従来の携帯型電話機では、起動時に起動アニメーションが表示されることは広く行われている。また例えば、特許文献1には、起動アニメーションが表示されているときに入力が行われると、それに応じてアニメーションが変化する構成が開示されている。しかしながら、このようなアニメーションは、基本的にその後の操作画面とは関係のない内容が表示されるものであり、商品の独自性を高めるために、さらに新たな演出方法でユーザに娯楽性を提供することが求められている。
また、特許文献3および特許文献4などには、表示画面に対する接触入力に応じて所定の図形を表示する構成が開示されている。しかしながら、接触入力時の画面表示によって、より娯楽性の高い新たな演出が行われることが望まれている。また、接触入力が行われることを待機している画面においても、より娯楽性の高い新たな演出が行われることが望まれている。
また、特許文献5には、複数の画面の中から前景画面と背景画面とを選び、それを重ねて複合スクリーン画面として表示する携帯電話機が開示されている。また、特許文献6には、キャラクタやパターンを任意のサイズに拡大縮小して表示させることが可能な構成が開示されている。しかしながら、接触入力が行われる構成において、表示される情報量をより多くするための画面表示制御については一切開示されていない。
また、特許文献7、特許文献8、および特許文献9には、電源スイッチを携帯型電話機の筐体の側面に設けた構成が開示されている。しかしながら、接触入力が行われる携帯型電話機において、従来の携帯型電話機が有するキーやボタンが設けられていないことによって、電源OFF時に外見で携帯型電話機と認識しにくくなるという問題については、一切認識されていない。
また、携帯型電話機において接触入力が行われる構成とすることにより、表示画面が広くなった場合の効率的な情報の表示方法については、従来の携帯型電話機では考慮されていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示画面に対する接触入力によって情報処理を行わせることが可能な構成において、操作性および娯楽性を高めることが可能な情報処理装置、携帯型電話機、情報処理プログラム、および情報処理プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
さらに詳しくは、本発明の目的は、起動時などの所定の処理が発生したときに、今までにない新たな演出による画面表示制御を行うことにより、娯楽性をユーザに提供することを可能とする情報処理装置を実現することにある。
また、本発明の目的は、無機質な印象を持たれがちな情報処理装置に対して、接触入力時の表示制御により、心地よさや安らぎ感といった娯楽性をユーザに提供することを可能とする情報処理装置を実現することにある。
また、本発明の目的は、何も操作をしておらず、かつ、操作入力を受け付けることが可能な状態での表示状態の娯楽性を今までにない手法でユーザに提供することを可能とする情報処理装置を実現することにある。
また、本発明の目的は、携帯型電話機に特有の限られた表示画面内に、接触入力によって操作を行うための操作入力画像を表示させる構成において、表示可能な情報量をより多くすることが可能な携帯型電話機を提供することにある。
また、本発明の目的は、電源OFF時であっても、外見から携帯型電話機であることをユーザに認識させることが可能となるとともに、電源がONとなり、表示部が明るくなった状態では、キー模式画像が見えにくい状態とすることができる携帯型電話機を提供することにある。
また、本発明の目的は、入力ボタンなどを設けた従来の携帯型電話機よりも広い表示画面を提供することが可能となるとともに、この広い画面を利用して、複数のウィンドウの少なくとも一部を表示させたとしても、見やすく、かつ操作性の良い表示画面を提供できる、という相乗効果を奏する携帯型電話機を提供することにある。
本発明に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、所定の情報処理の実行に対応付けられる少なくとも1つの操作入力画像を表示装置に表示させる制御を行う表示制御手段と、前記表示装置による表示画面に対してのユーザによる接触入力位置を検知する入力装置によって検知された前記接触入力位置が、前記操作入力画像の表示領域と一致する場合に、該操作入力画像に対応する情報処理を実行する情報処理実行手段と、当該情報処理装置における所定の処理の発生を検知するイベント検知手段とを備え、前記表示制御手段が、前記イベント検知手段によって所定の処理の発生が検知された場合に、前記操作入力画像の表示状態を、操作入力を受け付ける表示状態である通常表示状態以外の表示状態である非通常表示状態から、前記通常表示状態に変化させる、および/または、前記通常表示状態から前記非通常表示状態に変化させる構成である。
上記の構成では、表示画面に対するユーザによる接触入力が入力装置によって検知されると、接触入力位置に対応する操作入力画像に対応付けられた情報処理が実行される。すなわち、ユーザは、表示装置に表示された操作入力画像に対して接触入力を行うことによって所望の情報処理を実行させることが可能となっている。
このような構成において、所定の処理が発生すると、操作入力画像の表示状態が、非通常表示状態から通常表示状態へ変化する、および/または通常表示状態から非通常表示状態へ変化するようになっている。ここで、例えば起動時において所定の起動アニメーションが表示される構成と比較して、接触入力によって情報処理が実行される操作入力画像自体の表示状態が変化することになり、今までにない新たな演出方法で娯楽性をユーザに提供することが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記イベント検知手段が、前記所定の処理として、当該情報処理装置の起動を検知し、前記表示制御手段が、前記イベント検知手段によって前記起動が検知された場合に、前記操作入力画像の表示状態を、前記非通常表示状態から前記通常表示状態に変化させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、当該情報処理装置が起動した場合に、操作入力画像の表示状態が非通常表示状態から通常表示状態に変化することになる。よって、例えば操作入力画像の表示状態が変化しながら起動し、起動完了とともに通常表示状態となり操作入力が可能となる、というような演出を行うことが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記表示制御手段が、前記イベント検知手段によって所定の処理の発生が検知された場合に、前記操作入力画像の表示位置を、前記非通常表示状態における表示位置から前記通常表示状態における表示位置に移動させるとともに、該移動過程も表示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、所定の処理が発生した場合に、操作入力画像が表示位置を移動しながら通常表示状態の表示位置に移動する過程が表示されることになる。よって、接触入力によって情報処理が実行される操作入力画像自体が表示位置を移動して所定位置に配置されるという演出を行うことが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記表示制御手段が、前記イベント検知手段によって所定の処理の発生が検知された場合に、前記操作入力画像に歪みを加えた画像としての非通常操作入力画像から通常の操作入力画像に変化させるとともに、該変化過程も表示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、所定の処理が発生した場合に、操作入力画像が、歪みが加えられた状態から通常の形状に変化する過程が表示されることになる。よって、接触入力によって情報処理が実行される操作入力画像自体が画像形状を変化させながら所定の形状に落ち着くという演出を行うことが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、表示装置に情報を表示する制御を行う表示制御手段と、前記表示装置による表示画面に対してのユーザによる接触入力位置を検知する入力装置によって検知された前記接触入力位置に応じて情報処理を実行する情報処理実行手段とを備え、前記表示制御手段が、前記入力装置によって接触入力が検知された場合に、該接触入力位置を中心とする円形状画像を表示させるとともに、接触入力の時点から前記円形状画像の半径を時間経過とともに単調増加させ、所定の大きさの半径となった時点で該円形状画像を消去する構成である。
上記の構成では、表示画面に対するユーザによる接触入力が入力装置によって検知されると、接触入力位置に応じた情報処理が実行される。すなわち、ユーザは、表示装置に対して接触入力を行うことによって所望の情報処理を実行させることが可能となっている。
このような構成において、接触入力が行われた場合に、半径が単調増加し、所定の大きさとなった時点で消去される円形状画像が表示されることになる。このような形状変化をする円形状画像は、水面を触れたときに生じる波紋をユーザにイメージさせるものである。よって、無機質な印象を持たれがちな情報処理装置に対して、心地よさや安らぎ感といった娯楽性をユーザに提供することが可能となり、商品価値を高めることが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記表示制御手段が、所定の情報処理の実行に対応付けられる少なくとも1つの操作入力画像を表示装置に表示させる制御を行い、前記情報処理実行手段が、前記接触入力位置が前記操作入力画像の表示領域と一致する場合に、該操作入力画像に対応する情報処理を実行し、前記表示制御手段が、前記入力装置によって検知された接触入力位置が前記操作入力画像の表示領域と一致する場合に、該接触入力位置を中心とする前記円形状画像の表示を行う構成としてもよい。
上記の構成によれば、操作入力画像の表示領域に対して接触入力が行われた場合に円形状画像の表示が行われることになる。この場合、何らかの情報処理を行わせるための操作入力が行われたときにのみ円形状画像の表示が行われることになるので、操作入力が行われたことをユーザに対して明確に知らせることが可能となる。すなわち、表示画面に対する接触入力の場合、キーやボタン操作と異なり、物理的な操作感を得ることができないことになるが、操作入力が行われた時に円形状画像の表示が行われるようにすることにより、視覚的な操作感をユーザに提供することが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記表示制御手段が、所定の表示画像と、前記円形状画像とを重ねて表示するとともに、前記表示画像の表示形態を、前記円形状画像の半径変化に応じて変化させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、円形状画像が表示された場合に、該円形状画像に重ねて表示されている表示画像の表示形態が、円形状画像の半径変化に応じて変化することになる。よって、水面を触れたときに生じる波紋によって生じる現象をさらにリアルに表現することが可能となり、心地よさや安らぎ感をさらに高いレベルで演出することが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、所定の情報処理の実行に対応付けられる少なくとも1つの操作入力画像を表示装置に表示させる制御を行う表示制御手段と、前記表示装置による表示画面に対してのユーザによる接触入力位置を検知する入力装置によって検知された前記接触入力位置が、前記操作入力画像の表示領域と一致する場合に、該操作入力画像に対応する情報処理を実行する情報処理実行手段とを備え、前記表示制御手段が、前記操作入力画像に対する接触入力を受け付けることが可能な状態である所定の期間において、該操作入力画像の表示形態を常に変化させる構成である。
上記の構成では、表示画面に対するユーザによる接触入力が入力装置によって検知されると、接触入力位置に対応する操作入力画像に対応付けられた情報処理が実行される。すなわち、ユーザは、表示装置に表示された操作入力画像に対して接触入力を行うことによって所望の情報処理を実行させることが可能となっている。
このような構成において、操作入力画像に対する接触入力を受け付けることが可能な状態である所定の期間において、操作入力画像の表示形態が常に変化することになる。すなわち、操作入力画像自体の表示形態が常に変化することになり、何も操作をしておらず、かつ、操作入力を受け付けることが可能な状態での表示状態の娯楽性を今までにない手法でユーザに提供することが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記表示制御手段が、所定の表示画像と、前記操作入力画像とを重ねて表示するとともに、前記表示画像の表示形態を、前記操作入力画像の表示形態の変化に応じて変化させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、操作入力画像の表示状態が変化すると、該操作入力画像と重ねて表示されている表示画像の表示形態も変化することになる。よって、操作入力画像と表示画像とが相互作用しているような演出を行うことが可能となり、娯楽性をより高めることが可能となる。
また、本発明に係る情報処理装置は、上記の構成において、前記表示制御手段が、前記操作入力画像と、該操作入力画像に対応づけられた対応画像とを重ねて表示するとともに、前記入力装置によって検知された接触入力位置が前記操作入力画像の表示領域と一致する場合に、該操作入力画像の表示形態および該操作入力画像に対応づけられた対応画像の表示形態を連動して変化させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、操作入力画像の表示状態が変化すると、該操作入力画像に対応づけられた対応画像の表示形態も変化することになる。よって、対応画像が操作入力画像と対応しているという演出をよりハイレベルに行うことが可能となり、娯楽性をより高めることが可能となる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記課題を解決するために、情報の表示を行う表示部と、前記表示部による表示画面に対してのユーザによる接触入力位置を検知する入力部と、所定の情報処理の実行に対応付けられる少なくとも1つの操作入力画像を、所定の表示画像の前面側に重ねて前記表示部に表示させる制御を行う表示制御手段と、前記入力部によって検知された前記接触入力位置が、前記操作入力画像の表示領域と一致する場合に、該操作入力画像に対応する情報処理を実行する情報処理実行手段とを備える構成である。
上記の構成では、表示画面に対するユーザによる接触入力が入力部によって検知されると、接触入力位置に対応する操作入力画像に対応付けられた情報処理が実行される。すなわち、ユーザは、表示部に表示された操作入力画像に対して接触入力を行うことによって所望の情報処理を実行させることが可能となっている。
ここで、携帯型電話機は、携帯性および通話時の保持性を考慮すると、表示画面のサイズをあまり大きくすることはできないという問題がある。これに対して、上記の構成では、操作入力画像が、所定の表示画像の前面側に重ねて表示されるようになっているので、これらを並列に表示される場合と比較して、同じ画面サイズ内に表示可能な情報量をより多くすることが可能となる。すなわち、携帯型電話機に特有の限られた表示画面内に、接触入力によって操作を行うための操作入力画像を表示させる構成において、表示可能な情報量をより多くすることが可能な携帯型電話機を提供することが可能となる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、複数のアプリケーションプログラムのうちの少なくとも1つのアプリケーションプログラムを実行するアプリケーション実行手段をさらに備え、前記表示制御手段が、前記所定の表示画像として、前記アプリケーション実行手段が実行しているアプリケーションプログラムによって表示される画像を表示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、実行されているアプリケーションプログラムによって表示される画像と操作入力画像とが重ねて表示されることになる。よって、例えばアプリケーションの画面と操作入力画像が表示される領域とを完全に分けて表示する場合と比較して、表示画面の利用効率を向上させることができる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記表示制御手段が、複数の前記操作入力画像のうち、前記アプリケーション実行手段が実行しているアプリケーションプログラムで必要とされる操作入力画像のみを表示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、実行されているアプリケーションプログラムに必要とされる操作入力画像のみが表示されることになる。よって、操作が可能な操作入力画像がどれであるのかをユーザが認識しやすくなる。また、不要な操作入力画像が表示されないことにより、重ねて表示されるアプリケーションの画面の表示領域をより広くすることが可能となる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記表示制御手段が、前記アプリケーション実行手段が実行しているアプリケーションプログラムに応じて、前記操作入力画像の表示位置を変更する構成としてもよい。
上記の構成によれば、実行されているアプリケーションの操作で最適な位置に操作入力画像を表示させることが可能となるので、アプリケーションの操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記アプリケーション実行手段が実行しているアプリケーションプログラムを切り替えたときに、前記表示制御手段が、切り替え前の前記操作入力画像の表示位置から、切り替え後の該操作入力画像の表示位置への移動過程を表示する構成としてもよい。
上記の構成によれば、操作入力画像を移動させる際に、その移動過程も表示されることになる。これにより、切り替え前のアプリケーションにおいて使用されていた操作入力画像と、切り替え後のアプリケーションにおいて使用される操作入力画像との対応をユーザが認識しやすくなる。また、操作入力画像が移動する過程が表示されることにより、操作入力画像と、その背後に表示されている画像との区別をユーザが認識しやすくなるという効果もある。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記表示制御手段が、複数の前記操作入力画像のうち、前記アプリケーション実行手段が実行しているアプリケーションプログラムで必要とされる操作入力画像の表示位置を所定の位置に固定するとともに、前記アプリケーション実行手段が実行しているアプリケーションプログラムで必要とされない操作入力画像の表示位置を連続的に移動させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、不要となった操作入力画像が単純に消去されるのではなく、連続的に移動することになるので、アプリケーション切り替え時の画面表示の娯楽性を高めることができる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記表示制御手段が、前記アプリケーション実行手段が実行しているアプリケーションプログラムの画面上下方向の変化に応じて、前記操作入力画像の上下方向を変更する構成としてもよい。
上記の構成によれば、操作入力画像の上下方向が、実行しているアプリケーションプログラムの上下方向の変化に応じて変更されるので、ユーザは、例えば操作入力画像の上下方向を変更させる指示などを別途行う必要がなくなる。よって、操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記課題を解決するために、情報の表示を行う表示部と、前記表示部による表示画面に対してのユーザによる接触入力位置を検知する入力部と、前記入力部によって検知された前記接触入力位置に応じて情報処理を実行する情報処理実行手段とを備え、前記表示部の表示画面表面に、通話を開始する受話キー、および、通話を終了する終話キーを模したキー模式画像、および/または、0〜9までの数字、#、および*のそれぞれに対応するキーが横3列縦4行で配置されている12キーを模したキー模式画像が形成されており、該キー模式画像が、前記表示画面表面の反射率および/または透過率を変化させることによって形成されている構成である。
上記の構成では、表示画面に対するユーザによる接触入力が入力部によって検知されると、接触入力位置に対応する操作入力画像に対応付けられた情報処理が実行される。すなわち、ユーザは、表示部に表示された操作入力画像に対して接触入力を行うことによって所望の情報処理を実行させることが可能となっている。このような構成の場合、携帯型電話機特有のボタンなどを設ける必要がないので、電源OFF時には、外見のみでは携帯型電話機が携帯型の電話機であることがユーザにわかりにくいことが想定される。
これに対して、上記の構成では、電話機であることが明確となる上記のようなキー模式画像が表示画面表面に形成されているので、電源OFF時であっても、外見から携帯型電話機であることをユーザに認識させることが可能となる。また、キー模式画像は、上記のように、表示画面表面の反射率および/または透過率を変化させることによって形成されているので、電源がONとなり、表示部が明るくなった状態では、キー模式画像が見えにくい状態となる。すなわち、表示画面に表示されている操作入力画像と、キー模式画像とに相違が生じていても、キー模式画像がほとんど見えないことによって、操作上の混乱を招くことはないことになる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、電源ON/OFFを切り替える電源ボタンをさらに備えるとともに、前記電源ボタンが、前記表示部による表示画面が設けられている面に対して側面となる面に設けられている構成としてもよい。
このような構成によれば、一般的な携帯型電話機に見られるような各種キーやボタンなどの構成は、表示画面が設けられている面には一切設けられていない構成とすることが可能となる。よって、非常にシンプルな外観とすることができ、洗練されたデザインであるという印象をユーザに与えることが可能となる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記課題を解決するために、情報の表示を行う表示部と、前記表示部による表示の制御を行う表示制御手段と、前記表示部による表示画面に対してのユーザによる接触入力位置を検知する入力部と、前記入力部によって検知された前記接触入力位置に応じて情報処理を実行する情報処理実行手段と、複数のアプリケーションプログラムのうちの少なくとも1つのアプリケーションプログラムを実行するアプリケーション実行手段を備え、前記アプリケーション実行手段が複数のアプリケーションプログラムを同時に実行する場合に、前記表示制御手段が、実行されている各アプリケーションプログラムに対応する全てのウィンドウの少なくとも一部を前記表示部に表示させる構成である。
上記の構成では、表示画面に対するユーザによる接触入力が入力部によって検知されると、接触入力位置に対応する操作入力画像に対応付けられた情報処理が実行される。すなわち、ユーザは、表示部に表示された操作入力画像に対して接触入力を行うことによって所望の情報処理を実行させることが可能となっている。
ここで、従来の携帯型電話機では、1つのアプリケーションプログラムが実行されていると、それに対応する表示画面が全体的に表示されるのみであり、他に実行されているアプリケーションプログラムの存在は表示画面を見ただけでは認識することができないという問題があった。これに対して、上記の構成によれば、実行されている各アプリケーションプログラムに対応する全てのウィンドウの少なくとも一部が表示されることになるので、他にどのようなアプリケーションプログラムが実行されているかをユーザが認識しやすくすることができる。すなわち、操作入力画像とアプリケーションプログラムの画面とを同時に表示させる構成とすることにより、入力ボタンなどを設けた従来の携帯型電話機よりも広い表示画面を提供することが可能となるとともに、この広い画面を利用して、複数のウィンドウの少なくとも一部を表示させたとしても、見やすく、かつ操作性の良い表示画面を提供できる、という相乗効果を奏することになる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記表示制御手段が、実行されている各アプリケーションプログラムに対応する全てのウィンドウの少なくとも一部が重なるように表示させるとともに、重なっている領域を半透過で表示させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、複数のウィンドウが重なっている領域が半透過で表示されるので、背面側のウィンドウの内容を、ウィンドウの切り替えを行うことなくユーザが認識することが可能となる。よって、実行されているアプリケーションプログラムの種類を何らかの操作を行うことなく容易に認識することが可能となる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記表示制御手段が、実行されている各アプリケーションプログラムのうち、アクティブになっているアプリケーションプログラムに対応するウィンドウを、その全体が表示される所定の位置に移動させるとともに、アクティブになっていないアプリケーションプログラムに対応する全てのウィンドウを、その一部のみが表示される所定の位置に移動させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、アクティブなウィンドウを常に全体が表示された状態で表示できるので、例えばアクティブではあるが、ウィンドウ全体が表示されないために、その表示されていない領域を確認するためにウィンドウの位置を移動させる、というようなユーザ操作を不要とすることが可能となる。
また、本発明に係る携帯型電話機は、上記の構成において、前記表示制御手段が、実行されている各アプリケーションプログラムのうち、アクティブになっているアプリケーションプログラムに対応するウィンドウを、その全体が表示される所定の位置に移動させるとともに、アクティブになっていないアプリケーションプログラムに対応する全てのウィンドウを縮小して表示させる構成としてもよい。
上記の構成によっても、アクティブなウィンドウを常に全体が表示された状態で表示できるので、例えばアクティブではあるが、ウィンドウ全体が表示されないために、その表示されていない領域を確認するためにウィンドウの位置を移動させる、というようなユーザ操作を不要とすることが可能となる。また、アクティブではないウィンドウの状態も縮小された状態で視認可能とすることができる。
なお、上記情報処理装置または携帯型電話機は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記情報処理装置または携帯型電話機をコンピュータにて実現させる情報処理プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る情報処理装置は、以上のように、前記表示制御手段が、前記イベント検知手段によって所定の処理の発生が検知された場合に、前記操作入力画像の表示状態を、操作入力を受け付ける表示状態である通常表示状態以外の表示状態である非通常表示状態から、前記通常表示状態に変化させる、および/または、前記通常表示状態から前記非通常表示状態に変化させる構成である。これにより、接触入力によって情報処理が実行される操作入力画像自体の表示状態が変化することになり、今までにない新たな演出方法で娯楽性をユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る情報処理装置は、以上のように、前記表示制御手段が、前記入力装置によって接触入力が検知された場合に、該接触入力位置を中心とする円形状画像を表示させるとともに、接触入力の時点から前記円形状画像の半径を時間経過とともに単調増加させ、所定の大きさの半径となった時点で該円形状画像を消去する構成である。これにより、無機質な印象を持たれがちな情報処理装置に対して、心地よさや安らぎ感といった娯楽性をユーザに提供することが可能となり、商品価値を高めることが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る情報処理装置は、以上のように、前記表示制御手段が、前記操作入力画像に対する接触入力を受け付けることが可能な状態である所定の期間において、該操作入力画像の表示形態を常に変化させる構成である。これにより、操作入力画像自体の表示形態が常に変化することになり、何も操作をしておらず、かつ、操作入力を受け付けることが可能な状態での表示状態の娯楽性を今までにない手法でユーザに提供することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る携帯型電話機は、以上のように、情報の表示を行う表示部と、前記表示部による表示画面に対してのユーザによる接触入力位置を検知する入力部と、所定の情報処理の実行に対応付けられる少なくとも1つの操作入力画像を、所定の表示画像の前面側に重ねて前記表示部に表示させる制御を行う表示制御手段と、前記入力部によって検知された前記接触入力位置が、前記操作入力画像の表示領域と一致する場合に、該操作入力画像に対応する情報処理を実行する情報処理実行手段とを備える構成である。これにより、携帯型電話機に特有の限られた表示画面内に、接触入力によって操作を行うための操作入力画像を表示させる構成において、表示可能な情報量をより多くすることが可能な携帯型電話機を提供することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る携帯型電話機は、以上のように、前記表示部の表示画面表面に、通話を開始する受話キー、および、通話を終了する終話キーを模したキー模式画像、および/または、0〜9までの数字、#、および*のそれぞれに対応するキーが横3列縦4行で配置されている12キーを模したキー模式画像が形成されており、該キー模式画像が、前記表示画面表面の反射率および/または透過率を変化させることによって形成されている構成である。これにより、電源OFF時であっても、外見から携帯型電話機であることをユーザに認識させることが可能となるとともに、電源がONとなり、表示部が明るくなった状態では、キー模式画像が見えにくい状態とすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る携帯型電話機は、以上のように、前記アプリケーション実行手段が複数のアプリケーションプログラムを同時に実行する場合に、前記表示制御手段が、実行されている各アプリケーションプログラムに対応する全てのウィンドウの少なくとも一部を前記表示部に表示させる構成である。すなわち、操作入力画像とアプリケーションプログラムの画面とを同時に表示させる構成とすることにより、入力ボタンなどを設けた従来の携帯型電話機よりも広い表示画面を提供することが可能となるとともに、この広い画面を利用して、複数のウィンドウの少なくとも一部を表示させたとしても、見やすく、かつ操作性の良い表示画面を提供できる、という相乗効果を奏することになる。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すると以下の通りである。
(携帯型電話機の構成)
図1は、本実施形態に係る携帯型電話機(情報処理装置)1の機能構成の概略を示すブロック図である。同図に示すように、携帯型電話機1は、表示部(表示装置)11、入力部(入力装置)12、電源SW13、電源制御部14、動作制御ユニット15、映像信号形成部16、電話機能部21、WEB閲覧処理部22、情報処理ユニット23、プログラムメモリ部30、表示画像データメモリ部31、およびデータメモリ部32を備えた構成となっている。
表示部11は、携帯型電話機1において実行される情報処理の内容を表示する表示手段である。この表示部11は、例えば液晶表示装置などの薄型軽量の表示装置によって構成される。
入力部12は、表示部11の表示パネル表面に設けられたタッチパネルによって構成されるものであり、ユーザによる接触入力を受け付ける処理を行う。接触入力としては、基本的にはユーザの指による入力が想定されるが、例えばペン型の入力デバイスによる入力であってもよい。
電源SW13は、携帯型電話機1の電源ON/OFFを切り替えるためのスイッチである。電源SW13からは、スイッチの切り替えに応じてON/OFF切替信号SPが動作制御ユニット15に供給される。
電源制御部14は、動作制御ユニット15からの電源制御信号PCSに基づいて、携帯型電話機1の各部に対する電源供給を制御する。ここで、動作制御ユニット15は、電源SW13からのON/OFF切替信号SP、および/または、動作制御ユニット15自身による電源制御処理に応じて電源制御信号PCSを電源制御部14に対して出力する。
動作制御ユニット15は、携帯型電話機1における動作を統括的に制御する機能ブロックである。この動作制御ユニット15は、出力データ形成部41、表示制御部42、入力処理部43、および入力検知部44を備えている。
表示制御部42は、表示部11における表示動作を制御する機能ブロックである。具体的には、次の3つの表示制御処理の少なくとも1つが行われる。第1の表示制御処理は、外部からの制御入力等に応じて必要な表示用画像データを生成し、該表示用画像データを映像信号形成部16に供給する処理である。第2の表示制御処理は、外部からの制御入力等に応じて、表示画像データメモリ部31からそれに予め格納された各種の画像データのうちの選択されたものを読み出し、その読み出された画像データにおける画像表示に必要な部分だけを、表示用画像データとして映像信号形成部16に供給する処理である。第3の表示制御処理は、情報処理ユニット23から送出されるWEB閲覧処理部22からの画像データにおける画像表示に必要な部分だけを、表示用画像データとして映像信号形成部16に供給する処理である。
図1において、表示制御部42によって生成された表示用画像データがDCとして示されている。また、表示画像データメモリ部31から選択されて読み出された画像データにおける画像表示に必要な部分が取り出されて得られる表示用画像データがDDとして示されている。さらに、WEB閲覧処理部22からの画像データにおける画像表示に必要な部分が取り出されて得られる表示用画像データがDEとして示されている。
例えば、表示用画像データDCは表示部11に表示される表示画像のうち、背景画像に関するデータとなる。また、表示用画像データDDは表示部11に表示される表示画像のうち、変化するアイコン画像に関するデータとなる。また、表示用画像データDEは表示部11に表示される表示画像のうち、ウエッブ画像に関するデータとなる。
図1において、表示画像データメモリ部31に予め格納されていて選択されたものが読み出される各種の画像データ(アニメーションデータ等)はD1〜Dnとして示されており、情報処理ユニット23から送出されるWEB閲覧処理部22からの画像データはDWとして示されている。したがって、画像データD1〜Dnのうちの選択された一つにおける画像表示に必要な部分が取り出されて表示用画像データDDが形成され、また、画像データDWにおける画像表示に必要な部分が取り出されて表示用画像データDEが形成されることになる。
動作制御ユニット15から表示画像データメモリ部31に向かっている矢印は、動作制御ユニット15から表示画像データメモリ部31に、読出制御信号RCSが供給されることを示している。この読出制御信号RCSに基づいて、動作制御ユニット15に対して画像データD1〜Dnのうちの選択されたものが表示画像データメモリ部31から送られる。
出力データ形成部41は、画像表示とは直接には関係のない部分に対する制御のための各種の制御データを形成して、それらを動作制御ユニット15外に送出する処理を行う。例えば、出力データ形成部41から、各種の制御データDOが送出され、それが情報処理ユニット23に供給されて、情報処理ユニット23の制御に用いられる。なお、図1では、各種の制御データDOが複数のデータ伝送ラインによって伝送されることが表されている。
入力処理部43は、入力部12からの入力信号STP、さらには、電源SW13からの入力信号SPの処理(入力信号STP及び入力信号SPに応じた制御動作を含む)を行う。一方、入力検知部44は、電源SW13からの入力信号SPが到来したことを検知し、それにより得られる検知出力信号を表示制御部42等に供給する処理を行う。その結果、表示部11において、電源スイッチのオンに応じた立ち上がり時のアイコン画像表示が行われる。
映像信号形成部16は、表示用画像データDCもしくは表示用画像データDEに基づいてそれに応じた映像信号SCを形成し、また、表示用画像データDDに基づいてそれに応じた映像信号SDを形成し、それらを表示部11に供給する処理を行う。
情報処理ユニット23は、電話機能部21およびWEB閲覧処理部22を統括的に制御する制御ユニットである。本実施形態では、情報処理ユニット23は、電話機能部21およびWEB閲覧処理部22を制御するようになっているが、その他のアプリケーションに対応する処理部を制御するようになっていてもよい。
電話機能部21は、携帯型電話機1における電話通話機能を実行する機能ブロックである。また、WEB閲覧処理部22は、携帯型電話機1の通信機能を利用して、WEBページの閲覧機能を提供する機能ブロックである。この電話機能部21およびWEB閲覧処理部22は、一般的な携帯型電話機における電話機能部およびWEB閲覧処理部と同様であるので、ここではその詳細説明は省略する。
プログラムメモリ部30は、情報処理ユニット23の制御によって動作するアプリケーションのプログラムデータおよび、動作制御ユニット15において動作するアプリケーションのプログラムデータを格納するメモリである。また、データメモリ部32は、アプリケーションによって用いられる各種データを格納するメモリである。プログラムメモリ部30、表示画像データメモリ部31、およびデータメモリ部32は、不揮発性の記憶手段であればどのような記憶手段を用いても良いが、例えばフラッシュメモリなどによって構成される。図1に示す例では、表示画像データメモリ部31は、詳細は後述するが、操作入力画像P1、円形状画像P2、波画像P3、および影画像P4などの画像データやアニメーションデータなどを記憶する。また、データメモリ部32は、詳細は後述するが、各アプリケーションに対応する操作入力画像P1の種類および配置位置などを記憶する。
なお、本実施形態では、本発明に係る情報処理装置として、無線による電話通話機能を有する携帯型電話機1に適用した例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、本発明に係る情報処理装置として、PDA(Personal Digital Assistant)、ハンドヘルド型パソコン、および、携帯型メディアプレイヤーなどの携帯型情報端末や、その他、一般的な情報処理端末などに適用してもよい。
また、上記の構成では、動作制御ユニット15がメインの制御ユニットで、情報処理ユニット23がサブの制御ユニットという関係となっており、情報処理ユニット23自体が動作制御ユニット15による制御下にある。これは、表示部11、入力部12、電源SW13、電源制御部14、動作制御ユニット15、映像信号形成部16、プログラムメモリ部30、表示画像データメモリ部31、およびデータメモリ部32を備えた接触入力画面形成装置に対して、電話機能部21、WEB閲覧処理部22、および情報処理ユニット23を加えることによって、携帯型電話機1を構成した実施形態を想定しているからである。
これに対して、上記接触入力画面形成装置に対して、電話機能部21、WEB閲覧処理部22、および情報処理ユニット23を加えた構成を想定するのではなく、はじめから電話機能部21、WEB閲覧処理部22、および情報処理ユニット23を備えた構成の携帯型電話機1を想定する場合には、情報処理ユニット23を設けず、動作制御ユニット15によって全てを制御するというように機能ブロックを設定してもよい。
図2は、上記携帯型電話機1の外観を示している。同図に示すように、携帯型電話機1は、直方体形状の筐体によって構成されている。そして、この筐体の直方体の各面のうち、最も広い面となる面のほぼ全面に表示部11による表示画面11Aが設けられている。また、表示画面11Aが設けられている面に対して垂直な面である側面に、電源SW13が設けられている。また、一般的な携帯型電話機に見られるような各種キーやボタンなどの構成は一切設けられていない。このように、本実施形態に係る携帯型電話機1は、非常にシンプルな外観となっており、洗練されたデザインであるという印象をユーザに与えることが可能となっている。
(起動時の表示制御:その1)
次に、携帯型電話機1の電源をONにした時における、表示部11に対する画像の表示制御の一例について説明する。まず、図3は、携帯型電話機1の電源がOFFとなっている状態の表示画面11Aを示している。同図に示す状態では、表示部11による画面表示は行われておらず、バックライトも点灯していない状態となっている。
電源SW13がユーザによって操作され、電源がOFFの状態からONの状態に変更されると、電源SW13から動作制御ユニット15に電源ON信号が伝送される。入力検知部44は、電源ON信号の受信を検知すると、入力処理部43にその旨を伝送する。入力処理部43は、動作制御ユニット15および情報処理ユニット23によって実行されるOS(Operating System)の起動指示を行う。動作制御ユニット15および情報処理ユニット23は、起動指示に従いOSを起動させる。この際に、OSの起動が完了するまでの期間に、表示制御部42が、起動アニメーションの表示制御を行う。
図4は、起動アニメーションの初期の画面例を示しており、図5は、起動アニメーション終了時の画面例を示している。ここでは、表示画面11Aに、操作入力画像P1として、カーソルキー・ファンクションキーP1A、および12キーP1Bが表示されている。
カーソルキー・ファンクションキーP1Aのカーソルキーは、方向の選択を受け付けるための操作入力画像P1である。基本的には、受け付ける方向は上下左右の4方向であるが、斜め方向も受け付けられるようになっていてもよい。また、図示はしていないが、カーソルキーの中央部には、各種選択動作などを決定する指示を受け付ける決定キーが表示されている。カーソルキー・ファンクションキーP1Aのファンクションキーは、状況に応じて割り当てられる機能が変化する操作入力画像P1である。割り当てられる機能の一例としては、通話アプリケーションが起動されているときの受話キー機能および終話キー機能、WEB閲覧アプリケーションが起動されているときの戻るキー機能および進むキー機能などが挙げられる。12キーP1Bは、0〜9までの数字、#、*のそれぞれに対応するキーが横3列縦4行の配置となっている操作入力画像P1である。この12キーP1Bは、一般的な電話機に設けられているものと同様の配置となっている。
図4に示すように、起動アニメーションの初期段階では、各操作入力画像P1は、表示画面11Aのランダムな位置に配置されている。その後、各操作入力画像P1は、所定の配置位置に向けて移動し、最終的に図5に示すように所定の配置位置に移動完了する。この各操作入力画像P1の配置位置の移動の過程がアニメーションとして表示される。各操作入力画像P1の所定の配置位置は、OSの起動完了後の通常時に配置位置となり、この状態で操作入力の受け付けが可能となる。
この起動アニメーションにおける表示制御部42による処理を図6に示すフローチャートを参照しながらより詳細に説明する。まずステップ1(以降、S1のように称する)において、表示制御部42がOSの起動指示を受信すると、S2において、各操作入力画像P1のアニメーションデータを表示画像データメモリ部31から読み出す。ここで、アニメーションデータとしては、各操作入力画像P1の画像データ、および、起動時の移動経路を示す移動経路情報などが挙げられる。すなわち、アニメーションデータは、各操作入力画像P1が初期位置から通常時の配置位置まで移動する表示を生じされるデータとして表示画像データメモリ部31に記憶されていることになる。なお、アニメーションデータは、例えば表示画面全体の動画データであってもよい。
そして、表示制御部42は、アニメーションデータに基づいて、各操作入力画像P1を初期配置位置から通常時の配置位置まで移動表示する制御を行う(S3)。すなわち、表示制御部42は、アニメーションデータに基づいて表示部11に供給すべき表示信号を順次生成し、該表示信号を表示部11に順次供給する。各操作入力画像P1が通常時の配置位置まで移動が完了し、OSの起動が完了すると、各操作入力画像P1に対する操作入力が受け付け可能な状態となる(S4)。
以上のような起動表示制御によれば、各操作入力画像P1がランダムな配置位置から通常時の配置位置へ移動する起動アニメーションが行われることになる。すなわち、従来固定配置であったキーやボタンなどに相当する操作入力画像P1が移動することになるので、従来の携帯型電話機にはない特有の起動時演出を行うことが可能となる。よって、従来の携帯型電話機と比較して、より娯楽性を高めることが可能となるとともに、従来の携帯型電話機との差異化を明確に図ることが可能となる。
なお、上記の例では、移動経路情報が表示画像データメモリ部31に記憶されており、この移動経路情報に従って各操作入力画像P1が移動するようになっているが、表示画像データメモリ部31には、通常時の配置位置情報のみが記憶されているようになっていてもよい。この場合、初期の各操作入力画像P1の配置位置は、表示制御部42がランダムに決定し、通常時の配置位置に向けて移動する経路を各操作入力画像P1ごとに算出し、これに従って各操作入力画像P1を移動させるようにしてもよい。この場合、起動の度に異なる移動経路で各操作入力画像P1が移動することになるので、娯楽性をさらに高めることが可能となる。
(起動時の表示制御:その2)
次に、携帯型電話機1の電源をONにした時における、表示部11に対する画像の表示制御の別の例について説明する。まず、携帯型電話機1の電源がOFFとなっている状態の表示画面11Aは、図3に示した状態と同様である。また、電源がOFFの状態からONの状態に変更され、表示制御部42が起動アニメーションの表示制御を開始するまでの処理の流れも同様である。
図7は、起動アニメーションの初期の画面例を示しており、図8は、起動アニメーションの中間段階の画面例を示しており、図9は、起動アニメーション終了時の画面例を示している。図7に示すように、起動アニメーションの初期段階では、表示画面11Aの所定の位置を中心とした円形状画像P2が表示される。この円形状画像P2は、起動開始の時点から時間経過とともに半径が単調増加するアニメーションとなっており、このような円形状画像P2が同心で繰り返し表示されるようになっている。このようなアニメーションによる円形状画像P2は、水面に生じた波紋をイメージしたものである。すなわち、円形状画像P2は、単純な円の画像であってもよいし、反射が強い部分と弱い部分とを表現した画像によって円形状が示されているような画像であってもよいし、その他、波紋がイメージされるような画像であればどのような画像であってもよい。
また、図8に示すように、操作入力画像P1が表示されている領域またはその近傍を円形状画像P2が通過した場合に、該操作入力画像P1の形状が歪むようになっている。このような表示制御が行われることにより、水面に生じた波紋によって操作入力画像P1も揺らめいているような演出を行うことが可能となる。
その後、OSの起動が完了すると、図9に示すように、円形状画像P2の表示が終了し、各操作入力画像P1が通常時の配置位置で通常時の画像状態となり、この状態で操作入力の受け付けが可能となる。
この起動アニメーションにおける表示制御部42による処理を図10に示すフローチャートを参照しながらより詳細に説明する。まずS11において、表示制御部42がOSの起動指示を受信すると、S12において、表示画像データメモリ部31から円形状画像P2のアニメーションデータ、および、各操作入力画像P1の画像データを読み出す。なお、円形状画像P2のアニメーションデータ、および、各操作入力画像P1の画像データをそれぞれ独立して表示画像データメモリ部31に記憶しておくのではなく、例えば表示画面全体の動画データが記憶されており、この動画データが読み出されるようになっていてもよい。
そして、表示制御部42は、アニメーションデータに基づいて、円形状画像P2の表示制御、および、各操作入力画像P1の表示制御を行う(S13)。OSの起動が完了すると、表示制御部42は、円形状画像P2の表示を終了するとともに、各操作入力画像P1の表示を通常時の状態とする。これにより、各操作入力画像P1に対する操作入力が受け付け可能な状態となる(S14)。
以上のような起動表示制御によれば、表示画面11Aに波紋を模した円形状画像P2がアニメーションで表示されるとともに、各操作入力画像P1が波紋の通過に伴って揺らめくような起動アニメーションが行われることになる。すなわち、従来固定配置であったキーやボタンなどに相当する操作入力画像P1の表示状態が変動することになるので、従来の携帯型電話機にはない特有の起動時演出を行うことが可能となる。よって、従来の携帯型電話機と比較して、より娯楽性を高めることが可能となるとともに、従来の携帯型電話機との差異化を明確に図ることが可能となる。また、水面に生じた波紋を連想させるアニメーションにより、心地よさや安らぎ感を演出することが可能となり、携帯型電話機1の商品価値を向上させることができる。
なお、各操作入力画像P1の表示を、起動アニメーションの開始から終了に向けて、濃度が薄い状態から通常の濃度に変化させるようにしてもよい。このような表示制御が行われることによって、各操作入力画像P1が、起動時の時間経過に応じて浮き上がってくるような演出を行うことが可能となり、より娯楽性を高めることができる。
また、図7および図8に示した例では、波紋を模した画像として、表示画面11Aの所定の位置を中心とした円形状画像P2が表示されるようになっているが、これに限定されるものではない。例えば、表示画面11Aの上部から下部に向けて波が移動するような状態を模した画像がアニメーションで表示されるようになっていてもよい。この場合に波面を示す画像として表示される画像の形状としては、円弧形状、波打った略直線形状などが挙げられる。
(表示画面への接触入力に伴う表示制御)
次に、表示画面11Aに対してユーザによって接触入力が行われた際に行われる表示制御について説明する。図11は、操作入力画像P1の表示領域とは異なる領域に接触入力が行われた場合の表示画面11Aの表示例を示している。
ユーザによって接触入力が行われると、該接触入力が入力部12によって検知され、その接触位置情報が入力検知部44を介して入力処理部43に伝送される。入力処理部43は、接触位置情報に基づいて操作入力の内容を認識し、操作入力に応じた情報処理を実行する一方、該接触位置情報を表示制御部42に伝送する。そして、表示制御部42は、図11に示すように、接触入力が行われた位置を中心とした円形状画像P2を表示する制御を行う。
この円形状画像P2は、接触入力が行われた時点から時間経過とともに半径が単調増加し、所定の半径に達するとフェードアウトするアニメーションとなっており、このような円形状画像P2が同心で繰り返し表示されるようになっている。このようなアニメーションによる円形状画像P2は、水面に生じた波紋をイメージしたものである。すなわち、円形状画像P2は、単純な円の画像であってもよいし、反射が強い部分と弱い部分とを表現した画像によって円形状が示されているような画像であってもよいし、その他、波紋がイメージされるような画像であればどのような画像であってもよい。
また、図12は、操作入力画像P1の表示領域に接触入力が行われた場合の表示画面11Aの表示例を示している。この場合も、接触入力が行われた位置を中心とした円形状画像P2のアニメーションが上記と同様に表示される。
また、図12に示すように、操作入力画像P1が表示されている領域またはその近傍を円形状画像P2が通過した場合に、該操作入力画像P1の形状が歪むようになっている。このような表示制御が行われることにより、水面に生じた波紋によって操作入力画像P1も揺らめいているような演出を行うことが可能となる。
円形状画像P2の表示は、接触入力が継続している期間で継続的に行われるようになっていてもよいし、最初に接触入力が行われた時点から所定の期間だけ行われるようになっていてもよい。
なお、図12に示す例では、操作入力画像P1の表示領域に接触入力が行われた場合に、接触入力が行われた操作入力画像P1の近辺に表示されている操作入力画像P1の形状が歪んでいるが、操作入力画像P1の表示領域とは異なる領域に接触入力が行われた場合であっても、同様に操作入力画像P1の形状が歪むようになっていてもよい。つまり、操作入力画像P1の表示領域とは異なる領域に接触入力が行われることによって生じた円形状画像P2が操作入力画像P1が表示されている領域を通過した場合にも、該操作入力画像P1の形状が歪むようになっていてもよい。
この表示制御に関する表示制御部42による処理を図13に示すフローチャートを参照しながらより詳細に説明する。まずS21において、表示制御部42が接触位置情報を受信すると、S22において、表示画像データメモリ部31から円形状画像P2のアニメーションデータを読み出す。
そして、S23において、表示制御部42は、アニメーションデータに基づいて、円形状画像P2の表示制御を行う。ここで、S24において、円形状画像P2が操作入力画像P1の表示領域またはその近傍を通過したか否かを表示制御部42が判断し、通過したと判断した場合には、該当する操作入力画像P1の形状が歪む状態を示すアニメーションデータを表示画像データメモリ部31から読み出し、該アニメーション表示が行われる(S25)。
その後、S26において、接触入力の終了が検知されたか否かを表示制御部42が判断し、接触入力の終了が検知されると、所定期間が経過した後に、表示制御部42は、円形状画像P2の表示を終了する(S27)とともに、各操作入力画像P1の表示を通常時の状態とする。接触入力が継続している間は、S21からの処理が繰り返される。
以上のような表示制御が行われることにより、ユーザが表示画面11Aに触れると、接触した箇所を中心とした円形状画像P2が表示されることになる。この円形状画像P2は、半径が単調増大するとともに、所定の半径となった時点でフェードアウトするようになっている。よって、水面を触れたときに生じる波紋をリアルに表現することが可能となり、心地よさや安らぎ感を高いレベルで演出することが可能となる。すなわち、より商品価値の高い携帯型電話機1を提供することが可能となる。
また、円形状画像P2が操作入力画像P1の領域を通過する際に、該操作入力画像P1の形状が歪むようになっているので、水面に生じた波紋によって操作入力画像P1も揺らめいているような演出を行うことが可能となる。よって、水面を触れたときに生じる波紋によって生じる現象をさらにリアルに表現することが可能となり、心地よさや安らぎ感をさらに高いレベルで演出することが可能となる。すなわち、より商品価値の高い携帯型電話機1を提供することが可能となる。
なお、上記の例では、表示画面11Aのどの位置に接触入力が行われても円形状画像P2が表示されるようになっているが、操作入力画像P1の表示領域に接触入力が行われたときにのみ円形状画像P2が表示されるようになっていてもよい。この場合、何らかの操作入力が行われたときにのみ波紋が生じることになるので、操作入力が行われたことをユーザに対して明確に知らせることが可能となる。すなわち、タッチパネルに対する操作入力の場合、キーやボタン操作と異なり、物理的な操作感を得ることができないことになるが、操作入力が行われた時に波紋が生じるようにすることにより、視覚的な操作感をユーザに提供することが可能となる。
次に、カーソルキーP1A1が押されることによって選択されているアイコンP1Cが変更される際の表示制御について説明する。図14は、表示画面11AにカーソルキーP1A1、ファンクションキーP1A2、12キーP1B、および、複数のアイコンP1C…が表示された状態を示している。また、図14に示す状態では、複数のアイコンP1C…のうち、上列中央のアイコンP1Cが選択されている。
アイコンP1Cは、例えばアプリケーション選択アプリケーションが起動している時に表示される操作入力画像P1であり、各アイコンP1Cは特定のアプリケーションに対応していたり、さらに他のアプリケーション選択画面を表示するトリガーになっていたりするものである。
図14において、非選択状態のアイコンP1Cは、選択状態のアイコンP1Cとは異なる画像状態となっている。具体的には、非選択状態のアイコンP1Cは、選択状態のアイコンP1Cと比較して、濃度が薄い、サイズが小さい、およびモノトーンとなる、などの差異を設ける。
この状態から、カーソルキーP1A1の左方向選択領域にユーザによる接触入力が行われた状態を図15に示す。この場合、まず、接触入力が行われた領域を中心として、上記したような波紋を模した円形状画像P2の表示が行われる。同時に、今まで選択されていたアイコンP1Cが非選択状態の画像に変更されるとともに、その左側に配置されているアイコンP1Cが、非選択状態の画像から選択状態の画像に変更される。さらに、新たに選択されたアイコンP1Cを中心として、上記したような波紋を模した円形状画像P2の表示が行われる。
また、非選択状態から選択状態に変更されたアイコンP1Cは、図15〜図18に示すように、非選択状態の画像から選択状態の画像へとアニメーション的に変化するようになっている。具体的には、アイコンP1Cの画像状態において、濃度が徐々に濃くなる、サイズが徐々に大きくなる、モノトーンからカラートーンへと徐々に変更される、などが行われる。これらのアイコンP1Cの画像状態の変更態様は、全て行われてもよいし、少なくとも1つだけ行われてもよい。
さらに、上記のように、選択されたアイコンP1Cを中心として表示された円形状画像P2の半径の増大に伴って、該アイコンP1Cの形状が歪むようになっている。このような表示制御が行われることにより、水面に生じた波紋によってアイコンP1Cも揺らめいているような演出を行うことが可能となる。また、濃度が徐々に濃くなる、サイズが徐々に大きくなる、モノトーンからカラートーンへと徐々に変更される、などの画像状態の変更と組み合わせることによって、選択されたアイコンP1Cが水の底や深い場所から浮き上がってくるような演出が可能となる。
この表示制御に関する表示制御部42による処理を図19に示すフローチャートを参照しながらより詳細に説明する。まずS31において、表示制御部42が、接触位置情報を受信すると、S32において、表示画像データメモリ部31から円形状画像P2のアニメーションデータを読み出す。
そして、S33において、表示制御部42は、アニメーションデータに基づいて、円形状画像P2の表示制御を行う。なお、円形状画像P2通過時の操作入力画像P1の形状を歪ませる制御については、上記と同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、表示制御部42は、接触入力がアイコンP1Cの選択のためのカーソルキーP1A1の操作入力であることを検知すると(S34)、S35において、操作前の選択アイコンP1Cと、操作後の選択アイコンP1Cとを認識する。そして、表示制御部42は、操作前の選択アイコンP1Cに関して、非選択状態の画像データを表示画像データメモリ部31から読み出し、非選択状態の画像に変更する。
また、表示制御部42は、アイコンP1C選択時に対応する円形状画像P2のアニメーションデータを表示画像データメモリ部31から読み出し(S36)、円形状画像P2の表示制御を行う(S37)。
さらに、表示制御部42は、操作後の選択アイコンP1Cに対応する非選択状態の画像から選択状態の画像に変化するアニメーションデータを表示画像データメモリ部31から読み出し(S38)、該アニメーション表示が行われる。
以上のような表示制御によれば、直接接触入力が行われずに、間接的に選択されたアイコンP1Cに対しても、円形状画像P2が表示されることになる。すなわち、ある操作入力画像P1に対する接触入力が行われたことによって別の操作入力画像P1が選択された場合にも、選択された操作入力画像P1を中心とした円形状画像P2を表示させることが可能となる。よって、間接的に選択された操作入力画像P1をユーザに対して明確に知らせることが可能となる。
また、選択された操作入力画像P1の画像状態を変更させるとともに、波紋によって画像が歪む演出が行われるので、操作入力画像P1が水の中から浮き上がってくるような演出が可能となる。これにより、操作入力画像P1の選択操作に関しても、心地よさや安らぎ感を演出することが可能となる。
(定常時での表示制御)
次に、電源がONとなっている状態で、ユーザからの操作入力が行われていない状態(定常時)での表示制御について説明する。図20は、定常時における表示画面11Aの表示例を示している。同図に示す表示例では、表示画面11AにカーソルキーP1A1、ファンクションキーP1A2、12キーP1B、および、複数のアイコンP1C…が表示された状態となっている。また、各操作入力画像P1には、それぞれに対応する影画像P4が表示されている。これにより、各操作入力画像P1の影が水底に映っているような演出が可能となる。
また、図21は、定常時において、波画像P3が表示された状態を示している。この波画像P3は、上記した円形状画像P2と同様に、水面に生じた波紋を模した画像である。同図に示す例では、略円弧状の画像が表示画面11Aの上方から下方へ向けて移動している。この波画像P3は、単純な略円弧状の画像であってもよいし、反射が強い部分と弱い部分とを表現した画像によって略円弧状形状が示されているような画像であってもよいし、その他、波紋がイメージされるような画像であればどのような画像であってもよい。また、波画像P3の移動方向も、上方から下方に限らず、任意の方向であってよい。さらに、波画像P3の形状としても、略円弧状に限らず、ランダムな波線画像であってもよいし、円形状画像であってもよい。
また、波画像P3の表示は、定常時に常に表示されていてもよいが、定常時の所定の期間で表示されるようになっていてもよい。例えば一定のインターバルで所定の期間波画像P3が表示されるようになっていてもよい。
また、波画像P3が操作入力画像P1の表示領域または近傍を通過した際に、該操作入力画像P1の形状、および、該操作入力画像P1に対応する影画像P4の形状が歪むようになっている。これにより、水面に生じた波紋によって各操作入力画像P1も揺らめいているような演出を行うことが可能となる。
ここで、波画像P3の通過によって、操作入力画像P1の形状が歪んだとしても、該操作入力画像P1に対する接触入力は受け付けられる状態となっている。つまり、操作入力画像P1の形状が歪んだとしても、その配置位置は大きくは変更しないので、入力処理部43による接触位置情報に基づく操作入力内容の認識は可能となっている。また、例え操作入力画像P1の配置位置が大きく変更したとしても、その変更に応じて接触位置情報との対応を取ることにより、入力処理部43による接触位置情報に基づく操作入力内容の認識は可能である。
この表示制御に関する表示制御部42による処理を図22に示すフローチャートを参照しながらより詳細に説明する。まずS41において、表示制御部42は、表示画像データメモリ部31から各操作入力画像P1およびそれぞれに対応する影画像P4の画像データを読み出し、該画像の表示を行う。さらに、表示制御部42は、表示画像データメモリ部31から波画像P3のアニメーションデータを読み出し、該アニメーション表示を行う(S42)。
そして、S43において、波画像P3が操作入力画像P1の表示領域またはその近傍を通過したか否かを表示制御部42が判断し、通過したと判断した場合には、該当する操作入力画像P1の形状が歪む状態を示すアニメーションデータを表示画像データメモリ部31から読み出し、該アニメーション表示が行われる(S44)。
以上のような表示制御が行われることにより、操作入力画像P1に対する接触入力を受け付けることが可能な状態において、表示画面11Aに波紋が生じている状態を演出することが可能となる。これにより、操作入力が行われていない定常時においても、波紋画像による心地よさや安らぎ感を演出することができる。
なお、上記において、図11および図12を参照しながら説明したように、ユーザによる接触入力に応じて円形状画像P2が表示される場合にも、各操作入力画像P1に対応する影画像P4が表示されるようになっていてもよい。
図23は、操作入力画像P1に対して接触入力が行われた場合において、各操作入力画像P1に対応する影画像P4が表示されている状態を示している。同図に示すように、操作入力画像P1に対する接触入力によって生じた円形状画像P2によって、その周囲に存在する操作入力画像P1および影画像P4の形状が歪んだ状態となっている。
また、操作入力画像P1に対して接触入力が行われた場合に、その操作入力画像P1と、それに対応する影画像P4との距離を短くするように表示制御が行われてもよい。このような表示制御によれば、操作入力画像P1が押されることによって該操作入力画像P1が奥に押し込まれたような表示を行うことが可能となる。これにより、操作入力画像P1を押した時の視覚的な操作感を向上させることができる。
(操作入力画像の表示制御)
次に、情報処理ユニット23の制御によって動作しているアプリケーションの画面と操作入力画像P1とを重ねて表示する制御について説明する。図24は、電話機能部21による通話アプリケーションが起動されている状態を示している。同図に示す例では、表示画面11AにカーソルキーP1A1、ファンクションキーP1A2、および12キーP1Bが表示された状態となっている。
図24に示す状態から、ユーザからの指示により、WEB閲覧処理部22によるWEB閲覧アプリケーションが起動されると、まず図25に示すような表示となる。同図に示す例では、WEB閲覧アプリケーションによるWEBページの画面上に、カーソルキーP1A1、およびファンクションキーP1A2が表示された状態となっている。すなわち、通話アプリケーションにおいて表示されていたカーソルキーP1A1、ファンクションキーP1A2、および12キーP1Bのうち、WEB閲覧アプリケーションにおいて必要とされない12キーP1Bの表示が消えている。これにより、WEB閲覧アプリケーションにおいて必要とされる操作入力画像P1のみを表示することが可能となる。
さらに、図25に示す状態から、図26に示すように、カーソルキーP1A1およびファンクションキーP1A2の表示位置が表示画面11Aの中央近傍から下部に移動している。これにより、操作入力画像P1の表示位置をWEB閲覧アプリケーションに最適な位置に変更することが可能となる。
この表示制御に関する表示制御部42による処理を図27に示すフローチャートを参照しながらより詳細に説明する。まずS51において、表示制御部42が、その時点でアクティブとなっているアプリケーションに必要とされる操作入力画像P1の表示を行う。ここで、表示制御部42は、データメモリ部32から、該当アプリケーションに対応する操作入力画像P1の種類および配置位置を読み出し、これに基づいて各操作入力画像P1の表示を行う。
その後、S52において、表示制御部42は、アプリケーションの切り替え指示が行われたか否かを判断する。ここで、アプリケーションの切り替え指示が行われた場合、その旨が入力処理部43によって認識され、入力処理部43から表示制御部42に伝送される。
アプリケーションの切り替え指示が行われた場合には、S53において、表示制御部42は、データメモリ部32から、切り替え後のアプリケーションに対応する操作入力画像P1の種類および配置位置を読み出す。そして、まずS54において、表示制御部42は、アプリケーションの切り替えによって不要となった操作入力画像P1の表示を消去する、または、必要となった操作入力画像P1の表示を開始する処理を行う。ここで、不要となった操作入力画像P1はフェードアウトによって消去されるとともに、必要となった操作入力画像P1はフェードインによって表示されるようにする。これにより、どの操作入力画像P1が消去あるいは表示開始されたのかをユーザが認識しやすくなる。
次に、S55において、表示制御部42は、切り替え後のアプリケーションに対応した配置位置に各操作入力画像P1を移動させる。ここで、操作入力画像P1を移動させる際に、その移動過程も表示されるようにする。これにより、切り替え前のアプリケーションにおいて使用されていた操作入力画像P1と、切り替え後のアプリケーションにおいて使用される操作入力画像P1との対応をユーザが認識しやすくなる。また、操作入力画像P1と、その背後に表示されている画像(例えばWEBページなど)との区別をユーザが認識しやすくなるという効果もある。
ここで、表示画面11Aの上下方向を変更した場合の表示制御について説明する。図28は、WEB閲覧アプリケーションにおいて、表示画面11Aの上下方向を90度回転させた状態の表示画面11Aの例を示している。これは、通常の使用における図26に示すような表示画面11Aの上下方向から、ユーザの指示に基づいて図28に示すような表示画面11Aの上下方向を90度回転させることがユーザからの指示によって可能となっている場合を示している。このような処理によれば、例えば図29に示すようなWEBページのように、上下方向だけでなく左右方向にも情報の表示が広く行われている場合に、WEBページの閲覧の利便性を増大させることが可能となる。
このように、表示画面11Aの上下方向が回転される場合にも、その状態に最適な位置に操作入力画像P1が配置されるように表示制御が行われる。また、例えば図26に示すカーソルキーP1A1およびファンクションキーP1A2の配置関係と、図28に示すカーソルキーP1A1およびファンクションキーP1A2の配置関係とは、一見90度回転したのみで変わっていないように見えるが、矢印が表示されているファンクションキーP1A2は、回転前と後とで、どちらもカーソルキーP1A1の下側に配置されるように変更されている。このような表示制御は、データメモリ部32に、表示画面11Aの上下方向を回転させることが可能なアプリケーションに関して、上下方向の向きに応じた各操作入力画像P1の表示位置情報を記憶しておき、表示制御部42がこの情報を読み出すことによって実現することが可能である。このように、表示画面11Aの上下方向が回転した場合でも、各操作入力画像P1の配置関係を保つようにすることによって、ユーザが操作に迷わないようにすることができる。
以上のような表示制御によれば、まず、アプリケーションの画面と操作入力画像P1とが重ねて表示されるので、例えばアプリケーションの画面と操作入力画像P1が表示される領域とを完全に分けて表示する場合と比較して、表示画面11Aの利用効率を向上させることができる。
また、アクティブになっているアプリケーションに必要とされる操作入力画像P1のみが表示されるようになっているので、操作が可能な操作入力画像P1がどれであるのかをユーザが認識しやすくなる。また、不要な操作入力画像P1が表示されないことにより、重ねて表示されるアプリケーションの画面の表示領域をより広くすることが可能となる。
また、アクティブになっているアプリケーション毎に設定された表示位置に操作入力画像P1が表示されるので、各アプリケーションの操作で最適な位置に操作入力画像P1を配置することが可能となり、アプリケーションの操作性を向上させることができる。
次に、アプリケーションの切り替えによって、不要となった操作入力画像P1を消去する際の表示制御について説明する。図30は、表示画面11AにカーソルキーP1A1、ファンクションキーP1A2、12キーP1B、および、複数のアイコンP1C…が表示された状態を示している。この表示画面11Aは、例えば通話アプリケーションが起動されていた状態から、アプリケーション選択アプリケーションに切り替えられた直後の状態を示している。
アプリケーション選択アプリケーションでは、使用するキーとしては、カーソルキーP1A1のみとなる。なお、カーソルキーP1A1には、その中央部分に決定キーが表示されているものとする。したがって、不要となるキーは、ファンクションキーP1A2、および12キーP1Bとなる。
ここで、図31に示すように、不要となったファンクションキーP1A2および12キーP1Bのそれぞれの操作入力画像P1を、それぞれランダムな経路で移動させる。その後、所定時間経過後に、不要となったファンクションキーP1A2および12キーP1Bのそれぞれの操作入力画像P1をフェードアウトさせ、最終的に図32に示すような表示状態とする。
不要となった操作入力画像P1の移動のアニメーションは、各操作入力画像P1の移動のアニメーションデータが表示画像データメモリ部31に記憶されており、表示制御部42がこのアニメーションデータを読み出すことによって実現することができる。また、表示制御部42が、各操作入力画像P1を、所定の移動経路ではなく、ランダムに動かすように表示制御してもよい。
以上のような表示制御によれば、不要となった操作入力画像P1が単純にフェードアウトするのではなく、ランダムに移動した後にフェードアウトすることになるので、アプリケーション切り替え時の画面表示の娯楽性を高めることができる。
なお、上記の例では、不要となった操作入力画像P1は、所定時間移動した後にフェードアウトしているが、フェードアウトせずに、移動しつづけるようになっていてもよい。この場合、不要な操作入力画像P1が常に表示されることになるが、移動しつづけていることによって、その操作入力画像P1が使用不可能であることをユーザに認識させることは可能であり、また、移動しつづけていることによって、重ねて表示されている表示画像も視認することが可能である。すなわち、不要な操作入力画像P1が常に移動しながら表示されていても、操作上問題ないアプリケーションの場合には、このような表示制御を行うことによって、常に画像が動いた状態となることによる娯楽性を高めることができる。
(表示部の表面加工)
次に、表示部11の表面加工について説明する。上記のように、本実施形態に係る携帯型電話機1は、表示画面11Aに操作入力画像P1が表示されるとともに、タッチパネルとしての入力部12への接触入力によって電源ON/OFF以外の全ての操作が行われるようになっている。よって、電源OFF時には、外見のみでは携帯型電話機1が携帯型の電話機であることがユーザにわかりにくいことが想定される。
そこで、本実施形態では、図33に示すように、表示部11を構成する表示パネルの表面に、受話キー、終話キー、ファンクションキー、およびカーソルキーを模したキー模式画像P5が形成されている。なお、図33は、電源OFF時の状態を示している。受話キーの画像には、電話機の受話器が持ち上げられた状態を模式的に示す図柄が形成されており、終話キーの画像には、電話機の受話器が置かれた状態を模式的に示す図柄が形成されている。
このキー模式画像P5は、表示パネル表面の反射率および/または透過率を変化させることによって形成されている。具体的には、表示パネルの表面が、例えば透過性を有するプラスチックやガラスなどによって構成されているとともに、その表面の表面粗さをキー模式画像P5の領域だけ変えることによって、画像が形成されている。このような構成によれば、図34に示すように、電源がONとなり、表示部11のバックライトが点灯された状態では、キー模式画像P5が見えにくい状態となる。すなわち、表示画面11Aに表示されている操作入力画像P1と、キー模式画像P5とに相違が生じていても、キー模式画像P5がほとんど見えないことによって、操作上の混乱を招くことはないことになる。
なお、キー模式画像P5としては、少なくとも受話キーおよび終話キーを模した画像が形成されていれば、携帯型の電話機であることが認識可能となる。また、図33に示すキーの他に、12キーを模した画像も表示パネルの表面に形成されていてもよい。さらに、電話機特有のキー配置である12キーを模したキー模式画像のみが表面に形成されていてもよい。
(マルチウィンドウ表示制御)
次に、複数のアプリケーションが同時に実行されている場合に、各アプリケーションに対応する複数のウィンドウを同時に表示するマルチウィンドウ表示制御について説明する。図35は、3つのウィンドウW1・W2・W3が重ねて表示されたマルチウィンドウ表示の状態を示している。同図に示す例では、ウィンドウW1が通話アプリケーションによるウィンドウとなっており、ウィンドウW2・W3はその他のアプリケーションによるウィンドウとなっている。
同図に示すように、ウィンドウW1がアクティブとなっている場合には、該ウィンドウW1が最も前面に表示され、非アクティブなウィンドウW2・W3は、ウィンドウW1の背後に重なった状態で表示される。ここで、非アクティブなウィンドウW2・W3は、少なくともその一部が表示されることにより、対応するアプリケーションが実行されていることを視認可能となっている。また、一部が表示されているウィンドウの領域に対して接触入力が行われることによって、該当ウィンドウをアクティブにすることが可能となっている。さらに、ウィンドウの所定の領域に対して接触した状態でドラッグすることによって、該当ウィンドウの表示位置が移動されるようになっていてもよい。
この表示制御に関する表示制御部42による処理を図36に示すフローチャートを参照しながらより詳細に説明する。まずS61において、表示制御部42は、情報処理ユニット23から実行されているアプリケーションの情報、および、アクティブになっているアプリケーションの情報を受信する。そして、S62において、表示制御部42は、情報処理ユニット23から、実行されているアプリケーションの表示情報を受信し、アクティブになっているアプリケーションに対応するウィンドウを最前面とし、その他のアプリケーションに対応するウィンドウを重ねて表示するように制御を行う。
その後、S63において、表示制御部42は、アクティブなアプリケーションが切り替えられたことを示す情報を情報処理ユニット23から受信したか否かを判定する。アクティブなアプリケーションが切り替えられた場合には、表示制御部42は、アクティブとなったアプリケーションに対応するウィンドウを最前面とし、その他のアプリケーションに対応するウィンドウを重ねて表示するように制御を行う(S64)。
以上のようなマルチウィンドウ表示制御が行われることにより、複数のアプリケーションが同時に実行されている場合に、実行されているアプリケーションの種類、アクティブなアプリケーションの種類をユーザが認識しやすい画面表示とすることができる。また、アクティブなアプリケーションの切り替えも容易に行うことが可能となる。また、通話アプリケーションのウィンドウを常に表示させておくことによって、携帯型電話機1の基本機能である通話機能を常時スタンバイ状態としておくとともに、容易に通話アプリケーションに切り替えることが可能となる。
なお、図35に示す例では、各ウィンドウを単純に重ねて表示するようになっているが、各ウィンドウを半透過表示にして重ねて表示するようにしてもよい。図37は、ウィンドウW1が、ウィンドウW2の前面側に重ねて表示されているとともに、前面側のウィンドウW1が半透過の状態で表示されている例を示している。この場合、表示制御部42は、実行されている各アプリケーションに対応する全てのウィンドウの少なくとも一部が重なるように表示させるとともに、重なっている領域を半透過で表示させるように制御している。これにより、重なっている領域についても、その後方にあるウィンドウの状態をある程度視認することが可能となるので、非アクティブなウィンドウの表示内容を、アクティブウィンドウの切り替え操作を行うことなしに確認することが可能となる。
また、アクティブなウィンドウを、その全体が表示される所定の位置に移動させるとともに、非アクティブなウィンドウを、その一部のみが表示される所定の位置に移動させるようにしてもよい。図38に示す例では、アクティブなウィンドウW1が表示画面11Aのほぼ中央に全体が表示されるように表示されるとともに、非アクティブなウィンドウW2・W3が、それぞれ、ウィンドウW1の左上後方および右下後方に、ウィンドウW1に重なった状態で表示されている。
この状態で、例えば非アクティブなウィンドウW2をアクティブとする操作が行われた場合、ウィンドウW2をウィンドウW1が表示されている位置に移動して前面に表示させるともに、ウィンドウW1をウィンドウW2が表示されている位置に移動して後方に表示させるようにしてもよい。このような表示制御によれば、アクティブなウィンドウを常に全体が表示された状態で表示できるとともに、非アクティブなウィンドウの状態も視認可能とすることができる。
また、アクティブなウィンドウを、その全体が表示される所定の位置に移動させるとともに、非アクティブなウィンドウを縮小して表示させるようにしてもよい。図39に示す例では、アクティブなウィンドウW1が表示画面11Aのほぼ中央に全体が表示されるように表示されるとともに、非アクティブなウィンドウW2・W3が、それぞれ、ウィンドウW1の左上後方および右下後方に、ウィンドウW1に重なった状態で、かつ、縮小された状態で表示されている。
この状態で、例えば非アクティブなウィンドウW2をアクティブとする操作が行われた場合、ウィンドウW2をウィンドウW1が表示されている位置に移動して前面に表示させるともに、ウィンドウW1をウィンドウW2が表示されている位置に移動して後方に縮小して表示させるようにしてもよい。このような表示制御によれば、アクティブなウィンドウを常に全体が表示された状態で表示できるとともに、非アクティブなウィンドウの状態も縮小された状態で視認可能とすることができる。
最後に、携帯型電話機1が備える動作制御ユニット15、情報処理ユニット23、および電話機能部21、WEB閲覧処理部22は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、動作制御ユニット15、情報処理ユニット23、および電話機能部21、WEB閲覧処理部22は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯型電話機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯型電話機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。