JP2007335821A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のメモリセルをマトリックス状に配置し、任意のアドレス情報により動作を行い、前記メモリセルマトリックス6を囲む外側領域に前記メモリセルと同様の形状のパターン6aを備え、前記メモリセルマトリックス6と周辺回路パターンとのパターン密度の緩和を図る半導体記憶装置において、前記パターン6aを、前記メモリセルと同一パターンとし、前記パターンをリペア用スペアメモリセルとして使用する。
【選択図】図1
Description
これに伴い、周辺回路である、デコーダ、読み書き回路などのパターンとメモリセルのパターンの間には、パターン密度に大きな差ができ、製造過程において、応力や、パターン繰り返しの乱れによるバラツキが出てくる。
このパターン密度の差を緩和し、製造上のバラツキなどを抑えるために、通常のメモリアレイの端にダミーのパターンとして、ビットセルと同様のレイアウトを配置することが知られている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
また、ウエハの欠陥などにより、歩留まりが悪くなっていき、近年、大容量のメモリのすべてのメモリセルを完全に作成することは極めて難しくなっている。そこで、救済用のメモリセルを製造工程で予め作成しておき、欠陥などによる不良があれば正常な救済メモリに置き換えを行っている。
上述のごとく、本来使用するメモリセルアレイ6に、リペア用スペアメモリセル6bが配置される。また、製造工程における、パターン密度差の緩和のためのパターンダミーセル6aがその外周に配置されている。
通常使用されるメモリセルの一部に欠陥があり、正しく動作しない場合、その不良アドレスをリペアドレスとして、ヒューズなどで記憶させ、そのアドレスにアクセスする場合、本来のメモリセルをアクセスせずにスペアメモリセル部分をアクセスするように回路設計されている。
欠陥メモリの数が多くリペア用スペアメモリセルでは対応できない場合は、そのチップは不良となってしまう。また、通常、メモリセル部分が正常に動作しているのであれば、リペア用スペアメモリセルは使用されることはない。
また、製造上のパターン密度差の緩和のための、パターンダミーセルも、メモリ容量の大小に拘わらず必要なものである。大容量のメモリであれば、オーバーヘッドの割合は小さいが、小容量のメモリを多数搭載する場合でも、それぞれのメモリに対して、パターンダミーセルが必要となり、面積的なオーバーヘッドの割合が大きくなる。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、リペア用スペアメモリセルと、プロセス的なパターン密度の緩和用パターンのチップ面積に対する増加を抑える半導体記憶装置を提供することにある。
また、請求項2に記載の発明は、前記メモリセルマトリックスを囲む上下の外側領域の前記パターンを連続したアドレスとしてのスペアメモリセルとする請求項1記載の半導体記憶装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、複数のメモリセルをマトリックス状に配置し、任意のアドレス情報により動作を行い、前記マトリックスメモリセル中に、基板電位、ウェル電位を取るために専用セルを有し、この専用セルには、前記メモリセルとのパターン密度の緩和を図るために、前記メモリセルと同様の形状を有するパターンを備える半導体記憶装置において、前記パターンを、前記メモリセルと同一パターンとし、前記パターンをリペア用スペアメモリセルとして使用する半導体記憶装置を特徴とする。
この構成には、リペア一致回路1、アドレスバッファ2、スペアデコーダを含む行デコーダ3、列デコーダ4、制御回路5、パターンダミーセル6a、スペア用メモリセル6b、メモリセルアレイであるメモリセルマトリックス6、読み出し/書き込み回路7及び入出力回路8等の周辺回路が含まれている。
この第1の実施の形態では、メモリセルマトリックス6の外側領域に配置された、製造上のパターン密度差緩和のためのパターンダミーセル6aは、通常、リペア用スペアメモリセル6bとほぼ同等の形状をしている。このパターンダミーセル6aが無い場合でも、メモリセルマトリックス6の最外周のメモリセルが100%不良になることはなく、不良になる可能性が高いだけである。
従って、パターン差緩和用のパターンダミーセル6aを本来のメモリセルと全く同一のものとし、その部分にリペア用スペアメモリセル6b1を割り当てることにより、面積的なオーバーヘッド(負担)を抑えることができる。
このように、製造上のパターン密度緩和のためのパターン(パターンダミーセル6a)をリペア用スペアメモリセル6b1として使用することにより殆ど使用されないが、必要であるレイアウトのオーバーヘッドを抑えることが可能となる。
この第2の実施の形態において、メモリ不良では、上下方向で共通に使用しているコンタクトやヴィアにて不良が発生することが良くある。メモリセルマトリックス6を囲む上下の外側領域の上下のパターンダミーセル6aを連続したアドレスとして線9によって関連付け、このパターン(パターンダミーセル6a)を連続したアドレスとしてのスペアメモリセル6b2としている。
このように、上下・左右など2つに分かれているパターンダミーセル6aを動作上連続させることにより、メモリセルの不良における特徴である、上下・左右の共通コンタクトやヴィア不良を効率良く救済でき、周辺回路を減らすことができる。
この第3の実施の形態において、製造上のパターン密度差緩和のためのパターンダミーセル6aでは、やはり本来のメモリセル6よりは不良発生率が高い。リペアを行ったが、リペア先での不良が起こった場合、そのスペアラインを不活性化し、残りのスペアラインにリペアを行うことができるようにすれば、救済率が高くなる。
このように、リペア用スペアメモリセル6cが不良であった場合、ディスエーブルが可能となり、もう1つのリペア用スペアメモリセル6aを使えることにより、救済効率が向上する。この場合に、行デコーダ3はスペアデコーダ3a、3bを有している。
この第4の実施の形態において、半導体プロセスが向上し、メモリビットセルの縮小により、ビットセル内に基板電位、ウェル(Well)電位を取ることが難しくなり、専用のセルを持つようになっている(ギャップセル6f)。
基板電位、ウェル電位を取るための専用セル6fは、その機能のみ実現するパターンだけでは、メモリビットセルとの間に、パターン密度に大きな差が出てしまう。この場合、パターン密度差を抑えるために、メモリセルのパターンに近いパターンを加えることとなる。
この部分のスペアメモリセルは基板電位、Well電位を取る部分でのパターン密度差により不良になる可能性が高いが、リペア用スペアメモリセルは常に使用するものではないため、歩留まり低下の要因にはならない。
このように、基板電位、Well電位を取る専用セル6fにメモリセル機能を持たせることにより、面積的なオーバーヘッドを抑えることができる。この場合に、行デコーダ3は下方スペアデコーダ3bを持たず、メモリセルアレイ6への下方の接続は行デコーダ3自体で行っている。
この第5の実施の形態において、半導体プロセスが向上し、メモリビットセルの縮小により、ビットライン6g間のスペースも狭くなり、ライン間の容量により、誤動作を引き起こす場合が起こっている。
これを回避するため、例えば、SRAMなどビットライン6gとビットラインバー6hを、メモリセルマトリックス6の中で、配置を入れ換えることを行う。この入れ換えを行うため、専用のセル(ツイストセル)6iをメモリセルマトリックス6中に挿入する。
この無駄なパターンである専用のセル6iに、メモリセルの機能を持たせ、リペア用スペアメモリセルとして使用することにより、新たにリペア用スペアメモリセルを設けるための面積的なオーバーヘッドを減らすことができる。この場合も、やはり、パターン密度差により不良になる可能性が高いが、リペア用スペアメモリセルは常に使用するものではないため、歩留まり低下の要因にはならない。
このように、容量結合による誤動作を防ぐための、ビットライン6gを入れ換える専用セル6iにメモリ機能を持たせることにより、面積的なオーバーヘッドを抑えることができる。
また、本実施の形態では、SRAMの製造について説明しているが、マルチポートSRMA、DRAMなどの製造においても同様に実施できるのは明らかである。
6a パターンダミー
6b リペア用スペアメモリセル
6b1 リペア用スペアメモリセル(パターンダミー)
6b2 リペア用スペアメモリセル(パターンダミー)
6c パターンダミー(リペア用スペアメモリセル)
6d パターンダミー
6e パターンダミー
6f ギャップセル(リペア用スペアメモリセル)
6g ビットライン
6h ビットラインバー
6i ツイストセル(リペア用スペアメモリセル)
Claims (5)
- 複数のメモリセルをマトリックス状に配置し、任意のアドレス情報により動作を行い、前記メモリセルマトリックスを囲む外側領域に前記メモリセルと同様の形状のパターンを備え、前記メモリセルマトリックスと周辺回路パターンとのパターン密度の緩和を図る半導体記憶装置において、前記パターンを、前記メモリセルと同一パターンとし、前記パターンをリペア用スペアメモリセルとして使用することを特徴とする半導体記憶装置。
- 前記メモリセルマトリックスを囲む上下の外側領域の前記パターンを連続したアドレスとしてのスペアメモリセルとすることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
- リペアラインに不良があった場合、救済後のラインをディスエーブルし、残りのスペアメモリセルに切り換えることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
- 複数のメモリセルをマトリックス状に配置し、任意のアドレス情報により動作を行い、前記マトリックスメモリセル中に、基板電位、ウェル電位を取るために専用セルを有し、この専用セルには、前記メモリセルとのパターン密度の緩和を図るために、前記メモリセルと同様の形状を有するパターンを備える半導体記憶装置において、前記パターンを、前記メモリセルと同一パターンとし、前記パターンをリペア用スペアメモリセルとして使用することを特徴とする半導体記憶装置。
- 複数のメモリセルをマトリックス状に配置し、任意のアドレス情報により動作を行い、前記マトリックスメモリセル中に、ビットラインが長くなることにより隣接する他のビットラインとの容量結合による誤動作を防ぐためのビットラインを入れ換える専用セルを有し、この専用セルには、前記メモリセルとのパターン密度の緩和を図るため、前記メモリセルと同様の形状を有するパターンを備える半導体記憶装置において、前記パターンを、前記メモリセルと同一パターンとし、前記パターンをリペア用スペアメモリセルとして使用することを特徴とする半導体記憶装置。
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