2:1である請求項1に記載の方法。
  3. アルカンが3から8個の炭素原子を有する請求項1に記載の方法。
  4. アルカンがプロパン又はイソブタンである請求項1に記載の方法。
  5. アルカンがプロパンである請求項1に記載の方法。
  6. 反応器へのフィードにリサイクルされるアルケンの量が、アルカン:アルケンの比が1:0.02から1:0.2となる範囲内である請求項1に記載の方法。
  7. 前記アルカン:アルケンの比が1:0.04から1:0.1である請求項6に記載の方法。
  8. 反応物の接触時間が0.1から2.0秒の範囲にある請求項1に記載の方法。
  9. 前記接触時間が0.2から1.0秒の範囲にある請求項10に記載の方法。
  10. 不活性ガスがキャリア媒体として使用できる請求項1に記載の方法。
  11. 不活性ガスが二酸化炭素、メタン、窒素、アルゴン又はヘリウムである請求項12に記載の方法。
  12. アルカン:キャリアのモル比が、0.1:1から10:1の範囲にある請求項12に記載の方法。
  13. 二酸化炭素、メタン及び水が存在する請求項1に記載の方法。
  14. 水が水蒸気として存在し、アルカン:水蒸気のモル比が、0.05:1から10:1の範囲にある請求項14に記載の方法。
  15. 反応温度が320〜450℃である請求項1に記載の方法。
  16. 反応温度が350〜400℃である請求項16に記載の方法。
  17. 反応圧が0から75psigである請求項1に記載の方法。
  18. 反応圧が5から50psigである請求項18に記載の方法。
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